JP2004036590A - 建設機械のエンジン冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器における風速分布を均一化し、風量の増加を図り、冷却効率を向上するとともに冷却風の流れによる騒音を低減できる建設機械のエンジン冷却装置の提供。
【解決手段】冷却ファン2を覆う第1のシュラウド4aと、冷却風Fを第1のシュラウド4aに導入する第2のシュラウド4bと、第1のシュラウド4aと第2のシュラウド4bとの相対変位を吸収するとともに第1のシュラウド4aと第2のシュラウド4bとの間をシールする弾性密封部材4cとを備え、冷却ファン2の回転中心軸から弾性密封部材4cと第2のシュラウド4bとの接続部4b2(4c2)までの距離が、第1のシュラウド4aとの接続部4a2(4c1)までの距離よりも遠くなるように、また、冷却ファン2の回転軸方向に関し両接続部4b2,4a2がほぼ同一位置となるように配置し、ラジエータ3dの背後の空間を大きくする。
【選択図】 図3
【解決手段】冷却ファン2を覆う第1のシュラウド4aと、冷却風Fを第1のシュラウド4aに導入する第2のシュラウド4bと、第1のシュラウド4aと第2のシュラウド4bとの相対変位を吸収するとともに第1のシュラウド4aと第2のシュラウド4bとの間をシールする弾性密封部材4cとを備え、冷却ファン2の回転中心軸から弾性密封部材4cと第2のシュラウド4bとの接続部4b2(4c2)までの距離が、第1のシュラウド4aとの接続部4a2(4c1)までの距離よりも遠くなるように、また、冷却ファン2の回転軸方向に関し両接続部4b2,4a2がほぼ同一位置となるように配置し、ラジエータ3dの背後の空間を大きくする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械のエンジン冷却装置に係わり、特にラジエータ等の熱交換器を冷却する冷却ファンを備えた建設機械のエンジン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建設機械、例えば油圧ショベルでは、ブーム、アーム、バケット等のフロント装置及び上部旋回体を油圧シリンダあるいは油圧モータ等の油圧アクチュエータによって駆動する。また、これらの油圧アクチュエータは、エンジンによって駆動される油圧ポンプから吐出される圧油によって作動する。上部旋回体には、燃料及び作動油用のタンク、その他油圧ポンプ、モータ、バルブ等の油圧機器、エンジン等が設けられ、特に、エンジン及び油圧ポンプは、エンジン室に配置されている。
【0003】
通常、この種の建設機械では、エンジンの冷却を行なうために、エンジンによって駆動する冷却ファンを用い、エンジン室を覆うカバーの一方側に設けた吸気口から外気を冷却風として導入する。なお、冷却ファンとしてエンジンのクランク軸からの駆動力で回転される軸流ファンが用いられることが多い。
【0004】
冷却風は、エンジン室内に導入された後、ラジエータあるいはオイルクーラ等の各種熱交換器を通過してエンジン冷却用の冷却水及び作動油等を冷却し、熱交換器の下流側に設けられたシュラウドによって冷却ファンに導かれる。冷却ファンから吹き出された冷却風は、さらにエンジン及び油圧ポンプ等を冷却した後、カバーの他方側に設けられた排気口から外部に排出される。
【0005】
ここで、建設機械に搭載される各種熱交換器は、建設機械の上部体構造の骨格を形成する主フレームをベースとするエンジン室床面に支持される。このため、掘削作業あるいは走行に伴う振動・衝撃が主フレームを介して各種熱交換器に伝達される。すなわち、各種熱交換器には、エンジンが加振源となる振動とは別の振動が作用する。一方、冷却ファンは、エンジン回転軸に直結されており、冷却ファンと各種熱交換器とは全く異なる振れ方となる。さらに、冷却ファンを覆うシュラウドは、その一端側が熱交換器に支持される構造となっているために、冷却ファンとシュラウドとの間には比較的大きな相対変位を生じてしまう。このため、シュラウドのうち冷却ファンを覆う下流側部分と冷却ファン外径との間の隙間(チップクリアランス)を大きくせざるを得ず、この隙間から冷却風が逆流したり、あるいは、冷却風の漏れ・乱れが生じ、風量の低下やファン効率の低下、さらには騒音の増大を招いていた。
【0006】
このような問題に対し、例えば実開平4−6726号公報に開示される公知の技術(以下、従来技術という)がある。この従来技術では、シュラウドを、冷却ファンを覆う第1のシュラウドと、この第1のシュラウドの上流側に設けられ、熱交換器としてのラジエータに支承されて冷却風を第1のシュラウドに導入する第2のシュラウドとに分離し、第1のシュラウドと第2のシュラウドとの間を弾性密封部材(例えばゴムリング)で接続しシールするようになっている。その際、第2のシュラウドの大きさが第1のシュラウドよりも大きいため、第2のシュラウドをその途中で第1のシュラウドとほぼ同径となるように折り曲げた構造となっている。このような構造を採用することにより、冷却ファンを覆う第1のシュラウドが、冷却ファンと同様エンジンを加振源とする振動系に属することとなり、両者の相対変位が小さくなりチップクリアランスを小さくすることができるため、ファン効率を向上し、騒音を低減することが出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には次のような問題が残されている。
建設機械、特に油圧ショベル等の上部旋回体を有する構造では、狭い工事現場での作業性や、旋回時の安全性のために、上部旋回体の旋回半径をより小さくすることが求められている。これに伴い、上部旋回体の後方に設けられるエンジン室も可能な限り小さくしなければならない。一方、冷却効率の観点から、複数の熱交換器と冷却ファン、エンジン、油圧ポンプとは、それぞれ直列に配置する構造が一般的であり、全体の長さを短くすることが困難な状況となっている。
【0008】
このような状況に対し、上記従来技術の場合には、径の大きな第2のシュラウドと径の小さな第1シュラウドとを接続するために、互いに同等の径となるように第2のシュラウドをその途中で折り曲げることにより段付きの構造とし、冷却ファンとラジエータとの間の限られた空間に、第1のシュラウド、弾性密封部材、第2のシュラウドを冷却ファンの回転軸方向に直線状に配置することになる。ここで、弾性密封部材、及び、この弾性密封部材を第2のシュラウド側で固定するリングを設けるために、第2シュラウドの折り曲げ部位を熱交換器であるラジエータに接近した位置にしなくてはならない。このため、ラジエータを経由した冷却風が第2のシュラウドの折り曲げ部で急激に絞られ、大きな流路損失が生じ、さらに、ラジエータを含む熱交換器における冷却風の風速分布の差が大きくなる。これに伴い、冷却風の風量が低下し、チップクリアランスを狭くした効果を十分に発揮することができなくなる。
【0009】
本発明は上記従来技術における問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱交換器の風速分布をより均一化し、圧力損失を低減することで風量の増加を図り、冷却効率を向上するとともに冷却風の流れによる騒音を低減することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、エンジン室内に設けられ、エンジン冷却用の冷却水を冷却するラジエータを含む少なくとも1つの熱交換器と、この熱交換器を冷却するための冷却風を誘起する冷却ファンと、一端側が前記エンジンに支持され前記冷却ファンを覆う第1のシュラウドと、この第1のシュラウドの上流側に設けられるとともに一側端が前記熱交換器に支持されて前記冷却風を前記第1のシュラウドに導入する第2のシュラウドと、一端側が前記第1のシュラウドの他端側に接続され他端側が前記第2のシュラウドの他端側に接続され、前記第1のシュラウドと前記第2のシュラウドとの相対変位を吸収するとともに前記第1のシュラウドと前記第2のシュラウドとの間をシールする弾性密封部材とを備え、前記冷却ファンの回転中心軸から前記弾性密封部材の他端側までの距離が、前記冷却ファンの回転中心軸から前記前記弾性密封部材の一端側までの距離よりも遠いことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、前記第1のシュラウドと前記弾性密封部材との接続部と前記第2のシュラウドと前記弾性密封部材との接続部とが、前記冷却ファンの回転軸方向について略同一位置になるように配置する。
【0012】
このように構成した本発明では、冷却ファンの回転中心軸から第1のシュラウドまでの距離と第2のシュラウドまでの距離との相違による隙間が、弾性密封部材により覆われる。これにより、第2のシュラウドあるいは第1のシュラウドを相手方の大きさ(径)にあわせるように折り曲げる必要がなく、第1のシュラウドと第2のシュラウドとの大きさの相違による絞り部までの距離を熱交換器から引き離すことができる。このため、熱交換器を流れる冷却風の流れを従来に比較し均一化することができ、また、圧力損失の低減により風量を増加することができ、冷却効率を向上するとともに冷却風の流れによる騒音を低減することができる。
【0013】
また、弾性密封部材と熱交換器との間にリング状の流体案内板を設けることにより、冷却風の逆流の影響を排除し、騒音を低減させることができる。
また、冷却ファンを覆うように第1及び第2のシュラウドと弾性密封部材とによって囲まれた空間内に、冷却ファンの外周に沿ってスリットを設けることにより、さらに逆流の影響を排除し、騒音を低減させることができる。
【0014】
さらに好ましくは、冷却風の流れの上流側からインタークーラ、オイルクーラ、ラジエータの順に熱交換器を配置し、さらにその下流側に冷却ファン及びエンジンを配置し、インタークーラとエンジンとを接続する空気配管を、オイルクーラのヘッダの上方及びラジエータのヘッダの側方を通るように配置する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を建設機械としての油圧ショベルに適用した実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図3は、本発明の第1の実施形態を説明するための図で、図1は第1の実施形態によるエンジン室の横断面図、図2は油圧ショベルの概観図、図3は図1中の要部拡大図である。
【0016】
図2に示すように油圧ショベルは、左右一対の履帯を含む走行体24と、走行体24上に旋回可能に設けられる上部旋回体26と、この上部旋回体26の前方左側に設けた運転室25と、上部旋回体26の前方に設けられ、ブーム21、アーム22及びバケット23からなるフロント装置とから形成されている。27は上部旋回体26の後方に設けられるカウンタウェイト、12は後述するエンジン室のカバーである。
【0017】
エンジン冷却装置を内設するエンジン室は上部旋回体26の後部に設けられ、図2のD−D断面図である図1に示すように、エンジン1は主フレームを形成するセンターフレーム10に支持される。冷却ファン2は、ファンベルト1bを介し、エンジン1のクランク軸1aの駆動力が伝達され回転する。また、冷却ファン2の回転によって誘起された冷却風Fは、カバー12の一方に設けられた吸気口12aからエンジン室内に流入する。この冷却風Fの流れに対しインタークーラ3a及びエアコン用のコンデンサ3bが並列に最上流側に設けられ、その下流側にオイルクーラ3c、ラジエータ3dの順に各熱交換器が配置されている。なお、各熱交換器3a〜3dは、不図示のセンターフレーム10に溶接等により固着されるサイドフレーム及びサイドビームをベースとする支持部材に固定される。
【0018】
また、冷却ファン2は、A部の拡大図である図3に示すように第1のシュラウド4a、第2のシュラウド4b、弾性密封部材4cによって覆われている。第1のシュラウド4aは、エンジン1に固定される支持部材7によって一端側4a1が支承されている。また、第2のシュラウド4bは、一端側4b1がラジエータ3dに支承されている。そして、第1のシュラウド4aの他端側4a2と第2のシュラウド4bの他端側4b2との間は、それぞれ弾性密封部材4cを折り曲げた一端部4c1及び他端部4c2で接続され、密封されている。また、同図3に示すように冷却ファン2の回転中心軸からの径が、第1のシュラウド4aよりも第2のシュラウド4bの方が大きくなっており、さらに、第1のシュラウド4aの他端部4a2と第2のシュラウド4bの他端部4b2とは、冷却ファン2の回転軸方向に関しほぼ同一の位置となっており、弾性密封部材4cは冷却ファン2の径方向に沿って設けられている。
【0019】
なお、図3中の符号8は、冷却ファン2を覆うように設けられるファンガード、9は弾性密封部材4cを固定するためのリングである。また、図1中の符号13はバッテリ、5はエンジン1により駆動する油圧ポンプ、11はマフラである。
【0020】
以上のように構成した第1の実施の形態では、冷却ファン2の駆動によって誘起された冷却風Fが、各熱交換器3a〜3dを通過し、最下流に設けたラジエータ3dに支承された第2のシュラウド4b、弾性密封部材4c、エンジン1側に支承された第1のシュラウド4aを流れて、冷却ファン2に導かれる。冷却ファン2を通過した冷却風Fは、エンジン1や油圧ポンプ5を冷却し、カバー12及びエンジン室下部に設けた排気口12bから外部に排出される。ここで、上述したように密封部材4cの一端部4c1と第1のシュラウド4aとの接続部と、他端部4c2と第2のシュラウド4bとの接続部とが、冷却ファン2の回転軸方向についてほぼ同一位置となっていることから、密封部材4cの冷却ファン2の回転軸方向に対する長さは各シュラウド4a,4bとの接続に要する係合部のみとなり、上述した従来技術に比べ極めて短いものとなっている。本実施の形態では、密封部材4cが冷却ファン2の回転軸方向について短くなった分だけ第2のシュラウド4bをそのままラジエータ3d側からエンジン側に伸ばすことができる。すなわち、第2のシュラウド4bを第1のシュラウド4aの径にあわせて折り曲げる必要がなくなる。
【0021】
したがって、第2のシュラウド4bとファン2との重なり合う部分まで、第2のシュラウド4bをそのまま延長することができ、その結果、従来構造に比べて、ラジエータ3dの背後の空間を大きくとることができる。このようにラジエータ3dの背後の空間を大きくすることにより、第1のシュラウド4a及び冷却ファン2に向かう冷却風Fの流れを緩やかに偏向することができ、流れの損失を軽減できる。さらに、ラジエータ3dを流れる冷却風Fの風速分布も緩和され、同じファン回転数でもより多くに風量を誘起できることになり、冷却装置としての冷却性能を向上させることができる。逆に、従来より多くなった風量分だけファン回転数を低減することもでき、ファン騒音の低減という観点でも効果がある。
【0022】
また、冷却ファン2を覆う第1のシュラウド4aが、エンジン1側に固定された支持部材7によって支持されており、冷却ファン2と同様エンジンを加振源とする振動系に属することとなり、両者の相対変位が小さくなりチップクリアランス2aを小さくすることができるため、ファン効率を向上し、騒音を低減することが出来る。
【0023】
次に図4及び図5を用い本発明による第2の実施形態について説明する。図4は第2の実施形態におけるエンジン室の横断面図、図5は図4のB−B断面拡大図である。
【0024】
この第2の実施形態によるエンジン冷却装置は、上述した第1の実施形態と次の点が相違し、その他については同じ構成となっている。すなわち、図4に示すように、第1のシュラウド4a’の上流側(ラジエータ3d側)を延長した部分4eをリング状の案内板とし、この部分に冷却ファン2を取り囲むようにスリット4dを設けている。図5に示すように、スリット4dは冷却ファン2の外形に沿って複数設けられている。
【0025】
以上のように構成した第2の実施形態では、図4に示すように冷却ファン2入口側の翼先端から流出した逆流F’が、スリット4d及び案内板4eにより同じ個所で循環するようになる。このように、冷却ファン2に流入する主流Fと分離することができるため、逆流F’の影響を排除することができ、結果として騒音を低減することができる。
【0026】
図6は、本発明による第3の実施形態におけるエンジン室の横断面図を示す図である。上述した第2の実施形態では、第1のシュラウド4a’の延長部分に案内板4e及びスリット4eを設けたが、この第3の実施形態では、第2のシュラウド4b’の冷却ファン2側の一部を延長しリング状の案内板4e’とし、図7に示すように案内板4e’の外周部にスリット4d’を設けている。その他の構成については、第2の実施形態と同一である。なお、図7は図6におけるC−C断面の拡大図である。
【0027】
この第3の実施形態においても、上述した第2の実施形態と同様に、案内板4d’及びリング4e’により、冷却ファン2入口の翼先端から流出した逆流F’を冷却ファン2に流入する主流Fと分離することができ、逆流F’の影響を排除し、騒音を低減することができる。
【0028】
なお、既存の第1のシュラウド4a、もしくは第2のシュラウド4bの形状を変更することなく、新たにリング状の案内板を追加しても良い。
【0029】
次に、図8〜図10を用い本発明によるエンジン冷却装置の第4の実施形態について説明する。図8は油圧ショベルの熱交換器の配置を上方から見た平面図、図9は図8を側方から見た側面図、図10は図9におけるE−E断面矢視図である。
【0030】
図8に示すように、この実施形態における熱交換器は、冷却風Fの流れの上流側(図8左側)からインタークーラ3a、オイルクーラ3c、ラジエータ3dの順に配置され、左右方向(図8では上下方向)に関し、各熱交換器3a,3b,3dのコア部分が重なり合うように配置している。また、図9に示すようにインタークーラ3aは、オイルクーラ3c及びラジエータ3dのコア部分よりも若干上方に配置し、その下には空調用のコンデンサ3bが配置され、上下方向に関してオイルクーラ3cとラジエータ3dのコア部分が重なり合うように配置している。一方、インタークーラ3aのヘッダ3a’,3a’に接続された配管13は、図10に示すようにオイルクーラ3cのヘッダ3c’の上方、かつ、ラジエータ3dのヘッダ3d’の両脇に配設している。なお、冷却風Fは図8及び図9の左側から流入し、ラジエータ3dを通過した後に冷却ファン2(不図示)に導かれる。
【0031】
以上のように構成した第4の実施形態では、オイルクーラ3cとラジエータ3dのそれぞれのコアが正面からみて重なるように配置しているため、四隅すなわちオイルクーラのヘッダ3c’の上方(または下方)、かつ、ラジエータ3dのヘッダ3d’側方の空間に、インタークーラ3a用の配管13を配設することができる。このように配設することにより、限られたエンジン室内の空間でより大きなインタークーラ3aを搭載することが可能になり、この結果インタークーラ3aの冷却能力をアップさせることができる。
【0032】
また、オイルクーラ3cとラジエータ3dのコア部分とが重なり合うように配置することにより、冷却風Fの流れが各オイルクーラ3cのヘッダ3c’に妨げられることがなく、特にラジエータ3dの冷却効率が向上する。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、冷却ファンの回転中心軸から第1のシュラウドまでの距離と第2のシュラウドまでの距離の相違による隙間が、弾性密封部材により覆われるため、第2のシュラウドあるいは第1のシュラウドを相手方の大きさ(径)にあわせるように折り曲げる必要がなく、第1のシュラウドと第2のシュラウドとの大きさの相違による絞り部までの距離を熱交換器から引き離すことができる。これにより、熱交換器を流れる冷却風の流れを従来に比較し均一化することができ、また、圧力損失の低減により風量を増加することができ、冷却効率を向上するとともに冷却風の流れによる騒音を低減することができる。
【0034】
また、弾性密封部材と熱交換器との間にリング状の流体案内板を設けることにより、逆流の影響を排除することができ、騒音を低減することができる。
【0035】
また、冷却ファンを覆うように第1及び第2のシュラウドと弾性密封部材とによって囲まれた空間内に、冷却ファンの外周に沿ってスリットを設けることにより、さらに逆流の影響を排除することができ、騒音を低減することができる。
【0036】
さらに、オイルクーラとラジエータのそれぞれのコアが正面からみて重なるように配置しているため、四隅すなわちオイルクーラのヘッダの上方(または下方)、かつ、ラジエータのヘッダ側方の空間に、インタークーラ用の配管を配設することができるため、限られたエンジン室内の空間でより大きなインタークーラを搭載することが可能になり、この結果インタークーラの冷却能力をアップさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるエンジン冷却装置が設けられるエンジン室の詳細構造を示す側断面図である。
【図2】図1に示すエンジン冷却装置が適用される油圧ショベルの全体外観構造を示す斜視図である。
【図3】図1中A部拡大図である。
【図4】本発明の第2の実施形態によるエンジン冷却装置の要部拡大図である。
【図5】図4中B方向から見た矢視図である。
【図6】本発明の第3の実施形態によるエンジン冷却装置の要部拡大図である。
【図7】図6中C方向から見た矢視図である。
【図8】本発明の第4の実施形態によるエンジン冷却装置の平面図である。
【図9】図8を側方から見た側面図である。
【図10】図8を冷却風の上流側から見た正面図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 冷却ファン
3a インタークーラ(熱交換器)
3b コンデンサ(熱交換器)
3c オイルクーラ(熱交換器)
3d ラジエータ(熱交換器)
3a’ インタークーラのヘッダ
3c’ オイルクーラのヘッダ
3d’ ラジエータのヘッダ
4a 第1のシュラウド
4b 第2のシュラウド
4c 弾性密封部材
4d スリット
4e リング
9 リング
13 インタークーラの配管
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械のエンジン冷却装置に係わり、特にラジエータ等の熱交換器を冷却する冷却ファンを備えた建設機械のエンジン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建設機械、例えば油圧ショベルでは、ブーム、アーム、バケット等のフロント装置及び上部旋回体を油圧シリンダあるいは油圧モータ等の油圧アクチュエータによって駆動する。また、これらの油圧アクチュエータは、エンジンによって駆動される油圧ポンプから吐出される圧油によって作動する。上部旋回体には、燃料及び作動油用のタンク、その他油圧ポンプ、モータ、バルブ等の油圧機器、エンジン等が設けられ、特に、エンジン及び油圧ポンプは、エンジン室に配置されている。
【0003】
通常、この種の建設機械では、エンジンの冷却を行なうために、エンジンによって駆動する冷却ファンを用い、エンジン室を覆うカバーの一方側に設けた吸気口から外気を冷却風として導入する。なお、冷却ファンとしてエンジンのクランク軸からの駆動力で回転される軸流ファンが用いられることが多い。
【0004】
冷却風は、エンジン室内に導入された後、ラジエータあるいはオイルクーラ等の各種熱交換器を通過してエンジン冷却用の冷却水及び作動油等を冷却し、熱交換器の下流側に設けられたシュラウドによって冷却ファンに導かれる。冷却ファンから吹き出された冷却風は、さらにエンジン及び油圧ポンプ等を冷却した後、カバーの他方側に設けられた排気口から外部に排出される。
【0005】
ここで、建設機械に搭載される各種熱交換器は、建設機械の上部体構造の骨格を形成する主フレームをベースとするエンジン室床面に支持される。このため、掘削作業あるいは走行に伴う振動・衝撃が主フレームを介して各種熱交換器に伝達される。すなわち、各種熱交換器には、エンジンが加振源となる振動とは別の振動が作用する。一方、冷却ファンは、エンジン回転軸に直結されており、冷却ファンと各種熱交換器とは全く異なる振れ方となる。さらに、冷却ファンを覆うシュラウドは、その一端側が熱交換器に支持される構造となっているために、冷却ファンとシュラウドとの間には比較的大きな相対変位を生じてしまう。このため、シュラウドのうち冷却ファンを覆う下流側部分と冷却ファン外径との間の隙間(チップクリアランス)を大きくせざるを得ず、この隙間から冷却風が逆流したり、あるいは、冷却風の漏れ・乱れが生じ、風量の低下やファン効率の低下、さらには騒音の増大を招いていた。
【0006】
このような問題に対し、例えば実開平4−6726号公報に開示される公知の技術(以下、従来技術という)がある。この従来技術では、シュラウドを、冷却ファンを覆う第1のシュラウドと、この第1のシュラウドの上流側に設けられ、熱交換器としてのラジエータに支承されて冷却風を第1のシュラウドに導入する第2のシュラウドとに分離し、第1のシュラウドと第2のシュラウドとの間を弾性密封部材(例えばゴムリング)で接続しシールするようになっている。その際、第2のシュラウドの大きさが第1のシュラウドよりも大きいため、第2のシュラウドをその途中で第1のシュラウドとほぼ同径となるように折り曲げた構造となっている。このような構造を採用することにより、冷却ファンを覆う第1のシュラウドが、冷却ファンと同様エンジンを加振源とする振動系に属することとなり、両者の相対変位が小さくなりチップクリアランスを小さくすることができるため、ファン効率を向上し、騒音を低減することが出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には次のような問題が残されている。
建設機械、特に油圧ショベル等の上部旋回体を有する構造では、狭い工事現場での作業性や、旋回時の安全性のために、上部旋回体の旋回半径をより小さくすることが求められている。これに伴い、上部旋回体の後方に設けられるエンジン室も可能な限り小さくしなければならない。一方、冷却効率の観点から、複数の熱交換器と冷却ファン、エンジン、油圧ポンプとは、それぞれ直列に配置する構造が一般的であり、全体の長さを短くすることが困難な状況となっている。
【0008】
このような状況に対し、上記従来技術の場合には、径の大きな第2のシュラウドと径の小さな第1シュラウドとを接続するために、互いに同等の径となるように第2のシュラウドをその途中で折り曲げることにより段付きの構造とし、冷却ファンとラジエータとの間の限られた空間に、第1のシュラウド、弾性密封部材、第2のシュラウドを冷却ファンの回転軸方向に直線状に配置することになる。ここで、弾性密封部材、及び、この弾性密封部材を第2のシュラウド側で固定するリングを設けるために、第2シュラウドの折り曲げ部位を熱交換器であるラジエータに接近した位置にしなくてはならない。このため、ラジエータを経由した冷却風が第2のシュラウドの折り曲げ部で急激に絞られ、大きな流路損失が生じ、さらに、ラジエータを含む熱交換器における冷却風の風速分布の差が大きくなる。これに伴い、冷却風の風量が低下し、チップクリアランスを狭くした効果を十分に発揮することができなくなる。
【0009】
本発明は上記従来技術における問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱交換器の風速分布をより均一化し、圧力損失を低減することで風量の増加を図り、冷却効率を向上するとともに冷却風の流れによる騒音を低減することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、エンジン室内に設けられ、エンジン冷却用の冷却水を冷却するラジエータを含む少なくとも1つの熱交換器と、この熱交換器を冷却するための冷却風を誘起する冷却ファンと、一端側が前記エンジンに支持され前記冷却ファンを覆う第1のシュラウドと、この第1のシュラウドの上流側に設けられるとともに一側端が前記熱交換器に支持されて前記冷却風を前記第1のシュラウドに導入する第2のシュラウドと、一端側が前記第1のシュラウドの他端側に接続され他端側が前記第2のシュラウドの他端側に接続され、前記第1のシュラウドと前記第2のシュラウドとの相対変位を吸収するとともに前記第1のシュラウドと前記第2のシュラウドとの間をシールする弾性密封部材とを備え、前記冷却ファンの回転中心軸から前記弾性密封部材の他端側までの距離が、前記冷却ファンの回転中心軸から前記前記弾性密封部材の一端側までの距離よりも遠いことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、前記第1のシュラウドと前記弾性密封部材との接続部と前記第2のシュラウドと前記弾性密封部材との接続部とが、前記冷却ファンの回転軸方向について略同一位置になるように配置する。
【0012】
このように構成した本発明では、冷却ファンの回転中心軸から第1のシュラウドまでの距離と第2のシュラウドまでの距離との相違による隙間が、弾性密封部材により覆われる。これにより、第2のシュラウドあるいは第1のシュラウドを相手方の大きさ(径)にあわせるように折り曲げる必要がなく、第1のシュラウドと第2のシュラウドとの大きさの相違による絞り部までの距離を熱交換器から引き離すことができる。このため、熱交換器を流れる冷却風の流れを従来に比較し均一化することができ、また、圧力損失の低減により風量を増加することができ、冷却効率を向上するとともに冷却風の流れによる騒音を低減することができる。
【0013】
また、弾性密封部材と熱交換器との間にリング状の流体案内板を設けることにより、冷却風の逆流の影響を排除し、騒音を低減させることができる。
また、冷却ファンを覆うように第1及び第2のシュラウドと弾性密封部材とによって囲まれた空間内に、冷却ファンの外周に沿ってスリットを設けることにより、さらに逆流の影響を排除し、騒音を低減させることができる。
【0014】
さらに好ましくは、冷却風の流れの上流側からインタークーラ、オイルクーラ、ラジエータの順に熱交換器を配置し、さらにその下流側に冷却ファン及びエンジンを配置し、インタークーラとエンジンとを接続する空気配管を、オイルクーラのヘッダの上方及びラジエータのヘッダの側方を通るように配置する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を建設機械としての油圧ショベルに適用した実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図3は、本発明の第1の実施形態を説明するための図で、図1は第1の実施形態によるエンジン室の横断面図、図2は油圧ショベルの概観図、図3は図1中の要部拡大図である。
【0016】
図2に示すように油圧ショベルは、左右一対の履帯を含む走行体24と、走行体24上に旋回可能に設けられる上部旋回体26と、この上部旋回体26の前方左側に設けた運転室25と、上部旋回体26の前方に設けられ、ブーム21、アーム22及びバケット23からなるフロント装置とから形成されている。27は上部旋回体26の後方に設けられるカウンタウェイト、12は後述するエンジン室のカバーである。
【0017】
エンジン冷却装置を内設するエンジン室は上部旋回体26の後部に設けられ、図2のD−D断面図である図1に示すように、エンジン1は主フレームを形成するセンターフレーム10に支持される。冷却ファン2は、ファンベルト1bを介し、エンジン1のクランク軸1aの駆動力が伝達され回転する。また、冷却ファン2の回転によって誘起された冷却風Fは、カバー12の一方に設けられた吸気口12aからエンジン室内に流入する。この冷却風Fの流れに対しインタークーラ3a及びエアコン用のコンデンサ3bが並列に最上流側に設けられ、その下流側にオイルクーラ3c、ラジエータ3dの順に各熱交換器が配置されている。なお、各熱交換器3a〜3dは、不図示のセンターフレーム10に溶接等により固着されるサイドフレーム及びサイドビームをベースとする支持部材に固定される。
【0018】
また、冷却ファン2は、A部の拡大図である図3に示すように第1のシュラウド4a、第2のシュラウド4b、弾性密封部材4cによって覆われている。第1のシュラウド4aは、エンジン1に固定される支持部材7によって一端側4a1が支承されている。また、第2のシュラウド4bは、一端側4b1がラジエータ3dに支承されている。そして、第1のシュラウド4aの他端側4a2と第2のシュラウド4bの他端側4b2との間は、それぞれ弾性密封部材4cを折り曲げた一端部4c1及び他端部4c2で接続され、密封されている。また、同図3に示すように冷却ファン2の回転中心軸からの径が、第1のシュラウド4aよりも第2のシュラウド4bの方が大きくなっており、さらに、第1のシュラウド4aの他端部4a2と第2のシュラウド4bの他端部4b2とは、冷却ファン2の回転軸方向に関しほぼ同一の位置となっており、弾性密封部材4cは冷却ファン2の径方向に沿って設けられている。
【0019】
なお、図3中の符号8は、冷却ファン2を覆うように設けられるファンガード、9は弾性密封部材4cを固定するためのリングである。また、図1中の符号13はバッテリ、5はエンジン1により駆動する油圧ポンプ、11はマフラである。
【0020】
以上のように構成した第1の実施の形態では、冷却ファン2の駆動によって誘起された冷却風Fが、各熱交換器3a〜3dを通過し、最下流に設けたラジエータ3dに支承された第2のシュラウド4b、弾性密封部材4c、エンジン1側に支承された第1のシュラウド4aを流れて、冷却ファン2に導かれる。冷却ファン2を通過した冷却風Fは、エンジン1や油圧ポンプ5を冷却し、カバー12及びエンジン室下部に設けた排気口12bから外部に排出される。ここで、上述したように密封部材4cの一端部4c1と第1のシュラウド4aとの接続部と、他端部4c2と第2のシュラウド4bとの接続部とが、冷却ファン2の回転軸方向についてほぼ同一位置となっていることから、密封部材4cの冷却ファン2の回転軸方向に対する長さは各シュラウド4a,4bとの接続に要する係合部のみとなり、上述した従来技術に比べ極めて短いものとなっている。本実施の形態では、密封部材4cが冷却ファン2の回転軸方向について短くなった分だけ第2のシュラウド4bをそのままラジエータ3d側からエンジン側に伸ばすことができる。すなわち、第2のシュラウド4bを第1のシュラウド4aの径にあわせて折り曲げる必要がなくなる。
【0021】
したがって、第2のシュラウド4bとファン2との重なり合う部分まで、第2のシュラウド4bをそのまま延長することができ、その結果、従来構造に比べて、ラジエータ3dの背後の空間を大きくとることができる。このようにラジエータ3dの背後の空間を大きくすることにより、第1のシュラウド4a及び冷却ファン2に向かう冷却風Fの流れを緩やかに偏向することができ、流れの損失を軽減できる。さらに、ラジエータ3dを流れる冷却風Fの風速分布も緩和され、同じファン回転数でもより多くに風量を誘起できることになり、冷却装置としての冷却性能を向上させることができる。逆に、従来より多くなった風量分だけファン回転数を低減することもでき、ファン騒音の低減という観点でも効果がある。
【0022】
また、冷却ファン2を覆う第1のシュラウド4aが、エンジン1側に固定された支持部材7によって支持されており、冷却ファン2と同様エンジンを加振源とする振動系に属することとなり、両者の相対変位が小さくなりチップクリアランス2aを小さくすることができるため、ファン効率を向上し、騒音を低減することが出来る。
【0023】
次に図4及び図5を用い本発明による第2の実施形態について説明する。図4は第2の実施形態におけるエンジン室の横断面図、図5は図4のB−B断面拡大図である。
【0024】
この第2の実施形態によるエンジン冷却装置は、上述した第1の実施形態と次の点が相違し、その他については同じ構成となっている。すなわち、図4に示すように、第1のシュラウド4a’の上流側(ラジエータ3d側)を延長した部分4eをリング状の案内板とし、この部分に冷却ファン2を取り囲むようにスリット4dを設けている。図5に示すように、スリット4dは冷却ファン2の外形に沿って複数設けられている。
【0025】
以上のように構成した第2の実施形態では、図4に示すように冷却ファン2入口側の翼先端から流出した逆流F’が、スリット4d及び案内板4eにより同じ個所で循環するようになる。このように、冷却ファン2に流入する主流Fと分離することができるため、逆流F’の影響を排除することができ、結果として騒音を低減することができる。
【0026】
図6は、本発明による第3の実施形態におけるエンジン室の横断面図を示す図である。上述した第2の実施形態では、第1のシュラウド4a’の延長部分に案内板4e及びスリット4eを設けたが、この第3の実施形態では、第2のシュラウド4b’の冷却ファン2側の一部を延長しリング状の案内板4e’とし、図7に示すように案内板4e’の外周部にスリット4d’を設けている。その他の構成については、第2の実施形態と同一である。なお、図7は図6におけるC−C断面の拡大図である。
【0027】
この第3の実施形態においても、上述した第2の実施形態と同様に、案内板4d’及びリング4e’により、冷却ファン2入口の翼先端から流出した逆流F’を冷却ファン2に流入する主流Fと分離することができ、逆流F’の影響を排除し、騒音を低減することができる。
【0028】
なお、既存の第1のシュラウド4a、もしくは第2のシュラウド4bの形状を変更することなく、新たにリング状の案内板を追加しても良い。
【0029】
次に、図8〜図10を用い本発明によるエンジン冷却装置の第4の実施形態について説明する。図8は油圧ショベルの熱交換器の配置を上方から見た平面図、図9は図8を側方から見た側面図、図10は図9におけるE−E断面矢視図である。
【0030】
図8に示すように、この実施形態における熱交換器は、冷却風Fの流れの上流側(図8左側)からインタークーラ3a、オイルクーラ3c、ラジエータ3dの順に配置され、左右方向(図8では上下方向)に関し、各熱交換器3a,3b,3dのコア部分が重なり合うように配置している。また、図9に示すようにインタークーラ3aは、オイルクーラ3c及びラジエータ3dのコア部分よりも若干上方に配置し、その下には空調用のコンデンサ3bが配置され、上下方向に関してオイルクーラ3cとラジエータ3dのコア部分が重なり合うように配置している。一方、インタークーラ3aのヘッダ3a’,3a’に接続された配管13は、図10に示すようにオイルクーラ3cのヘッダ3c’の上方、かつ、ラジエータ3dのヘッダ3d’の両脇に配設している。なお、冷却風Fは図8及び図9の左側から流入し、ラジエータ3dを通過した後に冷却ファン2(不図示)に導かれる。
【0031】
以上のように構成した第4の実施形態では、オイルクーラ3cとラジエータ3dのそれぞれのコアが正面からみて重なるように配置しているため、四隅すなわちオイルクーラのヘッダ3c’の上方(または下方)、かつ、ラジエータ3dのヘッダ3d’側方の空間に、インタークーラ3a用の配管13を配設することができる。このように配設することにより、限られたエンジン室内の空間でより大きなインタークーラ3aを搭載することが可能になり、この結果インタークーラ3aの冷却能力をアップさせることができる。
【0032】
また、オイルクーラ3cとラジエータ3dのコア部分とが重なり合うように配置することにより、冷却風Fの流れが各オイルクーラ3cのヘッダ3c’に妨げられることがなく、特にラジエータ3dの冷却効率が向上する。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、冷却ファンの回転中心軸から第1のシュラウドまでの距離と第2のシュラウドまでの距離の相違による隙間が、弾性密封部材により覆われるため、第2のシュラウドあるいは第1のシュラウドを相手方の大きさ(径)にあわせるように折り曲げる必要がなく、第1のシュラウドと第2のシュラウドとの大きさの相違による絞り部までの距離を熱交換器から引き離すことができる。これにより、熱交換器を流れる冷却風の流れを従来に比較し均一化することができ、また、圧力損失の低減により風量を増加することができ、冷却効率を向上するとともに冷却風の流れによる騒音を低減することができる。
【0034】
また、弾性密封部材と熱交換器との間にリング状の流体案内板を設けることにより、逆流の影響を排除することができ、騒音を低減することができる。
【0035】
また、冷却ファンを覆うように第1及び第2のシュラウドと弾性密封部材とによって囲まれた空間内に、冷却ファンの外周に沿ってスリットを設けることにより、さらに逆流の影響を排除することができ、騒音を低減することができる。
【0036】
さらに、オイルクーラとラジエータのそれぞれのコアが正面からみて重なるように配置しているため、四隅すなわちオイルクーラのヘッダの上方(または下方)、かつ、ラジエータのヘッダ側方の空間に、インタークーラ用の配管を配設することができるため、限られたエンジン室内の空間でより大きなインタークーラを搭載することが可能になり、この結果インタークーラの冷却能力をアップさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるエンジン冷却装置が設けられるエンジン室の詳細構造を示す側断面図である。
【図2】図1に示すエンジン冷却装置が適用される油圧ショベルの全体外観構造を示す斜視図である。
【図3】図1中A部拡大図である。
【図4】本発明の第2の実施形態によるエンジン冷却装置の要部拡大図である。
【図5】図4中B方向から見た矢視図である。
【図6】本発明の第3の実施形態によるエンジン冷却装置の要部拡大図である。
【図7】図6中C方向から見た矢視図である。
【図8】本発明の第4の実施形態によるエンジン冷却装置の平面図である。
【図9】図8を側方から見た側面図である。
【図10】図8を冷却風の上流側から見た正面図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 冷却ファン
3a インタークーラ(熱交換器)
3b コンデンサ(熱交換器)
3c オイルクーラ(熱交換器)
3d ラジエータ(熱交換器)
3a’ インタークーラのヘッダ
3c’ オイルクーラのヘッダ
3d’ ラジエータのヘッダ
4a 第1のシュラウド
4b 第2のシュラウド
4c 弾性密封部材
4d スリット
4e リング
9 リング
13 インタークーラの配管
Claims (5)
- エンジン室内に設けられ、エンジン冷却用の冷却水を冷却するラジエータを含む少なくとも1つの熱交換器と、この熱交換器を冷却するための冷却風を誘起する冷却ファンと、一端側が前記エンジンに支持され前記冷却ファンを覆う第1のシュラウドと、この第1のシュラウドの上流側に設けられる前記冷却ファンの回転中心軸方向に延在して設けられ、一側端が前記熱交換器に支持されて前記冷却風を前記第1のシュラウドに導入する第2のシュラウドと、一端側が前記第1のシュラウドの他端側に接続され他端側が前記第2のシュラウドの他端側に接続され、前記第1のシュラウドと前記第2のシュラウドとの相対変位を吸収するとともに前記第1のシュラウドと前記第2のシュラウドとの間をシールする弾性密封部材とを備え、
前記冷却ファンの回転中心軸から前記弾性密封部材の他端側までの距離が、前記冷却ファンの回転中心軸から前記弾性密封部材の一端側までの距離よりも遠いことを特徴とする建設機械のエンジン冷却装置。 - 前記第1のシュラウドと前記弾性密封部材との接続部と前記第2のシュラウドと前記弾性密封部材との接続部とが、前記冷却ファンの回転軸方向について略同一位置となるように配置したことを特徴とする請求項1に記載の建設機械のエンジン冷却装置。
- 前記弾性密封部材と前記熱交換器との間にリング状の流体案内板を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械のエンジン冷却装置。
- 前記冷却ファンを覆うように前記第1及び第2のシュラウドと前記弾性密封部材とによって囲まれた空間内に、前記冷却ファンの外周に沿ってスリットを設けたことを特徴とする請求項3に記載の建設機械のエンジン冷却装置。
- 前記冷却風の流れの上流側からインタークーラ、オイルクーラ、ラジエータの順に熱交換器を配置し、さらにその下流側に前記冷却ファン及び前記エンジンを配置し、前記インタークーラと前記エンジンとを接続する空気配管を、前記オイルクーラのヘッダの上方および前記ラジエータのヘッダの側方を通るように配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の建設機械のエンジン冷却装置。
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