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JP2004346818A - 小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置 - Google Patents

小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置 Download PDF

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JP2004346818A
JP2004346818A JP2003144402A JP2003144402A JP2004346818A JP 2004346818 A JP2004346818 A JP 2004346818A JP 2003144402 A JP2003144402 A JP 2003144402A JP 2003144402 A JP2003144402 A JP 2003144402A JP 2004346818 A JP2004346818 A JP 2004346818A
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throttle valve
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motor
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engine
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Kazumasa Ito
和正 伊藤
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Yamaha Marine Co Ltd
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】スロットルバルブが開閉できなくなることを防止するとともに、小型滑走艇を急発進させることなくスロットルバルブの確認動作ができる小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置を提供すること。
【解決手段】小型滑走艇10に、スロットルレバー14の操作量を検出するアクセルポジションセンサ53と、エンジン20の吸気通路33に設けられスロットルバルブ34を開閉させるモータ36と、アクセルポジションセンサ53の検出結果に応じてモータ36を制御することによりスロットルバルブ34を開閉させる電気制御装置50とを設けた。さらに、発信機61、受信機62および照合回路63を設け、発信機61が発信し受信機62が受信した信号が所定の識別情報にかかる信号であると照合回路63が照合したときに電気制御装置50がモータ36を制御することによりスロットルバルブ34に確認動作を行わせるようにした。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットルバルブに確認動作を行わせるための小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、小型滑走艇等のエンジンの吸気通路には、モータの駆動により開閉するスロットルバルブが設けられている。このスロットルバルブは、制御装置の制御によって、運転者が操作するスロットル操作部の操作量に応じたモータの駆動により開閉するように構成され、開くことによりエンジンを高速回転させ、閉じていくことによりエンジンを低速回転または停止させる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このスロットルバルブ制御装置は、スロットルバルブの開度を検出するスロットルポジションセンサと、スロットル操作部の操作量を検出するアクセルポジションセンサとを備えている。そして、スロットルポジションセンサが検出する検出値と、アクセルポジションセンサが検出する検出値とから補正値を求め、その補正値に基づいて、エンジンの運転状態に応じた駆動制御信号をモータに付与するようにしている。また、このようなスロットルバルブの制御装置の中には、モータ動作とスロットルバルブの開度確認のためのイニシャライズ動作(確認動作)を行うように設定されたものもある。
【0004】
【特許文献1】
特許第3041156号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記スロットルバルブ制御装置を小型滑走艇に設けた場合、スロットルバルブが海水等によって錆びたり電蝕によって固着されたりして開閉できなくなることがある。また、スロットルバルブを所定の位置に停止させるためのストッパーが磨耗して、スロットルバルブの停止位置がずれたり、誤動作によって、スロットルバルブが停止する位置がずれたりすることもある。また、ニュートラルシフトがない小型滑走艇でスロットルバルブのイニシャライズ動作を行う場合、エンジンが駆動状態であると小型滑走艇が急発進してしまうことがあるという問題もある。
【0006】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、スロットルバルブが開閉できなくなることを防止するとともに、小型滑走艇を急発進させることなくスロットルバルブの確認動作ができる小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置を提供することである。
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明に係る小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置の構成上の特徴は、スロットル操作部の操作量を検出するアクセルポジションセンサと、エンジンの吸気通路に設けられたスロットルバルブを開閉させるためのモータと、アクセルポジションセンサの検出結果に応じてモータを駆動制御することによりスロットルバルブを開閉させるモータ駆動制御装置と、所定のタイミングのときにモータ駆動制御装置を作動させてモータを駆動制御することによりスロットルバルブに確認動作を行わせるタイミング判定手段とを備えたことにある。
【0008】
このように構成した本発明の小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置は、小型滑走艇をスロットル操作部の操作量に基づいて加減速させながら走行させるためのアクセルポジションセンサ、モータおよびモータ駆動制御装置等に加えて、所定のタイミングのときにモータ駆動制御装置を作動させるタイミング判定手段を備えている。このため、タイミング判定手段の所定のタイミングを、例えば、エンジンが停止しているときの任意の所定時に設定することにより、その所定時に、モータ駆動制御装置を作動させてモータを駆動制御することによりスロットルバルブを移動させて動作の確認をすることができる。
【0009】
この場合、エンジンは停止状態であるため、スロットルバルブが開いても小型滑走艇が急発進することはない。また、スロットルバルブの確認動作は、全閉状態から全開状態、所定の状態から全閉状態、全閉状態から中間開度に開いた状態等、どのような動作であってもよいが、少なくともスロットルバルブが全閉状態になったことを認識ができる動作にすることが好ましい。
【0010】
また、本発明に係る小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置の他の構成上の特徴は、識別情報を信号として発信する発信機と、発信機が発信する信号を受信する受信機と、受信機が受信した信号が所定の識別情報にかかる信号であるか否かを照合する照合手段とを備え、照合手段が、信号を照合しているときまたは照合が終了したときに、タイミング判定手段が、モータ駆動制御装置を作動させてモータを駆動制御することにより、スロットルバルブに確認動作を行わせることにある。
【0011】
この小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置では、小型滑走艇が、発信機、受信機および照合手段からなるイモビライザを備えている。そして、照合手段が、発信機が発信し受信機が受信した信号と、受信機側が記憶する識別情報とが一致するか否かを照合しているときまたは照合が終了したときに、スロットルバルブが移動して動作の確認が行われる。この場合、例えば、運転者が小型滑走艇に近づきながら発信機を操作することにより信号の照合を行うと、運転者が小型滑走艇に到達して運転のための操作を行う際には、スロットルバルブの確認動作は終了している。このため、スロットルバルブの確認動作のために、特に時間を設定する必要が無くなる。
【0012】
また、本発明に係る小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置のさらに他の構成上の特徴は、メインスイッチを備え、メインスイッチがオン状態に設定された直後に、タイミング判定手段が、モータ駆動制御装置を作動させてモータを駆動制御することにより、スロットルバルブに確認動作を行わせることにある。この場合のメインスイッチは、小型滑走艇が備える各装置を作動可能な状態にするものであり、このメインスイッチがオン状態に設定され、エンジンが始動する前にスロットルバルブの確認動作が行われる。この場合も、確認動作が行われるときには、エンジンは停止状態であるため、小型滑走艇が急発進することはない。
【0013】
また、本発明に係る小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置のさらに他の構成上の特徴は、スタータースイッチを備え、スタータースイッチがオン状態に設定された瞬間に、タイミング判定手段が、モータ駆動制御装置を作動させてモータを駆動制御することにより、スロットルバルブに確認動作を行わせることにある。この場合、スロットルバルブが、アイドリング状態から全閉状態になる移動、またはスロットルバルブが全閉状態から僅かに開いた状態の範囲内で往復移動するように設定する。これによって、小型滑走艇が急発進することを防止できる。
【0014】
また、本発明に係る小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置のさらに他の構成上の特徴は、エンジンの駆動を停止させた時に、タイミング判定手段が、モータ駆動制御装置を作動させてモータを駆動制御することにより、前記スロットルバルブに確認動作を行わせることにある。これによっても、スロットルバルブの確認動作のために、特に時間を設定する必要が無くなり、時間の無駄は生じなくなる。また、この場合、エンジンを停止させたのちにすぐに再始動させる場合も考慮して、エンジン停止から所定の時間経過後に、確認動作を行うように設定することが好ましい。
【0015】
また、本発明に係る小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置のさらに他の構成上の特徴は、タイマーを備え、タイマーが計測する小型滑走艇の不使用によるエンジンの停止時間が所定時間を経過する都度、タイミング判定手段が、モータ駆動制御装置を作動させてモータを駆動制御することにより、スロットルバルブに確認動作を行わせることにある。
【0016】
この場合、スロットルバルブは、所定時間が経過する毎に、確認動作を行うようになるため、小型滑走艇を長期間使用せずに放置していても、海水等で錆びたり、電蝕によって固着したりしてスロットルバルブが開閉作動しなくなることがない。また、所定時間は、不使用の期間が長期間にわたる場合には、日単位で設定することができ、不使用の期間が短期間である場合には、時間単位で設定する等適宜任意の時間に設定することができる。
【0017】
また、本発明に係る小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置のさらに他の構成上の特徴は、小型滑走艇に設けられるキルスイッチと、紐を介して運転者の一部に取り付けられキルスイッチと係合することによりエンジンを駆動可能にする係合部とからなるランヤードを備え、キルスイッチと係合部とが係合したときに、タイミング判定手段が、モータ駆動制御装置を作動させてモータを駆動制御することにより、スロットルバルブに確認動作を行わせることにある。
【0018】
これによると、キルスイッチと係合部とを係合させて、これから小型滑走艇の走行を開始しようとするタイミングでスロットルバルブの確認動作が行える。また、キルスイッチと係合部とを係合させてからエンジンを始動させるまでに多少の時間差が生じるため、その間に確認動作を行える。このため、時間に無駄が生じず、不用意にエンジンを始動させて小型滑走艇を急発進させることも防止できる。
【0019】
また、本発明に係る小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置のさらに他の構成上の特徴は、スロットルバルブの開度を検出するスロットルポジションセンサを備え、スロットルポジションセンサの検出値とアクセルポジションセンサの検出値に応じて駆動するモータの回転角からとから基準位置を設定する基準位置設定手段とを備えたことにある。
【0020】
これによると、例えば、スロットルバルブが全閉状態になったときのモータの回転角を基準位置に設定することができる。また、スロットルポジションセンサの検出値とアクセルポジションセンサの検出値との差から補正値を求め、補正値に基づいて基準位置を設定することもできる。この場合の補正値は、例えば、マップデータを予め作成しておき、そのマップデータに基づいて、アクセルポジションセンサの検出値をスロットルポジションセンサの検出値に合わせて補正する。これによって、小型滑走艇の走行を適正な状態にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1および図2は、本発明にかかるスロットルバルブ制御装置を備えた小型滑走艇10を示している。この小型滑走艇10では、船体11がデッキ11aとハル11bで構成されており、その船体11における上部の略中央に操舵ハンドル12が設けられ、その後方にシート13が設けられている。操舵ハンドル12のグリップ12aのうちの一方のグリップ12aの近傍には、軸部によって回転可能に支持されグリップ12aの周面に対して進退可能になった本発明のスロットル操作部としてのスロットルレバー14が設けられており、操舵ハンドル12の前方にはメーターユニット15が設けられている。
【0022】
船体11の内部は、バルクヘッド16によってエンジン室17とポンプ室18とに区分けされている。そして、エンジン室17内における船体11内の底部前部側部分には燃料を収容するための燃料タンク19が設置され、エンジン室17内における船体11内の底部中央部分にはエンジン20が設けられている。
【0023】
エンジン20は、4個の気筒21が前後方向に並べられた4気筒4サイクル形式のもので構成されており、図3に示すように、クランク軸22が収容されたクランクケース23の上部にシリンダヘッド24を形成して本体の外郭部が構成されている。このシリンダヘッド24内には、コンロッド(図示せず)を介してクランク軸22に連結されたピストン(図示せず)が上下移動可能な状態で収容されており、このピストンの上下運動がクランク軸22に伝達されて回転運動になる。
【0024】
また、各気筒21は吸気弁と排気弁とで構成されており、この吸気弁と排気弁とがタイミングベルト25を介してクランク軸22に連結された吸気カム軸と排気カム軸(図示せず)によってそれぞれ駆動される。また、エンジン20の船体左舷側には吸気装置26が配置され、右舷側には排気装置27が配置されている。吸気装置26は、シリンダヘッド24に接続された吸気管28と、吸気管28の上流端に接続された吸気チャンバ29と、吸気チャンバ29の上流端に接続されたスロットルボディ30とスロットルボディ30に吸気ダクト31を介して接続された吸気サイレンサー32とで構成されている。
【0025】
吸気サイレンサー32は、外部からの空気を吸引し、その空気を吸気ダクト31を介してスロットルボディ30aに送る。スロットルボディ30aの吸気通路には、円板状のスロットルバルブ34aが弁軸35aに、弁軸35aとともに回転可能な状態で支持されている。このスロットルボディ30aでは、スロットルバルブ34aが1個で構成されている。また、スロットルボディ30aに代えて図4に示したスロットルボディ30を用いてもよい。以下、このスロットルボディ30を用いるものとして説明する。
【0026】
このスロットルボディ30は、4個の吸気通路33を備えており、各吸気通路33には、それぞれ円板状のスロットルバルブ34が弁軸35に、弁軸35とともに回転可能な状態で支持されている。また、スロットルボディ30の近傍にはモータ36が設けられており、このモータ36の回転軸に取り付けられたプーリ37と、弁軸35に取り付けられたプーリ38との間に操作ケーブル39が掛け渡されている。
【0027】
このため、モータ36が駆動すると、その駆動力がプーリ37,38および操作ケーブル39を介して弁軸35に伝わり、弁軸35とともに、スロットルバルブ34が回転する。これによって、吸気通路33が開閉し、この吸気通路33の開閉によって、シリンダヘッド24内に供給される空気の流量が調節される。すなわち、スロットルバルブ34は、吸気通路33内を通過する空気の流路の開度(スロットル開度)を調節する。また、弁軸35には、スロットルバルブ34の開度(弁軸35の回転角)を検出するためのスロットルポジションセンサ40が設けられている。
【0028】
また、エンジン20には、燃料ポンプやインジェクタ等からなる燃料供給装置(図示せず)を介して燃料タンク19から燃料が供給される。燃料ポンプの作動によって、燃料タンク19から供給される燃料は、インジェクタによって霧状にされて気筒21内に噴射される。この際、燃料は吸気装置26から供給される空気と混合され混合気となってシリンダヘッド24内に送られる。また、エンジン20は点火装置も備えており、この点火装置の点火によって混合気は爆発する。この爆発によって、ピストンが上下に移動しその移動によってクランク軸22が回転駆動する。
【0029】
エンジン20の後部からはクランク軸22にカップリング41を介して連結されたインペラー軸42がバルクヘッド16を貫通して後方のポンプ室18内に延びている。このインペラー軸42は、船体11の船尾に設けられた推進機43の内部に設けられたインペラー44に連結され、エンジン20の駆動によるクランク軸22の回転力をインペラー44に伝達してインペラー44を回転させる。
【0030】
また、推進機43は、船体11の底部に開口する水導入口45aと船尾に開口する水噴射口45bとを備えており、水導入口45aから導入される海水をインペラー44の回転により水噴射口45bから噴射させることにより船体11に推進力を生じさせる。この推進機43は、ケーシング46によって、船体11の本体側と隔離された状態で船体11の船尾における底部に取り付けられており、インペラー軸42は、バルクヘッド16およびケーシング46を貫通することによって、エンジン20から推進機43に延びている。
【0031】
また、エンジン20の後方には排気装置27が延びている。この排気装置27は、屈曲した管からなる排気チャンバ47やタンク状のウォーターロック48等で構成されている。排気チャンバ47は、エンジン20の一側部に設けられた排気通路47aに一端部が連通し、他端部が後方に向って延びたのちに、下方に延びてバルクヘッド16を貫通している。
【0032】
そして、排気チャンバ47の後端部は、ホース48aを介してウォーターロック48の前部に連通している。このウォーターロック48の後部上面からは、排気ガス管49が後方に向って延びている。この排気ガス管49の上流端部は、ウォーターロック48の上面に連通しており、下流側が一旦上方に延びたのちに下方後部に延びて、下流端部はケーシング46を貫通して推進機43の水噴射口45bに合流している。
【0033】
また、小型滑走艇10は、前述した各装置の外に、図5に示した電気制御装置50、メインスイッチ51、スタータースイッチ52、アクセルポジションセンサ53、イモビライザ54および電源バッテリ等を備えている。電気制御装置50は、バルクヘッド16におけるエンジン室17側に設けられた電装ボックス50a内に設置されており、ROM55、RAM56、CPU57およびタイマー58等で構成される。また、電装ボックス50a内には、電気制御装置50の外、各種の電気部品を備えており、これらによって小型滑走艇10の運転に関する各処理が実行される。
【0034】
ROM55は、実行されるプログラムを記憶する読み出し専用のメモリであり、RAM56は、所定のプログラムを実行するために必要な各種レジスタ、フラグなどを含むワーキングメモリとしての書き込み可能なメモリである。CPU57は、ROM55が記憶するプログラムを中央演算処理装置として実行し、タイマー58は時間を計測する。電気制御装置50は、メインスイッチ51、スロットルポジションセンサ40、スタータースイッチ52、アクセルポジションセンサ53およびイモビライザ54を構成する所定の機器に接続されて、これらのスイッチや装置からの信号を入力し、それらの信号に基づいて、エンジン20やモータ36を駆動させる。
【0035】
メインスイッチ51は、オン状態に設定されることにより、電源バッテリの電力を各装置に供給可能になる。スタータースイッチ52は、操作者による操作または電気制御装置50のCPU57の制御によってオンに操作されることにより、エンジン20を始動させるイグニッションスイッチで構成されている。アクセルポジションセンサ53は、エンジン20の近傍に設置された抵抗器で構成されており、スロットケーブル55によって、スロットルレバー14に連結されている。そして、スロットルレバー14の操作量に基づいて変化する抵抗値に応じた電圧を検出できる。この電圧検出値の変化からスロットルレバー14の操作量を検出する。このアクセルポジションセンサ53は、配線59aを介して電気制御装置50に接続されている。
【0036】
イモビライザ54は、図6に示した発信機61と、図7に示した受信機62とで構成されており、電気制御装置50内に設けられた照合回路63との間で認識情報の照合機能を有する。発信機61は、基板や電池等を収容した箱状に形成されており、表面に、エンジン20を始動不可の状態にするためのロック用ボタン61aと、エンジン20を始動可能な状態にするための解除ボタン61bとが形成されている。この発信機61は、運転者が持ち運べるような小型に構成され、小型滑走艇10の不使用時には、他の場所に保管することができる。また、小型滑走艇10の運転中には、船体11に設けたグローブボックス等に収容することができる。
【0037】
受信機62は、船体11の上面部に設けられたメーターユニット15の裏面側に形成された収容部内に固定されており、配線59bを介して電気制御装置50に接続されている。この受信機62は、基板等を収容した箱状の本体62aと、リード線をリング状に形成して本体62aの上面に取り付けられたアンテナ62bとで構成されている。
【0038】
発信機61には、所定の識別情報が記憶されており、受信機62との間の距離が所定距離以下のときにロック用ボタン61aを押すと、識別情報が信号として受信機62に発信される。そして、照合回路63が、発信機61から発信された信号と予め記憶された識別情報とが一致するか否かの照合を行い、一致すると電気制御装置50がエンジン20を始動不可の状態にする。
【0039】
また、発信機61の解除ボタン61bを押すと、識別情報が信号として受信機62に発信され、照合回路63が、発信機61から発信された信号と受信機62側が記憶する識別情報とが一致するか否かの照合を行う。信号と識別情報とが一致すると電気制御装置50がエンジン20を始動可能な状態にする。また、この際、電気制御装置50はモータ36を作動させて、スロットルバルブ34を一旦開いたのち全閉の状態にする確認動作を行わせる。これらのエンジン20の始動可否の制御およびスロットルバルブ34の確認動作は、ROM55が記憶するプログラムをCPU57が実行することにより行われる。
【0040】
つぎに、以上のように構成された小型滑走艇10のスロットルバルブ34に確認動作をさせるときの操作および電気制御装置50が行う制御について説明する。この制御は、図8に示したフローチャートのプログラムに沿って実行される。このプログラムは、ステップ100において開始され、電気制御装置50のCPU57は、ステップ102において、識別情報の入力があったか否かの判定を行う。この判定は、発信機61から受信機62への信号発信の有無によって行われ、信号発信がなければ、「NO」と判定して、プログラムはステップ112に進み終了する。
【0041】
また、運転者が発信機61のロック用ボタン61aまたは解除ボタン61bを押して、ステップ102において「YES」と判定すると、プログラムはステップ104に進む。ステップ104では、発信機61から発信された信号と信号を受信した受信機62側が記憶する識別情報とが一致するか否かの照合が照合回路63によって行われる。そして、照合が一致しなければ、「NO」と判定して、プログラムはステップ112に進み終了する。
【0042】
また、照合が一致すれば、「YES」と判定して、プログラムはステップ106に進む。ステップ106においては、メインスイッチ51がオン状態に設定される。これによって、各装置に電力が供給され各装置は作動可能な状態になる。つぎに、プログラムは、ステップ108において、スタータースイッチ52がオフ状態であるか否かを判定する。スタータースイッチ52がオン状態になって、エンジン20が駆動した状態になっていれば、ステップ108において、「NO」と判定して、プログラムはステップ112に進み終了する。
【0043】
また、スタータースイッチ52がオフ状態になって、エンジン20が停止した状態になっていれば、ステップ108において、「YES」と判定して、プログラムはステップ110に進む。ステップ110においては、スロットルバルブ34に確認動作をさせるための処理が行われる。この確認動作は、例えば、スロットルバルブ34を一旦全開状態にしたのちに、全閉状態になるまで移動させる等の処理によって行われる。また、この場合のスロットルバルブ34の開度は、スロットルポジションセンサ40によって検出され、その検出値とモータ36の回転角度とが一致しているか否かの確認が行われる。
【0044】
この場合、スロットルバルブ34が全閉状態になったときのモータ36の回転角度を基準位置として設定する。この基準位置の設定は、スロットルバルブ34が全閉状態になったときのモータ36の回転角度に対応するアクセルポジションセンサ53の検出値を基準として、RAM56に記憶する等によって行う。この確認動作によって、スロットルバルブ34に錆が生じたり、物が詰まったりしてスロットルバルブ34が作動不良を起こすことが防止される。そして、ステップ110において、スロットルバルブ34の確認動作が終了すると、プログラムはステップ112に進んで終了する。この場合、照合回路63により信号と情報との一致が照合されるステップ104でタイミング判定手段が構成される。
【0045】
このように、本実施形態では、エンジン20が停止状態のときに、スロットルバルブ34の確認動作を行うため、例えば、スロットルバルブ34を全開状態にしても小型滑走艇10が発進することがなく安全である。また、スロットルバルブ34の確認動作を行うことにより、スロットルバルブ34の開度に応じたモータ36の回転角度を基準位置として設定することができるとともに、錆等によりスロットルバルブ34が作動できなくなることを防止できる。
【0046】
また、前述した図8のフローチャートに基づいた制御では、イモビライザ54を用いているが、このイモビライザ54を用いなくとも同様のスロットルバルブ34の確認動作を実施することができる。この場合、図8のフローチャートにおけるステップ102,104での処理を省略する。そして、運転者がキー等を用いてメインスイッチ51をオン状態に設定することにより、以下同様の処理が実施される。この場合、確認動作を実施するための時間は1秒以内程度の短時間に設定しておくとともに、その間にエンジン20が始動しないように設定しておく。
【0047】
また、運転者の操作によりスタータースイッチ52がオン状態に設定されたのちに、スロットルバルブ34の確認動作を実施することもできる。この場合、スタータースイッチ52がオン状態になったときに瞬時に確認動作を行うように設定する。また、その際のスロットルバルブ34の移動角度は小さく設定しその範囲で往復移動をさせる。この場合も、一度はスロットルバルブ34が全閉状態になるようにすることが好ましい。これによって、基準位置の設定をより正確に行える。
【0048】
また、イモビライザ54に代えて、図9に示したランヤード65を用いることもできる。ランヤード65は、操舵ハンドル12に取り付けられたキルスイッチ66と、運転者の手首に取り付けられるリングのベルト67aが一端部に取り付けられ、フォーク状の係合部67bが他端部に取り付けられたカールコード67とで構成されている。
【0049】
そして、係合部67bをキルスイッチ66に係合させたときに、エンジン20は、始動可能になりスタータースイッチ52をオン状態にすることにより始動する。また、小型滑走艇10の走行中に運転者が海中に落下する等して、係合部67bがキルスイッチ66から外れたときには、キルスイッチ66が作動してスタータースイッチ52をオフ状態にする。これによって、エンジン20は停止する。
【0050】
このランヤード65を用いて、スロットルバルブ34の確認動作を実施する場合には、例えば、係合部67bをキルスイッチ66に係合させたときに、モータ36が作動してスロットルバルブ34を移動させるようにする。この場合も、イモビライザ54を用いた場合と同様、図8に示したフローチャートに従って、識別情報の入力の有無や、照合一致の判定のステップの処理を行ったのちに、メインスイッチ51がオンに設定され、以下同様の処理が行われる。この場合も、照合回路63によって信号の照合が行われる。
【0051】
この場合も、係合部67bをキルスイッチ66に係合させたときからスタータースイッチ52をオン状態に設定するまでには多少の時間があり、その間にスロットルバルブ34の確認動作を実施することができるため、確認動作のための時間を余分に設定する必要がない。
【0052】
また、小型滑走艇10を走行させたのち、スタータースイッチ52やメインスイッチ51をオフ状態に設定してエンジン20を停止させたのちに、スロットルバルブ34の確認動作を実施することもできる。この場合、エンジン20が停止してから数秒後に、確認動作が行われるように設定する。これによって、エンジン20の停止後すぐに再始動した際に、小型滑走艇10が急発進することを防止できる。また、この場合も、エンジン20が作動中であれば確認動作を実施しないよう設定しておく。なお、この場合は、スタータースイッチ52やメインスイッチ51のオフ状態への設定が、タイミング判定手段を構成する。
【0053】
また、前述したような小型滑走艇10を始動させる直前や直後だけでなく、長期間放置した際に、定期的にスロットルバルブ34の確認動作を実施することもできる。この場合、タイマー58が計測する時間が所定の設定値になったときに、メインスイッチ51がオン状態になり、モータ36が作動するように制御する。これによると、錆や電触によって、スロットルバルブ34が固着されて開閉移動できなくなることを防止できる。この場合の時間の設定は1日や数時間など任意の時間にすることができる。
【0054】
さらに、電源バッテリの端子を外して長期間放置した場合には、端子を接続した際に、スロットルバルブ34の確認動作を実施することもできる。また、このように長期間、小型滑走艇10を放置する場合には、スロットルバルブは、全閉状態でなく、全閉状態からやや開いた状態にしておくことが好ましい。これによって、スロットルバルブ34が、吸気通路33に固着されて移動できない状態になることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスロットルバルブ制御装置を備えた小型滑走艇の内部を示す側面図である。
【図2】図1の小型滑走艇の内部を示す平面図である。
【図3】エンジンを示す断面図である。
【図4】スロットルボディを示す正面図である。
【図5】電気制御装置が制御する各装置の構成を示すブロック図である。
【図6】発信機を示す斜視図である。
【図7】受信機を示す斜視図である
【図8】電気制御装置が備えるCPUが実行するプログラムを示すフローチャートである。
【図9】ランヤードを示す斜視図である。
【符号の説明】
10…小型滑走艇、12…操作ハンドル、14…スロットルレバー、20…エンジン、30…スロットルボディ、33…吸気通路、34…スロットルバルブ、36…モータ、40…スロットルポジションセンサ、50…電気制御装置、51…メインスイッチ、52…スタータースイッチ、53…アクセルポジションセンサ、54…イモビライザ、55…ROM、56…RAM、57…CPU、58…タイマー、61…発信機、62…受信機、65…ランヤード、66…キルスイッチ、67…カールコード、67b…係合部。

Claims (8)

  1. スロットル操作部の操作量を検出するアクセルポジションセンサと、
    エンジンの吸気通路に設けられたスロットルバルブを開閉させるためのモータと、
    前記アクセルポジションセンサの検出結果に応じて前記モータを駆動制御することにより前記スロットルバルブを開閉させるモータ駆動制御装置と、
    所定のタイミングのときに前記モータ駆動制御装置を作動させて前記モータを駆動制御することにより前記スロットルバルブに確認動作を行わせるタイミング判定手段と
    を備えたことを特徴とする小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置。
  2. 識別情報を信号として発信する発信機と、前記発信機が発信する信号を受信する受信機と、前記受信機が受信した信号が所定の識別情報にかかる信号であるか否かを照合する照合手段とを備え、
    前記照合手段が、前記信号を照合しているときまたは照合が終了したときに、前記タイミング判定手段が、前記モータ駆動制御装置を作動させて前記モータを駆動制御することにより、前記スロットルバルブに確認動作を行わせる請求項1に記載の小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置。
  3. メインスイッチを備え、前記メインスイッチがオン状態に設定された直後に、前記タイミング判定手段が、前記モータ駆動制御装置を作動させて前記モータを駆動制御することにより、前記スロットルバルブに確認動作を行わせる請求項1に記載の小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置。
  4. スタータースイッチを備え、前記スタータースイッチがオン状態に設定された瞬間に、前記タイミング判定手段が、前記モータ駆動制御装置を作動させて前記モータを駆動制御することにより、前記スロットルバルブに確認動作を行わせる請求項1に記載の小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置。
  5. 前記エンジンの駆動を停止させた時に、前記タイミング判定手段が、前記モータ駆動制御装置を作動させて前記モータを駆動制御することにより、前記スロットルバルブに確認動作を行わせる請求項1に記載の小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置。
  6. タイマーを備え、前記タイマーが計測する前記小型滑走艇の不使用による前記エンジンの停止時間が所定時間を経過する都度、前記タイミング判定手段が、前記モータ駆動制御装置を作動させて前記モータを駆動制御することにより、前記スロットルバルブに確認動作を行わせる請求項1に記載の小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置。
  7. 前記小型滑走艇に設けられるキルスイッチと、紐を介して運転者の一部に取り付けられ前記キルスイッチと係合することにより前記エンジンを駆動可能にする係合部とからなるランヤードを備え、
    前記キルスイッチと前記係合部とが係合したときに、前記タイミング判定手段が、前記モータ駆動制御装置を作動させて前記モータを駆動制御することにより、前記スロットルバルブに確認動作を行わせる請求項1に記載の小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置。
  8. 前記スロットルバルブの開度を検出するスロットルポジションセンサを備え、前記スロットルポジションセンサの検出値と前記アクセルポジションセンサの検出値に応じて駆動する前記モータの回転角とから基準位置を設定する基準位置設定手段とを備えた請求項1ないし7のうちのいずれか一つに記載の小型滑走艇におけるスロットルバルブ制御装置。
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