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JP2003536342A - アナログ−デジタル変換のフルスケール・キャリブレーション - Google Patents

アナログ−デジタル変換のフルスケール・キャリブレーション

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JP2003536342A
JP2003536342A JP2002504024A JP2002504024A JP2003536342A JP 2003536342 A JP2003536342 A JP 2003536342A JP 2002504024 A JP2002504024 A JP 2002504024A JP 2002504024 A JP2002504024 A JP 2002504024A JP 2003536342 A JP2003536342 A JP 2003536342A
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signal
digital
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ミカエル ピーターソン,
ピーター ヘンデル,
ミカエル スコグルンド,
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テレフォンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)
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Publication date
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/10Calibration or testing
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    • H03M1/1038Calibration over the full range of the converter, e.g. for correcting differential non-linearity by storing corrected or correction values in one or more digital look-up tables
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters

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  • Nonlinear Science (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 未知のハ゜ラメ-タ及び/又はADC(105)のタ゛イナミック・レンシ゛を超える振幅を持つ基準信号でのADC(105)のキャリフ゛レ-ションを可能にする方法及び装置。与えられるアナロク゛基準信号s(t)がADC(105)に供給される。FIRフィルタ(455)は入力として信号x(k)を受けると共に信号s(t)のサンフ゜リンク゛された段階として推定値((k))を出力する。アナロク゛入力信号の波形タイフ゜が分かっていることを利用してアナロク゛入力信号をテ゛シ゛タル領域で近似する再構成テ-フ゛ルが生成される。実際のADC(105)の出力が再構成テ-フ゛ル中の値と比較されてキャリフ゛レ-ション用の補正テ-フ゛ル(350)が生成される。他の実施形態として、入力アナロク゛基準信号s(t)の振幅がADC(105)の最大振れ幅を超える場合に、キャリフ゛レ-ション・ロシ゛ック(320)がADC(105)の出力(x(k))を補間して入力アナロク゛基準信号s(t)のクリッフ゜された部分を再構成する。その後、FIRフィルタが補間から再構成された信号を利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の引照) この出願は、1998年11月20日に出願された同時係属中の米国出願シリ
アルNo.09/196,811の一部継続出願である。これにより、その米国
出願シリアルNo.09/196,811は、ここにそっくりそのまま参照によ
って取り込まれる。
【0002】 (発明の背景) 発明の属する技術分野 本発明は、アナログ−デジタル変換器(ADC(analog-to-digital converter
))の分野の全般に関する。また特に、本発明は、(これに限定されるわけでは
ないが一例としては)未知のパラメータを有し、かつ/又は、ADCにおける最
大の振れ幅を超える振幅の振れ幅を有する基準信号の動的な推定によってキャリ
ブレーションを成し遂げることができるADCのデジタル・キャリブレーション
に関する。
【0003】 関連技術の説明 自然界はアナログ領域で動いているが、情報の信号(音声やデータ等)につい
ては、デジタル領域でより効率的に処理され、送信ないし伝送され若しくはその
他の取扱いをなされる場合が多々あり得る。アナログ領域からデジタル領域への
変換は、ADCによって成し遂げられる。ADCは、入力としてアナログ信号を
受け、そして、出力としてデジタル信号を生成する。しかし、仮にADCが理想
的に動作するものであったとしても、変換の過程においてアナログ信号中にある
多少の情報が失われることはどうしても避けられない。そして不都合なことに、
現実的なADCは理想的には動作しない。このため、現実的なADCのデジタル
出力は、アナログ入力に対して理想的なADCと同様の精確さで追従するものに
さえなっていない。
【0004】 したがって、現実的なADCについては、理想的なADCに近付けるように製
造及び/又は調整を行うことが有益である。現実的なADCの性能を修正ないし
変更して可能な限り理想的なADCに近いものをエミュレートするために、現実
的なADCのキャリブレーションをする技術が開発されてきた。例えば、高精度
のデジタル電圧計を利用して、デジタル化によって生じる誤差を静的なアナログ
基準電圧若しくはゆっくり変動するアナログ基準電圧で表すようにする、ADC
のキャリブレーションが従来より行われている。その静的な試験による結果は、
ハードウェア若しくはソフトウェアで実現するキャリブレーション方式の基礎な
いし基準を形成するものとなる。ADCのキャリブレーションをする在来の別の
方法としては、正弦波の基準信号を用いるものもある。基準のサンプリングを行
うと共に、理想的なサンプルの推定値を計算する。これらの推定値は、キャリブ
レーション信号の周波数が既知であることが必要とされる最小二乗誤差の規準を
利用して計算する。次に、各誤差(すなわち、推定した各値とキャリブレーショ
ンをしているADCにより出力されて実際にサンプリングされた各値との差)を
利用して補正テーブルを構築する。以後においては、その補正テーブルを利用し
て実際のアナログ入力信号(例えばキャリブレーションしていないアナログ入力
信号や機能する上でのアナログ入力信号等)のサンプリングされた値を修正でき
ることになる。
【0005】 効率的なキャリブレーション方式では、ADCのキャリブレーションをする(
一ないし複数の)期間中にそれぞれのサンプル毎の単位で基準信号を動的に推定
することが必要とされる。ADCのキャリブレーション中に1つ又は2つ以上の
未知のパラメータ(例えば未知の周波数や位相等)を伴う基準信号(例えばキャ
リブレーション信号)の動的推定をする方法は今のところ存在しない。このため
、現存するキャリブレーションの手順は、精確で高価な信号発生器及び/又は精
密で多大な費用のかかる計測用の構成要素に頼ったものとなっている。
【0006】 この一部継続出願の特許出願(米国出願シリアルNo.09/196,811
)は、以下において説明するように、先のキャリブレーションの手順に存在して
いる上述の問題を払拭するものとなっている。すなわち、その特許出願における
方法や装置は、従来技術の不具合を克服するものとなっている。例えば、それ以
前には認識されていなかったが、与えられた波形タイプの基準信号ではあっても
未知のパラメータを有している基準信号を用いたADCのキャリブレーションを
可能にする点は有益であろう。すなわち、この点は、かかるキャリブレーション
の手順が単一のADCを用いるシステムのオーバーフロー処理容量を利用してリ
アルタイムで成し遂げることもできる場合に有益となる。その特許出願の発明は
、これらの利益を提供する。
【0007】 しかしながら、その特許出願の発明によっては解決されない他の問題が依然と
して存在する。例えば、ADCのフルスケール入力レンジに等しくない振幅を有
する入力信号(例えば正弦波等)を用いると、結果として良好なキャリブレーシ
ョンができないことにもなり得る。その入力信号の振幅がADCの最大の振れ幅
よりも小さい場合には、ADCの量子化レベルがすべて発生することにはならず
、したがって、ADCは、最大の振れ幅に亘る全域のキャリブレーションがなさ
れていないことから生じる性能の損失を有することになる。一方、その入力信号
の振幅がADCの最大の振れ幅よりも大きい場合には、ADCのキャリブレーシ
ョンが誤って行われることになり得る。さらに、非線形性とオフセット誤差がそ
れぞれの試験対象とするADCに固有のものであることから、入力信号の振幅を
ADCの最大の振れ幅に厳密に整合させることが困難であり、かつ/又は、多大
な費用を要することとなっている。
【0008】 (発明の要約) 本発明に係る方法及び装置によれば、従来技術の不具合は克服される。例えば
、これまでは認識されていなかったが、ADCの最大の振れ幅を超える基準信号
ではあっても誤ったキャリブレーションの原因とはならない基準信号を用いたA
DCのキャリブレーションを可能にする点は有益であろう。すなわち、この点は
、かかるキャリブレーションの手順がADCを用いるシステムのオーバーフロー
処理容量を利用してリアルタイムで成し遂げることもできる場合に有益となる。
【0009】 本発明に係る方法や装置によれば、これらの利益や他の利益を得ることが達成
され、本発明は、任意選択的に、前記特許出願に係る発明と共に相乗作用をなす
ように利用することもできる。したがって、この一部継続出願に係る発明によっ
て追加される利益は、互いの発明思想を組み合わせることによって実現すること
もできる。その目的のために、本発明の全般において、発生させることが容易な
アナログのキャリブレーション信号(例えば正弦波状信号等)を用いてADCの
キャリブレーションをすることもできる。しかし、本発明は、さらにのこぎり波
や三角波等のような他のキャリブレーション信号に対しても同様に適用可能であ
る。有利な点として、本発明の原理に基づくキャリブレーション方式は、キャリ
ブレーション信号の実際のパラメータ(例えば、正弦波状タイプのキャリブレー
ション信号についての振幅、周波数、初期位相等)から独立したものとなってい
る。キャリブレーションのために必要とされる、適用されるキャリブレーション
信号の関連するパラメータは、変換されたデジタルデータから計算される。
【0010】 一実施形態として、本発明は、キャリブレーション信号のパラメータのすべて
が分かっていなくてもADCのキャリブレーションを可能にするために、いくつ
かの代表的な処理ないし動作をする構成要素によって構成することができる。推
定器は、既知の波形のタイプのキャリブレーション信号の関連する(1つないし
複数の)パラメータ(例えば周波数等)の推定値をADCのデジタル出力から計
算する。フィルタは、時間の情報とキャリブレーション信号の推定された(1つ
ないし複数の)パラメータに関する少なくとも1つの変数とを利用して、デジタ
ル領域においてキャリブレーション信号を再構成する。さらに、テーブル生成器
は、ADCの出力と再構成されたキャリブレーション信号から補正テーブルのエ
ントリを計算する。
【0011】 別の実施形態として、本発明は、ADCのダイナミック・レンジを超えるキャ
リブレーション信号を用いるADCのキャリブレーションを可能にするために、
いくつかの代表的な処理ないし動作をする構成要素によって構成することができ
る。推定器は、既知の波形のタイプのキャリブレーション信号の関連する(1つ
ないし複数の)パラメータ(例えば周波数等)の推定値をADCのデジタル出力
から計算する。非線形プロセッサ(NLP(non-linear processor))は、キャリ
ブレーション信号の推定された(1つないし複数の)パラメータのうちの1つ又
は2つ以上に関する少なくとも1つの変数を利用して、キャリブレーション信号
がADCのフルスケールの入力レンジを超えるかどうかに拘わらず、デジタル領
域においてキャリブレーション信号を再構成する(例えば、キャリブレーション
信号のクリップされた部分を補間する)ことができる。フィルタは、キャリブレ
ーション信号の推定された(1つないし複数の)パラメータに関する少なくとも
1つの変数を利用して、NLPの出力からデジタル領域でキャリブレーション信
号を再構成する。さらに、テーブル生成器は、ADCの出力と再構成されたキャ
リブレーション信号から補正テーブルのエントリを計算する。この再構成された
キャリブレーション信号については、任意選択的に非線形機能(NLF(non-lin
ear function))によってADCの出力レンジに切り詰めるトランケート(trunc
ate)がなされる。さらに別の実施形態として、特筆すべきものとしては、例え
ば、推定器を含む必要がないことにし、そしてこれにより、推定された(1つな
いし複数の)パラメータの代わりにキャリブレーション信号の既知の(1つない
し複数の)パラメータをフィルタ及びNLPが用いるものとすることもできる。
【0012】 上述した代表的な構成要素は、ハードウェアやソフトウェアで実現することも
でき、それらの任意の組合せで実現することもできる。本発明の他の原理につい
ては、他に採用し得る具体的な実施形態も含めて、例えば、詳細な説明や関連す
る図面によりさらに説明する。
【0013】 本発明の技術的な利点ないし有利な効果としては、次のようなものが含まれる
(ただし、次のようなものに限定されるわけではない。)。特定の実施形態につ
いては、次の代表的な技術的な利点ないし有利な効果のいずれかを伴わない場合
もあり、無論、それらの利点ないし有利な効果をすべては伴わない場合もあると
いう点は理解されたい。
【0014】 本発明の重要な技術的な利点ないし有利な効果は、ADCのキャリブレーショ
ンを完全にソフトウェアで実現することを可能にする点である。
【0015】 本発明の別の重要な技術的な利点ないし有利な効果は、アナログのキャリブレ
ーション信号の変動に対する耐性を提供する点である。
【0016】 本発明のさらに別の重要な技術的な利点ないし有利な効果は、ADCのキャリ
ブレーションの効率を向上させることができる点であり、これにより、必要とさ
れるキャリブレーション信号のサンプルはより少なくなる。
【0017】 本発明のさらに別の重要な技術的な利点ないし有利な効果は、ADCのダイナ
ミック・レンジを超える信号を用いてADCのレンジ全体をキャリブレーション
することもできる点である。
【0018】 本発明のさらにまた別の重要な技術的な利点ないし有利な効果は、キャリブレ
ーション信号がADCのダイナミック・レンジを超えている限り、キャリブレー
ション信号が明確に定義された振幅を有している必要はないので、キャリブレー
ション信号に関する品質の制約を緩和することもできる点である。
【0019】 本発明のさらにまた別の重要な技術的な利点ないし有利な効果は、ADCのダ
イナミック・レンジを超える正弦波状信号を用いることにより、ADCの各レベ
ルがより一様ないし均一に発生することがもたらされ、これによる結果としてA
DCの低い方のレベルにおける線形性が向上する、という点である。
【0020】 本発明のまたさらなる重要な技術的な利点ないし有利な効果は、NLPとフィ
ルタを組み合わせてNLPの線形な部分をフィルタとして利用する実現効率がよ
り良い解決策をもたらすこともできる点である。
【0021】 以下、本発明の上述した特徴や他の特徴について、添付図面に示した説明用の
例を参照しつつ詳細に説明する。説明する実施形態が例示と理解に供するために
与えられるものであって、その中では非常に多くの等価ないし均等な実施形態が
考えられるのは、当業者にとって十分理解できるところであろう。
【0022】 (図面の簡単な説明) 添付図面との関連を考慮しつつ以下の詳細な説明を参照することにより、本発
明に係る方法やシステムについてのより完全な理解を得ることができる。添付図
面において、 図1は、本発明を都合良く実施することができる代表的なADCの環境を例示
したものであり、 図2Aは、理想的なADCの代表的なアナログ入力信号対デジタル出力信号の
グラフを例示したものであり、 図2Bは、実用的なADCの代表的なアナログ入力信号対デジタル出力信号の
グラフを例示したものであり、 図3Aは、本発明に基づくキャリブレーションの代表的な適用形態を例示した
ものであり、 図3Bは、本発明に基づくキャリブレーションの別の代表的な適用形態を例示
したものであり、 図4Aは、代表的なADCと関連するキャリブレータを本発明に基づいて示さ
れる選択信号と共に例示したものであり、 図4Bは、本発明に基づくキャリブレーション・ロジックの代表的な一実施形
態の詳細を例示したものであり、 図4Cは、本発明に基づくキャリブレーション・ロジックの別の代表的な実施
形態の詳細を例示したものであり、 図5は、本発明の一実施形態に基づくADCのキャリブレーションをするフロ
ーチャート形式の代表的な方法を例示したものであり、 図6は、グラフ形式による代表的な基準信号の再構成解析を例示したものであ
り、 図7は、グラフ形式での代表的なキャリブレーションをしていない性能特性及
びキャリブレーションをした性能特性を例示したものであり、 図8は、本発明の別の実施形態に基づくADCのキャリブレーションをするフ
ローチャート形式の代表的な方法を例示したものであり、 図9は、本発明に基づいて取り扱うことができるクリップされた信号とクリッ
プされていない信号を例示したものであり、 図10は、本発明に基づくフィルタリング機構を例示したものであり、 図11は、本発明に基づくキャリブレーション・ロジックの別の代表的な実施
形態の詳細を例示したものであり、 図12は、本発明の別の実施形態に基づくADCのキャリブレーションをする
フローチャート形式の別の代表的な方法を例示したものである。
【0023】 (図面の詳細な説明) 以下の説明においては、限定をするのではなく、説明に供することを目的とし
て、特定の回路、ロジック・モジュール(例えば、ソフトウェア、ハードウェア
、ファームウェア、これらの任意の組合せ等で実現されるロジック・モジュール
)、技術ないし手法等のような具体的事項の詳細について述べ、本発明を十分理
解することができるようにする。とはいっても、これらの具体的事項の詳細とは
違った他の実施形態で本発明を実践することもできるのは、通常の知識を有する
当業者にとって明らかであろう。さらに他の事情として、周知の方法、装置、論
理コード等(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア等)の詳細
な説明については、不要な詳細によって本発明の説明を分かり難くすることがな
いようにするために省略する。
【0024】 図1〜図12の図面においては、それぞれ異なる図面中の同様の部分及び対応
する部分に同様の参照符号を使用してあり、これらの図面を参照することによっ
て本発明の好ましい実施形態とその利点ないし有利な効果を最もよく理解するこ
とができる。
【0025】 まず、図1を参照すると、本発明を都合良く実施することができる代表的なA
DCの環境が例示してある。ADC105は、電気通信システムの環境100に
おける構成要素として示されている。具体的には、環境100には移動体無線シ
ステムの基地局(BS(base station))110の受信機115が含まれており、
そのBS110が電話の交換システム(SS(switching system))120(例え
ば有線システムにおけるノード等)との通信を行うものとなっている。受信機1
15は、到来するアナログ信号(例えば、前記移動体無線システムの図示せぬ移
動局(MS(mobile station))から送信されて到来するアナログ信号等)をアナ
ログフィルタH(s)125に供給し、アナログフィルタH(s)125は、A
DC105へのアナログ入力信号の帯域幅を一定のナイキスト領域に制限する。
ADC105のデジタル出力信号が出力される側はデジタルフィルタH(z)1
30に接続されており、デジタルフィルタH(z)130が到来する信号をさら
にフィルタリングすることができるものとなっている。デジタルフィルタH(z
)130の出力は、さらに処理することもでき、SS120へと送ることもでき
る。
【0026】 ADC105は、時間軸上で連続的で振幅も連続的な信号を時間軸上で離散的
で振幅も離散的な信号に変換する。ADC105の出力データ・レートは、サン
プリング・クロック発生器135によって制御され、サンプリング・クロック発
生器135で用いる周波数FがACD出力のデータ・レートとなる。ADC1
05は、オプションとして(図1中には示していないが)、選択した各時点にお
いてアナログフィルタH(s)125から受ける(アナログ領域でのフィルタリ
ングがなされた)アナログ入力信号の瞬時値を保持し、それらの各時点での瞬時
値をADC105がサンプリングできるようにする、サンプルホールド(S/H
(sample and hold))回路を有するものとしてもよい。
【0027】 ADC105は、サンプリングしたそれぞれのアナログ入力信号を有限個数の
レベルのうちの1つに量子化し、かつ、それぞれのレベルをサンプリング・クロ
ック発生器135のレートでデジタル出力として発生させるビット・パターンに
表現(例えばコード化)する。ADC105のデジタル出力は、(代表的なビッ
ト数としては)8個のビットで構成されている。したがって、256のレベルを
表現することができる。本発明の好ましい実施形態を説明するに当たっては電気
通信システムの環境100を用いるが、例えば、映像用の機器、デルタ変調、フ
ラッシュADC、積分形ADC、パルス符号変調(PCM(pulse code modulati
on))、シグマ−デルタ形ADC及び逐次比較形ADC等のような他のADCの
環境に対しても本発明の原理が適用可能であるのを理解されたい。
【0028】 次に、図2Aを参照すると、理想的なADCの代表的なアナログ入力信号対デ
ジタル出力信号のグラフが例示してある。この理想的なADCのグラフは、概し
て200に示されている。横座標軸210はアナログ入力を表し、縦座標軸22
0はデジタル出力のレベルを表している。破線の対角線230は、アナログ入力
信号に対する線形な量子化していない出力応答を表しており、ここでは、これを
量子化する出力の目標とする照準線として用いる。理想的なADCの対応する出
力は、階段状の線240で表されている。見て分かるように、理想的なADCの
デジタル出力240は、与えられる量子化レベルの数(例えば分解能)とサンプ
リング・レートによって可能な限り精確にアナログ入力230に追従する(アナ
ログ入力230をたどる)ものとなっている。
【0029】 次に、図2Bを参照すると、実用的なADCの代表的なアナログ入力信号対デ
ジタル出力信号のグラフが例示してある。この実用的なADCのグラフは、概し
て250に示されている。破線の対角線230は、デジタル出力が理想的な中間
段階の推移をするときの照準線として再び示したものである。実用的なADCの
対応する出力は、おおよそ階段状の線260で表されている。見て分かるように
、実用的なADCのデジタル出力260は、与えられる同じ量子化レベルの数と
サンプリング・レートによって(図2Aの)理想的なADCが精確にアナログ入
力230に追従するのと同様にはアナログ入力230に追従しないものとなって
いる。したがって、bビットADCの有効なビット数bEFFが誤差(例えば、
オフセット誤差、利得誤差及び線形性誤差等)によって実際のビット数(b)と
は異なることにもなり得るのが分かる。本発明によるADCのキャリブレーショ
ン原理は、それらの様々な誤差がある状態を都合良く改善する。
【0030】 本発明によるADCのキャリブレーション原理を適用することにより、従来の
アプローチに優る多くの利点ないし有利な効果がもたらされる。例えば、アナロ
グのキャリブレーション信号の変動に対する耐性がもたらされる。本発明では、
波形のタイプが予め分かっていることを利用してキャリブレーション信号の量子
化したサンプルから関連するパラメータの情報を計算するので、高度に安定した
信号発生器は必要ない。キャリブレーション信号は、ADCを使用するシステム
(このシステムは、例えば、集積回路(IC(integrated circuit))やBS等で
もよい。)に含まれる、複雑さや精密さの程度が低い(ただしスペクトルは純粋
な)局部発振器によって発生させるものとしてもよい。本発明によれば、基準の
入力信号と機能する上での入力信号とを切り換える2つのADCを使用し、一方
のADCのキャリブレーションを他方のADCが機能して動作している間に行う
こととする構成を採用することも可能になる。この解決策を利用することにより
、繰り返しキャリブレーションを実施して機能上のデータ変換をその都度中断す
ることを要せずに、キャリブレーションした(各)ADCを温度ドリフトに対し
て感度のよいものとすることもできる。
【0031】 本発明による他の代表的な利点ないし有利な効果としては、従来の解決策に比
べて効率が増大していることが挙げられる。フィルタによって(以下においてさ
らに説明するように)従来の方法よりも良好な基準信号の推定がなされることに
なるので、キャリブレーションに必要とされる基準信号のサンプルがより少なく
なっている。さらに、キャリブレーション方式を完全にソフトウェアで実現する
こともできる。ADCが接続されるシステムが十分なオーバーフロー容量を有し
ている場合には、デジタル信号処理(DSP(digital signal processing))の
リソース(例えばハードウェアや処理サイクル等)を追加する必要は全くない。
原則として、キャリブレーションは、以下においてさらに説明するように、通常
の動作中にトランスペアレントに行うことができ、また、メモリへのアクセス(
例えば、既知のパイロット等を利用する際のメモリへのアクセス)のみによって
しか遅延しないものとすることができる。したがって、基準信号として利用する
パイロット音(パイロット・トーン)からサンプリングした短いバーストのサン
プルを用いて補正テーブルを徐々に増強するように習得ないし精練していくこと
もでき、これにより、機能する上での対象として到来する機能用信号の予め分か
っている休止期間中に基準信号への接続に切り換わって徐々に増強されるキャリ
ブレーションを行う1つのADCだけを用いた構成を採用することも可能になる
【0032】 パイロットは、信号チャネルの全体における情報の部分からずれたところにあ
る信号であるが、物理的には同じ伝送媒体によって伝えられる信号である。パイ
ロットは、利用する信号帯域中のただ1つの周波数を占有するもの(いわゆるパ
イロット音)としてもよく、情報は、周波数領域においてそのパイロットの側方
ないし周辺(ただし、そのパイロットと同じ周波数上は除く。)に拡散させるも
のとしてもよい。パイロットは、可能な限り高い品質で情報を伝えるようにシス
テムを調整するためによく用いられる。パイロットは、予めよく分かっている特
性を有しているので、チャネル上で伝えられる情報とは関係なく、信号レベルの
調整やクロックの同期等を行うために測定して利用することができる。本発明の
原理によれば、パイロット信号は、関連するシステムにおいて他の目的ないし用
途のために既に存在しているものであってもよく、そのパイロット信号を基準信
号として利用してADCのキャリブレーションを行うことにしてもよい。
【0033】 本発明の原理を適用することによってもたらされるさらなる利点ないし有利な
効果としては、波形のタイプが分かっていることだけを必要としてキャリブレー
ション方式が基準信号に適応することが挙げられる。これにより、いくつかの異
なる周波数を利用するキャリブレーション手順と拡張した補正テーブルを用いる
構成の双方を採用することも可能になる。この場合、補正テーブルのアドレス指
定は、以前のサンプルの値と最新のサンプルの値との差に応じて定まるアドレス
によって拡張される。これにより、ADCにおける誤差の動的な側面が補正され
る。さらに、補正テーブルをプリロード(事前ロード)すると共にその出力をキ
ャリブレーション方式に利用することにより、線形性の向上をより一層増進する
こともできる。このため、キャリブレータはフィードバック系になる。その向上
は、少なくとも1つには、基準信号のより精確な振幅推定に起因する。
【0034】 次に、図3Aを参照すると、本発明に基づくキャリブレーションの代表的な適
用形態が例示してある。ADC310Aとキャリブレータ340Aが概して30
0に示されている。ADC310Aは、機能する上でのアナログ入力信号を受け
得るものとなっており、また、キャリブレータ340Aは、キャリブレーション
したデジタル出力信号を生成するものとなっている。ADC310Aは、例えば
図1におけるADC105と等価ないし均等なものであってもよく、また、キャ
リブレータ340Aは、補正テーブル350を含み得るものとなっている。機能
する上での対象として到来する機能用信号をADC310Aによって処理しよう
とするときには、スイッチ330Aが機能用信号の側へと接続されるが、スイッ
チ330BをADC310Aの出力に接続する必要はない。しかし、例えば、機
能用信号が予め分かっている休止期間になっているときには、スイッチ330A
が基準信号の側へと接続されると共に、スイッチ330BによってADC310
Aの出力をキャリブレーション・ロジック(CL(calibration logic))320
に接続する。CL320は、補正テーブル350用の補正テーブル出力を生成し
得るものとなっている。このような形態において、本発明に基づくCL320の
スピードは、ただ1つだけのADC310Aを用いるリアルタイムのキャリブレ
ーションを可能にする。スイッチ330Bをキャリブレータ340Aの一部とし
得るのは、採用可能な一形態に過ぎないということも理解されたい。
【0035】 このように、スイッチ330Aは、機能する上での機能動作モードとキャリブ
レーションをするキャリブレーション動作モードの間を切り換える役割を担う。
一方、スイッチ330Bは、さらにキャリブレーション中にフィードバック系が
作動できるようにもする。したがって、キャリブレーションの手順は、2つの段
階によって成し遂げられる。第1の段階においては、スイッチ330BがADC
310Aの出力に接続される。補正テーブル350が習得ないし精練されると、
スイッチ330Bが補正テーブル350の出力に接続され、それによってテーブ
ルのより精密な微調整が可能になる。300のADC310A及びキャリブレー
タ340Aは、例えば、パイロット音を利用するキャリブレーションによって利
益を得るものとしてもよい。例えば、機能用信号についてのADC310Aへの
入力レンジの大部分を用いた振幅を有するパイロット音があり、かつ、スペクト
ルの情報を伝える部分に既知の休止期間が存在する場合には、キャリブレーショ
ンをする基準としてそのパイロットを利用し、その休止期間をADCのキャリブ
レーションに利用することができる。
【0036】 次に、図3Bを参照すると、本発明に基づくキャリブレーションの別の代表的
な適用形態が例示してある。本発明は、概して360に示したように、2つのA
DCを用いるリアルタイムのキャリブレーションも可能にする。基準信号と機能
用信号は、対をなすADC310B、ADC310Cに対し、それぞれスイッチ
330C、スイッチ330Dを介して交互に入力される。一方が基準信号を受け
ているときには、他方が機能用信号を受けて機能用信号に対する機能動作を行っ
ている。ADC310B、ADC310Cは、それぞれの出力をキャリブレータ
340B、340Cへの入力として送出する。スイッチ330Eは、キャリブレ
ーションした出力としての供給をするために、機能用のアナログ入力信号に対応
する方の送出されてくるデジタル信号を選択する。このように、キャリブレーシ
ョンは、処理過程中で要望に応じて定期的ないし継続的に行うこともできるもの
となっている。有利な点として、この2つのADCによる代表的な適用形態によ
れば、通常の動作中のドリフトや変化を考慮したキャリブレーションを通常のキ
ャリブレーション動作中に行うことも可能になる。
【0037】 補正テーブル350以外はキャリブレーションのリソースを共用することもで
きる点に注意されたい。すなわち、単一のキャリブレータ340が(例えば切換
えをする手段によって)ADC310BとADC310Cの出力を選択的に受け
るようにしてもよい(図示略)。3つのスイッチ330C、330D及び330
Eは同期させてもよい。スイッチの切り換わりはサンプリング周期の一部分とし
、システム中を伝わる機能する上での変換されたデータが中断しないようにする
。代表的な適用形態360において、すべてのスイッチを同じ位相で動作させる
ためには、ADC310B及びADC310Cに内部遅延があってはならない。
とはいっても、このことは、(図に明示してはいないが)出力のスイッチ330
Eの遅延によって解決することができる。
【0038】 次に、図4Aを参照すると、代表的なADCと関連するキャリブレータが本発
明に基づいて示される選択信号と共に例示してある。代表的なADC310と代
表的なキャリブレータ340は、概して400に示されている。ADC310に
対しては、アナログ入力信号s(t)(例えば、空中を伝わる電波の形で図示せ
ぬMSの送信機から発せられ、図1における受信機115で受信され、そして、
BS110内で周波数のダウンコンバート及びフィルタリングがなされた、アナ
ログ音声信号等)が供給される。ADC310は、例えば、図1におけるBS1
10のADC105に相当するものであってもよい。ADC310がキャリブレ
ータ340を有することにしてもよい(また、このことからADC105もキャ
リブレータ340を有することにしてもよい)という点も理解されたい。
【0039】 図4Aについての説明を続けると、ADC310は、例えば、サンプラ405
、量子化器410及びコーダ415を有するものとしてもよい。ただし、本発明
が他のADCの構成に対しても適用可能であることも理解されたい。サンプラ4
05は、到来するアナログ入力信号s(t)をサンプリングして時間軸上で離散
的なサンプル信号s(k)を生成するものとなっており、その時間軸上で離散的
にサンプリングされたサンプル信号s(k)が量子化器410へと送出される。
この信号は、続いて量子化器410及びコーダ415によってデジタル出力x(
k)に変換される。デジタル出力x(k)は、補正テーブル350及びCL32
0を有するキャリブレータ340に供給される。そして、キャリブレータ340
がキャリブレーションしたデジタル信号y(k)を生成する。
【0040】 次に、図4Bを参照すると、本発明に基づくキャリブレーション・ロジックの
代表的な一実施形態の詳細が例示してある。キャリブレータ340は、図4Aに
おけるADC310のデジタル出力信号x(k)を受けると共にキャリブレーシ
ョンしたデジタル信号y(k)を生成するものとして示されている。キャリブレ
ータ340は、補正テーブル350とCL320を有している。デジタル出力信
号x(k)は、CL320の3つの代表的な構成要素に供給される(これらの構
成要素については、以下において数学的に詳細を説明する。)。第1に、デジタ
ル出力信号x(k)は、推定器/計算器460に対する入力として供給される。
推定器/計算器460は、(i)アナログ入力の基準信号s(t)に関する少な
くとも1つのパラメータ(例えば周波数ω)を推定すると共に、(ii)係数(
例えば係数c)を計算する。第2に、デジタル出力信号x(k)は、(係数c
lと共に)有限インパルス応答(FIR(finite impulse response))フィルタ
455に対する入力として供給される。FIRフィルタ455は、s(k)の推
定値を生成する(例えばs^(k)を生成する。なお、「^」は、図中の“s”
の上に付した記号のように、直前の文字の上に付く記号であるが、明細書の文章
中では便宜上並べて付記することにする。以下、他の文字に並べて付記する「^
」、「¨」、「 ̄」及び「〜」の記号も含めて同様。)。ここで、s(k)は、
例えば、図4Aにおけるサンプラ405の出力に相当するものであってもよい。
他に採用し得る形態として、他のタイプのフィルタを代わりに用いてもよいとい
う点に注意されたい。例えば、FIRフィルタ455に代えて無限インパルス応
答(IIR(Infinite Impulse Response))フィルタを用いることにしてもよい
【0041】 第3に、補正計算器465もデジタル出力信号x(k)を入力として受ける。
補正計算器465は、FIRフィルタ455からの計算されたs^(k)と共に
デジタル出力信号x(k)を利用して補正テーブル350用のテーブル・エント
リ(例えばsの値)を演算する。キャリブレーション動作モードの間は、デジ
タル出力信号x(k)が補正テーブル350のアドレスを指定するのに用いられ
ると共に、補正テーブルへの出力sがそのアドレスに対応するテーブル・エン
トリとして書き込まれ/記憶されるデータとなる。補正テーブル350は、例え
ば、メモリ(例えばランダム・アクセス・メモリ(RAM(random access memor
y))やシリアル・アクセス・メモリ(SAM(serial access memory))等)に記
憶されるものとしてもよい。補正テーブル350については、任意のデータ構造
に適宜まとめて構成してもよく、必ずしもテーブル形式である必要はないという
点も理解されたい。
【0042】 機能動作モードの間は、デジタル出力信号x(k)が引き続き補正テーブル3
50のアドレスを指定するのに用いられるが、そのアドレスにあるテーブル・エ
ントリの値が読み出され/検索されて、変化するy(k)として出力される。し
たがって、デジタル出力信号x(k)は、機能動作モードとキャリブレーション
動作モードの双方において補正テーブル350中へと送られる。補正テーブル3
50は、機能をなすy(k)のデータの利用をする前であって、かつ、あらゆる
キャリブレーションの前に、すべての入力レベル(i=0、…、M−1)につい
てs=xとする初期設定をしておくのが好ましい(このような初期設定につ
いての明示は省略するが、好ましくは、このような初期設定をしておくとよい。
)。これにより、後に、システムにおいてスケジューリングしたキャリブレーシ
ョンの時期ないし段階がきた時に、キャリブレーションを実行することにしても
よい。
【0043】 キャリブレータ340中に示したそれぞれの機能ユニット(構成要素)につい
ては、以下において数学的な表現形式でより十分な説明をする。FIRフィルタ
455、推定器/計算器460及び補正計算器465については、個別の電子的
ハードウェア・ユニットである必要はないことも理解されたい。他に採用し得る
形態としては、例えば、汎用のDSPを利用して、それぞれをソフトウェアで実
現してもよい(それぞれを完全にソフトウェアで実現しても部分的にソフトウェ
アで実現してもよい)。また、キャリブレータ340及びADC310を用いよ
うとする如何なるシステム(例えばBS)においても、超過演算容量を利用して
それぞれを実現することができる。さらに、それぞれをハードウェア、ソフトウ
ェア、ファームウェア等で実現してもよく、それぞれをこれらの任意の組合せで
実現してもよく、かつ/又は、それぞれがメモリ及び/若しくはプロセッサのサ
イクル等のリソースを共用ないし共有することにしてもよい。加えて、キャリブ
レータ340をADC310の一部として組み込むことにしてもよいということ
も理解されたい。
【0044】 次に、図4Cを参照すると、本発明に基づくキャリブレーション・ロジックの
別の代表的な実施形態の詳細が例示してある。このキャリブレーション・ロジッ
クによる代表的な実施形態の詳細は、概して480で表されており、特に、キャ
リブレーションのサンプル数が制限され得る場合での実現を対象としたものとな
っている。キャリブレータ480においては、(図4Bにおけるキャリブレータ
340の)補正計算器465が“(1−C)”の乗算器485、加算器490及
び“C”の乗算器495によって置き換えられており、乗算器495が補正テー
ブル350の出力からのフィードバック・ループを形成している。したがって、
補正テーブル350への入力sは、Csと(1−C)s^(k)の和となる
。キャリブレータ480についても同様にさらなる詳細は以下において数学的に
説明する。
【0045】 ADCのキャリブレーションをするための方式については、以前より多種多様
なものが提案されている。実際に最近提案されたキャリブレーション方式として
は、S.-H. LeeとB.-S. Songの“Digital-domain calibration of multistep ana
log-to-digital converters”, IEEE Journal on Solid-State Circuits, Vol.
27, No. 12, pp. 1679-1688, 1992において提案されたデジタル領域のみで作用
するキャリブレーション方式がある(このS.-H. LeeとB.-S. Songの“Digital-d
omain calibration of multistep analog-to-digital converters”, IEEE Jour
nal on Solid-State Circuits, Vol. 27, No. 12, pp. 1679-1688, 1992は、こ
れによってここにそっくりそのまま参照によって取り込まれる。)。LeeとSong
の論文中にあるような方法に関しては、コード誤差を測定するために精確な信号
発生器や測定装置を必要とするという1つの難点がある。
【0046】 これとは対照的に、本発明に基づくADC用のキャリブレーション方式は、か
かる精確な信号発生器や測定装置を必要としない。その方式は、全面的にデジタ
ルで実現することもでき、かつ、完全にソフトウェアで実現することもできる。
さらに、それは内部のキャリブレーション回路を必要としない。一方では、その
キャリブレーション方式は、ADCの入力に対して接続するキャリブレーション
信号を必然的に伴う。また、それは、コード誤差を直接メモリに記憶することを
含むものとしてもよく、そうすれば結果として通常の変換が誤差の計算によって
遅くなることはなくなる。
【0047】 キャリブレーションの手順では、正弦波信号、いくつかの正弦波信号の和、の
こぎり波信号、三角波信号等のような既知の波形をキャリブレーション信号とし
て利用する。以下に説明する代表的な実施形態においては、正弦波状のキャリブ
レーション信号に係るキャリブレーション方式を説明するが、他のタイプの波形
を使うこともできるという点も理解されたい。その方式は、次のような代表的な
機能ブロックに分解することができる(それぞれの機能ブロックについては、以
下においてさらに詳細に説明する。)。すなわち、第1の機能ブロックは、アナ
ログ入力s(t)の周波数を推定するプロセッサである。このプロセッサ(第1
の機能ブロック)では、量子化されたADCの出力x(k)から推定値ω^を演
算する。第2の機能ブロックは、入力としてADCの出力x(k)を有する線形
時不変のFIRフィルタであって、そのフィルタの特性が雑音利得を最小とする
ように設定された係数を有するものとなっている。そのフィルタの出力s^(k
)は、与えられたサンプリングの各時点におけるアナログのキャリブレーション
信号を再構成したもの(原則としては振幅が連続的で時間軸上では離散的な信号
)となる。そして、第3の機能ブロックは、x(k)及びs^(k)に基づいて
更新した再構成テーブルを演算するプロセッサである。
【0048】 本発明に基づくキャリブレーション方式によって導き出される過程を要約する
と、次の表1のようになる。
【表1】
【0049】 始めに、キャリブレーション信号をサンプリングして量子化する。キャリブレ
ーション信号s(t)は、周波数F[Hz]、A>0の振幅A[ボルト]及び初
期位相φ[ラジアン]を有する時間軸上で連続な(t[s]を時刻とした)正弦
波である。すなわち、
【数1】 である。サンプリング周波数をF[Hz]とすると、周波数Fは(0,F
2)の範囲にある。サンプリング・レートFを有する理想的なS/H回路によ
れば、結果として時間軸上で離散的な信号
【数2】 が得られる。ここで、ω=2πF/Fは、(0,π)における規格化(角)周
波数であり、kは、作動時間の(整数の)インデックスである。
【0050】 bビットの一様量子化器を考える。一般性を失うことなく取扱いを容易にする
ため、ADCの最大の振れ幅が±1であるものとする。すると、分解能は
【数3】 となる。J. G. ProakisとD. M. ManolakisのDigital Signal Processing-Princi
ples, Algorithms and Applications, Prentice Hall International, Third Ed
ition, 1996, Chapter 9.2, pp. 748-762(この文献は、これによってここにそ
っくりそのまま参照によって取り込まれる。)にも示されているように、bビッ
トの量子化した信号x(k)=Q[s(k)]は、次の数4によって数学的に
表されているようにモデル化することができる。
【数4】 ここで、Q[・]は、bビットの量子化器を表し、e(k)は、分散
【数5】 を有する白色で平均値がゼロの量子化雑音である。量子化されたADCの出力を
表現している数4〜数5によるモデルは、小さな量子化ステップのΔと2つの連
続するサンプル間でs(k)がいくつかの量子化レベルを超えて変動する場合と
に対して有効であることが分かっている。
【0051】 ADCについての品質の尺度ないし基準は、量子化雑音の電力に対する信号電
力Pの比として定義される信号対量子化雑音比(SQNR(signal-to-quantizat
ion noise ratio))である。すなわち、
【数6】 である。ここで、第2番目の等式では数5を利用した。数2におけるs(k)に
ついては、P=A/2とみなされる。数6によれば、ビットを追加する毎にS
QNRが20log102≒6dBずつ増加することが分かる。
【0052】 第2に、量子化された入力x(k)からキャリブレーション信号s(k)を再
構成するために、L次のFIRフィルタを利用する。すなわち、
【数7】 とする。フィルタ係数(l=0からl=Lまでの{c})としては、雑音を含
まない数2による正弦波状の入力に対してs^(k)≡s(k)となるように(
その結果としてトランジェントが消失するように)するものを求める。さらに、
{c}としては、白色(量子化)雑音に対する感度を最小とするものを求める
。雑音に対する感度、すなわち、いわゆる雑音利得(NG(noise gain))は、次
の数8で表される。
【数8】 解くべき最適化問題は、
【数9】 である。ここで、s(k)は、数2における正弦波である。この最適化問題は、
P. Ha¨ndel,“Predictive digital filtering of sinusoidal signals”, IEEE
Transactions on Signal Processing, Vol. 46, No. 2, pp. 364-375, Februar
y 1998(この文献は、これによってここにそっくりそのまま参照によって取り込
まれる。)において解かれており、解としては次の結果が当てはまる。
【数10】 ここで、
【数11】
【数12】
【数13】 である。再構成フィルタは、ωを推定値ω^で置き換えた数10〜数13によっ
て係数を決定した数7で構成することができる。推定値ω^は、A/D出力x(
k)から以下に説明するようにして得られる。
【0053】 第3に、キャリブレーション信号s(t)の周波数を推定する。数10〜数1
3のフィルタ係数は、キャリブレーション信号s(t)の初期位相や振幅には依
存せず、ωのみに依存する。雑音によって損なわれた正弦波状信号の周波数を推
定するのに利用できる方法はいくつかある。例えば、D.C. RifeとR.R. Boorstyn
の“Single tone parameter estimation from discrete-time observations”,
IEEE Transactions on Information Theory, Vol. IT-20, No.5, pp. 591-598,
1974(この文献は、これによってここにそっくりそのまま参照によって取り込ま
れる。)には、周波数の推定が次のような数学的記述によって表せることが示さ
れている。
【数14】 数14の最大値を求めることは、反復の最小化を伴った高速フーリエ変換を用い
て実行することもできる。数10〜数13においてωの代わりに数14による推
定値ω^を用いることにより、x(k)からのs(k)の再構成が実現される。
【0054】 そして第4に、次に述べる代表的なアルゴリズムを用いて再構成テーブルを更
新することができる。その方式は、S.P. Lloyd,“Least squares quantization
in PCM”, IEEE Transactions on Information Theory, Vol. IT-28, pp. 127-1
35, March 1982(この文献は、これによってここにそっくりそのまま参照によっ
て取り込まれる。)によって導き出されているような、E[e(k)]を最小
にするという観点で最適な再構成レベルをスカラー量子化によって表す表現形式
に基づくものである。
【0055】 ADCからの量子化された出力x(k)は、時刻kにおいてとり得る値として
M=2個の異なる値を有する。それらを
【数15】 とする。ここで、xは、一様量子化器のi番目のレベルに対応する。k∈{L
,L+1,…,N−1}について、A(m)をL≦k≦mの間にx(k)がx に等しかった回数とし、かつ、A(L−1)=0とする。すると、再構成テ
ーブル
【数16】 は、s^(k)から次のようにして構成することができる。すなわち、i=0、
…、M−1のsに対し、初期値としてs=xを割り当てる。そして、時刻
k≧Lにおいてx(k)=xであったとすれば、s
【数17】 とすることによって更新する。データが処理され、かつ、テーブルが更新された
後では、量子化器の動作は次のようになる。すなわち、入力信号がx(k)=x に量子化されるサンプルs(k)を生じさせると、更新されたテーブルを利用
して、量子化した値xを出力sに再マッピングする。
【0056】 数17における式では、入力信号x(k)において現れたすべてのレベルに対
して推定値の平均を計算する。平均化のプロセスは、ローパスフィルタと同様の
ものと考えることもできる。すなわち、キャリブレーションのサンプル数に制限
がある場合(例えば、限られたキャリブレーション時間や平均値計算における演
算分解能等のためにキャリブレーションのサンプル数が制限される場合)の実現
形態については、平均化をローパスフィルタに置き換えることもできる。したが
って、各レベル毎の限られたキャリブレーションのサンプル数に対しては、数1
7の式を
【数18】 として近似することにしてもよい。変数“i”を定めるx(k)のレベルは(図
4Cにおける)補正テーブル350に対するアドレスとしての役割を果たすので
、数18によって定義されるようなキャリブレーションの機能は、“(1−C)
”の乗算器485、加算器490及び“C”の乗算器495によって実現するこ
ともできる。
【0057】 図4Cに例示した本発明の採用し得る実施形態を再び参照すると、補正テーブ
ル350は、それぞれのサンプルに対する2段階の機能、すなわち、それぞれの
サンプルに対する1つの読出段階と1つの書込段階を有するものとなっている。
レベルiの入力信号x(k)は、両方の段階において補正テーブル350に対す
るアドレスのような役割を果たす。第1段階においては、y(k)が補正テーブ
ル350からの値sをとり、そして、第2段階の終わりまでy(k)がそれに
維持される。この値sは、“C”を乗算され、そして、“(1−C)”を乗算
された推定値s^(k)と加算される。第2段階においては、その加算後の出力
が補正テーブル350に書き込まれる。機能する上でのデータの変換中は、補正
テーブル350が出力y(k)に対して依然としてx(k)を値sにマッピン
グするが、補正テーブル350への書込動作は全く実行されない。補正テーブル
350の初期設定をしない場合には、フィルタリングの機能による過渡応答がよ
り多く現れる可能性が高いため、補正テーブル350の初期設定をした場合より
も多くのサンプルが必要になる。そこで、フィルタ455の入力がy(k)に接
続されていない間(すなわち、図3Aにおけるスイッチ330Bによって作動さ
せることのできるフィードバックの状態になっていない間)に、より長いキャリ
ブレーション段階によって補正テーブル350を初期設定することもできる。ま
た特に、ADC310に対する基準の入力信号s(t)の周波数がフィルタ45
5の通過帯域外にずれることがない場合には、初期設定の過程中に周波数の推定
と係数の計算も別個に遂行することにしてもよい。
【0058】 次に、図5を参照すると、本発明の一実施形態に基づくADCのキャリブレー
ションをするフローチャート形式の代表的な方法が例示してある。フローチャー
ト500は、ADCの入力に対してアナログのキャリブレーション信号を加える
ことによって始まる(ステップ510)。ADCは、そのアナログのキャリブレ
ーション信号の入力に基づいたデジタル出力を生成する(ステップ520)。デ
ジタル領域での動作が行われ、キャリブレーション信号に関する少なくとも1つ
のパラメータがADCのデジタル出力に基づいて推定される(ステップ530)
。前記アナログのキャリブレーション信号の波形のタイプと1つ又は2つ以上の
推定されたパラメータとに基づき、キャリブレーション信号がデジタル領域で再
構成され(ステップ540)、再構成データ構造を生成して記憶ないし蓄積する
ことができる。ADCのデジタル出力が再構成データ構造における値と比較され
、補正データ構造が判断ないし決定される(ステップ550)。その後、補正デ
ータ構造(例えばメモリ中のテーブル等)は、機能用信号のA/D変換に対して
適用することができる(ステップ560)。
【0059】 この結果として、機能用信号のデジタルADC出力に対して補正データ構造に
おけるエントリを適用することにより、ADCのキャリブレーションがなされる
。有利な点として、補正データ構造は、例えば温度ドリフト等を考慮して継続的
に更新することもできる。フローチャート500に示した方法は、第1の粗調整
段階と考えることもでき、この第1の粗調整段階は、第2の段階における補正テ
ーブルのより精密な微調整を選択的に伴うものとしてもよい。その第2の段階の
間は、補正テーブルを通過したデータがキャリブレータへと入力される。また、
その第2の段階は、補正テーブルの初期設定を行うのであれば単独で十分なキャ
リブレーションをするためのものとすることもできる。
【0060】 次に、図6を参照すると、グラフ形式による代表的な基準信号の再構成解析が
例示してある。例として、グラフ600においては、b=8、12及び16とし
た場合について、サンプリングされたキャリブレーション信号s(k)を量子化
されたデータx(k)=Q[s(k)]から再構成する精度を示してある。理
論的な向上(実線)及び実験による向上(“+”)をするbIMPは、フィルタ
長Lの関数として示してある。
【0061】 s(k)が正弦波状であることが予め分かっていることを利用した有効なビッ
ト数、すなわち、s(k)が正弦波状であることが予め分かっていることを利用
して向上させたビット数は、
【数19】 によって与えられる。ここで、第2番目の等式は、P. Ha¨ndel,“Predictive d
igital filtering of sinusoidal signals”, IEEE Transactions on Signal Pr
ocessing, Vol. 46, No. 2, pp. 364-375, 1998において確認できるように、長
いフィルタ(すなわちL≫1)に対して雑音利得がNG≒2/Lになるという近
似に基づいている。
【0062】 横座標軸に沿った“フィルタ長L”及び縦座標軸に沿った“分解能(ビット)
”によるグラフ600には、再構成方式の性能が例示されている。b=8、12
及び16の場合について、異なるフィルタの長さLに対し、周波数ω=0.5を
有する正弦波状入力の回復において絶対的な向上をするbIMPが表示されてい
る。上述したように、グラフ600においては、実線が数19によって計算した
理論的な値を表し、十字記号がシミュレーションによって計算した値を表してい
る。実験による値は、理想的な一様量子化器について計算したものである。周波
数は数14に基づいて推定してあり、また、実験による向上は長さ10,000
サンプルのシーケンスを利用して測定してある。グラフ600からは、610に
おいて、L=100について量子化されるb=12ビットの正弦波がbIMP
14.8ビットの分解能によって再構成され得ることが分かる。
【0063】 次に、図7を参照すると、グラフ形式での代表的なキャリブレーションをして
いない性能特性及びキャリブレーションをした性能特性が例示してある。キャリ
ブレーションをしていないグラフ700とキャリブレーションをしたグラフ75
0においては、シミュレーションの結果が与えられている。それぞれのグラフに
おいては、“周波数(MHz)”が横座標軸に沿って表されており、“電力(d
BFS)”が縦座標軸に沿って表されている。本発明の一実施形態の性能は、1
2ビットのADCを表現したシミュレーション・モデルからのデータに対して評
価した。使用したキャリブレーション信号のパラメータは、F=11.2182
6[MHz]、A=0.89[V](すなわち−1dBFSの信号レベル)及び
=50[MHz]である。シーケンスの長さは、N=82000(すなわち
1.64ms)である。
【0064】 シミュレーション・モデルからの出力x(k)は、スプリアス・フリー・ダイ
ナミック・レンジ(SFDR(spurious free dynamic range))と信号対雑音及
び歪み比(SNDR(signal to noise and distortion ratio))によって特性が
表される。キャリブレーションをしていないADCモデルから測定された数値は
【数20】 である。表2においては、キャリブレーション後のSFDR及びSNDRを再構
成フィルタの長さLの関数として示してある。キャリブレーションをしたADC
については、入力の周波数F=1.55MHzとF=11.2MHzのそれぞれ
に対して性能を測定してある。表2からは、SFDRの向上が30dBにまで至
り、かつ、SNDRの向上が15dBにまで至ることが分かる。
【表2】
【0065】 再び図7についての説明を続けると、示されているのは、F=1.55MHz
の−1dBFSでの入力に対する性能特性である。具体的には、1.55MHz
での単一音に対する、キャリブレーションをしていない12ビットADCについ
ての性能特性(グラフ700)及びキャリブレーションをした12ビットADC
についての性能特性(グラフ750)が示されている。キャリブレーションをし
た方のグラフ750においては、電力のスパイクがほとんど除去されている。さ
らに、キャリブレーションをした12ビットADCにおいては、SNDRが14
dB高くなっており、かつ、SFDRが31dB高くなっている。
【0066】 ADCのためのキャリブレーション方式を上に示して説明した。代表的な利点
ないし有利な効果も例示され、性能はADCのシミュレーション・モデルを利用
することによって評価することもできる。具体的には、12ビットADCについ
て、SFDRがおおよそ30dB向上し、かつ、SNDRがおおよそ15dB向
上することを例示した。
【0067】 本発明の別の実施形態によれば、ADCへの入力信号(例えば基準信号ないし
キャリブレーション信号等)が当該ADCのダイナミック・レンジを超えると、
その結果としてクリップされた出力のデジタル信号が発生する。そのクリップさ
れた(一ないし複数の)部分を含むデジタル信号は、最高のレベルと最低のレベ
ルを除くすべての量子化レベルに亘って当該ADCを正確にキャリブレーション
できるようにデジタル領域において都合良く再構成される。
【0068】 次に、図8を参照すると、本発明の別の実施形態に基づくADCのキャリブレ
ーションをするフローチャート形式の代表的な方法が概して800に例示してあ
る。ADCのキャリブレーションを行うために、ADCでは、そのADCのフル
スケールの振れ幅を超える(例えば基準用ないしキャリブレーション用の)アナ
ログ入力を受ける(ステップ810)。そのアナログ入力信号は、クリップされ
たデジタル出力に変換される(ステップ820)。そのクリップされた(一ない
し複数の)部分を含むADCのデジタル出力は、それ以降にADCのより完全か
つ正確なキャリブレーションができるように(例えば、入力信号の波形に関する
情報(例えば波形のタイプ)やその既知の(1つ若しくは複数の)パラメータな
いし推定した(1つ若しくは複数の)パラメータを利用して)再構成される(ス
テップ830)。本発明に基づく改善したキャリブレーションの他の側面及び/
又は他の採用し得る形態については、以下においてさらに説明する。
【0069】 クリップされた(例えば正弦波状の)信号に対する非線形な再構成方式につい
て説明する。この方式は、1つ又は2つ以上の関連するパラメータの様相を推定
することを伴う上述したADCのキャリブレーションをする方式を改善するため
にオプションとして利用するものとしてもよい。この方式は、特に、キャリブレ
ーション/基準信号の振れ幅がADCの最大の振れ幅を超える場合に有利なもの
となっている。好ましい実施形態としては、予測フィルタを用いることにより、
クリップされた信号の再構成を達成するものが挙げられる。
【0070】 次に、一実施形態の数学的な導出と解説について述べる。x(k)を時間軸上
で離散的なクリップされた正弦波
【数21】 とする。ここで、UとUはある正の定数であり、かつ、
【数22】 である。数22においては、A>0が振幅(典型的にはA>(U,U))で
あり、ωが(角)周波数であり、φが初期位相である。
【0071】 次に、図9を参照すると、概して900において、s(k)及びx(k)によ
り、本発明に基づいて取り扱うことができるクリップされた信号とクリップされ
ていない信号が例示してある。900の信号は、典型的なs(k)の振る舞い(
上段のグラフ)とx(k)の振る舞い(下段のグラフ)を例示しており、x(k
)の方がクリップされた信号となっている。代表的な900のグラフとしては、
A=1、U=0.8及びU=0.9としたものが挙げられる。
【0072】 解決すべき課題は、観測値{x(k)}から元々の信号{s(k)}を再構成
することである。非線形なフィルタリング・アルゴリズム
【数23】 を考える。ここで、s^(k)は、観測値{x(k)}に基づくs(k)の推定
値である。2つの異なる代表的な筋書として、例えば、i)s ̄(k)を過去の
観測値{x(k),x(k−1),…}のみに基づくものとする場合と、ii)
s ̄(k)をすべての観測値に基づくものとする場合が考えられる。以下、前者
の筋書について考える。後者の筋書のための解決策については、その後で説明す
る。
【0073】 まず(初めの解説を簡潔にし、かつ、理解をし易くするために)、l<kに対
してx(l)=s(l)とし、かつ、l≧kに対してx(l)=Uとする。す
ると、l=k、k+1、…に対するs^(l)については、時刻k−1に至るま
での観測値(時刻k−1の観測値を含む。)に基づいて求めることになる。この
ような推定値をs^(k+p|k−1),p=1、2、…で表す。ここで、pは
、時刻k−1に対する関係での予測水平軸に当たるものである。s^(k+p|
k−1)は、以前の観測値の線形結合として得られるものとする。すなわち、
【数24】 とする。ここで、{C }(l=0、…、L)はフィルタ係数である。フィル
タ長Lは、数値上の複雑さと雑音排除の観点から見た性能とのトレード−オフを
決定する構成変数ないし設計変数である。適切なフィルタ係数{C }を見つ
けることができれば、フィルタ
【数25】 によって前記課題は解決される。予測の拘束条件は、
【数26】 として数式で表すことができる。ここで、s(k)は数22で定義される。L>
2に対しては、この拘束条件を満たすことのできる係数{C }の組が無限に
あるので、フィルタ係数の選択にはある程度の柔軟性がある。代表的な実現形態
(例えば、以下の図11に例示するような実現形態)としては、フィルタの雑音
利得NGを最小とするような拘束条件、すなわち、
【数27】 を追加するのが合理的である。ここで、雑音利得は、次の数28によって定義さ
れる。
【数28】 数27の最適化問題は、P. Ha¨ndel,“Predictive digital filtering of sinu
soidal signals”, IEEE Transactions on Signal Processing, Vol. 46, No. 2
, pp. 364-375, February 1998(この文献は、ここにそっくりそのまま参照によ
って取り込まれる。)において解かれている。その解は(Tが転置行列を表し、
かつ、−1が逆行列を表すものとして)、
【数29】 である。ここで、フィルタ係数はベクトルCにまとめられている。すなわち、
=(C …C である。また、
【数30】 である。数26の拘束条件を満たす限り、他のフィルタ係数を選択することも可
能である。フィルタの構成ないし設計をするためには、他の規準を代わりに利用
することにしてもよい。ただし、代表的な実現形態としては、量子化雑音のスペ
クトルが一般にフラットであると考えられることから、他の採用し得る方法と比
べると通常は雑音利得を最小にする構成が好適な選択肢である。
【0074】 非線形な態様でデータを処理する代表的なリアルタイムのアルゴリズムを提供
する。次の表3においては、その代表的なアルゴリズムを擬似コードで要約して
ある。
【表3】 上の表3に擬似コードで要約した代表的なアルゴリズムは、(i)再構成をすべ
きデジタル出力がADCの最大振れ幅以上若しくは以下であるかどうかに応じて
処理を行い、かつ、(ii)再構成をすべきデジタル出力がADCの最大振れ幅
以上若しくは以下であったサンプルの数に応じて処理を行うものとなっている。
【0075】 次に、図10を参照すると、本発明に基づくフィルタリング機構が概して10
00に例示してある。フィルタリング機構1000は、例えば、上記表3に擬似
コードで表したアルゴリズム中の部分に係る一実施形態として利用することもで
きる。また、代わりに他の実現形態を採用することも可能である。フィルタリン
グ機構1000は、“pMAX”個のフィルタと判定の制御がなされるスイッチ
1010とを利用するものとしてブロック図で例示してある。各フィルタ(“p
=1”等と標記された各フィルタ)は、数29により決定した係数を用いる数2
6に従って構成ないし設計するものとしてもよく、また、“D”の各ブロックは
、単位遅延に相当するものとしてもよい。判定制御スイッチ1010は、表3の
擬似コードにおける変数“p”によって制御することもできる。一つの思想のア
プローチとしては、“p=1”、“p=2”、…、“p=pMAX”の各フィル
タをFIRフィルタにする、すなわち、時間的に遅延させてそれぞれ異なる係数
により重み付けした入力信号値のアレイで出力の値を形成する、ということも考
えられる。この思想のアプローチの下では、x(k)の信号が限界に達したとき
に、x(k−1)からx(k−N)までの値をフィルタ長に応じて含んでいる“
p=1”の第1のフィルタを循環型ないし回転型の循環マルチプレクサ(MUX
)スイッチ1010が選択する。
【0076】 上述した想定の下では、x(k−1)が最新で信頼性のある入力信号の値であ
り、それ故に“D”で表した(各)遅延素子がある。次のクロック・パルスが発
生すると、循環MUXスイッチ1010は、2つの“D”素子が直列に接続され
ている結果としてx(k−1)からx(k−N)までの値を含むことになる“p
=2”のフィルタへと接続する。したがって、FIRフィルタについては、x(
k−1)からx(k−N)までの蓄積された値を保持することはできるので、出
力信号を形成するための各重み付け係数を変えることだけが必要となる。“p=
1”…“pMAX”の各ブロックについてのそれらの係数は、それぞれ互いに異
なり、同じアレイの内容に対してそれぞれのフィルタの出力において生成される
蓄積されたレプリカの位相シフトに対応する。
【0077】 このように、フィルタリング機構1000は、いくつかのフィルタにおける係
数を計算して予め記憶しておくことを可能にするアプローチを例示したものとな
っている。したがって、キャリブレーションを最速のスピードで実行する場合に
は、各フィルタを予め構成しておき、NLPにおいて制御をする側面が循環スイ
ッチ1010だけになるようにすることもできる。しかし、図11における推定
器/計算器のブロック460′は、このアプローチにおけるpのそれぞれの値に
対する係数の組を計算するものとなっている。(本発明におけるNLPの実現形
態については、以下において図11を参照しつつさらに説明する。)この実施形
態では、それぞれの新たな出力のためにx(k−1)からx(k−N)までの同
じ入力信号のデータを用いている。他に採用し得る実現形態としては、(図10
におけるように)“p=1”で示される補間フィルタと(図4B及び図11にお
ける)信号推定フィルタH(z)455を組み合わせて1つのフィルタを構成す
ることにしてもよい。その結果として得られるフィルタの機能は、(例えば段階
に基づいて)2つのフィルタに分けることにしてもよい。
【0078】 表3のアルゴリズムを参照しつつ上に説明した第1のアプローチでは、予測値
s^(k)が{s ̄(k−p),…,s ̄(k−p−L)}の線形結合によって
形成される。第2のアプローチ(例えば代わりに採用し得るアプローチ)として
は、Uと−Uに等しいサンプルを除外し、{x(k−p),…,x(k−p
−L)}の線形結合によって予測値を形成するものが挙げられる。この第2のア
プローチによる性能は、前記第1のアプローチによる性能より良好なものにもな
り得るが、数値上の複雑さがより増大するという代償を伴う。すなわち、第1の
アプローチについては、それぞれ異なるpの値に対してフィルタ係数cを予め
演算してテーブルに記憶しておくことができる。一方、第2のアプローチは、予
測値を求める度に数27の最適化問題と同様の最適化問題を解くことを伴う。第
3のアプローチ(例えば他の代わりに採用し得るアプローチ)としては、例えば
、オフライン処理で利用し得るものが挙げられる。オフライン処理の状態におい
ては、クリップされたサンプルの予測値は、逆に戻った時間でのフィルタリング
に加えて(例えば先に進んだ順方向での)上述したようなフィルタリングにも基
づくものとすることもできる。状況によっては、順方向の予測値と逆方向の予測
値の双方に基づく平均した予測値によって性能を向上させることもできる。
【0079】 以上説明したように、前記特許出願におけるのと同様、ADCのキャリブレー
ションをする方法及び装置は、ある実施形態では、アナログ発振器から純音を入
力することと、サンプリングされて量子化された信号だけに基づいて、すなわち
、ADCからの出力を用いて、実際のキャリブレーションを実行することとを、
伴うものとすることができる。このキャリブレーションは、完全にソフトウェア
で実行することもできる。しかしながら、前記特許出願における方法及び装置に
は少なくとも1つの不具合が残っており、この一部継続出願は、その少なくとも
1つの不具合に対処するものとなっている。その少なくとも1つの不具合を例に
よって説明するため、取扱いが容易になるようにADCの最大の振れ幅が±1[
V]である場合を想定する。理想的には、発振器出力(例えばs(t)=Asi
n(2πFt))の振れ幅を±1[V](0dBFS)とし、キャリブレーショ
ン・プロセス中にADCのすべての量子化レベルが発生するようにする。振幅A
が1[V]よりも小さい場合には、ADCが完全にはキャリブレーションされな
いことになり、そのことによって性能に損失が生じる。一方、Aが1[V]より
も大きくなった場合には、s(t)の振れ幅がADCの最大の振れ幅を超えてし
まい、その結果として誤ったキャリブレーションがなされることになる。
【0080】 次の表4は、12ビットの不完全なADCに係る代表的な一シミュレーション
・モデルについて、性能に対するキャリブレーション信号の振幅の振れ幅の影響
を例示したものである。
【表4】 表4においては、信号対雑音及び歪み比(SNDR(signal-to-noise-and-disto
rtion ratio))とスプリアス−フリー−ダイナミック・レンジ(SFDR(spuri
ous-free-dynamic range))の観点から見た性能が表示してある。この代表的な
シミュレーションにおけるキャリブレーションは、F=11.21826[MH
z]として、それぞれ異なる振幅、すなわち、A∈{0.89,1.00,1.
12}[V](それぞれ−1,0,1dBFS)に対して(50MHzのサンプ
リング周波数で)実行してある。評価は、F=1.550297[MHz]及び
0dBFSで実行してある。SFDR及びSNDRの値としては、キャリブレー
ションしていないADCに係るものと、キャリブレーションしたADCであって
提案した非線形な補償器を伴うADCと伴わないADCの双方に係るものとが含
まれている。キャリブレーション信号は、F=11.21826MHzであって
、それぞれ{−1,0,+1}dBFSの振幅を有するものとなっている。表4
については、SFDRとSNDRがF=1.550297MHz及び0dBFS
で測定されている。表4における値は、図11を参照しつつ以下に説明するNL
F1120を含んだ実施形態を利用して得られたものである点にも注意されたい
【0081】 表4によれば、補償をしていないキャリブレーション(例えば、前記特許出願
においても提示されている発明だけを単独で利用したキャリブレーション)につ
いては、キャリブレーション信号の振幅の振れ幅に応じて性能に著しい差が得ら
れていることが分かる。本発明の原理を理解すれば予測できるように、3つのう
ちで最良のキャリブレーションが成し遂げられるのは0dBFSの場合である。
注意すべき点として、キャリブレーション信号s(t)がADCの最大の振れ幅
を超える場合には、キャリブレーションをしたADCの性能がキャリブレーショ
ンをしていないADCの性能よりも実際には悪くなっている。利点ないし有利な
効果としては、前記特許出願においても提示されているキャリブレーション方式
に対して、先に述べたところ(例えば、ADCのデジタル出力におけるクリップ
された(一ないし複数の)部分の再構成等)に基づく非線形なフィルタリング手
法を加えることにより、性能が著しく向上している。表4は、1dBFSでのキ
ャリブレーション信号について、上に見られる効果ないし影響を補償器が十分に
排除していることを示している。
【0082】 次に、図11を参照すると、本発明に基づくキャリブレーション・ロジックの
別の代表的な実施形態の詳細が概して340′に例示してある。キャリブレータ
340′は、図4Bにおけるキャリブレータ340の構成要素及び動作原理と実
質的に同様な構成要素及び動作原理を含んでいる。ただし、キャリブレータ34
0′は、図8のフローチャート800、上記表3の擬似コード、図10のフィル
タリング機構1000等に基づいた(一ないし複数の何等かの)構成要素や動作
原理を取り入れることができるものとなっている。例えば、キャリブレータ34
0′はNLP1110を有しており、このNLP1110は、{C }の各係
数を入力として受けるものとすることができ、それ故に数29による{C
の各係数の計算以外の、上記表3における擬似コードによって表される機能を有
するものとすることもできる。
【0083】 NLP1110は、入力として、(図4Aにおける)ADC310からのデジ
タル出力信号x(k)と推定器及び係数計算器460′からの各係数{C
とを受ける。他に採用し得る形態として、{C }の各係数は、NLP111
0若しくは別の処理用構成要素によって計算するものとしてもよい。推定器及び
係数計算器460′は、0からKまでの範囲にあるすべてのpの値に対する{C }の各係数を計算するものとしてもよい。ここで、Kは、補間して予測する
サンプルの予め定めた最大数としてもよい。推定器及び係数計算器460′の間
で{C }の各係数を伝えるパスには相当な量の情報が含まれるが、そのパス
(例えば、ソフトウェアの行列/ベクトル変数、バス、並列リード線等)が動作
状態となる必要があるのは、例えば図5や図12におけるステップ530に対応
する段階の間だけである。
【0084】 NLP1110の出力s ̄(k)は、フィルタ(例えばFIRフィルタ)45
5に対する入力を与える。その後、FIRフィルタ455は、s^(k)を生成
すると共にs^(k)を補正計算器465に供給することにより、図4Bを参照
しつつ先に説明したような動作を実行するものとしてもよい。本発明に基づくク
リッピング補償器の実施形態は、このようなことから図11におけるNLP11
10等を参照しつつ説明したのである。採用し得る別の実施形態としては、FI
Rフィルタ455がオプションのNLF1120にs^(k)を供給することに
してもよい。以下においてさらに説明するが、NLF1120は、ADCコード
の端点レベルについての補正テーブル350の値をそれらがそれぞれ初期設定さ
れた値のままにする。NLF1120がない場合には、それらの2つのレベルが
補正テーブル350において間違ったレベルにキャリブレーションされる可能性
がある。
【0085】 この別の実施形態において、NLF1120(例えば、信号トランケータ(tr
uncator)若しくはリミッタ)は、キャリブレータ340′において、フィルタ
(例えばFIRフィルタ)455と補正計算器465の間に追加される。NLF
1120は、入力としてFIRフィルタ455の出力であるs^(k)を受け、
それについて以下の数31に基づく処理を行い、そして、出力としてs〜(k)
を生成する。その後、出力のs〜(k)は、後続の処理を行うために補正計算器
465への入力として供給される。NLF1120は、次の数31に従った処理
を行うものとすることができる。
【数31】 ここで、UはADC310の最高出力を表し、−UはADC310の最低出
力を表す。ADC310がADC310の最高レベル及び最低レベルになってい
るときに、NLF1120は、補正計算器465からの結果がゼロになることを
保証する。これにより、ADCの各端点はキャリブレーションされないことにな
る。オプションとしてNLF1120を含まないことにしてもよく、その結果と
して各端点が完全に間違ったものにもなり得るが、影響を受けるレベルが2つだ
けなので、そのことによっては軽微な不具合しか生じない。
【0086】 他の採用し得る形態として、{C }の各係数の計算はもとより、NLP1
110の機能も、基準信号のパラメータ推定を伴わないADCのキャリブレーシ
ョン方式において利用することもできる点に注意されたい。このような他の実施
形態においては、例えば、図10を参照しつつ上にも述べたように、NLP11
10とFIRフィルタ455を組み合わせて統合することにしてもよい。基準信
号の関連する(1つないし複数の)パラメータ(例えば周波数等)については、
推定されない場合には、別の方法で分かるようにしてフィルタ係数を計算する必
要があるということは理解できるであろう。このような他の実施形態については
、図12を参照しつつ以下においてさらに説明する。
【0087】 次に、図12を参照すると、本発明の別の実施形態に基づくADCのキャリブ
レーションをするフローチャート形式の別の代表的な方法が概して1200に例
示してある。フローチャート1200は、図5のフローチャート500における
ステップ及び原理と実質的に同様なステップ及び原理を含んでいる。しかし、フ
ローチャート1200では、キャリブレーション信号のクリップされた(一ない
し複数の)部分を予測するために行われるステップがさらに追加されており、か
つ、キャリブレーション信号を再構成するために行われるステップが変形されて
いる。アナログのキャリブレーション信号入力からADCによってデジタル出力
が(ステップ520において)生成された後に、そのアナログのキャリブレーシ
ョン信号入力の少なくとも1つのパラメータ(例えば周波数)がクリップされて
いない出力サンプルとクリップされた出力サンプルの双方から推定される(ステ
ップ530)。クリップされていない出力サンプルは、推定された少なくとも1
つのパラメータ(例えば周波数)及び波形のタイプの双方と共に、サンプリング
された出力データのクリップされた(一ないし複数の部分)に対応する(1つな
いし複数の)離散的な出力サンプルを予測するのに用いられる(ステップ121
0)。そのクリップされた(一ないし複数の)部分は、ADCの振れ幅を超える
アナログのキャリブレーション信号の(一ないし複数の)部分に対応する。キャ
リブレーション信号は、クリップされたADCの出力の予測されたサンプル及び
クリップされていないADCの出力サンプルに加えてキャリブレーション信号の
波形のタイプ及び推定された(1つないし複数の)パラメータが分かっているこ
とからデジタル領域において再構成することができる(ステップ540′)。
【0088】 他の採用し得る形態として、キャリブレーション信号の再構成はもとより、ク
リップされたサンプルの予測の機能(例えばステップ1210)も、基準信号の
パラメータ推定(例えばステップ530)を伴わないADCのキャリブレーショ
ン方式において利用することもできる点に注意されたい。換言すれば、フローチ
ャート1200は、他の採用し得る形態として、ステップ530を含まないもの
とすることもできる。その代わりに、クリップされていない出力サンプルに加え
てキャリブレーション信号の波形のタイプ及び関連する(1つないし複数の)パ
ラメータ(例えば周波数)が分かっていることから、クリップされた離散的な出
力サンプルを予測することもできる。これにより、ステップ1210は、例えば
、推定された周波数ではなく既知である周波数を利用することによって変形する
こともできる。また、キャリブレーション信号は、クリップされていないサンプ
ル及び予測された(1つないし複数の)クリップされたサンプルに加えて波形の
タイプ及び関連する(1つないし複数の)パラメータ(例えば周波数)が分かっ
ていることからデジタル領域において再構成することもできる。これにより、ス
テップ540′も、例えば、推定された周波数ではなく既知である周波数を利用
することによって変形することができる。
【0089】 さらに他の採用し得る実施形態として、パラメータ(例えば周波数)の推定段
階中はキャリブレーション信号の振幅をADCのダイナミック・レンジの範囲内
に十分維持することにしてもよい。これにより、パラメータを推定するアルゴリ
ズムをより耐性の低いものないしはより粗いもの(例えば、より簡単で、より短
くて、かつ/又は、より高速なもの等)にすることも可能になる。関連する(1
つないし複数の)パラメータが推定された後に、ADCのダイナミック・レンジ
を超えるまでキャリブレーション信号の振幅を増大させ、本発明における所定の
原理に基づくフルスケールのキャリブレーションができるようにしてもよい。
【0090】 本発明に基づく方法及び装置の好ましい実施形態について、添付図面に例示し
上の詳細な説明において説明したが、本発明が、これらの開示した実施形態に限
定されるものではなく、特許請求の範囲によって宣言され定められる本発明の精
神及び範囲から逸脱せずに非常に多くの再編成、変更ないし変形及び代替ないし
置換が可能なものであるのは理解されるところであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を都合良く実施することができる代表的なADCの環境を
例示したものである。
【図2A】 理想的なADCの代表的なアナログ入力信号対デジタル出力信
号のグラフを例示したものである。
【図2B】 実用的なADCの代表的なアナログ入力信号対デジタル出力信
号のグラフを例示したものである。
【図3A】 本発明に基づくキャリブレーションの代表的な適用形態を例示
したものである。
【図3B】 本発明に基づくキャリブレーションの別の代表的な適用形態を
例示したものである。
【図4A】 代表的なADCと関連するキャリブレータを本発明に基づいて
示される選択信号と共に例示したものである。
【図4B】 本発明に基づくキャリブレーション・ロジックの代表的な一実
施形態の詳細を例示したものである。
【図4C】 本発明に基づくキャリブレーション・ロジックの別の代表的な
実施形態の詳細を例示したものである。
【図5】 本発明の一実施形態に基づくADCのキャリブレーションをする
フローチャート形式の代表的な方法を例示したものである。
【図6】 グラフ形式による代表的な基準信号の再構成解析を例示したもの
である。
【図7】 グラフ形式での代表的なキャリブレーションをしていない性能特
性及びキャリブレーションをした性能特性を例示したものである。
【図8】 本発明の別の実施形態に基づくADCのキャリブレーションをす
るフローチャート形式の代表的な方法を例示したものである。
【図9】 本発明に基づいて取り扱うことができるクリップされた信号とク
リップされていない信号を例示したものである。
【図10】 本発明に基づくフィルタリング機構を例示したものである。
【図11】 本発明に基づくキャリブレーション・ロジックの別の代表的な
実施形態の詳細を例示したものである。
【図12】 本発明の別の実施形態に基づくADCのキャリブレーションを
するフローチャート形式の別の代表的な方法を例示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 スコグルンド, ミカエル スウェーデン国 エス−146 38 チュリ ンイェ, ベルンストレムスヴェーイェン 24 Fターム(参考) 5J022 AA01 AC04 BA04 CA07 CA10 CC02 CD01 CD05

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ−デジタル変換のキャリブレーションをする方法で
    あって、 アナログ入力を、複数のクリップされた値と複数のクリップされていない値を
    含むクリップされたデジタル出力に、変換する過程と、 少なくとも部分的には前記複数のクリップされていない値に基づいて前記複数
    のクリップされた値に対応する複数の予測値を予測する過程と、 少なくとも部分的には前記複数の予測値に基づいて前記アナログ入力の少なく
    とも一部をデジタル的に再構成し、複数の再構成値を生成する過程と、 前記複数の再構成値を前記複数のクリップされていない値及び前記複数の予測
    値と比較する過程と を有する方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のクリップされていない値が前記複数のクリップさ
    れた値より前の時間においてのみ発生する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記複数のクリップされていない値が前記複数のクリップさ
    れた値より前及び後の両方の時間において発生する、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも部分的には前記比較する過程に基づいて補正テー
    ブル用のエントリを決定する過程をさらに有する、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも部分的には前記エントリに応じてキャリブレーシ
    ョンしたデジタル出力を生成する過程をさらに有する、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 アナログ−デジタル変換によるデジタル出力に応じたアドレ
    スを用いて前記補正テーブルにアクセスする過程をさらに有する、請求項4記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 前記アナログ入力の少なくとも一部をデジタル的に再構成す
    る前記過程を、フィルタを用いて行う、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記フィルタが有限インパルス応答(FIR(finite impuls
    e response))フィルタを有し、前記FIRフィルタの係数を、雑音利得を最小
    とする設定にする、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の方法であって、 少なくとも部分的には前記複数のクリップされた値及び前記複数のクリップさ
    れていない値に基づいて前記アナログ入力に関する少なくとも1つのパラメータ
    を推定する過程をさらに有し、 前記アナログ入力の少なくとも一部をデジタル的に再構成する前記過程は、少
    なくとも部分的には前記少なくとも1つのパラメータに基づいて前記アナログ入
    力の前記少なくとも一部をデジタル的に再構成する過程をさらに有する、方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の方法であって、 少なくとも部分的には前記複数のクリップされた値及び前記複数のクリップさ
    れていない値に基づいて前記アナログ入力に関する少なくとも1つのパラメータ
    を推定する過程をさらに有し、 複数の予測値を予測する前記過程は、少なくとも部分的には前記少なくとも1
    つのパラメータに基づいて前記複数の予測値を予測する過程をさらに有する、方
    法。
  11. 【請求項11】 前記アナログ入力が、正弦波、いくつかの正弦波の和、の
    こぎり波及び三角波を含むグループのうちから選択したタイプの入力信号である
    、請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 アナログ入力をデジタル出力に変換するアナログ−デジタ
    ル変換器のためのキャリブレータであって、 前記デジタル出力の少なくとも1つのクリップされた部分に対応する値を予測
    するのに適応した非線形プロセッサと、 前記アナログ入力に関する少なくとも1つのパラメータと前記非線形プロセッ
    サの出力を利用してデジタル的に前記アナログ入力を再構成するのに適応したフ
    ィルタと、 少なくとも部分的にはデジタル的に再構成されたアナログ入力に基づいて補正
    テーブルのエントリを計算するのに適応したテーブル生成器と を有するキャリブレータ。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のキャリブレータであって、 少なくとも部分的には前記デジタル出力に基づいて前記アナログ入力に関する
    前記少なくとも1つのパラメータを推定するのに適応した推定器をさらに有し、 前記推定器により推定された前記アナログ入力に関する前記少なくとも1つの
    パラメータを前記フィルタが利用する、キャリブレータ。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のキャリブレータであって、前記非線形プ
    ロセッサは、少なくとも1つのデジタルフィルタを用いた補間によって前記少な
    くとも1つのクリップされた部分に対応する前記値を予測し、前記少なくとも1
    つのデジタルフィルタは、前記アナログ入力の既知の波形のタイプと前記推定器
    により推定された前記少なくとも1つのパラメータとに応じて定まる複数の係数
    を有する、キャリブレータ。
  15. 【請求項15】 前記フィルタが有限インパルス応答(FIR(finite impu
    lse response))フィルタを有し、前記FIRフィルタの係数が雑音利得を最小
    とする設定になっている、請求項12記載のキャリブレータ。
  16. 【請求項16】 前記テーブル生成器が少なくとも部分的にはデジタル的に
    再構成されたアナログ入力と前記デジタル出力との比較に基づいて前記補正テー
    ブルのエントリを計算するのに適応している、請求項12記載のキャリブレータ
  17. 【請求項17】 前記テーブル生成器が前記アナログ−デジタル変換器のダ
    イナミック・レンジの範囲内で補正テーブルのエントリを計算するのに適応して
    いる、請求項12記載のキャリブレータ。
  18. 【請求項18】 前記デジタル出力が、前記アナログ入力が機能用の信号で
    ない時点での前記アナログ入力に対応するものであるときに、前記デジタル出力
    の前記少なくとも1つのクリップされた部分に対応する前記値を前記非線形プロ
    セッサが予測する、請求項12記載のキャリブレータ。
  19. 【請求項19】 前記非線形プロセッサが前記デジタル出力の少なくとも1
    つのクリップされていない部分に基づいて前記少なくとも1つのクリップされた
    部分に対応する前記値を予測する、請求項12記載のキャリブレータ。
  20. 【請求項20】 アナログ−デジタル変換のキャリブレーションをする方法
    であって、 アナログ−デジタル変換器においてアナログ入力を受ける過程と、 前記アナログ入力を少なくとも部分的にクリップされたデジタル出力に変換す
    る過程と、 前記デジタル出力の少なくとも1つのクリップされていない部分に基づいて前
    記デジタル出力の少なくとも1つのクリップされた部分のクリップされていない
    ものを予測する過程と、 前記少なくとも1つのクリップされた部分の前記クリップされていないものと
    前記少なくとも1つのクリップされていない部分とに基づいてアナログ−デジタ
    ル変換のキャリブレーションをする過程と を有する方法。
  21. 【請求項21】 アナログ−デジタル変換のキャリブレーションをする装置
    であって、 アナログ入力を、複数のクリップされた値と複数のクリップされていない値を
    含むクリップされたデジタル出力に、変換する手段と、 少なくとも部分的には前記複数のクリップされていない値に基づいて前記複数
    のクリップされた値に対応する複数の予測値を予測する手段と、 少なくとも部分的には前記複数の予測値に基づいて前記アナログ入力の少なく
    とも一部をデジタル的に再構成し、複数の再構成値を生成する手段と、 前記複数の再構成値を前記複数のクリップされていない値及び前記複数の予測
    値と比較する手段と を有する装置。
  22. 【請求項22】 アナログ−デジタル変換のキャリブレーションをする方法
    であって、 第1の振幅を有するアナログ信号を受ける過程と、 前記アナログ信号を、おおよそアナログ−デジタル変換のフルスケールの振れ
    幅に対応する第2の振幅を有するデジタル信号に、変換する過程であって、前記
    第1の振幅が前記第2の振幅を超えている、過程と、 前記デジタル信号の少なくとも1つのクリップされた部分であって、おおよそ
    前記第1の振幅と前記第2の振幅の間の少なくとも1つの振幅レベルを有する少
    なくとも1つのクリップされた部分を、予測する過程と、 前記デジタル信号の少なくとも一部、予測した前記少なくとも1つのクリップ
    された部分、及び前記アナログ信号に関する少なくとも1つのパラメータを用い
    て、デジタル領域において前記アナログ信号を再構成して再構成デジタル信号を
    生成する過程と、 前記再構成デジタル信号と前記デジタル信号との比較に基づいて少なくとも1
    つの補正値を決定する過程と を有する方法。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の方法であって、デジタル領域において前
    記アナログ信号を再構成して再構成デジタル信号を生成する前記過程が前記アナ
    ログ信号の既知の波形のタイプを用いることをさらに含み、 前記少なくとも1つの補正値を補正テーブルに記憶する過程と、 アナログの機能用の信号から変換された新たなデジタル信号に基づき、前記補
    正テーブルにアクセスしてキャリブレーションした出力を生成する過程と をさらに有する方法。
  24. 【請求項24】 少なくとも1つの未知のパラメータとアナログ−デジタル
    変換器のフルスケールの振れ幅を超える振幅とを有するアナログ基準信号を用い
    てアナログ−デジタル変換器のキャリブレーションをする方法であって、 前記アナログ基準信号を受ける過程と、 前記アナログ基準信号をサンプリングしてサンプル基準信号を生成する過程と
    、 前記サンプル基準信号を、複数のクリップされた部分と複数のクリップされて
    いない部分を含むデジタル信号に、変換する過程と、 前記デジタル信号から前記アナログ基準信号の前記少なくとも1つの未知のパ
    ラメータを推定する過程と、 前記複数のクリップされていない部分における少なくとも1つのクリップされ
    ていない部分を用いて、前記複数のクリップされた部分における少なくとも1つ
    のクリップされた部分に対応する値を予測する過程と、 フィルタ用の複数の係数を計算する過程と、 前記少なくとも1つの未知のパラメータ、前記複数のクリップされていない部
    分における前記少なくとも1つのクリップされていない部分、前記複数のクリッ
    プされた部分における前記少なくとも1つのクリップされた部分に対応する予測
    した前記値、及び前記複数の係数を用いて、前記サンプル基準信号を再構成する
    過程と、 再構成したサンプル基準信号と前記デジタル信号を用いて補正テーブルを決定
    する過程と を有する方法。
  25. 【請求項25】 アナログ入力をデジタル出力に変換するアナログ−デジタ
    ル変換器のためのキャリブレータであって、 少なくとも部分的には前記デジタル出力に基づいて前記アナログ入力に関する
    少なくとも1つのパラメータを推定するのに適応した推定器と、 前記デジタル出力の少なくとも1つのクリップされた部分に対応する値を予測
    するのに適応した非線形プロセッサと、 前記アナログ入力に関する前記少なくとも1つのパラメータと前記非線形プロ
    セッサの出力を利用してデジタル的に前記アナログ入力を再構成するのに適応し
    たフィルタと、 少なくとも部分的にはデジタル的に再構成されたアナログ入力及び前記デジタ
    ル出力に基づいて補正テーブルのエントリを計算するのに適応したテーブル生成
    器と を有するキャリブレータ。
  26. 【請求項26】 アナログ−デジタル変換のキャリブレーションをする方法
    であって、 アナログ入力を、少なくとも1つのクリップされた部分と少なくとも1つのク
    リップされていない部分を含むキャリブレーションしていないデジタル出力に、
    変換する過程と、 少なくとも部分的には前記キャリブレーションしていないデジタル出力に基づ
    いて前記アナログ入力に関する少なくとも1つのパラメータを推定する過程と、 少なくとも部分的には前記少なくとも1つのクリップされていない部分に基づ
    いて前記少なくとも1つのクリップされた部分に対応する少なくとも1つの値を
    予測する過程と、 少なくとも部分的には、前記少なくとも1つのパラメータ、前記少なくとも1
    つのクリップされていない部分、及び前記少なくとも1つのクリップされた部分
    に対応する予測した前記少なくとも1つの値に基づいて、少なくとも1つの値を
    決定する過程と、 別のキャリブレーションしていないデジタル出力に応じたアドレスを用いて補
    正メモリにアクセスする過程と、 前記アクセスする過程に基づいて前記補正メモリからキャリブレーションした
    デジタル出力を出力する過程と を有する方法。
  27. 【請求項27】 少なくとも1つのパラメータとアナログ−デジタル変換器
    のフルスケールの振れ幅を超える振幅とを有するアナログ基準信号を用いてアナ
    ログ−デジタル変換器のキャリブレーションをする方法であって、 前記アナログ基準信号を受ける過程と、 前記アナログ基準信号をサンプリングしてサンプル基準信号を生成する過程と
    、 前記サンプル基準信号を、複数のクリップされた部分と複数のクリップされて
    いない部分を含むデジタル信号に、変換する過程と、 既知の入力又は推定を通じた前記デジタル信号から前記アナログ基準信号の前
    記少なくとも1つのパラメータを確定する過程と、 前記複数のクリップされていない部分における少なくとも1つのクリップされ
    ていない部分を用いて、既知の波形のタイプと前記アナログ基準信号の前記少な
    くとも1つのパラメータとに応じて定まる係数を有する少なくとも1つのデジタ
    ル予測フィルタにより、前記複数のクリップされた部分における少なくとも1つ
    のクリップされた部分に対応する値を予測する過程と、 少なくとも1つの再構成フィルタ用の複数の係数を計算する過程と、 前記少なくとも1つのパラメータ、前記複数のクリップされていない部分にお
    ける前記少なくとも1つのクリップされていない部分、前記複数のクリップされ
    た部分における前記少なくとも1つのクリップされた部分に対応する予測した前
    記値、及び前記複数の係数を用いて、前記サンプル基準信号を再構成する過程と
    、 再構成したサンプル基準信号と前記デジタル信号を用いて補正テーブルを決定
    する過程と を有する方法。
  28. 【請求項28】 アナログ−デジタル変換のキャリブレーションをする方法
    であって、 アナログ−デジタル変換のフルスケールの振れ幅を超えない第1のレベルにあ
    る振幅を有するアナログ入力を供給する過程と、 前記アナログ入力を第1のキャリブレーションしていないデジタル出力に変換
    する過程と、 少なくとも部分的には前記第1のキャリブレーションしていないデジタル出力
    に基づいて前記アナログ入力に関する少なくとも1つのパラメータを推定する過
    程と、 アナログ−デジタル変換の前記フルスケールの振れ幅を超える第2のレベルに
    前記アナログ入力の前記振幅を増大させる過程と、 前記アナログ入力を、少なくとも1つのクリップされた部分と少なくとも1つ
    のクリップされていない部分を含む第2のキャリブレーションしていないデジタ
    ル出力に、変換する過程と、 少なくとも部分的には前記少なくとも1つのクリップされていない部分に基づ
    いて前記少なくとも1つのクリップされた部分に対応する少なくとも1つの値を
    予測する過程と、 少なくとも部分的には、前記少なくとも1つのパラメータ、前記少なくとも1
    つのクリップされていない部分、及び前記少なくとも1つのクリップされた部分
    に対応する予測した前記少なくとも1つの値に基づいて、少なくとも1つの値を
    決定する過程と を有する方法。
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