JP2004119811A - 静止誘導電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】高電圧、大容量の静止誘導電気機器の巻線では漏れ磁束による渦電流の発生を抑制するため並列導体を途中で転位する必要があるが、転位部の絶縁を強化する必要があったり巻線の剛性が大きいため転位巻線作業が面倒であったりした。
【解決手段】絶縁被覆で覆われた複数の丸導体を、一定のピッチで捻りながら断面形状が平各形状になるように圧縮成形した複導体で巻線を構成し、この巻線の表面に接地層を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】絶縁被覆で覆われた複数の丸導体を、一定のピッチで捻りながら断面形状が平各形状になるように圧縮成形した複導体で巻線を構成し、この巻線の表面に接地層を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電力系統や配電系統等で使用される変圧器、リアクトル等の静止誘導電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電力系統や配電系統等で使用される電気機器の中で巻線を有する電気機器として変圧器、リアクトル等の静止誘導電気機器がある。静止誘導電気機器の一例として変圧器を例に説明する。
【0003】
一般的に、高電圧、大容量の変圧器は鉄心脚の周りに同心状に二次巻線、一次巻線が配置され、巻線間のギャップを絶縁筒で分割し、この変圧器中身を鋼板製のタンク内に収納し、冷却絶縁媒体として絶縁油またはSF6ガスをタンク内に変圧器中身と共に充填している。絶縁油は冷却効率がよく、幅広く使用されているが引火点が低く火災の危険性があり、屋内や人家密集地帯では消火設備や防火設備等の付帯設備が必要となる。これに対してSF6ガスは不燃性であり、冷却、絶縁性は絶縁油に劣るものの屋内や人家密集地帯で用いる場合も安全であり、近年多く採用されている。油絶縁変圧器の場合もガス絶縁変圧器の場合もいずれも変圧器の基本的な構造に大きな違いはない。
【0004】
図10はこのような高電圧、大容量内鉄形変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図である。図において、鉄心脚1に巻回されるように内側から円筒型の低圧巻線2と高圧巻線3とが同心状に配置されている。低圧巻線2と高圧巻線3との間には第1の絶縁筒4と第2の絶縁筒5がお互いに適宜の間隙(ギャップ)を置いて配設されている。また、高圧巻線3の外側には他相あるいは接地部との絶縁のために絶縁物6が配設されている。それぞれの巻線2、3はヨーク鉄心7などの接地部に対し固体絶縁物からなる締め付けリング8、支持絶縁物9により軸方向に締め付けられ、支持されている。
【0005】
図11は高圧巻線3が円板巻線の場合の巻線絶縁構造の一部を示す断面図である。低圧巻線2の外側には第1の絶縁筒4が配設され、高圧巻線3の内側には第2の絶縁筒5が配設されている。それぞれの巻線2、3の間隔を保つために、絶縁物のスペーサ10が円周方向に沿って等配に設置されている。高圧巻線3側のスペーサ10は第2の絶縁筒5に取り付けられた絶縁物のレール11に嵌合され、このレール11の外側に円板巻線から成る高圧巻線3が巻回されている。低圧巻線2側のスペーサ10も図では省略してあるが、巻枠となる低圧巻線2の内側の絶縁筒に取り付けられたレールに嵌合させてある。
【0006】
さらに、前記第1の絶縁筒4と第2の絶縁筒5との間には、両者間の間隙を保ち、高、低圧巻線3、2間の半径方向の力を受けるように間隔片12が配設されている。
【0007】
このように構成された鉄心、巻線から成る変圧器中身を図示しないタンク内に収納し、絶縁、冷却媒体である絶縁油やSF6ガスを封入する。従って、前記スペーサ10やレール11および間隔片12等によって生じるギャップ部は絶縁、冷却媒体である絶縁油やSF6ガスの流路と成る。
【0008】
このような変圧器の巻線導体には、変圧器の運転中に漏れ磁束によって渦電流が誘導され、渦電流損失が発生する。渦電流損失は巻線温度を上昇させ効率を低下させる。この渦電流損を減らす目的と巻線作業を容易にするために、複数本の導体を並列に使用する手段が考えられている。このような並列導体を漏れ磁束と直角方向に重ねて用いる場合には、各導体間の循環電流を防止するために並列導体の相互位置を途中で変えて、全長にわたって漏れ磁束の鎖交量を平均させる転位という巻線手段が行われる。
【0009】
例えば低圧巻線2が3導体並列のヘリカル巻線や円筒巻線の場合には図12に示すように巻線工程の途中で転位部13において内側導体が外側に、外側導体が内側に位置するように転位をする。円板巻線の場合も同様にセクション間の渡り部分で転位を行う。
【0010】
しかし、高電圧で並列に使用する導体本数が多い場合には各導体の絶縁厚さが厚くなり占積率が悪くなる。そこで図13に示すように、特殊な撚り線機を用いて、循環電流を防止するためのエナメル皮膜等の薄い絶縁被覆を施した複数本の平角導体14を一定のピッチで転位し、その後で導体全体を紙巻やフィルム巻きして絶縁した転位撚り線で巻線を構成したりすることも行われている。
【0011】
【特許文献1】
実開平5−001115号公報(第4−5頁 図1、図2)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このような高電圧、大容量の静止誘導電気機器の巻線では、巻線の転位を行おうとすると、巻線中に転位スペースを必要とする。このため巻線寸法が大きくなったり、転位部の絶縁補強が必要になるなど、巻線工程での転位作業は巻線作業を複雑にしている。
【0013】
また、転位撚り線は構成導体が平角導体であるために設計の自由度が小さく、剛性が大きいために巻線転位作業がしづらい等の問題がある。このような点から巻線作業性がよく、小形化および効率向上が図れる渦電流損失の低減が可能な巻線が要望されていた。
【0014】
更に、防災面では難燃性であり、地球環境への影響の少ない変圧器が望まれている。絶縁油の場合には優れた冷却、絶縁媒体であるが、火災の危険性が伴うために防災設備が必要になる。またSF6ガスは不活性で優れた絶縁性を有するが、地球環境を破壊するために耐環境面での制約が多いためSF6ガスを使用しない変圧器が要望されている。
本発明は上記課題を解決し、巻線作業が容易に行え、渦電流損失の少ない小型で、耐環境性に優れた静止誘導電気機器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、静止誘導電気機器の巻線において、絶縁皮膜で覆われた複数本の丸導体を、一定のピッチで捻りながら断面形状が平角形状になるように圧縮成形した複導体で巻線を構成し、この巻線の表面に接地層を形成したことを特徴とする。
この発明によれば、複導体を巻線の軸方向、径方向のいずれかに積層して巻回することにより静止誘導電気機器の巻線を構成する。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の静止誘導電気機器の巻線において、巻線が鉄心に対して同心状に多重に巻線された円筒巻線であることを特徴とする。
この発明によれば、複導体を巻線の軸方向に積層して巻回することにより円筒型の静止誘導電気機器の巻線を構成する。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の静止誘導電気機器の巻線において、巻線が鉄心に対して円板状に巻回された円板巻線であることを特徴とする。
この発明によれば、複導体を巻線の径方向に積層して巻回することにより円板型の静止誘導電気機器の巻線を構成する。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の静止誘導電気機器の巻線において、巻線を樹脂で注型して一体に固めて、固体絶縁物で覆ったことを特徴とする。
この発明によれば、巻線に樹脂が含浸または注型し、導体の剛性を高め、巻線の熱伝導率を大きくし、絶縁耐力を高める。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の静止誘導電気機器の巻線において、巻線と巻線の間にヒートパイプを配設したことを特徴とする。
この発明によれば、隣接巻線で発生する損失熱がヒートパイプに伝達されて冷却され、また、ヒートパイプ内の熱移送により巻線の軸方向の温度分布を均一化する。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の静止誘導電気機器の巻線において、樹脂層の外側に接地層が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、巻線と接地層の間で電気的ストレスを分担し、絶縁耐力を高める。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の静止誘導電気機器の巻線において、接地層がネット状導電材であることを特徴とする。
この発明によれば、樹脂がネットの間に入り込み、接地層と樹脂層が一体化される。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項3に記載の静止誘導電気機器の巻線において、円板巻線の周囲にネット状シールドを設けたことを特徴とする。
この発明によれば、円板状巻線間の電位をネット状のシールド層と巻線間で負担し、巻線間の絶縁は樹脂の固体絶縁に持たせる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の静止誘導電気機器の巻線において、丸導体の絶縁被覆に無機充填材の微粒子を混入させた絶縁ワニスを焼き付けたことを特徴とする。
この発明によれば、無機充填材により、絶縁被覆の線膨張率を下げ、絶縁被覆と導体、絶縁被覆と外部の注型樹脂との線膨張率差によって発生する界面の応力を低減する。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の静止誘導電気機器の巻線において、個々の丸導体の絶縁被覆上に熱融着性の塗膜を施したことを特徴とする。
この発明によれば、巻線を巻回後に加熱することによって巻線上の熱融着性の絶縁被覆層が軟化し、隣接導体間を固着する。
【0025】
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の静止誘導電気機器の巻線において、絶縁被覆した丸導体の細線を捻り合わせた複導体の集合体をさらに複数個圧縮成形しながら捻り合わせて平角形状にした細線の複導体で巻線を構成したことを特徴とする。
この発明によれば、巻線導体がより細分化され、渦電流損失をより低減し、巻線の占積率を向上させる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の静止誘導電気機器の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す図で、高電圧内鉄形変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図である。鉄心脚1に巻回された円筒巻線21を注型樹脂22で注型して注型巻線を形成し、その外周部に接地層23を形成した低圧巻線24と、その外側に同じく円筒巻線25を注型樹脂22で注型して注型巻線を形成し、その外側に接地層23を形成した高圧巻線26とを同心状に配置している。それぞれの低圧巻線24、および高圧巻線26はヨーク鉄心7などに対して固体絶縁物からなる締め付けリング27、支持絶縁物28により軸方向に締め付けられ、支持されている。低圧巻線24および高圧巻線26を構成する円筒巻線21、25は、図2に示すようにホルマール、ポリエステル、ポリイミド等の絶縁被覆を施して束ねられた複数本の丸導体29を一定ピッチで捻りながら断面形状が平角形状に圧縮成形した複導体30を用いて構成されている。
【0027】
低圧巻線24および高圧巻線26を鉄心脚1の周囲に同心状に配置する場合、注型樹脂22と同一の注型樹脂で製作した図示しないスペーサを介在させながら金型もしくは巻枠に同心状に多層に巻回して構成する。変圧器の容量によっては図3に示すように低圧巻線24と高圧巻線26とをスペーサで適切な間隔を保持して両巻線間にヒートパイプ31を同時に巻回する。その後、金型にセットして注型樹脂22で低圧巻線24、高圧巻線26およびヒートパイプ31を一体的に注型して樹脂層で囲まれた低圧巻線24や高圧巻線26を得るようにしてもよい。一体にした注型巻線は樹脂層表面をサンドブラスト等で荒らした後、導電塗料を塗布して接地層23を形成する。
【0028】
本実施の形態では、低圧巻線24および高圧巻線26がホルマール、ポリエステル、ポリイミド等の絶縁被覆を施して束ねられた複数本の丸導体29をあらかじめ一定ピッチで捻りながら平角形状に圧縮成形した複導体30で構成されているために巻線工程では1本の巻線導体と同じ方法で巻線の軸方向、径方向のいずれの方向にも積層して巻回することができ、巻線作業が容易におこなえる。また、転位等の複雑な巻線工程も必要なく巻線作業が簡単に行える。しかも、導体29の丸導体の絶縁皮膜は循環電流を防止するに足りる薄い絶縁皮膜でよく、捻りながら成形することにより各丸導体の巻回長は同じになるために丸導体間に巻線全体としての循環電流を殆ど無くすことができる。渦電流損失は磁束に対して直角方向の寸法が大きくなるほど多くなるため、丸導体のサイズを従来の平角線より小さくすることで低減が可能となる。
【0029】
また、多重巻線構成の巻線と巻線の間にヒートパイプを配設することによって、隣接巻線で発生する損失熱がヒートパイプに伝達され、巻線の冷却効率が向上する。また、ヒートパイプを用いることにより、ヒートパイプ内で熱移送が行われるため巻線の軸方向の温度分布を均一化することができる。このために巻線の冷却効率が向上するために電流密度を上げることができ、巻線を小さくすることができる。
【0030】
更に、低圧巻線24および高圧巻線26の複導体30のサイズは異なるが、複導体30を構成する丸導体29を同一サイズにすることもできる。この場合、丸導体29の製作が1種類になるために製作工程が標準化され、製造コストを低く抑えることができる。
【0031】
また、巻線全体を樹脂で注型して一体化するために複導体の隙間に樹脂が入り込み複導体の剛性を高め、内部の空隙が樹脂に置換されるために巻線の熱伝導率を大きくできる。また、巻線周囲も樹脂で固められるので複導体の外周部にできている楔上の空隙部が絶縁耐力の高い樹脂で埋まるために導体外周部の電位傾度を上げることができる。このために、電磁力に対して強く、冷却効率の良い巻線を構成することができ、巻線間および巻線外周の絶縁寸法を小さくできる。しかも巻線内の隙間は注型樹脂で充填されているためにSF6ガスや空気に比べて一様な熱伝導になり、巻線表面が放熱面として活用できる。この場合、より熱伝導性のよい注型樹脂22を使用すれば更に熱放散がよくなるのはいうまでもないことである。
【0032】
一方、巻線の外層には接地層23が形成されているために巻線と接地層の間で電気的ストレスを分担することになる。これにより樹脂層の絶縁耐力は大きく取れるため、絶縁上の樹脂層厚さを小さくできる。また、樹脂層の外側が接地層となるために汚損されても樹脂層の電気的ストレスは変わらないために、汚損されても洗浄等が不要でメンテナンスが容易になり、絶縁強度が増大し、絶縁距離を小さくできる。
【0033】
また、支持絶縁物28に熱伝導性のよい材料を使用し、締め付けリング27に外部冷却装置を接続すれば、冷却効率は向上し、コンパクトな変圧器を提供できる。
【0034】
支持絶縁物28や締め付けリング27は注型巻線の外周に接地層23が設けられているため絶縁面を考慮する必要がなく、磁気回路的な配慮をすればステンレス等の金属材料でもよい。
【0035】
更に、締め付けリング27をヒートパイプ構造にして冷却効率を向上させることもできる。一方、容量の大きい巻線では中間の巻線間にヒートパイプを埋め込むために温度分布が均一化でき電流密度を上げることができる。ヒートパイプの両側は樹脂で覆われているために絶縁厚さを厚くすることなく埋め込むことができる。このように従来の絶縁ガスや絶縁油を使用することなく、耐環境性に優れたコンパクトな巻線を得ることができる。
【0036】
なお、これまでの実施の形態の説明では平角形状に圧縮成形した複導体を一般的に用いられているフラットワイズ方向に巻回した例で説明したが、図4に示すように、巻線軸方向Aより巻線径方向Bの方の寸法が大きくなるように複導体30をエッジワイズ方向に巻回して多重巻線を構成することもできる。複導体30は断面形状が角形に圧縮成形した複数本の丸導体で巻線導体が構成されているために、個々の断面積の大きい平角線の複導体(転位線)より剛性が小さいのでエッジワイズ巻も可能で、1層当たりの巻回数の多い多重円筒巻線を構成することもでき、最適設計に対する自由度が大きくなる。このため、エッジワイズに巻回できることにより1層あたりの巻回数を多くすることができるので全体の層数を減らすことが可能となり、設計の自由度が大きくなる。また、層数を減らすことにより層間の電圧分担が高くなるが、樹脂の絶縁耐力が高いので絶縁寸法を大きくする必要がなく、全体としてコンパクトな巻線を形成できる。
【0037】
図5は本発明の第2の実施の形態を示す図で、静止誘導電気機器の巻線として円板巻線を採用した場合の要部断面図である。図5において、図2に示すような複導体30を巻線径方向Bに巻回し、積層した円板巻線32を注型樹脂22で固めて一体の注型巻線にしたものである。円板巻線32は1枚ずつ巻回して、図示していないスペーサを介して内型に組み立てて、その後電気的に接続して1つの巻線を形成した後、上型、下型および外型を配置して、注型して一体の注型巻線とする場合と、巻枠を兼ねた内型に連続して円板巻線32を順次巻回、形成したのちに上型、下型および外型を配置して、注型して一体の注型巻線とする場合がある。一体に注型した注型巻線は樹脂層表面をサンドブラスト等で荒らした後、導電塗料を塗布して接地層23を形成する。
【0038】
本実施の形態では本発明を円板巻線に実施した場合で、第1の実施の形態における作用効果に加えて、巻線全体の電圧は円板巻線数で分担することになるので、円板巻線32間の分担電圧を低くすることが容易で、高電圧の巻線に適する。
【0039】
また、全体の電圧が高く、個々の円板巻線32間の電圧が高い場合には図6に示すように、複導体30にさらに絶縁テープ33を巻回した複導体34を用いて形成したり、円板巻線32にネット状シールド材35を巻回して巻線を構成することもできる。この場合、複導体30上に巻回する絶縁テープ33は絶縁方式により変わるが、紙、合成紙(例えばアラミッド紙)、フィルム、不織布、ガラステープ等がある。円板巻線32で構成された巻線では円板巻線32間の電圧が高くなると隣接する複導体30間の楔部分に空隙等が残る場合があり、その部分で部分放電が発生する恐れがある。また、複導体を構成する導体自身の曲率によっても異なるが、電位傾度が厳しくなる部分も出てくる。円板巻線32上にネット状シールド材35を巻回することにより、巻線表面の電位が均一に成り、このネット状シールド材35と導体間の電位を下げることができ、楔部分にボイド等が存在しても部分放電の発生を防ぐことができる。
【0040】
また、部分的にはこの円板巻線32間は電位が上がるが、この円板巻線32間は注型樹脂等の絶縁媒体で満たされるため、絶縁信頼度の高い絶縁構成が得られる。
【0041】
図7は本発明の第3の実施の形態を示す図で、巻線を注型した後の注型巻線の要部断面図である。図7において、第1、第2の実施の形態のような巻線36を形成し、巻線36から所要絶縁距離を離してネット状導電材37が配設され、この巻線36とネット状導電材37とを注型樹脂22で一体に固めてある。ネット状導電材37としてカーボン繊維、ガラス繊維や有機ポリマー繊維に導電材を塗布したもの、あるいは金属繊維等でネット状に織ったものが考えられる。
【0042】
本実施の形態では、ネット状の導電性織物にエポキシ樹脂を含浸、塗布してBステージのプリプレグにし、金型に組み込む前に成形して金型内に配設する。巻線36を内型に直接巻回する場合には、金型上に前期ネット状導電材37を配置し、スペーサ等を介して巻線36を形成する。巻線36形成後、巻線36上にスペーサを配置して成形したネット状導電材37を配置して外型を組み立て、注型する。
【0043】
本実施の形態では、ネット状導電材37が接地層となるので接地層の形成が注型時に同時にできるので、巻線工程が簡単になる。また、樹脂がネットの間に入り込むため接地層と樹脂層が一体化されネット状導電材37になっているために繊維の周囲が樹脂で覆われるために表面の樹脂層は機械的に強度が強くなり、耐クラック性が向上するほか巻線内部の短絡による樹脂の飛散防止や異物等が当たったときの保護層にもなる。さらに、カーボン繊維の本数を変えたり、抵抗率等の異なる導電繊維を選択できるので適正な渦電流損失に合った抵抗値に容易に調整することができる。特に、カーボン繊維の場合にはカーボン繊維の本数により抵抗調節が容易にできる。
【0044】
図8は本発明の第4の実施の形態を示す図で、複導体に用いる絶縁被覆導体の断面図である。銅やアルミの導体38の上にポリエステル、エステルイミド、アミドイミド等の絶縁ワニスにシリカ等の無機充填材の微粒子を混入させた絶縁ワニスを焼き付けて第1の絶縁皮膜39を形成し、この上に目的に応じて第2の絶縁皮膜40を設ける。第2の絶縁皮膜40は、第1の絶縁皮膜39に用いた絶縁ワニスに熱伝導率のよい無機充填材の微粒子を混入した絶縁ワニスを焼き付けたり、電界緩和等を考慮するときには導電性微粒子を混入させたり、耐コロナ性の無機充填材を混入させたり目的に応じて変えることができる。また、隣接導体間の固着が必要な場合には、第2の絶縁皮膜40に熱融着性の塗膜を付けることもできる。このようにすると、巻線を巻回後に加熱することによって巻線上の熱融着性の絶縁被膜層が軟化し隣接導体間を固着させる。このため、巻線構成後、巻枠から巻線を取り外しても巻線形態が崩れることなく、テープ等で巻線を固定する付帯作業を無くすことが可能となる。また、隣接導体間が熱融着性の絶縁層で固着されるので、複導体の剛性を向上させることができ、電磁機械力に対する耐力が向上する。
これらの第2の絶縁皮膜40はエナメル線製造工程の中では絶縁ワニス層を仕切るのみで製造できる。
【0045】
本実施の形態によれば、絶縁ワニスに無機充填材を混入させることにより絶縁皮膜の線膨張率を下げることができ、線膨張率の差により絶縁被覆と導体、絶縁被覆と外部の注型樹脂との間に発生する界面応力を低減でき、界面での剥離やクラックを防止できる。
【0046】
さらに、第1の実施の形態のごとく、一次巻線と二次巻線を有する変圧器の巻線では複導体を構成する導体のサイズを同じにして、複導体の導体本数を変えることにより複導体のサイズを変えるようにすれば、導体の製作は同じで、量が増えるため製造コストを下げることができる。
【0047】
図9は本発明の第5の実施の形態を示す図で、複導体に用いる導体にエナメル細線41を用い、このエナメル細線41で断面が円形形状のリッツ線42を構成し、このリッツ線42を用いて変圧器巻線に必要な平角形状の複導体43を構成するようにしたものである。この複導体43は使用される絶縁媒体や巻線構造によりフィルム、ガラステープ、不織布、紙等の絶縁被覆44を複導体製作時に形成する。巻線に発生する渦電流損失は導体が細いほど小さくできるが、捻りながら複導体に成形する場合に多数のエナメル細線をセットせねばならず、撚り線機が大掛かりになり、セッティング作業が複雑になる。本実施例のようにエナメル線で円形のリッツ線を製作し、このリッツ線を組み合わせて捻りながら圧縮成形すれば、装置が大掛かりにならず、また、巻線導体がより細分化されるため、渦電流損失を低減することができる。また、平角形状に成形してあるために多重円筒巻線構成や円板巻線構成が可能で、円形形状のみに捻り合わせた複導体より巻線の占積率を向上させることができる。さらに、絶縁被覆は絶縁形態に応じて複導体製作時に容易に巻回することができ、経済的に製作することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のごとく本発明によれば、絶縁皮膜で覆われた複数本の丸導体を、一定ピッチで捻りながら断面形状が平角形状になるように圧縮成形した複導体で巻線を構成し、この巻線の表面に接地層を形成するようにしたので、渦電流損失が低減でき、熱効率がよく、絶縁性の優れたコンパクトな巻線を備えた静止誘導電気機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図。
【図2】本発明の実施の形態による複導体を示す斜視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の巻線の変形例を示す断面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の巻線の変形例を示す断面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態による変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の巻線の変形例を示す断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態による変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図。
【図8】本発明の第4の実施の形態による変圧器の巻線を示す断面図。
【図9】本発明の第5の実施の形態による変圧器の巻線を示す断面図。
【図10】従来の変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図。
【図11】従来の変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す平面図。
【図12】従来の巻線の転位構造を示す正面図。
【図13】従来の転位撚り線を示す斜視図。
【符号の説明】
1…鉄心脚、7…ヨーク鉄心、9…支持絶縁物、10…スペーサ、11…レール、12…間隔片、13…転位部、21,25…円筒巻線、22…注型樹脂、23…接地層、24…低圧巻線、26…高圧巻線、27…締め付けリング、28…支持物、29…丸導体、30,43…複導体、31…ヒートパイプ、32…円板巻線、33,44…絶縁被覆、34…絶縁被覆導体、35…ネット状シールド材、36…巻線、37…ネット状導電材、38…導体、39,40…絶縁被覆、41…エナメル細線、42…リッツ線、
【発明の属する技術分野】
本発明は電力系統や配電系統等で使用される変圧器、リアクトル等の静止誘導電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電力系統や配電系統等で使用される電気機器の中で巻線を有する電気機器として変圧器、リアクトル等の静止誘導電気機器がある。静止誘導電気機器の一例として変圧器を例に説明する。
【0003】
一般的に、高電圧、大容量の変圧器は鉄心脚の周りに同心状に二次巻線、一次巻線が配置され、巻線間のギャップを絶縁筒で分割し、この変圧器中身を鋼板製のタンク内に収納し、冷却絶縁媒体として絶縁油またはSF6ガスをタンク内に変圧器中身と共に充填している。絶縁油は冷却効率がよく、幅広く使用されているが引火点が低く火災の危険性があり、屋内や人家密集地帯では消火設備や防火設備等の付帯設備が必要となる。これに対してSF6ガスは不燃性であり、冷却、絶縁性は絶縁油に劣るものの屋内や人家密集地帯で用いる場合も安全であり、近年多く採用されている。油絶縁変圧器の場合もガス絶縁変圧器の場合もいずれも変圧器の基本的な構造に大きな違いはない。
【0004】
図10はこのような高電圧、大容量内鉄形変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図である。図において、鉄心脚1に巻回されるように内側から円筒型の低圧巻線2と高圧巻線3とが同心状に配置されている。低圧巻線2と高圧巻線3との間には第1の絶縁筒4と第2の絶縁筒5がお互いに適宜の間隙(ギャップ)を置いて配設されている。また、高圧巻線3の外側には他相あるいは接地部との絶縁のために絶縁物6が配設されている。それぞれの巻線2、3はヨーク鉄心7などの接地部に対し固体絶縁物からなる締め付けリング8、支持絶縁物9により軸方向に締め付けられ、支持されている。
【0005】
図11は高圧巻線3が円板巻線の場合の巻線絶縁構造の一部を示す断面図である。低圧巻線2の外側には第1の絶縁筒4が配設され、高圧巻線3の内側には第2の絶縁筒5が配設されている。それぞれの巻線2、3の間隔を保つために、絶縁物のスペーサ10が円周方向に沿って等配に設置されている。高圧巻線3側のスペーサ10は第2の絶縁筒5に取り付けられた絶縁物のレール11に嵌合され、このレール11の外側に円板巻線から成る高圧巻線3が巻回されている。低圧巻線2側のスペーサ10も図では省略してあるが、巻枠となる低圧巻線2の内側の絶縁筒に取り付けられたレールに嵌合させてある。
【0006】
さらに、前記第1の絶縁筒4と第2の絶縁筒5との間には、両者間の間隙を保ち、高、低圧巻線3、2間の半径方向の力を受けるように間隔片12が配設されている。
【0007】
このように構成された鉄心、巻線から成る変圧器中身を図示しないタンク内に収納し、絶縁、冷却媒体である絶縁油やSF6ガスを封入する。従って、前記スペーサ10やレール11および間隔片12等によって生じるギャップ部は絶縁、冷却媒体である絶縁油やSF6ガスの流路と成る。
【0008】
このような変圧器の巻線導体には、変圧器の運転中に漏れ磁束によって渦電流が誘導され、渦電流損失が発生する。渦電流損失は巻線温度を上昇させ効率を低下させる。この渦電流損を減らす目的と巻線作業を容易にするために、複数本の導体を並列に使用する手段が考えられている。このような並列導体を漏れ磁束と直角方向に重ねて用いる場合には、各導体間の循環電流を防止するために並列導体の相互位置を途中で変えて、全長にわたって漏れ磁束の鎖交量を平均させる転位という巻線手段が行われる。
【0009】
例えば低圧巻線2が3導体並列のヘリカル巻線や円筒巻線の場合には図12に示すように巻線工程の途中で転位部13において内側導体が外側に、外側導体が内側に位置するように転位をする。円板巻線の場合も同様にセクション間の渡り部分で転位を行う。
【0010】
しかし、高電圧で並列に使用する導体本数が多い場合には各導体の絶縁厚さが厚くなり占積率が悪くなる。そこで図13に示すように、特殊な撚り線機を用いて、循環電流を防止するためのエナメル皮膜等の薄い絶縁被覆を施した複数本の平角導体14を一定のピッチで転位し、その後で導体全体を紙巻やフィルム巻きして絶縁した転位撚り線で巻線を構成したりすることも行われている。
【0011】
【特許文献1】
実開平5−001115号公報(第4−5頁 図1、図2)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このような高電圧、大容量の静止誘導電気機器の巻線では、巻線の転位を行おうとすると、巻線中に転位スペースを必要とする。このため巻線寸法が大きくなったり、転位部の絶縁補強が必要になるなど、巻線工程での転位作業は巻線作業を複雑にしている。
【0013】
また、転位撚り線は構成導体が平角導体であるために設計の自由度が小さく、剛性が大きいために巻線転位作業がしづらい等の問題がある。このような点から巻線作業性がよく、小形化および効率向上が図れる渦電流損失の低減が可能な巻線が要望されていた。
【0014】
更に、防災面では難燃性であり、地球環境への影響の少ない変圧器が望まれている。絶縁油の場合には優れた冷却、絶縁媒体であるが、火災の危険性が伴うために防災設備が必要になる。またSF6ガスは不活性で優れた絶縁性を有するが、地球環境を破壊するために耐環境面での制約が多いためSF6ガスを使用しない変圧器が要望されている。
本発明は上記課題を解決し、巻線作業が容易に行え、渦電流損失の少ない小型で、耐環境性に優れた静止誘導電気機器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、静止誘導電気機器の巻線において、絶縁皮膜で覆われた複数本の丸導体を、一定のピッチで捻りながら断面形状が平角形状になるように圧縮成形した複導体で巻線を構成し、この巻線の表面に接地層を形成したことを特徴とする。
この発明によれば、複導体を巻線の軸方向、径方向のいずれかに積層して巻回することにより静止誘導電気機器の巻線を構成する。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の静止誘導電気機器の巻線において、巻線が鉄心に対して同心状に多重に巻線された円筒巻線であることを特徴とする。
この発明によれば、複導体を巻線の軸方向に積層して巻回することにより円筒型の静止誘導電気機器の巻線を構成する。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の静止誘導電気機器の巻線において、巻線が鉄心に対して円板状に巻回された円板巻線であることを特徴とする。
この発明によれば、複導体を巻線の径方向に積層して巻回することにより円板型の静止誘導電気機器の巻線を構成する。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の静止誘導電気機器の巻線において、巻線を樹脂で注型して一体に固めて、固体絶縁物で覆ったことを特徴とする。
この発明によれば、巻線に樹脂が含浸または注型し、導体の剛性を高め、巻線の熱伝導率を大きくし、絶縁耐力を高める。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の静止誘導電気機器の巻線において、巻線と巻線の間にヒートパイプを配設したことを特徴とする。
この発明によれば、隣接巻線で発生する損失熱がヒートパイプに伝達されて冷却され、また、ヒートパイプ内の熱移送により巻線の軸方向の温度分布を均一化する。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の静止誘導電気機器の巻線において、樹脂層の外側に接地層が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、巻線と接地層の間で電気的ストレスを分担し、絶縁耐力を高める。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の静止誘導電気機器の巻線において、接地層がネット状導電材であることを特徴とする。
この発明によれば、樹脂がネットの間に入り込み、接地層と樹脂層が一体化される。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項3に記載の静止誘導電気機器の巻線において、円板巻線の周囲にネット状シールドを設けたことを特徴とする。
この発明によれば、円板状巻線間の電位をネット状のシールド層と巻線間で負担し、巻線間の絶縁は樹脂の固体絶縁に持たせる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の静止誘導電気機器の巻線において、丸導体の絶縁被覆に無機充填材の微粒子を混入させた絶縁ワニスを焼き付けたことを特徴とする。
この発明によれば、無機充填材により、絶縁被覆の線膨張率を下げ、絶縁被覆と導体、絶縁被覆と外部の注型樹脂との線膨張率差によって発生する界面の応力を低減する。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の静止誘導電気機器の巻線において、個々の丸導体の絶縁被覆上に熱融着性の塗膜を施したことを特徴とする。
この発明によれば、巻線を巻回後に加熱することによって巻線上の熱融着性の絶縁被覆層が軟化し、隣接導体間を固着する。
【0025】
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の静止誘導電気機器の巻線において、絶縁被覆した丸導体の細線を捻り合わせた複導体の集合体をさらに複数個圧縮成形しながら捻り合わせて平角形状にした細線の複導体で巻線を構成したことを特徴とする。
この発明によれば、巻線導体がより細分化され、渦電流損失をより低減し、巻線の占積率を向上させる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の静止誘導電気機器の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す図で、高電圧内鉄形変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図である。鉄心脚1に巻回された円筒巻線21を注型樹脂22で注型して注型巻線を形成し、その外周部に接地層23を形成した低圧巻線24と、その外側に同じく円筒巻線25を注型樹脂22で注型して注型巻線を形成し、その外側に接地層23を形成した高圧巻線26とを同心状に配置している。それぞれの低圧巻線24、および高圧巻線26はヨーク鉄心7などに対して固体絶縁物からなる締め付けリング27、支持絶縁物28により軸方向に締め付けられ、支持されている。低圧巻線24および高圧巻線26を構成する円筒巻線21、25は、図2に示すようにホルマール、ポリエステル、ポリイミド等の絶縁被覆を施して束ねられた複数本の丸導体29を一定ピッチで捻りながら断面形状が平角形状に圧縮成形した複導体30を用いて構成されている。
【0027】
低圧巻線24および高圧巻線26を鉄心脚1の周囲に同心状に配置する場合、注型樹脂22と同一の注型樹脂で製作した図示しないスペーサを介在させながら金型もしくは巻枠に同心状に多層に巻回して構成する。変圧器の容量によっては図3に示すように低圧巻線24と高圧巻線26とをスペーサで適切な間隔を保持して両巻線間にヒートパイプ31を同時に巻回する。その後、金型にセットして注型樹脂22で低圧巻線24、高圧巻線26およびヒートパイプ31を一体的に注型して樹脂層で囲まれた低圧巻線24や高圧巻線26を得るようにしてもよい。一体にした注型巻線は樹脂層表面をサンドブラスト等で荒らした後、導電塗料を塗布して接地層23を形成する。
【0028】
本実施の形態では、低圧巻線24および高圧巻線26がホルマール、ポリエステル、ポリイミド等の絶縁被覆を施して束ねられた複数本の丸導体29をあらかじめ一定ピッチで捻りながら平角形状に圧縮成形した複導体30で構成されているために巻線工程では1本の巻線導体と同じ方法で巻線の軸方向、径方向のいずれの方向にも積層して巻回することができ、巻線作業が容易におこなえる。また、転位等の複雑な巻線工程も必要なく巻線作業が簡単に行える。しかも、導体29の丸導体の絶縁皮膜は循環電流を防止するに足りる薄い絶縁皮膜でよく、捻りながら成形することにより各丸導体の巻回長は同じになるために丸導体間に巻線全体としての循環電流を殆ど無くすことができる。渦電流損失は磁束に対して直角方向の寸法が大きくなるほど多くなるため、丸導体のサイズを従来の平角線より小さくすることで低減が可能となる。
【0029】
また、多重巻線構成の巻線と巻線の間にヒートパイプを配設することによって、隣接巻線で発生する損失熱がヒートパイプに伝達され、巻線の冷却効率が向上する。また、ヒートパイプを用いることにより、ヒートパイプ内で熱移送が行われるため巻線の軸方向の温度分布を均一化することができる。このために巻線の冷却効率が向上するために電流密度を上げることができ、巻線を小さくすることができる。
【0030】
更に、低圧巻線24および高圧巻線26の複導体30のサイズは異なるが、複導体30を構成する丸導体29を同一サイズにすることもできる。この場合、丸導体29の製作が1種類になるために製作工程が標準化され、製造コストを低く抑えることができる。
【0031】
また、巻線全体を樹脂で注型して一体化するために複導体の隙間に樹脂が入り込み複導体の剛性を高め、内部の空隙が樹脂に置換されるために巻線の熱伝導率を大きくできる。また、巻線周囲も樹脂で固められるので複導体の外周部にできている楔上の空隙部が絶縁耐力の高い樹脂で埋まるために導体外周部の電位傾度を上げることができる。このために、電磁力に対して強く、冷却効率の良い巻線を構成することができ、巻線間および巻線外周の絶縁寸法を小さくできる。しかも巻線内の隙間は注型樹脂で充填されているためにSF6ガスや空気に比べて一様な熱伝導になり、巻線表面が放熱面として活用できる。この場合、より熱伝導性のよい注型樹脂22を使用すれば更に熱放散がよくなるのはいうまでもないことである。
【0032】
一方、巻線の外層には接地層23が形成されているために巻線と接地層の間で電気的ストレスを分担することになる。これにより樹脂層の絶縁耐力は大きく取れるため、絶縁上の樹脂層厚さを小さくできる。また、樹脂層の外側が接地層となるために汚損されても樹脂層の電気的ストレスは変わらないために、汚損されても洗浄等が不要でメンテナンスが容易になり、絶縁強度が増大し、絶縁距離を小さくできる。
【0033】
また、支持絶縁物28に熱伝導性のよい材料を使用し、締め付けリング27に外部冷却装置を接続すれば、冷却効率は向上し、コンパクトな変圧器を提供できる。
【0034】
支持絶縁物28や締め付けリング27は注型巻線の外周に接地層23が設けられているため絶縁面を考慮する必要がなく、磁気回路的な配慮をすればステンレス等の金属材料でもよい。
【0035】
更に、締め付けリング27をヒートパイプ構造にして冷却効率を向上させることもできる。一方、容量の大きい巻線では中間の巻線間にヒートパイプを埋め込むために温度分布が均一化でき電流密度を上げることができる。ヒートパイプの両側は樹脂で覆われているために絶縁厚さを厚くすることなく埋め込むことができる。このように従来の絶縁ガスや絶縁油を使用することなく、耐環境性に優れたコンパクトな巻線を得ることができる。
【0036】
なお、これまでの実施の形態の説明では平角形状に圧縮成形した複導体を一般的に用いられているフラットワイズ方向に巻回した例で説明したが、図4に示すように、巻線軸方向Aより巻線径方向Bの方の寸法が大きくなるように複導体30をエッジワイズ方向に巻回して多重巻線を構成することもできる。複導体30は断面形状が角形に圧縮成形した複数本の丸導体で巻線導体が構成されているために、個々の断面積の大きい平角線の複導体(転位線)より剛性が小さいのでエッジワイズ巻も可能で、1層当たりの巻回数の多い多重円筒巻線を構成することもでき、最適設計に対する自由度が大きくなる。このため、エッジワイズに巻回できることにより1層あたりの巻回数を多くすることができるので全体の層数を減らすことが可能となり、設計の自由度が大きくなる。また、層数を減らすことにより層間の電圧分担が高くなるが、樹脂の絶縁耐力が高いので絶縁寸法を大きくする必要がなく、全体としてコンパクトな巻線を形成できる。
【0037】
図5は本発明の第2の実施の形態を示す図で、静止誘導電気機器の巻線として円板巻線を採用した場合の要部断面図である。図5において、図2に示すような複導体30を巻線径方向Bに巻回し、積層した円板巻線32を注型樹脂22で固めて一体の注型巻線にしたものである。円板巻線32は1枚ずつ巻回して、図示していないスペーサを介して内型に組み立てて、その後電気的に接続して1つの巻線を形成した後、上型、下型および外型を配置して、注型して一体の注型巻線とする場合と、巻枠を兼ねた内型に連続して円板巻線32を順次巻回、形成したのちに上型、下型および外型を配置して、注型して一体の注型巻線とする場合がある。一体に注型した注型巻線は樹脂層表面をサンドブラスト等で荒らした後、導電塗料を塗布して接地層23を形成する。
【0038】
本実施の形態では本発明を円板巻線に実施した場合で、第1の実施の形態における作用効果に加えて、巻線全体の電圧は円板巻線数で分担することになるので、円板巻線32間の分担電圧を低くすることが容易で、高電圧の巻線に適する。
【0039】
また、全体の電圧が高く、個々の円板巻線32間の電圧が高い場合には図6に示すように、複導体30にさらに絶縁テープ33を巻回した複導体34を用いて形成したり、円板巻線32にネット状シールド材35を巻回して巻線を構成することもできる。この場合、複導体30上に巻回する絶縁テープ33は絶縁方式により変わるが、紙、合成紙(例えばアラミッド紙)、フィルム、不織布、ガラステープ等がある。円板巻線32で構成された巻線では円板巻線32間の電圧が高くなると隣接する複導体30間の楔部分に空隙等が残る場合があり、その部分で部分放電が発生する恐れがある。また、複導体を構成する導体自身の曲率によっても異なるが、電位傾度が厳しくなる部分も出てくる。円板巻線32上にネット状シールド材35を巻回することにより、巻線表面の電位が均一に成り、このネット状シールド材35と導体間の電位を下げることができ、楔部分にボイド等が存在しても部分放電の発生を防ぐことができる。
【0040】
また、部分的にはこの円板巻線32間は電位が上がるが、この円板巻線32間は注型樹脂等の絶縁媒体で満たされるため、絶縁信頼度の高い絶縁構成が得られる。
【0041】
図7は本発明の第3の実施の形態を示す図で、巻線を注型した後の注型巻線の要部断面図である。図7において、第1、第2の実施の形態のような巻線36を形成し、巻線36から所要絶縁距離を離してネット状導電材37が配設され、この巻線36とネット状導電材37とを注型樹脂22で一体に固めてある。ネット状導電材37としてカーボン繊維、ガラス繊維や有機ポリマー繊維に導電材を塗布したもの、あるいは金属繊維等でネット状に織ったものが考えられる。
【0042】
本実施の形態では、ネット状の導電性織物にエポキシ樹脂を含浸、塗布してBステージのプリプレグにし、金型に組み込む前に成形して金型内に配設する。巻線36を内型に直接巻回する場合には、金型上に前期ネット状導電材37を配置し、スペーサ等を介して巻線36を形成する。巻線36形成後、巻線36上にスペーサを配置して成形したネット状導電材37を配置して外型を組み立て、注型する。
【0043】
本実施の形態では、ネット状導電材37が接地層となるので接地層の形成が注型時に同時にできるので、巻線工程が簡単になる。また、樹脂がネットの間に入り込むため接地層と樹脂層が一体化されネット状導電材37になっているために繊維の周囲が樹脂で覆われるために表面の樹脂層は機械的に強度が強くなり、耐クラック性が向上するほか巻線内部の短絡による樹脂の飛散防止や異物等が当たったときの保護層にもなる。さらに、カーボン繊維の本数を変えたり、抵抗率等の異なる導電繊維を選択できるので適正な渦電流損失に合った抵抗値に容易に調整することができる。特に、カーボン繊維の場合にはカーボン繊維の本数により抵抗調節が容易にできる。
【0044】
図8は本発明の第4の実施の形態を示す図で、複導体に用いる絶縁被覆導体の断面図である。銅やアルミの導体38の上にポリエステル、エステルイミド、アミドイミド等の絶縁ワニスにシリカ等の無機充填材の微粒子を混入させた絶縁ワニスを焼き付けて第1の絶縁皮膜39を形成し、この上に目的に応じて第2の絶縁皮膜40を設ける。第2の絶縁皮膜40は、第1の絶縁皮膜39に用いた絶縁ワニスに熱伝導率のよい無機充填材の微粒子を混入した絶縁ワニスを焼き付けたり、電界緩和等を考慮するときには導電性微粒子を混入させたり、耐コロナ性の無機充填材を混入させたり目的に応じて変えることができる。また、隣接導体間の固着が必要な場合には、第2の絶縁皮膜40に熱融着性の塗膜を付けることもできる。このようにすると、巻線を巻回後に加熱することによって巻線上の熱融着性の絶縁被膜層が軟化し隣接導体間を固着させる。このため、巻線構成後、巻枠から巻線を取り外しても巻線形態が崩れることなく、テープ等で巻線を固定する付帯作業を無くすことが可能となる。また、隣接導体間が熱融着性の絶縁層で固着されるので、複導体の剛性を向上させることができ、電磁機械力に対する耐力が向上する。
これらの第2の絶縁皮膜40はエナメル線製造工程の中では絶縁ワニス層を仕切るのみで製造できる。
【0045】
本実施の形態によれば、絶縁ワニスに無機充填材を混入させることにより絶縁皮膜の線膨張率を下げることができ、線膨張率の差により絶縁被覆と導体、絶縁被覆と外部の注型樹脂との間に発生する界面応力を低減でき、界面での剥離やクラックを防止できる。
【0046】
さらに、第1の実施の形態のごとく、一次巻線と二次巻線を有する変圧器の巻線では複導体を構成する導体のサイズを同じにして、複導体の導体本数を変えることにより複導体のサイズを変えるようにすれば、導体の製作は同じで、量が増えるため製造コストを下げることができる。
【0047】
図9は本発明の第5の実施の形態を示す図で、複導体に用いる導体にエナメル細線41を用い、このエナメル細線41で断面が円形形状のリッツ線42を構成し、このリッツ線42を用いて変圧器巻線に必要な平角形状の複導体43を構成するようにしたものである。この複導体43は使用される絶縁媒体や巻線構造によりフィルム、ガラステープ、不織布、紙等の絶縁被覆44を複導体製作時に形成する。巻線に発生する渦電流損失は導体が細いほど小さくできるが、捻りながら複導体に成形する場合に多数のエナメル細線をセットせねばならず、撚り線機が大掛かりになり、セッティング作業が複雑になる。本実施例のようにエナメル線で円形のリッツ線を製作し、このリッツ線を組み合わせて捻りながら圧縮成形すれば、装置が大掛かりにならず、また、巻線導体がより細分化されるため、渦電流損失を低減することができる。また、平角形状に成形してあるために多重円筒巻線構成や円板巻線構成が可能で、円形形状のみに捻り合わせた複導体より巻線の占積率を向上させることができる。さらに、絶縁被覆は絶縁形態に応じて複導体製作時に容易に巻回することができ、経済的に製作することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のごとく本発明によれば、絶縁皮膜で覆われた複数本の丸導体を、一定ピッチで捻りながら断面形状が平角形状になるように圧縮成形した複導体で巻線を構成し、この巻線の表面に接地層を形成するようにしたので、渦電流損失が低減でき、熱効率がよく、絶縁性の優れたコンパクトな巻線を備えた静止誘導電気機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図。
【図2】本発明の実施の形態による複導体を示す斜視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の巻線の変形例を示す断面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の巻線の変形例を示す断面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態による変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の巻線の変形例を示す断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態による変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図。
【図8】本発明の第4の実施の形態による変圧器の巻線を示す断面図。
【図9】本発明の第5の実施の形態による変圧器の巻線を示す断面図。
【図10】従来の変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す断面図。
【図11】従来の変圧器の巻線絶縁構造の一部を示す平面図。
【図12】従来の巻線の転位構造を示す正面図。
【図13】従来の転位撚り線を示す斜視図。
【符号の説明】
1…鉄心脚、7…ヨーク鉄心、9…支持絶縁物、10…スペーサ、11…レール、12…間隔片、13…転位部、21,25…円筒巻線、22…注型樹脂、23…接地層、24…低圧巻線、26…高圧巻線、27…締め付けリング、28…支持物、29…丸導体、30,43…複導体、31…ヒートパイプ、32…円板巻線、33,44…絶縁被覆、34…絶縁被覆導体、35…ネット状シールド材、36…巻線、37…ネット状導電材、38…導体、39,40…絶縁被覆、41…エナメル細線、42…リッツ線、
Claims (11)
- 絶縁皮膜で覆われた複数本の丸導体を、一定のピッチで捻りながら断面形状が平角形状になるように圧縮成形した複導体で巻線を構成し、この巻線の表面に接地層を形成したことを特徴とする静止誘導電気機器。
- 巻線が鉄心に対して同心状に多重に巻線された円筒巻線であることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導電気機器。
- 巻線が鉄心に対して円板状に巻回された円板巻線であることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導電気機器。
- 巻線を樹脂で注型して一体に固めて、固体絶縁物で覆ったことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の静止誘導電気機器。
- 巻線と巻線の間にヒートパイプを配設したことを特徴とする請求項2に記載の静止誘導電気機器。
- 樹脂層の外側に接地層が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の静止誘導電気機器。
- 接地層がネット状導電材であることを特徴とする請求項6に記載の静止誘導電気機器。
- 円板巻線の周囲にネット状シールドを設けたことを特徴とする請求項3に記載の静止誘導電気機器。
- 丸導体の絶縁被覆に絶縁ワニスに無機充填材の微粒子を混入させた絶縁ワニスを焼き付けたことを特徴とする請求項1に記載の静止誘導電気機器。
- 個々の丸導体の絶縁被覆上に熱融着性の塗膜を施したことを特徴とする請求項1に記載の静止誘導電気機器。
- 絶縁被覆した丸導体の細線を捻り合わせた複導体の集合体をさらに複数個圧縮成形しながら捻り合わせて平角形状にした細線の複導体で巻線を構成したことを特徴とする請求項1に記載の静止誘導電気機器。
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