JP2004067584A - 新規ピリドン誘導体 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セリンプロテアーゼに対して阻害作用を有する新規なピリドン誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
セリンプロテアーゼは活性部位にセリン残基を有するペプチダーゼ(EC3.4.21群及びEC3.4.16群)の総称である。セリンプロテアーゼを阻害する物質として、天然物では血漿中に含まれるα1−アンチキモトリプシンや、放線菌の生産するキモスタチンなどが知られており、合成化合物としてはジイソプロピルフルオロホスホリドなどのクロロメチルケトン誘導体や、ジイソプロピルフルオロホスフェートなどが知られているが、医薬品として実用化はされていない。
【0003】
セリンプロテアーゼは様々な疾患と密接に関係している。
【0004】
例えば、セリンプロテアーゼの一種であるカテプシンGは、多形核白血球(PMN)の顆粒中に主に発現され、PMN脱顆粒の間に放出され、血小板凝集を刺激し、血管壁のプロテオグリカン、糖タンパク質、及びコラーゲンを加水分解するセリンプロテアーゼであり、その阻害剤は、炎症及び前凝固(procoagulant)症状の治療及び予防に適すると考えられる。
【0005】
また例えば好中球エラスターゼは、感染や炎症性疾患時に出現する好中球の顆粒から大量に放出されるセリンプロテアーゼであり、肺、軟骨、血管壁、皮膚などの生体内結合組織の間質を構成する蛋白質エラスチン、コラーゲン、プロテオグリカン、フィブロネクチンなどを分解する作用を有する。炎症部位でのエラスターゼの過剰放出による組織障害が関与する疾患として、例えば、慢性気管支炎、喘息、膵炎、腎炎、慢性関節リウマチなどの炎症疾患が知られている。従って、エラスターゼ阻害剤はこれらの疾患の治療あるいは予防に適すると考えられる。
【0006】
また例えばキマーゼは、肥満細胞分泌顆粒中に見出されたセリンプロテアーゼであり、心臓、皮膚、肺、肝臓、腎皮質に多く分布している。ヒト心臓におけるアンジオテンシンIIの産生の80%以上に関与している。また、エンドセリン生成過程、サブスタンスP、バソアクティブ・インテスティナル・ポリペプチド(VIP)、アポ蛋白B等の多くの生理活性物質を基質とし、コラゲナーゼ等の他の生体内プロテアーゼの活性化にも関与している。更にはApoA−Iを基質とすることにより、コレステロールの逆転相系の阻害作用や、タイプIVコラーゲンやフィブロネクチンの細胞外基質を切断し、ヒスタミン等とともに血管透過性を亢進し、ヒスタミン作用を増強し、血清アルブミンからヒスタミン遊離ペプチドを生成し、また、IgGを限定分解し、白血球遊走因子を形成し、炎症性サイトカインの一つであるインターロイキン−1βの前駆体を活性化する等の生体内作用をも有する。従って、キマーゼに対する阻害剤は、心血管障害治療剤、動脈硬化治療剤、抗炎症剤、抗アレルギー剤等治療及び予防に適すると考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
セリンプロテアーゼ阻害剤が上記のような疾患の治療薬として有効であると考えられるため、より効果の高く副作用の少ない化合物を求めて新規なセリンプロテアーゼ阻害剤の探索が行われている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはこのような背景のもと、セリンプロテアーゼを阻害する低分子化合物を、微生物代謝産物から探索した結果、ペニシリウム属カビの培養液中より、 式(1a)
【化2】
および式(1b)
【化3】
で表される新規なピリドン誘導体を見いだし、さらに研究を重ねて本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明は以下のものに関する。
〔1〕 式(1)
【化4】
(式中、Rは水素原子またはカルボキシル基を表す。)
で表される化合物またはその塩。
〔2〕 ペニシリウム属に属する、〔1〕記載の化合物またはその塩生産菌を培養して、その培養物から〔1〕記載の化合物またはその塩を採取する、〔1〕記載の化合物またはその塩の製造方法。
〔3〕 ペニシリウム属に属する、〔1〕記載の化合物またはその塩の生産菌がペニシリウム・エスピー(Penicillium sp.)SPF−32629株である、〔2〕記載の製造方法。
〔4〕 ペニシリウム・エスピー(Penicillium sp.)SPF−32629株。
〔5〕 〔1〕記載の化合物またはその塩を有効成分として含有するセリンプロテアーゼ阻害剤。
〔6〕 セリンプロテアーゼが、カテプシンG、エラスターゼ、およびキマーゼからなる群から選ばれる酵素である、〔5〕記載のセリンプロテアーゼ阻害剤。
〔7〕 〔1〕記載の化合物またはその塩を含有する、前凝固、高血圧症、慢性気管支炎、膵炎、慢性関節リウマチ、心不全、虚血性末梢循環障害、心筋虚血、静脈機能不全、心筋梗塞後の心不全進行、糖尿病性腎症、腎炎、動脈硬化症、高アルドステロン症、強皮症、糸球体硬化症、腎不全、アルツハイマー病、記憶欠乏症、うつ病、知覚機能障害、不安、緊張症状、不快精神状態、緑内障、高眼圧症、PTCA後再狭窄、喘息、鼻炎、またはアレルギー性疾患の治療剤。
【0010】
式(1a)および式(1b)の化合物は、本発明者らが佐賀県鹿島市の土壌より分離したカビSPF−32629株を培養することにより、得ることができる。
【0011】
SPF−32629株は次のような菌学的性質を有する。
【0012】
オートミール寒天培地(日本製薬社製放線菌培地No.3「ダイゴ」)上では、コロニーの生育は早く、27℃、14日で直径5.4cm、ビロード状を呈する。コロニー表面には無色の菌糸と緑色の分生子が認められる。コロニー裏面は白色を呈する。分生子果の形成が豊富に認められ、子嚢果の形成、可溶性色素の産生は認められない。コーンミール寒天培地上では、コロニーの生育は比較的早く、27℃、14日で直径5.1cm、ビロード状を呈する。コロニー表面には無色の菌糸と緑色の分生子が認められる。コロニー裏面は白色を呈する。分生子果の形成が豊富に認められ、子嚢果の形成、可溶性色素の産生は認められない。麦芽エキス寒天培地上では、コロニーの生育はやや遅く、27℃、14日で直径3.8cm、やや盛り上がり、菌糸が豊富でビロード状を呈する。コロニー表面の色は中央が薄い黄色、中央を囲むように白くなり、周縁部は黄色である。コロニー裏面の色は中央がクリーム色で、周縁部が黄色である。分生子果の形成が少し認められるが、可溶性色素の産生および子嚢果の形成は認められない。ポテトデキストロース寒天培地上では、コロニーの生育は遅く、27℃、14日で直径3.1cm、やや盛り上がり、菌糸が豊富でビロード状を呈する。コロニー表面の色は中央が薄い黄色、中央を囲むように白くなり、周縁部は黄色である。コロニー裏面の色は中央が橙色で、周縁部が黄色である。分生子果の形成が少し認められるが、可溶性色素の産生および子嚢果の形成は認められない。
【0013】
麦芽エキス寒天上で27℃、20日間培養した時の形態は次の通りである。分生子柄は長さ100〜300μmで、ペニシリは、3〜4本のメトレの先端に3〜7本のフィアライドが生じる複輪生体対称型である。フィアライドの先端から分生子が50〜100個の連鎖を形成する。分生子は楕円形で、短径1.0〜1.5μm、長径2.0〜2.5μm、表面はしわ状である。コロニー周縁部では単輪生体もわずかに認められる。テレオモルフは認められない。
【0014】
以上の菌学的性質より、本菌株は不完全菌亜門に分類され、ペニシリウム属に属する菌株であると同定し、ペニシリウム・エスピー(Penicillium sp.)SPF−32629と命名し、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託した(受託日:平成14年6月25日;受託番号FERM P−18906)。
【0015】
上記カビの培養に使用される培地は液状でも固体でもよいが、通常は液体培地による振盪培養または通気撹拌培養が有利である。使用する培地は、特に限定されるものではないが、炭素源としては例えばグルコース、ショ糖、グリセリン、デンプン、デキストリン、糖蜜等が用いられ、また窒素源としては、例えばペプトン、カザミノ酸等の蛋白質加水分解物、肉エキス、酵母エキス、大豆粉、綿実粉、コーンスティープリカー、アミノ酸類等の有機窒素源や、アンモニウム塩や硝酸塩等の無機窒素源が用いられる。その他、浸透圧調整、pH調整、微量成分の補給等のために、各種リン酸塩、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸カルシウム等の無機塩類を添加することも可能である。さらに菌の生育を促進する目的で、各種ビタミン類、核酸関連化合物等を添加しても良い。なお、培養期間中に、シリコン油、ポリプロピレングリコール誘導体、大豆油等の消泡剤を添加することも可能である。
【0016】
培養温度としては、好ましくは20〜35℃の範囲、さらに好ましくは25〜30℃の範囲の温度が挙げられる。培養期間としては例えば、5〜15日間の範囲が挙げられる。培地のpHとして例えば、中性付近の範囲が挙げられる。
【0017】
培養液から式(1a)および式(1b)で表される化合物を単離するには、微生物の生産する二次代謝物の培養液から、通常使用される単離手段が使用できる。培養液上清中からの単離法としては、培養濾液からの通常の単離法、例えば溶媒抽出法、イオン交換樹脂法または吸着もしくは分配クロマトグラフィーおよびゲル濾過クロマトグラフィー等が挙げられる。これらの単離法は単独または組み合わせて行うことができる。また高速液体クロマトグラフィー(HPLC)や薄層クロマトグラフィーなどにより単離精製できる。培養菌体から目的物を単離する場合は、ろ過もしくは遠心分離等の手段で集めた菌体を、アセトン等の水溶性有機溶媒を用いて直接抽出することができる。抽出物は培養上清からの単離精製と同様の方法で、目的物を得ることができる。
【0018】
前記式(1)で表される化合物またはその塩には水やエタノール等の医薬品として許容される溶媒との溶媒和物も含まれる。
【0019】
前記式(1)で表される化合物は、常法に従いその薬学的に許容される塩とすることができる。このような塩としては塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸との酸付加塩、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、プロピオン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の有機酸との酸付加塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等の無機塩基との塩、トリエチルアミン、ピペリジン、モルホリン、ピリジン、リジン等の有機塩基との塩を挙げることができる。
【0020】
また、前記式(1)で表される化合物またはその塩は不斉炭素原子を含み立体異性体が存在するが、それらには各異性体の混合物や単離されたものを含む。
【0021】
前記式(1)で表される化合物またはその塩は、経口的または非経口的に投与することができる。すなわち通常用いられる投与形態、例えば粉末、顆粒、カプセル剤、シロップ剤、懸濁液等の剤型で経口的に投与することができ、あるいは、例えば、その溶液、乳剤、懸濁液等の剤型にしたものを注射の型で非経口投与することができる。スプレー剤の型で鼻孔内投与することもできる。前記の適当な投与剤型は、例えば、許容される通常の担体、賦型剤、結合剤、安定剤、希釈剤等に有効成分を配合することにより製造することができる。また、薬学的に許容される緩衝剤、溶解補助剤、等張剤等を添加することもできる。
【0022】
投与量および投与回数は、投与法と患者の年齢、体重、病状等によって異なるが、経口投与の場合は、通常、成人の一日当たり投与量は0.1〜1000mg、好ましくは1〜500mgの範囲で選択すればよい。
【0023】
【実施例】
実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】
実施例1
式(1a)および式(1b)で表される化合物の取得
グルコース2%、ショ糖5%、綿実粉2%、硝酸ナトリウム0.1%、L−ヒスチジン0.1%、リン酸2カリウム0.05%、塩化カリウム0.07%および硫酸マグネシウム7水和物0.0014%を含み、pH7.0に調整した培地80mLを500mL容量の坂口フラスコに分注しオートクレーブで滅菌した。これに斜面培養したペニシリウム・エスピーSPF−32629株(独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター;受託日:平成14年6月25日;受託番号FERM P−18906)を1白金接種し、27℃、130rpmにて3日間振盪培養し、前培養液とした。上記と同じ組成の培地300mLを分注し、オートクレーブ滅菌した2L容量坂口フラスコ16本のそれぞれに、前培養液を7mLずつ植菌し、27℃、115rpmで11日間振とう培養した。
【0025】
培養終了後、培養液を集め、アセトン5Lを加え、2時間攪拌抽出した。8000rpm、20分間の遠心分離により得られる上清から、減圧下アセトンを留去して水溶液残渣を得た。この水溶液残渣を、ろ紙を用いたろ過により、ろ上物とろ液に分けた。ろ液をDIAIONTM HP−20(三菱化学社製5.0φ×25.0cm)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、蒸留水1.5L、25%メタノール1.5L、50%メタノール1.5L、75%メタノール1.5L、100%メタノール1.5L、100%アセトン1.5Lを用いて順次溶出した。
【0026】
100%アセトン溶出画分をろ上物と混合して減圧濃縮し、500mgの黄色粗精製物を得た。これを50mLのクロロホルムに溶解し、シリカゲル(メルク社製キーゼルゲル60、70〜230メッシュ、3.5φ×25cm)を用いるカラムクロマトグラフィーに付した。クロロホルム300mL、クロロホルムとメタノールの97:3混合液300mL、クロロホルムとメタノールの95:5混合液300mL、クロロホルムとメタノールの90:10混合液300mL、クロロホルムとメタノールの80:20混合液300mL、クロロホルムとメタノールの70:30混合液300mLを用いて順次溶出した。クロロホルムとメタノールの80:20混合液と70:30混合液を併せ、減圧濃縮し粗精製物109mgを得た。これをジメチルスルホキシドとメタノールの等量混合液3mLに溶解し、1mLを逆相HPLCに付す操作を3回行った。逆相HPLCの条件は、カラム:WakopakTM Wakosil−II 5C18HGprep(30φ×50mmと30φ×250mmを連結、和光純薬工業製)、溶出液A:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液、溶出液B:アセトニトリル、B液割合55%一定、流速:10mL/分、検出:254nmにおける吸光度、とした。保持時間81分から87分の溶出画分を分取した。これを減圧濃縮することによって、SPF−32629−1(21.6mg)を得た。
【0027】
一方、上記DIAIONTM HP−20(三菱化学社製5.0φ×25.0cm)を用いたカラムクロマトグラフィーの100%メタノール溶出画分1.5Lを減圧濃縮し、4gの黄色粗精製物を得た。これを50mLのメタノールに溶解して、SephadexTM LH−20(アマシャムファルマシアバイオテク社)(4.6φ×48cm)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、メタノールで溶出した。1フラクションあたり30mLとなるように分画し、フラクション11から15を減圧濃縮し、1.5gの黄色粗精製物を得た。これを15mLのクロロホルムに溶解し、シリカゲル(メルク社製キーゼルゲル60、70〜230メッシュ、3.5φ×22cm)を用いるカラムクロマトグラフィーに付した。クロロホルム100mL、クロロホルムとメタノールの98:2混合液300mL、クロロホルムとメタノールの95:5混合液300mLを用いて順次溶出し、1フラクションが20mLとなるように分取した。クロロホルムとメタノールの95:5混合液の溶出画分1から溶出画分15のうち、溶出画分11から溶出画分15までを集め、減圧濃縮して薄黄色の粗精製物を150mg得た。これをメタノール2mLに溶解し、1mLを逆相HPLCに付す操作を2回行った。逆相HPLCの条件は、カラム:WakopakTM Wakosil−II 5C18HGprep(30φ×50mmと30φ×250mmを連結、和光純薬工業製)、溶出液A:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液、溶出液B:アセトニトリル、B液割合37%一定、流速:10mL/分、検出:254nmにおける吸光度、とした。保持時間66分から73分の溶出画分を分取した。これを減圧濃縮することによって、SPF−32629−2(29.8mg)を得た。
【0028】
化合物SPF−32629−1の物理化学的性状は以下のようであった。
【表1】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
外観:淡黄色粉末
分子量:345
分子式:C18H19NO6
高速電子衝撃質量スペクトル(FAB−MS)m/z(positive):346(M+H)+
高速電子衝撃質量スペクトル(FAB−MS)m/z(negative):344(M−H)−
高分解能高速電子衝撃質量スペクトル(HRFAB−MS)m/z(M+H)+:
実測値:346.1291
計算値:346.1291(C18H20NO6)
紫外可視吸収スペクトルλmax(メタノール中)nm(ε):
203(16500)、215sh(13900)、303(6300)
赤外吸収スペクトルνmax(KBr)cm−1:
3247、3093、2964、1748、1643、1617、1466
1H―NMR(アセトン−d6)δppm:
0.92(6H,d,6.5)、2.15(1H,m)、2.41(2H,d,6.8)、6.38(1H,s)、6.76(1H,s)、7.43(3H,d,6.3)、7.57(2H,d,6.3)、13.51(1H,brs)
13C―NMR(アセトン−d6)δppm:
22.5(2C)、26.3、43.3、73.4、96.7、100.2、128.1(2C)、129.5(2C)、129.8、136.8、153.2、166.4、171.4、172.8、175.1
溶解性:水、ヘキサンに不溶、メタノール、DMSOに可溶
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
これらから化合物SPF−32629−1の構造式を:
【化5】
と決定した。
【0029】
また、化合物SPF−32629−2の物理化学的性状は以下のようであった。
【表2】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
外観:淡黄色粉末
分子量:301
分子式:C17H19NO4
高速電子衝撃質量スペクトル(FAB−MS)m/z(positive):302(M+H)+
高速電子衝撃質量スペクトル(FAB−MS)m/z(negative):300(M−H)−
高分解能高速電子衝撃質量スペクトル(HRFAB−MS)m/z(M+H)+:
実測値:302.1392
計算値:302.1392(C17H20NO4)
紫外可視吸収スペクトルλmax(メタノール中)nm(ε):
206(22200)、286(4300)
赤外吸収スペクトルνmax(KBr)cm−1:
3247、3099、2964、1748、1643、1624、1458
1H―NMR(CDCl3)δppm:
0.88(3H,d,6.7)、0.89(3H,d,6.7)、2.08(1H,m)、2.32(2H,d,7.0)、6.09(1H,s)、6.23(1H,s)、6.63(1H,s)、7.32(1H,m)、7.33(2H,m)、7.34(2H,m)
13C―NMR(CDCl3)δppm:
22.2、22.3、25.6、43.0、72.8、97.7、104.1、127.2(2C)、129.1(2C)、129.5、135.3、148.4、164.4、171.4、172.1
溶解性:水、ヘキサンに不溶、メタノール、DMSOに可溶
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
これらから化合物SPF−32629−2の構造式を:
【化6】
と決定した。
【0030】
実施例2 ヒト好中球由来カテプシンG阻害活性の測定
カテプシンG阻害活性の測定には、ヒト好中球由来カテプシンG(ICN Biomedicals社製、カタログ番号191344)を用いた。基質としては、Suc−Ala−Ala−Pro−Phe−MCA(式中、Sucはスクシニル基を、MCAは4−メチルクマリン−7−イルアミノ基を表す。以下同じ。)(ペプチド研究所社製、カタログ番号3114−v)を用いた。即ち、100mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)、1.6M塩化ナトリウム、100μMSuc−Ala−Ala−Pro−Phe−MCA、1μg/mLヒト好中球由来カテプシンGおよびジメチルスルホキシド1.0μLまたは供試阻害剤を含むジメチルスルホキシド1.0μLを添加した反応系100μLで37℃、120分間反応をおこなった。ヒト好中球由来カテプシンGにより切断を受けて基質から遊離される7−アミノ−4−メチルクマリンの量を、励起波長355nm、蛍光波長460nmにおける蛍光強度を測定することで阻害活性を測定し、酵素活性を50%阻害するのに要する阻害剤の濃度(IC50)を求めた。結果は次の通りであった。
【表3】
【0031】
実施例3 ヒト好中球由来エラスターゼ阻害活性の測定
エラスターゼ阻害活性の測定には、ヒト好中球由来エラスターゼ(Athens研究所社製、製品番号16−14−051200)を用いた。基質としては、Suc(OMe)−Ala−Ala−Pro−Val−MCA(式中、Suc(OMe)はメトキシスクシニル基を表す。以下同じ。)(ペプチド研究所社製、カタログ番号3153−v)を用いた。即ち、50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)、2mM塩化カルシウム、100μMSuc(OMe)−Ala−Ala−Pro−Val−MCA、0.3μg/mLヒト好中球由来エラスターゼおよびジメチルスルホキシド1.0μLまたは供試阻害剤を含むジメチルスルホキシド1.0μLを添加した反応系100μLで37℃、120分間反応をおこなった。ヒト好中球由来エラスターゼにより切断を受けて基質から遊離される7−アミノ−4−メチルクマリンの量を、励起波長355nm、蛍光波長460nmにおける蛍光強度を測定することで阻害活性を測定し、酵素活性を50%阻害するのに要する阻害剤の濃度(IC50)を求めた。結果は次の通りであった。
【表4】
【0032】
実施例4
ヒトキマーゼ阻害活性の測定
ヒトキマーゼ阻害活性の測定には、ヒト皮膚由来キマーゼ(Elastin Product社製、カタログ番号HS214)を用いた。基質としては、Suc−Ala−Ala−Pro−Phe−MCA(ペプチド研究所社製、カタログ番号3114−v)を用いた。即ち、50mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)、3M塩化ナトリウム、100μMSuc−Ala−Ala−Pro−Phe−MCA、150ng/mL ヒト皮膚由来キマーゼおよびジメチルスルホキシド0.5μLまたは供試阻害剤を含むジメチルスルホキシド0.5μLを添加した反応系50μLで室温、5時間反応をおこなった。ヒト皮膚由来キマーゼにより切断を受けて基質から遊離される7−アミノ−4−メチルクマリンの量を、励起波長355nm、蛍光波長460nmにおける蛍光強度を測定することで阻害活性を測定し、酵素活性を50%阻害するのに要する阻害剤の濃度(IC50)を求めた。結果は次の通りであった。
【表5】
【0033】
【発明の効果】
前記式(1)で表される化合物またはその塩は、セリンプロテアーゼ阻害活性を有し、前凝固、高血圧症、慢性気管支炎、膵炎、慢性関節リウマチ、心不全、虚血性末梢循環障害、心筋虚血、静脈機能不全、心筋梗塞後の心不全進行、糖尿病性腎症、腎炎、動脈硬化症、高アルドステロン症、強皮症、糸球体硬化症、腎不全、アルツハイマー病、記憶欠乏症、うつ病、知覚機能障害、不安、緊張症状、不快精神状態、緑内障、高眼圧症、PTCA後再狭窄、喘息、鼻炎、またはアレルギー性疾患の治療剤として有用である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、セリンプロテアーゼに対して阻害作用を有する新規なピリドン誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
セリンプロテアーゼは活性部位にセリン残基を有するペプチダーゼ(EC3.4.21群及びEC3.4.16群)の総称である。セリンプロテアーゼを阻害する物質として、天然物では血漿中に含まれるα1−アンチキモトリプシンや、放線菌の生産するキモスタチンなどが知られており、合成化合物としてはジイソプロピルフルオロホスホリドなどのクロロメチルケトン誘導体や、ジイソプロピルフルオロホスフェートなどが知られているが、医薬品として実用化はされていない。
【0003】
セリンプロテアーゼは様々な疾患と密接に関係している。
【0004】
例えば、セリンプロテアーゼの一種であるカテプシンGは、多形核白血球(PMN)の顆粒中に主に発現され、PMN脱顆粒の間に放出され、血小板凝集を刺激し、血管壁のプロテオグリカン、糖タンパク質、及びコラーゲンを加水分解するセリンプロテアーゼであり、その阻害剤は、炎症及び前凝固(procoagulant)症状の治療及び予防に適すると考えられる。
【0005】
また例えば好中球エラスターゼは、感染や炎症性疾患時に出現する好中球の顆粒から大量に放出されるセリンプロテアーゼであり、肺、軟骨、血管壁、皮膚などの生体内結合組織の間質を構成する蛋白質エラスチン、コラーゲン、プロテオグリカン、フィブロネクチンなどを分解する作用を有する。炎症部位でのエラスターゼの過剰放出による組織障害が関与する疾患として、例えば、慢性気管支炎、喘息、膵炎、腎炎、慢性関節リウマチなどの炎症疾患が知られている。従って、エラスターゼ阻害剤はこれらの疾患の治療あるいは予防に適すると考えられる。
【0006】
また例えばキマーゼは、肥満細胞分泌顆粒中に見出されたセリンプロテアーゼであり、心臓、皮膚、肺、肝臓、腎皮質に多く分布している。ヒト心臓におけるアンジオテンシンIIの産生の80%以上に関与している。また、エンドセリン生成過程、サブスタンスP、バソアクティブ・インテスティナル・ポリペプチド(VIP)、アポ蛋白B等の多くの生理活性物質を基質とし、コラゲナーゼ等の他の生体内プロテアーゼの活性化にも関与している。更にはApoA−Iを基質とすることにより、コレステロールの逆転相系の阻害作用や、タイプIVコラーゲンやフィブロネクチンの細胞外基質を切断し、ヒスタミン等とともに血管透過性を亢進し、ヒスタミン作用を増強し、血清アルブミンからヒスタミン遊離ペプチドを生成し、また、IgGを限定分解し、白血球遊走因子を形成し、炎症性サイトカインの一つであるインターロイキン−1βの前駆体を活性化する等の生体内作用をも有する。従って、キマーゼに対する阻害剤は、心血管障害治療剤、動脈硬化治療剤、抗炎症剤、抗アレルギー剤等治療及び予防に適すると考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
セリンプロテアーゼ阻害剤が上記のような疾患の治療薬として有効であると考えられるため、より効果の高く副作用の少ない化合物を求めて新規なセリンプロテアーゼ阻害剤の探索が行われている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはこのような背景のもと、セリンプロテアーゼを阻害する低分子化合物を、微生物代謝産物から探索した結果、ペニシリウム属カビの培養液中より、 式(1a)
【化2】
および式(1b)
【化3】
で表される新規なピリドン誘導体を見いだし、さらに研究を重ねて本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明は以下のものに関する。
〔1〕 式(1)
【化4】
(式中、Rは水素原子またはカルボキシル基を表す。)
で表される化合物またはその塩。
〔2〕 ペニシリウム属に属する、〔1〕記載の化合物またはその塩生産菌を培養して、その培養物から〔1〕記載の化合物またはその塩を採取する、〔1〕記載の化合物またはその塩の製造方法。
〔3〕 ペニシリウム属に属する、〔1〕記載の化合物またはその塩の生産菌がペニシリウム・エスピー(Penicillium sp.)SPF−32629株である、〔2〕記載の製造方法。
〔4〕 ペニシリウム・エスピー(Penicillium sp.)SPF−32629株。
〔5〕 〔1〕記載の化合物またはその塩を有効成分として含有するセリンプロテアーゼ阻害剤。
〔6〕 セリンプロテアーゼが、カテプシンG、エラスターゼ、およびキマーゼからなる群から選ばれる酵素である、〔5〕記載のセリンプロテアーゼ阻害剤。
〔7〕 〔1〕記載の化合物またはその塩を含有する、前凝固、高血圧症、慢性気管支炎、膵炎、慢性関節リウマチ、心不全、虚血性末梢循環障害、心筋虚血、静脈機能不全、心筋梗塞後の心不全進行、糖尿病性腎症、腎炎、動脈硬化症、高アルドステロン症、強皮症、糸球体硬化症、腎不全、アルツハイマー病、記憶欠乏症、うつ病、知覚機能障害、不安、緊張症状、不快精神状態、緑内障、高眼圧症、PTCA後再狭窄、喘息、鼻炎、またはアレルギー性疾患の治療剤。
【0010】
式(1a)および式(1b)の化合物は、本発明者らが佐賀県鹿島市の土壌より分離したカビSPF−32629株を培養することにより、得ることができる。
【0011】
SPF−32629株は次のような菌学的性質を有する。
【0012】
オートミール寒天培地(日本製薬社製放線菌培地No.3「ダイゴ」)上では、コロニーの生育は早く、27℃、14日で直径5.4cm、ビロード状を呈する。コロニー表面には無色の菌糸と緑色の分生子が認められる。コロニー裏面は白色を呈する。分生子果の形成が豊富に認められ、子嚢果の形成、可溶性色素の産生は認められない。コーンミール寒天培地上では、コロニーの生育は比較的早く、27℃、14日で直径5.1cm、ビロード状を呈する。コロニー表面には無色の菌糸と緑色の分生子が認められる。コロニー裏面は白色を呈する。分生子果の形成が豊富に認められ、子嚢果の形成、可溶性色素の産生は認められない。麦芽エキス寒天培地上では、コロニーの生育はやや遅く、27℃、14日で直径3.8cm、やや盛り上がり、菌糸が豊富でビロード状を呈する。コロニー表面の色は中央が薄い黄色、中央を囲むように白くなり、周縁部は黄色である。コロニー裏面の色は中央がクリーム色で、周縁部が黄色である。分生子果の形成が少し認められるが、可溶性色素の産生および子嚢果の形成は認められない。ポテトデキストロース寒天培地上では、コロニーの生育は遅く、27℃、14日で直径3.1cm、やや盛り上がり、菌糸が豊富でビロード状を呈する。コロニー表面の色は中央が薄い黄色、中央を囲むように白くなり、周縁部は黄色である。コロニー裏面の色は中央が橙色で、周縁部が黄色である。分生子果の形成が少し認められるが、可溶性色素の産生および子嚢果の形成は認められない。
【0013】
麦芽エキス寒天上で27℃、20日間培養した時の形態は次の通りである。分生子柄は長さ100〜300μmで、ペニシリは、3〜4本のメトレの先端に3〜7本のフィアライドが生じる複輪生体対称型である。フィアライドの先端から分生子が50〜100個の連鎖を形成する。分生子は楕円形で、短径1.0〜1.5μm、長径2.0〜2.5μm、表面はしわ状である。コロニー周縁部では単輪生体もわずかに認められる。テレオモルフは認められない。
【0014】
以上の菌学的性質より、本菌株は不完全菌亜門に分類され、ペニシリウム属に属する菌株であると同定し、ペニシリウム・エスピー(Penicillium sp.)SPF−32629と命名し、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託した(受託日:平成14年6月25日;受託番号FERM P−18906)。
【0015】
上記カビの培養に使用される培地は液状でも固体でもよいが、通常は液体培地による振盪培養または通気撹拌培養が有利である。使用する培地は、特に限定されるものではないが、炭素源としては例えばグルコース、ショ糖、グリセリン、デンプン、デキストリン、糖蜜等が用いられ、また窒素源としては、例えばペプトン、カザミノ酸等の蛋白質加水分解物、肉エキス、酵母エキス、大豆粉、綿実粉、コーンスティープリカー、アミノ酸類等の有機窒素源や、アンモニウム塩や硝酸塩等の無機窒素源が用いられる。その他、浸透圧調整、pH調整、微量成分の補給等のために、各種リン酸塩、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸カルシウム等の無機塩類を添加することも可能である。さらに菌の生育を促進する目的で、各種ビタミン類、核酸関連化合物等を添加しても良い。なお、培養期間中に、シリコン油、ポリプロピレングリコール誘導体、大豆油等の消泡剤を添加することも可能である。
【0016】
培養温度としては、好ましくは20〜35℃の範囲、さらに好ましくは25〜30℃の範囲の温度が挙げられる。培養期間としては例えば、5〜15日間の範囲が挙げられる。培地のpHとして例えば、中性付近の範囲が挙げられる。
【0017】
培養液から式(1a)および式(1b)で表される化合物を単離するには、微生物の生産する二次代謝物の培養液から、通常使用される単離手段が使用できる。培養液上清中からの単離法としては、培養濾液からの通常の単離法、例えば溶媒抽出法、イオン交換樹脂法または吸着もしくは分配クロマトグラフィーおよびゲル濾過クロマトグラフィー等が挙げられる。これらの単離法は単独または組み合わせて行うことができる。また高速液体クロマトグラフィー(HPLC)や薄層クロマトグラフィーなどにより単離精製できる。培養菌体から目的物を単離する場合は、ろ過もしくは遠心分離等の手段で集めた菌体を、アセトン等の水溶性有機溶媒を用いて直接抽出することができる。抽出物は培養上清からの単離精製と同様の方法で、目的物を得ることができる。
【0018】
前記式(1)で表される化合物またはその塩には水やエタノール等の医薬品として許容される溶媒との溶媒和物も含まれる。
【0019】
前記式(1)で表される化合物は、常法に従いその薬学的に許容される塩とすることができる。このような塩としては塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸との酸付加塩、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、プロピオン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の有機酸との酸付加塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等の無機塩基との塩、トリエチルアミン、ピペリジン、モルホリン、ピリジン、リジン等の有機塩基との塩を挙げることができる。
【0020】
また、前記式(1)で表される化合物またはその塩は不斉炭素原子を含み立体異性体が存在するが、それらには各異性体の混合物や単離されたものを含む。
【0021】
前記式(1)で表される化合物またはその塩は、経口的または非経口的に投与することができる。すなわち通常用いられる投与形態、例えば粉末、顆粒、カプセル剤、シロップ剤、懸濁液等の剤型で経口的に投与することができ、あるいは、例えば、その溶液、乳剤、懸濁液等の剤型にしたものを注射の型で非経口投与することができる。スプレー剤の型で鼻孔内投与することもできる。前記の適当な投与剤型は、例えば、許容される通常の担体、賦型剤、結合剤、安定剤、希釈剤等に有効成分を配合することにより製造することができる。また、薬学的に許容される緩衝剤、溶解補助剤、等張剤等を添加することもできる。
【0022】
投与量および投与回数は、投与法と患者の年齢、体重、病状等によって異なるが、経口投与の場合は、通常、成人の一日当たり投与量は0.1〜1000mg、好ましくは1〜500mgの範囲で選択すればよい。
【0023】
【実施例】
実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】
実施例1
式(1a)および式(1b)で表される化合物の取得
グルコース2%、ショ糖5%、綿実粉2%、硝酸ナトリウム0.1%、L−ヒスチジン0.1%、リン酸2カリウム0.05%、塩化カリウム0.07%および硫酸マグネシウム7水和物0.0014%を含み、pH7.0に調整した培地80mLを500mL容量の坂口フラスコに分注しオートクレーブで滅菌した。これに斜面培養したペニシリウム・エスピーSPF−32629株(独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター;受託日:平成14年6月25日;受託番号FERM P−18906)を1白金接種し、27℃、130rpmにて3日間振盪培養し、前培養液とした。上記と同じ組成の培地300mLを分注し、オートクレーブ滅菌した2L容量坂口フラスコ16本のそれぞれに、前培養液を7mLずつ植菌し、27℃、115rpmで11日間振とう培養した。
【0025】
培養終了後、培養液を集め、アセトン5Lを加え、2時間攪拌抽出した。8000rpm、20分間の遠心分離により得られる上清から、減圧下アセトンを留去して水溶液残渣を得た。この水溶液残渣を、ろ紙を用いたろ過により、ろ上物とろ液に分けた。ろ液をDIAIONTM HP−20(三菱化学社製5.0φ×25.0cm)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、蒸留水1.5L、25%メタノール1.5L、50%メタノール1.5L、75%メタノール1.5L、100%メタノール1.5L、100%アセトン1.5Lを用いて順次溶出した。
【0026】
100%アセトン溶出画分をろ上物と混合して減圧濃縮し、500mgの黄色粗精製物を得た。これを50mLのクロロホルムに溶解し、シリカゲル(メルク社製キーゼルゲル60、70〜230メッシュ、3.5φ×25cm)を用いるカラムクロマトグラフィーに付した。クロロホルム300mL、クロロホルムとメタノールの97:3混合液300mL、クロロホルムとメタノールの95:5混合液300mL、クロロホルムとメタノールの90:10混合液300mL、クロロホルムとメタノールの80:20混合液300mL、クロロホルムとメタノールの70:30混合液300mLを用いて順次溶出した。クロロホルムとメタノールの80:20混合液と70:30混合液を併せ、減圧濃縮し粗精製物109mgを得た。これをジメチルスルホキシドとメタノールの等量混合液3mLに溶解し、1mLを逆相HPLCに付す操作を3回行った。逆相HPLCの条件は、カラム:WakopakTM Wakosil−II 5C18HGprep(30φ×50mmと30φ×250mmを連結、和光純薬工業製)、溶出液A:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液、溶出液B:アセトニトリル、B液割合55%一定、流速:10mL/分、検出:254nmにおける吸光度、とした。保持時間81分から87分の溶出画分を分取した。これを減圧濃縮することによって、SPF−32629−1(21.6mg)を得た。
【0027】
一方、上記DIAIONTM HP−20(三菱化学社製5.0φ×25.0cm)を用いたカラムクロマトグラフィーの100%メタノール溶出画分1.5Lを減圧濃縮し、4gの黄色粗精製物を得た。これを50mLのメタノールに溶解して、SephadexTM LH−20(アマシャムファルマシアバイオテク社)(4.6φ×48cm)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、メタノールで溶出した。1フラクションあたり30mLとなるように分画し、フラクション11から15を減圧濃縮し、1.5gの黄色粗精製物を得た。これを15mLのクロロホルムに溶解し、シリカゲル(メルク社製キーゼルゲル60、70〜230メッシュ、3.5φ×22cm)を用いるカラムクロマトグラフィーに付した。クロロホルム100mL、クロロホルムとメタノールの98:2混合液300mL、クロロホルムとメタノールの95:5混合液300mLを用いて順次溶出し、1フラクションが20mLとなるように分取した。クロロホルムとメタノールの95:5混合液の溶出画分1から溶出画分15のうち、溶出画分11から溶出画分15までを集め、減圧濃縮して薄黄色の粗精製物を150mg得た。これをメタノール2mLに溶解し、1mLを逆相HPLCに付す操作を2回行った。逆相HPLCの条件は、カラム:WakopakTM Wakosil−II 5C18HGprep(30φ×50mmと30φ×250mmを連結、和光純薬工業製)、溶出液A:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液、溶出液B:アセトニトリル、B液割合37%一定、流速:10mL/分、検出:254nmにおける吸光度、とした。保持時間66分から73分の溶出画分を分取した。これを減圧濃縮することによって、SPF−32629−2(29.8mg)を得た。
【0028】
化合物SPF−32629−1の物理化学的性状は以下のようであった。
【表1】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
外観:淡黄色粉末
分子量:345
分子式:C18H19NO6
高速電子衝撃質量スペクトル(FAB−MS)m/z(positive):346(M+H)+
高速電子衝撃質量スペクトル(FAB−MS)m/z(negative):344(M−H)−
高分解能高速電子衝撃質量スペクトル(HRFAB−MS)m/z(M+H)+:
実測値:346.1291
計算値:346.1291(C18H20NO6)
紫外可視吸収スペクトルλmax(メタノール中)nm(ε):
203(16500)、215sh(13900)、303(6300)
赤外吸収スペクトルνmax(KBr)cm−1:
3247、3093、2964、1748、1643、1617、1466
1H―NMR(アセトン−d6)δppm:
0.92(6H,d,6.5)、2.15(1H,m)、2.41(2H,d,6.8)、6.38(1H,s)、6.76(1H,s)、7.43(3H,d,6.3)、7.57(2H,d,6.3)、13.51(1H,brs)
13C―NMR(アセトン−d6)δppm:
22.5(2C)、26.3、43.3、73.4、96.7、100.2、128.1(2C)、129.5(2C)、129.8、136.8、153.2、166.4、171.4、172.8、175.1
溶解性:水、ヘキサンに不溶、メタノール、DMSOに可溶
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
これらから化合物SPF−32629−1の構造式を:
【化5】
と決定した。
【0029】
また、化合物SPF−32629−2の物理化学的性状は以下のようであった。
【表2】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
外観:淡黄色粉末
分子量:301
分子式:C17H19NO4
高速電子衝撃質量スペクトル(FAB−MS)m/z(positive):302(M+H)+
高速電子衝撃質量スペクトル(FAB−MS)m/z(negative):300(M−H)−
高分解能高速電子衝撃質量スペクトル(HRFAB−MS)m/z(M+H)+:
実測値:302.1392
計算値:302.1392(C17H20NO4)
紫外可視吸収スペクトルλmax(メタノール中)nm(ε):
206(22200)、286(4300)
赤外吸収スペクトルνmax(KBr)cm−1:
3247、3099、2964、1748、1643、1624、1458
1H―NMR(CDCl3)δppm:
0.88(3H,d,6.7)、0.89(3H,d,6.7)、2.08(1H,m)、2.32(2H,d,7.0)、6.09(1H,s)、6.23(1H,s)、6.63(1H,s)、7.32(1H,m)、7.33(2H,m)、7.34(2H,m)
13C―NMR(CDCl3)δppm:
22.2、22.3、25.6、43.0、72.8、97.7、104.1、127.2(2C)、129.1(2C)、129.5、135.3、148.4、164.4、171.4、172.1
溶解性:水、ヘキサンに不溶、メタノール、DMSOに可溶
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
これらから化合物SPF−32629−2の構造式を:
【化6】
と決定した。
【0030】
実施例2 ヒト好中球由来カテプシンG阻害活性の測定
カテプシンG阻害活性の測定には、ヒト好中球由来カテプシンG(ICN Biomedicals社製、カタログ番号191344)を用いた。基質としては、Suc−Ala−Ala−Pro−Phe−MCA(式中、Sucはスクシニル基を、MCAは4−メチルクマリン−7−イルアミノ基を表す。以下同じ。)(ペプチド研究所社製、カタログ番号3114−v)を用いた。即ち、100mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)、1.6M塩化ナトリウム、100μMSuc−Ala−Ala−Pro−Phe−MCA、1μg/mLヒト好中球由来カテプシンGおよびジメチルスルホキシド1.0μLまたは供試阻害剤を含むジメチルスルホキシド1.0μLを添加した反応系100μLで37℃、120分間反応をおこなった。ヒト好中球由来カテプシンGにより切断を受けて基質から遊離される7−アミノ−4−メチルクマリンの量を、励起波長355nm、蛍光波長460nmにおける蛍光強度を測定することで阻害活性を測定し、酵素活性を50%阻害するのに要する阻害剤の濃度(IC50)を求めた。結果は次の通りであった。
【表3】
【0031】
実施例3 ヒト好中球由来エラスターゼ阻害活性の測定
エラスターゼ阻害活性の測定には、ヒト好中球由来エラスターゼ(Athens研究所社製、製品番号16−14−051200)を用いた。基質としては、Suc(OMe)−Ala−Ala−Pro−Val−MCA(式中、Suc(OMe)はメトキシスクシニル基を表す。以下同じ。)(ペプチド研究所社製、カタログ番号3153−v)を用いた。即ち、50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)、2mM塩化カルシウム、100μMSuc(OMe)−Ala−Ala−Pro−Val−MCA、0.3μg/mLヒト好中球由来エラスターゼおよびジメチルスルホキシド1.0μLまたは供試阻害剤を含むジメチルスルホキシド1.0μLを添加した反応系100μLで37℃、120分間反応をおこなった。ヒト好中球由来エラスターゼにより切断を受けて基質から遊離される7−アミノ−4−メチルクマリンの量を、励起波長355nm、蛍光波長460nmにおける蛍光強度を測定することで阻害活性を測定し、酵素活性を50%阻害するのに要する阻害剤の濃度(IC50)を求めた。結果は次の通りであった。
【表4】
【0032】
実施例4
ヒトキマーゼ阻害活性の測定
ヒトキマーゼ阻害活性の測定には、ヒト皮膚由来キマーゼ(Elastin Product社製、カタログ番号HS214)を用いた。基質としては、Suc−Ala−Ala−Pro−Phe−MCA(ペプチド研究所社製、カタログ番号3114−v)を用いた。即ち、50mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)、3M塩化ナトリウム、100μMSuc−Ala−Ala−Pro−Phe−MCA、150ng/mL ヒト皮膚由来キマーゼおよびジメチルスルホキシド0.5μLまたは供試阻害剤を含むジメチルスルホキシド0.5μLを添加した反応系50μLで室温、5時間反応をおこなった。ヒト皮膚由来キマーゼにより切断を受けて基質から遊離される7−アミノ−4−メチルクマリンの量を、励起波長355nm、蛍光波長460nmにおける蛍光強度を測定することで阻害活性を測定し、酵素活性を50%阻害するのに要する阻害剤の濃度(IC50)を求めた。結果は次の通りであった。
【表5】
【0033】
【発明の効果】
前記式(1)で表される化合物またはその塩は、セリンプロテアーゼ阻害活性を有し、前凝固、高血圧症、慢性気管支炎、膵炎、慢性関節リウマチ、心不全、虚血性末梢循環障害、心筋虚血、静脈機能不全、心筋梗塞後の心不全進行、糖尿病性腎症、腎炎、動脈硬化症、高アルドステロン症、強皮症、糸球体硬化症、腎不全、アルツハイマー病、記憶欠乏症、うつ病、知覚機能障害、不安、緊張症状、不快精神状態、緑内障、高眼圧症、PTCA後再狭窄、喘息、鼻炎、またはアレルギー性疾患の治療剤として有用である。
Claims (7)
- ペニシリウム属に属する、請求項1記載の化合物またはその塩生産菌を培養して、その培養物から請求項1記載の化合物またはその塩を採取する、請求項1記載の化合物またはその塩の製造方法。
- ペニシリウム属に属する、請求項1記載の化合物またはその塩の生産菌がペニシリウム・エスピー(Penicillium sp.)SPF−32629株である、請求項2記載の製造方法。
- ペニシリウム・エスピー(Penicillium sp.)SPF−32629株。
- 請求項1記載の化合物またはその塩を有効成分として含有するセリンプロテアーゼ阻害剤。
- セリンプロテアーゼが、カテプシンG、エラスターゼ、およびキマーゼからなる群から選ばれる酵素である、請求項5記載のセリンプロテアーゼ阻害剤。
- 請求項1記載の化合物またはその塩を含有する、前凝固、高血圧症、慢性気管支炎、膵炎、慢性関節リウマチ、心不全、虚血性末梢循環障害、心筋虚血、静脈機能不全、心筋梗塞後の心不全進行、糖尿病性腎症、腎炎、動脈硬化症、高アルドステロン症、強皮症、糸球体硬化症、腎不全、アルツハイマー病、記憶欠乏症、うつ病、知覚機能障害、不安、緊張症状、不快精神状態、緑内障、高眼圧症、PTCA後再狭窄、喘息、鼻炎、またはアレルギー性疾患の治療剤。
Priority Applications (1)
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-
2002
- 2002-08-06 JP JP2002228811A patent/JP2004067584A/ja active Pending
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