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JP2004135681A - 食品組成物 - Google Patents

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JP2004135681A
JP2004135681A JP2004011234A JP2004011234A JP2004135681A JP 2004135681 A JP2004135681 A JP 2004135681A JP 2004011234 A JP2004011234 A JP 2004011234A JP 2004011234 A JP2004011234 A JP 2004011234A JP 2004135681 A JP2004135681 A JP 2004135681A
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Seiichi Umeda
梅田 誠一
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YAKKEN KK
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YAKKEN KK
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Abstract

【課題】 強力な乳化力を有し、食品組成物として使用される極めて安全な界面活性剤を含有する食品組成物の提供。脂溶性健康食品を含むカプセルの製造。
【解決手段】 ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとポリグリセリンラウリン酸エステルとの混合物であり、かつ該混合物中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有率が15〜60重量%である界面活性剤組成物を含有する食品組成物。さらに上記混合物中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有率が15〜60重量%である界面活性剤組成物と脂溶性健康食品との混合物であって、後者の混合比が50重量%以上であり、かつ該混合物をカプセルに充填してなる組成物。

Description

 本発明は、強力な乳化力を有し、食品、健康食品等として使用される極めて安全な界面活性剤に関する。さらに本発明は、消化吸収性に優れ、かつ充填時の粘度特性の優れた健康食品を含有したカプセルに関する。
 従来、高級脂肪酸石鹸、アルキルスルホン酸塩等のアニオン界面活性剤、及びポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤が、洗浄剤、乳化剤、分散剤等として広く利用されてきた。しかしながら、上記界面活性剤は安全性の面で問題があった。一方安全性の高い乳化剤として知られる蔗糖脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルは前述の界面活性剤、特に非イオン界面活性剤等と比べ、乳化力が著しく劣る欠点があった。こうして安全性に優れる一方で、乳化力において満足できる界面活性剤が求められていた。
 風呂の湯の中に少量添加し、入浴感の向上、美容効果及び薬用効果を期待する浴用剤において、特にかさつく肌にうるおいを与える成分としてハーブや生薬の親油成分やオリーブ油、スクワラン等の油状成分が広く用いられている。しかしながら、そのまま風呂湯中へ添加したのでは、風呂湯に溶解せず、風呂湯表面にギラギラと浮遊したり、風呂上がり後も肌にベタベタと残り、使用感に問題があった。そのため、油状成分の浮遊を防止する方法として、オリーブ油等油状の有効成分と界面活性剤をあらかじめ混合物としておき、風呂湯中へ添加した時に、風呂湯中へ自然に乳化する様工夫をしていた。
 しかし、これらの目的で使用される界面活性剤には、安全性の面から問題点が多かった。即ち、比較的安全性の高いソルビタン脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸エステルは、いずれもHLBの低い親油性の乳化剤で本目的に合致した水分散性の良好なエマルジョンを作ることはできない。そのため、HLBの高いポリオキシエチレンを付価した非イオン界面活性剤が、主に本目的に使用されていた。しかし、非イオン界面活性剤は、溶血性、皮膚刺激性など、安全性に問題があり、本目的には不向きであった。一方安全性の高い乳化剤として知られる、ショ糖脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルは非イオン界面活性剤と比べ、その乳化力は数段低く、乳化力をあまり必要としない系、特に食品の乳化系に多く使用されている。また、その低い乳化力では大容量の風呂湯中へオリーブ湯等を乳化させることは殆ど不可能であると一般的には考えられていた。したがって、これまでポリグリセリン脂肪酸エステルを浴用剤の乳化剤として単独で使用した例は無かった。こうした浴用剤の乳化剤として用いることのできる、安全でかつ乳化作用の優れた界面活性剤の開発が求められ、新しい種類の浴用剤の開発が求められている。
 安全でかつ優れた乳化作用をもつ界面活性剤の開発が求められている分野に、家庭や業務用において使用された食用油などの廃油処理剤が挙げられる。廃油は流動性があるため、そのままではゴミとして廃棄し難く、また直接下水道に流したりすると、排水パイプを詰まらせるとか、さらには河川を汚染する等の問題がある。こうした廃油を最近では界面活性剤で乳化して、有益な洗剤等に転化してその有効利用を図ろうとする考えも出されてきている。しかしこのためには安全でかつ乳化作用の優れた界面活性剤の開発が求められている。また食品や医薬品、さらには化粧品といった直接摂取したり、人などの皮膚に接触する製品などにおいても、安全でかつ優れた乳化作用をもつ界面活性剤の開発が求められている。
 このうち、特に食品及び医薬品などの薬剤が脂溶性のものであるものをカプセルなどにする場合にも、安全でかつ優れた乳化作用をもつ界面活性剤の開発が求められている。ところで、服用しやすくする目的で脂溶性健康食品及び脂溶性薬剤をカプセルに充填する場合、体内での吸収率、吸収速度を改善するため、当該食品、薬剤をポリグリセリン脂肪酸エステルでもって油状液体となし、自己乳化型カプセルとする試みは知られている。例えば、特公昭62─30965号公報では、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルでもって分散せしめ、特公平4─74339号公報では、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステルでもって分散せしめ、それぞれ自己乳化型カプセルとする技術が開示されている。また特開昭61─12632号公報では、HLBが11.5以上のポリグリセリン脂肪酸エステルとHLBが1.5以下のポリグリセリン脂肪酸エステルとの混合物でもって分散せしめ、自己乳化型カプセルとする技術が開示されている。
 しかしながら、これらの技術は依然としていくつかの問題点を有している。すなわち、ポリグリセリン脂肪酸エステルによる乳化が不十分で、薬物の体内での吸収率を向上させるに十分良好な乳化が得られない。また結果的に粘度の高い高HLBのポリグリセリン脂肪酸エステルを多量に用いることとなり、カプセル充填時の粘度が著しく高いこととなり製造上問題である。充填物の粘度が高いと、オリフィス径の小さな二重ノズルや三重ノズルから吐出して製造するシームレス・ミニカプセルにすることはできない。
 さらに、ソフトゼラチンカプセルでも、高粘度充填物は、充填不可能か、あるいは充填されても充填量のコントロールができないという問題がある。また充填液を加温して粘度を下げることも行われるが、40℃以上では被膜のゼラチンが固まらずに充填できない。40℃を僅かに下回る温度に保温しても、粘度は十分に下がらず変形カプセルとなりシール不良を起こし、液漏れしたり、経時安定性の悪いカプセルとなる。
 これまではこうした問題の対策としては、例えばグリセリンや粘度が低くて比較的乳化の容易な、サフラワー油やオクチルデシルトリグリセリド等をカプセル充填用乳化組成物の一部として添加し、粘度を調製することがなされている。しかし、このような対策では、目的物以外の添加量が増加し、良好な乳化が得にくくなる。また1つのカプセルで済むところを、2カプセルとか3カプセルというようにその服用量を増加しなければならなず、服用を容易にすることが困難であるという問題がある。このようにこれまでの技術は、体内での吸収率を改善させるための乳化と、カプセル充填するための粘度との、それぞれの妥協により得られた、いわば未完成なカプセル剤であったといえる。
 そこで本発明者は、安全性と乳化力の両立を求めて鋭意研究の結果、安全性が高くかつ特異的に乳化力が強く、多くの親油成分に対応することのできる界面活性剤組成物、そしてその界面活性剤組成物を用いた乳化剤組成物を製造することに成功した。したがって、本発明の目的は、医薬品や健康食品の乳化に使用でき、化粧品の乳化ベースとしても使い易く、また家庭用洗剤にも容易に使用できるなど、乳化対応力を格段に広げた、安全性の高い界面活性剤組成物を提供し、その界面活性剤組成物を用いた乳化剤組成物を提供することにある。本発明の他の目的は、安全かつ乳化力の強い、O/W型界面活性剤を提供すると同時に、その乳化力を利用した、たとえ誤食しても安全無害で皮膚にやさしく、かつ生分解性も高い(下水道、河川に直接廃棄できる)安全性の高い、浴用剤及び廃油処理剤などを提供することにある。
 本発明のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとポリグリセリンラウリン酸エステルとの混合物であり、かつ該混合物中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有率が15〜60重量%であることを特徴とする界面活性剤組成物は、その乳化力が非常に優良であり、安全で毒性が無い。さらに本発明の界面活性剤組成物は、脂溶性健康食品や脂溶性薬物を含む、均一で、透明性が高く、乳化が良好で、さらに経時安定性も非常に良好なカプセルを製造するのに非常に優れている。
 本発明者は、安全性の優れたポリグリセリン脂肪酸エステルを利用すべく、鋭意研究の結果、ポリグリセリン脂肪酸エステルも組み合わせしだいでは驚くべき乳化力を発揮することを知見し、本発明を完成した。すなわち、本発明者はポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸がラウリン酸及び縮合リシノレイン酸であるポリグリセリンエステルを含有してなる界面活性剤組成物、特にはポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸がラウリン酸であるものと、縮合リシノレイン酸のポリグリセリンエステルとを特定の割合で含有するものは、乳化力などが非常に優れ、安全性も高いものであることを見出し、さらにそうした界面活性剤組成物は、浴用剤用乳化剤としても非常に優れていることを見出した。
 こうした特性の界面活性剤組成物は、安心してその強い乳化作用を利用して、天ぷら油などの廃油処理剤、化粧品配合剤、食品配合剤、医薬品配合剤などとして用いられて有用である。また本発明者は、この安全性の極めて優れたポリグリセリン脂肪酸エステルを利用して、最小量で最大限の脂溶性健康食品及び脂溶性薬剤を乳化すべく種々検討を重ね、その結果ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルであるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとポリグリセリン飽和脂肪酸エステルであるポリグリセリンラウリン酸エステルとを組合わせると、少量で優れた乳化力を有し、カプセル充填に最適な低粘度を保持できることを見出した。
 こうして本発明の目的は、また脂溶性健康食品又は/及び脂溶性薬剤を、少量の乳化組成物でもって、良好な自己乳化特性を有するカプセルを容易に生産する手段を提供するにある。本発明は、(1)ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとポリグリセリンラウリン酸エステルとの混合物であり、かつ該混合物中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有率が15〜60重量%である界面活性剤組成物を含有してなることを特徴とする食品組成物、及び(2)ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとポリグリセリンラウリン酸エステルとの混合物で、かつ該混合物中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有率が15〜60重量%である界面活性剤組成物と脂溶性健康食品との混合物であって、後者の混合比が50重量%以上であり、かつ該混合物をカプセルに充填してなる健康食品組成物である。
 上記本発明の(1)〜(2)における食品組成物及び(2)カプセルに充填してなる健康食品組成物に係る界面活性剤においては、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有率は15〜60重量%の範囲がその乳化作用も十分に発揮されて好ましいものであるが、その含有率が15重量%未満あるいは60重量%を越えると、乳化作用が不十分なものとなることが実験の結果確認された。また、本発明の上記界面活性剤組成物の乳化作用は、温度変化、塩分濃度変化、pH変化等に対して、安定で良好な成績を保持するものであり、その事実はいくつかの実験により確認されている。本発明の上記界面活性剤組成物は、その安全性、高い乳化作用を利用して様々な分野で利用できる。例えば食品としては、パン、ケーキ類、チョコレート類、マーガリン、ショートニング、キャンディ類、インスタント粉末あるいは半液状食品などに用いることができる。
 本発明の上記界面活性剤組成物は、グルテンなどの安定化剤、脂肪などの乳化剤や安定化剤、湿潤剤、粘性低下剤、分散剤、泡沫の安定化剤としても用いることができる。こうして製品を、乳化したり、その味、きめ、舌触りを優れたものにしたり、乾燥を防止したり、粘度低下を改善したり、結晶化を阻止したり、エマルジョンを安定化したり、脂肪の分離を防いだり、糖分の析出を防いだり、水分の損失を防いだり、芳香をより保持したり、水への溶解を速めるなど製品の再構成を助けたり、製品の老化を防いだり、分散の安定化を図ったり、各種色素の分散性を高めたり、発色性能を向上させたり、柔軟性を改善したりするのに有用である。
 さらに本発明者は、この安全性の優れたポリグリセリン脂肪酸エステルを利用すべく、鋭意研究の結果、ポリグリセリン脂肪酸エステルも組み合わせしだいでは驚くべき乳化力を発揮することを知見し、ポリグリセリン脂肪酸エステルがラウリン酸及び縮合リシノレイン酸のポリグリセリンエステルを含有してなる浴用剤を提供するに至った。
 さらに本発明者は、この安全性の優れたポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸がラウリン酸であるものと、縮合リシノレイン酸のポリグリセリンエステルとを含有してなる界面活性剤組成物、特にはそれら成分を、特定の割合で含有する界面活性剤組成物を利用すべく、鋭意研究の結果、驚くべき乳化力を利用して、廃油処理剤組成物、化粧品組成物、食品組成物、医薬品組成物を提供するに至った。
 本発明の食品組成物としては、油脂類と親水性物質とを十分に均一に混合させ、製品の外観、風味、舌触り、保存性などを改善し、また製造時の作業性を改善・向上のために使用されるものが含まれる。例えば、食品原料を乳化したり、分散させたり、乳化食品を安定化したり、消泡したり、製品の切断性能を向上させたり、型離れを良くしたり、蔗糖の結晶化を防いだりするのに用いられる。パン、ケーキ、ビスケット、キャラメル、チューインガム、チョコレート、キャンディー、アイスクリーム、マーガリン、チーズ、乳飲料、マヨネーズ、サラダドレッシング、ポテト製品、魚肉ねり製品、醤油、豆腐製品などにも使用できる。この他、清涼飲料水の濁化剤、香料、ビタミンなどの可溶化とか、缶詰め用果実の処理においても用いることができる。また発酵工業において、みそ、醤油、清酒、ビール醸造その他においても使用できる。本発明の医薬品組成物としては、軟膏、例えば乳化型基剤など、脂溶性医薬品の可溶化あるいは乳化製品、難溶性医薬品の可溶化などに使用できる。
 本発明の界面活性剤組成物は、優れた乳化力を持ち、その安全性も高く、食品、医薬品などを乳化するに適しているが、さらに研究を進めた結果、それら食品医薬品のうち脂溶性健康食品や脂溶性医薬品をカプセル化する場合にも、非常に優れた性状を示すことを見出した。本発明では、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとポリグリセリンラウリン酸エステルとの組成物で、かつ組成物中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有率が15〜60重量%である界面活性剤組成物と脂溶性健康食品との混合物であって、後者の混合比が50重量%以上であり、かつ該混合物をカプセルに充填してなる健康食品組成物又はポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとポリグリセリンラウリン酸エステルとの組成物で、かつ組成物中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有率が15〜60%である界面活性剤組成物と脂溶性薬物との混合物であって、かつ該混合物をカプセルに充填してなる医薬用組成物が提供される。
 本発明において脂溶性健康食品としては、脂溶性の健康指向型の食品を意味し、例えばビタミンE、α−カロチン、β−カロチン、リコペン、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、スクワレン、γ−リノレン酸、さらにこれらの成分を有効成分として含有する天然油、例えば大豆油、小麦胚芽油、ドナリエラ分散油、リコペン含有油、マグロ油、サバ油、月見草油、シソ油等の植物油、動物油、魚油等からなる群から選ばれたものを挙げることができる。
 本発明において脂溶性薬物としては、脂溶性の医薬活性を有する薬物や脂溶性の医薬用原料を意味し、例えばビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、あるいはこれらビタミン類の酢酸、酪酸、ニコチン酸、パルミチン酸などのエステル、CoQ7 、CoQ9 、CoQ10(ユビデカレノン)、リボフラビン・テトラニコチネート、アスコルビン酸パルミテート等の水溶性ビタミンの脂溶性の誘導体、エリスロマイシン、キサンタマイシン等の抗生物質、γ−オリザノール等の実質上水に溶解しがたい薬剤が挙げられる。
 本発明において上記カプセル製造に適した界面活性剤組成物に使用されるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとしては、リシノレイン酸分子中の水酸基とカルボキシル基をあらかじめリシノレイン酸同志で一部分縮合し、その縮合物を更にポリグリセリンと縮合したものを意味する。こうしたポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとしては、市販されたものの中から選ぶことができ、例えばSYグリスターCR−ED、CR−310、CR−500、CRS−75(いずれも坂本薬品工業株式会社製)等が挙げられる。これらのもののHLBは、Griffinの計算式によればいずれも、2〜3である。
 こうしたものは、明らかに特開昭61−12632号公報に開示された、テトラグリセリンポリリシノレート(HLB 0.5)とは、そのHLB値及びリシノレイン酸自身の縮合の有無の点で異なるものである。本発明において上記カプセル製造に適した界面活性剤組成物に使用されるポリグリセリンラウリン酸エステルとしては、ポリグリセリンとラウリン酸との縮合物で、本発明の目的のためには、エステル化度の低い高HLB値を持つものが挙げられ、例えばデカグリセリンモノラウレート、ヘキサグリセリンモノラウレート、テトラグリセリンモノラウレートなどが好ましいものとして挙げられる。
 本発明において界面活性剤組成物に使用されるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル及びポリグリセリンラウリン酸エステルは、低級脂肪酸とのエステルとは異なり、苦味等、味覚に影響を与えないという優れた特性が認められる。本発明の組成物には、必要に応じ、水やエタノールを添加してもよい。本発明のカプセル化に適した組成物は、特にカプセルへの充填に適しているが、もちろんカプセル充填用のみに限定されことなく、例えば水に分散して懸濁水溶液、乳液、分散液、ゼリーにしたり、デキストリンやデンプンなどの担体に吸着したりあるいはスプレードライして粉体などとして使用することもできる。
 次に実施例を示して、本発明を更に具体的に説明する。
 実施例1本例は乳化剤としての使用に好適な界面活性剤の発明に係わる例である。表1に示すごとく、各種のポリグリセリン脂肪酸エステルの混合物とオリーブ油等の乳化対象物との混合液を試験液として、乳化力を比較・実験した。前者の各種ポリグリセリン脂肪酸エステルと後者のオリーブ油等の乳化対象物との混合比は、前者とオリーブ油又はビタミンEとは50:50重量部にスクワラン30部を混合し試験液とした。乳化対象物としてのユビデカレノンは、ユビデカレノン100mgをビーカーに計り取り60℃のウオーターバス中で溶解した後、ポリグリセリン脂肪酸エステル混合物1gを添加混合して試験液とした。この様にして得た各々の試験液を、約20mlの水を入れたネジ口試験管中へ2〜3滴加えた後、密栓をしてから数度上下に軽く震盪し、30分後の乳化状態を観察した。その結果を表1及び表2に示す。
Figure 2004135681
Figure 2004135681
 この時の評価は。◎、○、△及び×の4段階表示とした。◎は、「良好」なもので、表面に油は浮遊せずに、乳化液の透明度が高く、白濁してもわずかなもの、○は、「比較的良好」なもので、白濁が強いが表面にはほとんど油の浮遊しないもの、△は、「良くない」もので、乳化液が層をなす、又は白濁が表面に浮遊するなど乳化の良くないもの、×は、「不良」なもので、ほとんど又は全く乳化しないもの、を夫々意味する。
 なお、表1中の記号とHLB値(親油性と親水性の均合程度の値)は下記の通りである。
[記号]       [HLB] [成分名]
CRS−75     3 ポリグリセリンポリ縮合リシノレート
ML−750 15 デカグリセリンモノラウレート
ML−500 13 ヘキサグリセリンモノラウレート
ML−310    10 テトラグリセリンモノラウレート
MCA−750 16 デカグリセリンモノカプレート
FRL−1 13 デカグリセリンモノリノレート
MO−500 11 ヘキサグリセリンモノオレエート
MO−310 8      テトラグリセリンモノオレエート
PO−500 4 ヘキサグリセリンペンタオレエート
PO−310 2 テトラグリセリンペンタオレエート
 表1及び表2に示した結果からみて、乳化剤としては、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルと他のポリグリセリン脂肪酸エステルとの組み合わせが良好であることが判った。なかでも、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとポリグリセリンラウリン酸エステルとの組み合わせは乳化力が特異的に良好であって、同時に多くの乳化対象物に巾広く対応できることが判った。
 表1及び表2に示した結果からみると、本発明以外の組み合わせでは、類似したHLBとしたものでも、十分な乳化力は発揮されない。一方本発明のものでは、HLBが低く、O/W型の乳化には一般的に使用されないポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを用いることにより、親油性の乳化対象物に対する一種の改質溶剤となり、HLBの高いポリグリセリンラウリン酸エステルとの組み合わせで、意外な乳化力を示したものと考えられる。
 実施例2
 本例は、CoQ10+天然ビタミンE含有ソフトカプセルの製造に係わる例である。ユビデカレノン(CoQ10)100g、ビタミンE(商品名ビタミンE5−67、イーストマン社製)1kg、乳化剤としてポリグリセリンポリ縮合リシノレート(商品名SYグリスターCRS−75、坂本薬品工業株式会社製)1kg、デカグリセリンモノラウレート(坂本薬品工業株式会社製 商品名:ML−750)1kgを30℃に保温しながら良く混合し、この混合液を1カプセル当たり300mg充填したオーバル型ソフトゼラチンカプセルを製造した。得られたカプセルは37℃の人工胃液中で容易に乳化分散した。また経時安定性も非常に良好であった。
 実施例5
 本例は、水溶性粉末香料の製造に係わる例である。スペアミントオイル10gに乳化剤としてポリグリセリンポリ縮合リシノレート(商品名SYグリスターCRS−75、坂本薬品工業株式会社製)10g、デカグリセリンモノラウレート(坂本薬品工業株式会社製 商品名:ML−750)10g及び賦形薬としてデキストリン70gを水200ml中へ加えホモジュナイザー(キネマチカ社製 ポリトロンRT3000)で充分乳化分散した後、噴霧乾燥して、水分散性の大変良好な微粉末を得た。本品は乳化剤として添加するアラビアガムを用いた水溶性粉末香料の代替品となるものであった。
 実施例7
 ビタミンE(商品名ビタミンE5−67、イーストマン社製)2重量部と月見草油8重量部の混合油を乳化対象物として用意した。この混合油と表3に示す各種のポリグリセリン脂肪酸エステルを表3の添加量加え良く混合して、試験液(試料)No.6〜8、26〜35を試作した。各試験液は、約35℃に保温した水20mlを入れた50mlのビーカーの中に2〜3滴加え、ミクロスパーテルで数度攪拌したときの乳化状態を観察した。また試験液は粘度約10,000cpsのテトラグリセリンモノオレエート(商品名SY−グリスタ−MO−310 阪本薬品工業社製)と比較して、粘度の高いものはロータリー式のカプセル充填機での充填に適さないと判断して評価した。
Figure 2004135681
 結果は表3に示した。同表からも明らかなように、試料No.26〜29はHLB13以上の高HLBのポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた例であるが、いずれも乳化がやや不十分で、特に粘度が極端に高くなる欠点があった。試料No.30〜33のHLB3以下の低HLBのポリグリセリン脂肪酸エステルを併用した例では、粘度は低下したが乳化が不十分であった。また、試料No.34においては、乳化対象物と界面活性剤との混合比で、界面活性剤が50%を越えると、粘度が高くなり問題が生じることが判る。また、試料No.35では、乳化剤組成物中のポリグリセリンポリ縮合リシノレイン酸の混合比が20%から10%に低下すると、乳化が不良になることが判る。なお、表3中「MO−750」は、デカグリセリンモノオレエートを意味する。また、評価記号としての○,×,△は、乳化状態の欄においては、○は、乳化の大変良好なもの。×は、ほとんど乳化しないもの。△は、粘度が高く固まりとなり、なかなか乳化しない。又は分散するが乳化は不十分で、暫くすると表面に油の浮遊するもの。粘度の欄においては、○は、対照のテトラグリセリンモノオレエートの粘度より低く、充填適性の良好なもの。×は、対照のテトラグリセリンモノオレエートの粘度より高く、充填適性の不良なもの。総合判定の良否の欄においては、○は、乳化、粘度のどちらも大変良好なもの。△は、乳化または粘度のどちら化に改良の余地のあるもの。×は、乳化、粘度のどちらも不良なもの。を、各々意味する。
 実施例8
 27%DHA含有魚油を乳化対象物として、色々なポリグリセリン脂肪酸エステルを用い乳化の検討を行った。その結果O/W型の乳化に適した高HLBのデカグリセリンのオレイン酸、ラウリン酸、リノール酸、ステアリン酸の各モノエステルの単独、あるいは低HLBのテトラグリセリンペンタオレエートとの併用においては、放置するとどの系の混合物も、すべて一昼夜以内に二層に分離してしまった。一方本発明の処方である、テトラグリセリンモノラウレート26g、ポリグリセリンポリ縮合リシノレート(商品名SYグリスターCRS−75、坂本薬品工業株式会社製)14g(界面活性剤中の含有率35%)、魚油60g(カプセル充填用混合物中の含有率60%)の混合物は、均一な透明の液で、層分離は無く、乳化状態、粘度ともに非常に良好であった。
 実施例9
 スクワレン80kg(カプセル充填用混合物中の含有率80%)、デカグリセリンモノラウレート6kg、テトラグリセリンモノラウレート8kg、ポリグリセリンポリ縮合リシノレート6kg(界面活性剤中の含有率30%)を良く混合し、この混合物をロータリー式自動カプセル充填機で、1カプセル当たり250mg充填したオーバル型ソフトゼラチンカプセルを製造した。製造は大変スムーズに行うことができ、得られたカプセルの重量にバラツキがなく均一で、透明性が高く、乳化が良好で、さらに経時安定性も非常に良好であった。
 実施例10
 dl−αトコフェノールアセテート(ロッシュ社製)70kg、デカグリセリンモノラウレート15kg、ポリグリセリンポリ縮合リシノレート15kgを良く混合し、実施例9と同様にロータリー式自動カプセル充填機で、1カプセル600mg充填したオブロング型ソフトゼラチンカプセルを製造した。製造は大変スムーズに行うことができ、得られたカプセルの重量にばらつきはなく、乳化状態は良好で、さらに経時安定性も非常に良好であった。

Claims (2)

  1.  ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとポリグリセリンラウリン酸エステルとの混合物であり、かつ該混合物中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有率が15〜60重量%である界面活性剤組成物を含有してなることを特徴とする食品組成物。
  2.  ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとポリグリセリンラウリン酸エステルとの混合物で、かつ該混合物中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有率が15〜60重量%である界面活性剤組成物と脂溶性健康食品との混合物であって、後者の混合比が50重量%以上であり、かつ該混合物をカプセルに充填してなる健康食品組成物。
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