JP2004360762A - 電動弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】弁座部とガイド孔部と駆動ねじとが同一軸線上に精度よく同心配置され、弁体の弁座面への片当たりによる偏摩耗などを生じないようにする。
【解決手段】一つの円筒部材20に、弁ポート23、弁座部24、雄ねじ26を同一軸線上に同心形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】一つの円筒部材20に、弁ポート23、弁座部24、雄ねじ26を同一軸線上に同心形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動弁に関し、特に、冷蔵冷凍庫や冷暖房装置の冷媒流量の制御、燃料電池の改質器のスチーム流量制御等に用いられる電動弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ステッピングモータ駆動の電動弁として、ステッピングモータの回転を雄ねじと雌ねじとのねじ係合によるねじ機構によって直線運動に変換し、直線移動によって弁体を軸線方向に移動させ、弁体の軸線方向移動によって流量制御を行う電動弁が知られている(たとえば、特許文献1、2、3、4)。
【0003】
従来の電動弁は、耐摩耗性の向上のために弁座部材が弁ハウジングとは別部品として構成されて弁ハウジングに圧入固定されたり、弁体の弁軸部を軸線方向に摺動可能に支持するニードルガイド部材としてのガイド孔部や駆動ねじとしての雄ねじ部材等がそれぞれ別部品で構成されたりし、弁ハウジングにかしめ等により固定される構造になっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−135829号公報
【特許文献2】
特開平10−82349号公報
【特許文献3】
特開2000−356278号公報
【特許文献4】
特開2002−147900号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電動弁の弁座部材とガイド孔部材と駆動ねじは、同一軸線上に同心配置されなくてはならないが、従来の電動弁では、弁座部材とガイド孔部材、弁座部材と雄ねじ部材、あるいはガイド孔部材と雄ねじ部材とが別部品であるため、それら部品の弁ハウジングに対する組付位置誤差により、同心性が損なわれ、芯ずれ、傾きが生じ易い。
【0006】
このことは、弁体の弁座面への片当たりによる偏摩耗を招き、耐久性、動作信頼性を低下する原因になる。また、動作音による騒音問題も生じる。
【0007】
従来の電動弁では、駆動ねじ部には、摺動性や耐久性の向上のために、摺動性のよい銅合金や潤滑油などが使われているが、燃料電池の改質器でスチーム流量を制御するような場合、燃料電池のシステムに影響を及ぼすため、銅合金や潤滑油を使用することができない。
【0008】
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、弁座部とガイド孔部と駆動ねじとが同一軸線上に精度よく同心配置され、弁体の弁座面への片当たりによる偏摩耗などを生じることがなく、また、駆動ねじ部の摺動性、耐久性がよい電動弁を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による電動弁は、ステッピングモータの回転をねじ機構によって直線運動に変換し、直線移動によって弁体を開閉移動させる電動弁において、外周部にステッピングモータのステータ組立体を取り付けられ、内部にステッピングモータのロータを回転且つ軸線方向に移動可能に収容するキャン状のロータケースと、前記ロータケースに気密に連結された弁ハウジングとを有し、前記弁ハウジングには中心部と中心部より離れた位置に各々接続ポートが形成され、前記弁ハウジングの中心部には円筒部材が固定され、前記円筒部材は、前記弁体を軸線方向に移動可能に収容し、中心配置の前記接続ポートと連通する弁ポート及び弁座部と、前記弁体の弁軸部を軸線方向に摺動可能に支持するガイド孔部とを同一軸線上に同心に有し、当該円筒部材の外周面に雄ねじが形成され、前記ロータには前記雄ねじとねじ係合する雌ねじ部材が固定され、当該ロータに前記弁体が連結されている。
【0010】
この発明による電動弁によれば、弁ポート、弁座部、ガイド孔部、雄ねじが、全て円筒部材に形成され、一部品として弁ハウジングに組み付けられるから、それら相互の組付位置誤差によって同心性が損なわれることが皆無になり、芯ずれ、傾きが生じない。
【0011】
この発明による電動弁は、前記ロータケースと前記弁ハウジングと前記弁体と前記円筒部材とがステンレス鋼により構成され、前記ロータが多極着磁されたプラスチックスマグネットにより構成され、前記雌ねじ部材がプラスチックスにより構成されている。
【0012】
この発明による電動弁によれば、ロータケースと弁ハウジングと弁体と円筒部材とがステンレス鋼により構成されていることにより、耐食性が向上し、雄ねじと雌ねじ部材とがステンレス鋼とプラスチックスとの組合せになるので、駆動ねじ部の摺動性、耐久性がよい。
【0013】
この発明による電動弁は、前記円筒部材の外周面の雄ねじが転造加工によるものである。雄ねじが転造加工による場合、ねじ山形状に丸みを持たせることができ、耐摩耗性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1、図2はこの発明による電動弁の一つの実施形態を示している。
【0015】
電動弁は、弁ハウジングをなす円盤形状の底蓋部材11と、底蓋部材11上に気密に溶接(溶接部14)されたキャン状のロータケース12とを有している。ロータケース12は、底蓋部材11と共働して、内側に気密構造のロータ室13を形成している。ロータケース12と底蓋部材11とは、SUS302鋼、SUS304鋼、SUS316鋼等のオーステナイト系ステンレス鋼により構成されている。
【0016】
底蓋部材11の中心部(中央部)と中心部より離れた位置には各々接続ポート15、16が貫通形成されている。底蓋部材11の下底部側には、各々接続ポート15、16には連通接続された継手管17、18が取り付けられている。
【0017】
ロータ室13内に位置する底蓋部材11の上面部中央(中心部)には円筒部材20が垂直に立てられた姿勢で固定されている。円筒部材20は、底蓋部材11と同様に、SUS302鋼、SUS304鋼、SUS316鋼等のオーステナイト系ステンレス鋼により構成されている。円筒部材20は、底蓋部材11ならびにロータ室13の中心軸線位置にあり、下端部21が中心部の接続ポート15に嵌合し、溶接(溶接部22)によって底蓋部材11に固定されている。
【0018】
円筒部材20は、筒内部29にニードル弁体30を軸線方向に移動可能に収容するもので、中心配置の接続ポート15と連通する弁ポート23及び弁座部24と、ニードル弁体30の弁軸部31を軸線方向に摺動可能に支持するガイド孔部25とを同一軸線上に同心に有している。円筒部材20には筒内部29とロータ室13とを連通するための横孔28が穿けられている。円筒部材20の外周面には雄ねじ26が転造加工によって形成されている。
【0019】
ここで、図3(a)〜(c)を参照して円筒部材20の製造工程について説明する。図3(a)に示されているように、切削によって外径加工された円筒ブランク材Aを作成する。
【0020】
次に、図3(b)に示されているように、転造ねじダイス工具(図示省略)を用いて円筒ブランク材Aの外周面部に雄ねじ26を転造加工によって形成する。転造加工による雄ねじ26のねじ山形状は、転造ねじダイス工具の転写により得られるから、丸みを持ったものにすることができる。
【0021】
次に、チャック代部分Bをチャックし、図3(c)に示されているように、弁ポート23、弁座部24、ガイド孔部25を、掴み換えなしで、同心に仕上げ加工する。最後に、横孔28をドリル加工する。これにより、円筒部材20が完成する。
【0022】
図1、図2に示すニードル弁体30は、弁軸部31、連結軸部32の全てをSUS302鋼、SUS304鋼、SUS316鋼等のオーステナイト系ステンレス鋼により構成されている。ニードル弁体30は、軸線方向移動(上下方向移動)によって弁座部24に選択的に着座して弁ポート23を開閉し、また、軸線方向位置に応じて弁ポート23の実効開口面積を増減し、流量制御を定量的に行う。
【0023】
ロータ室13には多極着磁されたプラスチックスマグネット(PPS+フェライト)によるステッピングモータのロータ40が回転且つ軸線方向に移動可能に設けられている。
【0024】
ロータ40は筒状をなしており、筒内下側にはナット状の雌ねじ部材41が挿入され、熱溶着もしくは超音波溶着で一体に結合されている。雌ねじ部材41は、PPS(ポリフェニレンスルフィド)やPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)またはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等、高滑性で、耐摩耗性に優れ、機械強度が強い樹脂(エンジニアリングプラスチックス)により構成され、円筒部材外周の雄ねじ26にねじ係合している。
【0025】
ロータ40には、連結金具42、固定金具33によってニードル弁体30の連結軸部32の上端が接続されている。連結金具42と弁軸部31の肩部との間には圧縮コイルばね34が挟まれている。
【0026】
ロータケース12の半球状天井部12Aにはストッパ保持部材43が取り付けられている。ストッパ保持部材43には螺旋ガイド44が取り付けられており、螺旋ガイド44には可動ストッパ45が係合している。
【0027】
可動ストッパ45は、ロータ40の係合部46に係合し、ロータ40の回転に伴って螺旋ガイド44に案内されて旋回しつつ上下移動し、螺旋ガイド44の下端のストッパ部47あるいは螺旋ガイド41の上端のストッパ部48に当接することにより、弁閉方向、あるいは弁開方向のロータ40の回転を制限する。
【0028】
ロータケース12の外周部にはステッピングモータのステータ組立体50が位置決め固定されている。ステータ組立体50は、外凾51、上下2段のステータコイル52、複数個の磁極歯53、電気コネクタ部54等を有し、モールド樹脂、ポッティング樹脂等の封止樹脂55によって全体を液密封止されている。ロータケース12へのステータ組立体50の位置決め取り付けは、ステータ組立体50の上部に係止された取付金具56によって、ロータケース12の軸線方向移動を規制すると共に、取付金具56の突起部(図示せず)をロータケース12の係止孔(図示せず)に係止させて、ロータケース12の周方向移動を規制することによって行われる。
【0029】
上述の構成による電動弁によれば、ステータ組立体50のステータコイル52に通電が行われることにより、ロータ40が回転する。ロータ40は、雌ねじ部材41によって固定側の雄ねじ26とねじ係合しているから、回転に伴い軸線方向(上下方向)に移動する。このロータ40の軸線方向移動(直線移動)によって弁体30が、弁リフト方向に移動し、弁ポート23の開閉、流量制御を行う。
【0030】
弁ポート23、弁座部24、ガイド孔部25、雄ねじ26の全てが円筒部材20に形成され、一部品として底蓋部材11に組み付けられるから、それら相互の組付位置誤差によって同心性が損なわれることがなくなり、芯ずれ、傾きが生じない。
【0031】
これにより、弁座部24とガイド孔部25と雄ねじ26とが組付位置誤差を含むことなく同一軸線上に精度よく同心配置され、ニードル弁体30の弁座面への片当たりによって偏摩耗などを生じることがなくなり、優れた耐久性、動作信頼性が得られ、動作音の低下も図られる。
【0032】
また、ロータケース12と底蓋部材11と円筒部材20がステンレス鋼により構成されていることにより、耐食性が向上し、雄ねじ26と雌ねじ部材41とがステンレス鋼とプラスチックスとの組合せになるので、駆動ねじ部の摺動性、耐久性が、銅合金や潤滑油を用いることなく改善される。これにより、燃料電池の改質器のスチーム回路システムに悪影響を与えることなく安定した流量制御を高精度に行うことができる。
【0033】
また、円筒部材20の外周面の雄ねじ26が転造加工によるものであるから、ねじ山形状に丸みを持たせることができ、耐摩耗性が向上する。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による電動弁によれば、弁ポート、弁座部、ガイド孔部、雄ねじが、全て円筒部材に形成され、一部品として弁ハウジングに組み付けられるから、それら相互の組付位置誤差によって同心性が損なわれることが皆無になり、芯ずれ、傾きが生じなく、優れた耐久性、動作信頼性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電動弁の一つの実施形態を示す断面図である。
【図2】この発明による電動弁の一つの実施形態を示す一部截断斜視図である。
【図3】(a)〜(c)は、一つの実施形態による電動弁で用いられる円筒部材の製造工程例を示す説明図である。
【符号の説明】
11 底蓋部材
12 ロータケース
15、16 接続ポート
20 円筒部材
23 弁ポート
24 弁座部
25 ガイド孔部
26 雄ねじ
30 ニードル弁体
40 ロータ
41 雌ねじ部材
50 ステータ組立体
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動弁に関し、特に、冷蔵冷凍庫や冷暖房装置の冷媒流量の制御、燃料電池の改質器のスチーム流量制御等に用いられる電動弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ステッピングモータ駆動の電動弁として、ステッピングモータの回転を雄ねじと雌ねじとのねじ係合によるねじ機構によって直線運動に変換し、直線移動によって弁体を軸線方向に移動させ、弁体の軸線方向移動によって流量制御を行う電動弁が知られている(たとえば、特許文献1、2、3、4)。
【0003】
従来の電動弁は、耐摩耗性の向上のために弁座部材が弁ハウジングとは別部品として構成されて弁ハウジングに圧入固定されたり、弁体の弁軸部を軸線方向に摺動可能に支持するニードルガイド部材としてのガイド孔部や駆動ねじとしての雄ねじ部材等がそれぞれ別部品で構成されたりし、弁ハウジングにかしめ等により固定される構造になっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−135829号公報
【特許文献2】
特開平10−82349号公報
【特許文献3】
特開2000−356278号公報
【特許文献4】
特開2002−147900号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電動弁の弁座部材とガイド孔部材と駆動ねじは、同一軸線上に同心配置されなくてはならないが、従来の電動弁では、弁座部材とガイド孔部材、弁座部材と雄ねじ部材、あるいはガイド孔部材と雄ねじ部材とが別部品であるため、それら部品の弁ハウジングに対する組付位置誤差により、同心性が損なわれ、芯ずれ、傾きが生じ易い。
【0006】
このことは、弁体の弁座面への片当たりによる偏摩耗を招き、耐久性、動作信頼性を低下する原因になる。また、動作音による騒音問題も生じる。
【0007】
従来の電動弁では、駆動ねじ部には、摺動性や耐久性の向上のために、摺動性のよい銅合金や潤滑油などが使われているが、燃料電池の改質器でスチーム流量を制御するような場合、燃料電池のシステムに影響を及ぼすため、銅合金や潤滑油を使用することができない。
【0008】
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、弁座部とガイド孔部と駆動ねじとが同一軸線上に精度よく同心配置され、弁体の弁座面への片当たりによる偏摩耗などを生じることがなく、また、駆動ねじ部の摺動性、耐久性がよい電動弁を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による電動弁は、ステッピングモータの回転をねじ機構によって直線運動に変換し、直線移動によって弁体を開閉移動させる電動弁において、外周部にステッピングモータのステータ組立体を取り付けられ、内部にステッピングモータのロータを回転且つ軸線方向に移動可能に収容するキャン状のロータケースと、前記ロータケースに気密に連結された弁ハウジングとを有し、前記弁ハウジングには中心部と中心部より離れた位置に各々接続ポートが形成され、前記弁ハウジングの中心部には円筒部材が固定され、前記円筒部材は、前記弁体を軸線方向に移動可能に収容し、中心配置の前記接続ポートと連通する弁ポート及び弁座部と、前記弁体の弁軸部を軸線方向に摺動可能に支持するガイド孔部とを同一軸線上に同心に有し、当該円筒部材の外周面に雄ねじが形成され、前記ロータには前記雄ねじとねじ係合する雌ねじ部材が固定され、当該ロータに前記弁体が連結されている。
【0010】
この発明による電動弁によれば、弁ポート、弁座部、ガイド孔部、雄ねじが、全て円筒部材に形成され、一部品として弁ハウジングに組み付けられるから、それら相互の組付位置誤差によって同心性が損なわれることが皆無になり、芯ずれ、傾きが生じない。
【0011】
この発明による電動弁は、前記ロータケースと前記弁ハウジングと前記弁体と前記円筒部材とがステンレス鋼により構成され、前記ロータが多極着磁されたプラスチックスマグネットにより構成され、前記雌ねじ部材がプラスチックスにより構成されている。
【0012】
この発明による電動弁によれば、ロータケースと弁ハウジングと弁体と円筒部材とがステンレス鋼により構成されていることにより、耐食性が向上し、雄ねじと雌ねじ部材とがステンレス鋼とプラスチックスとの組合せになるので、駆動ねじ部の摺動性、耐久性がよい。
【0013】
この発明による電動弁は、前記円筒部材の外周面の雄ねじが転造加工によるものである。雄ねじが転造加工による場合、ねじ山形状に丸みを持たせることができ、耐摩耗性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1、図2はこの発明による電動弁の一つの実施形態を示している。
【0015】
電動弁は、弁ハウジングをなす円盤形状の底蓋部材11と、底蓋部材11上に気密に溶接(溶接部14)されたキャン状のロータケース12とを有している。ロータケース12は、底蓋部材11と共働して、内側に気密構造のロータ室13を形成している。ロータケース12と底蓋部材11とは、SUS302鋼、SUS304鋼、SUS316鋼等のオーステナイト系ステンレス鋼により構成されている。
【0016】
底蓋部材11の中心部(中央部)と中心部より離れた位置には各々接続ポート15、16が貫通形成されている。底蓋部材11の下底部側には、各々接続ポート15、16には連通接続された継手管17、18が取り付けられている。
【0017】
ロータ室13内に位置する底蓋部材11の上面部中央(中心部)には円筒部材20が垂直に立てられた姿勢で固定されている。円筒部材20は、底蓋部材11と同様に、SUS302鋼、SUS304鋼、SUS316鋼等のオーステナイト系ステンレス鋼により構成されている。円筒部材20は、底蓋部材11ならびにロータ室13の中心軸線位置にあり、下端部21が中心部の接続ポート15に嵌合し、溶接(溶接部22)によって底蓋部材11に固定されている。
【0018】
円筒部材20は、筒内部29にニードル弁体30を軸線方向に移動可能に収容するもので、中心配置の接続ポート15と連通する弁ポート23及び弁座部24と、ニードル弁体30の弁軸部31を軸線方向に摺動可能に支持するガイド孔部25とを同一軸線上に同心に有している。円筒部材20には筒内部29とロータ室13とを連通するための横孔28が穿けられている。円筒部材20の外周面には雄ねじ26が転造加工によって形成されている。
【0019】
ここで、図3(a)〜(c)を参照して円筒部材20の製造工程について説明する。図3(a)に示されているように、切削によって外径加工された円筒ブランク材Aを作成する。
【0020】
次に、図3(b)に示されているように、転造ねじダイス工具(図示省略)を用いて円筒ブランク材Aの外周面部に雄ねじ26を転造加工によって形成する。転造加工による雄ねじ26のねじ山形状は、転造ねじダイス工具の転写により得られるから、丸みを持ったものにすることができる。
【0021】
次に、チャック代部分Bをチャックし、図3(c)に示されているように、弁ポート23、弁座部24、ガイド孔部25を、掴み換えなしで、同心に仕上げ加工する。最後に、横孔28をドリル加工する。これにより、円筒部材20が完成する。
【0022】
図1、図2に示すニードル弁体30は、弁軸部31、連結軸部32の全てをSUS302鋼、SUS304鋼、SUS316鋼等のオーステナイト系ステンレス鋼により構成されている。ニードル弁体30は、軸線方向移動(上下方向移動)によって弁座部24に選択的に着座して弁ポート23を開閉し、また、軸線方向位置に応じて弁ポート23の実効開口面積を増減し、流量制御を定量的に行う。
【0023】
ロータ室13には多極着磁されたプラスチックスマグネット(PPS+フェライト)によるステッピングモータのロータ40が回転且つ軸線方向に移動可能に設けられている。
【0024】
ロータ40は筒状をなしており、筒内下側にはナット状の雌ねじ部材41が挿入され、熱溶着もしくは超音波溶着で一体に結合されている。雌ねじ部材41は、PPS(ポリフェニレンスルフィド)やPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)またはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等、高滑性で、耐摩耗性に優れ、機械強度が強い樹脂(エンジニアリングプラスチックス)により構成され、円筒部材外周の雄ねじ26にねじ係合している。
【0025】
ロータ40には、連結金具42、固定金具33によってニードル弁体30の連結軸部32の上端が接続されている。連結金具42と弁軸部31の肩部との間には圧縮コイルばね34が挟まれている。
【0026】
ロータケース12の半球状天井部12Aにはストッパ保持部材43が取り付けられている。ストッパ保持部材43には螺旋ガイド44が取り付けられており、螺旋ガイド44には可動ストッパ45が係合している。
【0027】
可動ストッパ45は、ロータ40の係合部46に係合し、ロータ40の回転に伴って螺旋ガイド44に案内されて旋回しつつ上下移動し、螺旋ガイド44の下端のストッパ部47あるいは螺旋ガイド41の上端のストッパ部48に当接することにより、弁閉方向、あるいは弁開方向のロータ40の回転を制限する。
【0028】
ロータケース12の外周部にはステッピングモータのステータ組立体50が位置決め固定されている。ステータ組立体50は、外凾51、上下2段のステータコイル52、複数個の磁極歯53、電気コネクタ部54等を有し、モールド樹脂、ポッティング樹脂等の封止樹脂55によって全体を液密封止されている。ロータケース12へのステータ組立体50の位置決め取り付けは、ステータ組立体50の上部に係止された取付金具56によって、ロータケース12の軸線方向移動を規制すると共に、取付金具56の突起部(図示せず)をロータケース12の係止孔(図示せず)に係止させて、ロータケース12の周方向移動を規制することによって行われる。
【0029】
上述の構成による電動弁によれば、ステータ組立体50のステータコイル52に通電が行われることにより、ロータ40が回転する。ロータ40は、雌ねじ部材41によって固定側の雄ねじ26とねじ係合しているから、回転に伴い軸線方向(上下方向)に移動する。このロータ40の軸線方向移動(直線移動)によって弁体30が、弁リフト方向に移動し、弁ポート23の開閉、流量制御を行う。
【0030】
弁ポート23、弁座部24、ガイド孔部25、雄ねじ26の全てが円筒部材20に形成され、一部品として底蓋部材11に組み付けられるから、それら相互の組付位置誤差によって同心性が損なわれることがなくなり、芯ずれ、傾きが生じない。
【0031】
これにより、弁座部24とガイド孔部25と雄ねじ26とが組付位置誤差を含むことなく同一軸線上に精度よく同心配置され、ニードル弁体30の弁座面への片当たりによって偏摩耗などを生じることがなくなり、優れた耐久性、動作信頼性が得られ、動作音の低下も図られる。
【0032】
また、ロータケース12と底蓋部材11と円筒部材20がステンレス鋼により構成されていることにより、耐食性が向上し、雄ねじ26と雌ねじ部材41とがステンレス鋼とプラスチックスとの組合せになるので、駆動ねじ部の摺動性、耐久性が、銅合金や潤滑油を用いることなく改善される。これにより、燃料電池の改質器のスチーム回路システムに悪影響を与えることなく安定した流量制御を高精度に行うことができる。
【0033】
また、円筒部材20の外周面の雄ねじ26が転造加工によるものであるから、ねじ山形状に丸みを持たせることができ、耐摩耗性が向上する。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による電動弁によれば、弁ポート、弁座部、ガイド孔部、雄ねじが、全て円筒部材に形成され、一部品として弁ハウジングに組み付けられるから、それら相互の組付位置誤差によって同心性が損なわれることが皆無になり、芯ずれ、傾きが生じなく、優れた耐久性、動作信頼性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電動弁の一つの実施形態を示す断面図である。
【図2】この発明による電動弁の一つの実施形態を示す一部截断斜視図である。
【図3】(a)〜(c)は、一つの実施形態による電動弁で用いられる円筒部材の製造工程例を示す説明図である。
【符号の説明】
11 底蓋部材
12 ロータケース
15、16 接続ポート
20 円筒部材
23 弁ポート
24 弁座部
25 ガイド孔部
26 雄ねじ
30 ニードル弁体
40 ロータ
41 雌ねじ部材
50 ステータ組立体
Claims (3)
- ステッピングモータの回転をねじ機構によって直線運動に変換し、直線移動によって弁体を開閉移動させる電動弁において、
外周部にステッピングモータのステータ組立体を取り付けられ、内部にステッピングモータのロータを回転且つ軸線方向に移動可能に収容するキャン状のロータケースと、前記ロータケースに気密に連結された弁ハウジングとを有し、
前記弁ハウジングには中心部と中心部より離れた位置に各々接続ポートが形成され、前記弁ハウジングの中心部には円筒部材が固定され、
前記円筒部材は、前記弁体を軸線方向に移動可能に収容し、中心配置の前記接続ポートと連通する弁ポート及び弁座部と、前記弁体の弁軸部を軸線方向に摺動可能に支持するガイド孔部とを同一軸線上に同心に有し、当該円筒部材の外周面に雄ねじが形成され、
前記ロータには前記雄ねじとねじ係合する雌ねじ部材が固定され、当該ロータに前記弁体が連結されている、
ことを特徴とする電動弁。 - 前記ロータケースと前記弁ハウジングと前記弁体と前記円筒部材とがステンレス鋼により構成され、前記ロータが多極着磁されたプラスチックスマグネットにより構成され、前記雌ねじ部材がプラスチックスにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の電動弁。
- 前記円筒部材の外周面の雄ねじが転造加工によるものであることを特徴とする請求項1または2記載の電動弁。
Priority Applications (1)
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| JP2003158395A JP2004360762A (ja) | 2003-06-03 | 2003-06-03 | 電動弁 |
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|---|---|
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- 2003-06-03 JP JP2003158395A patent/JP2004360762A/ja not_active Withdrawn
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