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JP2003533258A - 聴覚上の定常状態応答を使用した聴力を客観的に評価するためのシステム及び方法 - Google Patents

聴覚上の定常状態応答を使用した聴力を客観的に評価するためのシステム及び方法

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JP2003533258A
JP2003533258A JP2001583621A JP2001583621A JP2003533258A JP 2003533258 A JP2003533258 A JP 2003533258A JP 2001583621 A JP2001583621 A JP 2001583621A JP 2001583621 A JP2001583621 A JP 2001583621A JP 2003533258 A JP2003533258 A JP 2003533258A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は定常状態聴覚誘発応答を記録することによって、被験者の聴力を評価するための装置及び方法に関する。装置は定常状態聴覚誘発電位刺激を生成し、刺激を被験者に与え、それと同時に電位を検出し、さらに検出された電位に刺激対する応答が存在するかを決定する。刺激は増大された振幅の応答を誘発するために調節された、最適ベクトルによって振幅変調と周波数変調が組み合わされた試験信号、独立した振幅変調信号及び周波数変調信号、及び包絡線が指数変調信号によって変調された信号を含んでもよい。装置はまた、サンプル重み付け平均化を利用することによって、検出された電位中のノイズを減少するように構成されている。装置はまた、位相重み付けt検定、または位相区間技術を介して検出された電位中の応答を検出するように構成されてもよい。装置はさらに、潜伏時間試験、AM/FM識別試験、レート敏感度試験、適応性聴力試験、深さ敏感度試験、上方閾値試験、及び聴覚閾値試験を含む、多様な聴覚学を実施するように構成されてもよい。装置はさらに、被験者の2つ以上の感覚の種類が同時に試験される、複数感覚試験を実施するように構成されてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は聴覚の検査に関し、特に、聴力の障害の特定及び評価に関する。さら
に詳細に述べると、本発明は聴覚上の定常状態応答(steady-state response)
を記録することによって個人の聴力を客観的に評価するためのシステム及び方法
を開示する。
【0002】 (発明の背景) 聴力障害は特に、人間の寿命の両端の時期において生活上の重要な問題である
。新生児の約千人に一人及び、65歳以上成人の4人に一人は聴力上の障害を持
つ。新生児の場合、初期の段階で適切な処置をし、新生児が通常の会話や言語を
学ぶことを可能にするために、聴力障害の初期の発見が必要または重要である。
聴力障害の診断は個人がどのくらいの敏感度で音声を聞くことができるかの測定
(すなわち、聴能測定)を必要とする。
【0003】 従来の聴能測定は被験者がボタンを押す、「はい」と言う、または、音声刺激
を繰り返すことによって音声刺激に応答することによって実施されてきた。これ
らの試験は本質的に主観的である。聴能測定は聴覚学者または医者が、被験者が
聞くことができる最小の音声である、被験者の聴覚上の閾値を決定することを可
能にする。聴覚学者は通常、純粋なトーン(または、一定のピッチの音声)から
成る刺激を使用することによって被験者の聴覚上の閾値を評価する。刺激はイヤ
ホン、自由音場スピーカー(free field speaker)、または骨伝導変換器(bone
conduction transducer)を介して送られる。そしてその結果は、異なった周波
数のトーンに対する聴覚上の閾値を示す聴力図として示される。聴力図は被験者
の聴力障害の種類を診断するために役立つ。聴力図はまた、補聴器を必要とする
被験者に補聴器を付け、補聴器の増幅率の調節をするために使用することもでき
る。
【0004】 聴能測定はまた、被験者の聴覚システムがどの程度、通常の強度の(または、
通常の大きさの)、異なった音声(例えば、会話等)を区別することができるか
を決定するための上方閾値(supra threshold)の大きさの試験を含む。したが
って、聴覚学者は被験者が異なった量のバックグラウンドノイズの有る状態また
は無い状態で、どのくらいの量の単語を正確に識別することができるかを調べる
ことができる。聴覚学者はまた、音声の強度及び周波数の変化をどの程度区別す
ることができるか、または、どの程度の速さでこれらの変化が起きるか(または
、変化に応答するか)を測定する試験を実施してもよい。
【0005】 しかしながら、従来の聴能測定は新生児、幼児、または、認識力に障害を持つ
成人に対して実施することができない。このような状況においては、被験者が意
図した応答をする必要がない、客観的な聴力の試験が必要である。客観的聴能測
定は新生児や老人、あるいは機能的な聴力障害を診断するために欠くことができ
ないものである。また、会話の上方閾値、周波数、または強度区別に対する客観
的な試験もほとんど開発されていないのが現状である。
【0006】 客観的聴能測定の1つの形式は聴覚誘発電位(auditory evoked potential)
を使用する。聴覚誘発電位試験は被験者に音声刺激を与え、それと同時に、被験
者の電位を検出(すなわち、記録)することによって行われる。検出された電位
は被験者の聴覚システムが刺激を処理したときの、被験者の刺激に対する応答を
含む、被験者の脳波図(EEG)である。これらの電位は、それらが音声刺激に
対する応答を含むかどうかを決定するために分析される。聴覚誘発電位は聴覚閾
値及び特定の周波数に対する聴力を決定するために使用されている。
【0007】 聴覚誘発電位の1つの種類は定常状態誘発電位(SSAEP(steady state e
voked potential))である。SSAEPに対する刺激(以下、SSAEP刺激
と呼ぶ)は通常正弦波である変調信号によって振幅変調された、やはり通常正弦
波である搬送波信号から成る。SSAEP刺激は被験者のEEG(脳電図)の記
録と共に行われる。被験者の聴覚システムがSSAEP刺激に応答した場合、そ
れに対応する定常状態正弦波信号がEEGに記録される。記録された信号は変調
信号の周波数と同じ周波数(すなわち、変調周波数)を持つはずである。EEG
上のこのような対応する信号の存在はSSAEP刺激への応答を示している。あ
るいは、SSAEP刺激を生成するために振幅変調の代わりに、または、振幅変
調に加え、搬送波信号の位相が周波数変調されてもよい。
【0008】 SSAEP刺激は聴覚システムの特定の部分の試験を可能にするために十分な
周波数特性を持つ。さらに、SSAEP刺激は自由音場スピーカーまたは補聴器
のひずみの影響を受けにくい。SSAEP刺激で使用される典型的な変調周波数
は30から50Hzまたは75から110Hzの間である。後者の範囲は、これ
らのレートにおいてSSAEPの応答が睡眠の影響をあまり受けず、新生児に対
して利用することができるので、聴能測定に対して特に有効である。さらに、こ
れらのレートのSSAEP応答は純粋なトーン刺激に対する行動閾値(behavior
al threshold)と大きな相関関係がある聴能測定閾値の評価として利用できる。
SSAEP試験において、SSAEP刺激に対するSSAEPの応答の有無はい
くつかの統計的技術を使用して決定される。
【0009】 しかしながら、SSAEP応答の振幅は試験が行われているときの被験者の脳
の活動(すなわち、EEG)のバックグラウンドノイズに比べて非常に小さいの
で、SSAEP試験を利用する客観的聴能測定は非常に時間がかかる。すなわち
、SSAEP応答は非常に小さいSN比(SNR)を持ち、短い時間でSSAE
P応答を検出することが困難である。SSAEPの試験時間を短くするための1
つの技術は複数のSSAEP試験信号を組み合わせた多重SSAEP刺激を使用
することである(すなわち、ここで1つの試験信号は1つのSSAEP刺激を意
味する)。多重SSAEP刺激を与えている間に被験者から検出された電位は多
重SSAEP刺激の各SSAEP試験信号に対するSSAEP応答の線形上の重
ね合わせ(linear superposition)を含む。
【0010】 この方法は単一の刺激に対する応答を記録するために必要な時間内に、(例え
ば、4重または8重の)多重刺激に対するSSAEP応答の記録を可能にする。
したがって、この技術は複数のSSAEP試験に対するSSAEP応答が同時に
検出されることを可能にし、試験時間を減少させる結果となる。しかしながら、
各SSAEP応答に対するSNRは小さいままであるので、単一のSSAEP刺
激に対する応答を記録するための試験時間は短縮されない。SSAEPの試験時
間を短縮するためには、SSAEP応答の振幅を増大させ、さらに(または)S
SAEP応答と共に記録されるノイズの振幅を減少させる技術を必要とする。ま
た、小さなSNRを持ったSSAEP応答を検出することが可能な、より敏感度
の良い統計的方法も時間の短縮のために役立つであるだろう。
【0011】 被験者が聴力障害を持つと客観的試験が特定した場合、次のステップは通常、
補聴器を備えることにより被験者を処置することである。しかしながら、被験者
が新生児の場合、これらの処置を主観的な方法で実施することができないので、
補聴器を客観的に調節するための方法が必要である。補聴器が配置されたときに
、実際の耳の挿入利得(real ear insertion gain)を測定する等の、いくつか
の客観的方法が開発されている。しかしながら、この方法は被験者が補聴器をし
ていないときの実際の聴覚閾値が判っており、規範的な目標値に補聴器を調節す
ることができる場合のみ有効である。
【0012】 さらに、新生児へのプローブチューブ(probe tube)の配置は非常に困難であ
る。クリック誘発聴覚誘発電位(click evoked auditory evoked potential)に
基づいた方法も存在するが、これらの方法で使用される刺激は特定の周波数範囲
に限定されており、会話等の連続的な信号を処理するための補聴器の能力を試験
することができない。したがって、行動閾値(behavioral threshold)及び実際
の耳の測定を行うのが困難な場合等に、患者の補聴器の効果を測定するための、
客観的方法に対する必要性が存在する。
【0013】 (発明の要約) 本発明はSSAEP応答を記録するための装置及び、被験者の聴覚システムの
多様な特性を試験するために、その装置を使用するための方法を提供する。装置
はSSAEP刺激を与え、SSAEP刺激と同時にEEGデータを取得し、さら
に、SSAEP応答の存在を検出するためにEEGデータを分析するためのハー
ドウェアから成る。装置はさらに、SSAEP刺激の生成及び送信、EEGデー
タの取得、及びEEGデータの分析を可能にするためのソフトウェアを備える。
ソフトウェアはさらに、進行中の試験の結果、試験の最終的な結果を表示すると
共に、その後の表示及び(または)分析のための試験結果の格納を可能にする。
【0014】 本発明はまた、サンプル重み付け平均化(sample weighted averaging)を含
む、効果的なノイズリダクションアルゴリズムを実施するソフトウェアを含む。
ソフトウェアはまた、SSAEP刺激に対するSSAEP応答を検出するために
使用される効果的な統計的試験を実施する。これらの統計的試験は位相重み付け
t検定(phase weighted t-test)、位相区間技術(phase zone technique)、
及び改良された円状均一性のレイリー試験(MRC(modified Rayleigh test o
f circular uniformity))を含む。
【0015】 本発明はまた、結果として生ずるSSAEP応答の振幅を増大させるために特
定の種類のSSAEP刺激を使用する。SSAEP刺激は周波数変調信号の位相
が振幅変調の位相に対して調節されている振幅変調と周波数変調との組み合わせ
信号を使用してもよい。これらのSSAEP刺激はまた、指数変調(exponentia
l modulation)信号の使用を含んでもよい。本発明はまた、AM(振幅変調)変
調レートがFM(振幅変調)変調レートと異なる、独立した振幅変調信号及び周
波数変調信号から成るSSAEP刺激を使用してもよい。この刺激は独立に分析
することが可能な2つのSSAEP応答を誘発する。
【0016】 本発明のもう1つの側面において、これらのSSAEP刺激は被験者の聴能測
定上の閾値の決定及び、補聴器付き、及び無しでの試験等の、多様な客観的試験
に対して使用することができる。本発明はさらに、潜伏時間試験(latency test
)、AM/FM識別試験、レート敏感度(rate sensitivity)試験、補聴器付き
試験、深さ敏感度(depth sensitivity)試験、及び上方閾値(supra-threshold
)試験を含む多様な聴力測定のプロトコルを含む。
【0017】 本発明はさらに、SSAEP刺激の構築、SSAEP応答の検出、及び検出さ
れたSSAEP応答が正常な聴力であるか異常な聴力であるかの決定をするため
に使用することができる基準となるデータ(normative data)のデータベースを
備える。データベースは年齢、性別等の被験者の特徴、並びに、SSAEP刺激
の種類、変調(振幅vs周波数)の種類、変調レート、及び変調の深さ(depth)
等の、多様な刺激の状態によって類別されたデータを格納する。データベースは
また好まれるものとして、潜伏時間(latency)並びに、振幅変調及び周波数変
調されたSSAEP刺激に対するSSAEP応答の振幅の比等の、SSAEP応
答の特性に対するデータを格納する。
【0018】 代替的な実施例において、装置は被験者の2つ以上の感覚の種類(sensory mo
dality)(例えば、視覚及び聴覚)が同時に試験される、複数感覚(multi moda
lity)試験を実施するように構成されてもよい。
【0019】 本発明は以下のステップから成る被験者の聴力の試験の方法を提供する: (a)少なくとも1つの試験信号を選択すること; (b)少なくとも1つの変調試験信号を生成するために、指数変調(exponentia
l modulation)信号によって少なくとも1つの試験信号の振幅と周波数の少なく
とも1つを変調すること; (c)音声刺激を生成するために少なくとも1つの変調試験信号を変換し、音声
刺激を被験者に与えること; (d)被験者に音声刺激を与えるのと実質的に同時に、被験者から電位を検出す
ること;及び、 (e)電位が音声刺激への応答で少なくとも1つの定常状態応答を示すデータを
含むかを決定するために電位を分析すること。
【0020】 本発明はさらに、以下のステップから成る被験者の聴力を試験することを含む
: (a)第1の位相と共に振幅変調された成分及び第2の位相と共に周波数変調さ
れた成分を持った少なくとも1つの信号であって、第2の位相が被験者からの応
答の増大を誘発するために第1の位相に対して調整されている信号を含む最適ベ
クトル混合変調試験信号(optimum-vector mixed modulation test signal)を
生成すること; (b)音声刺激を生成するために少なくとも1つの変調試験信号を変換し、音声
刺激を被験者に与えること; (c)被験者に音声刺激を与えるのと実質的に同時に、被験者から電位を検出す
ること;及び、 (d)電位が音声刺激への応答で少なくとも1つの定常状態応答を示すデータを
含むかを決定するために電位を分析すること。
【0021】 もう1つの側面において、本発明は以下のステップから成る被験者の聴力の試
験の方法を提供する: (a)振幅変調された成分及び周波数変調された成分を持った、少なくとも1つ
の独立に振幅変調及び周波数変調された信号であって、振幅変調された成分が第
1変調周波数及び第1搬送波周波数を持ち、周波数変調された成分が第2変調周
波数及び第2搬送波周波数を持ち、第1変調周波数が第2変調周波数と実質的に
異なり、第1搬送波周波数が第2搬送波周波数と実質的に同じである信号を含む
試験信号を生成すること; (b)音声刺激を生成するために少なくとも1つの変調試験信号を変換し、音声
刺激を被験者に与えること; (c)被験者に音声刺激を与えるのと実質的に同時に、被験者から電位を検出す
ること;及び、 (d)電位が各振幅変調された成分に応答した定常状態応答及び、各周波数変調
された成分に応答した定常状態応答を示すデータを含むかを決定するために電位
を分析すること。
【0022】 もう1つの側面において、本発明は以下の構成要素から成る、被験者の聴力を
試験するための装置を提供する: (a)第1の位相と共に振幅変調された成分及び第2の位相と共に周波数変調さ
れた成分を持った少なくとも1つの信号を含む試験信号を生成するための信号生
成器であって、第2の位相を第1の位相に対して調節するための手段を備えた信
号生成器; (b)音声刺激を生成し、音声刺激を被験者に与えるために試験信号を処理及び
変換するための、プロセッサーに電気的に接続された変換器; (c)被験者に音声刺激を与えるのと実質的に同時に、被験者から電位を検出す
るためのセンサー;及び、 (d)電位が少なくとも1つの音声刺激への応答を示すデータを含むかを決定す
るために電位を受信し、分析するためにセンサーに電気的に接続されたプロセッ
サー。
【0023】 もう1つの側面において、本発明は電位が定常状態誘発電位刺激(steady sta
te evoked potential stimulus)への応答で少なくとも1つの定常状態応答の存
在を示すデータを含むかを決定するために電位を分析するための方法を提供する
。方法は以下のステップから成る: (a)被験者に誘発電位刺激(evoked potential stimulu)を与えること; (b)複数のデータポイントを得るために、被験者に刺激を与えるのと実質的に
同時に、被験者から電位を検出すること; (c)複数のデータポイントを第2の複数のデータポイントに変換させること; (d)偏りのある複数のデータポイント(biased data point)を得るために、
第2の複数のデータポイントに位相期待値(expected phase value)で偏らせる
こと(biasing);及び、 (e)応答を検出するために偏りのある複数のデータポイントに統計的試験を適
用すること。
【0024】 本発明はさらに、以下のステップから成る誘発電位刺激への応答を検出するた
めの方法を提供する: (a)被験者に誘発電位刺激を与えること; (b)複数のデータポイントを得るために、被験者に刺激を与えるのと実質的に
同時に、被験者から電位を検出すること; (c)複数のデータポイントに対する位相値(phase value)を計算することで
あって、適当な数の計算された位相値が予め決められた位相値範囲に入ったとき
に応答が検出されるように計算すること;
【0025】 本発明は以下の構成要素から成る、被験者の聴力を試験するための装置を提供
する: (a)試験信号を生成するための信号生成器; (b)音声刺激を生成し、音声刺激を被験者に与えるために試験信号を処理及び
変換するための、信号生成器に電気的に接続された変換器; (c)被験者に音声刺激を与えるのと実質的に同時に被験者から電位を検出する
ためのセンサー;及び、 (d)電位が少なくとも1つの音声刺激への応答を示すデータを含むかを決定す
るために電位を受信し、分析するための、センサーに電気的に接続されたプロセ
ッサー。 装置の分析は電位に位相期待値(expected phase value)に基づいて偏らせるこ
とを含む。装置はさらに、被験者の特徴及び刺激の特徴と相関関係を持った位相
期待値のデータベースを含む。
【0026】 もう1つの側面において、本発明は以下のステップから成る、定常状態誘発電
位刺激試験中に得られた少なくとも1つの信号及びノイズを含む複数のデータポ
イントに対するノイズリダクションの方法を提供する: (a)前記複数のデータポイントを取得すること; (b)前記複数のデータポイントを複数の時間区分(epoch)に分割すること;
及び、 (c)各時間区分に適応性ノイズリダクション(adaptive noise reduction)を
適用すること。
【0027】 もう1つの側面において、本発明は以下のステップから成る、被験者の聴力を
客観的に試験する方法を提供する: (a)聴覚試験を選択すること; (b)聴覚試験のために少なくとも1つの成分を含む適当な試験信号を生成する
こと; (c)刺激を生成するために試験信号を変換し、前記刺激を被験者に与えること
; (d)被験者に刺激を与えるのと実質的に同時に、被験者から電位を検出するこ
と;及び、 (e)少なくとも1つの応答を検出するために電位を分析すること。
【0028】 もう1つの側面において、本発明は以下の構成要素から成る、被験者の聴力の
客観的な試験のための装置を提供する: (a)被験者に実施するために聴覚試験を選択するためのセレクター; (b)少なくとも1つの試験のための成分を含む適当な試験信号を生成するため
の、セレクターに電気的に接続された信号生成器; (c)音声刺激を生成し、音声刺激を被験者に与えるために試験信号を変換する
ための、信号生成器に電気的に接続された変換器; (d)被験者に音声刺激を与えるのと実質的に同時に、被験者から電位を検出す
るためのセンサー;、 (e)電位が少なくとも1つの音声刺激への応答を示すデータを含むかを決定す
るために電位を受信し、分析するためにセンサーに電気的に接続されたプロセッ
サー;及び、 (f)前記プロセッサーに接続されたプログラム可能な補聴器であって、異なっ
た周波数領域に対する複数のプログラム可能な利得率(または、利得ファクター
)及び、少なくとも1つのプログラム可能なフィルター勾配(filter slope)を
備えた補聴器。
【0029】 代替的な実施例において、本発明は以下のステップから成る被験者の少なくと
も2つの感覚を試験する方法を提供する: (a)第1の感覚の種類を試験するために第1定常状態試験信号を選択すること
; (b)第1刺激を生成し、第1刺激を被験者に与えるために、第1定常状態試験
信号を変換すること; (c)第2の感覚の種類を試験するために第2定常状態試験信号を選択すること
; (d)第2刺激を生成し、第2刺激を被験者に与えるために、第2定常状態試験
信号を変換すること; (e)被験者に両方の刺激を与えるのと実質的に同時に、電位を検出すること;
及び、 (f)電位が刺激への応答で少なくとも1つの定常状態応答を示すデータを含む
かを決定するために電位を分析すること。
【0030】 代替的な実施例において、本発明は以下の構成要素から成る被験者の少なくと
も2つの感覚を試験するための装置を提供する: (a)第1定常状態試験信号及び第2定常状態試験信号を生成するための信号生
成器; (b)第1刺激を生成し、第1刺激を被験者に与えるために、第1試験信号を変
換するための、セレクターに電気的に接続された第1変換器; (c)第2刺激を生成し、第2刺激を被験者に与えるために、第2試験信号を変
換するための、セレクターに電気的に接続された第2変換器; (d)被験者に第1刺激が与えられるのと実質的に同時に、被験者から第1電位
を検出するための第1センサー; (e)被験者に第2刺激が与えられるのと実質的に同時に、被験者から第2電位
を検出するための第2センサー; (f)第1電位が第1刺激への少なくとも1つの応答を示すデータを含むかを決
定するために第1電位を受信し、分析するための、第1センサーに電気的に接続
されたプロセッサー。 さらに、装置は: (g)前記プロセッサーが第2電位が第2刺激への少なくとも1つの応答を示す
データを含むかを決定するために第2電位を受信し、分析するために構成されて
おり、前記プロセッサーが第2センサーに電気的に接続されており、各刺激は被
験者に実質的に同時に与えられることを特徴する。
【0031】 本発明のさらなる目的及び長所は以下の詳細な説明を付随する図面と共に読む
ことにより明らかになるだろう。本発明をより明確な理解及び、本発明がどのよ
うに実施されるかを示すために、以下の、本発明の好まれる実施例を示している
、例としての図面と共に本発明が詳細に説明される。
【0032】 (発明の詳細な説明) 本発明は定常状態誘発電位(steady-state evoked potential)を記録するた
めの装置及び、被験者の聴力の多様な特徴を試験するために、その装置を使用す
るための方法を提供する。装置の基本的なハードウェア及びソフトウェアの構成
要素を最初に説明する。次に、ノイズリダクション法を説明し、さらに、応答の
検出について説明する。次に、SSAEPのために使用することができる試験信
号を説明し、最後に、SSAEP刺激に基づいた客観的な聴能測定試験のための
プロトコルが説明される。
【0033】 (本発明のハードウェア及びソフトウェア構成要素) 図1aを参照すると、客観的聴能測定試験装置10はプロセッサー12、デジ
タル−アナログ変換器(DAC)16及びアナログ−デジタル変換器(ADC)
18を持ったデータ取得ボード14、フィルター22及び増幅器24を持った聴
能測定器20、変換器26、センサー28、第2増幅器30、第2フィルター3
2、複数のデータベースD1,D2,,,Dnを持ったマスターデータベース5
2、格納装置34、並びにディスプレイ36を含む。プロセッサー12は実質的
に、信号生成器モジュール42、変調器モジュール44、並びにノイズリダクシ
ョンモジュール48及び検出モジュール50を持った分析モジュール46から成
るソフトウェアプログラム40でプログラムされている。
【0034】 例えば、ウィンドウズ(登録商標)98を起動しているペンティアム(登録商
標)750等のパソコンはプロセッサー12、格納装置34、及びディスプレイ
36を備えていてもよい。ソフトウェアプログラム40はパソコン上で起動され
、複数のデータベースD1−Dnを備えたマスターデータベース52はパソコン
のメモリーに格納され、ソフトウェアプログラムと通信を行うことが可能である
。あるいは、これらの構成要素はラップトップ、パームトップ等の手のひらサイ
ズのコンピューター、または専用の電子装置を使用して実施されてもよい。
【0035】 客観的聴能測定試験装置10は被験者60にSSAEP刺激を与えることによ
って、被験者60の聴覚システムを検査するために使用することができる。刺激
が与えられている間に、客観的聴能測定試験装置10は検出された電位(すなわ
ち、EEGデータ)を記録し、EEGデータを増幅する。これらは被験者60に
SSAEP刺激を与える動作と実質的に同時に行われる。次に、EEGデータは
記録されたEEGデータがSSAEP応答を含むかどうかを決定するために処理
され、統計的に評価される。例えば、データの処理は、統計的にみて明らかにE
EGのバックグラウンドノイズレベルと異なる応答が含まれていることを示すよ
うな処理を含む。客観的聴能測定試験装置10の設計は、音声刺激の生成、アー
ティファクトの無いデータの取得、EEGデータの周波数領域(frequency doma
in)による分析、及びノイズ中のSSAEP応答の客観的検出を考慮しながら行
われる。
【0036】 プロセッサー12は、例えばペンティアム750等の、どのようなプロセッサ
ーであってもよい。データ取得ボード14はNational Instrumentsから入手可能
なデータ取得ボード(AT-MIO-16E-10)であってもよい。あるいは、適当な数の
入力/出力チャネルを備えた他のデータ取得ボードが使用されてもよい。データ
取得ボード14はDAC16を介したデータの出力及び、ADC18を介したデ
ータの入力を可能にする。
【0037】 DAC16からの出力は、DAC等と同様にプロセッサー12によって制御さ
れてもよい聴能測定器20に送られる。聴能測定器20はフィルター22及び増
幅器24を介して被験者60に与えたれる刺激を調節または制御するために利用
される。聴能測定器20を使用する代わりに、被験者60に与えられる刺激の強
度及び周波数を制御するために、機能的な同等な増幅/減衰及びフィルタリング
機能を持ったハードウェアを聴能測定試験装置10に組み込むこともできる。
【0038】 SSAEP刺激は、例えば一組のスピーカー、ヘッドホン、または少なくとも
1つの挿入型イヤホン(earphone)等であってもよい、変換器26を介して被験
者60に与えられる。挿入型イヤホンはEtymotics Researchによって設計された
イヤホンであってもよい。変換器26はSSAEP刺激が被験者60の左及び(
または)右の耳を介して与えられることを可能にする。刺激はまた、自由音場ス
ピーカー(free field speaker)、または骨伝振動器(bone conduction vibrat
or)を使用して与えられてもよい。
【0039】 刺激が被験者60に与えられているのと実質的に同時に、通常電極から成るセ
ンサー28を使用して被験者60からEEGが検出される。電極は通常、被験者
60の頭頂に配置される1つの能動電極、被験者60の首に配置される基準電極
、及び被験者60の鎖骨に配置されるグランド電極を含む。もちろん、他の電極
の配置が利用されてもよい。また、4つ以上の電極を使用することも可能である
【0040】 次に、検出されたEEGデータは検出されたEEGデータをADC18の入力
範囲に対して適当なレベルに増幅する増幅器30に送られる。増幅器30は10
,000の利得(または、ゲイン)を使用する。増幅されたEEGデータは次に
、ADC18がエイリアシング(aliasing)無しでサンプリングを行うことがで
きるように、検出されかつ増幅されたEEGデータをフィルタリングするフィル
ター32に送られる。フィルター32は300Hzのローパス設定及び、1Hz
のハイパス設定に設定されてもよい。ADC18は濾波されたEEGデータを受
信し、約1000Hzのレートでサンプリングする。サンプリングレートはフィ
ルター32の設定に依存する。他のサンプリングレートが使用されてもよいが、
しかしながら、当業者には明らかなように、ナイキスト周波数(Nyquist rate)
を違反しないことが条件である。
【0041】 図1aに示されている客観的聴能測定試験装置10は装置の較正を行うために
使用される減衰回路等の、他の回路を含んでもよい。補聴器等を使用した場合の
試験等の他の聴能測定試験を行うために、客観的聴能測定試験装置10に他の回
路が加えられてもよい。補聴器を使用した試験において、被験者60は少なくと
も1つの補聴器を備え、客観的聴能測定試験装置10は補聴器の利得を変更する
ことにより、被験者60が被験者60に自由音場スピーカーを介して与えられる
SSAEP刺激を聞くことができるように構成される。
【0042】 客観的聴能測定試験装置10は多様な様式で実施することができる。例えば、
異なったタイプのコンピューターを使用することができるだろう。さらに、デー
タ取得ボード14は複式の入力(ADC)及び複式の(DAC)を備えていても
よい。SSAEP応答のSNR(S/N比)を増大させるために、SSAEP応
答が被験者60の複数の電極で記録され、これらの電極から得られる複数のEE
Gデータが使用される場合に、複式の入力が使用されてもよい。
【0043】 さらに、EEGデータポイントの分散が少なくとも1つのダイポールソース(
dipole source)に射影され、ダイポールソースに関係のないデータがEEGデ
ータから排除され、それにより信号をノイズから分離する主成分分析(principa
l component analysis)またはソース分析(source analysis)が使用されても
よい。また、被験者の両耳に送られる音声刺激を生成するために複式の出力(例
えば、8つのDAC)が使用されてもよい。この構成はSSAEP刺激の複数の
成分を他の成分とは独立に操作することを可能にする。例えば、複式のDACは
、DACチャネルの1つを介して与えられた、特定のSSAEP刺激が重要にな
った場合、帯域限定された雑音マスキング(band limited noise masker)の強
度を増大することを可能にする。
【0044】 MASTER(複式聴覚定常状態応答(Multiple Auditory Steady State Res
ponse))と呼ばれるソフトウェアプログラム40はユーザーが被験者60に実
施する特定の聴覚試験を選択することを可能にする。ソフトウェアプログラム4
0は好まれるものとして、National Instrumentsから入手可能なLabVIEWを使用
してプログラムされるが、もちろん他のソフトウェアパッケージを使用して実施
されてもよい。ソフトウェアプログラム40は(図を簡潔にするために図1aに
は全てが図示されていない)複数のモジュールを含む。
【0045】 ソフトウェアプログラム40は信号生成器モジュール42及び変調器モジュー
ル44を介した試験信号の生成を制御する。ソフトウェアプログラム40はまた
、オペレーターが以下に詳細に説明される複数の客観的聴能測定試験から特定の
試験を選択することを可能にする。信号生成器モジュール42はSSAEP刺激
で使用される搬送波信号のためのデータ列(data series)を生成する。信号生
成器モジュール42は通常、これらの搬送波信号を振幅変調及び(または)周波
数変調するために変調器モジュール44を利用する。ソフトウェアプログラム4
0は次に、実施されている聴覚試験のプロトコルに従ってアナログからデジタル
への変換及びデジタルからアナログへの変換を制御する。
【0046】 ソフトウェアプログラム40は次に、ノイズリダクションモジュール48及び
応答検出モジュール50を含む分析モジュール46を介して、検出されたEEG
データを分析する。上述したように、SSAEP応答のSNRは非常に小さい。
それゆえ、検出されたEEGデータはバックグラウンドノイズを減少させるため
に処理されなければならない。すなわち、ノイズリダクションモジュール48は
サンプル重み付け平均化(sample weighted averaging)、時間平均化(time av
eraging)、及び(または)適応性アーティファクト除去(adaptive artifact r
ejection)を利用してもよい。(これらの技術ついては、後で詳細に説明する。
【0047】 ノイズを減少した信号は次に、データ中に少なくとも1つのSSAEP応答が
存在するかを決定するために検出モジュール50に送られる。検出モジュール5
0は、後で詳細に説明される位相重み付けt検定(phase weighted t-test)、
位相区間技術(phase zone technique)、またはMRC法(modified Rayleigh
test of circular uniformity method)を利用してもよい。
【0048】 ソフトウェアプログラム40はまた、ディスプレイ36に周波数領域(freque
ncy domain)で結果を表示することができる。ソフトウェアプログラム40はま
た、他のプログラムによる、さらなる詳細な分析のために、ハードディスク等の
格納装置34に試験結果を保存することができる。ソフトウェアプログラム40
はまた、プリンター(図示せず)によって試験結果を印刷することを可能にする
【0049】 ソフトウェアプログラム40はまた、複数のデータベースD1−Dnを含むマ
スターデータベース52と通信することができる。図を簡潔にするために、図1
にはこれらのデータベースのうち3つだけが図示されている。データベースはS
SAEP試験のために、多様なパラメーターに関連する、被験者のサンプルの母
集団(sample population)からの基準データ(normative data)を含む。例え
ば、データベースは増大した振幅でSSAEP応答を誘発するために調節された
、振幅変調及び周波数変調された成分を持った最適ベクトルSSAEP刺激(op
timal vector SSAEP stimuli)を生成するために使用することができる基準位相
データを含む。データベースはさらに、多様なSSAEP刺激に対するSSAE
P応答の振幅に関する情報を含む。
【0050】 ソフトウェアプログラム40は連続的で、かつインタラクティブな画面から成
るグラフィックユーザーインターフェースを備える。これらのインタラクティブ
な画面はユーザーがソフトウェアプログラム40を制御し、所望の聴覚試験を実
施し、試験結果を分析することを可能にする。インタラクティブな画面はメイン
画面(Main screen)、刺激設定画面(Stimulus Set Up screen)、刺激ビュー
画面(View Stimulus screen)、パラメーター記録画面(Recording Parameters
screen)、データ記録画面(Record Data screen)、データ処理画面(Process
Data screen)、及び多様な試験結果一覧画面(Test Result summary screen)
を含む。
【0051】 メイン画面はユーザーが実施する特定の聴能測定試験を選択することを可能に
する。メイン画面はまた、ユーザーが利用可能な他の多様な画面をナビゲート(
または、操縦する)ことを可能にする。
【0052】 刺激設定画面はユーザーが多重SSAEP刺激に組み合わされ、被験者60の
両耳に与えられる、最大8つのSSAEP試験信号を規定することを可能にする
。本発明の他の実施例においては、9つ以上の刺激が与えられてもよい。例えば
、被験者60の各々の耳に8つの刺激が与えられ、計16個の刺激が与えられて
もよい。ユーザーは特定の種類のSSAEP刺激のために、搬送波信号の周波数
(すなわち、搬送波周波数)、変調信号の周波数(すなわち、変調周波数)、振
幅変調の深さ(amplitude modulation depth)、刺激の強度、及び振幅変調成分
の位相に対する周波数変調成分の位相を規定することができる。
【0053】 したがって、刺激設定画面はユーザーが振幅変調試験信号(AM)、周波数変
調試験信号(FM)、振幅変調と周波数変調が組み合わされた試験信号(以下、
混合変調またはMM(mixed modulation)と呼ぶ)、最適ベクトルによって振幅
変調と周波数変調が組み合わされた試験信号(OVMM(optimum vector combi
ned amplitude modulation and frequency modulation))、並びに、独立な振
幅変調及び周波数変調試験信号(IAFM(independent amplitude modulation
and frequency modulation))から構成されるSSAEP刺激を選択すること
を可能にする。さらに、ユーザーはまた、特定の変調信号を選択することによっ
て搬送波の包絡線(envelope)を規定することができる。詳細に述べると、ユー
ザーは変調信号として正弦波信号を選択することもできるし、また、変調信号と
して指数変調(exponential modulation)信号を選択することもできる。例とし
ての指数変調信号は2、3、4または5の指数を持つ正弦波を含む。あるいは、
分数の指数が使用されてもよい。
【0054】 搬送波周波数及び変調周波数が選択された後、信号生成器42は搬送波信号及
び変調信号のサイクルの整数(integer number of cycle)がDAC16の出力
バッファ及びADC18の入力バッファに適合することができることを確実にす
るために、これらの周波数を調節する。これは生成された音声刺激のスペクトル
のスプレッド(spectral spreading)、及びADC18によってデジタル化され
る、検出されたEEGデータのスペクトルのスプレッドを防ぐために重要である
。信号生成器42はまた、試験信号の包絡線の振幅を増大させ、変調の深さ(mo
dulation depth)を補正するために、被験者60に一定の最高最低振幅(peak t
o peak amplitude)または一定の平方自乗平均(RMS)振幅を持った試験信号
を与えるために使用されてもよい。
【0055】 信号生成器42はまた、トーン(または、一定のピッチの音声)、広帯域ノイ
ズ、ハイパスノイズ、ローパスノイズ、またはバンドパスノイズ(これらは変調
されていても変調されていなくてもよい)から成る刺激を生成することができる
。ノイズの場合、信号生成器42はユーザーがバンドパス(band-pass)とバン
ドストップ(band-stop)領域との間にある変移領域のロールオフ(roll-off)
を含むノイズのバンドパス及びバンドストップ特性を調節することが可能である
ように構成されてもよい。実施例において、客観的聴能測定試験装置10はDA
C16のサーキュラーバッファ(circular buffer)を使用する。しかしながら
、ノイズ刺激の場合、データがバッファの一方の半分から読み出され、もう一方
の半分に書き込まれる二重緩衝技術(double buffering technique)が組み込ま
れてもよい。バッファに書き込まれたデータは次に、データが読み出される側の
バッファの半分にシフトされる。
【0056】 パラメーター記録画面はユーザーがADC18のレート、(ADCレートの倍
数である)DAC16のレート、及び時間区分の継続期間(epoch duration)(
すなわち、ADC18に含まれる入力バッファのサイズ)を規定することを可能
にする。ユーザーはまた、アーティファクト除去レベル、較正係数、位相調整係
数、及びオンライン計算(または、リアルタイムでの計算)が重み付けされたデ
ータ行われるか、または重み付けされていないデータ(すなわち、生データ)で
行われるかを規定してもよい。ユーザーはまた、AT-MIO-16e-10ボード等の増幅
器を備えたデータ取得ボードに対する増幅値を選択してもよい。アーティファク
ト除去レベルは絶対閾値(absolute threshold value)、または検出されたEE
Gデータの高周波数領域の平均振幅に基づいて決められてもよい。
【0057】 刺激ビュー画面はユーザーが被験者60に与えられるSSAEP刺激を見るこ
とを可能にする。刺激ビュー画面はまた、ユーザーがSSAEP刺激の振幅スペ
クトルを見ることを可能にする。
【0058】 データ記録画面はユーザーがサンプリングされている現在の時間区分に対する
検出されたEEGデータを見ることを可能にする。ユーザーはまた、平均スイー
プまたは平均掃引(average sweep)のスペクトルを見ることができる。(スイ
ープ(または、掃引)とは時間区分の連鎖のことであり、平均スイープ(または
、平均掃引)とは複数のスイープの平均化の結果のことである。)平均スイープ
が表示された場合、EEGデータのSSAEP応答の周波数はバックグラウンド
のEEGの活動(すなわち、バックグラウンドノイズ)との比較を容易にするた
めにハイライト(または、強調表示)されてもよい。データ記録画面はまた、ユ
ーザーがEEGデータの取得を制御することを可能にする。さらに、データ既得
画面はユーザーがSSAEP刺激に対する少なくとも1つのSSAEP応答の存
在を検出するためにEEGデータに対して実施されている統計的分析の数値的及
びグラフィカルな結果の両方を見ることを可能にする。
【0059】 データ処理画面はユーザーが1人または複数の被験者からのスイープまたはS
SAEP応答を含むデータの組を見たり、格納したり、組み合わせたり、または
分析したりすることを可能にする。データの組は最終的な平均化に取り込まれる
各スイープが、それが生成されたデータの数によって、または組み合わされたデ
ータの組の数によって重み付けされるように組み合わされてもよい。データの組
はまた、ユーザーが、例えば派生バンド応答または導バンド応答(derived-band
response)を計算することを可能にするために、減算されてもよい。
【0060】 ソフトウェアプログラム40はデータの収集及び表示に対してオプションを持
つ。例えば、臨床上の聴能測定装置に一般的に組み込まれているように、複数の
試験が自動的に行われるように複数の臨床上のプロトコル(例えば、異なった刺
激強度や異なったSSAEP刺激を備えたプロトコル)に対するパラメーターを
パラメーターファイルに格納することができる。異なったSSAEP刺激及び異
なった刺激強度レベルを組み込んだ試験に対する結果は多様な試験一覧画面に表
示することができ、被験者60の全ての聴能測定試験の結果が、例えば、通常の
聴力図の形式で表示されてもよい。
【0061】 客観的聴能測定試験装置10のもう1つの実施例において、聴力試験が半自動
的または全自動的に実施されてもよいし、補聴器の調節のために聴能測定試験装
置が使用されてもよい。補聴器の調節の場合、実施された補聴器を付けた状態で
の結果に基づいて、客観的聴能測定試験装置10によって補聴器の利得が調節さ
れてもよい。例えば、補聴器の較正中、特定の周波数領域の与えられたSSAE
P刺激に対するSSAEP応答が検出されない場合、その特定の周波数領域に対
する補聴器の利得は自動的に増大される。この実施例の場合、客観的聴能測定試
験装置10はリボンケーブル等の物理的な接続を使用して、または(移植された
刺激器等の)他の生物医学的装置で使用されているようなRF遠隔測定法を介し
て補聴器と通信できるように構成される。
【0062】 図1bは客観的聴能測定試験装置10によって実施される概略的なステップを
図示している。客観的聴能測定試験装置10は最初にステップM1で、被験者6
0の聴覚システムの特徴を試験するために適当な試験信号を生成する。試験信号
はトーン、ノイズ、振幅変調信号、周波数変調信号、最適ベクトルによって振幅
変調と周波数変調が組み合わされた試験信号、独立な振幅変調及び周波数変調試
験信号、指数変調信号によって変調された包絡線を持った信号等を含む多様な信
号を含む。すなわち、このステップは試験信号を選択し、変調された試験信号を
得るために試験信号を変調することから成る。この処理はまた、試験信号が少な
くとも1つの変調された試験信号から成るように、1つ以上の試験信号に対して
行われてもよい。
【0063】 次のM2ステップは刺激を生成し、その刺激を被験者60に与えるために試験
信号を変換する。次のM3刺激は刺激の送信と同時に、被験者60のEEGデー
タを記録する。刺激の送信及びEEGデータの取得は目的の信号を正確に捕らえ
るために客観的聴能測定試験装置10で同期が取られる。次のM4ステップはE
EGデータに応答が存在するかを決定するために記録されたEEGデータを分析
することから成る。このステップは通常、EEGデータに対してノイズリダクシ
ョン法を実施すること、及びノイズリダクションされたデータに検出法を適用す
ることを含む。次のM5ステップは試験結果をレポートすることから成る。図1
bで概略的に図示されたステップは通常、各ステップを数回繰り返す実際の聴能
測定試験の一部である。これらの特定の聴能測定試験及び、それに含まれるこれ
らのステップは以下に詳細に説明される。
【0064】 (SSAEP検出) 多重SSAEP刺激の送信中に検出されたEEGデータはSSAEP刺激の複
数の成分及びバックグラウンドノイズが重なり合った応答を含む。したがって、
時間領域(time domain)でSSAEP応答を識別することは困難である。しか
しながら、例えば高速フーリエ変換(FFT)を使用してEEGデータを周波数
領域(frequency domain)に変換してしまえば、各SSAEP応答の振幅及び位
相は多重SSAEP刺激の各変調信号の特定の周波数で測定することができる。
【0065】 上述したように、SSAEP応答のSNRは非常に小さい。したがって、SS
AEPデータのSNRを増大させるためには膨大な量のEEGデータを収集する
必要がある。SSAEP応答のSNRを増大させるための一般的な手法はアーテ
ィファクト除去及び時間平均化を含む。これらの技術は聴能測定の臨床上または
研究上分野で一般的であり、これらの手法は分析モジュール46によって実施さ
れる。
【0066】 上述したように、EEGデータの時間区分はSSAEP試験中に取得される。
アーティファクトはデータを劣化させ、顔面の筋肉の動き等の、脳以外の電位に
よるノイズのスパイクを導入する。したがって、アーティファクト除去は時間区
分が80μV等の閾値レベルより大きいデータポイントを含むかを決定するため
に各時間区分を分析することを必要とする。アーティファクト除去は時間平均化
等のノイズリダクション技術をより効率的にするためにスプリアスノイズ(spur
ious noise)を排除するときに有効である。ノイズリダクションモジュール48
は記録された時間区分のアーティファクト除去を実施するために構成される。時
間区分が排除された場合、アーティファクト除去閾値を超えない次の時間区分が
、容認された直前の時間区分に連鎖される。SSAEP応答を誘発するSSAE
P刺激は各時間区分がSSAEP応答の整数個の期間を含むように構成されるの
で、連鎖処理はデータ上に不連続性を生じさせない。
【0067】 時間平均化はスイープを形成するために時間区分を連鎖することを含む。次に
、複数のスイープが時間に対して平均化された平均スイープを産出する。時間平
均化は刺激に対して時間的にロックされていない(または、時間的に結びついて
いない)バックグラウンドノイズの活動のレベルを減少させる。平均スイープが
得られた後、それはFFTを介して周波数領域に変換される。ここで、SSAE
P応答は単一または固有の周波数で発生し、ノイズは(周波数に関係なく)広帯
域で発生するので、スイープの継続時間の増大は単一のFFTビン(FFT bin)
に含まれるSSAEP応答の振幅に影響を与えずに、より多くのFFTビンにバ
ックグラウンドノイズのパワーを分散させる。したがって、スイープの継続時間
には重要な意味がある。すなわち、スイープの継続時間の増大はFFTの周波数
分解能を増大させる。
【0068】 FFTから取得可能な特定の周波数は、1/(Nt)で表されるFFTの分解
能の整数倍である。ここで、Nはデータポイントの数であり、tはサンプリング
レートである。1つの可能な実施例は1000Hzのレート、1024ポイント
の時間区分長、及び16時間区分(16epoch)の長さ(16,384ポイント)
のスイープである。したがって、結果としての周波数分解能は0.61Hz(1/(
16*1.024*0.001))であり、FFTの周波数の領域(frequency region)はDC
(0Hz)から500Hzの間に広がる。あるいは、スイープは8時間区分長ま
たは12時間区分長であってもよい。
【0069】 検出モジュール50はSSAEP応答が存在しない、振幅スペクトル(すなわ
ち、FFT)の周辺の周波数から得られるノイズの推定を与えてもよい。記録さ
れたデータにSSAEP応答が全く存在しない場合、応答が起こるべき変調周波
数のパワーは周辺の周波数のノイズパワーの範囲内にある可能性がある。そこで
、結果としてのFFTの変調周波数の振幅がノイズの推定と統計的に異ならない
ことの可能性を推定するためにF−比(F-ratio)が使用されてもよい。
【0070】 可能性が0.05より小さい場合(p<0.05)、SSAEP応答はノイズと
は明らかに異なると考えられるので、被験者60はSSAEP刺激を聞き取って
いると考えられる。もちろん、p<0.01等のより厳しい基準が選択されても
よい。実施例において、客観的聴能測定試験装置10は変調の周波数に関連した
振幅スペクトル中の各SSAEP応答がSSAEP応答を含むFFTビン(FFT
bin)に対して60ノイズビン(noise bin)以上、及び60ノイズビン以下のF
FTデータと比較される条件でF−比を与える。したがって、この比は2及び2
40度の自由度を持ったF−統計として評価される。
【0071】 客観的聴能測定試験装置10はさらに、アーティファクト除去を実施可能なノ
イズリダクションモジュール48を備え、そこにおいて、時間区分は高周波数の
動作に基づいて排除される。低周波数(例えば、20Hz以下)で高振幅のEE
G活動は検出されたEEGデータの振幅の優位を占めるので、単に検出された電
位に基づいて閾値を選択するアーティファクト除去はあまり効果的ではない。す
なわち、70から200Hzの周波数領域のSSAEP応答の付近のノイズは記
録されたEEGデータにおいて適切に表されない。したがって、高周波数のEE
Gノイズの平均振幅(mean amplitude)に基づいて時間区分を排除するほうが、
より適切な処理といえる。
【0072】 ノイズリダクションモジュール48はまた、時間区分のデータポイントの統計
的特性に依存して適応性閾値(adaptive threshold value)が計算される、適応
性アーティファクト除去法(adaptive artifact rejection method)を利用して
もよい。この方法は時間区分中のデータポイントの標準偏差を計算すること、及
び閾値を計算された標準偏差値の2倍に設定することを含む。時間区分がこの閾
値制限を越えるデータを含む場合、時間区分は排除される。この排除法は被験者
から検出されたEEGデータが記録された後に、オフラインで(すなわち、一連
の試験終了後に)実施されてもよいし、被験者から検出されたEEGデータが記
録されている間にオンラインで(すなわち、リアルタイムで)実施されてもよい
【0073】 オンラインのアーティファクト除去法は排除された時間区分の数に基づいて、
被験者60からどの程度の数のEEGデータが記録される必要があるかを示して
もよい。あるいは、適応性アーティファクト除去は時間区分がSSAEP応答が
起きる可能性がある周波数領域(すなわち、70から110Hzまたは120か
ら250Hzの周波数領域)と実質的に等しいパスバンドを持ったバンドパスフ
ィルターによって濾波された後に行われてもよい。あるいは、アーティファクト
除去閾値を適切に設定するために他の統計的方法が使用されてもよい。
【0074】 ノイズリダクションモジュール48はさらに、検出されたEEGデータのノイ
ズを減少させるためにサンプル重み付け平均化(sample weighted averaging)
を利用してもよい。サンプル重み付け平均化法において、時間区分は十分な継続
時間を持ったスイープに連鎖される。スイープが行であり、時間区分が列である
マトリックスを形成するように、複数のスイープが整列される。各スイープが濾
波された後、各列の時間区分はSSAEP応答が存在する周波数領域に対して局
所的なノイズの分散の推定値によって重み付けされる。
【0075】 スイープのバンドパス濾波は、パスバンドがSSAEP応答が発生する可能性
がある周波数領域と実質的に等しいフィルターによって行われるので、ノイズの
分散の推定はSSAEP応答が存在する周波数領域に対して局所的となる。例え
ば、バンドパスフィルターのパスバンドは70から110Hzであってもよい。
次に、時間区分はノイズの分散が標準化された後、このノイズ分散の逆数によっ
て重み付けされる。そして、スイープを産出するために重み付けされた時間区分
がマトリックスの列に沿って足し合わされる。結果として生ずるスイープは、複
数のスイープに対して単に時間平均化を実施しただけのものに比べて減少したノ
イズ成分を持ったスイープとなる。あるいは、定常状態応答の振幅がノイズ推定
から取り除かれる、ノイズ重み付け平均化(noise weighted averaging)が使用
されてもよい。
【0076】 擬似コード形式(pseudo-code format)において、サンプル重み付け平均化は
以下のステップに従って実施される: a)SSAEP刺激を送信しながら、被験者60からEEGデータを検出してい
る間に複数の時間区分を取得すること; b)時間区分を連鎖することによって複数のスイープを形成すること; c)複数の濾波されたスイープを得るために各スイープを濾波すること; d)スイープが行であり、複数のスイープの時間区分が列である第1マトリック
スを形成するために各スイープを整列し、さらに、重み付けを計算するために使
用される濾波されたマトリックスを形成するために同様な様式で濾波された各ス
イープを整列すること; e)濾波されたマトリックスの各時間区分に対するノイズ分散推定値を得るため
に、濾波されたマトリックスの各時間区分の分散を計算すること; f)各時間区分に対する標準化されたノイズ分散推定値を得るために、濾波され
たマトリックスの各時間区分に対するノイズ分散推定値を、時間区分を含む濾波
されたマトリックスの列に沿って時間区分に対するノイズ分散推定値を全て足し
合わせた値で割ることによって、濾波されたマトリックスの各時間区分のノイズ
分散推定値を標準化すること; g)各時間区分に対する重み付けを得るために、標準化されたノイズ分散推定値
の各々を反転し(または、逆数をとり)、複数の重み付けされた時間区分を得る
ために、第1マトリックスの各時間区分に、対応する重み付けを乗算すること;
及び、 h)単一の推定値を得るために、第1マトリックスの全ての重み付けされた時間
区分を第1マトリックスの列に沿って足し合わせること。
【0077】 図2a−2hを参照すると、サンプル重み付け平均化及び(高周波数領域の平
均振幅に基づいた)アーティファクト除去が通常の平均化と比較されている。こ
れらの結果はサンプル重み付け平均化が高いSNRを持ったSSAEP応答を生
ずることを示している。図2aは雑音のある記録(すなわち、記録中に、図2a
において矢印で示されている多くのアーティファクトが存在する記録)に対する
記録されたEEGデータの振幅のヒストグラムを示している。図2bは雑音のな
い記録(すなわち、記録中にアーティファクトがあまり存在しない記録)に対す
る記録されたEEGデータの振幅のヒストグラムを示している。図2a及び2b
のデータポイントは50dBSPLの8個の試験信号から成る多重SSAEP刺
激が与えられた、同じ被験者から得られたものである。
【0078】 図2c及び2dは標準平均化(すなわち、通常の平均化)を使用してデータを
分析した結果を示している。検出されたSSAEP応答は黒い矢印で示されてい
る。図2cにおいては、8個のSSAEP応答のうち4個だけが検出されている
が、図2dにおいては8つの全てのSSAEP応答が検出されている。図2e及
び2fはサンプル重み付け平均化を使用してデータを分析した結果を示している
。図2eでは7つのSSAEP応答が検出されており、図2fでは8つのSSA
EP応答が検出されている。すなわち、図2eを2cと比較すると、サンプル重
み付け平均化はSSAEP応答の平均SNRを約2倍に増大させると共に、図2
cで検出されていない3つのSSAEP応答を検出している。図2g及び2hは
高周波数領域でのEEGデータの平均振幅に基づいた振幅排除(amplitude reje
ction)を使用して、EEGデータを分析した結果を示している。図2gはこの
形式のアーティファクト除去が7個のSSAEP応答の検出を生じさせたことを
示しており、図2hは8個のSSAEP応答が検出されたことを示している。
【0079】 次に、検出モジュール50を参照すると、記録されたEEGデータ中のSSA
EP応答の存在を検出するために位相重み付けt検定(phase weighted t-test
)が使用されている。位相重み付けt検定はSSAEP応答についてのアプリオ
リ(仮定された公理)に基づいてSSAEP応答を検出するために、データの偏
らせ(data biasing)を利用している。詳細に述べると、SSAEP応答の位相
が判っている場合、統計的分析(すなわち、検出方法)が多様な位相を持ったノ
イズデータより予期された位相に近い位相を持ったSSAEP応答をより多く認
識することができるように、EEGデータを偏らせることができる。データポイ
ントの偏らせ(または、バイアシング(biasing))は位相期待値(または、予
期された位相値)に近い位相を持ったSSAEP応答により大きな重み付けを与
える重み付け関数(weighting function)を利用することによってなされる。位
相重み付けt検定はSSAEP応答が検出される可能性があるレベルに対して経
験的な補正を必要とせずに、位相重み付け(phase weighting)を行うことを可
能にする。
【0080】 記録されたEEGデータはFFTによって処理されるので、結果的なデータポ
イントは2次元であり、実数成分と虚数成分を持つ。SSAEP応答及び周辺の
ノイズを表すFFTビンは以下の式を使用することにより位相期待値の方向を向
いた1次元上に射影することができる。
【数4】 ここで、Pは射影された値であり;aはFFT成分(すなわち、ビン)の振
幅であり;θはFFT成分の位相であり;θは応答の位相期待値である。
【0081】 そして、ノイズを含む射影されたFFT成分の振幅に基づいた信頼限界(conf
idence limit)の上限はp<0.05(偽陽性(false positive)の数を減らす
ためにはp<0.01でもよい)の条件で、片側スチューデントt検定(one tai
led Student t test)を使用して推定することができる。そして、検出されたS
SAEP応答の周波数と同じ周波数を持ったFFT成分の射影された値が信頼限
界の上限より大きい場合、SSAEP応答は統計的にみてノイズより明らかに大
きいものとして識別される。
【0082】 EEGのデータポイントに対して位相重み付けt検定を利用するためのステッ
プは以下のステップを含む: a)EEGのデータポイントから複数のスイープを形成する; b)複数の平均化されたデータポイントを得るために、複数のスイープを平均化
すること; c)応答が発生すべき領域及び(ノイズ推定のための)その付近の領域の周波数
領域に対してフーリエ成分が計算されるように、平均化された複数のデータポイ
ントに対する複数のフーリエ成分を計算すること; d)ステップ(c)で計算された複数のフーリエ成分に対する振幅(a)及び
位相(θ)を計算すること; e)以下の式に従って偏りのあるデータポイント(biased data point)(p
)を得るために振幅(a)に偏らせること;
【数5】 ここで、θeは位相期待値である。(これは応答が発生すべき領域のフーリエ成
分及び、ノイズを表す前記領域に隣接したフーリエ成分に対して行われる); f)応答が発生すべきフーリエ成分の付近のノイズを表す、偏らされた振幅に対
して、片側スチューデントt検定を使用して信頼限界の上限を計算すること; g)偏らされた振幅が信頼限界の上限より大きいかを決定するために、応答が発
生すべきフーリエ成分の偏らされた振幅を信頼限界の上限と比較すること。
【0083】 応答に対する偏らされた振幅が信頼限界の上限より大きい場合、応答が検出さ
れ、そうでない場合、応答は検出されない。上述の方法において、ノイズリダク
ションモジュール48により、複数のデータポイント中のEEGのバックグラウ
ンドノイズの振幅を減少させるために、いくつかの予備処理技術がなされてもよ
いことは理解されなければならない。これらの予備処理技術はアーティファクト
除去、適応性アーティファクト除去、時間平均化、及びサンプル重み付け平均化
を含む。
【0084】 図3a及び3bを参照すると、複数のサンプルデータに対する位相重み付けt
検定の使用が図示されている。図3aは応答70が円72で示されている信頼限
界の上限内にあることを示している。信頼限界の上限72は2次元F統計(F-st
atistic)を使用して、前述の処理に従って得られたものである。SSAEP応
答70は信頼限界の上限72より大きくないので、SSAEP応答70は統計的
に有意(significant)でない(すなわち、検出されない)。
【0085】 しかしながら、SSAEP応答の位相期待値が、例えば104度であるべきで
あることが判っている場合、図3bに示されている位相重み付けt検定を使用す
ることができる。ノイズの結果を表すFFT成分を偏らせることにより(すなわ
ち、図3bの白い円)、信頼限界の上限76は図示されているような放物線とな
る(実際の信頼限界の上限は放物線と位相期待値の交点の一点である)。放物線
76の頂点が円72に比べて原点に近く、実際の位相(すなわち、測定された位
相)が予期された位相に近い場合、SSAEP応答が検出されやすくなることが
示されている。SSAEP応答はここで、104度の位相期待値に射影すること
によって偏らされている。SSAEP応答74は射影されたノイズ測定の信頼限
界76を超えて拡張している。したがって、SSAEP応答は統計的にみて有意
(significant)であり、図3aに示されているのと同じ数のノイズデータから
検出することができる。
【0086】 多重SSAEP応答を誘発する複数の信号を含む多重SSAEP刺激の場合、
位相重み付けt検定は予期されるSSAEP応答の全てに対して繰り返される。
各応答は多様な搬送波周波数を持った信号によって誘発されるので、それらは異
なった位相期待値を持つ。
【0087】 測定された位相と予期された位相との差に基づいて振幅を偏らせるための式(
1)は、使用される重み付け関数に依存して広げられてもよいし、狭められても
よい。例えば、位相期待値から離れた値に対してより強い制限を与えるために、
式(1)のコサインによる重み付けはコサイン2乗(cosine squared)関数に置
き換えられてもよい。あるいは、重み付け関数の「狭さ」は位相期待値の基準被
験者間分散(normative inter subject variance)または基準被験者内分散(no
rmative intra subject variance)に従って調節されてもよい。例えば、マスタ
ーデータベース52内に含まれる基準データベース(normative database)の測
定された位相値の標準偏差を標準化し、式(1)の予期された位相と観測された
位相との間の差を重み付けするために使用することもできるだろう。
【0088】 さらに、位相コヒーレンス(phase coherence)の測定値も位相重み付けt検
定と全く同じ様式で位相期待値の向きに偏らせることができ、それにより、位相
コヒーレンスの推定値が予期された位相と観測された位相との間の差によって偏
らされてもよい。さらに、データを偏らせるためのこれらの方法は平均スイープ
、単一のスイープ、または個々の時間区分内の応答を評価するためにも使用する
ことができる。すなわち、平均スイープを計算せずに、各スイープまたは各時間
区分に対するSSAEP応答を評価することによって応答の存在を統計的に評価
することもできる。
【0089】 位相期待値を規定するためにいくつかの手法を使用することができる。最初に
、基準位相期待値(normative expected phase)のデータベースが収集され、マ
スターデータベース52に格納される。これらの基準位相期待値は同様な刺激を
与えられた(例えば、年齢及び性別が同じである)通常の被験者のグループから
得られたSSAEP応答の平均位相(average phase)を収集することによって
得ることができる。もう1つの手法は現在試験されている特定の被験者の、以前
に記録されたデータから位相期待値を推定する方法である。例えば、60dBS
PLでのSSAEP応答が80度の位相を持つ場合、50dBSPLでの同様な
SSAEP刺激を利用する試験中に記録されたSSAEP応答に対する位相期待
値として、同じ値または僅かに小さい位相を使用してもよいだろう。あるいは、
記録期間中の先行する複数のスイープから測定された位相を記録期間中の以後の
スイープの位相の推定値を得るために使用してもよいだろう。
【0090】 また、異なった搬送波周波数の別個のSSAEP刺激を含む多重SSAEP刺
激の場合、任意の試験期間中に、統計的に有意とされた(すなわち、検出された
)SSAEP応答の位相を、その時点で有意でない(すなわち、検出されていな
い)SSAEP応答の位相を推定するために使用することができるだろう。例え
ば、80Hzで振幅変調された1000Hzのトーンから成る搬送波信号を持っ
たSSAEP刺激に対する応答の位相が45度であり、90Hzで振幅変調され
た4000Hzのトーンから成る搬送波信号を持ったSSAEP刺激に対する応
答の位相が90度であった場合、まだ統計的に有意でない85Hzで振幅変調さ
れた2000Hzのトーンから成る搬送波信号を持ったSSAEP刺激に対する
SSAEP応答の予期される位相は60度であると推定してもよいだろう。もち
ろん、他の補間法が使用されてもよい。
【0091】 検出モジュール50はさらに、記録されたEEGデータのSSAEP応答の存
在を検出するために、位相区間法(phase zone method)を実施するように構成
されてもよい。従来技術の統計的検出方法はランダムに発生する位相の可能性に
依存しているが、位相の分布が位相期待値から特定の角度の範囲(すなわち、目
標位相範囲(target phase range))の内側にあることが予想される場合、統計
的検出方法はより強力なものとなる。例えば、任意の応答の位相期待値が90°
である場合、位相値が位相期待値のN°内に入る確立は(N/360)である。
したがって、Nが90に設定され、位相期待値が70°である場合、SSAEP
応答の無い記録中に計算された各位相値が25°から115°の間(すなわち、
目標位相値)に入る確立は4分の1である。
【0092】 この例の場合、0.25(すなわち、4分の1)の可能性の条件と共に二項式
分析(binomial analysis)を使用することにより、目標位相値内に入る位相の
数を目標位相値の外側に入る位相の数と比較することができる。しかしながら、
計算された位相の分散が小さい場合、目標位相値も小さく設定することができる
(すなわち、90°以下の目標位相値を設定することができる)。目標位相値が
小さくなると、二項確率指数(binomial probability index)も小さくなるので
、これはSSAEP応答が比較的少ないEEGデータポイントの数で統計的に有
意となる(すなわち、検出される)ことを可能にする。
【0093】 SSAEPに関して述べると、位相区間法はF−試験で行われるような、平均
スイープを使用して行うものではなく、データの各スイープを分析することによ
り実施される。方法は以下のステップから成る: a)被験者60にSSAEP刺激を与えること; b)複数のデータポイントを得るために被験者60に刺激を与えるのと実質的に
同時に、被験者60からEEGを検出すること; c)複数のデータポイントをスイープに分割すること; d)各スイープに対して、応答が発生すべき周波数に対するフーリエ成分を計算
すること; e)各フーリエ成分に対する位相値を計算すること; f)目標位相値を計算すること; g)ステップ(e)から目標位相値内の位相の数(Na)を計算すること;及び
、 h)Naを分析することにより、複数のデータポイントが応答を含むかを決定す
るために、二項分析を使用すること。
【0094】 目標位相値はマスターデータベース52に格納されている、被験者及びSSA
EP刺激の特徴または特性と相関のある、基準位相期待値(normative expected
phase)のデータベースに基づいて計算することができる。
【0095】 検出モジュール50はさらに、MRC法と呼ばれるもう1つの統計的な検出方
法を実施するように構成されていてもよい。円状均一性のためのレイリー試験(
RC(Rayleigh test of circular uniformity method))の変形体、すなわち
、RC法に位相角度期待値(expected phase angle)の使用を組み込んだものを
、改良された円状均一性のレイリー試験(MRC(modified Rayleigh test of
circular uniformity method))と呼ぶ。位相角度期待値が既知である場合、R
C法を統計的により強力なものとすることができる。すなわち、MRCは以下の
式に従って位相期待値を組み込んだ重み付け関数(weighting function)でRC
値を重み付けしたものである。
【数6】 ここでθはデータの組のベクトル平均角度(vector averaged angle)であり
、θは角度期待値(expected angle)である。
【0096】 検出モジュール50はSSAEP刺激で使用される変調周波数で応答を検出す
ることに加え、搬送波周波数で発生するSSAEP応答を検出するように構成さ
れていてもよい。この場合、ADC18のサンプリングレートは搬送波周波数の
領域の周波数成分が適当にサンプリングされるように拡張されなければならない
。しかしながら、電磁誘導によって発生する刺激のアーティファクトがEEGデ
ータに加わり、データを歪めるので、このEEGデータは解析するのが困難であ
る。これらのアーティファクトは変換器26の遮蔽及び、変換器26の記録装置
(すなわち、センサー28、増幅器30、及びフィルター32)からの分離等の
多様な技術によって減少させることができる。
【0097】 さらに、(変換器の変換機能がエアチューブの濾波効果に対する補正を行うこ
とができるという条件を満たせば)エアチューブが十分に長い挿入型イヤホンの
使用は刺激アーティファクトの減少に有効である。刺激アーティファクトを除去
するためのもう1つの技術は、SSAEP応答がそれの強度に対して非線形性を
示し、潜伏時間(latency)を変化させるのに対し、刺激アーティファクトがそ
の振幅をSSAEP刺激の強度の変化に対して線形に変化させ、刺激アーティフ
ァクトの潜伏時間が一定であるという事実に基づくものである。すなわち、EE
Gデータが2つ以上の刺激強度で記録されている場合、刺激強度に対する刺激ア
ーティファクトの線形性に基づいて刺激アーティファクトを除去するようなアル
ゴリズムを構築することができる。
【0098】 (SSAEP刺激) 客観的聴能測定試験装置10は信号生成器42を介して、SSAEP刺激で使
用することができる多様な試験信号を構築することができるように構成されても
よい。これらの試験信号はトーン、振幅変調信号(AM)、周波数変調信号(F
M)、最適ベクトルによって振幅変調と周波数変調が組み合わされた試験信号(
最適ベクトル混合変調またはOVMM)、独立な振幅変調及び周波数変調試験信
号(IAFM)を含む。指数変調信号による包絡線変調を行うために信号生成器
42と共に変調器44が使用されてもよい。信号生成器42はまた、広帯域ノイ
ズ、ハイパスノイズ、ローパスノイズ、またはバンドパスノイズ(これらの全て
は変調可能されていても変調されていなくてもよい)から成る試験信号を生成し
てもよい。
【0099】 信号生成器42は振幅変調のレートが周波数変調のレートと等しくなるように
、最適ベクトルによって振幅変調と周波数変調が組み合わされた試験信号(OV
MM)を生成する。さらに、OVMM試験信号の周波数変調された成分の位相は
被験者から誘発されたSSAEP応答が増大された振幅を持つようにOVMM試
験信号の振幅変調された成分の位相に対して調節される。
【0100】 図4a−4fを参照すると、AM試験信号(振幅変調された試験信号)から成
るSSAEP刺激に対するSSAEP応答の振幅(白い四角形)及びMM試験信
号(振幅変調と周波数変調が組み合わされた試験信号)から成るSSAEP刺激
に対するSSAEP応答(黒い四角形)が示されている。データは8人の被験者
から収集された。SSAEP応答は多様な搬送波周波数、刺激強度、及び周波数
変調の深さに対して取得された。図4a−4fはMMSSAEP刺激によって誘
発されたSSAEP応答が多様な刺激強度及び搬送波周波数において、AMSS
AEP刺激によって誘発されたSSAEP応答より大きな振幅を持つことを示し
ていいる。
【0101】 MMSSAEP刺激の周波数変調の深さは図4a−4cに対して25%であり
、図4d−4fに対して10%である。(周波数変調の深さはSSAEP刺激の
搬送波周波数からの偏移を意味する。)振幅変調の深さは図に示されているAM
SSAEP試験の結果に対して、全て100%である。図4a−4cにおいて(
すなわち、50、40、30dBSPLにおいて)、MMSSAEP刺激によっ
て誘発されたSSAEP応答の振幅はAMSSAEP刺激によって誘発されたS
SAEP応答に比べ、それぞれ30%、49%、28%大きい。図4d−4fは
異なった8人の被験者のグループからの結果を示しており、MMSSAEP刺激
を使用した場合にSSAEP応答の振幅が、それぞれ20%、7%、8%大きい
ことを示している。図はまた、約25%の周波数変調の深さを使用したときに、
閾値近辺で増強された応答の振幅を得ることが可能であることを示している。
【0102】 図4a−4hに示されている試験結果に対して、MMSSAEP刺激は最適な
振幅を持ったSSAEP応答を誘発するようには調節されていない。最適ベクト
ル混合変調信号(optimum vector mixed modulation signal)が使用された場合
、SSAEP応答の振幅は高周波数(すなわち、4000から6000Hz)試
験結果に対して比較的大きくなる。また、10%のFMの深さを持ったMMSS
AEP刺激の使用が、AMSSAEP刺激を使用したときに得られる応答の振幅
に対する、SSAEP応答の振幅の増大に対して、あまり効果がないことに注意
する必要がある。というより、図4b及び4cに示されているように、比較的大
きな振幅のSSAEP応答を誘発するためには25%のFMの深さが必要である
【0103】 図5aを参照すると、MMSSAEP刺激のAM成分の位相に対するFM成分
の位相の調整が異なった振幅のSSAEP応答を生じることが示されている。位
相の差が特定の値に設定された場合、応答は他の位相に対して最大になる。これ
は最適ベクトル混合変調刺激の基礎となる。この調整はMMSSAEP刺激に対
するSSAEP応答80がSSAEP刺激のAM成分82に対する応答とSSA
EP刺激に対するFM成分84のベクトル加算になっているという原理に基づい
ている(そこにおいて、各成分は独立または、ほとんど従属しない)。AM成分
82に対するSSAEP応答は原点から始まるベクトルとして示されている。A
M成分82に対するSSAEP応答に加算されるSSAEP刺激のFM成分84
はAM成分82に対するSSAEP応答と異なる位相を持つ。
【0104】 これらのSSAEP応答はSSAEP刺激によって誘発され、そこにおいて、
FM成分はAM成分と同じ位相を持ち、SSAEP刺激のAM成分とFM成分と
の間の相対的な位相はゼロである。図5aから明らかなように、これはMM刺激
に対するSSAEP応答がAM刺激単独に対する応答より小さくなる結果となる
。図5bを参照すると、SSAEP刺激のFM成分が0から360°の範囲でS
SAEP刺激のAM成分に対して調節されている場合に、正弦波としてモデル化
される応答86の振幅の変化が示されている。SSAEP刺激のFM成分の位相
が増大するにつれて、FM応答のベクトル84は時計回りに回転する。x軸から
応答曲線88に向かって直線状に拡張するベクトルを描くことによって、SSA
EP刺激のAM成分に対して多様なFM成分の位相差を持ったMMSSAEP刺
激に対するSSAEP応答を得ることができる。
【0105】 この直線はx軸上の、SSAEP刺激のAM成分に対するFM成分の位相差の
点で描かれる。1つの可能な応答の例として、最大の応答振幅を持ったベクトル
86が点線で描かれている。この例の場合、SSAEP刺激のFM成分に対する
応答84及びSSAEP刺激の振幅変調に対する応答82は最適ベクトル混合変
調(OVMM)刺激を生成するために整列されており(すなわち、直線状に並ん
でおり)、SSAEP刺激のFM成分とAM成分との間の相対的な位相がφのと
きに最大のMM応答が発生することを示している。すなわち、図5bはSSAE
P刺激のFM成分とAM成分との間の相対的な位相が変化したときに、複数のM
M応答を使用して、どのように角度φを得ることができるかを示している。結果
的なSSAEP応答の振幅は(図5bに示されているように)基線(baseline)
にオフセットを持ったサイン波に一致させることができる。基線のオフセットの
大きさはSSAEP刺激のAM成分に対する応答の振幅に等しく、サイン波の振
幅はSSAEP刺激のFM成分の応答の振幅に等しい。
【0106】 これらの刺激は、AM成分とFM成分との相対的な位相が任意である、通常の
MM刺激と区別するために、最適ベクトル混合変調(OVMM)刺激と呼ばれる
。すなわち、OVMMSSAEP刺激は最大の振幅を持ったSSAEP応答を誘
発するために使用することができる。大きな振幅を持ったSSAEP応答は大き
なSNRを持ち、比較的短い時間でのSSAEP応答の検出を可能にするため、
これは非常に有効である。
【0107】 OVMMSSAEP刺激を使用した試験の処理は以下のステップに従う: a)被験者から増大した応答が誘発されるように、試験信号のFM成分の位相が
AM成分の位相に対して調節されている、振幅変調と周波数変調が組み合わされ
た少なくとも1つの信号を含む試験信号を生成すること; b)上述の試験信号生成は、FM成分の搬送波周波数に実質的に等しくなるよう
にAM成分の搬送波周波数を選択し、FM成分の変調周波数に実質的に等しくな
るようにAM成分の変調周波数を選択することを含み; c)音声刺激を生成するために試験信号を変換し、被験者に音声刺激を与えるこ
と; d)被験者に音声刺激を与えるのと実質的に同時に、被験者から電位を検出する
こと;及び、 e)電位が音声刺激に対する少なくとも1つの定常状態応答を含むかを決定する
ために検出された電位を分析すること。
【0108】 OVMMSSAEP刺激による試験は好まれるものとして、OVMMSSAE
P刺激のAM成分に対してOVMMSSAEP刺激のFM成分の位相を調節する
ために使用される、マスターデータベース52に格納された基準最適位相値(no
rmative optimal phase value)のデータベースを利用する。これは基本的に基
準値のデータベースを生成することを必要とする。データベースはマスターデー
タベース52に格納される。基準値のデータベースは被験者の特徴及び刺激の特
性に対して相関のある位相差のデータ(すなわち、OVMMSSAEP刺激のF
M成分とAM成分との位相の差)を含むことができる。被験者の特徴は通常、被
験者の年齢、性別等を含む。刺激の特性はFM成分またはAM成分の搬送波周波
数、刺激の強度、AM変調の深さ、FM変調の深さ等を含んでもよい。
【0109】 基準位相差データ(normative phase difference data)のデータベースを作
成するためには以下のステップに従う: a)試験される被験者のグループに相関のある、試験のためのサンプル母集団(
sample population)を選択する、例えば、新生児に対して試験を実施する場合
、年齢及び性別がほぼ一致した100人の被験者のサンプルが試験される; b)サンプル母集団からAM成分だけを含むSSAEP刺激に対する応答を含む
EEGデータ及び、FM成分だけを含むSSAEP刺激に対する応答を含むEE
Gデータを記録する、この試験はステップ(a)の被験者のグループを試験する
ときに使用される刺激の各々に対して行うことが望ましい; c)記録されたEEGデータのSSAEP応答を検出し、各SSAEP応答の位
相を測定する; d)ステップ(c)で測定された、AM成分だけのSSAEP刺激に対するSS
AEP応答とFM成分だけのSSAEP刺激に対するSSAEP応答との間の位
相の差を計算し、図5bに示されているような波形を得るために、(AM成分だ
けのSSAEP刺激に対する応答とFM成分だけのSSAEP刺激に対する応答
とのベクトルの足し合わせである)SSAEP応答の振幅の結果をプロットする
; e)AM成分及びFM成分に対する応答の振幅のベクトル加算の結果が最大の振
幅を生ずる位相差を見つけ出す。 そして、この位相値は試験される被験者から増大した応答を誘発するためにOV
MMSSAEP刺激で使用される。
【0110】 信号生成器42はまた、AM成分とFM成分が互いに独立で、互いに独立なS
SAEP応答を誘発する、AM成分及びFM成分から成るもう1つの試験信号を
生成することができる。この方法は複数の独立なAM成分及びFM成分を含む多
重SSAEP刺激に対して利用することができる。試験信号は、独立な振幅変調
及び周波数変調試験信号(IAFM)と呼ばれる。IAFM信号はFM変調周波
数と異なるAM変調周波数を持つ。
【0111】 図6aを参照すると、最上段に100%の振幅変調深さを持ったAM試験信号
を含む多重SSAEP刺激に対するSSAEP応答の振幅の部分的なスペクトル
が示されている。中央の図は20%の振幅変調深さを持ったFM試験信号を含む
多重SSAEP刺激に対するSSAEP応答の振幅の部分的なスペクトルを示し
ており、最下段の図はIAFM試験信号を含む多重SSAEP刺激に対するSS
AEP応答の振幅の部分的なスペクトルを示している。SSAEP応答の周波数
は逆三角形によって示されている。
【0112】 図6bはSSAEP応答の各々に対する極性プロット(polar plot)を示して
いる。円は各SSAEP応答の信頼限界を示している。原点が円に含まれていな
い場合、SSAEP応答は、統計的に明らかにバックグラウンドノイズと異なり
(p<0.05)、検出することができる。最下段のSSAEP応答はSSAE
P刺激に1種類の変調を使用した場合に得られる振幅より小さめの振幅となる傾
向がある。しかしながら、下部のSSAEP応答の位相は上段及び中央の対応す
る応答の位相と非常に類似している。すなわち、IAFM刺激は聴覚システムの
振幅変調に応答する部分と、聴覚システムの周波数変調に応答する部分とを独立
に試験することを可能にする。ストウファーズ法(Stouffer method)を使用し
てSSAEP応答が存在するかを評価するために、これらのSSAEP応答の両
方(すなわち、AM及びFMのSSAEP刺激)を組み込み、特定の周波数領域
に対する聴力を評価するために、別々のSSAEP応答(すなわち、AMまたは
FMのSSAEP刺激のどちらかに対する応答)を使用することができる。
【0113】 実験的な結果は周波数変調の深さが2%程度に小さい場合に、FMSSAEP
刺激がSSAEP応答を誘発することができることを示している。さらに、SS
AEP応答は比較的速いFM変調レートを使用した場合に誘発される。実験的デ
ータはまた、これらの速いレート及び低い変調深さにおいてFM刺激に対するS
SAEP応答を引き出すことができることに加え、AMSSAEP刺激に対する
SSAEP応答とは異なる位相を生成することを示している。これはFMSSA
EP刺激がAMSSAEP刺激とは異なった様式で処理されていることを示して
いる。この結果は、これらの速いレートに依存する試験に対して重要な意味があ
る。さらに、実験的データは100%より小さい変調の深さ、及び70Hz以上
の変調レートを持った上方閾値強度(supra-threshold intensity)で与えられ
るAM及びFM刺激の使用が行動閾値(behavioral threshold)に対応する振幅
のSSAEP応答を誘発することを示している。
【0114】 信号生成器42はまた、同じ様式で、かつ、異なった変調レートで変調された
2つの変調信号によって変調された搬送波信号から成る試験信号を生成するよう
に構成されていてもよい。この試験信号は二重変調信号(dual modulation sign
al)と呼ばれる。例えば、異なった変調レートで搬送波信号を変調する2つの変
調信号が使用されてもよい。この種の試験信号に基づいたSSAEP刺激は特定
の状況において便利である。例えば、二重変調SSAEP刺激によって誘発され
た2つのSSAEP応答はストウファーズ法(Stouffer method)を使用して評
価することができる。
【0115】 例えば、低めの変調レートを30−40Hzの範囲に設定し、高めの変調レー
トを70−90Hzの範囲に設定してもよい。すなわち、ストウファーズ法を使
用することによって、30−40Hzの範囲及び70−90Hzの範囲の両方に
対する応答を同時に評価することができる。被験者が緊張状態にある場合、低い
変調レートに対するSSAEP応答がより有効になる可能性があり、被験者がう
とうとしている場合、速いレートの刺激に対するSSAEP応答がより有効にな
る可能性がる。
【0116】 ストウファーズ法は1つではなく、2つの応答を検出するために統計的な補正
を行うが、単独で評価されたときに有意となる(すなわち、検出される)SSA
EP応答が、もう1つのSSAEP応答との組み合わせで評価したときに有意と
ならない(すなわち、検出されない)可能性があるという欠点を持つ。例えば、
非常に有意な80HzのSSAEP応答は、有意でない40HzのSSAEP応
答と組み合わされた場合、有意ではないと評価されるべきではない。ソフトウェ
アプログラム40はボンフェローニ補正(Bonferroni correction)を使用する
ことによってこれを補正することもできるし、ユーザーがSSAEP応答を検出
するための異なった基準(すなわち、p<0.05の基準の代わりにp<0.01
またはp<0.001の基準)を選択することを可能にしてもよい。
【0117】 二重変調試験の1つの使用方法は麻酔を施されている患者に対する覚醒のレベ
ルを監視することである。麻酔の使用は40HzSSAEP応答の振幅を減少さ
せるが、高周波数のSSAEP応答の振幅は減少させない。したがって、データ
の測定が、イヤホンの不良や伝音性難聴(conductive hearing loss)の発現等
の他の機能不全によって汚染されないことを確実にするために、40Hzと80
HzのSSAEP応答の両方を同時に監視することが効果的である。80HzS
SAEP応答は被験者または患者60の周辺の聴覚機能が正常であることを示す
ために使用することができる。二重変調試験信号のもう1つの使用方法は(後で
詳細に説明されるように)被験者60が時間的変調機能(temporal modulation
function)を処理する能力の評価での使用である。
【0118】 信号生成器42は以下の式2に従ってSSAEP刺激で使用される多様な試験
信号を生成することができる。すなわち、式2はAM、FM、MM、OVMM,
IAFM試験信号を生成するために使用することができる。
【数7】 ここで、iはDAC出力バッファのアドレスであり;tはDACのレートであり
;θは試験信号のAMとFM成分との間の度数で表した位相差であり;fam
振幅変調の変調周波数であり;ffmは周波数変調の変調周波数である。
【0119】 試験信号s(t)は搬送波周波数fを持った正弦波のトーンから成る。AMは
角括弧内の項によって実施される。AM試験信号は搬送波信号の振幅(a)の変
調によって生成される。振幅変調の深さ(m)は変調信号の搬送波信号の包絡
線に対する影響を制御する。
【0120】 FM試験信号は式3に示されている関数F(i)に従って搬送波波形の位相を変
調することによって形成される。周波数変調の深さ(m)は搬送波周波数に対
する周波数変調された信号の最小周波数と最大周波数との間の差の比によって定
義される。例えば、1000Hzの搬送波のトーンが25%の深さで周波数変調
された場合、周波数は1000Hzの搬送波周波数から±12.5%の偏移を持
った875Hzから1125Hzの間で変化する。項m/(2ffm)は
(一般的にβで示される)周波数変調指標(frequency modulation index)を表
す。式2の最後の除数は多様な振幅変調に対して一定の自乗平均(root-mean-sq
uare)振幅を維持するために使用される。
【0121】 mがゼロの場合、試験信号s(i)はAM正弦波になる。mがゼロの場合、
試験信号s(i)はFM正弦波になる。fam及びffmが等しく、かつmとm の両方がゼロより大きい場合、試験信号s(i)ははMM試験信号になる。f 及びffmが等しくなく、かつmとmの両方がゼロより大きい場合、試験
信号s(i)ははIAFM試験信号になる。
【0122】 信号生成器42はまた、信号の包絡線が指数変調(exponential modulation)
信号によって変調される試験信号を生成することができる。指数振幅変調(expo
nential amplitude modulation)を使用するためには、式3の(角括弧内の)A
Mに対する式が以下の式のようにならなければならない。
【数8】 ここで、eamは指数である。この式において、試験信号は指数変調信号で使用さ
れる指数にかかわりなく、結果として生ずるSSAEP刺激の強度の自乗平均を
同じ値に保つために試験信号が調節される。指数の包絡線を持ったFM試験信号
を形成するために、包絡線方程式のランニング積分(running integral)が維持
されなければならない。ランニング積分は以下の式に従ってバッファの現在のア
ドレスまで全ての包絡線値(envelope value)を足し合わせる。
【数9】 積分される包絡線は以下の式で表される。
【数10】 ここで、efmは指数変調信号の指数である。積分された値は次に、値F(i)の代
わりに式3に代入される。さらに、包絡線の位相の変化は関数を時間に対してシ
フトすることによってなされてもよい。
【0123】 図7a−7dを参照すると、AM及びFMSSAEP刺激の両方に対して、指
数の包絡線変調の使用がAMSSAEP刺激より大きな応答を生成することが示
されている。図7a及び7bは50dBpSPL及び30dBpSPLの刺激強
度に対する指数包絡線を使用していないAMSSAEP刺激と比較したときの、
指数包絡線を使用したときのAMSSAEP刺激に対する応答の振幅の増大をパ
ーセントで示している。図7c及び7dは図7a及び7bに示されているデータ
に対応する応答振幅をnVで示している。50dBpSLPの場合、指数包絡線
変調は低周波数及び高周波数でSSAEP応答の振幅を増大させている。30d
BpSLPの場合、指数包絡線変調は特に低周波数でSSAEP応答の振幅を増
大させている。
【0124】 図7a−7dに示されている結果の概略的な分析は30及び50dBpSPL
の刺激強度で、2または3乗(または、2または3のパワー)に対する正弦波信
号の使用が比較的大きなSSAEP応答の振幅を生成することを示している。こ
こで、代替的に分数の指数が使用されてもよいことは理解されなければならない
。また、EEGノイズはデータの平方根(すなわち、1.4142=(2)1/
)で減少するので、SSAEP応答の振幅の40%の増大がSSAEP応答を
検出するための試験時間を約1/2に減少させることは理解されなければならな
い。したがって、指数信号によるSSAEP刺激の包絡線の変調は試験時間の減
少をもたらす。
【0125】 指数包絡線はまた、SSAEP刺激の定常状態特性を維持するために80%等
の、100%未満のAM深さを使用して生成されてもよい。また、指数包絡線の
使用は変調周波数の倍音(harmonic)でSSAEP応答の振幅を増大させる傾向
がある。したがって、包絡線が40Hzの領域で指数の正弦曲線によって変調さ
れ、SSAEP応答が変調周波数の第2高調波(second harmonic)で評価され
る状況で聴力試験が行われてもよい。検出方法はまた、検出されたEEGデータ
がストウファーズ法または、単一調和(single harmonic)と第2高調波の2つ
の調波の1つが基準(すなわち、p<0.01またはp<0.001)を満たした
ときにデフォルトで単一調和の評価を行うストウファーズ法を使用して、変調周
波数及び変調周波数の第2高調波の両方で評価されるように構成されてもよい。
【0126】 (定常状態誘発電位を使用した聴能測定試験) 客観的聴能測定試験装置10はまた、特定の聴能測定試験の選択及び試験開始
以外のユーザーによる制御を必要としない、SSAEP刺激を使用した客観的な
、多様な聴能測定試験を実施するように構成されてもよい。試験は被験者が試験
で使用される刺激に対して応答する必要がないという点、及び記録されたデータ
を分析するために統計的な方法が使用されるので、試験を実施しているユーザー
が記録されたデータを判別する必要がないという点で客観的である。すなわち、
「完全に客観的な聴能測定試験システム」(COATS(completely objective
auditory testing system))がこれらの作業を客観的に実行する。客観的聴能
測定試験装置10は被験者の通常の聴力(normal hearing)、蝸牛難聴(cochle
ar hearing loss)または聴覚神経システムの異常(abnormal auditory nervous
system)、及び補聴器を使用した被験者の聴力を評価するために使用されても
よい。
【0127】 概略的に述べると、客観的聴能測定試験装置10はSSAEP刺激を送信し、
EEGデータを記録し、EEGデータにSSAEP応答が存在するかを決定する
。そして、客観的聴能測定試験装置10はさらに正確な情報を得るためにさらな
るSSAEP刺激を送信する。もちろん、聴能測定試験を実施する各ユーザーは
SSAEP刺激の種類、及び各試験の継続時間を選択することができる。
【0128】 客観的聴能測定試験装置10はさらに、複数の聴能測定閾値を同時に取得する
ように構成されてもよい。さらに、客観的聴能測定試験装置10は補聴器付き、
または補聴器なしの被験者に対して聴能測定試験を実施するように構成されても
よい。補聴器付きの試験に関して述べると、客観的聴能測定試験装置10は補聴
器の多様なパラメーターを調節するために使用することができる。客観的聴能測
定試験装置10はまた、潜伏時間(latency)試験、AM/FM識別試験、レー
ト刺激敏感度(rate sensitivity)試験、補聴器試験、深さ刺激敏感度(depth
sensitivity)試験、及び上方閾値(supra threshold)試験を実施することがで
きる。
【0129】 客観的聴能測定試験装置10はまた、SSAEP刺激を構築するため、SSA
EP応答を検出するため、及び検出されたSSAEP応答が示されているか、正
常な聴力か、異常な聴力かを決定するための、マスターデータベース52に格納
された基準データ(normative data)のデータベースの1つを利用する。被験者
は年齢、性別等の被験者の特徴及び、変調の種類、変調レート、及び変調の深さ
等の多様な刺激の特性に相関があるデータを含む。データベースはまた、潜伏時
間(latency)、AM及びFMのSSAEP刺激に対するSSAEP応答の振幅
のレート等の、SSAEP応答に関するデータを含む。
【0130】 客観的聴能測定試験装置10は被験者の上方閾値聴力(supra-threshold hear
ing)を評価するために聴能測定試験を実施することができる。上方閾値試験は
上方閾値刺激強度(supra-threshold stimulus intensity)での、刺激の周波数
または強度の変化の検出に対する被験者の聴覚システムの閾値を評価する。すな
わち、上方閾値試験は強度閾(intensity limen)及び周波数閾(frequency lim
en)から成る。強度閾試験プロトコルはAM深さを変えることによって刺激の強
度を変更することを含む。詳細に述べると、強度閾は刺激の振幅変調の深さの変
化を検出するための閾値を推定することを含む。周波数閾は周波数変調の深さを
変えることによってSSAEP刺激の周波数成分を変更することを含む。詳細に
述べると、周波数閾はSSAEP刺激のFM深さの変化を検出するための閾値を
推定することを含む。強度閾及び周波数閾は被験者60の多様な強度及び周波数
の上方閾値音声(supra threshold sound)を識別するための能力に相関を持つ
【0131】 強度閾の決定の処理は好まれるものとして、以下のステップを含む: a)100%のAM深さを持ったAM成分のSSAEP刺激を構築すること; b)被験者60にSSAEP刺激を送信しながら、EEGデータを記録すること
; c)SSAEP刺激に対する応答が存在するかを決定するためにEEGデータを
分析すること; d)応答が存在する場合、AM成分のAM深さを半分に減少させ、ステップ(b
)及び(c)を繰り返すこと;及び、 e)応答が検出されない場合、強度閾はSSAEP応答が検出された最小のAM
深さによって決定される。
【0132】 同様に、周波数閾は以下のステップに従って実施される: a)40%のFM変調深さを持ったFM成分のSSAEP刺激を構築すること; b)被験者にSSAEP刺激を送信しながら、EEGデータを記録すること; c)SSAEP刺激に対する応答が存在するかを決定するためにEEGデータを
分析すること; d)応答が存在する場合、FM成分のFM深さを半分に減少させ、ステップ(b
)及び(c)を繰り返すこと;及び、 e)応答が検出されない場合、周波数閾はSSAEP応答が検出された最小のF
M深さによって決定される。
【0133】 上方閾値聴力試験はさらに、SSAEP刺激の変調深さを変えること、及び母
集団基準値(population normative value)と比較したときのSSAEP応答の
大きさを評価することを含む。
【0134】 上方閾値聴力試験はまた、被験者間の差(inter subject difference)に影響
を受けにくい方法から成る。方法は被験者に100%のAM深さを持ったAMS
SAEP刺激を与えたときの、SSAEP応答の振幅を測定することを含む。こ
の応答の振幅は次に、被験者に小さめのAM深さを持ったAMSSAEP刺激を
与えたときに得られたSSAEP応答の振幅と比較されてもよい。すなわち、例
としての測定は、被験者に50%のAM深さを持ったAMSSAEPを与えたと
きのSSAEP応答の振幅の、被験者に100%のAM深さを持ったAMSSA
EPを与えたときのSSAEP応答の振幅に対する比である。絶対振幅(absolu
te amplitude)の場合、同様な刺激に対する試験を行った、適当に年齢及び性別
が合った対照母集団(control population)を使用して、これらの比に対する基
準値(normative value)を得ることができる。これらの基準値はマスターデー
タベース52内のデータベースの1つから取得されてもよい。
【0135】 客観的聴能測定試験装置10はまた、被験者が正常または異常な聴力を持って
いるかを決定するために潜伏時間(latency)試験を実施してもよい。「先行す
るサイクル技術」(preceding cycles technique)の使用により、SSAEP応
答が正常な聴力の耳において信頼性及び反復性のあるSSAEP応答を示すこと
が実験的に示された。潜伏時間値は検出されたSSAEP応答の位相から得られ
る。SSAEP応答の潜伏時間は多様な感覚神経性難聴(sensorineural hearin
g loss)の診断において重要である。異常に長い潜伏時間値は聴覚上の神経腫が
存在することを示している可能性がある。あるいは、異常に短い潜伏時間値は被
験者がメニエール病(Meniere's disorder)であることを示している可能性があ
る。
【0136】 図8を参照すると、ダイオテック刺激(dichotic stimulation)(または、左
右の耳に異なって聞こえる刺激)を使用した一組の実験結果が示されている。被
験者のグループに対して、1オクターブずつ分離された搬送波周波数を持つ4つ
の搬送波信号を含むSSAEP刺激が一方の耳に与えられ、それらの中間の搬送
波周波数(intervening carrier frequency)の4つの刺激がもう一方の耳に与
えられた。次に、SSAEP刺激が反転され、逆側の耳に与えられた。
【0137】 図8に示されているデータは8人の被験者のグループに対して測定されたベク
トル平均位相遅延(vector averaged phase delay)のモデリング(modeling)
によって得られた潜伏時間を示している。これらの位相遅延は刺激波形中の1つ
前のサイクルの後に発生したものとして測定された。位相遅延は、SSAEP刺
激の隣接する搬送波周波数が少なくとも1オクターブ以上分離していれば、1つ
の信号成分を持ったSSAEP刺激または2つ以上の試験信号成分を持ったSS
AEP刺激によって誘発されたSSAEP応答に対して類似していることが判っ
た。実験結果は、予想通りに、位相(すなわち、潜伏時間)が時間及び刺激の強
度レベルの変化に対して安定していることを示した。位相遅延はまたモノラル(
または、片耳)及び両耳への送信に対して同じ結果であった。
【0138】 位相遅延は無矛盾(consistent)であることが判ったので、マスターデータベ
ース52に格納される、多様な刺激のための、適当に年齢及び性別の一致した基
準位相遅延(normative phase delay)または潜伏時間値を含む基準データベー
ス(normative database)を構成することが可能である。そして、位相遅延値の
基準データベースは、被験者の位相遅延及び潜伏時間を測定したときに、被験者
に異常があることを検出するために参照することができる。絶対潜伏時間値(ab
solute latency value)に加え、異常聴力の検出のために1組の刺激の応答に対
する潜伏時間の間の差に対する基準値が使用されてもよい。例えば、2000及
び4000Hzの搬送波周波数のSSAEP刺激に対する潜伏時間の推定値の差
を使用してもよい。
【0139】 潜伏時間を測定するための処理は以下のステップに従う: a)SSAEP刺激に対するSSAEP刺激応答を記録し、応答の開始位相(on
set phase)を度数で測定する; b)360°から開始位相を引くことによって開始位相を位相遅延(P)に変換
する(低い周波数の搬送波周波数に対する位相遅延が高い周波数の搬送波周波数
に対する位相遅延より長くなるように、位相遅延を異なった搬送波周波数に対し
て「有理」(rational)にするためにこの処理が必要であり、位相遅延に余分な
360°が加えられる(すなわち、位相アンラッピング(phase unwrapping))
(高い周波数は蝸牛の基底端(basal end)の付近で変換されるので、この状況
は意味がある));及び、 c)以下の式に従って位相遅延をミリ秒の潜伏時間(L)に変換する。
【数11】 ここで、fはSSAEP応答を誘発するSSAEP刺激に対する変調周波数で
あり、Nは先行するサイクルの数として選択される。例えば、約75−100H
zの変調周波数範囲に対して、Nは1として選択することができる。Nの値は異
なった変調周波数を使用した基準調査(normative study)から決定することが
できる。Nは被験者に対して計算された潜伏時間値を可能な限り基準潜伏時間値
に近づけるために、各応答に対して設定される。
【0140】 潜伏時間値を決定するためのもう1つの方法は任意の搬送波周波数で多様な変
調周波数のSSAEP刺激を与えることである。次に、異なった変調周波数の各
々に対する応答の位相が測定され、変調周波数に対してプロットされる。そして
、潜伏時間値は位相vs変調周波数のグラフの傾きから推定される。
【0141】 客観的聴能測定試験装置10はまた、SSAEP刺激を使用してAM/FM識
別試験を実施することができる。AM/FM識別試験はスピーチ識別試験(また
は、言語識別試験)と相関がある。1つの試験は被験者の聴覚システムのスピー
チ(または、言語)の認知に必要な周波数及び強度を識別する能力の推定として
、多重IAFMSSAEP刺激に対する複数の応答を使用することを含む。SS
AEP応答が被験者の聴覚システムがこれらの識別を行えないことを示した場合
、被験者は言語の全てを識別することができないと考えられる。したがって、S
SAEP刺激の強度は自乗平均SPLの点からみた主観的スピーチ識別試験中に
与えられる言語の強度に類似する。
【0142】 図9を参照すると、被験者によって正確に識別された言語の割合に対する、被
験者に多重IAFMSSAEP刺激が与えられたときに検出された有意なSSA
EP応答の数が示されている。多重IAFMSSAEP刺激は500、1000
、2000、4000Hzの搬送波周波数のAM及びFM信号から成る。プロッ
トされた円の面積はデータポイントの数と関連しており、最も大きな円は7個の
データポイントを表している。この散布図は検出された(すなわち、有意な)S
SAEP応答の数と言語の識別との間の相関を示している。IAFM刺激は多重
のAM及びFM刺激を同時に与えるので、言語の識別の試験に対して優れた刺激
であると考えられる。もちろん、他の刺激が使用されてもよい。例えば、4つの
振幅変調及び4つの周波数変調と共に与えられる8つの別個の搬送波信号が与え
られてもよい。この手法の基本的な考え方は複数の周波数における振幅及び周波
数の両方を評価することである。
【0143】 すなわち、被験者のスピーチ処理能力(または、言語処理能力)を示すために
使用することが可能なプロトコルは多重IAFMSSAEP刺激によって誘発さ
れたSSAEP応答の数を決定することを含む。試験期間は、例えば12分、ま
たは残余のノイズバックグラウンドが最小の限界値に達するまで持続されてもよ
い。試験は主観的な従来のスピーチ識別試験で行われているような雑音マスキン
グの無い状態及び有る状態の両方で実施されてもよい。雑音マスキングの使用は
バックグラウンドノイズのあるスピーチを聞き取ることが困難な被験者の試験に
おいて重要である。
【0144】 そして、言語識別のスコア(または、得点)は、多重IAFMSSAEP刺激
によって誘発され、かつ検出されたSSAEP応答の数を言語識別スコアに相関
させる関数から推定される。実際の関数は被験者の基準サンプル母集団(normat
ive sample population)から決定されてもよい。応答が信頼性を持って記録さ
れること(かつ、ノイズレベルが高くなり過ぎないこと)を確実にするために対
照標準となる記録(Control recording)が含まれる必要がある。対照標準の試
験(control test)は100%の振幅変調の単一のトーン(すなわち、正弦波)
に対するSSAEP応答を利用してもよい。
【0145】 AM/FM識別試験はさらに、被験者の周波数の変化を振幅変調の変化から識
別する能力の試験を含むことができる。IAFMSSAEP刺激のFM成分に対
するSSAEP応答の振幅は(FM/AMで示される)応答振幅比の形式で、I
AFMSSAEP刺激のAM成分に対するSSAEP応答の振幅と比較すること
ができる。あるいは、個々のFMSSAEP及びAMSSAEP刺激が使用され
てもよい。そして、このFM/AM比は全ての年齢のグループに対して計算され
、マスターデータベース52内のデータベースに格納された基準FM/AM比(
normative FM/AM ratio)と比較することができる。初期の調査は500から6
00Hzの搬送波周波数に対するFM/AM比が若年の被験者に対して約1から
2であり、老年者(または、年長者)の被験者に対して約1以下であることを示
している。この範囲からの偏差は聴覚システムのAM信号を処理する部分または
、聴覚システムのFM信号を処理する部分に問題(または、障害)があることを
示すために使用することができる。
【0146】 客観的聴能測定試験装置10はまた、増大した変調周波数のSSAEP刺激に
対するSSAEP応答の振幅が測定されるレート敏感度試験(rate sensitivity
test)を実施するために使用することができる。上述された多様なSSAEP
刺激(すなわち、AM、FM、OVMM、MM、IAFM)及び、指数包絡線変
調の使用は数Hzから数百Hzの変調レートと共に被験者に与えることができる
。一般に、変調周波数(または、変調レート)が増大すると、SSAEP刺激に
対するSSAEP応答の振幅は40、80、160Hz範囲で発生する可能性が
ある局所的最大(local maximum)を除いて減少する。しかしながら、応答振幅
の減少のレートは、被験者間、とくに正常な聴力の被験者と異常な聴力の被験者
との間で変化する可能性がある。
【0147】 図10を参照すると、変調周波数の特定の範囲を持ったSSAEP刺激に対し
て測定された老年者の被験者100のSSAEP応答振幅が標準的な対照標準被
験者(normal control subject)102のグループから得られた平均SSAEP
応答振幅と比較されている。データは変調レートの増大に伴うSSAEP応答の
減少がある程度の難聴を持った老年者の被験者に対して、より急激に起こってい
ることを示している。老年の被験者100は高い変調周波数のSSAEP刺激を
聞き取ることができるが、高い変調周波数のSSAEP刺激に対するSSAEP
応答振幅は大きな振幅のSSAEP応答を生成しない。
【0148】 したがって、SSAEP刺激の増大に伴って起きるSSAEP応答振幅の減少
(すなわち、レート敏感度)を適当な基準母集団から得られたものと比較するこ
とによって、異常な聴力を持った被験者を発見することができる。あるいは、(
図10に示されている)SSAEP応答振幅の絶対値を使用する代わりに、高変
調周波数のSSAEP刺激に対するSSAEP応答の振幅に対する、低変調周波
数のSSAEP刺激に対するSSAEP応答の振幅の比等の、SSAEP応答振
幅の比を使用することもできるだろう。
【0149】 (軽微な難聴を持った)老年者の被験者に対して増大した変調周波数と共に起
こるSSAEP応答振幅の急激な減衰は、広間隔検出閾値(large gap detectio
n threshold)及び時間的変調変換機能(temporal modulation transfer functi
on)に急激な減衰を呈する、老年の成人の調査にから予想される減衰と類似して
いる。100Hzの搬送波周波数のAMSSAEP刺激は半サイクルがオンで半
サイクルがオフの刺激に類似していると考えることができるので、100HzA
MSSAEP刺激は5msのオン時間及び5msの間隔継続時間を持っていると
考えてもよい。
【0150】 したがって、200Hz搬送波周波数のAMSSAEP刺激は2.5msのオ
ン時間及び2.5msの間隔継続時間を持った刺激に類似している。したがって
、100から200Hzの範囲の変調周波数を持ったSSAEP刺激の応答で記
録されたSSAEP応答は、5msから2.5msの範囲の間隔に対する、被験
者の変調変換機能(modulation transfer function)または間隔機能(gap func
tion)の生理的相関(physiological correlate)を与えるために使用すること
ができる。SSAEP刺激の間隔の期間は変調周波数を減少させることによって
、またはSSAEP刺激と共に指数変調を使用した場合の指数の増大によって機
能的に増大させることができる。あるいは、これらの両方の操作がSSAEP刺
激に加えられてもよい。
【0151】 レート敏感度試験はさらに、4個のAM試験信号から成る多重SSAEP刺激
を使用することを含んでもよい。4個のAM試験信号の変調周波数は最初に、例
えば40、44、48、52Hzから選択することができる。被験者の2つの耳
が同様な聴力能力を示す場合、被験者のもう一方の耳に42、46、50、54
Hzの変調周波数を持った4個のAM試験信号から成る多重SSAEP刺激が与
えられてもよい。各々の記録がなされた後、各AM試験信号の変調周波数は10
Hzずつ増大されてもよい。この様式により、SSAEP応答振幅の推定は約4
0から190Hzの範囲で、10hz間隔で測定することができる。
【0152】 そして、各AM試験信号に対する、または各変調周波数の平均SSAEP応答
振幅としての、4個のAM試験信号に対するSSAEP応答の組み合わせに対す
る変調周波数vsSSAEP応答振幅のプロットが生成されてもよい。各変調周波
数に対する平均値が4個のAMトーンに対して別個に得られた情報を使用するよ
り便利であることが判った場合、この試験に対して多重刺激ではなく単一刺激が
使用されてもよい。あるいは、搬送波波形は単一の変調レートで変調された帯域
限定ノイズ(band-limited noise)であってもよい。広帯域ノイズ(broadband
noise)は単一のAMトーンによって誘発される応答より大きなSSAEP応答
を誘発することができるので、この試験の継続時間は短めになるだろう。
【0153】 客観的聴能測定試験装置10はさらに、それ以上になると被験者の聴覚システ
ムがSSAEP刺激で使用される変調周波数に対して応答することができないこ
とを示す閾値を推定することができる。この試験は被験者の聴覚システムがそれ
以上に高い変調周波数を識別できないことを示す「カットオフ」変調周波数閾値
(cutoff modulation frequency threshold)を産出する。
【0154】 客観的聴能測定試験装置10はまた、補聴器を備えた被験者に対して使用する
こともできる。この場合、客観的聴能測定試験装置10は被験者が被験者の閾値
付近の音声を聞き取れることができるように補聴器の設定(すなわち、利得)を
調節するために使用されてもよい。調節プロトコルは被験者のEEGを記録しな
がら、被験者にSSAEP刺激を与えることを含む。そして、SSAEP刺激に
対するSSAEP応答が存在するかを決定するためにEEGが分析される。
【0155】 SSAEP応答が発生しなかった場合、SSAEP刺激に対するSSAEP応
答が検出可能になるまで(または、耳に損傷を与える利得レベルの使用を防ぐた
めに必要な利得の最大レベルになるまで)、補聴器の利得がステップ式に(また
は、段階的に)増大されてもよい。通常、プロトコルは約50−60dBHLで
ある通常のスピーチに相当する強度レベルのSSAEP刺激を使用する。SSA
EP刺激はまた、約20%のFM深さを持ったFM試験信号及び約50%のAM
深さを持ったAM試験信号を持ったAM試験信号等の、通常のスピーチの音声と
同等の変調深さを使用することが望ましい。
【0156】 調節プロトコルは補聴器で調節することができるパラメーターに依存し、補聴
器の操作に対して固有のものであってもよい。例えば、補聴器の利得は異なった
周波数領域に対して別々に調節されてもよい。そして、これらの利得は別々かつ
同時に調節されてもよい。あるいは、補聴器の利得及びフィルターの勾配(filt
er slope)だけが調節可能である場合、被験者に対して異なった周波数でSSA
EP刺激が与えられたときに識別されたSSAEP応答に基づいて、これらのパ
ラメーターを調節するために異なったプロトコルが使用されてもよい。
【0157】 客観的聴能測定試験装置10はさらに、検知及び調節単一多重(SASM(Se
ek and Adjust Single Multiple))技術として知られるもう1つの補聴器の調
節プロトコルを含んでもよい。この場合、補聴器の利得はSSAEP刺激のSS
AEP応答が検出されるまで、客観的聴能測定試験装置10によって自動的に増
大される。全てのSSAEP刺激に対してこの操作が行われた後、複数の組にな
ったSSAEP刺激が被験者に与えられる。あるいは、この組の代わりに、多重
SSAEP刺激で4個またはそれ以上のAM試験信号が使用されてもよい。(ス
ピーチ等の自然な音声より類似した)多重SSAEP刺激に対する閾値は単一の
試験信号から成るSSAEP刺激に対する閾値より高いことが示されているので
、このような様式で実施される。
【0158】 例えば、4kHz付近で急激な勾配を持つ高周波数難聴(high frequency hea
ring loss)の場合、多重SSAEP刺激において、2kHz及び4kHzAM
正弦波の両者が一緒に与えられる。被験者の聴覚システムに2及び4kHzAM
試験信号を検出させるために60dBSPL刺激を20dBだけ増幅させる必要
がある場合、多重AMSSAEP刺激は最初に20dBの利得を使用して被験者
に与えられる。多重SSAEP刺激のどの成分に対しても有意なSSAEP応答
が検出されない場合、補聴器のこの周波数領域に対する利得は例えば、+5dB
SPLのステップで最大3回まで増大されてもよい。あるいは、多重SSAEP
刺激のどの成分に対しても有意なSSAEP応答が検出されない場合、多重SS
AEP刺激の第1成分かSSAEP刺激の第2成分のどちらか、またはSSAE
P刺激の両方の成分が例えば、+5dBSPLのステップで最大3回まで増大さ
れてもよい。この方法において、相互の影響(interaction)が評価され、結果
的に補聴器に対して最小の全体的な利得となる利得パラメーターが自動的に選択
されてもよい。
【0159】 客観的聴能測定試験装置10はまた、被験者に複数の強度で多重SSAEP刺
激を与え、SSAEP応答を記録することによって、被験者の聴能測定閾値を客
観的に測定するために使用されてもよい。客観的聴能測定試験装置10はSSA
EP応答の検出及びSSAEP応答の振幅に基づいてSSAEP刺激の強度レベ
ルの調節をする。多重SSAEP刺激が使用されるので、複数の聴能測定閾値を
同時に推定することができる。SSAEP刺激と共に推定された聴能測定閾値は
行動聴能測定閾値(behavioral audiometric threshold)と相関があることが実
験的に示されている。
【0160】 客観的聴能測定閾値評価法は100%の振幅変調深さ及び、少なくとも0.5
オクターブ以上分離した搬送波周波数を持った4個またはそれ以上のAMSSA
EP試験信号から成る多重SSAEP刺激を使用することを含む。あるいは、多
重SSAEP刺激は各々が20%程度のFM変調深さを持ったFM試験信号から
構成されてもよい。多重SSAEP刺激のAM及びFM成分に対するこれらの変
調深さの使用は聴能測定試験が周波数特有(frequency specific)となることを
可能にする。SSAEP刺激はまた、同様な変調深さを持ったMMまたはOVM
MSSAEP試験信号から構成されてもよい。さらに、SSAEP刺激はまた、
結果として生ずるSSAEP刺激が優勢的に周波数特有となるような変調方法で
、指数変調信号によって変調された包絡線を持つこともできる。
【0161】 客観的聴能測定閾値評価法はさらに、多重SSAEP刺激の各成分の強度を独
立に、または同時に調節することを含む。独立に調節する場合、多重SSAEP
刺激の成分の強度は記録されているEEGデータで対応するSSAEP応答が検
出されたときに減少させられる。独立強度調節は多重SSAEP刺激の各成分が
リアルタイムで調節可能な別々のDACに送信される場合に達成可能となる。あ
るいは、多重SSAEP刺激の成分はデジタル的に組み合わされ、(被験者の各
耳に対して1つずつの)2つのDACを介して送信されてもよい。この場合、多
重SSAEP刺激の任意の成分は他の成分とは独立に、デジタル的に調節されて
多重SSAEP刺激に組み込まれる。これはDACが高い強度の成分が存在する
ときに、弱い強度の成分の正確な送信を可能にするために(例えば、16ビット
またはそれ以上の)十分な分解能を持っている場合に実施することができる。
【0162】 この原理を説明するために、多重SSAEP刺激は50dBSPLで0.5、
1、2、4kHzの搬送波周波数を持った4つのAM試験信号から成っていると
する。4つの試験信号の各々は(当然、試験装置で使用される特定のデータ取得
ボードにも依存するが)各々約16,384ビットの16ビットのバッファで表
される。1kHzの搬送波周波数のAM試験信号に対するSSAEP応答が最初
に有意になった場合、他の試験信号の成分を50dBSPLで与えながら、この
AM試験信号を40dBSPLで与えるために、この試験信号は10dBSPL
だけ減少させられなければならない。
【0163】 多重SSAEP刺激はプロセッサー12のRAMに格納されるので、新規の多
重SSAEP刺激は(この時点で、1kHz搬送波周波数を持った減少した強度
のAM試験信号成分と共に)試験信号成分を足し合わせることによって生成され
、DAC16の出力バッファに送られてもよい。この場合、出力バッファが最初
にSSAEP刺激の2倍の長さで規定される、二重バッファ(dual buffer)技
術を使用することができる。そして、多重SSAEP刺激はバッファの最初の半
分にロードされる。新規の多重SSAEP刺激が生成されたときには、第1のバ
ッファが終了したときにDAC16のアナログデータの変換結果のためのメモリ
ーアドレスを変化させるだけで、被験者に新規の多重SSAEP刺激をシームレ
スに(すなわち、継ぎ目のない状態で)送ることができるように、新規の多重S
SAEP刺激を出力バッファの第2の半分にロードすることができる。
【0164】 あるいは、多重SSAEP刺激の全体を再生成する代わりに、刺激流動法(St
imulus Flux method)を使用して、多重SSAEP刺激内の単一の成分の強度が
調節されてもよい。刺激流動法は多重SSAEP刺激の各成分に対する波形を別
々に生成及び格納することによって、多重SSAEP刺激内の単一の成分の強度
を変更することを含む。多重SSAEP刺激の特定の成分の強度が調節されなけ
ればならない場合、対応する波形が多重SSAEP刺激から減ぜられるときに、
所望の成分の強度が所望の値に調節されるように、対応する波形の振幅に必要な
増幅率が乗算される。そして、新規の多重SSAEP刺激はDAC16の出力バ
ッファにロードされ、その後に被験者60に与えられる。
【0165】 客観的聴能測定閾値評価法を実施するためのアルゴリズムは適応性階段法(ad
aptive staircase method)を含んでもよい。適応性階段法は聴能測定閾値をス
テップの大きさの値を調節することによって可能な限り効率良く一括するために
(または、収束させるために)構成される。ステップの大きさは多重SSAEP
刺激を被験者に与えている間に多重SSAEP刺激内の成分の強度を増大または
減少させるために使用される。ステップの大きさは任意の刺激の強度でのSSA
EP応答の検出と聴能測定閾値の推定との連続的な反復に基づいて調節されても
よい。聴能測定閾値の1つの可能な定義は、最小のステップの大きさを使用した
ときに検出されたSSAEP応答と検出されなかったSSAEP応答を生じた2
つの刺激強度の間の、多重SSAEP刺激の(聴能測定閾値を決定しようとして
いる)特定の成分の強度である。聴能測定閾値は図11に示されている階段手順
(staircase procedure)を使用して、反復された聴能測定閾値推定に基づいて
確定されてもよい。
【0166】 客観的聴能測定閾値評価法はまた、最初の刺激強度、最初のステップサイズ、
及び最小ステップサイズの選択を含む。刺激強度の最大値及び最小値は方法が、
それ以上またはそれ以下で聴能測定閾値を試験しない最大の値及び最小の値に設
定されなければならない。ステップサイズの変化に対するルールが決められても
よい。さらに、ステップサイズは時間と共に減少してもよいし、試験される強度
の残りの範囲と共に変化してもよい(例えば、ステップサイズは現在の刺激強度
と試験される刺激強度の最初値または最大値との間の半分の値によって規定され
てもよい)。
【0167】 聴能測定閾値が推定されるときの精度(例えば、5または10dBSPL)を
決定するための、刺激サイズの最小値が設定されなければならない。設定が必要
な他のパラメーターはSSAEP応答が存在するか、しないかを判定するための
基準である。応答を検出するために位相重み付けt検定または位相区間法が使用
されてもよい。あるいは、この分野で周知の他の検出法が使用されてもよい。S
SAEP刺激に対するSSAEP応答が存在しないことを判定するための基準は
処理されたEEGデータの残留性バックグラウンドノイズ(residual backgroun
d noise)の最初レベルに基づいて調節されてもよい。この基準はまた、試験が
満了するまでの時間制限を含んでもよい。あるいは、これらの両方の基準が使用
されてもよい。
【0168】 客観的聴能測定閾値評価法は以下のように実施されてもよい。複数の試験信号
成分が任意の強度レベルで与えられる多重SSAEP刺激に組み合わされる。あ
るいは、単一の試験信号成分がSSAEP刺激に使用されてもよい。被験者にS
SAEP刺激が送信されるのと同時に、EEGデータが記録される。続いて、記
録されたEEGデータはSSAEP応答の検出のために分析される。SSAEP
応答が検出されるとすぐに、SSAEP応答を誘発した(TS1で示される)試
験信号の成分の強度は、試験信号の成分TS1の現在の強度と聴能測定閾値試験
で試験される強度のレベルの最小値との間の半分の大きさのdBSPLに等しい
ステップサイズだけ減少させられる。そして、新規のSSAEP刺激はこの新規
の試験信号成分TS1に基づいて構築される。
【0169】 方法は前の処理と同じステップ:多重SSAEP刺激を与えること、EEGデ
ータを記録すること、及びSSAEP応答のためにデータを分析することを含む
。プロトコルはまた、検出されたSSAEP応答を誘発した多重SSAEP刺激
の成分のためのステップサイズを半分にすることを含む。それゆえ、SSAEP
応答が試験信号成分TS1に対して検出された場合、試験信号成分TS1に対す
る刺激強度は新規のステップサイズだけ減少させられる。あるいは、試験信号成
分TS1に対する応答が検出されない場合、試験信号成分TS1に対する強度レ
ベルは新規のステップサイズだけ増大させられる。SSAEP応答が検出されな
い場合、それが記録されたEEGデータの過剰なノイズによるものでないことを
確実にするために、記録されたEEGデータのノイズレベルの推定が行われても
よい。ノイズ推定はまた、任意の多重SSAEP刺激を送信する試験時間を増大
させるための増大率として使用されてもよい。すなわち、試験時間は記録された
EEGデータのノイズの量の関数として延長されてもよい。
【0170】 客観的聴能測定閾値評価法はさらに、多重SSAEP刺激の全ての試験信号の
成分に対する閾値が得られるまで閾値交差(threshold crossing)を得ることを
含む。あるいは、多重SSAEP刺激のいくつかの試験信号成分に対して十分な
数の閾値交差が得られ、他の試験信号成分に対して得られていないときに、閾値
の得られていない試験信号成分から構成される新規の多重SSAEP刺激が構築
されてもよい。そして、試験はこの新規の多重SSAEP刺激と共に続けられる
【0171】 客観的聴能測定閾値評価法はさらに、多重SSAEP刺激の全ての試験信号成
分の強度を同時に調節することを含んでもよい。そして、多重SSAEP刺激の
いくつかの試験信号成分は、特定の継続時間の後、これらの試験信号成分に対し
てSSAEP応答が検出されたときに除去されてもよい。そして、多重SSAE
P刺激の残りの試験信号成分は、例えば90秒等のもう1つの継続時間の対して
送信されてもよい。単一のSSAEP刺激に対するSSAEP応答の継続時間が
約90秒要するとすると、この聴能測定閾値検出手順は単一の試験信号成分を持
ったSSAEP刺激の試験の約2倍速く行われる。さらに、AM、FM、OVM
M、またはMM試験信号から成るSSAEP刺激は被験者にバイノーラルに(す
なわち、被験者の両耳に)与えられることができるので、客観的聴能測定閾値評
価法は各耳に別々に与えられるSSAEP刺激の試験に比べ、4倍速く行うこと
ができる。
【0172】 あるいは、客観的聴能測定閾値評価法は多重SSAEP刺激の試験信号成分を
異なった強度で与えてもよい。500Hz及び4000Hzの搬送波周波数を持
った試験信号に対するSSAEP応答は1000Hz及び2000Hzの搬送波
周波数を持った試験信号に対するSSAEP応答に比べて、検出されるためによ
り長い時間を必要とするので、前者の試験信号成分の刺激強度は後者の試験信号
成分に対して増大されてもよい。
【0173】 したがって、500Hz及び4000Hzの搬送波周波数を持った試験信号成
分の強度は1000Hz及び2000Hzの搬送波周波数を持った試験信号成分
に対する強度レベルより10dBSLP大きい値で与えられてもよい。(ここで
、重要なのは周波数の範囲であり、上述の周波数が説明のためであり、正確にそ
の値である必要がないことは注意しなければならない。)この様式により、試験
信号成分に対するSSAEP応答は全て、ほぼ同じ時間で検出することができる
。あるいは、500Hz及び4000Hzの搬送波周波数を持った試験信号成分
は基底膜(basilar membrane)のかなり離れた、異なった領域で変換され、さら
に、これらの特定の刺激にSSAEP応答は両方とも検出されるために長い時間
を要するので、多重SSAEP刺激は500Hz及び4000Hzの搬送波周波
数を持った試験信号等の、2つだけの信号成分から構成されてもよい。
【0174】 客観的聴能測定閾値評価法が完了したとき、結果はこの分野の技術者に一般的
な、標準的な聴能測定形式で表すことができる。試験結果の表示は試験信号成分
が単独で、または他の試験信号成分との組み合わせで与えられたときに、試験信
号成分に対するSSAEP応答が検出されたかをハイライト(または、強調表示
)することを含んでもよい。例えば、これらのSSAEP応答は特定の色で描か
れたり(または、囲われたり)、ハイライトされたりしてもよい。試験から得ら
れた実際の聴能測定閾値に加え、高い刺激強度で与えられた試験信号成分に対す
る、検出されたSSAEP応答から外挿された(extrapolated)、聴能測定閾値
の推定が表示されてもよい。例えば、60、50、40dBSPLで与えられた
試験信号成分に対して得られたSSAEP応答の増幅器の減少を考慮することに
よって、検出されたSSAEP応答の振幅を接続する直線を平均のバックグラウ
ンドEEGノイズに射影することによってSSAEP応答が検出されないだろう
ということが推定されてもよい。
【0175】 (複数感覚試験(Multi Modality Testing)) 図12を参照すると、客観的聴能測定試験装置10の代替的な実施例は客観的
複数感覚試験装置200から成る。図12において、図1aに示されている客観
的聴能測定試験装置10の構成要素と同一または同様な要素は同じ番号で示され
ている。客観的複数感覚試験装置200は被験者60の聴覚システムを試験しな
がら、他の感覚を同時に試験するために使用することができる。この実施例にお
いては、視覚及び体性感覚(somatosensory)が聴覚の試験と同時に試験される
。他の実施例においては、他の感覚が聴覚システムの試験と同時に試験されても
よい。複数感覚の試験は聴覚の異常が、例えば多発性硬化症等の、神経系のより
広範囲の障害の一部であるかを決定することを可能にすることができる。さらに
、複数感覚試験は神経学上の異常を検査または研究するために使用することもで
きるだろう。
【0176】 客観的複数感覚試験装置200はプロセッサー12、少なくとも1つのDAC
204及び少なくとも1つのADC206を持ったデータ取得ボード202、増
幅器22、208、210、フィルター24、212、214、変換器26、2
16、218、センサー28、220、224、増幅器30、224、226、
並びにフィルター32、228、230を含む。プロセッサー12はさらに、客
観的複数感覚試験装置200の多様な機能をエンコードしたソフトウェアプログ
ラム232を含む。ソフトウェアプログラム232は信号生成器234、変調器
236、並びにノイズリダクションモジュール240及び検出モジュール242
を持った分析モジュール238を含む。ソフトウェアプログラム232はまた、
複数のデータベースD1−Dnを含むマスターデータベース250に接続されて
いる。プロセッサー12はまた、格納装置34及びディスプレイ36に接続され
ている。
【0177】 使用中、信号生成器234は聴覚、視覚、及び体性感覚応答電位を誘発するた
めに適当な刺激となる試験信号を生成する。変調器236は試験信号の生成のた
めに使用されてもよい。そして、試験信号は複数の出力チャネル、または複数の
単一チャネルDACを備えるDAC204に送られる。DAC204は試験信号
を増幅器22、208、210に送る。増幅器22、208、210は試験信号
の強度レベルを試験に対して適当なレベルに調節するために試験信号を増幅する
。増幅された試験信号は次に、デジタル−アナログ変換及び増幅処理において発
生した全てのノイズを取り除くためにフィルター24、212、214に送られ
る。
【0178】 増幅され、かつ濾波された試験信号は次に、試験信号が変換器によって変換さ
れ、それと同時に被験者60に送信されるように、変換器26、216、218
に送られる。変換器26は適当な試験信号を音声刺激に変換する聴覚変換器であ
ってもよい。したがって、変換器26は一組のヘッドホンまたは少なくとも1つ
の挿入型イヤホンであってもよい。音声刺激として使用される試験信号は客観的
聴能測定試験装置10と共に上述された多様な刺激のどれかであってもよい。例
えば、音声刺激は87及び93Hzの変調周波数を持った、異なった搬送波周波
数の2つのAM正弦波(すなわち、トーン)であってもよい。
【0179】 変換器216は適当な試験信号を視覚刺激(または、光学刺激)に変換する視
覚変換器であってもよい。したがって、変換器216は脈動する光(または、フ
ラッシュ)を生成することができるストロボ(または、フラッシュライト)であ
ってもよいし、格子状に並んだ発光ダイオードであってもよい。視覚刺激は被験
者60の左及び右目に対して、例えば16及び18Hzの変調レートで与えられ
てもよい。あるいは、視覚刺激は被験者60の片目だけに与えられてもよい。音
声刺激と同様に、1つの目に多重変調視覚刺激(multiple modulated visual st
imuli)が与えられてもよい。
【0180】 変換器218は適当な試験信号を触覚刺激に変換する触覚変換器であってもよ
い。したがって、変換器218は振動性触覚刺激(vibrotactile stimulator)
であってもよい。振動性触覚刺激は被験者60の少なくとも1つの指に適用され
てもよい。例えば、振動性触覚刺激は被験者の左手及び右手の人差指に適用され
てもよい。触覚刺激は例えば、23及び25Hzのレートで与えられてもよいし
、他のレートで与えられてもよい。
【0181】 複数感覚刺激を被験者60に与える場合、使用される試験信号は聴覚、視覚、
及び触覚刺激の各々に対する応答の周波数が互いに同じ、または各々の整数倍な
らず、かつ、共通因数が最小(minimum of common factor)になるように選択さ
れなければならない。これは、応答やそれらの倍音が互いに干渉しないように、
確実に行われなければならない。
【0182】 EEGデータは被験者60に複数感覚刺激が送信されている間に記録される。
被験者60のEEGデータは通常、電極であるセンサー28、220、222を
使用して記録される。これらの電極はより良いSN比を持ったEEGデータを得
るために適当な特定の領域に配置される。視覚刺激に対する応答を測定するセン
サー220は被験者60の脳の後頭部領域に配置されてもよい。触覚刺激に対す
る応答を測定するセンサー222は触覚刺激の存在に対側性(contralateral)
の頭皮の中央(central scalp)に配置されてもよい。音声刺激に対する応答を
測定するセンサー28は被験者60の頭頂に配置されてもよい。もちろん、これ
らの刺激の各々に対して他の場所に電極が配置されてもよい。例えば、これらの
センサーの配置は被験者60の頭皮の多数の(例えば、32または64箇所の)
場所の電極を使用してもよい。
【0183】 検出された電位の各々(すなわち、時系列データとして知られているEEGデ
ータ)は次に、デジタル化をするために十分なレベルに増幅するために、増幅器
30、224、226によって増幅されてもよい。増幅されたEEGデータは次
に、フィルター32、228、230によって濾波される。増幅され、かつ濾波
されたEEGデータは次に、エイリアシング(aliasing)無しでEEGデータの
サンプリングを行うために十分なサンプリングレートでデジタル化するために、
ADC206に送られる。
【0184】 サンプリングされたデータは次に、分析モジュール242によって分析される
。データは最初に、サンプリングされたデータ中のノイズを減少させ、ノイズを
減少させられたEEGデータを生成するためにノイズリダクションモジュール2
40によって処理される。ノイズリダクションモジュール240はノイズを減少
させるためにサンプル重み付け平均化を使用してもよい。ノイズリダクションモ
ジュール242はまた、適応性アーティファクト除去を使用してもよい。あるい
は、ノイズリダクションモジュール242はこの分野で周知の他のノイズリダク
ションアルゴリズムを使用してもよい。
【0185】 ノイズを減少させられたEEGデータは次に、ノイズを減少させられたEEG
データ中に何らかの応答が存在するかを決定するために、検出モジュール242
によって分析される。検出モジュール242は位相重み付けt検定、位相区間技
術、またはMRC法を実施してもよい。あるいは、検出モジュール242はこの
分野で周知の他の検出アルゴリズムを使用してもよい。検出モジュール242は
また、検出された応答が実際に信号であり、ノイズではないことを示す確率推定
(probability estimate)を与えてもよい。検出された応答は次に、マスターデ
ータベース250に含まれる、他の被験者に対する基準データ(normative data
)と比較されてもよい。この比較は被験者60が神経系に広範囲の異常(または
、障害)を持つかを示す指標を与えてもよい。
【0186】 客観的複数感覚試験装置200を利用する、複数感覚試験のための手順は以下
のステップを含む: (i)被験者60に電極を付けること; (ii)被験者60に複数感覚刺激を与えるために変換器を設定または装着するこ
と; (iii)多重応答がそれらの識別用変調周波数(signature modulation frequenc
y)によって識別できるように、各感覚に対する刺激が客観的複数感覚試験装置
200に同期している、複数感覚刺激を被験者60に送信すること; (iv)3つのEEGデータ時系列を得るために、各電極の場所からEEGデータ
を記録すること; (v)ノイズの減少したEEGデータ時系列の組を生成するために各EEGデー
タ時系列中のノイズを減少させること; (vi)ノイズの減少したEEGデータ時系列中から、応答を誘発した感覚刺激に
対して特有な変調周波数で識別される定常状態応答を検出すること;及び、 (vii)検出された応答の振幅を応答を年齢及び性別の一致した基準値(normati
ve value)と比較すること(あるいは、感覚刺激が被験者60の身体の左側及び
右側の両方に与えられた場合、この比較は被験者60内で行うこともできる)。
【0187】 (ポータブル客観的複数感覚試験装置) 強度はさらに、図13に示されているような、持ち運び式(または、ポータブ
ル)客観的複数感覚試験装置300を含む。ポータブル客観的複数感覚試験装置
300は図12に示されている客観的複数感覚試験装置200と類似しており、
多くの同一または同様な構成要素を含む。
【0188】 ポータブル客観的複数感覚試験装置300は画面304、ソフトウェアプログ
ラム306、格納装置308、複数のデータベースD1−Dnを含むマスターデ
ータベース390、及びPCMCIAデータ通信カード310を含むラップトッ
プコンピューター302から構成される。ソフトウェアプログラム306は信号
生成器234、変換器236、並びにノイズリダクションモジュール240及び
検出モジュール242を含む分析モジュール238を含む。客観的複数感覚試験
装置300はさらに、増幅器314、316、318、320、322、324
、326、328、フィルター330、332、334、336、338、34
0、342、及び変換器350、352、354、356、358、360を持
ったコントロールボックス312、並びにセンサー362、364、366を備
える。
【0189】 ポータブル客観的複数感覚試験装置300はラップトップコンピューター30
2及びコントロールボックス312をベースに構成される点を除いて、客観的複
数感覚試験装置200と同様な様式で動作する。あるいは、パームトップ(また
は、手のひらサイズのコンピューター)や他の持ち運び可能な計算装置が使用さ
れてもよい。画面304上には、ソフトウェアプログラム306によって実施さ
れる、多様なグラフィックユーザーインターフェース(GUI)ウィンドウが存
在する。これらの中にはロードプロトコルウィンドウ(Load protocol window)
370、刺激ビューウィンドウ(View Stimuli window)372、EEGビュー
ウィンドウ(View EEG window)374、データ取得ウィンドウ(data acquisit
ion window)376、連続取得ウィンドウ(continue acquisition window)3
78、及びデータ処理ウィンドウ(process data window)380がある。これ
らのGUIウィンドウはユーザーがポータブル客観的複数感覚試験装置300を
操作し、被験者60に対して多様な試験を実施することを可能にする。
【0190】 例えばNational InstrumentのDAQCard6062eカードである、PCMCIAデー
タ通信カード310はラップトップ302とコントロールボックス312との間
の機能的な通信及びデータ転送を可能にする。PCMCIAデータ通信カード3
10はコントロールボックス312に試験信号を送信し、記録されたEEGデー
タを受信する。十分なデータ転送レートを備えているという条件を満たしていれ
ば、システムの構成要素間のデータ転送を行うために他の通信システムが使用さ
れてもよい。
【0191】 コントロールボックス312はPCMCIAデータ通信カード310によって
送られる試験信号を増幅する、2つの可聴周波増幅器(audio amplifier)31
4及び316を含み、試験信号を音声刺激に変換し、被験者に音声刺激を与える
ための2つの変換器350及び352に試験信号を送る。ラップトップ302は
可聴周波増幅器314及び316の利得を介して音声刺激の強度を制御する。
【0192】 あるいは、被験者60に与えられる多重SSAEP刺激内に含まれる試験信号
の独立した強度制御を可能にするために、コントロールボックス312内に8個
またはそれ以上の可聴周波増幅器が備えられてもよい。可聴周波増幅器314及
び316の出力は次に、試験信号中のデジタル化による全てのノイズまたはアー
ティファクトを除去するためにフィルター330及び332に送られる。フィル
ター330及び332はまた、試験信号にパスバンドマスキング信号(pass ban
d masking signal)を導入するために使用されてもよい。同様な様式により、コ
ントロールボックス312はさらに、試験信号が視覚刺激または触覚刺激に変換
される前に、試験信号を操作する他の増幅器318及び320並びにフィルター
334及び336を含む。
【0193】 そして、多様な試験信号は変換器350、352、354、356によって変
換される。変換器350及び352はヘッドホンまたは挿入型イヤホンであって
もよい。変換器350及び352はまた、両耳が別個に試験されない場合、スピ
ーカーであってもよい。変換器354は被験者60への視覚刺激であり、ストロ
ボ式の光源(strobing light source)または被験者60の目の前に配置される
ゴーグルであってもよい。変換器356は被験者60に触覚刺激を与え、被験者
60の少なくとも1つの指に装着される、少なくとも1つの振動性変換器(vibr
ation transducer)であってもよい。各感覚に対する各刺激は固有な周波数で変
調される。各刺激はまた、複数感覚刺激に対する定常状態応答がそれらの識別用
変調周波数(signature modulation frequency)によって識別されるように、ポ
ータブル客観的複数感覚試験装置300に対して同期し、かつ同位相に固定(ま
たは、ロック)されなければならない。(定常状態応答は感覚刺激で使用される
変調周波数で発生する。)
【0194】 感覚刺激の各々に対する定常状態応答を記録するために、1組の電極362、
364、366が、客観的複数感覚試験装置200と共に上述されたのと同様な
様式で、被験者60の頭皮に配置される。複数感覚定常状態試験はまた、(頭皮
上に32個等の電極を使用する)多重頭皮記録(multiple scalp recording)を
使用して実施されてもよいし、特定の場所に配置された電極と共に、(例えば、
3個等の)比較的少ない数の入力データチャネルを使用して記録することによっ
て実施されてもよい。
【0195】 電極362、364、366はコントロールボックス312にEEG時系列デ
ータの組を与える。これらのEEG時系列データの組は次に、増幅器324、3
26、328によって増幅され、フィルター338、340、342によって濾
波される。あるいは、使用される増幅器及びフィルターは1つずつであってもよ
い。増幅器324、326、328の利得の設定はラップトップ302によって
制御される。フィルター338、340、342はEEG時系列データに対して
ローパス、ハイパス、及びノッチ(notch)フィルタリングを行うためのプログ
ラム可能なアナログフィルターであってもよい。
【0196】 フィルター338、340、342はまた、ラップトップ302によって制御
されてもよい。(ラップトップまたは、コントロールボックス312内の他の増
幅器及びフィルターを制御してもよい。)濾波及び増幅されたEEG時系列デー
タも組は次に、EEG時系列データの組をデジタル化し、分析モジュール238
に送るPCMCIAデータ通信カード310に送られる。EEG時系列データの
組は次に、客観的複数感覚試験装置200と共に上述されたのと同様な様式で、
ノイズリダクションモジュール240を介して、ノイズを減少させるために処理
され、検出モジュール242を介して、応答の検出のために分析される。
【0197】 ポータブル客観的複数感覚試験装置300はさらに、被験者60に装着される
補聴器装置の調節を可能にするための手段を含んでもよい。詳細に述べると、コ
ントロールボックス312は補聴器装置358及び360と通信することができ
るように構成されてもよい。通信はリボンケーブル361等の物理的な接続を介
して行われてもよい。あるいは、移植された補聴器装置の場合、通信は(移植さ
れた刺激器等の)他の生物医学的装置で使用されているようなRF遠隔測定法を
介して行われてもよい。
【0198】 ポータブル客観的複数感覚試験装置300はさらに、SSAEP刺激を使用し
た補聴器の調節法で上述された、周波数特有利得(frequency specific gain)
の設定、フィルターの勾配(filter slope)の設定、または補聴器装置358及
び360の他の関連がある設定の調節を行うために使用されてもよい。補聴器装
置358及び360の調節は熟練した医師または医療従事者によってなされても
よいし、SSAEP試験手順のパス/フェイル結果に基づいて、ラップトップ3
02によって自動的に調節されてもよい。
【0199】 付随する請求の範囲で規定される本発明の範囲から外れることなく、ここで説
明及び図示されてきた好まれる実施例に対して多様な変更または改良が可能であ
ることは理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1a】 本発明の装置の実施例の概略図である。
【図1b】 概略的な聴覚試験方法を図示している流れ図である。
【図2】 (a)雑音のある記録期間中のEEG振幅のヒストグラムである。 (b)雑音のない記録期間中のEEG振幅のヒストグラムである。 (c)図2aに示されているEEGデータに標準的な時間平均化を実施した結
果の振幅スペクトルである。 (d)図2bに示されているEEGデータに標準的な時間平均化を実施した結
果の振幅スペクトルである。 (e)図2aに示されているEEGデータにサンプル重み付け平均化を実施し
た結果の振幅スペクトルである。 (f)図2bに示されているEEGデータにサンプル重み付け平均化を実施し
た結果の振幅スペクトルである。 (g)図2aに示されているEEGデータに振幅排除を実施し、さらに正常時
間平均化を実施した結果の振幅スペクトルである。 (h)図2bに示されているEEGデータに振幅排除を実施し、さらに正常時
間平均化を実施した結果の振幅スペクトルである。
【図3】 (a)SSAEP応答を含むEEGデータポイントの平均化されたスイープの
F−試験を結果のプロットである。 (b)図3aに示されているデータの組に対する位相重み付けt検定の結果の
プロットである。
【図4】 (a)50dBSPL刺激強度及び25%の周波数変調深さに対するMMSS
AEP刺激及びAMSSAEP刺激へのSSAEP応答の振幅のグラフである。 (b)40dBSPL刺激強度及び25%の周波数変調深さに対するMMSS
AEP刺激及びAMSSAEP刺激へのSSAEP応答の振幅のグラフである。 (c)30dBSPL刺激強度及び25%の周波数変調深さに対するMMSS
AEP刺激及びAMSSAEP刺激へのSSAEP応答の振幅のグラフである。 (d)50dBSPL刺激強度及び10%の周波数変調深さに対するMMSS
AEP刺激及びAMSSAEP刺激へのSSAEP応答の振幅のグラフである。 (e)40dBSPL刺激強度及び10%の周波数変調深さに対するMMSS
AEP刺激及びAMSSAEP刺激へのSSAEP応答の振幅のグラフである。 (f)30dBSPL刺激強度及び10%の周波数変調深さに対するMMSS
AEP刺激及びAMSSAEP刺激へのSSAEP応答の振幅のグラフである。
【図5】 (a)振幅変調及び周波数変調された成分を含むSSAEP刺激への応答が、
どのようにSSAEP刺激の振幅変調された成分へのSSAEP応答とSSAE
P刺激の周波数変調された成分へのSSAEP応答との、ベクトルの加法として
モデル化することができるかを図示しているプロットである。 (b)周波数変調された成分の位相がSSAEP刺激の振幅変調された成分の
位相に対して変化するとき、振幅変調及び周波数変調された成分を含むSSAE
P刺激への応答が、どのように正弦波としてモデル化することができるかを図示
しているグラフである。
【図6】 (a)AMSSAEP刺激、FMSSAEP刺激、及びIAFMSSAEP刺
激に対するSSAEP応答の振幅スペクトルである。 (b)図6aに示されているSSAEP応答の検出を示している極性プロット
のグループである。
【図7】 (a)50dBpSPLの刺激強度に対するAMSSAEP刺激との比較で、
SSAEP刺激に指数変調信号を使用したときの、SSAEP応答のパーセント
での増大を示している試験結果のグラフである。 (b)30dBpSPLの刺激強度に対するAMSSAEP刺激との比較で、
SSAEP刺激に指数変調信号を使用したときの、SSAEP応答のパーセント
での増大を示している試験結果のグラフである。 (c)50dBpSPLの刺激強度に対するAMSSAEP刺激との比較で、
SSAEP刺激に指数変調信号を使用したときの、SSAEP応答の振幅を示し
ている試験結果のグラフである。 (d)30dBpSPLの刺激強度に対するAMSSAEP刺激との比較で、
SSAEP刺激に指数変調信号を使用したときの、SSAEP応答の振幅を示し
ている試験結果のグラフである。
【図8】 被験者のグループの右及び左の耳にSSAEP刺激を与えたとときのSSAE
P応答に対する、80及び160Hz変調レートに対して計算された潜伏時間の
グラフの組である。
【図9】 多様な被験者に対するIAFMSSAEP刺激への有意な応答の数の関数とし
て表された、単語識別のプロットである。
【図10】 SSAEP刺激の変調レートの関数として表された、若い対照標準被験者及び
、比較的少ない聴力障害を持った老年者の被験者のグループに対する、SSAE
P応答の振幅のグラフである。
【図11】 SSAEP応答が検出されたかどうかに基づいて、自動的に音声の強度を調節
するアルゴリズムを使用して、聴覚閾値がどのように評価されるかを示す概略的
なグラフである。
【図12】 客観的複数感覚試験装置の概略図である。
【図13】 複数感覚試験を実施することができる、客観的聴能測定試験装置のポータブル
版の概略図である。
【符号の説明】
10 客観的聴能測定試験装置 12 プロセッサー 14 データ取得ボード 16 デジタル−アナログ変換器 18 アナログ−デジタル変換器 20 聴能測定器 22 フィルター 24 増幅器 26 音響変換器 28 センサー(電極) 30 増幅器 32 フィルター 34 格納装置 36 ディスプレイ 40 ソフトウェアプログラム 42 信号生成器 44 変調器 46 分析モジュール 48 ノイズリダクションモジュール 50 検出モジュール 52 マスターデータベース 60 被験者 70 応答ベクトル 72 信頼限界の上限 74 応答ベクトル 76 信頼限界の上限 80 MMSSAEP刺激に対する応答 82 AM成分に対する応答 84 FM成分に対する応答 86 最大の振幅を持った応答 88 正弦波としてモデル化された応答曲線 99 応答曲線 100 老年の被験者のSSAEP応答振幅 102 基準対照被験者のSSAEP応答振幅 200 客観的複数感覚試験装置 202 データ取得ボード 204 デジタル−アナログ変換器 206 アナログ−デジタル変換器 208,210 増幅器 212,214 フィルター 216,218 変換器 220,222 センサー 224,226 増幅器 228,230 フィルター 232 ソフトウェアプログラム 234 信号生成器 236 変換器 238 分析モジュール 240 ノイズリダクションモジュール 242 検出モジュール 250 マスターデータベース 300 ポータブル客観的複数感覚試験装置 302 ラップトップコンピューター 304 画面 306 ソフトウェアプログラム 308 格納装置 310 データ通信カード 312 コントロールボックス 314,316 可聴周波増幅器 318,320 増幅器 324−328 増幅器 330−336 フィルター 338−342 フィルター 350−356 変換器 358,360 補聴器装置 361 リボンケーブル 362−366 センサー(電極) 390 マスターデータベース 370 ロードプロトコルウィンドウ 372 刺激ビューウィンドウ 374 EEGビューウィンドウ 376 データ取得ウィンドウ 378 連続取得ウィンドウ 380 データ処理ウィンドウ
【手続補正書】
【提出日】平成15年4月17日(2003.4.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/287,387 (32)優先日 平成13年5月1日(2001.5.1) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 テレンス ダブリュー.ピクトン カナダ国 エム2エヌ 1ヴイ4 オンタ リオ、トロント、バーネット アベニュー 79 Fターム(参考) 4C038 AA01 AB01 AB05 AB07 【要約の続き】 覚試験を実施するように構成されてもよい。

Claims (57)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験者の聴力を試験する方法であって: (a)少なくとも1つの試験信号を選択すること; (b)少なくとも1つの変調試験信号を生成するために、指数変調信号によって
    、前記少なくとも1つの試験信号の振幅と周波数の少なくとも1つを変調するこ
    と; (c)音声刺激を生成するために前記少なくとも1つの変調試験信号を変換し、
    音声刺激を前記被験者に与えること; (d)前記被験者に前記音声刺激を与えるのと実質的に同時に前記被験者から電
    位を検出すること;及び、 (e)前記電位が音声刺激への応答で少なくとも1つの定常状態応答を示すデー
    タを含むかを決定するために前記電位を分析すること、 のステップから成る方法
  2. 【請求項2】 前記指数変調信号が1より大きく4より小さい、または4に
    ほぼ等しい指数を持った正弦波信号から成る、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記指数変調信号が以下の式によって定義される、請求項1
    に記載の方法: 【数1】 ここで、y[n]は前記指数変調信号を表すデータポイントの時系列;maはA
    M変調深さ;famはAM変調周波数;tはデータポイントの時間間隔;nは任
    意のデータポイント;eamは前記指数変調信号の指数である。
  4. 【請求項4】 ステップ(b)及び(e)がソフトウェアプログラムによっ
    て実施される、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 被験者の聴力を試験する方法であって: (a)第1位相と共に振幅変調された成分及び第2位相と共に周波数変調された
    成分を持った少なくとも1つの信号であって、第2位相が被験者からの応答の増
    大を誘発するために第1位相に対して調整されている信号を含む最適ベクトル混
    合変調試験信号を生成すること; (b)音声刺激を生成するために前記少なくとも1つの変調試験信号を変換し、
    前記音声刺激を前記被験者に与えること; (c)前記被験者に前記音声刺激を与えるのと実質的に同時に前記被験者から電
    位を検出すること;及び、 (d)前記電位が前記音声刺激への応答で少なくとも1つの定常状態応答を示す
    データを含むかを決定するために前記電位を分析すること、 のステップから成る方法。
  6. 【請求項6】 被験者の特徴及び刺激の特性に相関がある、基準最適位相差
    データのデータベースを作成することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 第1位相に対して第2位相を調節するために、前記基準最適
    位相差データのデータベースを使用することをさらに含む、請求項5に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 被験者の聴力を試験する方法であって: (a)振幅変調された成分及び周波数変調された成分を持った、少なくとも1つ
    の独立に振幅変調及び周波数変調された信号であって、前記振幅変調された成分
    が第1変調周波数及び第1搬送波周波数を持ち、前記周波数変調された成分が第
    2変調周波数及び第2搬送波周波数を持ち、第1変調周波数が第2変調周波数と
    実質的に異なり、第1搬送波周波数が第2搬送波周波数と実質的に同じである信
    号を含む試験信号を生成すること; (b)音声刺激を生成するために前記少なくとも1つの変調試験信号を変換し、
    前記音声刺激を被験者に与えること; (c)前記被験者に前記音声刺激を与えるのと実質的に同時に前記被験者から電
    位を検出すること;及び、 (d)前記電位が前記振幅変調された成分の各々に応答した定常状態応答及び、
    前記周波数変調された成分の各々に応答した定常状態応答を示すデータを含むか
    を決定するために前記電位を分析すること、 のステップから成る方法。
  9. 【請求項9】 被験者の聴力を試験するための装置であって: (a)第1位相と共に振幅変調された成分及び第2位相と共に周波数変調された
    成分を持った少なくとも1つの信号を含む試験信号を生成するための信号生成器
    であって、第2位相を第1位相に対して調節するための手段を備えた信号生成器
    ; (b)音声刺激を生成し、前記音声刺激を被験者に与えるために前記試験信号を
    処理及び変換するために前記信号生成器に電気的に接続された変換器; (c)前記被験者に前記音声刺激を与えるのと実質的に同時に前記被験者から電
    位を検出するためのセンサー;及び、 (d)前記電位が前記少なくとも1つの音声刺激への応答を示すデータを含むか
    を決定するために電位を受信し、分析するためにセンサーに電気的に接続された
    プロセッサー、 から成る装置。
  10. 【請求項10】 被験者の特徴及び刺激の特性に相関がある、基準最適位相
    差データのデータベースをさらに含む、請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記プロセッサーがさらに、少なくとも1つの独立な振幅
    変調及び周波数変調された信号を生成するように構成されている、請求項9に記
    載の装置。
  12. 【請求項12】 電位が定常状態誘発電位刺激への応答で少なくとも1つの
    定常状態応答の存在を示すデータを含むかを決定するために前記電位を分析する
    ための方法であって: (a)被験者に誘発電位刺激を与えること; (b)複数のデータポイントを得るために、前記被験者に前記刺激を与えるのと
    実質的に同時に、前記被験者から電位を検出すること; (c)前記複数のデータポイントを第2の複数のデータポイントに変換させるこ
    と; (d)偏りのある複数のデータポイントを得るために、前記第2の複数のデータ
    ポイントに位相期待値で偏らせること;及び、 (e)応答を検出するために前記偏りのある複数のデータポイントに統計的試験
    を適用すること、 から成る方法。
  13. 【請求項13】 ステップ(c)及び(d)が: (f)前記複数のデータポイントから複数のスイープを形成する; (g)複数の平均されたデータポイントを得るために、前記複数のスイープを平
    均化すること; (h)前記平均化された複数のデータポイントに対する複数のフーリエ成分を計
    算すること; (i)前記複数のフーリエ成分に対する振幅(ai)及び位相(θi)を計算す
    ること;及び、 (j)以下の式に従って偏りのあるデータポイント(pi)を得るために振幅(
    ai)に偏らせること; 【数2】 ここで、θeは位相期待値である、 のステップから成る、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 ステップ(e)が: (k)前記応答が発生すべきフーリエ成分の付近のノイズを表す、偏らされた振
    幅に対して片側スチューデントのt検定を使用して信頼限界の上限を計算するこ
    と;及び、 (l)前記偏らされた振幅が前記信頼限界の上限より大きいかを決定するために
    、前記応答が発生すべきフーリエ成分の前記偏らされた振幅を前記信頼限界の上
    限と比較すること、 から成る、請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記位相期待値が被験者の特徴及び刺激の特性と相関のあ
    る基準位相期待値のデータベースから得られる、請求項12に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記位相期待値が大きめの強度を持った刺激を使用して前
    記被験者に対して以前に行われた試験から得られる、請求項12に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記刺激が応答が検出された他の成分を含み、前記位相期
    待値が既に検出された前記応答に対する前記位相値の外挿によって得られる、請
    求項12に記載の方法。
  18. 【請求項18】 誘発電位刺激への応答を検出するための方法であって: (a)被験者に誘発電位刺激を与えること; (b)複数のデータポイントを得るために、前記被験者に前記刺激を与えるのと
    実質的に同時に、前記被験者から電位を検出すること; (c)前記複数のデータポイントに対する位相値を計算することであって、適当
    な数の計算された位相値が予め決められた位相値範囲に入ったときに応答が検出
    されたとして計算すること、 のステップから成る方法。
  19. 【請求項19】 ステップ(c)が: (d)複数のデータポイントを時間区分に分割すること; (e)各時間区分に対して前記応答が発生すべき周波数に対してフーリエ成分を
    計算すること; (f)ステップ(e)で計算された各フーリエ成分の位相を計算すること; のステップから成る、請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 (g)目標位相範囲を計算すること; (h)目標位相範囲内の位相を持った前記フーリエ成分の数(N)を計算するこ
    と;及び、 (i)複数のデータポイントが応答を含むかを決定するために、Nと共に二項分
    析を使用すること、 のステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記目標位相範囲が被験者の特徴及び刺激の特性に相関の
    ある基準位相期待値のデータベースに基づいて計算される、請求項20に記載の
    方法。
  22. 【請求項22】 被験者の聴力を試験するための装置であって: (a)試験信号を生成するための信号生成器; (b)音声刺激を生成し、前記音声刺激を被験者に与えるために前記試験信号を
    処理及び変換するために前記信号生成器に電気的に接続された変換器; (c)前記被験者に前記音声刺激を与えるのと実質的に同時に前記被験者から電
    位を検出するためのセンサー;及び、 (d)前記電位が前記少なくとも1つの音声刺激への応答を示すデータを含むか
    を決定するために電位を受信し、分析するためにセンサーに電気的に接続された
    プロセッサー、 から成り、前記分析が前記電位を位相期待値に基づいて偏らせることを含む装置
  23. 【請求項23】 被験者の特徴及び刺激の特性に相関のある基準位相期待値
    のデータベースをさらに含む、請求項22に記載の装置。
  24. 【請求項24】 定常状態誘発電位刺激試験中に得られた少なくとも1つの
    信号及びノイズを含む複数のデータポイントに対するノイズリダクションの方法
    であって: (a)前記複数のデータポイントを取得すること; (b)前記複数のデータポイントを複数の時間区分に分割すること;及び、 (c)各時間区分に適合性のあるノイズリダクションを適用すること、 のステップから成る方法。
  25. 【請求項25】 重み付けが前記信号の周波数の付近の周波数を持ったノイ
    ズの分散に基づいて計算される、サンプル重み付け平均化を実施することを含む
    、請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記サンプル重み付け平均化が: (d)時間区分を連鎖することによって複数のスイープを形成すること; (e)複数の濾波されたスイープを得るために前記スイープの各々を濾波するこ
    と; (f)スイープが行であり、複数のスイープの時間区分が列である第1マトリッ
    クスを形成するために前記時間区分の各々を整列し、重み付けを計算するために
    使用される濾波されたマトリックスを形成するために同様な様式で前記濾波され
    たスイープの各々を整列すること; (g)前記濾波されたマトリックスの前記時間区分の各々に対するノイズ分散推
    定値を得るために、前記濾波されたマトリックスの前記時間区分の各々の分散を
    計算すること; (h)前記時間区分の各々に対する標準化されたノイズ分散推定値を得るために
    、前記濾波されたマトリックスの前記時間区分の各々に対するノイズ分散推定値
    を前記濾波されたマトリックスの列に沿った前記時間区分に対する全てのノイズ
    分散推定値の合計で割ることによって、前記濾波されたマトリックスの時間区分
    の各々のノイズ分散推定値を標準化すること; (i)時間区分の各々の重み付けを得るために前記標準化されたノイズ分散推定
    値の各々を反転し、複数の重み付けされた時間区分を得るために第1マトリック
    スの時間区分の各々に対応する重み付けを乗算すること;及び、 (j)単一の推定値を得るために、第1マトリックスの全ての重み付けされた時
    間区分を第1マトリックスの列に沿って足し合わせること、 のステップから成る、請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記濾波することが、計算された重み付けが少なくとも1
    つの信号が存在する周波数領域に局在した周波数領域に基づいて計算されるよう
    に、少なくとも1つの信号が存在する周波数領域に局在したパスバンド領域を持
    ったバンドパスフィルターを使用することを含む、請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 被験者の聴力を客観的に試験する方法であって: (a)聴覚試験を選択すること; (b)前記聴覚試験のために少なくとも1つの成分を含む適当な試験信号を生成
    すること; (c)刺激を生成するために前記試験信号を変換し、前記刺激を被験者に与える
    こと; (d)前記被験者に前記刺激を与えるのと実質的に同時に前記被験者から電位を
    検出すること;及び、 (e)少なくとも1つの応答を検出するために前記電位を分析すること、 のステップから成る方法。
  29. 【請求項29】 前記聴覚試験が検出された応答に対する潜伏時間値を計算
    すること、及び前記被験者の聴覚システムの正常/異常状態の指標を得るために
    前記潜伏時間値を基準潜伏時間値のデータベースと比較することから成る潜伏時
    間試験である、請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記潜伏時間試験が: (f)前記検出された電位の検出された応答の各々に対してい開始位相を計算す
    ること; (g)360°から開始位相の各々を減算することによって検出された応答の各
    々に対する位相遅延(P)を計算すること; (h)以下の式に従って検出された応答の各々に対する潜伏時間値(L)を計算
    すること: 【数3】 ここで、Nは前記刺激の対応する成分に対する検出された応答の各々が発生する
    前に、前記刺激に発生したサイクルの数であり、fmは前記検出された応答の周
    波数である; (i)前記被験者の聴覚システムの正常/異常状態の指標を得るために前記潜伏
    時間値を基準潜伏時間値のデータベースと比較すること、 から成る請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 Nが約1であり、fmが約75から100Hzまたは約1
    50から190Hzの範囲である、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記潜伏時間試験がさらに、 (j)第1検出応答に対する第1潜伏時間値及び、第2検出応答に対する第2潜
    伏時間値を計算すること; (k)潜伏時間値の差を得るために第1潜伏時間値と第2潜伏時間値との間の差
    を見つけること; (l)前記被験者の聴覚システムの状態の指標を得るために、前記潜伏時間値の
    差を基準潜伏時間差のデータベースと比較すること、 のステップを含む、請求項29に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記聴覚試験が補聴器を付けた状態での試験であり: (m)前記被験者に補聴器を装着すること; (n)ステップ(b)から(e)を実施すること; (o)ステップ(e)で適当な数の応答が検出されない場合、前記補聴器を調節
    すること; (p)前記電位で適当な数の応答が検出されるまでステップ(n)及び(o)を
    実施すること、 のステップを含む、請求項28に記載の方法。
  34. 【請求項34】 応答が検出されない前記試験信号の成分の周波数領域と実
    質的に同じ周波数領域に対して前記補聴器の利得を調節することによってステッ
    プ(o)を実施する、請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記聴覚試験がAM/FM識別試験であり、前記試験信号
    が少なくとも1つの独立な振幅変調及び周波数変調された信号を含み、前記AM
    /FM識別試験が: (q)ステップ(b)から(e)を実施すること; (r)前記刺激に対して発生する可能性がある応答の全ての数で除算された、検
    出された応答の数に従って応答比を計算すること;及び、 (s)前記応答比に相関のある言語識別スコアを推定すること、 のステップを含む、請求項28に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記試験信号がさらに雑音マスキングを含む、請求項35
    に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記聴覚試験がAM/FM識別試験であり、前記試験信号
    が振幅変調成分及び周波数変調成分を含み、前記AM/FM識別試験が: (t)ステップ(b)から(e)を実施すること; (u)前記周波数変調成分に対する応答の第1振幅を計算すること; (v)前記振幅変調成分に対する応答の第2振幅を計算すること; (x)前記第1振幅を前記第2振幅で除算することによって振幅比を計算するこ
    と;及び、 (y)前記被験者の聴覚システムの状態の指標を得るために、前記振幅比を基準
    振幅比のデータベースと比較すること、 のステップを含む、請求項28に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記試験信号が複数の振幅変調成分及び周波数変調成分の
    組を含み、各組に対してステップ(u)から(y)を実施することを含む、請求
    項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記聴覚試験が深さ敏感度試験であり、前記試験信号が変
    調深さを持った1つまたは複数の振幅変調成分または変調深さを持った1つまた
    は複数の周波数変調成分を含み、前記深さ敏感度試験が: (z)ステップ(b)から(e)を実施すること; (aa)検出された応答の各々に対して応答振幅の推定を得ること; (bb)前記被験者の聴覚システムの状態の指標を得るために、前記応答振幅の
    推定を基準応答振幅のデータベースと比較すること、 のステップを含む、請求項28に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記深さ敏感度試験がさらに: (cc)第1変調深さを持った第1変調成分及び第2変調深さを持った第2変調
    成分を含む試験信号に対する応答を検出すること; (dd)前記第1変調成分に対する検出された応答に対する第1応答振幅及び、
    前記第2変調成分に対する検出された応答に対する第2応答振幅の推定を得るた
    めに、前記検出された応答を分析すること; (ee)前記第1応答振幅及び前記第2応答振幅から応答振幅比を計算すること
    ;及び、 (ff)前記被験者の聴覚システムの状態の指標を得るために、前記応答振幅比
    を基準応答振幅比のデータベースと比較すること、 のステップを含む、請求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記聴覚試験がレート敏感度試験であり: (gg)少なくとも2つの変調周波数から成る変調周波数の組を生成すること; (hh)各試験信号が前記変調周波数の組から選択された固有の変調周波数を持
    った、少なくとも1つの振幅変調成分を含む、試験信号の組を生成すること; (ii)前記試験信号の組の各試験信号に対してステップ(c)及び(d)を実
    施すること; (jj)前記試験信号の組の各振幅変調成分に対する応答を検出するために電位
    の組を分析し、検出された応答の各々に対する応答振幅を推定すること; (kk)前記推定された応答振幅に基づいてレート敏感度を計算すること;及び
    。 (ll)前記被験者の聴覚システムの状態の指標を得るために、前記レート敏感
    度値を基準レート敏感度値のデータベースと比較すること、 のステップを含む、請求項28に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記レート敏感度値が各振幅変調成分に対する応答振幅の
    推定値対(vs)各振幅変調成分に対する変調周波数のプロットから得られる直線
    の勾配である、請求項41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記聴覚試験が強度閾試験から成る上方閾値試験であり、
    前記試験信号が約100%の変調深さを持った振幅変調成分を含み、前記強度閾
    が: (mm)応答が検出される最小の変調深さを決定するために、検出された応答の
    各々に対する試験信号の変調深さを最小にしながら定常状態誘発電位試験を実施
    すること;及び、 (nn)前記被験者の聴覚システムの状態の指標を得るために、前記最小変調深
    さを基準最小変調深さのデータベースと比較すること、 のステップを含む、請求項28に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記上方閾値試験がさらに周波数閾試験を含み、前記試験
    信号が周波数変調深さを持った振幅変調成分を含み、前記周波数閾試験が: (oo)応答が検出される最小の変調深さを決定すること;及び、 (pp)前記被験者の聴覚システムの状態の指標を得るために、前記最小変調深
    さを基準最小変調深さのデータベースと比較すること、 のステップを含む、請求項43に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記聴覚試験が聴覚閾値試験であり、前記試験信号が、各
    々が0.5オクターブ以上分離した搬送波周波数を持った、2つ以上の振幅変調
    及び周波数変調信号の組み合わせ信号を含み、組み合わされた振幅変調及び周波
    数変調信号の各々が周波数変調成分及び振幅変調成分を持ち、周波数変調成分の
    位相が振幅変調成分の位相に対して調節されており、前記聴覚閾値試験が: (qq)組み合わされた振幅変調及び周波数変調信号の各々に対して応答が検出
    される、最小の刺激強度を決定するためにステップ(c)から(e)を実施する
    こと、 のステップを含む、請求項28に記載の方法。
  46. 【請求項46】 組み合わされた振幅変調及び周波数変調信号の各々の包絡
    線が指数変調信号によって変調される、請求項45に記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記聴覚閾値試験が前記電位のノイズの量に依存して調節
    される最大時間限度の間実施される、請求項45に記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記聴覚閾値試験が前記刺激誘発応答の全ての成分が同じ
    振幅を持つように、小さめの振幅を持った応答を誘発する傾向がある前記刺激中
    の成分の強度を上方に調節することを含む、請求項45に記載の方法。
  49. 【請求項49】 ステップ(e)が: (rr)サンプル重み付け平均化を利用することによって、減少したノイズの電
    位を得るために前記電位中のノイズを減少させること、 のステップを含む、請求項45に記載の方法。
  50. 【請求項50】 ステップ(e)が: (ss)前記電位が前記刺激に対する少なくとも1つの応答を示すデータを含む
    かを決定するために前記電位に位相重み付けt検定を実施すること、 のステップを含む、請求項45に記載の方法。
  51. 【請求項51】 ステップ(e)が: (tt)前記電位が前記刺激に対する少なくとも1つの応答を示すデータを含む
    かを決定するために前記電位に円状均一性の改良されたレイリー試験(MRC)
    を実施すること、 のステップを含む、請求項45に記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記成分の1つ前記強度を調節することが、前記試験信号
    に加えられたときに前記成分の1つの前記強度の所望の調節の結果となる、適当
    な位相及び振幅のもう1つの波形を生成することを含む刺激流動法を使用するこ
    とを含む、請求項45に記載の方法。
  53. 【請求項53】 被験者の聴力の客観的な試験のための装置であって: (a)被験者に実施するために聴覚試験を選択するためのセレクター; (b)少なくとも1つの試験のための成分を含む適当な試験信号を生成するため
    に、前記セレクターに電気的に接続された信号生成器; (c)音声刺激を生成し、前記音声刺激を前記被験者に与えるために前記試験信
    号を変換するために前記信号生成器に電気的に接続された変換器; (d)前記被験者に前記音声刺激を与えるのと実質的に同時に前記被験者から電
    位を検出するためのセンサー;及び、 (e)前記電位が前記少なくとも1つの音声刺激への応答を示すデータを含むか
    を決定するために前記電位を受信し、分析するために前記センサーに電気的に接
    続されたプロセッサー。 (f)前記プロセッサーに接続されたプログラム可能な補聴器であって、異なっ
    た周波数領域に対する複数のプログラム可能な利得率及び、少なくとも1つのプ
    ログラム可能なフィルタースロープを備えた補聴器、 から成る装置。
  54. 【請求項54】 被験者の少なくとも2つの感覚を試験する方法であって: (a)第1の感覚の種類を試験するために第1定常状態試験信号を選択すること
    ; (b)第1刺激を生成し、第1刺激を被験者に与えるために、第1定常状態試験
    信号を変換すること; (c)第2の感覚の種類を試験するために第2定常状態試験信号を選択すること
    ; (d)第2刺激を生成し、第2刺激を前記被験者に与えるために、第2定常状態
    試験信号を変換すること; (e)前記被験者に両方の刺激を与えるのと実質的に同時に、電位を検出するこ
    と;及び、 (f)前記電位が刺激への応答で少なくとも1つの定常状態応答を示すデータを
    含むかを決定するために前記電位を分析すること、 のステップから成る方法。
  55. 【請求項55】 前記定常状態試験信号が聴覚信号、視覚信号、及び触覚信
    号を含む、請求項54に記載の方法。
  56. 【請求項56】 刺激の全ての変調周波数が互いに他の整数倍になっていな
    いことを確実にすることを含む、請求項54に記載の方法。
  57. 【請求項57】 被験者の少なくとも2つの感覚を試験するための装置であ
    って: (a)第1定常状態試験信号及び第2定常状態試験信号を生成するための信号生
    成器; (b)第1刺激を生成し、第1刺激を被験者に与えるために、第1試験信号を変
    換するために前記信号生成器に電気的に接続された第1変換器; (c)第2刺激を生成し、第2刺激を被験者に与えるために、第2試験信号を変
    換するために前記信号生成器に電気的に接続された第2変換器; (d)前記被験者に第1刺激が与えられるのと実質的に同時に、前記被験者から
    第1電位を検出するための第1センサー; (e)前記被験者に第2刺激が与えられるのと実質的に同時に、前記被験者から
    第2電位を検出するための第2センサー; (f)第1電位が第1刺激への少なくとも1つの応答を示すデータを含むかを決
    定するために第1電位を受信し、分析するために前記第1センサーに電気的に接
    続されたプロセッサー。 から成り、 (g)前記プロセッサーが第2電位が第2刺激への少なくとも1つの応答を示す
    データを含むかを決定するために第2電位を受信し、分析するために第2センサ
    ーに電気的に接続されており、各刺激は被験者に実質的に同時に与えられること
    、 を特徴とする装置。
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