JP2004260322A - マルチキャリア無線通信システム、送信装置および受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より良好な通信特性を実現可能なマルチキャリア無線通信システムを得ること。
【解決手段】本発明のマルチキャリア無線通信システムは、送信側の通信装置が、チャネル毎の送信信号に対して畳み込み符号化処理を行う畳み込み符号化部1,2と、STC処理を行うSTC部5と、を備え、受信側の通信装置が、送受信アンテナ間の伝送路を推定する伝送路推定部25と、所定の受信信号行列を生成する受信信号行列生成部24と、伝送路推定結果に基づいてチャネル毎の等化行列を生成する等化行列生成部26と、チャネル毎に送信信号を推定する乗算器27,28と、送信信号の推定結果からチャネル毎に信頼度情報およびメトリック情報を生成するメトリック生成部29,30と、信頼度情報およびメトリック情報を用いてチャネル毎に最尤系列推定による誤り訂正処理を行うMLSE誤り訂正部31,32と、を備える。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明のマルチキャリア無線通信システムは、送信側の通信装置が、チャネル毎の送信信号に対して畳み込み符号化処理を行う畳み込み符号化部1,2と、STC処理を行うSTC部5と、を備え、受信側の通信装置が、送受信アンテナ間の伝送路を推定する伝送路推定部25と、所定の受信信号行列を生成する受信信号行列生成部24と、伝送路推定結果に基づいてチャネル毎の等化行列を生成する等化行列生成部26と、チャネル毎に送信信号を推定する乗算器27,28と、送信信号の推定結果からチャネル毎に信頼度情報およびメトリック情報を生成するメトリック生成部29,30と、信頼度情報およびメトリック情報を用いてチャネル毎に最尤系列推定による誤り訂正処理を行うMLSE誤り訂正部31,32と、を備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信方式としてマルチキャリア変復調方式を採用する通信システムに関するものであり、特に、送信ダイバーシチ技術を利用したマルチキャリア無線通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来のマルチキャリア無線通信システムについて説明する。たとえば、広帯域信号を移動体通信環境において送受信する場合は、周波数選択性フェージングの克服が必要となる。周波数選択性フェージングへの対応技術の一つとしては、マルチキャリア変復調方式、特に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が各種無線システムに採用されている。一方、さらなる伝送容量の増大のために、複数アンテナを用いて2つ以上の信号を同時に伝送するMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムが注目を集めている。このMIMOシステムは、SDM(Space Division Multiplexing)による方式と、送信ダイバーシチによる方式と、に分けられる。本発明は、後者に属するものでSTC(Space Time Coding:時空符号化)と呼ばれる送信ダイバーシチ技術に基づいたものである。
【0003】
ここで、従来のMIMO送受信機の構成および動作について説明する(非特許文献1参照)。ここでは、2つの送信アンテナを有する場合の構成(2チャネル構成)を、一例として説明する。
【0004】
従来のMIMO送信機は、2つのチャネルの送信信号S101,S102をリードソロモン符号などのブロック符号により個別に符号化するブロック符号符号化部と、符号化後信号S103,S104を個別に変調し、それらの変調信号S105,106を各サブキャリアに配置する変調部と、各チャネルの変調信号S105,S106にSTC処理による符号化を行い、送信アンテナと送信時刻を決定するSTC部と、前記決定後のサブキャリア上の信号S107,S108を逆フーリエ変換により個別に時間軸信号に変換し、さらに、ガードインターバルの付加処理などを行うIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部と、各ベースバンド信号を個別に高周波帯に変換するIF/RF部と、IF/RF部の出力信号に個別に対応する送信アンテナで構成される。
【0005】
また、従来のMIMO受信機は、受信アンテナと、高周波信号をダウンコンバートしてベースバンド信号S115に変換するIF/RF部と、ベースバンド信号(時間軸信号)S115を周波数軸信号S116に変換するFFT(Fast Fourier Transform)部と、周波数軸信号S116中のパイロット信号を用いて伝送路推定を行い、伝送路情報S117を提供する伝送路推定部と、伝送路情報S117と周波数軸信号S116に基づいてMLD(Maximum Liklihood Detection:最尤判定)により各チャネルの受信信号S118,S119を出力するMLD部と、受信信号S118,S119に対して誤り訂正を行って最終的な受信信号S120,S121を出力するブロック符号誤り訂正部で構成される。
【0006】
つづいて、従来のMIMO送受信機の動作について説明する。まず、MIMO送信機では、符号化部,変調部が、同時に送信する2チャネルのユーザデータS101,S102に対して個別に誤り訂正用符号化処理および変調処理を実行し、変調信号をサブキャリア上に配置する。STC部では、サブキャリア上の変調信号S105,S106に対して送信アンテナと送信時刻を割り当て、すなわち、STC処理を行い、再度サブキャリア上の信号S107,S108を出力する。そして、これらの信号は、IFFT部にて個別に時間軸信号に変換され、ガードインターバルの付加処理などが行われた後、IF/RF部にてアップコンバートされ、送信される。なお、ここでは、パイロット信号の処理などは省略した。
【0007】
一方、MIMO受信機側では、受信アンテナから入力される信号をIF/RF部にてダウンコンバートし、ベースバンド信号S115を出力する。ベースバンド信号S115には、一般的にパイロット信号(既知信号)とユーザデータが含まれており、そのパイロット信号は、伝送路推定部に送られて伝送路情報S117の算出に使われる。また、ユーザデータは、FFT部にて周波数軸信号S116に変換される。つぎに、MLD部では、受信信号S116に対するMLD処理により送信系列を推定する。すなわち、送信した可能性のあるすべての情報系列に対して、伝送路情報S117を用いてレプリカを算出し、その結果と周波数軸信号116との比較を行い、各チャネルの最も尤度の高い(確からしい)系列を受信信号S118,S119として出力する。ブロック符号誤り訂正部では、これらの系列に対して誤り訂正処理を実行し、最終的な受信信号S120,S121を出力する。
【0008】
なお、STCの理論的な信号処理については、下記非特許文献2,3に詳細に記述されている。
【0009】
【非特許文献1】
電子情報通信学会2002年ソサイエティ大会B−5−34「MC−CDMA System using SDM Scheme for Broadband Mobile Communications」
【非特許文献2】
S.M.Alamouti,“A Simple Transmit Diversity Technique for Wireless Communications”,IEEE J. Se−lected Areas in Communications,val.16,pp.1451−1458,Oct.1998.
【非特許文献3】
V.Tarokh, H.Jafarkhani, A.R.Calderbank,“Space−time Block Coding for Wireless Communications : Performance Results”, IEEE Journal On Selected Areas in Communications, Vol.17, pp.451−460,No.3, March 1999.
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記、従来のマルチキャリア無線通信システムにおいては、復調にMLDを使用するため、受信側が、系列判定時に送信した可能性のあるすべての系列のレプリカと受信信号とを比較し、最尤系列を出力する。そのため、特に、多値変調時に、比較すべき系列が莫大に増加する、という問題があった。また、上記と同様の理由で、無線通信に優れた特性を発揮する畳み込み符号を適用することが非常に困難になる、という問題があった。
【0011】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の送信アンテナを備え、STC処理を用いた場合であっても、良好な通信特性を実現可能なマルチキャリア(キャリア数1の場合も含む)無線通信システムを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるマルチキャリア無線通信システムにあっては、複数の送信アンテナを備え、1つまたは複数のキャリアを用いた通信を行うマルチキャリア無線通信システムであって、送信側の通信装置が、チャネル毎の送信信号に対して個別に畳み込み符号化処理を行う畳み込み符号化手段と、STC(Space Time Coding:時空符号化)処理による送信ダイバーシチを実現するSTC手段と、を備え、受信側の通信装置が、送受信アンテナ間の伝送路を推定する伝送路推定手段と、各時刻の受信信号を示す列ベクトル(受信信号行列)を生成する受信信号行列生成手段と、前記伝送路推定結果に基づいて、STCの信号配置マトリクスから求まる信号配置マトリクス(チャネル毎の等化行列)を生成する等化行列生成手段と、前記受信信号行列と前記チャネル毎の等化行列に基づいて、チャネル毎に送信信号を推定する送信信号推定手段と、前記送信信号の推定結果からチャネル毎に信頼度情報およびメトリック情報を生成するメトリック生成手段と、前記信頼度情報および前記メトリック情報を用いてチャネル毎に最尤系列推定による誤り訂正処理を行う誤り訂正手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、STCを用いるMIMOシステムにおいて、MLDを使用することなく、送信信号の推定値を求めることにより、装置構成の大幅な簡略化と畳み込み符号を用いた効率的な誤り訂正を実現する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかるマルチキャリア無線通信システム、送信装置および受信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0015】
実施の形態1.
まず、本発明にかかるマルチキャリア無線通信システムにおいて実行される処理を理論的に説明する。なお、ここでは、サブキャリア数を1として説明する。
【0016】
STCは、送信データを空間(アンテナ)および時間で多重して送信し、受信側でダイバーシチ効果を得る手法である。前述した非特許文献2,3によれば、チャネル(1)の送信信号をS1,チャネル(2)の送信信号をS2とした場合に、時刻(1)にアンテナ(1)からS1を,アンテナ(2)からS2を、時刻(2)にアンテナ(1)から−S2 *を,アンテナ(2)からS1 *を、それぞれ送信する。このとき、受信アンテナを1本とし、送信アンテナ(1)から受信アンテナへの伝送路情報をh1とし、送信アンテナ(2)から受信アンテナへの伝送路情報をh2とした場合、時刻(1),(2)の受信信号r1,r2は次式(1)で表すことができる。なお、n1,n2は時刻毎の雑音を表す。
【0017】
【数1】
【0018】
また、従来のSTC復号には、MLDが用いられているため、次式(2)により、考えうるすべての送信系列u1,u2に対して受信信号のレプリカr1´,r2´を生成する。
【0019】
【数2】
【0020】
また、メトリックMは、次式(3)で定義される。
【0021】
【数3】
【0022】
STCでは、送信時の信号配置マトリクスが直交行列となるため、メトリックMを最小化する送信系列u1,u2は、それぞれ独立に求めることができる。しかしながら、多値変調時には計算量が増加し、実現は非常に困難なものとなる。
【0023】
そこで、本発明にかかるシステムでは、STC復号にMLDを用いずに、送信信号の推定値を直接求める手法を提供する。送信信号を直接推定するためには、受信信号が次式(4)の形で記述できる必要がある。
【0024】
【数4】
【0025】
なお、Yは各時刻の受信信号を示す列ベクトルを表し、GはSTCの信号配置マトリクスSから求まる信号配置マトリクスを表し、Xは、たとえば、送信信号系列の列ベクトルで、チャネル数が4の場合は、次式(5)のように表現できる。ただし、nは各時刻の雑音を示す列ベクトルである。
【0026】
【数5】
【0027】
STCの信号配置マトリクスSからGを算出できれば、送信信号の推定値を直接算出することができる。詳細は省略するが、たとえば、「同一信号が複数アンテナから同時送信されず、一つの送信情報の実数部,虚数部が分離して送信されることはない」場合には、Gの算出が可能である。一例として、前述の非特許文献3に示すように、3つのアンテナを用いた4チャネル送信時のSTC信号配置マトリクスが、次式(6)として示されている場合、信号配置マトリクスGは、次式(7)のように計算することができる。
【0028】
【数6】
【0029】
【数7】
【0030】
このとき、実際に送信に使用されるのはSであるが、各時刻の受信信号rtと上記式(7)内のytは、一部が複素共役の関係にあるだけで、簡単に変換が可能である。したがって、送信信号を表す行列Xを求めるためには、上記式(4)の左辺と右辺にGの逆行列(G−1)を乗算し、次式(8)に示す演算を行う。
【0031】
【数8】
【0032】
なお、STCを規定する行列Sの性質から、次式(9)が成立する。ただし、Tは転置共役を表し、αは定数であり、この場合、α=2(|h1|2+|h2|2+|h3|2)である。
【0033】
【数9】
【0034】
この性質を利用すると、次式(10)が成立し、逆行列の演算も不要となる。
【0035】
【数10】
【0036】
また、上記式(10)から、送信信号の平均電力値をPとし、平均雑音電力値をσ2とした場合の、受信信号の信頼度情報であるS/N比(Signal to Noise ratio)を、次式(11)のように規定することができる。この信頼度情報を誤り訂正処理に用いれば、受信特性を向上させることができる。
【0037】
【数11】
【0038】
つづいて、上記理論を実現するマルチキャリア無線通信システムの送信側の通信装置(以下、送信装置と呼ぶ)および受信側の通信装置(以下、受信装置と呼ぶ)の動作を、図面を用いて具体的に説明する。
【0039】
図1は、本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる送信装置の実施の形態1の構成を示す図である。この送信装置は、各チャネル(図示のチャネル(1),チャネル(2)に相当)の送信信号S1,S2に対して個別に畳み込み符号化を行う畳み込み符号化部1,2と、符号化後信号S3,S4を個別に変調し、それらの変調信号S5,S6を各サブキャリアに配置する変調部3,4と、各チャネルの変調信号S5,S6に対してSTC処理による符号化を行い、送信アンテナと送信時刻を決定するSTC部5と、STC部5の処理で決定したサブキャリア上の信号S7,S8を逆フーリエ変換により個別に時間軸信号に変換し、さらに、ガードインターバル付加処理などを行うIFFT部6,7と、各ベースバンド信号を個別に高周波帯に変換するIF/RF部8,9と、IF/RF部8,9の出力信号に個別に対応する送信アンテナ10,11で構成される。
【0040】
まず、送信装置では、畳み込み符号化部1,2が、同時に送信する2チャネルの送信信号(ユーザデータ)S1,S2に対して個別に誤り訂正用符号化処理を行い、符号化後信号S3,S4を生成する。なお、これに限らず、たとえば、単一の情報源(ユーザデータ)に対して畳み込み符号化を行い、その後のデータを複数チャネルに分割してもよい。つぎに、変調部3,4が、所定の変調処理を実行し、変調信号S5,S6をサブキャリア上に配置する。
【0041】
つぎに、STC部5が、サブキャリア上の変調信号S5,S6に対して送信アンテナと送信時刻を割り当て、すなわち、STC処理を行い、再度サブキャリア上の信号S7,S8を出力する。そして、これらの信号は、IFFT部6,7にて個別に時間軸信号に変換され、ガードインターバル付加処理などが行われた後、IF/RF部8,9にてアップコンバートされ、それぞれ送信アンテナ10,11から送信される。なお、ここでは、パイロット信号の処理などは省略する。
【0042】
図2は、本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる受信装置の実施の形態1の構成を示す図である。この受信装置は、受信アンテナ21と、高周波信号をダウンコンバートしてベースバンド信号S21に変換するIF/RF部22と、ベースバンド信号(時間軸信号)S21を周波数軸信号S22(上記受信信号rtに相当)に変換するFFT部23と、FFT部23から出力される周波数軸信号S22から復調に必要な受信信号行列S24(上記列ベクトルYに相当)を生成する受信信号行列生成部24と、周波数軸信号S21中のパイロット信号を用いて伝送路推定を行い、アンテナ間の伝送路情報S23を提供する伝送路推定部25と、伝送路情報S23から各チャネル用の等化行列S25,S26(全チャネル分でGTに相当)を生成する等化行列生成部26と、受信信号行列S24と等化行列S25,S26とを個別に乗算し、上記αX+GT×nに相当する各チャネルの送信信号推定値S27,S28を生成する乗算器27,28と、送信信号推定値S27,S28を用いて誤り訂正用の軟判定メトリック情報S29,S30を生成するメトリック生成部29,30と、軟判定メトリック情報S29,S30に基づいてビタビ復号などの最尤系列推定を行い、最終的な受信信号S31,S32を出力するMLSE(Maximum Likelihood Sequence Estimation)誤り訂正部31,32で構成される。
【0043】
まず、受信装置では、受信アンテナ21から入力される信号をIF/RF部22にてダウンコンバートし、ベースバンド信号S21を出力する。ベースバンド信号S21には、一般的にパイロット信号(既知信号)とユーザデータが含まれており、そのパイロット信号は、伝送路推定部25に送られて伝送路情報S23の算出に使われる。また、ユーザデータは、FFT部23にて周波数軸信号S22に変換される。
【0044】
つぎに、受信信号行列生成部24が、周波数軸信号S22(上記rt)を受信信号行列S24(送信信号推定に必要な受信信号Y)に変換する。この処理は、信号配置マトリクスSが与えられた段階で確定するものである。つぎに、等化行列生成部26が、伝送路情報S23に基づいて送信信号の推定に用いる等化行列S25,S26を計算する。つぎに、乗算器27,28が、等化行列S25、S26と受信信号行列S24とを乗算し、各チャネルの送信信号推定値S27,S28を生成する。
【0045】
つぎに、メトリック生成部29,30が、これらの推定値に基づいて誤り訂正用の軟判定メトリック情報(上記信頼度情報を含む)S29,S30を生成し、最後に、MLSE誤り訂正部31,32が、ビタビ復号等の最尤系列推定(MLSEを用いた誤り訂正処理)を行い、最終的な受信信号S31,S32を出力する。
【0046】
このように、本実施の形態においては、STCを用いるMIMOシステムにおいて、MLDを使用することなく、上記処理で送信信号の推定値を求める構成とした。これにより、装置構成の大幅な簡略化と畳み込み符号を用いた効率的な誤り訂正が適用できるので、簡易な構成で良好な受信特性を実現できる。
【0047】
実施の形態2.
図3は、本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる受信装置の実施の形態2の構成を示す図である。この受信装置は、伝送路のコヒーレント帯域幅を測定し、その測定結果であるコヒーレント帯域幅情報S41を出力するコヒーレント帯域測定部41と、周波数軸信号S21中のパイロット信号とコヒーレント帯域幅情報S41とを用いて伝送路推定を行い、アンテナ間の伝送路情報S23を提供する伝送路推定部25aと、を含む構成とした。なお、先に説明した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。ここでは、実施の形態1と異なる動作についてのみ説明する。
【0048】
コヒーレント帯域測定部41では、ベースバンド信号S21を定期的に観測し、現在の伝送路におけるコヒーレント帯域幅(伝送路がほぼ一定と見なせる周波数幅)を算出する。通常、この算出には既知信号が必要となるため、パイロット信号部分が多く用いられる。そして、その算出結果であるコヒーレント帯域幅情報S41を伝送路推定部25aへ通知する。
【0049】
伝送路推定部25aでは、コヒーレント帯域情報S41により、信号帯域を、同一の伝送路情報を持ついくつかのサブキャリアグループに分割する。そして、コヒーレント帯域幅内はほぼ一定の伝送路と見なせることから、この帯域幅内の1サブキャリアについて伝送路推定を行う。すなわち、本実施の形態では、このグループ内において、一度だけ伝送路推定,等化行列の生成を行い、グループ内の全てのサブキャリアで同一の等化行列を使用して、送信信号推定値S27,S28を算出する。なお、伝送路推定部25aが、サブキャリアグループ内の複数サブキャリアについて伝送路推定を行い、その結果を平均化した信号を伝送路情報S13としてもよい。
【0050】
このように、本実施の形態においては、信号帯域を同一の伝送路情報を持ついくつかのサブキャリアグループに分割し、このグループ内において一度だけ伝送路推定,等化行列の生成を行う構成とした。これにより、計算量を大幅に削減することが可能となり、装置構成のさらなる簡略化を実現できる。
【0051】
実施の形態3.
図4は、本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる送信装置の実施の形態3の構成を示す図である。この送信装置は、各チャネルの信号に対してビームフォーミングを行うビームフォーミング部51,52を含む構成とした。なお、先に説明した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。ここでは、実施の形態1と異なる動作についてのみ説明する。
【0052】
ビームフォーミング部51,52では、STC処理後のサブキャリア上の信号S7,S8に対して複数アンテナによる送信方向制御(チャネル毎のビームフォーミング)を行うため、各チャネルのデータにウェイトを乗算し、各送信アンテナに割り当てる。なお、図4では、送信アンテナを2つとしているが、さらに多くのアンテナを備えることとしてもよい。一方、受信側では、伝送路推定部25が、チャネル毎の伝送路情報を推定する。
【0053】
このように、本実施の形態においては、実施の形態1と同様に、STCを用いるMIMOシステムにおいて、MLDを使用することなく、送信信号の推定値を求める構成とした。これにより、装置構成の大幅な簡略化と畳み込み符号を用いた効率的な誤り訂正が適用できるので、簡易な構成で良好な受信特性を実現できる。
【0054】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、たとえば、STCを用いるMIMOシステムにおいて、MLDを使用することなく送信信号の推定値を求める構成とした。これにより、装置構成の大幅な簡略化と畳み込み符号を用いた効率的な誤り訂正が適用できるので、簡易な構成で良好な受信特性を実現できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる送信装置の実施の形態1の構成を示す図である。
【図2】本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる受信装置の実施の形態1の構成を示す図である。
【図3】本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる受信装置の実施の形態2の構成を示す図である。
【図4】本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる送信装置の実施の形態3の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2 畳み込み符号化部、3,4 変調部、5 STC部、6,7 IFFT部、8,9 IF/RF部、10,11 送信アンテナ、21 受信アンテナ、22 IF/RF部、23 FFT部、24 受信信号行列生成部、25,25a 伝送路推定部、26 等化行列生成部、27,28 乗算器、29,30メトリック生成部、31,32 MLSE誤り訂正部、41 コヒーレント帯域測定部、51,52 ビームフォーミング部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信方式としてマルチキャリア変復調方式を採用する通信システムに関するものであり、特に、送信ダイバーシチ技術を利用したマルチキャリア無線通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来のマルチキャリア無線通信システムについて説明する。たとえば、広帯域信号を移動体通信環境において送受信する場合は、周波数選択性フェージングの克服が必要となる。周波数選択性フェージングへの対応技術の一つとしては、マルチキャリア変復調方式、特に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が各種無線システムに採用されている。一方、さらなる伝送容量の増大のために、複数アンテナを用いて2つ以上の信号を同時に伝送するMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムが注目を集めている。このMIMOシステムは、SDM(Space Division Multiplexing)による方式と、送信ダイバーシチによる方式と、に分けられる。本発明は、後者に属するものでSTC(Space Time Coding:時空符号化)と呼ばれる送信ダイバーシチ技術に基づいたものである。
【0003】
ここで、従来のMIMO送受信機の構成および動作について説明する(非特許文献1参照)。ここでは、2つの送信アンテナを有する場合の構成(2チャネル構成)を、一例として説明する。
【0004】
従来のMIMO送信機は、2つのチャネルの送信信号S101,S102をリードソロモン符号などのブロック符号により個別に符号化するブロック符号符号化部と、符号化後信号S103,S104を個別に変調し、それらの変調信号S105,106を各サブキャリアに配置する変調部と、各チャネルの変調信号S105,S106にSTC処理による符号化を行い、送信アンテナと送信時刻を決定するSTC部と、前記決定後のサブキャリア上の信号S107,S108を逆フーリエ変換により個別に時間軸信号に変換し、さらに、ガードインターバルの付加処理などを行うIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部と、各ベースバンド信号を個別に高周波帯に変換するIF/RF部と、IF/RF部の出力信号に個別に対応する送信アンテナで構成される。
【0005】
また、従来のMIMO受信機は、受信アンテナと、高周波信号をダウンコンバートしてベースバンド信号S115に変換するIF/RF部と、ベースバンド信号(時間軸信号)S115を周波数軸信号S116に変換するFFT(Fast Fourier Transform)部と、周波数軸信号S116中のパイロット信号を用いて伝送路推定を行い、伝送路情報S117を提供する伝送路推定部と、伝送路情報S117と周波数軸信号S116に基づいてMLD(Maximum Liklihood Detection:最尤判定)により各チャネルの受信信号S118,S119を出力するMLD部と、受信信号S118,S119に対して誤り訂正を行って最終的な受信信号S120,S121を出力するブロック符号誤り訂正部で構成される。
【0006】
つづいて、従来のMIMO送受信機の動作について説明する。まず、MIMO送信機では、符号化部,変調部が、同時に送信する2チャネルのユーザデータS101,S102に対して個別に誤り訂正用符号化処理および変調処理を実行し、変調信号をサブキャリア上に配置する。STC部では、サブキャリア上の変調信号S105,S106に対して送信アンテナと送信時刻を割り当て、すなわち、STC処理を行い、再度サブキャリア上の信号S107,S108を出力する。そして、これらの信号は、IFFT部にて個別に時間軸信号に変換され、ガードインターバルの付加処理などが行われた後、IF/RF部にてアップコンバートされ、送信される。なお、ここでは、パイロット信号の処理などは省略した。
【0007】
一方、MIMO受信機側では、受信アンテナから入力される信号をIF/RF部にてダウンコンバートし、ベースバンド信号S115を出力する。ベースバンド信号S115には、一般的にパイロット信号(既知信号)とユーザデータが含まれており、そのパイロット信号は、伝送路推定部に送られて伝送路情報S117の算出に使われる。また、ユーザデータは、FFT部にて周波数軸信号S116に変換される。つぎに、MLD部では、受信信号S116に対するMLD処理により送信系列を推定する。すなわち、送信した可能性のあるすべての情報系列に対して、伝送路情報S117を用いてレプリカを算出し、その結果と周波数軸信号116との比較を行い、各チャネルの最も尤度の高い(確からしい)系列を受信信号S118,S119として出力する。ブロック符号誤り訂正部では、これらの系列に対して誤り訂正処理を実行し、最終的な受信信号S120,S121を出力する。
【0008】
なお、STCの理論的な信号処理については、下記非特許文献2,3に詳細に記述されている。
【0009】
【非特許文献1】
電子情報通信学会2002年ソサイエティ大会B−5−34「MC−CDMA System using SDM Scheme for Broadband Mobile Communications」
【非特許文献2】
S.M.Alamouti,“A Simple Transmit Diversity Technique for Wireless Communications”,IEEE J. Se−lected Areas in Communications,val.16,pp.1451−1458,Oct.1998.
【非特許文献3】
V.Tarokh, H.Jafarkhani, A.R.Calderbank,“Space−time Block Coding for Wireless Communications : Performance Results”, IEEE Journal On Selected Areas in Communications, Vol.17, pp.451−460,No.3, March 1999.
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記、従来のマルチキャリア無線通信システムにおいては、復調にMLDを使用するため、受信側が、系列判定時に送信した可能性のあるすべての系列のレプリカと受信信号とを比較し、最尤系列を出力する。そのため、特に、多値変調時に、比較すべき系列が莫大に増加する、という問題があった。また、上記と同様の理由で、無線通信に優れた特性を発揮する畳み込み符号を適用することが非常に困難になる、という問題があった。
【0011】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の送信アンテナを備え、STC処理を用いた場合であっても、良好な通信特性を実現可能なマルチキャリア(キャリア数1の場合も含む)無線通信システムを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるマルチキャリア無線通信システムにあっては、複数の送信アンテナを備え、1つまたは複数のキャリアを用いた通信を行うマルチキャリア無線通信システムであって、送信側の通信装置が、チャネル毎の送信信号に対して個別に畳み込み符号化処理を行う畳み込み符号化手段と、STC(Space Time Coding:時空符号化)処理による送信ダイバーシチを実現するSTC手段と、を備え、受信側の通信装置が、送受信アンテナ間の伝送路を推定する伝送路推定手段と、各時刻の受信信号を示す列ベクトル(受信信号行列)を生成する受信信号行列生成手段と、前記伝送路推定結果に基づいて、STCの信号配置マトリクスから求まる信号配置マトリクス(チャネル毎の等化行列)を生成する等化行列生成手段と、前記受信信号行列と前記チャネル毎の等化行列に基づいて、チャネル毎に送信信号を推定する送信信号推定手段と、前記送信信号の推定結果からチャネル毎に信頼度情報およびメトリック情報を生成するメトリック生成手段と、前記信頼度情報および前記メトリック情報を用いてチャネル毎に最尤系列推定による誤り訂正処理を行う誤り訂正手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、STCを用いるMIMOシステムにおいて、MLDを使用することなく、送信信号の推定値を求めることにより、装置構成の大幅な簡略化と畳み込み符号を用いた効率的な誤り訂正を実現する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかるマルチキャリア無線通信システム、送信装置および受信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0015】
実施の形態1.
まず、本発明にかかるマルチキャリア無線通信システムにおいて実行される処理を理論的に説明する。なお、ここでは、サブキャリア数を1として説明する。
【0016】
STCは、送信データを空間(アンテナ)および時間で多重して送信し、受信側でダイバーシチ効果を得る手法である。前述した非特許文献2,3によれば、チャネル(1)の送信信号をS1,チャネル(2)の送信信号をS2とした場合に、時刻(1)にアンテナ(1)からS1を,アンテナ(2)からS2を、時刻(2)にアンテナ(1)から−S2 *を,アンテナ(2)からS1 *を、それぞれ送信する。このとき、受信アンテナを1本とし、送信アンテナ(1)から受信アンテナへの伝送路情報をh1とし、送信アンテナ(2)から受信アンテナへの伝送路情報をh2とした場合、時刻(1),(2)の受信信号r1,r2は次式(1)で表すことができる。なお、n1,n2は時刻毎の雑音を表す。
【0017】
【数1】
【0018】
また、従来のSTC復号には、MLDが用いられているため、次式(2)により、考えうるすべての送信系列u1,u2に対して受信信号のレプリカr1´,r2´を生成する。
【0019】
【数2】
【0020】
また、メトリックMは、次式(3)で定義される。
【0021】
【数3】
【0022】
STCでは、送信時の信号配置マトリクスが直交行列となるため、メトリックMを最小化する送信系列u1,u2は、それぞれ独立に求めることができる。しかしながら、多値変調時には計算量が増加し、実現は非常に困難なものとなる。
【0023】
そこで、本発明にかかるシステムでは、STC復号にMLDを用いずに、送信信号の推定値を直接求める手法を提供する。送信信号を直接推定するためには、受信信号が次式(4)の形で記述できる必要がある。
【0024】
【数4】
【0025】
なお、Yは各時刻の受信信号を示す列ベクトルを表し、GはSTCの信号配置マトリクスSから求まる信号配置マトリクスを表し、Xは、たとえば、送信信号系列の列ベクトルで、チャネル数が4の場合は、次式(5)のように表現できる。ただし、nは各時刻の雑音を示す列ベクトルである。
【0026】
【数5】
【0027】
STCの信号配置マトリクスSからGを算出できれば、送信信号の推定値を直接算出することができる。詳細は省略するが、たとえば、「同一信号が複数アンテナから同時送信されず、一つの送信情報の実数部,虚数部が分離して送信されることはない」場合には、Gの算出が可能である。一例として、前述の非特許文献3に示すように、3つのアンテナを用いた4チャネル送信時のSTC信号配置マトリクスが、次式(6)として示されている場合、信号配置マトリクスGは、次式(7)のように計算することができる。
【0028】
【数6】
【0029】
【数7】
【0030】
このとき、実際に送信に使用されるのはSであるが、各時刻の受信信号rtと上記式(7)内のytは、一部が複素共役の関係にあるだけで、簡単に変換が可能である。したがって、送信信号を表す行列Xを求めるためには、上記式(4)の左辺と右辺にGの逆行列(G−1)を乗算し、次式(8)に示す演算を行う。
【0031】
【数8】
【0032】
なお、STCを規定する行列Sの性質から、次式(9)が成立する。ただし、Tは転置共役を表し、αは定数であり、この場合、α=2(|h1|2+|h2|2+|h3|2)である。
【0033】
【数9】
【0034】
この性質を利用すると、次式(10)が成立し、逆行列の演算も不要となる。
【0035】
【数10】
【0036】
また、上記式(10)から、送信信号の平均電力値をPとし、平均雑音電力値をσ2とした場合の、受信信号の信頼度情報であるS/N比(Signal to Noise ratio)を、次式(11)のように規定することができる。この信頼度情報を誤り訂正処理に用いれば、受信特性を向上させることができる。
【0037】
【数11】
【0038】
つづいて、上記理論を実現するマルチキャリア無線通信システムの送信側の通信装置(以下、送信装置と呼ぶ)および受信側の通信装置(以下、受信装置と呼ぶ)の動作を、図面を用いて具体的に説明する。
【0039】
図1は、本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる送信装置の実施の形態1の構成を示す図である。この送信装置は、各チャネル(図示のチャネル(1),チャネル(2)に相当)の送信信号S1,S2に対して個別に畳み込み符号化を行う畳み込み符号化部1,2と、符号化後信号S3,S4を個別に変調し、それらの変調信号S5,S6を各サブキャリアに配置する変調部3,4と、各チャネルの変調信号S5,S6に対してSTC処理による符号化を行い、送信アンテナと送信時刻を決定するSTC部5と、STC部5の処理で決定したサブキャリア上の信号S7,S8を逆フーリエ変換により個別に時間軸信号に変換し、さらに、ガードインターバル付加処理などを行うIFFT部6,7と、各ベースバンド信号を個別に高周波帯に変換するIF/RF部8,9と、IF/RF部8,9の出力信号に個別に対応する送信アンテナ10,11で構成される。
【0040】
まず、送信装置では、畳み込み符号化部1,2が、同時に送信する2チャネルの送信信号(ユーザデータ)S1,S2に対して個別に誤り訂正用符号化処理を行い、符号化後信号S3,S4を生成する。なお、これに限らず、たとえば、単一の情報源(ユーザデータ)に対して畳み込み符号化を行い、その後のデータを複数チャネルに分割してもよい。つぎに、変調部3,4が、所定の変調処理を実行し、変調信号S5,S6をサブキャリア上に配置する。
【0041】
つぎに、STC部5が、サブキャリア上の変調信号S5,S6に対して送信アンテナと送信時刻を割り当て、すなわち、STC処理を行い、再度サブキャリア上の信号S7,S8を出力する。そして、これらの信号は、IFFT部6,7にて個別に時間軸信号に変換され、ガードインターバル付加処理などが行われた後、IF/RF部8,9にてアップコンバートされ、それぞれ送信アンテナ10,11から送信される。なお、ここでは、パイロット信号の処理などは省略する。
【0042】
図2は、本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる受信装置の実施の形態1の構成を示す図である。この受信装置は、受信アンテナ21と、高周波信号をダウンコンバートしてベースバンド信号S21に変換するIF/RF部22と、ベースバンド信号(時間軸信号)S21を周波数軸信号S22(上記受信信号rtに相当)に変換するFFT部23と、FFT部23から出力される周波数軸信号S22から復調に必要な受信信号行列S24(上記列ベクトルYに相当)を生成する受信信号行列生成部24と、周波数軸信号S21中のパイロット信号を用いて伝送路推定を行い、アンテナ間の伝送路情報S23を提供する伝送路推定部25と、伝送路情報S23から各チャネル用の等化行列S25,S26(全チャネル分でGTに相当)を生成する等化行列生成部26と、受信信号行列S24と等化行列S25,S26とを個別に乗算し、上記αX+GT×nに相当する各チャネルの送信信号推定値S27,S28を生成する乗算器27,28と、送信信号推定値S27,S28を用いて誤り訂正用の軟判定メトリック情報S29,S30を生成するメトリック生成部29,30と、軟判定メトリック情報S29,S30に基づいてビタビ復号などの最尤系列推定を行い、最終的な受信信号S31,S32を出力するMLSE(Maximum Likelihood Sequence Estimation)誤り訂正部31,32で構成される。
【0043】
まず、受信装置では、受信アンテナ21から入力される信号をIF/RF部22にてダウンコンバートし、ベースバンド信号S21を出力する。ベースバンド信号S21には、一般的にパイロット信号(既知信号)とユーザデータが含まれており、そのパイロット信号は、伝送路推定部25に送られて伝送路情報S23の算出に使われる。また、ユーザデータは、FFT部23にて周波数軸信号S22に変換される。
【0044】
つぎに、受信信号行列生成部24が、周波数軸信号S22(上記rt)を受信信号行列S24(送信信号推定に必要な受信信号Y)に変換する。この処理は、信号配置マトリクスSが与えられた段階で確定するものである。つぎに、等化行列生成部26が、伝送路情報S23に基づいて送信信号の推定に用いる等化行列S25,S26を計算する。つぎに、乗算器27,28が、等化行列S25、S26と受信信号行列S24とを乗算し、各チャネルの送信信号推定値S27,S28を生成する。
【0045】
つぎに、メトリック生成部29,30が、これらの推定値に基づいて誤り訂正用の軟判定メトリック情報(上記信頼度情報を含む)S29,S30を生成し、最後に、MLSE誤り訂正部31,32が、ビタビ復号等の最尤系列推定(MLSEを用いた誤り訂正処理)を行い、最終的な受信信号S31,S32を出力する。
【0046】
このように、本実施の形態においては、STCを用いるMIMOシステムにおいて、MLDを使用することなく、上記処理で送信信号の推定値を求める構成とした。これにより、装置構成の大幅な簡略化と畳み込み符号を用いた効率的な誤り訂正が適用できるので、簡易な構成で良好な受信特性を実現できる。
【0047】
実施の形態2.
図3は、本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる受信装置の実施の形態2の構成を示す図である。この受信装置は、伝送路のコヒーレント帯域幅を測定し、その測定結果であるコヒーレント帯域幅情報S41を出力するコヒーレント帯域測定部41と、周波数軸信号S21中のパイロット信号とコヒーレント帯域幅情報S41とを用いて伝送路推定を行い、アンテナ間の伝送路情報S23を提供する伝送路推定部25aと、を含む構成とした。なお、先に説明した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。ここでは、実施の形態1と異なる動作についてのみ説明する。
【0048】
コヒーレント帯域測定部41では、ベースバンド信号S21を定期的に観測し、現在の伝送路におけるコヒーレント帯域幅(伝送路がほぼ一定と見なせる周波数幅)を算出する。通常、この算出には既知信号が必要となるため、パイロット信号部分が多く用いられる。そして、その算出結果であるコヒーレント帯域幅情報S41を伝送路推定部25aへ通知する。
【0049】
伝送路推定部25aでは、コヒーレント帯域情報S41により、信号帯域を、同一の伝送路情報を持ついくつかのサブキャリアグループに分割する。そして、コヒーレント帯域幅内はほぼ一定の伝送路と見なせることから、この帯域幅内の1サブキャリアについて伝送路推定を行う。すなわち、本実施の形態では、このグループ内において、一度だけ伝送路推定,等化行列の生成を行い、グループ内の全てのサブキャリアで同一の等化行列を使用して、送信信号推定値S27,S28を算出する。なお、伝送路推定部25aが、サブキャリアグループ内の複数サブキャリアについて伝送路推定を行い、その結果を平均化した信号を伝送路情報S13としてもよい。
【0050】
このように、本実施の形態においては、信号帯域を同一の伝送路情報を持ついくつかのサブキャリアグループに分割し、このグループ内において一度だけ伝送路推定,等化行列の生成を行う構成とした。これにより、計算量を大幅に削減することが可能となり、装置構成のさらなる簡略化を実現できる。
【0051】
実施の形態3.
図4は、本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる送信装置の実施の形態3の構成を示す図である。この送信装置は、各チャネルの信号に対してビームフォーミングを行うビームフォーミング部51,52を含む構成とした。なお、先に説明した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。ここでは、実施の形態1と異なる動作についてのみ説明する。
【0052】
ビームフォーミング部51,52では、STC処理後のサブキャリア上の信号S7,S8に対して複数アンテナによる送信方向制御(チャネル毎のビームフォーミング)を行うため、各チャネルのデータにウェイトを乗算し、各送信アンテナに割り当てる。なお、図4では、送信アンテナを2つとしているが、さらに多くのアンテナを備えることとしてもよい。一方、受信側では、伝送路推定部25が、チャネル毎の伝送路情報を推定する。
【0053】
このように、本実施の形態においては、実施の形態1と同様に、STCを用いるMIMOシステムにおいて、MLDを使用することなく、送信信号の推定値を求める構成とした。これにより、装置構成の大幅な簡略化と畳み込み符号を用いた効率的な誤り訂正が適用できるので、簡易な構成で良好な受信特性を実現できる。
【0054】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、たとえば、STCを用いるMIMOシステムにおいて、MLDを使用することなく送信信号の推定値を求める構成とした。これにより、装置構成の大幅な簡略化と畳み込み符号を用いた効率的な誤り訂正が適用できるので、簡易な構成で良好な受信特性を実現できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる送信装置の実施の形態1の構成を示す図である。
【図2】本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる受信装置の実施の形態1の構成を示す図である。
【図3】本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる受信装置の実施の形態2の構成を示す図である。
【図4】本発明にかかるマルチキャリア通信システムに含まれる送信装置の実施の形態3の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2 畳み込み符号化部、3,4 変調部、5 STC部、6,7 IFFT部、8,9 IF/RF部、10,11 送信アンテナ、21 受信アンテナ、22 IF/RF部、23 FFT部、24 受信信号行列生成部、25,25a 伝送路推定部、26 等化行列生成部、27,28 乗算器、29,30メトリック生成部、31,32 MLSE誤り訂正部、41 コヒーレント帯域測定部、51,52 ビームフォーミング部。
Claims (8)
- 複数の送信アンテナを備え、1つまたは複数のキャリアを用いた通信を行うマルチキャリア無線通信システムにおいて、
送信側の通信装置が、
チャネル毎の送信信号に対して個別に畳み込み符号化処理を行う畳み込み符号化手段と、
STC(Space Time Coding:時空符号化)処理による送信ダイバーシチを実現するSTC手段と、
を備え、
受信側の通信装置が、
送受信アンテナ間の伝送路を推定する伝送路推定手段と、
各時刻の受信信号を示す列ベクトル(受信信号行列)を生成する受信信号行列生成手段と、
前記伝送路推定結果に基づいて、STCの信号配置マトリクスから求まる信号配置マトリクス(チャネル毎の等化行列)を生成する等化行列生成手段と、
前記受信信号行列と前記チャネル毎の等化行列に基づいて、チャネル毎に送信信号を推定する送信信号推定手段と、
前記送信信号の推定結果からチャネル毎に信頼度情報およびメトリック情報を生成するメトリック生成手段と、
前記信頼度情報および前記メトリック情報を用いてチャネル毎に最尤系列推定による誤り訂正処理を行う誤り訂正手段と、
を備えることを特徴とするマルチキャリア無線通信システム。 - さらに、受信信号の観測により伝送路におけるコヒーレント帯域幅を測定するコヒーレント帯域測定手段、
を備え、
前記伝送路推定手段は、前記測定結果に基づいて、信号帯域を、同一の伝送路情報を持ついくつかのサブキャリアグループに分割し、当該サブキャリアグループを単位として伝送路推定を行い、
前記等化行列生成手段は、前記サブキャリアグループを単位としてチャネル毎の等化行列を生成することを特徴とする請求項1に記載のマルチキャリア無線通信システム。 - 複数の送信アンテナを備え、1つまたは複数のキャリアを用いた通信を行うマルチキャリア無線通信システムにおいて、
送信側の通信装置が、
チャネル毎の送信信号に対して個別に畳み込み符号化処理を行う畳み込み符号化手段と、
STC(Space Time Coding:時空符号化)処理による送信ダイバーシチを実現するSTC手段と、
チャネル毎のビームフォーミング機能を有するビームフォーミング手段と、
を備え、
受信側の通信装置が、
チャネル毎の伝送路を推定する伝送路推定手段と、
各時刻の受信信号を示す列ベクトル(受信信号行列)を生成する受信信号行列生成手段と、
前記伝送路推定結果に基づいて、STCの信号配置マトリクスから求まる信号配置マトリクス(チャネル毎の等化行列)を生成する等化行列生成手段と、
前記受信信号行列と前記チャネル毎の等化行列に基づいて、チャネル毎に送信信号を推定する送信信号推定手段と、
前記送信信号の推定結果からチャネル毎に信頼度情報およびメトリック情報を生成するメトリック生成手段と、
前記信頼度情報および前記メトリック情報を用いてチャネル毎に最尤系列推定による誤り訂正処理を行う誤り訂正手段と、
を備えることを特徴とするマルチキャリア無線通信システム。 - 複数の送信アンテナを備え、1つまたは複数のキャリアを用いた通信を行う送信装置において、
チャネル毎の送信信号に対して個別に畳み込み符号化処理を行う畳み込み符号化手段と、
STC(Space Time Coding:時空符号化)処理による送信ダイバーシチを実現するSTC手段と、
を備えることを特徴とする送信装置。 - さらに、チャネル毎のビームフォーミング機能を有するビームフォーミング手段、
を備えることを特徴とする請求項4に記載の送信装置。 - マルチキャリア無線通信システムを構成する受信装置において、
複数の送信アンテナと受信アンテナとの間の伝送路を推定する伝送路推定手段と、
各時刻の受信信号を示す列ベクトル(受信信号行列)を生成する受信信号行列生成手段と、
前記伝送路推定結果に基づいて、STC(Space Time Coding:時空符号化)の信号配置マトリクスから求まる信号配置マトリクス(チャネル毎の等化行列)を生成する等化行列生成手段と、
前記受信信号行列と前記チャネル毎の等化行列に基づいて、チャネル毎に送信信号を推定する送信信号推定手段と、
前記送信信号の推定結果からチャネル毎に信頼度情報およびメトリック情報を生成するメトリック生成手段と、
前記信頼度情報および前記メトリック情報を用いてチャネル毎に最尤系列推定による誤り訂正処理を行う誤り訂正手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。 - さらに、受信信号の観測により伝送路におけるコヒーレント帯域幅を測定するコヒーレント帯域測定手段、
を備え、
前記伝送路推定手段は、前記測定結果に基づいて、信号帯域を、同一の伝送路情報を持ついくつかのサブキャリアグループに分割し、当該サブキャリアグループを単位として伝送路推定を行い、
前記等化行列生成手段は、前記サブキャリアグループを単位としてチャネル毎の等化行列を生成することを特徴とする請求項6に記載の受信装置。 - マルチキャリア無線通信システムを構成する受信装置において、
チャネル毎の伝送路を推定する伝送路推定手段と、
各時刻の受信信号を示す列ベクトル(受信信号行列)を生成する受信信号行列生成手段と、
前記伝送路推定結果に基づいて、STC(Space Time Coding:時空符号化)の信号配置マトリクスから求まる信号配置マトリクス(チャネル毎の等化行列)を生成する等化行列生成手段と、
前記受信信号行列と前記チャネル毎の等化行列に基づいて、チャネル毎に送信信号を推定する送信信号推定手段と、
前記送信信号の推定結果からチャネル毎に信頼度情報およびメトリック情報を生成するメトリック生成手段と、
前記信頼度情報および前記メトリック情報を用いてチャネル毎に最尤系列推定による誤り訂正処理を行う誤り訂正手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。
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