[go: up one dir, main page]

JP2003533569A - ヒドロキシエステル誘導体中間体を製造する方法およびそれから製造されたエポキシ樹脂 - Google Patents

ヒドロキシエステル誘導体中間体を製造する方法およびそれから製造されたエポキシ樹脂

Info

Publication number
JP2003533569A
JP2003533569A JP2001585230A JP2001585230A JP2003533569A JP 2003533569 A JP2003533569 A JP 2003533569A JP 2001585230 A JP2001585230 A JP 2001585230A JP 2001585230 A JP2001585230 A JP 2001585230A JP 2003533569 A JP2003533569 A JP 2003533569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ether
hydroxypropyl
bis
moiety
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001585230A
Other languages
English (en)
Inventor
ジェイ. ボリアック,クリントン
ケー. リャオ,ツェン
Original Assignee
ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド filed Critical ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド
Publication of JP2003533569A publication Critical patent/JP2003533569A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/02Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/02Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule
    • C08G59/04Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule of polyhydroxy compounds with epihalohydrins or precursors thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 α−ハロヒドリン中間体を製造する方法、および触媒の随意的存在下でのフェノールまたはフェノールの混合物とグリシジルエステルとのカップリング反応により得られたα−ヒドロキシエステル誘導体のその場ハロゲン化物置換−脱エステルから生成されたα−ハロヒドリン中間体をエポキシ化することを含むところの、該α−ハロヒドリン中間体から製造されたエポキシ樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロヒドリンエ
ステル誘導体を製造しそしてかかるα−ハロヒドリンエステル誘導体をエポキシ
樹脂に転化する方法に関する。
【0002】 とりわけ、本発明は、少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロ
ヒドリン誘導体を製造し、かかるα−ハロヒドリンエステル誘導体を少なくとも
1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロヒドリン中間体に転化し、そしてか
かる少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロヒドリン中間体を利
用してエポキシ樹脂を作製する方法に関する。例えば、本発明は、ビスフェノー
ルA(ビスA)エポキシ樹脂を製造するために有用である。
【0003】 α−ハロヒドリンは、当業者に周知であるいくつかの方法により、反応性中間
体として製造される。一般に、これらの中間体α−ハロヒドリンは、引き続いて
エポキシドに転化される。一つの広く実施されている方法において、α−ハロヒ
ドリンは、プロピレン、ブチレンおよびアリルクロライドのような低分子量オレ
フィン含有化合物を水中で塩素または臭素のようなハロゲンと反応させることに
より製造される。プロピレン、ブチレンおよびアリルクロライドからのα−ハロ
ヒドリンとりわけα−クロロヒドリンは、引き続いて、大規模にてそれぞれプロ
ピレンオキシド、ブチレンオキシドおよびエピクロロヒドリン(ECH)を製造
するために用いられる。プロピレンオキシドおよびECHの工業的方法について
のプロセス化学反応は、次の反応シーケンスすなわち反応シーケンス(I)およ
び反応シーケンス(II)において概説される。とりわけ、反応シーケンス(I
)は、水中塩素経路により製造されるクロロヒドリンからのプロピレンオキシド
の工業生産用のプロセス化学反応スキームを示し、そして反応シーケンス(II
)は、水中塩素経路により製造されるクロロヒドリンからのエピクロロヒドリン
の工業生産用のプロセス化学反応スキームを示す。
【0004】
【化48】
【0005】 エポキシ樹脂を大商業規模にて生産するための周知の工業的方法において、第
1工程において、反応性中間体としてのα−ハロヒドリンが、アルコール、フェ
ノール、カルボン酸またはアミンのような活性水素含有化合物をエピクロロヒド
リン(ECH)またはエピブロモヒドリンのようなエピハロヒドリンと反応させ
ることにより製造される。次いで、第2工程において、α−ハロヒドリン中間体
が、塩基性反応条件下でグリシジルエーテル、グリシジルエステルまたはグリシ
ジルアミンに転化される。
【0006】 最も広く製造されかつ特に有用なエポキシ樹脂はビスフェノールA(ビスA)
エポキシ樹脂であり、しかしてこの樹脂は、第1工程においてビスAとECHの
カップリング反応によりビス(α−クロロヒドリン)中間体を形成させることに
より製造される。次いで、第2工程としての、塩基でのエポキシド環形成脱塩化
水素反応において、ビスAビス(α−クロロヒドリン)中間体が、ビスAジグリ
シジルエーテルエポキシ樹脂に転化される。エポキシ樹脂を作製するためのかか
る二工程法は、「Handbook of Epoxy Resins」,McGraw−Hill Book Co.,ニュ
ーヨーク州ニューヨーク,1982,再版,2−3ないし2−4においてH. Lee
およびK. Nevilleにより記載されている。この方法は、次の反応シーケンスすな
わち反応シーケンス(III)において示される。とりわけ、反応シーケンス(
III)は、クロロヒドリン中間体を作製するビスAとECHの反応を経るビス
Aエポキシ樹脂の二工程工業的製造用のプロセス化学反応スキームを示す。
【0007】
【化49】
【0008】 ビスAとECHのカップリングおよびその後のエポキシド環形成脱塩化水素の
上記の二工程法はまた一緒にされて、ビスAのビス(α−クロロヒドリン)中間
体がその場で発生されそして同時にエポキシに転化される単工程反応にされた。
ビスAエポキシ樹脂を作製するかかる単工程法は、米国特許第4,499,25
5号、第4,778,863号および第5,028,686号に記載されている
【0009】 反応性中間体としてのα−クロロヒドリンを発生させる別の方法は米国特許第
2,144,612号に記載されており、しかしてα−グリコールであるグリセ
ロールが、触媒量の酢酸(AcOH)の存在下で無水塩化水素(HCl)との反
応によりα−クロロヒドリンに転化される。米国特許第2,144,612号は
、α−グリコールであるグリセロールからエピクロロヒドリンの前駆体であるグ
リセロールジクロロヒドリンを作製するための、次の反応シーケンスすなわち反
応シーケンス(IV)において示される方法を記載する。とりわけ、反応シーケ
ンス(IV)は、グリセロールジクロロヒドリンを作製するグリセロールとHC
lおよびAcOHとの反応を経るエピクロロヒドリン合成のための化学反応を示
す。
【0010】
【化50】
【0011】 エピクロロヒドリン(ECH)はα−クロロヒドリン中間体を作製するための
、特にビスAエポキシ樹脂のビスAビスα−クロロヒドリン中間体前駆体を作製
するための重要な商業製品であるけれども、ECHはエポキシ樹脂の生産への塩
素集約的経路を与える。ECHを作製するための主流的な商業的方法において、
ECHはアリルクロライドから製造され、しかしてアリルクロライドは今度は、
塩素化副生成物を生成する方法である塩素ガスを用いてのプロピレンの熱塩素化
から製造される。一般に、塩素化副生成物は、廃棄物質として処理される。
【0012】 追加的に、アリルクロライドをα−クロロヒドリン中間体に転化する場合多量
の水が用いられ、そしてこの水もまた終局的に廃物として処理されねばならない
。それ故、環境的観点から、エポキシ樹脂の生産において塩素の消費量を減少さ
せるべきおよび塩素化副生成物および廃水の発生量を減少させるべき要望がある
【0013】 加えて、先に記載された二工程法または単工程法のどちらかによりECHから
製造されたエポキシ樹脂は、いくつかの用途において例えば電子工学用途におい
て望ましくないと考えられ得る高い有機塩素含有率を有し得る。
【0014】 それ故、ビスAエポキシ樹脂のようなエポキシ樹脂を作製するための非エピク
ロロヒドリン法を提供することが所望される。すなわち、代替エポキシ樹脂経路
、すなわちエポキシ樹脂を製造するための、ECHを用いない代替方法を提供す
ることが所望される。
【0015】 エポキシ樹脂を製造するための一つの非エピクロロヒドリン法は、米国特許第
6,001,945号に記載されている。米国特許第6,001,945号の方
法において、グシリドールが反応体として用いられてα−グリコール誘導体を生
成し、そしてこの誘導体は引き続いて、米国特許第2,144,612号に記載
された方法により、塩化水素および触媒量の酢酸との反応によりα−クロロヒド
リンに転化される。グリシドールは、高毒性でかつ熱的に不安定な物質であり、
爆発的に自己重合する傾向があることが知られている。70℃のような低い温度
において、グリシドールは不安定であり、そしてグリシドールのエポキシド分の
損失は有意的である。グリシドール自己重合はグリシドールの反応におけるグリ
シドールの選択率および生成物の収率を減少し、そしてグリシドール自己重合生
成物は所望反応生成物の分離および精製を複雑にする。グリシドールのこれらの
望ましくない性質は、「Glycidol Properties, Reactions, Applications」,Dr
. Alfred Huthing Verlag,ニューヨーク州ニューヨーク,1981,pp.4
8〜52において、A. KleemannおよびR. Wagnerにより詳細に記載されている。
かくして、反応体としてグリシドールを必要としないところの、エポキシ樹脂を
製造するための前駆体としてのα−ハロヒドリン中間体を製造し得る方法を開発
することが望ましい。
【0016】 本発明の一つの観点は、フェノールまたはフェノールの混合物のα−ハロヒド
リンエステル誘導体をエポキシ樹脂に転化することにより、エポキシ樹脂を作製
する方法に向けられる。
【0017】 本発明の別の観点は、少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロ
ヒドリン中間体を製造する方法であって、少なくとも1種またはそれ以上のフェ
ノールのα−ヒドロキシエステル誘導体を該α−ハロヒドリン中間体に転化する
その場ハロゲン化物置換−脱エステル法を用いる方法に向けられる。この方法は
、好ましくは、反応体として塩化水素、臭化水素またはヨウ化水素のような無水
ハロゲン化水素をを用いて無水条件下で行われ、そして随意に、該方法は溶媒の
存在下で行われる。
【0018】 本発明の更なる別の観点は、上記に記載された少なくとも1種またはそれ以上
のフェノールのα−ハロヒドリン中間体を中間体生成物として利用して、少なく
とも1種またはそれ以上のフェノールのエポキシ樹脂を製造するための代替非エ
ピクロロヒドリン法に向けられる。
【0019】 本発明の更に別の観点は、該α−ハロヒドリン中間体を作製するための上記の
方法において用いられる少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒド
ロキシエステル誘導体、好ましくは、少なくとも1種のフェノールまたは2種も
しくはそれ以上のフェノールの混合物をグリシジルエステル好ましくはグリシジ
ルアセテートと反応させることにより製造されたものに向けられる。少なくとも
1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体を製造する方
法は、好ましくは、溶媒および触媒の存在下で行われる。
【0020】 本発明は、フェノールを基剤としたα−ハロヒドリンエステル誘導体から、フ
ェノールを基剤としたα−ハロヒドリン中間体、すなわち、1種のフェノールか
ら製造されるα−ハロヒドリン中間体または2種もしくはそれ以上の異なるフェ
ノールの混合物から製造されるα−ハロヒドリン中間体の混合物を製造する新規
方法を包含する。α−ハロヒドリン中間体は、次いで、エポキシ樹脂を作製する
ために用いられる。
【0021】 α−ハロヒドリン中間体 一般に、α−ハロヒドリン中間体を製造するための本発明の方法は、ハロゲン
化水素を用いてのその場ハロゲン化物置換−脱エステル法により、少なくとも1
種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体をα−ハロヒド
リン中間体に転化することを含む。次いで、α−ハロヒドリン中間体は、例えば
塩基でのα−ハロヒドリン中間体の閉環エポキシ化反応によるような、工業界に
おいて周知の技法により、エポキシ樹脂を作製するために用いられ得る。一層好
ましくは、本発明の方法により製造され得るエポキシ樹脂は、例えば、ビスフェ
ノールA(ビスA)ジグリシジルエーテルエポキシ樹脂を包含する。
【0022】 本発明の方法に従って製造されるα−ハロヒドリン中間体は、例えば、次の式
I〜Vの構造により表されるが、しかしそれらに限定されない。本発明における
α−ハロヒドリン中間体の好ましいクラスは、例えば、次の式I 式I (R2yAr(OR1z により一般的に表される。
【0023】 式Iにおいて、yは0から750であり、そしてzは1から150である。
【0024】 式Iにおいて、Arは、フェニルのような単核芳香族環を含有する部分である
。Arはまた、ビフェニル、2,2−ジフェニルプロパン、ビスフェニルオキシ
ド、1,1,2,2−テトラキスフェニルエタン、スチルベン、フェノール−ホ
ルムアルデヒドノボラック、クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック、フェノ
ール−ジシクロペンタジエンノボラックおよび超分岐状芳香族フェノールデンド
リマーのような、多核芳香族環を含有する部分であり得る。Arはまた、ナフタ
レン、アントラセンおよびナフタレン−ホルムアルデヒドノボラックのような、
多核縮合芳香族環を含有する部分であり得る。Arはまた、O、N、S、Si、
BもしくはPのような1個もしくはそれ以上のヘテロ原子またはこれらのヘテロ
原子のいずれかの組合わせを有する多核縮合芳香族環を含有する部分、例えばキ
ノキサリン、チオフェンおよびキノリンであり得る。Arはまた、インダン、1
,2,3,4−テトラヒドロナフタレンおよびフルオレンのような、脂環式環と
縮合された単核または多核芳香族環を含有する部分であり得る。Arはまた、O
、N、S、Si、BもしくはPのような1個もしくはそれ以上のヘテロ原子また
はこれらのヘテロ原子のいずれかの組合わせを含有する脂環式環と縮合された単
核または多核芳香族環を含有する部分、例えばクロマン、インドリンおよびチオ
インダンであり得る。
【0025】 式Iにおいて、Arはまた、各アリール基がオリゴマー(例えば、約5,00
0より小さい平均分子量を有するポリマー)のまたは高分子量(例えば、約5,
000より大きい平均分子量)のオルガノシロキサン単位に連結されているアリ
ール基を含有する部分であり得る。アリール基はオルガノシロキサン単位のケイ
素原子に直接的に付着され、あるいはアリール基は有機脂肪族部分、有機脂環式
部分、有機芳香族部分またはそれらのいずれかの組合わせを介してオルガノシロ
キサン単位のケイ素原子に間接的に付着される。有機脂肪族、脂環式または芳香
族部分は、約20個より多い炭素原子を含有すべきでない。Ar部分がかかるオ
リゴマーのまたは高分子量のオルガノシロキサン単位を含有する場合は、zは好
ましくは1から150である。
【0026】 式Iにおいて、Oは、Ar部分の芳香族環上の水素原子について置換された酸
素原子であり、そしてR1は、α−ハロヒドリンプロピル含有部分、好ましくは
【0027】
【化51】
【0028】 (ここで、Xは塩素、臭素またはヨウ素のようなハロゲン原子であり、そしてY
はヒドロキシル基である)から選択されたものである。XとYの位置は入れ替え
られ得る。式I中のR3は、好ましくは、水素、メチル、エチルおよびプロピル
のような1から20個の炭素原子を有するアルキル基、シクロペンチルおよびシ
クロヘキシルのような3から20個の炭素原子を有する脂環式、フェニルおよび
ナフチルのような6から20個の炭素原子を有する芳香族基、またはそれらのい
ずれかの組合わせである。各々の個々のR3は、同じ基であり得または互いに異
なる基であり得る。
【0029】 一つの具体的態様において、上記の式I中のR1が次の構造
【0030】
【化52】
【0031】 である場合、α−ハロヒドリンは3−ハロ−2−ヒドロキシ−1−プロピル部分
含有誘導体であり、あるいはかかる誘導体においてヒドロキシ基とハロ基は入れ
替えられて2−ハロ−3−ヒドロキシ−1−プロピル部分含有誘導体を形成し得
る。
【0032】 別の具体的態様において、上記の式I中のR1が次の構造
【0033】
【化53】
【0034】 である場合、α−ハロヒドリンは3−ハロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
プロピル部分含有誘導体であり、あるいはかかる誘導体においてヒドロキシ基と
ハロ基は入れ替えられて2−ハロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロピル
部分含有誘導体を形成し得る。
【0035】 更に別の具体的態様において、上記の式I中のR1が次の構造
【0036】
【化54】
【0037】 である場合、α−ハロヒドリンは3−ハロ−2−ヒドロキシ−1−シクロヘキシ
ル部分含有誘導体であり、あるいはかかる誘導体においてヒドロキシ基とハロ基
は入れ替えられて2−ハロ−3−ヒドロキシ−1−シクロヘキシル部分含有誘導
体を形成し得る。両方の誘導体において、プロピル部分はシクロヘキシル環構造
中に含有される。
【0038】 式Iにおいて、R2は、Ar部分の芳香族環上の水素原子について置換された
基である。R2は、塩素、臭素、ヨウ素もしくはフッ素のようなハロゲン、また
はアルキル基、脂環式基もしくは芳香族基のような炭化水素基であり得る。R2
は、好ましくは、メチル、エチルおよびプロピルのような1から20個の炭素原
子を有するアルキル基、シクロペンチルおよびシクロヘキシルのような3から2
0個の炭素原子を有する脂環式基、フェニルおよびナフチルのような6から20
個の炭素原子を有する芳香族基、またはそれらのいずれかの組合わせである。上
記の炭化水素基はまた、O、N、S、Si、BもしくはPのような1個もしくは
それ以上のヘテロ原子またはこれらのヘテロ原子のいずれかの組合わせを含有し
得る。酸素ヘテロ原子を含有する炭化水素基の例は、メトキシ基、エトキシ基、
またはエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドおよびシクロ
ヘキセンオキシドのようなアルキレンオキシドから誘導されたポリアルキレンオ
キシド基である。式I中の上記に記載されたようなR2は、部分的にまたは完全
にフッ素化され得る。
【0039】 本発明において有用なα−ハロヒドリン中間体の一層特定的なおよび好ましい
例は、以下の式II〜Vにより別々にまたは式II〜Vの2種もしくはそれ以上
のα−ハロヒドリン中間体の混合物として表される。
【0040】 本発明において有用な単核芳香族α−ハロヒドリン中間体の例は、例えば、次
の式II
【0041】
【化55】
【0042】 により表される。
【0043】 式IIにおいて、yは0から5であり、そしてzは1から4である。式IIに
おいて、O、R1およびR2は、式Iに関して上記に記載されたのと同じ意味を有
する。式IIのα−ハロヒドリン中間体は、例えば2−メチルフェノール、4−
メチルフェノール、4−メトキシフェノール、2,6−ジメチルフェノール、2
,6−ジイソプロピルフェノール、2,6−ジブロモフェノール、1,2−ジヒ
ドロキシベンゼン、1,3−ジヒドロキシベンゼン、1,4−ジヒドロキシベン
ゼンおよびそれらの混合物のような、芳香族ヒドロキシル基含有前駆体から製造
され得る。
【0044】 本発明において有用なα−ハロヒドリン中間体の他の例は、例えば次の式II
【0045】
【化56】
【0046】 により表されるところの、二核芳香族α−ハロヒドリン中間体である。
【0047】 式IIIにおいて、各yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、そ
して各zは1から3でありかつ各zは同じまたは異なり得る。式IIIにおいて
、O、R1およびR2は、式Iに関して上記に記載されたのと同じ意味を有する。
【0048】 式IIIにおいて、Zは無であり得、あるいはZは必要な結合原子価を完成す
るために置換基を有するまたは有さないヘテロ原子であり得る。ヘテロ原子は、
O、N、S、Si、BもしくはP、または上記のヘテロ原子の二つもしくはそれ
以上のいずれかの組合わせから選択される。Zはまた、例えば、−C(O)−、
−S(O2)−、−C(O)NH−、−P(O)Ar−、例えばオキシジメチレ
ン、メチレン、2,2−イソプロピリデン、イソブチレンおよび−CR3=CH
−(ここで、R3は上記の式Iに関して定義されたとおりである)のような、ヘ
テロ原子を有するもしくは有さない飽和もしくは不飽和有機脂肪族部分、例えば
3個より多い炭素原子を有する脂環式環のような、ヘテロ原子を有するもしくは
有さない飽和もしくは不飽和脂環式基、ヘテロ原子を有するもしくは有さない芳
香族基、またはそれらのいずれかの組合わせであり得る。式III中の上記に記
載されたようなZは、例えば2,2−ペルフルオロイソプロピリデンのように、
部分的にまたは完全にフッ素化され得る。
【0049】 式IIIのα−ハロヒドリン中間体を作製するために有用な前駆体は、例えば
、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4
,4′−ジヒドロキシビフェニル、3,3′,5,5′−テトラメチル−2,2
′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,
2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン、2
,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン、ビスフェノールK、
9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、4,4′−ジヒドロキシ
−α−メチルスチルベン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)アダマンタ
ンおよびそれらの混合物を包含する。
【0050】 本発明において有用なα−ハロヒドリン中間体の他の例は、例えば次の式IV
【0051】
【化57】
【0052】 により表されるところの、多核芳香族α−ハロヒドリン中間体である。
【0053】 式IVにおいて、各y、各々のzおよびZは、先に式IIIにおいて上記に記
載されたのと同じである。式IVにおいて、mは、0.001から10である。
式IVにおいて、O、R1およびR2は、式Iに関して上記に記載されたのと同じ
意味を有する。
【0054】 式IVのα−ハロヒドリン中間体を作製するために有用な前駆体は、例えば、
フェノール−ホルムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、o−クレゾ
ール−ホルムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、フェノール−ジシ
クロペンタジエニルノボラック(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムア
ルデヒドノボラック(2より大きい官能性)およびそれらの混合物を包含する。
【0055】 本発明において有用なα−ハロヒドリン中間体の他の例は、例えば次の式V
【0056】
【化58】
【0057】 により表されるところの、多核芳香族α−ハロヒドリン中間体である。
【0058】 式Vにおいて、各yおよび各zは、先に式IIIにおいて上記に記載されたの
と同じである。式Vにおいて、O、R1およびR2は、先に式Iに関して記載され
たのと同じ意味を有する。
【0059】 式Vにおいて、Z′は、O、N、S、Si、BもしくはPまたは上記のヘテロ
原子の二つもしくはそれ以上のいずれかの組合わせのようなヘテロ原子を有する
または有さない飽和または不飽和有機脂肪族部分(ここで、該脂肪族部分は、例
えばメチンのように、1から20個の炭素原子を有する)、例えばシクロヘキサ
ントリイルのような、3から20個の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有するま
たは有さない飽和または不飽和脂環式部分、例えばベンゼントリイル、ナフチレ
ントリイルおよびフルオレントリイルのような、ヘテロ原子を有するまたは有さ
ない芳香族部分、あるいはそれらのいずれかの組合わせである。Z′は、好まし
くは、約20個より多い炭素原子を含有しない。式V中の上記に記載されたよう
なZ′は、例えばフルオロメチンのように、部分的にまたは完全にフッ素化され
得る。
【0060】 式Vにおいて、m′は、一般に、3または4である。しかしながら、Z′はま
た、オリゴマー(例えば、約5,000より小さい平均分子量)のオルガノシロ
キサン単位、または高分子量(例えば、約5,000より大きい平均分子量)の
オルガノシロキサン単位であり得、しかしてその場合、アリール基はオルガノシ
ロキサン単位のケイ素原子に直接的にあるいは約20個より多い炭素原子を有さ
ない有機脂肪族、脂環式もしくは芳香族基またはそれらのいずれかの組合わせを
通じて付着される。Z′がオリゴマーのまたは高分子量のオルガノシロキサン単
位である場合、式V中のm′は好ましくは1から150である。
【0061】 式Vのα−ハロヒドリン中間体を作製するために有用な前駆体は、例えば、ト
リス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,1−トリス(3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタンおよびそれらの混合物を包含する。
【0062】 好ましくは、本発明のα−ハロヒドリン中間体は、例えば、1,3−ジヒドロ
キシベンゼン、1,4−ジヒドロキシベンゼン、1,5−ジヒドロキシナフタレ
ン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、3
,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフェニル、3,3
′,5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−
ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン、フェノール−ホルムアルデヒ
ドノボラック(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボ
ラック(2より大きい官能性)、フェノール−ジシクロペンタジエニルノボラッ
ク(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒドノボラック(2より
大きい官能性)、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,
1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンおよびそれらの混合
物のようなフェノールから製造されたフェノールα−クロロヒドリン中間体を包
含する。
【0063】 好ましくは、本発明のα−ハロヒドリン中間体は、例えば、1,3−ジヒドロ
キシベンゼンビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,4−
ジヒドロキシベンゼンビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、
1,5−ジヒドロキシナフタレンビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)
エーテル、2,6−ジヒドロキシナフタレンビス(3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピル)エーテル、4,4′−ジヒドロキシビフェニルビス(3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピル)エーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4
′−ジヒドロキシビフェニルビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エー
テル、3,3′,5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ
−4,4′−ジヒドロキシビフェニルビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンビス(3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピル)エーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソ
プロピリデンビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、フェノー
ル−ホルムアルデヒドノボラック(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エー
テル(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック(
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、フェ
ノール−ジシクロペンタジエニルノボラック(3−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピル)エーテル(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒドノボラ
ック(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)
、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタントリス(3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロ
キシフェニル)エタンテトラキス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エー
テルおよびそれらの混合物のようなフェノールα−クロロヒドリン中間体を包含
する。
【0064】 加えて、上記の3−クロロ−2−ヒドロキシ−1−プロピル部分含有誘導体中
のクロロ基とヒドロキシル基は入れ替えられて、3−ヒドロキシ−2−クロロ−
1−プロピル部分含有誘導体を形成し得る。
【0065】 本発明のα−ハロヒドリン中間体は、総質量(重量)の約10から約100パ
ーセント一層好ましくは約25から約100パーセント最も好ましくは約50か
ら約100パーセントの、上記の式I〜Vにて示されたような1つまたは1つよ
り多い成分を含む。
【0066】 例えば上記の式I〜Vにて示されたような、本発明のα−ハロヒドリン中間体
は、最初に少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエステ
ル誘導体を得、そして次いでこのα−ヒドロキシエステル誘導体をその場ハロゲ
ン化物置換−脱エステル法を用いて該α−ハロヒドリン中間体に転化することに
より製造される。一層特に、本発明のα−ハロヒドリン中間体は、(A)少なく
とも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体を(B)
ハロゲン化水素と、随意に(C)溶媒の存在下で反応させることにより製造され
る。
【0067】 本発明のα−ハロヒドリン中間体を製造する際に有用な、成分(B)であるハ
ロゲン化水素は、例えば、塩化水素、臭化水素およびヨウ化水素を包含し得る。
【0068】 本発明のα−ハロヒドリン中間体を製造する際に有用な、成分(B)であるハ
ロゲン化水素の量は、α−ハロヒドリン中間体へのα−ヒドロキシエステル誘導
体の実質的に完全な転化を保証するのに十分であるべきである。用いられるハロ
ゲン化水素の量は、一般にα−ヒドロキシエステル誘導体中の反応されるα−ヒ
ドロキシエステル部分の当量に関して約0.50モルから約20モルのハロゲン
化水素、好ましくはα−ヒドロキシエステル誘導体中の反応されるα−ヒドロキ
シエステル部分の当量に関して約0.75モルから約10モルのハロゲン化水素
、一層好ましくはα−ヒドロキシエステル誘導体中の反応されるα−ヒドロキシ
エステル部分の当量に関して約0.95モルから約5モルのハロゲン化水素であ
る。
【0069】 ハロゲン化水素は、液体としてまたは気体として反応に純状態にて添加され得
る。反応に気体として添加される場合、ハロゲン化水素は、気体の連続流として
添加され得る。ハロゲン化水素はまた、下記に成分(C)に関して記載されるも
ののような溶媒中に溶解されそして溶液として反応器に添加され得る。α−ヒド
ロキシエステル誘導体の完全な転化を保証するのに必要な化学量論量を越えるハ
ロゲン化水素の量が用いられる場合、過剰量は、水での洗浄または塩基での注意
深い中和により、反応混合物から除去され得る。反応混合物からハロゲン化水素
を蒸留することにより、過剰のハロゲン化水素を回収しそして再循環させること
が好ましい。
【0070】 α−ハロヒドリン中間体を作製するための上記の方法において用いられ得ると
ころの、随意成分(C)である溶媒は、ペンタン、ヘキサン、オクタン、イソオ
クタン、シクロヘキサンおよびシクロオクタンのような脂肪族および環状炭化水
素、ベンゼン、トルエンおよびキシレンのような芳香族炭化水素、メチレンジク
ロライド、テトラクロロエタンおよびクロロベンゼンのような塩素化溶媒、アセ
トン、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、ジメトキシエタン、2,2′
−ジメトキシジエチルエーテル、ジオキサン、ジメチルスルホキシドおよび1−
メトキシ−2−アセトキシプロパンのような非プロトン性溶媒、エタノール、1
−プロパノール、イソプロピルアルコール、1−ブタノール、2−ブタノール、
tert−ブタノール、1−ペンタノール、tert−アミルアルコール、1−
ヘキサノール、シクロヘキサノールおよび1−メトキシ−2−ヒドロキシプロパ
ンのようなプロトン性溶媒、それらの部分的にまたは完全にフッ素化された誘導
体、およびそれらのいずれかの組合わせであり得るが、しかしそれらに限定され
ない。随意に、溶媒は、水の存在と共にまたは水の存在なしに用いられ得る。
【0071】 プロトン性アルコール溶媒が随意に用いられる場合、これらのアルコール溶媒
はイソプロピルアルコール、2−ブタノール、tert−ブタノール、tert
−アミルアルコールおよび1−メトキシ−2−ヒドロキシプロパン、それらの部
分的にまたは完全にフッ素化された誘導体、およびそれらのいずれかの組合わせ
のような第2級または第3級アルコール溶媒であることが好ましい。
【0072】 一般に、本発明において用いられるところの、随意成分(C)である溶媒の量
は、α−ヒドロキシエステル誘導体1部に対して単溶媒または2種もしくはそれ
以上の溶媒の混合物約0から約50部(質量(重量)基準にて)の比率であり得
る。α−ヒドロキシエステル誘導体に対する溶媒の一層好ましい比率は、α−ヒ
ドロキシエステル誘導体1部当たり溶媒約0から約10部である。α−ヒドロキ
シエステル誘導体に対する溶媒の最も好ましい比率は、α−ヒドロキシエステル
誘導体1部当たり溶媒約0から約5部である。
【0073】 α−ヒドロキシエステル誘導体のその場ハロゲン化物置換−脱エステルについ
ての上記の反応における温度は、一般に約0℃から約150℃好ましくは約20
℃から約130℃一層好ましくは約40℃から約110℃である。0℃未満の温
度において、反応は完全でない。約150℃を越える温度において、望ましくな
い塩素化反応が起こり得る。
【0074】 α−クロロヒドリン中間体を製造するためのα−ヒドロキシエステル誘導体の
その場ハロゲン化物置換−脱エステルについての上記の反応方法において用いら
れる圧力は、大気圧、減圧または過圧であり得る。圧力は決定的には重要でなく
、そして用いられるハロゲン化水素のタイプ、反応温度、用いられる溶媒のタイ
プまたは溶媒共沸混合物の沸点のようなパラメーターにより決定され得る。
【0075】 α−ハロヒドリン中間体を作製するためのα−ヒドロキシエステル誘導体のそ
の場ハロゲン化物置換−脱エステルは、回分にてまたは連続反応態様にて行われ
得る。回分反応において、α−ヒドロキシエステル誘導体は随意に溶媒中に溶解
され、そしてハロゲン化水素は、先に上記に記載されたように反応器に添加され
る。回分法において、ハロゲン化水素を溶液相に維持する圧力下で反応を行うこ
とが高度に望ましい。ハロゲン化水素を溶液相にて用いる回分反応が完了された
時、過剰のハロゲン化水素および脱エステルにより生成されたカルボン酸は、水
での洗浄によりまたは塩基での注意深い中和により、反応混合物から除去され得
る。あるいは、過剰のハロゲン化水素およびカルボン酸は、下記に記載されるよ
うに回収されそして再循環され得る。
【0076】 いくつかの場合において、例えば塩化水素ガスを用いる場合、反応器中の反応
混合物を効率的に混合または撹拌しながら、該ガスを連続的に反応器を通じてパ
ージすることが有益であり得る。この方法において、反応器を出る塩化水素ガス
は捕集され、そして反応器に再循環される。
【0077】 連続ハロゲン化物置換−脱エステル法において、α−ヒドロキシエステル誘導
体および随意に溶媒が反応器中に供給されながら、α−ヒドロキシエステル誘導
体は、随意に溶媒と混合されそして次いでハロゲン化水素と親密に混合され得る
。用いられ得る反応器は当該技術において周知であり、例えば、反応器は管状デ
ザインを有し得る。反応生成物が反応器を去った後、反応生成物は一連の精製工
程を通り得る。例えば、一つの具体的態様において、生成されるカルボン酸より
低い温度にて沸騰する溶媒が用いられる場合、反応生成物は、第1に、過剰のハ
ロゲン化水素を除去するよう蒸留され得、しかしてこのハロゲン化水素は次いで
ハロゲン化物置換−脱エステル反応器に再循環され得、第2に、溶媒を除去する
よう蒸留され得、しかしてこの溶媒は次いでハロゲン化物置換−脱エステル装置
に再循環され得、そして第3に、脱エステルのカルボン酸生成物を除去するよう
蒸留され得、しかしてこのカルボン酸生成物はは次いでアリルエステル法に再循
環され得る。
【0078】 別の第2の具体的態様において、生成されるカルボン酸より高い温度にて沸騰
する溶媒が用いられる場合、反応生成物は、第1に、ハロゲン化水素を除去する
よう蒸留され得、しかしてこのハロゲン化水素は次いでハロゲン化物置換−脱エ
ステル反応器に再循環され得、そして第2に、脱エステルのカルボン酸生成物を
除去するよう蒸留され得る。上記の第2の具体的態様において、溶媒は随意に例
えば蒸留により除去され得、あるいは溶媒は除去される必要はなく、しかして溶
媒は引き続くエポキシ化工程用の溶媒として前方へ携行される。上記に記載され
た蒸留工程は、当該技術において周知のように、大気圧にて、減圧下でまたは過
圧下で行われ得る。
【0079】 α−ハロヒドリン中間体が追加精製なしにエポキシ樹脂に転化され得る上記の
方法を行うことが、高度に望ましくかつ好ましい。
【0080】 本発明のα−ハロヒドリン中間体を作製するためのα−ヒドロキシエステル誘
導体のハロゲン化物置換−脱エステルは、α−ヒドロキシアセテート誘導体の塩
化物置換−脱アセチルオキシルを示す次の反応シーケンスすなわち反応シーケン
ス(V)により例示される。とりわけ、反応シーケンス(V)は、本発明のα−
クロロヒドリン中間体を合成するためのα−ヒドロキシアセテート誘導体の塩化
物置換−脱アセチルオキシルを示す。
【0081】
【化59】
【0082】 上記の反応シーケンスVにおいて、AはOHであり得そしてBはOAcであり
得、あるいはAはOAcであり得そしてBはOHであり得る。
【0083】 α−ヒドロキシエステル誘導体 本発明において有用な、成分(A)であるα−ヒドロキシエステル誘導体は、
例えば、次の式VI〜Xの構造により表されるが、しかしそれらに限定されない
。α−ハロヒドリン中間体を作製するために本発明において用いられるα−ヒド
ロキシエステル誘導体の好ましいクラスは、例えば、次の式VI 式VI (R2yAr(OR1′)z により一般的に表される。
【0084】 式VIにおいて、y、z、Ar、OおよびR2は、先に式Iについて定義され
たとおりである。
【0085】 式VIにおいて、R1′は、α−ヒドロキシエステルプロピル含有部分、好ま
しくは
【0086】
【化60】
【0087】 〔ここで、R3は先に式Iについて定義されたとおりであり、Y′はヒドロキシ
ル基であり、そしてX′は次の一般構造
【0088】
【化61】
【0089】 (ここで、R4は水素、メチル、エチルおよびプロピルのような1から20個の
炭素原子を有するアルキル基、エテニル、プロペニルおよびメチルプロペニルの
ような2から20個の炭素原子を有するアルケニル基、シクロペンチルおよびシ
クロヘキシルのような3から20個の炭素原子を有する脂環式基、またはフェニ
ルおよびナフチルのような6から20個の炭素原子を有する芳香族基である) を有するカルボキシまたはカルボン酸エステル部分である〕 から選択されたものである。R4は、好ましくは、メチル基である。
【0090】 X′とY′の位置は、入れ替えられ得る。
【0091】 一つの具体的態様において、上記の式VI中のR1′が例えば
【0092】
【化62】
【0093】 である場合、α−ヒドロキシエステル誘導体は3−カルボキシ−2−ヒドロキシ
−1−プロピル部分含有成分であり、あるいはかかる成分においてヒドロキシ基
とエステル(すなわち、カルボキシ)基は入れ替えられて2−カルボキシ−3−
ヒドロキシ−1−プロピル部分含有成分を形成し得る。
【0094】 別の具体的態様において、R1′が上記の式VIにおいて例えば
【0095】
【化63】
【0096】 である場合、α−ヒドロキシエステル誘導体は3−カルボキシ−2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−プロピル部分含有成分であり、あるいはかかる成分において
ヒドロキシ基とエステル基は入れ替えられて2−カルボキシ−3−ヒドロキシ−
2−メチル−1−プロピル部分含有成分を形成し得る。
【0097】 更に別の具体的態様において、上記の式VI中のR1′が例えば
【0098】
【化64】
【0099】 である場合、α−ヒドロキシエステル誘導体は3−カルボキシ−2−ヒドロキシ
−1−シクロヘキシル部分含有成分であり、あるいはかかる成分においてヒドロ
キシ基とエステル基は入れ替えられて2−カルボキシ−3−ヒドロキシ−1−シ
クロヘキシル部分含有成分を形成し得る。両方の誘導体において、プロピル部分
はシクロヘキシル環構造中に含有される。
【0100】 本発明において有用なα−ヒドロキシエステル誘導体の一層特定的なおよび好
ましい例は、以下の式VII〜Xにより別々にまたは式VII〜Xの2種もしく
はそれ以上のα−ヒドロキシエステル誘導体の混合物として表される。
【0101】 本発明において有用な単核芳香族α−ヒドロキシエステル誘導体の例は、次の
式VII
【0102】
【化65】
【0103】 により表される。
【0104】 式VIIにおいて、y、z、OおよびR2は、式IIに関して上記に記載され
たのと同じ意味を有する。式VIIにおいて、R1′は、式VIに関して上記に
記載されたのと同じ意味を有する。式VIIの化合物のα−ヒドロキシエステル
誘導体は、例えば2−メチルフェノール、4−メチルフェノール、4−メトキシ
フェノール、2,6−ジメチルフェノール、2,6−ジイソプロピルフェノール
、2,6−ジブロモフェノール、1,2−ジヒドロキシベンゼン、1,3−ジヒ
ドロキシベンゼン、1,4−ジヒドロキシベンゼンおよびそれらの混合物のよう
な、芳香族ヒドロキシル基含有前駆体から製造され得る。
【0105】 本発明において有用なα−ヒドロキシエステル誘導体の他の例は、次の式VI
II
【0106】
【化66】
【0107】 により表される二核芳香族α−ヒドロキシエステル誘導体である。
【0108】 式VIIIにおいて、y、z、Z、OおよびR2は、式IIIに関して上記に
記載されたのと同じ意味を有する。式VIIIにおいて、R1′は、式VIに関
して上記に記載されたのと同じ意味を有する。
【0109】 式VIIIのα−ヒドロキシエステル誘導体を作製するために有用な前駆体は
、例えば、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、3,3′,5,5′−テトラメ
チル−4,4′−ジヒドロキシビフェニル、3,3′,5,5′−テトラメチル
−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロキシビフェニル、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリ
デン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン、ビスフェノ
ールK、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、4,4′−ジヒ
ドロキシ−α−メチルスチルベン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ア
ダマンタンおよびそれらの混合物を包含する。
【0110】 本発明において有用なα−ヒドロキシエステル誘導体の他の例は、次の式IX
【0111】
【化67】
【0112】 により表される多核芳香族α−ヒドロキシエステル誘導体である。
【0113】 式IXにおいて、y、z、Z、m、OおよびR2は、式IVについて上記に記
載されたとおりである。式IXにおいて、R1′は、式VIに関して上記に記載
されたのと同じ意味を有する。
【0114】 式IXのα−ヒドロキシエステル誘導体を作製するために有用な前駆体は、例
えば、フェノール−ホルムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、o−
クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、フェノール
−ジシクロペンタジエニルノボラック(2より大きい官能性)、ナフトール−ホ
ルムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)およびそれらの混合物を包含
する。
【0115】 本発明において有用なα−ヒドロキシエステル誘導体の他の例は、次の式X
【0116】
【化68】
【0117】 により表される多核芳香族α−ヒドロキシエステル誘導体である。
【0118】 式Xにおいて、y、z、Z′、m′、OおよびR2は、先に式Vについて上記
に記載されたのと同じである。式Xにおいて、R1′は、先に式VIに関して記
載されたのと同じ意味を有する。
【0119】 式Vのα−ヒドロキシエステル誘導体を作製するために有用な前駆体は、例え
ば、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,1−トリス(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4
−ヒドロキシフェニル)エタンおよびそれらの混合物を包含する。
【0120】 本発明において有用な好ましいα−ヒドロキシエステル誘導体は、とりわけ、
1,3−ジヒドロキシベンゼン、1,4−ジヒドロキシベンゼン、1,5−ジヒ
ドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、4,4′−ジヒドロキ
シビフェニル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビ
フェニル、3,3′,5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブ
ロモ−4,4′−ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン、フェノール
−ホルムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホル
ムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、フェノール−ジシクロペンタ
ジエニルノボラック(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒドノ
ボラック(2より大きい官能性)、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンお
よびそれらの混合物のようなフェノールから製造されたフェノールα−ヒドロキ
シエステル誘導体を包含する。
【0121】 本発明のフェノールまたはフェノールの混合物のα−ヒドロキシエステル誘導
体は、とりわけ、1,3−ジヒドロキシベンゼンビス(3−アセトキシ−2−ヒ
ドロキシプロピル)エーテル、1,4−ジヒドロキシベンゼンビス(3−アセト
キシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,5−ジヒドロキシナフタレンビ
ス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,6−ジヒドロキ
シナフタレンビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、4,
4′−ジヒドロキシビフェニルビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル
)エーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフ
ェニルビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、3,3′,
5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒ
ドロキシビフェニルビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル
、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキ
シプロピル)エーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリ
デンビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、フェノール−
ホルムアルデヒドノボラック(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エー
テル(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック(
3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、
フェノール−ジシクロペンタジエニルノボラック(3−アセトキシ−2−ヒドロ
キシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒ
ドノボラック(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大
きい官能性)、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタントリス(
3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,1,2,2−テトラ
キス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラキス(3−アセトキシ−2−ヒド
ロキシプロピル)エーテルおよびそれらの混合物のようなフェノールα−ヒドロ
キシエステル誘導体を包含する。
【0122】 更に、上記の好ましい構造において、上記の3−アセトキシ−2−ヒドロキシ
−1−プロピル部分含有誘導体中のアセトキシ基とヒドロキシ基は入れ替えられ
て、3−ヒドロキシ−2−アセトキシ−1−プロピル部分含有誘導体を形成し得
る。
【0123】 一つの好ましい具体的態様において、本発明において有用な、上記の成分(A
)であるα−ヒドロキシエステル誘導体は、グリシジルエステル(D)を少なく
とも1種またはそれ以上のフェノール化合物(E)と、触媒(F)の存在下でお
よび随意に溶媒(G)の存在下で反応させることにより得られ得る。
【0124】 成分(F)である触媒は、グリシジルエステル成分(D)と少なくとも1種ま
たはそれ以上のフェノール化合物成分(E)のカップリング反応を引き起こすた
めに、上記の方法において用いられ得る。成分(F)である触媒は、一般に相間
移動触媒として知られている触媒のいずれかから選択され得る。相間移動触媒は
、均質または不均質であり得る。
【0125】 本発明のグリシジルエステルとフェノールのカップリング反応のために有用な
触媒は、例えば、Na+、K+もしくはCs+のようなIa族(新しいIUPAC
周期表表記法)アルカリ金属のまたはMg2+もしくはCa2+のようなIIa族ア
ルカリ土類金属のまたはZn2+のようなIIb族金属のまたはAl3+のようなI
IIa族金属の水酸化物であり得る。触媒の例は、水酸化ナトリウムおよび水酸
化カリウムを包含する。
【0126】 また、本発明において有用な触媒は、例えば、Na+、K+もしくはCs+のよ
うなIa族アルカリ金属のまたはMg2+もしくはCa2+のようなIIa族アルカ
リ土類金属のまたはZn2+のようなIIb族金属のまたはAl3+のようなIII
a族金属の無機または有機酸塩であり得る。無機または有機酸は、例えば、酢酸
、トリフルオロ酢酸、リン酸、ケイ酸またはそれらの誘導体を包含するが、しか
しそれらに限定されない。触媒の例は、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウムおよ
びケイ酸ナトリウムを包含する。随意に、線状ポリアルキレンオキシドエーテル
または大環状エーテル例えばクラウンエーテル(しかしクラウンエーテルに限定
されない)のような助触媒は、触媒反応性を高めるために、上記の触媒との組合
わせにて用いられ得る。
【0127】 本発明におけるカップリングのために有用な、成分(F)である触媒は、有機
プニコゲンカチオンを含有する化合物であり得る。有機プニコゲンカチオンは、
少なくとも1個のプニコゲンすなわちIVa族の元素および該プニコゲン原子に
結合された少なくとも1個の有機置換基で構成される。かかる有機プニコゲンカ
チオンのアニオン対イオンは、例えば、水酸化物、塩化物および臭化物のような
ハロゲン化物、重硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩、ホスホン酸塩およびシラノラートで
あり得る。
【0128】 とりわけ、本発明におけるカップリングのために有用な有機プニコゲン含有触
媒は、1個またはそれ以上の有機置換基が各第4級カチオン性中心に結合されて
いるところの、窒素、リン、ヒ素、アンチモンまたはビスマスから成る少なくと
も1つまたはそれ以上の第4級カチオン性中心で構成される。有機置換基は、N
、P、S、OおよびSiのようなヘテロ原子もしくはF、Cl、BrおよびIの
ようなハロゲン化物原子またはそれらの組合わせを有するまたは有さないところ
の、線状、分岐状もしくは環状脂肪族炭化水素または芳香族炭化水素から選択さ
れた1から20個の炭素原子を含有する炭化水素であり得る。
【0129】 本発明の均質カップリング触媒用に有用な、1つのカチオン性中心を有する窒
素含有第4級カチオン性中心の例は、テトラメチルアンモニウム、テトラエチル
アンモニウム、テトライソプロピルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、
テトライソブチルアンモニウム、テトラヘキシルアンモニウム、テトラオクチル
アンモニウム、テトライソオクチルアンモニウム、テトラフェニルアンモニウム
、ベンジルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、ベンジ
ルトリヘキシルアンモニウム、ベンジルトリオクチルアンモニウム、メチルトリ
オクチルアンモニウム、デシルトリメチルアンモニウム、テトラドデシルアンモ
ニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、エタノールトリメチルアンモニ
ウム、エタノールトリエチルアンモニウム、トリメトキシシリルプロピルトリブ
チルアンモニウム、トリエトキシシリルプロピルトリブチルアンモニウム、トリ
メトキシシリルプロピルトリメチルアンモニウム、トリメトキシシリルプロピル
トリエチルアンモニウム、オクタデシルジメチルトリメトキシシリルプロピルア
ンモニウムおよびテトラデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)ア
ンモニウムである。
【0130】 本発明の均質カップリング触媒用に有用な、1つより多いカチオン性中心を有
する窒素含有第4級カチオン性中心の例は、例えば、ヘキサメチルエチレンジア
ンモニウム、ヘキサエチルエチレンジアンモニウム、ヘキサメチルプロピレンジ
アンモニウムおよびヘキサエチルプロピレンジアンモニウムである。
【0131】 本発明の均質カップリング触媒用に有用な、1つのみのカチオン性中心を有す
るリン含有第4級カチオン性中心の例は、テトラメチルホスホニウム、テトラエ
チルホスホニウム、テトラプロピルホスホニウム、テトライソプロピルホスホニ
ウム、テトラブチルホスホニウム、テトライソブチルホスホニウム、テトラヘプ
チルホスホニウム、テトラフェニルホスホニウム、ベンジルトリメチルホスホニ
ウム、ベンジルトリエチルホスホニウム、エチルトリフェニルホスホニウム、エ
チルトリトリルホスホニウム、シクロヘキシルトリフェニルホスホニウム、2−
クロロエチルトリフェニルホスホニウム、ブチルトリフェニルホスホニウム、テ
トラベンジルホスホニウム、アリルトリメチルホスホニウム、アリルトリフェニ
ルホスホニウムおよびトリメチルシリルエトキシエチルトリフェニルホスホニウ
ムである。かかるホスホニウムフェノール−エポキシカップリング触媒は、米国
特許第4,808,692号、第4,755,542号および第4,632,9
71号におよび欧州特許出願360195 A2に開示されている。
【0132】 本発明のカップリング反応のために有用な均質触媒は、上記に記載された窒素
含有第4級カチオン性中心のいずれかの組合わせ、リン含有第4級カチオン性中
心のいずれかの組合わせまたは窒素含有第4級カチオン性中心とリン含有第4級
カチオン性中心のいずれかの組合わせを包含し得る。
【0133】 カップリング触媒の活性部分は、有機、無機または混成有機・無機オリゴマー
またはポリマー構造の一部であり得る。
【0134】 有機、無機または混成有機・無機オリゴマーまたはポリマー構造が、N、P、
S、OおよびSiのようなヘテロ原子もしくはF、Cl、BrおよびIのような
ハロゲン化物原子またはそれらの組合わせを有するまたは有さないところの、線
状、分岐状もしくは環状脂肪族または芳香族置換基から選択された1〜20個の
炭素原子を含有する1個より多い炭化水素置換基を含有し、しかもかかる炭化水
素置換基がオリゴマーまたはポリマー主鎖に懸垂しかつ第4級カチオン性中心に
結合されている場合、有機、無機または混成有機・無機オリゴマーまたはポリマ
ー構造は、1個より多いアニオン性対イオンと結合され得る。この場合において
、カップリング触媒は有機、無機または混成有機・無機ポリマー支持体に固定さ
れて、不均質カップリング触媒を形成する。かかるポリマー支持体上の第4級カ
チオン性中心含有炭化水素置換基の例は、架橋ポリスチレンがクロロメチル化さ
れそして次いでトリメチルアミンでアミノ化される場合に形成されるベンジルト
リメチルアンモニウム基である。第4級カチオン性中心に結合されかつポリマー
主鎖に懸垂した炭化水素置換基の別の例は、架橋ポリビニルベンジルクロライド
がトリメチルアミンでアミノ化される場合に形成されるベンジルトリメチルアン
モニウム基である。
【0135】 例えばトリメトキシシリルプロピルトリブチルアンモニウム、トリエトキシシ
リルプロピルトリブチルアンモニウム、トリメトキシシリルプロピルトリメチル
アンモニウム、トリメトキシシリルプロピルトリエチルアンモニウム、トリメト
キシシリルプロピルオクタデシルジメチルアンモニウム、テトラデシルジメチル
トリメトキシシリルプロピルアンモニウムおよびトリメチルシリルエトキシエチ
ルトリフェニルホスホニウムおよびそれらのいずれかの混合物のような、トリメ
トキシシリルまたはトリエトキシシリル含有カチオン性中心が、ジメチルジエト
キシシラン、ジエチルジエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルト
リエトキシシラン、テトライソプロポキシシランまたはテトラエトキシシランお
よびそれらのいずれかの混合物のようなモノシランと縮合されるか、あるいはメ
トキシ、エトキシ、イソプロポキシおよびtert−ブトキシのようなヒドロキ
シルまたはヒドロキシルと同等の官能基を有する線状、環状、分岐状またははし
ご型シロキサンと縮合されるか、あるいはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ
およびtert−ブトキシのようなヒドロキシルまたはヒドロキシルと同等の官
能基を有する三次元シルセスキオキサン予備縮合シロキサンゾル−ゲル、シリケ
ートまたはゼオライトと縮合される場合は、多数の第4級アンモニウムまたは第
4級ホスホニウムカチオン性中心を有するゾル−ゲル、シリケートまたはゼオラ
イトが形成される。かかる場合において、第4級カチオン性中心は、ゾル−ゲル
、シリケートまたはゼオライトに固定または結合される。
【0136】 本発明において有用なシリケートおよびゼオライト固体支持体材料は、例えば
、高い表面積を有する微結晶質構造を有するもの、または4A型のような標準的
分子篩より大きい細孔サイズを持つ細孔構造を有するものである。大きい細孔サ
イズを有するシリケートおよびゼオライトは、例えば、TS−1、TS−2、Z
SM−5、ZSM−11、ZSM−12、ZSM−22、AZM−48、AlP
O4−5、AlPO4−11、ゼオライトX、ゼオライトY、リンデ型L、VP
I−5、NCL−1、MCM−41およびMCM−48である。
【0137】 本発明のα−ヒドロキシエステル誘導体を作製するための上記の方法において
有用な、成分(F)である触媒の量は、反応に用いられるフェノールまたはフェ
ノールの混合物の量を基準として、質量(重量)により約0.001パーセント
から約1,000パーセントである。触媒が均質触媒である場合、本発明のα−
ヒドロキシエステル誘導体を作製するための上記の方法において有用な触媒の量
は、好ましくは反応に用いられるフェノールまたはフェノールの混合物の量を基
準として質量(重量)により約0.001パーセントから約10パーセント、一
層好ましくは反応に用いられるフェノールまたはフェノールの混合物の量を基準
として質量(重量)により約0.001パーセントから約5パーセント、そして
最も好ましくは反応に用いられるフェノールまたはフェノールの混合物の量を基
準として質量(重量)により約0.001パーセントから約2パーセントである
【0138】 触媒が不均質触媒である場合、本発明のα−ヒドロキシエステル誘導体を作製
するための上記の方法において用いられる触媒の量は、好ましくは反応に用いら
れるフェノールまたはフェノールの混合物の量を基準として質量(重量)により
約1パーセントから約50パーセント、一層好ましくは反応に用いられるフェノ
ールまたはフェノールの混合物の量を基準として質量(重量)により約1パーセ
ントから約200パーセント、そして最も好ましくは反応に用いられるフェノー
ルまたはフェノールの混合物の量を基準として質量(重量)により約1パーセン
トから約1,000パーセントである。均質触媒の量より多い量の不均質触媒が
用いられ得、何故なら固相不均質触媒はデカンテーションまたは濾過により容易
に回収されるからであり、あるいは不均質触媒は反応器中に含有される一方、反
応体および溶媒は触媒上を流れる。
【0139】 一般に、本発明において有用な、成分(D)である反応体グリシジルエステル
の量は、フェノール性ヒドロキシル1当量当たりグリシジルエステル約0.5当
量から約50当量の比率であり得る。本発明において有用なフェノール性ヒドロ
キシルに対するグリシジルエステルの一層好ましい比率は、フェノール性ヒドロ
キシル1当量当たりグリシジルエステル約0.75当量から約20当量である。
本発明において有用なフェノール性ヒドロキシルに対するグリシジルエステルの
最も好ましい比率は、フェノール性ヒドロキシル1当量当たりグリシジルエステ
ル約0.9当量から約10当量である。
【0140】 本発明において有用な、成分(G)である溶媒は、成分(C)である溶媒と同
じであり得、加えて該溶媒は、水および成分(D)であるグリシジルエステルを
包含し得る。カップリング反応においてフェノール化合物と反応されるグリシジ
ルエステルの量が過剰である場合は、例えば本発明において用いられる反応体グ
リシジルエステルの量がフェノール性ヒドロキシル1当量当たり約1.25当量
またはそれ以上である場合は、過剰のグリシジルエステルの量が溶媒として作用
し得る。
【0141】 好ましくは、本発明において有用な、成分(G)である溶媒は、例えば、イソ
プロピルアルコール、2−ブタノール、tert−ブタノール、tert−アミ
ルアルコールおよび1−メトキシ−2−ヒドロキシプロパンのような第2級また
は第3級アルコール溶媒、それらの部分的にまたは完全にフッ素化された誘導体
、およびそれらのいずれかの組合わせであるプロトン性溶媒を包含する。
【0142】 成分(G)である上記の好ましい溶媒は、水、脂肪族および環状炭化水素、芳
香族炭化水素、塩素化溶媒、非極性の非プロトン性溶媒またはそれらのいずれか
の組合わせとの組合わせにて用いられ得る。
【0143】 水が他の溶媒との組合わせにて用いられる場合、溶媒または溶媒の混合物対水
の比率は、一般に、約1部(質量(重量)基準にて)の溶媒対1部の水である。
好ましくは、水に対する溶媒の比率は、水1部当たり溶媒約1から約100部で
ある。最も好ましくは、水に対する溶媒の比率は、水1部当たり溶媒約1から約
500部である。
【0144】 一般に、本発明において用いられるところの、成分(G)である溶媒の量は、
反応において用いられるフェノールまたはフェノールの混合物1部当たり単溶媒
または2種もしくはそれ以上の溶媒の混合物約0から約50部(質量(重量)基
準にて)の比率であり得る。フェノールまたはフェノールの混合物に対する溶媒
の一層好ましい比率は、反応において用いられるフェノールまたはフェノールの
混合物1部当たり溶媒約0から約10部である。フェノールまたはフェノールの
混合物に対する溶媒の最も好ましい比率は、反応において用いられるフェノール
またはフェノールの混合物1部当たり溶媒約0から約5部である。
【0145】 フェノール化合物または2種もしくはそれ以上のフェノール化合物の混合物を
グリシジルエステルと反応させることによりα−ヒドロキシエステル誘導体を作
製するための上記の方法において有用な温度は、一般に約10℃から約160℃
好ましくは約25℃から約135℃最も好ましくは約50℃から約110℃であ
る。10℃より低い温度において、フェノール化合物とグリシジルエステルとの
カップリング反応は、完全でない。160℃より高い温度において、フェノール
化合物とグリシジルエステルのカップリング反応はα−ヒドロキシエステル誘導
体について選択的でなく、またグリシジルエステルの分解がいくつかの経路を通
じて起こって、所望α−ヒドロキシエステル誘導体のより低い収率に通じ得る。
【0146】 α−ヒドロキシエステル誘導体を作製するための上記の方法において有用な圧
力は、大気圧、減圧または過圧であり得る。圧力は決定的には重要でなく、そし
て反応温度、用いられる溶媒のタイプまたは溶媒共沸混合物の沸点のような様々
なパラメーターにより決定され得る。
【0147】 カップリング反応において、α−ヒドロキシエステル誘導体へのフェノールま
たはフェノールの混合物のフェノール性ヒドロキシルの転化率は50パーセント
より大きいことが所望される。α−ヒドロキシエステル誘導体へのフェノールま
たはフェノールの混合物のフェノール性ヒドロキシルの転化率は65パーセント
より大きいことが一層好ましい。α−ヒドロキシエステル誘導体へのフェノール
またはフェノールの混合物のフェノール性ヒドロキシルの転化率は85パーセン
トより大きいことが最も好ましい。α−ヒドロキシエステル誘導体へのフェノー
ル性ヒドロキシルの全転化率は、反応温度、反応時間、反応体として用いられる
グリシジルエステルの量、および用いられる触媒のタイプおよび量により制御さ
れ得る。
【0148】 グリシジルエステルとフェノールまたはフェノールの混合物との間のカップリ
ング反応後に未反応フェノール性ヒドロキシル基が残存する場合、これらのフェ
ノール性ヒドロキシル基は、本発明の全体的過程中に2つの異なる反応により更
に反応し得る。第1の反応において、未反応フェノール性ヒドロキシル基は、グ
リシジルエステルの回収中にグリシジルエステルと反応し続けてα−ヒドロキシ
エステルを作り得る。この第1の反応は、カップリング反応生成物が下記に記載
されるように過剰のグリシジルエステルを回収するのに必要とされる高められた
温度に付される場合、本発明の全体的過程においてカップリング反応後に起こり
得る。
【0149】 追加的に、第2の反応において、未反応フェノール性ヒドロキシル基は、エポ
キシ樹脂を作製するべき本発明の全体的過程のエポキシ化段階中にエポキシ樹脂
と反応し得る。未反応フェノール性ヒドロキシル基がこの態様にてエポキシ樹脂
と反応する場合、エポキシ樹脂の分子量は増加し、そしてそれ故エポキシ樹脂の
エポキシ当量(EEW)は減少する。いくつかの場合において、未反応フェノー
ル性ヒドロキシル基とエポキシ樹脂の上記の反応によりエポキシ樹脂のEEWを
制御することは、望ましくあり得る。
【0150】 カップリング反応において、グリシジルアセテートのような、成分(D)であ
るグリシジルエステルの自己重合が最小量に制限されてα−ヒドロキシエステル
誘導体の収率が最大にされ得ることが、追加的に所望される。グリシジルエステ
ルの自己重合は、グリシジルエステルの異なる分子上のエポキシド基が互いに反
応する場合起こって、ポリオール主鎖に懸垂したカルボン酸エステル部分を有す
るポリオールを形成する。
【0151】 本発明のα−ヒドロキシエステル誘導体を作製するための上記の方法において
用いられる触媒が均質触媒である場合、反応は、回分式反応器、連続式撹拌タン
ク型反応器または連続式反応器のような当該技術において周知の装置を用いて行
われ得る。
【0152】 本発明のα−ヒドロキシエステル誘導体を作製するための上記の方法において
用いられる触媒が不均質触媒である場合、反応は、回分式反応器、連続式撹拌タ
ンク型反応器または固定床もしくは流動床型連続式反応器のような当該技術にお
いて周知の装置を用いて行われ得る。
【0153】 本発明のα−ヒドロキシエステル誘導体を作製するための上記の方法において
、上記に記載された反応器からの反応生成物は、当該技術において周知の技法に
より更に処理され得る。
【0154】 本発明の一つの好ましい具体的態様において、随意に用いられる場合の溶媒は
、グリシジルエステルの沸点より低いかまたは高いかのどちらかの沸点を有する
。この好ましい具体的態様において、α−ヒドロキシエステル反応生成物は、均
質カップリング触媒を除去するために水で洗浄され得る。洗浄されたα−ヒドロ
キシエステル反応生成物は、随意に用いられる場合の溶媒を回収するためにおよ
び未反応の過剰グリシジルエステルを回収するために、大気圧、減圧または過圧
条件下で蒸留され得る。回収された溶媒およびグリシジルエステルはカップリン
グ反応器に直接的に再循環され得、あるいは回収された溶媒およびグリシジルエ
ステルはカップリング反応器に再循環される前に追加的に精製され得る。この方
法により単離されたα−ヒドロキシエステル誘導体は、追加精製でもってまたは
追加精製なしに用いられ得る。上記に記載された処理工程は、カップリング触媒
、溶媒およびグリシジルエステルを互いに効率的に分離するために、いかなる順
序にても行われ得る。
【0155】 本発明の第2の好ましい具体的態様において、随意に用いられる場合の溶媒は
、グリシジルエステルの沸点より高い沸点を有するよう選択される。この好まし
い具体的態様において、α−ヒドロキシエステル反応生成物は、均質カップリン
グ触媒を除去するために水で洗浄され得る。洗浄されたα−ヒドロキシエステル
反応生成物は、過剰の未反応グリシジルエステルを回収するために、大気圧、減
圧または過圧条件下で蒸留され得、しかしてこのグリシジルエステルは、カップ
リング反応器に直接的に再循環され得あるいはカップリング反応器に再循環され
る前に追加的に精製され得る。この具体的態様において、グリシジルエステルよ
り高い沸点を有する溶媒は蒸留により除去されず、そして溶媒とα−ヒドロキシ
エステルの混合物が前方へ本発明のハロゲン化物置換−脱エステル工程に直接的
に携行される。
【0156】 本発明の方法において、フェノールのような活性水素含有化合物とグリシジル
アセテートのようなグリシジルエステルとのカップリングは容易に起こって、α
−ヒドロキシエステル誘導体を作製する。所望α−ヒドロキシエステル誘導体へ
の反応選択率は、触媒、溶媒および温度を最適にする条件のセット下で最大にさ
れる。所望α−ヒドロキシエステル誘導体への最大選択率は、フェノール反応体
がグリシジルエステルをエポキシド部分の末端メチレン(−CH2−)基にて攻
撃する場合得られる。フェノール反応体がグリシジルエステルをエポキシド部分
の内部メチン(−CH=)基にて攻撃する場合、β−ヒドロキシエステル誘導体
が形成される。かかるβ−ヒドロキシエステル誘導体は、本発明の所望α−クロ
ロヒドリン中間体に転化され得ない。
【0157】 カップリング反応の条件下で、α−ヒドロキシエステル誘導体は、単成分また
は2つもしくはそれ以上の成分の混合物より成り得る。例えば、α−ヒドロキシ
エステル誘導体が単成分である場合、単成分は、α−ヒドロキシエステル部分を
含有する化合物である。例えば、α−ヒドロキシエステル誘導体が2つまたはそ
れ以上の成分である場合、α−ヒドロキシエステル誘導体を構成する成分の一つ
は、少なくとも1つのα−ヒドロキシエステル部分を他の部分と共にまたは他の
部分を有することなく含有する化合物でなければならず、そしてその他の成分は
、少なくとも1つのα−ジエステル部分を含有する化合物および少なくとも1つ
のα−グリコール部分を含有する化合物から選択され得る。α−ヒドロキシエス
テル誘導体を構成する成分の一つが、α−ヒドロキシエステル部分、α−ジエス
テル部分およびα−グリコール部分から選択された二つまたはそれ以上の部分の
混合物を含有する化合物を包含し得る、ということが想定される。
【0158】 本発明の一つの具体的態様として、フェノールはグリシジルアセテートと反応
されて、α−ヒドロキシエステル誘導体の主成分としてα−ヒドロキシアセテー
ト化合物および副成分としてα−ジアセテート化合物およびα−グリコール化合
物を含む混合物であるα−ヒドロキシエステル誘導体を形成する。カップリング
反応中に、α−ヒドロキシアセテート化合物がα−ジアセテートおよびα−グリ
コール化合物を含む混合物に転化されるところの、一連のエステル交換反応が起
こり得る、ということが理論化される。
【0159】 上記に記載されたように、本発明のα−ヒドロキシエステル誘導体は、単成分
または2つもしくはそれ以上の成分の混合物より成り得る。一般に、本発明のα
−ヒドロキシエステル誘導体は、α−ヒドロキシエステル部分、α−ジエステル
部分およびα−グリコール部分を、それぞれ5〜100パーセント:0〜95パ
ーセント:0〜95パーセントの比率にて好ましくはそれぞれ15〜100パー
セント:0〜85パーセント:0〜85パーセントの比率にて一層好ましくはそ
れぞれ30〜100パーセント:0〜70パーセント:0〜70パーセントの比
率にて含有する。
【0160】 次の反応シーケンスすなわち反応シーケンス(VI)は、フェノールとグリシ
ジルアセテートをカップリングする反応および後続エステル交換反応を一般的に
例示する。とりわけ、反応シーケンス(VI)は、α−ヒドロキシアセテート、
α−ジアセテートおよびα−グリコールを含む本発明のα−ヒドロキシエステル
誘導体をもたらすところの、フェノールとグリシジルアセテートとの間のカップ
リング反応を示す。
【0161】
【化69】
【0162】 フェノール反応体がグリシジルエステルと反応する場合に形成された本発明の
α−ヒドロキシエステル誘導体は、エステル交換反応以外の後続反応における反
応体であり得る。α−ヒドロキシエステル誘導体の後続反応の二つの他の反応に
おいて、該誘導体のα−ヒドロキシエステル成分は更なるグリシジルエステルと
反応する。これらの2つの他の反応の一つにおいて、α−ヒドロキシエステル成
分のヒドロキシ基はグリシジルエステルのエポキシド部分と反応して、2つのグ
リシジルエステル分子を含有する生成物を形成する。α−ヒドロキシエステル成
分のヒドロキシ基とグリシジルエステルの間のこの反応は繰り返されて、3つの
グリシジルエステル分子を含有する第2の生成物を形成し得る。この反応は、2
回より多く繰り返され得る。
【0163】 その他の反応の第2のものは、該誘導体のα−ヒドロキシエステル成分のヒド
ロキシ基とのグリシジルエステルのエステルの交換反応であり、α−ジエステル
およびグリシドール誘導体を形成する。
【0164】 α−ヒドロキシエステル誘導体の上記の後続反応が触媒、溶媒および温度を最
適にすることにより最小にされる場合、α−ヒドロキシエステル誘導体へのグリ
シジルエステルの選択率は、65パーセントより大きい。一層好ましくは、所望
α−ヒドロキシエステル誘導体へのグリシジルエステルの選択率は、80パーセ
ントより大きい。最も好ましくは、所望α−ヒドロキシエステル誘導体へのグリ
シジルエステルの選択率は、95パーセントより大きい。
【0165】 次の反応シーケンスすなわち反応シーケンス(VII)は、α−ヒドロキシエ
ステル誘導体とグリシジルエステルの上記に記載された2つの後続反応を一般的
に例示する。示されたこれらの2つの後続反応は、フェノールおよびグリシジル
アセテートのカップリング生成物とグリシジルアセテートとの反応についてであ
る。とりわけ、反応シーケンス(VII)は、後続ヒドロキシ−エポキシカップ
リング反応および後続エステルの交換反応を示すところの、フェノールのα−ヒ
ドロキシアセテート誘導体とグリシジルアセテートの後続反応を示す。
【0166】
【化70】
【0167】 ここで、wは1ないし6であり得る。
【0168】 フェノール化合物 α−ヒドロキシエステル誘導体を作製するための上記の方法において有用な、
成分(E)であるフェノール化合物は、次の式XI〜XVの構造により表される
が、しかしそれらに限定されない。グリシジルエステルと反応してα−ヒドロキ
シエステル誘導体を作製するために本発明において有用なフェノール化合物の好
ましいクラスは、次の式XI 式XI (R2yAr(OH)z により一般的に表される。
【0169】 式XIにおいて、y、z、ArおよびR2は先に式Iについて定義されたとお
りであり、そしてOHはAr部分の芳香族環上の水素原子について置換されたヒ
ドロキシル基である。
【0170】 本発明において有用なフェノール化合物の一層特定的なおよび好ましい例は、
以下の式XII〜XVにより別々にまたは式XII〜XVの2種もしくはそれ以
上のフェノール化合物の混合物として表される。
【0171】 本発明において有用な単核フェノール化合物の例は、次の式XII
【0172】
【化71】
【0173】 により表される。
【0174】 式XIIにおいて、y、zおよびR2は、式IIに関して上記に記載されたの
と同じ意味を有し、そしてOHは、式XIに関して上記に記載されたのと同じ意
味を有する。
【0175】 式XIIにより表される化合物の中に、例えば、4−メチルフェノール、4−
メトキシフェノール、2,6−ジメチルフェノール、2,6−ジイソプロピルフ
ェノール、2,6−ジブロモフェノール、1,2−ジヒドロキシベンゼン、1,
3−ジヒドロキシベンゼン、1,4−ジヒドロキシベンゼンおよびそれらの混合
物が含まれる。
【0176】 本発明において有用なフェノール化合物の他の例は、次の式XIII
【0177】
【化72】
【0178】 により表される二核フェノール化合物である。
【0179】 式XIIIにおいて、y、z、R2およびZは、式IIIに関して上記に記載
されたのと同じ意味を有し、そしてOHは、式XIに関して上記に記載されたの
と同じ意味を有する。
【0180】 式XIIIにより表されるフェノール化合物の中に、例えば、4,4′−ジヒ
ドロキシビフェニル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロ
キシビフェニル、3,3′,5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テ
トラブロモ−4,4′−ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,2−ビス(3,5
−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン、ビスフェノールK、9,9−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)フルオレン、4,4′−ジヒドロキシ−α−メチルスチ
ルベン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)アダマンタンおよびそれらの
混合物が含まれる。
【0181】 本発明において有用なフェノール化合物の他の例は、次の式XIV
【0182】
【化73】
【0183】 により表される多核フェノール化合物である。
【0184】 式XIVにおいて、y、z、R2、Zおよびmは、式IVに関して上記に記載
されたのと同じ意味を有し、そしてOHは、式XIに関して上記に記載されたの
と同じ意味を有する。
【0185】 式XIVにより表されるフェノール化合物の中に、例えば、フェノール−ホル
ムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホルムアル
デヒドノボラック(2より大きい官能性)、フェノール−ジシクロペンタジエニ
ルノボラック(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒドノボラッ
ク(2より大きい官能性)およびそれらの混合物が含まれる。
【0186】 本発明において有用なフェノール化合物の他の例は、次の式XV
【0187】
【化74】
【0188】 により表される多核フェノール化合物である。
【0189】 式XVにおいて、y、z、R2、Z′およびm′は、式Vに関して上記に記載
されたのと同じ意味を有し、そしてOHは、式XIに関して上記に記載されたの
と同じ意味を有する。
【0190】 式XVにより表されるフェノール化合物の中に、例えば、トリス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、1,1,1−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)
エタンおよびそれらの混合物が含まれる。
【0191】 本発明の好ましいフェノール化合物は、とりわけ、1,3−ジヒドロキシベン
ゼン、1,4−ジヒドロキシベンゼン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,
6−ジヒドロキシナフタレン、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、3,3′,
5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフェニル、3,3′,5,
5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロ
キシビフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、4,4′−ビス(2
,6−ジブロモフェノール)イソプロピリデン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)イソプロピリデン、フェノール−ホルムアルデヒドノボラック(2よ
り大きい官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック(2より大き
い官能性)、フェノール−ジシクロペンタジエニルノボラック(2より大きい官
能性)、ナフトール−ホルムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、1
,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラ
キス(4−ヒドロキシフェニル)エタンおよびそれらの混合物のようなフェノー
ルを包含する。
【0192】 グリシジルエステル α−ヒドロキシエステル誘導体を作製するための上記の方法において有用な、
成分(D)であるグリシジルエステルは、当業者に知られた物質であり、そして
次の式XVI
【0193】
【化75】
【0194】 により表される。
【0195】 式XVIにおいて、R4は、先に式VIについて定義されたとおりである。
【0196】 式XVIにおいて、R5は、グリシジル部分、好ましくは
【0197】
【化76】
【0198】 〔ここで、Oは酸素であり、そしてR3は先に式VIについて定義されたとおり
である〕 から選択されたものである。
【0199】 一つの具体的態様において、上記の式XVI中のR5
【0200】
【化77】
【0201】 である場合、該グリシジルエステルは「グリシジルエステル」である。
【0202】 本発明において有用なグリシジルエステルの例は、グリシジルホルメート、グ
リシジルアセテート、グリシジルプロピオネート、グリシジルブチレート、グリ
シジルシクロペンタノエート、グリシジルシクロヘキサノエート、グリシジルベ
ンゾエート、グリシジルナフタノエートおよびそれらの混合物である。
【0203】 別の具体的態様において、上記の式XVI中のR5
【0204】
【化78】
【0205】 である場合、該グリシジルエステルは「メチルグリシジルエステル」である。
【0206】 本発明において有用なメチルグリシジルエステルの例は、メチルグリシジルホ
ルメート、メチルグリシジルアセテート、メチルグリシジルプロピオネート、メ
チルグリシジルブチレート、メチルグリシジルシクロペンタノエート、メチルグ
リシジルシクロヘキサノエート、メチルグリシジルベンゾエート、メチルグリシ
ジルナフタノエートおよびそれらの混合物である。
【0207】 更に別の具体的態様において、上記の式XVI中のR5
【0208】
【化79】
【0209】 である場合、該グリシジルエステルは「シクロヘキシルグリシジルエステル」で
ある。
【0210】 本発明において有用なシクロヘキシルグリシジルエステルの例は、シクロヘキ
シルグリシジルホルメート、シクロヘキシルグリシジルアセテート、シクロヘキ
シルグリシジルプロピオネート、シクロヘキシルグリシジルブチレート、シクロ
ヘキシルグリシジルシクロペンタノエート、シクロヘキシルグリシジルシクロヘ
キサノエート、シクロヘキシルグリシジルベンゾエート、シクロヘキシルグリシ
ジルナフタノエートおよびそれらの混合物である。
【0211】 本発明において最も有用なグリシジルエステルは、グリシジルホルメート、グ
リシジルアセテート、メチルグリシジルホルメートおよびメチルグリシジルアセ
テートである。本発明において用いるのに最も好ましいグリシジルエステルは、
グリシジルアセテートである。
【0212】 上記の式XVIのグリシジルエステルは、いくつかの周知方法のいずれかによ
り製造され得る。一つのかかる方法において、カルボン酸が、塩基の存在下でエ
ピクロロヒドリン(ECH)との反応によりエステル化される。グリシジルエス
テルを作製するためのかかる方法は、Synth. Commu.29,(15),pp.
2559〜2566,(1999)においてNair等により記載されている。
【0213】 グリシジルエステルを作製するための別の周知方法において、カルボン酸エス
テルが、触媒の存在下でグリシドールとエステル交換される。かかるエステル交
換法は、Helv. Chim. Acta60,(6),pp.1845〜1860,(19
77)においてH. Zondler等により記載されている。
【0214】 グリシジルエステルを作製するための更に別の周知方法において、カルボン酸
ハライドが、グリシドールおよび第3級アミンとの反応によりエステル化される
。かかる一般的エステル化方法は、Advanced Organic Chemistry,第3版,pp
.346〜347,John Wiley & Sons,ニューヨーク,(1985)においてJ
. Marchにより論考されている。
【0215】 一つの好ましい具体的態様において、グリシジルエステルは、(H)アリルエ
ステルをいくつかの周知エポキシ化反応方法のいずれか(例えば、成分(H)で
あるアリルエステルを(I)酸化体物質と反応させることによるような)により
エポキシ化することにより製造される。
【0216】 一般にグリシジルエステル特にグリシジルアセテートは、多数の酸化体を用い
て、対応するアリルエステルをエポキシ化することにより製造され得る。上記の
方法において有用な、成分(I)である酸化体は、例えば、芳香族および脂肪族
有機過酸、有機ペルオキシイミド酸、ジオキシランおよび次亜塩素酸であり得る
。一般にグリシジルエステル特にグリシジルアセテートはまた、酸化体として空
気(酸素)、過酸化水素および有機ヒドロペルオキシドを用いる触媒エポキシ化
により、対応するアリルエステルをエポキシ化することにより製造され得る。
【0217】 本発明の一つの具体的態様において、例えばSynthesis,pp.125〜
128,(1986)においてA. Garcia Martinez、M. Oliver RuizおよびJ. L
. M. Contellesにより記載されているm−クロロ過安息香酸、J. Amer. Chem. S oc.76,pp.3678〜3681,(1954)においてMoffettおよびSl
ompにより記載されているペルオキシ安息香酸およびChem. Ber.88,pp.
1869〜1876,(1955)においてBohlmannおよびSinnにより記載され
ているモノペルオキシフタル酸のような、芳香族過酸を用いる方法は、アリルエ
ステルのエポキシ化を優秀な収率にて遂行するために用いられ得る。
【0218】 本発明の別の具体的態様において、例えば過酢酸(ペルオキシ酢酸としても知
られている)のような、脂肪族過酸を用いる方法もまた、アリルエステルからグ
リシジルエステルを合成するための非常に効果的な酸化体であり、そして例えば
米国特許第2,761,870号に記載されている。このタイプの酸化体はまた
、米国特許第4,721,798号に記載されているように、空気(酸素)と対
応する脂肪族アルデヒドとの反応によりその場で発生され得る。
【0219】 本発明の別の具体的態様において、J. Org. Chem.,63,pp.1730〜
1731,(1998)においてR. Murryにより記載されているもののようなペ
ルオキシイミド酸を用いる方法は、アリルエステルからのグリシジルエステルの
合成に有用である。
【0220】 本発明の別の具体的態様において、有機ジオキシランもまた、アリルエステル
のグリシジルエステルへのエポキシ化を遂行し得る。ジメチルジオキサランは、
例えば、Chem. Rev.89,pp.1187〜120,(1989)においてR.
Murryにより記載されている。ペルフルオロケトンおよび過酸化水素からのペル
フルオロジメチルジオキサランは、例えば、Chem. Commun.,pp.263〜2
64,(1999)においてR. Sheldonにより記載されている。
【0221】 本発明の更に別の具体的態様において、次亜塩素酸(随意に、そのアルカリ金
属塩として)、および水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸カリウムまたは水酸化カルシウムのような無機塩基は、Synthesis,pp
.787〜789,(1990)においてA. FoucaudおよびE. du Rouilleによ
り記載されているように、高収率のアリルエステルエポキシ化生成物をもたらす
ために用いられ得る。
【0222】 本発明の更に別の具体的態様において、触媒および酸化体として空気(酸素)
を用いる方法は、アリルエステルからグリシジルエステルを作製するために用い
られ得る。かかる触媒の例は、WO9952883、WO9900188および
WO9800415に記載されているようなケイ酸チタン支持体上の銀または金
および米国特許第5,670,674号に記載されているようなハロゲン化Pt
(III)触媒を包含する。
【0223】 本発明の別の具体的態様において、触媒および酸化体として過酸化水素または
有機ヒドロペルオキシドを用いる方法は、WO99/62894に記載されてい
るように、アリルエステルと反応されてグリシジルエステルを形成し得る。とり
わけ、グリシジルエステルは、例えば米国特許第5,684,170号および第
5,466,835号に記載されているようにチタン含有ゼオライトの存在下で
Tetrahedron48,pp.5099〜5110,(1992)においてY. Fo
rt、A. Olszewski−OrtarおよびP. Caubereにより記載されているように酸化タ
ングステンの存在下で、WO9833786に記載されているようにレニウム塩
の存在下で、およびTetrahedron Lett.39,pp.3221〜3224,(
1998)においてD. E. De Vos、B. F. Sels、M. Reynaers、Y. V. S. Raoお
よびP. A. Jacobsにより記載されているようにマンガン塩の存在下で、アリルエ
ステルから製造され得る。
【0224】 過酸化水素はまた、EP129,814およびDE3,323,329に記載
されているようなケトン、米国特許第4,590,286号に記載されているよ
うな無水物、およびJP59,076,077に記載されているようなアリール
セレン化合物およびJ. Chem. Soc.,Perkin Trans.,1,pp.224〜228
,(2001)においてR. A. Sheldon等により記載されているようなアリール
ジセレニド(ここで、アリール基は、例えばペルフルオロメチル、フルオロ、ク
ロロおよびニトロのような電子吸引性基で置換される)のような、有機および有
機金属共試薬と共に用いられ得る。
【0225】 本発明の別の具体的態様において、グリシジルエステルは、触媒および酸化体
として有機ヒドロペルオキシドを用いてアリルエステルをエポキシ化する方法に
より製造され得る。グリシジルエステルは、有機ヒドロペルオキシドおよび、例
えば米国特許第4,215,061号、第4,215,060号および第4,2
15,059号および英国特許GB1,517,908に記載されているような
或る二元ホウ化物、米国特許第5,780,654号に記載されているようなケ
イ酸チタン、日本国特許JP60,190,774に記載されているようなバナ
ジウム−ポルフィリン錯体、Tetrahedron Lett.34,pp.1047〜10
50,(1993)においてH. Hoshi、T. Ohnuma、S. Aburaki、 M. Konishiお
よびT. Okiにより記載されているようなチタンアルコキシド、およびHelv. Chim . Acta77,pp.838〜849,(1994)においてH. H. A. M. Hass
anおよびC. Tammにより記載されているような酸化バナジウム錯体のような、様
々な触媒の存在下でアリルエステルから製造され得る。
【0226】 アリルエステルをエポキシ化するために知られた金属酸化物は、Tetrahedron Lett.33,pp.2521〜2524(1992)においてH. Ohtake、T. H
iguchiおよびM. Hirobeにより記載されているようなルテニウム、Phytochemistr y ,pp.109〜112,(1981)においてF. Bohlmann、J. Jakupovic、
H. RobinsonおよびR. M. Kingにより記載されているようなクロム、およびTetra hedron Lett.23,pp.4469〜4472,(1982)においてT. Nak
ashima、T. UenoおよびH. Fukamiにより記載されているような白金を基剤とした
ものを包含する。
【0227】 グリシジルエステルを作製するための上記の方法において用いられるところの
、成分(H)であるアリルエステルは、当業者に知られた普通の物質であり、そ
して次の式XVII
【0228】
【化80】
【0229】 により表される。
【0230】 式XVIIにおいて、R4は、先に式VIについて定義されたとおりである。
【0231】 式XVIIにおいて、R6は、アリル部分、好ましくは
【0232】
【化81】
【0233】 〔ここで、R3は先に式VIについて定義されたとおりである〕 から選択されたものである。
【0234】 一つの具体的態様において、上記の式XVII中のR6が次の構造
【0235】
【化82】
【0236】 である場合、該アリルエステルは「アリルエステル」である。
【0237】 本発明において有用なアリルエステルは、例えば、アリルホルメート、アリル
アセテート、アリルプロピオネート、アリルブチレート、アリルシクロペンタノ
エート、アリルシクロヘキサノエート、アリルベンゾエートおよびアリルナフタ
ノエートを包含するが、しかしそれらに限定されない。
【0238】 別の具体的態様において、上記の式XVII中のR6が次の構造
【0239】
【化83】
【0240】 である場合、該アリルエステルは「メタリルエステル」である。
【0241】 本発明において有用なメタリルエステルは、例えば、メタリルホルメート、メ
タリルアセテート、メタリルプロピオネート、メタリルブチレート、メタリルシ
クロペンタノエート、メタリルシクロヘキサノエート、メタリルベンゾエートお
よびメタリルナフタノエートを包含するが、しかしそれらに限定されない。
【0242】 更に別の具体的態様において、上記の式XVII中のR6が次の構造
【0243】
【化84】
【0244】 である場合、該アリルエステルは「シクロヘキセニルエステル」である。
【0245】 本発明において有用なシクロヘキセニルエステルは、例えば、シクロヘキセニ
ルホルメート、シクロヘキセニルアセテート、シクロヘキセニルプロピオネート
、シクロヘキセニルブチレート、シクロヘキセニルシクロペンタノエート、シク
ロヘキセニルシクロヘキサノエート、シクロヘキセニルベンゾエートおよびシク
ロヘキセニルナフタノエートを包含するが、しかしそれらに限定されない。
【0246】 本発明において最も有用な好ましいアリルエステルは、アリルホルメート、ア
リルアセテート、メタリルホルメートおよびメタリルアセテートである。本発明
において用いるのに最も好ましいアリルエステルは、アリルアセテートである。
【0247】 上記の方法において有用な、成分(H)であるアリルエステルは、いくつかの
周知方法のいずれかにより製造され得る。成分(H)を作製するための一つのか
かる方法において、カルボン酸またはカルボン酸無水物が、アリルアルコールま
たは置換アリルアルコールとの反応によりエステル化される。かかるエステル化
方法は、Indian J. Chem.Sec. B,(16B),pp.725〜726,(1
978)においてG. Mallavarapu等によりおよび独国特許DE2,504,23
1および2,504,230に記載されている。
【0248】 アリルエステルを作製するための別の周知方法において、カルボン酸エステル
が、触媒の存在下でアリルアルコールまたは置換アリルアルコールとエステル交
換される。かかるエステル交換法は、米国特許第4,112,235号に記載さ
れている。
【0249】 アリルエステルを作製するための更に別の周知方法において、カルボン酸塩が
、アリルハライド例えばアリルクロライドもしくはアリルブロマイド、または置
換アリルハライドと反応される。かかるエステル化方法は、日本国特許JP53
108914および43027849に、およびBull. Chem. Soc. Jap.,45
,(10),pp.3130〜3132,(1972)においてT. Kawaki等に
より記載されている。
【0250】 アリルエステルを作製するための更に別の方法において、アリルアルコールま
たは置換アリルアルコールが、触媒の存在下でアルデヒドおよび酸素と反応され
る。かかるエステル化方法は、仏国特許FR1563259により記載されてい
る。
【0251】 一般にアリルエステル特にアリルアセテートは、好ましくは、プロピレンまた
はプロピレン誘導体の酸化的カルボキシル化により製造され得る。本発明におい
て最も有用なアリルエステルはアリルアセテートであり、そしてアリルアセテー
トは、例えば、米国特許第3,970,713号、第4,647,690号およ
び第5,011,980号に記載されているような、酢酸でのプロペンのパラジ
ウムまたは他の遷移金属触媒酸化的アセトキシル化により製造され得る。
【0252】 本発明において有用な別のアリルエステルはメタリルアセテートであり、しか
してメタリルアセテートは、独国特許DE1,964,085およびDE2,0
57,087におよび日本国特許JP53,127,409およびJP57,1
31,741に記載されているような、アリルアセテートについての方法と同様
な方法を用いて、イソブチレンから合成され得る。
【0253】 エポキシ化合物 本発明の方法により製造されるアリールグリシジルエーテルエポキシ化合物は
、次の式XVIII〜XXIIの構造により表されるが、しかしそれらに限定さ
れない。
【0254】 式XVIII (R2yAr(OR1″z 式XVIIIにおいて、y、z、Ar、OおよびR2は、先に式Iについて定
義されたとおりである。
【0255】 式XVIIIにおいて、R1″は、グリシジル含有部分、好ましくは
【0256】
【化85】
【0257】 〔ここで、R3は先に式Iについて定義されたとおりである〕 から選択されたものである。
【0258】 一つの具体的態様において、上記の式XVIII中のR1″が次の構造
【0259】
【化86】
【0260】 を有する場合、該グリシジルエーテルは「グリシジルエーテル」である。
【0261】 式XVIIIにおいて、R1″は、グリシジル含有部分、好ましくは
【0262】
【化87】
【0263】 〔ここで、R3は先に式Iについて定義されたとおりである〕 から選択されたものである。
【0264】 一つの具体的態様において、上記の式XVIII中のR1″が次の構造
【0265】
【化88】
【0266】 を有する場合、該グリシジルエーテルは「グリシジルエーテル」である。
【0267】 別の具体的態様において、上記の式XVIII中のR1″が次の構造
【0268】
【化89】
【0269】 を有する場合、該グリシジルエーテルは「メチルグリシジルエーテル」である。
【0270】 更に別の具体的態様において、上記の式XVIII中のR1″が次の構造
【0271】
【化90】
【0272】 を有する場合、該グリシジルエーテルは「シクロヘキシルグリシジルエーテル」
である。
【0273】 本発明により製造され得るエポキシ樹脂の一層特定的なおよび好ましい例は、
以下の式XIX〜XXIIにより表される。
【0274】 本発明により製造され得る単核アリールグリシジルエーテルエポキシ樹脂の例
は、次の式XIX
【0275】
【化91】
【0276】 により表される。
【0277】 式XIXにおいて、y、z、OおよびR2は、式IIに関して上記に記載され
たのと同じ意味を有する。式XIXにおいて、R1″は、式XVIIIに関して
上記に記載されたのと同じ意味を有する。本発明の上記の単核アリールグリシジ
ルエーテルエポキシ樹脂を作製するための前駆体として有用な単核フェノールは
、例えば、2−メチルフェノール、4−メチルフェノール、4−メトキシフェノ
ール、2,6−ジメチルフェノール、2,6−ジイソプロピルフェノール、2,
6−ジブロモフェノール、1,2−ジヒドロキシベンゼン、1,3−ジヒドロキ
シベンゼン、1,4−ジヒドロキシベンゼンおよびそれらの混合物である。
【0278】 本発明の方法により製造されるアリールグリシジルエーテルの他の例は、次の
式XX
【0279】
【化92】
【0280】 により表される二核アリールグリシジルエーテルエポキシ樹脂である。
【0281】 式XXにおいて、y、z、Z、OおよびR2は、式IIIに関して上記に記載
されたのと同じ意味を有する。式XXにおいて、R1″は、式XVIIIに関し
て上記に記載されたのと同じ意味を有する。
【0282】 式XXのエポキシ樹脂を作製するために有用なフェノールは、例えば、4,4
′−ジヒドロキシビフェニル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−
ジヒドロキシビフェニル、3,3′,5,5′−テトラメチル−2,2′,6,
6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン、ビスフェノールK、9,9−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、4,4′−ジヒドロキシ−α−メ
チルスチルベン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)アダマンタンおよび
それらの混合物を包含する。
【0283】 本発明の方法により製造されるアリールグリシジルエーテルの他の例は、次の
式XXI
【0284】
【化93】
【0285】 により表される多核アリールグリシジルエーテルエポキシ樹脂である。
【0286】 式XXIにおいて、y、z、Z、m、O、R2およびmは、式IVについて上
記に記載されたとおりである。式XXIにおいて、R1″は、式XVIIIに関
して上記に記載されたのと同じ意味を有する。
【0287】 式XXIのエポキシ樹脂を作製するために有用なフェノールは、例えば、フェ
ノール−ホルムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、o−クレゾール
−ホルムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、フェノール−ジシクロ
ペンタジエニルノボラック(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデ
ヒドノボラック(2より大きい官能性)およびそれらの混合物を包含する。
【0288】 本発明の方法により製造されるアリールグリシジルエーテルの更に他の例は、
次の式XXII
【0289】
【化94】
【0290】 により表される多核アリールグリシジルエーテルエポキシ樹脂である。
【0291】 式XXIIにおいて、y、z、Z′、O、R2およびm′は、先に式Vについ
て上記に記載されたのと同じである。式XXIIにおいて、R1″は、先に式X
VIIIに関して記載されたのと同じ意味を有する。
【0292】 式Vのエポキシ樹脂を作製するために有用なフェノールは、例えば、トリス(
4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,1−トリス(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタンおよびそれらの混合物を包含する。
【0293】 本発明において有用な好ましいエポキシ樹脂は、例えばとりわけ、次のフェノ
ールすなわち1,3−ジヒドロキシベンゼン、1,4−ジヒドロキシベンゼン、
1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、4,4′
−ジヒドロキシビフェニル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジ
ヒドロキシビフェニル、3,3′,5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6
′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン
、フェノール−ホルムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、o−クレ
ゾール−ホルムアルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、フェノール−ジ
シクロペンタジエニルノボラック(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルム
アルデヒドノボラック(2より大きい官能性)、1,1,1−トリス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタンおよびそれらの混合物のようなフェノールから製造されたエポキシ樹
脂を包含する。
【0294】 本発明の方法により製造される好ましいアリールグリシジルエーテルおよびア
リールメチルグリシジルエーテルの例は、例えば、1,3−ジヒドロキシベンゼ
ンジグリシジルエーテル、1,3−ジヒドロキシベンゼンジメチルグリシジルエ
ーテル、1,4−ジヒドロキシベンゼンジグリシジルエーテル、1,4−ジヒド
ロキシベンゼンジメチルグリシジルエーテル、1,5−ナフタレンジグリシジル
エーテル、1,5−ナフタレンジメチルグリシジルエーテル、2,6−ナフタレ
ンジグリシジルエーテル、2,6−ナフタレンジメチルグリシジルエーテル、4
,4′−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル、4,4′−ジヒドロキ
シビフェニルジメチルグリシジルエーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル
−4,4′−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル、3,3′,5,5
′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフェニルジメチルグリシジルエー
テル、3,3′,5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ
−4,4′−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル、3,3′,5,5
′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロキ
シビフェニルジメチルグリシジルエーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タンジグリシジルエーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンジメチルグ
リシジルエーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン
ジグリシジルエーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリ
デンジメチルグリシジルエーテル、フェノール−ホルムアルデヒドノボラックグ
リシジルエーテル(2より大きい官能性)、フェノール−ホルムアルデヒドノボ
ラックメチルグリシジルエーテル(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホ
ルムアルデヒドノボラックグリシジルエーテル(2より大きい官能性)、o−ク
レゾール−ホルムアルデヒドノボラックメチルグリシジルエーテル(2より大き
い官能性)、フェノール−ジシクロペンタジエニルノボラックグリシジルエーテ
ル(2より大きい官能性)、フェノール−ジシクロペンタジエニルノボラックメ
チルグリシジルエーテル(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒ
ドノボラックグリシジルエーテル(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルム
アルデヒドノボラックメチルグリシジルエーテル(2より大きい官能性)、1,
1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタントリグリシジルエーテル、1
,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタントリメチルグリシジルエー
テル、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラグ
リシジルエーテル、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タンテトラメチルグリシジルエーテルおよびそれらの混合物を包含する。
【0295】 上記に記載された本発明のα−ハロヒドリン中間体を作製する方法に戻って、
α−ハロヒドリン中間体は、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウムまたはそれらの混合物のような塩基を溶液または固体形態
にて用いて、当業者に周知の標準的手順によりエポキシ樹脂に転化され得る。用
いられる塩基の量は、エポキシ化されるハロヒドリン当量当たり塩基約0.7か
ら約1.2当量である。エポキシ化手順は、溶媒もしくは溶媒の混合物を用いて
または溶媒を用いることなく、行われ得る。エポキシ化手順は、典型的には、1
0℃から130℃にて変動し得る高められた温度にて行われる。エポキシ化手順
は、大気圧下、過圧下または減圧下で行われ得る。エポキシ化手順はまた、塩基
と共に導入されるおよび反応において形成する水を除去しない条件下で行われ得
、あるいはエポキシ化手順は、水を共沸条件下で除去する条件下で行われ得る。
より高いエポキシド分を有するエポキシ樹脂を生成させるために、水を共沸蒸留
により除去する条件下でエポキシ化手順を行うことが所望される。エポキシ化手
順は、例えば先に記載されたのと同じ相間移動触媒のような、相間移動触媒を含
めて行われ得る。エポキシ化手順は回分反応として行われ得、しかして塩基は当
初に一度に添加、間欠的に添加または連続的に添加され得る。エポキシ化手順は
また連続反応として行われ得、しかしてα−ハロヒドリン中間体、塩基、溶媒お
よび随意に相間移動触媒は反応器に同時にかつ連続的に添加される。エポキシ化
手順が連続反応として行われる場合、反応器は単一一段反応器であり得、あるい
は反応器は多段を有する複合反応器であり得る。かかるエポキシ化手順は、電子
工学用途用の低塩素エポキシ樹脂を達成するための後処理手順を含めて、米国特
許第4,499,255号、第4,778,863号、第4,785,061号
および第5,028,686号に一般的に教示されている。
【0296】 上記の成分(A)である少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒ
ドロキシエステル誘導体に戻って、α−ヒドロキシエステル誘導体は、好ましく
は、(1)成分(H)であるアリルエステルまたは置換アリルエステルを製造す
ること、(2)成分(D)であるグリシジルエステルまたは置換グリシジルエス
テルを工程(1)のアリルエステルから製造すること、および(3)成分(E)
である少なくとも1種またはそれ以上のフェノールを工程(2)のグリシジルエ
ステルまたは置換グリシジルエステルとカップリングして成分(A)である少な
くとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体を製造
することを含む三工程法を用いて製造される。
【0297】 成分(A)であるα−ヒドロキシエステル誘導体が上記の三工程法により製造
されかつかかる三工程法が、α−ヒドロキシエステル誘導体からα−ハロヒドリ
ン中間体を作製するための上記に記載された方法とおよびα−ハロヒドリンから
エポキシ樹脂を作製する方法と結合される場合、一般に、フェノールを基剤とし
たエポキシ樹脂を作製するための本発明の方法は、本発明の一つの具体的態様で
ある次の五工程法により例示され得る。すなわち、 工程1: プロピレンまたはプロピレン誘導体を酸化的カルボキシル化して、
アリルエステルまたは置換アリルエステルを製造し、 工程2: 工程1のアリルエステルまたは置換アリルエステルをエポキシ化し
て、グリシジルエステルまたは置換グリシジルエステルを製造し、 工程3: 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールを工程2のグリシジル
エステルまたは置換グリシジルエステルと、選択された触媒の存在下で反応させ
て(反応は、少なくとも1種またはそれ以上のフェノールとグリシジルエステル
または置換グリシジルエステルのグリシジル基のエポキシド官能基とのカップリ
ング反応である)、少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキ
シエステル成分で主として構成されたα−ヒドロキシエステル誘導体を製造し、 工程4: 工程3の少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
キシエステル成分で主として構成されたα−ヒドロキシエステル誘導体をその場
ハロゲン化物置換−脱エステル化して、本発明のα−ハロヒドリン中間体を製造
し、そして 工程5: 塩基を用いる閉環法により工程4のα−ハロヒドリン中間体をエポ
キシ化して、工程4のα−ハロヒドリン中間体をフェノールを基剤としたエポキ
シ樹脂に転化する。
【0298】 本発明の一つの具体的態様において、上記の五工程法は、プロピレンからのビ
スフェノールAエポキシ樹脂の製造を示す次の一般的反応シーケンスすなわち反
応シーケンス(VIII)により、一層特定的に例示され得る。とりわけ、反応
シーケンス(VIII)は、ビス(α−クロロヒドリン)中間体へのビス(α−
ヒドロキシアセテート)誘導体の転化を経るビスフェノールAエポキシ樹脂への
プロピレンの転化を示す。
【0299】
【化95】
【0300】 上記の反応シーケンス(VIII)は、工程3において製造されるビス(α−
ヒドロキシエステル)誘導体の主成分すなわちビスフェノールAビス(α−ヒド
ロキシアセテート)のみを示す。他の副成分は、反応シーケンス(VIII)中
に製造され得る。工程3のビス(α−ヒドロキシアセテート)誘導体反応生成物
を構成する副成分の中に、例えば、ビスフェノールAビス(α−ジアセテート)
およびビスフェノールAビス(α−グリコール)のような、それぞれα−ジアセ
テートおよびα−グリコール部分を有するフェノール化合物が含まれ得る。また
、工程3のビス(α−ヒドロキシアセテート)誘導体反応生成物を構成する副成
分の中に、例えば、α−ヒドロキシアセテート、α−ジアセテートおよびα−グ
リコールを含む部分から選択されたいずれかの組合わせにての2つの基を有する
ビスフェノールA化合物が含まれ得る。
【0301】 加えて、上記の反応シーケンス(VIII)は、工程3および4にそれぞれ示
されたビス(α−ヒドロキシアセテート)およびビス(α−クロロヒドリン)ビ
スA誘導体の可能な位置異性体のすべてを示しているのではない。例えば、工程
3に示されたビス(α−ヒドロキシアセテート)ビスフェノールA誘導体の異な
る位置異性体が、α−ヒドロキシアセテート部分の一方または両方上のヒドロキ
シ基とアセテート基の位置を交換することによりもたらされ得る。
【0302】 本発明において製造されたエポキシ樹脂は、例えば水系および溶媒系塗料、缶
およびコイル用塗料、粉末塗料、工業用および船舶用保護塗料のような塗料;接
着剤;シーラント;組成物;および電気用積層板および電子部品のカプセル封入
のような電気用用途を含めて、様々な用途に用いられ得る。実施例1 A. グリシジルアセテートへのアリルアセテートのエポキシ化 実験A1 実施例1のこのパートにおいて、冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、窒素導入
口および熱制御器を有する加熱ランプを備えた100mLの四つ口ガラス反応器
を用いた。この反応器に、アリルアセテート(Aldrich Chemical Co.から商業的
に入手できる)20g(0.2モル)、メチレンクロライド20mL、メチルト
リオキソレニウム(MTO)0.50g(アリルアセテートの量を基準として1
.0モルパーセント)およびピラゾール0.76g(アリルアセテートの量を基
準として15モルパーセント)を添加した。生じた反応混合物を、窒素雰囲気下
で周囲温度にて5分間撹拌した。次いで、酸化体としての35パーセント過酸化
水素水溶液38g(アリルアセテートの量を基準として2モル当量)を、反応器
中に周囲温度にて添加した。わずかな発熱反応が起こって、反応混合物の温度は
30℃に達した。25℃にて約12時間そして次いで30℃にて更に2時間、反
応を行った。
【0303】 未反応アリルアセテート、グリシジルアセテートおよび加水分解エポキシ(グ
リコール不純物として存在する)について、反応混合物をガスクロマトグラフィ
ー(GC)/質量分析法(MS)により分析した。アリルアセテートの転化率は
80パーセントより大きく、そしてグリシジルアセテートへの選択率は95パー
セントより大きかった。
【0304】 この粗製反応混合物を、2つの100mL分量のメチレンクロライドで抽出し
た。これらのメチレンクロライド抽出物を一緒にし、そして1つの50mL分量
の水で洗浄した。このメチレンクロライド溶液を、90℃にて100mmHgの
真空下で回転蒸発により濃縮した。この粗製グリシジルアセテートを、短路蒸留
装置を備えた100mL丸底フラスコに移し、そして純グリシジルアセテート1
0gを15mmHg未満にて90℃ないし100℃において蒸留時に捕集した。実験A2 実施例1のこのパートにおいて、冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、窒素導入
口および氷水冷却浴を備えた250mLの四つ口ガラス反応器を用いた。この反
応器に、アセトニトリル50cc、およびMnSO4・H2O0.08g(0.4
5ミリモル)と水2gを含有する混合物を添加した。生じた反応混合物を十分に
混合し、そしてN,N′,N″−トリメチル−1,3,9−トリアザシクロノナ
ン0.12g(TMTACN,0.69ミリモル)をこの反応混合物に添加し、
その後シュウ酸0.042g(0.45ミリモル)、シュウ酸ナトリウム0.0
60g(0.45ミリモル)および水2gを含有する混合物を添加した。
【0305】 生じた反応混合物を十分に混合した後、アリルアセテート15g(0.15モ
ル)をこの反応混合物中に添加した。反応器の内容物を10℃に冷却し、そして
35パーセント過酸化水素水溶液28.5g(0.3モル)をこの反応混合物に
約30分かけて添加した。過酸化水素の最初の部分の添加時に反応混合物は直ち
にピンク色に変わり、そして次いでその色は急速に消えた。発熱反応が観察され
、そして反応混合物の温度は15ないし20℃に増加した。反応器を周期的に氷
水浴で冷却して、反応温度を15℃に維持した。4時間後、反応を停止した。未
反応アリルアセテート、グリシジルアセテートおよび加水分解エポキシ(グリコ
ール不純物として存在する)について、反応混合物をガスクロマトグラフィー(
GC)/質量分析法(MS)により分析した。アリルアセテートの転化率は75
パーセントであり、そしてグリシジルアセテートへの選択率は95パーセントよ
り大きかった。
【0306】 この反応混合物を、2つの100mL分量のメチレンクロライドで抽出した。
これらのメチレンクロライド抽出物を一緒にし、そして1つの50mL分量の水
で洗浄した。反応生成物のこのメチレンクロライド−アセトニトリル溶液を、9
0℃および100mmHgにて回転蒸発を用いて濃縮した。この粗製グリシジル
アセテートを、短路蒸留装置を備えた100mL丸底フラスコに移し、そして純
グリシジルアセテート9.5gを15mmHg未満にて90℃ないし100℃に
おいて蒸留時に捕集した。
【0307】 この実験A2における上記の手順を更に5回繰り返し、そして合計6回の実験
からの生成物を一緒にして、グリシジルアセテートの総量50gを得た。実験A3 実施例1のこのパートにおいて、冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、窒素導入
口および熱制御器を有する加熱ランプを備えた100mLの四つ口ガラス反応器
を用いた。この反応器に、アリルアセテート(Aldrich Chemical Co.から商業的
に入手できる)20g(0.2モル)、メチレンクロライド20mL、メチルト
リオキソレニウム(MTO)1.00g(アリルアセテートの量を基準として2
.0モルパーセント)およびピラゾール1.51g(アリルアセテートの量を基
準として15モルパーセント)を添加した。生じた反応混合物を、窒素雰囲気下
で周囲温度にて5分間撹拌した。次いで、酸化体としての35パーセント過酸化
水素水溶液38g(アリルアセテートの量を基準として2当量)を、反応器中に
周囲温度にて添加した。わずかな発熱反応が起こって、反応混合物の温度は27
℃に達した。25℃にて約12時間、反応を行った。未反応アリルアセテート、
グリシジルアセテートおよび加水分解エポキシ(グリコール不純物として存在す
る)について、反応混合物をガスクロマトグラフィー(GC)/質量分析法(M
S)により分析した。アリルアセテートの転化率は85パーセントより大きく、
そしてグリシジルアセテートへの選択率は95パーセントより大きかった。
【0308】 この粗製反応混合物を2つの100mL分量のメチレンクロライドで抽出し、
そしてこれらのメチレンクロライド抽出物を一緒にした。この抽出物を、水50
mLで1回洗浄した。このメチレンクロライド溶液を、90℃および100mm
Hgにて回転蒸発を用いて濃縮した。この粗製グリシジルアセテートを、短路蒸
留装置を備えた100mL丸底フラスコに移し、そして純グリシジルアセテート
11gを15mmHg未満にて90℃ないし100℃において蒸留時に捕集した
【0309】 この実験A3における上記の手順を更に3回繰り返し、そしてこれらの3回の
実験から得られたグリシジルアセテートを上記の実験A3からのグリシジルアセ
テートと一緒にして、純グリシジルアセテート45gを得た。B. グリシジルアセテートとフェノールとのカップリング 実験B1 実施例1のこのパートにおいて、冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、窒素導入
口および熱制御器を有する加熱ランプを備えた100mLの四つ口ガラス反応器
を用いた。この反応器に、上記の実験A3からのグリシジルアセテート11.6
g(0.1モル)、tert−アミルアルコール20g、ベンジルトリメチルア
ンモニウムクロライド0.075g(フェノールを基準として1.5モルパーセ
ント)およびフェノール2.35g(0.025モル)を添加した。生じた反応
混合物を、85℃にて7時間撹拌した。この粗製反応混合物をGCにより分析し
、しかしてそれらの生成物の溶離時間は、GC/MS分析により同定された下記
の実施例1のパートCにおける生成物と同一であった。フェノールの転化率は9
5パーセントより大きく、そして2,3−ジアセトキシ−1−フェノキシプロパ
ンに対する2−ヒドロキシ−3−アセトキシ−1−フェノキシプロパンの比率は
1.8(GCピーク面積パーセントに基づいて)であった。実験B2 実施例1のこのパートにおいて、冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、窒素導入
口および熱制御器を有する加熱ランプを備えた50mLの四つ口ガラス反応器を
用いた。この反応器に、上記の実験A2からのグリシジルアセテート11.6g
(0.1モル)、tert−アミルアルコール20g、ベンジルトリメチルアン
モニウムクロライド0.075g(フェノールを基準として1.5モルパーセン
ト)およびフェノール2.35g(0.025モル)を添加した。生じた反応混
合物を、85℃にて6時間撹拌した。この反応混合物をGC/MSにより分析し
た。フェノールの転化率は、95パーセントより大きかった。
【0310】 この粗製反応混合物にメチレンクロライド50mLを添加し、そしてこの溶液
を水20mLで1回洗浄した。水性相と有機相を分離した。有機相の過剰のグリ
シジルアセテートおよびtert−アミルアルコール溶媒を90℃および15m
mHgにて回転蒸発により除去して、粗製のフェノールのα−ヒドロキシアセテ
ート誘導体2.6gを得た。
【0311】 この実験B2における上記の手順を、フェノール0.075モルの規模にて更
に2回繰り返した。上記の3回の実験からの生成物を一緒にして、フェノールの
α−ヒドロキシアセテート誘導体の総量17.9gが形成された。 C. フェノールのα−ヒドロキシアセテート誘導体のその場塩化物置換−脱エ ステル 実施例1のこのパートにおいて、40パーセントKOHを含有するガススクラ
バーに連結された冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、フリットガラスガス分散管
および熱制御器を有する加熱ランプを備えた100mLの四つ口ガラス反応器を
用いた。この反応器に、上記の実験B2において製造された粗製のフェノールの
α−ヒドロキシアセテート誘導体15.7gおよび溶媒としての1−メトキシ−
2−ヒドロキシプロパン50gを添加した。この混合物を、90℃に加熱した。
HClガスをこの混合物中に約2時間ゆっくり泡立たせ、しかしてこの時間後フ
ェノールのα−ヒドロキシアセテート誘導体はフェノールのα−クロロヒドリン
中間体に転化された。質量分析法(MS)と結合されたガスクロマトグラフィー
(GC)の分析により、形成されたα−クロロヒドリン中間体は95パーセント
より大きい収率での1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロパンであ
ったことが指摘された。
【0312】 この反応生成物を、2つの100mL分量のメチレンクロライドで反応器から
洗浄した。これらの2つの100mL分量の、粗製反応生成物を含有するメチレ
ンクロライドを一緒にし、そして水50mLで1回洗浄した。このメチレンクロ
ライド溶液を、90℃および10mmHg未満にて回転蒸発を用いて真空下で濃
縮して、粗製のフェノールのα−クロロヒドリン中間体約10gを得た。GC分
析により、この生成物は小量の1−メトキシ−2−アセトキシプロパン(フェノ
ールのα−ヒドロキシアセテート誘導体との1−メトキシ−2−ヒドロキシプロ
パン溶媒のエステル交換により形成される)を含有することが指摘される。 D. フェノールのα−クロロヒドリン中間体のエポキシ化 実施例1のこのパートにおいて、冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、液体用の
添加漏斗および熱制御器を有する加熱ランプを備えた100mLの四つ口ガラス
反応器を用いた。この反応器に、上記のパートCにおいて製造された粗製のフェ
ノールのα−クロロヒドリン中間体10gを添加した。この粗製α−クロロヒド
リン中間体は、1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロパン約8.5
gおよび1−メトキシ−2−アセトキシプロパン1.5g(それらの量は、GC
面積パーセントデータに基づいている)を含有する。該反応器に、溶媒としての
1−メトキシ−2−ヒドロキシプロパン20gも添加した。生じた反応混合物を
、55℃に加熱した。添加漏斗を用いて、50パーセントNaOH水溶液5.1
2g(NaOH0.065モル)をこの加熱された混合物に15分の時間をかけ
てゆっくり添加し、その後この混合物を更に約20分間反応させた。フェニルグ
リシジルエーテルの真正試料とのGC溶離時間の比較により同定した場合、生じ
た生成物のGC分析により、95パーセントより多いα−クロロヒドリン中間体
がフェニルグリシジルエーテルに転化されたことが指摘された。このエポキシ生
成物の反応混合物は、更には精製されなかった。実施例2 A.グリシジルアセテートへのアリルアセテートのエポキシ化 実施例2のこのパートにおいて、冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、窒素導入
口および熱制御器を有する加熱ランプを備えた100mLの四つ口ガラス反応器
を用いた。この反応器に、アリルアセテート(Aldrich Chemical Co.から商業的
に入手できる)20g(0.2モル)、アセトニトリル40mL、メチルトリオ
キソレニウム(MTO)1.28g(アリルアセテートの量を基準として2.5
モルパーセント)およびピラゾール2.04g(アリルアセテートの量を基準と
して15モルパーセント)を添加した。生じた反応混合物を、窒素雰囲気下で周
囲温度にて5分間撹拌した。次いで、酸化体としての35パーセント過酸化水素
水溶液38g(アリルアセテートの量を基準として2モル当量)を、反応器中に
周囲温度にて添加した。発熱反応が起こって、温度は45℃に達した。温度を3
0ないし35℃に下げるために、氷水浴での冷却が必要であった。35℃にて約
5時間、反応を行った。未反応アリルアセテート、グリシジルアセテートおよび
加水分解エポキシ(グリコール不純物として存在する)について、反応混合物を
ガスクロマトグラフィー(GC)/質量分析法(MS)により分析した。アリル
アセテートの転化率は75パーセントより大きく、そしてグリシジルアセテート
への選択率は95パーセントより大きかった。
【0313】 この反応混合物を、2つの100mL分量のメチレンクロライドで抽出した。
これらのメチレンクロライド抽出物を一緒にし、そして1つの50mL分量の水
で洗浄した。この反応混合物からメチレンクロライドを、95℃および100m
mHgにて回転蒸発により除去した。この粗製グリシジルアセテートを、短路蒸
留装置を備えた100mL丸底フラスコに移し、そして純グリシジルアセテート
12gを15mmHg未満にて90℃ないし100℃において蒸留時に捕集した
。GC/MSによる分析により、この物質がグリシジルアセテートであることが
確認された。
【0314】 上記のパートAの手順をアリルアセテート80g(0.8モル)の規模にて更
に3回繰り返し、そして4回の実験において生成されたグリシジルアセテートの
量を一緒にして、総量180gを得た。 B. グリシジルアセテートとビスフェノールAとのカップリング 実験B1 実施例2のこのパートにおいて、冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、窒素導入
口および熱制御器を有する加熱ランプを備えた50mLの四つ口ガラス反応器を
用いた。この反応器に、上記のパートAからのグリシジルアセテート5.8g(
0.05モル)、tert−アミルアルコール20g、ベンジルトリメチルアン
モニウムクロライド0.038g(ビスフェノールAを基準として1.5モルパ
ーセント)およびビスフェノールA1.42g(0.006モル)を添加した。
反応器の内容物を、85℃にて8時間撹拌した。この粗製反応混合物を、ガスク
ロマトグラフィー(GC)/質量分析法(MS)により分析した。ビスフェノー
ルAの転化率は95パーセントより大きかった。
【0315】 この反応混合物からtert−アミルアルコールおよび過剰のグリシジルアセ
テートを、90℃および10ないし15mmHgにて回転蒸発を用いて除去して
、粗製のビスフェノールAのビス(α−ヒドロキシアセテート)誘導体を得た。
この反応生成物は反応スキームにおいて先に進められなかったが、しかし高圧液
体クロマトグラフィー(HPLC)/質量分析法(MS)により追加的に分析さ
れ、そしてこの分析の結果は下記の表Iに示される。
【0316】
【表1】
【0317】実験B2 実施例2のこのパートにおいて、冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、窒素導入
口および熱制御器を有する加熱ランプを備えた50mLの四つ口ガラス反応器を
用いた。この反応器に、上記のパートAからのグリシジルアセテート11.6g
(0.1モル)、tert−アミルアルコール20g、ベンジルトリメチルアン
モニウムクロライド0.076g(ビスフェノールAを基準として1.5モルパ
ーセント)およびビスフェノールA2.82g(0.012モル)を添加した。
反応器の内容物を、85℃にて5時間撹拌した。この粗製反応混合物をガスクロ
マトグラフィーにより分析し、しかしてビスフェノールAの転化率は95パーセ
ントより大きかった。
【0318】 この反応混合物からtert−アミルアルコールおよび過剰のグリシジルアセ
テートを、90℃および10ないし15mmHgにて回転蒸発を用いて除去して
、粗製のビスフェノールAのビス(α−ヒドロキシアセテート)誘導体3.1g
を得た。
【0319】 上記の反応の実験B2の手順を、更に1回繰り返した。2回の実験からの一緒
にされた粗製のビスフェノールAのビス(α−ヒドロキシアセテート)誘導体は
、6.5gの重さがあった。実験B3 実施例2のこのパートにおいて、冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、窒素導入
口および熱制御器を有する加熱ランプを備えた250mLの四つ口ガラス反応器
を用いた。この反応器に、上記のパートAからのグリシジルアセテート45g(
0.4モル)、tert−アミルアルコール100g、ベンジルトリメチルアン
モニウムクロライド0.304g(ビスフェノールAを基準として1.5モルパ
ーセント)およびビスフェノールA11.28g(0.05モル)を添加した。
反応器の内容物を、90℃ないし95℃にて3.5時間撹拌した。この粗製反応
混合物をガスクロマトグラフィーにより分析し、しかしてビスフェノールAの転
化率は95パーセントより大きかった。
【0320】 この反応混合物からtert−アミルアルコールおよび過剰のグリシジルアセ
テートを、90℃および10ないし15mmHgにて回転蒸発を用いて除去して
、粗製のビスフェノールAのビス(α−ヒドロキシアセテート)誘導体を得た。
この反応生成物を高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)/質量分析法(MS
)により分析し、そして主成分の分析が下記の表IIに示される。
【0321】
【表2】
【0322】 C. ビスフェノールAのビス(α−ヒドロキシアセテート)誘導体のその場塩 化物置換−脱エステル 実験C1 実施例2のこのパートにおいて、40パーセントKOHを含有するガススクラ
バーに連結された冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、フリットガラスガス導入管
および熱制御器を有する加熱ランプを備えた100mLの四つ口ガラス反応器を
用いた。この反応器に、上記の実験B2からの粗製のビスフェノールAのビス(
α−ヒドロキシアセテート)誘導体5gおよび1−メトキシ−2−ヒドロキシプ
ロパン溶媒50gを添加した。この混合物を、90℃ないし95℃に加熱した。
HClガスをこの混合物中に約3時間ゆっくり泡立たせ、この時間後GC分析に
より95パーセントより多いビスフェノールAのビス(α−ヒドロキシアセテー
ト)誘導体がビスフェノールAのビス(α−クロロヒドリン)中間体に転化され
たことが示され、しかしてその構造は、ビスフェノールAとエピクロロヒドリン
の慣用のカップリングから得られた標準の、ビスフェノールAのビス(α−クロ
ロヒドリン)中間体とのGC比較により、およびGC/MS分析により確認され
た。実験C2 実施例2のこのパートにおいて、40パーセントKOHを含有するガススクラ
バーに連結された冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、フリットガラスガス導入管
および熱制御器を有する加熱ランプを備えた250mLの四つ口ガラス反応器を
用いた。この反応器に、上記のパートB3からの粗製のビスフェノールAのα−
ヒドロキシアセテート誘導体および1−メトキシ−2−ヒドロキシプロパン10
0gを添加した。この混合物を、90℃ないし95℃に加熱した。HClガスを
この混合物中に約3時間ゆっくり泡立たせ、しかしてこの時間後GC分析により
95パーセントより多いビスフェノールAのビス(α−ヒドロキシアセテート)
誘導体がビスフェノールAのビス(α−クロロヒドリン)誘導体に転化されたこ
とが示された。この反応生成物を高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)/質
量分析法(MS)により分析し、そして主成分の分析が下記の表IIIに示され
る。
【0323】
【表3】
【0324】 D. ビスフェノールAのビス(α−クロロヒドリン)誘導体のエポキシ化 実施例2のこのパートにおいて、冷却凝縮器、温度計、磁気撹拌機、液体用の
添加漏斗および熱制御器を有する加熱ランプを備えた250mLの四つ口ガラス
反応器を用いた。この反応器中に、上記の実験C2において製造された粗製のビ
スフェノールAのビス(α−クロロヒドリン)誘導体を移した。該反応器に、溶
媒としての1−メトキシ−2−ヒドロキシプロパン100gも添加した。周囲温
度にて、50パーセントNaOH水溶液12g(NaOH0.15モル)をこの
混合物に30分の時間をかけてゆっくり添加し、その後、この混合物中に溶解さ
れた未反応HClを中和するために、この混合物を更に約30分間反応させた。
【0325】 沈殿した塩を濾過により除去した後、生じた溶液を、冷却凝縮器、温度計、磁
気撹拌機、液体用の添加漏斗および熱制御器を有する加熱ランプを備えた別の2
50mLの四つ口ガラス反応器中に移した。この反応混合物を、50ないし52
℃に加熱した。添加漏斗を用いて、50パーセントNaOH水溶液12g(Na
OH0.15モル)をこの加熱された混合物に50℃ないし52℃にて60分の
時間をかけてゆっくり添加し、そしてこの時間後この混合物を50℃ないし52
℃にて更に約60分間反応させた。真正商業試料とのGC溶離時間の比較により
同定した場合、生じた生成物のGC分析により、90パーセントより多いビス(
α−クロロヒドリン)誘導体がビスフェノールAジグリシジルエーテルに転化さ
れたことが指摘された。このエポキシ生成物をメチルエチルケトン/トルエン(
50/50容量)150mL中に溶解し、そして50mL分量の水で2回洗浄し
た。有機相を分離し、そして90℃ないし95℃および15mmHg未満にて回
転蒸発により濃縮して、20.55パーセントのエポキシ含有率および209の
エポキシ当量を有するエポキシ樹脂13gを得た。この反応生成物を高圧液体ク
ロマトグラフィー(HPLC)/質量分析法(MS)により分析し、そして主成
分の分析が下記の表IVに示される。
【0326】
【表4】
【0327】 HPLC分析により、主成分がビスフェノールAのジグリシジルエーテルであ
ることが示される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,YU, ZA,ZW Fターム(参考) 4J036 AD08 BA01

Claims (105)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂を作製する方法であって、少なくとも1種また
    はそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体をエポキシ樹脂に転化
    (converting)することを含む方法。
  2. 【請求項2】 エポキシ樹脂を作製する方法であって、(a)少なくとも1
    種またはそれ以上のフェノールをグリシジルエステルまたは置換グリシジルエス
    テルと反応させることにより、少なくとも1種またはそれ以上のフェノールをα
    −ヒドロキシエステル誘導体に転化し、そして(b)この少なくとも1種または
    それ以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体をエポキシ樹脂に転化す
    ることを含む方法。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂を作製する方法であって、(a)少なくとも1
    種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体を少なくとも1
    種またはそれ以上のフェノールのα−ハロヒドリン中間体に転化し、そして(b
    )この少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロヒドリン中間体を
    エポキシ樹脂に転化することを含む方法。
  4. 【請求項4】 エポキシ樹脂を作製する方法であって、(a)少なくとも1
    種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体をハロゲン化水
    素と反応させて、少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロヒドリ
    ン中間体を形成させ、そして(b)この少なくとも1種またはそれ以上のフェノ
    ールのα−ハロヒドリン中間体をエポキシ化して、エポキシ樹脂を形成させるこ
    とを含む方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロヒド
    リン中間体を作製する方法であって、(a)少なくとも1種またはそれ以上のフ
    ェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体を(b)ハロゲン化水素と反応させる
    ことを含む方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロヒド
    リン中間体が、次の式I 式I (R2yAr(OR1z 〔ここで、yは0から750であり、zは1から150であり、Arは芳香族含
    有部分であり、R1はα−ハロヒドリンプロピル含有部分であり、そしてR2はA
    r部分上の水素原子について置換された基である〕 を有する構造を含む、請求項3、4または5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロヒド
    リン中間体が、次の式II〜V 【化1】 〔ここで、yは0から5であり、zは1から4であり、R1はα−ハロヒドリン
    プロピル含有部分であり、そしてR2はAr部分上の水素原子について置換され
    た基である〕 【化2】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1はα−ハロヒドリンプロピル含有部分
    であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、そしてZは
    (i)無、(ii)必要な結合原子価を完成するために置換基を有するまたは有
    さないヘテロ原子、(iii)−C(O)−、(iv)−S(O2)−、(v)
    −C(O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(vii)ヘテロ原子を有する
    または有さない飽和または不飽和有機脂肪族または脂環式部分、または(vii
    i)部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪族または脂環式部分である〕 【化3】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1はα−ハロヒドリンプロピル含有部分
    であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、Zは(i)
    無、(ii)必要な結合原子価を完成するために置換基を有するまたは有さない
    ヘテロ原子、(iii)−C(O)−、(iv)−S(O2)−、(v)−C(
    O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(vii)ヘテロ原子を有するまたは
    有さない飽和または不飽和有機脂肪族または脂環式部分、または(viii)部
    分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪族または脂環式部分であり、そして
    mは0.001から10である〕 または 【化4】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1はα−ハロヒドリンプロピル含有部分
    であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、Z′は(i
    )ヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族部分(ここで
    、該脂肪族部分は、1から20個の炭素原子を有する)、(ii)3から20個
    の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不飽和脂環
    式部分、(iii)6から20個の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有するまた
    は有さない芳香族部分、(iv)部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪
    族、脂環式または芳香族部分、または(v)それらのいずれかの組合わせであり
    、そしてm′は3または4である〕 のいずれか一つまたはそれ以上により表される構造を含む、請求項6に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 R1が、 【化5】 〔ここで、XおよびYはハロゲン原子またはヒドロキシル基であり得、但しXが
    ハロゲンであるときYはヒドロキシルでなければならず、そしてYがハロゲンで
    あるときXはヒドロキシルでなければならないことを条件とし、そしてR3は水
    素、1から20個の炭素原子を有するアルキル基、3から20個の炭素原子を有
    する脂環式基、6から20個の炭素原子を有する芳香族基、またはそれらのいず
    れかの組合わせである〕 から選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 R1が、 【化6】 〔ここで、XおよびYはハロゲン原子またはヒドロキシル基であり得、但しXが
    ハロゲンであるときYはヒドロキシルでなければならず、そしてYがハロゲンで
    あるときXはヒドロキシルでなければならないことを条件とする〕 から選択される、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロヒ
    ドリン中間体が、1,3−ジヒドロキシベンゼンビス(3−クロロ−2−ヒドロ
    キシプロピル)エーテル、1,4−ジヒドロキシベンゼンビス(3−クロロ−2
    −ヒドロキシプロピル)エーテル、1,5−ジヒドロキシナフタレンビス(3−
    クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,6−ジヒドロキシナフタレン
    ビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、4,4′−ジヒドロキ
    シビフェニルビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、3,3′
    ,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフェニルビス(3−クロ
    ロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−
    2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロキシビフェニルビス(
    3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
    ル)メタンビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,2−ビ
    ス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデンビス(3−クロロ−2−ヒドロ
    キシプロピル)エーテル、フェノール−ホルムアルデヒドノボラック(3−クロ
    ロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、o−クレゾー
    ル−ホルムアルデヒドノボラック(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エー
    テル(2より大きい官能性)、フェノール−ジシクロペンタジエニルノボラック
    (3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、ナ
    フトール−ホルムアルデヒドノボラック(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
    )エーテル(2より大きい官能性)、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェ
    ニル)メタントリス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,1
    ,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラキス(3−クロ
    ロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,3−ジヒドロキシベンゼンビス(
    2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,4−ジヒドロキシベンゼ
    ンビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,5−ジヒドロキ
    シナフタレンビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,6−
    ジヒドロキシナフタレンビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル
    、4,4′−ジヒドロキシビフェニルビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピ
    ル)エーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビ
    フェニルビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、3,3′,5
    ,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒド
    ロキシビフェニルビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、ビス
    (4−ヒドロキシフェニル)メタンビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル
    )エーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデンビス(
    2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、フェノール−ホルムアルデヒ
    ドノボラック(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい
    官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック(2−クロロ−3−ヒ
    ドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、フェノール−ジシクロペ
    ンタジエニルノボラック(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル(2
    より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒドノボラック(2−クロロ−
    3−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、1,1,1−トリ
    ス(4−ヒドロキシフェニル)メタントリス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロ
    ピル)エーテル、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
    ンテトラキス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテルおよびそれらの
    混合物から選択されたα−クロロヒドリン中間体である、請求項7に記載の方法
  11. 【請求項11】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−クロロ
    ヒドリン中間体が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン
    ビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,2−ビス(4−ヒ
    ドロキシフェニル)イソプロピリデンビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピ
    ル)エーテルおよびそれらの混合物から選択される、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
    キシエステル誘導体が、次の式VI 式VI (R2yAr(OR1′)z 〔ここで、yは0から750であり、zは1から150であり、Arは芳香族含
    有部分であり、R1′はα−ヒドロキシエステルプロピル含有部分であり、そし
    てR2はAr部分上の水素原子について置換された基である〕 により表される構造を含む、請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
    キシエステル誘導体が、次の式VII〜X 【化7】 〔ここで、yは0から5であり、zは1から4であり、R1′はα−ヒドロキシ
    エステルプロピル含有部分であり、そしてR2は芳香族環上の水素原子について
    置換された基である〕 【化8】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1′はα−ヒドロキシエステルプロピル
    含有部分であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、そ
    してZは(i)無、(ii)必要な結合原子価を完成するために置換基を有する
    または有さないヘテロ原子、(iii)−C(O)−、(iv)−S(O2)−
    、(v)−C(O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(vii)ヘテロ原子
    を有するまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族または脂環式部分、または
    (viii)部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪族または脂環式部分
    である〕 【化9】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1′はα−ヒドロキシエステルプロピル
    含有部分であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、Z
    は(i)無、(ii)必要な結合原子価を完成するために置換基を有するまたは
    有さないヘテロ原子、(iii)−C(O(iv)−S(O2)−、(v)−C
    (O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(vii)ヘテロ原子を有するまた
    は有さない飽和または不飽和有機脂肪族または脂環式部分、または(viii)
    部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪族または脂環式部分であり、そし
    てmは0.001から10である〕 または 【化10】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1′はα−ヒドロキシエステルプロピル
    含有部分であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、Z
    ′は(i)ヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族部分
    (ここで、該脂肪族部分は、1から20個の炭素原子を有する)、(ii)3か
    ら20個の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不
    飽和脂環式部分、(iii)6から20個の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有
    するまたは有さない芳香族部分、(iv)部分的にまたは完全にフッ素化された
    有機脂肪族、脂環式または芳香族部分、または(v)それらのいずれかの組合わ
    せであり、そしてm′は3または4である〕 のいずれか一つまたはそれ以上により表される構造を含む、請求項12に記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 R1′が、 【化11】 〔ここで、X′およびY′はヒドロキシル基またはカルボン酸エステル部分であ
    り得、但しX′がヒドロキシル基であるときY′はカルボン酸エステル部分でな
    ければならず、そしてY′がヒドロキシル基であるときX′はカルボン酸エステ
    ル部分でなければならないことを条件とし、そしてR3は水素、1から20個の
    炭素原子を有するアルキル基、3から20個の炭素原子を有する脂環式基、6か
    ら20個の炭素原子を有する芳香族基、またはそれらのいずれかの組合わせであ
    る〕 から選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 R1′が、 【化12】 〔ここで、X′およびY′はヒドロキシル基またはカルボン酸エステル部分であ
    り得、但しX′がヒドロキシル基であるときY′はカルボン酸エステル部分でな
    ければならず、そしてY′がヒドロキシル基であるときX′はカルボン酸エステ
    ル部分でなければならないことを条件とする〕 から選択される、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 カルボン酸エステル部分が、次の一般構造 【化13】 〔ここで、R4は水素、1から20個の炭素原子を有するアルキル基、2から2
    0個の炭素原子を有するアルケニル基、3から20個の炭素原子を有する脂環式
    基、または6から20個の炭素原子を有する芳香族基である〕 を有する、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 R4が、メチル基である、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 フェノールまたはフェノールの混合物のα−ヒドロキシエ
    ステル誘導体が、1,3−ジヒドロキシベンゼンビス(3−アセトキシ−2−ヒ
    ドロキシプロピル)エーテル、1,4−ジヒドロキシベンゼンビス(3−アセト
    キシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,5−ジヒドロキシナフタレンビ
    ス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,6−ジヒドロキ
    シナフタレンビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、4,
    4′−ジヒドロキシビフェニルビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル
    )エーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフ
    ェニルビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、3,3′,
    5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒ
    ドロキシビフェニルビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル
    、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキ
    シプロピル)エーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリ
    デンジ(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、フェノール−ホ
    ルムアルデヒドノボラック(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテ
    ル(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック(3
    −アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、フ
    ェノール−ジシクロペンタジエニルノボラック(3−アセトキシ−2−ヒドロキ
    シプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒド
    ノボラック(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大き
    い官能性)、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタントリス(3
    −アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,1,2,2−テトラキ
    ス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラキス(3−アセトキシ−2−ヒドロ
    キシプロピル)エーテル、1,3−ジヒドロキシベンゼンビス(2−アセトキシ
    −3−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,4−ジヒドロキシベンゼンビス(2
    −アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,5−ジヒドロキシナフ
    タレンビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,6−ジ
    ヒドロキシナフタレンビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテ
    ル、4,4′−ジヒドロキシビフェニルビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシ
    プロピル)エーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロ
    キシビフェニルビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、3
    ,3′,5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4
    ′−ジヒドロキシビフェニルビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)
    エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンビス(2−アセトキシ−3−
    ヒドロキシプロピル)エーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソ
    プロピリデンビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、フェ
    ノール−ホルムアルデヒドノボラック(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピ
    ル)エーテル(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボ
    ラック(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官
    能性)、フェノール−ジシクロペンタジエニルノボラック(2−アセトキシ−3
    −ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルム
    アルデヒドノボラック(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル(
    2より大きい官能性)、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン
    トリス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,1,2,2
    −テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラキス(2−アセトキシ−
    3−ヒドロキシプロピル)エーテルおよびそれらの混合物から選択される、請求
    項13に記載の方法。
  19. 【請求項19】 フェノールまたはフェノールの混合物のα−ヒドロキシエ
    ステル誘導体が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデンビ
    ス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,2−ビス(4−
    ヒドロキシフェニル)イソプロピリデンビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシ
    プロピル)エーテルおよびそれらの混合物から選択される。請求項18に記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
    キシエステル誘導体(成分(A))が、式VI〜Xのいずれか一つにより表され
    る単成分、または2つもしくはそれ以上の成分の混合物であって、混合物中の成
    分の少なくとも一つが式VI〜Xのいずれか一つにより表される構造を含む混合
    物である、請求項12に記載の方法。
  21. 【請求項21】 α−ヒドロキシエステルプロピル含有部分が、 【化14】 〔ここで、X′およびY′はヒドロキシル基またはカルボン酸エステル部分であ
    り得、但しX′がヒドロキシル基であるときY′はカルボン酸エステル部分でな
    ければならず、そしてY′がヒドロキシル基であるときX′はカルボン酸エステ
    ル部分でなければならないことを条件とし、そしてR3は水素、1から20個の
    炭素原子を有するアルキル基、3から20個の炭素原子を有する脂環式基、6か
    ら20個の炭素原子を有する芳香族基、またはそれらのいずれかの組合わせであ
    る〕 から選択される、請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
    キシエステル誘導体である成分(A)が、(i)X′およびY′がヒドロキシル
    基またはカルボン酸エステル部分であり得、但しX′がヒドロキシル基であると
    きY′はカルボン酸エステル部分でなければならず、そしてY′がヒドロキシル
    基であるときX′はカルボン酸エステル部分でなければならないことを条件とす
    るところのα−ヒドロキシエステル部分を有する成分、(ii)X′およびY′
    が両方共カルボン酸エステル部分であるところのα−ジエステル部分を有する成
    分および(iii)X′およびY′が両方共ヒドロキシルであるところのα−グ
    リコール部分を有する成分を含む混合物である、請求項20に記載の方法。
  23. 【請求項23】 成分(A)中のα−ヒドロキシエステル部分、α−ジエス
    テル部分およびα−グリコール部分の百分率が、それぞれ5ないし100パーセ
    ント、0ないし95パーセントおよび0ないし95パーセントである、請求項2
    2に記載の方法。
  24. 【請求項24】 成分(A)中のα−ヒドロキシエステル部分、α−ジエス
    テル部分およびα−グリコール部分の百分率が、それぞれ15ないし100パー
    セント、0ないし85パーセントおよび0ないし85パーセントである、請求項
    23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 成分(A)中のα−ヒドロキシエステル部分、α−ジエス
    テル部分およびα−グリコール部分の百分率が、それぞれ30ないし100パー
    セント、0ないし70パーセントおよび0ないし70パーセントである、請求項
    24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 ハロゲン化水素が、塩化水素である、請求項4または5に
    記載の方法。
  27. 【請求項27】 ハロゲン化水素の量が、α−ヒドロキシエステル誘導体中
    の反応されるα−ヒドロキシエステル部分の当量に関して約0.5モルから約2
    0モルのハロゲン化水素である、請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 工程(a)を、0℃から150℃の温度にて行う、請求項
    4または5に記載の方法。
  29. 【請求項29】 工程(a)を、溶媒の存在下で行う、請求項4または5に
    記載の方法。
  30. 【請求項30】 溶媒が、脂肪族炭化水素溶媒、環状炭化水素溶媒、芳香族
    炭化水素溶媒、塩素化溶媒、非プロトン性溶媒、プロトン性溶媒、部分的にまた
    は完全にフッ素化された溶媒およびそれらの混合物から選択される、請求項29
    に記載の方法。
  31. 【請求項31】 溶媒が、アルコール、塩素化溶媒またはそれらの混合物で
    ある、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
    キシエステル誘導体を、(1)少なくとも1種またはそれ以上のフェノールを(
    2)グリシジルエステルまたは置換グリシジルエステルと反応させることにより
    作製する、請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
  33. 【請求項33】 1種またはそれ以上のフェノールである成分(1)が、次
    の式XI 式XI (R2yAr(OH)z 〔ここで、yは0から750であり、zは1から150であり、Arは芳香族含
    有部分であり、そしてR2はAr部分上の水素原子について置換された基である
    〕 により表される構造を含む、請求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 1種またはそれ以上のフェノールである成分(1)が、次
    の式XII〜XV 【化15】 〔ここで、yは0から5であり、zは1から4であり、そしてR2は芳香族環上
    の水素原子について置換された基である〕 【化16】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R2は芳香族環上の水素原子について置換
    された基であり、そしてZは(i)無、(ii)必要な結合原子価を完成するた
    めに置換基を有するまたは有さないヘテロ原子、(iii)−C(O)−、(i
    v)−S(O2)−、(v)−C(O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(
    vii)ヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族または
    脂環式部分、または(viii)部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪
    族または脂環式部分である〕 【化17】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R2は芳香族環上の水素原子について置換
    された基であり、Zは(i)無、(ii)必要な結合原子価を完成するために置
    換基を有するまたは有さないヘテロ原子、(iii)−C(O)−、(iv)−
    S(O2)−、(v)−C(O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(vii
    )ヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族または脂環式
    部分、または(viii)部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪族また
    は脂環式部分であり、そしてmは0.001から10である〕 または 【化18】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R2は芳香族環上の水素原子について置換
    された基であり、Z′は(i)ヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不
    飽和有機脂肪族部分(ここで、該脂肪族部分は、1から20個の炭素原子を有す
    る)、(ii)3から20個の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有するまたは有
    さない飽和または不飽和脂環式部分、(iii)6から20個の炭素原子を有し
    かつヘテロ原子を有するまたは有さない芳香族部分、(iv)部分的にまたは完
    全にフッ素化された有機脂肪族、脂環式または芳香族部分、または(v)それら
    のいずれかの組合わせであり、そしてm′は3または4である〕 のいずれか一つまたはそれ以上により表される構造を含む、請求項33に記載の
    方法。
  35. 【請求項35】 グリシジルエステルである成分(2)が、次の式XVI 【化19】 〔ここで、R4は水素、1から20個の炭素原子を有するアルキル基、2から2
    0個の炭素原子を有するアルケニル基、3から20個の炭素原子を有する脂環式
    基、または6から20個の炭素原子を有する芳香族基であり、そしてR5はグリ
    シジル部分、好ましくは 【化20】 (ここで、R3は水素、1から20個の炭素原子を有するアルキル基、3から2
    0個の炭素原子を有する脂環式基、6から20個の炭素原子を有する芳香族基、
    またはそれらのいずれかの組合わせである) から選択されたものである〕 により表される、請求項32に記載の方法。
  36. 【請求項36】 R5が、 【化21】 から選択される、請求項35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 グリシジルエステルである成分(2)が、グリシジルホル
    メート、グリシジルアセテート、メチルグリシジルホルメートおよびメチルグリ
    シジルアセテートから選択される、請求項36に記載の方法。
  38. 【請求項38】 グリシジルエステルである成分(2)が、グリシジルアセ
    テートである、請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールと反応される
    グリシジルエステルの量が、フェノール性ヒドロキシル1当量当たりグリシジル
    エステル0.5当量から50当量である、請求項32に記載の方法。
  40. 【請求項40】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
    キシエステル誘導体を作製する反応を、溶媒の存在下で行う、請求項32に記載
    の方法。
  41. 【請求項41】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
    キシエステル誘導体を作製する反応を、触媒の存在下で行う、請求項32に記載
    の方法。
  42. 【請求項42】 触媒が、相間移動触媒である、請求項41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 触媒が、有機プニコゲン含有触媒である、請求項42に記
    載の方法。
  44. 【請求項44】 触媒が、均質または不均質である、請求項42に記載の方
    法。
  45. 【請求項45】 触媒が、反応において用いられるフェノールまたはフェノ
    ールの混合物の量を基準として質量(重量)により0.001パーセントから1
    ,000パーセントである、請求項44に記載の方法。
  46. 【請求項46】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
    キシエステル誘導体を作製する反応を、10℃から160℃の温度にて行う、請
    求項32に記載の方法。
  47. 【請求項47】 α−ハロヒドリン中間体を作製する方法であって、次の諸
    工程すなわち (a)少なくとも1種またはそれ以上のフェノールをグリシジルエステルまた
    は置換グリシジルエステルと反応させることにより、少なくとも1種またはそれ
    以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体を作り、そして (b)この少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエス
    テル誘導体をハロゲン化水素と反応させて、α−ハロヒドリン中間体を形成させ
    る 諸工程を含む方法。
  48. 【請求項48】 エポキシ樹脂を製造する方法であって、請求項47に記載
    の方法により製造されたα−ハロヒドリン中間体をエポキシ化することを含む方
    法。
  49. 【請求項49】 エポキシ樹脂を製造する方法であって、次の諸工程すなわ
    ち (a)少なくとも1種またはそれ以上のフェノールをグリシジルエステルまた
    は置換グリシジルエステルと反応させることにより、少なくとも1種またはそれ
    以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体を作り、 (b)α−ハロヒドリン中間体を、請求項47においてように作り、そして (c)工程(b)のα−ハロヒドリン中間体をエポキシ化する 諸工程を含む方法。
  50. 【請求項50】 グリシジルエステルまたは置換グリシジルエステルを、グ
    リシドールまたは置換グリシドールをカルボン酸またはカルボン酸ハライドでエ
    ステル化することにより作製する、請求項49に記載の方法。
  51. 【請求項51】 グリシジルエステルまたは置換グリシジルエステルを、カ
    ルボン酸のアリルエステルまたは置換アリルエステルのエポキシ化により作製す
    る、請求項49に記載の方法。
  52. 【請求項52】 エポキシ樹脂を製造する方法であって、次の諸工程すなわ
    ち (a)カルボン酸のグリシジルエステルまたは置換グリシジルエステルを用意
    し、 (b)少なくとも1種またはそれ以上のフェノールを工程(a)のグリシジル
    エステルまたは置換グリシジルエステルと反応させることにより、少なくとも1
    種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体を作り、 (c)α−ハロヒドリン中間体を、請求項3、4または5においてように作り
    、そして (d)工程(c)のα−ハロヒドリン中間体をエポキシ化する 諸工程を含む方法。
  53. 【請求項53】 エポキシ樹脂を製造する方法であって、次の諸工程すなわ
    ち (a)カルボン酸のアリルエステルまたは置換アリルエステルを用意し、 (b)工程(a)のアリルエステルまたは置換アリルエステルを酸化体でエポ
    キシ化することにより、グリシジルエステルまたは置換グリシジルエステルを作
    り、 (c)少なくとも1種またはそれ以上のフェノールを工程(b)のグリシジル
    エステルまたは置換グリシジルエステルと反応させることにより、少なくとも1
    種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエステル誘導体を作り、 (d)α−ハロヒドリン中間体を、請求項47においてのように作り、そして (e)工程(d)のα−ハロヒドリン中間体をエポキシ化して、エポキシ樹脂
    生成物を形成させる 諸工程を含む方法。
  54. 【請求項54】 エポキシ樹脂を製造する方法であって、次の諸工程すなわ
    ち (a)アリルアセテートを用意し、 (b)工程(a)のアリルアセテートを酸化体でエポキシ化することにより、
    グリシジルアセテートを作り、 (c)ビスフェノールAを工程(b)のグリシジルアセテートと反応させるこ
    とにより、ビスフェノールAのビス(α−ヒドロキシアセトキシ)誘導体を作り
    、 (d)工程(c)のビスフェノールAのビス(α−ヒドロキシアセトキシ)誘
    導体を塩化水素と反応させることにより、ビスフェノールAのビス(α−クロロ
    ヒドリン)中間体を作り、そして (e)工程(d)のビスフェノールAのビス(α−クロロヒドリン)中間体を
    エポキシ化して、エポキシ樹脂生成物を形成させる 諸工程を含む方法。
  55. 【請求項55】 請求項48〜54に記載の方法のいずれか一つにより製造
    されたエポキシ樹脂生成物。
  56. 【請求項56】 請求項48〜54に記載の方法のいずれか一つにより製造
    されたエポキシ樹脂生成物であって、次の式XVIII 式XVIII (R2yAr(OR1″z 〔ここで、yは0から750であり、zは1から150であり、Arは芳香族含
    有部分であり、R1″はグリシジル含有部分であり、そしてR2はAr部分上の水
    素原子について置換された基である〕 により表される構造を含むエポキシ樹脂生成物。
  57. 【請求項57】 R1″が、 【化22】 〔ここで、R3は水素、1から20個の炭素原子を有するアルキル基、3から2
    0個の炭素原子を有する脂環式基、6から20個の炭素原子を有する芳香族基、
    またはそれらのいずれかの組合わせである〕 から選択されたグリシジル含有部分である、請求項56に記載のエポキシ樹脂。
  58. 【請求項58】 R1″が、 【化23】 から選択される、請求項57に記載のエポキシ樹脂。
  59. 【請求項59】 次の式XIX〜XXII 【化24】 〔ここで、yは0から5であり、zは1から4であり、R1″はグリシジル含有
    部分であり、そしてR2はAr部分上の水素原子について置換された基である〕 【化25】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1″はグリシジル含有部分であり、R2
    芳香族環上の水素原子について置換された基であり、そしてZは(i)無、(i
    i)必要な結合原子価を完成するために置換基を有するまたは有さないヘテロ原
    子、(iii)−C(O)−、(iv)−S(O2)−、(v)−C(O)NH
    −、(vi)−P(O)Ar−、(vii)ヘテロ原子を有するまたは有さない
    飽和または不飽和有機脂肪族または脂環式部分、または(viii)部分的にま
    たは完全にフッ素化された有機脂肪族または脂環式部分である〕 【化26】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1″はグリシジル含有部分であり、R2
    芳香族環上の水素原子について置換された基であり、Zは(i)無、(ii)必
    要な結合原子価を完成するために置換基を有するまたは有さないヘテロ原子、(
    iii)−C(O)−、(iv)−S(O2)−、(v)−C(O)NH−、(
    vi)−P(O)Ar−、(vii)ヘテロ原子を有するまたは有さない飽和ま
    たは不飽和有機脂肪族または脂環式部分、または(viii)部分的にまたは完
    全にフッ素化された有機脂肪族または脂環式部分であり、そしてmは0.001
    から10である〕 または 【化27】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1″はグリシジル含有部分であり、R2
    芳香族環上の水素原子について置換された基であり、Z′は(i)ヘテロ原子を
    有するまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族部分(ここで、該脂肪族部分
    は、1から20個の炭素原子を有する)、(ii)3から20個の炭素原子を有
    しかつヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不飽和脂環式部分、(ii
    i)6から20個の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有するまたは有さない芳香
    族部分、部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪族、脂環式または芳香族
    部分、または(v)それらのいずれかの組合わせであり、そしてm′は3または
    4である〕 のいずれか一つにより表される、請求項56に記載のエポキシ樹脂。
  60. 【請求項60】 アリールグリシジルエーテルおよびアリールメチルグリシ
    ジルエーテルから選択された、請求項59に記載のエポキシ樹脂。
  61. 【請求項61】 1,3−ジヒドロキシベンゼンジグリシジルエーテル、1
    ,3−ジヒドロキシベンゼンジメチルグリシジルエーテル、1,4−ジヒドロキ
    シベンゼンジグリシジルエーテル、1,4−ジヒドロキシベンゼンジメチルグリ
    シジルエーテル、1,5−ナフタレンジグリシジルエーテル、1,5−ナフタレ
    ンジメチルグリシジルエーテル、2,6−ナフタレンジグリシジルエーテル、2
    ,6−ナフタレンジメチルグリシジルエーテル、4,4′−ジヒドロキシビフェ
    ニルジグリシジルエーテル、4,4′−ジヒドロキシビフェニルジメチルグリシ
    ジルエーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビ
    フェニルジグリシジルエーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′
    −ジヒドロキシビフェニルジメチルグリシジルエーテル、3,3′,5,5′−
    テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロキシビ
    フェニルジグリシジルエーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−2,2′
    ,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロキシビフェニルジメチルグリシ
    ジルエーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンジグリシジルエーテル、
    ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンジメチルグリシジルエーテル、2,2−
    ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデンジグリシジルエーテル、2,
    2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデンジメチルグリシジルエー
    テル、フェノール−ホルムアルデヒドノボラックグリシジルエーテル(2より大
    きい官能性)、フェノール−ホルムアルデヒドノボラックメチルグリシジルエー
    テル(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラックグ
    リシジルエーテル(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒド
    ノボラックメチルグリシジルエーテル(2より大きい官能性)、フェノール−ジ
    シクロペンタジエニルノボラックグリシジルエーテル(2より大きい官能性)、
    フェノール−ジシクロペンタジエニルノボラックメチルグリシジルエーテル(2
    より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒドノボラックグリシジルエー
    テル(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒドノボラックメチル
    グリシジルエーテル(2より大きい官能性)、1,1,1−トリス(4−ヒドロ
    キシフェニル)メタントリグリシジルエーテル、1,1,1−トリス(4−ヒド
    ロキシフェニル)メタントリメチルグリシジルエーテル、1,1,2,2−テト
    ラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラグリシジルエーテル、1,1,
    2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラメチルグリシジル
    エーテルおよびそれらの混合物から選択された、請求項59に記載のエポキシ樹
    脂。
  62. 【請求項62】 エポキシ樹脂が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル
    )イソプロピリデンジグリシジルエーテルである、請求項61に記載のエポキシ
    樹脂。
  63. 【請求項63】 組成物であって、次の式VI 式VI (R2yAr(OR1′)z 〔ここで、yは0から750であり、zは1から150であり、Arは芳香族含
    有部分であり、R1′はα−ヒドロキシエステルプロピル含有部分であり、そし
    てR2はAr部分上の水素原子について置換された基である〕 により表される少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロキシエ
    ステル誘導体を含む組成物。
  64. 【請求項64】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
    キシエステル誘導体が、次の式VII〜X 【化28】 〔ここで、yは0から5であり、zは1から4であり、R1′はα−ヒドロキシ
    エステルプロピル含有部分であり、そしてR2は芳香族環上の水素原子について
    置換された基である〕 【化29】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1′はα−ヒドロキシエステルプロピル
    含有部分であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、そ
    してZは(i)無、(ii)必要な結合原子価を完成するために置換基を有する
    または有さないヘテロ原子、(iii)−C(O)−、(iv)−S(O2)−
    、(v)−C(O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(vii)ヘテロ原子
    を有するまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族または脂環式部分、または
    (viii)部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪族または脂環式部分
    である〕 【化30】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1′はα−ヒドロキシエステルプロピル
    含有部分であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、Z
    は(i)無、(ii)必要な結合原子価を完成するために置換基を有するまたは
    有さないヘテロ原子、(iii)−C(O)−、(iv)−S(O2)−、(v
    )−C(O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(vii)ヘテロ原子を有す
    るまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族または脂環式部分、または(vi
    ii)部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪族または脂環式部分であり
    、そしてmは0.001から10である〕 または 【化31】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1′はα−ヒドロキシエステルプロピル
    含有部分であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、Z
    ′は(i)ヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族部分
    (ここで、該脂肪族部分は、1から20個の炭素原子を有する)、(ii)3か
    ら20個の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不
    飽和脂環式部分、(iii)6から20個の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有
    するまたは有さない芳香族部分、(iv)部分的にまたは完全にフッ素化された
    有機脂肪族、脂環式または芳香族部分、または(v)それらのいずれかの組合わ
    せであり、そしてm′は3または4である〕 のいずれか一つまたはそれ以上により表される構造を含む、請求項63に記載の
    組成物。
  65. 【請求項65】 α−ヒドロキシエステルプロピル含有部分が、 【化32】 〔ここで、X′およびY′はヒドロキシル基またはカルボン酸エステル部分であ
    り得、但しX′がヒドロキシル基であるときY′はカルボン酸エステル部分でな
    ければならず、そしてY′がヒドロキシル基であるときX′はカルボン酸エステ
    ル部分でなければならないことを条件とし、そしてR3は水素、1から20個の
    炭素原子を有するアルキル基、3から20個の炭素原子を有する脂環式基、6か
    ら20個の炭素原子を有する芳香族基、またはそれらのいずれかの組合わせであ
    る〕 から選択される、請求項64に記載の組成物。
  66. 【請求項66】 R1′が、 【化33】 〔ここで、X′およびY′はヒドロキシル基またはカルボン酸エステル部分であ
    り得、但しX′がヒドロキシル基であるときY′はカルボン酸エステル部分でな
    ければならず、そしてY′がヒドロキシル基であるときX′はカルボン酸エステ
    ル部分でなければならないことを条件とする〕 から選択される、請求項65に記載の組成物。
  67. 【請求項67】 カルボン酸エステル部分が、次の一般構造 【化34】 〔ここで、R4は水素、1から20個の炭素原子を有するアルキル基、2から2
    0個の炭素原子を有するアルケニル基、3から20個の炭素原子を有する脂環式
    基、または6から20個の炭素原子を有する芳香族基である〕 を有する、請求項66に記載の組成物。
  68. 【請求項68】 R4が、メチル基である、請求項67に記載の組成物。
  69. 【請求項69】 フェノールまたはフェノールの混合物のα−ヒドロキシエ
    ステル誘導体が、1,3−ジヒドロキシベンゼンビス(3−アセトキシ−2−ヒ
    ドロキシプロピル)エーテル、1,4−ジヒドロキシベンゼンビス(3−アセト
    キシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,5−ジヒドロキシナフタレンビ
    ス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,6−ジヒドロキ
    シナフタレンビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、4,
    4′−ジヒドロキシビフェニルビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル
    )エーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフ
    ェニルビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、3,3′,
    5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒ
    ドロキシビフェニルビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル
    、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキ
    シプロピル)エーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリ
    デンビス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、フェノール−
    ホルムアルデヒドノボラック(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エー
    テル(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック(
    3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、
    フェノール−ジシクロペンタジエニルノボラック(3−アセトキシ−2−ヒドロ
    キシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒ
    ドノボラック(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大
    きい官能性)、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタントリス(
    3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,1,2,2−テトラ
    キス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラキス(3−アセトキシ−2−ヒド
    ロキシプロピル)エーテル、1,3−ジヒドロキシベンゼンビス(2−アセトキ
    シ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,4−ジヒドロキシベンゼンビス(
    2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,5−ジヒドロキシナ
    フタレンビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,6−
    ジヒドロキシナフタレンビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エー
    テル、4,4′−ジヒドロキシビフェニルビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキ
    シプロピル)エーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒド
    ロキシビフェニルビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、
    3,3′,5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,
    4′−ジヒドロキシビフェニルビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル
    )エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンジ(2−アセトキシ−3−
    ヒドロキシプロピル)エーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソ
    プロピリデンジ(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、フェノ
    ール−ホルムアルデヒドノボラック(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル
    )エーテル(2より大きい官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラ
    ック(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能
    性)、フェノール−ジシクロペンタジエニルノボラック(2−アセトキシ−3−
    ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムア
    ルデヒドノボラック(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル(2
    より大きい官能性)、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタント
    リス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,1,2,2−
    テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラキス(2−アセトキシ−3
    −ヒドロキシプロピル)エーテルおよびそれらの混合物から選択される、請求項
    64に記載の組成物。
  70. 【請求項70】 フェノールまたはフェノールの混合物のα−ヒドロキシエ
    ステル誘導体が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデンビ
    ス(3−アセトキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,2−ビス(4−
    ヒドロキシフェニル)イソプロピリデンビス(2−アセトキシ−3−ヒドロキシ
    プロピル)エーテルおよびそれらの混合物から選択される。請求項69に記載の
    組成物。
  71. 【請求項71】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
    キシエステル誘導体(成分(A))が、式VI〜Xのいずれか一つにより表され
    る単成分、または2つもしくはそれ以上の成分の混合物であって、これらの成分
    の少なくとも一つが式VI〜Xのいずれか一つにより表される混合物である、請
    求項64に記載の組成物。
  72. 【請求項72】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ヒドロ
    キシエステル誘導体である成分(A)が、(i)X′およびY′がヒドロキシル
    基またはカルボン酸エステル部分であり得、但しX′がヒドロキシル基であると
    きY′はカルボン酸エステル部分でなければならず、そしてY′がヒドロキシル
    基であるときX′はカルボン酸エステル部分でなければならないことを条件とす
    るところのα−ヒドロキシエステル部分を有する成分、(ii)X′およびY′
    が両方共カルボン酸エステル部分であるところのα−ジエステル部分を有する成
    分および(iii)X′およびY′が両方共ヒドロキシルであるところのα−グ
    リコール部分を有する成分を含む混合物である、請求項71に記載の組成物。
  73. 【請求項73】 成分(A)中のα−ヒドロキシエステル部分、α−ジエス
    テル部分およびα−グリコール部分の百分率が、それぞれ5ないし100パーセ
    ント、0ないし95パーセントおよび0ないし95パーセントである、請求項7
    2に記載の組成物。
  74. 【請求項74】 成分(A)中のα−ヒドロキシエステル部分、α−ジエス
    テル部分およびα−グリコール部分の百分率が、それぞれ15ないし100パー
    セント、0ないし85パーセントおよび0ないし85パーセントである、請求項
    73に記載の組成物。
  75. 【請求項75】 成分(A)中のα−ヒドロキシエステル部分、α−ジエス
    テル部分およびα−グリコール部分の百分率が、それぞれ30ないし100パー
    セント、0ないし70パーセントおよび0ないし70パーセントである、請求項
    74に記載の組成物。
  76. 【請求項76】 次の式VI 式VI (R2yAr(OR1′)z 〔ここで、yは0から750であり、zは1から150であり、Arは芳香族含
    有部分であり、R1′はα−ヒドロキシエステルプロピル含有部分であり、そし
    てR2はAr部分上の水素原子について置換された基である〕 により表される構造を有する少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−
    ヒドロキシエステル誘導体を生成させる方法であって、(1)少なくとも1種ま
    たはそれ以上のフェノールを(2)グリシジルエステルまたは置換グリシジルエ
    ステルと反応させることを含む方法。
  77. 【請求項77】 1種またはそれ以上のフェノールである成分(1)が、次
    の式XI 式XI (R2yAr(OH)z 〔ここで、yは0から750であり、zは1から150であり、Arは芳香族含
    有部分であり、そしてR2はAr部分上の水素原子について置換された基である
    〕 により表される構造を含む、請求項76に記載の方法。
  78. 【請求項78】 1種またはそれ以上のフェノールである成分(1)が、次
    の式XII〜XV 【化35】 〔ここで、yは0から5でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から4で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、そしてR2は芳香族環上の水素原子につい
    て置換された基である〕 【化36】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R2は芳香族環上の水素原子について置換
    された基であり、そしてZは(i)無、(ii)必要な結合原子価を完成するた
    めに置換基を有するまたは有さないヘテロ原子、(iii)−C(O)−、(i
    v)−S(O2)−、(v)−C(O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(
    vii)ヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族または
    脂環式部分、または(viii)部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪
    族または脂環式部分である〕 【化37】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R2は芳香族環上の水素原子について置換
    された基であり、Zは(i)無、(ii)必要な結合原子価を完成するために置
    換基を有するまたは有さないヘテロ原子、(iii)−C(O)−、(iv)−
    S(O2)−、(v)−C(O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(vii
    )ヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族または脂環式
    部分、または(viii)部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪族部分
    であり、そしてmは0.001から10である〕 または 【化38】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R2は芳香族環上の水素原子について置換
    された基であり、Z′は(i)ヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不
    飽和有機脂肪族部分(ここで、該脂肪族部分は、1から20個の炭素原子を有す
    る)、(ii)3から20個の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有するまたは有
    さない飽和または不飽和脂環式部分、(iii)6から20個の炭素原子を有し
    かつヘテロ原子を有するまたは有さない芳香族部分、(iv)部分的にまたは完
    全にフッ素化された有機脂肪族、脂環式または芳香族部分、または(v)それら
    のいずれかの組合わせであり、そしてm′は3または4である〕 のいずれか一つまたはそれ以上により表される構造を含む、請求項77に記載の
    方法。
  79. 【請求項79】 グリシジルエステルまたは置換グリシジルエステルである
    成分(2)が、次の式XVI 【化39】 〔ここで、R4は水素、1から20個の炭素原子を有するアルキル基、2から2
    0個の炭素原子を有するアルケニル基、3から20個の炭素原子を有する脂環式
    基、または6から20個の炭素原子を有する芳香族基であり、そしてR5はグリ
    シジル部分である〕 により表される構造を含む、請求項76に記載の方法。
  80. 【請求項80】 R5が、 【化40】 〔ここで、R3は水素、1から20個の炭素原子を有するアルキル基、3から2
    0個の炭素原子を有する脂環式基、6から20個の炭素原子を有する芳香族基、
    またはそれらのいずれかの組合わせである〕 から選択される、請求項79に記載の方法。
  81. 【請求項81】 R5が、 【化41】 から選択される、請求項80に記載の方法。
  82. 【請求項82】 グリシジルエステルまたは置換グリシジルエステルである
    成分(2)が、グリシジルホルメート、グリシジルアセテート、メチルグリシジ
    ルホルメートおよびメチルグリシジルアセテートから選択される、請求項81に
    記載の方法。
  83. 【請求項83】 グリシジルエステルである成分(2)が、グリシジルアセ
    テートである、請求項82に記載の方法。
  84. 【請求項84】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールと反応される
    グリシジルエステルまたは置換グリシジルエステルの量が、フェノール性ヒドロ
    キシル1当量当たりグリシジルエステルまたは置換グリシジルエステル0.5当
    量から50当量である、請求項76に記載の方法。
  85. 【請求項85】 α−ヒドロキシエステル誘導体を作製する反応を、溶媒の
    存在下で行う、請求項76に記載の方法。
  86. 【請求項86】 α−ヒドロキシエステル誘導体を作製する反応を、触媒の
    存在下で行う、請求項76に記載の方法。
  87. 【請求項87】 触媒が、相間移動触媒である、請求項86に記載の方法。
  88. 【請求項88】 触媒が、有機プニコゲン含有触媒である、請求項87に記
    載の方法。
  89. 【請求項89】 触媒が、均質または不均質である、請求項88に記載の方
    法。
  90. 【請求項90】 触媒が、反応において用いられるフェノールまたはフェノ
    ールの混合物の量を基準として質量(重量)により0.001パーセントから1
    ,000パーセントである、請求項89に記載の方法。
  91. 【請求項91】 α−ヒドロキシエステル誘導体を作製する反応を、10℃
    から160℃の温度にて行う、請求項72に記載の方法。
  92. 【請求項92】 請求項76に記載の方法より製造された生成物。
  93. 【請求項93】 少なくとも2つまたはそれ以上の成分を含む組成物であっ
    て、これらの成分の少なくとも一つが請求項63に記載のα−ヒドロキシエステ
    ル誘導体でありおよびこれらの成分の少なくとも一つが、次の式I 式I (R2yAr(OR1z 〔ここで、yは0から750であり、zは1から150であり、Arは芳香族含
    有部分であり、R1はα−ハロヒドリンプロピル含有部分であり、そしてR2はA
    r部分上の水素原子について置換された基である〕 により表される構造を含む少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハ
    ロヒドリン中間体である組成物。
  94. 【請求項94】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−ハロヒ
    ドリン中間体が、次の式II〜V 【化42】 〔ここで、yは0から5であり、zは1から4であり、R1はα−ハロヒドリン
    プロピル含有部分であり、そしてR2はAr部分上の水素原子について置換され
    た基である〕 【化43】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1はα−ハロヒドリンプロピル含有部分
    であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、そしてZは
    (i)無、(ii)必要な結合原子価を完成するために置換基を有するまたは有
    さないヘテロ原子、(iii)−C(O)−、(iv)−S(O2)−、(v)
    −C(O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(vii)ヘテロ原子を有する
    または有さない飽和または不飽和有機脂肪族または脂環式部分、または(vii
    i)部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪族または脂環式部分である〕 【化44】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1はα−ハロヒドリンプロピル含有部分
    であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、Zは(i)
    無、(ii)必要な結合原子価を完成するために置換基を有するまたは有さない
    ヘテロ原子、(iii)−C(O)−、(iv)−S(O2)−、(v)−C(
    O)NH−、(vi)−P(O)Ar−、(vii)ヘテロ原子を有するまたは
    有さない飽和または不飽和有機脂肪族または脂環式部分、または(viii)部
    分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪族または脂環式部分であり、そして
    mは0.001から10である〕 または 【化45】 〔ここで、yは0から4でありかつ各yは同じまたは異なり得、zは1から3で
    ありかつ各zは同じまたは異なり得、R1はα−ハロヒドリンプロピル含有部分
    であり、R2は芳香族環上の水素原子について置換された基であり、Z′は(i
    )ヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不飽和有機脂肪族部分(ここで
    、該脂肪族部分は、1から20個の炭素原子を有する)、(ii)3から20個
    の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有するまたは有さない飽和または不飽和脂環
    式部分、(iii)6から20個の炭素原子を有しかつヘテロ原子を有するまた
    は有さない芳香族部分、(iv)部分的にまたは完全にフッ素化された有機脂肪
    族、脂環式または芳香族部分、または(v)それらのいずれかの組合わせであり
    、そしてm′は3または4である〕 のいずれか一つまたはそれ以上により表される構造を含む、請求項93に記載の
    組成物。
  95. 【請求項95】 R1が、 【化46】 〔ここで、XおよびYはハロゲン原子またはヒドロキシル基であり得、但しXが
    ハロゲンであるときYはヒドロキシルでなければならず、そしてYがハロゲンで
    あるときXはヒドロキシルでなければならないことを条件とし、そしてR3は水
    素、1から20個の炭素原子を有するアルキル基、3から20個の炭素原子を有
    する脂環式基、6から20個の炭素原子を有する芳香族基、またはそれらのいず
    れかの組合わせである〕 から選択される、請求項94に記載の組成物。
  96. 【請求項96】 R1が、 【化47】 〔ここで、XおよびYはハロゲン原子またはヒドロキシル基であり得、但しXが
    ハロゲンであるときYはヒドロキシルでなければならず、そしてYがハロゲンで
    あるときXはヒドロキシルでなければならないことを条件とする〕 から選択される、請求項95に記載の組成物。
  97. 【請求項97】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−クロロ
    ヒドリン中間体が、1,3−ジヒドロキシベンゼンビス(3−クロロ−2−ヒド
    ロキシプロピル)エーテル、1,4−ジヒドロキシベンゼンビス(3−クロロ−
    2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,5−ジヒドロキシナフタレンビス(3
    −クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,6−ジヒドロキシナフタレ
    ンビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、4,4′−ジヒドロ
    キシビフェニルビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、3,3
    ′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフェニルビス(3−ク
    ロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル
    −2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロキシビフェニルビス
    (3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェ
    ニル)メタンビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,2−
    ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデンビス(3−クロロ−2−ヒド
    ロキシプロピル)エーテル、フェノール−ホルムアルデヒドノボラック(3−ク
    ロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、o−クレゾ
    ール−ホルムアルデヒドノボラック(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エ
    ーテル(2より大きい官能性)、フェノール−ジシクロペンタジエニルノボラッ
    ク(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、
    ナフトール−ホルムアルデヒドノボラック(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
    ル)エーテル(2より大きい官能性)、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフ
    ェニル)メタントリス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,
    1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラキス(3−ク
    ロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,3−ジヒドロキシベンゼンビス
    (2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,4−ジヒドロキシベン
    ゼンビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、1,5−ジヒドロ
    キシナフタレンビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,6
    −ジヒドロキシナフタレンビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテ
    ル、4,4′−ジヒドロキシビフェニルビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロ
    ピル)エーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシ
    ビフェニルビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、3,3′,
    5,5′−テトラメチル−2,2′,6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジヒ
    ドロキシビフェニルビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、ビ
    ス(4−ヒドロキシフェニル)メタンビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピ
    ル)エーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデンビス
    (2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル、フェノール−ホルムアルデ
    ヒドノボラック(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大き
    い官能性)、o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック(2−クロロ−3−
    ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、フェノール−ジシクロ
    ペンタジエニルノボラック(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテル(
    2より大きい官能性)、ナフトール−ホルムアルデヒドノボラック(2−クロロ
    −3−ヒドロキシプロピル)エーテル(2より大きい官能性)、1,1,1−ト
    リス(4−ヒドロキシフェニル)メタントリス(2−クロロ−3−ヒドロキシプ
    ロピル)エーテル、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エ
    タンテトラキス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピル)エーテルおよびそれら
    の混合物から選択される、請求項94に記載の組成物。
  98. 【請求項98】 少なくとも1種またはそれ以上のフェノールのα−クロロ
    ヒドリン中間体が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン
    ビス(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、2,2−ビス(4−ヒ
    ドロキシフェニル)イソプロピリデンビス(2−クロロ−3−ヒドロキシプロピ
    ル)エーテルおよびそれらの混合物から選択される、請求項97に記載の組成物
  99. 【請求項99】 式Iにより表される構造を含む少なくとも1種またはそれ
    以上のフェノールのα−ハロヒドリン中間体が、10から100質量(重量)パ
    ーセント未満の量で存在する、請求項93に記載の組成物。
  100. 【請求項100】 式Iにより表される構造を含む少なくとも1種またはそ
    れ以上のフェノールのα−ハロヒドリン中間体が、25から100質量(重量)
    パーセント未満の量で存在する、請求項99に記載の組成物。
  101. 【請求項101】 式Iにより表される構造を含む少なくとも1種またはそ
    れ以上のフェノールのα−ハロヒドリン中間体が、50から100質量(重量)
    パーセントの量で存在する、請求項100に記載の組成物。
  102. 【請求項102】 少なくとも2つまたはそれ以上の成分を含むエポキシ樹
    脂組成物であって、これらの成分の少なくとも一つが請求項56に記載のエポキ
    シ樹脂生成物である組成物。
  103. 【請求項103】 式XVIIIにより表される構造を含むエポキシ樹脂生
    成物が、10から100質量(重量)パーセントの量で存在する、請求項102
    に記載の組成物。
  104. 【請求項104】 式XVIIIにより表される構造を含むエポキシ樹脂生
    成物が、25から100質量(重量)パーセントの量で存在する、請求項103
    に記載の組成物。
  105. 【請求項105】 式XVIIIにより表される構造を含むエポキシ樹脂生
    成物が、50から100質量(重量)パーセントの量で存在する、請求項104
    に記載の組成物。
JP2001585230A 2000-05-18 2001-05-14 ヒドロキシエステル誘導体中間体を製造する方法およびそれから製造されたエポキシ樹脂 Pending JP2003533569A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US20536600P 2000-05-18 2000-05-18
US60/205,366 2000-05-18
PCT/US2001/015356 WO2001088013A2 (en) 2000-05-18 2001-05-14 Process for manufacturing a hydroxyester derivative intermediate and epoxy resins prepared therefrom

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003533569A true JP2003533569A (ja) 2003-11-11

Family

ID=22761904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001585230A Pending JP2003533569A (ja) 2000-05-18 2001-05-14 ヒドロキシエステル誘導体中間体を製造する方法およびそれから製造されたエポキシ樹脂

Country Status (10)

Country Link
US (3) US6534621B2 (ja)
EP (1) EP1290058A2 (ja)
JP (1) JP2003533569A (ja)
KR (1) KR20030022124A (ja)
CN (2) CN1667014A (ja)
AU (1) AU2001261491A1 (ja)
BR (1) BR0111352A (ja)
RU (1) RU2276158C2 (ja)
TW (1) TW564250B (ja)
WO (1) WO2001088013A2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307062A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Idemitsu Kosan Co Ltd エポキシ樹脂組成物及びそれを用いた光学電子部材
JP2011526250A (ja) * 2008-07-02 2011-10-06 ブリティッシュ コロンビア キャンサー エージェンシー ブランチ ジグリシドエーテル誘導体治療剤およびその使用方法
JP2016216367A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 信越化学工業株式会社 有機膜材料、有機膜形成方法、パターン形成方法、及び化合物
JP7624898B2 (ja) 2021-08-06 2025-01-31 株式会社クラレ β-メタリルアセテートの製造方法

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6534621B2 (en) * 2000-05-18 2003-03-18 Dow Global Technologies Inc. Process for manufacturing a hydroxyester derivative intermediate and epoxy resins prepared therefrom
US6646102B2 (en) * 2001-07-05 2003-11-11 Dow Global Technologies Inc. Process for manufacturing an alpha-dihydroxy derivative and epoxy resins prepared therefrom
US20060074149A1 (en) * 2003-09-09 2006-04-06 Boriack Clinton J Process for manufacturing an alpha-dihydroxy derivative and epoxy resins prepared therefrom
JP5134233B2 (ja) * 2006-11-29 2013-01-30 出光興産株式会社 アダマンタン誘導体、その製造方法及びアダマンタン誘導体を含む樹脂組成物
CA2786319C (en) 2010-01-06 2019-03-12 British Columbia Cancer Agency Branch Bisphenol derivatives and their use as androgen receptor activity modulators
US20130109758A1 (en) * 2010-01-06 2013-05-02 The University Of British Columbia Bisphenol derivative therapeutics and methods for their use
US9365510B2 (en) 2012-04-16 2016-06-14 British Columbia Cancer Agency Branch Aziridine bisphenol ethers and related compounds and methods for their use
CN103030577B (zh) * 2013-01-05 2014-09-24 中国铁道科学研究院铁道建筑研究所 桥梁地基加固用化学灌浆料及其制备方法
MX347705B (es) 2013-05-10 2017-05-09 British Columbia Cancer Agency Branch Derivados de ester moduladores del receptor de androgeno y metodos para su uso.
US9375496B2 (en) 2013-09-09 2016-06-28 British Columbia Cancer Agency Branch Halogenated compounds for cancer imaging and treatment and methods for their use
HUE057962T2 (hu) 2015-01-13 2022-06-28 British Columbia Cancer Agency Branch Heterociklusos vegyületek rák képalkotására és kezelésére és eljárás ezek alkalamzására
US10471023B2 (en) 2015-03-12 2019-11-12 British Columbia Cancer Agency Branch Bisphenol ether derivatives and methods for using the same
US20170298033A1 (en) 2016-04-15 2017-10-19 The University Of British Columbia Bisphenol derivatives and their use as androgen receptor activity modulators
US11485713B2 (en) 2018-05-25 2022-11-01 Essa Pharma, Inc. Androgen receptor modulators and methods for their use
US20200123117A1 (en) 2018-10-18 2020-04-23 Essa Pharma, Inc. Androgen receptor modulators and methods for their use
US12109179B2 (en) 2019-03-28 2024-10-08 Essa Pharma Inc. Pharmaceutical compositions and combinations comprising inhibitors of the androgen receptor and uses thereof
CN115916170A (zh) 2020-04-17 2023-04-04 埃萨制药股份有限公司 固体形式的n-末端结构域雄激素受体抑制剂及其用途

Family Cites Families (56)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2144612A (en) 1936-09-10 1939-01-24 Dow Chemical Co Preparation of glycerol dichlorohydrin
US2761870A (en) 1954-09-22 1956-09-04 Shell Dev Epoxy esters of polycarboxylic acids
US3066112A (en) * 1959-01-30 1962-11-27 Rafael L Bowen Dental filling material comprising vinyl silane treated fused silica and a binder consisting of the reaction product of bis phenol and glycidyl acrylate
US3069434A (en) * 1959-06-16 1962-12-18 Union Carbide Corp Process of producing polyglycidyl ethers of polyhydric phenols
US3148171A (en) * 1962-03-16 1964-09-08 Koppers Co Inc Epoxidizing polyhydric phenol using a neutral amide catalyst
NL137295C (ja) * 1965-11-03
US3352825A (en) * 1966-04-28 1967-11-14 Celanese Coatings Co Preparation of glycidyl polyethers
US3477990A (en) * 1967-12-07 1969-11-11 Shell Oil Co Process for reacting a phenol with an epoxy compound and resulting products
CH545259A (de) 1969-07-02 1973-12-15 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Allylalkohol
US3694407A (en) * 1970-08-11 1972-09-26 Shell Oil Co Epoxy-containing condensates,their preparation and use
GB1333449A (en) 1970-11-20 1973-10-10 Hoechst Ag Process for the oxacylation of olefins in the gaseous phase
US3948855A (en) * 1971-09-16 1976-04-06 The Dow Chemical Company Process for reacting a phenol with a vicinal epoxy compound in the presence of phosphorus or carbon containing acid, ester or acid ester
US3738862A (en) * 1971-11-08 1973-06-12 Shell Oil Co Process for preparing reinforced laminates in situ with epoxy-polyhydric phenol condensates
CA1021345A (en) * 1973-04-09 1977-11-22 Arthur M. Brownstein Process for the production of epoxides
US3965152A (en) 1974-02-04 1976-06-22 General Electric Company Process for preparing allylic esters of carboxylic acids
US3965153A (en) 1974-02-04 1976-06-22 General Electric Company Process for preparing allylic esters of carboxylic acids and allylic alcohols
DE2504231A1 (de) 1974-02-04 1975-08-07 Gen Electric Verfahren zur herstellung von allylestern von carbonsaeuren und allylalkoholen
US4215060A (en) 1975-04-04 1980-07-29 Texaco Development Corporation Boride catalyst for epoxidizing olefinic compounds
US4215061A (en) 1975-04-04 1980-07-29 Texaco Development Corporation Boride catalyst for epoxidizing olefinic compounds
US4215059A (en) 1976-06-25 1980-07-29 Texaco Development Corporation Boride catalyst for epoxidizing olefinic compounds
US4112235A (en) 1976-10-28 1978-09-05 Uop Inc. Transesterification of carboxylic acids
GB1517908A (en) 1977-05-19 1978-07-19 Texaco Development Corp Boride catalyst for epoxidizing olefinic compounds
US4122067A (en) * 1977-10-07 1978-10-24 Celanese Polymer Specialties Company Process of reacting a polyepoxide compound with a phenol in aqueous medium
SU786264A1 (ru) * 1978-04-14 1990-04-23 Институт химии высокомолекулярных соединений АН УССР Способ получени (мет)акрилированных эпоксиолигомеров
DE2947469A1 (de) * 1979-11-24 1981-06-04 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Verfahren zur herstellung von glycidylaethern ein- oder mehrwertiger phenole
US4499255B1 (en) 1982-09-13 2000-01-11 Dow Chemical Co Preparation of epoxy resins
GB8315060D0 (en) 1983-06-01 1983-07-06 Shell Int Research Oxidation of olefinically-unsaturated compounds
DE3323329A1 (de) 1983-06-29 1985-01-03 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur herstellung von oxiranen
US4518762A (en) * 1983-09-08 1985-05-21 Ciba Geigy Corporation Process for making epoxy novolac resins with high epoxy values
US4647690A (en) 1984-10-22 1987-03-03 Phillips Petroleum Company Process for the production of allyl acetate
KR860008244A (ko) * 1985-04-26 1986-11-14 스즈끼 마사오 수성 페인트 조성물
US4632971A (en) 1985-07-15 1986-12-30 The Dow Chemical Company Thermally stable capped thermoplastic phenolic resin
JPS6274923A (ja) * 1985-09-30 1987-04-06 Mitsui Petrochem Ind Ltd 新規エポキシ樹脂
US4590286A (en) 1985-10-28 1986-05-20 Fmc Corporation Process for epoxidizing an olefin
US4755542A (en) 1987-03-11 1988-07-05 The Dow Chemical Company Flexible thermoplastic epoxy resin and coatings prepared therefrom
US4778863A (en) 1987-08-13 1988-10-18 The Dow Chemical Company Preparation of epoxy resins having low undesirable halogen content
US4785061A (en) 1987-08-13 1988-11-15 The Dow Chemical Company Method for reducing the aliphatic halide content of epoxy resins using a solvent mixture including a polar aprotic solvent
US4808980A (en) * 1987-10-22 1989-02-28 Wang Laboratories, Inc. Electronic light pointer for a projection monitor
US4808692A (en) 1988-02-18 1989-02-28 The Dow Chemical Company Preparation of advanced epoxy resins from epoxy resins and dihydric phenols in the presence of phosphonium compounds
US4933420A (en) 1988-09-23 1990-06-12 The Dow Chemical Company Epoxy resins containing phosphonium catalysts
JPH0729980B2 (ja) 1988-09-29 1995-04-05 昭和電工株式会社 酢酸アリルの製造方法
US5028686A (en) 1988-12-12 1991-07-02 The Dow Chemical Company Concurrent addition process for preparing high purity epoxy resins
US5374747A (en) 1993-12-23 1994-12-20 Arco Chemical Technology, L.P. Epoxidation process and catalyst therefore
US5354875A (en) 1993-12-23 1994-10-11 Uop Epoxidation of olefins using a titania-supported titanosilicate
US5854325A (en) * 1996-05-27 1998-12-29 Sumitomo Bakelite Company Limited Photosensitive adhesive composition for additive plating
US5670674A (en) 1996-06-14 1997-09-23 Arco Chemical Technology, L.P. Production of oxirane compounds
JP2001505184A (ja) 1996-07-01 2001-04-17 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー オレフィン類のオレフィンオキシド類への直接酸化方法
JP3657720B2 (ja) * 1996-12-11 2005-06-08 ジャパンエポキシレジン株式会社 高分子エポキシ樹脂の製造方法
US5939568A (en) 1997-01-31 1999-08-17 The Scripps Research Institute Accelerated catalysis of olefinic epoxidations
US5780654A (en) 1997-04-22 1998-07-14 Uop Llc Titanostannosilicalites: epoxidation of olefins
EP1314473B1 (en) 1997-06-30 2007-03-21 Dow Global Technologies Inc. Catalyst composition and process for the direct oxidation of propylene to propylene oxide
US6013694A (en) * 1997-10-16 2000-01-11 Jeneric/Pentron Incorporated Dental composites comprising ground, densified, embrittled glass fiber filler
JP4578679B2 (ja) 1998-04-15 2010-11-10 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド オレフィン類のオレフィンオキシドへの直接酸化法
DE69917018T2 (de) 1998-05-29 2005-03-24 Dow Global Technologies, Inc., Midland Verfahren zur epoxidierung von aryl-allyl-ethern
US6001945A (en) 1998-07-15 1999-12-14 Dow Corning Corporation Hyperbranched polymers containing silicon atoms
US6534621B2 (en) * 2000-05-18 2003-03-18 Dow Global Technologies Inc. Process for manufacturing a hydroxyester derivative intermediate and epoxy resins prepared therefrom

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307062A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Idemitsu Kosan Co Ltd エポキシ樹脂組成物及びそれを用いた光学電子部材
JP2011526250A (ja) * 2008-07-02 2011-10-06 ブリティッシュ コロンビア キャンサー エージェンシー ブランチ ジグリシドエーテル誘導体治療剤およびその使用方法
JP2016216367A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 信越化学工業株式会社 有機膜材料、有機膜形成方法、パターン形成方法、及び化合物
JP7624898B2 (ja) 2021-08-06 2025-01-31 株式会社クラレ β-メタリルアセテートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
RU2276158C2 (ru) 2006-05-10
TW564250B (en) 2003-12-01
US20030149219A1 (en) 2003-08-07
BR0111352A (pt) 2005-02-01
AU2001261491A1 (en) 2001-11-26
EP1290058A2 (en) 2003-03-12
US20020045707A1 (en) 2002-04-18
WO2001088013A2 (en) 2001-11-22
CN1667014A (zh) 2005-09-14
CN1250534C (zh) 2006-04-12
US20050165201A1 (en) 2005-07-28
CN1439027A (zh) 2003-08-27
US6534621B2 (en) 2003-03-18
KR20030022124A (ko) 2003-03-15
WO2001088013A3 (en) 2002-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003533569A (ja) ヒドロキシエステル誘導体中間体を製造する方法およびそれから製造されたエポキシ樹脂
US5578740A (en) Process for preparation of epoxy compounds essentially free of organic halides
EP1406885B1 (en) Process for manufacturing an a-dihydroxy derivative and epoxy resins prepared therefrom
EP1080084B1 (en) Process for epoxidation of aryl allyl ethers
JPH0377209B2 (ja)
EP0103282B1 (en) A process for preparing glycidyl derivatives of compounds having at least one aromatic hydroxyl group or aromatic amine group
KR101415113B1 (ko) 글리시딜에테르 화합물의 제조 방법 및 모노알릴모노글리시딜에테르 화합물
JP5901521B2 (ja) エポキシ化合物の製造方法
JPH08239454A (ja) ノボラック型樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
EP0244119A2 (en) Epoxy resins prepared from trisphenols and dicyclopentadiene
US20060074149A1 (en) Process for manufacturing an alpha-dihydroxy derivative and epoxy resins prepared therefrom
JPH09183829A (ja) エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
US3023225A (en) Xchxch
JPS58134112A (ja) ポリグリシジルエ−テルの可鹸化塩素含量の低減方法
JP2006028057A (ja) 液状エポキシ化合物の製造方法
JP2003286276A (ja) 新脂環式エポキシ化合物
JPH07165883A (ja) エポキシ樹脂及びその製造方法
HK1082265A (en) Process for producing high-purity epoxy resin and epoxy resin composition
HK1082265B (en) Process for producing high-purity epoxy resin and epoxy resin composition