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JP2004008110A - 骨髄液容器 - Google Patents

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JP2004008110A
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marrow fluid
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JP2002167048A
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Koji Hakamazuka
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Olympus Corp
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Abstract

【課題】採取した骨髄液への真菌や細菌等の微生物の混入を防止し、混入した場合であっても増殖する前に死滅させる。
【解決手段】患者から採取した骨髄液を貯留する骨髄液容器1であって、内部を滅菌処理された容器本体2と、該容器本体2内部を外部に対して密封状態に隔離する栓体4とを備えるとともに、容器本体2内部に抗生物質5が封入されている骨髄液容器1を提供する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、骨髄液容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、骨腫瘍摘出や外傷等により生じた骨欠損部等の生体組織欠損部に、骨補填材等の生体組織補填材を補填することにより、骨等の生体組織を再生させて生体組織欠損部を修復することが可能になってきている。骨補填材としては、ハイドロキシアパタイト(HAP)やリン酸三カルシウム(TCP)が知られているが、体内に異物を残さないとする考え方から、例えば、β−TCPのようなリン酸カルシウム多孔体からなる足場材が使用される。β−TCPを骨欠損部の骨細胞に接触させておくと、破骨細胞がβ−TCPを食べ、骨芽細胞が新しい骨を形成する、いわゆるリモデリングが行われる。すなわち、骨欠損部に補填された骨補填材は、経時的に自家骨に置換されていくことになる。
【0003】
一方、術後の骨欠損部の修復速度を高めるために、骨補填材をそのまま用いるのではなく、患者から採取した骨髄液を骨補填材に付与して骨欠損部に補填することが行われている。この場合に、間葉系幹細胞を多く含む骨髄液を患者から採取し、骨補填材をこの骨髄液に浸した後に、骨欠損部に補填する。また、単に骨補填材を骨髄液に浸すだけでは、充分な量の間葉系幹細胞を骨補填材に付着させることができないという問題がある。このため、充分な量の間葉系幹細胞を骨補填材に付着させるべく、抽出した骨髄液を培養することにより、増殖した間葉系幹細胞を骨補填材に付着させることが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
骨髄液を培養する場合には、骨髄液への真菌や細菌等の微生物の混入を阻止する必要がある。したがって、骨髄液を収容する培養容器を滅菌したり、培養開始時や培養途中において、骨髄液内に真菌や細菌等が含まれていないことを、例えば、抜き取り検査を行うことにより確認する必要がある。
【0005】
しかしながら、患者の体内からの骨髄液の採取は、例えば、腸骨にあけた穴にシリンジを挿入して吸引することにより行われ、採取された骨髄液は、シリンジから、例えば、遠心分離容器に移し替えられる。また、遠心分離されて、不要な成分を除去された骨髄液は、培養開始の条件が整っている場合には、遠心分離容器から培養容器に移し替えられて培養される。一方、培養開始の条件が整わない場合には、遠心分離容器に入れたまま、あるいは、保存用の容器に移し替えられて保存される。
【0006】
このように、骨髄液の採取から培養完了までには長時間が経過することもあり、また、上述したように種々の容器間で移し替えられる。このため、真菌や細菌等が骨髄液内に混入してしまう機会が多く存在し、確実に真菌や細菌等の微生物の混入を阻止するためには、多大な労力と時間が必要になるという問題点がある。
【0007】
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、採取した骨髄液への真菌や細菌等の微生物の混入を防止し、混入した場合であっても増殖する前に死滅させることができる骨髄液容器を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、以下の手段を提供する。
請求項1に係る発明は、患者から採取した骨髄液を貯留する骨髄液容器であって、内部を滅菌処理された容器本体と、該容器本体内部を外部に対して密封状態に隔離する栓体とを備えるとともに、容器本体内部に抗生物質が封入されている骨髄液容器を提供する。
この発明によれば、シリンジなどにより患者から採取した骨髄液は骨髄液容器内に収容される。骨髄液容器は、容器本体を栓体により密封され、かつ、容器本体内部が滅菌処理されているので、該容器本体内に骨髄液が注入される際に、真菌や細菌等が骨髄液内に混入する可能性は低い。また、容器本体内部に抗生物質が封入されているので、仮に混入した場合においても、該抗生物質によって死滅させられる。したがって、真菌や細菌を含んだ骨髄液が培養されるという不都合の発生を未然に防止することが可能となる。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の骨髄液容器において、前記栓体が、シリンジの注射針を貫通可能な弾性体からなる骨髄液容器を提供する。
この発明によれば、骨髄液を採取したシリンジの注射針を栓体に貫通させることにより、骨髄液を容器本体内に注入することができ、注入後には、注射針を引き抜くことにより弾性体からなる栓体の弾性力によって注射針の貫通穴を閉鎖するので、容器本体の内部を密封状態に保持することが可能となる。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の骨髄液容器において、前記容器本体がシリンジにより構成され、前記栓体が、前記シリンジの吸引口に着脱可能に設けられた逆止弁により構成されている骨髄液容器を提供する。
この発明によれば、骨髄液がシリンジの吸引口からシリンジ内部に吸引される。シリンジの吸引口には逆止弁が設けられているので、骨髄液は逆止弁を開いてシリンジ内部に入り、吸引終了後には逆止弁が閉じられることによってシリンジ内部に貯留される。吸引口に逆止弁が設けられていることにより、抗生物質がシリンジ内に保持されており、吸引口を通して吸引された骨髄液が抗生物質に混合される。これにより、骨髄液を患者から採取するシリンジにおいて、抗生物質を混合するので、真菌や細菌が混入する可能性をさらに低減することが可能となり、また、仮に混入した場合であっても、早期にこれを排除することができる。
【0011】
また、逆止弁は、シリンジの吸引口に着脱可能に取り付けられているので、シリンジの吸引口から逆止弁を取り外すことにより、内部の骨髄液と抗生物質の混合液をシリンジ外部の容器に移し替えることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態に係る骨髄液容器について、図1および図2を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る骨髄液容器1は、図1に示されるように、試験管状の容器本体2と、該容器本体2の開口部3を密封する栓体4とを備えているとともに、容器本体2内部に抗生物質5を封入している。
【0013】
容器本体2は、例えば、遠心分離容器であって、少なくともその内面を充分に滅菌処理されている。また、前記栓体4も滅菌処理されたウレタンゴムのような弾性材料からなる部材であって、容器本体2の開口部3にはめ込まれることにより、骨髄液容器1の内部を外部に対して気密状態に密封している。
【0014】
前記抗生物質5は、例えば、テトラサイクリン、オキシテトラコーン、セフゾンカプセル(セフェム系抗生物質)、バカシル(合成ペニシリン剤)等である。また、濃度調整するために、生理食塩水に溶解させておいてもよい。
【0015】
このように構成された本実施形態に係る骨髄液容器1の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係る骨髄液容器1によれば、例えば、シリンジ6などによって患者の体内から抽出された骨髄液7が容器本体2内に注入される。注入は、例えば、図2に示されるように、シリンジ6の注射針8を栓体4に貫通させて、注射針8の先端を容器本体2内部に配置し、ピストン(図示略)によって骨髄液7を加圧することにより行われる。栓体4は弾性材料により構成されているので、注射針8の貫通前後において容器本体2内外の気密状態を維持することができる。したがって、注射針8をアルコール等によって滅菌するだけで、真菌や細菌が容器本体2内に入る可能性を充分に低く抑えることができる。
【0016】
また、容器本体2内に注入された骨髄液7は、容器本体2内に封入されている抗生物質5と混合される。これにより、仮に、患者から骨髄液7を採取したシリンジ6において、真菌や細菌などが骨髄液7に混入した場合であっても、容器本体2内に注入されて抗生物質5と混合されることにより、その増殖が阻止され、かつ、死滅させられることになる。したがって、真菌や細菌などが混入したままの骨髄液7が培養されることがなく、また、骨髄液7内に残存する抗生物質5の作用により、その後に混入する真菌や細菌などをも効果的に排除することが可能となる。
【0017】
なお、本実施形態に係る骨髄液容器1は、容器本体2として試験管状の遠心分離容器について説明したが、これに代えて任意の形状の容器を、保存用、運搬用等、任意の用途に使用してもよい。また、栓体4としてウレタンゴムのような弾性材料からなる部材を採用したが、これに代えて、任意の材質の栓体4を採用してもよい。また、容器本体2内部を減圧状態としておき、真空採血管のように利用することにしてもよい。
【0018】
次に、この発明の第2の実施形態に係る骨髄液容器について、図3および図4を参照して以下に説明する。
なお、本実施形態において、上記第1の実施形態における説明と共通する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る骨髄液容器10は、図3に示されるように、患者の体内から骨髄液7を採取する際に使用されるシリンジであって、シリンジ本体11と、該シリンジ本体11に内に挿入されるピストン12と、シリンジ本体11の吸引口13に着脱可能に取り付けられる注射針14とから構成されている。また、ピストン12が前記シリンジ本体11において若干後退させられることにより、シリンジ本体11内に形成された所定の容積のスペース15には、抗生物質5を溶解した生理食塩水が貯留されている。
【0019】
前記ピストン12は、通常のシリンジ用ピストンであって、シリンジ本体11内面との間を気密状態に密封しながら、シリンジ本体11に対して移動させられることにより、内部の密封されたスペース15の容積を増減させることができるようになっている。
前記注射針14は、図4に示されるように、シリンジ本体11の吸引口13に取り付ける取付部16と、該取付部16内に連通する孔17を有する中空針部18と、取付部16内と中空針部18の孔17内とを開閉する逆止弁19とを備えている。
【0020】
前記取付部16は、例えば、シリンジ本体11の吸引口13に形成された雄ねじ20に締結される雌ねじ21を有している。
前記逆止弁19は、取付部16内に固定された板状の弁体により構成され、中空針部18から取付部16内に向かう流体の流れを許容し、逆方向への流れを阻止すべく機能するようになっている。したがって、ピストン12を引かない限り、逆止弁19は閉じられていて、シリンジ本体11とピストン12とによって画定されたスペース15をシリンジ本体11外部から気密状態に密封し、内部の抗生物質5入りの生理食塩水を外部に漏れないように保持している。
【0021】
このように構成された本実施形態に係る骨髄液容器10の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係る骨髄液容器10を使用するには、まず、例えば、患者の腸骨等にあけた穴に注射針14の先端を挿入して、ピストン12を引くことにより、中空針部18内の孔17を通して骨髄液7がシリンジ本体11内に吸引される。注射針14には逆止弁19が設けられているので、ピストン12を引く前には逆止弁19が閉じてシリンジ本体11内部を密封しているが、一旦ピストン12が引かれると逆止弁19が開いて骨髄液7が注射針14からシリンジ本体11内に流入する。シリンジ本体11内には抗生物質5入りの生理食塩水が封入されているので、流入した骨髄液7は即座に抗生物質5と混合される。したがって、仮に骨髄液7に真菌や細菌などが混入したとしても、抗生物質5により死滅させられるので、健全な状態で収容することができる。
【0022】
また、このようにして採取した骨髄液7を他の容器等に移し替えるときには、注射針14をシリンジ本体11の吸引口13から取り外すことにより、吸引口13を開放して、ピストン12の押圧により放出することが可能となる。そして、他の容器等に移し替えた場合においても、骨髄液7に混合された抗生物質5が作用するので、その後に真菌や細菌などが骨髄液7に混入されたとしてもこれを死滅させて骨髄液7の健全性を保持することができる。
【0023】
なお、本実施形態に係る骨髄液容器10においては、注射針14を吸引口13にねじ締結により着脱可能に取り付けることとしたが、これに代えて、他の任意の取付手段を採用することにしてもよい。また、逆止弁19として、弾性板状のものを例示したが、これに限定されるものではない。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る骨髄液容器によれば、患者の体内から採取した直後の骨髄液に抗生物質を混合することができるので、骨髄液の健全性を保持したまま、運搬、保存、培養などの種々の行程を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る骨髄液容器を示す縦断面図である。
【図2】図1の骨髄液容器にシリンジから骨髄液を収容する行程を示す縦断面図である。
【図3】この発明の第2の実施形態に係る骨髄液容器を示す縦断面図である。
【図4】図3のA部を拡大して、骨髄液容器の吸引口に取り付けた逆止弁を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,10 骨髄液容器
2,11 容器本体
4 栓体
5 抗生物質
6 シリンジ
7 骨髄液
8,14 注射針
13 吸引口
19 逆止弁(栓体)

Claims (3)

  1. 患者から採取した骨髄液を貯留する骨髄液容器であって、
    内部を滅菌処理された容器本体と、該容器本体内部を外部に対して密封状態に隔離する栓体とを備えるとともに、容器本体内部に抗生物質が封入されている骨髄液容器。
  2. 前記栓体が、シリンジの注射針を貫通可能な弾性体からなる請求項1に記載の骨髄液容器。
  3. 前記容器本体がシリンジにより構成され、前記栓体が、前記シリンジの吸引口に着脱可能に設けられた逆止弁により構成されている請求項1に記載の骨髄液容器。
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