JP2004267626A - 足浴器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来とは異なる着想に基づき、大幅な血行促進効果、マッサージ効果あるいは洗浄殺菌効果などが得られる足浴器を提供することを目的とする。
【解決手段】炭酸水を生成可能な炭酸水生成手段と、使用者の足を収容可能な足浴槽と、前記炭酸水生成手段により生成された炭酸水を前記足浴槽の中に吐出する吐水ノズルと、を備えたことを特徴とする足浴器を提供する。吐水ノズルの配置や構造などを適宜選択することにより、マッサージ・モードと液浴モードの使い分けも可能となり、炭酸水が有する各種の効果を確実且つ容易に得ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】炭酸水を生成可能な炭酸水生成手段と、使用者の足を収容可能な足浴槽と、前記炭酸水生成手段により生成された炭酸水を前記足浴槽の中に吐出する吐水ノズルと、を備えたことを特徴とする足浴器を提供する。吐水ノズルの配置や構造などを適宜選択することにより、マッサージ・モードと液浴モードの使い分けも可能となり、炭酸水が有する各種の効果を確実且つ容易に得ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、足浴器に関し、より詳細には、従来の温水などの代わりに、炭酸ガスを含有した炭酸水を下肢や足指などに噴射することにより高い健康促進効果や洗浄作用あるいはマッサージ効果などが得られる足浴器に関する。
【0002】
【従来の技術】
下肢や足などを温水に浸す足浴器は、例えば「フットバス(foot bath)」などとも呼ばれ、血行促進やマッサージ効果などが得られるものとして知られている。
【0003】
これに類似するものとして、例えば、特許文献1には、足裏を支持する面を構成する支持部分間に設けられた複数のウォータージェットを所定の方向に出射する手段を有することを特徴とする足裏水圧マッサージ器が開示されている。
また、特許文献2には、患者の上肢・下肢等の部分浴または全身浴のための上部開放型の浴槽と、前記浴槽内部に配置した少なくとも1つの温水噴出手段と、前記温水噴出手段に供給する温水の温度を制御する温水温度制御手段と、前記浴槽からの温水排出手段を備えた温熱治療用シャワー装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平03−111049号公報
【特許文献2】
特開平11−197204号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら特許文献1及び特許文献2に開示された装置は、いずれも水または温水を、足あるいは下肢に噴射するという従来からの着想に立脚したものであり、これらにより得られる血行促進効果やマッサージ効果などには限界があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来とは異なる着想に基づき、大幅な血行促進効果、マッサージ効果あるいは洗浄殺菌効果などが得られる足浴器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の足浴器は、炭酸水を生成可能な炭酸水生成手段と、使用者の足を収容可能な足浴槽と、前記炭酸水生成手段により生成された炭酸水を前記足浴槽の中に吐出する吐水ノズルと、を備えたことを特徴とする。 上記構成によれば、足浴槽に収容された足に対して炭酸水による足浴が可能となり、炭酸水が有する血行促進、温感刺激、殺菌作用、マッサージ効果などが得られる。
なお、本願明細書において「炭酸水」とは、炭酸ガスを含有した液体を意味し、水あるいはお湯と、これらに溶解しあるいは気泡状態で含まれる炭酸ガスと、からなるもの、及びこれらに加えて、添加物が配合されたものも含むものとする。
【0007】
ここで、前記吐水ノズルは、前記足浴槽に収容された足の被処理部位に対して、略上方から前記炭酸水を吐出するものとすることができる。すなわち、略上方から炭酸水を被処理部位に吐出することにより、炭酸水の着水の刺激によるマッサージ効果や洗浄作用が得られる。
【0008】
また、前記被処理部位を前記足浴槽の中で炭酸水に没水しない状態に維持しつつ前記吐水ノズルから前記炭酸水を吐出するものとすることができる。吐水ノズルから吐出される炭酸水を直接的に被処理部位に受けることにより、炭酸水の着水による刺激を十分に感じることができ、マッサージ効果や洗浄作用が高まる。
【0009】
また、この場合、前記吐水ノズルから吐出される前記炭酸水の吐出の方向は、時間とともに変化するものとすれば、被処理部位における着水点の変動による刺激を感じ、マッサージ効果が高まると同時に、広範囲に亘るマッサージ・モードの足浴が可能となる。
【0010】
また、前記炭酸水生成手段により生成された前記炭酸水における気泡の含有比率を増加させる気液分離手段をさらに備えたものとすることができる。気液分離手段を設けることにより、炭酸水に含有される微細気泡を合体させ、気泡を成長させて、気層と水層とが分離した状態で吐水ノズルから吐出させることができる。このような水流は、被処理部に対して振動を伴う刺激を与え高いマッサージ効果や洗浄作用が得られる。また、炭酸水に大量の炭酸ガスが溶解している場合などに、気液分離手段が有する気泡の合体効果により気泡径を制御したり、また、気液分離手段が有する減圧効果により気泡を新たに発生させて炭酸水に含有される気泡の含有量を制御することも可能となる。
【0011】
一方、前記吐水ノズルは、前記足浴槽の底面近傍から前記底面に対して略平行な方向に、前記炭酸水を吐出するものとすることもできる。炭酸水をできるだけ撹拌させず、足浴槽に緩やかに吐出して高い濃度の炭酸水を蓄積させることにより、いわゆる「液浴モード」の足浴が可能となり、炭酸ガスが有する血行促進などの効果を顕著に得ることができる。つまり、足浴槽に収容された足の被処理部位を、前記吐水ノズルから吐出され足浴槽内に貯留された炭酸水に没水させた状態に維持することにより、炭酸ガスが有する血行促進などの効果を顕著に得ることができる。
【0012】
また一方、前記吐水ノズルは、前記足浴槽に収容された足の被処理部位に対して、略上方から前記炭酸水を吐出する第1の吐水ノズルと、前記足浴槽の底面近傍から前記底面に対して略平行な方向に、前記炭酸水を吐出する第2の吐水ノズルと、を含むものとすることができる。つまり、「マッサージ・モード」の足浴に適した第1の吐水ノズルと、「液浴モード」に適した第2の吐水ノズルとを設け、これらを適宜切り替え、または同時に用いることにより、炭酸ガスによる高い効果が得られる足浴が可能となる。
【0013】
また一方、前記炭酸水生成手段は、液体貯留タンクと、前記液体貯留タンクの口に係合し前記液体貯留タンクと共働して密閉空間を形成する蓋と、一端が前記密閉空間に連通可能であり他端が前記密閉空間外で開口する通水路と、前記通水路を開閉する開閉弁と、を有し、前記密閉空間内で発泡剤を液体に溶解させて前記炭酸水を生成し、前記開閉弁を開けることにより前記通水路の前記他端から前記炭酸水を取り出し可能とすることができる。発泡剤を液体に溶解させて炭酸水を生成することにより、高い濃度の炭酸水を手軽に低コストで場所を選ばすに生成でき、炭酸水の効果を十分に利用した足浴が可能となる。
【0014】
または、前記炭酸水生成手段は、液体貯留タンクと、前記液体貯留タンクの口に係合し前記液体貯留タンクと共働して密閉空間を形成する蓋と、一端が前記密閉空間に連通可能であり他端が前記密閉空間外で開口する通水路と、前記通水路を開閉する開閉弁と、を有し、液体が貯留された前記液体貯留タンクに炭酸ガスが充填されたボンベを接続し、前記ボンベから炭酸ガスを前記密閉空間に供給することにより、前記密閉空間内において前記液体に炭酸ガスを溶解させて前記炭酸水を生成し、前記開閉弁を開けることにより前記通水路の前記他端から前記炭酸水を取り出し可能とすることができる。このようにすれば、発泡剤が不要となる。そして、炭酸ガスのボンベの圧力が低下するまでは、数回あるいはそれ以上の使用が可能である。
【0015】
また、前記液体貯留タンクは、前記足浴槽に対して着脱可能に設けることができる。このようにすれば、液体や発泡剤の充填が容易となる。また、液体貯留タンクの洗浄なども容易となる。
【0016】
また、前記密閉空間における気体を外部に排出して前記密閉空間の圧力を低下させるガス排出手段をさらに有するものとすることができる。密閉空間のガスを排出して圧力を下げてから炭酸水を取り出せば、撹拌や流速の急激な変動に伴う気液分離を抑制でき、高い濃度の炭酸水を足浴槽に導くことが可能となる。また、タンク内の残水を排水したり、タンク内に新たに液体と発泡剤を充填する時などに、タンク内を減圧させ安全に蓋とタンクとを取り外すことができる。
【0017】
また、前記吐水ノズルから吐出される前記炭酸水の流量を略一定にする水勢調整手段をさらに備えたものとすることができる。定流量弁、調圧弁、流量調節弁などの水勢調整手段を設けることにより、加圧タンクで生成された加圧状態の炭酸水を一定流量で取り出すことができ、長時間に亘る足浴も可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態にかかる足浴器の要部構成を表すブロック図である。
また、図2は、その外観を模式的に例示する斜視図である。
すなわち、本実施形態の足浴器100は、加圧タンク(炭酸水生成手段)10と、足浴槽20と、開閉バルブ30と、吐水ノズル40と、を有する。加圧タンク10は、炭酸ガスを含有した液体(以下、「炭酸水」と呼ぶ)を貯留する。加圧タンク10から吐出された炭酸水は、通水路35およびその途上に設けられた開閉バルブ30を介して左右それぞれ設けられた吐水ノズル40から足浴槽20内に向けて吐出する。後に詳述するように、吐水ノズル40は、左右それぞれの足浴槽20にそれぞれ、ひとつあるいは2つ以上設けることができる。
【0020】
使用者はまず、加圧タンク10に水やお湯などの液体と発泡剤とを投入することにより、タンク10内部において炭酸水を生成する。タンク10の内部で発泡剤が溶解し、加圧されて炭酸ガスが水などの液体に溶解したら、足浴槽20に左右の足を入れ、所定のタイミングで、開閉バルブ30を開く。すると、足浴槽20の内部に設けられた吐水ノズルから所定時間の間、炭酸水が吐出し、炭酸水による足浴を実施することができる。
【0021】
図3は、加圧タンク10の断面構造を例示する模式図である。すなわち、本具体例の加圧タンク10Aは、液体貯留タンク11と、液体貯留タンク11の口11aに係合し、液体貯留タンク11と共働して密閉空間を形成する蓋12と、を有する。蓋12には、通水路13が形成されている。通水路13の一端は、タンク11内の密閉空間に連通可能であり、他端は密閉空間外で開口する。
加圧タンク10は、また、通水路13を開閉する開閉弁14を適宜備えている。通水路13の蓋12から突出する部分が、吐水口16を構成している。また、開閉弁14を手動操作するための操作スイッチ17が蓋12に取り付けられている。
【0022】
この加圧タンク10Aは、吐水口16を介して、足浴槽の本体の通水路35に適宜脱着可能とされている。吐水口16は、図示しないネジ、Oリング、ゴムパッキン、などの機構により、気密を維持しつつ足浴槽の通水路35に取り付けが可能とされる。但し、後に詳述するように、本発明の足浴器においては、加圧タンク10は、必ずしも本体から脱着可能とされる必要はない。すなわち、足浴槽20が設けられている本体に対して、固定的にあるいは一体的に加圧タンク10が設けられていてもよい。
図4は、加圧タンク10Aが接続された足浴器100の構造を例示する模式図である。加圧タンク10Aが有する開閉弁14とは別に、足浴器の本体に開閉バルブ30を設けることにより、使用者の使い勝手を良くすることができる。つまり、使用者が使いやすい位置に開閉バルブ30を設けることができる。
【0023】
次に、図3に例示した加圧タンク10Aを用いた炭酸水の生成方法について説明する。
使用者はまず、加圧タンク10Aを足浴器の本体から取り外す。そして、蓋12を液体貯留タンク11から取り外し、液体貯留タンク11に、水やお湯あるいは薬効成分を含有した液体310を入れ、次いで発泡剤320を液体貯留タンク11に投入し、蓋12により液体貯留タンク11を施蓋して液体貯留タンク11を密閉する。そして、加圧タンク10Aを足浴槽の本体に装着し、吐水口16を開閉バルブ30に接続する。
【0024】
ここで用いる発泡剤320としては、例えば、炭酸塩と有機酸とが混合された錠剤や粉末あるいはカプセルなどを挙げることができる。
【0025】
液体貯留タンクの中で発泡剤が液体に溶解すると、炭酸ガスが発生する。例えば、発泡剤に炭酸水素ナトリウム(3NaHCO3:重曹)と、有機酸たとえばクエン酸などの果実酸(HOOC−C(OH)(CH2COOH)2)とを配合した場合、これらが水に溶解すると、以下の反応により、炭酸ガス(CO2)が発生する。
なおここで、反応生成物 NaOOC−C(OH)(CH2COONa)2は、クエン酸ナトリウムである。これら配合剤及び反応生成物は、いずれも食品添加物などとして用いられるものであり、人体に害を及ぼす心配はない。
【0026】
発生した炭酸ガスは、液体貯留タンク11内の液体310に溶解すると共に、液体貯留タンク11内及び蓋12内の空気層αに合流して、空気層αの圧力を上昇させ、液体貯留タンク11内部を加圧する。
本具体例の加圧タンク10Aの場合、蓋12内に空気層が存在することにより、確実に空気層αが形成される。従って液体貯留タンク11の内圧は必要以上に上昇しない。また、液体貯留タンク11の内部に目盛り11Lを設けておき、この目盛り11まで液体を充填するようにすれば、タンク内に空気層βを確保でき、タンク11の内圧を必要以上に上昇させることはなくなる。
【0027】
しかる後に、使用者は、加圧タンクの開閉弁14を開き、さらに開閉バルブ30を開く。すると、加圧された炭酸水が、開閉バルブ30を介して足浴槽20に取り付けられた吐水ノズル40から吐出する。使用者は、この炭酸水により足浴することができる。
【0028】
本発明者の試作検討の結果、例えば、容量が約120ミリリットルの容器に約90ミリリットルの水を入れ、上記の炭酸水素ナトリウムと果実酸とを配合した発泡剤を約5グラム程度、投入して密閉すると、内圧を4〜5Kgf/cm2(およそ0.4〜0.5MPa)程度にまで加圧できることが分かった。
【0029】
図5は、圧力と炭酸ガスの溶解量との関係を表すグラフ図である。同図に表したように、圧力を4〜5Kgf/cm2にまで加圧すると、水90ミリリットルに対しておよそ400〜500ミリリットルもの炭酸ガスを溶解させることができる。
【0030】
炭酸ガスの濃度が1000ppm以上の炭酸水は、一般に「炭酸泉」と呼ばれ、人体に対して各種の効果を有することが知られている。これに対して、本発明によれば、炭酸ガスの濃度が3000ppmあるいはそれ以上の高濃度の炭酸水を生成させ、これを下肢や足指に向けて吐出させ、あるいは浸すことができる。このような高濃度の炭酸水は、皮膚直下の血管を拡張させることにより血行を促進させる。また、皮膚の温感(受容器)を刺激し、冷感(受容器)を抑制することにより、暖まり感を与えることができる。さらにまた、皮膚の角質を除去するピーリング効果や、静菌効果、アストリンゼント効果なども得られる。
特に、足指に対して炭酸水を吐水すると、炭酸水が有する殺菌作用や静菌作用により、水虫を抑えることが可能で、また、足の「むれ」による臭いや雑菌の繁殖を抑える効果も得られる。
【0031】
またさらに、本発明によれば、炭酸水の発泡作用により、多量の気泡が分散混入した炭酸水の気泡流を足指などに吐水することができる。このような炭酸水の気泡流は、下肢や足指などに対して適度な刺激を与え、高いマッサージ効果やリラクゼーション効果が得られる。
【0032】
また、本発明の足浴器で用いる炭酸水のpH(ペーハー)は、7以下とし、さらに2乃至4の範囲とすることが望ましい。
【0033】
図6は、炭酸水におけるpHと含有イオンの存在割合との関係を表すグラフ図である。
一般に、炭酸ガスは、水中においては、(H2O・CO2)、(HCO3 −)、(CO3 2−)という3種類の形態で存在する。そして、これらのうち、血行促進などに効果を有するのは、(H2O・CO2)であるとされている。図6から分かるように、(H2O・CO2)の形態の存在割合を高くするためは、pH7以下とする必要がある。つまり、炭酸水のpHを7以下とすれば、(H2O・CO2)の存在割合が高く、血行促進や温感刺激などの効果を得ることができる。
また一方、酸性水には、ピーリング効果(角質剥離効果)がある。この効果が顕著に表れるpHは、4以下である。ただし、pHが2よりも低くなると、皮膚に対する刺激などが強くなる場合が多い。このため、炭酸水のpHを2乃至4の範囲とすることにより、(H2O・CO2)の存在割合が高く、且つピーリング効果や殺菌効果も高い足浴が可能となる。
【0034】
ここで、本発明の吐水装置に用いる発泡剤320について具体的に説明する。前述したように、発泡剤320に例えば炭酸塩と有機酸とを含有させると、液体310に投入し溶解して炭酸ガスを発生させることができる。発泡剤320に使用することができる炭酸塩と有機酸の具体例を以下に列挙する。
【0035】
炭酸塩 :ナトリウム、カリウム、リチウム、ルビジウム等のアルカリ金属の炭酸塩又は炭酸水素塩。
有機酸 :クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸等の有機酸、またはこれらの混合物。酸性リン酸ナトリウムもしくはカリウムを含む他の酸、またはそれらの混合物でも良い。
【0036】
また一方、発泡剤320には、その他、pH調整剤、保湿剤、殺菌剤、香料、消臭剤、界面活性剤、薬効成分剤等を配合させて各種の効果を得ることができる。またこれらの成分は、タンク11内に充填する液体310に配合してもよい。このような配合成分の具体例を以下に列挙する。
【0037】
pH調整剤(対象部位や使用目的に応じたpHを得ることができる):クエン酸およびその塩、リン酸およびその塩、リンゴ酸およびその塩、グルコン酸およびその塩、マレイン酸およびその塩、アスパラギン酸およびその塩、コハク酸およびその塩、グルクロン酸およびその塩、フマル酸およびその塩、グルタミン酸およびその塩、アジピン酸およびその塩、乳酸およびその塩、パントテン酸およびその塩、塩酸、水酸化アルカリ金属等。
【0038】
保湿剤あるいは湿潤剤(皮膚の角質の水分保持能力を増すことができる):多価アルコール、乳糖等の糖類及びその誘導体、アミノ酸類及びその誘導体、水溶性高分子、酵母エキス、海草エキス、各種植物エキス、植物油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール、エステル類、各種植物精油又はこれらの混合物等。
【0039】
香料:ターピネオール、リナロール、シトロネロール、シトラール、リモネン、レモングラス油、ラベンダー油等、酢酸イソボニル、酢酸メンタニル、酢酸フレンチル、ボルネオール、メントール、カンファー、精油、松の抽出物、テルピノレン類、パラジクロルベンゼン、ローズ、レモン、ジャスミン、ブーケ調香料、イランイラン油等。
【0040】
皮膚温冷感付与剤(皮膚に対して温感あるいは冷感を与えることができる):メントール類、多価アルコール等およびこれらの混合物。
【0041】
ビタミン作用物質(皮膚などに対してビタミンを与えることができる):ビタミンA類、ビタミンB2類、ビタミンB6類、ビタミンH類等。より具体的には、例えば、酢酸−dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジルなどを挙げることができる。
【0042】
界面活性剤(浸透効果、洗浄効果、発泡効果、気泡維持効果などが得られる):アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤(一分子中に陰陽両イオンの官能基をもつもの)等。
【0043】
殺菌剤:塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼントコニウム、塩化セチルピリジニウム等。エチルアルコール、メチルアルコール、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール等。銅、亜鉛、マグネシウム、ニッケル、銀等を含む無機系抗菌剤、脂肪酸銀等。
【0044】
消臭剤:過ホウ酸ナトリウム、次亜塩素酸、二酸化マンガン、過マンガン酸塩、ベンゾキノン、ナフトキノン酸等の酸化剤、グリオキザール、アクロレイン等のアルデキド類、ケトン類、1,2−プロピレンオキサイド、1,2−n−プロピレンオキサイド等のエポキシ化合物、メタクリル酸エステル、マレイン酸誘導体等のα、β−不飽和化合物、硫酸銅、硫酸亜鉛等の金属塩、活性炭、シリカゲル、アルミナ等の吸着剤、硫酸鉄、亜鉛化合物、アルミニウム塩、珪酸塩類等の無機塩、クエン酸、アスコルビン酸鉄等の他、各種の植物抽出物、例えば、つばき科植物、緑茶の抽出物等、更に葉緑素の主成分であるクロロフィル、食品分野で利用され得る消臭物質であるジメチルアミノスルホネート、グルコサミン、サイクロデキストリン、有機酸(L−アスコルビン酸、安息香酸、グルコン酸、葉酸、ニコチン酸)等。
【0045】
残留塩素除去成分(還元剤):亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カルシウム等の亜硫酸塩やチオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩、アスコルビン酸等のビタミンC、過酸化水素を発生して脱塩素を行う過炭酸ナトリウム等の過炭酸塩、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩、他の過酸の塩、過酸化ナトリウム、過酸化亜鉛等の金属過酸化物等。
【0046】
洗浄成分:エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレングリコールモノブチルエーテル等の、低級アルコールにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサドを付加したアルキレングリコールルキルエーテル系溶剤等。
【0047】
痔疾等の疾患に効果的な痔疾薬剤:酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸フェニレフリン等の抗炎症剤、酢酸トコフェロール、dl−塩酸メチルフェドリン等の血液の循環を助ける薬剤、塩酸リドカイン、塩酸ジブカイン、アミノ安息香酸エチル、l−メントール等の局所の痛み、痒みに効果的な薬剤、アラントイン等の傷口の治りを助ける薬剤等。
【0048】
以上、本発明の足浴器において用いることができる炭酸水およびその含有物について説明した。
【0049】
次に、本発明の足浴器において用いることができる加圧タンクの第2の例について説明する。
【0050】
図7は、本発明において用いることができる加圧タンクの第2の具体例を表す模式断面図である。同図については、図1乃至図5に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本具体例の加圧タンク10Bにおいては、 通水路13の一部は液体貯留タンク11内で延在し、この延在部分は柔軟なチューブ13Aを有している。通水路13の前記一端を形成するチューブ13Aの先端の近傍には、多孔質セラミック、高比重樹脂焼結体等の多孔質体、樹脂焼結体と重量物の結合体、目の細かな金網等で構成された錘13Bが取り付けられている。チューブ13Aの他端は蓋12に固定され、通水路13の蓋12内で延在する部分に連通している。
【0051】
このようにすれば、図7に表したように吐水口16を上にして加圧タンク10Bを装着しても、或いは吐水口16を下にして加圧タンク10Bを装着しても、或いは吐水口16を横にして加圧タンク10Bを装着しても、錘13Bが取り付けられたチューブ13Aの一端は錘13Bに引かれて確実に没水し、吐水口16を介して確実に炭酸水を取り出すことができる。
【0052】
図8は、本発明において用いることができる加圧タンクの第3の具体例を表す模式断面図である。同図についても、図1乃至図7に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本具体例の加圧タンク10Cにおいては、開閉弁14の下流に水勢調整手段50が設けられている。水勢調整手段50としては、後に具体例を挙げて詳述するように、定流量弁や調圧弁を用いることができる。すなわち、図5に関して前述したように、本発明においては、発泡剤を水あるいはお湯に熔解させて、タンクの内圧を4〜5Kgf/cm2(およそ0.4〜0.5MPa)程度にまで加圧することにより、高濃度の炭酸水を生成できる。そして、水勢調整手段50を設けることにより、その吐出あるいは流量を略一定に維持し、手動操作による開閉弁14や開閉バルブ30の開度調整を要することなく安定した吐出量が得られ、また適正長さの吐水時間が得られる。
【0053】
図9は、本発明において用いることができる加圧タンクの第4の具体例を表す模式断面図である。同図についても、図1乃至図8に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本具体例の加圧タンク10Dにおいては、液体貯留タンク11の底部に開口11bが設けられ、これと係合する蓋19により施蓋して密閉空間が形成可能とされている。この開口11bは、液体貯留タンク11に水やお湯などの液体310と発泡剤320とを充填するための投入口として用いることができる。このようにすれば、開閉弁14やチューブ13Aなどが設けられた蓋12を液体貯留タンク11から脱着せずとも水や発泡剤の充填ができる点で便利である。さらにまた、足浴器に対してこの加圧タンク10Dが吐水口16を下方にして接続される場合には、加圧タンク10Dを足浴器に装着した状態のまま、蓋19を開けて、開口11bから水や発泡剤の充填が可能であり、とても便利である。
【0054】
図10は、本発明において用いることができる加圧タンクの第5の具体例を表す模式断面図である。同図についても、図1乃至図9に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施例の加圧タンク10Eは、蓋12に形成された複数の把持爪18aから成る発泡剤把持部18を備えている。発泡剤把持部18により塊体状の発泡剤320が把持される。蓋12に、吐水装置Cと同様の凹部12′が形成されている。発泡剤把持部18は、施蓋により、液体貯留タンク11の内部空間に直接対峙する。
【0055】
使用に際しては、発泡剤把持部18に塊体状の発泡剤320を把持させる。そして、水やお湯などの液体310を貯留した液体貯留タンク11を施蓋して密閉空間を形成した後、加圧タンク10Eを逆さまにし、若しくは傾けて、発泡剤320と液体310とを接触させ、両者の反応を開始させる。発泡剤320を蓋12に装着するので、液体貯留タンク11に満水状態にまで注水できる。発泡剤把持部18は施蓋により液体貯留タンク11の内部空間に直接対峙するので、発泡剤把持部18に装着された発泡剤320も施蓋により液体貯留タンク11の内部空間、ひいては当該内部空間に貯留された液体310に直接対峙する。この結果、発泡剤320と液体310との接触により発泡剤320が速やかに液体310の全体に溶解し、蓋12と液体貯留タンク11とが共働して形成した密閉空間が速やかに加圧される。
【0056】
タンク内の水310に発泡剤320を投入した後に、タンクを施蓋・密閉する場合、施蓋による密閉空間の形成前に発泡剤320の溶解が開始し、発生したガスの一部が施蓋前に散逸する可能性があるという問題がある。
これに対して、本具体例の加圧タンク10Eによれば、タンク11を密閉した後に発泡剤320を水310に溶解させガスを発生させるので、ガスの散逸による圧力の損失を解消できる。その結果として、高い濃度の炭酸水を生成し吐水させることができる。従って、多量の発泡剤320を投入して液体貯留タンク11の内圧を高め、液体中への炭酸ガスの溶解量を増加させ、高い濃度の炭酸水を吐出させることができる。その結果として、炭酸ガスあるはその他の混合成分が有する血行促進や殺菌作用などの各種の効果を大幅に増強することが可能となる。
【0057】
なお、本具体例は一例に過ぎず、これ以外にも例えば、発泡剤320を液体310に接触しないように保持しておき、液体貯留タンク11を密閉した後に、発泡剤320を液体310中に落下させる機構を設けてもよい。また、発泡剤320を密閉容器に収納し、液体貯留タンク11を施蓋する際の押圧により、その密閉容器を破壊して発泡剤320を液体310中に放出させるようにしてもよい。
【0058】
以上、図3乃至図10を参照しつつ本発明の足浴器に用いることができる加圧タンクについて説明した。
次に、これら加圧タンクの配置について説明する。
図11乃至図13は、本発明の足浴器における加圧タンク10の配置関係について説明するための概念図である。
すなわち、加圧タンク10が、図3乃至図10に例示したような形態を有する場合、図11に例示した如く加圧タンク10を足浴槽20に対して略水平状に配置し、または、図12に例示した如く、足浴槽20に対して吐水口を下方に向けて傾斜して配置し、または、図13に例示した如く、足浴槽20に対して吐水口を下方に向けて略垂直に配置してもよい。
【0059】
図11に表したように横方向に配置する場合には、図7あるいは図9に例示したように、チューブ13A及び錘13Bを採用することが望ましい。これに対して、図12あるいは図13に表したように吐水口16を下方に向けて配置する場合には、図3乃至図10に例示したいずれの構造の加圧タンク10A〜10Eを用いることが可能である。また、図9に例示した加圧タンク10Dを用いる場合、図12あるいは図13の如く配置すれば、加圧タンクを足浴器の本体から取り外すことなく、蓋19を開けて液体310や発泡剤320の充填が可能である。
【0060】
一方、本発明における加圧タンク(炭酸水生成手段)10は、足浴器の本体に対して、固定的あるいは一体的に設けられたものでもよい。
図14は、足浴器の本体に対して固定的に設けられた加圧タンクを例示する概念図である。
すなわち、本具体例においては、足浴槽20よりもやや高い位置において、水平方向に略扁平状の液体貯留タンク11が、足浴器100の本体に対して固定的に設けられている。液体貯留タンク11の下方には、開閉バルブ30が設けられ、通水路35を介して吐水ノズル40に連通している。
一方、液体貯留タンク11の上側には、蓋12が設けられている。使用者は、この蓋12を開け、水やお湯などの液体310と発泡剤320とを投入し、施蓋し加圧溶解させて炭酸水300を生成できる。
【0061】
またさらに、本発明における加圧タンク(炭酸水生成手段)10は、発泡剤を用いるものには限定されない。すなわち、炭酸ガスが充填されたボンベを用いて密閉空間内の液体を加圧し、炭酸水を生成してもよい。
図15は、炭酸ガスが充填されたボンベを用いた足浴器の全体構成を例示する模式図である。すなわち、液体貯留タンク11とは別に、炭酸ガスが充填された加圧ボンベ111が設けられている。使用者は、液体貯留タンク11に水やお湯などの液体を充填し、加圧ボンベ11から液体貯留タンク11に炭酸ガスを供給するとにより、加圧して炭酸水を生成することができる。
この構成によれば、発泡剤が不要となり、加圧ボンベ111の炭酸ガスの圧力が低下するまでの間は、数回あるいはそれ以上の使用が可能となる。この場合、液体貯留タンク11と、加圧ボンベ111と、はそれぞれ着脱自在に設けることができる。
【0062】
以上、本発明の足浴器において用いることができる加圧タンク(炭酸水生成手段)及びその配置について説明した。
【0063】
次に、本発明の加圧装置において用いることができる水勢調整手段50について、具体例を挙げつつ説明する。
【0064】
図16は、水勢調整手段50として用いることができる定流量弁の断面構造を表す模式図である。
すなわち、この定流量弁50Aは、ダイヤフラム50aと、ダイヤフラム50aによって支持された弁体50bと、弁体50bに対峙する弁座50cと、弁体50bを弁座50cから遠ざかる方向へ付勢するバネ50dと、を有している。定流量弁50Aの一次側空間と二次側空間とは、通水路13により連通している。
【0065】
定流量弁50Aの二次圧P′が一次圧Pに対して相対的に低下すると、ダイヤフラム50aと弁体50bとに印加される一次圧Pと二次圧P′との差圧により弁体50bがバネ50dを押し縮めつつ弁座50cに接近し、定流量弁50Aの二次側空間からの液体の流出が抑制されて、定流量弁50Aの二次圧P′が上昇する。
一方、定流量弁50Aの二次圧P′が一次圧Pに対して相対的に上昇すると、ダイヤフラム50aと弁体50bとに印加される一次圧Pと二次圧P′との差圧の低下とバネ50dの付勢力とにより弁体50bが弁座50cから離れ、定流量弁50Aの二次側空間からの液体の流出が促進され、定流量弁50Aの二次圧P′が低下する。従って、定流量弁50Aの一次圧Pと二次圧P′との差圧が略一定に維持され、定流量弁50Aを通る液体の流量が略一定に維持される。
【0066】
図17は、水勢調整手段を設けた場合と設けない場合の加圧タンク10からの給水圧力と吐水量との関係を表すグラフ図である。
図3及び図5に関して前述したように、液体貯留タンク11内で発泡剤320が溶解した直後は、その内圧は、0.5MPa程度あるいはそれ以上にまで上昇する。従って、吐出の初期には液体貯留タンク11の内圧は高いが、炭酸ガスの発生量が経時的に減少し且つ発生した炭酸ガスは炭酸水と共に吐出されるので、吐出の終期には液体貯留タンク11の内圧は低下する。しかし、本具体例の加圧タンク10においては、定流量弁50Aを設けたことにより、図17に実線で表したように、液体貯留タンク11の内圧が吐出初期から経時的に変動しても、通水路13を流れる液体の流量が、定流量弁50Aにより略一定に自動的調整され、ひいては吐水ノズル40から吐出する炭酸水の流量が略一定に自動調整される。
【0067】
つまり、定流量弁50Aを設けることにより、吐出の初期から吐出の終期まで炭酸水の吐出量をほぼ一定に維持できるので、手動操作による開閉バルブ30の開度調整を要することなく安定した吐出量が得られ、また適正長さの足浴時間が得られる。定流量弁50Aを配設することにより、図17から分かるように、吐出初期の液体貯留タンク11の内圧(ゲージ圧)を0.5MPa程度あるいはそれ以上にまで高めても、足浴の初期に炭酸水の吐出流量が過大になるおそれは無い。本発明者の試作検討の結果によれば、例えば、90ミリリットルの炭酸水を約30秒間に亘って安定して吐出させることが可能であった。
【0068】
従って、多量の発泡剤320を投入して液体貯留タンク11の内圧を高め、液体中への炭酸ガスの溶解量を増加させ、高い濃度の炭酸水を安定して吐出させることができる。その結果として、炭酸ガスあるはその他の混合成分が有する血行促進などの各種の効果を大幅に増強した足浴が可能となる。
【0069】
また、図5から分かるように、高濃度の炭酸ガスを含有した炭酸水が定流量弁50Aを通過すると、圧力の低下により、溶解していた炭酸ガスが多数の微細気泡となって水中に分散混入した炭酸水の気泡流が得られる。このような炭酸水の気泡流は、下肢や足指などに対して適度な刺激を与え、高いマッサージ効果やリラクゼーション効果が得られる。
【0070】
図18は、本発明において水勢調整手段50として用いることができる調圧弁の断面構造を表す模式図である。
すなわち、調圧弁50Bは、ダイヤフラム50eと、ダイヤフラム50eにより支持された弁体50fと、弁体50fに対峙する弁座50gと、ダイヤフラム50eを弁座50fの方向へ付勢するバネ50hと、を有している。
【0071】
調圧弁50Bの二次圧P′が増加すると二次圧P′を受けるダイヤフラム50eがバネ50hを押し縮める方向へ移動し、ダイヤフラム50eに従動する弁体50fが弁座50gに接近し、調圧弁50Bの一次側空間から二次側空間への液体の流入が抑制されて、調圧弁50Bの二次圧P′が低下する。
【0072】
一方、調圧弁50Bの二次圧P′が低下するとバネ50hが伸長する方向へダイヤフラム50eが移動し、ダイヤフラム50eに従動する弁体50fが弁座50gから離れ、調圧弁50Bの一次側空間から二次側空間への液体の流入が促進されて、調圧弁50Bの二次圧P′が増加する。
【0073】
調圧弁50Bの二次圧P′はダイヤフラム50eの受圧面積とバネ50hの付勢力とにより支配され、一次圧Pの影響を殆ど受けない。従って、一次圧Pの変動に関わらず二次圧P′は略一定に維持され、調圧弁50Bより下流の通水路13を通る液体の流量、ひいては吐水ノズル40から吐出する炭酸水の流量が、吐出の初期から終期まで自動的に略一定に維持され、安定した吐出感が得られる。
【0074】
図19は、本発明において水勢調整手段50として用いることができる定流量弁の模式断面図である。すなわち、図7や図9に例示したような液体貯留タンク11内に延在するチューブ13Aの先端に、ゴム等の弾性体から成る定流量弁50Cを取り付けても良い。定流量弁50Cは、チューブ13A内の通水路に連通する通水路50iと、通水路50iの途上に配設された第1環状突起50jと、通水路50iの途上に且つ第1環状突起50jの下流に配設された第2環状突起50kと、を有する。
通水路50iを通過する液体流量が増加すると、第1環状突起50jによる圧力損失が増加して一次圧Pと二次圧P′との差圧が増加し、定流量弁50Cが縮小変形して第2突起50k位置の通水路50iが狭まり、通水路50iを通過する液体量が減少する。
通水路50iを通過する液体流量が減少すると、第1環状突起50jによる圧力損失が減少して一次圧Pと二次圧P′との差圧が減少し、定流量弁50Cが拡大変形して第2突起50k位置の通水路50iが広がり、通水路50iを通過する液体量が増加する。この結果、定流量弁50Cを通過する液体流量は自動的に略一定に維持され、炭酸水の吐出流量は吐水の初期から終期まで略一定に自動調整される。このような定流量弁50Cは、簡便な構造で定流量機能を発揮することができる。
【0075】
図20は、本発明において水勢調整手段として用いることができる流量調整弁の要部拡大図である。
また、図21は、この流量調節弁の動作を説明するための模式断面図である。
【0076】
すなわち、この流量調節弁50Dは、ゴム、合成ゴム等の弾性体から成る円板50lの中心に小径貫通穴50mが形成された構造を有する。
【0077】
通水路13を炭酸水が流れている時には、図21に表したように、一次圧Pと二次圧P′との差圧により、流量調整弁50Dは二次圧側へ凸に面外変形し、小径穴50mの一次圧側端部が縮径する。
ここで、液体貯留タンク11の内圧が増加すると、一次圧Pと二次圧P′との差圧が増加し、流量調整弁50Dの面外方向への弾性変形量が増加する。この結果、小径穴50mの一次圧側端部の縮径量が増加し、図17に一点鎖線で示すように、流量調整弁50Dを通過する液体の流量が減少する。
【0078】
液体貯留タンク11の内圧が減少すると、一次圧Pと二次圧P′との差圧が減少し、流量調整弁50Dの面外方向への弾性変形量が減少する。この結果、小径穴50mの一次圧側端部の縮径量が減少し、図17に一点鎖線で示すように、流量調整弁50Dを通過する液体の流量が増加する。
液体の吐出流量と気泡の吐出流量との和である炭酸水の気泡流の吐出流量は、液体貯留タンク11の内圧が高く、液体に多量の炭酸ガスが溶解し、吐出液体に混入する気泡量が多い吐水の初期に大となり、液体貯留タンク11の内圧が低く、液体に溶解する炭酸ガス量が少なく、吐出液体に混入する気泡量が少ない吐水の終期に小となる傾向がある。
【0079】
これに対して、流量調整弁50Dを用いれば、液体貯留タンク11の内圧の増減に応じて炭酸水の吐出流量が減増するので、炭酸水の吐出流量が足浴の初期から終期まで略一定に維持され、手動操作による開閉バルブ30の開度調整を要することなく安定した快適な吐水が終期まで維持され、また適正長さの足浴時間が得られる。
円板50lを形成する弾性体の弾性率、円板50lの肉厚、円板50lの外径、小径穴50mの径等を調整することにより、流量調整弁50Dを通過する液体の流量や流量勾配(図17に一点鎖線で示す相関線の勾配)を調整することができる。
通常の水を用いた試験や理論計算等により流量調整弁50Dを設計する場合には、流量調整弁50Dの使用時に、気泡発生により二次圧が上昇し、円板50lの面外変形が抑制され、ひいては小径穴50mの一次圧側端部の縮径が抑制されて、実験値、計算値よりも多量の液体が流量調整弁50Dを通過することを勘案して、試験や理論計算に基づく最適吐水量勾配(図17に一点鎖線で示す相関線の勾配)よりも大きな吐水量勾配を、設計値とするのが望ましい。
中心に小径穴50mが形成された弾性体の円板50lを備える流量調整弁50Dは構造が簡単なので、安価に製造可能である。また、流量調整弁50Dが、通水路23の他端である吐水口27の近傍に在り、流量調整弁26から吐水ノズル40までの距離が短い場合には、吐出前の微細気泡の合体が抑制され、微細気泡を含む柔らかな吐水が可能となる。
また、この流量調整弁50Dにおいて、円板50lの中心部に複数の小径穴50mを形成しても良い。
【0080】
以上、図14乃至図21を参照しつつ、本発明の足浴器において用いることができる水勢調整手段50について説明した。しかし、本発明はこれら具体例を用いたものに限定されるものではない。例えば、これら以外にも、水勢調整手段として、多孔質体を用いることもできる。すなわち、通水路の途上に、多孔質セラミック、樹脂焼結体等の多孔質体を配設することにより、炭酸水の吐出流量を略一定に自動調整することが可能である。
【0081】
その他、当業者が定流量弁、調圧弁、流量調節弁として適宜選択しうるもの全ては、本発明における水勢調整手段として用いることが可能である。
【0082】
また、本発明において、水勢調整手段50は、加圧タンク10の一部として設ける必然性はない。すなわち、図22に例示した如く、足浴器の通水路35の途上に水勢調整手段50を設けてもよい。この場合、同図(a)に例示した如く、開閉バルブ30の下流に水勢調整手段50を設けもよく、また、同図(b)に例示した如く、開閉バルブ30の上流に水勢調整手段50を設けてもよい。
【0083】
次に、本発明の足浴器に設けられる吐水ノズル40について説明する。
図23及び図24は、本発明の足浴器における2種類の吐水モードを例示する模式図である。
すなわち、図23に表した吐水モードの場合、吐水ノズル40Aは、足浴槽20のやや高い位置に設けられ、足200の足指部などの被処理部位に対して略上方から炭酸水300を吐水する。この時、炭酸水300を浴びる足の被処理部位は、没水しておらず、ノズル40Aからの吐水による刺激を直接的に感じることができる。
このように、対象となる被処理部位に対して、空中から炭酸水300を直接的に吐水すると、吐水の刺激によるマッサージ効果が得られ、また同時に、吐水流による洗浄効果も期待できる。以下、図23の吐水モードを「マッサージ・モード」と呼ぶ。
【0084】
一方、図24に表した吐水モードの場合、吐水ノズル40Bは、足浴槽20のほぼ底部に設けられ、足浴槽20の底面に対して略水平方向に緩やかな炭酸水を吐出する。そして、足200は、炭酸水300にほぼ没水した状態とされている。この場合、足の没水した部分が被処理部位である。
このように被処理部位を炭酸水に浸した状態においては、吐水の刺激によるマッサージ効果は希薄であるが、高濃度の炭酸水に長時間接することによる血行促進や角質除去などの効果が顕著に得られる。以下、図24の吐水モードを「液浴モード」と呼ぶ。
【0085】
以下、これら2種類の吐水モードについて、さらに詳細に説明する。
まず、図23に例示したマッサージ・モードについて説明する。この吐水モードにおいては、足指などの対象部位に対して、物理的な刺激を与えるような吐水が効果的である。このために、本発明においては、例えば、「旋回流」と「気液分離作用」を用いることができる。
【0086】
図25(a)は、旋回流に適した吐水ノズル横方向断面図であり、同図(b)は、(a)におけるA−A線断面図である。
図示するように、この吐水ノズル40Aは、炭酸水300が流入する流入室として円筒状に形成された旋回室404を備え、この旋回室404に、通水路402と旋回室流入路403を経て炭酸水を給水する。旋回室流入路403は、ノズル管路であり、通水路402よりも通水断面積が小さく構成されており、旋回室404の中心軸に対して偏心して当該碇回室に接続されている。よって、旋回室流入路403からの炭酸水は、旋回室404に対してその接線方向から流入し、図中に矢印で示したように、旋回する旋回流を生成する。この場合、旋回室流入路403の通水断面積は通水路402より小さいことから、旋回室404に流入する炭酸水の流速を高めることができる。
【0087】
この旋回室404に、吐水体410が組み込まれている。吐水体410は、炭酸水300を吐出する吐水口411を備えた小径円柱の吐水部位410aと、この吐水部位に連続した大径円柱の受力部位412とを有する。この受力部位412は、旋回室404内に位置して上記の旋回流から後述の種々の力を受け、吐水体410の後述する首振り公転駆動等に関与する。受力部位412は、横方向に貫通する給水管路413を備え、この給水管路413から、旋回室404内の炭酸水を吐水口411に導く。給水管路413は、受力部位412に十字に交差して開けられており、この給水管路413の通路断面積の総和は、吐水口411より広い。よって、給水管路413から吐水口411に炭酸水が導かれる際には、面積の大小により、炭酸水の整流がなされるので、吐水口411からの炭酸水の吐水は安定する。
【0088】
吐水体410は、旋回室404の開口上部に設けられたシール部416に吐水部位410aを内接させた状態で挿入・支持されており、受力部位412を旋回室404内のほば中央に垂下させている。従って、旋回室流入路403から旋回室404に炭酸水が流入すると、この炭酸水は、旋回室404の内周壁面に沿った受力部位412周りの旋回流を引き起こす。
【0089】
円筒状の旋回室404の内径に対して、受力部位412の外径は、例えば、約40%とすることができる。また、受力部位412の外径を旋回室404の内径の約35〜80%、好ましくは約40〜70%とすることができる。
【0090】
吐水体410を上記のように支持するシール部416は、Oリングやシールリング等の弾性体で構成されており、図示するように、吐水口411を旋回室404の外部に臨ませた状態で、吐水体410を支持する。しかも、このシール部416は、弾性体であることから、吐水体410を支持した上で、受力部位412を旋回室404内において各方向に傾斜可能とすると共に、この受力部位412を傾斜した姿勢で首振り可能とする。また、シール部416が弾性体であることから、吐水体410は、旋回室404内部で吐水体410自身が中心紬を中心に回転する自転や、シール部416による支持箇所を頂点として円錐状に回転を行なう公転等が自在に行なえるようになっている。これら自転や公転は、受力部位412と上記の旋回流で引き起こされる。
【0091】
旋回室404の上壁は、図示するように吐水体410の吐水部位410aの側で小径とされたテーパガイド部415とされている。このテーパガイド部415は、受力部位412、延いては吐水体410の最大傾斜角度を規制する。
【0092】
次に、吐水ノズル40Aにおける炭酸水の吐水の様子と、その挙動について説明する。
図26は、旋回室404に炭酸水が流入してからの受力部位412の挙動とこの受力部位412にかかる力の様子を時間経過に沿って説明する説明図である。同図において、旋回室流入路403の連通部での流速をUin、旋回室流入路403の開口の延長線上にある周壁部位404aでの流速をUa、当該部位に対向する周壁部位404bにおける流速をUb、受力部位412に作用する揚力をFL、抗力をFDとそれぞれ表した。
【0093】
これらの作用関係から分かるように、受力部位412は、旋回室404における炭酸水の旋回流に応じて、傾斜姿勢のままで首振り公転する。
【0094】
図27は、受力部位412がこうした挙動を採ることで得られる吐水の様子を説明する説明図である。同図に表したように、吐水体410が首振り公転を起こすと、吐水口411は、吐水体410の首振り公転に伴い吐水方向を変えながら公転する。よって、吐水口411は、螺旋状に拡大した軌道を描きながら炭酸水を吐水し、その結果として、円錐状の公転吐水を実現する。従って、炭酸水の吐水軌跡を、吐水口411の軌跡よりはるかに大きい軌跡の円錐状の公転吐水の軌跡とし、広範囲に亘って炭酸水を吐出できる。
【0095】
従って、この吐水ノズル40Aによれば、ノズル自体をモータなどにより駆動させることなく円錐状の公転吐水を実現でき、これにより、広範囲にわたる炭酸水の着水が得られる。炭酸水の着水点が広範囲に亘って変化することにより、人体に刺激を与え、高いマッサージ効果が得られる。
【0096】
またさらに、このように、旋回室404において炭酸水300が旋回流を形成すると、遠心力の作用により、旋回室404の中心付近において気泡が成長する。すなわち、炭酸水に溶解してした炭酸ガスは、旋回流における圧力の低下により、炭酸水の中に微細な気泡として分散混入する。これら多数の微細な気泡は、旋回室404の中で、旋回流の遠心力による遠心分離作用により、旋回室404の中心付近に集まり、互いに合体して大きな気泡に成長する。すなわち、旋回室404において、「気液分離」が生ずる。
【0097】
このようにして形成された大きな気泡は、旋回室404に順次供給される炭酸水の圧力により吐水口411から吐出される。つまり、吐水口411から吐出される炭酸水には、大きな気泡が断続的に混入するため、着水点における圧力が気泡の有無によって断続的に変動する。このような着水圧力の断続的な変化は、振動と同様の刺激を与え、人体に対してマッサージ効果を有する。
【0098】
以上説明したように、本具体例の吐水ノズル40Aは、旋回流を形成することにより、着水点が時間とともに変動することによる刺激とマッサージ効果を与える。同時に気液分離作用により、着水点における着水圧力が時間とともに断続的に変動することによる刺激とマッサージ効果を与える。これらにより、効果的なマッサージ・モードの吐水が可能となる。
【0099】
またさらに、このように「気液分離作用」により、吐水の中に多量の気泡を含有させると、節水効果も得られる。すなわち、気泡を混在させることにより、同一の充填量により得られる足浴時間を長くすることができる。
【0100】
次に、本発明の足浴器においてマッサージ・モードの吐水に適した吐水ノズル40Aの第2の具体例について説明する。この具体例は、旋回流の運動エネルギを吐水体の自転に転換させて積極的に吐水体自転を図る点に特徴を有する。
【0101】
図28(a)は、本具体例の吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面図である。同図については、図25乃至図27に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0102】
図28に表したように、吐水体420は、吐水口411を備えた小径円柱の吐水部位420aに、受力部位422を連結して備える。この受力部位422は、四方に突出した羽根を有する。このような構成の受力部位422であっても、前述した周壁部位404aと周壁部位404bとで流速差が起きること、羽根の横端面により旋回室404内周壁間隔を狭くすることから、吐水体420の首振り公転に関与する。また、受力部位422は、その羽根で旋回流の受け止めを起こすことから、旋回室404内部の旋回流の運動エネルギーを受けて吐水体420に自転を引き起こす。
【0103】
この吐水体420にあっても、シール部416に吐水部位420aを内接させた状態で支持されている。この支持状態で、吐水口411は旋回室404の外部に臨み、受力部位422は旋回室404内において傾斜した姿勢で首振り可能となる。つまり、吐水体420は、シール部416の支持箇所を中心に、首振り公転すると共に、シール部416の発揮する弾性により、自転も可能である。
【0104】
次に、吐水の様子について説明する。
図29は、吐水体420を用いた吐水ノズル40Aからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。
通水路402、旋回室流入路403を経て旋回室404に炭酸水を給水すると、既述したように旋回室404で旋回流が起きる。よって、上記の具体例と同様に、揚力によって受力部位422は傾斜姿勢で公転し、吐水体420の首振り公転を引き起こす。その一方、旋回室404内部で生じた施回流は、その旋回の過程で受力部位422の羽根に衝突して、運動エネルギーの一部を与える。これにより、受力部位422は、吐水体420を施回流と同方向に自転させる。
【0105】
こうして吐水体420が自転することから、この自転に基づく遠心力が吐水口411からの吐水炭酸水に作用する。よって、吐水口411から吐水された後の炭酸水は、この遠心力を受けて拡散しながら飛散する。従って、図29に表したように、この吐水自体の拡散軌跡と公転吐水の軌跡とが組み合うので、円錐状の公転吐水の軌跡に幅を持たせることができる。また、遠心力の作用の仕方を通して自転の回転数を調整することで、吐水炭酸水の拡散状況(拡散軌跡の広狭)を決めることができる。よって、受力部位422の羽根形状や大きさ等の調整で、吐水の水滴の大きさや振動による強さや刺激をコントロールすることが可能となる。
【0106】
このように、本具体例の吐水ノズル40Aにおいても、着水位置や着水圧力が時間とともに変動することによる刺激とマッサージ効果が得られる。また、この場合も、旋回室404において気液分離作用により気泡の成長が促進され、その気泡を含有した気泡流による刺激とマッサージ効果が得られる。
次に、本発明の足浴器においてマッサージ・モードの吐水に適した吐水ノズル40Aの第3の具体例について説明する。この具体例は、吐水体の自転運動のみによって略円錐状の旋回吐水を形成可能とした点に特徴を有する。
【0107】
図30(a)は、本具体例の吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面図である。
また、図31は、本具体例の吐水ノズルからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。これらの図については、図25乃至図29に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0108】
本具体例の吐水ノズルにおいては、吐水体420は、その下端がハウジングに軸受け支持され、羽となる受力部位422が炭酸水の旋回流を受けることによって、軸C−Cの周りに自転運動をする。そして、吐水体420には、斜め上方に向けて偏心して開口した吐水口411が設けられ、吐水体420の自転運動にともなって、略円錐状に炭酸水を吐水する。
本具体例の吐水ノズル40Aにおいても、着水位置や着水圧力が時間とともに変動することによる刺激とマッサージ効果が得られる。また、この場合も、旋回室404において気液分離作用により気泡の成長が促進され、その気泡を含有した気泡流による刺激とマッサージ効果が得られる。
【0109】
次に、本発明の足浴器においてマッサージ・モードの吐水に適した吐水ノズル40Aの第4の具体例について説明する。この具体例は、吐水体の自転運動のみによって略円柱状の旋回吐水を形成可能とした点に特徴を有する。
【0110】
図32(a)は、本具体例の吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面図である。
また、図33は、本具体例の吐水ノズルからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。これらの図については、図25乃至図31に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本具体例の吐水ノズルにおいても、吐水体420は、その下端がハウジングに軸受け支持され、羽となる受力部位422が炭酸水の旋回流を受けることによって、軸C−Cの周りに自転運動をする。そして、吐水体420には、略垂直上方に向けて偏心して開口した吐水口411が設けられている。この吐水ノズルの場合、吐水体420の自転運動にともなって、略円柱状に炭酸水を吐水する。
【0111】
本具体例の吐水ノズルの場合、限定した範囲内に旋回吐水する用途に適している。そして、本具体例の吐水ノズル40Aにおいても、着水位置や着水圧力が時間とともに変動することによる刺激とマッサージ効果が得られる。また、この場合も、旋回室404において気液分離作用により気泡の成長が促進され、その気泡を含有した気泡流による刺激とマッサージ効果が得られる。
【0112】
以上、本発明の足浴器において、マッサージ・モードに適した旋回流を形成できる吐水ノズルについて説明した。しかし、本発明におけるマッサージ・モードは、旋回流に限定されるものではない。すなわち、「気液分離作用」により気泡流を形成できれば、着水圧力の時間的な変動による刺激とマッサージ効果が得られる。以下、このような「気液分離作用」を実現させるための具体例な手段を例示する。
図34(a)は、本発明において用いることができる「気液分離手段」の第1の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
図34に表した示すように、気液分離手段60は、通水路35から炭酸水を流入させる流入口61と、通水路35よりも流路断面積の広い流入室62と、流入室62から再び通水路35に炭酸水を吐出する吐出口63と、を有する。そして、流入室62内に、吐出口63と流入口61とが直接対向しないように遮蔽板64が設けられている。
【0113】
加圧タンク10において加圧されていた炭酸水がタンク10から吐出されると、圧力が低下するために、微細な気泡が発生する。この微細な気泡は、炭酸水の中に分散して混合している。この炭酸水が通水路35を通って流入室62内に侵入すると流速が減速され、同時に遮蔽板64に衝突することにより、流入室62内は攪拌された状態となる。このことより流入室62内において微細な気泡が合致し、より大きな気泡が形成される。
よって、気液分離手段60Aから流出した炭酸水の水流は、水層と気体層とに交互に分離された状態となり、ノズルから吐水される炭酸水は気泡と交互に足に当たることになる。よって、使用者に対しては、水と気泡とによる振動効果により刺激があり、かつ強力な洗浄力のある吐水形態で身体部位を洗浄することができる。
なお、本具体例の気液分離手段60Aの場合、遮蔽板64が設けられているので、流入口61と吐出口63とは、同軸上にあっても、偏心した位置関係にあっても気泡の生成の促進が容易となる。
【0114】
図35(a)は、気液分離手段の第2の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、吐出口63と流入口61とが直接対向しないように、吐出口63は、流入口61に対して偏心して流入室62に連通している。また、炭酸水の吐水時に、吐出口63が流入口61よりも上方になるように偏心して、流入室62に連通させている。
【0115】
本具体例においては、流入口61から流入室62内に流入した炭酸水は、減速され、また、吐出口63が流入口61と同軸上にないため、流入室62の周壁に衝突した後に吐出口63から吐出される。よって流入室62内の流れに「乱れ」が発生し、流入室62内はより攪拌された状態となる。その結果、流入室62内において微細気泡が合致してより大きな気泡が形成される。このため、吐水ノズル40から吐水される炭酸水は水層と気体層とが交互に分離した状態となり、気泡と水とが交互に足にあたり、刺激とマッサージ効果のある足浴感が得られる。
【0116】
また、本具体例においては、吐出口63が流入口61よりも上方になるように偏心して流入室62に連通されているため、浮力の大きい気泡は流入室62の上部に集中して吐出口63から吐出されやすくなるという効果も得られる。
【0117】
図36(a)は、気液分離手段の第3の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、流入室62に流入した炭酸水が流入室62内で旋回流を発生するように、流入口61は流入室62の周壁において吐出口63に偏心して設けられ、吐出口63は流入室62内での旋回方向に吐出されるように流入室62の周壁に設けられている。
【0118】
流入室62内で旋回流が発生するように吐出口63と流入口61とを偏心して設けられているため、流入室62内には遠心力が働き、密度の大きい液体は流入室62の周壁へ移動し、密度の小さい気体は流入室62の中心へ移動する。このことにより、微細な気泡は流入室62の中心で合致し、気体と液体が分離される。ここで、旋回方向に炭酸水が流入室62から吐出されるように吐出口63が設けられているため、流入室62内での旋回流は滞ることなく、流入室62から吐出され、気泡と液体の分離がスムーズに行われる。以上のことから、炭酸水は水層と気体層とが交互に分離した状態となり、気泡と水とが交互に足にあたり、刺激のあるマッサージ効果や強い洗浄作用が得られる。
【0119】
図37(a)は、気液分離手段の第4の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、流入室62の上部は円錐状周壁、下部は略円筒状周壁を有する。そして、流入室62に流入した炭酸水が流入室62内で旋回流を発生するように、流入口61は流入室62の下部周壁において周壁円周方向に向けて設けられている。一方、流入室62の上部の中心付近に吐出口63が設けられている。
【0120】
流入室62内で旋回流が発生するように流入口61が偏心して設けられているため、流入室62内には遠心力が働き、密度の大きい液体は流入室62の周壁へ移動し、密度の小さい気体は流入室62の中心へと移動する。このことにより、微細な気泡は流入室62の中心で合体し、大きな気泡の形成が促進される。
そして、吐出口63は生成された気泡が集まる流入室62の中心に設けられているため、気泡が流入室62に滞留することがなく、分離されて、気泡と水とが交互に足にあたり、刺激のあるマッサージ効果や強い洗浄作用が得られる。
【0121】
図38(a)は、気液分離手段の第5の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、流入室62に流入した炭酸水が流入室62内で旋回流を発生するように、流入口61は流入室62の周壁において吐出口63に偏心して設けられ、吐出口63は流入室62内での旋回方向に吐出されるように流入室62の周壁に設けられ、またさらに、流入室62に少なくとも1つ以上の突起65が設けられている。
【0122】
流入室62内で旋回流が発生するように吐出口63と流入口61とが偏心して設けられているため、流入室62内には遠心力が働き、密度の大きい液体は流入室62の周壁へ移動し、密度の小さい気体は流入室62の中心へと移動する。このことにより、微細な気泡は流入室62の中心で合致し、気体と液体が分離される。ここで、流入室62に突起65が設けられているため、流入室62内で発生した旋回流が突起65に衝突し、突起部分では流れの剥離が起こり局部的に減圧された部位が形成される。よって、より減圧効果が高まり気泡の発生が促進され、気泡と水との分離効率が高まる。以上のことから、炭酸水は水層と気体層とが交互に分離した状態となり、気泡と水とが交互に足にあたり、刺激のあるマッサージ効果と高い洗浄作用が得られる。
【0123】
図39(a)は、気液分離手段の第6の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、流入室62の中に、この空間を仕切るように、フィルタ66が設けられている。フィルタ66は、例えば、メッシュ状あるいは多孔質状の如く多数の微細貫通孔を有する。フィルタ66の材料は、金属でも有機材料でも無機材料でもよい。また、例えば、複数のメッシュを適宜重ね合わせたものでもよい。
【0124】
このようなフィルタ66により流入室62を仕切ると、フィルタ66を通過する際に、炭酸水は減速され、その前後において撹拌作用が生ずる。この時に、気泡の形成と合体が促進され、炭酸水は水層と気体層とが交互に分離した状態となり、気泡と水とが交互に足にあたり、刺激のあるマッサージ効果と高い洗浄作用が得られる。
【0125】
なお、水勢調整手段50として多孔質体やメッシュなどを用いる場合には、これをフィルタ66と兼用することが可能である。すなわち、これら多孔質体やメッシュの開口率や厚み、あるいは開口の平均経路長などを適宜選択すれば、その多孔質体を水勢調整手段50としても、気液分離手段60Fとしても用いることが可能である。
【0126】
以上、図34乃至図39を参照しつつ気液分離手段60について説明した。
次に、このような気液分離手段の配置について説明する。
図40は、本発明の足浴器における気液分離手段60の配置を説明するための模式図である。すなわち、気液分離手段60は、同図(a)に例示した如く、足浴槽20に設けられた吐水ノズル40と一体的に、またはその近傍に設けることができる。この場合には、気液分離手段60により気泡と水とに適宜分離された炭酸水の水流が直ちに吐水ノズル40から吐出される。
【0127】
また、図40(b)に例示した如く、加圧タンク10から足浴槽20に至る通水路35の経路上に、気液分離手段60を設けてもよい。この場合は、気液分離手段60により気泡と水とに分離された発泡水が通水路35などを経由して吐水ノズル40から吐出される。吐水ノズル40に至るまでの間に、撹拌作用や減圧作用などにより、気泡がさらに合体し、気液分離がさらに進行する場合もある。
【0128】
さらにまた、図40(c)に例示した如く、気液分離手段60を加圧タンク10の一部として設けてもよい。例えば、図8乃至図10に例示したように、加圧タンク10に水勢調整手段50が設けている場合、この下流に気液分離手段60を設けることができる。水勢調整手段50から流出した炭酸水は、圧力の低下により、その内部に多数の微細な気泡が分散混入された状態となっている。このような状態の炭酸水を気液分離手段60に導くと、これら微細気泡が合体して、気泡と水層とが分離した気泡流を形成することが容易となる。
【0129】
図41は、気液分離手段60の効果を説明するための模式図である。
すなわち、同図(a)に例示した如く炭酸水300が気泡を含まない場合には、吐水ノズル40から吐出される水流は、均質であり、着水圧力の時間的な変動はあまりない。
これに対して、同図(b)に例示した如く炭酸水300が多数の微細気泡340を含有する場合には、着水圧力が細かく振動し、柔らかな感触の吐水が得られる。例えば、加圧タンク1内おいて加圧状態にあった炭酸水が、定流量弁や調圧弁などの水勢調整手段50を通過すると、圧力の低下により、このような多数の微細気泡が分散混入された状態となる。
【0130】
一方、気液分離手段60により気液分離させると、図41(c)に例示した如く、炭酸水300には、微細な気泡340とともに、これらが合体して形成された大きな気泡350が含まれる。その結果として、水流は、気泡と水層とに分離され、着水圧力は、時間とともに大きく変動する。つまり、気泡と水とが交互に足に当たることになり、水と気泡とによる振動効果が得られ、刺激のあるマッサージ効果や高い洗浄作用が得られる。
【0131】
以上、図23に例示した「マッサージ・モード」に好適な吐水ノズル40Aの形態及び気液分離手段60について説明した。
次に、図24に例示した「液浴モード」について説明する。図24に表した「液浴モード」の場合、吐水ノズル40Bは、足浴槽20のほぼ底部に設けられ、足浴槽20の底面に対して略水平方向に緩やかな炭酸水を吐出する。そして、足200は、炭酸水300にほぼ没水した状態とされている。このように、足を炭酸水の水中に浸した状態においては、吐水の刺激によるマッサージ効果は希薄であるが、高濃度の炭酸水に長時間接することによる血行促進や角質除去などの効果が顕著に得られる。
【0132】
そこで、「液浴モード」においては、炭酸ガスの濃度ができるだけ高い状態で炭酸水300を足浴槽20に吐出させることが望ましい。つまり、炭酸水300が炭酸ガスを溶解させた状態であることが望ましく、気泡として気相に分離させないことが望ましい。このためには、加圧タンク1から供給される炭酸水の気液分離ができるだけ進行しないように、撹拌や圧力の急激な低下などを避けつつ足浴槽20に導く必要がある。
【0133】
図42は、「液浴モード」において好適な炭酸水の供給方法を例示する模式図である。
本具体例においては、加圧タンク10に、ガス排出経路110を設け、タンク1内部の炭酸ガス400を外部に排出して圧力を下げてから、炭酸水300を足浴槽20に導く。すなわち、図4及び図17に関して前述したように、加圧タンク10の中で水やお湯などの液体に発泡剤を溶解させると、内圧は、0.5MPaあるいはそれ以上にまで、上昇し、3000ppmを超える高い濃度の炭酸ガスが溶解した炭酸水300が得られる。しかし、これを水勢調整手段50などにより減圧して供給すると、溶解していた炭酸ガスが微細気泡として分離する。このため、炭酸水に溶解している炭酸ガスの濃度は低下する。また、高い圧力のまま排出させた場合にも、減圧作用や撹拌作用により気液分離が生ずる。
【0134】
これに対して、本具体例の場合、加圧タンク10内で加圧して高い濃度の炭酸水を生成した後、まず、ガス排出経路110を開いて、タンク内部の加圧ガス400を矢印Aの如く外部に排出する。すると、タンク10の内部は常圧に近い状態にまで低下する。この時、タンク内部の炭酸水300においても、圧力の低下により発泡が生ずるが、流速の変動などによる動力学的な圧力の低下や撹拌作用などは受けないため、炭酸水300に溶解されている炭酸ガスの濃度は、高いレベルに維持できる。
【0135】
しかる後に、バルブ30を開き、通水路35を介して、矢印Bの如く、吐水ノズル40Bからゆっくりと足浴槽20に炭酸水300を排出し貯留する。この時、タンク10の液面レベルを足浴槽20の所定液面レベルよりも高い位置に維持すれば、重力の作用により、炭酸水300を緩やかに吐出できる。
このようにすれば、加圧タンク10の中の炭酸水300は、急激な圧力の低下や撹拌などの作用を受けないため、気液分離を抑制し、高い濃度の炭酸ガスを溶解したままの状態で足浴槽20に導くことができる。具体的には、炭酸泉の基準である1000ppmをはるかに超えて、3000ppmあるいはそれ以上の炭酸ガスを含有した炭酸水を足浴槽20に導くことも可能である。その結果として、炭酸ガスが有する、血行促進や温感刺激、殺菌作用などの各種の効果を顕著とすることができる。
また、タンク内の残水を排水したり、新たに液体と発泡剤を充填する際など、タンク10の内部を減圧させてから安全に開蓋することができる。
【0136】
なお、本具体例の場合、加圧タンク10内のガス排出経路110は、タンクの内部空間のうちの鉛直頂上の部分に開口を固定的に有する配管としてもよいし、あるいは、例えば柔軟なチューブなどにより形成し、その先端に浮体(図示せず)を設けて、ガスの流入口となる開放端が常に炭酸水300の液面から露出しているようにしてもよい。
【0137】
またさらに、「液浴モード」の場合には、吐水ノズル40Bも、複雑な流路やコンダクタンスの小さい部分を有さずに、通水路35を経由して供給された炭酸水をゆっくりと排出できるような構造のものが望ましい。
【0138】
図43は、「液浴モード」において好適なもうひとつの方法を説明するための模式図である。
すなわち、「液浴モード」の場合に、同図(a)に表したように、足浴槽20に貯留された炭酸水300の表面に、クリーム状または泡状の発泡体360を形成する。この発泡体360は、炭酸水300を発泡させたものでよい。例えば、炭酸水300に界面活性剤を配合し、撹拌することにより、このような発泡体360を形成することができる。また、前記した気液分離手段60あるいは気液分離作用を有する吐水ノズル40Aから、界面活性剤が配合された炭酸水300を吐水しても、このような発泡体360を形成することができる。
【0139】
このような発泡体360により炭酸水300の表面を覆うと、保温効果や、炭酸ガスのガス抜けを防ぐ効果などが得られる。
【0140】
図43(b)に模式的に表したように、発泡体360は多数を大きな気泡360Aを有する。この気泡360Aは、発泡水300が含有する気体成分、すなわち炭酸ガス(CO2)からなる。そして、気泡360Aの周囲は、発泡水の被膜360Bにより覆われている。
【0141】
図43(c)は、このようなクリーム状または泡状の発泡体360が、人体(足))200や炭酸水300の表面を覆った状態を表す。炭酸水が含有する炭酸ガスなどの気体成分は、泡の被膜360Bに配合されたその他の各種有効成分とともに、矢印Bの如く人体200に浸透し、所望の作用効果を奏する。本具体例によれば、気泡360Aを構成する炭酸ガスが、矢印Aにより例示した如く、その周囲を覆う被膜360Bに供給される。その結果として、被膜360Bの気体含有量を高く保ち、矢印Bで例示した浸透効果を長時間に亘り持続させることができる。このように、長時間に亘って高濃度の炭酸水の被膜360に人体200を接触させると、皮膚の角質層が軟化し、矢印Bにより例示した有効成分の浸透効果がさらに高まる。
【0142】
同様の効果は、炭酸水300の表面に発泡体360を形成した場合にも得られる。つまり、保温効果に加えて、炭酸水300からの炭酸ガスの抜けを防ぐことができ、少量の炭酸水でも、炭酸ガスによる血行促進などの各種の効果を得ることができる。
【0143】
本具体例において、発泡体360の生成効果を高めるためには、炭酸水300に、界面活性剤を配合するとよい。これら界面活性剤の具体例は、前述した通りである。ラウリル硫酸塩などの食品添加用の界面活性剤を用いれば、人体に対して安全であり、泡の生成効果を効果的に高めることができる。
【0144】
以上、図23乃至図43を参照しつつ、本発明の足浴器における2種類の足浴モードと、それぞれに適した吐水ノズルなどの構成について説明した。これら2種類の足浴モードは、必要に応じて適宜切り替えることが可能である。
図44は、足浴モードの切り替えが可能な足浴器を表す模式図である。
すなわち、左右それぞれの足浴槽20には、「マッサージ・モード」に適した吐水ノズル40Aと、「液浴モード」に適した吐水ノズル40Bがいずれも設けられている。吐水ノズル40Aは、開閉バルブ37を介して加圧タンク10と接続され、また、吐水ノズル40Bは、開閉バルブ38を介して加圧タンク10と接続されている。
「マッサージ・モード」の足浴を行う場合には、バルブ38を閉め、バルブ37を開けて炭酸水を吐出させればよい。「液浴モード」の場合は、これと逆にする。また、例えば、図43に関して前述したように、「液浴モード」において発泡体360を形成したいような場合には、バルブ38を開けて、吐水ノズル40Bから炭酸水をゆっくりと吐出させると同時に、バルブ37を開けて、吐水ノズル40Aから炭酸水を吐出させ発泡体360を形成してもよい。
これら開閉バルブ37、38は、実施する足浴モードに応じて適宜連動するように構成してもよい。
【0145】
次に、本発明の足浴器における足浴槽20について、さらに具体例を挙げつつ説明する。
図45は、「マッサージ・モード」に適した足浴槽を例示する模式断面図である。すなわち、図23に関して前述したように、「マッサージ・モード」においては、足指などの部位を没水させず、吐水ノズル40Aから直接的に炭酸水を当てて、刺激によるマッサージ効果を得ることができる。このためには、図45に例示した如く、対象部位(例えば、図45の具体例では足指)が高く位置するように、足浴槽20の底面を傾斜させればよい。このようにすれば、吐水によるマッサージを行う部位(足指)が没水せず、吐水ノズル40Aからの吐水を直接的に受けることができる。
【0146】
図46も、「マッサージ・モード」に適した足浴槽を例示する模式断面図である。すなわち、本具体例においては、足浴槽20の底面を傾斜させ、さらにその下方に、液体貯留部22が設けられている。このようにすれば、吐水ノズル40Aから吐水された炭酸水300は、被処理部位(例えば、足指)を刺激しマッサージ効果を与えた後に、足浴槽20の傾斜を落下して、液体貯留部22に流出する。その結果として、足指などの被処理部位が没水せず、吐水ノズル40Aからの直接的な吐水を受け続けることができる。
また、この場合、液体貯留部22の下に、ドレインバルブ22Aを設け、排水を容易にしてもよい。なお、このようなドレインバルブは、本発明にかかる全ての足浴器の足浴槽20に設けて、排水を同様に容易にすることができる。
【0147】
図47は、保温手段または加熱手段を設けた足浴器を表す概念図である。
すなわち、「マッサージ・モード」の場合も、「液浴モード」の場合も、温水を採用し、また足浴槽20における温度も室温より高くすることにより、マッサージ効果、血行促進効果、リラクゼーション効果ともに向上する。
本具体例によれば、足浴槽20の例えば下方に、保温手段または加熱手段26を設けることにより、室温以上の所定の温度を維持可能としている。保温手段としては、例えば、中空構造や、発泡樹脂などの保温材料を用いる方法などを採用することができる。また、加熱手段としては、電気ヒータや、お湯による加熱方法を採用することができる。
【0148】
図48(a)は、足浴槽20を「ブーツ状」に覆った足浴器を表す模式図である。すなわち、同図(b)に表したように、足浴槽20が開放された構造の場合、露出した炭酸水300の液面から、熱や炭酸ガスの放散が顕著となる。つまり、早く冷えしてまい、炭酸ガスの抜けも早い。
これに対して、図48(a)に表したように、足浴槽20を「ブーツ状」に覆えば、熱の放出も、炭酸ガスの放散も抑制され、長時間に亘る足浴が可能となる。
【0149】
図49は、足浴槽20の底部に突起24を設けた足浴器を例示する模式図である。すなわち、足浴槽20の底にひとつあるいは複数の突起24を設ければ、いわゆる「つぼ押し」の効果が得られ、マッサージ効果、血行促進効果、リラクゼーション効果が増大する。またさらに、突起24との接触により、足裏の角質除去が促進され、炭酸ガスやその配合成分が浸透しやすくなるという効果も得られる。さらにまた、足裏も炭酸水に接触させることができる。同時に、足裏から浴槽20への熱伝導が押さえられ、足裏の冷えを抑制できる。
【0150】
図50は、足指の間に挿入できる突起を設けた足浴器を表す模式図である。すなわち、足浴槽20の底部に、突起25を設け、これにより、足指の間を開いた状態で足浴する。このようにすれば、足指の間に炭酸水を十分に吐水することができ、マッサージ効果、洗浄効果、リラクゼーション効果ともに向上する。
【0151】
以上具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
すなわち、本発明の足浴器を構成する要素について当業者が設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される。
【0152】
例えば、加圧タンク、足浴槽、開閉バルブなどの形状やサイズ、あるいはこれらの配置関係などについて当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の要旨を含む限り本発明の範囲に包含される。
また、気液分離手段60についても、図34乃至図39に例示した具体例に限定されるものではなく、流入口61と吐出口63との配置関係や流路径のバランス、あるいは流入室62の形状やサイズなどについては、当業者が適宜設計変更したものも、撹拌や減速などの効果を有するものであれば、本発明の範囲に包含される。また、気液分離手段60は、例えば、流入室62内に回転自在に設けられた水車を有するものなどであってもよい。
【0153】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る足浴器においては、炭酸水を用いてた「マッサージ・モード」あるいは「液浴モード」が可能であり、対象となる部位や、使用方法に応じて、炭酸水による血行促進、マッサージ効果、温熱効果、リラクゼーション効果、殺菌効果、静菌効果、洗浄効果、ピーリング効果、アストリンゼント効果などの各種の効果が得られる。
【0154】
すなわち、本発明によれば、従来の温水を用いた足浴では得られなかった各種の効果がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる足浴器の要部構成を表すブロック図である。
【図2】図1の足浴器の外観を模式的に例示する斜視図である。
【図3】加圧タンク10の断面構造を例示する模式図である。
【図4】加圧タンク10Aが接続された足浴器100の構造を例示する模式図である。
【図5】圧力と炭酸ガスの溶解量との関係を表すグラフ図である。
【図6】炭酸水におけるpHと含有イオンの存在割合との関係を表すグラフ図である。
【図7】本発明において用いることができる加圧タンクの第2の具体例を表す模式断面図である。
【図8】本発明において用いることができる加圧タンクの第3の具体例を表す模式断面図である。
【図9】本発明において用いることができる加圧タンクの第4の具体例を表す模式断面図である。
【図10】本発明において用いることができる加圧タンクの第5の具体例を表す模式断面図である。
【図11】本発明の足浴器における加圧タンク10の配置関係について説明するための概念図である。
【図12】本発明の足浴器における加圧タンク10の配置関係について説明するための概念図である。
【図13】本発明の足浴器における加圧タンク10の配置関係について説明するための概念図である。
【図14】足浴器の本体に対して固定的に設けられた加圧タンクを例示する概念図である。
【図15】炭酸ガスが充填されたボンベを用いた足浴器の全体構成を例示する模式図である。
【図16】水勢調整手段50として用いることができる定流量弁の断面構造を表す模式図である。
【図17】水勢調整手段を設けた場合と設けない場合の加圧タンク10からの給水圧力と吐水量との関係を表すグラフ図である。
【図18】本発明において水勢調整手段50として用いることができる調圧弁の断面構造を表す模式図である。
【図19】本発明において水勢調整手段50として用いることができる定流量弁の模式断面図である。
【図20】本発明において水勢調整手段として用いることができる流量調整弁の要部拡大図である。
【図21】流量調節弁の動作を説明するための模式断面図である。
【図22】足浴器の通水路35の途上に水勢調整手段50を設けた具体例を表す模式図である。
【図23】本発明の足浴器における「マッサージ・モード」を例示する模式図である。
【図24】本発明の足浴器における「液浴モード」を例示する模式図である。
【図25】(a)は、旋回流に適した吐水ノズル横方向断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A線断面図である。
【図26】旋回室404に炭酸水が流入してからの受力部位412の挙動とこの受力部位412にかかる力の様子を時間経過に沿って説明する説明図である。
【図27】第1具体例の吐水ノズルの吐水の様子を説明する説明図である。
【図28】(a)は、吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面面図である。
【図29】吐水体420を用いた吐水ノズル40Aからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。
【図30】(a)は、第3具体例の吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面図である。
【図31】第3具体例の吐水ノズルからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。
【図32】(a)は、第4具体例の吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面図である。
【図33】第4具体例の吐水ノズルからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。
【図34】(a)は、本発明において用いることができる「気液分離手段」の第1の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図35】(a)は、気液分離手段の第2の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図36】(a)は、気液分離手段の第3の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図37】(a)は、気液分離手段の第4の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図38】(a)は、気液分離手段の第5の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図39】(a)は、気液分離手段の第6の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図40】本発明の足浴器における気液分離手段60の配置を説明するための模式図である。
【図41】気液分離手段60の効果を説明するための模式図である。
【図42】「液浴モード」において好適な炭酸水の供給方法を例示する模式図である。
【図43】「液浴モード」において好適なもうひとつの方法を説明するための模式図である。
【図44】足浴モードの切り替えが可能な足浴器を表す模式図である。
【図45】「マッサージ・モード」に適した足浴槽を例示する模式断面図である。
【図46】「マッサージ・モード」に適した足浴槽を例示する模式断面図である。
【図47】保温手段または加熱手段を設けた足浴器を表す概念図である。
【図48】(a)は、足浴槽20を「ブーツ状」に覆った足浴器を表す模式図である。
【図49】足浴槽20の底部に突起24を設けた足浴器を例示する模式図である。
【図50】足指の間に挿入できる突起を設けた足浴器を表す模式図である。
【符号の説明】
10、10A〜10E 加圧タンク
11 液体貯留タンク
12 蓋
13 通水路
13A チューブ
13B 錘
14 開閉弁
16 吐水口
17 操作スイッチ
18 発泡剤把持部
18a 把持爪
19 蓋
20 足浴槽
22 液体貯留部
22A ドレインバルブ
24、25 突起
26 加熱手段(保温手段)
30 開閉バルブ
35 通水路
37、38 開閉バルブ
40、40A、40B 吐水ノズル
50 水勢調整手段
50A 定流量弁
50B 調圧弁
50C 定流量弁
50D 流量調整弁
50D 流量調節弁
60 気液分離手段
60A〜60F 気液分離手段
61 流入口
62 流入室
63 吐出口
64 遮蔽板
65 突起
66 フィルタ
100 足浴器
110 ガス排出経路
111 炭酸ガスボンベ
300 炭酸水
310 液体
320 発泡剤
340、350 気泡
360 発泡体
360 皮膜
360A 気泡
360B 被膜
400 加圧ガス
402 通水路
403 旋回室流入路
404 旋回室
404a 周壁部位
404b 周壁部位
410 吐水体
410a 吐水部位
411 吐水口
412 受力部位
413 給水管路
415 テーパガイド部
416 シール部
420 吐水体
420a 吐水部位
422 受力部位
【発明の属する技術分野】
本発明は、足浴器に関し、より詳細には、従来の温水などの代わりに、炭酸ガスを含有した炭酸水を下肢や足指などに噴射することにより高い健康促進効果や洗浄作用あるいはマッサージ効果などが得られる足浴器に関する。
【0002】
【従来の技術】
下肢や足などを温水に浸す足浴器は、例えば「フットバス(foot bath)」などとも呼ばれ、血行促進やマッサージ効果などが得られるものとして知られている。
【0003】
これに類似するものとして、例えば、特許文献1には、足裏を支持する面を構成する支持部分間に設けられた複数のウォータージェットを所定の方向に出射する手段を有することを特徴とする足裏水圧マッサージ器が開示されている。
また、特許文献2には、患者の上肢・下肢等の部分浴または全身浴のための上部開放型の浴槽と、前記浴槽内部に配置した少なくとも1つの温水噴出手段と、前記温水噴出手段に供給する温水の温度を制御する温水温度制御手段と、前記浴槽からの温水排出手段を備えた温熱治療用シャワー装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平03−111049号公報
【特許文献2】
特開平11−197204号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら特許文献1及び特許文献2に開示された装置は、いずれも水または温水を、足あるいは下肢に噴射するという従来からの着想に立脚したものであり、これらにより得られる血行促進効果やマッサージ効果などには限界があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来とは異なる着想に基づき、大幅な血行促進効果、マッサージ効果あるいは洗浄殺菌効果などが得られる足浴器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の足浴器は、炭酸水を生成可能な炭酸水生成手段と、使用者の足を収容可能な足浴槽と、前記炭酸水生成手段により生成された炭酸水を前記足浴槽の中に吐出する吐水ノズルと、を備えたことを特徴とする。 上記構成によれば、足浴槽に収容された足に対して炭酸水による足浴が可能となり、炭酸水が有する血行促進、温感刺激、殺菌作用、マッサージ効果などが得られる。
なお、本願明細書において「炭酸水」とは、炭酸ガスを含有した液体を意味し、水あるいはお湯と、これらに溶解しあるいは気泡状態で含まれる炭酸ガスと、からなるもの、及びこれらに加えて、添加物が配合されたものも含むものとする。
【0007】
ここで、前記吐水ノズルは、前記足浴槽に収容された足の被処理部位に対して、略上方から前記炭酸水を吐出するものとすることができる。すなわち、略上方から炭酸水を被処理部位に吐出することにより、炭酸水の着水の刺激によるマッサージ効果や洗浄作用が得られる。
【0008】
また、前記被処理部位を前記足浴槽の中で炭酸水に没水しない状態に維持しつつ前記吐水ノズルから前記炭酸水を吐出するものとすることができる。吐水ノズルから吐出される炭酸水を直接的に被処理部位に受けることにより、炭酸水の着水による刺激を十分に感じることができ、マッサージ効果や洗浄作用が高まる。
【0009】
また、この場合、前記吐水ノズルから吐出される前記炭酸水の吐出の方向は、時間とともに変化するものとすれば、被処理部位における着水点の変動による刺激を感じ、マッサージ効果が高まると同時に、広範囲に亘るマッサージ・モードの足浴が可能となる。
【0010】
また、前記炭酸水生成手段により生成された前記炭酸水における気泡の含有比率を増加させる気液分離手段をさらに備えたものとすることができる。気液分離手段を設けることにより、炭酸水に含有される微細気泡を合体させ、気泡を成長させて、気層と水層とが分離した状態で吐水ノズルから吐出させることができる。このような水流は、被処理部に対して振動を伴う刺激を与え高いマッサージ効果や洗浄作用が得られる。また、炭酸水に大量の炭酸ガスが溶解している場合などに、気液分離手段が有する気泡の合体効果により気泡径を制御したり、また、気液分離手段が有する減圧効果により気泡を新たに発生させて炭酸水に含有される気泡の含有量を制御することも可能となる。
【0011】
一方、前記吐水ノズルは、前記足浴槽の底面近傍から前記底面に対して略平行な方向に、前記炭酸水を吐出するものとすることもできる。炭酸水をできるだけ撹拌させず、足浴槽に緩やかに吐出して高い濃度の炭酸水を蓄積させることにより、いわゆる「液浴モード」の足浴が可能となり、炭酸ガスが有する血行促進などの効果を顕著に得ることができる。つまり、足浴槽に収容された足の被処理部位を、前記吐水ノズルから吐出され足浴槽内に貯留された炭酸水に没水させた状態に維持することにより、炭酸ガスが有する血行促進などの効果を顕著に得ることができる。
【0012】
また一方、前記吐水ノズルは、前記足浴槽に収容された足の被処理部位に対して、略上方から前記炭酸水を吐出する第1の吐水ノズルと、前記足浴槽の底面近傍から前記底面に対して略平行な方向に、前記炭酸水を吐出する第2の吐水ノズルと、を含むものとすることができる。つまり、「マッサージ・モード」の足浴に適した第1の吐水ノズルと、「液浴モード」に適した第2の吐水ノズルとを設け、これらを適宜切り替え、または同時に用いることにより、炭酸ガスによる高い効果が得られる足浴が可能となる。
【0013】
また一方、前記炭酸水生成手段は、液体貯留タンクと、前記液体貯留タンクの口に係合し前記液体貯留タンクと共働して密閉空間を形成する蓋と、一端が前記密閉空間に連通可能であり他端が前記密閉空間外で開口する通水路と、前記通水路を開閉する開閉弁と、を有し、前記密閉空間内で発泡剤を液体に溶解させて前記炭酸水を生成し、前記開閉弁を開けることにより前記通水路の前記他端から前記炭酸水を取り出し可能とすることができる。発泡剤を液体に溶解させて炭酸水を生成することにより、高い濃度の炭酸水を手軽に低コストで場所を選ばすに生成でき、炭酸水の効果を十分に利用した足浴が可能となる。
【0014】
または、前記炭酸水生成手段は、液体貯留タンクと、前記液体貯留タンクの口に係合し前記液体貯留タンクと共働して密閉空間を形成する蓋と、一端が前記密閉空間に連通可能であり他端が前記密閉空間外で開口する通水路と、前記通水路を開閉する開閉弁と、を有し、液体が貯留された前記液体貯留タンクに炭酸ガスが充填されたボンベを接続し、前記ボンベから炭酸ガスを前記密閉空間に供給することにより、前記密閉空間内において前記液体に炭酸ガスを溶解させて前記炭酸水を生成し、前記開閉弁を開けることにより前記通水路の前記他端から前記炭酸水を取り出し可能とすることができる。このようにすれば、発泡剤が不要となる。そして、炭酸ガスのボンベの圧力が低下するまでは、数回あるいはそれ以上の使用が可能である。
【0015】
また、前記液体貯留タンクは、前記足浴槽に対して着脱可能に設けることができる。このようにすれば、液体や発泡剤の充填が容易となる。また、液体貯留タンクの洗浄なども容易となる。
【0016】
また、前記密閉空間における気体を外部に排出して前記密閉空間の圧力を低下させるガス排出手段をさらに有するものとすることができる。密閉空間のガスを排出して圧力を下げてから炭酸水を取り出せば、撹拌や流速の急激な変動に伴う気液分離を抑制でき、高い濃度の炭酸水を足浴槽に導くことが可能となる。また、タンク内の残水を排水したり、タンク内に新たに液体と発泡剤を充填する時などに、タンク内を減圧させ安全に蓋とタンクとを取り外すことができる。
【0017】
また、前記吐水ノズルから吐出される前記炭酸水の流量を略一定にする水勢調整手段をさらに備えたものとすることができる。定流量弁、調圧弁、流量調節弁などの水勢調整手段を設けることにより、加圧タンクで生成された加圧状態の炭酸水を一定流量で取り出すことができ、長時間に亘る足浴も可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態にかかる足浴器の要部構成を表すブロック図である。
また、図2は、その外観を模式的に例示する斜視図である。
すなわち、本実施形態の足浴器100は、加圧タンク(炭酸水生成手段)10と、足浴槽20と、開閉バルブ30と、吐水ノズル40と、を有する。加圧タンク10は、炭酸ガスを含有した液体(以下、「炭酸水」と呼ぶ)を貯留する。加圧タンク10から吐出された炭酸水は、通水路35およびその途上に設けられた開閉バルブ30を介して左右それぞれ設けられた吐水ノズル40から足浴槽20内に向けて吐出する。後に詳述するように、吐水ノズル40は、左右それぞれの足浴槽20にそれぞれ、ひとつあるいは2つ以上設けることができる。
【0020】
使用者はまず、加圧タンク10に水やお湯などの液体と発泡剤とを投入することにより、タンク10内部において炭酸水を生成する。タンク10の内部で発泡剤が溶解し、加圧されて炭酸ガスが水などの液体に溶解したら、足浴槽20に左右の足を入れ、所定のタイミングで、開閉バルブ30を開く。すると、足浴槽20の内部に設けられた吐水ノズルから所定時間の間、炭酸水が吐出し、炭酸水による足浴を実施することができる。
【0021】
図3は、加圧タンク10の断面構造を例示する模式図である。すなわち、本具体例の加圧タンク10Aは、液体貯留タンク11と、液体貯留タンク11の口11aに係合し、液体貯留タンク11と共働して密閉空間を形成する蓋12と、を有する。蓋12には、通水路13が形成されている。通水路13の一端は、タンク11内の密閉空間に連通可能であり、他端は密閉空間外で開口する。
加圧タンク10は、また、通水路13を開閉する開閉弁14を適宜備えている。通水路13の蓋12から突出する部分が、吐水口16を構成している。また、開閉弁14を手動操作するための操作スイッチ17が蓋12に取り付けられている。
【0022】
この加圧タンク10Aは、吐水口16を介して、足浴槽の本体の通水路35に適宜脱着可能とされている。吐水口16は、図示しないネジ、Oリング、ゴムパッキン、などの機構により、気密を維持しつつ足浴槽の通水路35に取り付けが可能とされる。但し、後に詳述するように、本発明の足浴器においては、加圧タンク10は、必ずしも本体から脱着可能とされる必要はない。すなわち、足浴槽20が設けられている本体に対して、固定的にあるいは一体的に加圧タンク10が設けられていてもよい。
図4は、加圧タンク10Aが接続された足浴器100の構造を例示する模式図である。加圧タンク10Aが有する開閉弁14とは別に、足浴器の本体に開閉バルブ30を設けることにより、使用者の使い勝手を良くすることができる。つまり、使用者が使いやすい位置に開閉バルブ30を設けることができる。
【0023】
次に、図3に例示した加圧タンク10Aを用いた炭酸水の生成方法について説明する。
使用者はまず、加圧タンク10Aを足浴器の本体から取り外す。そして、蓋12を液体貯留タンク11から取り外し、液体貯留タンク11に、水やお湯あるいは薬効成分を含有した液体310を入れ、次いで発泡剤320を液体貯留タンク11に投入し、蓋12により液体貯留タンク11を施蓋して液体貯留タンク11を密閉する。そして、加圧タンク10Aを足浴槽の本体に装着し、吐水口16を開閉バルブ30に接続する。
【0024】
ここで用いる発泡剤320としては、例えば、炭酸塩と有機酸とが混合された錠剤や粉末あるいはカプセルなどを挙げることができる。
【0025】
液体貯留タンクの中で発泡剤が液体に溶解すると、炭酸ガスが発生する。例えば、発泡剤に炭酸水素ナトリウム(3NaHCO3:重曹)と、有機酸たとえばクエン酸などの果実酸(HOOC−C(OH)(CH2COOH)2)とを配合した場合、これらが水に溶解すると、以下の反応により、炭酸ガス(CO2)が発生する。
なおここで、反応生成物 NaOOC−C(OH)(CH2COONa)2は、クエン酸ナトリウムである。これら配合剤及び反応生成物は、いずれも食品添加物などとして用いられるものであり、人体に害を及ぼす心配はない。
【0026】
発生した炭酸ガスは、液体貯留タンク11内の液体310に溶解すると共に、液体貯留タンク11内及び蓋12内の空気層αに合流して、空気層αの圧力を上昇させ、液体貯留タンク11内部を加圧する。
本具体例の加圧タンク10Aの場合、蓋12内に空気層が存在することにより、確実に空気層αが形成される。従って液体貯留タンク11の内圧は必要以上に上昇しない。また、液体貯留タンク11の内部に目盛り11Lを設けておき、この目盛り11まで液体を充填するようにすれば、タンク内に空気層βを確保でき、タンク11の内圧を必要以上に上昇させることはなくなる。
【0027】
しかる後に、使用者は、加圧タンクの開閉弁14を開き、さらに開閉バルブ30を開く。すると、加圧された炭酸水が、開閉バルブ30を介して足浴槽20に取り付けられた吐水ノズル40から吐出する。使用者は、この炭酸水により足浴することができる。
【0028】
本発明者の試作検討の結果、例えば、容量が約120ミリリットルの容器に約90ミリリットルの水を入れ、上記の炭酸水素ナトリウムと果実酸とを配合した発泡剤を約5グラム程度、投入して密閉すると、内圧を4〜5Kgf/cm2(およそ0.4〜0.5MPa)程度にまで加圧できることが分かった。
【0029】
図5は、圧力と炭酸ガスの溶解量との関係を表すグラフ図である。同図に表したように、圧力を4〜5Kgf/cm2にまで加圧すると、水90ミリリットルに対しておよそ400〜500ミリリットルもの炭酸ガスを溶解させることができる。
【0030】
炭酸ガスの濃度が1000ppm以上の炭酸水は、一般に「炭酸泉」と呼ばれ、人体に対して各種の効果を有することが知られている。これに対して、本発明によれば、炭酸ガスの濃度が3000ppmあるいはそれ以上の高濃度の炭酸水を生成させ、これを下肢や足指に向けて吐出させ、あるいは浸すことができる。このような高濃度の炭酸水は、皮膚直下の血管を拡張させることにより血行を促進させる。また、皮膚の温感(受容器)を刺激し、冷感(受容器)を抑制することにより、暖まり感を与えることができる。さらにまた、皮膚の角質を除去するピーリング効果や、静菌効果、アストリンゼント効果なども得られる。
特に、足指に対して炭酸水を吐水すると、炭酸水が有する殺菌作用や静菌作用により、水虫を抑えることが可能で、また、足の「むれ」による臭いや雑菌の繁殖を抑える効果も得られる。
【0031】
またさらに、本発明によれば、炭酸水の発泡作用により、多量の気泡が分散混入した炭酸水の気泡流を足指などに吐水することができる。このような炭酸水の気泡流は、下肢や足指などに対して適度な刺激を与え、高いマッサージ効果やリラクゼーション効果が得られる。
【0032】
また、本発明の足浴器で用いる炭酸水のpH(ペーハー)は、7以下とし、さらに2乃至4の範囲とすることが望ましい。
【0033】
図6は、炭酸水におけるpHと含有イオンの存在割合との関係を表すグラフ図である。
一般に、炭酸ガスは、水中においては、(H2O・CO2)、(HCO3 −)、(CO3 2−)という3種類の形態で存在する。そして、これらのうち、血行促進などに効果を有するのは、(H2O・CO2)であるとされている。図6から分かるように、(H2O・CO2)の形態の存在割合を高くするためは、pH7以下とする必要がある。つまり、炭酸水のpHを7以下とすれば、(H2O・CO2)の存在割合が高く、血行促進や温感刺激などの効果を得ることができる。
また一方、酸性水には、ピーリング効果(角質剥離効果)がある。この効果が顕著に表れるpHは、4以下である。ただし、pHが2よりも低くなると、皮膚に対する刺激などが強くなる場合が多い。このため、炭酸水のpHを2乃至4の範囲とすることにより、(H2O・CO2)の存在割合が高く、且つピーリング効果や殺菌効果も高い足浴が可能となる。
【0034】
ここで、本発明の吐水装置に用いる発泡剤320について具体的に説明する。前述したように、発泡剤320に例えば炭酸塩と有機酸とを含有させると、液体310に投入し溶解して炭酸ガスを発生させることができる。発泡剤320に使用することができる炭酸塩と有機酸の具体例を以下に列挙する。
【0035】
炭酸塩 :ナトリウム、カリウム、リチウム、ルビジウム等のアルカリ金属の炭酸塩又は炭酸水素塩。
有機酸 :クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸等の有機酸、またはこれらの混合物。酸性リン酸ナトリウムもしくはカリウムを含む他の酸、またはそれらの混合物でも良い。
【0036】
また一方、発泡剤320には、その他、pH調整剤、保湿剤、殺菌剤、香料、消臭剤、界面活性剤、薬効成分剤等を配合させて各種の効果を得ることができる。またこれらの成分は、タンク11内に充填する液体310に配合してもよい。このような配合成分の具体例を以下に列挙する。
【0037】
pH調整剤(対象部位や使用目的に応じたpHを得ることができる):クエン酸およびその塩、リン酸およびその塩、リンゴ酸およびその塩、グルコン酸およびその塩、マレイン酸およびその塩、アスパラギン酸およびその塩、コハク酸およびその塩、グルクロン酸およびその塩、フマル酸およびその塩、グルタミン酸およびその塩、アジピン酸およびその塩、乳酸およびその塩、パントテン酸およびその塩、塩酸、水酸化アルカリ金属等。
【0038】
保湿剤あるいは湿潤剤(皮膚の角質の水分保持能力を増すことができる):多価アルコール、乳糖等の糖類及びその誘導体、アミノ酸類及びその誘導体、水溶性高分子、酵母エキス、海草エキス、各種植物エキス、植物油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール、エステル類、各種植物精油又はこれらの混合物等。
【0039】
香料:ターピネオール、リナロール、シトロネロール、シトラール、リモネン、レモングラス油、ラベンダー油等、酢酸イソボニル、酢酸メンタニル、酢酸フレンチル、ボルネオール、メントール、カンファー、精油、松の抽出物、テルピノレン類、パラジクロルベンゼン、ローズ、レモン、ジャスミン、ブーケ調香料、イランイラン油等。
【0040】
皮膚温冷感付与剤(皮膚に対して温感あるいは冷感を与えることができる):メントール類、多価アルコール等およびこれらの混合物。
【0041】
ビタミン作用物質(皮膚などに対してビタミンを与えることができる):ビタミンA類、ビタミンB2類、ビタミンB6類、ビタミンH類等。より具体的には、例えば、酢酸−dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジルなどを挙げることができる。
【0042】
界面活性剤(浸透効果、洗浄効果、発泡効果、気泡維持効果などが得られる):アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤(一分子中に陰陽両イオンの官能基をもつもの)等。
【0043】
殺菌剤:塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼントコニウム、塩化セチルピリジニウム等。エチルアルコール、メチルアルコール、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール等。銅、亜鉛、マグネシウム、ニッケル、銀等を含む無機系抗菌剤、脂肪酸銀等。
【0044】
消臭剤:過ホウ酸ナトリウム、次亜塩素酸、二酸化マンガン、過マンガン酸塩、ベンゾキノン、ナフトキノン酸等の酸化剤、グリオキザール、アクロレイン等のアルデキド類、ケトン類、1,2−プロピレンオキサイド、1,2−n−プロピレンオキサイド等のエポキシ化合物、メタクリル酸エステル、マレイン酸誘導体等のα、β−不飽和化合物、硫酸銅、硫酸亜鉛等の金属塩、活性炭、シリカゲル、アルミナ等の吸着剤、硫酸鉄、亜鉛化合物、アルミニウム塩、珪酸塩類等の無機塩、クエン酸、アスコルビン酸鉄等の他、各種の植物抽出物、例えば、つばき科植物、緑茶の抽出物等、更に葉緑素の主成分であるクロロフィル、食品分野で利用され得る消臭物質であるジメチルアミノスルホネート、グルコサミン、サイクロデキストリン、有機酸(L−アスコルビン酸、安息香酸、グルコン酸、葉酸、ニコチン酸)等。
【0045】
残留塩素除去成分(還元剤):亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カルシウム等の亜硫酸塩やチオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩、アスコルビン酸等のビタミンC、過酸化水素を発生して脱塩素を行う過炭酸ナトリウム等の過炭酸塩、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩、他の過酸の塩、過酸化ナトリウム、過酸化亜鉛等の金属過酸化物等。
【0046】
洗浄成分:エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレングリコールモノブチルエーテル等の、低級アルコールにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサドを付加したアルキレングリコールルキルエーテル系溶剤等。
【0047】
痔疾等の疾患に効果的な痔疾薬剤:酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸フェニレフリン等の抗炎症剤、酢酸トコフェロール、dl−塩酸メチルフェドリン等の血液の循環を助ける薬剤、塩酸リドカイン、塩酸ジブカイン、アミノ安息香酸エチル、l−メントール等の局所の痛み、痒みに効果的な薬剤、アラントイン等の傷口の治りを助ける薬剤等。
【0048】
以上、本発明の足浴器において用いることができる炭酸水およびその含有物について説明した。
【0049】
次に、本発明の足浴器において用いることができる加圧タンクの第2の例について説明する。
【0050】
図7は、本発明において用いることができる加圧タンクの第2の具体例を表す模式断面図である。同図については、図1乃至図5に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本具体例の加圧タンク10Bにおいては、 通水路13の一部は液体貯留タンク11内で延在し、この延在部分は柔軟なチューブ13Aを有している。通水路13の前記一端を形成するチューブ13Aの先端の近傍には、多孔質セラミック、高比重樹脂焼結体等の多孔質体、樹脂焼結体と重量物の結合体、目の細かな金網等で構成された錘13Bが取り付けられている。チューブ13Aの他端は蓋12に固定され、通水路13の蓋12内で延在する部分に連通している。
【0051】
このようにすれば、図7に表したように吐水口16を上にして加圧タンク10Bを装着しても、或いは吐水口16を下にして加圧タンク10Bを装着しても、或いは吐水口16を横にして加圧タンク10Bを装着しても、錘13Bが取り付けられたチューブ13Aの一端は錘13Bに引かれて確実に没水し、吐水口16を介して確実に炭酸水を取り出すことができる。
【0052】
図8は、本発明において用いることができる加圧タンクの第3の具体例を表す模式断面図である。同図についても、図1乃至図7に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本具体例の加圧タンク10Cにおいては、開閉弁14の下流に水勢調整手段50が設けられている。水勢調整手段50としては、後に具体例を挙げて詳述するように、定流量弁や調圧弁を用いることができる。すなわち、図5に関して前述したように、本発明においては、発泡剤を水あるいはお湯に熔解させて、タンクの内圧を4〜5Kgf/cm2(およそ0.4〜0.5MPa)程度にまで加圧することにより、高濃度の炭酸水を生成できる。そして、水勢調整手段50を設けることにより、その吐出あるいは流量を略一定に維持し、手動操作による開閉弁14や開閉バルブ30の開度調整を要することなく安定した吐出量が得られ、また適正長さの吐水時間が得られる。
【0053】
図9は、本発明において用いることができる加圧タンクの第4の具体例を表す模式断面図である。同図についても、図1乃至図8に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本具体例の加圧タンク10Dにおいては、液体貯留タンク11の底部に開口11bが設けられ、これと係合する蓋19により施蓋して密閉空間が形成可能とされている。この開口11bは、液体貯留タンク11に水やお湯などの液体310と発泡剤320とを充填するための投入口として用いることができる。このようにすれば、開閉弁14やチューブ13Aなどが設けられた蓋12を液体貯留タンク11から脱着せずとも水や発泡剤の充填ができる点で便利である。さらにまた、足浴器に対してこの加圧タンク10Dが吐水口16を下方にして接続される場合には、加圧タンク10Dを足浴器に装着した状態のまま、蓋19を開けて、開口11bから水や発泡剤の充填が可能であり、とても便利である。
【0054】
図10は、本発明において用いることができる加圧タンクの第5の具体例を表す模式断面図である。同図についても、図1乃至図9に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施例の加圧タンク10Eは、蓋12に形成された複数の把持爪18aから成る発泡剤把持部18を備えている。発泡剤把持部18により塊体状の発泡剤320が把持される。蓋12に、吐水装置Cと同様の凹部12′が形成されている。発泡剤把持部18は、施蓋により、液体貯留タンク11の内部空間に直接対峙する。
【0055】
使用に際しては、発泡剤把持部18に塊体状の発泡剤320を把持させる。そして、水やお湯などの液体310を貯留した液体貯留タンク11を施蓋して密閉空間を形成した後、加圧タンク10Eを逆さまにし、若しくは傾けて、発泡剤320と液体310とを接触させ、両者の反応を開始させる。発泡剤320を蓋12に装着するので、液体貯留タンク11に満水状態にまで注水できる。発泡剤把持部18は施蓋により液体貯留タンク11の内部空間に直接対峙するので、発泡剤把持部18に装着された発泡剤320も施蓋により液体貯留タンク11の内部空間、ひいては当該内部空間に貯留された液体310に直接対峙する。この結果、発泡剤320と液体310との接触により発泡剤320が速やかに液体310の全体に溶解し、蓋12と液体貯留タンク11とが共働して形成した密閉空間が速やかに加圧される。
【0056】
タンク内の水310に発泡剤320を投入した後に、タンクを施蓋・密閉する場合、施蓋による密閉空間の形成前に発泡剤320の溶解が開始し、発生したガスの一部が施蓋前に散逸する可能性があるという問題がある。
これに対して、本具体例の加圧タンク10Eによれば、タンク11を密閉した後に発泡剤320を水310に溶解させガスを発生させるので、ガスの散逸による圧力の損失を解消できる。その結果として、高い濃度の炭酸水を生成し吐水させることができる。従って、多量の発泡剤320を投入して液体貯留タンク11の内圧を高め、液体中への炭酸ガスの溶解量を増加させ、高い濃度の炭酸水を吐出させることができる。その結果として、炭酸ガスあるはその他の混合成分が有する血行促進や殺菌作用などの各種の効果を大幅に増強することが可能となる。
【0057】
なお、本具体例は一例に過ぎず、これ以外にも例えば、発泡剤320を液体310に接触しないように保持しておき、液体貯留タンク11を密閉した後に、発泡剤320を液体310中に落下させる機構を設けてもよい。また、発泡剤320を密閉容器に収納し、液体貯留タンク11を施蓋する際の押圧により、その密閉容器を破壊して発泡剤320を液体310中に放出させるようにしてもよい。
【0058】
以上、図3乃至図10を参照しつつ本発明の足浴器に用いることができる加圧タンクについて説明した。
次に、これら加圧タンクの配置について説明する。
図11乃至図13は、本発明の足浴器における加圧タンク10の配置関係について説明するための概念図である。
すなわち、加圧タンク10が、図3乃至図10に例示したような形態を有する場合、図11に例示した如く加圧タンク10を足浴槽20に対して略水平状に配置し、または、図12に例示した如く、足浴槽20に対して吐水口を下方に向けて傾斜して配置し、または、図13に例示した如く、足浴槽20に対して吐水口を下方に向けて略垂直に配置してもよい。
【0059】
図11に表したように横方向に配置する場合には、図7あるいは図9に例示したように、チューブ13A及び錘13Bを採用することが望ましい。これに対して、図12あるいは図13に表したように吐水口16を下方に向けて配置する場合には、図3乃至図10に例示したいずれの構造の加圧タンク10A〜10Eを用いることが可能である。また、図9に例示した加圧タンク10Dを用いる場合、図12あるいは図13の如く配置すれば、加圧タンクを足浴器の本体から取り外すことなく、蓋19を開けて液体310や発泡剤320の充填が可能である。
【0060】
一方、本発明における加圧タンク(炭酸水生成手段)10は、足浴器の本体に対して、固定的あるいは一体的に設けられたものでもよい。
図14は、足浴器の本体に対して固定的に設けられた加圧タンクを例示する概念図である。
すなわち、本具体例においては、足浴槽20よりもやや高い位置において、水平方向に略扁平状の液体貯留タンク11が、足浴器100の本体に対して固定的に設けられている。液体貯留タンク11の下方には、開閉バルブ30が設けられ、通水路35を介して吐水ノズル40に連通している。
一方、液体貯留タンク11の上側には、蓋12が設けられている。使用者は、この蓋12を開け、水やお湯などの液体310と発泡剤320とを投入し、施蓋し加圧溶解させて炭酸水300を生成できる。
【0061】
またさらに、本発明における加圧タンク(炭酸水生成手段)10は、発泡剤を用いるものには限定されない。すなわち、炭酸ガスが充填されたボンベを用いて密閉空間内の液体を加圧し、炭酸水を生成してもよい。
図15は、炭酸ガスが充填されたボンベを用いた足浴器の全体構成を例示する模式図である。すなわち、液体貯留タンク11とは別に、炭酸ガスが充填された加圧ボンベ111が設けられている。使用者は、液体貯留タンク11に水やお湯などの液体を充填し、加圧ボンベ11から液体貯留タンク11に炭酸ガスを供給するとにより、加圧して炭酸水を生成することができる。
この構成によれば、発泡剤が不要となり、加圧ボンベ111の炭酸ガスの圧力が低下するまでの間は、数回あるいはそれ以上の使用が可能となる。この場合、液体貯留タンク11と、加圧ボンベ111と、はそれぞれ着脱自在に設けることができる。
【0062】
以上、本発明の足浴器において用いることができる加圧タンク(炭酸水生成手段)及びその配置について説明した。
【0063】
次に、本発明の加圧装置において用いることができる水勢調整手段50について、具体例を挙げつつ説明する。
【0064】
図16は、水勢調整手段50として用いることができる定流量弁の断面構造を表す模式図である。
すなわち、この定流量弁50Aは、ダイヤフラム50aと、ダイヤフラム50aによって支持された弁体50bと、弁体50bに対峙する弁座50cと、弁体50bを弁座50cから遠ざかる方向へ付勢するバネ50dと、を有している。定流量弁50Aの一次側空間と二次側空間とは、通水路13により連通している。
【0065】
定流量弁50Aの二次圧P′が一次圧Pに対して相対的に低下すると、ダイヤフラム50aと弁体50bとに印加される一次圧Pと二次圧P′との差圧により弁体50bがバネ50dを押し縮めつつ弁座50cに接近し、定流量弁50Aの二次側空間からの液体の流出が抑制されて、定流量弁50Aの二次圧P′が上昇する。
一方、定流量弁50Aの二次圧P′が一次圧Pに対して相対的に上昇すると、ダイヤフラム50aと弁体50bとに印加される一次圧Pと二次圧P′との差圧の低下とバネ50dの付勢力とにより弁体50bが弁座50cから離れ、定流量弁50Aの二次側空間からの液体の流出が促進され、定流量弁50Aの二次圧P′が低下する。従って、定流量弁50Aの一次圧Pと二次圧P′との差圧が略一定に維持され、定流量弁50Aを通る液体の流量が略一定に維持される。
【0066】
図17は、水勢調整手段を設けた場合と設けない場合の加圧タンク10からの給水圧力と吐水量との関係を表すグラフ図である。
図3及び図5に関して前述したように、液体貯留タンク11内で発泡剤320が溶解した直後は、その内圧は、0.5MPa程度あるいはそれ以上にまで上昇する。従って、吐出の初期には液体貯留タンク11の内圧は高いが、炭酸ガスの発生量が経時的に減少し且つ発生した炭酸ガスは炭酸水と共に吐出されるので、吐出の終期には液体貯留タンク11の内圧は低下する。しかし、本具体例の加圧タンク10においては、定流量弁50Aを設けたことにより、図17に実線で表したように、液体貯留タンク11の内圧が吐出初期から経時的に変動しても、通水路13を流れる液体の流量が、定流量弁50Aにより略一定に自動的調整され、ひいては吐水ノズル40から吐出する炭酸水の流量が略一定に自動調整される。
【0067】
つまり、定流量弁50Aを設けることにより、吐出の初期から吐出の終期まで炭酸水の吐出量をほぼ一定に維持できるので、手動操作による開閉バルブ30の開度調整を要することなく安定した吐出量が得られ、また適正長さの足浴時間が得られる。定流量弁50Aを配設することにより、図17から分かるように、吐出初期の液体貯留タンク11の内圧(ゲージ圧)を0.5MPa程度あるいはそれ以上にまで高めても、足浴の初期に炭酸水の吐出流量が過大になるおそれは無い。本発明者の試作検討の結果によれば、例えば、90ミリリットルの炭酸水を約30秒間に亘って安定して吐出させることが可能であった。
【0068】
従って、多量の発泡剤320を投入して液体貯留タンク11の内圧を高め、液体中への炭酸ガスの溶解量を増加させ、高い濃度の炭酸水を安定して吐出させることができる。その結果として、炭酸ガスあるはその他の混合成分が有する血行促進などの各種の効果を大幅に増強した足浴が可能となる。
【0069】
また、図5から分かるように、高濃度の炭酸ガスを含有した炭酸水が定流量弁50Aを通過すると、圧力の低下により、溶解していた炭酸ガスが多数の微細気泡となって水中に分散混入した炭酸水の気泡流が得られる。このような炭酸水の気泡流は、下肢や足指などに対して適度な刺激を与え、高いマッサージ効果やリラクゼーション効果が得られる。
【0070】
図18は、本発明において水勢調整手段50として用いることができる調圧弁の断面構造を表す模式図である。
すなわち、調圧弁50Bは、ダイヤフラム50eと、ダイヤフラム50eにより支持された弁体50fと、弁体50fに対峙する弁座50gと、ダイヤフラム50eを弁座50fの方向へ付勢するバネ50hと、を有している。
【0071】
調圧弁50Bの二次圧P′が増加すると二次圧P′を受けるダイヤフラム50eがバネ50hを押し縮める方向へ移動し、ダイヤフラム50eに従動する弁体50fが弁座50gに接近し、調圧弁50Bの一次側空間から二次側空間への液体の流入が抑制されて、調圧弁50Bの二次圧P′が低下する。
【0072】
一方、調圧弁50Bの二次圧P′が低下するとバネ50hが伸長する方向へダイヤフラム50eが移動し、ダイヤフラム50eに従動する弁体50fが弁座50gから離れ、調圧弁50Bの一次側空間から二次側空間への液体の流入が促進されて、調圧弁50Bの二次圧P′が増加する。
【0073】
調圧弁50Bの二次圧P′はダイヤフラム50eの受圧面積とバネ50hの付勢力とにより支配され、一次圧Pの影響を殆ど受けない。従って、一次圧Pの変動に関わらず二次圧P′は略一定に維持され、調圧弁50Bより下流の通水路13を通る液体の流量、ひいては吐水ノズル40から吐出する炭酸水の流量が、吐出の初期から終期まで自動的に略一定に維持され、安定した吐出感が得られる。
【0074】
図19は、本発明において水勢調整手段50として用いることができる定流量弁の模式断面図である。すなわち、図7や図9に例示したような液体貯留タンク11内に延在するチューブ13Aの先端に、ゴム等の弾性体から成る定流量弁50Cを取り付けても良い。定流量弁50Cは、チューブ13A内の通水路に連通する通水路50iと、通水路50iの途上に配設された第1環状突起50jと、通水路50iの途上に且つ第1環状突起50jの下流に配設された第2環状突起50kと、を有する。
通水路50iを通過する液体流量が増加すると、第1環状突起50jによる圧力損失が増加して一次圧Pと二次圧P′との差圧が増加し、定流量弁50Cが縮小変形して第2突起50k位置の通水路50iが狭まり、通水路50iを通過する液体量が減少する。
通水路50iを通過する液体流量が減少すると、第1環状突起50jによる圧力損失が減少して一次圧Pと二次圧P′との差圧が減少し、定流量弁50Cが拡大変形して第2突起50k位置の通水路50iが広がり、通水路50iを通過する液体量が増加する。この結果、定流量弁50Cを通過する液体流量は自動的に略一定に維持され、炭酸水の吐出流量は吐水の初期から終期まで略一定に自動調整される。このような定流量弁50Cは、簡便な構造で定流量機能を発揮することができる。
【0075】
図20は、本発明において水勢調整手段として用いることができる流量調整弁の要部拡大図である。
また、図21は、この流量調節弁の動作を説明するための模式断面図である。
【0076】
すなわち、この流量調節弁50Dは、ゴム、合成ゴム等の弾性体から成る円板50lの中心に小径貫通穴50mが形成された構造を有する。
【0077】
通水路13を炭酸水が流れている時には、図21に表したように、一次圧Pと二次圧P′との差圧により、流量調整弁50Dは二次圧側へ凸に面外変形し、小径穴50mの一次圧側端部が縮径する。
ここで、液体貯留タンク11の内圧が増加すると、一次圧Pと二次圧P′との差圧が増加し、流量調整弁50Dの面外方向への弾性変形量が増加する。この結果、小径穴50mの一次圧側端部の縮径量が増加し、図17に一点鎖線で示すように、流量調整弁50Dを通過する液体の流量が減少する。
【0078】
液体貯留タンク11の内圧が減少すると、一次圧Pと二次圧P′との差圧が減少し、流量調整弁50Dの面外方向への弾性変形量が減少する。この結果、小径穴50mの一次圧側端部の縮径量が減少し、図17に一点鎖線で示すように、流量調整弁50Dを通過する液体の流量が増加する。
液体の吐出流量と気泡の吐出流量との和である炭酸水の気泡流の吐出流量は、液体貯留タンク11の内圧が高く、液体に多量の炭酸ガスが溶解し、吐出液体に混入する気泡量が多い吐水の初期に大となり、液体貯留タンク11の内圧が低く、液体に溶解する炭酸ガス量が少なく、吐出液体に混入する気泡量が少ない吐水の終期に小となる傾向がある。
【0079】
これに対して、流量調整弁50Dを用いれば、液体貯留タンク11の内圧の増減に応じて炭酸水の吐出流量が減増するので、炭酸水の吐出流量が足浴の初期から終期まで略一定に維持され、手動操作による開閉バルブ30の開度調整を要することなく安定した快適な吐水が終期まで維持され、また適正長さの足浴時間が得られる。
円板50lを形成する弾性体の弾性率、円板50lの肉厚、円板50lの外径、小径穴50mの径等を調整することにより、流量調整弁50Dを通過する液体の流量や流量勾配(図17に一点鎖線で示す相関線の勾配)を調整することができる。
通常の水を用いた試験や理論計算等により流量調整弁50Dを設計する場合には、流量調整弁50Dの使用時に、気泡発生により二次圧が上昇し、円板50lの面外変形が抑制され、ひいては小径穴50mの一次圧側端部の縮径が抑制されて、実験値、計算値よりも多量の液体が流量調整弁50Dを通過することを勘案して、試験や理論計算に基づく最適吐水量勾配(図17に一点鎖線で示す相関線の勾配)よりも大きな吐水量勾配を、設計値とするのが望ましい。
中心に小径穴50mが形成された弾性体の円板50lを備える流量調整弁50Dは構造が簡単なので、安価に製造可能である。また、流量調整弁50Dが、通水路23の他端である吐水口27の近傍に在り、流量調整弁26から吐水ノズル40までの距離が短い場合には、吐出前の微細気泡の合体が抑制され、微細気泡を含む柔らかな吐水が可能となる。
また、この流量調整弁50Dにおいて、円板50lの中心部に複数の小径穴50mを形成しても良い。
【0080】
以上、図14乃至図21を参照しつつ、本発明の足浴器において用いることができる水勢調整手段50について説明した。しかし、本発明はこれら具体例を用いたものに限定されるものではない。例えば、これら以外にも、水勢調整手段として、多孔質体を用いることもできる。すなわち、通水路の途上に、多孔質セラミック、樹脂焼結体等の多孔質体を配設することにより、炭酸水の吐出流量を略一定に自動調整することが可能である。
【0081】
その他、当業者が定流量弁、調圧弁、流量調節弁として適宜選択しうるもの全ては、本発明における水勢調整手段として用いることが可能である。
【0082】
また、本発明において、水勢調整手段50は、加圧タンク10の一部として設ける必然性はない。すなわち、図22に例示した如く、足浴器の通水路35の途上に水勢調整手段50を設けてもよい。この場合、同図(a)に例示した如く、開閉バルブ30の下流に水勢調整手段50を設けもよく、また、同図(b)に例示した如く、開閉バルブ30の上流に水勢調整手段50を設けてもよい。
【0083】
次に、本発明の足浴器に設けられる吐水ノズル40について説明する。
図23及び図24は、本発明の足浴器における2種類の吐水モードを例示する模式図である。
すなわち、図23に表した吐水モードの場合、吐水ノズル40Aは、足浴槽20のやや高い位置に設けられ、足200の足指部などの被処理部位に対して略上方から炭酸水300を吐水する。この時、炭酸水300を浴びる足の被処理部位は、没水しておらず、ノズル40Aからの吐水による刺激を直接的に感じることができる。
このように、対象となる被処理部位に対して、空中から炭酸水300を直接的に吐水すると、吐水の刺激によるマッサージ効果が得られ、また同時に、吐水流による洗浄効果も期待できる。以下、図23の吐水モードを「マッサージ・モード」と呼ぶ。
【0084】
一方、図24に表した吐水モードの場合、吐水ノズル40Bは、足浴槽20のほぼ底部に設けられ、足浴槽20の底面に対して略水平方向に緩やかな炭酸水を吐出する。そして、足200は、炭酸水300にほぼ没水した状態とされている。この場合、足の没水した部分が被処理部位である。
このように被処理部位を炭酸水に浸した状態においては、吐水の刺激によるマッサージ効果は希薄であるが、高濃度の炭酸水に長時間接することによる血行促進や角質除去などの効果が顕著に得られる。以下、図24の吐水モードを「液浴モード」と呼ぶ。
【0085】
以下、これら2種類の吐水モードについて、さらに詳細に説明する。
まず、図23に例示したマッサージ・モードについて説明する。この吐水モードにおいては、足指などの対象部位に対して、物理的な刺激を与えるような吐水が効果的である。このために、本発明においては、例えば、「旋回流」と「気液分離作用」を用いることができる。
【0086】
図25(a)は、旋回流に適した吐水ノズル横方向断面図であり、同図(b)は、(a)におけるA−A線断面図である。
図示するように、この吐水ノズル40Aは、炭酸水300が流入する流入室として円筒状に形成された旋回室404を備え、この旋回室404に、通水路402と旋回室流入路403を経て炭酸水を給水する。旋回室流入路403は、ノズル管路であり、通水路402よりも通水断面積が小さく構成されており、旋回室404の中心軸に対して偏心して当該碇回室に接続されている。よって、旋回室流入路403からの炭酸水は、旋回室404に対してその接線方向から流入し、図中に矢印で示したように、旋回する旋回流を生成する。この場合、旋回室流入路403の通水断面積は通水路402より小さいことから、旋回室404に流入する炭酸水の流速を高めることができる。
【0087】
この旋回室404に、吐水体410が組み込まれている。吐水体410は、炭酸水300を吐出する吐水口411を備えた小径円柱の吐水部位410aと、この吐水部位に連続した大径円柱の受力部位412とを有する。この受力部位412は、旋回室404内に位置して上記の旋回流から後述の種々の力を受け、吐水体410の後述する首振り公転駆動等に関与する。受力部位412は、横方向に貫通する給水管路413を備え、この給水管路413から、旋回室404内の炭酸水を吐水口411に導く。給水管路413は、受力部位412に十字に交差して開けられており、この給水管路413の通路断面積の総和は、吐水口411より広い。よって、給水管路413から吐水口411に炭酸水が導かれる際には、面積の大小により、炭酸水の整流がなされるので、吐水口411からの炭酸水の吐水は安定する。
【0088】
吐水体410は、旋回室404の開口上部に設けられたシール部416に吐水部位410aを内接させた状態で挿入・支持されており、受力部位412を旋回室404内のほば中央に垂下させている。従って、旋回室流入路403から旋回室404に炭酸水が流入すると、この炭酸水は、旋回室404の内周壁面に沿った受力部位412周りの旋回流を引き起こす。
【0089】
円筒状の旋回室404の内径に対して、受力部位412の外径は、例えば、約40%とすることができる。また、受力部位412の外径を旋回室404の内径の約35〜80%、好ましくは約40〜70%とすることができる。
【0090】
吐水体410を上記のように支持するシール部416は、Oリングやシールリング等の弾性体で構成されており、図示するように、吐水口411を旋回室404の外部に臨ませた状態で、吐水体410を支持する。しかも、このシール部416は、弾性体であることから、吐水体410を支持した上で、受力部位412を旋回室404内において各方向に傾斜可能とすると共に、この受力部位412を傾斜した姿勢で首振り可能とする。また、シール部416が弾性体であることから、吐水体410は、旋回室404内部で吐水体410自身が中心紬を中心に回転する自転や、シール部416による支持箇所を頂点として円錐状に回転を行なう公転等が自在に行なえるようになっている。これら自転や公転は、受力部位412と上記の旋回流で引き起こされる。
【0091】
旋回室404の上壁は、図示するように吐水体410の吐水部位410aの側で小径とされたテーパガイド部415とされている。このテーパガイド部415は、受力部位412、延いては吐水体410の最大傾斜角度を規制する。
【0092】
次に、吐水ノズル40Aにおける炭酸水の吐水の様子と、その挙動について説明する。
図26は、旋回室404に炭酸水が流入してからの受力部位412の挙動とこの受力部位412にかかる力の様子を時間経過に沿って説明する説明図である。同図において、旋回室流入路403の連通部での流速をUin、旋回室流入路403の開口の延長線上にある周壁部位404aでの流速をUa、当該部位に対向する周壁部位404bにおける流速をUb、受力部位412に作用する揚力をFL、抗力をFDとそれぞれ表した。
【0093】
これらの作用関係から分かるように、受力部位412は、旋回室404における炭酸水の旋回流に応じて、傾斜姿勢のままで首振り公転する。
【0094】
図27は、受力部位412がこうした挙動を採ることで得られる吐水の様子を説明する説明図である。同図に表したように、吐水体410が首振り公転を起こすと、吐水口411は、吐水体410の首振り公転に伴い吐水方向を変えながら公転する。よって、吐水口411は、螺旋状に拡大した軌道を描きながら炭酸水を吐水し、その結果として、円錐状の公転吐水を実現する。従って、炭酸水の吐水軌跡を、吐水口411の軌跡よりはるかに大きい軌跡の円錐状の公転吐水の軌跡とし、広範囲に亘って炭酸水を吐出できる。
【0095】
従って、この吐水ノズル40Aによれば、ノズル自体をモータなどにより駆動させることなく円錐状の公転吐水を実現でき、これにより、広範囲にわたる炭酸水の着水が得られる。炭酸水の着水点が広範囲に亘って変化することにより、人体に刺激を与え、高いマッサージ効果が得られる。
【0096】
またさらに、このように、旋回室404において炭酸水300が旋回流を形成すると、遠心力の作用により、旋回室404の中心付近において気泡が成長する。すなわち、炭酸水に溶解してした炭酸ガスは、旋回流における圧力の低下により、炭酸水の中に微細な気泡として分散混入する。これら多数の微細な気泡は、旋回室404の中で、旋回流の遠心力による遠心分離作用により、旋回室404の中心付近に集まり、互いに合体して大きな気泡に成長する。すなわち、旋回室404において、「気液分離」が生ずる。
【0097】
このようにして形成された大きな気泡は、旋回室404に順次供給される炭酸水の圧力により吐水口411から吐出される。つまり、吐水口411から吐出される炭酸水には、大きな気泡が断続的に混入するため、着水点における圧力が気泡の有無によって断続的に変動する。このような着水圧力の断続的な変化は、振動と同様の刺激を与え、人体に対してマッサージ効果を有する。
【0098】
以上説明したように、本具体例の吐水ノズル40Aは、旋回流を形成することにより、着水点が時間とともに変動することによる刺激とマッサージ効果を与える。同時に気液分離作用により、着水点における着水圧力が時間とともに断続的に変動することによる刺激とマッサージ効果を与える。これらにより、効果的なマッサージ・モードの吐水が可能となる。
【0099】
またさらに、このように「気液分離作用」により、吐水の中に多量の気泡を含有させると、節水効果も得られる。すなわち、気泡を混在させることにより、同一の充填量により得られる足浴時間を長くすることができる。
【0100】
次に、本発明の足浴器においてマッサージ・モードの吐水に適した吐水ノズル40Aの第2の具体例について説明する。この具体例は、旋回流の運動エネルギを吐水体の自転に転換させて積極的に吐水体自転を図る点に特徴を有する。
【0101】
図28(a)は、本具体例の吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面図である。同図については、図25乃至図27に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0102】
図28に表したように、吐水体420は、吐水口411を備えた小径円柱の吐水部位420aに、受力部位422を連結して備える。この受力部位422は、四方に突出した羽根を有する。このような構成の受力部位422であっても、前述した周壁部位404aと周壁部位404bとで流速差が起きること、羽根の横端面により旋回室404内周壁間隔を狭くすることから、吐水体420の首振り公転に関与する。また、受力部位422は、その羽根で旋回流の受け止めを起こすことから、旋回室404内部の旋回流の運動エネルギーを受けて吐水体420に自転を引き起こす。
【0103】
この吐水体420にあっても、シール部416に吐水部位420aを内接させた状態で支持されている。この支持状態で、吐水口411は旋回室404の外部に臨み、受力部位422は旋回室404内において傾斜した姿勢で首振り可能となる。つまり、吐水体420は、シール部416の支持箇所を中心に、首振り公転すると共に、シール部416の発揮する弾性により、自転も可能である。
【0104】
次に、吐水の様子について説明する。
図29は、吐水体420を用いた吐水ノズル40Aからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。
通水路402、旋回室流入路403を経て旋回室404に炭酸水を給水すると、既述したように旋回室404で旋回流が起きる。よって、上記の具体例と同様に、揚力によって受力部位422は傾斜姿勢で公転し、吐水体420の首振り公転を引き起こす。その一方、旋回室404内部で生じた施回流は、その旋回の過程で受力部位422の羽根に衝突して、運動エネルギーの一部を与える。これにより、受力部位422は、吐水体420を施回流と同方向に自転させる。
【0105】
こうして吐水体420が自転することから、この自転に基づく遠心力が吐水口411からの吐水炭酸水に作用する。よって、吐水口411から吐水された後の炭酸水は、この遠心力を受けて拡散しながら飛散する。従って、図29に表したように、この吐水自体の拡散軌跡と公転吐水の軌跡とが組み合うので、円錐状の公転吐水の軌跡に幅を持たせることができる。また、遠心力の作用の仕方を通して自転の回転数を調整することで、吐水炭酸水の拡散状況(拡散軌跡の広狭)を決めることができる。よって、受力部位422の羽根形状や大きさ等の調整で、吐水の水滴の大きさや振動による強さや刺激をコントロールすることが可能となる。
【0106】
このように、本具体例の吐水ノズル40Aにおいても、着水位置や着水圧力が時間とともに変動することによる刺激とマッサージ効果が得られる。また、この場合も、旋回室404において気液分離作用により気泡の成長が促進され、その気泡を含有した気泡流による刺激とマッサージ効果が得られる。
次に、本発明の足浴器においてマッサージ・モードの吐水に適した吐水ノズル40Aの第3の具体例について説明する。この具体例は、吐水体の自転運動のみによって略円錐状の旋回吐水を形成可能とした点に特徴を有する。
【0107】
図30(a)は、本具体例の吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面図である。
また、図31は、本具体例の吐水ノズルからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。これらの図については、図25乃至図29に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0108】
本具体例の吐水ノズルにおいては、吐水体420は、その下端がハウジングに軸受け支持され、羽となる受力部位422が炭酸水の旋回流を受けることによって、軸C−Cの周りに自転運動をする。そして、吐水体420には、斜め上方に向けて偏心して開口した吐水口411が設けられ、吐水体420の自転運動にともなって、略円錐状に炭酸水を吐水する。
本具体例の吐水ノズル40Aにおいても、着水位置や着水圧力が時間とともに変動することによる刺激とマッサージ効果が得られる。また、この場合も、旋回室404において気液分離作用により気泡の成長が促進され、その気泡を含有した気泡流による刺激とマッサージ効果が得られる。
【0109】
次に、本発明の足浴器においてマッサージ・モードの吐水に適した吐水ノズル40Aの第4の具体例について説明する。この具体例は、吐水体の自転運動のみによって略円柱状の旋回吐水を形成可能とした点に特徴を有する。
【0110】
図32(a)は、本具体例の吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面図である。
また、図33は、本具体例の吐水ノズルからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。これらの図については、図25乃至図31に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本具体例の吐水ノズルにおいても、吐水体420は、その下端がハウジングに軸受け支持され、羽となる受力部位422が炭酸水の旋回流を受けることによって、軸C−Cの周りに自転運動をする。そして、吐水体420には、略垂直上方に向けて偏心して開口した吐水口411が設けられている。この吐水ノズルの場合、吐水体420の自転運動にともなって、略円柱状に炭酸水を吐水する。
【0111】
本具体例の吐水ノズルの場合、限定した範囲内に旋回吐水する用途に適している。そして、本具体例の吐水ノズル40Aにおいても、着水位置や着水圧力が時間とともに変動することによる刺激とマッサージ効果が得られる。また、この場合も、旋回室404において気液分離作用により気泡の成長が促進され、その気泡を含有した気泡流による刺激とマッサージ効果が得られる。
【0112】
以上、本発明の足浴器において、マッサージ・モードに適した旋回流を形成できる吐水ノズルについて説明した。しかし、本発明におけるマッサージ・モードは、旋回流に限定されるものではない。すなわち、「気液分離作用」により気泡流を形成できれば、着水圧力の時間的な変動による刺激とマッサージ効果が得られる。以下、このような「気液分離作用」を実現させるための具体例な手段を例示する。
図34(a)は、本発明において用いることができる「気液分離手段」の第1の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
図34に表した示すように、気液分離手段60は、通水路35から炭酸水を流入させる流入口61と、通水路35よりも流路断面積の広い流入室62と、流入室62から再び通水路35に炭酸水を吐出する吐出口63と、を有する。そして、流入室62内に、吐出口63と流入口61とが直接対向しないように遮蔽板64が設けられている。
【0113】
加圧タンク10において加圧されていた炭酸水がタンク10から吐出されると、圧力が低下するために、微細な気泡が発生する。この微細な気泡は、炭酸水の中に分散して混合している。この炭酸水が通水路35を通って流入室62内に侵入すると流速が減速され、同時に遮蔽板64に衝突することにより、流入室62内は攪拌された状態となる。このことより流入室62内において微細な気泡が合致し、より大きな気泡が形成される。
よって、気液分離手段60Aから流出した炭酸水の水流は、水層と気体層とに交互に分離された状態となり、ノズルから吐水される炭酸水は気泡と交互に足に当たることになる。よって、使用者に対しては、水と気泡とによる振動効果により刺激があり、かつ強力な洗浄力のある吐水形態で身体部位を洗浄することができる。
なお、本具体例の気液分離手段60Aの場合、遮蔽板64が設けられているので、流入口61と吐出口63とは、同軸上にあっても、偏心した位置関係にあっても気泡の生成の促進が容易となる。
【0114】
図35(a)は、気液分離手段の第2の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、吐出口63と流入口61とが直接対向しないように、吐出口63は、流入口61に対して偏心して流入室62に連通している。また、炭酸水の吐水時に、吐出口63が流入口61よりも上方になるように偏心して、流入室62に連通させている。
【0115】
本具体例においては、流入口61から流入室62内に流入した炭酸水は、減速され、また、吐出口63が流入口61と同軸上にないため、流入室62の周壁に衝突した後に吐出口63から吐出される。よって流入室62内の流れに「乱れ」が発生し、流入室62内はより攪拌された状態となる。その結果、流入室62内において微細気泡が合致してより大きな気泡が形成される。このため、吐水ノズル40から吐水される炭酸水は水層と気体層とが交互に分離した状態となり、気泡と水とが交互に足にあたり、刺激とマッサージ効果のある足浴感が得られる。
【0116】
また、本具体例においては、吐出口63が流入口61よりも上方になるように偏心して流入室62に連通されているため、浮力の大きい気泡は流入室62の上部に集中して吐出口63から吐出されやすくなるという効果も得られる。
【0117】
図36(a)は、気液分離手段の第3の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、流入室62に流入した炭酸水が流入室62内で旋回流を発生するように、流入口61は流入室62の周壁において吐出口63に偏心して設けられ、吐出口63は流入室62内での旋回方向に吐出されるように流入室62の周壁に設けられている。
【0118】
流入室62内で旋回流が発生するように吐出口63と流入口61とを偏心して設けられているため、流入室62内には遠心力が働き、密度の大きい液体は流入室62の周壁へ移動し、密度の小さい気体は流入室62の中心へ移動する。このことにより、微細な気泡は流入室62の中心で合致し、気体と液体が分離される。ここで、旋回方向に炭酸水が流入室62から吐出されるように吐出口63が設けられているため、流入室62内での旋回流は滞ることなく、流入室62から吐出され、気泡と液体の分離がスムーズに行われる。以上のことから、炭酸水は水層と気体層とが交互に分離した状態となり、気泡と水とが交互に足にあたり、刺激のあるマッサージ効果や強い洗浄作用が得られる。
【0119】
図37(a)は、気液分離手段の第4の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、流入室62の上部は円錐状周壁、下部は略円筒状周壁を有する。そして、流入室62に流入した炭酸水が流入室62内で旋回流を発生するように、流入口61は流入室62の下部周壁において周壁円周方向に向けて設けられている。一方、流入室62の上部の中心付近に吐出口63が設けられている。
【0120】
流入室62内で旋回流が発生するように流入口61が偏心して設けられているため、流入室62内には遠心力が働き、密度の大きい液体は流入室62の周壁へ移動し、密度の小さい気体は流入室62の中心へと移動する。このことにより、微細な気泡は流入室62の中心で合体し、大きな気泡の形成が促進される。
そして、吐出口63は生成された気泡が集まる流入室62の中心に設けられているため、気泡が流入室62に滞留することがなく、分離されて、気泡と水とが交互に足にあたり、刺激のあるマッサージ効果や強い洗浄作用が得られる。
【0121】
図38(a)は、気液分離手段の第5の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、流入室62に流入した炭酸水が流入室62内で旋回流を発生するように、流入口61は流入室62の周壁において吐出口63に偏心して設けられ、吐出口63は流入室62内での旋回方向に吐出されるように流入室62の周壁に設けられ、またさらに、流入室62に少なくとも1つ以上の突起65が設けられている。
【0122】
流入室62内で旋回流が発生するように吐出口63と流入口61とが偏心して設けられているため、流入室62内には遠心力が働き、密度の大きい液体は流入室62の周壁へ移動し、密度の小さい気体は流入室62の中心へと移動する。このことにより、微細な気泡は流入室62の中心で合致し、気体と液体が分離される。ここで、流入室62に突起65が設けられているため、流入室62内で発生した旋回流が突起65に衝突し、突起部分では流れの剥離が起こり局部的に減圧された部位が形成される。よって、より減圧効果が高まり気泡の発生が促進され、気泡と水との分離効率が高まる。以上のことから、炭酸水は水層と気体層とが交互に分離した状態となり、気泡と水とが交互に足にあたり、刺激のあるマッサージ効果と高い洗浄作用が得られる。
【0123】
図39(a)は、気液分離手段の第6の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、流入室62の中に、この空間を仕切るように、フィルタ66が設けられている。フィルタ66は、例えば、メッシュ状あるいは多孔質状の如く多数の微細貫通孔を有する。フィルタ66の材料は、金属でも有機材料でも無機材料でもよい。また、例えば、複数のメッシュを適宜重ね合わせたものでもよい。
【0124】
このようなフィルタ66により流入室62を仕切ると、フィルタ66を通過する際に、炭酸水は減速され、その前後において撹拌作用が生ずる。この時に、気泡の形成と合体が促進され、炭酸水は水層と気体層とが交互に分離した状態となり、気泡と水とが交互に足にあたり、刺激のあるマッサージ効果と高い洗浄作用が得られる。
【0125】
なお、水勢調整手段50として多孔質体やメッシュなどを用いる場合には、これをフィルタ66と兼用することが可能である。すなわち、これら多孔質体やメッシュの開口率や厚み、あるいは開口の平均経路長などを適宜選択すれば、その多孔質体を水勢調整手段50としても、気液分離手段60Fとしても用いることが可能である。
【0126】
以上、図34乃至図39を参照しつつ気液分離手段60について説明した。
次に、このような気液分離手段の配置について説明する。
図40は、本発明の足浴器における気液分離手段60の配置を説明するための模式図である。すなわち、気液分離手段60は、同図(a)に例示した如く、足浴槽20に設けられた吐水ノズル40と一体的に、またはその近傍に設けることができる。この場合には、気液分離手段60により気泡と水とに適宜分離された炭酸水の水流が直ちに吐水ノズル40から吐出される。
【0127】
また、図40(b)に例示した如く、加圧タンク10から足浴槽20に至る通水路35の経路上に、気液分離手段60を設けてもよい。この場合は、気液分離手段60により気泡と水とに分離された発泡水が通水路35などを経由して吐水ノズル40から吐出される。吐水ノズル40に至るまでの間に、撹拌作用や減圧作用などにより、気泡がさらに合体し、気液分離がさらに進行する場合もある。
【0128】
さらにまた、図40(c)に例示した如く、気液分離手段60を加圧タンク10の一部として設けてもよい。例えば、図8乃至図10に例示したように、加圧タンク10に水勢調整手段50が設けている場合、この下流に気液分離手段60を設けることができる。水勢調整手段50から流出した炭酸水は、圧力の低下により、その内部に多数の微細な気泡が分散混入された状態となっている。このような状態の炭酸水を気液分離手段60に導くと、これら微細気泡が合体して、気泡と水層とが分離した気泡流を形成することが容易となる。
【0129】
図41は、気液分離手段60の効果を説明するための模式図である。
すなわち、同図(a)に例示した如く炭酸水300が気泡を含まない場合には、吐水ノズル40から吐出される水流は、均質であり、着水圧力の時間的な変動はあまりない。
これに対して、同図(b)に例示した如く炭酸水300が多数の微細気泡340を含有する場合には、着水圧力が細かく振動し、柔らかな感触の吐水が得られる。例えば、加圧タンク1内おいて加圧状態にあった炭酸水が、定流量弁や調圧弁などの水勢調整手段50を通過すると、圧力の低下により、このような多数の微細気泡が分散混入された状態となる。
【0130】
一方、気液分離手段60により気液分離させると、図41(c)に例示した如く、炭酸水300には、微細な気泡340とともに、これらが合体して形成された大きな気泡350が含まれる。その結果として、水流は、気泡と水層とに分離され、着水圧力は、時間とともに大きく変動する。つまり、気泡と水とが交互に足に当たることになり、水と気泡とによる振動効果が得られ、刺激のあるマッサージ効果や高い洗浄作用が得られる。
【0131】
以上、図23に例示した「マッサージ・モード」に好適な吐水ノズル40Aの形態及び気液分離手段60について説明した。
次に、図24に例示した「液浴モード」について説明する。図24に表した「液浴モード」の場合、吐水ノズル40Bは、足浴槽20のほぼ底部に設けられ、足浴槽20の底面に対して略水平方向に緩やかな炭酸水を吐出する。そして、足200は、炭酸水300にほぼ没水した状態とされている。このように、足を炭酸水の水中に浸した状態においては、吐水の刺激によるマッサージ効果は希薄であるが、高濃度の炭酸水に長時間接することによる血行促進や角質除去などの効果が顕著に得られる。
【0132】
そこで、「液浴モード」においては、炭酸ガスの濃度ができるだけ高い状態で炭酸水300を足浴槽20に吐出させることが望ましい。つまり、炭酸水300が炭酸ガスを溶解させた状態であることが望ましく、気泡として気相に分離させないことが望ましい。このためには、加圧タンク1から供給される炭酸水の気液分離ができるだけ進行しないように、撹拌や圧力の急激な低下などを避けつつ足浴槽20に導く必要がある。
【0133】
図42は、「液浴モード」において好適な炭酸水の供給方法を例示する模式図である。
本具体例においては、加圧タンク10に、ガス排出経路110を設け、タンク1内部の炭酸ガス400を外部に排出して圧力を下げてから、炭酸水300を足浴槽20に導く。すなわち、図4及び図17に関して前述したように、加圧タンク10の中で水やお湯などの液体に発泡剤を溶解させると、内圧は、0.5MPaあるいはそれ以上にまで、上昇し、3000ppmを超える高い濃度の炭酸ガスが溶解した炭酸水300が得られる。しかし、これを水勢調整手段50などにより減圧して供給すると、溶解していた炭酸ガスが微細気泡として分離する。このため、炭酸水に溶解している炭酸ガスの濃度は低下する。また、高い圧力のまま排出させた場合にも、減圧作用や撹拌作用により気液分離が生ずる。
【0134】
これに対して、本具体例の場合、加圧タンク10内で加圧して高い濃度の炭酸水を生成した後、まず、ガス排出経路110を開いて、タンク内部の加圧ガス400を矢印Aの如く外部に排出する。すると、タンク10の内部は常圧に近い状態にまで低下する。この時、タンク内部の炭酸水300においても、圧力の低下により発泡が生ずるが、流速の変動などによる動力学的な圧力の低下や撹拌作用などは受けないため、炭酸水300に溶解されている炭酸ガスの濃度は、高いレベルに維持できる。
【0135】
しかる後に、バルブ30を開き、通水路35を介して、矢印Bの如く、吐水ノズル40Bからゆっくりと足浴槽20に炭酸水300を排出し貯留する。この時、タンク10の液面レベルを足浴槽20の所定液面レベルよりも高い位置に維持すれば、重力の作用により、炭酸水300を緩やかに吐出できる。
このようにすれば、加圧タンク10の中の炭酸水300は、急激な圧力の低下や撹拌などの作用を受けないため、気液分離を抑制し、高い濃度の炭酸ガスを溶解したままの状態で足浴槽20に導くことができる。具体的には、炭酸泉の基準である1000ppmをはるかに超えて、3000ppmあるいはそれ以上の炭酸ガスを含有した炭酸水を足浴槽20に導くことも可能である。その結果として、炭酸ガスが有する、血行促進や温感刺激、殺菌作用などの各種の効果を顕著とすることができる。
また、タンク内の残水を排水したり、新たに液体と発泡剤を充填する際など、タンク10の内部を減圧させてから安全に開蓋することができる。
【0136】
なお、本具体例の場合、加圧タンク10内のガス排出経路110は、タンクの内部空間のうちの鉛直頂上の部分に開口を固定的に有する配管としてもよいし、あるいは、例えば柔軟なチューブなどにより形成し、その先端に浮体(図示せず)を設けて、ガスの流入口となる開放端が常に炭酸水300の液面から露出しているようにしてもよい。
【0137】
またさらに、「液浴モード」の場合には、吐水ノズル40Bも、複雑な流路やコンダクタンスの小さい部分を有さずに、通水路35を経由して供給された炭酸水をゆっくりと排出できるような構造のものが望ましい。
【0138】
図43は、「液浴モード」において好適なもうひとつの方法を説明するための模式図である。
すなわち、「液浴モード」の場合に、同図(a)に表したように、足浴槽20に貯留された炭酸水300の表面に、クリーム状または泡状の発泡体360を形成する。この発泡体360は、炭酸水300を発泡させたものでよい。例えば、炭酸水300に界面活性剤を配合し、撹拌することにより、このような発泡体360を形成することができる。また、前記した気液分離手段60あるいは気液分離作用を有する吐水ノズル40Aから、界面活性剤が配合された炭酸水300を吐水しても、このような発泡体360を形成することができる。
【0139】
このような発泡体360により炭酸水300の表面を覆うと、保温効果や、炭酸ガスのガス抜けを防ぐ効果などが得られる。
【0140】
図43(b)に模式的に表したように、発泡体360は多数を大きな気泡360Aを有する。この気泡360Aは、発泡水300が含有する気体成分、すなわち炭酸ガス(CO2)からなる。そして、気泡360Aの周囲は、発泡水の被膜360Bにより覆われている。
【0141】
図43(c)は、このようなクリーム状または泡状の発泡体360が、人体(足))200や炭酸水300の表面を覆った状態を表す。炭酸水が含有する炭酸ガスなどの気体成分は、泡の被膜360Bに配合されたその他の各種有効成分とともに、矢印Bの如く人体200に浸透し、所望の作用効果を奏する。本具体例によれば、気泡360Aを構成する炭酸ガスが、矢印Aにより例示した如く、その周囲を覆う被膜360Bに供給される。その結果として、被膜360Bの気体含有量を高く保ち、矢印Bで例示した浸透効果を長時間に亘り持続させることができる。このように、長時間に亘って高濃度の炭酸水の被膜360に人体200を接触させると、皮膚の角質層が軟化し、矢印Bにより例示した有効成分の浸透効果がさらに高まる。
【0142】
同様の効果は、炭酸水300の表面に発泡体360を形成した場合にも得られる。つまり、保温効果に加えて、炭酸水300からの炭酸ガスの抜けを防ぐことができ、少量の炭酸水でも、炭酸ガスによる血行促進などの各種の効果を得ることができる。
【0143】
本具体例において、発泡体360の生成効果を高めるためには、炭酸水300に、界面活性剤を配合するとよい。これら界面活性剤の具体例は、前述した通りである。ラウリル硫酸塩などの食品添加用の界面活性剤を用いれば、人体に対して安全であり、泡の生成効果を効果的に高めることができる。
【0144】
以上、図23乃至図43を参照しつつ、本発明の足浴器における2種類の足浴モードと、それぞれに適した吐水ノズルなどの構成について説明した。これら2種類の足浴モードは、必要に応じて適宜切り替えることが可能である。
図44は、足浴モードの切り替えが可能な足浴器を表す模式図である。
すなわち、左右それぞれの足浴槽20には、「マッサージ・モード」に適した吐水ノズル40Aと、「液浴モード」に適した吐水ノズル40Bがいずれも設けられている。吐水ノズル40Aは、開閉バルブ37を介して加圧タンク10と接続され、また、吐水ノズル40Bは、開閉バルブ38を介して加圧タンク10と接続されている。
「マッサージ・モード」の足浴を行う場合には、バルブ38を閉め、バルブ37を開けて炭酸水を吐出させればよい。「液浴モード」の場合は、これと逆にする。また、例えば、図43に関して前述したように、「液浴モード」において発泡体360を形成したいような場合には、バルブ38を開けて、吐水ノズル40Bから炭酸水をゆっくりと吐出させると同時に、バルブ37を開けて、吐水ノズル40Aから炭酸水を吐出させ発泡体360を形成してもよい。
これら開閉バルブ37、38は、実施する足浴モードに応じて適宜連動するように構成してもよい。
【0145】
次に、本発明の足浴器における足浴槽20について、さらに具体例を挙げつつ説明する。
図45は、「マッサージ・モード」に適した足浴槽を例示する模式断面図である。すなわち、図23に関して前述したように、「マッサージ・モード」においては、足指などの部位を没水させず、吐水ノズル40Aから直接的に炭酸水を当てて、刺激によるマッサージ効果を得ることができる。このためには、図45に例示した如く、対象部位(例えば、図45の具体例では足指)が高く位置するように、足浴槽20の底面を傾斜させればよい。このようにすれば、吐水によるマッサージを行う部位(足指)が没水せず、吐水ノズル40Aからの吐水を直接的に受けることができる。
【0146】
図46も、「マッサージ・モード」に適した足浴槽を例示する模式断面図である。すなわち、本具体例においては、足浴槽20の底面を傾斜させ、さらにその下方に、液体貯留部22が設けられている。このようにすれば、吐水ノズル40Aから吐水された炭酸水300は、被処理部位(例えば、足指)を刺激しマッサージ効果を与えた後に、足浴槽20の傾斜を落下して、液体貯留部22に流出する。その結果として、足指などの被処理部位が没水せず、吐水ノズル40Aからの直接的な吐水を受け続けることができる。
また、この場合、液体貯留部22の下に、ドレインバルブ22Aを設け、排水を容易にしてもよい。なお、このようなドレインバルブは、本発明にかかる全ての足浴器の足浴槽20に設けて、排水を同様に容易にすることができる。
【0147】
図47は、保温手段または加熱手段を設けた足浴器を表す概念図である。
すなわち、「マッサージ・モード」の場合も、「液浴モード」の場合も、温水を採用し、また足浴槽20における温度も室温より高くすることにより、マッサージ効果、血行促進効果、リラクゼーション効果ともに向上する。
本具体例によれば、足浴槽20の例えば下方に、保温手段または加熱手段26を設けることにより、室温以上の所定の温度を維持可能としている。保温手段としては、例えば、中空構造や、発泡樹脂などの保温材料を用いる方法などを採用することができる。また、加熱手段としては、電気ヒータや、お湯による加熱方法を採用することができる。
【0148】
図48(a)は、足浴槽20を「ブーツ状」に覆った足浴器を表す模式図である。すなわち、同図(b)に表したように、足浴槽20が開放された構造の場合、露出した炭酸水300の液面から、熱や炭酸ガスの放散が顕著となる。つまり、早く冷えしてまい、炭酸ガスの抜けも早い。
これに対して、図48(a)に表したように、足浴槽20を「ブーツ状」に覆えば、熱の放出も、炭酸ガスの放散も抑制され、長時間に亘る足浴が可能となる。
【0149】
図49は、足浴槽20の底部に突起24を設けた足浴器を例示する模式図である。すなわち、足浴槽20の底にひとつあるいは複数の突起24を設ければ、いわゆる「つぼ押し」の効果が得られ、マッサージ効果、血行促進効果、リラクゼーション効果が増大する。またさらに、突起24との接触により、足裏の角質除去が促進され、炭酸ガスやその配合成分が浸透しやすくなるという効果も得られる。さらにまた、足裏も炭酸水に接触させることができる。同時に、足裏から浴槽20への熱伝導が押さえられ、足裏の冷えを抑制できる。
【0150】
図50は、足指の間に挿入できる突起を設けた足浴器を表す模式図である。すなわち、足浴槽20の底部に、突起25を設け、これにより、足指の間を開いた状態で足浴する。このようにすれば、足指の間に炭酸水を十分に吐水することができ、マッサージ効果、洗浄効果、リラクゼーション効果ともに向上する。
【0151】
以上具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
すなわち、本発明の足浴器を構成する要素について当業者が設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される。
【0152】
例えば、加圧タンク、足浴槽、開閉バルブなどの形状やサイズ、あるいはこれらの配置関係などについて当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の要旨を含む限り本発明の範囲に包含される。
また、気液分離手段60についても、図34乃至図39に例示した具体例に限定されるものではなく、流入口61と吐出口63との配置関係や流路径のバランス、あるいは流入室62の形状やサイズなどについては、当業者が適宜設計変更したものも、撹拌や減速などの効果を有するものであれば、本発明の範囲に包含される。また、気液分離手段60は、例えば、流入室62内に回転自在に設けられた水車を有するものなどであってもよい。
【0153】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る足浴器においては、炭酸水を用いてた「マッサージ・モード」あるいは「液浴モード」が可能であり、対象となる部位や、使用方法に応じて、炭酸水による血行促進、マッサージ効果、温熱効果、リラクゼーション効果、殺菌効果、静菌効果、洗浄効果、ピーリング効果、アストリンゼント効果などの各種の効果が得られる。
【0154】
すなわち、本発明によれば、従来の温水を用いた足浴では得られなかった各種の効果がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる足浴器の要部構成を表すブロック図である。
【図2】図1の足浴器の外観を模式的に例示する斜視図である。
【図3】加圧タンク10の断面構造を例示する模式図である。
【図4】加圧タンク10Aが接続された足浴器100の構造を例示する模式図である。
【図5】圧力と炭酸ガスの溶解量との関係を表すグラフ図である。
【図6】炭酸水におけるpHと含有イオンの存在割合との関係を表すグラフ図である。
【図7】本発明において用いることができる加圧タンクの第2の具体例を表す模式断面図である。
【図8】本発明において用いることができる加圧タンクの第3の具体例を表す模式断面図である。
【図9】本発明において用いることができる加圧タンクの第4の具体例を表す模式断面図である。
【図10】本発明において用いることができる加圧タンクの第5の具体例を表す模式断面図である。
【図11】本発明の足浴器における加圧タンク10の配置関係について説明するための概念図である。
【図12】本発明の足浴器における加圧タンク10の配置関係について説明するための概念図である。
【図13】本発明の足浴器における加圧タンク10の配置関係について説明するための概念図である。
【図14】足浴器の本体に対して固定的に設けられた加圧タンクを例示する概念図である。
【図15】炭酸ガスが充填されたボンベを用いた足浴器の全体構成を例示する模式図である。
【図16】水勢調整手段50として用いることができる定流量弁の断面構造を表す模式図である。
【図17】水勢調整手段を設けた場合と設けない場合の加圧タンク10からの給水圧力と吐水量との関係を表すグラフ図である。
【図18】本発明において水勢調整手段50として用いることができる調圧弁の断面構造を表す模式図である。
【図19】本発明において水勢調整手段50として用いることができる定流量弁の模式断面図である。
【図20】本発明において水勢調整手段として用いることができる流量調整弁の要部拡大図である。
【図21】流量調節弁の動作を説明するための模式断面図である。
【図22】足浴器の通水路35の途上に水勢調整手段50を設けた具体例を表す模式図である。
【図23】本発明の足浴器における「マッサージ・モード」を例示する模式図である。
【図24】本発明の足浴器における「液浴モード」を例示する模式図である。
【図25】(a)は、旋回流に適した吐水ノズル横方向断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A線断面図である。
【図26】旋回室404に炭酸水が流入してからの受力部位412の挙動とこの受力部位412にかかる力の様子を時間経過に沿って説明する説明図である。
【図27】第1具体例の吐水ノズルの吐水の様子を説明する説明図である。
【図28】(a)は、吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面面図である。
【図29】吐水体420を用いた吐水ノズル40Aからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。
【図30】(a)は、第3具体例の吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面図である。
【図31】第3具体例の吐水ノズルからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。
【図32】(a)は、第4具体例の吐水ノズル40Aの横方向断面図であり、同図(b)は、その縦方向断面図である。
【図33】第4具体例の吐水ノズルからの炭酸水の吐水の様子を説明する説明図である。
【図34】(a)は、本発明において用いることができる「気液分離手段」の第1の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図35】(a)は、気液分離手段の第2の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図36】(a)は、気液分離手段の第3の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図37】(a)は、気液分離手段の第4の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図38】(a)は、気液分離手段の第5の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図39】(a)は、気液分離手段の第6の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
【図40】本発明の足浴器における気液分離手段60の配置を説明するための模式図である。
【図41】気液分離手段60の効果を説明するための模式図である。
【図42】「液浴モード」において好適な炭酸水の供給方法を例示する模式図である。
【図43】「液浴モード」において好適なもうひとつの方法を説明するための模式図である。
【図44】足浴モードの切り替えが可能な足浴器を表す模式図である。
【図45】「マッサージ・モード」に適した足浴槽を例示する模式断面図である。
【図46】「マッサージ・モード」に適した足浴槽を例示する模式断面図である。
【図47】保温手段または加熱手段を設けた足浴器を表す概念図である。
【図48】(a)は、足浴槽20を「ブーツ状」に覆った足浴器を表す模式図である。
【図49】足浴槽20の底部に突起24を設けた足浴器を例示する模式図である。
【図50】足指の間に挿入できる突起を設けた足浴器を表す模式図である。
【符号の説明】
10、10A〜10E 加圧タンク
11 液体貯留タンク
12 蓋
13 通水路
13A チューブ
13B 錘
14 開閉弁
16 吐水口
17 操作スイッチ
18 発泡剤把持部
18a 把持爪
19 蓋
20 足浴槽
22 液体貯留部
22A ドレインバルブ
24、25 突起
26 加熱手段(保温手段)
30 開閉バルブ
35 通水路
37、38 開閉バルブ
40、40A、40B 吐水ノズル
50 水勢調整手段
50A 定流量弁
50B 調圧弁
50C 定流量弁
50D 流量調整弁
50D 流量調節弁
60 気液分離手段
60A〜60F 気液分離手段
61 流入口
62 流入室
63 吐出口
64 遮蔽板
65 突起
66 フィルタ
100 足浴器
110 ガス排出経路
111 炭酸ガスボンベ
300 炭酸水
310 液体
320 発泡剤
340、350 気泡
360 発泡体
360 皮膜
360A 気泡
360B 被膜
400 加圧ガス
402 通水路
403 旋回室流入路
404 旋回室
404a 周壁部位
404b 周壁部位
410 吐水体
410a 吐水部位
411 吐水口
412 受力部位
413 給水管路
415 テーパガイド部
416 シール部
420 吐水体
420a 吐水部位
422 受力部位
Claims (12)
- 炭酸水を生成可能な炭酸水生成手段と、
使用者の足を収容可能な足浴槽と、
前記炭酸水生成手段により生成された炭酸水を前記足浴槽の中に吐出する吐水ノズルと、
を備えたことを特徴とする足浴器。 - 前記吐水ノズルは、前記足浴槽に収容された足の被処理部位に対して、略上方から前記炭酸水を吐出することを特徴とする請求項1記載の足浴器。
- 前記被処理部位を前記足浴槽の中で炭酸水に没水しない状態に維持しつつ前記吐水ノズルから前記炭酸水を吐出することを特徴とする請求項1または2に記載の足浴器。
- 前記吐水ノズルから吐出される前記炭酸水の吐出の方向は、時間とともに変化することを特徴とする請求項2または3に記載の足浴器。
- 前記炭酸水生成手段により生成された前記炭酸水における気泡の含有比率を増加させる気液分離手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の足浴器。
- 前記吐水ノズルは、前記足浴槽の底面近傍から前記底面に対して略平行な方向に、前記炭酸水を吐出することを特徴とする請求項1記載の足浴器。
- 前記吐水ノズルは、前記足浴槽に収容された足の被処理部位に対して、略上方から前記炭酸水を吐出する第1の吐水ノズルと、前記足浴槽の底面近傍から前記底面に対して略平行な方向に、前記炭酸水を吐出する第2の吐水ノズルと、を含むことを特徴とする請求項1記載の足浴器。
- 前記炭酸水生成手段は、液体貯留タンクと、前記液体貯留タンクの口に係合し前記液体貯留タンクと共働して密閉空間を形成する蓋と、一端が前記密閉空間に連通可能であり他端が前記密閉空間外で開口する通水路と、前記通水路を開閉する開閉弁と、を有し、
前記密閉空間内で発泡剤を液体に溶解させて前記炭酸水を生成し、前記開閉弁を開けることにより前記通水路の前記他端から前記炭酸水を取り出し可能としたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の足浴器。 - 前記炭酸水生成手段は、液体貯留タンクと、前記液体貯留タンクの口に係合し前記液体貯留タンクと共働して密閉空間を形成する蓋と、一端が前記密閉空間に連通可能であり他端が前記密閉空間外で開口する通水路と、前記通水路を開閉する開閉弁と、を有し、
液体が貯留された前記液体貯留タンクに炭酸ガスが充填されたボンベを接続し、前記ボンベから炭酸ガスを前記密閉空間に供給することにより、前記密閉空間内において前記液体に炭酸ガスを溶解させて前記炭酸水を生成し、前記開閉弁を開けることにより前記通水路の前記他端から前記炭酸水を取り出し可能としたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の足浴器。 - 前記液体貯留タンクは、前記足浴槽に対して着脱可能に設けられたことを特徴とする請求項8または9に記載の足浴器。
- 前記密閉空間における気体を外部に排出して前記密閉空間の圧力を低下させるガス排出手段をさらに有することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つに記載の足浴器。
- 前記吐水ノズルから吐出される前記炭酸水の流量を略一定にする水勢調整手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の足浴器。
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Cited By (3)
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|---|---|---|---|---|
| JP2004000579A (ja) * | 2002-04-24 | 2004-01-08 | Toto Ltd | 吐水装置 |
| JP2010110608A (ja) * | 2008-11-10 | 2010-05-20 | Toyohiko Urakawa | 高濃度天然炭酸鉱泉の連続昇温法 |
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-
2003
- 2003-03-11 JP JP2003065312A patent/JP2004267626A/ja active Pending
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