JP2004056665A - アンテナ及びそれを内蔵する移動体通信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】グランド縮小の流れの中で、調整の難しい整合回路を設けることなく、輻射効率低下と帯域幅減少とを効率的に抑制可能なアンテナを提供する。
【解決手段】高周波電流を給電する給電素子5と、それを給電しないループ状の無給電素子7と、によりアンテナを構成する。無給電素子7を設けたことにより、設けない場合に比べてアンテナの電気的体積が大きくなる。電気的体積が大きくなった分、アンテナの輻射効率が高まり、帯域幅が広くなる。すなわち、輻射効率低下と帯域幅減少を有効に抑制する。
【選択図】 図5
【解決手段】高周波電流を給電する給電素子5と、それを給電しないループ状の無給電素子7と、によりアンテナを構成する。無給電素子7を設けたことにより、設けない場合に比べてアンテナの電気的体積が大きくなる。電気的体積が大きくなった分、アンテナの輻射効率が高まり、帯域幅が広くなる。すなわち、輻射効率低下と帯域幅減少を有効に抑制する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機や携帯無線通信機等に代表される移動体通信機が内臓するアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年における移動体通信機の普及とともに、携帯や移動のとき便利なように、その小型軽量化が望まれている。そのような移動体通信機が内蔵する電子部品群のうち、半導体集積回路等の小型化は急速に進んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アンテナを共振させるためには、その共振周波数に応じた大きさのグランド(接地板)が必要となるが、上述したような移動体通信機の小型化が加速する中では十分な大きさを確保することが難しい。グランドの大きさが十分でないと給電点インピーダンスの不整合が生じるので、整合回路を付加することが必要条件となる。ところが、整合回路の調整は必ずしも容易なものではないので調整がうまくいかない場合があり、その場合に輻射効率の低下や帯域幅の減少という不都合を生じさせかねない。整合回路の付加はリスクを伴うもの、といえる。この実情を改善しようとしてなされたのが、本発明である。すなわち、グランド縮小の流れの中で、調整の難しい整合回路を設けることなく、輻射効率低下と帯域幅減少とを効率的に抑制可能なアンテナ及びそのアンテナを内蔵する移動体通信機を提供することが本発明の目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、高周波電流を給電する給電素子の他に、それを給電しないループ状の無給電素子を備えることにより、上述の課題解決を図った。その詳しい内容については、項を改めて説明する。なお、何れかの請求項に係る発明の説明にあたって行う用語の定義等は、その性質上可能な範囲において他の請求項に係る発明にも適用があるものとする。
【0005】
(請求項1に記載された発明の特徴)
請求項1に記載された発明に係るアンテナは、高周波電流が給電される給電素子と、当該給電素子と所定間隔を介して配されたループ状の無給電素子と、を含むことを特徴とする。ループ状の無給電素子は、閉鎖型のループ状と開放型のループ状の双方を含む。請求項1のアンテナは、高周波電流を給電する給電素子に加え、これと電磁界結合して共振周波数に共振するループ状の無給電素子を備えているので、前者のみの場合に比べてアンテナの電気的体積が大きい。電気的体積が大きくなった分、アンテナの輻射効率が高まり、帯域幅が広くなる。すなわち、輻射効率低下と帯域幅減少を有効に抑制する。
【0006】
(請求項2に記載された発明の特徴)
請求項2に記載された発明に係るアンテナは、請求項1のアンテナであって、前記無給電素子が、迂回部を含むことを特徴とする。迂回路部の形状や個数に制限はない。迂回部の存在により、それが不存在の場合に比べて無給電素子が長くなる。長くなる分、同じ使用周波数に共振させる場合にアンテナ占有面積が小さくて済む。
【0007】
(請求項3に記載された発明の特徴)
請求項3に記載された発明に係るアンテナは、請求項1又は2に記載されたアンテナであって、前記給電素子と前記無給電素子とが、単一基板(同一基板)に設けられていることを特徴とする。基板の材質に制限はないが、一般には、単層又は積層のプリント配線板やセラミック板が用いられる。単一基板の同一面上に両者が設けられている場合や、一方は面上で他方は積層内部に設けられている場合も、給電素子と無給電素子の双方が単一基板に設けられている場合に含まれる。両素子が単一基板に設けられているので、一旦決定した両素子の相対関係が保持され、これにより相対関係のズレによる輻射効率低下や帯域幅減少が抑制される。
【0008】
(請求項4に記載された発明の特徴)
請求項4に記載された発明に係るアンテナは、請求項3のアンテナであって、前記給電素子が前記基板の一方の面側に、前記無給電素子が当該基板の他方の面側に、それぞれ設けられていることを特徴とする。すなわち、給電素子に対して無給電素子は基板厚み方向に所定間隔を介して配される。基板厚みを調整することにより、給電素子と無給電素子との間隔を設定可能になる。
【0009】
(請求項5に記載された発明の特徴)
請求項5に記載されたアンテナは請求項1乃至4の何れかのアンテナであって、前記給電素子が、誘電体により構成された誘電体基体に設けられていることを特徴とする。給電素子は、誘電体基体に導電性ペーストを塗布する等の方法により形成するのが一般的である。空気中に比べて比誘電率の高い誘電体基体に設けることにより無給電素子の短縮効果が生じ、短縮した分、アンテナ自体が小型化する。
【0010】
(請求項6に記載された発明の特徴)
請求項6に記載された発明に係るアンテナは、請求項3乃至5の何れかのアンテナであって、前記無給電素子が、前記基板にパターン形成されてなることを特徴とする。給電素子も併せてパターン形成されてなるものであってもよい。パターン形成されることにより、少なくとも無給電素子の形状の選択範囲が比較的容易になる。このため、複雑な素子形状であっても、その形成が容易である。
【0011】
(請求項7に記載された発明の特徴)
請求項7に記載した発明に係るアンテナは、請求項1乃至6のアンテナであって、前記無給電素子に囲まれた領域内に、前記給電素子に接続された送受信モジュールが配されていることを特徴とする。すなわち、ループ状の無給電素子の中庭部分に送受信モジュールが配されている。これにより、送受信モジュールのために特別なスペースを確保する必要がなくなり、その分、アンテナ自体を小型化することができる。
【0012】
(請求項8に記載された発明の特徴)
請求項8に記載された発明に係るアンテナは、請求項1乃至7の何れかに記載されたアンテナであって、前記無給電素子の周囲長が、使用波長λ又は当該使用波長λの2分の1とほぼ等しい長さに形成されていることを特徴とする。「ほぼ等しい」とは、閉鎖型ループか開放型ループかの違い、無給電素子の幅や給電素子との電磁界結合の度合い等の要因により、多少の長短が生じるので、長短が生じた場合と、長短が生じず完全に同一の場合の双方を含む。さらに、正又は負のリアクタンスを装荷して、電気的に使用波長λ又はその2分の1とほぼ等しく形成した場合も含む。
【0013】
(請求項9に記載された発明の特徴)
請求項9に記載された発明に係るアンテナは、請求項1乃至8の何れかのアンテナであって、前記給電素子及び前記無給電素子が、多周波(多バンド)で動作可能に構成されていることを特徴とする。多周波とは、たとえば、2つの周波で動作可能とする場合に、広帯域化する場合とデュアルバンド化する場合の双方を含む。すなわち、第1周波と第2周波との異なりを、両者の中心周波数が僅かにずれる程度に設定すれば、前者と後者とを合わせて広帯域化することができる。また、動作周波を十分に異ならせて第1周波と第2周波とを独立させると、デュアルバンド化が可能となる。
【0014】
(請求項10に記載された発明の特徴)
請求項10に記載された発明に係る移動体通信機は、請求項1乃至9の何れかのアンテナを備えていることを特徴とする。これらのアンテナは、上述してきたように、輻射効率が高いし帯域幅が広いので、それを備える移動体通信機を用いれば効率のよい通信が実現する。
【0015】
(請求項11に記載された発明の特徴)
請求項11に記載された発明に係る移動体通信機は、請求項10の移動体通信機であって、当該移動体通信機がパーソナルコンピューター及び/又はマウスであることを特徴とする。移動体通信機をパーソナルコンピューターとマウスに限るものではなく、携帯電話機その他の移動体通信機をも含む趣旨である。パーソナルコンピューターとマウスの少なくとも一方、好ましくは双方に、請求項1乃至8のアンテナを内蔵させれば、その輻射効率の高さと帯域幅の広さによる効率的なワイヤレス(無線)マウスシステムが構築できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1乃至3を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係るアンテナを搭載した通信基板の斜視図である。図2は、図1に示す通信基板の平面図(a)、側面図(b)及び底面図(c)である。図3は、チップアンテナの斜視図である。図4は、図3に示すチップアンテナ(給電素子)の分解斜視図である。図5は、給電素子と無給電素子の相対関係を示す平面図である。図6及び7は、アンテナの帯域特性を示す図表である。図8及び9は、無給電素子の変形例を示す底面図である。図10は、図5に示す給電素子と無給電素子の変形例を示す平面図である。図11及び12は、アンテナを搭載した移動体通信機の正面図及び斜視図である。
【0017】
(通信基板の概略構造)
図1及び2において、符号101が示すのは通信基板101である。通信基板101は、プリント配線板103と、その実装面103a上に設けた送受信モジュール105及び後述するアンテナチップ3と、その取付面103b上に設けたコネクタ107とを備えている。プリント配線板103は、合成樹脂やセラミック等を素材とする矩形の基板である。単層体でも積層体でも構わないが、本実施形態では説明を簡単にするために、特に断らない限りプリント配線板103は単層体であることを前提として説明する。実装面103a上には、アンテナチップ3と送受信モジュール105とを電気的に接続するためのパターン(図示を省略)を形成してあり、後述する無給電素子を形成するために十分なスペースを形成してある。送受信モジュール105は取付面103b上のコネクタ107を介して移動体通信機(図示を省略)と電気的に接続可能に構成してある。送受信モジュール105は、アンテナチップ3を介して電波を送受信するためのモジュールである。
【0018】
(アンテナの構造)
図1乃至5に基づいて、アンテナの構造について説明する。アンテナ1は、アンテナチップ3に形成された給電素子5と、プリント配線板103の取付面103b上に形成された無給電素子7と、を備えている。図3及び4に示すように、アンテナチップ3は、誘電体セラミック材料からなる絶縁性の上層基板9aと下層基板9bとを積層した誘電体基体9を備えている。上層基板9aと下層基板9bとは、平面視したときに同じ大きさの長方形(矩形)に形成してあるため、両者を積層してなる誘電体基体9は直方体形状になる。下層基板9bの上面(上層基板9aと対向する面)の前面は、アンテナを形成するためのアンテナ形成面9cを形成している。下層基板3bが長方形であることから、アンテナ形成面9cも長方形(矩形)になる。誘電体基体9を誘電体セラミック材料により構成したのは、同材料の比誘電率が比較的高いことを利用して、その高い分を利用して給電素子5の長さを短縮するためである。誘電体基体9を積層体により構成したのは、下層基板9b上に形成する給電素子5等を、上層基板9aにより被覆することが、その給電素子5等を保護する上で好ましいからである。誘電体基体9は2層構造としたが、上層基板3を省略して単層構造としてもよい。また、他の層基板をさらに積層して3層又は4層以上の構造としてもよい。誘電体基体9を直方体形状に形成したのは、いわゆるダイサーカットやワイヤーカット等による多数個取りをし易くするためであって、これら以外の形状に形成できることはいうまでもない。
【0019】
(給電素子の構成)
図3乃至5に示すように、アンテナ形成面9c上には、このアンテナ形成面9cの外周に沿って延びる線状の給電素子5を形成してある。給電素子5の形成は、導電ペーストを塗布することにより形成する方法が便利であり、その際の形成ズレを吸収するためのマージンを外周との間に残しておくことが好ましい。給電素子5の基端5aは、誘電体基体9の端面に形成した給電端子11に接続してある。基端5a近傍の分岐点5bから分岐する線状導体13は、グランド端子15を介してグランドGに接続してある。給電点である基端5aにおけるインピーダンス整合を行うためである。給電端子11及びグランド端子15の形成は、誘電体基体9の端面に導電性ペーストを塗布することにより行うのが一般的である。
【0020】
給電素子5は、第1周波数(第1周波数帯)である2.4GHz帯に共振可能な長さ(1/4波長)に形成してあり、開放端17の位置を図3の左右方向ずらすことにより、つまり、給電素子5の全長を加減することにより共振周波数の調整を行うようになっている。2.4GHz帯より高い周波数に共振させる場合は給電素子5の実効長を短くする方向に、逆に第1周波数より低い周波数帯に共振させる場合は同じく実効長を長くする方向に移動させればよい。第1周波数として2.4GHz帯を設定したのは、現在において同周波数が無線LAN等に使用されているからであり、必要に応じて他の周波数(たとえば、2.0GHz,5.0GHz)を設定することを妨げるものではない。なお、図2において、無給電素子7の周囲長に対する給電素子5の長さが短いのは、後者を比誘電率が高い誘電体基体9(図3、4参照)に設けたため、その高い比誘電率により給電素子5が短縮されるためである。
【0021】
(無給電素子の構造)
図2及び5を参照しながら、無給電素子の構造について説明する。無給電素子7は、プリント配線板103の取付面103bの外周にほぼ沿って周回する閉鎖型の矩形ループ状に形成してある。その形成は、取付面103bをエッチング処理することにより行うのが一般的である。導電ペーストの塗布により行うこともできる。プリント配線板103が多層基板である場合には、中間層の表面に無給電素子7を形成してもよい。無給電素子7の周囲長は、給電素子5の使用波長λとほぼ等しい長さに設定してある。この周囲長は、使用波長λと完全に等しい場合もあり得るが、一般には、無給電素子7の幅や給電素子5との位置関係、さらには両者間の電磁界結合の度合い等により多少の長短が生じる。電磁界結合の度合いは、両者間に介在する物質の比誘電率等により定まる。このため、アンテナ1を製作するに当たっては、比誘電率自体を変えることは難しいので、無給電素子7の幅寸法や給電素子5との間隔を適切な値に調整することのほうが便利である。本実施形態では、誘電体基体9の厚みやプリント配線板103の厚みを加減して図4に示す間隔Dを調整している。間隔Dが大きくなればそれだけ給電素子5と無給電素子7間の結合度合い弱くなり、逆に小さくなれば強くなる。無給電素子7は、高周波電流を直接給電する素子ではないため、給電点インピーダンスを考慮する必要がない。したがって、無給電素子7を設けるに当たって、特別な整合回路は不要である。整合回路が不要であるため、これを設けたとしたら生じるであろう整合失敗による輻射効率低下や帯域幅減少ということがない。なお、無給電素子7の周囲長は、その使用波長λの2分の1とほぼ等しい長さとすることも可能である。使用波長λとほぼ等しい場合と同様に、その2分の1とほぼ等しい場合にも使用周波数に共振させることができるからである。
【0022】
無給電素子7を矩形ループ状に形成したのは、そのように形成することにより、矩形の取付面103bを有効活用するためである。すなわち、取付面103bを備えるプリント配線板103は、移動体通信機内に設置されるものであるが、その移動体通信機の小型化の要請からプリント配線板103を設置するスペースにも限りがある。そこで、必要最小限の占有面積(占有体積)を有効活用するためには矩形(方形)が最も好ましいと考えられるからである。設置スペースに余裕がある場合、矩形以外の形状を選択すべき特段の事情がある場合等においては、矩形以外の形状、たとえば、円形や三角形の他に、そのスペース形状に合わせた形状のループ形成も可能である。
【0023】
アンテナ1を、たとえば、2.4G帯で使用する場合、無給電素子7の周囲長は1λで12cm前後、1/2λで6cm前後となる。この場合において、プリント配線板103の取付面103bが、たとえば、その取付先が十分なスペースを持っていないため12cm前後の周囲長を確保できない場合には、たとえば次に述べる方法により足りない分の長さを補充する。第1に、必要周囲長より短い周囲長の無給電素子に正のリアクタンスを装荷させ、これにより実質的に12cm(1λ)前後の周囲長を形成する方法がある。第2に、図8に示す無給電素子7´のように、その途中に、1又は2以上の迂回部7´aを設け、この迂回により周囲長を延ばす方法もある。さらに、図9に示す無給電素子7´´のように、先端開放型のループ状に形成することもできる。無給電素子7´´の周囲長は、これを使用波長λとほぼ等しい長さとしてもよいし、また、使用波長λの2分の1とほぼ等しい長さとしてもよい。
【0024】
(実験結果1)
図6を参照しながら、無給電素子の有無による帯域幅変化の実験結果について説明する。実験に用いた無給電素子ありのアンテナは、図2に示すアンテナ1(無給電素子7の周囲長:ほぼ1λ)そのものであり、無給電素子なしのアンテナは同アンテナから無給電素子を取り除いて給電素子だけで構成したアンテナである。図7に示す図表の縦軸はVSWRを、同じく横軸は周波数を、それぞれ示している。さらに周波数は、1.95GHzから2.95GHzまでを一目盛100MHzで示している。ここで、VSWR2以下の帯域を比較する。破線で示す無給電素子なしのアンテナの場合は、2.35GHz付近をピークとしてほぼ2.30〜2.40GHzという約0.1GHz(100Mz)の範囲でVSWR2以下を得た。他方、実線で示す無給電素子ありのアンテナの場合は、2.25GHz付近をピークとしてほぼ2.20〜2.40GHzという約0.2GHz(200MHz)の範囲でVSWR2以下を得た。この結果から理解されるように、無給電素子がない場合に比べてある場合のVSWR2以下の帯域は、ほぼ2倍となり、使用可能帯域の広がりが確認できた。これは、無給電素子7を設けたほうが、これを設けないよりアンテナ1の電気的体積が大きくなるので、その分、輻射効率をよくし広帯域化に貢献したものと思われる。
【0025】
(実験結果2)
図7を参照しながら、無給電素子の長さによる帯域幅変化の実験結果について説明する。実験に用いたアンテナは、図2に示すアンテナ1であり、この実験では無給電素子7の周囲長を変化させている。すなわち、この実験では、給電素子5はそのままで、無給電素子7の周囲長を使用波長λとほぼ等しくした場合と、使用波長λの2分の1とほぼ等しくした場合と、の帯域幅の変化を観察した。図8に示す図表の縦軸はVSWRを、同じく横軸は周波数を、それぞれ示している。
さらに周波数は、1.00GHzから3.00GHzまでを一目盛200MHzで示している。ここで、VSWR2以下の帯域を比較する。破線で示す1λ無給電素子は、1.7GHz付近と2.40GHz付近の2箇所でVSWR2以下を示しており、デュアルバンドアンテナとして機能させ得ることがわかる。また、実線で示す1/2λ無給電素子の場合は、ほぼ2.00〜2.40GHzという約0.4GHz(400Mz)の広範囲でVSWR2以下を得た。
【0026】
(本実施形態の変形例)
図10を用いて本実施形態の変形例について説明する。図2乃至4に示す本実施形態と本変形例が異なるのは、広帯域化を図る手段として、給電素子及び無給電素子の双方に副素子を設けた点である。以下の説明は、異なる点についてだけ行い、異ならない点については説明を省略する。なお、本実施形態と本変形例とにおいて共通する部材については、本実施形態で使用した部材名と同じ部材名を用いてある。
【0027】
すなわち、図10に示すアンテナ21は、誘電体を基体とするアンテナチップ23には、給電素子25(本実施形態の給電素子5に該当)とともに副給電素子26を設けてある。副給電素子26は、給電素子25の途中にある分岐点25aから分岐して、給電素子25の共振周波数より僅かに高い周波数に共振するように形成してある。この結果、給電素子25単独の周波数帯域に副給電素子26の周波数帯域が重なり、前者単独の場合に比べて広帯域化する。他方、プリント配線板103の表面には、無給電素子27(本実施形態の無給電素子7,7´,7´´に該当)を形成してある。さらに、プリント配線板103は多層構造となっており、それを構成する中間層の上面には、破線で示す副無給電素子28を形成してある。無給電素子27の周囲長は給電素子25の使用波長とほぼ等しい長さに、副無給電素子28の周囲長は副給電素子26の使用波長とほぼ等しい長さに、それぞれ形成してある。その理由は、本実施形態の無給電素子7の説明にある通りである。副給電素子26及び副無給電素子28を兼ね備えるアンテナ21は、これらの副素子の働きにより本実施形態のアンテナ1に比べ、より広帯域化が実現する。
【0028】
(アンテナの使用例)
図11及び12を参照しながら、アンテナの使用例について説明する。図11において符合51が示すのは、移動体通信機の一例である小型コンピュータである。小型コンピュータ51は、その本体53に対して開閉する表示部55を備えている。表示部55は、その上部にアンテナ1を内蔵しており、このアンテナ1を介して他の通信機と無線通信できるように構成してある。ここで、他の通信機として、たとえば、通信機能を搭載した他のコンピュータ(図示せず)や、次に述べる通信機能付きマウスがある。前者の例は、無線LAN(LOCAL AREA NETWORK)等として活用可能である。後者の例は、無線マウスシステムの構築を可能とする。また、移動体無線通信機の他の例として、携帯電話機やPDA(PERSONAL DIGITAL AID)、アマチュア用・業務用無線機がある。
【0029】
図12における符合61は、通信機機能付きマウスを示している。マウス61は、その内部にアンテナ1´を内蔵しており、このアンテナ1´は給電素子(アンテナチップ)63とともに、無給電素子65を備えている。無給電素子65は、給電素子63に対して所定間隔を介して併設しており、両者の電磁界結合は、この所定間隔の加減により調整可能に構成してある。本変形例における無給電素子65は、円形ループ状に構成してある。これは、マウスボール67を囲むように無給電素子65を設置することによりマウス61の内部空間の有効利用を図るためである。
【0030】
【発明の効果】
本発明に係るアンテナによれば、整合回路を設けることなく、輻射効率低下と帯域幅減少とを効率的に抑制可能である。さらに、そのようなアンテナを内蔵する移動体通信機によれば、アンテナが持つ高い輻射効率と広い帯域幅とにより、効率のよい通信が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るアンテナを搭載した通信基板の斜視図である。
【図2】図1に示す通信基板の平面図(a)、側面図(b)及び底面図(c)である。
【図3】チップアンテナ(給電素子)の斜視図である。
【図4】図3に示すチップアンテナの分解斜視図である。
【図5】給電素子と無給電素子の相対関係を示す平面図である。
【図6】アンテナの帯域特性を示す図表である。
【図7】アンテナの帯域特性を示す図表である。
【図8】無給電素子の変形例を示す底面図である。
【図9】無給電素子の変形例を示す底面図である。
【図10】図5に示す給電素子と無給電素子の変形例を示す平面図である。
【図11】アンテナを搭載した移動体通信機の正面図である。
【図12】アンテナを搭載した移動体通信機の斜視図である。
【符号の説明】
1,21 アンテナ
3,23 アンテナチップ
5,25 給電素子
7,27 無給電素子
9 誘電体基体
11 給電端子
13 線状導体
15 グランド端子
17 開放端
26 副給電素子
28 副無給電素子
101 通信基板
103 プリント配線板
105 送受信モジュール
107 コネクタ
G グランド
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機や携帯無線通信機等に代表される移動体通信機が内臓するアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年における移動体通信機の普及とともに、携帯や移動のとき便利なように、その小型軽量化が望まれている。そのような移動体通信機が内蔵する電子部品群のうち、半導体集積回路等の小型化は急速に進んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アンテナを共振させるためには、その共振周波数に応じた大きさのグランド(接地板)が必要となるが、上述したような移動体通信機の小型化が加速する中では十分な大きさを確保することが難しい。グランドの大きさが十分でないと給電点インピーダンスの不整合が生じるので、整合回路を付加することが必要条件となる。ところが、整合回路の調整は必ずしも容易なものではないので調整がうまくいかない場合があり、その場合に輻射効率の低下や帯域幅の減少という不都合を生じさせかねない。整合回路の付加はリスクを伴うもの、といえる。この実情を改善しようとしてなされたのが、本発明である。すなわち、グランド縮小の流れの中で、調整の難しい整合回路を設けることなく、輻射効率低下と帯域幅減少とを効率的に抑制可能なアンテナ及びそのアンテナを内蔵する移動体通信機を提供することが本発明の目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、高周波電流を給電する給電素子の他に、それを給電しないループ状の無給電素子を備えることにより、上述の課題解決を図った。その詳しい内容については、項を改めて説明する。なお、何れかの請求項に係る発明の説明にあたって行う用語の定義等は、その性質上可能な範囲において他の請求項に係る発明にも適用があるものとする。
【0005】
(請求項1に記載された発明の特徴)
請求項1に記載された発明に係るアンテナは、高周波電流が給電される給電素子と、当該給電素子と所定間隔を介して配されたループ状の無給電素子と、を含むことを特徴とする。ループ状の無給電素子は、閉鎖型のループ状と開放型のループ状の双方を含む。請求項1のアンテナは、高周波電流を給電する給電素子に加え、これと電磁界結合して共振周波数に共振するループ状の無給電素子を備えているので、前者のみの場合に比べてアンテナの電気的体積が大きい。電気的体積が大きくなった分、アンテナの輻射効率が高まり、帯域幅が広くなる。すなわち、輻射効率低下と帯域幅減少を有効に抑制する。
【0006】
(請求項2に記載された発明の特徴)
請求項2に記載された発明に係るアンテナは、請求項1のアンテナであって、前記無給電素子が、迂回部を含むことを特徴とする。迂回路部の形状や個数に制限はない。迂回部の存在により、それが不存在の場合に比べて無給電素子が長くなる。長くなる分、同じ使用周波数に共振させる場合にアンテナ占有面積が小さくて済む。
【0007】
(請求項3に記載された発明の特徴)
請求項3に記載された発明に係るアンテナは、請求項1又は2に記載されたアンテナであって、前記給電素子と前記無給電素子とが、単一基板(同一基板)に設けられていることを特徴とする。基板の材質に制限はないが、一般には、単層又は積層のプリント配線板やセラミック板が用いられる。単一基板の同一面上に両者が設けられている場合や、一方は面上で他方は積層内部に設けられている場合も、給電素子と無給電素子の双方が単一基板に設けられている場合に含まれる。両素子が単一基板に設けられているので、一旦決定した両素子の相対関係が保持され、これにより相対関係のズレによる輻射効率低下や帯域幅減少が抑制される。
【0008】
(請求項4に記載された発明の特徴)
請求項4に記載された発明に係るアンテナは、請求項3のアンテナであって、前記給電素子が前記基板の一方の面側に、前記無給電素子が当該基板の他方の面側に、それぞれ設けられていることを特徴とする。すなわち、給電素子に対して無給電素子は基板厚み方向に所定間隔を介して配される。基板厚みを調整することにより、給電素子と無給電素子との間隔を設定可能になる。
【0009】
(請求項5に記載された発明の特徴)
請求項5に記載されたアンテナは請求項1乃至4の何れかのアンテナであって、前記給電素子が、誘電体により構成された誘電体基体に設けられていることを特徴とする。給電素子は、誘電体基体に導電性ペーストを塗布する等の方法により形成するのが一般的である。空気中に比べて比誘電率の高い誘電体基体に設けることにより無給電素子の短縮効果が生じ、短縮した分、アンテナ自体が小型化する。
【0010】
(請求項6に記載された発明の特徴)
請求項6に記載された発明に係るアンテナは、請求項3乃至5の何れかのアンテナであって、前記無給電素子が、前記基板にパターン形成されてなることを特徴とする。給電素子も併せてパターン形成されてなるものであってもよい。パターン形成されることにより、少なくとも無給電素子の形状の選択範囲が比較的容易になる。このため、複雑な素子形状であっても、その形成が容易である。
【0011】
(請求項7に記載された発明の特徴)
請求項7に記載した発明に係るアンテナは、請求項1乃至6のアンテナであって、前記無給電素子に囲まれた領域内に、前記給電素子に接続された送受信モジュールが配されていることを特徴とする。すなわち、ループ状の無給電素子の中庭部分に送受信モジュールが配されている。これにより、送受信モジュールのために特別なスペースを確保する必要がなくなり、その分、アンテナ自体を小型化することができる。
【0012】
(請求項8に記載された発明の特徴)
請求項8に記載された発明に係るアンテナは、請求項1乃至7の何れかに記載されたアンテナであって、前記無給電素子の周囲長が、使用波長λ又は当該使用波長λの2分の1とほぼ等しい長さに形成されていることを特徴とする。「ほぼ等しい」とは、閉鎖型ループか開放型ループかの違い、無給電素子の幅や給電素子との電磁界結合の度合い等の要因により、多少の長短が生じるので、長短が生じた場合と、長短が生じず完全に同一の場合の双方を含む。さらに、正又は負のリアクタンスを装荷して、電気的に使用波長λ又はその2分の1とほぼ等しく形成した場合も含む。
【0013】
(請求項9に記載された発明の特徴)
請求項9に記載された発明に係るアンテナは、請求項1乃至8の何れかのアンテナであって、前記給電素子及び前記無給電素子が、多周波(多バンド)で動作可能に構成されていることを特徴とする。多周波とは、たとえば、2つの周波で動作可能とする場合に、広帯域化する場合とデュアルバンド化する場合の双方を含む。すなわち、第1周波と第2周波との異なりを、両者の中心周波数が僅かにずれる程度に設定すれば、前者と後者とを合わせて広帯域化することができる。また、動作周波を十分に異ならせて第1周波と第2周波とを独立させると、デュアルバンド化が可能となる。
【0014】
(請求項10に記載された発明の特徴)
請求項10に記載された発明に係る移動体通信機は、請求項1乃至9の何れかのアンテナを備えていることを特徴とする。これらのアンテナは、上述してきたように、輻射効率が高いし帯域幅が広いので、それを備える移動体通信機を用いれば効率のよい通信が実現する。
【0015】
(請求項11に記載された発明の特徴)
請求項11に記載された発明に係る移動体通信機は、請求項10の移動体通信機であって、当該移動体通信機がパーソナルコンピューター及び/又はマウスであることを特徴とする。移動体通信機をパーソナルコンピューターとマウスに限るものではなく、携帯電話機その他の移動体通信機をも含む趣旨である。パーソナルコンピューターとマウスの少なくとも一方、好ましくは双方に、請求項1乃至8のアンテナを内蔵させれば、その輻射効率の高さと帯域幅の広さによる効率的なワイヤレス(無線)マウスシステムが構築できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1乃至3を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係るアンテナを搭載した通信基板の斜視図である。図2は、図1に示す通信基板の平面図(a)、側面図(b)及び底面図(c)である。図3は、チップアンテナの斜視図である。図4は、図3に示すチップアンテナ(給電素子)の分解斜視図である。図5は、給電素子と無給電素子の相対関係を示す平面図である。図6及び7は、アンテナの帯域特性を示す図表である。図8及び9は、無給電素子の変形例を示す底面図である。図10は、図5に示す給電素子と無給電素子の変形例を示す平面図である。図11及び12は、アンテナを搭載した移動体通信機の正面図及び斜視図である。
【0017】
(通信基板の概略構造)
図1及び2において、符号101が示すのは通信基板101である。通信基板101は、プリント配線板103と、その実装面103a上に設けた送受信モジュール105及び後述するアンテナチップ3と、その取付面103b上に設けたコネクタ107とを備えている。プリント配線板103は、合成樹脂やセラミック等を素材とする矩形の基板である。単層体でも積層体でも構わないが、本実施形態では説明を簡単にするために、特に断らない限りプリント配線板103は単層体であることを前提として説明する。実装面103a上には、アンテナチップ3と送受信モジュール105とを電気的に接続するためのパターン(図示を省略)を形成してあり、後述する無給電素子を形成するために十分なスペースを形成してある。送受信モジュール105は取付面103b上のコネクタ107を介して移動体通信機(図示を省略)と電気的に接続可能に構成してある。送受信モジュール105は、アンテナチップ3を介して電波を送受信するためのモジュールである。
【0018】
(アンテナの構造)
図1乃至5に基づいて、アンテナの構造について説明する。アンテナ1は、アンテナチップ3に形成された給電素子5と、プリント配線板103の取付面103b上に形成された無給電素子7と、を備えている。図3及び4に示すように、アンテナチップ3は、誘電体セラミック材料からなる絶縁性の上層基板9aと下層基板9bとを積層した誘電体基体9を備えている。上層基板9aと下層基板9bとは、平面視したときに同じ大きさの長方形(矩形)に形成してあるため、両者を積層してなる誘電体基体9は直方体形状になる。下層基板9bの上面(上層基板9aと対向する面)の前面は、アンテナを形成するためのアンテナ形成面9cを形成している。下層基板3bが長方形であることから、アンテナ形成面9cも長方形(矩形)になる。誘電体基体9を誘電体セラミック材料により構成したのは、同材料の比誘電率が比較的高いことを利用して、その高い分を利用して給電素子5の長さを短縮するためである。誘電体基体9を積層体により構成したのは、下層基板9b上に形成する給電素子5等を、上層基板9aにより被覆することが、その給電素子5等を保護する上で好ましいからである。誘電体基体9は2層構造としたが、上層基板3を省略して単層構造としてもよい。また、他の層基板をさらに積層して3層又は4層以上の構造としてもよい。誘電体基体9を直方体形状に形成したのは、いわゆるダイサーカットやワイヤーカット等による多数個取りをし易くするためであって、これら以外の形状に形成できることはいうまでもない。
【0019】
(給電素子の構成)
図3乃至5に示すように、アンテナ形成面9c上には、このアンテナ形成面9cの外周に沿って延びる線状の給電素子5を形成してある。給電素子5の形成は、導電ペーストを塗布することにより形成する方法が便利であり、その際の形成ズレを吸収するためのマージンを外周との間に残しておくことが好ましい。給電素子5の基端5aは、誘電体基体9の端面に形成した給電端子11に接続してある。基端5a近傍の分岐点5bから分岐する線状導体13は、グランド端子15を介してグランドGに接続してある。給電点である基端5aにおけるインピーダンス整合を行うためである。給電端子11及びグランド端子15の形成は、誘電体基体9の端面に導電性ペーストを塗布することにより行うのが一般的である。
【0020】
給電素子5は、第1周波数(第1周波数帯)である2.4GHz帯に共振可能な長さ(1/4波長)に形成してあり、開放端17の位置を図3の左右方向ずらすことにより、つまり、給電素子5の全長を加減することにより共振周波数の調整を行うようになっている。2.4GHz帯より高い周波数に共振させる場合は給電素子5の実効長を短くする方向に、逆に第1周波数より低い周波数帯に共振させる場合は同じく実効長を長くする方向に移動させればよい。第1周波数として2.4GHz帯を設定したのは、現在において同周波数が無線LAN等に使用されているからであり、必要に応じて他の周波数(たとえば、2.0GHz,5.0GHz)を設定することを妨げるものではない。なお、図2において、無給電素子7の周囲長に対する給電素子5の長さが短いのは、後者を比誘電率が高い誘電体基体9(図3、4参照)に設けたため、その高い比誘電率により給電素子5が短縮されるためである。
【0021】
(無給電素子の構造)
図2及び5を参照しながら、無給電素子の構造について説明する。無給電素子7は、プリント配線板103の取付面103bの外周にほぼ沿って周回する閉鎖型の矩形ループ状に形成してある。その形成は、取付面103bをエッチング処理することにより行うのが一般的である。導電ペーストの塗布により行うこともできる。プリント配線板103が多層基板である場合には、中間層の表面に無給電素子7を形成してもよい。無給電素子7の周囲長は、給電素子5の使用波長λとほぼ等しい長さに設定してある。この周囲長は、使用波長λと完全に等しい場合もあり得るが、一般には、無給電素子7の幅や給電素子5との位置関係、さらには両者間の電磁界結合の度合い等により多少の長短が生じる。電磁界結合の度合いは、両者間に介在する物質の比誘電率等により定まる。このため、アンテナ1を製作するに当たっては、比誘電率自体を変えることは難しいので、無給電素子7の幅寸法や給電素子5との間隔を適切な値に調整することのほうが便利である。本実施形態では、誘電体基体9の厚みやプリント配線板103の厚みを加減して図4に示す間隔Dを調整している。間隔Dが大きくなればそれだけ給電素子5と無給電素子7間の結合度合い弱くなり、逆に小さくなれば強くなる。無給電素子7は、高周波電流を直接給電する素子ではないため、給電点インピーダンスを考慮する必要がない。したがって、無給電素子7を設けるに当たって、特別な整合回路は不要である。整合回路が不要であるため、これを設けたとしたら生じるであろう整合失敗による輻射効率低下や帯域幅減少ということがない。なお、無給電素子7の周囲長は、その使用波長λの2分の1とほぼ等しい長さとすることも可能である。使用波長λとほぼ等しい場合と同様に、その2分の1とほぼ等しい場合にも使用周波数に共振させることができるからである。
【0022】
無給電素子7を矩形ループ状に形成したのは、そのように形成することにより、矩形の取付面103bを有効活用するためである。すなわち、取付面103bを備えるプリント配線板103は、移動体通信機内に設置されるものであるが、その移動体通信機の小型化の要請からプリント配線板103を設置するスペースにも限りがある。そこで、必要最小限の占有面積(占有体積)を有効活用するためには矩形(方形)が最も好ましいと考えられるからである。設置スペースに余裕がある場合、矩形以外の形状を選択すべき特段の事情がある場合等においては、矩形以外の形状、たとえば、円形や三角形の他に、そのスペース形状に合わせた形状のループ形成も可能である。
【0023】
アンテナ1を、たとえば、2.4G帯で使用する場合、無給電素子7の周囲長は1λで12cm前後、1/2λで6cm前後となる。この場合において、プリント配線板103の取付面103bが、たとえば、その取付先が十分なスペースを持っていないため12cm前後の周囲長を確保できない場合には、たとえば次に述べる方法により足りない分の長さを補充する。第1に、必要周囲長より短い周囲長の無給電素子に正のリアクタンスを装荷させ、これにより実質的に12cm(1λ)前後の周囲長を形成する方法がある。第2に、図8に示す無給電素子7´のように、その途中に、1又は2以上の迂回部7´aを設け、この迂回により周囲長を延ばす方法もある。さらに、図9に示す無給電素子7´´のように、先端開放型のループ状に形成することもできる。無給電素子7´´の周囲長は、これを使用波長λとほぼ等しい長さとしてもよいし、また、使用波長λの2分の1とほぼ等しい長さとしてもよい。
【0024】
(実験結果1)
図6を参照しながら、無給電素子の有無による帯域幅変化の実験結果について説明する。実験に用いた無給電素子ありのアンテナは、図2に示すアンテナ1(無給電素子7の周囲長:ほぼ1λ)そのものであり、無給電素子なしのアンテナは同アンテナから無給電素子を取り除いて給電素子だけで構成したアンテナである。図7に示す図表の縦軸はVSWRを、同じく横軸は周波数を、それぞれ示している。さらに周波数は、1.95GHzから2.95GHzまでを一目盛100MHzで示している。ここで、VSWR2以下の帯域を比較する。破線で示す無給電素子なしのアンテナの場合は、2.35GHz付近をピークとしてほぼ2.30〜2.40GHzという約0.1GHz(100Mz)の範囲でVSWR2以下を得た。他方、実線で示す無給電素子ありのアンテナの場合は、2.25GHz付近をピークとしてほぼ2.20〜2.40GHzという約0.2GHz(200MHz)の範囲でVSWR2以下を得た。この結果から理解されるように、無給電素子がない場合に比べてある場合のVSWR2以下の帯域は、ほぼ2倍となり、使用可能帯域の広がりが確認できた。これは、無給電素子7を設けたほうが、これを設けないよりアンテナ1の電気的体積が大きくなるので、その分、輻射効率をよくし広帯域化に貢献したものと思われる。
【0025】
(実験結果2)
図7を参照しながら、無給電素子の長さによる帯域幅変化の実験結果について説明する。実験に用いたアンテナは、図2に示すアンテナ1であり、この実験では無給電素子7の周囲長を変化させている。すなわち、この実験では、給電素子5はそのままで、無給電素子7の周囲長を使用波長λとほぼ等しくした場合と、使用波長λの2分の1とほぼ等しくした場合と、の帯域幅の変化を観察した。図8に示す図表の縦軸はVSWRを、同じく横軸は周波数を、それぞれ示している。
さらに周波数は、1.00GHzから3.00GHzまでを一目盛200MHzで示している。ここで、VSWR2以下の帯域を比較する。破線で示す1λ無給電素子は、1.7GHz付近と2.40GHz付近の2箇所でVSWR2以下を示しており、デュアルバンドアンテナとして機能させ得ることがわかる。また、実線で示す1/2λ無給電素子の場合は、ほぼ2.00〜2.40GHzという約0.4GHz(400Mz)の広範囲でVSWR2以下を得た。
【0026】
(本実施形態の変形例)
図10を用いて本実施形態の変形例について説明する。図2乃至4に示す本実施形態と本変形例が異なるのは、広帯域化を図る手段として、給電素子及び無給電素子の双方に副素子を設けた点である。以下の説明は、異なる点についてだけ行い、異ならない点については説明を省略する。なお、本実施形態と本変形例とにおいて共通する部材については、本実施形態で使用した部材名と同じ部材名を用いてある。
【0027】
すなわち、図10に示すアンテナ21は、誘電体を基体とするアンテナチップ23には、給電素子25(本実施形態の給電素子5に該当)とともに副給電素子26を設けてある。副給電素子26は、給電素子25の途中にある分岐点25aから分岐して、給電素子25の共振周波数より僅かに高い周波数に共振するように形成してある。この結果、給電素子25単独の周波数帯域に副給電素子26の周波数帯域が重なり、前者単独の場合に比べて広帯域化する。他方、プリント配線板103の表面には、無給電素子27(本実施形態の無給電素子7,7´,7´´に該当)を形成してある。さらに、プリント配線板103は多層構造となっており、それを構成する中間層の上面には、破線で示す副無給電素子28を形成してある。無給電素子27の周囲長は給電素子25の使用波長とほぼ等しい長さに、副無給電素子28の周囲長は副給電素子26の使用波長とほぼ等しい長さに、それぞれ形成してある。その理由は、本実施形態の無給電素子7の説明にある通りである。副給電素子26及び副無給電素子28を兼ね備えるアンテナ21は、これらの副素子の働きにより本実施形態のアンテナ1に比べ、より広帯域化が実現する。
【0028】
(アンテナの使用例)
図11及び12を参照しながら、アンテナの使用例について説明する。図11において符合51が示すのは、移動体通信機の一例である小型コンピュータである。小型コンピュータ51は、その本体53に対して開閉する表示部55を備えている。表示部55は、その上部にアンテナ1を内蔵しており、このアンテナ1を介して他の通信機と無線通信できるように構成してある。ここで、他の通信機として、たとえば、通信機能を搭載した他のコンピュータ(図示せず)や、次に述べる通信機能付きマウスがある。前者の例は、無線LAN(LOCAL AREA NETWORK)等として活用可能である。後者の例は、無線マウスシステムの構築を可能とする。また、移動体無線通信機の他の例として、携帯電話機やPDA(PERSONAL DIGITAL AID)、アマチュア用・業務用無線機がある。
【0029】
図12における符合61は、通信機機能付きマウスを示している。マウス61は、その内部にアンテナ1´を内蔵しており、このアンテナ1´は給電素子(アンテナチップ)63とともに、無給電素子65を備えている。無給電素子65は、給電素子63に対して所定間隔を介して併設しており、両者の電磁界結合は、この所定間隔の加減により調整可能に構成してある。本変形例における無給電素子65は、円形ループ状に構成してある。これは、マウスボール67を囲むように無給電素子65を設置することによりマウス61の内部空間の有効利用を図るためである。
【0030】
【発明の効果】
本発明に係るアンテナによれば、整合回路を設けることなく、輻射効率低下と帯域幅減少とを効率的に抑制可能である。さらに、そのようなアンテナを内蔵する移動体通信機によれば、アンテナが持つ高い輻射効率と広い帯域幅とにより、効率のよい通信が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るアンテナを搭載した通信基板の斜視図である。
【図2】図1に示す通信基板の平面図(a)、側面図(b)及び底面図(c)である。
【図3】チップアンテナ(給電素子)の斜視図である。
【図4】図3に示すチップアンテナの分解斜視図である。
【図5】給電素子と無給電素子の相対関係を示す平面図である。
【図6】アンテナの帯域特性を示す図表である。
【図7】アンテナの帯域特性を示す図表である。
【図8】無給電素子の変形例を示す底面図である。
【図9】無給電素子の変形例を示す底面図である。
【図10】図5に示す給電素子と無給電素子の変形例を示す平面図である。
【図11】アンテナを搭載した移動体通信機の正面図である。
【図12】アンテナを搭載した移動体通信機の斜視図である。
【符号の説明】
1,21 アンテナ
3,23 アンテナチップ
5,25 給電素子
7,27 無給電素子
9 誘電体基体
11 給電端子
13 線状導体
15 グランド端子
17 開放端
26 副給電素子
28 副無給電素子
101 通信基板
103 プリント配線板
105 送受信モジュール
107 コネクタ
G グランド
Claims (11)
- 高周波電流が給電される給電素子と、
当該給電素子と所定間隔を介して配されたループ状の無給電素子と、を含む
ことを特徴とするアンテナ。 - 前記無給電素子が、迂回部を含む
ことを特徴とする請求項1に記載されたアンテナ。 - 前記給電素子と前記無給電素子とが、単一基板に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載されたアンテナ。 - 前記給電素子が前記基板の一方の面側に、前記無給電素子が当該基板の他方の面側に、それぞれ設けられている
ことを特徴とする請求項3に記載されたアンテナ。 - 前記給電素子が、誘電体により構成された誘電体基体に設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載されたアンテナ。 - 前記無給電素子が、前記基板にパターン形成されてなる
ことを特徴とする請求項3乃至5に記載されたアンテナ。 - 前記無給電素子に囲まれた領域内に、前記給電素子に接続された送受信モジュールが配されている
ことを特徴とする請求項1乃至6に記載されたアンテナ。 - 前記無給電素子の周囲長が、使用波長λ又は当該使用波長λの2分の1とほぼ等しい長さに形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載されたアンテナ。 - 前記給電素子及び前記無給電素子が、多周波で動作可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載されたアンテナ。 - 請求項1乃至9の何れかのアンテナを備えている
ことを特徴とする移動体通信機。 - 前記移動体通信機が、パーソナルコンピューター及び/又はマウスである
ことを特徴とする請求項10に記載された移動体通信機。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002214314A JP2004056665A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | アンテナ及びそれを内蔵する移動体通信機 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2002214314A JP2004056665A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | アンテナ及びそれを内蔵する移動体通信機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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- 2002-07-23 JP JP2002214314A patent/JP2004056665A/ja active Pending
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