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JP2003520049A - ヒトタンパク質であるチロシンホスファターゼのポリヌクレオチド、ポリペプチド、および抗体 - Google Patents

ヒトタンパク質であるチロシンホスファターゼのポリヌクレオチド、ポリペプチド、および抗体

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JP2003520049A
JP2003520049A JP2001553389A JP2001553389A JP2003520049A JP 2003520049 A JP2003520049 A JP 2003520049A JP 2001553389 A JP2001553389 A JP 2001553389A JP 2001553389 A JP2001553389 A JP 2001553389A JP 2003520049 A JP2003520049 A JP 2003520049A
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JP
Japan
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polypeptide
sequence
polynucleotide
antibody
seq
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Application number
JP2001553389A
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English (en)
Inventor
ヤング シ,
スティーブン エム. ルーベン,
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Human Genome Sciences Inc
Original Assignee
Human Genome Sciences Inc
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Publication date
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    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規なヒトPTPaseポリペプチド、およびこのようなPTPaseポリペプチドをコードする遺伝子のコード領域を含む単離された核酸に関する。ヒトPTPaseポリペプチドを産生するためのベクター、宿主細胞、抗体、ならびにヒトPTPaseポリペプチドを産生するための組換え方法がまた、提供される。本発明はさらに、これらの新規なヒトPTPaseポリペプチドに関する障害を、診断および処置するために有用な診断方法および治療方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、新規のプロテインチロシンキナーゼホスファターゼ(PTPase
)タンパク質に関する。より詳細には、新規のPTPaseポリペプチドをコー
ドする単離された核酸分子が提供される。新規のPTPaseポリペプチドおよ
びこれらのポリペプチドに結合する抗体が提供される。ヒトPTPaseのポリ
ヌクレオチドおよび/またはポリペプチドを産生するための、ベクター、宿主細
胞、ならびに組換え法および合成法もまた提供される。本発明はさらに、これら
の新規のPTPaseポリペプチドに関連する障害を診断、処置、予防および/
または予後診断をするために有用な、診断方法および治療方法に関する。本発明
はさらに、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドのアゴニストおよびア
ンタゴニストを同定するためのスクリーニング方法に関する。本発明はさらに、
本発明のポリペプチドの産生および機能を阻害するための方法および/または組
成物に関する。
【0002】 (発明の背景) 広範な範囲の細胞活性は、それぞれ、キナーゼおよびホスファターゼによって
媒介される、標的タンパク質のリン酸化および脱リン酸化に反する作用を介して
達成される。このような細胞活性としては、細胞接着、細胞シグナル伝達、細胞
増殖、および細胞分化が挙げられる。
【0003】 代表的には、プロテインチロシンホスファターゼ(PTPase)は、以下の
サイン:[I/V]HCxAGxxR[S/T]Gによって特徴付けられる約2
40アミノ酸の少なくとも1つ保存された触媒性PTPaseドメインを含む。
ホスファターゼ触媒活性の間に、基質のリン酸部分は、システイン残基からの求
核攻撃を受け、チロシン残基に付加したリン酸基の除去を生じる(Neel,B
.G.,およびN.K.Tonks,Curr.Opin.Cell Biol
.,9:193−204(1997))。
【0004】 多数のおよび多様なファミリーのタンパク質が、細胞内PTPaseおよび膜
貫通PTPaseに小分割され得る。細胞内PTPase(例えば、造血細胞プ
ロテイン(HCP)チロシンホスファターゼ(すなわちSHP))は、タンパク
質−タンパク質相互作用、細胞局在化、および/または酵素活性に関与する調節
配列によって、隣接される1つのPTPaseドメインを含む。膜貫通PTPa
se(例えば、CD45)は、1つ以上の細胞内PTPaseドメインが続く膜
貫通ドメインを含む。膜貫通PTPaseは、原形質膜を横切るシグナルを伝達
する際に関与すると考えられている(M.Streuli,Curr.Opin
.Cell Biol.,8:182−88(1996))。
【0005】 プロテインチロシンホスファターゼは、広範な生物学的活性に関与することが
見出されている。Schmidtらは、破骨細胞によって発現されるマウスPT
Paseは、アレンドロネート(ALN)によって阻害される際に、インビトロ
で、破骨細胞形成および骨再吸収を阻害することを見出した(Schmidt,
A.,ら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA,93:3068−7
3(1996))。このPTPaseは、破骨細胞によって骨再吸収を防止する
インヒビターについての価値ある標的であり得る。
【0006】 ショウジョウバエのいくつかのレセプタープロテインチロシンホスファターゼ
(RPTP)が、神経系を発達させる成長および指導に関する影響を深めること
がさらに見出された。ショウジョウバエにおけるRPTP DPTP69Dの破
壊は、蛹の致死を生じる。変異胚において、運動ニューロンの成長円錐は、標的
筋肉群を認識するそれらの能力を欠損しているか、または、逆にこれらの標的を
避ける経路に従う能力を欠損している。同様に、機能の喪失を生じるDLAR変
異体は、適切な筋肉の標的に移動すること、そして、神経支配することが不可能
である神経発達を生じる(Neel,B.G.およびN.K.Tonks,Cu
rr.Opin.Cell Biol.,9:193−204(1997))。
【0007】 さらに、膜貫通PTPase CD45は、T細胞レセプターシグナル伝達に
必要であることが見出されている。DC45について欠損しているB細胞および
T細胞は、CD45が、それらの抗原レセプターを介するTリンパ球およびBリ
ンパ球活性化について必要であることを実証した。より大きいCD45のイソ型
を発現しないノックアウトマウスは、他の障害の中でも、胸腺成熟が欠けており
、そして、機能的に障害性のT細胞を有した。
【0008】 従って、新規のプロテインチロシンキナーゼファミリーメンバーを同定かつ活
用する明らかな必要性が存在する。構造的に関連するが、このようなタンパク質
は、種々の細胞型および組織型において様々な、かつ多才な機能を有し得る。本
発明の精製したプロテインチロシンホスファターゼポリペプチドは、細胞シグナ
ル伝達、およびその調節に関するさらなる分子の同定、特徴付け、および精製の
ために有用な研究ツールである。さらに、新規なプロテインチロシンホスファタ
ーゼの同定は、核酸レベルおよびタンパク質レベルでの、ある範囲の誘導体、ア
ゴニストおよびアンタゴニストの開発を可能にし、これは、次いで、広範な状態
(例えば、他の状態の中でも、細胞シグナル伝達、神経突起成長、細胞接着、お
よび組織治癒障害)の処置および診断において適用を有する。
【0009】 (発明の要旨) 本発明は、配列表に開示され、そして/または表1に記載されかつAmeri
can Type Culture Collection(ATCC)に寄託
されたヒトcDNAプラスミドに含まれる、ポリヌクレオチド配列を含むか、ま
たは代替的に、その配列からなる単離された核酸分子を含む。これらの核酸分子
のフラグメント、改変体、および誘導体もまた、本発明に含まれる。本発明はま
た、PTPaseポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含むか、または
代替的にそれらのポリヌクレオチドからなる単離された核酸分子を含む。本発明
は、これらのポリヌクレオチドによってコードされるPTPaseポリペプチド
をさらに含む。配列表に開示され、そして/または表1に記載されかつATCC
に寄託されたヒトcDNAプラスミドによってコードされるようなPTPase
ポリペプチドを含むか、または代替的にそれらのポリペプチドからなるアミノ酸
配列が、さらに提供される。これらのポリペプチドに結合する抗体もまた、本発
明に含まれる。これらのアミノ酸配列のポリペプチドのフラグメント、改変体、
および誘導体もまた、これらのポリペプチドおよびこれらのポリペプチドを結合
する抗体をコードするポリヌクレオチドと同様に、本発明に含まれる。
【0010】 (詳細な説明) (表) 表1は、本願に関連してATCCで成された寄託物のATCC寄託物、寄託日
、およびATCC受託番号を要約する。表1はさらに、cDNAクローンID、
cDNAクローンIDに含まれるベクターの種類、ヌクレオチド配列ID番号、
開示される配列に含まれるヌクレオチド、開示された配列の開始コドンの5’ヌ
クレオチドの位置、アミノ酸配列ID番号、および開示された配列によってコー
ドされるORFの最後のアミノ酸を含む、以下の各「遺伝子番号」に関する情報
を要約する。
【0011】 表2は、任意の1以上の公のEST配列のうちの少なくとも1、2、3、4、
5、10以上が本発明の特定の実施形態から必要に応じて除外される、これらの
公のESTを示す。
【0012】 表3は、表1において開示されたクローンに対応するポリヌクレオチドの発現
プロフィールを要約する。第1列は、表1に開示される各コンティグ配列に関連
するcDNAクローンについて、特有のクローン識別子「クローンID番号Z」
を提供する。列2の「ライブラリーコード」は、本発明のポリヌクレオチドを発
現する組織および/または細胞株ライブラリーの発現プロフィールを示す。列2
の各ライブラリーコードは、表4において提供されるライブラリーコードおよび
ライブラリーの説明に対応する組織/細胞供給源の識別子コードを表す。これら
のポリヌクレオチドの発現は、試験される他の組織および/または細胞ライブラ
リーにおいて観察されなかった。当業者は、本発明の対応するポリヌクレオチド
の顕著な発現パターンを示す組織を同定するためか、または顕著なおよび/もし
くは特異的な組織の発現を示すポリヌクレオチドを同定するためにこの情報を慣
用的に使用し得る。
【0013】 表4、列1は、表3、列2に開示されたライブラリーコードを提供する。列2
は、対応するライブラリーが由来した組織または細胞供給源の説明を提供する。
疾患組織に対応するライブラリーコードは、用語「疾患」を有する列3に示され
る。列3における用語「疾患」の使用は、制限的なものではない。ライブラリー
の組織供給源は、特異的(例えば、新生物)であるか、または疾患関連性(例え
ば、疾患器官の正常な部分由来の組織サンプル)であり得る。さらに、「疾患」
の表示を欠くライブラリーは、なお疾患状態または障害に直接的または間接的に
関与する供給源に由来し得、従って、その疾患状態または障害におけるさらなる
有用性を有し得る。
【0014】 (定義) 以下の定義は、本明細書全体を通して使用される特定の用語の理解を容易にす
るために提供される。
【0015】 本発明において、「単離された(単離した)」とは、その本来の環境(例えば
、それが天然に存在する場合は天然の環境)から取り出された物質をいい、した
がって、その天然の状態から「人間の手によって」変更されている。例えば、単
離されたポリヌクレオチドは、ベクターまたは組成物の一部であり得るか、ある
いは細胞中に含まれ得、そしてなお「単離されている」状態であり得る。なぜな
ら、そのベクター、組成物、または特定の細胞は、そのポリヌクレオチドの本来
の環境ではないからである。用語「単離された」は、ゲノムライブラリーまたは
cDNAライブラリー、細胞全体の総RNA調製物またはmRNA調製物、ゲノ
ムDNA調製物(電気泳動により分離され、そしてブロットへトランスファーさ
れたものを含む)、剪断された細胞全体のゲノムDNA調製物をも、本発明のポ
リヌクレオチド/配列の識別する特徴がないことが当該分野で示されている他の
組成物をもいわない。
【0016】 本明細書中で使用される場合、「ポリヌクレオチド」とは、(表1の第5列に
記載にされる)配列番号X(SEQ ID NO:X)に含まれる核酸配列を有
する分子、または(表1の第2列に記載され、そしてATCC寄託番号Z中のA
TCCに寄託されたプラスミドのプール内に含まれる)cDNAプラスミドVを
いう。例えば、このポリヌクレオチドは、5’および3’非翻訳配列、天然また
は人工のシグナル配列を伴うかまたは伴わないコード領域、タンパク質コード領
域、ならびにこの核酸配列のフラグメント、エピトープ、ドメイン、および改変
体を含む、全長cDNA配列のヌクレオチド配列を含み得る。さらに、本明細書
で使用される場合、「ポリペプチド」とは、広く定義される本発明のポリヌクレ
オチド(cDNAに対応する配列のポリAテールの翻訳から生じるポリフェニル
アラニンペプチド配列もポリリジンペプチド配列も明らかに除く)によってコー
ドされるアミノ酸配列を有する分子をいう。
【0017】 本発明では、配列番号Xの配列を含む代表的プラスミドが、American
Type Culture Collection(「ATCC」)に寄託さ
れ、そしてまたは表1に記載されている。表1に示すように、各プラスミドは、
cDNAクローンID(識別番号)およびATCC受託番号(ATCC受託番号
Z)によって同定される。単一の寄託物としてプールし寄託したプラスミドは、
同じATCC受託番号を有する。ATCCは、10801 Universit
y Boulevard,Manassas,Virginia 20110−
2209,USAに位置する。ATCC寄託は、特許手続上の微生物の寄託の国
際的承認に関するブダペスト条約の条項に拠って行われた。
【0018】 本発明の「ポリヌクレオチド」はまた、ストリンジェントなハイブリダイゼー
ション条件下で、配列番号Xに含まれる配列、またはその相補体(例えば、本明
細書中に記載されるポリヌクレオチドフラグメントのうちのいずれか1つ、2つ
、3つ、4つ以上の相補体)、および/またはcDNAプラスミドVに含まれる
配列(例えば、本明細書中に記載されるポリヌクレオチドフラグメントのうちの
いずれか1つ、2つ、3つ、4つ以上の相補体)にハイブリダイズし得るポリヌ
クレオチドを含む。「ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件」とは、
50%ホルムアミド、5×SSC(750mM NaCl、75mMクエン酸三
ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5×デンハルト溶液
、10%デキストラン硫酸、および20μg/ml変性剪断サケ精子DNAを含
む溶液中での42℃での一晩のインキュベーション、続いて0.1×SSC中で
約65℃にてフィルターを洗浄することをいう。
【0019】 本発明の「ポリヌクレオチド」には、より低いストリンジェンシーのハイブリ
ダイゼーション条件で本発明のポリヌクレオチドにハイブリダイズする核酸分子
もまた含まれる。ハイブリダイゼーションのストリンジェンシーおよびシグナル
検出の変更は、主として、ホルムアミド濃度(より低い百分率のホルムアミドが
、低下したストリンジェンシーを生じる);塩条件、または温度の操作を通じて
達成される。例えば、より低いストリンジェンシー条件は、6×SSPE(20
×SSPE=3M NaCl;0.2M NaHPO;0.02M EDT
A、pH7.4)、0.5% SDS、30%ホルムアミド、100μg/ml
サケ精子ブロッキングDNAを含む溶液中、37℃で一晩のインキュベーション
;次いで1×SSPE、0.1% SDSを用いた50℃での洗浄を含む。さら
に、さらにより低いストリンジェンシーを達成するために、ストリンジェントな
ハイブリダイゼーション後に行われる洗浄は、より高い塩濃度(例えば、5×S
SC)で行われ得る。
【0020】 上記の条件におけるバリエーションが、ハイブリダイゼーション実験において
バックグラウンドを抑制するために使用される代替的なブロッキング試薬の含有
および/または置換によって達成され得ることに留意のこと。代表的なブロッキ
ング試薬としては、デンハルト試薬、BLOTTO、ヘパリン、変性サケ精子D
NA、および市販の特許処方物が挙げられる。特異的ブロッキング試薬の含有は
、適合性の問題に起因して、上記のハイブリダイゼーション条件の改変を必要と
し得る。
【0021】 もちろん、ポリA+配列(例えば、配列表に示されるcDNAの任意の3’末
端ポリA+領域(tract))に、またはT(もしくはU)残基の相補的スト
レッチにのみハイブリダイズするポリヌクレオチドは、「ポリヌクレオチド」の
定義に包含されない。なぜなら、このようなポリヌクレオチドは、ポリ(A)ス
トレッチまたはその相補体を含む任意の核酸分子(例えば、プライマーとしてオ
リゴdTを用いて生成される、事実上任意の二本鎖cDNAクローン)にハイブ
リダイズするからである。
【0022】 本発明のポリヌクレオチドは、任意のポリリボヌクレオチドまたはポリデオキ
シリボヌクレオチドから構成され得、これは、非改変RNAもしくは非改変DN
Aまたは改変RNAもしくは改変DNAであり得る。例えば、ポリヌクレオチド
は、一本鎖および二本鎖のDNA、一本鎖領域と二本鎖領域との混合物であるD
NA、一本鎖および二本鎖のRNA、ならびに一本鎖領域と二本鎖領域との混合
物であるRNA、一本鎖、またはより代表的には二本鎖もしくは一本鎖領域と二
本鎖領域との混合物であり得るDNAおよびRNAを含むハイブリッド分子から
構成され得る。さらに、このポリヌクレオチドは、RNAもしくはDNAまたは
RNAおよびDNAの両方を含む、三本鎖領域から構成され得る。ポリヌクレオ
チドはまた、安定性のために、または他の理由のために改変された、1つ以上の
改変された塩基またはDNA骨格もしくはRNA骨格を含み得る。「改変された
」塩基としては、例えば、トリチル化された塩基およびイノシンのような普通で
ない塩基が挙げられる。種々の改変が、DNAおよびRNAに対して行われ得;
したがって、「ポリヌクレオチド」は、化学的、酵素的、または代謝的に改変さ
れた形態を含む。
【0023】 特定の実施形態において、本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも15、少
なくとも30、少なくとも50、少なくとも100、少なくとも125、少なく
とも500または少なくとも1000個連続するヌクレオチドであるが、長さが
300kb、200kb、100kb、50kb、15kb、10kb、7.5
kb、5kb、2.5kb、2.0kbまたは1kb以下である。さらなる実施
形態において、本発明のポリヌクレオチドは、本明細書において開示されるよう
なコード配列の一部を含むが、任意のイントロンの全てまたは一部を含まない。
別の実施形態において、コード配列を含むポリヌクレオチドは、ゲノム隣接遺伝
子(すなわち、ゲノム中の目的の遺伝子に対してゲノムにおいて5’側または3
’側)のコード配列を含まない。他の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド
は、1000、500、250、100、50、25、20、15、10、5、
4、3、2、または1より多いゲノム隣接遺伝子のコード配列を含まない。
【0024】 「配列番号X(SEQ ID NO:X)」とは、表1の第5列に記載される
ポリヌクレオチド配列をいい、一方、「配列番号Y」とは、表1の第10列に記
載されるポリペプチド配列をいう。配列番号Xは、表1の第6列において特定さ
れる整数によって同定される。ポリペプチド配列の配列番号Yは、ポリヌクレオ
チド配列番号Xによってコードされる、翻訳されるオープンリーディングフレー
ム(ORF)である。ポリヌクレオチド配列は配列表に示され、すぐ後にすべて
のポリペプチド配列が続く。従って、ポリヌクレオチド配列の配列番号2に対応
するポリペプチド配列は、配列表に示される最初のポリペプチド配列である。以
下、第2のポリペプチド配列は、配列番号3に示されるようなポリヌクレオチド
配列に対応する、などとなる。
【0025】 本発明のポリペプチドは、ペプチド結合または改変されたペプチド結合、すな
わち、ペプチドアイソスター(isostere)によって互いに連結したアミ
ノ酸から構成され得、そして遺伝子がコードする20個のアミノ酸以外のアミノ
酸を含み得る。このポリペプチドは、翻訳後プロセシングのような天然のプロセ
スによって、または当該技術分野で周知の化学改変技術によってのいずれかで、
改変され得る。このような改変は、基本書、およびより詳細な研究論文、ならび
に多くの研究文献に十分記載される。改変は、ペプチド骨格、アミノ酸側鎖、お
よびアミノ末端またはカルボキシル末端を含む、ポリペプチドのどこにでも生じ
得る。同じ型の改変が、所定のポリペプチド中のいくつかの部位で同じまたは種
々の程度で存在し得ることが理解される。また、所定のポリペプチドは多くの型
の改変を含み得る。ポリペプチドは、例えば、ユビキチン化の結果として分枝状
であり得、そしてポリペプチドは、分枝を含むかまたは含まない、環状であり得
る。環状、分枝状および分枝した環状のポリペプチドは、天然の翻訳後プロセス
から生じ得るか、または合成方法によって作製され得る。改変としては、アセチ
ル化、アシル化、ADP−リボシル化、アミド化、フラビンの共有結合、ヘム部
分の共有結合、ヌクレオチドまたはヌクレオチド誘導体の共有結合、脂質または
脂質誘導体の共有結合、ホスファチジルイノシトール(phosphotidy
linositol)の共有結合、架橋、環化、ジスルフィド結合形成、脱メチ
ル化、共有結合架橋の形成、システインの形成、ピログルタメートの形成、ホル
ミル化、γ−カルボキシル化、グリコシル化、GPIアンカー形成、水酸化、ヨ
ウ素化、メチル化、ミリストイル化、酸化、ペグ化(pegylation)、
タンパク質分解プロセシング、リン酸化、プレニル化、ラセミ化、セレノイル化
、硫酸化、アルギニル化のような、タンパク質へのアミノ酸のトランスファーR
NA媒介付加、およびユビキチン化が挙げられる。(例えば、PROTEINS
−STRUCTURE AND MOLECULAR PROPERTIES,
第2版,T.E.Creighton,W.H.Freeman and Co
mpany,New York(1993);POSTTRANSLATION
AL COVALENT MODIFICATION OF PROTEINS
,B.C.Johnson編,Academic Press,New Yor
k,1−12頁(1983);Seifterら,Meth Enzymol
182:626−646(1990);Rattanら,Ann NY Aca
d Sci 663:48−62(1992)を参照のこと)。
【0026】 本発明のポリペプチドは、任意の適切な様式で調製され得る。このようなポリ
ペプチドには、天然に存在する単離されたポリペプチド、組換え的に産生された
ポリペプチド、合成的に産生されたポリペプチド、またはこれらの方法の組み合
わせによって産生されたポリペプチドが含まれる。このようなポリペプチドを調
製するための手段は、当該分野で十分に理解されている。
【0027】 そのポリペプチドは、分泌タンパク質の形態(成熟型を含む)であり得るか、
またはより大きなタンパク質(例えば、融合タンパク質(以下を参照のこと))
の一部であり得る。さらなるアミノ酸配列を含むことは、しばしば有利である。
このアミノ酸配列としては、分泌配列またはリーダー配列、プロ配列、精製を補
助する配列(例えば、複数のヒスチジン残基)、または組換え産生の間の安定性
のためのさらなる配列が挙げられる。
【0028】 本発明のポリペプチドは、好ましくは、単離された形態で提供され、そして好
ましくは実質的に精製される。ポリペプチドの組換え的に産生されたバージョン
(分泌ポリペプチドを含む)は、本明細書中に記載されるかまたはさもなくば当
該分野で公知の技術を使用して(例えば、SmithおよびJohnson、G
ene 67:31−40(1988)において記載される1段階方法によって
)、実質的に精製され得る。本発明のポリペプチドはまた、本明細書中に記載さ
れるかまたはさもなくば当該分野で公知の技術(例えば、当該分野において周知
である方法において本発明のポリペプチドに対して惹起された本発明の抗体)を
使用して、天然の、合成の、または組換えの供給源から精製され得る。
【0029】 「機能的活性」を示すポリペプチドによって、本発明の全長(完全)タンパク
質に関連する1以上の既知の機能的活性を示し得るポリペプチドが意味される。
このような機能的活性としては、生物学的活性、抗原性[抗ポリペプチド抗体に
結合(または結合についてポリペプチドと競合)する能力]、免疫原性(本発明
の特定のポリペプチドに結合する抗体を生成する能力)、本発明のポリペプチド
とマルチマーを形成する能力、およびポリペプチドについてのレセプターまたは
リガンドに結合する能力が挙げられるがこれらに限定されない。
【0030】 「機能的活性を有するポリペプチド」とは、特定のアッセイ(例えば、生物学
的アッセイ)において測定した場合に、用量依存性ありまたはなしで、本発明の
ポリペプチドの活性と類似の活性であるが、その活性と必ずしも同一でない活性
を示すポリペプチド(成熟型を含む)をいう。用量依存性が存在する場合、用量
依存性は、そのポリペプチドの用量依存性と同一である必要はなく、むしろ本発
明のポリペプチドと比較した場合の所定の活性における用量依存性と実質的に類
似である(すなわち、候補ポリペプチドは、本発明のポリペプチドと比較してよ
り高い活性、または約1/25以上、好ましくは1/10以上、そして最も好ま
しくは、約1/3以上の活性を示す)。
【0031】 そのポリペプチド、ならびにそのフラグメント、改変体、誘導体、およびアナ
ログの機能的活性は、種々の方法によってアッセイされ得る。
【0032】 例えば、全長ポリペプチドに対する抗体の結合について本発明の全長ポリペプ
チドと結合または競合する能力についてアッセイする1つの実施形態において、
当該分野で公知の種々のイムノアッセイが使用され得、これらのアッセイ系とし
ては、ラジオイムノアッセイ、ELISA(酵素結合免疫吸着アッセイ)、「サ
ンドウィッチ」イムノアッセイ、イムノラジオメトリックアッセイ、ゲル拡散沈
降反応、免疫拡散アッセイ、インサイチュイムノアッセイ(例えば、コロイド状
金、酵素標識または放射性同位元素標識を使用する)、ウェスタンブロット、沈
降反応、凝集アッセイ(例えば、ゲル凝集アッセイ、血球凝集アッセイ)、補体
結合アッセイ、免疫蛍光アッセイ、プロテインAアッセイ、および免疫電気泳動
アッセイなどのような技術を使用する競合的および非競合的アッセイ系が挙げら
れるがこれらに限定されない。1つの実施形態において、抗体結合は、一次抗体
上の標識を検出することにより検出される。別の実施形態において、一次抗体は
、一次抗体に対する二次抗体または試薬の結合を検出することによって検出され
る。さらなる実施形態において、二次抗体が標識される。イムノアッセイにおけ
る結合を検出するための多くの手段が当該分野において公知であり、そして本発
明の範囲内にある。
【0033】 別の実施形態では、リガンドが同定される場合、または本発明のポリペプチド
フラグメント、改変体、または誘導体が多量体化する能力が評価される場合、結
合が、例えば、還元および非還元ゲルクロマトグラフィー、タンパク質アフィニ
ティークロマトグラフィー、ならびにアフィニティーブロッティングのような当
該分野で周知の手段によって、アッセイされ得る。一般には、Phizicky
、E.ら、Microbiol.Rev.59:94−123(1995)を参
照のこと。別の実施形態では、その基質への本発明のポリヌクレオチドの生理学
的相関(シグナル伝達)がアッセイされ得る。
【0034】 さらに、本明細書中に記載のアッセイ(例えば、実施例を参照のこと)および
当該分野で公知の他のアッセイは、本発明のポリペプチドおよびそれらのフラグ
メント、改変体、誘導体、およびアナログが、ポリペプチドに関連した生物学的
活性(インビトロまたはインビボのいずれかで)を惹起する能力を測定するため
に、慣用的に適用され得る。他の方法は当業者に公知であり、そして、本発明の
範囲内である。
【0035】 (本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチド) (遺伝子番号1によってコードされるタンパク質の特徴) この遺伝子に対応する翻訳産物は、Rattus norwegicus由来
のプロテインチロシンホスファターゼTD14(Genbank登録番号AAC
62959を参照のこと)と配列相同性を共有し、これは、新生仔ラット心筋細
胞組織から単離され、そして、Ha−ras依存性細胞増殖を調節する際に役割
を果たすと考えられている。さらに、この遺伝子に対応する翻訳産物は、ヒトA
LPの新規のスプライス改変体であるようであり、これは、神経系に関与する組
織で発現される新規なチロシンホスファターゼである(国際公開番号WO 98
/49317を参照のこと)。本発明の好ましいポリペプチドは、以下のアミノ
酸配列:ISQKVRKVPWKLLGEPQPWDSLSSLTLSSQNH
LP(配列番号7)に含まれる、新規のスプライス改変体の領域を含むか、ある
いはそれらからなる。これらのポリヌクレオチドをコードするポリヌクレオチド
もまた、これらのポリペプチドの1つ以上を結合する抗体と同様に、本発明によ
って包含される。さらに、これらのポリペプチドのフラグメントおよび改変体(
例えば、本明細書中に記載のフラグメント、これらのポリペプチドに対して少な
くとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または99
%同一であるポリペプチドおよびストリンジェントな条件下でこれらのポリペプ
チドをコードするポリヌクレオチドにハイブリダイズする、ポリヌクレオチドに
よってコードされるポリペプチドまたはその相補鎖)は、本発明によって包含さ
れる。本発明のこれらのフラグメントおよび改変体を結合する抗体もまた、本発
明によって包含される。これらのフラグメントおよび改変体をコードするポリヌ
クレオチドもまた、本発明によって包含される。チロシンホスファターゼ活性部
位ドメインもまた、好ましい実施形態として本発明に含まれ、これは、ProS
ite分析ツールを使用して同定された(Swiss Institute o
f Bioinformatics)。このチロシンホスファターゼ活性部位ド
メインを検出するために、以下のコンセンサス配列を開発した:[LIVMF]
HC.{2}G.{3}[STC][STAGP].[LIVMFY]。本発明
のさらなる好ましいポリペプチドは、以下のアミノ酸配列を含む:VHCSSG
VGRTGAF(配列番号6)。これらのポリペプチドをコードするポリヌクレ
オチドもまた提供される。配列番号6のチロシンホスファターゼ活性部位ドメイ
ン、および配列番号4の少なくとも5、10、15、20、25、30、50、
または75のさらに連続したアミノ酸残基を含むポリペプチドがさらに好ましい
。さらなる近接したアミノ酸残基は、チロシンホスファターゼ活性部位ドメイン
に対して、N末端またはC末端に存在し得る。あるいは、さらなる近接したアミ
ノ酸残基は、チロシンホスファターゼ活性部位ドメインに対してN末端およびC
末端の両方であり得、ここで、全体のN末端およびC末端の近接したアミノ酸残
基は、特定の数に等しい。
【0036】 本発明の好ましいポリペプチドは、残基:Pro−13〜Ser−22、Va
l−38〜Glu−46、Ser−64〜Gly−78、Glu−91〜Gln
96、Arg−103〜Glu−118、Glu−138〜Arg−150、S
er−159〜Gln−165、Ser−179〜Tyr−184、Arg−2
65〜His−270、Arg−280〜Lys−285、Leu−320〜A
rg〜Leu−325、Arg−368〜Lys−374、Ser−443〜S
er−451、Pro−520〜Pro−532、Pro−535〜Ser−5
42、Ser−560〜Lys−569、Arg−582〜Asp−589とし
て配列番号4において示される免疫原性エピトープのうち1個、2個、3個、4
個、5個、またはそれ以上のエピトープを含むか、またはこれらからなる。これ
らのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドはまた、これらのポリペプチド
の1つ以上を結合する抗体と同様に、本発明によって包含される。さらに、これ
らのポリペプチドのフラグメントおよび改変体(例えば、本明細書中に記載のフ
ラグメント、これらのポリペプチドに対して少なくとも80%、85%、90%
、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるポリペプチドおよ
びストリンジェントな条件下でこれらのポリペプチドをコードするポリヌクレオ
チドにハイブリダイズする、ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチ
ドまたはその相補鎖)は、本発明によって包含される。本発明のこれらのフラグ
メントおよび改変体を結合する抗体もまた、本発明によって包含される。これら
のフラグメントおよび改変体をコードするポリヌクレオチドもまた、本発明によ
って包含される。
【0037】 この遺伝子は、成人脳組織および前頭皮質組織のような神経組織において発現
される。この遺伝子は、より少ない程度に、精巣および前立腺組織、ならびに種
々の血管組織において発現される。
【0038】 従って、抗体を含む本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学
的サンプル中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびに神経系
(中枢および末梢)、そして生殖系および血管系の疾患および/または障害を含
むがこれらに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である
。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプチドに対する抗体は、組織また
は細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブの提供に有用である。上記組織
または細胞、特に神経系(中枢および末梢)、生殖系および血管系の多くの障害
に関して、標準の遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体由来の健常
組織または体液中の発現レベル)に対して有意に高いまたは低いレベルのこの遺
伝子の発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織もしくは
細胞型(例えば、神経組織、血管組織、生殖組織、癌性組織および創傷組織)ま
たは体液(例えば、リンパ、血清、血漿、尿、滑液、および髄液)、または別の
組織もしくはサンプルの中で、慣用的に検出され得る。
【0039】 神経組織、生殖組織、および血管組織における組織分布、ならびにいくつかの
チロシンホスファターゼタンパク質に対する相同性は、この遺伝子に対応するポ
リヌクレオチド、翻訳産物および抗体が、中枢および末梢神経系、生殖系、なら
びに血管組織の疾患および/または障害の診断、検出、および/または処置のた
めに有用であることを示す。
【0040】 神経組織における組織分布、および神経組織において発現されるこの遺伝子の
翻訳産物のスプライス改変体に対する相同性は、この遺伝子に対応するポリヌク
レオチド、翻訳産物および抗体が、中枢および末梢神経系の疾患および/または
障害の診断、検出および/または処置について有用であることを強力に示す。こ
れらの疾患および/または障害としては、以下を含むがこれらに限定されない:
アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、ツレット症候群、精
神分裂病、躁病、痴呆、偏執症、強迫性障害、恐慌性障害、学習障害、ALS、
精神病、自閉、および行動変化(栄養補給、睡眠パターン、平衡、および知覚の
障害を含む)。さらに、この遺伝子または遺伝子産物はまた、発生中の胚に関連
した発生障害、または伴性障害に関連した発生障害の処置および/または検出に
おいて役割を果たし得る。
【0041】 さらに、生殖組織および血管組織における組織分布は、この遺伝子に対応する
ポリヌクレオチド、翻訳産物および抗体が、適切な精巣機能(例えば、内分泌機
能、精子成熟)に関する状態、ならびに癌の処置および/または診断に有用であ
ることを示す。従って、この遺伝子産物は、男性不妊症および/またはインポテ
ンスの処置に有用である。この遺伝子に対応する翻訳産物はまた、男性避妊薬と
して有用である薬剤(アンタゴニスト)のような結合剤を同定するために設計さ
れたアッセイにおいて有用である。同様に、この遺伝子に対応する翻訳産物は、
精巣癌の処置および/または診断において有用であると考えられている。精巣は
また、身体の他の組織において特に低レベルで発現され得る、転写の遺伝子発現
の活性な部位である。従って、この遺伝子産物は、他の特定の組織または器官に
おいて発現され得、ここで遺伝子産物は、他のプロセス(例えば、いくつかの可
能性のある標的徴候を挙げると、造血、炎症、骨形成、および腎機能)において
関連する機能的な役割を果たし得る。
【0042】 さらに、血管組織における組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチ
ド、翻訳産物および抗体が、心血管系の状態および病理学(例えば、心臓病、再
狭窄、アテローム性動脈硬化症、発作、アンギナ、血栓症、および創傷治癒)の
診断および処置のために有用であることを示す。タンパク質、ならびにこのタン
パク質に対する抗体は、上記に列挙した組織についての腫瘍マーカーおよび/ま
たは免疫治療標的としての有用性を示し得る。
【0043】 (遺伝子番号2によってコードされるタンパク質の特徴) この遺伝子に対応する翻訳産物は、臍静脈内皮細胞において発現されることが
見出されているプロテインチロシンホスファターゼと配列相同性を共有する(G
enbank登録番号AAA36530を参照のこと)。参照されたタンパク質
チロシンホスファターゼは、細胞骨格エレメントにおける細胞シグナル伝達活性
において機能すると考えられている。この相同性に基づいて、これらのタンパク
質は、少なくともいくらかの生物学的活性を共有すると予想される。
【0044】 本発明の好ましいポリペプチドは、残基:Lys−14〜Thr−28、Tr
p−98〜Ala−107、Arg−131〜Tyr−138、Asp−181
〜Glu−189、Arg−219〜Asp−230、Phe−238〜Glu
−245、Thr−249〜Ala−278、Ser−289〜Tyr−298
、His−307〜Trp−313、Pro−315〜Val−320、Pro
−322〜Ser−329、およびSer−336〜Gly−354として配列
番号5に示される免疫原性エピトープのうち1個、2個、3個、4個、5個、ま
たはそれ以上のエピトープを含むか、またはこれらからなる。これらのポリペプ
チドをコードするポリヌクレオチドはまた、これらのポリペプチドの1つ以上を
結合する抗体と同様に、本発明によって包含される。さらに、これらのポリペプ
チドのフラグメントおよび改変体(例えば、本明細書中に記載のフラグメント、
これらのポリペプチドに対して少なくとも80%、85%、90%、95%、9
6%、97%、98%、または99%同一であるポリペプチドおよびストリンジ
ェントな条件下でこれらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドにハイブ
リダイズする、ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドまたはその
相補鎖)は、本発明によって包含される。本発明のこれらのフラグメントおよび
改変体を結合する抗体もまた、本発明によって包含される。これらのフラグメン
トおよび改変体をコードするポリヌクレオチドもまた、本発明によって包含され
る。
【0045】 この遺伝子は、結腸組織および小腸組織のような胃腸管組織において発現され
る。この遺伝子はまた、結腸癌組織において発現される。
【0046】 従って、抗体を含む本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学
的サンプル中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびに結腸癌
を含む胃腸管系に関連した疾患および/または障害を含むがこれらに限定されな
い疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、ポリペプチド
およびこれらのポリペプチドに対する抗体は、組織または細胞型の差示的同定の
ための免疫学的プローブの提供に有用である。上記組織または細胞、特に胃腸管
系の多くの障害に関して、標準の遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない
個体由来の健常組織または体液中の発現レベル)に対して有意に高いまたは低い
レベルのこの遺伝子の発現が、このような障害を有する個体から採取された特定
の組織もしくは細胞型(例えば、胃腸管組織、癌性組織および創傷組織)または
体液(例えば、リンパ、血清、血漿、尿、滑液、および髄液)、または別の組織
もしくはサンプルの中で、慣用的に検出され得る。
【0047】 胃腸管組織における組織分布、およびプロテインチロシンホスファターゼに対
する相同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチド、翻訳産物および抗体が
、結腸癌を含む胃腸管系の疾患および/または障害の診断および/または処置の
ために有用であることを示す。この遺伝子に対応する翻訳産物は、細胞シグナル
伝達の調節において役割を果たすことが期待され、そして、このような細胞シグ
ナル伝達に関連する疾患を検出および/または処置する際に重要であり得る。
【0048】 より一般的には、胃腸管組織における組織分布は、この遺伝子に対応するポリ
ヌクレオチド、翻訳産物および抗体が、小腸、ならびに一般的に胃腸管系に関連
する疾患の診断および/または処置に有用であることを示す。これは、消化およ
び食物吸収に関連する疾患、ならびに、小腸のパイアー斑、または身体内の他の
造血性細胞および組織に関連する造血性障害を含み得る。
【0049】 同様に、結腸組織におけるこの遺伝子産物の発現は、食物の消化、処理、およ
び除去における関与、ならびに、結腸癌および一般的に癌の発症における診断マ
ーカーまたは原因物質としてのこの遺伝子の潜在的な役割を示唆する。結腸癌組
織における組織分布は、この遺伝子に対応する翻訳産物が、アンタゴニスト、特
に低分子または抗体についての良好な標的であることを示す。
【0050】 従って、この遺伝子に対応する翻訳産物の一部に特異的に結合する抗体または
低分子が好ましい。結腸癌を検出するためのキットもまた提供される。このよう
なキットは、1つの実施形態において、固体支持体に結合されたこの遺伝子の翻
訳産物に特異的な抗体を含む。個体における結腸癌を検出する方法がまた提供さ
れ、この方法は、これらの翻訳産物に特異的な抗体を、個体由来の体液または生
物学的サンプル(好ましくは、血清)と接触させる工程、および抗体が、体液中
に見出された抗原に結合するか否かを確かめる工程を包含する。好ましくは、こ
の抗体は、固体支持体に結合され、そして、体液は血清である。上記の実施形態
、ならびに他の処置および診断試験(キットおよび方法)は、本明細書中の他で
より詳細に記載される。タンパク質、ならびにこのタンパク質に対して惹起され
た抗体は、腫瘍マーカーとしておよび/または上記に列挙された組織についての
免疫治療標的としての有用性を示し得る。
【0051】
【表1】 表1は、上記の各「遺伝子番号」に対応する情報を要約する。「ヌクレオチド
SEQ ID NO:X」として同定されるヌクレオチド配列は、表1において
同定される「cDNAクローンID番号V」から、およびいくつかの場合におい
て、さらなる関連のDNAクローンから得られる部分的に相同な(「重複する」
)配列から構築された。重複する配列は、高い重複性の単一の連続した配列に構
築され(通常、各ヌクレオチド部位で3〜5個の重複する配列)、SEQ ID
NO(配列番号):Xとして同定される最終的な配列を得た。
【0052】 cDNAクローンID番号Vは、その日付に寄託され、そして「ATCC受託
番号Zおよび日付」において列挙される対応する受託番号が与えられた。寄託物
のいくつかは、同じ遺伝子に対応する複数の異なるクローンを含む。「ベクター
」とは、cDNAクローンIDにおいて含まれるベクターの型をいう。
【0053】 「総ヌクレオチド配列」は、「遺伝子番号」によって同定されるコンティグに
おけるヌクレオチドの総数をいう。寄託されたプラスミドは、これらの配列のす
べてを含み、これらは、SEQ ID NO:Xの「クローン配列の5’ヌクレ
オチド」および「クローン配列の3’ヌクレオチド」として示されるヌクレオチ
ドの位置によって反映される。推定メチオニン開始コドン(存在する場合)のS
EQ ID NO:Xのヌクレオチドの位置は、「開始コドンの5’ヌクレオチ
ド」として同定される。同様に、推定シグナル配列(存在する場合)のSEQ
ID NO:Xのヌクレオチドの位置は、「シグナルペプチドの最初のアミノ酸
の5’ヌクレオチド」として同定される。
【0054】 翻訳されたアミノ酸配列は、ポリヌクレオチド配列の最初の翻訳コドンで始ま
り、「アミノ酸SEQ ID NO:Y」として同定されるが、他のリーディン
グフレームもまた、公知の分子生物学的技術を使用して容易に翻訳され得る。こ
れらの代替的オープンリーディングフレームによって産生されるポリペプチドは
、本発明によって特に意図される。
【0055】 配列番号X(ここで、Xは、配列表に開示されたポリヌクレオチド配列のいず
れかであり得る)および翻訳された配列番号Y(ここで、Yは、配列表に開示さ
れたポリペプチド配列のいずれかであり得る)は、十分に正確であり、そしてそ
うでなければ、当該分野において周知でありかつ以下でさらに記載される種々の
使用に適切である。例えば、配列番号Xは、配列番号Xに含まれる核酸配列また
は寄託されたプラスミドに含まれるcDNAを検出する核酸ハイブリダイゼーシ
ョンプローブを設計する際における使用を含むが、これらに限定されない使用を
有する。これらのプローブはまた、生物学的サンプル中の核酸分子にハイブリダ
イズし、それによって本発明の種々の法医学的方法、および診断方法を可能にす
る。同様に、配列番号Yから同定されるポリぺプチドは、表1において同定され
たcDNAクローンによりコードされる分泌タンパク質に特異的に結合する抗体
を産生することを含むが、これらに限定されない使用を有する。
【0056】 それにもかかわらず、配列決定反応によって生じるDNA配列は、配列決定の
エラーを含み得る。エラーは、誤って同定されたヌクレオチドとして、または生
じたDNA配列におけるヌクレオチドの挿入または欠失として存在する。誤って
挿入されたか、または欠失されたヌクレオチドは、推定アミノ酸配列のリーディ
ングフレームにおいてフレームシフトを引き起こす。これらの場合において、生
じたDNA配列は、実際のDNA配列と99.9%(例えば、1000塩基を超
えるオープンリーディングフレームにおける1塩基の挿入または欠失)を超えて
同一であり得るにもかかわらず、推定アミノ酸配列は、実際のアミノ酸配列とは
異なる。
【0057】 従って、ヌクレオチド配列またはアミノ酸配列における正確さを必要とするこ
れらの適用のために、本発明は、配列番号Xとして同定された作製されたヌクレ
オチド配列、および配列番号Yとして同定された推定の翻訳されたアミノ酸配列
のみではなく、表1において記載されるような、ATCCに寄託された本発明の
ヒトcDNAを含むプラスミドDNAのサンプルもまた提供する。各々の寄託さ
れたプラスミドのヌクレオチド配列は、公知の方法に従って寄託されたプラスミ
ドの配列決定により容易に決定され得る。 次いで、推定アミノ酸配列は、このような寄託物から証明され得る。さらに、特
定のプラスミドによりコードされるタンパク質のアミノ酸配列はまた、ペプチド
配列決定により、または寄託されたヒトcDNAを含む適切な宿主細胞中でタン
パク質を発現し、このタンパク質を収集し、そしてその配列を決定することによ
り、直接的に決定され得る。
【0058】 また、cDNAプラスミドを含むベクターの名前を表1に提供する。各ベクタ
ーは、当該分野において、慣用的に使用される。以下のさらなる情報は、利便性
のために提供される。
【0059】 ベクターLambda Zap(米国特許第5,128,256号および同第
5,286,636号)、Uni−Zap XR(米国特許第5,128,25
6号および同第5,286,636号)、Zap Express(米国特許第
5,128,256号および同第5,286,636号)pBluescrip
t(pBS)(Short,J.M.ら、Nucleic Acids Res
. 16:7583−7600(1988);Alting−Mees,M.A
.およびShort,J.M.、Nucleic Acids Res. 17
:9494(1989))ならびにpBK(Alting−Mees,M.A.
ら、Strategies 5:58−61(1992))は、Stratag
ene Cloning Systems,Inc.、11011 N.Tor
rey Pines Road,La Jolla,CA,92037から市販
されている。pBSは、アンピシリン耐性遺伝子を含み、そしてpBKはネオマ
イシン耐性遺伝子を含む。ファージミドpBSは、λZapベクターおよびUn
i−Zap XRベクターから切り出され得、そしてファージミドpBKは、Z
ap発現ベクターから切り出され得る。両方のファージミドは、E.coli株
XL−1 Blue(これもまた、Stratageneから入手可能である)
に形質転換され得る。
【0060】 ベクターpSport1、pCMVSport 1.0、pCMVSport
2.0およびpCMVSport3.0は、Life Technologi
es,Inc.、P.O.Box 6009、Gaithersburg,MD
20897から得られた。全てのSportベクターはアンピシリン耐性遺伝
子を含み、そしてE.coli株DH10B(これもまた、Life Tech
nologiesから入手可能である)に形質転換され得る。例えば、Grub
er,C.E.ら、Focus 15:59(1993)を参照のこと。ベクタ
ーlafmid BA(Bento Soares、Columbia Uni
versity、New York,NY)は、アンピシリン耐性遺伝子を含み
、そしてE.coli株XL−1 Blueに形質転換され得る。ベクターpC
R(登録商標)2.1(これはInvitrogen、1600 Farada
y Avenue、Carlsbad、CA 92008から入手可能である)
は、アンピシリン耐性遺伝子を含み、そしてE.coli株DH10B(Lif
e Technologiesから入手可能である)に形質転換され得る。例え
ば、Clark,J.M.、Nuc.Acids Res.16:9677−9
686(1988)およびMead,D.ら、Bio/Technology
9:(1991)を参照のこと。
【0061】 本発明はまた、配列番号X、配列番号Y、および/または寄託されたプラスミ
ド(cDNAプラスミド:V)に対応する遺伝子に関する。この対応する遺伝子
は、本明細書中に開示される配列情報を使用して、公知の方法に従って単離され
得る。このような方法は、開示された配列からプローブまたはプライマーを調製
する工程、およびゲノム物質の適切な供給源から対応する遺伝子を同定または増
幅する工程を包含するが、これらに限定されない。
【0062】 本発明においてまた提供されるものは、対立遺伝子改変体、オルトログ(or
tholog)、および/または種相同体である。当該分野において公知である
手順は、本明細書中で開示された配列またはATCCに寄託されたクローンから
の情報を用いて、配列番号X、配列番号Y、および/またはcDNAプラスミド
:Vに対応する遺伝子の全長遺伝子、対立遺伝子改変体、スプライス改変体、全
長コード部分、オルトログ、および/または種相同体を得るために使用され得る
。例えば、対立遺伝子改変体および/または種相同体は、本明細書中に提供され
る配列から適切なプローブまたはプライマーを作製し、そして対立遺伝子改変体
および/または所望の相同体について適切な核酸供給源をスクリーニングするこ
とにより単離および同定され得る。
【0063】 本発明は、配列番号Xの核酸配列および/またはcDNAプラスミド:Vを含
むか、または代替的にこれらからなるポリヌクレオチドを提供する。本発明はま
た、配列番号Yのポリペプチド配列、配列番号Xによりコードされるポリペプチ
ド、および/またはcDNAプラスミド:V中のcDNAによりコードされるポ
リペプチドを含むか、または代替的にこれらからなるポリペプチドを提供する。
配列番号Yのポリペプチド配列、配列番号Xによりコードされるポリペプチド、
および/またはcDNAプラスミド:V中のcDNAによりコードされるポリペ
プチドを含むか、または代替的にこれらからなるポリペプチドをコードするポリ
ヌクレオチドはまた、本発明により包含される。本発明はさらに、配列番号Xの
核酸配列の相補体、および/またはcDNAプラスミド:V中のcDNAのコー
ド鎖の相補体を含むか、または代替的にこれらからなるポリヌクレオチドを包含
する。 多くのポリヌクレオチド配列(例えば、EST配列)は、公に利用可能であり、
そして配列データベースを通してアクセス可能であり、そして本発明の着想の前
に公に利用可能であったかもしれない。好ましくは、このような関連するポリヌ
クレオチドは、本発明の範囲から特に除外される。全ての関連配列を列挙するこ
とは、本出願の開示では過度に煩わしい。従って、好ましくは、配列番号Xは、
一般式a−bにより記載されるヌクレオチド配列(ここで、aは配列番号Xの1
と配列番号Xの最終ヌクレオチド−15との間の任意の整数であり、bは15〜
配列番号Xの最終ヌクレオチドの整数であり、ここでaおよびbの両方は配列番
号Xに示されるヌクレオチド残基の位置に対応し、そしてここでbはa+14以
上である)を含む1つ以上のポリヌクレオチドが除外される。
【0064】 (全長遺伝子の回収のためのRACEプロトコル) 部分的cDNAクローンは、Frohman,M.Aら、Proc.Nat’
l.Acad.Sci.USA,85:8998−9002(1988)に記載
されたcDNA末端の高速増幅(RACE)手順を利用することにより全長を作
製し得る。5’末端または3’末端のいずれかが欠失しているcDNAクローン
は、翻訳の開始コドンまたは終止コドンのそれぞれに伸長する欠失塩基対を含む
ように再構築され得る。いくつかの場合において、cDNAは、そのために翻訳
の開始を欠失している。以下に、この本来の5’RACE手順の改変を簡単に記
載する。ポリA+または全RNAを、Superscript II(Gibc
o/BRL)およびcDNA配列に特異的なアンチセンスプライマーまたは相補
的プライマーを用いて逆転写する。そのプライマーを、Microcon Co
ncentrator(Amicon)を用いて反応から除去する。次いで、第
1鎖cDNAを、dATPおよび末端デオキシヌクレオチドトランスフェラーゼ
(Gibco/BRL)を用いて、連結する。このように、アンカー配列を産生
し、これは、PCR増幅のために必要である。第2鎖を、dA−テイル含有PC
R緩衝液、TaqDNAポリメラーゼ(Perkin−Elmer Cetus
)、5’末端で3つの隣接制限部位(XhoI、SalIおよびClaI)を含
むオリゴdTプライマーならびにこれらの制限部位を適切に含むプライマーから
合成する。この2本鎖cDNAを同じプライマーならびにネスティッドcDNA
特異的アンチセンスプライマーを用いて40サイクルでPCR増幅する。このP
CR産物を、エチジウムブロマイドアガロースゲル上でサイズ分離し、そして欠
失しているタンパク質コードDNAの推定サイズのcDNA産物を含むゲルの領
域を取り出す。cDNAを、Magic PCR Prep kit(Prom
ega)を用いてアガロースゲルから精製し、XhoIまたはSalIを用いて
制限消化し、そしてプラスミド(例えば、pBluescript SKII(
Stratagene))にXhoI部位およびEcoRV部位で連結する。こ
のDNAを細菌に形質転換し、そしてこのプラスミドクローンを配列決定して、
正確なタンパク質コード挿入物を同定する。正確な5’末端を、推定的に同定さ
れた相同体を有するこの配列と部分的cDNAクローンを有する重複を比較する
ことにより確認する。当該分野において公知の同様の方法および/または市販の
キットを使用して、増幅し、そして3’末端を回収する。
【0065】 いくつかの、品質管理キットが購入のために市販されている。上記のそれらと
同様の試薬および方法は、全長遺伝子を回収をするための5’ RACEおよび
3’RACEの両方について、Gibco/BRLからキットの形態で供給され
る。第2のキットは、Clontechから入手可能である。このキットは、D
umasら、Nucleic Acids Res.,19:5227−32(
1991)により開発された、関連技術の改変(SLIC(一本鎖cDNAへの
、一本鎖の連結))である。手順における主な違いは、RNAを、逆転写後にア
ルカリ加水分解し、そしてRNAリガーゼを使用して、第1鎖cDNAに、制限
部位を含むアンカープライマーを連結することである。これは、過去に配列決定
をするのが困難なポリTの伸長を生じるdAテーリング反応における必要性を除
去する。
【0066】 RNAからの5’cDNAまたは3’cDNAを産生する代替は、cDNAラ
イブラリー二本鎖DNAを使用することである。非対称性PCR増幅アンチセン
スcDNA鎖は、アンチセンスcDNA特異的プライマーおよびプラスミドアン
カープライマーを用いて合成する。これらのプライマーを除去し、そして対称P
CR反応を、ネストしたcDNA特異的アンチセンスプライマーおよびプラスミ
ドアンカープライマーを用いて実施する。
【0067】 (5’末端配列または3’末端配列を産生し、全長遺伝子を得るための、RN
Aリガーゼのプロトコル) 一旦、目的の遺伝子が同定されると、本来のcDNAプラスミド中には存在し
ないかもしれない遺伝子の5’部分または3’部分の同定のためのいくつかの方
法が利用可能になる。これらの方法は、以下を含むがこれらに限定されない:フ
ィルタープローブ探索、特異的プローブを使用するクローン富化、ならびに5’
RACEおよび3’RACEと類似および同一のプロトコル。全長遺伝子は、ラ
イブラリー中に存在し得、そしてプローブ探索によって同定され得るが、一方、
5’末端または3’末端を生成するために有用な方法は、欠けている情報を生成
するために、本来のcDNAからの既存の配列情報を、使用することである。5
’RACEに類似する方法は、所望の全長遺伝子の欠けている5’末端を生成す
るために利用可能である(この方法は、Fromont−Racineら、Nu
cleic Acids Res.,21(7):1683−1684(199
3)によって発表された)。簡潔には、特定のRNAオリゴヌクレオチドを、全
長遺伝子RNA転写物をおそらく含むRNAの集団の5’末端に連結し、そして
連結されたRNAオリゴヌクレオチドに特異的なプライマーおよび目的の遺伝子
の公知の配列に特異的なプライマーを含むプライマーセットを使用して、所望の
全長遺伝子の5’部分をPCR増幅する。次いで、この増幅した産物を配列決定
し得、そしてこれを使用して全長遺伝子を生成し得る。この方法は、所望の供給
源から単離された総RNAを用いて開始し、この手順における必要条件ではない
が、ポリA RNAを使用し得る。次いで、RNA調製物を、必要ならばホスフ
ァターゼで処理して、後のRNAリガーゼ工程を妨害し得る分解RNAまたは損
傷RNAの5’リン酸基を排除し得る。次いで、使用された場合、ホスファター
ゼを不活化し、そしてRNAをメッセンジャーRNAの5’末端に存在するキャ
ップ構造を除去するために、タバコ酸性ピロホスファターゼを用いて処理する。
この反応は、次いでT4 RNAリガーゼを用いてRNAオリゴヌクレオチドに
連結され得る、キャップ切断RNAの5’末端に5’リン酸基を残す。次いで、
この改変型RNA調製物を、遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドを用いる、第一
鎖cDNA合成のためのテンプレートとして使用し得る。次いで、第一鎖合成反
応物を、連結されたRNAオリゴヌクレオチドに特異的なプライマーおよび目的
のPTPase遺伝子の公知の配列に特異的なプライマーを用いる、所望の5’
末端のPCR増幅のためのテンプレートとして使用し得る。次いで、得られた生
成物を配列決定し、そして分析して5’末端配列が関連するPTPase遺伝子
に属することを確認する。
【0068】 (ポリヌクレオチドフラグメントおよびポリペプチドフラグメント) 本発明はまた、本発明のポリヌクレオチド(核酸)の、ポリヌクレオチドフラ
グメントに関する。本発明において、「ポリヌクレオチドフラグメント」とは、
以下である核酸配列を有するポリヌクレオチドをいう:cDNAプラスミドZに
含まれるcDNAの一部か、もしくはcDNAプラスミドVに含まれるcDNA
によりコードされるポリペプチドをコードするcDNAの一部;配列番号Xもし
くはその相補鎖におけるポリヌクレオチド配列の一部;配列番号Yのポリペプチ
ドの一部をコードするポリヌクレオチド配列;あるいは配列番号Xによりコード
されるポリペプチドの一部をコードするポリヌクレオチド配列。本発明のヌクレ
オチドフラグメントは、好ましくは、少なくとも約15nt、そしてより好まし
くは少なくとも約20nt、さらにより好ましくは少なくとも約30nt、そし
てなおより好ましくは少なくとも約40nt、少なくとも約50nt、少なくと
も約75nt、少なくとも約100nt、少なくとも約125nt、または少な
くとも約150ntの長さである。例えば、「少なくとも約20ntの長さ」の
フラグメントは、cDNAプラスミドVのcDNA配列に含まれる配列または配
列番号Xもしくはその相補鎖に示されるヌクレオチド配列由来の20以上の連続
する塩基を含むことが意図される。この文脈において「約(おおよそ)」は、特
に記載された値、あるいはそれより数個(5、4、3、2、または1)のヌクレ
オチドだけ大きいかまたは小さな値を含む。これらのヌクレオチドフラグメント
は、本明細書中で議論されるように、診断プローブおよびプライマーとしての使
用を含むが、それらに限定されない使用を有する。もちろん、より大きなフラグ
メント(例えば、少なくとも150、175、200、250、500、600
、1000または2000のヌクレオチドの長さ)もまた、本発明に含まれる。
【0069】 さらに、本発明のポリヌクレオチドフラグメントの代表例としては、例えば、
配列番号X、またはその相補鎖の以下のおおよそのヌクレオチド数の配列を含む
か、あるいはそれらからなるフラグメントが挙げられる:1〜50、51〜10
0、101〜150、151〜200、201〜250、251〜300、30
1〜350、351〜400、401〜450、451〜500、501〜55
0、551〜600、651〜700、701〜750、751〜800、80
0〜850、851〜900、901〜950、951〜1000、1001〜
1050、1051〜1100、1101〜1150、1151〜1200、1
201〜1250、1251〜1300、1301〜1350、1351〜14
00、1401〜1450、1451〜1500、1501〜1550、155
1〜1600、1601〜1650、1651〜1700、1701〜1750
、1751〜1800、1801〜1850、1851〜1900、1901〜
1950、1951〜2000、2001〜2050、2051〜2100、2
101〜2150、2151〜2200、2201〜2250、2251〜23
00、2301〜2350、2351〜2400、2401〜2450、245
1〜2500、2501〜2550、2551〜2600、2601〜2650
、2651〜2700、2701〜2750、2751〜2800、2801〜
2850、および/または2851〜2872。この文脈において、「おおよそ
(約)」は、特に記載された範囲、またはいずれかの末端もしくは両方の末端に
おいて、これより数個(5、4、3、2、または1)のヌクレオチドだけ大きい
か、または小さな範囲を含む。好ましくは、これらのフラグメントは、その配列
が一部であるポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチドの、機能的活性
(例えば、生物学的活性)を有するポリペプチドをコードする。より好ましくは
、これらのフラグメントは、本明細書中、上記で議論されるようにプローブまた
はプライマーとして使用され得る。ストリンジェントなハイブリダイゼーション
条件下またはより低いストリンジェンシー条件下でこれらのフラグメントの1つ
以上にハイブリダイズするポリヌクレオチドもまた本発明に含まれ、これらのポ
リヌクレオチドまたはフラグメントによりコードされるポリペプチドも同様に含
まれる。
【0070】 さらに、本発明のポリヌクレオチドフラグメントの代表例としては、例えば、
cDNAプラスミドVに含まれるcDNAヌクレオチド配列、またはその相補鎖
の以下のおおよそのヌクレオチド数の配列を含むか、あるいはそれらからなるフ
ラグメントが挙げられる:1〜50、51〜100、101〜150、151〜
200、201〜250、251〜300、301〜350、351〜400、
401〜450、451〜500、501〜550、551〜600、601〜
650、651〜700、701〜750、751〜800、801〜850、
851〜900、901〜950、951〜1000、1001〜1050、1
051〜1100、1101〜1150、1151〜1200、1201〜12
50、1251〜1300、1301〜1350、1351〜1400、140
1〜1450、1451〜1500、1501〜1550、1551〜1600
、1601〜1650、1651〜1700、1701〜1750、1751〜
1800、1801〜1850、1851〜1900、1901〜1950、1
951〜2000、2001〜2050、2051〜2100、2101〜21
50、2151〜2200、2201〜2250、2251〜2300、230
1〜2350、2351〜2400、2401〜2450、2451〜2500
、2501〜2550、2551〜2600、2601〜2650、2651〜
2700、2701〜2750、2751〜2800、2801〜2850、お
よび/または2851〜2872。この文脈において、「おおよそ(約)」は、
特に記載された範囲、あるいはいずれかの末端もしくは両方の末端において、こ
れより数個(5、4、3、2、または1)のヌクレオチドだけ大きいか、または
小さな範囲を含む。好ましくは、これらのフラグメントは、cDNAプラスミド
Vに含まれるcDNAヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチドの機
能的活性(例えば、生物学的活性)を有するポリペプチドをコードする。より好
ましくは、これらのフラグメントは、本明細書中で議論されるように、プローブ
またはプライマーとして使用され得る。ストリンジェントなハイブリダイゼーシ
ョン条件下またはより低いストリンジェンシー条件下で1つ以上のこれらのフラ
グメントにハイブリダイズするポリヌクレオチドもまた本発明に含まれ、これら
のポリヌクレオチドまたはフラグメントによりコードされるポリペプチドもまた
、含まれる。
【0071】 本発明において、「ポリペプチドフラグメント」とは、配列番号Yに含まれる
アミノ酸配列の一部、配列番号Xのポリヌクレオチド配列によってコードされる
アミノ酸配列の一部、および/またはcDNAプラスミドV中のcDNAによっ
てコードされるアミノ酸配列の一部であるアミノ酸配列をいう。タンパク質(ポ
リペプチド)フラグメントは、「自立構造(free−standing)」で
あり得るか、あるいはより大きなポリぺプチド(このフラグメントが、部分また
は領域(最も好ましくは単一の連続した領域として)を形成する)内に含まれ得
る。本発明のポリペプチドフラグメントの代表例としては、例えば、配列番号Y
のコード領域の、以下のおおよそのアミノ酸数のアミノ酸配列を含むか、あるい
はそれらからなるフラグメントが挙げられる:1〜20、21〜40、41〜6
0、61〜80、81〜100、101〜120、121〜140、141〜1
60、161〜180、181〜200、201〜220、221〜240、2
41〜260、261〜280、281〜300、301〜320、321〜3
40、341〜360、361〜380、381〜400、401〜420、4
21〜440、441〜460、461〜480、481〜500、501〜5
20、521〜540、541〜560、561〜580、581〜600、お
よび/または601〜603。さらに、本発明のポリペプチドフラグメントは、
少なくとも約10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、
60、65、70、75、80、85、90、100、110、120、130
、140、または150のアミノ酸の長さであり得る。この文脈において、「約
(おおよそ)」とは、特に記載された範囲または値、あるいはいずれかの末端も
しくは両方の末端において、これより数個(5、4、3、2、または1)のアミ
ノ酸だけ大きいかまたは小さな、範囲または値を含む。これらのポリペプチドフ
ラグメントをコードするポリヌクレオチドもまた、本発明に含まれる。
【0072】 タンパク質のN末端からの1つ以上のアミノ酸の欠失が、タンパク質の1つ以
上の生物学的機能の損失の改変を生じるとしても、他の機能的活性(例えば、生
物学的活性、多量体化する能力、リガンドに結合する能力)は、なお保持され得
る。例えば、ポリペプチドの完全な形態または成熟形態を認識する抗体を誘導す
るか、そして/または抗体に結合する、短縮型ムテインの能力は、完全なポリペ
プチド、または成熟ポリペプチドの大部分より少ない残基が、N末端から除去さ
れる場合には、一般的に保持される。完全なポリペプチドのN末端残基を欠く特
定のポリペプチドが、このような免疫原性活性を保持するかどうかは、本明細書
中に記載される慣用的な方法、およびそうでなければ当該分野において公知の別
の方法によって容易に決定され得る。多数の欠失したN末端アミノ酸残基を有す
るムテインは、いくつかの生物学的活性または免疫原性活性を保持し得るようで
ある。実際に、6つと同じくらい少ないアミノ酸残基からなるペプチドは、しば
しば免疫応答を惹起し得る。
【0073】 従って、本発明のポリペプチドフラグメントとしては、分泌タンパク質および
成熟形態が挙げられる。さらに好ましいポリペプチドフラグメントとしては、ア
ミノ末端もしくはカルボキシ末端またはその両方から、連続した一連の欠失した
残基を有する分泌タンパク質、もしくは成熟形態が挙げられる。例えば、任意の
数のアミノ酸(1〜60の範囲)は、分泌ポリペプチドもしくは成熟形態のいず
れかのアミノ末端から欠失され得る。同様に、任意の数のアミノ酸(1〜30の
範囲)が、分泌タンパク質もしくは成熟形態のカルボキシ末端から欠失され得る
。さらに、上記のアミノ末端およびカルボキシ末端の欠失の任意の組み合わせは
好ましい。同様に、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレ
オチドもまた好ましい。
【0074】 本発明は、本明細書中で開示されるポリペプチド(例えば、配列番号Yのポリ
ペプチド、配列番号Xに含まれるポリヌクレオチド配列によりコードされるポリ
ペプチド、および/またはcDNAプラスミドVに含まれるcDNAによりコー
ドされるポリペプチド)のアミノ酸配列のアミノ末端から、1つ以上の欠失した
残基を有するポリペプチドを、さらに提供する。特に、N末端の欠失は、一般式
m−qによって記載され得、ここでqは、本発明のポリペプチド(例えば、配列
番号Yに開示されるポリペプチド)におけるアミノ酸残基の総数を表す整数全部
であり、そしてmは、2〜q−6の範囲の任意の整数として定義される。これら
のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド(フラグメントおよび/または改
変体を含む)もまた、本発明に含まれる。
【0075】 また、上記のように、タンパク質のC末端からの1つ以上のアミノ酸の欠失が
、このタンパク質の1つ以上の生物学的機能の損失の改変を生じるとしても、他
の機能的活性(例えば、生物学的活性、多量体化する能力、リガンドに結合する
能力)は、なお保持され得る。例えば、ポリペプチドの完全な形態または成熟形
態を認識する抗体を誘導するか、そして/またはこの抗体に結合する、短縮型ム
テインの能力は、完全なポリペプチド、または成熟ポリペプチドの大部分より少
ない残基が、C末端から除去される場合には、一般的に保持される。完全なポリ
ペプチドのC末端残基を欠く特定のポリペプチドが、このような免疫原性活性を
保持するか否かは、本明細書中に記載される慣用的な方法、およびそうでなけれ
ば当該分野において公知の他の方法によって容易に決定され得る。多数の欠失し
たC末端アミノ酸残基を有するムテインは、いくつかの生物学的活性または免疫
原性活性を保持し得るようである。実際に、6つと同じくらい少ないアミノ酸残
基からなるペプチドは、しばしば免疫応答を惹起し得る。
【0076】 従って、本発明は、本明細書中で開示されるポリペプチド(例えば、配列番号
Yのポリペプチド、配列番号Xに含まれるポリヌクレオチド配列によりコードさ
れるポリペプチド、および/またはcDNAプラスミドVに含まれるcDNAに
よりコードされるポリペプチド)のアミノ酸配列のカルボキシ末端からの1つ以
上の残基を有するポリペプチドを、さらに提供する。特に、C末端の欠失は、一
般式1−nによって記載され得、ここでnは、6〜q−1の範囲の任意の整数全
部であり、そしてここでnは、本発明のポリペプチドにおけるアミノ酸残基の位
置に対応する。これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチド(フラグメ
ントおよび/または改変体を含む)もまた、本発明により含まれる。
【0077】 さらに、上記のN末端またはC末端の欠失のいずれかを組み合わせて、N末端
およびC末端欠失型ポリペプチドを産生し得る。本発明はまた、アミノ末端およ
びカルボキシ末端の両方から1つ以上の欠失したアミノ酸を有するポリペプチド
を提供する。このポリペプチドは、一般的に、配列番号X(例えば、好ましくは
配列番号Yとして開示されるポリペプチドを含むが、これに限定されない)およ
び/またはcDNAプラスミドV中のcDNA、ならびに/あるいはそれらの相
補鎖によってコードされるポリペプチドの、残基m−nを有する場合に記載され
得、ここでnおよびmは、上記のような整数である。これらのポリペプチドをコ
ードするポリヌクレオチド(フラグメントおよび/または改変体を含む)もまた
、本発明に含まれる。
【0078】 配列番号Yのポリペプチドに含まれる任意のポリペプチド配列、配列番号Xと
して記載されるポリヌクレオチド配列によってコードされる、任意のポリペプチ
ド配列、またはcDNAプラスミドV中のcDNAによってコードされる任意の
ポリペプチド配列は、そのポリペプチドの特定の好ましい領域を決定するために
、分析され得る。例えば、配列番号XまたはcDNAプラスミドV中のcDNA
のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチドのアミノ酸配列は、
DNASTARコンピュータアルゴリズム(DNASTAR,Inc.,122
8 S.Park St.,Madison,WI 53715 USA;ht
tp://www.dnastar.com/)のデフォルトパラメーターを使
用して、分析され得る。
【0079】 DNASTARコンピューターアルゴリズムを使用して慣用的に得られ得るポ
リペプチドの領域としては、以下が挙げられるが、それらに限定されない:Ga
rnier−Robsonのα−領域、β−領域、ターン領域、およびコイル領
域、Chou−Fasmanのα−領域、β−領域、およびターン領域、Kyt
e−Doolittleの親水性領域および疎水性領域、Eisenbergの
α−両親媒性領域およびβ−両親媒性領域、Karplus−Schulzの可
撓性領域、Eminiの表面形成領域ならびに高い抗原性指標のJameson
−Wolfの領域。この点で、本発明の非常に好ましいポリヌクレオチドの中に
、いくつかの構造的特徴(例えば、上記の特徴のいくつか(例えば、1、2、3
または4))と組み合わされる領域を含むポリペプチドをコードするポリヌクレ
オチドがある。
【0080】 さらに、Kyte−Doolittle親水性領域および疎水性領域、Emi
ni表面形成領域、ならびに高い抗原性指標のJameson−Wolf領域(
すなわち、Jameson−Wolfプログラムのデフォルトパラメターを使用
して同定されるような、1.5より大きいか、または1.5に等しい抗原性指標
を有する、4つ以上の連続するアミノ酸を含む)を慣用的に使用して、抗原性に
対する高い程度の潜在性を表すポリペプチドの領域を決定し得る。高い抗原性の
領域は、免疫応答の開始プロセスにおいて、抗原認識が生じ得る環境中のポリペ
プチドの表面上に曝されるようであるポリペプチドの領域を表す値を選択するこ
とによって、DNASTAR分析によるデータから決定される。
【0081】 本発明の好ましいポリペプチドフラグメントは、そのアミノ酸配列がフラグメ
ントであるポリペプチド配列の、機能的活性(例えば、生物学的活性)を示すア
ミノ酸配列を含むか、またはあるいは、これらからなるフラグメントである。「
機能的活性」を示すポリペプチドとは、全長タンパク質と関連した1つ以上の公
知の機能的活性(例えば、前述のような、生物学的活性、抗原性、免疫原性、お
よび/または多量体化など)を示し得るポリペプチドを意味する。
【0082】 他の好ましいポリペプチドフラグメントは、生物学的に活性なフラグメントで
ある。生物学的に活性なフラグメントとは、本発明のポリペプチドの活性に対し
て、同一である必要はないが、類似する活性を示すフラグメントである。このフ
ラグメントの生物学的活性は、改善された所望の活性、または低下した望ましく
ない活性を含み得る。
【0083】 好ましい実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号Yのポリペプ
チドの1、2、3、4、5以上の抗原性フラグメントか、またはその部分を含む
か、またはあるいはそれらからなる。これらのポリペプチドをコードするポリヌ
クレオチド(フラグメントおよび/または改変体を含む)もまた、本発明に含ま
れる。
【0084】 本発明は、以下のポリペプチドを含むか、またはあるいは以下からなるポリペ
プチドを含む:配列番号Yに示されるポリペプチド配列のエピトープ、またはc
DNAプラスミドV中のcDNAによりコードされるポリペプチド配列のエピト
ープ、あるいは前述で定義されるように、ストリンジェントなハイブリダイゼー
ション条件下またはより低いストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下
で、配列番号Xのエピトープコード配列またはcDNAプラスミドVに含まれる
エピトープコード配列の相補鎖にハイブリダイズするポリヌクレオチドによって
コードされるポリペプチド配列のエピトープ。本発明はさらに、本発明のポリペ
プチド配列のエピトープをコードするポリヌクレオチド配列(例えば、配列番号
Xに開示される配列など)、本発明のエピトープをコードするポリヌクレオチド
配列の相補鎖のポリヌクレオチド配列、および前記で定義されるように、ストリ
ンジェントなハイブリダイゼーション条件下またはより低いストリンジェンシー
条ハイブリダイゼーション件下で、この相補鎖にハイブリダイズするポリヌクレ
オチド配列を含む。
【0085】 用語「エピトープ」とは、本明細書中で使用される場合、動物において、好ま
しくは哺乳動物において、そして最も好ましくはヒトにおいて抗原性活性または
免疫原性活性を有するポリペプチドの部分をいう。好ましい実施形態において、
本発明は、エピトープを含むポリペプチド、およびこのポリペプチドをコードす
るポリヌクレオチドを含む。「免疫原性エピトープ」とは、本明細書中で使用さ
れる場合、当該分野で公知の任意の方法によって決定されるような(例えば、下
記に記載される抗体を産生するための方法による)、動物における抗体応答を誘
発するタンパク質の一部として定義される(例えば、Geysenら、Proc
.Natl.Acad.Sci.USA 81:3998−4002(1983
)を参照のこと)。用語「抗原性エピトープ」とは、本明細書中で使用される場
合、当該分野で周知の任意の方法(例えば、本明細書中に記載される免疫アッセ
イによる)によって決定されるような、抗体がその抗原に免疫特異的に結合し得
るタンパク質の一部として定義される。免疫特異的結合は、非特異的結合は除外
するが、他の抗原との交差反応を除外する必要はない。抗原性エピトープは、免
疫原性である必要はない。
【0086】 エピトープとして機能するフラグメントは、任意の従来の方法によって産生さ
れ得る。(例えば、Houghten,R.A.,Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA 82:5131−5135(1985)を参照のこと。こ
れはさらに、米国特許第4,631,211号に記載される)。
【0087】 本発明においては、抗原性エピトープは、好ましくは、少なくとも4、少なく
とも5、少なくとも6、少なくとも7アミノ酸配列を含み、より好ましくは、少
なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12
、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも20、少なく
とも25、少なくとも30、少なくとも40、少なくとも50アミノ酸配列を含
み、そして最も好ましくは約15アミノ酸と約30アミノ酸との間の配列を含む
。免疫原性エピトープまたは抗原性エピトープを含有する好ましいポリペプチド
は、少なくとも10、15、20、25、30、35、40、45、50、55
、60、65、70、75、80、85、90、95または100アミノ酸残基
の長さである。さらなる非排他的に好ましい抗原性エピトープは、本明細書中で
開示される抗原性エピトープおよびその一部を含む。抗原性エピトープは、有用
である(例えば、エピトープに特異的に結合する抗体(モノクローナル抗体を含
む)を惹起するため)。好ましい抗原性エピトープは、本明細書中で開示される
抗原性エピトープ、および2、3、4、5以上のこれらの抗原性エピトープの任
意の組合わせを含む。抗原性エピトープは、イムノアッセイにおいて、標的分子
として使用され得る。(例えば、Wilsonら、Cell 37:767−7
78(1984);Sutcliffeら、Science 219:660−
666(1983)を参照のこと)。
【0088】 同様に、免疫原性エピトープを使用して、例えば、当該分野で周知の方法に従
う抗体を誘導し得る。(例えば、Sutcliffeら、前出;Wilsonら
,前出;Chowら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:
910−914;およびBittleら、J.Gen.Virol.66:23
47−2354(1985)を参照のこと)。好ましい免疫原性エピトープは、
本明細書で開示される免疫原性および2、3、4、5以上のこれらの免疫原性エ
ピトープの任意の組合せを含む。1つ以上の免疫原性エピトープを含むポリペプ
チドは、キャリアタンパク質(例えば、アルブミン)とともに動物系(例えば、
ウサギまたはマウス)に対する抗体応答を誘発するために提示され得るか、また
はこのポリペプチドが十分に長い場合(少なくとも約25アミノ酸)、そのポリ
ペプチドはキャリアなしで提示され得る。しかし、8〜10個程度の少なさのア
ミノ酸を含む免疫原性エピトープは、少なくとも変性ポリペプチド中の直鎖状エ
ピトープに結合し得る抗体を惹起するには十分であることが示されている(例え
ば、ウェスタンブロッティングにおいて)。
【0089】 本発明のエピトープ保有ポリペプチドは、当該分野で周知の方法に従って抗体
を誘導するために使用され得る。これらの周知の方法としては、インビボ免疫、
インビトロ免疫、およびファージディスプレイ法が挙げられるが、それらに限定
されない。例えば、Sutcliffeら、前出;Wilsonら、前出、およ
びBittleら、J.Gen.Virol.、66:2347−2354(1
985)を参照のこと。インビボ免疫を使用する場合、動物を遊離ペプチドを用
いて免疫し得る;しかし、抗ペプチド抗体力価は、高分子キャリア(例えば、キ
ーホールリンペットヘモシアニン(KLH)または破傷風トキソイド)にペプチ
ドを結合させることによりブーストされ得る。例えば、システイン残基を含むペ
プチドは、マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(M
BS)のようなリンカーを用いてキャリアに結合され得る。その一方、他のペプ
チドは、より一般的な結合剤(例えば、グルタルアルデヒド)を用いてキャリア
に結合され得る。ウサギ、ラット、およびマウスのような動物は、遊離のペプチ
ドまたはキャリア結合ペプチドのいずれかを用いて、例えば、約100μgのペ
プチドまたはキャリアタンパク質およびフロイントアジュバントまたは免疫応答
を刺激することが公知である他のアジュバントを含むエマルジョンを腹腔内注射
および/または皮内注射することにより免疫される。いくつかのブースター注射
が、抗ペプチド抗体の有用な力価を提供するために、例えば、約2週間の間隔で
、必要とされ得る。この力価は、例えば、固体表面に吸着した遊離のペプチドを
用いるELISAアッセイにより検出され得る。免疫した動物由来の血清中の抗
ペプチド抗体の力価は、抗ペプチド抗体の選択(例えば、当該分野で周知の方法
に従う固体支持体上のペプチドへの吸着および選択された抗体の溶出による)に
より上昇し得る。
【0090】 当業者に理解されるように、そして上記で考察されるように、本発明のポリペ
プチドおよびその免疫原性エピトープフラグメントおよび/または抗原性エピト
ープフラグメントは、他のポリペプチド配列に融合され得る。例えば、本発明の
ポリペプチドは、免疫グロブリン(IgA、IgE、IgG、IgM)の定常ド
メインまたはそれらの部分(CH1、CH2、CH3、またはそれらの任意の組
み合わせ、およびこれらの部分)と融合し得、これがキメラポリペプチドを生じ
る。このような融合タンパク質は、精製を容易にし得、そしてインビボにおける
半減期を増加し得る。このことは、ヒトCD4ポリペプチドの最初の2つのドメ
インおよび哺乳動物の免疫グロブリンの重鎖または軽鎖の定常領域の種々のドメ
インからなるキメラタンパク質について示された。例えば、EP 394,82
7;Trauneckerら、Nature,331:84−86(1988)
を参照のこと。上皮の関門を横切っての免疫系への抗原の増強された送達は、F
cRn結合パートナー(例えば、IgGフラグメントまたはFcフラグメント(
例えば、PCT公開 WO96/22024およびWO 99/04813を参
照のこと)に結合体化した抗原(例えば、インスリン)について実証されている
。ジスルフィド架橋二量体構造を有するIgG融合タンパク質はまた、そのIg
G部分ジスルフィド結合に起因して、単量体ポリペプチドまたはそれらのフラグ
メント単独よりも、他の分子の結合および中和において効果的であることが見出
された。例えば、Fountoulakisら、J.Biochem.、270
:3958−3964(1995)を参照のこと。
【0091】 同様に、EP−A−O 464 533(カナダ国対応出願2045869)
は、別のヒトタンパク質またはその一部とともに免疫グロブリン分子の定常領域
の種々の部分を含む、融合タンパク質を開示する。多くの場合、融合タンパク質
中のFc部分は、治療および診断において有利であり、従って、例えば改善され
た薬物動態学的特性を生じ得る(EP−A 0232 262)。あるいは、融
合タンパク質が発現、検出、および精製された後に、Fc部分が欠失され得るこ
とが望ましい。例えば、融合タンパク質が、免疫の抗原として使用される場合、
そのFc部分は、治療および診断を妨げ得る。薬物探索において、例えばhIL
−5のようなヒトタンパク質が、hIL−5のアンタゴニストを同定するための
高処理能力スクリーニングアッセイの目的のためにFc部分と融合されている。
(D.Bennettら、J.Molecular Recognition
8:52−58(1995);K.Johansonら、J.Biol.Che
m.270:9459−9471(1995)を参照のこと。) さらに、本発明のポリペプチドは、融合されたポリペプチドの精製を容易にす
るペプチドのような、マーカー配列と融合され得る。好ましい実施形態において
、このマーカーアミノ酸配列は、とりわけ、pQEベクター(QIAGEN,I
nc.,9259 Eton Avenue,Chatsworth,CA,9
1311)において提供されるタグのようなヘキサ−ヒスチジンペプチドであり
、それらの多くは市販されている。例えば、Gentzら、Proc.Natl
.Acad.Sci.USA 86:821−824(1989)に記載される
ように、ヘキサ−ヒスチジンは、融合タンパク質の簡便な精製を提供する。精製
に有用な他のペプチドタグである「HA」タグは、インフルエンザ赤血球凝集素
タンパク質由来のエピトープに対応する(Wilsonら、Cell 37:7
67(1984))。
【0092】 従って、これら上記の任意の融合物は、本発明のポリヌクレオチドまたはポリ
ペプチドを用いて操作され得る。
【0093】 上記のエピトープをコードする核酸はまた、エピトープタグ(例えば、血球凝
集素(「HA」)タグまたはフラッグタグ(flag tag))として目的の
遺伝子と組換えられ、発現されたポリペプチドの検出および精製を補助し得る。
例えば、Janknechtらによって記載された系は、ヒト細胞株において発
現される非変性融合タンパク質の迅速な精製を可能にする(Janknecht
ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:8972−897
(1991))。この系において、目的の遺伝子は、遺伝子の読み取り枠(オー
プンリーディングフレーム)が、6つのヒスチジン残基からなるアミノ末端タグ
と翻訳で融合されるように、ワクシニア組換えプラスミド中にサブクローニング
される。このタグは、融合タンパク質についての基質結合ドメインとしてはたら
く。組換えワクシニアウイルスに感染した細胞由来の抽出物は、Ni2+ニトリ
ロ三酢酸アガロースカラムに充填され、そしてヒスチジンタグ化したタンパク質
が、イミダゾール含有緩衝液を用いて選択的に溶出され得る。
【0094】 本発明のさらなる融合タンパク質は、遺伝子シャッフリング、モチーフシャッ
フリング、エキソンシャッフリング、および/またはコドンシャッフリング(総
称して「DNAシャッフリング」といわれる)の技術を通じて生成され得る。D
NAシャッフリングを使用して、本発明のポリペプチドの活性を調節し得、この
ような方法を用いて、変化した活性を有するポリペプチド、ならびにそのポリペ
プチドのアゴニストおよびアンタゴニストを生成し得る。一般には、米国特許第
5,605,793号;同第5,811,238号;同第5,830,721号
;同第5,834,252号;および同第5,837,458号、ならびにPa
ttenら、Curr.Opinion Biotechnol.8:724−
33(1997);Harayama、Trends Biotechnol.
16(2):76−82(1998);Hanssonら、J.Mol.Bio
l.287:265−76(1999);ならびにLorenzoおよびBla
sco,Biotechniques 24(2):308−13(1998)
(これらの特許および刊行物の各々は、本明細書によってその全体が参考として
援用される)を参照のこと。1つの実施形態において、配列番号Xに対応するポ
リヌクレオチドおよびこれらのポリヌクレオチドによってコードされるポリペプ
チドの改変は、DNAシャッフリングにより達成され得る。DNAシャッフリン
グは、相同組換えまたは部位特異的組換えにより、2つ以上のDNAセグメント
をアセンブリして、ポリヌクレオチド配列における変化を産生することを含む。
別の実施形態において、本発明のポリヌクオチドまたはコードされるポリペプチ
ドは、組換え前に、エラープローンPCR、ランダムヌクレオチド挿入または他
の方法による、ランダムな変異誘発に供されることによって改変され得る。別の
実施形態において、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの1つ
以上の成分、モチーフ、セクション(section)、部分、ドメイン、フラ
グメントなどは、1つ以上の異種分子の1つ以上の成分、モチーフ、セクション
、部分、ドメイン、フラグメントなどと組み換えられ得る。
【0095】 (ポリヌクレオチド改変体およびポリペプチド改変体) 本発明はまた、PTPase改変体を含む。本発明は、配列番号Xに開示され
るポリヌクレオチド配列の改変体またはそれらに対する相補鎖の改変体、および
/またはcDNAプラスミドV中に含まれるcDNA配列の改変体に関する。
【0096】 本発明はまた、配列番号Yに開示されるポリペプチド配列の改変体、配列番号
Xのポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチド配列の改変体および/
またはcDNAプラスミドV中のcDNAによってコードされるポリペプチド配
列の改変体を含む。
【0097】 「改変体」とは、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドとは異なるが
それらの特性は保持している、ポリヌクレオチドまたはポリペプチドをいう。一
般的に、改変体は全体的に非常に類似しており、そして、多くの領域において、
本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドと同一である。
【0098】 従って、本発明の1つの局面は、以下からなる群より選択されるヌクレオチド
配列を有するポリヌクレオチドを含む単離された核酸分子か、あるいはその代わ
りに以下からなる群より選択されるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド
からなる単離された核酸分子を提供する:(a)配列番号Xに記載されるヌクレ
オチド配列、またはクローン番号VのcDNA配列に含まれるヌクレオチド配列
;(b)配列番号Xのヌクレオチド配列、または配列番号Yの完全アミノ酸配列
をコードするクローン番号VのcDNA、またはクローン番号VのcDNAによ
りコードされる完全アミノ酸配列;(c)配列番号Xのヌクレオチド配列または
成熟PTPaseポリペプチドをコードするクローン番号V中のcDNA;(d
)配列番号Xのヌクレオチド配列またはクローン番号VのcDNA配列(これは
、PTPase関連ポリペプチドの生物学的に活性なフラグメントをコードする
);(e)配列番号Xのヌクレオチド配列またはクローン番号VのcDNA配列
(PTPaseポリペプチドの抗原性フラグメントをコードする);(f)配列
番号Yの完全アミノ酸配列またはクローン番号VのcDNAによってコードされ
た完全アミノ酸配列を含むPTPaseポリペプチドをコードするヌクレオチド
配列;(g)配列番号Yのアミノ酸配列またはクローン番号VのcDNAによっ
てコードされたアミノ酸配列の成熟PTPaseポリペプチドをコードするヌク
レオチド配列;(h)配列番号Yの完全アミノ酸配列またはクローン番号Vのc
DNAによってコードされた完全アミノ酸配列を有するPTPaseポリペプチ
ドの生物学的に活性なフラグメントをコードするヌクレオチド配列;(i)配列
番号Yの完全アミノ酸配列またはクローンID番号VのcDNAによってコード
された完全アミノ酸配列を有するPTPaseポリペプチドの抗原性フラグメン
トをコードするヌクレオチド配列;ならびに(j)上記の(a)、(b)、(c
)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、または(i)における任意のヌ
クレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列。
【0099】 本発明はまた、例えば上記の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f
)、(g)、(h)、(i)または(j)中の任意のヌクレオチド配列に少なく
とも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または
100%同一であるヌクレオチド配列、クローン番号V中に含まれるcDNAの
配列をコードするヌクレオチド、またはその相補鎖、配列番号Yのポリペプチド
をコードするヌクレオチド配列、配列番号Xのヌクレオチド配列によりコードさ
れるポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、配列番号Xのポリヌクレ
オチド配列の相補体によりコードされるポリペプチド配列、クローン番号Vに含
まれるcDNAによってコードされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配
列、表1の10列に規定されるポリペプチド配列をコードする配列番号Xのヌク
レオチド配列またはその相補鎖、表1の10列に規定されるポリペプチドをコー
ドするヌクレオチド配列またはその相補鎖、および/またはこれらの任意の核酸
分子のポリヌクレオチドフラグメント(例えば、本明細書に記載のフラグメント
)を含むか、あるいはこれらからなる、核酸分子に関する。これらの核酸分子に
、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下または低いストリンジェン
シー条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドもまた、これらのポリヌクレ
オチドおよび核酸分子によってコードされるポリペプチドがそうであるように、
本発明によって包含される。
【0100】 好ましい実施形態において、本発明は、これらのポリヌクレオチドによりコー
ドされるポリペプチドがそうであるように、上記の(a)、(b)、(c)、(
d)、(e)、(f)、(g)、(h)または(i)中のポリヌクレオチドに、
ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするか、あるいは低ストリンジェン
シー条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドを含むか、あるいはこのよう
なポリヌクレオチドからなる核酸分子を包含する。別の好ましい実施形態におい
て、これらの核酸分子の相補体に、ストリンジェントなハイブリダイゼーション
条件下または低いストリンジェンシー条件下でハイブリダイズするポリヌクレオ
チドもまた、これらのポリヌクレオチドおよび核酸分子によってコードされるポ
リペプチドがそうであるように、本発明によって包含される。
【0101】 別の実施形態において、本発明は、以下からなる群より選択されるアミノ酸配
列を有するポリペプチドを含むかまたはそれからなる、精製されたタンパク質を
提供する:(a)配列番号Yの完全アミノ酸配列またはクローン番号VのcDN
Aによってコードされる完全アミノ酸配列;(b)配列番号Yのアミノ酸配列を
有するPTPaseポリペプチドの成熟形態のアミノ酸配列またはクローン番号
Vによってコードされるアミノ酸配列;(c)配列番号Yの完全アミノ酸配列ま
たはクローン番号Vによってコードされる完全アミノ酸配列を有するPTPas
eポリペプチドの生物学的に活性なフラグメントのアミノ酸配列;ならびに(d
)配列番号Yの完全アミノ酸配列またはクローン番号Vによりコードされる完全
アミノ酸配列を有するPTPaseポリペプチドの抗原性フラグメントのアミノ
酸配列。
【0102】 本発明はまた、例えば、上記(a)、(b)、(c)、または(d)における
アミノ酸配列、配列番号Yに示されるアミノ酸配列、クローン番号Vに含まれる
cDNAによってコードされるアミノ酸配列、表1の10列目に規定されるアミ
ノ酸配列、配列番号Xのヌクレオチド配列によりコードされるアミノ酸配列、お
よび配列番号Xのポリヌクレオチド配列の相補体によってコードされるアミノ酸
配列のいずれかに少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%
、98%、99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含むかまたはそれ
からなる、タンパク質に関する。これらのポリペプチドのフラグメント(例えば
、本明細書に記載のフラグメント)もまた提供される。これらのアミノ酸配列を
コードする核酸分子の相補体に、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条
件下またはより低いストリンジェンシー条件下でハイブリダイズするポリヌクレ
オチドによってコードされるさらなるタンパク質もまた、本発明により包含され
、同様に、これらのタンパク質をコードするポリヌクレオチドも、本発明により
包含される。
【0103】 本発明の参照ヌクレオチド配列に、例えば、少なくとも95%「同一」である
ヌクレオチド配列を有する核酸とは、その核酸のヌクレオチド配列が、そのヌク
レオチド配列がポリぺプチドをコードする参照ヌクレオチド配列の各100ヌク
レオチドあたり5つまでの点変異を含み得ることを除いて、参照配列に対して同
一であることを意図する。換言すれば、参照ヌクレオチド配列に対して少なくと
も95%同一のヌクレオチド配列を有する核酸を得るために、参照配列のヌクレ
オチドの5%までが、欠失され得るか、または別のヌクレオチドで置換され得る
か、あるいは参照配列中の総ヌクレオチドの5%までの数のヌクレオチドが参照
配列中に挿入され得る。問い合わせ(query)配列は、表1に示される配列
全体、ORF(オープンリーディングフレーム)、または本明細書中で記載され
るように特定される任意のフラグメントであり得る。
【0104】 実際問題として、任意の特定の核酸分子またはポリぺプチドが、本発明のヌク
レオチド配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、9
7%、98%、または99%同一であるか否かは、公知のコンピュータープログ
ラムを使用して従来的に決定され得る。問い合わせ配列(本発明の配列)と対象
配列との間の最も良好な全体的な適合性(全体的な配列整列とも呼ばれる)を決
定するための好ましい方法は、Brutlagら(Comp.App. Bio
sci.6:237−245(1990))のアルゴリズムに基づくFASTD
Bコンピュータープログラムを使用して決定され得る。配列整列において、問い
合わせ配列および対象配列は、両方ともにDNA配列である。RNA配列は、U
からTに変換することによって比較され得る。この全体的な配列整列の結果は、
同一性パーセント(%)で示される。同一性パーセントを算定するためにDNA
配列のFASTDB整列において使用される好ましいパラメーターは:Matr
ix=Unitary、k−tuple=4、Mismatch Penalt
y=1、Joining Penalty=30、Randomization
Group Length=0、Cutoff Score=1、Gap P
enalty=5、Gap Size Penalty 0.05、Windo
w Size=500または対象ヌクレオチド配列の長さ(どちらかより短い方
)である。
【0105】 対象配列が、5’または3’欠失のために(内部欠失のためではなく)問い合
わせ配列より短い場合、手動の補正が結果に対してなされなけらばならない。こ
れは、同一性パーセントを計算する場合に、FASTDBプログラムが対象配列
の5’および3’の短縮を考慮しないからである。5’末端または3’末端で短
縮されている対象配列について、問い合わせ配列に対して、同一性パーセントは
、問い合わせ配列の総塩基のパーセントとして一致/整列されない対象配列の5
’および3’である問い合わせ配列の塩基の数を計算することによって補正され
る。ヌクレオチドが一致/整列されるか否かは、FASTDB配列整列の結果に
よって決定される。次いで、このパーセントは、特定のパラメーターを用いて上
記のFASTDBプログラムによって算定された同一性パーセントから差し引か
れ、最終的な同一性パーセントのスコアに到達する。この補正されたスコアが、
本発明の目的に使用されるものである。FASTDB整列によって示されるよう
に、問い合わせ配列と一致/整列されない、対象配列の5’および3’の塩基の
外側の塩基のみが、同一性パーセントのスコアを手動で調整する目的で算定され
る。
【0106】 例えば、90塩基の対象配列が、同一性パーセントを決定するために100塩
基の問い合わせ配列に整列される。欠失が、対象配列の5’末端で生じ、従って
、FASTDB整列は、5’末端の最初の10塩基で一致/整列を示さない。1
0個の不対合塩基は、配列の10%(一致していない5’および3’の末端の塩
基の数/問い合わせ配列の塩基の総数)を表し、そのため10%が、FASTD
Bプログラムによって算定される同一性パーセントのスコアから差し引かれる。
残りの90塩基が完全に一致する場合は、最終的な同一性パーセントは90%で
ある。別の例では、90塩基の対象配列が、100塩基の問い合わせ配列と比較
される。この場合、欠失は、内部欠失であり、その結果、対象配列の5’または
3’に問い合わせと一致/整列しない塩基が存在しない。この場合、FASTD
Bによって算定される同一性パーセントは手動で補正されない。再び、問い合わ
せ配列と一致/整列しない対象配列の5’または3’の塩基のみが手動で補正さ
れる。他の手動の補正は、本発明の目的のためにはなされない。
【0107】 本発明の問い合わせアミノ酸配列に、例えば、少なくとも95%「同一」であ
るアミノ酸配列を有するポリぺプチドにより、対象ポリペプチドのアミノ酸配列
は、その対象ポリぺプチド配列が問い合わせアミノ酸配列の各100個のアミノ
酸あたり5つまでのアミノ酸の変更を含み得ることを除いて、問い合わせ配列に
同一であることが意図される。換言すれば、問い合わせアミノ酸配列に少なくと
も95%同一であるアミノ酸配列を有するポリぺプチドを得るために、対象配列
におけるアミノ酸残基の5%までが、挿入、欠失、(インデル(挿入−欠失)(
indels))または別のアミノ酸で置換され得る。参照配列のこれらの改変
は、参照アミノ酸配列のアミノ末端もしくはカルボキシ末端位置で生じ得るか、
またはそれらの末端位置の間のどこにでも生じ得、参照配列中の残基間で個々に
かまたは参照配列内の1個以上連続する群の状態かのいずれかで、散在する。
【0108】 実際問題として、任意の特定のポリぺプチドが、例えば、表1に示されるアミ
ノ酸配列またはそのフラグメント、配列番号Xにおけるヌクレオチド配列により
コードされるアミノ酸配列またはそのフラグメント、あるいはcDNAプラスミ
ドVにおけるcDNAによりコードされるアミノ酸配列またはそのフラグメント
に対して、少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98
%、または99%同一であるか否かは、公知のコンピュータープログラムを使用
して従来のように決定され得る。問い合わせ配列(本発明の配列)と対象配列と
の間での最良の全体的な一致(全体的配列整列とも呼ばれる)を決定するための
好ましい方法は、Brutlagら(Comp.App.Biosci.6:2
37−245(1990))のアルゴリズムに基づくFASTDBコンピュータ
ープログラムを使用して決定され得る。配列整列において、問い合わせ配列およ
び対象配列は、両方ともヌクレオチド配列であるかまたは両方ともアミノ酸配列
であるかのいずれかである。上記の全体的配列整列の結果は、同一性パーセント
で示される。FASTDBアミノ酸整列に用いられる好ましいパラメーターは:
Matrix=PAM 0、k−tuple=2、Mismatch Pena
lty=1、Joining Penalty=20、Randomizati
on Group Length=0、Cutoff Score=1、Win
dow Size=配列の長さ、Gap Penalty=5、Gap Siz
e Penalty=0.05、Window Size=500または対象ア
ミノ酸配列の長さ(どちらかより短い方)である。
【0109】 対象配列が、N末端またはC末端欠失により(内部の欠失のためではなく)問
い合わせ配列よりも短い場合、手動の補正が結果に対してなされなけらばならな
い。これは、FASTDBプログラムが、全体的な同一性パーセントを算定する
場合に、対象配列のN末端短縮およびC末端短縮を考慮しないからである。N末
端およびC末端で短縮されている対象配列について、問い合わせ配列に対して、
同一性パーセントは、問い合わせ配列の総塩基のパーセントとして、対応する対
象残基と一致/整列しない、対象配列のN末端およびC末端である問い合わせ配
列の残基の数を計算することによって補正される。残基が一致/整列されている
か否かは、FASTDB配列整列の結果によって決定される。次いで、このパー
セントは、上記のFASTDBプログラムによって特定のパラメーターを使用し
て計算された同一性パーセントから差し引かれ、最終的な同一性パーセントのス
コアに到達する。この最終的な同一性パーセントのスコアが、本発明の目的で使
用されるものである。問い合わせ配列と一致/整列していない対象配列のN末端
側およびC末端側の残基のみが、同一性パーセントのスコアを手動で調整する目
的のために考慮される。すなわち、対象配列の最も遠いN末端およびC末端残基
の外側の問い合わせ残基位置のみである。
【0110】 例えば、90アミノ酸残基の対象配列が、同一性パーセントを決定するために
100残基の問い合わせ配列と整列される。欠失が対象配列のN末端で生じ、そ
してそれゆえFASTDB整列は、N末端での最初の10残基の一致/整列を示
さない。この10個の不対合残基は、配列の10%(一致していないN末端およ
びC末端の残基の数/問い合わせ配列中の残基の総数)を表し、その結果FAS
TDBプログラムによって計算される同一性パーセントのスコアから10%が差
し引かれる。残りの90残基が完全に一致した場合、最終的な同一性パーセント
は90%である。別の例において、90残基の対象配列が、100残基の問い合
わせ配列と比較される。この場合、欠失は、内部欠失であり、そのため問い合わ
せ配列と一致/整列しない対象配列のN末端またはC末端の残基は存在しない。
この場合、FASTDBによって算定される同一性パーセントは、手動で補正さ
れない。再び、FASTDB整列において示される、問い合わせ配列と一致/整
列しない対象配列のN末端およびC末端の外側の残基位置のみが手動で補正され
る。他の手動の補正は、本発明の目的のためにはなされない。
【0111】 改変体は、コード領域、非コード領域、またはその両方における変化を含み得
る。特に好ましいものは、サイレントな置換、付加、または欠失を生成するがコ
ードされるポリぺプチドの特性または活性を変化させない変化を含む、ポリヌク
レオチド改変体である。遺伝コードの縮重に起因するサイレントな置換によって
生成されるヌクレオチド改変体が、好ましい。さらに、50アミノ酸未満、40
アミノ酸未満、30アミノ酸未満、20アミノ酸未満、10アミノ酸未満、ある
いは5〜50アミノ酸、5〜25アミノ酸、5〜10アミノ酸、1〜5アミノ酸
、または1〜2アミノ酸が、任意の組合せで置換、欠失、または付加されている
改変体もまた、好ましい。ポリヌクレオチド改変体は、種々の理由(例えば、特
定の宿主についてのコドン発現を至適化する(ヒトmRNAにおけるコドンを、
E.coliのような細菌宿主によって好ましいコドンに変化させる))のため
に、生成され得る。
【0112】 天然に存在する改変体は、「対立遺伝子改変体」と呼ばれ、そして生物の染色
体上の所定の遺伝子座を占有する遺伝子のいくつかの代替の形態のうちの1つを
いう。(Genes II、Lewin,B.,編 John Wiley &
Sons,New York(1985))。これらの対立遺伝子改変体は、
ポリヌクレオチドレベルおよび/またはポリぺプチドレベルのいずれかで変化し
得、そして本発明に含まれる。あるいは、天然に存在しない改変体は、変異誘発
技術によってまたは直接的な合成によって生成され得る。
【0113】 タンパク質工学および組換えDNA技術の公知の方法を使用して、改変体は、
本発明のポリぺプチドの特性を改善または変化させるために作製され得る。例え
ば、本明細書中に考察されるように、1つ以上のアミノ酸が、生物学的機能の実
質的な欠損を伴わずに、本発明のポリペプチドのN末端またはC末端から欠失さ
れ得る。Ronら、J.Biol.Chem.268:2984−2988(1
993)の著者らは、3個、8個、または27個のアミノ末端アミノ酸残基を欠
失させた後でさえもヘパリン結合活性を有する改変体KGFタンパク質を報告し
た。同様に、インターフェロンγは、このタンパク質のカルボキシ末端から8〜
10個のアミノ酸残基を欠失させた後、10倍までのより高い活性を示した(D
obeliら、J.Biotechnology 7:199−216(198
8))。
【0114】 さらに、豊富な証拠が、改変体は、天然に存在するタンパク質の生物学的活性
に類似する活性をしばしば保持することを実証する。例えば、Gayleおよび
共同研究者ら(J.Biol.Chem 268:22105−22111(1
993))は、ヒトサイトカインIL−1aの広範囲にわたる変異分析を行った
。彼らは、ランダムな変異誘発を使用して、分子の全長にわたって改変体当たり
平均2.5アミノ酸の変化になる、3,500個を超える個々のIL−1a改変
体を作製した。複数の変異が、全ての潜在的なアミノ酸の位置で試験された。こ
の研究者らは、「分子の大部分は、[結合活性または生物学的活性]のいずれに
対してもほとんど影響を伴わないで変化され得る」ことを見出した。(要約を参
照のこと)。実際、試験された3,500個を超えるヌクレオチド配列のうち、
わずか23個の独特なアミノ酸配列が、野生型と活性が有意に異なるタンパク質
を生成した。
【0115】 さらに、本明細書において記載されるように、ポリぺプチドのN末端またはC
末端からの1つ以上のアミノ酸の欠失が、1つ以上の生物学的機能の改変または
欠失を生じたとしても、他の生物学的活性はなお保持され得る。例えば、分泌さ
れる形態を認識する抗体を誘導および/または結合する、欠失改変体の能力は、
分泌される形態の大多数より少ない残基が、N末端またはC末端から除去される
場合に保持されるようである。タンパク質のN末端またはC末端残基を欠損する
特定のポリぺプチドが、このような免疫原性活性を保持するか否かは、本明細書
中に記載される慣用的な方法、およびそうでなければ当該分野において公知の慣
用的な方法によって容易に決定され得る。
【0116】 従って、本発明はさらに、本発明のポリペプチド(それらが改変体である)の
機能的な活性(例えば、生物学的活性)を示すポリぺプチド改変体を含む。この
ような改変体としては、活性に対する影響をほとんど有さないように、当該分野
において公知の一般的な法則に従って選択される、欠失、挿入、逆位、反復、お
よび置換が挙げられる。
【0117】 本出願は、本明細書中に開示される核酸配列に対して少なくとも80%、85
%、90%、95%、96%、97、98%、99%または100%同一の核酸
分子に関し(例えば、Nおよび/C末端欠失のアミノ酸配列を有するポリペプチ
ドをコードする)、それらが機能的活性を有するポリペプチドをコードするかど
うかに関わらない。これは、特定の核酸分子が機能的活性を有するポリペプチド
をコードしないためであり、当業者は、例えば、ハイブリダイゼーションプロー
ブまたはポリメラーゼ鎖反応(PCR)プライマーとして核酸分子をどのように
して使用するかを知る。機能的活性を有するポリペプチドをコードしない本発明
の核酸分子の使用としては、特に、以下が挙げられる:(1)cDNAライブラ
リー内で遺伝子または対立遺伝子またはそれらのスプライス変異体を単離する工
程;(2)Vermaら、Human Chromosomes:A Manu
al of Basic Techniques、Pergamon Pres
s、New York(1988)に記載されるような、遺伝子の正確な染色体
位置を提供するための、中期染色体拡散へのインサイチュハイブリダイゼーショ
ン(例えば、「FISH」);および(3)特定の組織内でmRNA発現を検出
するためのNorthern Blot分析。
【0118】 しかし、本明細書中に開示される核酸配列に対して少なくとも80%、85%
、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一の配列
を有する核酸分子が好ましく、これは、実際に本発明のポリペプチドの機能的活
性を有するポリペプチドをコードする。
【0119】 当然のことながら、遺伝子コードの縮重に起因して、例えば、cDNAプラス
ミドV中のcDNAの核酸配列、表1(配列番号X)に示される核酸配列または
そのフラグメントに対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%
、97%、98%、99%、または100%同一の配列を有する多数の核酸分子
が、「機能活性を有する」ポリペプチドをコードするということを、当業者は、
直ちに理解する。実際に、これらのヌクレオチド配列のいずれかの縮重改変体す
べてが、同じポリぺプチドをコードするので、多くの場合、このことは、上記の
比較アッセイを実行しなくても、当業者に明らかである。縮重改変体でないよう
な核酸分子について、合理的な数がまた、機能活性を有するポリペプチドをコー
ドすることが、当該分野でさらに理解される。なぜならば、当業者が、さらに以
下に記載されるように、タンパク質を有意に機能させるかまたは機能しそうにな
いアミノ酸置換(例えば、1つの脂肪族アミノ酸を第2の脂肪族アミノ酸と置換
すること)を完全に知っているからである。
【0120】 例えば、表現型的にサイレントなアミノ酸置換の作製方法に関する手引きは、
Bowie,J.U.ら、「Deciphering the Message
in Protein Sequences:Tolerance to A
mino Acid Substitutions」,Science 247
:1306−1310(1990)に提供され、ここにおいてこの著者らは、ア
ミノ酸配列の変化に対する寛容性を研究するための2つの主な戦略を示す。
【0121】 第1のストラテジーは、進化の過程の間の自然の選択によるアミノ酸置換の寛
容を利用する。異なる種におけるアミノ酸配列を比較して、保存されるアミノ酸
が同定され得る。これらの保存されるアミノ酸は、タンパク質の機能について重
要であるようである。対照的に、置換が自然の選択によって寛容されたアミノ酸
の位置は、これらの位置がタンパク質の機能に重要ではないことを示す。従って
、アミノ酸置換を寛容する位置は改変され得るが、タンパク質の生物学的活性を
なおも維持する。
【0122】 第2のストラテジーは、タンパク質機能に重要な領域を同定するために、クロ
ーン化された遺伝子の特定の位置でアミノ酸変化を導入するための遺伝子工学を
使用する。例えば、部位指向性変異誘発またはアラニンスキャニング変異誘発(
分子中の各残基で1つのアラニン変異の導入)が、使用され得る。(Cunni
nghamおよびWells,Science 244:1081−1085(
1989))。次いで、得られた変異分子は生物学的活性について試験され得る
【0123】 著者らが言及するように、これらの2つのストラテジーは、タンパク質がアミ
ノ酸置換に驚くほど寛容であることを明らかにした。著者らはさらに、どのアミ
ノ酸変化が、タンパク質中の特定のアミノ酸位置で許容されるようであるかを示
す。例えば、(タンパク質の三次構造内に)ほとんど埋もれているアミノ酸残基
は、非極性側鎖を必要とするが、表面側鎖の特徴は、一般にほとんど保存されな
い。さらに、寛容される保存的なアミノ酸置換は、脂肪族または疎水性アミノ酸
のAla、Val、Leu、およびIleの置換;ヒドロキシル残基のSerお
よびThrの置換;酸性残基のAspおよびGluの置換;アミド残基のAsn
およびGlnの置換、塩基性残基のLys、Arg、およびHisの置換;芳香
族残基のPhe、Tyr、およびTrpの置換、ならびに小さなサイズのアミノ
酸のAla、Ser、Thr、Met、およびGlyの置換を含む。保存的なア
ミノ酸置換に加えて、本発明の改変体は、以下を含む:(i)1つ以上の非保存
的なアミノ酸残基との置換、ここでは置換されるアミノ酸残基は、遺伝コードに
よってコードされるアミノ酸残基であってもよく、もしくはそうでなくてもよい
、または(ii)置換基を有する1つ以上のアミノ酸残基での置換、または(i
ii)別の化合物(例えば、ポリぺプチドの安定性および/もしくは可溶性を増
加するための化合物(例えば、ポリエチレングリコール))との成熟ポリぺプチ
ドの融合、または(iv)さらなるアミノ酸(例えば、IgG Fc融合領域ペ
プチド、またはリーダーもしくは分泌配列、または精製を容易にする配列のよう
な)とのポリぺプチドの融合、または(v)アルブミン(組み換えアルブミンを
含むがこれに限定されない(例えば、その全体が参考として本明細書に援用され
る、1999年3月2日発行、米国特許番号第5,876,969号、欧州特許
番号第0413 622号、および1998年6月16日発行、米国特許番号第
5,766,883号)を参照のこと)のような別の化合物とのこのポリペプチ
ドの融合。このような改変体ポリぺプチドは、本明細書中の教示から、当業者の
範囲内であると考えられる。
【0124】 例えば、他の荷電されたアミノ酸または中性のアミノ酸での荷電されたアミノ
酸のアミノ酸置換を含むポリぺプチド改変体は、改善された特性(例えば、より
少ない凝集性)を有するタンパク質を生成し得る。薬学的処方物の凝集は、凝集
体の免疫原性活性に起因して、活性の減少およびクリアランスの増加の両方をも
たらす。(Pinckardら、Clin.Exp.Immunol.2:33
1−340(1967);Robbinsら、Diabetes 36:838
−845(1987);Clelandら、Crit.Rev.Therape
utic Drug Carrier Systems 10:307−377
(1993))。
【0125】 本発明のさらなる実施形態は、少なくとも1つのアミノ酸置換を含むが、50
アミノ酸置換を超えず、さらにより好ましくは、40アミノ酸置換を超えず、な
おより好ましくは、30アミノ酸置換を超えず、そしてなおさらにより好ましく
は、20アミノ酸置換を超えないアミノ酸配列を有するポリペプチドのアミノ酸
配列を含むポリペプチドに関する。もちろん、ポリペプチドが、配列番号Yのポ
リペプチドのアミノ酸配列、配列番号Xによってコードされるアミノ酸配列、お
よび/またはcDNAプラスミドV中のcDNAによってコードされるアミノ酸
配列を含むアミノ酸配列を有することが非常に好ましく、好ましさの増大する順
番に、これは、少なくとも1つのアミノ酸置換を含むが、10、9、8、7、6
、5、4、3、2、または1アミノ酸置換を超えない。特定の実施形態において
、配列番号Yのアミノ酸配列またはそのフラグメント(例えば、本明細書に記載
の成熟形態および/または他のフラグメント)、配列番号Xによってコードされ
るアミノ酸配列またはそのフラグメント、ならびに/あるいはcDNAプラスミ
ドVまたはそのフラグメントによってコードされるアミノ酸配列における付加、
置換、および/または欠失の数は、1〜5、5〜10、5〜25、5〜50、1
0〜50、または50〜150であり、保存的アミノ酸置換が好ましい。本明細
書中で議論されるように、本発明の任意のポリペプチドは、融合タンパク質を産
生するために使用され得る。例えば、本発明のポリペプチドは、第2のタンパク
質と融合される場合、抗原性タグとして使用され得る。本発明のポリペプチドに
対して惹起される抗体は、ポリペプチドに結合することによって、第2のタンパ
ク質を間接的に検出するために使用され得る。さらに、分泌されるタンパク質は
、細胞位置を輸送シグナルに基づいて標的化するので、分泌されることが示され
る本発明のポリペプチドは、他のタンパク質に一旦融合されると標的化分子とし
て使用され得る。
【0126】 本発明のポリペプチドと融合され得るドメインの例は、異種シグナル配列のみ
ならず、また他の異種機能性領域をも含む。融合は、必ずしも直接的である必要
はないが、リンカー配列を介して起こり得る。
【0127】 特定の好ましい実施形態において、本発明のタンパク質は、ポリペプチドがN
および/またはC末端欠失変異体である融合タンパク質を含む。好ましい実施形
態において、本出願は、特定のNおよびC末端欠失変異体のアミノ酸配列を有す
るポリペプチドをコードする核酸配列に対して少なくとも80%、85%、90
%、95%、96%、97%、98%または99%同一の核酸分子に関する。こ
れらのポリペプチド(フラグメントおよび/または改変体を含む)をコードする
ポリヌクレオチドはまた、本発明によって包含される。
【0128】 さらに、融合タンパク質はまた、本発明のポリペプチドの特徴を改良するため
に操作され得る。例えば、さらなるアミノ酸、特に荷電アミノ酸の領域が、宿主
細胞からの精製または続く取り扱いおよび貯蔵の間の安定性および持続性を改良
するためにポリペプチドのN末端へ付加され得る。また、ペプチド部分は精製を
容易にするためにポリペプチドへ付加され得る。このような領域は、ポリペプチ
ドの最終調製の前に除去され得る。ポリペプチドの取り扱いを容易にするための
ペプチド部分の付加は、当該分野でよく知られる慣用の技術である。
【0129】 当業者に理解されるように、上記の本発明のポリペプチドおよびそのエピトー
プ保有フラグメントは、異種ポリペプチド配列と連結させられ得る。例えば、本
発明のポリペプチドは、異種ポリペプチド配列と融合され得、例えば、本発明の
ポリペプチドは、免疫グロブリン(IgA、IgE、IgG、IgM)の定常ド
メインまたはそれらの部分(CH1、CH2、CH3、またはそれらの任意の組
み合わせ(それらの全体領域および部分の両方を含む)と融合され得、キメラポ
リペプチドを生じる。これらの融合タンパク質は、精製を容易にし得、そしてイ
ンビボでの半減期を増大させ得る。これは、ヒトCD4−ポリペプチドの最初の
2つのドメインおよび哺乳動物の免疫グロブリンの重鎖または軽鎖の定常領域の
種々のドメインからなるキメラタンパク質について示されている。(EP 39
4,827;Trauneckerら、Nature,331:84〜86(1
988))。(IgG部分に起因する)ジスルフィド結合二量体構造を有する融
合タンパク質はまた、単量体タンパク質またはタンパク質のフラグメント単独よ
りも、他の分子の結合および中和においてより効果的である(Fountoul
akisら,J.Biochem.,270:3958−3964(1995)
)。
【0130】 (ベクター、宿主細胞、およびタンパク質産生) 本発明はまた、本発明のポリヌクレオチドを含むベクター、宿主細胞、および
組換え技術によるポリペプチドの産生に関連する。例えば、ベクターは、ファー
ジベクター、プラスミドベクター、ウイルスベクター、またはレトロウイルスベ
クターであり得る。レトロウイルスベクターは、複製コンピテント、または複製
欠損であり得る。後者の場合、一般的にウイルス増殖は、補完性(comple
menting)宿主細胞にのみ生じる。
【0131】 本発明のポリヌクレオチドは、宿主における増殖のために選択マーカーを含む
ベクターに連結され得る。一般に、プラスミドベクターは、リン酸カルシウム沈
澱物のような沈澱物、または荷電脂質との複合体において導入される。ベクター
がウイルスである場合、このベクターは、適切なパッケージング細胞株を使用し
てインビトロでパッケージングされ、次いで宿主細胞に形質導入され得る。
【0132】 ポリヌクレオチド挿入物は、適切なプロモーター(いくつか挙げれば、例えば
、ファージλPLプロモーター、E.coli lacプロモーター、trpプ
ロモーター、phoAプロモーターおよびtacプロモーター、SV40初期プ
ロモーターおよびSV40後期プロモーター、ならびにレトロウイルスLTRの
プロモーター)に作動可能に連結されるべきである。他の適切なプロモーターは
当業者に公知である。発現構築物はさらに、転写開始、転写終結のための部位、
および転写領域において、翻訳のためのリボソーム結合部位を含む。この構築物
によって発現される転写物のコード部分は、好ましくは、始めに翻訳開始コドン
、および翻訳されるべきポリペプチドの末端に適切に位置される終結コドン(U
AA、UGAまたはUAG)を含む。
【0133】 示されるように、発現ベクターは、好ましくは少なくとも1つの選択マーカー
を含む。このようなマーカーは、真核細胞培養のためのジヒドロ葉酸レダクター
ゼ、G418、またはネオマイシン耐性遺伝子、ならびにE.coliおよび他
の細菌において培養するためのテトラサイクリン、カナマイシンまたはアンピシ
リン耐性遺伝子を含む。適切な宿主の代表的な例は、細菌細胞(例えば、E.c
oli、StreptomycesおよびSalmonella typhim
urium細胞);真菌細胞(例えば、酵母細胞(例えば、Saccharom
yces cerevisiaeまたはPichia pastoris(AT
CC受託番号201178)));昆虫細胞(例えばDrosophila S
2およびSpodoptera Sf9細胞);動物細胞(例えば、CHO細胞
、COS細胞、293細胞、およびBowesメラノーマ細胞);ならびに植物
細胞を含むが、これらに限定されない。上記の宿主細胞のための適切な培養培地
および条件は、当該分野で公知である。
【0134】 細菌における使用のために好ましいベクターの中には、pQE70、pQE6
0およびpQE−9(QIAGEN,Inc.から入手可能);pBluesc
riptベクター、Phagescriptベクター、pNH8A、pNH16
a、pNH18A、pNH46A(Stratagene Cloning S
ystems,Inc.から入手可能);およびptrc99a、pKK223
−3、pKK233−3、pDR540、pRIT5(Pharmacia B
iotech,Inc.から入手可能)を含む。好ましい真核生物ベクターの中
には、pWLNEO、pSV2CAT、pOG44、pXT1およびpSG(S
tratageneから入手可能);ならびにpSVK3、pBPV、pMSG
およびpSVL(Pharmaciaから入手可能)がある。酵母系における使
用のために好ましい発現ベクターとしては、pYES2、pYD1、pTEF1
/Zeo、pYES2/GS、pPICZ、pGAPZ、pGAPZalph、
pPIC9、pPIC3.5、pHIL−D2、pHIL−S1、pPIC3.
5K、pPIC9K、およびPAO815(全てが、Invitrogen,C
arlbad,CAから入手可能)が挙げられるがこれらに限定されない。他の
適切なベクターは、当業者に容易に明らかである。
【0135】 宿主細胞への構築物の導入は、リン酸カルシウムトランスフェクション、DE
AE−デキストラン媒介トランスフェクション、カチオン性脂質媒介トランスフ
ェクション、エレクトロポレーション、形質導入、感染、または他の方法によっ
てもたらされ得る。このような方法は、Davisら、Basic Metho
ds In Molecular Biology (1986)のような多く
の標準的研究室マニュアルに記載される。本発明のポリペプチドは、実際、組換
えベクターを欠損する宿主細胞によって発現され得ることが特に意図される。
【0136】 本発明のポリペプチドは、硫酸アンモニウム沈澱またはエタノール沈澱、酸抽
出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマ
トグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグ
ラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィーおよびレクチンクロマト
グラフィーを含む周知の方法によって組換え細胞培養物から回収され得、そして
精製され得る。最も好ましくは、高速液体クロマトグラフィー(「HPLC」)
が精製のために使用される。
【0137】 本発明のポリペプチドはまた、以下から回収され得る:直接単離されるかまた
は培養されるかにかかわらず、体液、組織および細胞を含む天然の供給源から精
製された産物;化学的合成手順の産物;ならびに、例えば、細菌細胞、酵母細胞
、高等植物細胞、昆虫細胞、および哺乳動物細胞を含む、原核生物宿主または真
核生物宿主から組換え技術によって産生された産物。組換え産生手順に使用され
る宿主に依存して、本発明のポリペプチドは、グリコシル化されてもまたはグリ
コシル化されていなくてもよい。さらに、本発明のポリペプチドはまた、宿主媒
介プロセスの結果として、いくつかの場合において、最初の改変されたメチオニ
ン残基を含み得る。従って、一般に、翻訳開始コドンによってコードされるN末
端メチオニンが、すべての真核生物細胞における翻訳後の任意のタンパク質から
高い効率で除去されることは当該分野において周知である。ほとんどのタンパク
質においてN末端メチオニンもまた、ほとんどの原核生物において効果的に除去
されるが、いくつかのタンパク質について、この原核生物除去プロセスは、N末
端メチオニンが共有結合するアミノ酸の性質に依存しており、非効率的である。
【0138】 1つの実施形態において、酵母Pichia pastorisは、真核細胞
系において、本発明のポリペプチドを発現させるために使用される。Pichi
a pastorisは、メタノールをその唯一の炭素供給源として代謝し得る
メチル栄養性(methylotrophic)酵母である。メタノール代謝経
路における主要な工程は、Oを使用してのホルムアルデヒドへのメタノールの
酸化である。この反応は、酵素アルコールオキシダーゼによって触媒される。そ
の唯一の炭素供給源としてメタノールを代謝するために、Pichia pas
torisは、Oに対するアルコールオキシダーゼの比較的低い親和性に部分
的に起因して、高レベルのアルコールオキシダーゼを生成しなければならない。
結果的に、主要な炭素供給源としてメタノールに依存する増殖培地において、2
つのアルコールオキシダーゼ遺伝子(AOX1)のうちの1つのプロモーター領
域は、非常に活性である。メタノールの存在下で、AOX1遺伝子から産生され
るアルコールオキシダーゼは、Pichia pastorisにおける総可溶
性タンパク質のうちのおよそ30%までを含む。Ellis,S.B.ら、Mo
l.Cell.Biol.5:1111〜21(1985);Koutz,P.
J.ら、Yeast 5:167〜77(1989);Tschopp,J.F
.ら、Nucl.Acids Res.15:3859〜76(1987)を参
照のこと。従って、AOX1調節配列の全てまたは一部の転写調節下の異種コー
ド配列(例えば、本発明のポリヌクレオチドなど)は、メタノールの存在下で増
殖したPichia酵母において、非常に高レベルで発現される。
【0139】 1つの例において、プラスミドベクターpPIC9Kは、「Pichia P
rotocols:Methods in Molecular Biolog
y」,D.R.HigginsおよびJ.Cregg編(The Humana
Press,Totowa,NJ,1998)において本質的に記載されるよ
うに、Pichea酵母系において、本明細書中に示されるように本発明のポリ
ペプチドをコードするDNAを発現させるために使用される。この発現ベクター
は、マルチクローニング部位の上流に位置するPichia pastoris
アルカリホスファターゼ(PHO)分泌シグナルペプチド(すなわち、リーダー
)に連結された強力なAOX1プロモーターの効力によって、本発明のポリペプ
チドの発現および分泌を可能にする。
【0140】 多くの他の酵母ベクター(例えば、pYES2、pYD1、pTEF1/Ze
o、pYES2/GS、pPICZ、pGAPZ、pGAPZalpha、pP
IC9、pPIC3.5、pHIL−D2、pHIL−S1、pPIC3.5K
、およびPAO815)は、当業者が容易に理解するように、提案された発現構
築物が必要とされる場合インフレームのAUGを含む転写、翻訳、分泌(所望さ
れる場合)などの適切に配置されたシグナルを提供する限り、pPIC9Kの代
わりに使用され得る。
【0141】 別の実施形態において、異種コード配列(例えば、本発明のポリヌクレオチド
など)の高レベルの発現は、本発明の異種ポリヌクレオチドを発現ベクター(例
えば、pGAPZまたはpGAPZalphaなど)中にクローニングし、そし
てメタノールの非存在下で酵母培養物を増殖させることによって達成され得る。
【0142】 本明細書において議論されるベクター構築物を含む宿主細胞を含むことに加え
て、本発明はまた、脊椎動物起源(特に、哺乳動物起源)の一次(primar
y)宿主細胞、二次(secondary)宿主細胞、および不死化宿主細胞を
含む。これらの宿主細胞は、内因性の遺伝物質(例えば、コード配列)を欠失ま
たは置換するように操作されており、そして/または本発明のポリヌクレオチド
と作動可能に連結された遺伝物質(例えば、異種ポリヌクレオチド配列)を含む
ように操作され、そして内因性のポリヌクレオチドを活性化、変更、および/ま
たは増幅する。例えば、当該分野で公知の技術は、相同組換えを介して、異種制
御領域(例えば、プロモーターおよび/またはエンハンサー)ならびに内因性ポ
リヌクレオチド配列を作動可能に連結するために使用され得る(例えば、199
7年6月24日に発行された米国特許第5,641,670号;1996年9月
26日に公開された国際公開第WO 96/29411号;1994年8月4日
に公開された国際公開第WO 94/12650号;Kollerら,Proc
.Natl.Acad.Sci.USA 86:8932−8935(1989
);およびZijlstraら,Nature 342:435−438(19
89)を参照のこと。これらの開示の各々は、それら全体において参考として援
用される)。
【0143】 さらに、本発明のポリペプチドは、当該分野で公知の技術を用いて化学合成さ
れ得る(例えば、Creighton,1983,Proteins:Stru
ctures and Molecular Principles,W.H.
Freeman & Co.,N.Y.およびHunkapillerら,Na
ture,310:105−111(1984)を参照のこと)。例えば、ポリ
ペプチドのフラグメントに対応するポリペプチドは、ペプチド合成機の使用によ
り合成され得る。さらに、所望の場合、非古典的アミノ酸または化学的アミノ酸
アナログが、置換または付加としてこのポリペプチド配列に導入され得る。非古
典的アミノ酸としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:通常のアミ
ノ酸のD異性体、2,4−ジアミノ酪酸、a−アミノイソ酪酸、4−アミノ酪酸
、Abu、2−アミノ酪酸、g−Abu、e−Ahx、6−アミノヘキサン酸、
Aib、2−アミノイソ酪酸、3−アミノプロピオン酸、オルニチン、ノルロイ
シン、ノルバリン、ヒドロキシプロリン、サルコシン、シトルリン、ホモシトル
リン、システイン酸、t−ブチルグリシン、t−ブチルアラニン、フェニルグリ
シン、シクロヘキシルアラニン、b−アラニン、フルオロアミノ酸、デザイナー
アミノ酸(例えば、b−メチルアミノ酸)、Ca−メチルアミノ酸、Na−メチ
ルアミノ酸、および一般のアミノ酸アナログ。さらに、アミノ酸はD(右旋性)
またはL(左旋性)であり得る。
【0144】 本発明は、翻訳の間または翻訳後に、例えば、グリコシル化、アセチル化、リ
ン酸化、アミド化、公知の保護基/ブロッキング基による誘導体化、タンパク質
分解切断、抗体分子または他の細胞性リガンドへの結合などによって示差的に改
変される本発明のポリペプチドを含む。任意の多数の化学的改変は、以下を含む
がこれらに限定されない公知の技術によって実施され得る:臭化シアン、トリプ
シン、キモトリプシン、パパイン、V8プロテアーゼ、NaBHによる特異的
化学的切断;アセチル化、ホルミル化、酸化、還元;ツニカマイシンの存在下で
の代謝合成;など。
【0145】 本発明によって含まれるさらなる翻訳後修飾としては、例えば、以下などが挙
げられる:N結合型もしくはO結合型の炭水化物鎖(N末端またはC末端のプロ
セシング)、アミノ酸骨格への化学部分の結合、N結合型もしくはO結合型の炭
水化物鎖の化学修飾、および原核生物宿主細胞発現の結果としてのN末端メチオ
ニン残基の付加もしくは欠失。このポリペプチドはまた、検出可能な標識(例え
ば、酵素標識、蛍光標識、同位体標識または親和性標識)を用いて改変して、こ
のタンパク質の検出および単離が可能にされ得る。
【0146】 本発明によってまた、さらなる利点(例えば、このポリペプチドの溶解度、安
定性および循環時間の増加、または免疫原性の減少)を提供し得る、本発明のポ
リペプチドの化学修飾誘導体が提供される(米国特許第4,179,337号を
参照のこと)。誘導体化のための化学部分は、水溶性ポリマー(例えば、ポリエ
チレングリコール、エチレングリコール/プロピレングリコールコポリマー、カ
ルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコールなど)から選
択され得る。このポリペプチドは、この分子内のランダムな位置で、またはこの
分子内の予定の位置で改変され得、そして1、2、3以上の結合した化学部分を
含み得る。
【0147】 このポリマーは、任意の分子量のポリマーであり得、そして分枝状であっても
非分枝状であってもよい。ポリエチレングリコールに関しては、好ましい分子量
は、取り扱いおよび製造の容易さのために、約1kDaと約100kDaとの間
(用語「約」は、ポリエチレングリコールの調製において、いくつかの分子は示
した分子量よりも重く、いくつかは示した分子量よりも軽いことを示す)である
。所望の治療的プロフィール(例えば、所望される持続放出の持続時間、ある場
合には生物学的活性に対する効果、取り扱いの容易さ、抗原性の程度または抗原
性がないこと、および治療タンパク質またはアナログに対するポリエチレングリ
コールの他の公知の効果)に依存して、他のサイズが用いられ得る。
【0148】 ポリエチレングリコール分子(または他の化学的部分)は、このタンパク質の
機能的ドメインまたは抗原性ドメインに対する効果を考慮してタンパク質に結合
されるべきである。当業者に利用可能な多数の結合方法が存在する(例えば、本
明細書中に参考として援用される、EP 0 401 384(G−CSFにP
EGを結合する)、Malikら,Exp.Hematol.20:1028−
1035(1992)(塩化トレシルを用いたGM−CSFのペグ化(pegy
lation)を報告する)もまた参照のこと)。例えば、ポリエチレングリコ
ールは、反応性基(例えば、遊離のアミノ基またはカルボキシル基)によってア
ミノ酸残基を介して共有結合され得る。反応性基は、活性化ポリエチレングリコ
ール分子が結合し得る基である。遊離のアミノ基を有するアミノ酸残基としては
、リジン残基およびN末端アミノ酸残基が挙げられ得る;遊離のカルボキシル基
を有するアミノ酸残基としては、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基および
C末端アミノ酸残基が挙げられ得る。スルフヒドリル残基もまた、ポリエチレン
グリコール分子を結合するための反応性基として用いられ得る。治療目的のため
に好ましいのは、アミノ基での結合、例えば、N末端またはリジン基での結合で
ある。
【0149】 N末端で化学修飾されたタンパク質を具体的に所望し得る。ポリエチレングリ
コールを本発明の組成の例示として用いて、種々のポリエチレングリコール分子
から(分子量、分枝などによって)、反応混合物中でのポリエチレングリコール
分子のタンパク質(ポリペプチド)分子に対する比、行われるべきペグ化反応の
型、および選択されたN末端ペグ化タンパク質の獲得方法を選択し得る。N末端
ペグ化調製物の獲得方法(すなわち、必要な場合、この部分を他のモノペグ化部
分から分離すること)は、ペグ化タンパク質分子の集団からの、N末端ペグ化物
質の精製により行われ得る。N末端修飾で化学修飾された選択的タンパク質は、
特定のタンパク質における誘導体化に利用可能な異なる型の第1級アミノ基(リ
ジン対N末端)の示差的反応性を利用する還元的アルキル化によって達成され得
る。適切な反応条件下では、カルボニル基含有ポリマーを用いた、N末端でのタ
ンパク質の実質的に選択的な誘導体化が達成される。
【0150】 本発明のポリペプチドは、単量体または多量体(すなわち、二量体、三量体、
四量体およびより高度の多量体)であり得る。従って、本発明は、単量体および
多量体の本発明のポリペプチド、それらの調製ならびにそれらを含む組成物(好
ましくは治療薬)に関する。特定の実施形態では、本発明のポリペプチドは、単
量体、二量体、三量体または四量体である。さらなる実施形態では、本発明の多
量体は、少なくとも二量体、少なくとも三量体、または少なくとも四量体である
【0151】 本発明によって含まれる多量体は、ホモマーまたはヘテロマーであり得る。本
明細書中で用いられる場合、用語ホモマーは、配列番号Yのアミノ酸配列に対応
するかまたは配列番号Xによってコードされるアミノ酸配列または配列番号Xの
相補体、および/またはcDNAプラスミドZによってコードされるアミノ酸配
列に対応するポリペプチド(本明細書中に記載されるこれらに対応する、フラグ
メント、改変体、スプライス改変体および融合タンパク質を含む)のみを含む多
量体をいう。これらのホモマーは、同一または異なるアミノ酸配列を有するポリ
ペプチドを含み得る。特定の実施形態では、本発明のホモマーは、同一のアミノ
酸配列を有するポリペプチドのみを含む多量体である。別の特定の実施形態では
、本発明のホモマーは、異なるアミノ酸配列を有するポリペプチドを含む多量体
である。特定の実施形態では、本発明の多量体は、ホモ二量体(例えば、同一ま
たは異なるアミノ酸配列を有するポリペプチドを含む)あるいはホモ三量体(例
えば、同一および/または異なるアミノ酸配列を有するポリペプチドを含む)で
ある。さらなる実施形態では、本発明のホモマー性多量体は、少なくともホモ二
量体、少なくともホモ三量体または少なくともホモ四量体である。
【0152】 本明細書中で用いられる場合、用語ヘテロマーとは、本発明のポリペプチドに
加えて、1つ以上の異種ポリペプチド(すなわち、異なるタンパク質のポリペプ
チド)を含む多量体をいう。特定の実施形態では、本発明の多量体は、ヘテロ二
量体、ヘテロ三量体またはヘテロ四量体である。さらなる実施形態では、本発明
のヘテロマー性多量体は、少なくともヘテロ二量体、少なくともヘテロ三量体ま
たは少なくともヘテロ四量体である。
【0153】 本発明の多量体は、疎水性、親水性、イオン性および/もしくは共有結合性の
結合の結果であり得、ならびに/または例えば、リポソーム形成によって間接的
に連結され得る。従って、1つの実施形態では、本発明の多量体(例えば、ホモ
二量体またはホモ三量体など)は、本発明のポリペプチドが溶液中で互いに接触
する場合に形成される。別の実施形態では、本発明のへテロ多量体(例えば、ヘ
テロ三量体またはヘテロ四量体など)は、本発明のポリペプチドが、溶液中で本
発明のポリペプチドに対する抗体(本発明の融合タンパク質中の異種ポリペプチ
ド配列に対する抗体を含む)と接触する場合に、形成される。他の実施形態では
、本発明の多量体は、本発明のポリペプチドとの、および/または本発明のポリ
ペプチド間での共有結合によって形成される。このような共有結合は、ポリペプ
チド配列(例えば、配列番号Yに列挙されるか、または配列番号Xおよび/もし
くはcDNAプラスミド:Vによってコードされるポリペプチド中に含まれる、
ポリペプチド配列)中に含まれる1以上のアミノ酸残基を含み得る。1例では、
この共有結合は、ネイティブ(すなわち、天然に存在する)ポリペプチドにおい
て相互作用するポリペプチド配列間に存在するシステイン残基間での架橋である
。別の例では、この共有結合は、化学的操作または組換え操作の結果である。あ
るいは、このような共有結合は、融合タンパク質中の異種ポリペプチド配列にお
いて含まれる、1以上のアミノ酸残基を含み得る。1例では、共有結合は、本発
明の融合タンパク質に含まれる異種配列間にある(例えば、米国特許第5,47
8,925号を参照のこと)。特定の例では、この共有結合は、(本明細書中に
記載されるような)本発明のFc融合タンパク質に含まれる異種配列間にある。
別の特定の例では、本発明の融合タンパク質の共有結合は、共有結合した多量体
を形成し得る別のタンパク質(例えば、オステオプロテゲリン(osteopr
otegerin)(例えば、国際公開第WO 98/49305号(この内容
はその全体が本明細書中で参考として援用される)を参照のこと)など)由来の
異種ポリペプチド配列間にある。別の実施形態では、2以上の本発明のポリペプ
チドは、ペプチドリンカーを介して連結される。例としては、米国特許第5,0
73,627号(本明細書中に参考として援用される)に記載されるペプチドリ
ンカーが挙げられる。ペプチドリンカーによって隔てられた本発明の複数のポリ
ペプチドを含むタンパク質は、従来の組換えDNA技術を用いて生成され得る。
【0154】 本発明の多量体ポリペプチドを調製する別の方法は、ロイシンジッパーまたは
イソロイシンジッパーのポリペプチド配列に融合した本発明のポリペプチドの使
用を含む。ロイシンジッパードメインおよびイソロイシンジッパードメインは、
それらが発見されたタンパク質の多量体化を促進するポリペプチドである。ロイ
シンジッパーは、本来、いくつかのDNA結合タンパク質(Landschul
zら、Science 240:1759(1988))において同定され、そ
してそれ以来、種々の異なるタンパク質から見出されている。公知のロイシンジ
ッパーは、共通して、二量体化または三量体化する天然に存在するペプチド、お
よびそれらの誘導体である。本発明の可溶性多量体タンパク質を産生するために
適切なロイシンジッパードメインの例は、PCT出願WO94/10308(本
明細書中で参考として援用される)に記載されるロイシンジッパードメインであ
る。溶液中で二量体化または三量体化するポリペプチド配列と融合した、本発明
のポリペプチドを含む組換え融合タンパク質は、適切な宿主細胞において発現さ
れ、そして得られる可溶性多量体融合タンパク質は、当該分野で公知の技術を使
用して、培養上清から回収される。
【0155】 本発明の三量体ポリペプチドは、増大した生物学的活性の利点を提供し得る。
好ましいロイシンジッパー部分およびイソロイシン部分は、優先的に三量体を形
成するものである。1つの例は、Hoppeら(FEBS Letters 3
44:191,(1994))および米国特許出願番号第08/446,922
号(本明細書中で参考として援用される)に記載されるような、肺サーファクタ
ントタンパク質D(SPD)から誘導されるロイシンジッパーである。天然に存
在する三量体タンパク質から誘導される他のペプチドは、本発明の三量体ポリペ
プチドの調製において使用され得る。
【0156】 別の例において、本発明のタンパク質は、Flag(登録商標)ポリペプチド
配列を含む本発明の融合タンパク質に含まれるFlag(登録商標)ポリペプチ
ド配列間の相互作用によって結合される。さらなる実施形態において、本発明の
結合タンパク質は、本発明のFlag(登録商標)融合タンパク質に含まれる異
種ポリペプチド配列と抗Flag(登録商標)抗体との間の相互作用によって結
合される。
【0157】 本発明の多量体は、当該分野で公知の化学技術を用いて生成され得る。例えば
、本発明の多量体中に含まれることが所望されるポリペプチドは、当該分野で公
知のリンカー分子およびリンカー分子長最適化技術を用いて化学的に架橋され得
る(例えば、米国特許第5,478,925号を参照のこと、これは、本明細書
中でその全体が参考として援用される)。さらに、本発明の多量体は、多量体中
に含まれることが所望されるポリペプチドの配列中に位置するシステイン残基間
に1つ以上の分子間架橋を形成するために、当該分野で公知の技術を用いて生成
され得る(例えば、米国特許第5,478,925号を参照のこと、これは、本
明細書中でその全体が参考として援用される)。さらに、本発明のポリペプチド
は、そのポリペプチドのC末端またはN末端へのシステインまたはビオチンの付
加によって慣用的に改変され得、そして当該分野で公知の技術が、1つ以上のこ
れらの改変したポリペプチドを含む多量体を生成するために適用され得る(例え
ば、米国特許第5,478,925号を参照のこと、これは、本明細書中でその
全体が参考として援用される)。さらに、当該分野で公知の技術は、本発明の多
量体に含まれることが所望されるポリペプチド成分を含むリポソームを生成する
ために適用され得る(例えば、米国特許第5,478,925号を参照のこと、
これは、本明細書中でその全体が参考として援用される)。
【0158】 あるいは、本発明の多量体は、当該分野で公知の遺伝子工学技術を用いて生成
され得る。1つの実施形態において、本発明の多量体中に含まれるポリペプチド
は、本明細書中に記載されるかまたはさもなくば当該分野で公知の融合タンパク
質技術を用いて組換え産生される(例えば、米国特許第5,478,925号を
参照のこと、これは、本明細書中でその全体が参考として援用される)。特定の
実施形態において、本発明のホモ二量体をコードするポリヌクレオチドは、本発
明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列を、リンカーポリペプチド
をコードする配列に連結し、次いで、もともとのC末端からN末端へ逆方向にポ
リペプチドの翻訳産物をコードする合成ポリヌクレオチド(リーダー配列を欠く
)に、さらに連結することによって生成される(例えば、米国特許第5,478
,925号を参照のこと、これは、本明細書中でその全体が参考として援用され
る)。別の実施形態において、本明細書中に記載されるかまたはさもなくば当該
分野で公知の組換え技術が適用されて、膜貫通ドメイン(あるいは疎水性ペプチ
ドまたはシグナルペプチド)を含む本発明の組換えポリペプチドを生成し、そし
てこれは、膜再構成技術によってリポソームに取り込まれ得る(例えば、米国特
許第5,478,925号を参照のこと、これは、本明細書中でその全体が参考
として援用される)。
【0159】 (抗体) 本発明のさらなるポリペプチドは、本発明の配列番号Yのポリペプチド、ポリ
ペプチドフラグメント、もしくは改変体、および/または本発明のエピトープに
免疫特異的に結合する(特異的抗体−抗原結合をアッセイするための当該分野で
周知のイムノアッセイにより決定されるような)抗体およびT−細胞抗原レセプ
ター(TCR)に関する。本発明の抗体としては、ポリクローナル抗体、モノク
ローナル抗体、多重特異的抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、またはキメラ抗体、単
鎖抗体、Fabフラグメント、F(ab’)フラグメント、Fab発現ライブラ
リーによって産生されたフラグメント、抗イディオタイプ(抗Id)抗体(例え
ば、本発明の抗体に対する抗Id抗体が挙げられる)、および任意の上記抗体の
エピトープ結合フラグメントが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書
中で使用される場合、用語「抗体」とは、免疫グロブリン分子および免疫グロブ
リン分子の免疫学的に活性な部分(すなわち、抗原に免疫特異的に結合する抗原
結合部位を含む分子)をいう。本発明の免疫グロブリン分子は、免疫グロブリン
分子の任意の型(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgA、およびI
gY)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1
およびIgA2)またはサブクラスの分子であり得る。
【0160】 最も好ましくは、抗体は、本発明のヒト抗原結合抗体フラグメントであり、そ
してFab、Fab’およびF(ab’)2、Fd、単鎖Fvs(scFv)、
単鎖抗体、ジスルフィド連結Fvs(sdFv)およびVLドメインまたはVH
ドメインのいずれかを含むフラグメントが挙げられるが、これらに限定されない
。単鎖抗体を含む抗原結合抗体フラグメントは、可変領域を、単独であるいは以
下:ヒンジ領域、CH1ドメイン、CH2ドメインおよびCH3ドメインの全体
または部分との組み合わせで含み得る。ヒンジ領域、CH1ドメイン、CH2ド
メインおよびCH3ドメインと可変領域の任意の組み合わせをもまた含む抗原結
合フラグメントもまた、本発明に含まれる。本発明の抗体は、鳥類および哺乳動
物を含む任意の動物起源由来であり得る。好ましくは、この抗体は、ヒト、ネズ
ミ(例えば、マウスおよびラット)、ロバ、ウサギ(ship rabbit)
、ヤギ、モルモット、ラクダ、ウマ、またはニワトリである。本明細書中で使用
される場合、「ヒト」抗体は、ヒト免疫グロブリンのアミノ酸配列を有する抗体
を含み、そしてヒト免疫グロブリンライブラリーから、または1つ以上のヒト免
疫グロブリンについてトランスジェニックでかつ内因性免疫グロブリンを発現し
ない動物(以下および、例えば、Kucherlapatiらによる米国特許第
5,939,598号に記載されるような)から単離された抗体を含む。
【0161】 本発明の抗体は、一重特異的、二重特異的、三重特異的またはより多価の多重
特異的であり得る。多重特異的な抗体は、本発明のポリペプチドの異なるエピト
ープに対して特異的であり得るか、または本発明のポリペプチドおよび異種エピ
トープ(例えば、異種ポリペプチドまたは固体支持体物質)の両方に特異的であ
り得る。例えば、PCT公開WO 93/17715;WO92/08802;
WO 91/00360;WO 92/05793;Tuttら、J.Immu
nol.147:60−69(1991);米国特許第4,474,893号;
同第4,714,681号;同第4,925,648号;同第5,573,92
0号;同第5,601,819号;Kostelnyら、J.Immunol.
148:1547−1553(1992)を参照のこと。
【0162】 本発明の抗体は、この抗体により認識されるかまたは特異的に結合される本発
明のポリペプチドのエピトープまたは部分によって、記載され得るかまたは特定
化され得る。このエピトープまたはポリペプチド部分は、本明細書中に記載され
るように、例えば、N末端およびC末端位置により、または連続するアミノ酸残
基のサイズにより、特定化され得る。本発明の任意のエピトープまたはポリペプ
チドを特異的に結合する抗体はまた排除され得る。従って、本発明は、本発明の
ポリペプチドを特異的に結合し、そしてこのポリペプチドの排除を可能にする抗
体を含む。
【0163】 本発明の抗体はまた、その交差反応性について記載または特定化され得る。本
発明のポリペプチドの任意の他のアナログ、オーソログまたはホモログを結合し
ない抗体が、含まれる。本発明のポリペプチドに対して少なくとも95%、少な
くとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、少なくとも75%、少な
くとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも55%および
少なくとも50%の同一性(当該分野で公知の方法および本明細書中に記載され
る方法を用いて計算されるように)を有するポリペプチドを結合する抗体もまた
、本発明に含まれる。特定の実施形態において、本発明の抗体は、ヒトタンパク
質の、マウスホモログ、ラットホモログおよび/またはウサギホモログならびに
対応するそれらのエピトープと交差反応する。本発明のポリペプチドに対して9
5%未満、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、6
5%未満、60%未満、55%未満および50%未満の同一性(当該分野で公知
の方法および本明細書中に記載される方法を用いて計算されるように)を有する
ポリペプチドを結合しない抗体もまた、本発明に含まれる。特定の実施形態にお
いて、上記の交差反応性は、本明細書中に開示された、任意の単一特異的な抗原
性または免疫原性ポリペプチド、あるいは2、3、4、5以上の特異的抗原性お
よび/または免疫原性ポリペプチドの組み合わせに関する。さらに、ストリンジ
ェントなハイブリダイゼーション条件下(本明細書中で記載されるような)で本
発明のポリヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードさ
れるポリペプチドを結合する抗体が、本発明に含まれる。本発明の抗体はまた、
本発明のポリペプチドに対するそれらの結合親和性について記載または特定化さ
れ得る。好ましい結合親和性としては、5×10−2M未満、10−2M未満、
5×10−3M未満、10−3M未満、5×10−4M未満、10−4M未満、
5×10−5M未満、10−5M未満、5×10−6M未満、10−6M未満、
5×10−7M未満、10−7M未満、5×10−8M未満、10−8M未満、
5×10−9M未満、10−9M未満、5×10−10M未満、10−10M未
満、5×10−11M未満、10−11M未満、5×10−12M未満、10 12 M未満、5×10−13M未満、10−13M未満、5×10−14M未満
、10−14M未満、5×10−15M未満または10−15M未満の解離定数
すなわちKdを有する親和性が挙げられる。
【0164】 本発明はまた、競合性結合を決定するための当該分野で公知の任意の方法(例
えば、本明細書中で記載されるイムノアッセイ)によって決定されるような、本
発明のエピトープに対する抗体の結合を競合的に阻害する抗体を提供する。好ま
しい実施形態において、この抗体は、少なくとも95%、少なくとも90%、少
なくとも85%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少
なくとも60%、または少なくとも50%、エピトープへの結合を競合的に阻害
する。
【0165】 本発明の抗体は、本発明のポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストと
して作用し得る。例えば、本発明は、本発明のポリペプチドとのレセプター/リ
ガンド相互作用を部分的または完全にのいずれかで破壊する抗体を含む。好まし
くは、本発明の抗体は、本明細書中で開示された抗原性エピトープ、またはその
部分を結合する。本発明は、レセプター特異的抗体およびリガンド特異的抗体の
両方の特徴を有する。本発明はまた、リガンド結合を妨害しないがレセプター活
性化を妨害するレセプター特異的抗体の特徴を有する。レセプター活性化(すな
わち、シグナル伝達)は、本明細書中に記載の技術、そうでなければ、当該分野
で公知の技術により決定され得る。例えば、レセプター活性化は、レセプターの
リン酸化(例えば、チロシンまたはセリン/トレオニン)、または免疫沈降それ
に続いてウェスタンブロット分析(例えば、上記のような)によってその基質を
検出することにより、決定され得る。特定の実施形態において、この抗体の非存
在下で、リガンド活性またはレセプター活性を、その活性の少なくとも95%、
少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、少なくとも75%、
少なくとも70%、少なくとも60%、または少なくとも50%阻害する抗体が
提供される。
【0166】 本発明はまた、リガンド結合およびレセプター活性化の両方を妨げるレセプタ
ー特異的抗体、ならびにレセプターリガンド複合体を認識し、そして好ましくは
、結合していないレセプターまたは結合していないリガンドを特異的に認識しな
いレセプター特異的抗体の特徴を有する。同様に、本発明は、リガンドと結合し
、そしてレセプターへのリガンドの結合を妨げる中和抗体、およびリガントと結
合し、それによりレセプター活性化を妨げるが、リガンドがレセプターを結合す
ることを妨げない抗体を含む。さらに、本発明は、レセプターを活性化する抗体
を含む。これらの抗体は、レセプターアゴニストとして作用し得、すなわち、例
えば、レセプターの二量化を誘発することによってリガンド媒介レセプター活性
化の生物学的活性化の全てまたはサブセットのいずれかを増強するかまたは活性
化し得る。この抗体は、本明細書中に開示される本発明のペプチドの特異的生物
学的活性を含む生物学的活性についてのアゴニスト、アンタゴニストまたは逆ア
ゴニストとして特定化され得る。上記抗体アゴニストは、当該分野で公知の方法
を用いて作製され得る。例えば、PCT公開WO96/40281;米国特許第
5,811,097号;Dengら、Blood 92(6):1981−19
88(1998);Chenら、Cancer Res.58(16):366
8−3678(1998);Harropら、J.Immunol.161(4
):1786−1794(1998);Zhuら、Cancer Res:58
(15):3209−3214(1998);Yoonら、J.Immunol
.160(7):3170−3179(1998);Pratら、J.Cell
.Sci.111(Pt2):237−247(1998);Pitardら、
J.Immunol.Methods 205(2):177−190(199
7);Liautardら、Cytokine 9(4):233−241(1
997);Carlsonら、J.Biol.Chem.272(17):11
295−11301(1997);Tarymanら、Neuron 14(4
):755−762(1995);Mullerら、Structure 6(
9):1153−1167(1998);Bartunekら、Cytokin
e 8(1):14−20(1996)(上記の文献は、全て、その全体が参考
として本明細書中に援用される)を参照のこと。
【0167】 本発明の抗体は、例えば、これらに限定されないが、本発明のポリペプチドを
精製し、検出し、そして標的化するために使用され得る。これらは、インビトロ
およびインビボの両方での診断方法および治療方法を含む。例えば、この抗体は
、生物学的サンプルにおける本発明のポリペプチドのレベルを定性的におよび定
量的に測定するためのイムノアッセイにおける使用を有する。例えば、Harl
owら,Antibodies:A Laboratory Manual,(
Cold Spring Harbor Laboratory Press,
第2版,1988)(本明細書中でその全体が参照として援用される)を参照の
こと。
【0168】 以下にさらに詳細に議論されるように、本発明の抗体は、単独または他の化合
物との組み合わせのいずれかで使用され得る。この抗体はさらに、N末端でもし
くはC末端で異種ポリペプチドに組換え的に融合され得るか、あるいはポリペプ
チドまたは他の組成物へ化学的に結合(共有結合および非共有結合を含む)され
得る。例えば、本発明の抗体は、検出アッセイにおける標識として有用な分子お
よび異種ポリペプチド、薬剤、放射性核種、または毒素のようなエフェクター分
子へ組換え的に融合または結合され得る。例えば、PCT公開WO92/084
95;WO91/14438;WO89/12624;米国特許第5,314,
995号;および欧州特許第396,387号を参照のこと。
【0169】 本発明の抗体は、改変された(すなわち、共有結合性付着(covalent
attachment)が、抗体が抗イディオタイプ応答を産生するのを妨げ
ないような、抗体に対する任意の型の分子の共有結合性付着による)誘導体を含
む。例えば、制限されないが、抗体誘導体には、例えば、グリコシル化、アセチ
ル化、ぺグ化(pegylation)、リン酸化(phosphylatio
n)、アミド化、既知の保護基/ブロック基(blocking group)
による誘導体化、タンパク質分解性切断、細胞性リガンドまたは他のタンパク質
への連結などによって改変された抗体が挙げられる。多数の任意の化学的改変が
、特異的化学切断、アセチル化、ホルミル化、ツニカマイシンの代謝的合成など
を含むが、これらに制限されない公知の技術によって実行され得る。さらに、誘
導体は、1つ以上の非古典的アミノ酸を含み得る。
【0170】 本発明の抗体は、当該分野で公知の任意の適切な方法によって産生され得る。
目的の抗原に対するポリクローナル抗体は、当該分野で周知の種々の手順によっ
て産生され得る。例えば、本発明のポリペプチドが種々の宿主動物(ウサギ、マ
ウス、ラットなどを含むがこれらに限定されない)に投与されて、抗原に対して
特異的なポリクローナル抗体を含む血清の産生を誘導し得る。種々のアジュバン
トが、宿主種に依存して、免疫学的応答を増加させるために使用され得、そして
フロイント(完全および不完全)、水酸化アルミニウムのようなミネラルゲル(
mineral gel)、リゾレシチンのような界面活性物質、プルロニック
(pluronic)ポリオール、ポリアニオン、ペプチド、油性乳剤、キーホ
ールリンペットヘモシアニン、ジニトロフェノール、ならびにBCG(カルメッ
ト−ゲラン杆菌)およびcorynebacterium parvumのよう
な潜在的に有用なヒトアジュバントを含むが、これらに限定されない。このよう
なアジュバントはまた、当該分野で周知である。
【0171】 モノクローナル抗体は、ハイブリドーマ、組換え、およびファージディスプレ
イ技術、またはそれらの組み合わせの使用を含む、当該分野で公知の広範な種々
の技術を用いて調製され得る。例えば、モノクローナル抗体は、当該分野で公知
の以下に挙げられるハイブリドーマ技術を使用して産生され得、例えば、Har
lowら、Antibodies:A Laboratory Manual,
(Cold Spring Harbor Laboratory Press
,第2版、1988);Hammerlingら、Monoclonal An
tibodies and T−Cell Hybridomas 563−6
81(Elsevier,N.Y.1981)(上記の参考文献は、その全体が
参考として援用される)に教示される。本明細書中で使用される場合、用語「モ
ノクローナル抗体」とは、ハイブリドーマ技術を通して生成された抗体に限定さ
れない。用語「モノクローナル抗体」とは、任意の真核生物、原核生物、または
ファージクローンを含む単一のクローンに由来する抗体をいい、それが生成され
る方法のことではない。
【0172】 ハイブリドーマ技術を用いて特異的抗体を産生およびスクリーニングする方法
は、当該分野で慣用的かつ周知であり、そして実施例に詳細に議論される。非限
定的な実施例において、マウスは、本発明のポリペプチドまたはそのようなペプ
チドを発現する細胞を用いて免疫され得る。一旦免疫応答が検出される(例えば
、抗原に特異的な抗体がマウスの血清中に検出される)と、マウスの脾臓を収集
しそして脾細胞を単離する。次に、その脾細胞を周知の技術によって任意の適切
な骨髄腫細胞(例えば、ATCCから入手可能な細胞株SP20由来の細胞)に
融合させる。ハイブリドーマを限界希釈によって選択およびクローン化する。次
に、ハイブリドーマクローンを、本発明のポリペプチドに結合し得る抗体を分泌
する細胞について、当該分野で公知の方法によってアッセイする。一般的に高い
レベルの抗体を含む腹水(ascites fluid)が、陽性ハイブリドー
マクローンを用いてマウスを免疫することによって、産生され得る。
【0173】 従って、本発明は、モノクローナル抗体および本発明の抗体を分泌するハイブ
リドーマ細胞を培養する工程を包含する方法によって産生される抗体を、生成す
る方法を提供し、ここで、好ましくは、このハイブリドーマは、骨髄腫細胞と本
発明の抗原で免疫したマウスから単離された脾細胞とを融合させ、次いで本発明
のポリペプチドと結合し得る抗体を分泌するハイブリドーマクローンについて、
融合物から生じるハイブリドーマをスクリーニングすることによって生成される
【0174】 特定のエピトープを認識する抗体フラグメントは、公知の技術によって生成さ
れ得る。例えば、本発明のFabおよびF(ab’)2フラグメントは、(Fa
bフラグメントを生成するために)パパインまたは(F(ab’)2フラグメン
トを産生するために)ペプシンのような酵素を使用して、免疫グロブリン分子の
タンパク質分解切断によって産生され得る。F(ab’)2フラグメントは、可
変領域、軽鎖定常領域および重鎖のCH1ドメインを含む。
【0175】 例えば、本発明の抗体はまた、当該分野で公知の種々のファージディスプレイ
方法を用いて産生され得る。ファージディスプレイ法において、機能的抗体ドメ
インは、それらをコードするポリヌクレオチド配列を保有するファージ粒子の表
面に提示される。特定の実施形態において、そのようなファージは、レパートリ
ーまたはコンビナトリアル抗体ライブラリー(例えば、ヒトもしくはマウス)か
ら発現される抗原結合ドメインを提示するために利用され得る。目的の抗原に結
合する抗原結合ドメインを発現するファージは、抗原を用いて選択または同定さ
れ得る(例えば、標識した抗原あるいは固体表面またはビーズに結合または捕捉
された抗原を使用する)。これらの方法において用いられるファージは、代表的
には、ファージ遺伝子IIIタンパク質またはファージ遺伝子VIIIタンパク
質のいずれかに組換え的に融合されたFab、Fvまたはジスルフィド安定化さ
れたFvの抗体ドメインを有するファージから発現されたfdおよびM13結合
ドメインを含む糸状ファージ(filamentous phage)である。
本発明の抗体を作製するために用いられ得るファージディスプレイ方法の例とし
ては、以下に開示される方法が挙げられる:Brinkmanら、J.Immu
nol.Methods 182:41−50(1995);Amesら、J.
Immunol.Methods 184:177−186(1995);Ke
ttleboroughら、Eur.J.Immunol.24:952−95
8(1994);Persicら、Gene 187 9−18(1997);
Burtonら、Advances in Immunology 57:19
1−280(1994);PCT出願番号PCT/GB91/01134;PC
T公開WO 90/02809;WO 91/10737;WO 92/010
47;WO 92/18619;WO 93/11236;WO 95/159
82;WO 95/20401;ならびに米国特許第5,698,426号;同
第5,223,409号;同第5,403,484号;同第5,580,717
号;同第5,427,908号;同第5,750,753号;同第5,821,
047号;同第5,571,698号;同第5,427,908号;同第5,5
16,637号;同第5,780,225号;同第5,658,727号;同第
5,733,743号および同第5,969,108号(これらの各々は、本明
細書中でその全体が参考として援用される)。
【0176】 上記参考文献に記載されるように、ファージ選択後、ファージ由来の抗体をコ
ードする領域は、ヒト抗体を含む抗体の全体または任意の他の所望の抗原結合フ
ラグメントを生成するために単離されかつ用いられ得、そして例えば、以下に詳
細が記載されるように、哺乳動物細胞、昆虫細胞、植物細胞、酵母および細菌を
含む任意の所望の宿主において発現され得る。例えば、Fab、Fab’および
F(ab’)2フラグメントを組換え的に産生するための技術はまた、当該分野
で公知の方法を用いて使用され得、このような方法は、以下に開示される:PC
T公開WO 92/22324;Mullinaxら、BioTechniqu
es 12(6):864−869(1992);およびSawaiら、AJR
I 34:26−34(1995);およびBetterら、Science
240:1041−1043(1998)(これらの参考文献は、その全体が参
考として援用される)。
【0177】 単鎖のFvsおよび抗体を産生するために用いられ得る技術の例としては、米
国特許第4,946,778号および同第5,258,498号;Huston
ら、Methods in Enzymology 203:46−88(19
91);Shuら、PNAS 90:7995−7999(1993);および
Skerraら、Science 240:1038−1040(1988)に
記載される技術が挙げられる。ヒトにおける抗体のインビボにおける使用および
インビトロ検出アッセイを含むいくつかの用途のために、キメラ抗体、ヒト化抗
体またはヒト抗体の使用が好ましくあり得る。キメラ抗体とは、抗体の異なる部
分が、異なる動物種に由来する分子(例えば、マウスモノクローナル抗体由来の
可変領域およびヒト免疫グロブリン定常領域を有する抗体)である。キメラ抗体
を産生するための方法は、当該分野において公知である。例えば、Morris
on,Science 229:1202(1985);Oiら、BioTec
hniques 4:214(1986);Gilliesら、(1989)J
.Immunol.Methods 125:191−202;米国特許第5,
807,715号;同第4,816,567号;および同第4,816,397
号を参照のこと(これらはそれらの全体が、参考として本明細書中に援用される
)。ヒト化抗体は、非ヒト種由来の1つ以上の相補性決定領域(CDR)および
ヒト免疫グロブリン分子由来のフレームワーク領域を有する所望された抗原に結
合する非ヒト種抗体由来の抗体分子である。しばしば、ヒトフレームワーク領域
内のフレームワーク残基は、抗原結合を変化させるため(好ましくは改善させる
ために)CDRドナー抗体由来の対応残基と置換される。これらフレームワーク
の置換は、当該分野で周知の方法によって同定され、例えば、抗原結合に重要な
フレームワーク残基を同定するためのCDRおよびフレームワーク残基の相互作
用のモデリング、ならびに特定の位置における異常なフレームワーク残基を同定
するための配列比較による。(例えば、Queenら、米国特許第5,585,
089号;Riechmannら、Nature 332:323(1988)
を参照のこと(これらはそれらの全体が参考として本明細書中に援用される)。
)抗体は、以下を含む当該分野で公知の種々の技術を用いてヒト化され得る:例
えば、CDR−移植(欧州特許第239,400号;PCT公開WO 91/0
9967;米国特許第5,225,539号;同第5,530,101号および
同第5,585,089号)、ベニヤリング(veneering)またはリサ
ーフェイシング(resurfacing)(欧州特許第592,106号;同
第519,596号;Padlan、Molecular Immunolog
y 28(4/5):489−498(1991); Studnickaら、
Protein Engineering 7(6):805−814(199
4);Roguskaら、PNAS 91:969−973(1994))、お
よびチェーンシャッフリング(chain shuffling)(米国特許第
5,565,332号)。
【0178】 完全なヒト抗体は、ヒト患者の治療的処置に対して特に所望される。ヒト抗体
は、ヒト免疫グロブリン配列に由来する抗体ライブラリーを用いた上記のファー
ジディスプレイ法を含む当該分野で公知の種々の方法により作製され得る。米国
特許第4,444,887号、同第4,716,111号;およびPCT公開W
O 98/46645、WO 98/50433、WO 98/24893、W
O 98/16654、WO 96/34096、WO 96/33735、お
よびWO 91/10741;(これらの各々はその全体が参考として本明細書
中に援用される)もまた参照のこと。
【0179】 ヒト抗体はまた、機能的内因性免疫グロブリンの発現は出来ないが、ヒト免疫
グロブリン遺伝子を発現し得るトランスジェニックマウスを用いて産生され得る
。例えば、ヒト重鎖免疫グロブリン遺伝子およびヒト軽鎖免疫グロブリン遺伝子
の複合体は、無作為にまたは相同組換えによってマウス胚性幹細胞に導入され得
る。あるいは、ヒト可変領域、定常領域および多様性領域(diversity
region)は、ヒト重鎖遺伝子およびヒト軽鎖遺伝子に加えて、マウスの
胚性幹細胞に導入され得る。マウス重鎖免疫グロブリン遺伝子およびマウス軽鎖
免疫グロブリン遺伝子は、相同組換えによるヒト免疫グロブリン座の導入と別々
にまたは同時に非機能的にされ得る。特に、JH領域のホモ接合性の欠失は、内
因性抗体の産生を妨げる。改変された胚性幹細胞を増殖させ、そしてキメラマウ
スを産生するために胚盤胞中に微量注入する。次いで、キメラマウスを、ヒト抗
体を発現するホモ接合性の子孫を産生するために繁殖させる。トランスジェニッ
クマウスを、選択された抗原(例えば、本発明のポリペプチドの全体または部分
)を用いて通常の様式で免疫する。抗原に対するモノクローナル抗体は、従来の
ハイブリドーマ技術を用いた免疫したトランスジェニックマウスから得られ得る
。トランスジェニックマウスに保持されたヒト免疫グロブリン導入遺伝子は、B
細胞分化の間に再構成し、そしてその後、クラススイッチングおよび体細胞変異
を受ける。従って、そのような技術の使用によって、治療的に有用なIgG抗体
、IgA抗体、IgM抗体およびIgE抗体の産生が可能である。ヒト抗体を産
生するためのこの技術の概要については、LonbergおよびHuszar、
Int.Rev.Immunol.13:65−93(1995)を参照のこと
。ヒト抗体およびヒトモノクローナル抗体を産生するためのこの技術のならびに
そのような抗体を産生するためのプロトコールの詳細な議論については、例えば
、PCT公開WO98/24893;WO92/01047;WO96/340
96;WO96/33735;欧州特許第0 598 877;米国特許第5,
413,923号;同第5,625,126号;同第5,633,425号;同
第5,569,825号;同第5,661,016号;同第5,545,806
号;同第5,814,318号;同第5,885,793号;同第5,916,
771号;および同第5,939,598号を参照のこと(これらはその全体が
本明細書中に参考として援用される)。さらに、Abgenix,Inc.(F
reemont,CA)およびGenpharm(San Jose,CA)の
ような企業は、上記の技術に類似した技術を用いて選択された抗原に対するヒト
抗体を提供することに従事し得る。
【0180】 選択されたエピトープを認識する完全ヒト化抗体を、「ガイドされた(gui
ded)選択」といわれる技術を用いて産生し得る。このアプローチにおいて、
選択された非ヒトモノクローナル抗体(例えば、マウス抗体)は、同じエピトー
プを認識する完全ヒト抗体の選択を導くために使用される。(Jespersら
、Bio/technology 12:899−903(1988))。
【0181】 さらに、本発明のポリペプチドに対する抗体は、当業者に周知の技術を用いて
本発明のポリペプチドを「模倣する」抗イディオタイプ抗体を産生するために順
々に利用され得る。(例えば、GreenspanおよびBona、FASEB
J.7(5):437−444;(1989)およびNissinoff,J
.Immunol.147(8):2429−2438(1991)を参照のこ
と。)例えば、結合し、そしてポリペプチドの多量体化(multimeriz
ation)および/またはリガンドに対する本発明のポリペプチドの結合を競
合的に阻害する抗体が、ポリペプチドの多量体化ドメインおよび/または結合ド
メインを「模倣する」抗イディオタイプを産生するために使用され得、そして結
果としてポリペプチドおよび/またはそのリガンドに結合し、そして中和する。
このような抗イディオタイプまたはそのような抗イディオタイプのFabフラグ
メントの中和は、ポリペプチドリガンドを中和するための治療的レジメンに使用
され得る。例えば、そのような抗イディオタイプ抗体は、本発明のポリペプチド
に結合するためおよび/またはそのリガンド/レセプターに結合するために使用
され得、そしてそれによってその生物学的活性がブロックされる。
【0182】 (抗体をコードするポリヌクレオチド) 本発明はさらに、本発明の抗体およびそのフラグメントをコードするヌクレオ
チド配列を含むポリヌクレオチドを提供する。本発明はまた、ストリンジェント
な、またはより低いストリジェンシーなハイブリダイゼーション条件下で(例え
ば、上記に定義されるような)抗体(好ましくは、本発明のポリペプチドと特異
的に結合する、好ましくは、配列番号Yのアミノ酸配列を有するポリペプチドに
結合する抗体)をコードするポリヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌクレ
オチドを含む。
【0183】 ポリヌクレオチドが、当該分野で公知の任意の方法によって得られ得、そして
そのポリヌクレオチドのヌクレオチド配列が決定される。例えば、抗体のヌクレ
オチド配列が知られている場合、この抗体をコードするポリヌクレオチドは、化
学的に合成されたオリゴヌクレオチドから構築され得(例えば、Kutmeie
rら、BioTechniques 17:242(1994)に記載されるよ
うな)、これは、簡単にいうと、以下の工程を包含する:この抗体をコードする
配列の部分を含むオーバーラップするオリゴヌクレオチドの合成、これらのオリ
ゴヌクレオチドのアニーリングおよび連結、次いでPCRによる連結されたオリ
ゴヌクレオチドの増幅。
【0184】 あるいは、抗体をコードするポリヌクレオチドは、適切な供給源からの核酸か
ら生成され得る。特定の抗体をコードする核酸を含むクローンは入手不可能だが
、その抗体分子の配列が既知である場合、その免疫グロブリンをコードする核酸
は、化学的に合成され得るか、あるいは適切な供給源(例えば、抗体cDNAラ
イブラリー、または抗体を発現する任意の組織もしくは細胞(例えば、本発明の
抗体の発現のために選択されたハイブリドーマ細胞)から生成されたcDNAラ
イブラリー、またはそれから単離された核酸(好ましくはポリA+RNA))か
ら、例えば、その抗体をコードするcDNAライブラリーからのcDNAクロー
ンを同定するために、配列の3’末端および5’末端にハイブリダイズ可能な合
成プライマーを使用するPCR増幅によって、または特定の遺伝子配列に特異的
なオリゴヌクレオチドプローブを使用するクローニングによって得られ得る。P
CRによって生成された増幅された核酸は、次いで、当該分野で周知の任意の方
法を用いて、複製可能なクローニングベクターにクローニングされ得る。
【0185】 一旦、抗体のヌクレオチド配列および対応するアミノ酸配列が決定されると、
抗体のヌクレオチド配列は、ヌクレオチド配列の操作について当該分野で周知の
方法(例えば、組換えDNA技術、部位特異的変異誘発、PCRなど(例えば、
Sambrookら、1990,Molecular Cloning,A L
aboratory Manual,第2版、Cold Spring Har
bor Laboratory,Cold Spring Harbor,NY
およびAusubelら編、1998,Current Protocols
in Molecular Biology,John Wiley&Sons
,NYに記載の技術を参照のこと。これらは両方がその全体において本明細書に
参考として援用される。))を用いて操作され、例えば、アミノ酸の置換、欠失
、および/または挿入を作製するように異なるアミノ酸配列を有する抗体を生成
し得る。
【0186】 特定の実施形態において、重鎖および/または軽鎖の可変ドメインのアミノ酸
配列は、相補性決定領域(CDR)の配列の同定のために、当該分野において周
知の方法によって(例えば、配列超可変性の領域を決定するために、他の重鎖、
および軽鎖の可変領域を既知のアミノ酸配列と比較することによって)調べられ
得る。慣用的な組換えDNA技術を用いて、1つ以上のCDRが、前述のように
フレームワーク領域内に(例えば、非ヒト抗体をヒト化するために、ヒトフレー
ムワーク領域中に)挿入され得る。このフレームワーク領域は天然に存在し得る
か、またはコンセンサスフレームワーク領域であり得、そして好ましくはヒトフ
レームワーク領域であり得る(例えば、列挙したヒトフレームワーク領域につい
ては、Chothiaら、J.Mol.Biol.278:457−479(1
998)を参照のこと)。好ましくは、フレームワーク領域およびCDRの組み
合わせによって生成されたポリヌクレオチドは、本発明のポリペプチドに特異的
に結合する抗体をコードする。好ましくは、上記に議論されるように、1つ以上
のアミノ酸置換は、フレームワーク領域内で作製され得、そして好ましくは、そ
のアミノ酸置換は、抗体のその抗原への結合を改善する。さらに、このような方
法は、1つ以上の鎖内ジスルフィド結合が欠如した抗体分子を生成するように、
鎖内ジスルフィド結合に関与する1つ以上の可変領域のシステイン残基のアミノ
酸置換または欠失を作製するために使用され得る。ポリヌクレオチドへの他の変
更は、本発明によって、および当該分野の技術において包含される。
【0187】 さらに、適切な抗原特異性のマウス抗体分子由来の遺伝子を、適切な生物学的
活性のヒト抗体分子由来の遺伝子と共にスプライシングさせることによって、「
キメラ抗体」を産生するために開発された技術(Morrisonら、Proc
.Natl.Acad.Sci.81:851−855(1984);Neub
ergerら、Nature 312:604−608(1984);Take
daら、Nature 314:452−454(1985))が使用され得る
。上記のように、キメラ抗体は、異なる部分が異なる動物種に由来する分子であ
り、このような分子は、マウスmAbおよびヒト免疫グロブリンの定常領域由来
の可変領域を有する(例えば、ヒト化抗体)。
【0188】 あるいは、単鎖抗体の産生に関する記載された技術(米国特許第4,946,
778号;Bird、Science 242:423−42(1988);H
ustonら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:587
9−5883(1988);およびWardら、Nature 334:544
−54(1989))が、単鎖抗体の産生に適応され得る。単鎖抗体は、Fv領
域の重鎖フラグメントおよび軽鎖フラグメントがアミノ酸架橋を介して連結され
れることによって形成され、単鎖ポリペプチドを生じる。E.coliにおける
機能性Fvフラグメントのアセンブリのための技術もまた、使用され得る(Sk
erraら、Science 242:1038−1041(1988))。
【0189】 (抗体を産生する方法) 本発明の抗体は、抗体を合成するための当該分野で公知の任意の方法によって
、特に、化学合成によって、または、好ましくは、組換え発現技術によって産生
され得る。
【0190】 本発明の抗体、またはそのフラグメント、誘導体もしくはアナログ(例えば、
本発明の抗体の重鎖もしくは軽鎖または本発明の単鎖抗体)の組換え発現は、そ
の抗体をコードするポリヌクレオチドを含有する発現ベクターの構築を必要とす
る。一旦、本発明の抗体分子または抗体の重鎖もしくは軽鎖、あるいはそれらの
部分(好ましくは、重鎖または軽鎖の可変ドメインを含有する)をコードするポ
リヌクレオチドが得られると、抗体分子の産生のためのベクターは、当該分野で
周知の技術を用いる組換えDNA技術によって生成され得る。従って、抗体をコ
ードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチドの発現によってタンパク
質を調製するための方法は、本明細書に記載される。当業者に周知の方法は、抗
体をコードする配列ならびに適切な転写制御シグナルおよび翻訳制御シグナルを
含有する発現ベクターの構築のために使用され得る。これらの方法には、例えば
、インビトロの組換えDNA技術、合成技術、およびインビボの遺伝子組換えが
挙げられる。従って、本発明は、プロモーターに作動可能に連結された、本発明
の抗体分子、あるいはその重鎖もしくは軽鎖、または重鎖もしくは軽鎖の可変ド
メインをコードするヌクレオチド配列を含む、複製可能なベクターを提供する。
このようなベクターは、抗体分子の定常領域(例えば、PCT公開 WO86/
05807;PCT公開 WO89/01036;および米国特許第5,122
,464号を参照のこと)をコードするヌクレオチド配列を含み得、そしてこの
抗体の可変ドメインは、重鎖または軽鎖の全体の発現のためにこのようなベクタ
ーにクローニングされ得る。
【0191】 この発現ベクターは、従来技術によって宿主細胞へと移入され、そしてこのト
ランスフェクトされた細胞は、次いで、本発明の抗体を産生するために、従来技
術によって培養される。従って、本発明は、異種プロモーターに作動可能に連結
された、本発明の抗体、あるいはその重鎖もしくは軽鎖、または本発明の単鎖抗
体をコードするポリヌクレオチドを含む宿主細胞を含む。二重鎖抗体の発現につ
いての好ましい実施形態において、重鎖および軽鎖の両方をコードするベクター
は、以下に詳述されるように、免疫グロブリン分子全体の発現のために宿主細胞
中に同時発現され得る。
【0192】 種々の宿主発現ベクター系は、本発明の抗体分子を発現させるために利用され
得る。このような宿主発現系は、目的のコード配列が産生され、かつ続いて精製
され得るビヒクルを表わすが、また、適切なヌクレオチドをコードする配列で形
質転換またはトランスフェクトされる場合に、インサイチュで本発明の抗体分子
を発現し得る細胞を表わす。これらには、以下が挙げられるが、これらに限定さ
れない:抗体をコードする配列を含む組換えバクテリオファージDNA、プラス
ミドDNAまたはコスミドDNA発現ベクターを用いて形質転換された細菌(例
えば、E.coli、B.subtilis)のような微生物;抗体をコードす
る配列を含む組換え酵母発現ベクターで形質転換された酵母(例えば、Sacc
haromyces、Pichia);抗体をコードする配列を含む組換えウイ
ルス発現ベクター(例えば、バキュロウイルス)に感染した昆虫細胞系;組換え
ウイルス発現ベクター(例えば、カリフラワーモザイクウイルス、CaMV;タ
バコモザイクウイルス、TMV)に感染した植物細胞系または抗体をコードする
配列を含む組換えプラスミド発現ベクター(例えば、Tiプラスミド)で形質転
換された植物細胞系;あるいは哺乳動物細胞のゲノムに由来するプロモーター(
例えば、メタロチオネインプロモーター)または哺乳動物のウイルスに由来する
プロモーター(例えば、アデノウイルス後期プロモーター;ワクシニアウイルス
7.5Kプロモーター)を含む組換え発現構築物を保有する哺乳動物細胞系(例
えば、COS、CHO、BHK、293、3T3細胞)。好ましくは、Esch
erichia coliのような細菌細胞、そしてより好ましくは、特に、組
換え抗体分子全体の発現のために真核生物細胞が、組換え抗体分子の発現のため
に使用される。例えば、ヒトサイトメガロウイルス由来の主要前初期(majo
r intermediate early)遺伝子プロモーターエレメントの
ようなベクターと組み合わされた、チャイニーズハムスターの卵巣細胞(CHO
)のような哺乳動物細胞が、抗体のための効果的な発現系である(Foecki
ngら、Gene 45:101(1986);Cockettら、Bio/T
echnology 8:2(1990))。
【0193】 細菌系において、多くの発現ベクターが、抗体分子の発現を意図する使用に依
存して有利に選択され得る。例えば、多量のこのようなタンパク質が産生される
べき場合、抗体分子の薬学的組成物の生成のために、容易に精製される融合タン
パク質産物の高レベルの発現を指向するベクターが所望され得る。このようなベ
クターには、以下が挙げられるが、これらに限定されない:抗体をコードする配
列がlacZをコードする領域と共にベクターにインフレーム(in fram
e)で個別に連結され得、その結果、融合タンパク質が産生されるE.coli
発現ベクターpUR278(Rutherら、EMBO J.2:1791(1
983));pINベクター(Inouye&Inouye、Nucleic
Acids Res.13:3101−3109(1985);Van Hee
ke&Schuster、J.Biol.Chem.24:5503−5509
(1989))など。pGEXベクターもまた、グルタチオンS−トランスフェ
ラーゼ(GST)との融合タンパク質として、外来性ポリペプチドを発現させる
ために使用され得る。一般に、このような融合タンパク質は可溶性であり、そし
て溶解した細胞から、マトリックスグルタチオン−アガロースビーズへの吸着お
よび結合、それに続く遊離グルタチオン存在化での溶出によって容易に精製され
得る。このpGEXベクターは、トロンビンまたはXa因子プロテアーゼ切断部
位を含むように設計され、その結果、このクローニングされた標的遺伝子産物は
、GST部分から放出され得る。
【0194】 昆虫系においては、Autographa californica核多角体
病ウィルス(AcNPV)は、異種遺伝子を発現するためのベクターとして使用
される。このウィルスは、Spodoptera frugiperda細胞に
おいて増殖する。抗体をコードする配列は、このウィルスの非必須の領域(例え
ばポリヘドリン遺伝子)に個々にクローニングされ得、そしてAcNPVプロモ
ーター(例えばポリヘドリンプロモーター)の制御下に配置され得る。
【0195】 哺乳動物宿主細胞においては、多数のウィルスに基づく発現系が利用され得る
。アデノウィルスが発現ベクターとして使用される場合においては、目的の抗体
をコードする配列は、アデノウィルスの転写/翻訳制御複合体、例えば後期プロ
モーターおよび3つの部分に分かれるリーダー配列、に連結され得る。次いで、
このキメラ遺伝子は、インビトロまたはインビボでの組換えによって、アデノウ
ィルスゲノムに挿入され得る。ウィルスのゲノムの非必須領域(例えば、E1ま
たはE3領域)における挿入は、生存可能で、感染した宿主において抗体分子を
発現する能力のある組換えウィルスを生じる(例えば、Logan&Shenk
、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:355−359(1
984)を参照のこと)。特異的開始シグナルはまた、挿入された抗体をコード
する配列の効率的な翻訳のために必要とされ得る。これらのシグナルは、ATG
開始コドンおよび隣接する配列を含む。さらに、この開始コドンは、挿入部分全
体の翻訳を確実にするために、所望されるコード配列のリーディングフレーム(
reading frame)と相が同じでなければならない。これらの外因性
翻訳制御シグナルおよび開始コドンは、種々の起源、天然および合成の両方であ
り得る。発現の効率は、適切な転写エンハンサー要素、転写ターミネーター、な
どの含有によって高められ得る(Bittnerら、Methods in E
nzymol.153:51−544(1987)を参照のこと)。
【0196】 さらに、宿主細胞株(strain)は、選択され得、これは挿入配列の発現
を調節し、また所望される特異的な様式で遺伝子産物を改変し、またはプロセシ
ングする。タンパク質産物のこのような改変(例えばグリコシル化)およびプロ
セシング(例えば切断)は、タンパク質の機能のために重要であり得る。異なる
宿主細胞は、タンパク質および遺伝子産物の、翻訳後プロセシングおよび改変の
ための、特徴的で特異的な機構を有する。適切な細胞株(line)または宿主
系は、発現された異種タンパク質の正確な改変およびプロセシングを確実にする
ように選択され得る。この目的のために、遺伝子産物の、第一の転写、グリコシ
ル化、およびリン酸化の適切なプロセシングのための細胞機構を有する、真核生
物宿主細胞が、使用され得る。このような哺乳動物宿主細胞は、CHO、VER
Y、BHK、Hela、COS、MDCK、293、3T3、WI38、そして
特に、例えば、BT483、Hs578T、HTB2、BT20およびT47D
のような乳癌細胞株(line)、ならびに、例えば、CRL7030およびH
s578Bstのような正常な乳腺細胞株(line)、を含むがこれらに限定
されない。
【0197】 組換えタンパク質の長期間の高収率産生、安定発現が好ましい。例えば、安定
に抗体分子を発現する細胞株が操作され得る。ウィルスの複製起点を含む発現ベ
クターを使用するよりも、宿主細胞は、適切な発現制御要素(例えば、プロモー
ター、エンハンサー、配列、転写ターミネーター、ポリアデニル化部位、など)
、および選択可能なマーカーによって制御されるDNAで形質転換され得る。異
種DNAの導入に続いて、操作された細胞は、1〜2日間富化培地で増殖させら
れ得、次いで、選択培地に切り替えられる。組換えプラスミドにおける選択可能
マーカーは、選択したものに耐性を与え、そして細胞が、プラスミドをその染色
体内に安定に組み込み、そして増殖して、細胞増殖巣を形成し、これを今度はク
ローニングし得、細胞株に拡張され得ることを可能にする。この方法は、抗体分
子を発現する細胞株を操作するために、有利に使用され得る。このような操作さ
れた細胞株は、直接的または間接的に抗体分子と相互作用する化合物のスクリー
ニングおよび評価において、特に有用であり得る。
【0198】 多数の選択系が使用され得、この選択系は、単純ヘルペスウィルスチミジンキ
ナーゼ(Wiglerら、Cell 11:223(1977))、ヒポキサン
チン−グアニン ホスホリボシルトランスフェラーゼ(Szybalska&S
zybalski、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 48:2
02(1992))、およびアデニン ホスホリボシルトランスフェラーゼ(L
owyら、Cell 22:817(1980))の遺伝子を含むが限定されず
、これらの遺伝子は、tk−、hgprt−またはaprt−細胞においてそれ
ぞれ使用され得る。また、代謝拮抗物質耐性は、以下の遺伝子の選択の根拠とし
て使用され得る:dhfr、これはメトトレキサートに対する耐性を与える(W
iglerら、Natl.Acad.Sci.USA 77:357(1980
);O’Hareら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 78:
1527(1981));gpt、これはミコフェノール酸にに対する耐性を与
える(Mulligan&Berg、Proc.Natl.Acad.Sci.
USA 78:2072(1981));neo、これはアミノグリコシドG−
418に対する耐性を与える(Clinical Pharmacy 12:4
88−505;Wu and Wu、Biotherapy 3:87−95(
1991);Tolstoshev、Ann.Rev.Pharmacol.T
oxicol. 32:573−596(1993);Mulligan、Sc
ience 260:926−932(1993);およびMorgan an
d Anderson、Ann.Rev.Biochem.62:191−21
7(1993);1993年5月、TIB TECH 11(5):155−2
15);ならびにhygro、これはハイグロマイシンにに対する耐性を与える
(Santerreら、Gene 30:147(1984))。組換えDNA
技術の分野で周知の方法は、所望の組換えクローンを選択するために、慣用的に
適用され得、そしてこのような方法は、以下に記載されている:例えば、Aus
ubelら(編)、Current Protocols in Molecu
lar Biology、John Wiley&Sons、NY(1993)
;Kriegler、Gene Transfer and Expressi
on、A Laboratory Manual、Stockton Pres
s、NY(1990);ならびに12章および13章、Dracopoliら(
編)、Current Protocols in Human Geneti
cs、John Wiley&Sons、NY(1994);Colberre
−Garapinら、J.Mol.Biol. 150:1(1981)(これ
らはその全体が本明細書中に参考として援用される)。
【0199】 抗体分子の発現レベルは、ベクター増幅によって増大され得る(総説として、
BebbingtonおよびHentschel、The use of ve
ctors based on gene amplification fo
r the expression of cloned genes in
mammalian cells in DNA cloning、Vol.3
(Academic Press、New York、1987)を参照のこと
)。抗体を発現するベクター系におけるマーカーが、増幅可能であると、宿主細
胞の培養物に存在するインヒビターのレベルにおける増加は、マーカー遺伝子の
コピーの数を増加する。増副領域は抗体遺伝子と結合しているので、抗体の産生
もまた増加する(Crouseら、Mol.Cell.Biol.3:257(
1983))。
【0200】 宿主細胞は、本発明の二つの発現ベクター(重鎖由来のポリペプチドをコード
する第一のベクターおよび軽鎖由来のポリペプチドをコードする第二のベクター
)で、同時トランスフェクトされ得る。この二つのベクターは、重鎖および軽鎖
のポリペプチドの等しい発現を可能にする、同一の選択可能なマーカーを含み得
る。あるいは、単一のベクターが使用され得、これは重鎖および軽鎖両方のポリ
ペプチドをコードし、そして発現することができる。このような状況において、
過剰の毒性の遊離重鎖を避けるために、重鎖の前に軽鎖が配置されるべきである
(Proudfoot、Nature 322:52(1986);Kohle
r、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:2197(198
0))。重鎖および軽鎖のためのコード配列はcDNAまたはゲノムDNAを含
み得る。
【0201】 一旦本発明の抗体分子が、動物によって産生されるか、化学的に合成されるか
、または組換えにより発現されると、当該分野で公知の、免疫グロブリン分子の
精製のための任意の方法、例えば、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、
アフィニティー(特に、プロテインAの後に特異的抗原に対するアフィニティー
による)、およびサイズカラムクロマトグラフィー)、遠心分離、溶解度差、ま
たはタンパク質精製のための任意の他の標準的な技術によって、精製され得る。
さらに、本発明の抗体またはそのフラグメントは、本明細書中に記載されるかま
たはそうでなければ当該分野において公知の、異種ポリペプチド配列に融合され
得、精製を容易にする。
【0202】 本発明は、組換えにより融合され、または化学的に本発明のポリペプチド(も
しくはその部分、好ましくはこのポリペプチドの少なくとも10、20、30、
40、50、60、70、80、90、もしくは100個のアミノ酸)に結合さ
れて(共有結合および非共有結合の両方を含む)、融合タンパク質を生成する抗
体、を含む。この融合は、直接的である必要はないが、リンカー配列を介して起
こり得る。この抗体は、本発明のポリペプチド(またはその部分、好ましくはこ
のポリペプチドの少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80
、90、もしくは100個のアミノ酸)以外の抗原に特異的であり得る。例えば
、インビトロまたはインビボのいずれにおいても、本発明のポリペプチドを特定
の細胞表面のレセプターに特異的な抗体に本発明のポリペプチドに融合または結
合させることによって、特定の細胞のタイプに対して、本発明のポリペプチドを
標的にするために、抗体が使用され得る。本発明のポリぺプチドに融合または結
合される抗体はまた、インビトロ免疫アッセイおよび当該分野で公知の方法を使
用する精製方法において使用され得る。例えば、Harborら、上記、および
PCT国際公開第WO93/21232号;EP439,095;Naramu
raら、Immunol.Lett.39:91−99(1994);米国特許
第5,474,981号;Gilliesら、PNAS89:1428−143
2(1992);Fellら、J.Immunol.146:2446−245
2(1991)を参照のこと。これらは、その全体が参考として援用される。
【0203】 本発明はさらに、抗体の可変領域以外のドメインに融合または結合された、本
発明のポリぺプチドを含む組成物を含む。例えば、本発明のポリぺプチドは、抗
体のFc領域、またはその部分に融合または結合され得る。この抗体の本発明の
ポリぺプチドに融合された部分は、定常領域、ヒンジ領域、CH1ドメイン、C
H2ドメイン、およびCH3ドメイン、またはそのドメイン全体もしくは部分任
意の組合せを含み得る。これらのポリぺプチドはまた、上記の抗体の部分に融合
または結合され得、多重体を形成する。例えば、本発明のポリぺプチドに融合さ
れたFc部分は、このFc部分の間のジスルフィド結合を通して二量体を形成し
得る。より高度の多重体形態は、ポリぺプチドをIgAおよびIgMの部分に融
合させることによって作製され得る。本発明のポリぺプチドを抗体部分に融合ま
たは結合させるための方法は、当該分野において公知である。米国特許第5,3
36,603号;同第5,622,929号;同第5,359,046号;同第
5,349,053号;同第5,447,851号;同第5,112,946号
;EP 307,434;EP 367,166;PCT国際公開第WO96/
04388号;第WO91/06570号;Ashkenaziら、Proc.
Natl.Acad.Sci.USA88:10535−10539(1991
);Zhengら、J.Immunol.154:5590−5600(199
5);およびVilら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89
:11337−11341(1992)(前記の参考文献はその全体が参考とし
て援用される)を参照のこと。
【0204】 上で考察されたように、ポリぺプチド、ポリぺプチドフラグメント、または配
列番号Yの変異体、に対応するポリぺプチドは、このポリぺプチドのインビボ半
減期を増大させるため、または当該分野で公知の方法を使用する免疫学的アッセ
イにおいて使用するために、上記の抗体部分に融合または結合され得る。さらに
、配列番号Yに対応するポリぺプチドを、上記の抗体部分に融合または結合して
、精製を容易にし得る。1つの報告された例は、ヒトCD4ポリペプチドの最初
の2つのドメイン、および哺乳動物の免疫グロブリンの重鎖または軽鎖の定常領
域の種々のドメインからなるキメラタンパク質を記載している(EP 394,
827;Trauneckerら、Nature 331:84−86(198
8))。ジスルフィド連結二量体構造(IgGに起因する)を有する抗体に融合
または結合される、本発明のポリぺプチドもまた、単量体分泌タンパク質または
タンパク質フラグメント単独よりも、他の分子に結合しそして中和するのにさら
に効率的であり得る(Fountoulakisら、J.Biochem.27
0:3958−3964(1995))。多くの場合、融合タンパク質のFc部
分は、治療および診断において有益であり、従って、例えば、改良された薬物動
態学的な特性を生じ得る(EP A 232,262)。あるいは、融合タンパ
ク質が発現され、検出され、そして精製された後に、Fc部分を欠失させること
が望ましい。例えば、融合タンパク質が免疫化のための抗原として使用される場
合、Fc部分は、治療および診断を妨害し得る。例えば、薬物の発見において、
hIL−5のようなヒトタンパク質は、hIL−5のアンタゴニストを同定する
ための高スループットスクリーニングアッセイの目的のためにFc部分と融合さ
れてきた(Bennettら、J.Molecular Recognitio
n 8:52−58(1995);Johansonら、J.Biol.Che
m.270:9459−9471(1995)を参照のこと)。
【0205】 さらに、本発明の抗体またはそのフラグメントは、精製を容易にするペプチド
のような、マーカー配列に融合され得る。好ましい実施形態において、マーカー
アミノ酸配列は、とりわけヘキサ−ヒスチジンペプチド(例えば、pQEベクタ
ー(QIAGEN,Inc.,9259 Eton Avenue,Chats
worth,CA,91311)において提供されるタグ)であり、これらの多
くのマーカーアミノ酸配列が市販されている。例えば、Gentzら、Proc
.Natl.Acad.Sci.USA86:821−824(1989)に記
載されるように、ヘキサ−ヒスチジンは、融合タンパク質の都合の良い精製を提
供する。精製のために有用な別のペプチドタグは、インフルエンザ赤血球凝集素
タンパク質由来のエピトープに対応する「HA」タグ(Wilsonら、Cel
l37:767(1984))、および「flag」タグを含むが、これに限定
されない。
【0206】 本発明は、診断剤または治療剤に結合される、抗体またはそのフラグメントを
さらに含む。抗体は、例えば、臨床上の試験手順(例えば、所与の処置レジメン
(regimen)の効力を決定するため)の一部として、腫瘍の発生または進
行をモニターするために、診断的に使用され得る。検出は、抗体を検出可能な物
質と連結させることによって容易にされ得る。検出可能な物質の例としては、種
々の酵素、補欠分子団、蛍光物質、発光物質、生物発光物質、放射性物質、種々
の陽電子放射断層撮影を使用する陽電子放射金属、および非放射性常磁性金属イ
オン、が挙げられる。この検出可能な物質は、抗体(またはそのフラグメント)
に対して、直接的または間接的のいずれかで、当該分野で公知の技術を使用する
媒介物(例えば、当該分野で公知のリンカー)を介して、連結または結合され得
る。例えば、本発明に従う診断薬としての使用のための抗体に結合され得る金属
イオンに関しては、米国特許第4,741,900号を参照のこと。適切な酵素
の例としては、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β−ガ
ラクトシダーゼ、またはアセチルコリンエステラーゼが挙げられ;適切な補欠分
子団複合体の例としては、ストレプトアビジン/ビオチンおよびアビジン/ビオ
チンが挙げられ;適切な蛍光物質の例としては、ウンベリフェロン、フルオレセ
イン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、ジクロロトリアジニル
アミンフルオレセイン、ダンシルクロリドまたはフィコエリトリンが挙げられ;
発光物質の例としては、ルミノールが挙げられ;生物発光物質の例としては、ル
シフェラーゼ、ルシフェリンおよびエクオリンが挙げられ;ならびに、適切な放
射性物質の例としては、125I、131I、111Inまたは99Tcが挙げ
られる。
【0207】 さらに、抗体またはそのフラグメントは、治療用部分(例えば細胞毒(例えば
細胞増殖抑制性もしくは細胞殺傷性の薬剤))、治療剤または放射性金属イオン
(例えば、α−エミッタ−(例えば213Bi))に結合され得る。細胞毒また
は細胞毒性薬剤は、細胞に対して有害な任意の薬剤を含む。例としては、パクリ
タキセル(paclitaxol)、サイトカラシンB、グラミシジンD、臭化
エチジウム、エメチン、マイトマイシン、エトポシド、テニポシド(tenop
oside)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、コルヒチン、ドキソルビシン
、ダウノルビシン、ジヒドロキシアントラシンジオン(dihydroxy a
nthracin dione)、ミトキサントロン、ミトラマイシン、アクチ
ノマイシンD,1−デヒドロテストステロン、グルココルチコイド、プロカイン
、テトラカイン、リドカイン、プロプラノロール、およびピューロマイシン、な
らびにそのアナログまたはホモログ、が挙げられる。治療剤は、代謝拮抗物質(
例えば、メトトレキサート、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、シタラ
ビン、5−フルオロウラシルデカルバジン)、アルキル化剤(例えば、クロルメ
チン(mechlorethamine)、チオエパ(thioepa)クロラ
ムブシル、メルファラン、カルムスチン(BSNU)およびロムスチン(CCN
U)、シクロホスファミド(cyclothosphamide)、ブスルファ
ン、ジブロモマンニトール、ストレプトゾトシン、マイトマイシンC、ならびに
cis−ジクロロジアミン白金(II)(DDP)シスプラチン)、アントラサ
イクリン(例えば、ダウノルビシン(以前はダウノマイシン)およびドキソルビ
シン)、抗生物質(例えば、ダクチノマイシン(以前はアクチノマイシン)、ブ
レオマイシン、ミトラマイシン、およびアントラマイシン(anthramyc
in)(AMC))、ならびに抗有糸分裂剤(例えばビンクリスチンおよびビン
ブラスチン)、を含むが、それらに限定されない。
【0208】 本発明の結合体は、所与の生物学的応答を改変するために使用され得、治療剤
または薬物部分は、古典的な化学的治療剤に限定されると解釈されない。例えば
、薬物部分は、所望の生物学的活性を有するタンパク質またはポリぺプチドであ
り得る。このようなタンパク質としては、例えば、毒素(例えばアブリン、リシ
ンA、シュードモナス外毒素、またはジフテリア毒素);タンパク質(例えば、
腫瘍壊死因子、a−インターフェロン、β−インターフェロン、神経発育因子、
血小板由来増殖因子、組織プラスミノゲン賦活剤、アポトーシス薬(例えば、T
NF−α、TNF−β、AIM I(国際公開第WO97/33899号を参照
のこと)、AIM II(国際公開第WO97/34911号を参照のこと)、
Fasリガンド(Takahashiら、Int.Immunol.6:156
7−1574(1994))、VEGI(国際公開第WO99/23105号を
参照のこと))、血栓症薬もしくは抗脈管形成薬(例えば、アンジオスタチンも
しくはエンドスタチン);または生物学的応答改変剤(例えばリンホカイン、イ
ンターロイキン−1(「IL−1」)、インターロイキン−2(「IL−2」)
、インターロイキン−6(「IL−6」)、顆粒球マクロファージコロニー刺激
因子(「GM−CSF」)、顆粒球コロニー刺激因子(「G−CSF」)、また
は他の増殖因子)、が挙げられ得る。
【0209】 抗体はまた、固体支持体に付着させられ得、この固体支持体は、標的抗原の免
疫アッセイまたは精製に特に有用である。このような固体支持体としては、ガラ
ス、セルロース、ポリアクリルアミド、ナイロン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ルまたはポリプロピレン、が挙げられるがそれらに限定されない。
【0210】 このような治療部分を抗体に結合する技術は周知であり、例えば、Arnon
ら、「Monoclonal Antibodies For Immunot
argeting Of Drugs In Cancer Therapy」
Monoclonal Antibodies And Cancer The
rapy、Reisfeldら(編)、243−56頁(Alan R.Lis
s,Inc.1985);Hellstromら、「Antibodies F
or Drug Delivery」Controlled Drug Del
ivery(第2版)、Robinsonら(編)、623−53頁(Marc
el Dekker,Inc.1987);Thorpe、「Antibody
Carriers Of Cytotoxic Agents In Can
cer Therapy:A Review」Monoclonal Anti
bodies’84:Biological And Clinical Ap
plications、Pincheraら(編)、475−506頁(198
5);「Analysis,Results,And Future Pros
pective Of The Therapeutic Use Of Ra
diolabeled Antibody In Cancer Therap
y」Monoclonal Antibodies For Cancer D
etection And Therapy、Baldwinら(編)、303
−16頁(Academic Press 1985)、およびThorpeら
、「The Preparation And Cytotoxic Prop
erties Of Antibody−Toxin Conjugates」
、Immunol.Rev.62:119−58(1982)を参照のこと。
【0211】 あるいは、抗体は2次抗体に結合され、米国特許第4,676,980号(こ
れは、その全体が本明細書に参考として援用される)におけるSegalによる
記載のような抗体異種結合体(heteroconjugate)を形成し得る
【0212】 単独、あるいは細胞毒性因子および/またはサイトカインと組み合わせて投与
される、抗体に結合する治療部分を有するかまたは有さない抗体が、治療薬とし
て使用され得る。
【0213】 (免疫表現型分類(immunophenotyping)) 本発明の抗体は、細胞株および生物学的サンプルの免疫表現型分類のために利
用され得る。本発明の遺伝子の翻訳生成物は、細胞特異的マーカーとして、ある
いはより詳細には、特定の細胞型の分化および/または成熟の種々の段階で差示
的に発現される細胞マーカーとして有用であり得る。特異的エピトープ、または
エピトープの組み合わせに対して指向されるモノクロナール抗体は、マーカーを
発現する細胞集団のスクリーニングを可能とする。種々の技術が、マーカーを発
現する細胞集団をスクリーニングするために、モノクロナール抗体を用いて利用
され得、そしてその技術には、抗体でコーティングされた磁気ビーズを用いる磁
気分離、固体マトリクス(すなわち、プレート)に付着した抗体を用いる「パン
ニング」、ならびにフローサイトメトリー(例えば、米国特許第5,985,6
60号;およびMorrisonら、Cell,96:737−49(1999
)を参照のこと)が挙げられる。
【0214】 これらの技術は、血液学的悪性腫瘍(すなわち、急性白血病患者における最少
残留疾患(minimal residual disease)(MRD))
および対宿主性移植片病(GVHD)を予防するための移植術における「非自己
」細胞と共に見出され得るような、細胞の特定集団のスクリーニングを可能にす
る。あるいは、これらの技術は、ヒト臍帯血において見出され得るような増殖お
よび/または分化を受け得る、造血幹細胞および先祖細胞のスクリーニングを可
能にする。
【0215】 (抗体結合についてのアッセイ) 本発明の抗体は、当該分野において公知の任意の方法により、免疫特異的結合
についてアッセイされ得る。用いられ得る免疫アッセイとしては、いくつかのも
のについてだけ名称を挙げると、ウエスタンブロット、ラジオイムノアッセイ、
ELISA(酵素結合免疫吸着アッセイ)、「サンドイッチ」免疫アッセイ、免
疫沈降アッセイ、沈降反応、ゲル拡散沈降反応、免疫拡散アッセイ、凝集アッセ
イ、補体結合アッセイ、免疫放射定量アッセイ、蛍光免疫アッセイ、プロテイン
A免疫アッセイのような技術を用いる競合アッセイ系および非競合アッセイ系が
挙げられるが、これらに限定されない。このようなアッセイは慣用的であり、そ
して当該分野において周知である(例えば、その全体が本明細書中に参考として
援用される、Ausubelら編,1994,Current Protoco
ls in Molecular Biology,第1巻、John Wil
ey&Sons,Inc.,New Yorkを参照のこと)。例示的な免疫ア
ッセイが、以下に簡潔に記載される(が、これらは限定を目的とすることが意図
されない)。
【0216】 免疫沈降プロトコルは、一般に、タンパク質ホスファターゼインヒビターおよ
び/またはプロテアーゼインヒビター(例えば、EDTA、PMSF、アプロチ
ニン、バナジン酸ナトリウム)を補充したRIPA緩衝液(1% NP−40ま
たはTriton X−100、1% デオキシコール酸ナトリウム、0.1%
SDS、0.15M NaCl、0.01M リン酸ナトリウム(pH7.2
)、1% Trasylol)のような溶解緩衝液中で、細胞の集団を溶解する
工程、目的の抗体を細胞溶解物に添加する工程、一定時間(例えば、1〜4時間
)4℃でインキュベートする工程、プロテインAセファロースビーズおよび/ま
たはプロテインGセファロースビーズを細胞溶解物に添加する工程、約1時間以
上4℃でインキュベートする工程、溶解緩衝液中でビーズを洗浄する工程、およ
びSDS/サンプル緩衝液中でビーズを再懸濁する工程を包含する。目的の抗体
の、特定の抗原を免疫沈降する能力は、例えば、ウエスタンブロット分析により
、アッセイされ得る。当業者は、抗体の抗原への結合を増加するように、そして
バックグラウンドを減少させるように改変され得るパラメータ(例えば、セファ
ロースビーズを用いて細胞溶解物を事前にきれいにする工程)に関して、認め得
る。免疫沈降プロトコルに関するさらなる考察については、例えば、Ausub
elら編,1994、Current Protocols in Molec
ular Biology,第1巻、John Wiley&Sons、Inc
.,New York,10.16.1を参照のこと。
【0217】 ウエスタンブロット分析は、一般に、タンパク質サンプルを調製する工程、ポ
リアクリルアミドゲル(例えば、抗原の分子量に応じた8%〜20% SDS−
PAGE)中でのそのタンパク質サンプルの電気泳動、そのタンパク質サンプル
をそのポリアクリルアミドゲルからニトロセルロース、PVDFまたはナイロン
のような膜に移す工程、ブロッキング溶液(例えば、3% BSAまたは脱脂粉
乳を有するPBS)中でその膜をブロックする工程、洗浄緩衝液(例えば、PB
S−Tween 20)中でその膜を洗浄する工程、ブロッキング緩衝液中で希
釈された一次抗体(目的の抗体)を用いてその膜をブロックする工程、洗浄緩衝
液中でその膜を洗浄する工程、ブロッキング緩衝液中で希釈された酵素基質(例
えば、西洋ワサビペルオキシダーゼまたはアルカリホスファターゼ)あるいは放
射性分子(例えば、32Pまたは125I)に結合した二次抗体(一次抗体を認
識する、例えば、抗ヒト抗体)を用いて、その膜をブロックする工程、洗浄緩衝
液中でその膜を洗浄する工程、ならびにその抗原の存在を検出する工程を包含す
る。当業者は、検出されるシグナルを増加させるように、そしてバックグラウン
ドノイズを減少させるように改変され得るパラメータに関して、認め得る。ウエ
スタンブロットプロトコルに関するさらなる考察については、例えば、Ausu
belら編,1994,Current Protocols in Mole
cular Biology,第1巻、John Wiley&Sons,In
c.,New York,10.8.1を参照のこと。
【0218】 ELISAは、抗原を調製する工程、96ウェルマイクロタイタープレートの
ウェルをその抗原でコーティングする工程、酵素基質(例えば、西洋ワサビペル
オキシダーゼまたはアルカリホスファターゼ)のような検出可能な化合物に結合
した目的の抗体をそのウェルに添加し、そして一定時間インキュベートする工程
、およびその抗原の存在を検出する工程を包含する。ELISAにおいて、目的
の抗体は、検出可能な化合物に結合している必要はない;その代わり、検出可能
な化合物に結合した第二の抗体(目的の抗体を認識する)が、ウェルに添加され
得る。さらに、ウェルを抗原でコーティングする代わりに、抗体がウェルにコー
ティングされ得る。この場合、検出可能な化合物に結合した第二の抗体が、コー
ティングされたウェルへの目的の抗原の添加に続いて、添加され得る。当業者は
、検出されるシグナルを増加させるように改変され得るパラメータ、および当該
分野において公知のELISAの他のバリエーションに関して、認め得る。EL
ISAに関するさらなる考察については、例えば、Ausubelら編,199
4,Current Protocols in Molecular Bio
logy,第1巻、John Wiley&Sons,Inc.,New Yo
rk,11.2.1を参照のこと。
【0219】 抗原に対する抗体の結合親和性および抗体−抗原相互作用のオフレート(of
f−rate)が、競合結合アッセイにより決定され得る。競合結合アッセイの
一つの例は、ラジオイムノアッセイであり、ラジオイムノアッセイは、標識抗原
(例えば、3Hまたは125I)と、漸増量の非標識抗原の存在下での、目的の
抗体を用いるインキュベーション、および標識抗原に結合した抗体の検出を含む
。特定の抗原に対する目的の抗体の親和性、および結合オフレートは、スキャッ
チャードプロット分析によるデータから決定され得る。第二の抗体との競合はま
た、ラジオイムノアッセイを用いて決定され得る。この場合、抗原は、漸増量の
非標識の第二の抗体の存在下で、標識化合物(例えば、3Hまたは125I)に
結合した目的の抗体とともにインキュベートされる。
【0220】 (治療用途) 本発明はさらに、抗体ベースの治療に関し、この治療は、1つ以上の開示され
た疾患、障害、または状態を処置するために、動物、好ましくは哺乳動物、そし
て最も好ましくはヒトの患者に、本発明の抗体を投与する工程を包含する。本発
明の治療化合物としては、本発明の抗体(本明細書中に記載されるような、それ
らのフラグメント、アナログおよび誘導体を含む)ならびに本発明の抗体をコー
ドする核酸(本明細書中に記載されるような、それらのフラグメント、アナログ
および誘導体ならびに抗イディオタイプ抗体を含む)が挙げられるが、これらに
限定されない。本発明の抗体は、本発明のポリペプチドの異常な発現および/ま
たは活性に関連した疾患、障害または状態(本明細書中に記載される任意の1つ
以上の疾患、障害、または状態を含むがこれらに限定されない)を処置、阻害ま
たは予防するために使用され得る。本発明のポリペプチドの異常な発現および/
または活性に関連した疾患、障害または状態の処置および/または予防は、それ
らの疾患、障害または状態に関連した症状を緩和する工程を含むが、これに限定
されない。本発明の抗体は、当該分野で公知であるか、または本明細書中に記載
されるように、薬学的に受容可能な組成物中に提供され得る。
【0221】 本発明の抗体が治療的に使用され得る方法の要約は、身体内で局所的にまたは
全身的に、あるいは(例えば、補体(CDC)により、またはエフェクター細胞
(ADCC)により媒介されるような)抗体の直接的細胞傷害性により、本発明
のポリヌクレオチドまたはポリペプチドを結合させることを含む。これらのアプ
ローチのいくつかは、より詳細に以下に記載される。本明細書中で提供される教
示を与えられれば、当業者は、過度の実験なしに、診断上の目的、モニタリング
の目的あるいは治療上の目的のために、本発明の抗体を使用する方法がわかる。
【0222】 本発明の抗体は、例えば、抗体と相互作用するエフェクター細胞の数または活
性を増加させるために役立つ、他のモノクローナル抗体またはキメラ抗体、ある
いはリンホカインまたは造血増殖因子(例えば、IL−2、IL−3およびIL
−7のような)と組み合わせて有利に利用され得る。
【0223】 本発明の抗体は、単独で、または他の型の処置(例えば、放射線療法、化学療
法、ホルモン治療、免疫治療および抗腫瘍剤)との組み合わせで投与され得る。
一般的に、(抗体の場合には)患者の種と同じ種である種起源または種反応性の
生成物の投与が好ましい。従って、好ましい実施形態においては、ヒトの抗体、
フラグメント誘導体、アナログ、または核酸が、治療または予防のために、ヒト
の患者に投与される。
【0224】 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド(そのフラグメントを含む)に
関する免疫アッセイ、およびそれらに関連した障害の治療の両方のために、本発
明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドに対する、高親和性および/または強
力な、インビボでの阻害抗体および/または中和抗体、それらのフラグメント、
またはそれらの領域を使用することが好ましい。このような抗体、フラグメント
、または領域は、好ましくは、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド(
そのフラグメントを含む)に対して親和性を有する。好ましい結合親和性として
は、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4 M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、
5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、
10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11 M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×
10−14M、10−14M、5×10−15M、および10−15Mより小さ
い解離定数すなわちKdを有する結合親和性が挙げられる。
【0225】 (遺伝子治療) 特定の実施形態において、抗体またはその機能的誘導体をコードする配列を含
む核酸は、本発明のポリペプチドの異常な発現および/または活性に関連した疾
患または障害を処置、阻害または予防するために、遺伝子治療の目的で投与され
る。遺伝子治療とは、発現したか、または発現可能な核酸の、被験体への投与に
より行われる治療をいう。本発明のこの実施形態において、核酸は、それらのコ
ードされたタンパク質を産生し、そのタンパク質は治療効果を媒介する。
【0226】 当該分野で利用可能な遺伝子治療のための任意の方法は、本発明に従って使用
され得る。例示的な方法が以下に記載される。
【0227】 遺伝子治療の方法の一般的な概説については、Goldspielら,Cli
nical Pharmacy 12:488−505(1993);Wuおよ
びWu,Biotherapy 3:87−95(1991);Tolstos
hev,Ann.Rev.Pharmacol.Toxicol.32:573
−596(1993);Mulligan,Science 260:926−
932(1993);ならびにMorganおよびAnderson,Ann.
Rev.Biochem.62:191−217(1993);May,TIB
TECH 11(5):155−215(1993)を参照のこと。使用され得
る、組換えDNA技術分野において一般的に公知である方法は、Ausubel
ら(編),Current Protocols in Molecular
Biology,John Wiley&Sons,NY(1993);および
Kriegler,Gene Transfer and Expressio
n,A Laboratory Manual,Stockton Press
,NY(1990)に記載される。
【0228】 好ましい局面において、化合物は抗体をコードする核酸配列を含有し、上記核
酸配列は、適切な宿主において、抗体、またはそのフラグメントもしくはキメラ
タンパク質、あるいはその重鎖もしくは軽鎖を発現する発現ベクターの一部であ
る。特に、このような核酸配列は、抗体コード領域に作動可能に連結したプロモ
ーターを有し、上記プロモーターは誘導性であるかまたは構成性であり、そして
必要に応じて組織特異的である。別の特定の実施形態においては、抗体をコード
する配列および任意の他の所望の配列がゲノム中の所望の部位での相同組換えを
促進する領域に隣接した核酸分子が使用され、従って抗体をコードする核酸の染
色体内の発現を提供する(KollerおよびSmithies,Proc.N
atl.Acad.Sci.USA 86:8932−8935(1989);
Zijlstraら,Nature 342:435−438(1989))。
特定の実施形態において、発現した抗体分子は単鎖抗体であるか;あるいはこの
核酸配列は、この抗体の重鎖および軽鎖の両方をコードする配列またはそのフラ
グメントを含む。
【0229】 核酸の患者への送達は、直接的(この場合、患者は核酸または核酸保有ベクタ
ーに直接的に曝される)か、または間接的(この場合、細胞は最初にインビトロ
で核酸で形質転換され、次いで患者に移植される)のいずれかであり得る。これ
らの2つのアプローチは、インビボ遺伝子治療として、またはエキソビボ遺伝子
治療としてそれぞれ公知である。
【0230】 特定の実施形態において、核酸配列はインビボで直接的に投与され、そこで核
酸配列は発現されて、コードされた生成物を産生する。これは、当該分野で公知
の多数の方法(例えば、それらを適切な核酸発現ベクターの一部分として構築し
、そしてそれを(例えば、欠損性または弱毒化したレトロウイルスまたは他のウ
イルスベクター(米国特許第4,980,286号を参照のこと)を用いる感染
により)細胞内になるように投与することにより、あるいは、裸のDNAの直接
注射により、あるいは、微粒子ボンバードメント(例えば、遺伝子銃;Biol
istic、Dupont)の使用により、あるいは脂質または細胞表面のレセ
プターでコーティングするか、もしくは薬剤をトランスフェクトすることにより
、あるいは、リポソーム、微粒子、またはマイクロカプセル中へのカプセル化に
より、あるいは、それらを核に入ることが公知であるペプチドと結合させて投与
することにより、レセプター媒介のエンドサイトーシスを受けるリガンドと結合
させて投与することにより(例えば、WuおよびWu,J.Biol.Chem
.262:4429−4432(1987)を参照のこと)(レセプターを特異
的に発現する細胞の型を標的にするために用いられ得る)などのいずれかにより
達成され得る。別の実施形態において、核酸−リガンド複合体が形成され得、こ
こで、このリガンドはエンドソームを破壊するフソジェニック(fusogen
ic)ウイルス性ペプチドを含み、この核酸がリソゾーム分解を回避することを
可能にする。さらに別の実施形態において、核酸は、特定のレセプターを標的化
することにより、細胞特異的な取り込みおよび発現についてインビボで標的化さ
れ得る(例えば、PCT公開第WO92/06180号;同第WO92/226
35号;同第WO92/20316号;同第WO93/14188号、同第WO
93/20221号を参照のこと)。あるいは、核酸は、細胞内部に導入され得
、そして相同組換えにより、発現のために宿主細胞DNA中に組み込まれ得る(
KollerおよびSmithies,Proc.Natl.Acad.Sci
.USA 86:8932−8935(1989);Zijlstraら,Na
ture 342:435−438(1989))。
【0231】 特定の実施形態において、本発明の抗体をコードする核酸配列を含むウイルス
ベクターが使用される。例えば、レトロウイルスベクターが用いられ得る(Mi
llerら,Meth.Enzymol.217:581−599(1993)
を参照のこと)。これらのレトロウイルスベクターは、ウイルス性ゲノムの正確
なパッケージングおよび宿主細胞DNAへの正確な組込みのために必要な構成要
素を含む。遺伝子治療において使用される抗体をコードする核酸配列は、一つ以
上のベクター中にクローニングされ、これは、患者内への遺伝子の送達を容易に
する。レトロウイルスベクターに関するさらなる詳細は、Boesenら,Bi
otherapy 6:291−302(1994)(これは、幹細胞を化学療
法に対してより耐性にするために、mdr1遺伝子を造血性幹細胞に送達するた
めの、レトロウイルスベクターの使用を記載する)に見出され得る。遺伝子治療
におけるレトロウイルスベクターの使用を説明する他の参考文献は、以下である
:Clowesら,J.Clin.Invest.93:644−651(19
94);Kiemら,Blood 83:1467−1473(1994);S
almonsおよびGunzberg,Human Gene Therapy
4:129−141(1993);ならびにGrossmanおよびWils
on,Curr.Opin.in Genetics and Devel.3
:110−114(1993)。
【0232】 アデノウイルスは、遺伝子治療において使用され得る他のウイルスベクターで
ある。アデノウイルスは、特に、気道上皮へ遺伝子を送達するための魅力的なビ
ヒクルである。アデノウイルスは、自然に気道上皮に感染し、そこで軽い疾患を
起こす。アデノウイルスベースの送達システムの他の標的は、肝臓、中枢神経系
、内皮細胞、および筋肉である。アデノウイルスは、非分裂細胞を感染すること
ができるという利点を有する。KozarskyおよびWilson,Curr
ent Opinion in Genetics and Developm
ent 3:499−503(1993)は、アデノウイルスベースの遺伝子治
療の概説を示す。Boutら,Human Gene Therapy 5:3
−10(1994)は、アカゲザルの気道上皮に遺伝子を移すためのアデノウイ
ルスベクターの使用を示した。遺伝子治療におけるアデノウイルスの使用の他の
例は、Rosenfeldら,Science 252:431−434(19
91);Rosenfeldら,Cell 68:143−155(1992)
;Mastrangeliら,J.Clin.Invest.91:225−2
34(1993);PCT公開第WO94/12649号;およびWangら,
Gene Therapy 2:775−783(1995)に見出され得る。
好ましい実施形態において、アデノウイルスベクターが使用される。
【0233】 アデノ随伴ウイルス(AAV)はまた、遺伝子治療における使用が提案されて
きた(Walshら,Proc.Soc.Exp.Biol.Med.204:
289−300(1993);米国特許第5,436,146号)。
【0234】 遺伝子治療への別のアプローチは、エレクトロポレーション、リポフェクショ
ン、リン酸カルシウム媒介トランスフェクション、またはウイルス感染のような
方法により、組織培養中の細胞へ遺伝子を移入する工程を包含する。通常、移入
の方法は、選択可能なマーカーの細胞への移入を含む。次いで、細胞は、移入さ
れた遺伝子を取り込みそして発現する細胞を単離するために選沢下に置かれる。
次いで、それらの細胞は患者に送達される。
【0235】 この実施形態においては、得られた組換え細胞のインビボ投与の前に、核酸が
細胞に導入される。このような導入は、当該分野において公知の任意の方法によ
り実施され得、それらの方法としては以下が挙げられるが、これらに限定されな
い:トランスフェクション、エレクトロポレーション、マイクロインジェクショ
ン、核酸配列を含むウイルスベクターまたはバクテリオファージベクターでの感
染、細胞融合、染色体媒介の遺伝子移入、マイクロセル媒介の遺伝子移入、スフ
ェロプラスト融合など。外来遺伝子の細胞への導入については、当該分野におい
て多数の技術が公知であり(例えば、LoefflerおよびBehr,Met
h.Enzymol.217:599−618(1993);Cohenら,M
eth.Enzymol.217:618−644(1993);Cline,
Pharmac.Ther.29:69−92m(1985)を参照のこと)、
そしてレシピエント細胞の必要な発生的および生理学的機能が破壊されないなら
ば、本発明に従って使用され得る。この技術は、細胞への核酸の安定した移入を
提供するべきであり、その結果、この核酸は、細胞により発現可能であり、好ま
しくは、その細胞の子孫により遺伝性でかつ発現可能である。
【0236】 得られた組換え細胞は、当該分野において公知の様々な方法により、患者へ送
達され得る。組換え血球(例えば、造血幹細胞または造血前駆細胞)は、好まし
くは、静脈内に投与される。使用が考えられる細胞の量は、所望の効果、患者の
状態などに依存し、当業者により決定され得る。
【0237】 遺伝子治療の目的のために核酸が導入され得る細胞は、任意の所望の入手可能
な細胞型を包含し、以下を含むがそれらに限定されない:上皮細胞、内皮細胞、
ケラチノサイト、線維芽細胞、筋肉細胞、肝細胞;Tリンパ球、Bリンパ球、単
球、マクロファージ、好中球、好酸球、巨核球、顆粒球のような血球;様々な幹
細胞または前駆細胞、特に、造血幹細胞または造血前駆細胞(例えば、骨髄、臍
帯血、末梢血、胎児の肝臓などから得られるような細胞)。
【0238】 好ましい実施形態において、遺伝子治療に使用される細胞は、患者に対して自
己である。
【0239】 遺伝子治療において組換え細胞が使用される実施形態において、抗体をコード
する核酸配列は、細胞またはそれらの子孫により核酸配列が発現可能であるよう
に細胞に導入され、そして次いで組み換え細胞は、治療的効果のためにインビボ
で投与される。特定の実施形態において、幹細胞または前駆細胞が用いられる。
インビトロで単離され得、そしてインビトロで維持され得る任意の幹細胞および
/または前駆細胞は、本発明のこの実施形態に従って潜在的に使用され得る(例
えば、PCT公開第WO94/08598号:StempleおよびAnder
son,Cell 71:973−985(1992);Rheinwald,
Meth.Cell Bio.21A:229(1980);ならびにPitt
elkowおよびScott,Mayo Clinic Proc.61:77
1(1986)を参照のこと)。
【0240】 特定の実施形態において、遺伝子治療の目的で導入されるべき核酸は、コード
領域に作動可能に連結された誘導性プロモーターを含有し、その結果、核酸の発
現は、適切な転写誘導因子の存在または不在を制御することにより制御可能であ
る。
【0241】 (治療活性または予防活性の証明) 本発明の化合物または薬学的組成物は、好ましくは、ヒトでの使用の前にイン
ビトロで、そして次いでインビボで、所望の治療活性または予防活性について試
験される。例えば、化合物または薬学的組成物の、治療有用性または予防有用性
を証明するためのインビトロアッセイとしては、細胞株または患者組織サンプル
に対する化合物の効果が挙げられる。細胞株および/または組織サンプルに対す
る化合物または組成物の効果は、当業者に公知である技術(ロゼット形成アッセ
イおよび細胞溶解アッセイが挙げられるがこれらに限定されない)を利用して決
定され得る。本発明に従って、特定の化合物の投与が示されるか否かを決定する
ために用いられ得るインビトロアッセイとしては、インビトロ細胞培養アッセイ
が挙げられ、このアッセイでは、患者組織サンプルが培養物において増殖し、そ
して化合物に曝されるか、そうでなければ化合物が投与され、そして、組織サン
プルに対するそのような化合物の効果が観察される。
【0242】 (治療的/予防的な投与および組成物) 本発明は、被験体への有効量の本発明の化合物または薬学的組成物、好ましく
は本発明のポリペプチドまたは抗体の投与による処置、阻害および予防の方法を
提供する。好ましい局面において、化合物は実質的に精製される(例えば、その
効果を制限するかまたは望ましくない副作用を生じる物質は実質的にない)。被
験体は好ましくは、ウシ、ブタ、ウマ、ニワトリ、ネコ、イヌなどの動物が挙げ
られるがそれらに限定されない動物であり、そして好ましくは哺乳動物であり、
そして最も好ましくはヒトである。
【0243】 化合物が核酸または免疫グロブリンを含む場合に使用され得る処方および投与
方法は、上記に記載され;さらなる適切な処方および投与経路は、本明細書中で
以下に記載されたものの中から選択され得る。
【0244】 様々な送達システムが公知であり、そして本発明の化合物を投与するために用
いられ得る(例えば、リポソーム、微粒子、マイクロカプセル、この化合物の発
現が可能な組換え細胞中でのカプセル化、レセプター媒介エンドサイトーシス(
例えば、WuおよびWu,J.Biol.Chem.262:4429−443
2(1987)を参照のこと)、レトロウイルスまたは他のベクターの一部とし
ての核酸の構築など)。導入方法としては、皮内、筋内、腹腔内、静脈内、皮下
、鼻腔内、硬膜外、および経口経路が挙げられるがそれらに限定されない。化合
物または組成物は、任意の好都合な経路により(例えば、注入またはボーラス注
射により、上皮または粘膜内層(例えば、口腔粘膜、直腸粘膜および腸粘膜など
)を通しての吸収により)投与され得、そして他の生物学的に活性な薬剤と一緒
に投与され得る。投与は、全身的または局所的であり得る。さらに、本発明の薬
学的化合物または組成物を、任意の適切な経路(脳室内注射および髄腔内注射を
包含し;脳室内注射は、例えば、Ommayaリザーバのようなリザーバに取り
付けられた脳室内カテーテルにより容易にされ得る)により中枢神経系に導入す
ることが望まれ得る。例えば、吸入器または噴霧器の使用、およびエアゾール化
剤を用いた処方により、肺投与もまた使用され得る。
【0245】 特定の実施形態において、本発明の薬学的化合物または組成物を、処置の必要
な領域に局所的に投与することが望まれ得る;これは、制限する目的ではないが
、例えば、手術中の局部注入、局所適用(例えば、手術後の創傷包帯との組み合
わせて)により、注射により、カテーテルにより、坐剤により、またはインプラ
ント(このインプラントは、シアラスティック(sialastic)膜のよう
な膜または繊維を含む、多孔性、非多孔性、または膠様材料である)により達成
され得る。好ましくは、抗体を含む本発明のタンパク質を投与する際、タンパク
質が吸収されない材料を使用するために注意が払われなければならない。
【0246】 別の実施形態において、化合物または組成物は、小胞、特に、リポソーム中へ
送達され得る(Langer,Science 249:1527−1533(
1990);Treatら,Liposomes in the Therap
y of Infectious Disease and Cancer,L
opez−BeresteinおよびFidler(編),Liss,New
York,353〜365頁(1989);Lopez−Berestein,
同書317〜327頁を参照のこと;広く同書を参照のこと)。
【0247】 さらに別の実施形態において、化合物または組成物は制御された放出システム
中で送達され得る。1つの実施形態において、ポンプが用いられ得る(Lang
er,(前出);Sefton,CRC Crit.Ref.Biomed.E
ng.14:201(1987);Buchwaldら,Surgery 88
:507(1980);Saudekら,N.Engl.J.Med.321:
574(1989)を参照のこと)。別の実施形態において、高分子材料が用い
られ得る(Medical Applications of Control
led Release,LangerおよびWise(編),CRC Pre
s.,Boca Raton,Florida(1974);Controll
ed Drug Bioavailability,Drug Product
Design and Performance,SmolenおよびBal
l(編),Wiley,New York(1984);RangerおよびP
eppas,J.Macromol.Sci.Rev.Macromol.Ch
em.23:61(1983)を参照のこと;Levyら,Science 2
28:190(1985);Duringら,Ann.Neurol.25:3
51(1989);Howardら,J.Neurosurg.71:105(
1989)もまた参照のこと)。さらに別の実施形態において、制御された放出
システムは、治療標的、即ち、脳の近くに置かれ得、従って、全身用量の一部の
みを必要とする(例えば、Goodson,Medical Applicat
ions of Controlled Release,(前出),第2巻,
115〜138頁(1984)を参照のこと)。
【0248】 他の制御された放出システムは、Langerにより総説において議論される
(Science 249:1527−1533(1990))。
【0249】 本発明の化合物がタンパク質をコードする核酸である、特定の実施形態におい
て、その核酸は、それを適切な核酸発現ベクターの一部として構成し、そしてそ
れが細胞内になるように投与することにより(例えば、レトロウイルスベクター
の使用により(米国特許第4,980,286号を参照のこと)、または直接注
射により、または微粒子ボンバードメント(例えば、遺伝子銃;Biolist
ic,Dupont)の使用により、または脂質もしくは細胞表面レセプターも
しくはトランスフェクト剤でコーティングすることにより、または核に入ること
が公知であるホメオボックス様ペプチドと結合させて投与すること(例えば、J
oliotら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:186
4−1868(1991)を参照のこと)などにより、そのコードされたタンパ
ク質の発現を促進するようにインビボで投与され得る。あるいは、核酸は、細胞
内に導入され得、そして、発現のために相同組換えにより宿主細胞DNA内に組
み込まれ得る。
【0250】 本発明はまた、薬学的組成物を提供する。このような組成物は、治療有効量の
化合物、および薬学的に受容可能なキャリアを含む。特定の実施形態において、
用語「薬学的に受容可能な」とは、動物における、そしてさらに特にヒトにおけ
る使用のために、連邦規制当局もしくは米国政府により認められたか、または米
国薬局方もしくは他の一般に認められた薬局方に列挙されたことを意味する。用
語「キャリア」とは、治療剤とともに投与される、希釈剤、アジュバンド、賦形
剤、またはビヒクルをいう。このような薬学的なキャリアは、水および油(石油
起源、動物起源、植物起源、または合成起源の油(例えば、ピーナッツ油、大豆
油、鉱油、ゴマ油など)を含む)のような滅菌した液体であり得る。水は、薬学
的組成物が静脈内に投与される場合に、好ましいキャリアである。生理食塩水溶
液、ならびにデキストロースおよびグリセロールの水溶液はまた、特に注射可能
な溶液のために、液体キャリアとして使用され得る。適切な薬学的賦形剤として
は、デンプン、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、イネ、
フラワー、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸
グリセロール、滑石、塩化ナトリウム、脱脂粉乳、グリセロール、プロピレン、
グリコール、水、エタノールなどが挙げられる。組成物はまた、所望されるなら
ば、少量の湿潤剤もしくは乳化剤、またはpH緩衝剤を含み得る。これらの組成
物は、液剤、懸濁剤、乳剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、持続放出処方物な
どの形態を取り得る。この組成物は、従来の結合剤およびトリグリセリドのよう
なキャリアとともに、坐剤として処方され得る。経口処方物は、薬学的等級のマ
ンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナ
トリウム、セルロース、炭酸マグネシウムなどのような標準キャリアを含み得る
。適切な薬学的キャリアの例は、E.W.Martinによる「Remingt
on’s Pharmaceutical Sciences」に記載される。
このような組成物は、治療有効量の化合物を、好ましくは精製された形態で、適
切な量のキャリアとともに含んで、患者への適切な投与のための形態を提供する
。処方物は、投与形態に適するべきである。
【0251】 好ましい実施形態において、組成物は、慣用手順に従って、ヒトへの静脈内投
与のために採用された薬学的組成物として、処方される。代表的には、静脈内投
与のための組成物は、滅菌等張水性緩衝液の溶液である。必要な場合、組成物は
また、可溶化剤および注射の部位での痛みを緩和するリグノカインのような局部
麻酔を含み得る。一般的には、成分は、別々にかまたは単一投薬形態で一緒に混
合してのどちらかで、例えば、一定量の活性薬剤を示すアンプルまたは小袋(s
achette)のような密封された容器中の凍結乾燥粉末または水を含まない
濃縮物として供給される。組成物が注入により投与されるべき場合には、組成物
は、滅菌した薬学的等級の水または生理食塩水を含む注入ボトルに分配され得る
。組成物が注射により投与される場合、成分が投与の前に混合され得るように、
注射用滅菌水または生理食塩水のアンプルが提供され得る。
【0252】 本発明の化合物は、中性のまたは塩の形態として処方され得る。薬学的に受容
可能な塩としては、塩酸、リン酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸などに由来するもの
のようなアニオンとともに形成される塩、およびナトリウム、カリウム、アンモ
ニウム、カルシウム、水酸化第2鉄、イソプロピルアミン、トリエチルアミン、
2−エチルアミノエタノール、ヒスチジン、プロカインなどに由来するもののよ
うなカチオンとともに形成される塩が挙げられる。
【0253】 この処置(本発明のポリペプチドの異常な発現および/または活性と関連する
疾患または障害の抑制および予防)において効果的である本発明の化合物の量は
、標準的な臨床技術により決定され得る。さらに、インビトロアッセイは、必要
に応じて、使用して最適な投薬量の範囲を同定するのを助け得る。処方において
使用されるべき正確な用量はまた、投与の経路、および疾患または障害の重篤さ
に依存し、そして開業医の判断および各患者の状況に従って決定されるべきであ
る。有効用量は、インビトロまたは動物モデル試験系から得られた用量反応曲線
から外插され得る。
【0254】 抗体に関して、患者に投与される投薬量は、代表的に、患者の体重1kgあた
り0.1mg〜100mgである。好ましくは、患者に投与される投薬量は、患
者の体重1kgあたり0.1mgと20mgとの間であり、より好ましくは、患
者の体重1kgあたり1mg〜10mgである。一般に、ヒト抗体は、外来ポリ
ペプチドへの免疫応答に起因して、他種由来の抗体よりもヒト体内で長い半減期
を有する。従って、ヒト抗体の低い投薬量および頻度の低い投与は、しばしば可
能である。さらに、本発明の抗体の投与の投薬量および頻度は、改変(例えば、
脂溶化(lipidation)のような)による抗体の取り込みおよび組織浸
透(例えば、脳への)を増強することにより減少され得る。
【0255】 本発明はまた、本発明の薬学的組成物の一つ以上の成分で満たされている一つ
以上の容器を備える薬学的パックまたはキットを提供する。薬学的製品または生
物学的製品の製造、使用または販売を規制している政府機関により規定される形
式における通告は、このような容器に、必要に応じて伴ない得る。この通告は、
ヒトの投与のための製造、使用または販売のこの機関による認可を反映する。
【0256】 (診断および画像化) 目的のポリペプチドに特異的に結合する標識化抗体、ならびにその誘導体およ
びそのアナログは、診断目的のために使用されて、本発明のポリペプチドの異常
な発現および/または活性に関連する疾患、障害および/または状態を検出、診
断またはモニターし得る。本発明は、目的のポリペプチドの異常な発現の検出に
ついて提供し、これは、(a)目的のポリペプチドに特異的な1つ以上の抗体を
使用して、個体の細胞または体液中の目的のポリペプチドの発現をアッセイする
工程、および(b)この遺伝子発現レベルと標準的な遺伝子発現のレベルを比較
する工程、を包含し、これによって、その標準的な発現レベルと比較されるアッ
セイされたポリペプチド遺伝子発現レベルの増加または減少が、異常な発現を示
す。
【0257】 本発明は、障害を診断するための診断アッセイを提供し、このアッセイは、(
a)目的のポリペプチドに特異的な1つ以上の抗体を使用して、個体の細胞また
は体液中の目的のポリペプチドの発現をアッセイする工程、および(b)この遺
伝子発現レベルと標準的な遺伝子発現のレベルを比較する工程、を包含し、これ
によって、その標準的な発現レベルと比較されるアッセイされたポリペプチド遺
伝子発現レベルの増加または減少が、特定の障害を示す。癌に関して、個体由来
の生検組織における比較的高い量の転写物の存在は、疾患の発生のための素因を
示し得るか、または実際の臨床症状の出現前に疾患を検出するための手段を提供
し得る。この型のより決定的な診断は、保健専門家に予防手段を使用させること
、または早期の積極的な処置を可能にし得、これにより、癌の発生またはさらな
る進行を予防する。
【0258】 本発明の抗体を使用して、当業者に公知の古典的な免疫組織学的方法を使用し
て生物学的サンプル中のタンパク質レベルをアッセイし得る(例えば、Jalk
anenら、J.Cell.Biol.101:976−985(1985);
Jalkanenら、J.Cell.Biol.105:3087−3096(
1987)を参照のこと)。タンパク質遺伝子発現を検出するために有用な、抗
体に基づく他の方法としては、イムノアッセイ(例えば、酵素結合イムノソルベ
ント検定法(ELISA)および放射免疫測定法(RIA))が挙げられる。適
切な抗体アッセイ標識は、当該分野において公知であり、そして酵素標識(例え
ば、グルコースオキシダーゼ);放射性同位体(例えば、ヨウ素(125I、1
21I)、炭素(14C)、硫黄(35S)、トリチウム(3H)、インジウム
(112In)、およびテクネチウム(99Tc));発光標識(例えば、ルミ
ノール);ならびに蛍光標識(例えば、フルオレセインおよびローダミン)、な
らびにビオチンが挙げられる。
【0259】 本発明の1つの局面は、動物、好ましくは哺乳動物、そして最も好ましくはヒ
トにおける、目的のポリペプチドの異常な発現と関連する疾患または障害の検出
および診断である。1つの実施形態において、診断は、a)目的のポリペプチド
に特異的に結合する有効量の標識化分子を被験体に(例えば、非経口的に、皮下
に、または腹腔内に)投与する工程;b)このポリペプチドが発現する被験体内
の部位でこの標識化分子が優先的に濃縮することを可能にするために(および結
合していない標識化分子がバックグラウンドレベルまで除去されるために)投与
後、時間間隔を待つ工程;c)バックグラウンドレベルを決定する工程;および
d)この被験体中の標識化分子を検出する工程、を包含し、その結果、このバッ
クグラウンドレベルを越える標識化分子の検出は、この被験体が目的のポリペプ
チドの異常な発現と関連する特定の疾患または障害を有することを示す。バック
グラウンドレベルは、特定の系について以前に決定された標準的な値と、検出さ
れた標識化分子の量を比較する工程を包含する種々の方法により決定され得る。
【0260】 被験体の大きさおよび使用される画像化システムが、診断の画像を産生するた
めに必要である画像化部分の量を決定するということは、当該分野において理解
される。放射性同位体部分の場合、ヒト被験体について、注入される放射能の量
は、通常、約5〜20mキュリーの範囲の99mTcである。次いで、標識化抗
体または標識化抗体フラグメントは、特定のタンパク質を含む細胞の位置で優先
的に蓄積する。インビボでの腫瘍の画像化は、S.W.Burchielら、「
Immunopharmacokinetics of Radiolabel
ed Antibodies and Their Fragments」(T
umor Imaging、第13章:The Radiochemical
Detection of Cancer,S.W.BurchielおよびB
.A.Rhodes編、Masson Publishing Inc.(19
82)において、記載される。
【0261】 使用する標識の型および投与の様式を含む、いくつかの変動に依存して、標識
化分子が被験体中の部位に優先的に濃縮することを可能にするため、および結合
していない標識化分子がバックグラウンドレベルまで除去されるための投与後の
時間間隔は、6〜48時間もしくは6〜24時間または6〜12時間である。別
の実施形態において、投与後の時間間隔は、5〜20日間または5〜10日間で
ある。
【0262】 1つの実施形態において、疾患および障害をモニターすることは、疾患または
障害(disease)を診断するための方法を繰り返すことによって実施され
る(例えば、最初の診断から1ヶ月後、最初の診断から6ヶ月後、最初の診断か
ら1年後、など)。
【0263】 標識化分子の存在は、インビボスキャニングについての当該分野で公知の方法
を使用して患者中で検出され得る。これらの方法は、使用される標識の型に依存
する。当業者は、特定の標識を決定するための適切な方法を決定することができ
る。本発明の診断方法において使用され得る方法およびデバイスは、コンピュー
タ連動断層撮影法(CT)、体全体のスキャン(例えば、陽子(positio
n)放射断層撮影法(PET))、磁気共鳴画像法(MRI)、および超音波診
断法を含むが、これらに限定されない。
【0264】 特定の実施形態において、分子を放射性同位体で標識し、そして放射応答外科
的機器(radiation responsive surgical in
strument)(Thurstonら、米国特許第5,441,050号)
を使用して患者中で検出する。別の実施形態において、分子を蛍光化合物で標識
し、そして蛍光応答スキャニング機器を使用して患者中で検出する。別の実施形
態において、分子を陽電子射出金属で標識し、そして陽電子射出断層撮影法を使
用して患者中で検出する。さらに別の実施形態において、分子を常磁性標識で標
識し、そして磁気共鳴画像法(MRI)を使用して患者中で検出する。 (キット) 本発明は、上記の方法において使用され得るキットを提供する。1つの実施形
態において、キットは、1つ以上の容器において、本発明の抗体、好ましくは精
製した抗体を備える。特定の実施形態において、本発明のキットは、エピトープ
を含む実質的に単離されたポリペプチドを備える。このエピトープは、キット中
に含まれる抗体と特異的に免疫反応する。好ましくは、本発明のキットは、目的
のポリペプチドと反応しないコントロール抗体をさらに備える。別の特定の実施
形態において、本発明のキットは、目的のポリペプチドへの抗体の結合を検出す
るための手段を備える(例えば、この抗体は、検出可能な基質(例えば、蛍光化
合物、酵素基質、放射性化合物もしくは発光化合物)に結合体化され得るか、ま
たは一次抗体を認識する二次抗体が、検出可能な基質と結合体化され得る)。
【0265】 本発明の別の特定の実施形態において、キットは、増殖性および/または癌性
のポリヌクレオチドおよびポリペプチドに対して特異的な抗体を含む血清のスク
リーニングに使用するための診断キットである。このようなキットは、目的のポ
リペプチドと反応しないコントロール抗体を備え得る。このようなキットは、エ
ピトープを含む実質的に単離されたポリペプチド抗原を備え得る。このエピトー
プは、少なくとも1つの抗ポリペプチド抗原抗体と特異的に免疫反応する。さら
に、このようなキットは、抗原に対する上記の抗体の結合を検出するための手段
を備える(例えば、抗体は、蛍光化合物(例えば、フローサイトメトリーにより
検出され得るフルオレセインまたはローダミン)と結合体化され得る)。特定の
実施形態において、キットは、組換え的に産生されたポリペプチド抗原または化
学的に合成されたポリペプチド抗原を備え得る。キットのポリペプチド抗原はま
た、固体支持体に付着され得る。
【0266】 より特定の実施形態において、上記のキットの検出手段は、上記のポリペプチ
ド抗原が付着する固体支持体を備える。このようなキットはまた、非付着レポー
ター標識化抗ヒト抗体を備え得る。この実施形態において、ポリペプチド抗原へ
の抗体の結合は、上記のレポーター標識化抗体の結合によって検出され得る。
【0267】 さらなる実施形態において、本発明は、本発明のポリペプチドの抗原を含む血
清のスクリーニングにおいて使用するための、診断キットを含む。この診断キッ
トは、ポリペプチド抗原またはポリヌクレオチド抗原と特異的に免疫反応する実
質的に単離された抗体、およびこの抗体へのこのポリヌクレオチド抗原またはポ
リペプチド抗原の結合を検出するための手段を備える。1つの実施形態において
、抗体は、固体支持体に付着される。特定の実施形態において、抗体は、モノク
ロナール抗体であり得る。キットのこの検出手段は、二次標識化モノクロナール
抗体を含み得る。あるいは、またはさらに、この検出手段は、標識化競合抗原を
含み得る。
【0268】 1つの診断構成において、試験血清を、本発明の方法により得られる表面結合
抗原を有する固相試薬と反応させる。特定の抗原抗体とこの試薬との結合、およ
び洗浄することによる結合していない血清成分の除去の後、この試薬をレポータ
ー標識化抗ヒト抗体と反応させて、固体支持体上に、結合した抗抗原抗体の量に
比例して、この試薬にレポーターを結合させる。この試薬を再び洗浄して、結合
していない標識化抗体を除去し、そしてこの試薬と会合するレポーターの量を決
定する。代表的に、レポーターは、酵素であり、この酵素は、適切な蛍光性基質
、発光性基質または比色用基質(Sigma,St.Louis,MO)の存在
下で固相をインキュベートすることにより検出される。
【0269】 上記のアッセイにおける固体表面試薬は、タンパク質材料を固体支持体材料(
例えば、高分子ビーズ、計深棒、96ウェルプレートまたは濾過材料)に付着さ
せるための公知の技術により調製される。これらの付着方法としては、一般的に
、支持体へのタンパク質の非特異的な吸着または固体支持体上の化学的に活性な
基(例えば、活性化カルボキシル基、ヒドロキシル基、またはアルデヒド基)と
のタンパク質の共有結合(covalent attachment)(代表的
には、遊離アミン基を介する)が挙げられる。あるいは、ストレプトアビジンで
コートされたプレートが、ビオチン化された抗原と共に使用され得る。
【0270】 従って、本発明は、この診断方法を行うためのアッセイ系またはキットを提供
する。このキットは、一般的に、表面結合された組換え抗原を有する支持体、お
よび表面結合された抗抗原抗体を検出するための、レポーター標識された抗ヒト
抗体を備える。
【0271】 (ポリヌクレオチドの使用) 本明細書中で同定された各々のポリヌクレオチドは、試薬として多数の方法に
おいて使用され得る。以下の説明は例示的であるとみなされるべきであり、そし
て公知の技術を利用する。
【0272】 本発明のポリヌクレオチドは、染色体同定のために有用である。実際の配列デ
ータ(反復多型性)に基づく染色体マーキング試薬は現在ほとんど利用可能では
ないため、新しい染色体マーカーを同定する必要性が存在するままである。各々
の配列は、個々のヒト染色体上の特定の位置に特に標的化され、そしてこの位置
にハイブリダイズされ得る。従って、本発明の各々のポリヌクレオチドは、当該
分野で公知の技術を用いて染色体マーカーとして慣用的に使用され得る。
【0273】 簡単に言うと、配列は、配列番号Xで示される配列からPCRプライマー(好
ましくは、少なくとも15bp(例えば、15〜25bp))を調製することに
よって染色体にマッピングされ得る。プライマーが、ゲノムDNA中の1つより
多くの予測されたエキソンにまたがらないように、プライマーは、コンピュータ
ー分析を使用して必要に応じて選択され得る。次いで、これらのプライマーは、
個々のヒト染色体を含む体細胞ハイブリッドのPCRスクリーニングのために使
用される。配列番号Xに対応するヒト遺伝子を含むハイブリッドのみが、増幅さ
れたフラグメントを産生する。
【0274】 同様に、体細胞ハイブリッドは、特定の染色体に対してポリヌクレオチドをP
CRマッピングする迅速な方法を提供する。単一のサーマルサイクラーを使用し
て1日あたり3つ以上のクローンが割り当てられ得る。さらに、ポリヌクレオチ
ドの下位位置決定(sublocalization)は、特定の染色体フラグ
メントのパネルを用いて達成され得る。使用され得る他の遺伝子マッピング戦略
は、インサイチュハイブリダイゼーション、標識フローソート(labeled
flow sorted)染色体でのプレスクリーニング、染色体特異的cD
NAライブラリーを構築するためのハイブリダイゼーションによる前選択、およ
びコンピューターマッピング技術(例えば、その全体が本明細書中に参考として
援用される、Shuler,Trends Biotechnol 16:45
6−459(1998)など)を含む。
【0275】 ポリヌクレオチドの正確な染色体位置はまた、中期染色体スプレッド(spr
ead)の蛍光インサイチュハイブリダイゼーション(FISH)を使用して獲
得され得る。この技術は500または600塩基ほどの短さのポリヌクレオチド
を使用する;しかし2,000〜4,000bpのポリヌクレオチドが好ましい
。この技術の総説に関しては、Vermaら、「Human Chromoso
mes:a Manual of Basic Techniques」,Pe
rgamon Press,New York (1988)を参照のこと。
【0276】 染色体マッピングについては、ポリヌクレオチドは、個々に(単一染色体また
はその染色体上の単一部位をマークするために)またはパネルで(複数部位およ
び/または複数染色体をマークするために)使用され得る。
【0277】 従って、本発明はまた、染色体の位置決定のための方法も提供し、この方法は
、(a)表1におけるポリヌクレオチド配列および配列番号XからPCRプライ
マーを調製する工程、ならびに(b)個々の染色体を含む体細胞ハイブリッドを
スクリーニングする工程を包含する。
【0278】 本発明のポリヌクレオチドは、同様に、放射線ハイブリッドマッピング、HA
PPYマッピング、および長範囲制限マッピングに有用である。これらの技術お
よび当該分野で公知の他の技術の概説について、例えば、Dear「Genom
e Mapping:A Practical Approach」IRL P
ress at Oxford University Press、Lond
on(1997);Aydin、J.Mol.Med.77:691〜694(
1999);Haciaら、Mol.Psychiatry 3:483〜49
2(1998);Herrickら、Chromosome Res.7:40
9〜423(1999);Hamiltonら、Methods Cell B
iol.62:265〜280(2000);および/またはOtt、J.He
red.90:68〜70(1999)(これらの各々は、その全体が参考とし
て本明細書中に援用される)を参照のこと。
【0279】 一旦、ポリヌクレオチドが正確な染色体位置にマップされると、ポリヌクレオ
チドの物理的位置は、連鎖分析において使用され得る。連鎖分析は、染色体位置
と特定の疾患の提示との間の同時遺伝(coinheritance)を確立す
る。(疾患マッピングデータは、例えば、V.McKusick,Mendel
ian Inheritance in Man(Johns Hopkins
University Welch Medical Libraryを通し
てオンラインで利用可能である)において見い出される)。1メガベースマッピ
ング解像度および20kbあたり1遺伝子と仮定すると、疾患と関連する染色体
領域に正確に位置決定されるcDNAは、50〜500の潜在的な原因遺伝子の
うちの1つであり得る。
【0280】 従って、一旦、同時遺伝が確立されると、罹患個体と非罹患個体との間での本
発明のポリヌクレオチドおよび対応する遺伝子における差異が試験され得る。ま
ず、染色体中の可視的構造変化(例えば、欠失または転座)は染色体スプレッド
において、またはPCRによって試験される。構造的変化が存在しない場合、点
変異の存在が確認される。何人かのまたは全ての罹患個体で観察されたが、正常
な個体では観察されなかった変異は、この変異がこの疾患を引き起こし得ること
を示す。しかし、いくつかの正常な個体由来のポリペプチドおよび対応する遺伝
子の完全な配列決定は、変異を多型性と区別するために要求される。新しい多型
性が同定される場合、この多型ポリペプチドはさらなる連鎖分析のために使用さ
れ得る。
【0281】 さらに、非罹患個体と比較した、罹患個体の遺伝子の増加または減少した発現
が、本発明のポリヌクレオチドを使用して評価され得る。任意のこれらの変化(
変化した発現、染色体再配置、または変異)は、診断マーカーまたは予後マーカ
ーとして使用され得る。
【0282】 従って、本発明はまた、障害の診断の間に有用な診断方法を提供し、この方法
は、個体由来の細胞または体液中の本発明のポリヌクレオチドの発現レベルを測
定する工程、および測定された遺伝子発現レベルを標準のポリヌクレオチド発現
レベルと比較する工程を包含し、これによって、標準と比較して、遺伝子発現レ
ベルの増加または減少が、障害の指標になる。
【0283】 なお別の実施形態では、本発明は、サンプルを、試験被験体に由来する増殖性
および/または癌性のポリヌクレオチドの存在について分析するためのキットを
含む。一般的実施形態において、このキットは、本発明のポリヌクレオチドと特
異的にハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む少なくとも1つのポリヌクレ
オチドプローブ、および適切な容器を備える。この特定の実施形態では、このキ
ットは、本発明のポリヌクレオチドの内部領域を規定する2つのポリヌクレオチ
ドプローブを含み、ここで各プローブは、この領域に対して内部に31’マー末
端を含む1つの鎖を有する。さらなる実施形態では、このプローブは、ポリメラ
ーゼ連鎖反応増幅のためのプライマーとして有用であり得る。
【0284】 例えば、腫瘍の診断を含む、関連障害の診断が既に従来方法によって行われて
いる場合、本発明は、予後インジケーターとして有用であり、それによって増強
または抑制された本発明のポリヌクレオチドの発現を示す患者が、標準レベルに
より近いレベルでこの遺伝子を発現する患者と比較して悪い臨床結果を経験する
【0285】 「本発明のポリヌクレオチドの発現レベルを測定する(こと)」によって、本
発明のポリペプチドのレベルまたは本発明のポリペプチドをコードするmRNA
のレベルを、第1の生物学的サンプルにおいて直接的(例えば、絶対のタンパク
質レベルまたはmRNAレベルを決定または評価することによって)または相対
的(例えば、第2の生物学的サンプル中のポリペプチドレベルまたはmRNAレ
ベルに対して比較することによって)のいずれかで定性的または定量的に測定ま
たは評価することが意図される。好ましくは、第1の生物学的サンプル中のポリ
ペプチドレベルまたはmRNAレベルが測定または評価され、そして標準のポリ
ペプチドレベルまたはmRNAレベルに対して比較され、この標準は、関連障害
を有さない個体から得られる第2の生物学的サンプルから得られるかまたは関連
障害を有さない個体の集団由来のレベルを平均することによって決定される。当
該分野で認識されるように、一旦標準的なポリペプチドレベルまたはmRNAレ
ベルが公知になれば、これを、比較のための標準として反復して用い得る。
【0286】 「生物学的サンプル」によって、本発明のポリペプチドまたは対応するmRN
Aを含む、個体、体液、細胞株、組織培養物または他の供給源から得られる任意
の生物学的サンプルが意図される。示されるように、生物学的サンプルは、本発
明のポリペプチドを含む体液(例えば、精液、リンパ、血清、血漿、尿、滑液お
よび髄液)、本発明のポリペプチドを発現することが見出された組織供給源を含
む。哺乳動物から組織生検および体液を得るための方法は、当該分野で周知であ
る。生物学的サンプルがmRNAを含む場合、組織生検が好ましい供給源である
【0287】 上記で提供された方法は好ましくは、本発明のポリヌクレオチドおよび/また
はポリペプチドが固体支持体に結合される、診断方法および/またはキットに適
用され得る。1つの例示的な方法では、この支持体は、米国特許第5,837,
832号、同第5,874,219号および同第5,856,174号に記載さ
れる、「遺伝子チップ」または「生物学的チップ」であり得る。さらに、本発明
のポリヌクレオチドが結合されたこのような遺伝子チップを用いて、単離された
本発明のポリヌクレオチド配列と、試験被験体から単離されたポリヌクレオチド
との間の多型性を同定し得る。このような多型の知識(すなわち、その多型の位
置、およびその多型の存在)は、多くの障害(例えば、神経障害、免疫系障害、
筋肉障害、生殖障害、胃腸障害、肺障害、心血管障害、腎障害、増殖性障害、な
らびに/または癌性疾患および癌性状態)について、疾患遺伝子座を同定する際
に有益である。このような方法は、米国特許第5,858,659号および同第
5,856,104号に記載される。上記に参照した米国特許は、その全体が本
明細書中に参考として援用される。
【0288】 本発明は、化学的に合成された、または、ペプチド核酸(PNA)として再現
された)または当該分野で公知の他の方法に従って、本発明のポリヌクレオチド
を包含する。PNAの使用は、本発明のポリヌクレオチドが固体支持体、または
、遺伝子チップに取り込まれる場合、好ましい形態として役立つ。本発明の目的
のために、ペプチド核酸(PNA)は、ポリアミド型のDNAアナログであり、
そしてアデニン、グアニン、チミンおよびシトシンについてのモノマー単位が市
販されている(Perceptive Biosystems)。DNAの特定
の成分(例えば、リン、酸化リンまたはデオキシリボース誘導体)は、PNA中
に存在しない。P.E.Nielsen,M.Egholm,R.H.Berg
およびO.Buchardt,Science 254,1497(1991)
;ならびにM.Egholm,O.Buchardt,L.Christens
en,C.Behrens,S.M.Freier,D.A.Driver,R
.H.Berg、S.K.Kim,B.NordenおよびP.E.Niels
en,Nature 365,666(1993)によって開示されるように、
PNAは、相補的なDNA鎖に対して特異的かつ緊密に結合し、そしてヌクレア
ーゼによって分解されない。実際、PNAは、DNA自体が結合するよりも強力
にDNAに結合する。これはおそらく、2つの鎖の間に静電斥力が存在せず、そ
してまたポリアミド骨格がより可撓性が高いことによる。これによって、PNA
/DNA二重鎖は、DNA/DNA二重鎖よりも広範囲のストリンジェンシー条
件下で結合し、多重鎖ハイブリダイゼーションを行うのをより容易にする。強力
な結合に起因して、DNAを用いてよりも小さいプローブが用いられ得る。さら
に、おそらく、単一の塩基ミスマッチが、PNA/DNAハイブリダイゼーショ
ンを用いて決定され得る。なぜなら、PNA/DNAの15マーにおける単一の
ミスマッチは、DNA/DNAの15マー二重鎖については4℃〜16℃である
のに対して、融点(T.sub.m)を8〜20℃低下させるからである。また
、PNA中に電荷基が存在しないことは、ハイブリダイゼーションが、低いイオ
ン強度で行われ得、そして分析の間の塩によって可能な妨害を減少させることを
意味する。
【0289】 本発明は、哺乳動物におけるガンの検出を含むがこれらに限定されない用途を
有する。特に、本発明は、以下を含むがこれらに限定されない、病理学的細胞増
殖新形成の診断の間に有用である:急性骨髄性白血病(急性単球性白血病、急性
骨髄芽球性白血病、急性前骨髄球性白血病、急性骨髄単球性白血病、急性赤白血
病、急性巨核球性白血病、および急性未分化白血病などを含む);および慢性骨
髄性白血病(慢性骨髄単球性白血病、慢性顆粒球性白血病などを含む)。好まし
い哺乳動物としては、有尾猿(monkey)、無尾猿(ape)、ネコ、イヌ
、ウシ、ブタ、ウマ、ウサギおよびヒトが挙げられる。特に好ましいのは、ヒト
である。
【0290】 病理学的細胞増殖障害はしばしば、原癌遺伝子の不適切な活性化に関連する(
Gelmann,E.P.ら,「The Etiology of Acute
Leukemia:Molecular Genetics and Vir
al Oncology」,Neoplastic Diseases of
the Blood,第1巻,Wiernik、P.H.ら編,161−182
(1985))。新形成は現在、ウイルス配列の染色体への挿入、より活性に転
写される領域への遺伝子の染色体転座、または何らかの他の機構による、正常な
細胞遺伝子産物の定性的変化から、または遺伝子発現の定量的改変から生じると
考えられている(Gelmannら、前出)。特定の遺伝子の変異または変更さ
れた発現が、他の組織および他の細胞型の中でも、いくつかの白血病の病因と関
与するようである(Gelmannら、前出)。実際、いくつかの動物新形成に
関与する癌遺伝子のヒト対応物は、ヒトの白血病および癌のいくつかの症例にお
いて増幅または転座されている(Gelmannら、前出)。
【0291】 例えば、c−myc発現は、非リンパ球性白血病細胞株HL−60において高
度に増幅される。HL−60細胞が増幅を止めるように化学的に誘導される場合
、c−mycのレベルは、ダウンレギュレートされることが見出される(国際公
開番号WO91/15580)。しかし、c−mycまたはc−mybの5’末
端に相補的であるDNA構築物へのHL−60細胞の曝露が、c−mycタンパ
ク質またはc−mybタンパク質の発現をダウンレギュレートする対応するmR
NAの翻訳をブロックし、処理した細胞の細胞増殖および分化の停止を引き起こ
すことが示されている(国際公開番号WO91/15580;Wickstro
mら、Proc.Natl.Acad.Sci.85:1028(1988);
Anfossiら、Proc.Natl.Acad.Sci.86:3379(
1989))。しかし、当業者は、増殖表現型を示すことが公知である種々の起
源の多数の細胞および細胞型を考慮すれば、本発明の有用性が造血性の細胞およ
び組織の増殖性障害の処置に限定されないことを認識する。
【0292】 前記に加えて、本発明のポリヌクレオチドは、三重らせん形成を通して、また
はアンチセンスDNAもしくはRNAを通して遺伝子発現を制御するために使用
され得る。アンチセンス技術は、例えば、Okano,J.Neurochem
.56:560(1991),「Oligodeoxynucleotides
as Antisense Inhibitors of Gene Exp
ression」,CRC Press,Boca Raton,FL(198
8)において考察される。三重らせん形成は例えば、Leeら、Nucleic
Acids Research 6:3073(1979);Cooneyら
、Science 241:456(1988);およびDervanら、Sc
ience 251:1360(1991)において考察される。両方の方法は
、相補的DNAまたは相補的RNAへのポリヌクレオチドの結合に依存する。こ
れらの技術に関して、好ましいポリヌクレオチドは通常、20〜40塩基長のオ
リゴヌクレオチドであり、そして転写に関与する遺伝子領域(三重らせん−Le
eら,Nucl.Acids Res.6:3073(1979);Coone
yら、Science 241:456(1988);およびDervanら、
Science 251:1360(1991)を参照のこと)またはmRNA
自体(アンチセンス−Okano,J.Neurochem.56:560(1
991);Oligodeoxy−nucleotides as Antis
ense Inhibitors of Gene Expression,C
RC Press,Boca Raton,FL(1988))のいずれかに相
補的である。三重らせん形成は、最適にはDNAからのRNA転写の遮断を生じ
るが、アンチセンスRNAハイブリダイゼーションは、ポリペプチドへのmRN
A分子の翻訳を阻止する。上記に記載のオリゴヌクレオチドはまた、アンチセン
スRNAまたはDNAが、インビボで発現されて本発明の抗原のポリペプチド産
生を阻害し得るように細胞に送達され得る。両方の技術は、モデル系において効
果的であり、そして本明細書に開示される情報は、疾患を処置するための試みに
おいて、特に、増殖性疾患および/または状態の処置のために、アンチセンスま
たは三重らせんポリヌクレオチドを設計するために使用され得る。
【0293】 本発明のポリヌクレオチドはまた、遺伝子治療において有用である。遺伝子治
療の1つの目標は、遺伝欠損を修正する試みにおいて、欠損遺伝子を有する生物
へ正常遺伝子を挿入することである。本発明に開示されるポリヌクレオチドは、
高度に正確な様式でこのような遺伝欠損を標的とする手段を提供する。別の目標
は、宿主ゲノム中には存在しなかった新しい遺伝子を挿入し、それによって宿主
細胞中に新しい形質を生成することである。
【0294】 ポリヌクレオチドはまた、微小な生物学的サンプルから個体を同定するために
有用である。例えば、米国軍は、その職員を同定するために制限フラグメント長
の多型性(RFLP)の使用を考慮している。この技術において、個体のゲノム
DNAは1つ以上の制限酵素で消化され、そして職員を同定するため固有なバン
ドを生じるためのサザンブロットについてプローブされる。この方法は、「認識
票(Dog tag)」(これは、失われたり、交換されたり、または盗まれた
りすることにより、ポジティブな同定を困難にし得る)の現在の限界を受けない
。本発明のポリヌクレオチドは、RFLPのためのさらなるDNAマーカーとし
て使用され得る。
【0295】 本発明のポリヌクレオチドはまた、個体のゲノムの選択された部分の実際の塩
基ごとのDNA配列を決定することによって、RFLPに対する代替物として使
用され得る。これらの配列は、このような選択されたDNAを増幅しそして単離
するためにPCRプライマーを調製するために使用され得、次いで、この選択さ
れたDNAは、配列決定され得る。各個体が固有のセットのDNA配列を有する
ので、この技術を使用して、個体が同定され得る。一旦、固有のIDデータベー
スが個体について確立されると、その個体が生存していようとまたは死亡してい
ようと、その個体のポジティブ同定が、極めて小さな組織サンプルからなされ得
る。
【0296】 法医学生物学もまた、本明細書に開示されるようなDNAに基づく同定技術を
使用して利益を得る。組織(例えば、髪または皮膚)、または体液(例えば、血
液、唾液、精液、滑液、羊水、乳汁、リンパ、肺痰(pulmonary sp
utum)またはサーファクタント、尿、糞便物質など)のような非常に小さな
生物学的サンプルから得られたDNA配列は、PCRを使用して増幅され得る。
ある先行技術において、DQaクラスII HLA遺伝子のような多型性遺伝子
座から増幅された遺伝子配列は、個体を同定するための法医学生物学において使
用される。(Erlich,H.,PCR Technology,Freem
an and Co.(1992))。一旦、これらの特異的多型性遺伝子座が
増幅されると、これらは1つ以上の制限酵素で消化される。これは、DQaクラ
スII HLA遺伝子に対応するDNAでプローブされたサザンブロットについ
てのバンドの同定セットを生じる。同様に、本発明のポリヌクレオチドは、法医
学的目的のための多型性マーカーとして使用され得る。
【0297】 また、特定の組織の供給源を同定し得る試薬についての必要性が存在する。例
えば、未知の起源の組織が提供される場合、法医学においてこのような必要性が
生じる。適切な試薬は、例えば、本発明の配列から調製される、DNAプローブ
またはプライマーを含み得る。このような試薬のパネルは、種および/または器
官型によって組織を同定し得る。同様の様式で、これらの試薬は、夾雑物につい
て組織培養物をスクリーニングするために使用され得る。
【0298】 本発明のポリヌクレオチドはまた、生物学的サンプル中に存在する組織または
細胞型の示差的同定のためのハイブリダイゼーションプローブとして有用である
。同様に、本発明のポリペプチドに関するポリペプチドおよび抗体は、組織(例
えば、免疫組織化学アッセイ)または細胞型(例えば、免疫細胞学アッセイ)の
示差的同定のための免疫学的プローブを提供するのに有用である。さらに、「標
準」遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有しない個体由来の健康組織の発現レ
ベル)と比較して、上記の組織または細胞の多くの障害に対して、本発明のポリ
ヌクレオチド/ポリペプチドの有意に高いかまたは低いレベルの遺伝子発現が、
このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、本発明のポリ
ペプチドおよび/またはポリヌクレオチドを発現する組織、および/または癌性
組織および/または創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液また
は髄液)において検出され得る。
【0299】 従って、本発明は、以下の工程を含む障害の診断方法を提供する:(a)個体
の細胞または体液中の遺伝子発現レベルをアッセイする工程;(b)標準的な遺
伝子発現レベルと、この遺伝子発現レベルを比較し、それにより、標準の発現レ
ベルと比較して、アッセイされた遺伝子発現レベルの増加または減少が障害を示
す、工程。
【0300】 少なくとも、本発明のポリヌクレオドは、サザンブロットのゲル上の分子量マ
ーカーとして、特定の細胞型における特異的mRNAの存在についての診断プロ
ーブとして、新規のポリヌクレオドを発見するプロセスにおける「減算した(s
ubtract−out)」公知の配列に対するプローブとして、「遺伝子チッ
プ」または他の支持体に付着するためのオリゴマーを選択および作製するために
、DNA免疫技術を用いて抗DNA抗体を惹起するために、および免疫応答を惹
起する抗原として使用され得る。
【0301】 (ポリペプチドの使用) 本明細書中で同定される各々のポリペプチドは、多くの方法において使用され
得る。以下の記述は、例示として考慮されるべきであり、そして公知の技術を利
用する。
【0302】 本発明のポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(
例えば、ABC免疫ペルオキシダーゼのような免疫組織化学アッセイ(Hsuら
、J.Histochem.cytochem.29:577−580(198
1))または細胞型(例えば、免疫細胞化学アッセイ)の差次的同定のための免
疫学的プローブを提供するために有用である。
【0303】 抗体を使用して、当業者に公知の古典的な免疫組織学的な方法を用いて、生物
学的サンプル中の本発明のポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチドの
レベルをアッセイし得る。(例えば、Jalkanenら、J.Cell.Bi
ol.101:976−985(1985);Jalkanenら、J.Cel
l.Biol.105:3087−3096(1987)を参照のこと)。タン
パク質の遺伝子発現を検出するのに有用な、他の抗体に基づく方法には、免疫学
的検定(例えば、酵素結合イムノソルベント検定(ELISA)およびラジオイ
ムノアッセイ(RIA))が含まれる。適切な抗体アッセイの標識は、当該分野
で公知であり、そして酵素標識(例えば、グルコースオキシダーゼ);放射性同
位体(例えば、ヨウ素(131I、125I、123I、121I)、炭素( C)、硫黄(35S)、トリチウム(H)、インジウム(115mIn、 13m In、112In、111In)、およびテクネチウム(99Tc、99 Tc)、タリウム(201Tl)、ガリウム(68Ga、67Ga)、パラジ
ウム(103Pd)、モリブデン(99Mo)、キセノン(133Xe)、フッ
素(18F)、153Sm、177Lu、159Gd、149Pm、140La
175Yb、166Ho、90Y、47Sc、186Re、188Re、14 Pr、105Rh、97Ru;発光標識(例えば、ルミノール);ならびに蛍
光標識(例えば、フルオレセインおよびローダミン)ならびにビオチンが挙げら
れる。
【0304】 生物学的サンプル中の本発明のポリペプチドのレベルをアッセイすることに加
えて、タンパク質はまた、画像化によりインビボで検出され得る。タンパク質の
インビボ画像化のための抗体の標識またはマーカーは、X線撮影法、NMR、ま
たはESRにより検出可能なものを含む。X線撮影法のために適切な標識は、放
射性同位体(例えば、バリウムまたはセシウム)を含み、これは検出可能な放射
線を放射するが、被験体に対して明らかに有害ではない。NMRおよびESRの
ための適切なマーカーは、検出可能な特徴的なスピンを有するマーカー(例えば
、重水素)を含み、これは、関連するハイブリドーマのための栄養分を標識する
ことにより抗体中に取り込まれ得る。
【0305】 放射性同位体(例えば、131I、112In、99mTc、(131I、 25 I、123I、121I)、炭素(14C)、硫黄(35S)、トリチウム
H)、インジウム(115mIn、113mIn、112In、111In
)、およびテクネチウム(99Tc、99mTc)、タリウム(201Tl)、
ガリウム(68Ga、67Ga)、パラジウム(103Pd)、モリブデン( Mo)、キセノン(133Xe)、フッ素(18F)、153Sm、177
u、159Gd、149Pm、140La、175Yb、166Ho、90Y、 47 Sc、186Re、188Re、142Pr、105Rh、97Ru)、放
射線不透過性物質、または核磁気共鳴により検出可能な材料のような適切な検出
可能な画像化部分で標識された、タンパク質特異的抗体または抗体フラグメント
は、免疫系の障害について検査されるべき哺乳動物に(例えば、非経口的、皮下
、または腹腔内に)導入される。被験体のサイズおよび用いられる画像化システ
ムは、診断画像を生成するために必要な画像化部分の量を決定することが当該分
野で理解される。放射性同位体部分の場合には、ヒト被験体について、注射され
る放射能の量は、通常、99mTcの約5〜20ミリキュリーの範囲である。次
いで、標識された抗体または抗体フラグメントは、本発明のポリヌクレオチドに
よりコードされるポリペプチドを発現する細胞の位置に優先的に蓄積される。イ
ンビボ腫瘍画像化は、S.W.Burchielら、「Immunopharm
acokinetics of Radiolabeled Antibodi
es and Their Fragments」(Tumor Imagin
gの第13章:The Radiochemical Detection o
f Cancer、S.W.BurchielおよびB.A.Rhodes編、
Masson Publishing Inc.(1982))に記載される。
【0306】 1つの実施形態において、本発明は、異種ポリペプチドまたは核酸と会合する
本発明のポリペプチド(例えば、本発明のポリヌクレオチドによりコードされる
ポリペプチドおよび/または抗体)を投与することによる、本発明の組成物の細
胞への特異的な送達のための方法を提供する。1つの例において、本発明は、治
療タンパク質を標的化細胞中へ送達するための方法を提供する。別の例において
、本発明は、一本鎖核酸(例えば、アンチセンスまたはリボザイム)または二本
鎖核酸(例えば、細胞のゲノムに組み込み得るか、またはエピソームにて複製し
得、そして転写され得るDNA)を、標的化細胞に送達するための方法を提供す
る。
【0307】 別の実施形態において、本発明は、毒素または細胞傷害性プロドラッグに関連
する本発明のポリペプチドを投与することによる細胞の特異的な破壊(例えば、
腫瘍細胞の破壊)のための方法を提供する。
【0308】 「毒素」とは、内因性の細胞傷害性エフェクタ系、放射性同位体、ホロ毒素(
holotoxin)、改変型毒素、毒素の触媒サブユニット、または規定の条
件下で細胞死を引き起こす細胞中もしくは細胞表面には通常存在しない任意の分
子もしくは酵素を結合および活性化する1つ以上の化合物を意味する。本発明の
方法に従って使用され得る毒素としては、以下が挙げられるが、これらに限定さ
れない:当該分野で公知の放射性同位体、固有のまたは誘導された内因性の細胞
傷害性エフェクタ系に結合する化合物(例えば、抗体(またはその補体固定含有
部分))、チミジンキナーゼ、エンドヌクレアーゼ、RNAse、α毒素、リシ
ン、アブリン、Pseudomonas外毒素A、ジフテリア毒素、サポリン、
モモルジン(momordin)、ゲロニン(gelonin)、ヤマゴボウ抗
ウイルスタンパク質、αサルシン(sarcin)およびコレラ毒素。「毒素」
はまた、細胞分裂停止剤もしくは細胞破壊剤、治療薬または放射活性金属イオン
(例えば、α−放射体(例えば、213Bi))もしくは他の放射性同位体(例
えば、103Pd、133Xe、131I、68Ge、57Co、65Zn、 Sr、32P、35S、90Y、153Sm、153Gd、169Yb、51 Cr、54Mn、75Se、113Sn、90イットリウム、117スズ、18 レニウム、166ホルミウム、および188レニウム);発光標識(例えば、
ルミノール);および蛍光標識(例えば、フルオレセインおよびローダミン)、
ならびにビオチンを含む。
【0309】 当該分野において公知の技術は、本発明のポリペプチド(抗体を含む)を標識
化するために適用され得る。このような技術としては、二官能性結合剤の使用(
例えば、米国特許第5,756,065号;同第5,714,631号;同第5
,696,239号;同第5,652,361号;同第5,505,931号;
同第5,489,425号;同第5,435,990号;同第5,428,13
9号;同第5,342,604号;同第5,274,119号;同第4,994
,560号;および同第5,808,003号を参照のこと;これら各々の内容
は、本明細書中に参考としてその全体を援用する)が挙げられるが、これに限定
されない。
【0310】 従って、本発明は、障害の診断方法を提供し、これは以下を含む:(a)個体
の細胞または体液における本発明のポリペプチドの発現レベルをアッセイする工
程;および(b)アッセイされたポリペプチドの発現レベルを標準のポリペプチ
ドの発現レベルと比較し、それによって標準の発現レベルと比較してアッセイさ
れたポリペプチドの発現レベルにおける増加または減少が障害を示す工程。癌に
関しては、個体由来の生検された組織中の相対的に高い量の転写物の存在は、疾
患の発症の素因を示し得るか、または実際の臨床的な症状が明らかとなる前に疾
患を検出するための手段を提供し得る。より決定的なこのタイプの診断は、保健
専門家がより早く予防策または積極的な処置を使用し、それによって癌の発症ま
たはさらなる進行を防ぐことを可能にし得る。
【0311】 さらに、本発明のポリペプチドを用いて疾患または状態(例えば、神経障害、
免疫系障害、筋肉障害、生殖障害、胃腸障害、肺障害、心血管障害、腎臓障害、
増殖障害ならびに/または癌性疾患および状態など)を処置または予防し得る。
例えば、患者は、ポリペプチドの非存在またはレベルの減少を元に戻すこと(例
えば、インスリン)、異なるポリペプチドの不在またはレベルの減少を補充する
こと(例えば、ヘモグロビンBに対するヘモグロビンS、SOD、カタラーゼ、
DNA修復タンパク質)、ポリペプチドの活性を阻害すること(例えば、癌遺伝
子または腫瘍抑制因子)、ポリペプチドの活性を活性化すること(例えば、レセ
プターに結合することによって)、遊離リガンドについて膜結合レセプターと競
合させることによって膜結合レセプターの活性を減少させること(例えば、炎症
を低減させる際に用いられる可溶性TNFレセプター)、または所望の応答をも
たらすこと(例えば、血管の成長の阻害、増殖細胞または組織に対する免疫応答
の増強)の試みにおいて、本発明のポリペプチドが投与され得る。
【0312】 同様に、本発明のポリペプチドに対して指向される抗体もまた用いられ、疾患
(上記、および本明細書中のどこかに記載されるような)を処置し得る。例えば
、本発明のポリペプチドに対して指向される抗体の投与には、ポリペプチドを結
合して、そして/またはポリペプチドを中和し、そして/またはポリペプチドの
過剰産生を低減し得る。同様に、抗体の投与は、例えば、膜に結合したポリペプ
チド(レセプター)へ結合することにより、ポリペプチドを活性化し得る。
【0313】 少なくとも、本発明のポリペプチドは、当業者に周知の方法を用いるSDS−
PAGEゲルまたは分子ふるいゲル濾過カラムの分子量マーカーとして使用され
得る。宿主細胞の形質転換を評価する方法として、ポリペプチドがまた用いられ
、抗体を惹起し得、次いで、この抗体が使用され、組換え細胞からのタンパク質
発現を測定する。さらに、本発明のポリペプチドが使用され、以下の生物学的活
性を試験し得る。
【0314】 (診断アッセイ) 本発明の化合物は、哺乳動物(好ましくはヒト)における種々の障害の診断、
処置、予防および/または予測のために有用である。このような障害としては、
「生物学的活性」と見出しをつけた節のもとで本明細書に記載される障害が挙げ
られるが、これに限定されない。
【0315】 PTPaseタンパク質は、細胞性シグナル(例えば、細胞増殖、分化、生存
、代謝、移動および分泌)に関連する生物学的活性に関与すると考えられる。従
って、本発明の組成物(本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチドおよび抗体、
ならびにそのフラグメントおよび改変体を含む)は、異常な細胞性シグナル伝達
活性に関連する疾患および/または障害の診断、検出、および/または処置にお
いて用いられ得る。好ましい実施形態において、本発明の組成物(本発明のポリ
ヌクレオチド、ポリペプチドおよび抗体、ならびにそのフラグメントおよび改変
体を含む)は、癌および他の増殖性障害(例えば、慢性骨髄性白血病、および/
または以下の「過剰増殖性障害」および「細胞レベルでの疾患」の節で記載され
る他の疾患および障害)、軸索成長、細胞接着、組織治癒障害、および免疫系障
害(例えば、X連鎖無ガンマグロブリン血症、重症複合型免疫不全、および/ま
たは、以下の「免疫活性」の節に記載される疾患および障害)に関連する疾患お
よび/または障害の診断、検出、および/または処置において用いられ得る。
【0316】 より一般的には、この遺伝子に対応するポリヌクレオチド、翻訳産物および抗
体は、以下の系に関連する疾患および/または障害の診断、検出および/または
処置に有用であり得る。
【0317】 別の実施形態において、本発明のポリペプチド、またはそのポリペプチドに対
応するポリヌクレオチド、抗体、アゴニストもしくはアンタゴニストは、本発明
のポリペプチドが発現される組織(「本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプ
チド」に記載の組織を含む)に関連する障害を診断、予測、予防および/または
処置するために用いられ得る。
【0318】 多数の障害について、PTPase遺伝子発現の実質的に変更した(増大また
は減少した)レベルが、このような障害を有する個体から得た細胞または体液(
例えば、血清、血漿、尿、精液、滑液または髄液)で、「標準」のPTPase
遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体由来の組織または体液中のP
TPase発現レベルに比較して、検出され得る。従って、本発明は、障害の診
断中に有用な診断方法を提供し、この方法は、個体由来の組織、細胞または体液
でのPTPaseポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを測定する工程
、および測定した遺伝子発現レベルを標準PTPase遺伝子発現レベルと比較
する工程を包含し、そのことにより、標準と比較される遺伝子発現レベルの増加
または減少が、PTPase関連障害の指標となる。これらの診断アッセイは、
例えば、血液サンプル、生検組織、または剖検組織などにおいて、インビボまた
はインビトロで実施され得る。
【0319】 本発明はまた、予想指標として有用であり、これによりPTPase遺伝子発
現の上昇または低下を示す患者は、標準レベルに近いレベルで遺伝子を発現する
患者に対して悪い臨床結果を被る。
【0320】 特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、またはそのポリペプチドに
対応するポリヌクレオチド、抗体、アゴニストもしくはアンタゴニストは、本発
明のポリペプチドが発現される組織(表3の第2欄(ライブラリーコード)に開
示される、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、またはより多い組織を含む)に関連
する疾患および/または障害の診断および/または予後判断に用いられ得る。
【0321】 「PTPaseポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルをアッセイする
」とは、PTPaseポリペプチドのレベル、またはPTPaseポリペプチド
をコードするmRNAレベルを、第一の生物学的サンプルで、直接的(例えば、
絶対タンパク質レベルまたはmRNAレベルの決定または評価によって)または
相対的(例えば、第二の生物学的サンプルのPTPaseポリペプチドレベルま
たはmRNAレベルに対する比較によって)に、定性または定量的に測定または
評価することを意図する。好ましくは、第一の生物学的サンプル中のPTPas
eポリペプチドレベルまたはmRNAレベルは、測定または評価され、そして標
準PTPaseポリペプチドレベルまたはmRNAレベルと比較され、この標準
は、障害を有さない個体から得た第二の生物学的サンプルから得られるか、また
は免疫系の障害を有さない個体集団からのレベルを平均して決定される。当該分
野で理解されるように、一旦、標準PTPaseポリペプチドレベルまたはmR
NAレベルが判明すると、比較のための標準として繰り返し使用され得る。
【0322】 「生物学的サンプル」とは、PTPaseポリペプチド(その一部を含む)ま
たはmRNAを含有する、個体、細胞株、組織培養物、またはその他の供給源か
ら得られた、任意の生物学的サンプルを意図する。示されるように、生物学的サ
ンプルとしては、PTPaseポリペプチドの全長またはそのフラグメントを発
現することが見出された体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、および髄液)お
よび組織供給源が挙げられる。哺乳動物から組織生検および体液を得る方法は、
当該分野で周知である。生物学的サンプルが、mRNAを含む場合、組織生検が
好ましい供給源である。
【0323】 全細胞RNAは、ChomczynskiおよびSacchi(Anal.B
iochem.162:156−159(1987))により記載される一段階
グアニジウム−チオシアネート−フェノール−クロロホルム方法のような任意の
適切な技術を用いて生物学的サンプルから単離され得る。次いで、PTPase
ポリペプチドをコードするmRNAのレベルが、任意の適切な方法を用いてアッ
セイされる。これらは、ノーザンブロット分析、S1ヌクレアーゼマッピング、
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、ポリメラーゼ連鎖反応と組み合わせた逆転写
(RT−PCR)、およびリガーゼ連鎖反応と組み合わせた逆転写(RT−LC
R)を包含する。
【0324】 本発明はまた、ポリペプチドの正常なレベルおよび異常なレベルの決定を含む
、生物学的サンプル(例えば、細胞および組織)中のPTPaseポリペプチド
のレベルを検出する定量アッセイおよび診断アッセイのような診断アッセイに関
する。従って、例えば、正常なコントロール組織サンプルと比較した、PTPa
seポリペプチドの過剰発現を検出するための本発明に従う診断アッセイは、腫
瘍の存在を検出するために使用され得る。宿主由来のサンプルにおいて、本発明
のPTPaseポリペプチドのようなポリペプチドのレベルを決定するために使
用され得るアッセイ技術は、当業者に周知である。このようなアッセイ方法とし
ては、放射性免疫アッセイ、競合結合アッセイ、ウエスタンブロット分析、およ
びELISAアッセイが挙げられる。生物学的サンプルにおけるPTPaseポ
リペプチドレベルのアッセイは、任意の当該分野に公知の方法を用いて可能であ
る。
【0325】 生物学的サンプル中のPTPaseポリペプチドレベルをアッセイすることは
、抗体に基づく技術を用いて可能である。例えば、組織におけるPTPaseポ
リペプチド発現は、古典的な免疫組織学的方法(Jalkanenら、J.Ce
ll.Biol.101:976−985(1985);Jalkanen、M
.ら、J.Cell.Biol.105:3087−3096(1987))を
用いて研究され得る。PTPaseポリペプチド遺伝子発現を検出するために有
用な他の抗体に基づく方法は、免疫アッセイ(例えば、酵素結合免疫吸着法(E
LISA)および放射性免疫アッセイ(RIA))を包含する。適切な抗体アッ
セイ標識は、当該分野で公知であり、そして酵素標識(例えば、グルコースオキ
シダーゼ)および放射性同位元素(例えば、ヨウ素(125I、121I)、炭
素(14C)、硫黄(35S)、トリチウム(H)、インジウム(112In
)、およびテクネチウム(99mTc)および蛍光標識(例えば、フルオレセイ
ンおよびローダミン)、ならびにビオチンを包含する。
【0326】 分析されるべき組織または細胞型としては、一般的には、PTPase遺伝子
を発現することが公知であるか、またはそのことが予測される組織または細胞型
(例えば、癌など)が挙げられる。本明細書中で使用されるタンパク質単離方法
は、例えば、HarlowおよびLane(Harlow,E.およびLane
,D.,1988「Antibodies:A Laboratory Man
ual」、Cold Spring Harbor Laboratory P
ress,Cold Spring Harbor,New York(これは
、その全体が本明細書中で参考として援用される))に記載される方法であり得
る。単離された細胞は、細胞培養物または患者由来であり得る。培養物から採取
された細胞の分析は、細胞ベースの遺伝子治療技術の一部として、あるいはPT
Pase遺伝子の発現に対する化合物の効果を試験するために使用され得る細胞
の評価において必須の工程であり得る。
【0327】 例えば、抗体または抗体のフラグメント(例えば、本明細書中に記載される)
を使用して、PTPase遺伝子産物あるいは保存された改変体もしくはそのペ
プチドフラグメントの存在を定量的にまたは定性的に検出し得る。これは、例え
ば、光学顕微鏡検出、フローサイトメトリー検出、または蛍光比色検出と一緒に
蛍光的に標識された抗体を使用する免疫蛍光技術によって達成され得る。
【0328】 好ましい実施形態において、PTPaseポリペプチドの推定エピトープドメ
インの全てまたはいずれか1つに対する抗体、または抗体のフラグメントは、P
TPase遺伝子産物、またはその保存された改変体もしくはペプチドフラグメ
ントの存在を定量的にまたは定性的に検出するために用いられ得る。これは、例
えば、光学顕微鏡、フローサイトメトリー、または蛍光定量検出と組み合わせた
、蛍光標識した抗体を使用する免疫蛍光技術によって達成され得る。
【0329】 さらに好ましい実施形態において、PTPaseポリペプチドの立体配置エピ
トープに対する抗体、または抗体のフラグメントは、PTPase遺伝子産物、
またはその保存された改変体もしくはペプチドフラグメントの存在を定量的にま
たは定性的に検出するために用いられ得る。これは、例えば、光学顕微鏡、フロ
ーサイトメトリー、または蛍光定量検出と組み合わせた、蛍光標識した抗体を使
用する免疫蛍光技術によって達成され得る。
【0330】 本発明の抗体(またはそのフラグメント)、および/または本発明のPTPa
seポリペプチドは、PTPase遺伝子産物またはその保存された改変体もし
くはそのペプチドフラグメントのインサイチュ検出のために、免疫蛍光、免疫電
子顕微鏡または非免疫学的アッセイとしてさらに組織学的に使用され得る。イン
サイチュ検出は、患者由来の組織学的標本を除去すること、およびそれに本発明
の標識した抗体またはPTPaseポリペプチドを適用することによって達成さ
れ得る。抗体(またはフラグメント)またはPTPaseポリペプチドは、好ま
しくは、生物学的サンプル上に標識した抗体(またはフラグメント)を覆うこと
によって適用される。このような手順の使用を通して、PTPase遺伝子産物
、または保存された改変体もしくはペプチドフラグメント、あるいはPTPas
eポリペプチド結合の存在だけでなく、試験した組織におけるその分布も決定す
ることが可能である。本発明を使用して、当業者は、広範種々の組織学的方法の
いずれか(例えば、染色手順)が、例えば、インサイチュ検出を達成するために
変更され得ることを容易に理解する。
【0331】 PTPase遺伝子産物または保存された改変体もしくはそのペプチドフラグ
メントについての免疫アッセイおよび非免疫アッセイは、代表的に、PTPas
e遺伝子産物または保存された改変体もしくはそのペプチドフラグメントを結合
し得る検出可能に標識された抗体の存在下で、サンプル(例えば、生物学的液体
、組織抽出物、新鮮な収集された細胞、または細胞培養においてインキュベート
された細胞の溶解物)をインキュベートする工程、ならびに当該分野で周知の多
数の技術のいずれかによって結合した抗体を検出する工程を包含する。
【0332】 生物学的サンプルは、固相支持体またはキャリア(例えば、ニトロセルロース
)あるいは細胞、細胞粒子もしくは可溶性タンパク質を固定し得る他の固体支持
体と接触させられ得る。次いで、この支持体を、適切な緩衝液で洗浄し、続いて
、検出可能に標識された抗PTPaseポリペプチド抗体または検出可能なPT
Paseポリペプチドで処理し得る。この固相支持体を、次いで、緩衝液で2回
洗浄し、非結合の抗体またはポリペプチドを除去し得る。必要に応じて、この抗
体は、その後標識される。次いで、固体支持体上の固定された標識の量は、従来
の方法によって検出され得る。
【0333】 「固相支持体またはキャリア」とは、抗原または抗体を結合し得る任意の支持
体を意図する。周知の支持体またはキャリアとしては、ガラス、ポリスチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレン、デキストラン、ナイロン、アミラーゼ、天然の
および改変したセルロース、ポリアクリルアミド、斑糲岩、および磁鉄鉱が挙げ
られる。キャリアの性質は、本発明の目的のためにある程度可溶性であるかまた
は不溶性のいずれかであり得る。支持体材料は、結合した分子が、抗原または抗
体に結合し得る限り、実質的に任意の可能な構造配置を有し得る。従って、支持
体の構造は、ビーズの場合は球状、あるいは試験管の内表面またはロッドの外表
面の場合は円筒形であり得る。あるいは、表面は、平面(例えば、シート、試験
ストリップなど)であり得る。好ましい支持体は、ポリスチレンビーズを含む。
当業者には、抗体または抗原を結合し得る多くの他の適切なキャリアが公知であ
るか、または慣用的な実験の使用によって同一か確認することができる。
【0334】 抗PTPaseポリペプチド抗体またはPTPase抗原ポリペプチドの所定
のロットの結合活性は、周知の方法に従って決定され得る。当業者は、慣用的な
実験を使用することによって各々の決定のための有効でかつ最適のアッセイ条件
を決定し得る。
【0335】 個体から得られた生物学的サンプルにおいてPTPaseのポリペプチドレベ
ルまたはポリヌクレオチドレベルをアッセイすることに加えて、PTPaseの
ポリペプチドまたはポリヌクレオチドは、画像化によってインビボでも検出され
得る。例えば、本発明の1つの実施形態において、PTPaseのポリペプチド
および/または抗PTPase抗原抗体は、疾患の細胞(例えば、新生物)を画
像化するために使用される。別の実施形態において、本発明のPTPaseのポ
リヌクレオチド(例えば、特定のPTPase mRNA転写物の、全体または
部分に相補的なポリヌクレオチド)ならびに/あるいは抗PTPase抗体(例
えば、本発明のPTPaseポリペプチドのエピトープのいずれか1つまたは組
み合わせに対する抗体、本発明のPTPaseポリペプチドの構成的エピトープ
に対する抗体、または哺乳動物細胞の細胞表面上で発現された全長ポリペプチド
に対する抗体)は、疾患細胞または新生物細胞を画像化するために使用される。
【0336】 PTPaseポリペプチドをインビボで画像化するための抗体標識またはマー
カーは、X線撮影、NMR、MRI、CATスキャンもしくはESRにより検出
可能なものが挙げられる。X線撮影のために、適切な標識としては、検出可能な
放射線を放射するが被験体に対して明らかに有害でない、放射線同位元素(例え
ば、バリウムまたはセシウム)が挙げられる。NMRおよびESRのための適切
なマーカーとしては、検出可能な特徴的なスピンを有するマーカー(例えば、重
水素)が挙げられ、これらは、関連のハイブリドーマのための栄養素の標識化に
より抗体に取り込まれ得る。インビボ画像化がヒトにおける診断のためにPTP
aseのポリペプチドの増強されたレベルを検出するために使用される場合、ヒ
ト抗体または「ヒト化」キメラモノクローナル抗体を使用することが好ましくあ
り得る。そのような抗体は、本明細書中に記載されるかさもなくば当該分野で公
知の技術を用いて産生され得る。例えば、キメラ抗体を作製するための方法は、
当該分野で公知である。総説については、Morrison,Science
229:1202(1985);Oiら、BioTechniques 4:2
14(1986);Cabillyら、米国特許第4,816,567号;Ta
niguchiら、EP 171496;Morrisonら、EP 1734
94;Neubergerら、WO 8601533;Robinsonら、W
O 8702671;Boulianneら、Nature 312:643(
1984);Neubergerら、Nature 314:268(1985
)を参照のこと。
【0337】 さらに、存在が検出され得る任意のPTPaseのポリペプチドが、投与され
得る。例えば、放射性不透過性(radio−opaque)化合物または他の
適切な化合物で標識されたPTPaseポリペプチドは、投与され、標識抗体に
関して上記に記載されるようにインビボで画像化され得る。さらにこのようなP
TPaseポリペプチドは、インビトロ診断手順のために使用され得る。
【0338】 適切な検出可能な画像化部分(例えば、放射性同位元素(例えば、131I、 112 In、99mTc)、放射線不透過性物質、または核磁気共鳴により検出
可能な材料)で標識されたPTPaseの、ポリペプチド特異的抗体または抗体
フラグメントが、障害について試験される哺乳動物に(例えば、非経口で、皮下
で、もしくは腹腔内で)導入される。被験体および使用される画像化システムの
大きさが、診断画像を生じるのに必要とされる画像化部分の量を決定することは
、当該分野で理解される。放射線同位元素部分の場合、ヒト被験体については、
注入される放射能の量は、通常、約5〜20ミリキュリーの99mTcの範囲で
ある。標識された抗体または抗体フラグメントは、次いで、PTPaseタンパ
ク質を含む細胞の位置に優先的に蓄積する。インビボ腫瘍イメージングは、S.
W.Burchielら、「Immunopharmacokinetics
of Radiolabeled Antibodies and Their
Fragment」により記載される(Tumor Imaging:The
Radiochemical Detection of Cancer、S
.W.BurchielおよびB.A.Rhodes編、Masson Pub
lishing Inc.(1982)の13章)。
【0339】 抗体に関して、抗PTPaseポリペプチド抗体が検出可能に標識され得る1
つの方法は、これらを酵素へ連結し、そしてこの連結された産物を酵素免疫アッ
セイ(EIA)に用いることによる(Voller,A.「The Enzym
e Linked Immunosorbent Assay(ELISA)」
1978、Diagnostic Horizons 2:1−7、Micro
biological Associates Quarterly Publ
ication、Walkersville、MD);Vollerら、J.C
lin.Pathol.31:507−520(1978);Butler,J
.E.、Meth.Enzymol.73:482−523(1981);Ma
ggio,E.(編)1980、Enzyme Immunoassay、PT
PaseC Press、Boca Raton、FL;Ishikawa,E
.ら(編)1981、Enzyme Immunoassay、Kgaku S
hoin、Tokyo)。抗体に結合する酵素は、適切な基質(好ましくは色素
基質)と、例えば、分光光度法、蛍光法または可視手段によって検出され得る化
学部分を生成するような様式で反応する。抗体を検出可能に標識するために使用
されるレポーター酵素としては、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、ブドウ球菌ヌクレ
アーゼ、δ−5−ステロイドイソメラーゼ、酵母アルコールデヒドロゲナーゼ、
α−グリセロホスフェート、デヒドロゲナーゼ、トリオースホスフェートイソメ
ラーゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、アスパラギナ
ーゼ、グルコースオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、リボヌクレアーゼ、ウ
レアーゼ、カタラーゼ、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、グルコアミ
ラーゼおよびアセチルコリンエステラーゼが挙げられるが、これらに限定されな
い。さらに、この検出は、このレポーター酵素に対する色素基質を用いる比色方
法によって達成され得る。検出はまた、同様に調製された標準物質と比較して、
基質の酵素反応の程度を視覚的に比較することによって達成され得る。
【0340】 検出はまた、種々の他の免疫アッセイのいずれかを用いて達成され得る。例え
ば、抗体または抗体フラグメントを放射性標識することによって、ラジオイムノ
アッセイ(RIA)の使用を介してPTPaseポリペプチドを検出することが
可能である(例えば、Weintraub,B.,Principles of
Radioimmunoassays,Seventh Training
Course on Radioligand Assay Techniqu
es,The Endocrine Society,March,1986を
参照のこと(これは、本明細書中に参考として援用される))。放射性同位元素
は、γカウンター、シンチレーションカウンター、またはオードラジオグラフィ
ーを含む手段によって検出され得るが、これらに限定されない。
【0341】 抗体を蛍光化合物で標識することもまた可能である。蛍光標識された抗体が適
切な波長の光に曝露される場合、次いでその存在は、蛍光に起因して検出され得
る。最も一般的に使用される蛍光標識化合物の間では、フルオレセインイソチオ
シアネート、ローダミン、フィコエリトリン、フィコシアニン、アロフィコシア
ニン、o−フタルアルデヒド(ophthaldehyde)およびフルオレサ
ミンがある。
【0342】 抗体はまた、152Euまたは他のランタニド系列のような蛍光発光金属を用
いて検出可能に標識され得る。これらの金属は、ジエチレントリアミンペンタ酢
酸(DTPA)またはエチレンジアミンテトラ酢酸(ETDA)のような金属キ
レート群を用いて抗体に結合され得る。
【0343】 抗体はまた、化学発光化合物に結合することによって検出可能に標識され得る
。次いで、化学発光タグ化抗体の存在は、化学反応の経過の間に生じる発光の存
在を検出することによって決定される。特に有用な化学発光標識化合物の例は、
ルミノール、イソルミノール、セロマティックアクリジニウムエステル(the
romatic acridinium ester)、イミダゾール、アクリ
ジニウム塩およびオキサレートエステルである。
【0344】 同様に、生物発光化合物を使用して、本発明の抗体を標識し得る。生物発光は
、触媒タンパク質が化学発光反応の効率を増加する生物系において見出される化
学発光の型である。生物発光タンパク質の存在は、発光の存在を検出することに
よって決定される。標識目的のための重要な生物発光化合物は、ルシフェリン、
ルシフェラーゼおよびエクオリンである。
【0345】 (疾患を検出するための方法) 概して、疾患は、患者から得られた生物学的サンプル(例えば、血液、血清、
尿、および/または腫瘍生検)中の本発明のPTPaseタンパク質および/ま
たはこのようなタンパク質をコードするポリヌクレオチドの1つ以上の存在に基
づき患者において検出され得る。言い換えれば、このようなタンパク質は、疾患
または障害(癌および/または本明細書のいずれかに記載のものを含む)の存在
または非存在を示すマーカーとして用いられ得る。さらに、このようなタンパク
質は、他の疾患および癌の検出に有用であり得る。本明細書に提供される結合剤
は、概して生物学的サンプル中でこの薬剤に結合する抗原のレベルの検出を可能
にする。ポリヌクレオチドプライマーおよびプローブは、PTPaseポリペプ
チドをコードするmRNA(これは、また癌を含む疾患または障害の存在または
非存在の指標である)のレベルを検出するために用いられ得る。一般に、PTP
aseポリペプチドは、正常組織よりも疾患組織で少なくとも3倍高いレベルで
存在するはずである。
【0346】 サンプル中でポリペプチドマーカーを検出するための結合剤を用いるための当
業者に公知の種々のアッセイ形式が存在する。例えば、HarlowおよびLa
ne(前出)を参照のこと。概して、患者における疾患の存在または非存在は、
以下(a)患者から得た生物学的サンプルを結合剤と接触させる工程;(b)こ
の結合剤に結合するポリペプチドのレベルをサンプル中で検出する工程;および
(c)ポリペプチドのレベルを事前に決定したカットオフ値と比較する工程、に
より検出され得る。
【0347】 好ましい実施形態において、このアッセイは、サンプルの残りの部分から、本
発明のPTPaseポリペプチドに結合し、そしてそれを取り除くために、固体
支持体上に固定された結合剤の使用を含む。次いでこの結合されたポリペプチド
は、レポーター基を含み、そして結合剤/ポリペプチド複合体に特異的に結合す
る検出試薬を用いて検出され得る。このような検出試薬は、例えば、このポリペ
プチドに特異的に結合する結合剤、またはこの結合剤に特異的に結合する抗体も
しくは他の薬剤(例えば、抗免疫グロブリン、プロテインG、プロテインAまた
はレクチン)を含み得る。あるいは、競合アッセイが利用され得(ここでは、ポ
リペプチドがレポーター基で標識される)、そして結合剤とサンプルとのインキ
ュベーションの後に、固定された結合剤への結合を可能にし得る。サンプルの成
分が結合剤に対する標識ポリペプチドの結合を阻害する程度は、サンプルと固定
された結合剤との反応性の指標である。このようなアッセイでの使用に適切なポ
リペプチドとしては、上記のように、PTPaseポリペプチドおよびその部分
、または抗体(ここに結合剤が結合する)が挙げられる。
【0348】 固体支持体は、本発明のPTPaseポリペプチドが付着され得る、当業者に
公知の任意の材料であり得る。例えば、固体支持体は、マイクロタイタープレー
ト中の試験ウェルあるいはニトロセルロースまたは他の適切な膜であり得る。あ
るいは、この支持体は、ビーズまたはディスク(例えば、ガラスファイバーガラ
ス、ラテックスまたはプラスチック材料(例えば、ポリスチレンまたはポリ塩化
ビニル))であり得る。支持体はまた、磁気粒子または光ファイバーセンサー(
例えば、米国特許第5,359,681号に開示されるような)であり得る。結
合因子は、当業者に公知の種々の技術(これらは、特許および科学文献に十分記
載される)を使用して固体支持体に固定され得る。本発明の状況下で、用語「固
定」とは、非共有結合会合(例えば、吸着)および共有結合会合(これは、因子
と支持体上の官能基との間の直接連結であり得るか、または架橋剤による連結で
あり得る)の両方をいう。マイクロタイタープレート中のウェルまたは膜への吸
着による固定化が、好ましい。このような場合において、吸着は、結合因子を、
適切な緩衝液中で、固体支持体に適切な時間で接触させることによって達成され
得る。接触時間は、温度と共に変化するが、代表的には、約1時間〜約1日であ
る。一般に、約10ng〜約10μg(好ましくは、約100ng〜約1μg)
の範囲の量の結合因子をプラスチックマイクロタイタープレート(例えば、ポリ
スチレンまたはポリ塩化ビニル)のウェルに接触させることが、十分な量の結合
因子を固定するのに十分である。
【0349】 固体支持体への結合因子の共有結合付着は、一般に、支持体を二官能性試薬と
最初に反応させることにより達成され得る。この 試薬は、支持体および結合因
子上の官能基(例えば、ヒドロキシル基またはアミノ基)の両方と反応する。例
えば、結合因子は、ベンゾキノンを使用してか、またはこの結合パートナー上の
アミンおよび活性水素との支持体上のアルデヒド基の縮合によって、適切なポリ
マーコーティングを有する支持体に共有結合的に付着され得る(例えば、Pie
rce Immunotechnology Catalog and Han
dbook、1991、A12−A13を参照のこと)。
【0350】 (遺伝子治療方法) 本発明の別の局面は、障害、疾患および状態を処置または予防するための遺伝
子治療方法である。この遺伝子治療方法は、本発明のポリペプチドの発現を達成
するための、核酸(DNA、RNAおよびアンチセンスDNAまたはRNA)配
列の動物への導入に関する。この方法は、標的組織によるこのポリペプチドの発
現のために必要なプロモータおよび他の任意の遺伝因子と、作動可能に連結した
本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを必要とする。このような
遺伝子治療および送達技術は当該分野において公知である(例えば、本明細書中
に参考として援用される、WO90/11092を参照のこと)。
【0351】 従って、例えば、患者由来の細胞は、エキソビボで本発明のポリヌクレオチド
と作動可能に連結したプロモーターを含むポリヌクレオチド(DNAまたはRN
A)を用いて操作され得、次いで、操作された細胞は、本発明のポリペプチドを
用いて処置される患者に提供される。このような方法は、当該分野において周知
である。例えば、Belldegrun,A.ら、J.Natl.Cancer
Inst.85:207−216(1993);Ferrantini,M.
ら、Cancer Research 53:1107−1112(1993)
;Ferrantini,M.ら、J.Immunology 153:460
4−4615(1994);Kaido,T.ら、Int.J.Cancer
60:221−229(1995);Ogura,H.ら、Cancer Re
search 50:5102−5106(1990);Santodonat
o,L.ら、Human Gene Therapy 7:1−10(1996
);Santodonato,L.ら、Gene Therapy 4:124
6−1255(1997);およびZhang,J.−F.ら、Cancer
Gene Therapy 3:31−38(1996)を参照のこと。これら
は、本明細書中に参考として援用される。1つの実施形態においては、操作され
る細胞は、動脈細胞である。この動脈細胞は、動脈、動脈の周囲の組織への直接
的な注射を介して、またはカテーテル注入を介して患者に再導入され得る。
【0352】 以下により詳細に考察されるように、このポリヌクレオチド構築物は、注射可
能な物質を動物の細胞に送達する任意の方法(例えば、組織(心臓、筋肉、皮膚
、肺、肝臓など)の間質空間への注射)により送達され得る。このポリヌクレオ
チド構築物は、薬学的に受容可能な液体または水性のキャリア中で送達され得る
【0353】 1つの実施形態においては、本発明のポリヌクレオチドは、裸のポリヌクレオ
チドとして送達される。用語「裸の」ポリヌクレオチド、DNAまたはRNAと
は、細胞への侵入を補助し、促進し、または容易にするために作用するいかなる
送達ビヒクル(ウイルス配列、ウイルス粒子、リポソーム処方物、リポフェクチ
ンまたは沈殿剤などを含む)も含まない配列をいう。しかし、本発明のポリヌク
レオチドはまた、当業者に周知の方法により調製され得るリポソーム処方物中お
よびリポフェクチン処方物中などで送達され得る。このような方法は、例えば、
米国特許第5,593,972号、同第5,589,466号および同第5,5
80,859号(これらは、本明細書中に参考として援用される)に記載される
【0354】 遺伝子治療方法において使用されるポリヌクレオチドベクター構築物は、好ま
しくは、宿主ゲノム中に組み込まれないかまたは複製を可能にする配列を含まな
い構築物である。適切なベクターとしては、Stratageneから入手可能
なpWLNEO、pSV2CAT、pOG44、pXT1およびpSG;Pha
rmaciaから入手可能なpSVK3、pBPV、pMSGおよびpSVL;
ならびにInvitrogenから入手可能なpEF1/V5、pcDNA3.
1、およびpRc/CMV2が挙げられる。他の適切なベクターは、当業者に容
易に明らかである。
【0355】 当業者に公知の任意の強力なプロモーターは、ポリヌクレオチド配列の発現を
駆動するために用いられ得る。適切なプロモーターとしては、アデノウイルスプ
ロモーター(例えば、アデノウイルス主要後期プロモーター);または異種プロ
モーター(例えば、サイトメガロウイルス(CMV)プロモーター);RSウイ
ルス(RSV)プロモーター;誘導性プロモーター(例えば、MMTプロモータ
ー、メタロチオネインプロモーター);熱ショックプロモーター;アルブミンプ
ロモーター;ApoAIプロモーター;ヒトグロビンプロモーター;ウイルスチ
ミジンキナーゼプロモーター(例えば、単純ヘルペスチミジンキナーゼプロモー
ター);レトロウイルスLTR;b−アクチンプロモーター;およびヒト成長ホ
ルモンプロモーターが挙げられる。このプロモーターはまた、本発明のポリヌク
レオチドについてネイティブなプロモーターであり得る。
【0356】 他の遺伝子治療技術とは異なり、裸の核酸配列を標的細胞に導入する1つの主
要な利点は、その細胞におけるポリヌクレオチド合成の一過性の性質である。研
究によって、非複製DNA配列が細胞に導入されて、6ヶ月までの期間の間、所
望のポリペプチドの産生を提供し得ることが示された。
【0357】 ポリヌクレオチド構築物は、動物内の組織(筋肉、皮膚、脳、肺、肝臓、脾臓
、骨髄、胸腺、心臓、リンパ、血液、骨、軟骨、膵臓、腎臓、胆嚢、胃、腸、精
巣、卵巣、子宮、直腸、神経系、眼、腺、および結合組織を包含する)の間隙空
間に送達され得る。この組織の間隙空間は、器官組織の細網線維間の、細胞間の
液体ムコ多糖類基質、血管または室の壁における弾性線維、線維性組織のコラー
ゲン線維、あるいは結合組織鞘性筋肉細胞(connective tissu
e ensheathing muscle cell)内または骨の裂孔中の
同じ基質を包含する。これは、同様に、循環の血漿およびリンパチャンネルのリ
ンパ液により占められた空間である。筋肉組織の間隙空間への送達は、以下で議
論される理由のために好ましい。本発明のポリヌクレオチド構築物は、これらの
細胞を含む組織への注射によって、好都合に送達され得る。本発明のポリヌクレ
オチド構築物は、好ましくは、分化した持続性の非分裂細胞に送達され、そして
その細胞において発現されるが、送達および発現は、非分化細胞または完全には
分化していない細胞(例えば、血液の幹細胞または皮膚線維芽細胞)において達
成され得る。インビボでの筋肉細胞は、ポリヌクレオチドを取り込み、そして発
現する能力において、特に適格である。
【0358】 裸の核酸配列注射のために、DNAまたはRNAの有効投薬量は、約0.05
mg/kg体重から約50mg/kg体重の範囲にある。好ましくは、この投薬
量は、約0.005mg/kgから約20mg/kgであり、そしてより好まし
くは約0.05mg/kgから約5mg/kgである。もちろん、当業者が認識
するように、この投薬量は、注射の組織部位に応じて変化する。核酸配列の適切
かつ有効な投薬量は、当業者によって容易に決定され得、そして処置される状態
および投与経路に依存し得る。
【0359】 好ましい投与経路は、組織の間隙空間への非経口注射経路による。しかし、他
の非経口経路もまた用いられ得、これには、例えば、特に、肺または気管支の組
織、咽喉または鼻の粘膜への送達のためのエアロゾル処方物の吸入が挙げられる
。さらに、裸のDNA構築物が、血管形成術の間にこの手順において用いられる
カテーテルによって動脈に送達され得る。
【0360】 裸のポリヌクレオチドは、送達部位での直接の針注射、静脈内注射、局所投与
、カテーテル注入、およびいわゆる「遺伝子銃」を含むがこれらに限定されない
、当該分野で公知の任意の方法によって送達される。これらの送達方法は、当該
分野で公知である。
【0361】 この構築物はまた、ウイルス配列、ウイルス粒子、リポソーム処方物、リポフ
ェクチン、沈殿剤などのような送達ビヒクルを用いて送達され得る。このような
送達方法は、当該分野で公知である。
【0362】 特定の実施形態において、ポリヌクレオチド構築物は、リポソーム調製物中で
複合体化している。本発明にて使用するためのリポソーム調製物は、カチオン性
(正に荷電した)、アニオン性(負に荷電した)および中性の調製物を包含する
。しかしながら、カチオン性リポソームとポリアニオン性核酸との間で強固な荷
電複合体を形成し得るので、カチオン性リポソームが特に好ましい。カチオン性
リポソームは、機能的形態において、プラスミドDNA(本明細書中で参考とし
て援用される、Felgnerら、Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA(1987)84:7413〜7416);mRNA(本明細書中で参考と
して援用される、Maloneら、Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA(1989)86:6077〜6081);および精製された転写因子(本
明細書中で参考として援用される、Debsら、J.Biol.Chem.(1
990)265:10189〜10192)の細胞内送達を媒介することが示さ
れている。
【0363】 カチオン性リポソームは容易に入手可能である。例えば、N[1−2,3−ジ
オレイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリエチルアンモニウム(DOTM
A)リポソームは特に有用であり、そして商標LipofectinのもとにG
IBCO BRL,Grand Island,N.Y.(本明細書中で参考と
して援用される、Felgnerら、Proc.Natl.Acad.Sci.
USA(1987)84:7413〜7416をもまた参照のこと、)より入手
可能である。他の市販のリポソームとしては、トランスフェクテース(tran
sfectace)(DDAB/DOPE)およびDOTAP/DOPE(Bo
ehringer)が挙げられる。
【0364】 当該分野で周知の技術を使用して、他のカチオン性リポソームを、容易に入手
可能な物質より調製し得る。DOTAP(1,2−ビス(オレオイルオキシ)−
3−(トリメチルアンモニオ)プロパン)リポソームの合成の記述に関して、例
えばPCT公開番号WO90/11092(本明細書中で参考として援用される
)を参照のこと。DOTMAリポソームの調製は文献にて説明されており、例え
ば、本明細書中で参考として援用される、P.Felgnerら、Proc.N
atl.Acad.Sci.USA、84:7413〜7417を参照のこと。
類似した方法を使用して、他のカチオン性脂質物質よりリポソームを調製し得る
【0365】 同様に、アニオン性リポソームおよび中性リポソームは、例えば、Avant
i Polar Lipids(Birmingham,Ala.)から容易に
入手可能であり、または容易に入手可能な物質を使用して簡単に調製され得る。
そのような物質としてはとりわけ、ホスファチジルコリン、コレステロール、ホ
スファチジルエタノールアミン、ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC
)、ジオレオイルホスファチジルグリセロール(DOPG)、ジオレオイルホス
ファチジルエタノールアミン(DOPE)が挙げられる。これらの物質はまた、
DOTMA出発物資およびDOTAP出発物質と適切な割合において混合され得
る。これらの物質を使用してリポソームを生成する方法は、当該分野で周知であ
る。
【0366】 例えば、商業的に、ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)、ジオレ
オイルホスファチジルグリセロール(DOPG)、およびジオレオイルホスファ
チジルエタノールアミン(DOPE)を種々の組み合わせにおいて使用し、コレ
ステロールを添加してもしなくても、従来のリポソームを生成し得る。従って、
例えば、超音波処理バイアル中への窒素ガス流下で、各50mgのDOPGおよ
びDOPCを乾燥することにより、DOPG/DOPC小胞を調製し得る。この
サンプルを一晩真空ポンプ下に置き、そして次の日、脱イオン水で水和する。次
いで、浴を、15ECで循環させながら、最大設定にて、逆位カップ(浴タイプ
)プローブを装備したHeat Systems モデル350超音波処理器を
使用して、このサンプルを栓をしたバイアル中にて2時間超音波処理する。ある
いは、負に荷電した小胞を、超音波処理なしで調製して多重膜小胞を生成し得る
か、または核孔膜(nucleopore membrane)を通して押し出
すことにより別々の大きさの単膜小胞を生成し得る。他の方法は、当業者に公知
でありそして利用可能である。
【0367】 このリポソームとしては、多重膜小胞(MLV)、小さな単膜小胞(SUV)
または大きな単膜小胞(LUV)が挙げられ得、SUVが好ましい。当該分野で
周知の方法を使用して、種々のリポソーム−核酸複合体が調製される。例えば、
本明細書中で参考として援用される、Straubingerら、Method
s of Immunology(1983)、101:512〜527を参照
のこと。例えば、核酸を含有するMLVは、ガラスチューブの壁面にリン脂質の
薄膜を堆積させ、そしてその後、カプセル化されるべき物質の溶液で水和するこ
とによって調製され得る。SUVはMLVの長期超音波処理により調製され、単
膜リポソームの均質集団を生成する。封入されるべき物質を、予め形成されたM
LVの懸濁液に添加し、次いで、超音波処理する。カチオン性脂質を含むリポソ
ームを使用する場合、乾燥した脂質膜を、滅菌水または10mM Tris/N
aClのような等張性緩衝溶液のような適切な溶液中に再懸濁し、超音波処理し
、次いで、予め形成されたリポソームをDNAと直接混合する。正に荷電したリ
ポソームのカチオン性DNAへの結合に起因して、リポソームおよびDNAは非
常に安定な複合体を形成する。SUVは、小核酸フラグメントを用いての用途を
見出す。LUVは、当該分野で周知の多くの方法により調製される。一般に使用
される方法としては、Ca2+−EDTAキレート化(Papahadjopo
ulosら、Biochim.Biophys.Acta(1975)394:
483;Wilsonら、Cell(1979))17:77);エーテル注入
(Deamer,D.およびBangham,A.、Biochim.Biop
hys.Acta(1976)443:629;Ostroら、Biochem
.Biophys.Res.Commum.(1977)76:836;Fra
leyら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1979)76:
3348);界面活性剤透析(Enoch,H.およびStrittmatte
r,P.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1979)76:
145);および逆相エバポレーション(REV)(Fraleyら、J.Bi
ol.Chem.(1980)255:10431;Szoka、F.およびP
apahadjopuolos,D.、Proc.Natl.Acad.Sci
.USA(1978)75:145;Schaefer−Ridderら、Sc
ience(1982)215:166)が挙げられ、これらの文献は本明細書
中で参考として援用される。
【0368】 一般に、DNAのリポソームに対する割合は約10:1から約1:10までで
ある。好ましくは、その割合(ration)は約5:1から約1:5までであ
る。より好ましくは、その割合は約3:1から約1:3までである。さらにより
好ましくは、その割合は約1:1である。
【0369】 米国特許第5,676,954号(本明細書中で参考として援用される)はカ
チオン性リポソームキャリアと複合体化された遺伝物質のマウスへの注入につい
て報告する。米国特許第4,897,355号、同第4,946,787号、同
第5,049,386号、同第5,459,127号、同第5,589,466
号、同第5,693,622号、同第5,580,859号、同第5,703,
055号および国際公開第WO94/9469号(これらは本明細書中で参考と
して援用される)は、DNAを細胞および哺乳動物にトランスフェクトする際に
使用するためのカチオン性脂質を提供する。米国特許第5,589,466号、
同第5,693,622号、同第5,580,859号、同第5,703,05
5号および国際公開第WO94/9469号(これらは本明細書中で参考として
援用される)は、DNA−カチオン性脂質複合体を哺乳動物に送達する方法を提
供する。
【0370】 特定の実施形態において、本発明のポリペプチドをコードする配列を含むRN
Aを含むレトロウイルス粒子を使用して、エキソビボまたはインビボで細胞を操
作する。レトロウイルスプラスミドベクターが由来し得るレトロウイルスとして
は、モロニーマウス白血病ウイルス、脾臓壊死ウイルス、ラウス肉腫ウイルス、
ハーベイ肉腫ウイルス、ニワトリ白血病ウイルス、テナガザル白血病ウイルス、
ヒト免疫不全ウイルス、骨髄増殖性肉腫ウイルス、および乳癌ウイルスが挙げら
れるが、これらに限定されない。
【0371】 このレトロウイルスプラスミドベクターを使用して、パッケージング細胞株を
形質導入し、プロデューサー細胞株を形成する。トランスフェクトされ得るパッ
ケージング細胞株の例としては、その全体が本明細書中で参考として援用される
、Miller、Human Gene Therapy、1:5〜14(19
90)にて記載されるようなPE501、PA317、R−2、R−AM、PA
12、T19−14X、VT−19−17−H2、RCRE、RCRIP、GP
+E−86、GP+envAm12およびDAN細胞株が挙げられるが、これら
に限定されない。このベクターは、当該分野で公知の任意の手段により、パッケ
ージング細胞を形質導入し得る。そのような手段としては、エレクトロポレーシ
ョン、リポソームの使用、およびCaPO沈殿が挙げられるが、それらに限定
されない。1つの代替法において、このレトロウイルスプラスミドベクターをリ
ポソームにカプセル化し得るか、または脂質に結合し得て、次いで宿主に投与し
得る。
【0372】 このプロデューサー細胞株は、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレ
オチドを含む感染性レトロウイルスベクター粒子を産生する。次いで、そのよう
なレトロウイルスベクター粒子を使用して、インビトロまたはインビボのどちら
かで、真核生物細胞を形質導入し得る。この形質導入された真核生物細胞は、本
発明のポリペプチドを発現する。
【0373】 特定の他の実施形態において、アデノウイルスベクター中に含まれるポリヌク
レオチドを用いて、エキソビボまたはインビボで細胞を操作する。アデノウイル
スは、それが本発明のポリペプチドをコードし、そして発現し、それと同時に通
常の溶菌性ウイルス生活環にて複製するその能力に関して不活性化されるように
操作され得る。アデノウイルス発現は、そのウイルスDNAの宿主細胞染色体へ
の組み込み無しに達成され、その結果、挿入性変異誘発についての心配が軽減さ
れる。さらに、アデノウイルスは、何年もの間、腸の生ワクチンとして優れた安
全側面を伴って使用されている(Schwartz,A.R.ら(1974)、
Am.Rev.Respir.Dis.、109:233−238)。最終的に
、アデノウイルス媒介性遺伝子移入が、コトンラットの肺へのα−1−アンチト
リプシンおよびCFTRの移入を含む多くの例において実証されている(Ros
enfeld,M.A.ら(1991)、Science、252:431〜4
34;Rosenfeldら(1992)、Cell、68:143〜155)
。さらに、ヒト癌における原因物質としてアデノウイルスを確立しようとする広
範な研究は、一様に否定的であった(Green,M.ら(1979) Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA,76:6606)。
【0374】 本発明において有用である適切なアデノウイルスベクターが、例えば、Koz
arskyおよびWilson,Curr.Opin.Genet.Devel
. 3:499〜503(1993);Rosenfeldら、Cell 68
:143〜155(1992);Engelhardtら、Human Gen
et.Ther. 4:759〜769(1993);Yangら、Natur
e Genet. 7:362〜369(1994);Wilsonら、Nat
ure 365:691〜692(1993);および米国特許第5,652,
224号に記載されており、これらの文献および特許は本明細書中で参考として
援用される。例えば、アデノウイルスベクターAd2が有用であり、そしてヒト
293細胞にて増殖され得る。これらの細胞は、アデノウイルスのE1領域を含
み、そして構成的にElaおよびElbを発現し、このことは、このベクターか
ら欠失している遺伝子の産物を提供することによって欠損アデノウイルスを補完
する。Ad2に加えて、他の多様なアデノウイルス(例えば、Ad3、Ad5、
およびAd7)もまた、本発明において有用である。
【0375】 好ましくは、本発明において使用されるアデノウイルスは、複製欠損性である
。複製欠損アデノウイルスは、感染性粒子を形成するために、ヘルパーウイルス
および/またはパッケージング細胞株の助けを必要とする。得られたウイルスは
、細胞に感染する能力があり、そしてプロモーターに作動可能に連結された目的
のポリヌクレオチドを発現し得るが、ほとんどの細胞にて複製し得ない。複製欠
損アデノウイルスは、次の遺伝子のすべてまたは一部のうちの1つ以上にて欠失
され得る:E1a、E1b、E3、E4、E2aまたはL1〜L5。
【0376】 特定の他の実施形態において、アデノ随伴ウイルス(AAV)を使用して、エ
キソビボまたはインビボでこの細胞を操作する。AAVは、感染性粒子を生成す
るためにヘルパーウイルスを必要とする、天然に存在する欠損ウイルスである(
Muzyczka,N.,Curr.Topics in Microbiol
.Immunol.158:97(1992))。AAVはまた、非分裂細胞の
中にそのDNAを組み込み得る数少ないウイルスの中の1つである。300塩基
対程度の小さいAAVを含むベクターがパッケージされ得、そして組み込み得る
が、外来性DNAのためのスペースは約4.5kbに限られる。そのようなAA
Vの生成および使用の方法は当該分野で公知である。例えば、米国特許第5,1
39,941号、同第5,173,414号、同第5,354,678号、同第
5,436,146号、同第5,474,935号、同第5,478,745号
および同第5,589,377号を参照のこと。
【0377】 例えば、本発明において使用するために適切なAAVベクターは、DNA複製
、キャプシド形成、および宿主細胞組み込みに必要な配列すべてを含む。Sam
brookら、Molecular Cloning:A Laborator
y Manual、Cold Spring Harbor Press(19
89)において見い出される方法のような、標準的クローニング方法を使用して
、ポリヌクレオチド構築物を、このAAVベクターに挿入する。次いで、リポフ
ェクション、エレクトロポレーション、リン酸カルシウム沈殿などを含む、任意
の標準的技術を使用して、この組換えAAVベクターを、ヘルパーウイルスに感
染しているパッケージング細胞にトランスフェクトする。適切なヘルパーウイル
スとしては、アデノウイルス、サイトメガロウイルス、ワクシニアウイルス、ま
たはヘルペスウイルスが挙げられる。一旦パッケージング細胞がトランスフェク
トおよび感染されると、それらはそのポリヌクレオチド構築物を含む感染性AA
Vウイルス粒子を生成する。次いで、エキソビボまたはインビボのいずれかで、
これらのウイルス粒子を使用して真核生物細胞を形質導入する。この形質導入細
胞は、そのゲノムに組み込まれたポリヌクレオチド構築物を含み、そして本発明
のポリペプチドを発現する。
【0378】 遺伝子治療の別の方法は、相同組換え(例えば、米国特許第5,641,67
0号、1997年6月24日発行;国際公開第WO96/29411号、199
6年9月26日公開;国際公開第WO94/12650号、1994年8月4日
公開;Kollerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86
:8932〜8935(1989);およびZijlstraら、Nature
342:435〜438(1989)を参照のこと)を介して、異種制御領域
および内在性ポリヌクレオチド配列(例えば、本発明のポリペプチドをコードし
ている配列)を作動可能に連結する工程を含む。この方法は、標的細胞中に存在
しているが、通常はその細胞中で発現しないかまたは所望するよりも低いレベル
で発現する、遺伝子の活性化を含む。
【0379】 当該分野で既知の標準的技術を使用して、ポリヌクレオチド構築物を作製する
。この構築物は、プロモーターを、そのプロモーターに隣接した標的化配列とと
もに含む。適切なプロモーターが、本明細書中に記載されている。標的化配列は
、プロモーター−標的化配列と内在性配列との相同組換えを可能にするに十分に
その内在性配列に対して相補的である。標的化配列は、所望される内在性ポリヌ
クレオチド配列の5’末端の十分近くに存在し、それゆえ、相同組換えに際して
、そのプロモーターは、その内在性配列に作動可能に連結される。
【0380】 このプロモーターおよび標的化配列は、PCRを使用して増幅され得る。好ま
しくは、この増幅されたプロモーターは、5’末端および3’末端に別の制限酵
素部位を含む。好ましくは、第1の標的化配列の3’末端は、増幅されたプロモ
ーターの5’末端と同じ制限酵素部位を含み、そして第2の標的化配列の5’末
端は、増幅されたプロモーターの3’末端と同じ制限部位を含む。増幅されたプ
ロモーターおよび標的化配列を消化し、そしてともに連結する。
【0381】 裸のポリヌクレオチドとしてか、もしくは上記により詳細に記載されるような
リポソーム、ウイルス配列、ウイルス粒子、ウイルス全体、リポフェクション、
沈殿剤などのようなトランスフェクション促進剤と一緒にかのいずれかで、この
プロモーター−標的化配列構築物を細胞に送達する。直接針注射、静脈内注射、
局所投与、カテーテル注入、粒子加速器などを含む任意の方法により、Pプロモ
ーター−標的化配列を送達し得る。この方法を、下記により詳細に記載する。
【0382】 プロモーター−標的化配列構築物は、細胞により取り込まれる。この構築物と
内在性配列との間に相同組換えが起こり、その結果、内在性配列は、このプロモ
ーターの制御下に配置される。次いで、このプロモーターは、内在性配列の発現
を駆動する。
【0383】 好ましくは、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、そのタ
ンパク質の分泌を促進する分泌シグナル配列を含む。代表的に、このシグナル配
列は、コード領域の5’末端に向かってかまたは5’末端で発現される、そのポ
リヌクレオチドのコード領域に位置する。このシグナル配列は、目的のポリヌク
レオチドに対して同種であってもよいしまたは異種であってもよく、そしてトラ
ンスフェクトされる細胞に対して同種であってもよいしまたは異種であってもよ
い。さらに、当該分野で公知の方法を使用して、このシグナル配列は化学合成さ
れ得る。
【0384】 その投与形態によって、治療効果を提供するのに十分な量にて1つ以上の分子
が発現される限り、上記のポリヌクレオチド構築物のうちのいずれかの任意の投
与形態が使用され得る。これは、直接針注射、全身性注射、カテーテル注入、バ
イオリスティック(biolistic)注射器、粒子加速器(すなわち、「遺
伝子銃」)、ゲルフォームスポンジデポー(depot)、他の市販デポー(d
epot)物質、浸透圧ポンプ(例えば、Alzaミニポンプ)、経口用または
坐剤用の固形(錠剤または丸剤)薬学的処方物、および手術中のデカンティング
(decanting)または局所適用を含む。例えば、ラット肝臓およびラッ
ト脾臓へのリン酸カルシウム沈澱した裸のプラスミドの直接注射、または門脈へ
のタンパク質被覆プラスミドの直接注射は、ラット肝臓における外来遺伝子の遺
伝子発現をもたらした(Kanedaら、Science、243:375(1
989))。
【0385】 局所投与の好ましい方法は、直接注射によるものである。好ましくは、送達ビ
ヒクルと複合体を形成した本発明の組換え分子は、動脈領域内部に直接注射によ
り投与されるか、または動脈領域内部に局所投与される。動脈領域内部での組成
物の局所投与とは、その組成物を動脈内に数センチメートル、好ましくは数ミリ
メートルで注射することを言う。
【0386】 局所投与の別の方法は、本発明のポリヌクレオチド構築物を外科的創傷中また
は外科的創傷の周囲に接触させることである。例えば、患者は手術を経験し得、
そしてこのポリヌクレオチド構築物がその創傷の内側の組織の表面上にコーティ
ングされ得るか、またはこの構築物が、その創傷の内側の組織の領域に注入され
得る。
【0387】 全身投与に有用な治療組成物は、本発明の標的化された送達ビヒクルと複合体
を形成した本発明の組換え分子を含む。全身投与で使用するために適切な送達ビ
ヒクルは、特定部位に対してそのビヒクルを標的化するリガンドを含むリポソー
ムを含む。
【0388】 全身投与の好ましい方法としては、静脈内注射、エアロゾル、経口および経皮
(局所的)送達が挙げられる。当該分野で標準的な方法を使用して、静脈内注射
が実行され得る。当該分野で標準的な方法を使用して、エアロゾル送達もまた実
行され得る(例えば、本明細書中で参考として援用される、Stribling
ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 189:11277〜1
1281(1992)を参照のこと)。動物の腸内の消化酵素による分解に耐え
る能力をもつキャリアに対して本発明のポリヌクレオチド構築物を複合体形成す
ることにより、経口送達は実行され得る。そのようなキャリアの例としては、当
該分野で公知であるもののような、プラスチックカプセルまたは錠剤が挙げられ
る。皮膚内へ通過可能な親油性試薬(例えば、DMSO)と本発明のポリヌクレ
オチド構築物を混合することによって、局所的送達は実行され得る。
【0389】 送達される物質の有効量を決定することは、例えば、その物質の化学構造およ
び生物学的活性、動物の年齢および体重、処置を必要とする正確な状態およびそ
の重症度、ならびに投与経路を含む、多数の因子に依存し得る。処置の頻度は、
1用量あたりの投与されるポリヌクレオチド構築物の量ならびに被験体の健康お
よび病歴のような、多くの因子に依存する。正確な量、投薬回数および投薬のタ
イミングは、主治医または主治獣医により決定される。
【0390】 本発明の治療的組成物は、任意の動物に、好ましくは哺乳動物および鳥類に投
与され得る。好ましい哺乳動物としては、ヒト、イヌ、ネコ、マウス、ラット、
ウサギ、ヒツジ、ウシ、ウマおよびブタが挙げられ、特にヒトが好ましい。
【0391】 (生物学的活性) 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチドまたはアゴニストもしくはア
ンタゴニストをアッセイに使用し、1つ以上の生物学的活性について試験し得る
。本発明のこれらのポリヌクレオチドもしくはポリペプチドまたはアゴニストも
しくはアンタゴニストが、特定のアッセイにおいて活性を示す場合、これらの分
子はその生物学的活性に関連した疾患に関与し得るようである。従って、このポ
リヌクレオチドもしくはポリペプチドおよびアゴニストもしくはアンタゴニスト
は、関連した疾患を処置するために使用され得る。
【0392】 タンパク質のPTPaseファミリーのメンバーは、細胞シグナル伝達(例え
ば、細胞の増殖、分化、生存、代謝、運動および分泌)に関連する生物学的活性
に関与すると考えられている。従って、本発明の組成物(本発明のポリヌクレオ
チド、ポリペプチドおよび抗体、ならびにそれらのフラグメントおよび改変体を
含む)は、異常な細胞シグナル伝達活性に関連する疾患および/または障害の診
断、検出および/または処置に使用され得る。好ましい実施形態において、本発
明の組成物(本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチドおよび抗体、ならびにそ
れらのフラグメントおよび改変体を含む)は、癌および他の増殖障害(例えば、
慢性骨髄性白血病ならびに/または以下の「過剰増殖障害」および「細胞レベル
での疾患」の節に記載の他の疾患および障害)、軸索突起の成長、細胞接着、組
織治癒障害、および免疫系障害(例えば、X連鎖無ガンマグロブリン血症、重症
複合型免疫不全、ならびに/または以下の「免疫活性」の節に記載の疾患および
障害)に関連する疾患および/または障害の診断、検出および/または処置に使
用され得る。
【0393】 より一般に、この遺伝子に対応するポリヌクレオチド、翻訳産物および抗体は
、以下の系に関連する疾患および/または障害の診断、検出および/または処置
に有用であり得る。
【0394】 (免疫活性) 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストは、例えば、免疫細胞の増殖、分化もしくは動員(走化性
)を活性化または阻害することによる、免疫系の疾患、障害および/または状態
を処置、予防、診断および/または予後診断において有用であり得る。免疫細胞
は、造血と呼ばれるプロセスを介して発生し、多能性幹細胞から骨髄性細胞(血
小板、赤血球、好中球およびマクロファージ)およびリンパ系細胞(Bリンパ球
およびTリンパ球)を生成する。これらの免疫疾患、障害および/または状態の
病因は、遺伝的、身体的(somatic)(例えば、癌およびいくつかの自己
免疫性障害)、後天的(例えば、化学療法もしくは毒素による)または感染的で
あり得る。さらに、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/ま
たはアゴニストもしくはアンタゴニストは、特定の免疫系の疾患または障害のマ
ーカーまたは検出物質(detector)として使用され得る。
【0395】 別の実施形態において、本発明のポリペプチド、あるいはそのポリペプチドに
対応するポリヌクレオチド、抗体、アゴニストまたはアンタゴニストは、免疫系
の疾患および障害を処置するためおよび/または本発明のポリペプチドが発現さ
れる組織(表3、第2列(ライブラリーコード)に開示される1、2、3、4、
5またはそれ以上の組織を含む)に関連する細胞によって生じた免疫応答を阻害
または増強するために使用され得る。
【0396】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストは、免疫不全症(先天性または後天性の免疫不全症の両方
を含む)の処置、予防、診断および/または予後に有用であり得る。免疫グロブ
リンレベル、B細胞機能および/またはB細胞数が減少するB細胞免疫不全症の
例としては、以下が挙げられる:X連鎖無ガンマグロブリン血症(ブルートン病
)、X連鎖小児性無ガンマグロブリン血症、過剰IgMを伴うX連鎖免疫不全症
、過剰IgMを伴う非X連鎖免疫不全症、X連鎖リンパ球増殖症候群(XLP)
、無ガンマグロブリン血症(先天性および後天性無ガンマグロブリン血症を含む
)、成体発症無ガンマグロブリン血症、後期発症無ガンマグロブリン血症、異常
ガンマグロブリン血症、低ガンマグロブリン血症、不特定(unspecife
d)低ガンマグロブリン血症、劣性無ガンマグロブリン血症(スイス型)、選択
的IgM欠損症、選択的IgA欠損症、選択的IgGサブクラス欠損症、IgG
サブクラス欠損症(IgA欠損症を伴うかまたは伴わない)、Ig欠損症(Ig
Mの増加を伴う)、IgGおよびIgA欠損症(IgMの増加を伴う)、正常な
IgまたはIgの上昇を伴う抗体欠損症、Ig重鎖欠乏、κ鎖欠損症、B細胞リ
ンパ球増殖障害(BLPD)、分類不能型免疫不全(CVID)、分類不能型免
疫不全(CVI)(後天性)、および一過性乳児低ガンマグロブリン血症。
【0397】 特定の実施形態において、毛細血管拡張性運動失調または毛細血管拡張性運動
失調に関連する状態が、本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチド、および
/またはそのアゴニストもしくはアンタゴニストを使用して、処置、予防、診断
および/または予後診断され得る。
【0398】 T細胞および/またはB細胞の機能および/または数が減少される先天性の免
疫不全症の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:ディ・ジ
ョージ異常、重症複合型免疫不全(SCID)(X連鎖SCID、常染色体劣性
SCID、アデノシンデアミナーゼ欠損症、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ
(PNP)欠損症、クラスII MHC欠損症(不全リンパ球症候群)、ヴィス
コット−オールドリッチ症候群、および毛細血管拡張性運動失調を含むが、これ
らに限定されない)、胸腺発育不全、3次および4次咽頭嚢症候群、22q11
.2欠損、慢性粘膜皮膚カンジダ症、ナチュラルキラー細胞欠損症(NK)、特
発性CD4+Tリンパ球減少症、優性T細胞欠損(不特定)を伴う免疫不全症、
および細胞媒介免疫の不特定免疫不全症。
【0399】 特定の実施形態において、ディ・ジョージ異常またはディ・ジョージ異常に関
連する状態が、本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチド、またはそのアン
タゴニストもしくはアゴニストを使用して、処置、予防、診断および/または予
後診断され得る。
【0400】 本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドおよび/またはそのアゴニスト
もしくはアンタゴニストを使用して処置、予防、診断および/または予後診断さ
れ得る、他の免疫不全症としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない
:慢性肉芽腫症、チェディアック−東病、ミエロペルオキシダーゼ欠損症、リン
パ球グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ欠損症、X連鎖リンパ球増殖症候
群(XLP)、リンパ球接着欠損症、補体成分欠損症(C1、C2、C3、C4
、C5、C6、C7、C8および/またはC9欠損症を含む)、網様発育不全、
胸腺リンパ形成不全、胸腺腫を伴う発育不全、重篤な先天性リンパ球減少症、免
疫不全症を伴う形成異常、新生児好中球減少症、短肢小人症、およびIgによる
免疫不全症を共存するネゼロフ症候群。
【0401】 好ましい実施形態において、これらの免疫不全症および/または上記の免疫不
全症に関連する状態は、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および
/またはそのアゴニストもしくはアンタゴニストを使用して処置、予防、診断お
よび/または予後診断され得る。
【0402】 好ましい実施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体
および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、免疫不全個体間で免疫応
答性をブーストするための薬剤として使用され得る。特定の実施形態において、
本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストもし
くはアンタゴニストは、B細胞および/またはT細胞免疫不全個体間で免疫応答
性をブーストするための薬剤として使用され得る。
【0403】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストは、自己免疫障害の処置、予防、診断および/または予後
診断において有用であり得る。多くの自己免疫障害は、免疫細胞によって自己物
質を外来物質として不適切に認識されることによって生じる。この不適切な認識
は、宿主組織の破壊を誘導する免疫応答を生じる。従って、免疫応答(特に、T
細胞の増殖、分化または走化性)を阻害し得る本発明のポリヌクレオチドおよび
ポリペプチドの投与は、自己免疫障害の予防における効果的な治療であり得る。
【0404】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストによって処置、予防、診断および/または予後診断され得
る自己免疫疾患または障害としては、以下の1以上が挙げられるが、これらに限
定されない:全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、強直性脊椎炎、多発
性硬化症、自己免疫性甲状腺炎、橋本甲状腺病、自己免疫溶血性貧血、溶血性貧
血、血小板減少症、自己免疫血小板減少症紫斑病、自己免疫新生児血小板減少症
、特発性血小板減少症紫斑病、紫斑病(例えば、ヘーノホ−シェーンライン紫斑
病)、自己免疫性血球減少症、グッドパスチャー症候群、尋常性天疱瘡、重症筋
無力症、グレーブス病(甲状腺機能亢進症)、およびインスリン耐性糖尿病。
【0405】 本発明の組成物で処置、予防および/または診断され得る自己免疫成分を有す
るであろうさらなる障害としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない
:II型コラーゲン誘導性関節炎、抗リン脂質症候群、皮膚炎、アレルギー性脳
脊髄炎、心筋炎、再発性多発性軟骨炎、リウマチ性心疾患、神経炎、ブドウ膜炎
眼炎、多発性内分泌腺症、ライター病、スティッフマン症候群、自己免疫肺炎、
自閉症、ギヤン−バレー症候群、インスリン依存性糖尿病、および自己免疫炎症
性眼障害。
【0406】 本発明の組成物で処置、予防、診断および/または予後診断され得る自己免疫
成分を有するであろうさらなる障害としては、以下が挙げられるが、これらに限
定されない:抗コラーゲン抗体を伴う強皮症(例えば、核小体および他の核抗体
によってしばしば特徴付けられる)、混合結合組織病(例えば、可溶性核抗原(
例えば、リボ核タンパク質)に対する抗体によってしばしば特徴付けられる)、
多発性筋炎(例えば、非ヒストンANAによってしばしば特徴付けられる)、悪
性貧血(例えば、抗壁細胞、ミクロソーム、および内因子抗体によってしばしば
特徴付けられる)、特発性アジソン病(例えば、体液性および細胞媒介性の副腎
細胞傷害性によってしばしば特徴付けられる)、不妊症(例えば、抗精子抗体に
よってしばしば特徴付けられる)、糸球体腎炎(例えば、糸球体基底膜抗体また
は免疫複合体によってしばしば特徴付けられる)、水疱性類天疱瘡(例えば、基
底膜におけるIgGおよび補体によってしばしば特徴付けられる)、シューグレ
ン症候群(例えば、多組織抗体および/または特定の非ヒストンANA(SS−
B)によってしばしば特徴付けられる)、糖尿病(例えば、細胞媒介性および体
液性島細胞抗体によってしばしば特徴付けられる)、およびアドレナリン作用性
薬物耐性(ぜん息または嚢胞性線維症を伴うアドレナリン作用性薬物耐性を含む
)(例えば、β−アドレナリン作用性レセプター抗体によってしばしば特徴付け
られる)。
【0407】 本発明の組成物で処置、予防、診断および/または予後診断され得る自己免疫
成分を有するであろうさらなる障害としては、以下が挙げられるが、これらに限
定されない:慢性活動性肝炎(例えば、平滑筋抗体によってしばしば特徴付けら
れる)、原発性胆汁性肝硬変(例えば、ミトコンドリア抗体によってしばしば特
徴付けられる)、他の内分泌腺不全(例えば、いくつかの場合における特異的組
織抗体によってしばしば特徴付けられる)、白斑(例えば、メラノサイト抗体に
よってしばしば特徴付けられる)、脈管炎(例えば、血管壁におけるIgおよび
補体ならびに/または低い血清補体によってしばしば特徴付けられる)、MI後
(例えば、心筋抗体によってしばしば特徴付けられる)、心臓切開症候群(例え
ば、心筋抗体によってしばしば特徴付けられる)、じんま疹(例えば、IgEに
対するIgGおよびIgM抗体によってしばしば特徴付けられる)、アトピー性
皮膚炎(IgEに対するIgGおよびIgM抗体によってしばしば特徴付けられ
る)、ぜん息(例えば、IgEに対するIgGおよびIgM抗体によってしばし
ば特徴付けられる)、ならびに多くの他の炎症性、肉芽腫性、変性および萎縮性
障害。
【0408】 好ましい実施形態において、これらの自己免疫疾患および障害ならびに/また
は上記のこれらの疾患および障害に関連する障害および/または状態は、例えば
、本発明のアンタゴニストまたはアゴニスト、ポリペプチドまたはポリヌクレオ
チドもしくは抗体を使用して、処置、予防、診断および/または予後診断される
。特定の好ましい実施形態において、慢性関節リウマチは、本発明のポリヌクレ
オチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストもしくはアンタゴニスト
を使用して、処置、予防および/または診断される。
【0409】 別の特定の好ましい実施形態において、全身性エリテマトーデスが、本発明の
ポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストもしくはアン
タゴニストを用いて処置、予防、診断および/または予測される。別の特定の好
ましい実施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体およ
び/またはアゴニストもしくはアンタゴニストを用いて、特発性血小板減少性紫
斑病が処置、予防および/または診断される。別の特定の好ましい実施形態にお
いて、IgAネフロパシーは、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体
、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストを用いて、処置、予防およ
び/または診断される。
【0410】 好ましい実施形態において、自己免疫疾患および自己免疫障害ならびに/また
は上記の疾患および障害と関連する状態は、本発明のポリヌクレオチド、ポリペ
プチド、抗体および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストを用いて、処置
、予防、診断および/または予測される。
【0411】 好ましい実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド
および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、免疫抑制剤として使用さ
れる。
【0412】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニスト
もしくはアンタゴニストは、造血細胞の疾患、障害および/または状態の処置、
予防、予測および/または診断において有用であり得る。本発明のポリヌクレオ
チド、ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニスト
は、白血球減少症、好中球減少症、貧血、および血小板減少症が挙げられるが、
それらに限定されない、特定の(または多くの)型の造血細胞の減少に関連した
疾患、障害および/または状態を処置または予防する試みにおいて、多能性幹細
胞を含む造血細胞の分化および増殖を増加させるために用いられ得る。あるいは
、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニスト
もしくはアンタゴニストは、組織球増殖症が挙げられるが、それらに限定されな
い、特定の(または多くの)型の造血細胞の減少に関連した疾患、障害および/
または状態を処置または予防する試みにおいて、多能性幹細胞を含む造血細胞の
分化および増殖を増加させるために用いられ得る。
【0413】 アレルギー反応および状態(例えば、喘息(特にアレルギー性喘息)または他
の呼吸障害)はまた、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、および
/またはそれらのアゴニストもしくはアンタゴニストを用いて、処置、予防、診
断および/または予測され得る。さらに、これらの分子は、アナフィラキシー、
抗原性分子に対する過敏性、または血液型不適合を処置、予防、予測および/ま
たは診断するために用いられ得る。
【0414】 さらに、本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチド、および/またはその
アゴニストもしくはアンタゴニストは、IgE媒介アレルギー応答を処置、予防
、診断および/または予測するために使用され得る。このようなアレルギー反応
としては、喘息、鼻炎および湿疹が挙げられるが、これらに限定されない。特定
の実施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、インビトロまたはインビボにおい
てIgE濃度の調節に有用であり得る。
【0415】 さらに、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴ
ニストもしくはアンタゴニストは、炎症状態の診断、予測、予防および/または
処置に使用される。例えば、本発明のポリペプチド、抗体、もしくはポリヌクレ
オチド、および/または本発明のアゴニストもしくはアンタゴニストは、炎症応
答に関与する細胞の活性化、増殖および/または分化を阻害し得る。これらの分
子を使用して、慢性および急性の両方の状態の炎症状態を、予防および処置し得
る。このような炎症状態は以下を含むがこれらに限定されない。例えば、感染に
関連する炎症(例えば、敗血症性ショック、敗血症、または全身炎症応答症候群
)、虚血再灌流傷害に関連する炎症、内毒素致死に関連する炎症、補体媒介性超
急性拒絶に関連する炎症、腎炎に関連する炎症、サイトカインまたはケモカイン
が誘導する肺傷害に関連する炎症、炎症性腸疾患に関連する炎症、クローン病に
関連する炎症またはサイトカイン(例えば、TNFまたはIL−1)の過剰生成
から生じる炎症、呼吸器障害(例えば、喘息およびアレルギー);胃腸障害(例
えば、炎症性腸疾患);癌(例えば、胃癌、卵巣癌、肺癌、膀胱癌、肝臓癌、お
よび乳癌);CNS障害(例えば、多発性硬化症、虚血性脳損傷、および/また
は発作、外傷性脳損傷、神経変性性障害(例えば、パーキンソン病およびアルツ
ハイマー病)、AIDS関連痴呆、およびプリオン病);心血管障害(例えば、
アテローム性動脈硬化症、心筋炎、心血管疾患、および心肺バイパス合併症);
ならびに炎症によって特徴付けられる多くのさらなる疾患、状態、および障害(
例えば、肝炎、慢性関節リウマチ、痛風、外傷、膵炎、サルコイドーシス、皮膚
炎、腎虚血再還流障害、グレーヴス病、全身性エリテマトーデス、真性糖尿病、
および同種異系移植拒絶)。
【0416】 炎症は、基礎的な防御機構なので、炎症障害は、実質的に体の任意の組織に影
響を与え得る。従って、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチドおよび抗体な
らびにそのアゴニストもしくはアンタゴニストは、以下を挙げられるがこれらに
限定されない、組織特異的炎症障害の処置に使用される。副腎炎、肺胞炎、胆管
炎、虫垂炎、亀頭炎、眼瞼炎、気管支炎、滑液胞炎、心臓炎、蜂巣炎、子宮管炎
、胆嚢炎、声帯炎、蝸牛炎、大腸炎、結膜炎、膀胱炎、皮膚炎、憩室炎、脳炎、
心内膜炎、食道炎、耳管炎、繊維組織炎、濾胞炎、胃炎、胃腸炎、歯肉炎、舌炎
、肝脾炎、角膜炎、迷路炎、喉頭炎、リンパ管炎、乳腺炎、縦隔炎、髄膜炎、子
宮炎、粘膜炎、心筋炎、筋炎、鼓膜炎、腎炎、神経炎、精巣炎、骨髄炎、耳炎、
心膜炎、腱周囲炎、腹膜炎、喉頭炎、静脈炎、灰白髄炎、前立腺炎、歯髄炎、網
膜炎、鼻炎、卵管炎、強膜炎、強膜脈絡膜炎、陰嚢炎、静脈洞炎、脊椎炎、脂肪
組織炎、口内炎、滑膜炎、耳管炎、腱炎、扁桃炎、尿道炎、および膣炎。
【0417】 特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、もしくはポリヌクレ
オチド、および/またはそれらのアゴニストもしくはアンタゴニストは、器官移
植拒絶および対宿主性移植片病の診断、予測、予防および/または処置に有用で
ある。器官拒絶は、免疫応答を通した移植された組織の宿主免疫細胞破壊によっ
て起こる。同様に、免疫反応はまた、GVHDに関するが、この場合、外来の移
植された免疫細胞が、宿主組織を破壊する。本発明のポリペプチド、抗体、もし
くはポリヌクレオチドおよび/またはそのアゴニストもしくはアンタゴニスト(
免疫応答、特にT細胞の活性化、増殖、分化、または走化性を阻害する)は、器
官拒絶またはGVHDを予防するのに有効な治療であり得る。特定の実施形態に
おいて、本発明のポリペプチド、抗体、もしくはポリヌクレオチドおよび/また
はそのアゴニストもしくはアンタゴニスト(免疫応答、特にT細胞の活性化、増
殖、分化、または走化性を阻害する)は、実験的アレルギー拒絶および超急性異
種移植拒絶を予防するのに有効な治療であり得る。
【0418】 他の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、もしくはポリヌクレオ
チド、および/またはそれらのアゴニストもしくはアンタゴニストは、以下に挙
げられるが、それらに限定されない、免疫複合疾患の診断、予測、予防および/
または処置に有用であり得る。血清病、後連鎖球菌性糸球体腎炎(post s
treptococcal glomerulonephritis)、結節性
多発動脈炎、および免疫複合誘導性脈管炎。
【0419】 本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、および/またはそれらのア
ゴニストもしくはアンタゴニストは、感染性因子の処置、検出および/または予
防に使用され得る。例えば、免疫応答を増大することによって、特にB細胞およ
び/またはT細胞の増殖、活性化および/または分化を増大することによって、
感染性疾患は、処置、検出、および/または予防され得る。免疫応答は、既存の
免疫応答を増大するか、または新しい免疫応答を惹起するかのいずれかによって
、増大され得る。あるいは、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体お
よび/またはアゴニストもしくはアンタゴニストはまた、免疫応答の必然的な惹
起なしに、感染性因子(感染性因子の適用列挙の節などで述べる)を直接阻害し
得る。
【0420】 別の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、お
よび/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、抗原に対する免疫応答を増
大するワクチンアジュバントとして使用される。特定の実施形態において、本発
明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、および/またはアゴニストもしく
はアンタゴニストは、腫瘍特異的な免疫応答を増大するアジュバントとして使用
される。
【0421】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、抗ウイルス免疫応答
を増大するためのアジュバントとして使用される。アジュバントとして本発明の
組成物を用いて増強され得る抗ウイルス免疫応答としては、ウイルスおよび本明
細書において記載されるかさもなければ当該分野で公知のウイルス関連疾患もし
くは症状が挙げられる。特定の実施形態において、本発明の組成物は、以下:A
IDS、髄膜炎、デング、EBV、および肝炎(例えば、B型肝炎)からなる群
より選択される、ウイルス、疾患または症状に対する免疫応答を増強するための
アジュバントとして用いられる。別の特定の実施形態において、本発明の組成物
は、以下:HIV/AIDS、RSウイルス、デング、ロタウイルス、日本脳炎
、インフルエンザAおよびB、パラインフルエンザ、麻疹、サイトメガロウイル
ス、狂犬病、Juninウイルス、チクングニヤウイルス、リフトバレー熱、単
純疱疹、および黄熱病からなる群より選択されるウイルス、疾患または症状に対
する免疫応答を増強するアジュバントとして用いられる。
【0422】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、抗細菌免疫応答また
は抗真菌免疫応答を増大するためのアジュバントとして使用される。アジュバン
トとして本発明の組成物を使用して増大され得る抗細菌免疫応答または抗真菌免
疫応答としては、細菌または真菌、および本明細書中に記載されるか、または、
さもなくば当該分野で公知の疾患または症状に関連する細菌または真菌が挙げら
れる。特定の実施形態において、本発明の組成物は、細菌または真菌、疾患、ま
たは症状(これは、破傷風、ジフテリア、ボツリスム、およびB型髄膜炎からな
る群から選択される)に対する免疫応答を増大するためのアジュバントとして使
用される。
【0423】 別の特定の実施形態において、本発明の組成物は、細菌または真菌、疾患、ま
たは症状(これは、Vibrio cholerae、Mycobacteri
um leprae、Salmonella typhi、Salmonell
a paratyphi、Meisseria meningitidis、S
treptococcus pneumoniae、Group B stre
ptococcus、Shigella spp.、Enterotoxige
nic Escherichia coli、Enterohemorrhag
ic E.coli、およびBorrelia burgdorferiからな
る群から選択される)に対する免疫応答を増大するためのアジュバントとして使
用される。
【0424】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、抗寄生生物免疫応答
を増大するためのアジュバントとして使用される。アジュバントとして本発明の
組成物を使用して増大され得る抗寄生生物免疫応答としては、寄生生物、および
本明細書中に記載されるかまたはさもなくば、当該分野で公知の疾患または症状
に関連する寄生生物が挙げられる。特定の実施形態において、本発明の組成物は
、寄生生物に対する免疫応答を増大するためのアジュバントとして使用される。
別の特定の実施形態において、本発明の組成物は、Plasmodium(マラ
リア)またはLeishmaniaに対する免疫応答を増大するためのアジュバ
ントとして使用される。
【0425】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストはまた、例えば、単核性
食細胞の漸増および活性化を予防することによって、珪胚症、サイコイドーシス
、および特発性肺線維症を含む感染疾患の処置に使用され得る。
【0426】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、本発明のポリペプチ
ドに対する免疫介在応答を阻害するか、または増大する抗体の産生のための抗体
として使用される。
【0427】 1つの実施形態として、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、お
よび/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、免疫系をブーストし、1つ
以上の抗体(例えば、IgG、IgA、IgM、およびIgE)の量の増大を生
じ、高い親和性の抗体産生および免疫グロブリンクラス転換(例えば、IgG、
IgA、IgMおよびIgE)を誘導し、および/または免疫応答を増大するた
めの動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ハムスター、モルモット、ブタ、
ミニブタ、ニワトリ、ラクダ、ヤギ、ウマ、ウシ、ヒツジ、イヌ、ネコ、非ヒト
霊長類、およびヒト、最も好ましくはヒト)に投与される。
【0428】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、病原体に対するB細
胞応答性の刺激物質として使用される。
【0429】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、T細胞のアクチベー
ターとして使用される。
【0430】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、免疫抑制性治療を受
ける前の、個体の免疫状態を増大させる薬剤として使用される。
【0431】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、より高い親和性抗体
を誘導するための薬剤として使用される。
【0432】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、血清免疫グロブリン
濃度を増加するための薬剤として使用される。
【0433】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、免疫無防備状態の個
体の回復を促進するための薬剤として使用される。
【0434】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、高齢の集団および新
生児の間の免疫応答性をブーストするための薬剤として使用される。
【0435】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、骨髄移植および/ま
たは他の移植(例えば、同種異系または外因性の器官移植)の前、間、または後
の免疫系エンハンサーとして使用される。移植に関して、本発明の組成物は、移
植の前、同時、および/または後に投与され得る。特定の実施形態において、本
発明の組成物は、移植の後、T細胞集団の回復の開始前に投与される。別の特定
の実施形態において、本発明の組成物は、移植の後、T細胞集団の回復の開始後
であるが、B細胞集団の完全な回復の前に最初に投与される。
【0436】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、B細胞機能の後天的
欠損を有する個体間で免疫応答性をブーストするための薬剤として使用される。
ポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチドおよび/またはそれらのアゴニストもし
くはアンタゴニストを投与することによって寛解または処置され得る、B細胞機
能の後天的欠損を生じる状態としては、HIV感染、AIDS、骨髄移植、およ
びB細胞慢性リンパ球性白血病(CLL)が挙げられるが、これらに限定されな
い。
【0437】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、一時的な免疫不全を
有する個体間で免疫応答性をブーストするための薬剤として使用される。ポリペ
プチド、抗体、ポリヌクレオチドおよび/またはそれらのアゴニストもしくはア
ンタゴニストを投与することによって寛解または処置され得る、一時的な免疫不
全を生じる状態としては、ウイルス感染(例えば、インフルエンザ)からの回復
、栄養失調に関連する状態、感染性単核細胞症からの回復、またはストレスに関
連する状態、麻疹からの回復、輸血からの回復および手術からの回復が挙げられ
るが、これらに限定されない。
【0438】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、単球、樹状細胞およ
び/またはB細胞による抗原提示のレギュレーターとして使用される。1つの実
施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および/ま
たはアゴニストもしくはアンタゴニストは、インビトロまたはインビボで抗原提
示を増強するかまたは抗原提示をアンタゴナイズする。さらに、関連する実施形
態において、この抗原提示の増強またはアンタゴナイズは、抗腫瘍処置としてか
または免疫系を調節するために有用であり得る。
【0439】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、個体の免疫系を、T
H1細胞性応答とは反対に、体液性応答(すなわち、TH2)の発生に指向する
ための薬剤として使用される。
【0440】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、腫瘍増殖を誘導し、
従って、腫瘍を抗腫瘍性薬剤に対してより感受性にするための手段として使用さ
れる。例えば、多発性骨髄腫は、緩慢な細胞分裂(dividing)の疾患で
あり、従って、実質的に全ての抗腫瘍性レジメンに対して不応性である。これら
の細胞は、より迅速に増殖させた場合、これらの感受性プロフィールは、おそら
く変化するであろう。
【0441】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、AIDS、慢性リン
パ球障害および/または分類不能性免疫不全症(Common Variabl
e Immunodificiency)のような病理におけるB細胞の産生の
刺激因子として使用される。
【0442】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、手術、外傷または遺
伝的欠陥後のリンパ組織の生成および/または再生のための治療として使用され
る。別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオ
チド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、移植前の骨髄サン
プルの前処理として使用される。
【0443】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、SCID患者の間で
観察されるような免疫不全症/免疫欠損を生じる遺伝性の障害のための遺伝子ベ
ースの治療として使用される。
【0444】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、単球に影響を及ぼす
寄生生物疾患(例えば、リーシュマニア属(Leishmania))に対して
防御するために単球/マクロファージを活性化する手段として使用される。
【0445】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、本発明のポリペプチ
ドによって誘発される分泌サイトカインを調節する手段として使用される。
【0446】 別の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、お
よび/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、獣医学的医療に適用され得
るような、本明細書中に記載の1つ以上の適用において使用される。
【0447】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、外来因子または自己
に対する種々の局面の免疫応答をブロックする手段として使用される。所望され
得る特定の局面の免疫応答をブロックする疾患または状態の例としては、狼瘡お
よび関節炎のような自己免疫障害、ならびに皮膚アレルギー、炎症、腸疾患、損
傷に対する免疫応答性および病原体に関する疾患/障害が挙げられる。
【0448】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、自己免疫疾患(例え
ば、特発性血小板減少性紫斑病、全身性エリテマトーデスおよびMS)に関連す
るB細胞増殖およびIg分泌を妨げるための治療として使用される。
【0449】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、内皮細胞におけるB
細胞および/またはT細胞の遊走のインヒビターとして使用される。この活性は
、組織構造または同属の応答を破壊し、そして例えば、免疫応答の破壊および敗
血症のブロックにおいて有用である。
【0450】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、未定量有意性の単一
クローン性高ガンマグロブリン血症(monoclonal gammopat
hy of undetermined significance)(MGU
S)、ヴァルデンストレーム疾患、関連する特発性単一クローン性高ガンマグロ
ブリン血症、およびプラスマ細胞腫のような疾患における、慢性の高ガンマグロ
ブリン血症事象のための治療として使用される。
【0451】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、例えば、特定の自己
免疫疾患および慢性炎症疾患および感染性疾患における、マクロファージおよび
その前駆体、ならびに好中球、好塩基球、Bリンパ球およびいくつかのT細胞サ
ブセット(例えば、活性化T細胞およびCD8細胞傷害性T細胞ならびにナチュ
ラルキラー細胞)の、ポリペプチド走化性および活性化を阻害するために使用さ
れ得る。自己免疫疾患の例は、本明細書中に記載され、その自己免疫疾患の例と
しては、多発性硬化症およびインスリン依存性糖尿病が挙げられる。
【0452】 本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、および/またはアゴニスト
もしくはアンタゴニストはまた、例えば、好酸球の産生および遊走を妨げること
によって、特発性好酸球増多症候群を処置するために使用され得る。
【0453】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、相補的介在細胞溶解
を増大する、または阻害するために使用される。
【0454】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、抗体依存性細胞性細
胞毒性を増大する、または阻害するために使用される。
【0455】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストはまた、例えば、動脈壁
における単球浸潤を妨げることによって、アテローム性動脈硬化症を処置するた
めに使用され得る。別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体
、ポリヌクレオチド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、成
人呼吸促進症候群(ARDS)を処置するために使用され得る。
【0456】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、創傷および組織の修
復の刺激、新脈管形成の刺激、および/または血管またはリンパの疾患または障
害の修復の刺激において有用であり得る。さらに、本発明のアゴニストおよびア
ンタゴニストは、粘膜表面の再生を刺激するために使用され得る。
【0457】 特定の実施形態において、ポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、および/
またはそれらのアゴニストは、原発性または後天性の免疫不全、欠損性の血清免
疫グロブリン産生、再発性の感染および/または免疫系機能不全によって特徴付
けられる障害を診断、予測、処置および/または予防するために使用される。さ
らに、ポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、および/またはそれらのアゴニ
ストは、関節、骨、皮膚および/または耳下腺の感染、血液由来の感染(例えば
、敗血症、髄膜炎、敗血症性関節炎および/または骨髄炎)、自己免疫疾患(例
えば、本明細書中に開示されるような自己免疫疾患)、炎症性障害、および悪性
疾患、ならびに/あるいはこれらの感染、疾患および/または悪性疾患に関連す
る任意の疾患または障害または状態(CVID、他の原発性免疫不全、HIV疾
患、CLL、再発性気管支炎、静脈洞炎、中耳炎、結膜炎、肺炎、肝炎、髄膜炎
、帯状ヘルペス(例えば、重篤な帯状ヘルペス)および/またはニューモシステ
ィスを含むが、これらに限定されない)を処置または予防するために使用され得
る。本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、および/またはアゴニスト
によって予防、診断、予測、および/または処置され得る他の疾患および傷害と
して、HIV感染、HTLV−BLV感染、リンパ球減少、食細胞殺細菌機能不
全、血小板減少、およびヘモグロビン尿症が挙げられるが、それらに限定されな
い。
【0458】 別の実施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、お
よび/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、分類不能型免疫不全疾患(
Common Variable Immunodeficiency dis
ease)(「CVID」;「後天性無ガンマグロブリン血症」および「後天性
低ガンマグロブリン血症」としても公知である)またはこの疾患のサブセットを
有する個体を、処置および/または診断するために使用される。特定の実施形態
において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および/またはア
ゴニストもしくはアンタゴニストは、免疫細胞あるいは、免疫組織関連癌または
新生物を含む癌または新生物の診断、予測、予防および/または処置に使用され
得る。本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニ
ストもしくはアンタゴニストによって、予防、診断または処置され得る癌または
新生物の例として、以下に挙げられるが、それらに限定されない。急性骨髄性白
血病、慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、急性リンパ性白血
病(ALL)、慢性リンパ性白血病、プラスマ細胞腫、多発性骨髄腫、バーキッ
トリンパ腫、EBV変換性(EBV−transformed)疾患、および/
または本明細書中の他の箇所で「過剰増殖障害」と題される節に記載される疾患
および障害。
【0459】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、ラージB細胞リンパ
腫の細胞増殖を減少するための治療として使用される。
【0460】 別の特定の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、慢性骨髄性白血病に
関連するB細胞およびIgの関与を減少する手段として使用される。
【0461】 特定の実施形態において、本発明の組成物は、B細胞免疫不全個体(例えば、
部分的または完全な脾臓摘出術をうけた個体など)の間で免疫応答性をブースト
するための因子として使用される。例えば、本発明のアンタゴニストとしては、
結合抗体および/または阻害抗体、アンチセンス核酸、リボザイムあるいは可溶
性形態の本発明のポリペプチド(例えば、Fc融合タンパク質;例えば、実施例
9を参照のこと)が挙げられる。例えば、本発明のアゴニストとしては、結合抗
体および/または刺激抗体、ならびに可溶性形態のポリペプチド(例えば、Fc
融合タンパク質;例えば、実施例9を参照のこと)が挙げられる。本発明のポリ
ペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、および/またはアゴニストもしくはアンタ
ゴニストは、例えば、本明細書中に記載されるように、薬学的に受容可能なキャ
リアを用いた組成物として使用され得る。
【0462】 別の実施形態において、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチド、お
よび/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、機能的な内因性抗体分子を
産生できないか、さもなければ易感染性の内因性免疫系を有するが、別の動物由
来の再構成されたか、または部分的に再構成された免疫系の手段によってヒト免
疫グロブリン分子を産生し得る、動物(上記に列挙した動物を含むがこれに限定
されず、またトランスジェニック動物も含む)へ投与される(例えば、公開され
たPCT公開番号、WO98/24893、WO96/34096、WO96/
33735、およびWO91/10741を参照のこと)。このような動物への
本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチドおよび/またはアゴニスト、も
しくはアンタゴニストの投与は、本発明のポリペプチド、抗体、ポリヌクレオチ
ドおよび/またはアゴニスト、もしくはアンタゴニストに対するモノクローナル
抗体の産生に有用である。
【0463】 (血液関連障害) 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニスト
もしくはアンタゴニストを使用して、止血性活性(出血を止めること)または血
栓崩壊活性(血餅形成)を調節し得る。例えば、止血活性または血栓崩壊活性を
増大させることにより、本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、およ
び/またはアゴニストもしくはアンタゴニストを使用し、血液凝固の疾患、障害
および/または状態(例えば、無線維素原血症、因子欠損症、血友病)、血液血
小板の疾患、障害および/または状態(例えば、血小板減少症)、あるいは外傷
、手術または他の原因から生じる創傷を処置または予防し得る。あるいは、止血
活性または血栓崩壊活性を減少させ得る本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチ
ド、抗体および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストを使用し、凝血を阻
害または溶解し得る。心臓発作(梗塞)、発作(stroke)または瘢痕の処
置または予防において、これらの分子は重要であり得る。
【0464】 特定の実施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、
および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、血栓症、動脈血栓症、静
脈血栓症、血栓塞栓症、肺塞栓症、アテローム硬化症、心筋梗塞、一過性脳虚血
発作、不安定狭心症の予防、診断、予測および/または処置に使用され得る。特
定の実施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、およ
び/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、伏在静脈移植片の閉塞の予防
のため血管形成術の手順に伴い得るような処置した周囲で起きる血栓症(per
iprocedural thrombosis)の危険性を減らすために、非
リウマチ性心房細動を含む心房細動を有する患者における発作の危険性を減らす
ために、人工心臓弁および/または増帽弁疾患に関連した塞栓症の危険性を減ら
すために、使用され得る。本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、お
よび/またはアゴニストもしくはアンタゴニストのための他の使用としては、体
外装置(例えば、脈管内カニューレ、血液透析の患者における脈管アクセスシャ
ント、血液透析機、および心肺バイパス機)における閉塞の予防が挙げられるが
、それらに限定されない。
【0465】 別の実施形態において、本発明のポリペプチド、またはこのポリペプチドに対
応するポリヌクレオチド、抗体、アゴニストもしくはアゴニストは、表3の第2
列(ライブラリーコード)において開示される1、2、3、4、5またはそれよ
り多くの組織を含む、本発明のポリペプチドが発現している組織に関連する血液
および/または血液形成器官の疾患および障害の予防、診断、予測および/また
は処置に使用され得る。
【0466】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニスト
もしくはアンタゴニストは、造血活性(血球の形成)を調節に使用され得る。例
えば、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニ
ストもしくはアンタゴニストは、全ての、またはサブセットの血球(例えば、赤
血球、リンパ球(B細胞またはT細胞)、脊髄細胞(例えば、好塩基球、好酸球
、好中球、肥満細胞、マクロファージ)および血小板など)の量を増大するのに
使用される。血球の量、または血球のサブセットの量を減少する能力は、以下に
記載される貧血および白血球減少症の予防、検出、診断および/または処置に有
用であり得る。あるいは、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、お
よび/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、全ての、またはサブセット
の血球(例えば、赤血球、リンパ球(B細胞またはT細胞)、脊髄細胞(例えば
好塩基球、好酸球、好中球、肥満細胞、マクロファージ)および血小板)の量を
減らすのに使用され得る。血球の量、または血球のサブセットの量を減少する能
力は、白血球増加症(例えば、好酸球増加症など)の予防、検出、診断および/
または処置に有用であり得る。
【0467】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニスト
もしくはアンタゴニストは、血液悪液質を予防、処置、または診断するために使
用され得る。
【0468】 貧血は、赤血球の数またはその中のヘモグロビン(酸素を運ぶタンパク質)の
量が正常を下回る、状態である。貧血は、過度の出血、減少した赤血球生成、ま
たは増加した赤血球細胞破壊(溶血)によって引き起こされ得る。本発明のポリ
ヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニストもしくはアンタ
ゴニストは、貧血を処置、予防、および/または診断する際に有用であり得る。
本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストにより処置、予防または診断され得る貧血としては、鉄欠
乏性貧血、血色素減少症、小球性貧血、萎黄病、遺伝性鉄芽球性貧血、特発性後
天性鉄芽球性貧血、赤血球形成不全症、巨赤芽球性貧血(例えば、悪性貧血、(
ビタミンB12欠乏)および葉酸欠乏性貧血)、再生不良性貧血、溶血性貧血(
例えば、自己免疫溶血性貧血、細血管異常性溶血性貧血、および発作性夜間血色
素尿症)が、挙げられる。本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、お
よび/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、疾患に関連する貧血を処置
、予防、および/または診断する際に有用であり得、この疾患に関連する貧血と
しては、全身性エリテマトーデスに関連する貧血、ガンに関連する貧血、リンパ
腫に関連する貧血、慢性腎疾患に関連する貧血、および腫脹した脾臓に関連する
貧血が挙げられるが、これらに限定されない。本発明のポリヌクレオチド、ポリ
ペプチド、抗体、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、薬物処
置から生じる貧血を処置、予防および/または診断する際に有用であり得、その
ような貧血は、例えば、メチルドパに関連する貧血、ダプソンに関連する貧血、
および/またはサルファ剤に関連する貧血である。さらに、本発明のポリヌクレ
オチド、ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニス
トは、異常な赤血球構造に関連する貧血を処置、予防、および/または診断する
際に有用であり得、このような貧血としては、遺伝性球状赤血球、遺伝性楕円赤
血球症、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ欠損、および鎌状赤血球貧血
が挙げられるが、これらに限定されない。
【0469】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストは、ヘモグロビン異常(例えば、鎌状赤血球貧血、ヘモグ
ロビンC症、ヘモグロビンS−C症、およびヘモグロビンE症に関連した異常)
を処置、予防、および/または診断するにおいて有用であり得る。さらに、本発
明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストもしくは
アンタゴニストは、サラセミア(α−サラセミアおよびβ−サラセミアのメジャ
ー形態およびマイナー形態を含むが、これらに限定されない)を診断、予後判定
、予防および/または処置するにおいて有用であり得る。
【0470】 別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、血小板減少症(例えば、特発性血
小板減少性紫斑病、および血栓性血小板減少性紫斑病)、ヴォン・ヴィレブラン
ド病、遺伝性血小板障害(例えば、蓄積プール症(storage pool
disease)(例えば、チェディアック−東病およびヘルマンスキー−パド
ラック症候群)、トロンボキサンA2機能不全、血小板無力症、およびベルナー
ル−スーリエ症候群)、溶血性尿毒症症候群、血友病(hemophelia)
(例えば、血友病Aまたは第VII因子欠損、およびクリスマス病または第IX
因子欠損)、遺伝性出血性毛細管拡張症(ランデュ−オースラー−ウェーバー症
候群としてもまた公知)、アレルギー性紫斑病(ヘーノホ−シェーンライン紫斑
病)および汎発性血管内凝固症候群が挙げられるが、これらに限定されない出血
障害を診断、予後判定、予防および/または処置する際に有用であり得る。
【0471】 血液の凝固時間に対する、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体お
よび/またはアゴニストもしくはアンタゴニストの効果は、全血部分トロンボプ
ラスチン時間(PTT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)、活
性凝固時間(ACT)、再石灰化活性凝固時間またはリー−ホワイト凝固時間が
挙げられるが、これらに限定されない、当該分野で公知の任意の凝固試験を使用
してモニターされ得る。
【0472】 いくつかの疾患および種々の薬物は、血小板機能不全を引き起こし得る。従っ
て、特定の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体およ
び/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、後天性血小板機能不全(例え
ば、腎不全、白血病、多発性骨髄腫、肝臓の肝硬変、および全身性エリテマトー
デスに関連する血小板機能不全、ならびに薬物処置(高用量でのアスピリン、チ
クロピジン、非ステロイド性抗炎症薬(関節炎、疼痛、および捻挫に使用される
)、およびペニシリンによる処置を含む)に関連する血小板機能不全)を診断、
予後判定、予防および/または処置する際に有用であり得る。
【0473】 別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、白血球数の増加もしくは減少によ
って特徴付けられるか、または白血球数の増加もしくは減少に関連する疾患およ
び障害を診断、予後判定、予防および/または処置する際に有用であり得る。白
血球減少症は、白血球数が、正常未満に減少する場合に生じる。白血球減少症と
しては、好中球減少症およびリンパ球減少症が挙げられるが、これらに限定され
ない。正常と比較した白血球数の増加は、白血球増加症として公知である。身体
は、感染の間に、増加した数の白血球を産生する。従って、白血球増加症は、単
純に、感染を反映する通常の生理的パラメーターであり得る。あるいは、白血球
増加症は、損傷または癌のような他の疾患の指標であり得る。白血球増加症(L
eokocytoses)としては、好酸球増加症およびマクロファージの蓄積
が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、本発明のポリヌ
クレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストもしくはアンタゴニ
ストは、白血球減少症を診断、予後判定、予防および/または処置する際に有用
であり得る。他の特定の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチ
ド、抗体および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、白血球増加症を
診断、予後判定、予防および/または処置する際に有用であり得る。
【0474】 白血球減少症は、すべての型の白血球が概して減少した状態であり得るか、ま
たは特定の型の白血球の特異的枯渇であり得る。従って、特定の実施形態では、
本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストもし
くはアンタゴニストは、好中球数の減少(好中球減少症として公知)を診断、予
後判定、予防および/または処置する際に有用であり得る。本発明のポリヌクレ
オチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストもしくはアンタゴニスト
によって診断、予後判定、予防および/または処置され得る好中球減少症として
は、以下が挙げられるが、これらに限定されない:乳児遺伝性顆粒球減少症(i
nfantile genetic agranulocytosis)、家族
性好中球減少症、周期性好中球減少症、食事性欠損(例えば、ビタミンB欠損ま
たは葉酸欠損)から生じるかまたはこれに関連する好中球減少症、薬物処置(例
えば、抗生物質レジメン(例えば、ペニシリン処置)、スルホンアミド処置、抗
凝固薬処置、鎮痙薬物、抗甲状腺性薬物、および癌化学療法)から生じるかまた
は薬物処置に関連した好中球減少症、およびいくつかの細菌感染またはウイルス
感染、アレルギー性障害、自己免疫疾患、個体が膨張した脾臓を有し(例えば、
フェルティ症候群、マラリア、およびサルコイドーシス)、そしていくつかの薬
物処置レジメンを有する状態に関連して生じ得る好中球破壊の増加から生じる好
中球減少症。
【0475】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストは、ストレス、薬物処置(例えば、コルチコステロイドを
用いる薬物処置、癌化学療法、および/または放射線治療)、AID感染、およ
び/または他の疾患(例えば、癌、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス
、慢性感染、いくつかのウイルス感染、および/または遺伝性障害(例えば、デ
ィ・ジョージ症候群、ヴィスコット−オールドリッチ症候群、重症複合型免疫不
全、毛細血管拡張性運動失調)など)から生じるかまたはそれらに関連するリン
パ球減少症を含むが、これに限定されないリンパ球減少症(Bリンパ球および/
またはTリンパ球の数の減少)を診断、予後判定、予防および/または処置する
際に有用であり得る。
【0476】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストは、ゴシェ病、ニーマン−ピック病、レテラー−ジーヴェ
病、およびハンド−シュラー−クリスチャン病を含むが、これらに限定されない
、マクロファージ数および/またはマクロファージ機能に関連した疾患および障
害を診断、予後判定、予防および/または処置する際に有用であり得る。
【0477】 別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、特発性好酸球増多症候群、好酸球
増多−筋痛症候群、およびハンド−シュラー−クリスチャン病を含むが、これら
に限定されない、好酸球数および/または好酸球機能に関連した疾患および障害
を診断、予後判定、予防および/または処置する際に有用であり得る。
【0478】 さらに別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体お
よび/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、急性リンパ性(リンパ芽球
性)白血病(ALL)、急性骨髄性(骨髄性(myelocytic)、骨髄性
(myelogenous)、骨髄芽球性または骨髄単球性)白血病、慢性リン
パ性白血病(例えば、B細胞白血病、T細胞白血病、セザリー症候群、およびヘ
アリーセル白血病)、慢性骨髄性(骨髄性(myeloid)、骨髄性(mye
logenous)または顆粒球性)白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリ
ンパ腫、バーキットリンパ腫、および菌状息肉腫を含むが、これらに限定されな
い白血病およびリンパ腫を診断、予後判定、予防および/または処置するにおい
て有用であり得る。
【0479】 他の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、形質細胞異形成、単一クローン性
高ガンマグロブリン血症、意義不明の単一クローン性高ガンマグロブリン血症(
monoclonal gammopathies of undetermi
ned significance)、多発性骨髄腫、マクログロブリン血症、
ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、クリオグロブリン血症、およびレ
ーノー現象を含むが、これらに限定されないプラスマ細胞の疾患および障害を診
断、予後判定、予防および/または処置する際に有用であり得る。
【0480】 他の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、真性赤血球増加症、相対的赤血球
増加症、二次的赤血球増加症(secondary polycythemia
)、骨髄線維症、急性骨髄線維症、原因不明骨髄様化生、血小板血症(一次的お
よび二次的血小板血症の両方を含む)、および慢性骨髄性白血病を含むが、これ
らに限定されない、骨髄増殖性障害を処置、予防および/または診断する際に有
用であり得る。
【0481】 他の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、外科手術の前に、血球産生を増加
させるための処置として有用であり得る。
【0482】 他の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、好中球、好酸球およびマクロファ
ージの移動、食作用、スーパーオキシド産生、抗体依存性細胞傷害性を増強する
ための薬剤として有用であり得る。
【0483】 他の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、幹細胞フェレーシスの前に、循環
系の幹細胞数を増加させるための薬剤として有用であり得る。別の特定の実施形
態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニ
ストもしくはアンタゴニストは、血小板フェレーシスの前に、循環系の幹細胞数
を増加させるための薬剤として有用であり得る。
【0484】 他の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、サイトカイン産生を増加させるた
めの薬剤として有用であり得る。
【0485】 他の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、一次造血障害を予防、診断および
/または処置する際に有用であり得る。
【0486】 (過剰増殖性障害) 特定の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド、もしくはポリペプチド、ま
たはアゴニストもしくはアンタゴニストは、過剰増殖性障害(新生物を含む)を
処置または検出するために使用され得る。本発明のポリヌクレオチド、もしくは
ポリペプチド、またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、直接的相互作用ま
たは間接的相互作用を通して、障害の増殖を阻害し得る。あるいは、本発明のポ
リヌクレオチド、もしくはポリペプチド、またはアゴニストもしくはアンタゴニ
ストは、過剰増殖性障害を阻害し得る他の細胞を増殖し得る。
【0487】 例えば、免疫応答を増加させることによって、特に、過剰増殖性障害の抗原性
の質を増加させることかまたはT細胞を増殖、分化、もしくは動員することによ
って、過剰増殖性障害は処置され得る。この免疫応答は、既存の免疫応答を増強
することか、または新たな免疫応答を開始することのいずれかによって増加され
得る。あるいは、免疫応答を減少させることはまた、過剰増殖性障害を処置する
方法であり得る(例えば、化学療法剤)。
【0488】 本発明のポリヌクレオチド、もしくはポリペプチド、またはアゴニストもしく
はアンタゴニストによって処置または検出され得る過剰増殖性障害の例としては
、以下が挙げられるが、これらに限定されない:結腸、腹部、骨、乳房、消化器
系、肝臓、膵臓、腹膜、内分泌腺(腎上体、上皮小体、下垂体、精巣、卵巣、胸
腺、甲状腺)、眼、頭頸部、神経(中枢および末梢)、リンパ系、骨盤、皮膚、
軟組織、脾臓、胸郭、および泌尿性器管に位置づけられる新生物。
【0489】 同様に、他の過剰増殖性障害もまた、本発明のポリヌクレオチド、もしくはポ
リペプチド、またはアゴニストもしくはアンタゴニストによって処置または検出
され得る。このような過剰増殖性障害の例としては、以下が挙げられるが、これ
らに限定されない:急性小児性リンパ芽球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、
急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、副腎皮質癌腫、成体(原発性(pri
mary))肝細胞癌、成体(原発性(primary))肝臓癌、成体急性リ
ンパ性白血病、成体急性骨髄性白血病、成体ホジキン病、成体ホジキンリンパ腫
、成体リンパ性白血病、成体非ホジキンリンパ腫、成体原発性肝臓癌、成体軟組
織肉腫、AIDS関連リンパ腫、AIDS関連悪性疾患、肛門癌、星状細胞腫、
胆管癌、膀胱癌、骨の癌、脳幹グリオーム、脳腫瘍、乳癌、腎盤および尿管の癌
、中枢神経系(原発性)リンパ腫、中枢神経系リンパ腫、小脳星状細胞腫、大脳
星状細胞腫、子宮頸癌、小児性(原発性)肝細胞癌、小児性(原発性)肝臓癌、
小児性急性リンパ芽球性白血病、小児性急性骨髄性白血病、小児性脳幹グリオー
ム、小児性小脳星状細胞腫、小児性大脳星状細胞腫、小児性頭蓋外胚細胞腫瘍(
Childhood Extracranial Germ Cell Tum
or)、小児性ホジキン病、小児性ホジキンリンパ腫、小児性視床下部および視
路グリオーム(Childhood Hypothalamic and Vi
sual Pathway Glioma)、小児性リンパ芽急性白血病、小児
性髄芽腫、小児性非ホジキンリンパ腫、小児性松果体およびテント上未分化神経
外胚葉性腫瘍、小児性原発性肝臓癌、小児性横紋筋肉腫、小児性軟組織肉腫、小
児性視路および視床下部グリオーム、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病
、結腸癌、皮膚T細胞リンパ腫、内分泌膵島細胞癌腫、子宮内膜癌、上衣腫、上
皮癌、食道癌、ユーイング肉腫および関連の腫瘍、膵外分泌癌(Exocrin
e Pancreatic Cancer)、頭蓋外胚細胞腫瘍(Extrac
ranial Germ Cell Tumor)、性腺外胚細胞腫瘍(Ext
ragonadal Germ Cell Tumor)、肝外胆管癌、眼の癌
、雌性乳癌、ゴシェ病、胆嚢癌、胃癌、胃腸類癌腫、胃腸腫瘍、胚細胞腫瘍(G
erm Cell Tumor)、妊娠期栄養膜腫瘍(Gestational
Trophoblastic Tumor)、ヘアリーセル白血病、頭頸部の
癌、肝細胞癌、ホジキン病、ホジキンリンパ腫、高ガンマグロブリン血症、下咽
頭癌、腸の癌、眼内黒色腫、島細胞癌腫、島細胞膵臓癌、カポージ肉腫、腎臓癌
、喉頭癌、口唇および口腔の癌、肝臓癌、肺癌、リンパ増殖性(Lymphop
roliferative)障害、マクログロブリン血症、雄性乳癌、悪性中皮
腫、悪性胸腺腫、髄芽腫、黒色腫、中皮腫、転移性潜在性原発性扁平上皮頸癌(
Metastatic Occult Primary Squamous N
eck Cancer)、転移性原発性扁平上皮頸癌(Metastatic
Primary Squamous Neck Cancer)、転移性扁平上
皮頸癌(Metastatic Squamous Neck Cancer)
、多発性骨髄腫、多発性骨髄腫/プラスマ細胞新生物、脊髄形成異常症候群、骨
髄性白血病(Myelogenous Leukemia)、骨髄性白血病(M
yeloid Leukemia)、骨髄増殖性障害、鼻腔および副鼻腔の癌、
鼻咽頭癌、神経芽腫、妊娠期の非ホジキンリンパ腫、非黒色腫皮膚癌(Nonm
elanoma Skin Cancer)、非小細胞肺癌、潜在性原発性転移
性扁平上皮頸癌(Occult Primary Metastatic Sq
uamous Neck Cancer)、口腔咽頭癌、骨/悪性線維性肉腫、
骨肉腫/悪性線維性組織球腫、骨の骨肉腫/悪性線維性組織球腫、卵巣上皮癌、
卵巣胚細胞腫瘍、卵巣境界型腫瘍、膵臓癌、パラプロテイン血症、紫斑、上皮小
体癌、陰茎癌、褐色細胞腫、下垂体腫瘍、プラスマ細胞新生物/多発性骨髄腫、
原発性中枢神経系リンパ腫、原発性肝臓癌、前立腺癌、直腸癌、腎細胞癌、腎盤
および尿管の癌、網膜芽腫、横紋筋肉腫、唾液腺癌、サルコイドーシス肉腫、セ
ザリー症候群、皮膚癌、小細胞肺癌、小腸癌、軟組織肉腫、扁平上皮頸癌、胃癌
、テント上未分化神経外胚葉性および松果体腫瘍、T細胞リンパ腫、精巣癌、胸
腺腫、甲状腺癌、腎盤および尿管の移行上皮癌、移行性の腎盤および尿管の癌、
栄養膜腫瘍、尿管および腎盤細胞の癌、尿道癌、子宮癌、子宮肉腫、膣の癌、視
路および視床下部グリオーム、外陰部の癌、ヴァルデンストレームマクログロブ
リン血症、ウィルムス腫、ならびに任意の他の過剰増殖性疾患、および新形成で
あって、上記に列挙された器官系に位置付けられるもの。
【0490】 別の好ましい実施形態において、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチ
ド、あるいはアゴニストまたはアンタゴニストを用いて、前悪性状態の診断、予
後判断、予防および/または処置、ならびに上に記載されるような障害を含むが
これらに限定されない腫瘍性状態または悪性状態への進行の予防を行う。このよ
うな使用が示されるのは、腫瘍性または癌(特に、ここで、過形成、化生、また
は最も特には形成異常からなる非腫瘍性の細胞増殖が起こっている(このような
異常な増殖状態の総説について、RobbinsおよびAngell,1976
,Basic Pathology,第2版,W.B.Saunders Co
.,Philadelphia,68〜79頁)を参照)への前述の進行が知ら
れるか、または疑われる状況においてである。
【0491】 過形成は、制御された細胞増殖形態であり、これは、構造または機能において
有意な変化を伴わない、組織または器官における細胞数の増大を含む。本発明の
組成物(ポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストまたはアンタゴニストを
含む)を用いて、診断、予後判断、予防および/または処置し得る過形成障害と
しては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:脈管濾胞性縦隔リンパ節
増殖、好酸球増加随伴性血管類リンパ組織増殖症、非定型メラニン細胞過形成、
基底細胞過形成、良性巨大リンパ節増殖、セメント質過形成、先天性副腎過形成
、先天性脂腺増生症、嚢胞性増殖、乳房嚢胞性過形成、義歯性線維症、導管過形
成、子宮内膜過形成、線維筋過形成、局所性上皮肥厚、歯肉増殖、炎症性線維性
過形成、炎症性乳頭状過形成、血管内乳頭状内皮過形成、結節性前立腺過形成、
結節性再生過形成、偽上皮腫性増殖、老年性脂腺増生症、ならびに疣贅性肥厚。
【0492】 化生は、成体の細胞または完全に分化した細胞の1つの型が、別の型の成体の
細胞に代わる制御された細胞増殖形態である。本発明の組成物(ポリヌクレオチ
ド、ポリペプチド、アゴニストまたはアンタゴニストを含む)を用いて、診断、
予後判断、予防および/または処置し得る化生障害としては、以下が挙げられる
が、これらに限定されない:原因不明骨髄様化生、アポクリン化生、非定型化性
(atypical metaplasia)、自己実質化生、結合組織化生、
上皮化生、腸上皮化生、化生性貧血、変形骨化、異形成性ポリープ、骨髄化生、
原発性骨髄様化生、二次性骨髄様化生、扁平化生、羊膜の扁平化生、および症候
性骨髄化生。
【0493】 形成異常は、頻繁に癌の前兆であり、そして主に上皮において見出される;形
成異常は、非腫瘍性細胞増殖の最も乱れた形態であり、これは、個々の細胞の一
様性の損失および細胞の構築的配向の喪失を含む。形成異常細胞は、しばしば異
常に大きく、深く染色される核を有し、そして多態性を呈する。形成異常は、特
徴的に慢性的な過敏または炎症の存在するところに生じる。本発明の組成物(ポ
リヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストまたはアンタゴニストを含む)を用
いて、診断、予後判断、予防および/または処置し得る形成異常障害としては、
以下が挙げられるが、これらに限定されない:無汗性外胚葉性形成異常、前後形
成異常、窒息性胸郭形成異常、心房指(atriodigital)形成異常、
気管支肺異形成症、終脳形成異常、子宮頸部形成異常、軟骨外胚葉性形成異常、
鎖骨頭蓋骨形成不全、先天性外胚葉性形成異常、頭蓋骨幹形成異常、頭蓋骨手根
骨足根骨形成不全、頭蓋骨幹端形成異常、ぞうげ質異形成症、骨幹形成異常、外
胚葉性形成異常、エナメル質形成異常、脳−眼球異形成(encephalo−
ophthalmic dysplasia)、足根骨肥大、多発性骨端形成異
常、点状骨端形成異常、上皮形成異常、顔面指趾生殖器形成異常、家族性顎骨の
線維性形成障害、家族性白色襞性形成異常、線維筋性形成異常、線維性骨形成異
常、開花性骨異形成症、遺伝性腎性−網膜性形成異常(hereditary
renal−retinal dysplasia)、発汗性外胚葉性形成異常
、無汗性外胚葉形成異常症、リンパ球減少性胸腺形成異常、乳房形成異常、顎顔
面形成異常、骨幹端形成異常、モンディーニ型内耳形成異常、単発性線維性形成
異常、粘膜上皮形成異常、多発性骨端形成異常、眼耳脊椎形成異常、眼歯指形成
異常、眼脊椎形成異常、歯牙形成不全、眼下顎四肢形成不全、根尖性セメント質
異形成症、多発性線維性骨形成異常、偽軟骨発育不全脊椎骨端形成異常、網膜形
成異常、中隔−視覚異形成症、脊椎骨端形成異常、および心室橈骨形成異常。
【0494】 さらに本発明の組成物(ポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストまたは
アンタゴニストを含む)を用いて、診断、予後判断、予防および/または処置し
得る前腫瘍性障害としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:良性
の異常増殖障害(例えば、良性腫瘍、線維嚢胞状態、組織肥大、腸ポリープ、結
腸ポリープ、および食道形成異常)、白斑症、角化症、ボーエン病、農夫皮膚、
日光口唇炎、および日光性角化症。
【0495】 別の実施形態において、本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチド、抗体
、このポリペプチドに対応するアゴニストまたはアンタゴニストを用いて、本発
明のポリペプチドが発現される、表3列2(ライブラリーコード)に開示される
1、2、3、4、5,またはそれより多くの組織を含む組織に関する障害の診断
および/または予後判断し得る。
【0496】 別の実施形態において、本明細書において記載されるように毒素または放射性
同位元素に結合した、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および
/またはアゴニストもしくはアンタゴニストを用いて、本明細書中に記載される
ものを含むが、これらに限定されない癌および新生物を処置し得る。さらなる好
ましい実施形態において、本明細書において記載されるように毒素または放射性
同位元素に結合した、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体、および
/またはアゴニストもしくはアンタゴニストを用いて、急性骨髄性白血病を処置
し得る。
【0497】 さらに本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、および/またはアゴニスト
もしくはアンタゴニストは、アポトーシスに影響し得、したがって細胞生存の増
大またはアポトーシスの阻害に関する多くの疾患を処置する際に有用である。例
えば、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、および/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストを用いて診断、予後判断、予防、および/または処置し得
る細胞生存の増大またはアポトーシスの阻害に関する疾患としては、以下が挙げ
られる:癌(例えば、濾胞性リンパ腫、p53変異を伴う癌、およびホルモン依
存性腫瘍(以下を含むが、これらに限定されない:結腸癌、心臓性腫瘍(car
diac tumors)、膵臓癌、黒色腫、網膜芽腫、神経膠芽腫、肺癌、腸
癌、精巣癌、胃癌、神経芽腫、粘液腫、筋腫、リンパ腫、内皮腫、骨芽細胞腫、
骨巨細胞腫、骨肉腫、軟骨肉腫、腺腫、乳癌、前立腺癌、カポージ肉腫、および
卵巣癌));自己免疫障害(例えば、多発性硬化症、シェーグレン症候群、橋本
甲状腺炎、胆汁性肝硬変、ベーチェット病(Behcet’s disease
)、クローン病、多発性筋炎、全身性エリテマトーデス、ならびに免疫性糸球体
腎炎(immune−related glomerulonephritis
)および慢性関節リウマチ)ならびにウイルス感染(例えば、ヘルペスウイルス
、ポックスウイルスおよびアデノウイルス)炎症、対宿主性移植片病、急性移植
片拒絶、ならびに慢性移植片拒絶。
【0498】 好ましい実施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、およ
び/またはアゴニストもしくはアンタゴニストを用いて、癌(特に上に列挙した
もの)の増殖、進行、および/または転移を阻害する。
【0499】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、および/またはアゴニストもしく
はアンタゴニストによって、診断、予後判断、予防および/または処置され得る
、細胞の生存を増大させることに関するさらなる疾患または状態としては、以下
の進行および/または転移が挙げられるが、これらに限定されない:悪性腫瘍お
よび関連する障害(例えば、白血病(急性白血病(例えば、急性リンパ性白血病
、急性骨髄性白血病(骨髄芽球性白血病、前骨髄性白血病(promyeloc
ytic)、骨髄単球性白血病、単球性白血病および赤白血病を含む))、なら
びに慢性白血病(例えば、慢性骨髄性白血病(顆粒球性白血病)および慢性リン
パ性白血病)を含む)、真性赤血球増加、リンパ腫(例えば、ホジキン病および
非ホジキン病)、多発性骨髄腫、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、
H鎖病、および固形腫瘍(これらは、以下が挙げられるが、これらに限定されな
い:肉腫および癌(例えば、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性
肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮性肉腫(endotheliosarcoma)
、リンパ管肉腫、リンパ管内皮腫、骨膜腫、中皮腫、ユーイング腫、平滑筋肉腫
、横紋筋肉腫、結腸癌、膵臓、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細胞
癌、腺癌、汗腺癌、皮脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管
支原生癌、腎細胞癌、ヘパトーム、胆管癌、絨毛癌、セミノーマ、胎生期癌、ウ
ィルムス腫、頚部癌、精巣癌、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、
星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、脳室上衣細胞腫、松果体腫、血管芽細胞腫(
emangioblastoma)、聴神経鞘腫(acoustic neur
oma)、乏突起神経膠腫、髄膜腫(menangioma)、黒色腫、神経芽
腫、ならびに網膜芽腫))。
【0500】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、および/またはアゴニストもしく
はアンタゴニストによって、診断、予後判断、予防および/または処置され得る
、アポトーシスを増大させることに関する疾患は、以下を含む:AIDS;神経
変性障害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、
色素性網膜炎、小脳変性、および脳腫瘍または原発性関連疾患(prior a
ssociated disease));自己免疫障害(例えば、多発性硬化
症、シェーグレン症候群、橋本甲状腺炎、胆汁性肝硬変、ベーチェット病(Be
hcet’s disease)、クローン病、多発性筋炎、全身性エリテマト
ーデス、および免疫関連糸球体腎炎(immune−related glom
erulonephritis)および慢性関節リウマチ)、脊髄形成異常症候
群(例えば、再生不良性貧血)、対宿主性移植片病、虚血性障害(例えば、心筋
梗塞、発作、および再灌流障害に起因するもの)、肝障害(例えば、肝炎に関連
する肝障害、虚血/再灌流障害、胆汁うっ滞(cholestosis)(胆管
障害)、および肝癌);毒素誘導性肝疾患(例えば、アルコールに起因するもの
)、敗血症性ショック、悪液質ならびに食欲不振。
【0501】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、および/またはアゴニストもしく
はアンタゴニストによって、診断、予後判断、予防および/または処置され得る
、過剰増殖性の疾患および/または障害としては、以下が挙げられるが、これら
に限定されない:肝、腹部、骨、胸、消化器系、膵臓、腹膜、内分泌腺(副腎、
上皮小体、下垂体、精巣、卵巣、胸腺、甲状腺)、眼、頭、および首、神経系(
中枢神経および末梢神経)、リンパ系、骨盤、皮膚、柔組織、脾臓、胸郭および
泌尿性器路に位置する新生物。
【0502】 同様に、他の過剰増殖障害もまた、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド
、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストによって、診断、予後判断
、予防および/または処置され得る。このような過剰増殖障害の例としては、以
下が挙げられるが、これらに限定されない:高ガンマグロブリン血症、リンパ球
増殖障害、パラプロテイン血症、紫斑病、サルコイドーシス、セザリー症候群、
ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、ゴシェ病、組織球増殖症、および
新形成に加えて、上に列挙した器官系に位置する他の任意の過剰増殖疾患。
【0503】 別の好ましい実施形態は、本発明および/またはそのタンパク質融合物または
そのフラグメントを使用する遺伝子治療によって、異常な細胞分裂を阻害するた
めに本発明のポリヌクレオチドを利用する。
【0504】 従って、本発明は、異常に増殖する細胞中に、本発明のポリヌクレオチドを挿
入することによって細胞増殖性障害を処置するための方法を提供し、ここでこの
ポリヌクレオチドは、その発現を抑制する。
【0505】 本発明の別の実施形態は、個体において細胞増殖性障害を処置する方法を提供
し、この方法は、異常に増殖する細胞(単数または複数)に本発明の1つ以上の
活性遺伝子コピーを投与する工程を包含する。好ましい実施形態において、本発
明のポリヌクレオチドは、そのポリヌクレオチドをコードするDNA配列を発現
する際に有効な、組換え発現ベクターを含むDNA構築物である。本発明の別の
好ましい実施形態において、本発明のポリヌクレオチドをコードするDNA構築
物は、レトロウイルス(またはより好ましくは、アデノウイルスベクター)を利
用して処置されるべき細胞中に、挿入される(G.J.Nabelら、PNAS
1999 96:324〜326(本明細書により参考として援用される)を
参照のこと)。最も好ましい実施形態において、このウイルスベクターは欠損性
であり、そして、非増殖細胞を形質転換せず、増殖する細胞のみ形質転換する。
さらに、好ましい実施形態において、単独でか、他のポリヌクレオチドと組み合
わせてか、または他のポリヌクレオチドと融合されてのいずれかで、増殖する細
胞中に挿入される本発明のポリヌクレオチドは、その後、外部刺激(すなわち、
磁気、特定の低分子、化学物質または薬物の投与など)を介して調節され得、こ
の外部刺激は、コードされるタンパク質産物の発現を誘導するように、このポリ
ヌクレオチドの上流のプロモーターに対して作用する。このように、本発明の有
益な治療効果は、この外部刺激に基づいて明らかに調節され(すなわち、本発明
の発現を増加、減少または阻害し)得る。
【0506】 本発明のポリヌクレオチドは、腫瘍性遺伝子または抗原の発現を抑制する際に
有用であり得る。「腫瘍性遺伝子の発現を抑制する」とは、この遺伝子の転写の
抑制、この遺伝子転写物(プレメッセージRNA)の破壊、スプライシングの阻
害、メッセンジャーRNAの破壊、タンパク質の翻訳後改変の妨害、タンパク質
の崩壊、またはタンパク質の正常な機能の阻害を意図する。
【0507】 異常に増殖している細胞への局所投与のために、本発明のポリヌクレオチドは
、当業者に公知の任意の方法によって投与され得る。この方法には、トランスフ
ェクション、エレクトロポレーション、細胞の微量注入、もしくはリポソームの
ようなビヒクル、リポフェクション、または裸のポリヌクレオチドとして、ある
いは、本明細書全体を通して記載される任意の他の方法が挙げられるが、これら
に限定されない。本発明のポリヌクレオチドは、当業者に公知のレトロウイルス
ベクター(Gilboa,J.Virology 44:845(1982);
Hocke,Nature 320:275(1986);Wilsonら,P
roc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.85:3014)、ワクシ
ニアウイルス系(Chakrabartyら,Mol.Cell Biol.5
:3403(1985)、または他の効率的なDNA送達系(Yatesら,N
ature 313:812(1985))のような公知の遺伝子送達系(しか
し、これらの限定されない)によって送達され得る。これらの参考文献は例示の
みであり、そして本明細書中で参考として援用される。異常に増殖している細胞
を特異的に送達またはトランスフェクトし、そして非分裂の細胞を残すために、
当業者に公知のレトロウイルス、またはアデノウイルス(当該分野において記載
され、そして本明細書中の他の箇所において記載されるような)送達系を利用す
ることが好ましい。宿主DNA複製は、レトロウイルスDNAを組み込むために
必要とされ、そしてレトロウイルスは、その生活環に必要とされるレトロウイル
ス遺伝子を欠損するので、自律複製し得ない。本発明のポリヌクレオチドのため
にこのようなレトロウイルス送達系を利用することは、この遺伝子および構築物
を異常に増殖している細胞へと標的化し、そして分裂していない正常細胞を残す
【0508】 本発明のポリヌクレオチドは、疾患部位に直接的に注射針をガイドするために
使用される画像化デバイスを使用することによって、内部の器官、体腔などにお
ける細胞増殖性障害/疾患の部位に直接的に送達され得る。本発明のポリヌクレ
オチドはまた、外科的介入の時点で、疾患部位に投与され得る。
【0509】 「細胞増殖性疾患」とは、良性であろうと悪性であろうと、細胞、細胞群、ま
たは組織の単一または複数の局所的異常増殖によって特徴付けられる、器官、腔
、または身体部分のいずれか1つまたはいずれかの組み合わせに罹患する、ヒト
または動物の任意の疾患または障害を意味する。
【0510】 本発明のポリヌクレオチドの任意の量が、それらが処理された細胞の増殖に対
して生物学的に阻害する効果を有する限り、投与され得る。さらに、同一部位に
同時に、本発明の1より多くのポリヌクレオチドを投与することが可能である。
「生物学的に阻害する」とは、部分的または全体的な増殖阻害、ならびに細胞の
増殖または成長の速度減少を意味する。生物学的に阻害性の用量は、組織培養物
中の標的の悪性細胞増殖または異常増殖の細胞増殖、動物および細胞培養物中の
腫瘍増殖に対する本発明のポリヌクレオチドの効果を評価することによって、ま
たは当業者に公知の任意の他の方法によって、決定され得る。
【0511】 本発明はさらに、記載された1以上の障害を処置するために、哺乳動物(好ま
しくは、ヒト)患者に、抗ポリペプチド抗体および抗ポリヌクレオチド抗体を投
与することを包含する、抗体に基づく治療に関する。抗ポリペプチド抗体、およ
び抗ポリヌクレオチド抗体であるポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体
を産生する方法は、本明細書中の他の箇所で詳細に記載されている。このような
抗体は、当業者に公知または本明細書中に記載のような薬学的に受容可能な組成
物において提供され得る。
【0512】 本発明の抗体が治療的に使用され得る様式をまとめると、身体内に局所的また
は全身的に本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドを結合させることか、
または抗体の直接的な細胞傷害性によるか(例えば、補体(CDC)によるか、
またはエフェクター細胞(ADCC)によって媒介されるような)が挙げられる
。これらのアプローチのいくつかは、以下により詳細に記載される。本明細書中
に提供される教示を携えて、当業者は、過度な実験を伴わずに、診断目的、モニ
タリング目的、または治療目的のために本発明の抗体を使用する方法を知る。
【0513】 特に、本発明の抗体、フラグメント、および誘導体は、本明細書中に記載のよ
うな細胞の増殖および/または分化障害を有するかまたは発生させている被験体
を処置するために有用である。このような処置は、単回用量または複数回用量の
抗体、またはそれらのフラグメント、誘導体、もしくは結合体を投与する工程を
包含する。
【0514】 本発明の抗体は、他のモノクローナル抗体もしくはキメラ抗体と組み合わせて
、またはリンホカインもしくは造血性増殖因子(例えば、抗体と相互作用するエ
フェクター細胞の数または活性を増加させるように作用する)と組み合わせて、
有利なように利用され得る。
【0515】 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド(それらのフラグメントを含む
)に関連した障害に関するイムノアッセイおよびその障害の治療の両方のために
、本発明のポリペプチドもしくはポリヌクレオチド、それらのフラグメントもし
くは領域に対して高親和性であり、および/またはインビボで強力に阻害および
/または中和する抗体を使用することが好ましい。このような抗体、フラグメン
ト、または領域は、好ましくは、ポリヌクレオチドまたはポリペプチド(それら
のフラグメントを含む)に対して親和性を有する。好ましい結合親和性としては
、5×10−6M,10−6M,5×10−7M,10−7M,5×10−8
,10−8M,5×10−9M,10−9M,5×10−10M,10−10
,5×10−11M,10−11M,5×10−12M,10−12M,5×1
−13M,10−13M,5×10−14M,10−14M,5×10−15 M,および10−15M未満の解離定数またはKdを有するものが挙げられる。
【0516】 さらに、本発明のポリペプチドは、単独でか、タンパク質融合物としてか、ま
たは本明細書中の他の箇所に記載されるように直接的または間接的に他のポリペ
プチドと組み合わせるかのいずれかで、増殖性の細胞または組織の新脈管形成を
阻害する際に有用である。最も好ましい実施形態では、この抗新脈管形成作用は
、例えば、造血性腫瘍特異的細胞(例えば、腫瘍関連マクロファージ)の阻害を
通して、間接的に達成され得る(Joseph IBら,J Natl Can
cer Inst,90(21):1648−53(1998)(本明細書中で
参考として援用される)を参照のこと)。本発明のポリペプチドまたはポリヌク
レオチドに対して指向した抗体はまた、直接的または間接的に、新脈管形成の阻
害を引き起こし得る(Witte Lら,Cancer Metastasis
Rev.17(2):155−61(1998)(本明細書中で参考として援
用される)を参照のこと)。
【0517】 本発明のポリペプチド(タンパク質融合物を含む)またはそのフラグメントは
、アポトーシスの誘導を通して増殖性の細胞または組織を阻害する際に有用であ
り得る。このポリペプチドは、例えば、死ドメイン(death−domain
)レセプター(例えば、腫瘍壊死因子(TNF)レセプター−1、CD95(F
as/APO−1)、TNFレセプター関連アポトーシス媒介性タンパク質(T
RAMP)およびTNF関連アポトーシス誘導リガンド(TRAIL)レセプタ
ー−1および−2(Schulze−Osthoff Kら,Eur J Bi
ochem 254(3):439−59(1998)(本明細書中で参考とし
て援用される)を参照のこと))の活性化において、増殖性の細胞および組織の
アポトーシスを誘導するように、直接的または間接的のいずれかで作用し得る。
さらに、本発明の別の好ましい実施形態では、このポリペプチドは、アポトーシ
スを活性化する他のタンパク質の活性化におけるような他の機構を通してか、あ
るいは単独または低分子薬物もしくはアジュバント(例えば、アポプトニン(a
poptonin)、ガレクチン(galectin)、チオレドキシン、抗炎
症性タンパク質(例えば、Mutat Res 400(1−2):447−5
5(1998),Med Hypotheses.50(5):423−33(
1998),Chem Biol Interact.Apr 24;111−
112:23−34(1998),J Mol Med.76(6):402−
12(1998),Int J Tissue React;20(1):3−
15(1998)(これらはすべて、本明細書中で参考として援用される)を参
照のこと))と組み合わせてかのいずれかで、このタンパク質の発現を刺激する
ことを通して、アポトーシスを誘導し得る。
【0518】 本発明のポリペプチド(それに対するタンパク質融合物を含む)、またはその
フラグメントは、増殖性細胞または組織の転移を阻害する際に有用である。阻害
は、本明細書中他の箇所に記載されるように、ポリペプチドまたは上記ポリペプ
チドに対する抗体を投与する工程の直接的結果として、または間接的に(例えば
、転移を阻害することが公知のタンパク質(例えば、α4インテグリン)の発現
を活性化する)生じ得る(例えば、本明細書中に参考として援用される、Cur
r Top Microbiol Immunol 1998;231:125
−41を参照のこと)。本発明のこのような治療的影響は、単独で、または低分
子薬物もしくはアジュバントと組み合わせてかのいずれかで達成され得る。
【0519】 別の実施形態において、本発明は、本発明のポリペプチド(例えば、ポリペプ
チドまたは異種ポリペプチドに関連するポリペプチド抗体、異種核酸、毒素、ま
たはプロドラッグを含む組成物)を含む組成物を、本発明のポリペプチドを発現
する、標的とされた細胞に送達する方法を提供する。本発明のポリペプチドまた
はポリペプチド抗体は、異種ポリペプチド、異種核酸、毒素、またはプロドラッ
グと、疎水性、親水性、イオン性および/または共有結合的な相互作用を通じて
結合され得る。
【0520】 本発明のポリペプチド、それに対するタンパク質融合物、またはそのフラグメ
ントは、増殖性抗原および免疫原に対して、直接的(例えば、本発明のポリペプ
チドが「ワクチン接種」された場合、上記の抗原および免疫原に対して応答する
ように免疫応答を生じる)または間接的(例えば、免疫応答を増強することが公
知のタンパク質(例えば、ケモカイン)の発現を活性化することにおいて)のい
ずれかで、増殖している細胞または組織の免疫原性および/または抗原性を増強
する際に有用である。
【0521】 (腎臓障害) 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、抗体および/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストを使用して、腎臓系の障害を、処置、予防、診断、および
/または予後判定し得る。本発明の組成物を用いて診断、予後判定、予防、およ
び/または処置され得る腎臓障害としては、以下が挙げられるが、これらに限定
されない:腎不全、腎炎、腎臓の血管障害、代謝性腎臓障害および先天性腎臓障
害、腎臓の尿障害、自己免疫障害、硬化症および壊死、電解質不均等、および腎
臓癌。
【0522】 本発明の組成物を用いて診断、予後判定、予防、および/または処置され得る
腎疾患としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:急性腎不全、慢
性腎不全、アテローム塞栓症、末期腎臓疾患、腎臓の炎症性疾患(例えば、急性
糸球体腎炎、感染後糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、膜
性糸球体腎炎、家族性ネフローゼ症候群、膜性増殖性糸球体腎炎IおよびII、
メサンギウム増殖性糸球体腎炎、慢性糸球体腎炎、急性尿細管間質性腎炎、慢性
尿細管間質性腎炎、急性溶連菌感染後性糸球体腎炎(PSGN)、腎盂腎炎、ル
ープス腎炎、慢性腎炎、間質性腎炎、および溶連菌感染後性糸球体腎炎)、腎臓
の血管障害(例えば、腎感染、アテローム塞栓症性腎臓疾患、皮質壊死、悪性腎
硬化症、腎静脈血栓症、腎貫流低下(renal underperfusio
n)、腎性網膜症(renal retinopathy)、腎虚血再灌流(r
enal ischemia−reperfusion)、腎動脈塞栓症、およ
び腎動脈狭窄)、そして尿管疾患に起因する腎障害(例えば、腎盂腎炎、水腎症
、尿石症(腎結石症、腎石症)、逆流性腎症、尿管感染、尿閉(urinary
retention)、および急性または慢性片側閉塞性尿路疾患)。
【0523】 さらに、本発明の組成物を用いて、腎臓の代謝障害および先天性障害(例えば
、尿毒症、腎アミロイドーシス、腎性骨形成異常症、尿細管性アシドーシス、腎
性糖尿、腎原性尿崩症、シスチン尿症、ファンコーニ症候群、腎性くる病(re
nal fibrocystic osteosis(renal ricke
ts))、ハートナップ病、バーター症候群、リドル症候群、多発性嚢胞腎疾患
、髄質嚢胞病、髄質海綿腎、アルポート症候群、爪−膝蓋骨症候群、先天性ネフ
ローゼ症候群、クラッシュ症候群、馬蹄腎、糖尿病性ニューロパシー、腎原性尿
崩症、鎮痛薬性腎症、腎結石、および膜性腎症)、ならびに腎臓の自己免疫障害
(例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)、グッドパスチャー症候群、Ig
A腎症、およびIgMメサンギウム増殖性糸球体腎炎))を診断、予後判定、予
防、および/または処置し得る。
【0524】 本発明の組成物をまた用いて、以下を診断、予後判定、予防、および/または
処置し得る:腎臓の硬化性障害または壊死性障害(例えば、糸球体硬化症、糖尿
病性腎症、巣状分節状糸球体硬化症(FSGS)、壊死性糸球体腎炎、および腎
乳頭壊死)、腎臓の癌(例えば、腎腫、副腎腫、腎芽細胞腫、腎細胞癌、移行上
皮癌、腎腺癌、扁平上皮癌、およびウィルムス腫)、ならびに電解質不均等(例
えば、腎石灰、膿尿、水腫、水腎、蛋白尿、低ナトリウム血症、高ナトリウム血
症、低カリウム血症、高カリウム血症、低カルシウム血症、高カルシウム血症、
低リン酸血症、および高リン酸血症)。
【0525】 ポリペプチドは、当該分野で公知である任意の方法を使用して投与され得、こ
れらの方法としては、送達部位における直接的針注射、静脈内注射、局所投与、
カテーテル注入、微粒子銃(biolistic)注射、粒子加速器、ゲルフォ
ームスポンジデポー、他の市販デポー物質、浸透圧ポンプ、経口または坐剤の固
形薬学的処方物、手術中のデカンティングまたは局所適用、エアロゾル送達が挙
げられるが、これらに限定されない。そのような方法は当該分野で公知である。
ポリペプチドは、下記でより詳細に記載される、治療剤(Therapeuti
c)の一部として投与され得る。ポリヌクレオチドを送達する方法は本明細書中
でより詳細に記載される。
【0526】 (心臓血管障害) 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、またはアゴニストもしくは
アンタゴニストを使用して、四肢虚血のような末梢動脈疾患を含むが、これらに
限定されない心臓血管障害を処置、予防、診断、および/または予後判定し得る
【0527】 心臓血管障害としては、動動脈瘻(arterio−arterial fi
stula)、動静脈瘻、大脳動静脈先天異常、先天性心欠陥(congeni
tal heart defects)、肺動脈弁閉鎖症、およびシミター症候
群のような心臓血管異常が挙げられるが、これらに限定されない。先天性心欠陥
としては、大動脈縮窄(aortic oarctation)、三房心、冠状
脈管奇形(coronary vessel anomalies)、交差心、
右胸心、開存性動脈管(patent ductus arteriosus)
、エブスタイン奇形、アイゼンメンガー複合症、左心室発育不全症候群、左胸心
、ファロー四徴症、大血管転位症、両大血管右室起始症、三尖弁閉鎖症、動脈管
遺残、および心中隔欠損症(heart septal defects)(例
えば、大動脈肺動脈中隔欠損症(aortopulmonary septal
defect)、心内膜床欠損症、リュタンバッシェ症候群、ファロー三徴症
、心室心中隔欠損症(ventricular heart septal d
efects))が挙げられるが、これらに限定されない。
【0528】 心臓血管障害としてはまた、不整脈、カルチノイド心臓病、高心拍出量(hi
gh cardiac output)、低心拍出量(low cardiac
output)、心タンポナーデ、心内膜炎(細菌性を含む)、心臓動脈瘤、
心停止、うっ血性心不全、うっ血性心筋症、発作性呼吸困難、心臓水腫、心肥大
、うっ血性心筋症、左心室肥大、右心室肥大、梗塞後心破裂(post−inf
arction heart rupture)、心室中隔破裂、心臓弁疾患、
心筋疾患、心筋虚血、心内膜液浸出、心外膜炎(梗塞性および結核性を含む)、
気心膜症、心膜切開後症候群、右心疾患、リウマチ性心疾患、心室機能不全、充
血、心臓血管妊娠合併症(cardiovascular pregnancy
complications)、シミター症候群、心血管梅毒、および心血管
結核(cardiovascular tuberculosis)のような心
臓病が挙げられるが、これらに限定されない。
【0529】 不整脈としては、洞性不整脈、心房性細動、心房粗動、徐脈、期外収縮、アダ
ムズ−ストークス症候群、脚ブロック、洞房ブロック、長QT症候群(long
QT syndrome)、副収縮、ローン−ギャノング−レヴァイン症候群
、マヘーム型早期興奮症候群(Mahaim−type pre−excita
tion syndrome)、ウルフ−パーキンソン−ホワイト症候群、洞不
全症候群、頻拍、および心室性細動が挙げられるが、これらに限定されない。頻
拍としては、発作性頻拍、上室性頻拍、心室固有調律促進、房室結節性再入頻拍
(atrioventricular nodal reentry tach
ycardia)、異所心房性頻拍、異所接合部頻拍、洞房結節性再入頻拍(s
inoatrial nodal reentry tachycardia)
、洞性頻拍、トルサード・ド・ポワント、および心室性頻拍が挙げられる。
【0530】 心臓弁疾患としては、大動脈弁機能不全症、大動脈弁狭窄症、心雑音(hea
r murmurs)、大動脈弁逸脱症、僧帽弁逸脱症、三尖弁逸脱症、僧帽弁
機能不全、僧帽弁狭窄症、肺動脈弁閉鎖症、肺動脈弁機能不全、肺動脈弁狭窄症
、三尖閉鎖症、三尖弁機能不全、および三尖弁狭窄症が挙げられる。
【0531】 心筋疾患としては、アルコール性心筋症、うっ血性心筋症、肥大型心筋症、弁
下部性大動脈狭搾症、弁下部性肺動脈狭搾症、拘束型心筋症、シャーガス心筋症
、心内膜線維弾性症、心内膜心筋線維症、キーンズ症候群、心筋再灌流障害、お
よび心筋炎が挙げられるが、これらに限定されない。
【0532】 心筋性虚血としては、狭心症、冠動脈瘤、冠動脈硬化、冠動脈血栓症、冠動脈
血管痙攣、心筋梗塞、および心筋気絶(myocardial stunnin
g)のような冠動脈疾患が挙げられるが、これらに限定されない。
【0533】 心臓血管疾患としてはまた、動脈瘤、血管形成異常、血管腫症、細菌性血管腫
症状、ヒッペル−リンダラ疾患(Hippel−Lindau Disease
)、クリペル−トルノネー−ウェーバー症候群、スタージ−ウェーバー症候群、
血管運動神経性水腫、大動脈疾患、高安動脈炎、大動脈炎、ルリーシュ症候群、
動脈閉塞疾患、動脈炎、動脈内膜炎(enarteritis)、結節性多発性
動脈炎、脳血管障害、糖尿病性血管障害、糖尿病性網膜症、塞栓症、血栓症、先
端紅痛症、痔、肝静脈閉塞障害、高血圧、低血圧、虚血、末梢血管障害、静脈炎
、肺静脈閉塞疾患、高血圧、低血圧、虚血、末梢血管疾患、静脈炎、肺静脈閉塞
疾患、レーノー病、CREST症候群、網膜静脈閉塞、シミター症候群、上大静
脈症候群、毛細血管拡張症、毛細血管拡張性運動失調(atacia tela
ngiectasia)、遺伝性出血性毛細管拡張症、精索静脈瘤、拡張蛇行静
脈、静脈瘤性潰瘍、脈管炎、および静脈機能不全のような血管疾患が挙げられる
【0534】 動脈瘤としては、解離性動脈瘤、偽動脈瘤、感染した動脈瘤、破裂した動脈瘤
、大動脈性動脈瘤、大脳性動脈瘤、冠動脈瘤、心動脈瘤、および腸骨性動脈瘤が
挙げられるが、これらに限定されない。
【0535】 動脈閉塞疾患としては、動脈硬化症、間欠性跛行、頸動脈狭窄症、線維筋性形
成異常、腸間膜性血管閉塞、モヤモヤ病、腎動脈閉塞、網膜動脈閉塞、および閉
塞性血栓性血管炎が挙げられるが、これらに限定されない。
【0536】 脳血管障害としては、頸動脈疾患、脳のアミロイドアンギオパチー、大脳動脈
瘤、大脳無酸素症、大脳動脈硬化、大脳動静脈先天異常、大脳動脈疾患、大脳の
塞栓症および血栓症、頸動脈血栓症、洞血栓症、ヴァレンベルク症候群、大脳出
血、硬膜上血腫、硬膜下血腫、クモ膜下出血(subaraxhnoid he
morrhage)、大脳梗塞、大脳虚血(一過性を含む)、鎖骨下動脈盗血症
候群、室周白軟化症(periventricular leukomalac
ia)、血管性頭痛、群発性頭痛、片頭痛、および椎骨基部(vertebro
basilar)機能不全が挙げられるが、これらに限定されない。
【0537】 塞栓症としては、空気塞栓症、羊水塞栓症、コレステロール塞栓症、爪先チア
ノーゼ症候群、脂肪塞栓症、肺動脈塞栓症、および血栓塞栓症が挙げられるが、
これらに限定されない。血栓症としては、冠状動脈血栓症、肝静脈血栓症、網膜
静脈閉塞、頸動脈血栓症、洞血栓症、ヴァレンベルク症候群、および血栓性静脈
炎が挙げられるが、これらに限定されない。
【0538】 虚血性障害としては、大脳虚血、虚血性大腸炎、仕切り症候群(compar
tment syndrome)、前仕切り症候群(anterior com
partment syndrome)、心筋虚血、再灌流傷害、および末梢四
肢虚血が挙げられるが、これらに限定されない。脈管炎としては、大動脈炎、動
脈炎、ベーチェット(Behcet)症候群、チャーグ−ストラウス症候群、粘
膜皮膚リンパ節症候群、閉塞性血栓性血管炎、過敏性血管炎、シェーンライン−
ヘーノホ紫斑病(Schoenlein−Henoch purpura)、ア
レルギー性皮膚血管炎およびヴェーゲナー肉芽腫症が挙げられるが、これらに限
定されない。
【0539】 ポリペプチドは、当該分野で公知である任意の方法を使用して投与され得、こ
れらの方法としては、送達部位における直接的針注射、静脈内注射、局所投与、
カテーテル注入、微粒子銃(biolistic)注射、粒子加速器、ゲルフォ
ームスポンジデポー、他の市販デポー物質、浸透圧ポンプ、経口または坐剤の固
形薬学的処方物、手術中のデカンティングまたは局所適用、エアロゾル送達が挙
げられるが、これらに限定されない。そのような方法は当該分野で公知である。
ポリペプチドは、下記でより詳細に記載される、治療剤(Therapeuti
c)の一部として投与され得る。ポリヌクレオチドを送達する方法は本明細書中
でより詳細に記載される。
【0540】 (呼吸性障害) 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、またはアゴニストもしくは
アンタゴニストは、呼吸系の疾患および/または障害の処置、予防、診断、およ
び/または予後判定するために用いられ得る。
【0541】 呼吸系の疾患および障害としては、以下が挙げられるが、これらに限定されな
い:鼻前庭炎、非アレルギー性鼻炎(例えば、急性鼻炎、慢性鼻炎、アトロピン
様鼻炎、血管運動神経性鼻炎)、鼻ポリープ、および副鼻腔炎、若年性血管線維
腫、鼻の癌および若年性乳頭腫、声帯ポリープ、声帯結節(歌手結節)、接触潰
瘍、声帯麻痺、喉頭気腫、咽頭炎(例えば、ウイルス性および細菌性)、扁桃炎
、扁桃蜂巣炎、副咽頭間隙膿瘍、喉頭炎、喉頭気腫、ならびに咽頭癌(例えば、
鼻咽頭の癌、扁桃癌、咽頭癌)、肺癌(例えば、扁平上皮細胞腫、小細胞腫(燕
麦細胞腫)、大細胞腫、および腺癌)、アレルギー性障害(好酸球性肺炎、過敏
性肺炎(例えば、外因性アレルギー性肺胞炎、アレルギー性間質肺炎、有機塵埃
塵肺症、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、喘息、ヴェーゲナー肉芽腫症
(肉芽腫性脈管炎)、グッドパスチャー症候群))、肺炎(例えば、細菌肺炎(
Streptococcus pneumoniae(連鎖球菌肺炎)、Sta
phylococcus aureus(ブドウ球菌肺炎)、グラム陰性細菌肺
炎(例えば、KlebsiellおよびPseudomas spp.により引
き起こされる)、Mycoplasma pneumoniae肺炎、Hemo
philus influenzae肺炎、Legionella pneum
ophila(レジオネラ性疾患)、ならびにChlamydia psitt
aci(オウム病))、そしてウイルス肺炎(例えば、インフルエンザ、水痘(
Chickenpox)(水痘(varicella))。
【0542】 呼吸系のさらなる疾患および障害としては、以下が挙げられるが、これらに限
定されない:細気管支炎、ポリオ、クループ、RSウイルス感染、おたふくかぜ
、伝染性紅斑(第五病)、小児バラ疹、進行性風疹汎脳炎、風疹、および亜急性
硬化性汎脳炎)、真菌肺炎(例えば、ヒストプラスマ症、コクシジオイデス真菌
症、ブラストミセス症、重篤に抑制される免疫系を有する人々における真菌感染
(例えば、Cryptococcus neoformansにより引き起こさ
れるクリプトコックス症;Aspergillus spp.により引き起こさ
れるアスペルギルス症;Candidaにより引き起こされるカンジダ症;およ
びムコール菌症)、Pneumocystis carinii(ニューモシス
ティス肺炎)、異型肺炎(例えば、MycoplasmaおよびChlamyd
ia spp.)、日和見感染性肺炎、院内感染肺炎、化学性肺炎、ならびに吸
引性肺炎、胸膜疾患(例えば、胸膜炎、胸水、および気胸症(例えば、単純自発
性気胸症、複雑自発性気胸症、緊張気胸症))、気道閉塞疾患(例えば、喘息、
慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気腫、急性気管支炎または慢性気管支炎)、職
業性肺疾患(例えば、珪肺症、黒色肺(炭坑夫塵肺症)、石綿肺症、ベリリウム
症、職業性喘息、綿肺症、ならびに良性塵肺症)、浸潤性肺疾患(例えば、肺線
維症(例えば、線維化肺胞炎、通常型間質性肺炎)、特発性肺線維症、剥離性間
質性肺炎、リンパ球性間質性肺炎、原因不明性組織球増殖症(例えば、レテラー
−ジーヴェ病、ハンド−シュラー−クリスチャン病、好酸球性肉芽腫)、特発性
肺ヘモジデリン沈着、サルコイドーシスおよび肺胞蛋白症)、急性呼吸窮迫症候
群(例えば、成人呼吸促進症候群とも呼ばれる)、水腫、肺動脈塞栓症、気管支
炎(例えば、ウイルス性、細菌性)、気管支拡張症、無気肺、肺膿瘍(例えば、
Staphylococcus aureusまたはLegionella p
neumophilaによって引き起こされる)、そして嚢胞性線維症。
【0543】 (抗新脈管形成活性) 新脈管形成の内因性の、刺激因子とインヒビターとの間の天然に存在する平衡
は、阻害影響が優勢である平衡である。Rastinejadら、Cell 5
6:345〜355(1989)。新生血管形成が正常な生理学的条件下におい
て生じるまれな場合(例えば、創傷治癒、器官再生、胚発生、および雌性生殖プ
ロセス)において、新脈管形成は、厳密に調節され、そして空間的および時間的
に定められる。病的な新脈管形成の条件(例えば、固形腫瘍増殖を特徴付ける)
の下において、これらの調節の制御はできない。調節されていない新脈管形成は
病的になり、そして多くの新生物性疾患および非新生物性疾患の進行を維持する
。多くの重篤な疾患は、固形腫瘍の増殖および転移、関節炎、いくつかの型の眼
の障害および乾癬を含む、異常な新生血管形成により支配される。例えば、Mo
sesら、Biotech.9:630〜634(1991);Folkman
ら、N.Engl.J.Med.、333:1757〜1763(1995);
Auerbachら、J.Microvasc.Res.29:401〜411
(1985);Folkman、Advances in Cancer Re
search、KleinおよびWeinhouse編、Academic P
ress、New York、175〜203頁(1985);Patz、Am
.J.Opthalmol.94:715〜743(1982);およびFol
kmanら、Science 221:719〜725(1983)による概説
を参照のこと。多くの病的状態において、新脈管形成のプロセスは、その疾患状
態に寄与する。例えば、固形腫瘍の増殖が新脈管形成に依存することを示唆する
有意なデータが蓄積されている。FolkmanおよびKlagsbrun、S
cience 235:442〜447(1987)。
【0544】 本発明は、本発明のポリヌクレオチドおよび/またはポリペプチド、ならびに
本発明のアゴニストまたはアンタゴニストの投与による新生血管形成に関連する
疾患または障害の処置を提供する。本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチ
ド、またはアゴニストもしくはアンタゴニストを用いて処置し得る悪性状態およ
び転移性状態には、本明細書に記載の悪性疾患、固形腫瘍、および癌、ならびに
当該分野で公知の他のもの(このような障害の総説については、Fishman
ら、Medicine、第2版、J.B.Lippincott Co.,Ph
iladelphia(1985)を参照のこと)が挙げられるが、これらに限
定されない。従って、本発明は、新脈管形成関連疾患および/または障害の処置
の方法を提供し、この方法は、治療有効量の、本発明のポリヌクレオチド、ポリ
ペプチド、アンタゴニストおよび/またはアゴニストを、その処置の必要な個体
に投与する工程を包含する。例えば、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、アンタ
ゴニストおよび/またはアゴニストは、癌または腫瘍を治療的に処置するために
、種々のさらなる方法で利用され得る。ポリヌクレオチド、ポリペプチド、アン
タゴニストおよび/またはアゴニストで処置され得る癌としては、前立腺癌、肺
癌、乳癌、卵巣癌、胃癌、膵臓癌、喉頭癌、食道癌、精巣癌、肝臓癌、耳下腺癌
、胆管癌、結腸癌、直腸癌、頸部癌、子宮癌、子宮内膜癌、腎臓癌、膀胱癌、甲
状腺癌を含む固形腫瘍;原発性腫瘍および転移;黒色腫;膠芽腫;カポージ肉腫
;平滑筋肉腫;非小細胞肺癌;結腸直腸癌;進行性(advanced)悪性疾
患;および血液から生じる腫瘍(例えば、白血病)が挙げられるが、これらに限
定されない。例えば、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、アンタゴニストおよび
/またはアゴニストは、皮膚癌、頭頸部腫瘍、乳房腫瘍およびカポージ肉腫のよ
うな癌を処置するために、局所送達され得る。
【0545】 なお他の局面において、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、アンタゴニストお
よび/またはアゴニストは、例えば膀胱内投与によって膀胱癌の表面形態を処置
するために利用され得る。ポリヌクレオチド、ポリペプチド、アンタゴニストお
よび/またはアゴニストは、注射またはカテーテルを介して、腫瘍に直接的に、
または腫瘍部位付近に送達され得る。当然のことながら、当業者が理解するよう
に、適切な投与様式は、処置されるべき癌によって変化する。他の送達様式は本
明細書中において議論される。
【0546】 ポリヌクレオチド、ポリペプチド、アンタゴニストおよび/またはアゴニスト
は、癌に加えて、他の障害(新脈管形成を含む)を処置する際に有用であり得る
。これらの障害としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:良性腫
瘍(例えば、血管腫、聴神経腫、神経線維腫、トラコーマ、および化膿性肉芽腫
);動脈硬化プラーク;眼の脈管形成疾患(例えば、糖尿病性網膜症、未熟網膜
症、黄斑変性、角膜移植拒絶、血管新生緑内障、水晶体後線維増殖、ルベオーシ
ス、網膜芽細胞腫、ブドウ膜炎(uvietis)および眼の翼状片(Pter
ygia)(異常な血管増殖));慢性関節リウマチ;乾癬;遅延型創傷治癒;
子宮内膜症;脈管形成;顆粒化;過形成性瘢痕(ケロイド);偽関節骨折;強皮
症;トラコーマ;血管接着;心筋の新脈管形成;冠状側副枝(coronary
collaterals);大脳側副枝;動静脈奇形;虚血性四肢新脈管形成
;オースラー−ウェーバー(Osler−Webber)症候群;プラーク新生
血管形成;毛細血管拡張症;血友病性関節;血管線維腫;線維筋性形成異常;創
傷顆粒化;クローン病;およびアテローム性動脈硬化症。
【0547】 例えば、本発明の1つの局面において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプ
チド、アンタゴニストおよび/またはアゴニストを過形成性瘢痕またはケロイド
に投与する工程を包含する、過形成性瘢痕およびケロイドを処置するための方法
が提供される。
【0548】 本発明の1つの実施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド
、アンタゴニストおよび/またはアゴニストは、過形成性瘢痕またはケロイドに
、これらの病変の進行を妨げるために直接注射される。この治療は、過形成性瘢
痕およびケロイド(例えば、やけど)の発生を生じることが知られている状態の
予防処置において特に価値があり、そして好ましくは、増殖期が進行する時間(
最初の傷害の約14日後)を有した後であるが、過形成性瘢痕またはケロイドの
発生の前に開始される。上述のように、本発明はまた、眼の新生血管形成疾患(
例えば、角膜新生血管形成、血管新生緑内障、増殖性糖尿病網膜症、水晶体後線
維増殖および黄斑変性を含む)を処置するための方法を提供する。
【0549】 さらに、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチド(アゴニストおよび/
またはアンタゴニストを含む)を用いて処置され得る新生血管形成に関連する眼
の障害としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:血管新生緑内障
、糖尿病網膜症、網膜芽細胞腫、水晶体後線維増殖症、ブドウ膜炎、未熟網膜症
、黄斑変性、角膜移植新生血管形成、ならびに他の眼の炎症性疾患、眼の腫瘍、
および脈絡膜または虹彩の新生血管形成に関連する疾患。例えば、Waltma
nら、Am.J.Ophthal.85:704〜710(1978)およびG
artnerら、Surv.Ophthal.22:291〜312(1978
)による総説を参照のこと。
【0550】 従って、本発明の1つの局面において、治療有効量の化合物(上記)を患者に
対して、血管の形成が阻害されるように角膜に投与する工程を包含する、角膜新
生血管形成(角膜移植新生血管形成を含む)のような眼の新生血管形成疾患を処
置するための方法が、提供される。簡潔には、角膜は、通常には血管を欠く組織
である。しかし、特定の病的状態において、毛細血管は、縁の角膜周囲脈管叢か
ら角膜に伸長し得る。角膜が血管化されるようになる場合、角膜はまた混濁され
るようになり、患者の視力の衰えを生じる。角膜が完全に不透明になる(opa
citate)場合に、視力喪失が完全になり得る。広範な種々の障害は、例え
ば、以下を含む角膜新生血管形成を生じ得る:角膜感染(例えば、トラコーマ、
単純ヘルペス角膜炎、リーシュマニア症およびオンコセルカ症)、免疫学的プロ
セス(例えば、移植片拒絶およびスティーヴンズ−ジョンソン症候群)、アルカ
リやけど、外傷、炎症(任意の原因による)、毒性および栄養欠乏状態、ならび
にコンタクトレンズを装着することの合併症として。
【0551】 特に好ましい実施形態において、本発明は、生理食塩水(眼に用いる調製物に
おいて一般に使用される任意の保存剤および抗菌剤と組合せて)中で局所投与の
ために調製され得、そして点眼剤形態で投与され得る。溶液または懸濁液は、そ
の純粋な形態で調製され得、そして1日に数回投与され得る。あるいは、上記の
ように調製される抗脈管形成組成物はまた、角膜に直接投与され得る。好ましい
実施形態において、抗脈管形成組成物は、角膜に結合する粘膜接着性ポリマーと
ともに調製される。さらなる実施形態において、抗脈管形成因子または抗脈管形
成組成物は、従来のステロイド治療に対する補助剤として利用され得る。局所治
療はまた、脈管形成応答(例えば、化学的やけど)を誘導する高い可能性を有す
ることが公知である角膜病変において予防的に有用であり得る。これらの場合に
おいて、処置(おそらくステロイドと組み合わせられる)は、その後の合併症を
予防するのを補助するために直ちに開始され得る。
【0552】 他の実施形態において、上記の化合物は、角膜支質に直接、顕微鏡の案内の下
で眼科医によって注入され得る。好ましい注射部位は、個々の病巣の形態で変化
し得るが、投与の目標は、脈管構造の前進している面に組成物を置くこと(すな
わち、血管と正常な角膜との間に分散される)である。ほとんどの場合において
、これは、前進している血管から角膜を「防御」するための縁周囲(peril
imbic)角膜注射を含む。この方法はまた、角膜新生血管形成を予防的に防
ぐために、角膜傷害の直後に利用され得る。この状況において、この物質は、角
膜病巣とその所望されない潜在的な血液供給の縁との間に分散して縁周囲角膜に
注射され得る。このような方法はまた、類似の様式で、移植された角膜の毛細血
管浸潤を予防するために利用され得る。徐放形態において、注入は、1年に2〜
3回のみ必要とされ得る。ステロイドもまた、注入溶液に添加され、その注射自
体から生じる炎症を低減し得る。
【0553】 本発明の別の局面において、患者に、血管の形成を阻害するように、治療有効
量のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アンタゴニストおよび/またはアゴニス
トを眼に投与する工程を包含する、血管新生緑内障を処置するための方法が提供
される。1つの実施形態において、化合物は、血管新生緑内障の早期形態を処置
するために、眼に局所投与され得る。他の実施形態において、化合物は、前方角
(anterior chamber angle)の領域に注入によって移植
され得る。他の実施形態において、化合物はまた、化合物が眼房水に連続的に放
出されるように、任意の位置に置かれ得る。本発明の別の局面において、患者に
、血管の形成が阻害されるように、治療有効量のポリヌクレオチド、ポリペプチ
ド、アンタゴニストおよび/またはアゴニストを眼に投与する工程を包含する、
増殖性糖尿病性網膜症を処置するための方法が提供される。
【0554】 本発明の特に好ましい実施形態において、増殖性糖尿病性網膜症は、網膜にお
けるポリヌクレオチド、ポリペプチド、アンタゴニストおよび/またはアゴニス
トの局所濃度を増加させるために、眼房水または硝子体への注入によって処置さ
れ得る。好ましくは、この処置は、光凝固を必要とする重篤な疾患の獲得の前に
開始されるべきである。
【0555】 本発明の別の局面において、血管の形成が阻害されるように、患者に、治療有
効量のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アンタゴニストおよび/またはアゴニ
ストを眼に投与する工程を包含する、水晶体後線維増殖症を処置するための方法
が、提供される。化合物は、硝子体内注射を介して、および/または眼内移植を
介して局所投与され得る。
【0556】 さらに、このポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはア
ゴニストで処置され得る障害としては、以下が挙げられるが、それらに限定され
ない:血管腫、関節炎、乾癬、血管線維腫、アテローム性プラーク、遅延型創傷
治癒、顆粒化、血友病性関節、過形成性瘢痕、偽関節骨折、オースラー−ウェー
バー(Osler−Weber)症候群、化膿性肉芽腫、強皮症、トラコーマ、
および血管接着。
【0557】 さらに、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/また
はアゴニストで処置、予防、診断、および/または予後判定され得る障害および
/または状態としては、以下が挙げられるが、それらに限定されない:固形腫瘍
、血液由来の(blood born)腫瘍(例えば、白血病)、腫瘍転移、カ
ポージ肉腫、良性腫瘍(例えば、血管腫、聴神経腫、神経線維腫、トラコーマ、
および化膿性肉芽腫)、慢性関節リウマチ、乾癬、眼の脈管形成疾患(例えば、
糖尿病性網膜症、未熟網膜症、黄斑変性、角膜移植拒絶、血管新生緑内障、水晶
体後線維増殖症、ルベオーシス、網膜芽細胞腫、およびブドウ膜炎)、遅延型創
傷治癒、子宮内膜症、脈管形成、顆粒化、過形成性瘢痕(ケロイド)、偽関節骨
折、強皮症、トラコーマ、血管接着、心筋の新脈管形成、冠状側副枝(coro
nary collaterals)、大脳側副枝、動静脈奇形、虚血性四肢新
脈管形成、オースラー−ウェーバー症候群、プラーク新生血管形成、毛細血管拡
張症、血友病性関節、血管線維腫、線維筋性形成異常、創傷顆粒化、クローン病
、アテローム性動脈硬化症、産児制限薬剤(月経を制御する、胎芽着床のために
必要な血管新生を予防することによる)、病原性の結果(例えば、ネコ引っかき
病(Rochele minalia quintosa)、潰瘍(Helic
obacter pylori)、バルトネラ症および細菌性血管腫症状)のよ
うな新脈管形成を有する疾患。
【0558】 産児制限方法の1つの局面において、胎芽着床をブロックするに十分な化合物
の量は、性交および受精が起こる前またはその後に投与され、従って産児制限の
有効な方法、おそらく「事後用(morning after)」方法を提供す
る。ポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはアゴニストは
また、月経を制御することにおいて使用され得るか、または子宮内膜症の処置に
おける腹膜洗浄液として、もしくは腹膜移植のためのいずれかで投与され得る。
【0559】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはアゴニ
ストは、縫合(stitch)肉芽腫を予防するために、外科縫合に組み込まれ
得る。
【0560】 ポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはアゴニストは、
広範な種々の外科手順において利用され得る。例えば、本発明の1つの局面にお
いて、組成物(例えば、スプレーまたはフィルムの形態において)は、悪性組織
から正常な周囲の組織を分離するため、そして/または周囲の組織への疾患の広
がりを予防するために、腫瘍の除去の前に、領域をコートまたはスプレーするた
めに利用され得る。本発明の他の局面において、組成物(例えば、スプレーの形
態において)は、腫瘍をコートするため、または所望の場所において新脈管形成
を阻害するために、内視鏡手順を介して送達され得る。本発明のなお他の局面に
おいて、本発明の抗脈管形成組成物でコートされている外科メッシュが、外科メ
ッシュが利用され得る任意の手順において利用され得る。例えば、本発明の1つ
の実施形態において、抗脈管形成組成物を有した外科メッシュレーデン(lad
en)は、構造に対する支持を提供するため、そして一定の量の抗脈管形成因子
を放出するために、腹部癌切除手術の間(例えば、結腸切除の後)に利用され得
る。
【0561】 本発明のさらなる局面において、癌の局所的再発およびその部位での新しい血
管の形成が阻害されるように、切除後にポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴ
ニストおよび/またはアゴニストを腫瘍の切除縁に投与する工程を包含する、腫
瘍切除部位を処置するための方法が提供される。本発明の1つの実施形態におい
て、抗脈管形成化合物は、腫瘍切除部位に直接投与される(例えば、塗布、ブラ
ッシング(brushing)、または他の方法で抗脈管形成化合物で腫瘍の切
除縁をコートすることによって適用される)。あるいは、抗脈管形成化合物は、
投与前に公知の外科ペーストに組み込まれ得る。本発明の特に好ましい実施形態
において、抗脈管形成化合物は、悪性疾患についての肝切除後および神経外科手
術後に適用される。
【0562】 本発明の1つの局面において、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニスト
および/またはアゴニストは、広範な種々の腫瘍(例えば、乳房腫瘍、結腸腫瘍
、脳腫瘍および肝腫瘍を含む)の切除縁に投与され得る。例えば、本発明の1つ
の実施形態において、抗脈管形成化合物は、切除後に、神経学的腫瘍の部位に、
その部位での新しい血管の形成が阻害されるように投与され得る。
【0563】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはアゴニ
ストはまた、他の抗脈管形成因子とともに投与され得る。他の抗脈管形成因子の
代表的な例としては以下が挙げられる:抗侵襲性因子、レチノイン酸およびその
誘導体、パクリタキセル、スラミン、メタロプロテイナーゼ−1の組織インヒビ
ター、メタロプロテイナーゼ−2の組織インヒビター、プラスミノーゲン活性化
インヒビター−1、プラスミノーゲン活性化インヒビター−2および種々の形態
のより軽い「d群」遷移金属。
【0564】 より軽い「d群」遷移金属には、例えばバナジウム、モリブデン、タングステ
ン、チタン、ニオブおよびタンタル種が挙げられる。そのような遷移金属種は、
遷移金属錯体を形成し得る。上記の遷移金属種の適切な錯体としては、オキソ遷
移金属錯体が挙げられる。
【0565】 バナジウム錯体の代表的な例としては、バナデート錯体およびバナジル錯体の
ようなオキソバナジウム錯体が挙げられる。適切なバナデート錯体としては、例
えばメタバナジン酸アンモニウム、メタバナジン酸ナトリウムおよびオルトバナ
ジン酸ナトリウムのようなメタバナデート錯体およびオルトバナデート錯体が挙
げられる。適切なバナジル錯体としては、例えばバナジルアセチルアセトネート
および硫酸バナジル(硫酸バナジル一水和物および硫酸バナジル三水和物のよう
な硫酸バナジル水和物を含む)が挙げられる。
【0566】 タングステン錯体およびモリブデン錯体の代表的な例としてはまた、オキソ錯
体が挙げられる。適切なオキソタングステン錯体としては、タングステート錯体
およびタングステンオキシド錯体が挙げられる。適切なタングステート錯体とし
ては、タングステン酸アンモニウム、タングステン酸カルシウム、タングステン
酸ナトリウム二水和物およびタングステン酸が挙げられる。適切なタングステン
オキシドとしては、タングステン(IV)オキシドおよびタングステン(VI)
オキシドが挙げられる。適切なオキソモリブデン錯体としては、モリブデート、
モリブデンオキシドおよびモリブデニル錯体が挙げられる。適切なモリブデート
錯体としては、モリブデン酸アンモニウムおよびその水和物、モリブデン酸ナト
リウムおよびその水和物、ならびにモリブデン酸カリウムおよびその水和物が挙
げられる。適切なモリブデンオキシドとしては、モリブデン(VI)オキシド、
モリブデン(VI)オキシドおよびモリブデン酸が挙げられる。適切なモリブデ
ニル錯体としては、例えばモリブデニルアセチルアセトネートが挙げられる。他
の適切なタングステン錯体およびモリブデン錯体としては、例えばグリセロール
、酒石酸および糖由来のヒドロキソ誘導体が挙げられる。
【0567】 広範な種々の他の抗脈管形成因子もまた、本発明の状況において利用され得る
。代表的な例としては、以下が挙げられる:血小板因子4;硫酸プロタミン;硫
酸化キチン誘導体(クイーンクラブ(queen crab)の殻から調製され
る)(Murataら、Cancer Res.51:22〜26、1991)
;硫酸化多糖ペプチドグリカン複合体(SP−PG)(この化合物の機能は、ス
テロイド(例えば、エストロゲン)およびクエン酸タモキシフェンの存在によっ
て、増強され得る);スタウロスポリン;基質代謝の調節因子(例えば、プロリ
ンアナログ、シスヒドロキシプロリン、d,L−3,4−デヒドロプロリン、チ
アプロリン、α,α−ジピリジル,アミノプロピオニトリルフマレートを含む)
;4−プロピル−5−(4−ピリジニル)−2(3H)−オキサゾロン;メトト
レキサート;ミトザントロン;ヘパリン;インターフェロン;2マクログロブリ
ン−血清;ChIMP−3(Pavloffら、J.Bio.Chem.267
:17321〜17326、1992);キモスタチン(Tomkinsonら
、Biochem J.286:475〜480、1992);シクロデキスト
リンテトラデカサルフェート;エポネマイシン;カンプトテシン;フマギリン(
Ingberら、Nature 348:555〜557、1990);チオリ
ンゴ酸金ナトリウム(「GST」;MatsubaraおよびZiff、J.C
lin.Invest.79:1440〜1446、1987);アンチコラゲ
ナーゼ−血清;α2−抗プラスミン(Holmesら、J.Biol.Chem
.262(4):1659〜1664、1987);ビサントレン(Natio
nal Cancer Institute);ロベンザリット二ナトリウム(
N−(2)−カルボキシフェニル−4−クロロアントロニル酸(chloroa
nthronilic acid)二ナトリウム、すなわち「CCA」;Tak
euchiら、Agents Actions 36:312〜316、199
2);サリドマイド;Angostaticステロイド;AGM−1470;カ
ルボキシアミノイミダゾール(carboxynaminolmidazole
);およびメタロプロテイナーゼインヒビター(例えば、BB94)。
【0568】 (細胞レベルでの疾患) 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、ならびにアンタゴニストも
しくはアゴニストによって処置、予防、診断、および/または予後判定され得る
細胞生存の増大あるいはアポトーシスの阻害に関連する疾患には、癌(例えば、
濾胞性リンパ腫、p53変異を有する癌腫、およびホルモン依存性腫瘍、これら
は以下:結腸癌、心臓腫瘍、膵臓癌、黒色腫、網膜芽細胞腫、神経膠芽細胞腫、
肺癌、腸癌、精巣癌、胃癌、神経芽細胞腫、粘液腫、筋腫、リンパ腫、内皮腫、
骨芽細胞腫、骨巨細胞腫、骨肉腫、軟骨肉腫、腺腫、乳癌、前立腺癌、カポージ
肉腫および卵巣癌を含むが、これらに限定されない);自己免疫障害(例えば、
多発性硬化症、シェーグレン症候群、橋本甲状腺炎、胆汁性肝硬変、ベーチェッ
ト病(Behcet’s disease)、クローン病、多発性筋炎、全身性
エリテマトーデスおよび免疫関連糸球体腎炎ならびに慢性関節リウマチ)および
ウイルス感染(例えば、ヘルペスウイルス、ポックスウイルスおよびアデノウイ
ルス)、炎症、対宿主性移植片病、急性移植片拒絶、ならびに慢性移植片拒絶、
が挙げられる。
【0569】 好ましい実施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、およ
び/またはアンタゴニストは、特に上記に列挙される、癌の増殖、進行、および
/または転移(metasis)を阻害するために使用される。
【0570】 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、またはアゴニストもしくは
アンタゴニストによって処置あるいは検出され得る細胞生存の増大に関連するさ
らなる疾患または状態には、悪性疾患の進行および/または転移ならびに以下の
ような関連する障害が挙げられるが、これらに限定されない:白血病(急性白血
病(例えば、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(骨髄芽球性、前骨髄球性
、骨髄単球性、単球性および赤白血病を含む)を含む)ならびに慢性白血病(例
えば、慢性骨髄性(顆粒球性)白血病および慢性リンパ球性白血病))、真性赤
血球増加症、リンパ腫(例えば、ホジキン病および非ホジキン病)、多発性骨髄
腫、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、H鎖病、ならびに固形腫瘍(
肉腫および癌腫(例えば、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉
腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫(endotheliosarcoma)、リ
ンパ管肉腫、リンパ管内皮腫、骨膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、
横紋筋肉腫、結腸癌腫、膵臓癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細
胞癌、腺癌、汗腺癌、皮脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気
管支原生癌、腎細胞癌、肝細胞癌腫、胆管癌、絨毛癌、セミノーマ、胎生期癌、
ウィルムス腫瘍、頸部癌、精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経
膠腫、神経膠星状細胞腫、髄芽細胞腫、頭蓋咽頭腫、脳室上衣細胞腫、松果体腫
、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起神経膠腫、髄膜腫(menangioma)
、黒色腫、神経芽細胞腫、および網膜芽細胞腫)を含むが、これらに限定されな
い)。
【0571】 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、ならびにアゴニストもしく
はアンタゴニストによって処置、予防、診断、および/または予後判定され得る
アポトーシスの増大に関連する疾患には、以下が挙げられるが、これらに限定さ
れない:AIDS;神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病
、筋萎縮性側索硬化症、色素性網膜炎、小脳変性および脳腫瘍または以前に関連
した疾患);自己免疫障害(例えば、多発性硬化症、シェーグレン症候群、橋本
甲状腺炎、胆汁性肝硬変、ベーチェット病(Behcet’s disease
)、クローン病、多発性筋炎、全身性エリテマトーデスおよび免疫関連糸球体腎
炎ならびに慢性関節リウマチ)、脊髄形成異常症候群(例えば、再生不良性貧血
)、対宿主性移植片病、虚血性傷害(心筋梗塞、発作および再灌流傷害によって
生じるようなもの)、肝臓傷害(例えば、肝炎関連肝臓傷害、虚血/再灌流傷害
、胆汁うっ滞(cholestosis)(胆管傷害)および肝臓癌);毒物誘
導性肝臓疾患(アルコールによって引き起こされるようなもの)、敗血症性ショ
ック、悪液質ならびに食欲不振。
【0572】 (創傷治癒および上皮細胞増殖) 本発明のなおさらなる局面に従って、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペ
プチド、ならびにアンタゴニストまたはアゴニストを、治療目的のため、例えば
、創傷治癒の目的のために上皮細胞増殖および基底ケラチノサイトを刺激するた
め、ならびに毛包生成および皮膚創傷の治癒を刺激するために、利用するプロセ
スが提供される。本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニ
ストまたはアンタゴニストは、以下を含む創傷治癒を刺激する際に臨床的に有用
であり得る:外科的創傷、切除の創傷、深い創傷(真皮および表皮の損傷を含む
)、眼組織の創傷、歯組織の創傷、口腔創傷、糖尿病性潰瘍、皮膚の潰瘍、肘の
潰瘍、動脈の潰瘍、静脈うっ滞潰瘍、熱への曝露または化学物質から生ずる熱傷
、および他の異常な創傷治癒状態(例えば、尿毒症、栄養失調、ビタミン欠乏、
ならびにステロイド、放射線療法および抗腫瘍性薬物および代謝拮抗物質を用い
る全身性処置に関連する合併症。本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド
、およびアゴニストまたはアンタゴニストは、皮膚損失後の皮膚の回復を促進す
るために使用され得る。
【0573】 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストまたはアン
タゴニストは、創傷床(wound bed)への皮膚移植片の接着を増大する
ため、および創傷床からの再上皮形成を刺激するために使用され得る。以下は、
本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、アゴニストまたはアンタゴニス
トが創傷床への接着を増大するために使用され得る、移植片の型である:自家移
植片、人工皮膚、同種移植片(allograft)、自己植皮片、自己表皮移
植片(autoepdermic graft)、無血管性(avacular
)移植片、ブレア−ブラウン移植片、骨移植片、胚胎組織移植片、真皮移植片、
遅延移植片、皮膚移植片、表皮移植片、筋膜移植片、全層皮膚移植片、異種移植
片(heterologous graft)、異種移植片(xenograf
t)、同種移植片(homologous graft)、増殖性移植片、層板
状移植片、網状移植片、粘膜移植片、オリエ−ティールシュ移植片、大網移植片
、パッチの移植片(patch graft)、茎状移植片、全層移植片(pe
netrating graft)、分層植皮片(split skin gr
aft)、分層植皮片(thick split graft)。本発明のポリ
ヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストまたはアンタゴニストは、
皮膚の強度を助長するため、および加齢した皮膚の外見を改善するために使用さ
れ得る。
【0574】 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストまたはアン
タゴニストはまた、肝細胞増殖、および肺、乳房、膵臓、胃、小腸、および大腸
における上皮細胞増殖における変化を生じると考えられる。本発明のポリヌクレ
オチドまたはポリペプチド、ならびにアゴニストもしくはアンタゴニストは、上
皮細胞(例えば、皮脂細胞(sebocyte)、毛包、肝細胞、II型肺胞上
皮細胞(type II pneumocyte)、ムチン産生杯細胞、および
他の上皮細胞、ならびに皮膚、肺、肝臓、および胃腸管内に含まれるそれらの前
駆体)の増殖を促進し得る。本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、お
よびアゴニストまたはアンタゴニストは、内皮細胞、ケラチノサイト、および基
底ケラチノサイトの増殖を促進し得る。
【0575】 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストまたはアン
タゴニストはまた、放射線、化学療法処置またはウイルス感染から生じる腸の毒
性の副作用を低減するために使用され得る。本発明のポリヌクレオチドまたはポ
リペプチド、およびアゴニストまたはアンタゴニストは、小腸粘膜に対して細胞
保護的な(cytoprotective)効果を有し得る。本発明のポリヌク
レオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストまたはアンタゴニストはまた、
化学療法およびウイルス感染から生じる粘膜炎(mucositis)(口潰瘍
)の治癒を刺激し得る。
【0576】 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストまたはアン
タゴニストは、やけどを含む、完全な厚さおよび部分的な厚さの皮膚欠損におけ
る皮膚の完全な再生(すなわち、毛包、汗腺、および皮脂腺の再増殖)、乾癬の
ような他の皮膚欠損の処置においてさらに使用され得る。本発明のポリヌクレオ
チドまたはポリペプチド、およびアゴニストまたはアンタゴニストは、表皮水疱
症(これらの損傷の再上皮形成を促進することによる頻繁な開放性かつ疼痛性の
水疱を生じる、下層の真皮への表皮の接着の欠損)を処置するために使用され得
る。本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストまたはア
ンタゴニストはまた、胃潰瘍および十二指腸(doudenal)潰瘍を処置し
、そして粘膜の内層の瘢痕形成ならびに腺の粘膜および十二指腸の粘膜の内層の
再生による治癒を、より迅速に補助するために使用され得る。炎症性腸疾患、例
えば、クローン病および潰瘍性大腸炎は、それぞれ、小腸または大腸の粘膜表面
の破壊を生じる疾患である。従って、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプ
チド、およびアゴニストまたはアンタゴニストは、粘膜表面の再表面形成(re
surfacing)を促進して、より迅速な炎症性腸疾患の治癒を補助し、そ
して炎症性腸疾患の進行を予防するために、使用され得る。本発明のポリヌクレ
オチドまたはポリペプチド、ならびにアゴニストまたはアンタゴニストを用いる
処置は、胃腸管全体の粘液の産生に対して有意な効果を有すると予期され、そし
て摂取された有害な物質からかまたは外科手術後に、腸粘膜を有害な物質から保
護するために使用され得る。本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、な
らびにアゴニストまたアンタゴニストは、その発現不足に関連する疾患を処置す
るために使用され得る。
【0577】 さらに、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストま
たはアンタゴニストは、種々の病的状態に起因する肺への損傷を予防および治癒
するために使用され得る。本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、およ
びアゴニストまたはアンタゴニストは、急性または慢性の肺損傷を予防または処
置するために、肺胞および細気管支(brochiolar)上皮の増殖および
分化を刺激し得、そしてその修復を促進し得る。例えば、肺胞(aveoli)
の進行性の損失を生じる気腫、および細気管支上皮および肺胞の壊死を生じる吸
入傷害(inhalation injury)(すなわち、煙の吸入およびや
けどから生じる)は、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、アゴニス
トまたはアンタゴニストを使用して、効果的に処置され得る。また、本発明のポ
リヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストまたはアンタゴニストは
、II型肺胞上皮細胞の増殖および分化を刺激するために使用され得、これは、
未熟な乳児における肺硝子膜症(例えば、乳児呼吸窮迫症候群および気管支肺異
形成症)のような疾患を処置または予防するのを助け得る。
【0578】 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストまたはアン
タゴニストは、肝細胞の増殖および分化を刺激し得、従って、肝臓の疾患および
病状(例えば、肝硬変により生じる劇症肝不全、ウイルス性肝炎および毒性物質
(すなわち、アセトアミノフェン、四塩化炭素(carbon tetraho
loride)、および当該分野で公知の他の肝臓毒素)により生じる肝臓損傷
)を緩和または処置するために用いられ得る。
【0579】 さらに、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストま
たはアンタゴニストは、真性糖尿病の発症を処置または予防するために使用され
得る。新たにI型糖尿病およびII型糖尿病と診断された患者において、いくら
かの島細胞機能が残っている場合、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチ
ド、およびアゴニストまたはアンタゴニストは、その疾患の永続的な発現を、緩
和、遅延または予防するように、その島機能を維持するために使用され得る。ま
た、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド、およびアゴニストまたはア
ンタゴニストは、島細胞機能を改善または促進するための島細胞移植における補
助として使用され得る。
【0580】 (ニューロンの活性および神経学的疾患) 本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチドおよびアゴニストもしくはアンタゴ
ニストは、脳および/または神経系の疾患、障害、損傷、または傷害の診断およ
び/または処置のために使用され得る。本発明の組成物(例えば、ポリペプチド
、ポリヌクレオチドおよび/またはアゴニストもしくはアンタゴニスト)を用い
て処置され得る神経系の疾患には、軸索の切断、ニューロンの減少もしくは変性
、または脱髄のいずれかを引き起こす、神経系損傷および疾患、障害および/ま
たは状態が挙げられるが、これらに限定されない。本発明に従って、患者(ヒト
患者および非ヒト哺乳動物患者を含む)において処置され得る神経系病変には、
以下の中枢神経系(脊髄、脳を含む)または末梢神経系のいずれかの病変が挙げ
られるが、これらに限定されない:(1)虚血病変(ここで、神経系の一部にお
ける酸素不足により、ニューロンの損傷または死が生じ、これには大脳梗塞もし
くは虚血、または脊髄梗塞もしくは虚血が挙げられる);(2)外傷病変(身体
的損傷により生じるかまたは手術に関連する病変、例えば、神経系の一部分を切
断する病変、または圧縮損傷を含む);(3)悪性病変(ここで、神経系の一部
分は、神経系関連悪性疾患もしくは非神経系組織由来の悪性疾患のいずれかであ
る悪性組織により破壊または損傷される);(4)感染性病変(ここで、神経系
の一部分は、例えば、膿瘍による感染の結果として、破壊または損傷されるか、
あるいはヒト免疫不全ウイルス、帯状ヘルペスもしくは単純ヘルペスウイルスに
よる感染と関連するか、ライム病、結核、梅毒に関連する);(5)変性病変(
ここで、神経系の一部分は、変性プロセスの結果として破壊または損傷され、こ
れには、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンティングトン病または筋萎縮
性側索硬化症(ALS)に関連する変性が挙げられるが、これらに限定されない
);(6)栄養性の疾患、障害および/または状態に関連する病変(ここで、神
経系の一部分は、栄養障害または代謝障害によって破壊または損傷され、これに
は、ビタミンB12欠乏症、葉酸欠乏症、ヴェルニッケ病、タバコ−アルコール
弱視、マルキアファーヴァ−ビニャーミ病(脳梁の一次変性)およびアルコール
小脳変性が挙げられるが、これらに限定されない);(7)全身性疾患に関連す
る神経性病変(糖尿病(糖尿病性ニューロパシー、ベル麻痺)、全身性エリテマ
トーデス、癌または類肉腫症が挙げられるが、これらに限定されない);(8)
毒性物質(アルコール、鉛または特定の神経毒を含む)により生じる病変;なら
びに(9)脱髄性病変(ここで、神経系の一部分は、脱髄性執権によって破壊ま
たは損傷され、これには、多発性硬化症、ヒト免疫不全ウイルス関連脊髄障害、
横断脊髄障害または種々の病因、進行性多病巣性白質脳障害、および橋中央ミエ
リン溶解が挙げられるが、これらに限定されない)。
【0581】 1つの実施形態において、本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、または
アゴニストもしくはアンタゴニストは、低酸素症の損傷効果から神経細胞を保護
するために用いられる。さらに好ましい実施形態において、本発明のポリペプチ
ド、ポリヌクレオチド、またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、大脳低酸
素症の損傷作用から神経細胞を保護するために用いられる。この実施形態による
と、本発明の組成物は、大脳低酸素症に関連する神経細胞損傷を処置または予防
するために用いられる。この実施形態の1つの非限定局面において、本発明のポ
リペプチド、ポリヌクレオチド、またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、
大脳虚血と関連する神経細胞損傷を処置または予防するために用いられる。この
実施形態の別の非限定局面において、本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド
、またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、大脳梗塞に関連する神経細胞損
傷を処置または予防するために用いられる。
【0582】 別の好ましいこの実施形態において本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド
、またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、脳卒中に関連する神経細胞損傷
を処置または予防するために用いられる。特定の実施形態において、本発明のポ
リペプチド、ポリヌクレオチド、またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、
脳卒中に関連する大脳神経細胞損傷を処置または予防するために用いられる。
【0583】 別の好ましいこの実施形態において本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド
、またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、心臓発作に関連する神経細胞損
傷を処置または予防するために用いられる。特定の実施形態において、本発明の
ポリペプチド、ポリヌクレオチド、またはアゴニストもしくはアンタゴニストは
、心臓発作に関連する大脳神経細胞損傷を処置または予防するために用いられる
【0584】 神経系障害を処置または予防するのに有用な本発明の組成物は、ニューロンの
生存または分化の促進における生物学的活性について試験することによって、選
択され得る。例えば、制限する目的ではないが、以下の効果のいずれかを誘発す
る本発明の組成物は、本発明によると有用であり得る:(1)低酸素または低酸
素状態の存在または非存在下のいずれかの培養におけるニューロンの増加した生
存時間;(2)培地またはインビボにおけるニューロンの増加した出芽;(3)
培地またはインビボにおけるニューロン関連分子(例えば、運動ニューロンに関
して、コリンアセチルトランスフェラーゼまたはアセチルコリンステラーゼ)の
増加した産生;あるいは(4)インビボにおけるニューロン機能障害の軽減した
症状。このような効果は、当該分野で公知の任意の方法によって測定され得る。
好ましくは、非制限的な実施形態において、ニューロンの増加した生存時間は、
本明細書中に記載される方法、またはそうでなければ当該分野で公知の方法(例
えば、Zhangら,Proc Natl Acad Sci USA 97:
3637−42(2000)、または、Arakawaら,J.Neurosc
i.10:3507〜3515(1990)など)を使用して慣用的に測定され
得;ニューロンの増加した出芽は、当該分野で公知の方法(例えば、Pestr
onkら(Exp.Neurol.70:65〜82(1980))またはBr
ownら(Ann.Rev.Neurosci.4:17〜42(1981))
に記載される方法)によって検出され得;ニューロン関連分子の増加した産生は
、当該分野で公知の技術を使用し、測定されるべき分子に基づいて、バイオアッ
セイ、酵素アッセイ、抗体結合、ノーザンブロットアッセイなどによって、測定
され得;そして運動ニューロンの機能障害は、運動ニューロン障害の物理的発現
(例えば、弱さ、運動ニューロンの伝導速度、または機能障害)を評価すること
によって、測定され得る。
【0585】 特定の実施形態において、本発明に従って処置され得る運動ニューロンの障害
には、運動ニューロンおよび神経系の他の成分に影響を与え得る障害(例えば、
梗塞、感染、毒素への暴露、外傷、外科的損傷、変性疾患、または悪性疾患)、
ならびにニューロンに選択的に影響する障害(例えば、筋萎縮性側索硬化症)が
挙げられるが、これらに限定されず、そしてこれには、進行性脊髄性筋萎縮症、
進行性球延髄麻痺、原発性側索硬化症、小児筋萎縮および若年性筋萎縮、小児期
の進行性球麻痺(ファチオ−ロンデ病)、ポリオおよびポリオ後症状、ならびに
遺伝性運動感覚性神経障害(シャルコー−マリー−トゥース病)が挙げられるが
、これらに限定されない。
【0586】 さらに、本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドは、ニューロン生存、
シナプス形成;伝達;神経分化などにおいて役割を果たし得る。従って、本発明
の組成物(ポリヌクレオチド、ポリペプチド、およびアゴニストまたはアンタゴ
ニストを含む)は、学習および/または認識の障害を含むがこれに限定されない
、これらの役割に関連する疾患または障害を、診断、および/または処置または
予防するのに用いられ得る。本発明の組成物は、神経変性性疾患状態および/ま
たは行動障害の処置または予防において有用であり得る。このような神経変性性
疾患状態および/または行動障害としては以下が挙げられるがこれらに限定され
ない:アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、ツレット症候群、
精神分裂病、躁病、痴呆、偏執症、強迫性障害、鬱病、恐慌性障害、学習障害、
ALS、精神病、自閉、および行動変化(栄養補給、睡眠パターン、平衡、およ
び知覚の障害を含む)。さらに、本発明の組成物は、発生中の胚、または伴性障
害に関連する発生の障害の処置、予防および/または検出において役割を果たし
得る。
【0587】 さらに、本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、および/またはアゴニス
トまたはアンタゴニストは、以下を含むが挙げられるがこれらに限定されない脳
血管障害に関連する、疾患、傷害、障害または、損傷から、神経細胞を防御する
のに有用であり得る:脳血管障害(例えば、頸動脈血栓症、頸動脈狭窄またはモ
ヤモヤ病)、脳のアミロイドアンギオパチー、大脳動脈瘤、脳低酸素症、大脳動
脈硬化症、大脳動静脈奇形、大脳動脈疾患、脳塞栓症および血栓(例えば、頸動
脈血栓症、洞血栓症およびヴァレンベルク症候群)、硬膜上血腫(例えば、硬膜
外血腫または硬膜下血腫およびクモ膜下出血)、脳亀裂骨折、脳虚血(例えば、
一過性脳虚血、鎖骨下動脈盗血症候群、または椎骨脳底不全(vertebro
basilar insufficiency))、血管性痴呆(たとえば、多
発脳梗塞性痴呆)、脳室周囲白質軟化症、ならびに血管性頭痛(例えば、群発性
頭痛)。
【0588】 本発明のなおさらなる局面によれば、治療目的で、例えば神経学的細胞増殖お
よび/または分化を刺激するために、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプ
チド、ならびにアゴニストまたはアンタゴニストを利用するためのプロセスが提
供される。従って、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよ
び/またはアンタゴニストは、神経学的疾患を処置、および/または検出するた
めに用いられ得る。さらに、本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、
またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、特定の神経系疾患または傷害のマ
ーカーまたは検出因子として用いられ得る。
【0589】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはアンタ
ゴニストを用いて処置または検出され得る神経学的疾患の例としては、以下が挙
げられる:脳疾患(例えば、母系フェニルケトン尿症のようなフェニルケトン尿
症を含む代謝性脳疾患)、ピルビン酸カルボキシラーゼ欠乏症、ピルビン酸デヒ
ドロゲナーゼ複合体欠乏症、ヴェルニッケ脳障害、脳水腫、テント下(infr
atentorial)新生物を含む小脳性新生物のような脳新生物、脈絡叢新
生物のような脳室新生物、視床下部性新生物、テント上新生物、キャナヴァン病
、毛細血管拡張性運動失調のような脊髄小脳性退化を含む小脳性運動失調のよう
な小脳疾患、小脳性共同運動障害、フリードライヒ失調症、マチャド−ジョセフ
病、オリーブ橋小脳萎縮、テント下新生物のような小脳性新生物、びまん性軸周
囲性脳炎、球様細胞白質萎縮症、異染性白質萎縮症および亜急性硬化性汎脳炎の
ようなびまん性脳硬化。本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニスト
および/またはアンタゴニストは、を用いて処置または検出され得るさらなる神
経学的疾患としては、以下が挙げられる:脳血管障害(例えば、頸動脈血栓症、
頸動脈狭窄およびモヤモヤ病を含む頸動脈疾患)、脳のアミロイドアンギオパチ
ー、大脳動脈瘤、大脳動脈硬化症、大脳動静脈奇形、大脳動脈疾患、頸動脈血栓
症、洞血栓症およびヴァレンベルク症候群のような脳塞栓症および血栓症、硬膜
上血腫、硬膜下血腫およびクモ膜下出血のような脳出血、脳亀裂骨折、一過性脳
虚血、鎖骨下動脈盗血症候群および椎骨脳底不全(vertebrobasil
ar insufficiency)のような脳虚血、多発脳梗塞性痴呆のよう
な血管性痴呆、脳室周囲白質軟化症、群発性頭痛のような血管性頭痛。
【0590】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはアンタ
ゴニストを用いて処置または検出され得るさらなる神経学的疾患としては以下が
挙げられる:エイズ痴呆複合症のような痴呆症、アルツハイマー病およびクロイ
ツフェルト−ヤーコプ病のような初老期痴呆、アルツハイマー病および進行性核
上性麻痺のような老年痴呆、多発脳梗塞性痴呆のような血管性痴呆、びまん性軸
周囲性脳炎のような脳炎、流行性脳炎、日本脳炎、セントルイス脳炎、マダニ媒
介性脳炎および西ナイル熱のようなウイルス性脳炎、急性播種性脳脊髄炎、ブド
ウ膜髄膜炎症候群、脳炎後パーキンソン病および亜球性硬化性汎脳炎のような髄
膜脳脊髄炎、室周白斑症のような脳軟化症、点頭痙攣を含む全身てんかんのよう
なてんかん、アプサンスてんかん(absence epilepsy)、ME
RRF症候群を含むミオクローヌスてんかん、強直・間代てんかん、複雑部分て
んかん、前頭葉てんかんおよび側頭葉てんかんのような部分てんかん、外傷後て
んかん、持続性部分てんかんのようなてんかん重積持続状態、ハレルフォルデン
−シュパッツ症候群。
【0591】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはアンタ
ゴニストを用いて処置または検出され得るさらなる神経学的疾患としては、以下
が挙げられる:ダンディ−ウォーカー症候群および正常圧水頭症のような水頭症
、視床下部性新生物のような視床下部性疾患、大脳マラリア、脱力発作を含むナ
ルコレプシー、延髄ポリオ(bulbar poiomyelitis)、大脳
偽腫瘍、レット症候群、ライ症候群、視床疾患、大脳トキソプラスマ症、頭蓋内
結核腫およびツェルヴェーガー症候群、エイズ痴呆複合症のような中枢神経系感
染、脳膿瘍、硬膜下蓄膿症、ウマの脳脊髄炎のような脳脊髄炎、ベネズエラウマ
脳脊髄炎、壊死性出血性脳脊髄炎、ビスナ、ならびに大脳マラリア。
【0592】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはアンタ
ゴニストを用いて処置または検出され得るさらなる神経学的疾患としては、以下
が挙げられる:クモ膜炎のような髄膜炎、リンパ球性脈絡髄膜炎を含むウイルス
性髄膜炎のような無菌性髄膜炎、ヘモフィルス髄膜炎を含む細菌性髄膜炎、リス
テリア髄膜炎、ウォーターハウス−フリーデリックセン症候群のような髄膜炎菌
性脳脊髄膜炎、肺炎球菌髄膜炎および髄膜結核症、クリプトコックス髄膜炎のよ
うな真菌性髄膜炎、硬膜下滲出、ブドウ膜髄膜脳炎症候群のような髄膜脳炎、横
行脊髄炎(transverse myelitis)のような脊髄炎、脊髄ろ
うのような神経梅毒、延髄ポリオおよびポリオ後症候群を含むポリオ、プリオン
病(例えば、クロイツフェルト−ヤーコプ病、ウシの海綿状脳症、ゲルストコン
−シュトロイスラー症候群、クールー、スクラピー)、ならびに大脳トキソプラ
スマ症。
【0593】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはアンタ
ゴニストを用いて処置または検出され得るさらなる神経学的疾患としては、以下
が挙げられる:テント下新生物のような小脳性新生物を含む脳新生物のような中
枢神経系新生物、脈絡叢新生物、視床下部性新生物およびテント上新生物のよう
な脳室新生物、髄膜新生物、硬膜外新生物を含む脊髄新生物、キャナヴァン病の
ような脱髄疾患、副腎脳白質ジストロフィーを含むびまん性大脳硬化症(dif
fuse cerebral sceloris)、びまん性軸周囲性脳炎、球
様細胞白質萎縮症、異染性白質萎縮症のようびまん性大脳硬化症、アレルギー性
脳脊髄炎、壊死性出血性脳脊髄炎、進行性多病巣性白質脳障害、多発性硬化症、
橋中央ミエリン溶解、横行脊髄炎、視神経脊髄炎、スクラピー、脊柱前弯症、慢
性疲労症候群、ビスナ、高圧神経質症候群(High Pressure Ne
rvous Syndrome)、髄膜症、先天性筋無緊張症のような脊髄疾患
、筋萎縮性側索硬化症、ヴェルドニッヒ−ホフマン病のような棘筋萎縮、脊髄圧
搾、硬膜外新生物のような脊髄新生物、脊髄空洞症、脊髄ろう、スティッフマン
症候群、母親由来15 q‐13微少欠損のような精神遅滞、ネコ鳴き症候群、
ド・ランゲ症候群、ダウン症候群、ガングリオシドーシスG(M1)のようなガ
ングリオシドーシス、ザントホフ病、テイ−サックス病、ハートナップ病、ホモ
シスチン尿症、ローレンス−ムーン−ビードル症候群、レッシュ−ナイハン症候
群、カエデシロップ病、フコース蓄積症のようなムコリピドーシス、ニューロン
セロイド脂褐素沈着症、眼脳腎症候群、母系フェニルケトン尿のようなフェニル
ケトン尿症、プラーダー−ヴィリ症候群、レット症候群、ルービンスタイン−テ
ービ症候群、結節硬化症、WAGR症候群、全前脳症のような神経系異常、水無
能症(hydrangencephaly)を含む無能症のような神経管不全、
アルノルト−キアーリ奇形、脳ヘルニア、髄膜瘤、髄膜脊髄瘤、嚢胞性二分脊椎
および潜在性二分脊椎のような脊髄癒合不全。
【0594】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはアンタ
ゴニストを用いて処置または検出され得るさらなる神経学的疾患としては、以下
が挙げられる:シャルコー−マリー疾患を含む遺伝性の運動および感覚ニューロ
ン障害、遺伝性 視覚萎縮症、レフスム病、遺伝性痙性対麻痺、ヴェルドニッヒ
−ホフマン病、先天性痛覚脱失症および家族性自律神経障害のような遺伝性感覚
および自律性ニューロパシー、神経学的症状発現(例えば、ゲルストマン症候群
を含む失認)、逆向性健忘症のような健忘症、失行症、神経因性膀胱、脱力発作
、難聴、部分聴覚欠失、大声(ludness)レクルートメントおよび耳鳴を
含む聴覚障害のような情報伝達障害、失書症、名称失語症、ブロカ失語症および
ヴェルニッケ失語症を含む失語症のような言語障害、急性失読症のような失読症
、言語発育障害、名称失語症、ブロカ失語症およびヴェルニッケ失語症を含む失
語症のような発語障害、蓄積障害、構語障害、反響言語、無言症およびどもりを
含む発語障害のような情報伝達障害、失声症および嗄声のような発声障害、除脳
硬直状態、せん妄、線維束性攣縮、幻覚、髄膜症、母親由来15 q‐13微少
欠損、運動失調、アテトーシス、舞踏病、失調症、運動低下症、筋肉緊張低下、
ミオクローヌス、チック、斜頸および振せんのような運動障害、スティッフマン
症候群のような筋肉硬直のような筋肉緊張亢進、筋肉痙性、耳帯状疱疹を含む顔
面神経麻痺のような神経麻痺、胃不全麻痺、片麻痺、複視のような眼筋麻痺、デ
ュエーン症候群、ホルナー症候群、キーンズ症候群のような慢性進行性外眼筋麻
痺症、球麻痺、熱帯性痙攣不全対麻痺、ブラウン−セカール症候群、四肢麻痺、
呼吸麻痺および声帯麻痺のような対麻痺、不全麻痺、幻肢、無味覚症および味覚
不全のような味覚障害、弱視、失明、色覚異常、複視、半盲、視野暗点および準
正常視覚(subnormal vision)のような視覚障害、クライネ−
レヴィン症候群、不眠症および夢遊症を含む過眠症のような睡眠障害、開口障害
のような痙縮、昏睡、持続性植物状態および失神およびめまいのような意識消失
、先天性筋無緊張症のような神経筋疾患、筋萎縮性側索硬化症、ランバート−イ
ートン筋無力症症候群、運動神経疾患、棘筋萎縮、シャルコー−マリー疾患およ
びヴェルドニッヒ−ホフマン病のような筋萎縮、後ポリオ症候群、筋ジストロフ
ィー、重症筋無力症、萎縮性筋緊張症、先天性筋緊張症、ネマリンミオパシー、
家族性期性四肢麻痺、多発性パラミロクローヌス(Multiplex Par
amyloclonus)、熱帯性痙攣不全対麻痺およびスティッフマン症候群
、先端肢端疼痛症のような末梢神経系疾患、腎アミロイドーシス、アーディー症
候群、Barre−Lieou症候群、家族性自律神経障害、ホルナー症候群、
反射性交感神経性ジストロフィーおよびシャイ−ドレーガー症候群のような自律
神経系疾患、神経線維腫症2を含む聴神経腫のような内耳神経疾患のような脳神
経疾患、顔面神経痛のような顔面神経疾患、メルカーソン−ローゼンタール症候
群、弱視を含む眼球運動性障害、眼振、眼球運動麻痺、デュエーン症候群のよう
な眼筋麻痺、ホルナー症候群、キーンズ症候群を含む慢性進行性外眼筋麻痺症、
内斜視および外斜視のような斜視、動眼神経麻痺、遺伝性眼萎縮症を含む眼萎縮
症のような眼神経疾患、視神経円板結晶腔、視神経脊髄炎のような視神経炎、乳
頭水腫、三叉神経痛、声帯麻痺、視神経脊髄炎および脊柱前弯症のような脱髄疾
患、糖尿病性足のような糖尿病性ニューロパシー。
【0595】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニストおよび/またはアンタ
ゴニストを用いて処置または検出され得るさらなる神経学的疾患としては、以下
が挙げられる:手根管症候群のような神経圧搾症候群、足根管症候群、頸肋症候
群のような胸郭出口症候群、尺骨神経圧搾症候群、カウザルギー、頸腕神経痛、
顔面神経痛および三叉神経痛のような神経痛、実験的アレルギー性神経炎、眼神
経炎、多発性神経炎、多発性神経根神経炎および神経根炎(例えば、多発性神経
根炎、遺伝性運動および感覚ニューロパシー(例えば、シャルコー−マリエ疾患
、遺伝性眼萎縮症、レフサム病、遺伝性痙性対麻痺およびヴェルドニッヒ−ホフ
マン病、遺伝性感覚および自律神経ニューロパシー(先天性痛覚脱失および家族
性自律神経障害を含む)、POEMS症候群、坐骨神経痛、味覚性発汗症候群お
よびテタニー))のような神経炎。
【0596】 (内分泌障害) 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、またはアゴニストもしくは
アンタゴニストを使用して、ホルモンアンバランスに関連する障害および/また
は疾患、ならびに/あるいは内分泌系の障害または疾患を処置、予防、診断、お
よび/または予後し得る。
【0597】 内分泌系の腺により分泌されるホルモンは、身体発育、性的機能、代謝、およ
び他の機能を制御する。障害は、2つの方法で分類される:ホルモンの産生にお
ける障害、およびホルモンに応答する組織の不全。これらのホルモンアンバラン
スおよび内分泌系疾患、障害または状態の病因は、遺伝的、体細胞性(例えば、
癌およびいくつかの自己免疫疾患)、後天性(例えば、化学治療、損傷または毒
素によって)、または感染性であり得る。さらに、本発明のポリヌクレオチド、
ポリペプチド、抗体、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、内
分泌系および/またはホルモンアンバランスに関連する特定の疾患または障害の
マーカーまたはディテクターとして使用され得る。
【0598】 内分泌系および/またはホルモンアンバランスおよび/または疾患は、子宮運
動の障害を含み、これには以下が挙げられるが、これらに限定されない:妊娠お
よび分娩時の合併症(例えば、早期分娩、過期妊娠、自然流産、ならびに遅延分
娩および停止した分娩);ならびに月経周期の障害および/または疾患(例えば
、月経困難症および子宮内膜症)。
【0599】 内分泌系および/またはホルモンアンバランス障害および/または疾患として
は、膵臓の障害および/または疾患(例えば、真性糖尿病、尿崩症、先天性白内
障欠損、褐色細胞腫−島細胞腫瘍症候群);副腎の障害および/または疾患(例
えば、アディソン病、コルチコステロイド欠損、男性化作用疾患、多毛症、クッ
シング症候群、高アルドステロン症、褐色細胞腫);下垂体の障害および/また
は疾患(例えば、下垂体機能亢進症、下垂体機能低下症、下垂体性小人症、下垂
体腺腫、汎下垂体機能低下症、先端巨大症、巨人症);甲状腺の障害および/ま
たは疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、プラマー病、グレーヴズ病(
毒性散在甲状腺腫)、毒性小結節甲状腺種、甲状腺炎(橋本甲状腺炎、亜急性肉
芽腫性甲状腺炎、およびサイレントリンパ球性甲状腺炎)、ペンドレッド症候群
、粘液水腫、クレチン病、甲状腺中毒症、甲状腺ホルモン縮合障害、チミン形成
不全症、甲状腺のヒュルトレ細胞腫瘍、甲状腺癌、甲状腺悪性腫瘍、髄様甲状腺
癌が挙げられるが、これらに限定されない);副甲状腺の障害および/または疾
患(例えば、上皮小体機能亢進症、上皮小体機能低下症);視床下部の障害およ
び/または疾患。さらに、内分泌系および/またはホルモンアンバランス障害お
よび/または疾患はまた、癌を含む精巣または卵巣の障害および/または疾患を
含み得る。他の精巣または卵巣の障害および/または疾患としては、例えば、卵
巣癌、多嚢胞性卵巣症候群、クラインフェルター症候群、バニシング精巣症候群
(両側性無精巣)、ライディヒ細胞先天性欠損、潜伏精巣症、ヌーナン症候群、
筋緊張性ジストロフィー、精巣の毛細血管種(良性)、精巣の新形成および新精
巣がさらに挙げられる。
【0600】 さらに、内分泌系および/またはホルモンアンバランス障害および/または疾
患はまた、例えば、多内分泌腺機能低下症候群、褐色細胞腫、神経芽細胞腫、多
発性内分泌腺腫症、ならびに内分泌組織の障害および/または癌を含み得る。
【0601】 別の実施形態において、本発明のポリペプチド、またはこのポリペプチドに対
応するポリヌクレオチド、抗体、アゴニストもしくはアンタゴニストは、本発明
のポリペプチドが発現される組織(表3の第2欄(ライブラリーコード)に開示
される1、2、3、4、5またはそれ以上の組織を含む)に関連する内分泌疾患
および/または障害を診断、予後、予防および/または処置するために使用され
得る。
【0602】 (生殖器系障害) 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、またはアゴニストもしくは
アンタゴニストは、生殖器系の疾患および/または障害を診断、処置または予防
するために使用され得る。本発明の組成物によって処置され得る生殖器系の障害
としては、生殖器損傷、感染、腫瘍性障害、先天性欠損、および不妊症を生じる
疾患または障害、妊娠、分娩または出産の合併症、および出産後の困難が挙げら
れるが、これらに限定されない。
【0603】 生殖器系障害および/または疾患としては、以下を含む精巣の疾患および/ま
たは障害が挙げられる:精巣萎縮症、精巣性女性化症候群、潜在精巣症(片側お
よび両側)、無精巣症、異所性精巣、精巣上体および/または耳下腺性精巣(典
型的に、感染(例えば、淋疾、おたふくかぜ、結核、および梅毒)から生じる)
、精巣捻転症、結節性精管炎、生殖細胞腫瘍(例えば、精上皮腫、胎児性細胞癌
、奇形癌、絨毛癌、卵黄嚢腫瘍、奇形腫)、支質腫瘍(例えば、ライディヒ細胞
腺腫)、水瘤、血種、精索静脈瘤、精液瘤、鼡径ヘルニア、および精液産生の障
害(例えば、線毛不動症候群、無精液症、精子無力症、無精子症、精子過少症、
奇形精子症)。
【0604】 生殖器系障害としてはまた、例えば以下のような前立腺の障害が挙げられ得る
:急性非細菌性前立腺炎、慢性非細菌性前立腺炎、急性細菌性前立腺炎、慢性細
菌性前立腺炎、前立腺膀胱炎、前立腺症、肉芽腫性前立腺炎、マラコプラキア、
良性前立腺肥大または肥厚、および前立腺腫瘍性障害(腺癌をふくむ)、移行上
皮癌、腺管癌、および扁平上皮癌。
【0605】 さらに、本発明の組成物は、以下を含む陰茎または尿道の障害または疾患の診
断、処置および/または予防において有用である:炎症性障害(例えば、亀頭包
皮炎、閉塞性乾燥性亀頭炎、包茎、嵌頓包茎、梅毒、単純疱疹ウイルス、淋疾、
非淋菌性尿道炎、クラミジア、マイコプラスマ、トリコモナス、HIV、AID
S、ライター症候群、尖圭コンジローム、扁平コンジローム、および真珠陰茎丘
疹);尿道障害(例えば、尿道下裂、尿道上裂、および包茎);前悪性病巣(ケ
ーラー紅色肥厚症、ボーエン病、ボーエノイド・バピュローシス、ブシュケ−レ
ーヴェンシュタインの巨大コンジローム、およびいぼ状癌を含む);陰茎癌(扁
平上皮癌、インサイチュにおける癌、いぼ状癌、および播種性陰茎癌を含む);
尿道新形成障害(尿道海綿体癌、球海綿体筋尿道癌、および尿道前立腺部癌を含
む);ならびに勃起障害(例えば、プリアピスム、ペーロニー病、勃起不全、お
よびインポテンス)。
【0606】 さらに、精管の疾患および/または障害としては、脈管炎およびCBAVD(
精管の先天性両側性欠損)が挙げられ;さらに、本発明のポリヌクレオチド、ポ
リペプチド、およびアゴニストまたはアンタゴニストは、精嚢の疾患および/ま
たは障害(包虫症、先天性塩化物下痢、および多発性嚢胞腎疾患を含む)を診断
、処置および/または予防するために使用され得る。
【0607】 他の男性生殖器系の障害および/または疾患としては、例えば、クラインフェ
ルター症候群、ヤング症候群、早漏、真性糖尿病、嚢胞性線維症、カルタゲナー
症候群、高熱、多発性硬化症、および女性型乳房が挙げられる。
【0608】 さらに、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、およびアゴニストまたは
アンタゴニストは、以下を含む膣および外陰の疾患および/または障害の診断、
処置および/または予防において使用され得る:細菌性腟炎、カンジダ膣炎、単
純疱疹ウイルス、軟性下疳、鼡径部肉芽腫、性病性リンパ肉芽腫、疥癬、ヒト乳
頭腫、膣外傷、外陰外傷、腺疾患、クラミジア膣炎、淋疾、腟トリコモナス、尖
圭コンジローム、梅毒、伝染性軟属腫、萎縮性腟炎、パジェット病、硬化性萎縮
、扁平苔癬、外陰病変、トキシックショック症候群、腟痙、外陰腟炎、外陰腟前
庭炎、および新形成障害(例えば、扁平上皮過形成、腎臓明細胞癌、基底細胞癌
、黒色腫、バルトリン腺の癌、および外陰上皮新形成)。
【0609】 子宮の障害および/または疾患としては、以下が挙げられる:月経困難症、後
傾子宮、子宮内膜症、フィブロイド、腺筋症、無排卵性出血、無月経、クッシン
グ症候群、胞状奇胎、アッシェルマン症候群、早期閉経、性的早熟、子宮ポリー
プ、機能不全性不正子宮出血(例えば、迷走ホルモンシグナルに起因する)、お
よび新形成障害(例えば、腺癌、平滑筋肉腫、および肉腫)。さらに、本発明の
ポリペプチド、ポリヌクレオチド、またはアゴニストもしくはアンタゴニストは
、以下のような子宮異常のマーカーまたはディテクターとして、ならびに子宮異
常の診断、処置および/または予防において有用であり得る:双角子宮、中隔子
宮、単角子宮、非空腔性不全角を有する単角子宮、非交通空腔不全角を有する単
角子宮、交通空腔角を有する単角子宮、弓状子宮、子宮二空洞およびT型子宮。
【0610】 卵巣疾患および/または障害としては、以下が挙げられる:無排卵、多嚢胞性
卵巣(スタイン−リーヴェンサール症候群)、卵巣嚢胞、卵巣機能不全、ゴナド
トロピンに対して非感受性の卵巣、アンドロゲンの卵巣過剰産生、右卵巣静脈症
候群、無月経、多毛症、および卵巣癌(一次および二次癌増殖、セルトリ−ライ
ディヒ腫瘍、卵巣の類内膜癌、卵巣乳頭漿液性腺癌、卵巣粘液性腺癌、および卵
巣クルーケンベルク腫瘍が挙げられるが、これらに限定されない)。
【0611】 頸部疾患および/または障害としては、以下が挙げられる:子宮頸管炎、慢性
子宮頸管炎、粘液膿性子宮頸管炎、子宮頸部形成異常、頸部ポリープ、ナーボト
嚢胞、頸部びらん、頸部機能不全、および頸部新形成(例えば、頸部癌、扁平化
生、扁平上皮癌、腺扁平上皮細胞新形成および円柱細胞新形成を含む)。
【0612】 さらに、生殖器系の疾患および/または障害としては、以下を含む妊娠の障害
および/または疾患が挙げられる:流産および死産(例えば、早期流産、晩期流
産、自然流産、人工流産、治療的流産、切迫流産、稽留流産、不全流産、完全流
産、習慣性流産、稽留流産、および敗血性流産);異所性妊娠、貧血、Rh不適
合、妊娠中の膣出血、妊娠糖尿病、子宮内発育遅延、羊水過多症、HELLP症
候群、常位胎盤早期剥離、前置胎盤、悪阻、子かん前症、子かん、妊娠性ヘルペ
ス、および妊娠のじんま疹。さらに、本発明のポリヌクレオチド、ポリオペプチ
ド、およびアゴニストまたはアンタゴニストは、以下を含む妊娠を複雑にし得る
疾患を診断、処置および/または予防するために使用され得る:心臓疾患、心不
全、リウマチ性心疾患、先天性心疾患、僧帽弁逸脱症、高血圧、貧血、腎臓疾患
、感染症(例えば、風疹、サイトメガロウイルス、トキソプラスマ症、感染性肝
炎、クラミジア、HIV、AIDS、および陰部ヘルペス)、真性糖尿病、グレ
ーヴズ病、甲状腺炎、甲状腺機能低下症、橋本甲状腺炎、慢性活動性肝炎、肝硬
変、原発性胆汁性肝硬変、ぜん息、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ
、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、虫垂炎、卵巣嚢胞、胆嚢障害、お
よび腸の閉塞症。
【0613】 分娩および出産に関連する合併症としては、膜の早期破裂(prematur
e rupture of the membranes)、早産、後期妊娠(
post−term pregnancy)、過熟妊娠、非常に遅く進行する分
娩(labor that progresses too slowly)、
胎児仮死(例えば、異常な心拍数(胎児性または母性)、呼吸の問題、および異
常な胎児位置)、肩甲難産、臍帯脱出症、羊水塞栓症、および異常な子宮の出血
が、挙げられる。
【0614】 さらに、分娩期後のの疾患および/または障害としては、子宮内膜炎、子宮筋
層炎、子宮傍結合組織炎、腹膜炎、骨盤血栓性静脈炎、肺動脈塞栓症、内毒素血
症、腎盂腎炎、伏在性血栓性静脈炎、乳腺炎、膀胱炎、分娩後出血、および反転
性子宮(inverted uterus)が挙げられる。
【0615】 本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、ならびにアゴニストまたはアンタ
ゴニストにより診断、処置、および/または予防され得る雌性生殖器系の他の障
害ならびに/または疾患としては、例えば、ターナー症候群、偽半陰陽、月経前
緊張症候群、骨盤炎症性疾患、骨盤うっ血(pelvic congestio
n)(血管充血(vascular engorgement))、不感症、無
オルガスム症、性交疼痛症、破裂性(ruptured)ファローピウス管、お
よび中間痛。
【0616】 (感染性疾患) 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、および/またはアゴニスト
もしくはアンタゴニストは、感染因子を処置または検出するするために使用され
得る。例えば、免疫応答を上昇させることによって、特にB細胞および/または
T細胞の増殖および分化を増加させることによって、感染性疾患が処置され得る
。免疫応答は、既存の免疫応答を上昇させるか、または新たな免疫応答を開始さ
せるかのいずれかにより上昇され得る。あるいは、本発明のポリヌクレオチドも
しくはポリペプチド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストはまた
、必ずしも免疫応答を誘発することなく、感染因子を直接阻害し得る。
【0617】 ウイルスは、本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、および/また
はアゴニストもしくはアンタゴニストにより処置または検出され得る疾患または
症状を引き起こし得る感染因子の一例である。ウイルスの例としては、以下のD
NAおよびRNAのウイルスおよびウイルス科が挙げられるがこれらに限定され
ない:アルボウイルス、アデノウイルス科、アレナウイルス科、アルテリウイル
ス、ビルナウイルス科、ブンヤウイルス科、カルシウイルス科、サルコウイルス
科(Circoviridae)、コロナウイルス科、デング熱、EBV、HI
V、フラビウイルス科、ヘパドナウイルス科(肝炎)、ヘルペスウイルス科(例
えば、サイトメガロウイルス、単純ヘルペス、ヘルペス帯状疱疹)、モノネガウ
イルス(Mononegavirus)(例えば、パラミクソウイルス科、麻疹
ウイルス、ラブドウイルス科)、オルソミクソウイルス科(例えば、インフルエ
ンザA、インフルエンザB、およびパラインフルエンザ)、パピローマウイルス
、パポバウイルス科、パルボウイルス科、ピコルナウイルス科、ポックスウイル
ス科(例えば、痘瘡またはワクシニア)、レオウイルス科(例えば、ロタウイル
ス)、レトロウイルス科(HTLV−I、HTLV−II、レンチウイルス)、
およびトガウイルス科(例えば、ルビウイルス属)。これらの科内に入るウイル
スは、以下を含むがこれらに限定されない種々の疾患または症状を引き起こし得
る:関節炎、細気管支炎(bronchiollitis)、呼吸性シンシチウ
ムウイルス、脳炎、眼性感染症(例えば、結膜炎、角膜炎)、慢性疲労症候群、
肝炎(A型、B型、C型、E型、慢性活動性、デルタ)、日本脳炎B型、アルゼ
ンチン出血熱、チングニア、リフトバレー熱、黄熱病、髄膜炎、日和見感染症(
例えば、AIDS)、肺炎、バーキットリンパ腫、水痘、出血熱、麻疹、流行性
耳下腺炎、パラインフルエンザ、狂犬病、感冒、ポリオ、白血病、風疹、性感染
症、皮膚病(例えば、カポージ、いぼ)、およびウイルス血症。本発明のポリヌ
クレオチドもしくはポリペプチド、またはアゴニストもしくはアンタゴニストを
用いて、任意のこれらの症状または疾患が処置または検出され得る。特定の実施
形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、またはアゴニストも
しくはアンタゴニストは、以下の処置に使用される:髄膜炎、デング熱、EBV
、および/または肝炎(例えば、B型肝炎)。さらなる特定の実施形態において
、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、またはアゴニストもしくはアンタ
ゴニストは、1以上の他の市販の肝炎ワクチンに非応答性の患者を処置するため
に使用される。さらに特定の実施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポ
リペプチド、またはアゴニストもしくはアンタゴニストは、AIDSを処置する
ために使用される。
【0618】 同様に、疾患または症状を引き起こし得、かつ本発明のポリヌクレオチドもし
くはポリペプチド、および/またはアゴニストもしくはアンタゴニストによって
処置または検出され得る細菌性因子あるいは真菌性因子は、以下のグラム陰性お
よびグラム陽性細菌および細菌科ならびに真菌を含むがこれらに限定されない:
Actinomyces(例えば、Norcardia)、Acinetoba
cter、Cryptococcus neoformans、Aspergi
llosis、Bacillaceae(例えば、Bacillus anth
rasis)、Bacteroides(例えば、Bacteroides f
ragilis)、Blastomycosis、Bordetella、Bo
rrelia(例えば、Borrelia burgdorferi)、Bru
cella、Candidia、Campyrobacter、Chlamyd
ia、Clostridium(例えば、Clostridium botul
inum、Clostridium dificile、Clostridiu
m perfringes、Clostridium tetani)Cocc
idioidodes、Corynebacterium(例えば、Coryn
ebacterium diptheriae)、Cryptococcus、
Dermatocycoses、E.coli(例えば、Enterotoxi
genic E.coliおよびEnterohemorrhagic E.c
oli)、Enterobacter(例えば、Enterobacter a
erogenes)、Enterobacteriaceae(Klebsie
lla、Salmonella(例えば、Salmonella typhi、
Salmonella enteritidis、Salmonella ty
phi)、Serratia、Yersinia、Shigella)、Ery
sipelothrix、Heamophilus(例えば、Heamophi
lusインフルエンザB型)、Helicobacter、Legionell
a(例えば、Legionella pneumophila)、Leptos
pira、Listeria(例えば、Listeria monocytog
enes)、Mycoplasma、Mycobacterium(例えば、M
ycobacterium lepraeおよびMycobacterium
tuberculosis)、Vibrio(例えば、Vibrio chol
erae)、Neisseriaceae(例えば、Neisseriacea
e gonorrhea、Neisseriaceae Meningitid
is)、Pasteurellacea、Proteus、Pseudomon
as(例えば、Pseudomonas aeruginosa)、Ricke
ttsiaceae、Spirochetes(例えば、Treponema
spp.、Leptospira spp.、Borrelia spp.)、
Shigella spp.、Streptococcus(例えば、Stre
ptococcus aureus)、Meningiococcus、Pne
umococcusならびにStreptococcus(例えば、Strep
tococcus pneumoniaeおよびA群、B群およびC群Stre
ptococcus)、およびUreaplasmas。これらの細菌または真
菌の科は、以下を含むがこれらに限定されない疾患または症状を引き起こし得る
:抗生物質耐性の感染、菌血症、心内膜炎、敗血症、眼感染症(例えば、結膜炎
)、ブドウ膜炎、結核、歯肉炎、細菌性の下痢、日和見感染症(例えば、AID
Sに関連した感染症)、爪周囲炎、プロテーゼ関連感染症、虫歯、ライター病、
気道感染症(例えば、百日咳または蓄膿症)、セプシス、ライム病、ネコ引っ掻
き病、赤痢、パラチフス熱、食中毒、レジオネラ症、慢性炎および急性炎、紅斑
、酵母感染、腸チフス、肺炎、淋病、髄膜炎(例えば、髄膜炎A型およびB型)
、クラミジア、梅毒、ジフテリア、ライ病、ブルセラ病、消化性潰瘍、炭疽、自
然流産、出生時欠損、肺炎、肺の感染、難聴、失明、傾眠、倦怠、嘔吐、慢性下
痢、クローン病、大腸炎、腟の病気、不妊症、骨盤炎症性疾患、カンジタ症、パ
ラ結核、結核、狼瘡、ボツリヌス中毒、壊疽、破傷風、膿痂疹、リウマチ熱、猩
紅熱、性感染病、皮膚病(例えば、蜂巣炎、皮膚真菌症(dermatocyc
oses))、毒血症、尿路感染症、創傷感染症、noscomial感染。本
発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、アゴニストもしくはアンタゴニ
ストを使用して、任意のこれらの症状もしくは疾患を処置または検出し得る。特
定の実施形態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、アゴニスト
またはアンタゴニストは、以下を処置するために使用される:破傷風、ジフテリ
ア、ボツリヌス中毒、および/またはB型髄膜炎。
【0619】 さらに、本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、および/またはア
ゴニストもしくはアンタゴニストにより処置、予防および/または診断され得る
、寄生生物性因子が引き起こす疾患または症状としては以下のファミリーまたは
クラスが挙げられるがこれらに限定されない:アメーバ症、バベシア症、コクシ
ジウム症、クリプトスポリジウム症、二核アメーバ症(Dientamoebi
asis)、交疫、外部寄生生物性、ジアルジア鞭毛虫症、蠕虫症、リーシュマ
ニア症、住血吸虫症(Schistisoma)、タイレリア症、トキソプラス
マ症、トリパノソーマ症、およびトリコモナス(Trichomonas)症、
ならびに胞子虫症(Sporozoan)(例えば、Plasmodium v
irax、Plasmodium falciparium、Plasmodi
um malariaeおよびPlasmodium ovale)。これらの
寄生生物は、以下を含むがこれらに限定されない種々の疾患または症状を引き起
こし得る:疥癬、ツツガムシ病、眼性感染症、腸疾患(例えば、赤痢、ジアルジ
ア鞭毛虫症)、肝臓疾患、肺疾患、日和見感染症(例えば、AIDS関連)、マ
ラリア、妊娠合併症、およびトキソプラスマ症。本発明のポリヌクレオチドもし
くはポリペプチド、またはアゴニストもしくはアンタゴニストを用いて、任意の
これらの症状または疾患を処置、予防および/または診断し得る。特定の実施形
態において、本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチド、またはアゴニストもし
くはアンタゴニストは、マラリアを処置、予防および/または診断するために使
用される。
【0620】 好ましくは、本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、ならびにアゴ
ニストもしくはアンタゴニストを用いた治療または予防は、患者に有効量のポリ
ペプチドを投与するか、または患者から細胞を取り出して、本発明のポリヌクレ
オチドをこの細胞に供給し、そして操作した細胞を患者に戻す(エキソビボ治療
)かのいずれかによるものであり得る。さらに、本発明のポリペプチドまたはポ
リヌクレオチドはワクチン中の抗原として使用されて、感染性疾患に対する免疫
応答を惹起し得る。
【0621】 (再生) 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、およびアゴニストもしくは
アンタゴニストを用いて、細胞を分化させ、増殖させ、そして誘引して、組織の
再生を導き得る(Science 276:59−87(1997)を参照のこ
と)。組織の再生を用いて、先天性欠損、外傷(創傷、熱傷、切開、または潰瘍
)、加齢、疾患(例えば、骨粗鬆症、変形性関節炎(osteocarthri
tis)、歯周病、肝不全)、美容形成手術を含む手術、線維症、再灌流傷害、
もしくは全身性サイトカイン損傷により損傷を受けた組織を修復、置換、または
保護し得る。
【0622】 本発明を用いて再生し得る組織としては、以下が挙げられる:器官(例えば、
膵臓、肝臓、腸、腎臓、皮膚、内皮)、筋肉(平滑筋、骨格筋、または心筋)、
血管系(血管およびリンパ管を含む)、神経、造血、および骨格(骨、軟骨、腱
、および靭帯)の組織。好ましくは、再生は、瘢痕なく、または瘢痕が低減され
て生じる。再生はまた、新脈管形成を含み得る。
【0623】 さらに、本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、および/またはア
ゴニストもしくはアンタゴニストは、治癒するのが困難な組織の再生を増加させ
得る。例えば、腱/靭帯の再生を増大させることによって、損傷後の回復時間が
早まる。本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、ならびにアゴニスト
もしくはアンタゴニストはまた、損傷を回避する試みにおいて予防的に使用され
得る。処置され得る特定の疾患は、腱炎、手根管症候群、および他の腱欠損また
は靭帯欠損を含む。非治癒創傷の組織再生のさらなる例としては、褥瘡性潰瘍、
脈管不全、外科的創傷、および外傷性創傷に関連する潰瘍が挙げられる。
【0624】 同様に、神経および脳組織はまた、神経細胞を増殖および分化させるために本
発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチドならびにアゴニストもしくはアン
タゴニストを使用することによって再生され得る。本方法を用いて処置され得る
疾患としては、中枢神経系疾患および末梢神経系疾患、神経障害、または機械的
および外傷性の障害(例えば、脊髄障害、頭部外傷、脳血管疾患、および発作(
stoke))が挙げられる。詳細には、末梢神経傷害と関連する疾患、末梢神
経障害(例えば、化学療法または他の医学的療法から生じる)、局在神経障害、
および中枢神経系疾患(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチン
トン病、筋萎縮性側索硬化症、およびシャイ−ドレーガー症候群)はすべて、本
発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチドおよび/またはアゴニストもしく
はアンタゴニストを用いて処置、予防および/または診断され得る。
【0625】 (胃腸傷害) 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチド、またはアゴニストもしくは
アンタゴニストを使用して、炎症性疾患および/または状態、感染、癌(例えば
、腸の新生物(小腸のカルチノイド類癌腫、小腸の非ホジキンリンパ腫、小腸の
リンパ腫))、および潰瘍(例えば、消化性潰瘍)を含む胃腸傷害を処置、予防
、診断、および/または予後を判定し得る。
【0626】 胃腸障害として、えん下困難、えん下痛、食道の炎症、消化性食道炎、胃逆流
(gastric reflux)、粘膜下線維症および狭窄、マロリー−ヴァ
イス病変、平滑筋腫、脂肪腫、表皮癌、腺癌、胃の遺残障害、胃腸炎、胃の萎縮
症、胃(gastric)/胃(stomach)癌、胃のポリープ、悪性貧血
のような自己免疫疾患、幽門狭窄症、胃炎(細菌性、ウイルス性、好酸性、スト
レス誘導性、慢性びらん性、萎縮性、プラスマ細胞、およびメネトリエ病)、お
よび腹膜疾患(例えば、、乳び腹水、腹腔内出血、腸管膜嚢、腸間膜リンパ節炎
、腸管膜血管閉塞、皮下脂肪組織炎、新生物、腹膜炎、気腹、乳児横隔膜膿瘍(
bubphrenic abscess))が挙げられる。
【0627】 胃腸傷害としてはまた、小腸に関連する障害(例えば、吸収不良症候群、膨満
、過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome)、糖
不耐性、腹腔疾患、十二指腸潰瘍、十二指腸炎、熱帯性スプルー、ホウィップル
病、腸リンパ管拡張症、クローン病、虫垂炎、回腸の便秘、メッケル憩室、複数
の憩室(multiple diverticula)、小腸および大腸の完全
な回旋不全、リンパ腫)、ならびに細菌性および寄生虫性疾患(例えば、旅行者
下痢、チフスおよびパラチフス、コレラ、回虫(Ascariasis lum
bricides)、鉤虫(Ancylostoma duodenale)、
線虫(Enterobius vermicularis)、条虫類(Taen
ia saginata)、Echinococcus granulosus
、Diphyllobothrium spp.、およびT.soliumによ
る感染)が挙げられる。
【0628】 肝臓疾患および/または障害として、肝臓内胆汁うっ滞(アラギール(ala
gille)症候群、胆汁性肝硬変)、脂肪肝(アルコール性脂肪肝、ライ症候
群)、肝静脈血栓症、ヘパトレントリキュラー(hepatolentricu
lar)変性、肝腫、肝肺症候群、肝腎症候群、門脈圧亢進症(食道静脈瘤およ
び胃静脈瘤)、肝膿瘍(アメーバ性肝膿瘍)、肝硬変(アルコール性、胆汁およ
び実験的)、アルコール性肝疾患(脂肪肝、肝炎、肝硬変)、寄生虫性(肝性エ
キノコックス症、肝蛭症、アメーバ性肝膿瘍)、黄疸(溶血性、肝細胞性、およ
び胆汁うっ滞性)、胆汁うっ滞、門脈圧亢進症、肝肥大、腹水、肝炎(アルコー
ル性肝炎、動物性肝炎、慢性肝炎(自己免疫性、B型肝炎、C型肝炎、D型肝炎
、薬物誘導性)、毒性肝炎、ウイルス性ヒト肝炎(A型肝炎、B型肝炎、C型肝
炎、D型肝炎、E型肝炎)、ウィルソン病、肉芽腫性肝炎、二次性胆汁性肝硬変
(secondary biliary cirrhosis)、肝性脳障害、
門脈圧亢進症、静脈瘤、肝性脳障害、一次性胆汁性肝硬変(primary b
iliary cirrhosis)、原発性硬化性胆管炎、肝細胞腺腫、血管
腫、胆汁石、肝不全(肝性脳障害、急性肝不全)、および肝性新生物(live
r neoplasms)(血管筋脂肪腫、石灰化肝転移(calcified
liver metastases)、嚢胞性肝転移、上皮腫瘍、線維層板肝
細胞癌(fibrolamellar hepatocarcinoma)、病
巣結節過形成(focal nodular hyperplasia)、肝細
胞腺腫、血性胆汁嚢胞腺腫(hepatobiliary cystadeno
ma)、胚芽腫、肝細胞癌、肝癌(hepatoma)、肝癌(liver c
ancer)、肝臓血管内皮腫、間葉過誤腫(mesenchymal ham
artoma)、肝臓の間葉腫瘍、結節再生過形成(nodular rege
nerative hyperplasia)、良性肝癌(肝嚢胞(単純嚢胞(
Simple cyst)、多嚢胞性肝疾患、血性胆汁嚢胞腺腫(Hepato
biliary cystadenoma)、総胆管嚢胞)、間葉腫瘍(間葉過
誤腫、乳児先天性血管内皮腫、血管腫、肝臓紫斑病、脂肪腫、炎症性偽腫瘍、ミ
スセラネウス(Miscellaneous))、上皮腫瘍(胆管上皮(胆管過
誤腫、胆管腺腫)、肝細胞(腺腫、病巣結節過形成、結節再生過形成))、転移
性肝臓腫瘍(肝細胞、胚芽腫、肝細胞癌、胆管細胞(cholangiocel
lular)、胆管癌、嚢胞腺癌、血管の癌、血管肉腫、カポージ肉腫、血管内
皮腫、他の腫瘍、胎生期肉腫(embryonal sarcoma)、線維肉
腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、癌肉腫、奇形腫、カルチノイド、扁平上皮癌、原
発性リンパ腫))、肝臓紫斑病、赤芽肝性ポルフィリン症(erythrohe
patic porphyria)、肝性ポルフィリン症(急性間欠性ポルフィ
リン症、晩発性皮膚ポルフィリン症)、ツェルヴェーガー症候群)が挙げられる
【0629】 膵臓疾患および/または障害として、急性膵炎、慢性膵炎(急性壊死膵炎(a
cute necrotizing pancreatitis)、アルコール
性膵炎)、新生物(膵臓の腺癌、嚢胞腺癌、インスリノーマ、ガストリノーマ、
およびグルカゴノーマ、嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓芽腫(pancreo
blastoma)、および他の膵臓疾患(例えば、嚢胞性線維症、嚢胞(膵臓
偽嚢胞、膵臓フィステル、不全))が挙げられる。
【0630】 胆嚢疾患として、胆石(胆石症および総胆管結石症)、胆嚢摘出後症候群、胆
嚢の憩室症、急性胆嚢炎、慢性胆嚢炎、胆管腫瘍および涙嚢腫が挙げられる。
【0631】 大腸の疾患および/または障害として、抗生物質関連大腸炎、憩室炎、潰瘍性
大腸炎、後天性巨大結腸、膿瘍、真菌性感染および細菌性感染、肛門直腸疾患(
例えば、裂溝、痔)、結腸疾患(大腸炎、結腸新生物(結腸癌(colon c
ancer)、腺腫様結腸ポリープ(例えば、絨毛腺腫)、結腸癌(colon
carcinoma)、結腸直腸癌)、結腸憩室炎、大腸憩室、巨大結腸(ヒ
ルシュスプルング病、有害な巨大結腸);S状疾患(sigmoid dise
ases)(直腸結腸炎、シグモイン(sigmoin)新生物))、便秘症、
クローン病、下痢(乳児期下痢、赤痢)、十二指腸疾患(十二指腸新生物、十二
指腸閉塞症、十二指腸潰瘍、十二指腸炎)、腸炎(enteritis)(腸炎
(enterocolitis))、HIV腸症、回腸疾患(回腸新生物、回腸
炎)、免疫増殖性小腸疾患、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、腸閉
鎖、寄生虫病(アニサキス症、バランチジウム症、ブラストシスティス属感染症
、クリプトスポリジウム症、二核アメーバ症(dientamoebiasis
)、アメーバ赤痢、ジアルジア鞭毛虫症)、腸フィステル(直腸フィステル)、
腸新生物(盲端新生物、結腸新生物、十二指腸新生物、回腸新生物、腸ポリープ
、空腸新生物、直腸新生物)、腸閉塞(輸入脚症候群、十二指腸閉塞、楔合便(
impacted feces)、腸偽閉塞(intestinal pseu
do−obstruction)(盲腸捻転)、重積症)、腸閉鎖(intes
tinal perforation)、腸ポリープ(結腸ポリープ、ガードナ
ー症候群、ポイツ−ジェガーズ症候群)、空腸疾患(空腸新生物)、吸収不良症
候群(盲係蹄症候群、セリアック病(celiac disease)、乳糖不
耐症、短腸症候群、熱帯性スプルー、ホウィップル病)、腸間膜血管閉塞(me
senteric vascular occlusion)、腸壁嚢胞状気腫
、蛋白喪失性腸症(腸リンパギエクタシス(intestinal lymph
agiectasis))、腸疾患(肛門疾患、便失禁、痔、直腸炎、腸フィス
テル、脱腸、直腸瘤)、消化性潰瘍(十二指腸潰瘍、消化性食道炎、出血、穿孔
、胃潰瘍、ゾリンジャー−エリソン症候群)、胃切除後症候群(ダンピング症候
群)、胃障害(例えば、塩酸欠乏症、胃十二指腸の逆流(胆汁逆流)、胃洞血管
膨張(gastric antral vascular ectasia)、
胃フィステル、胃排出口閉塞(gastric outlet obstruc
tion)、胃炎(萎縮性または肥大性)、胃不全麻痺、胃拡張、胃憩室、胃新
生物(胃癌、胃ポリープ、胃腺癌、増殖性胃ポリープ)、胃破裂、胃潰瘍、胃閉
塞)、結核、内臓下垂症、嘔吐(例えば、吐血、妊娠悪阻、手術後悪心(pos
toperative nausea)および手術後嘔吐)および出血性大腸炎
が挙げられる。
【0632】 さらに胃腸系の疾患および/または障害として、胆汁管障害(例えば、胃壁破
裂症)、フィステル(例えば、胆道フィステル、食道フィステル、胃フィステル
、腸フィステル、膵臓フィステル)、新生物(例えば、胆汁管新生物、食道新生
物(例えば、食道の腺癌)、食道扁平上皮癌、胃腸新生物、膵臓新生物(例えば
、膵臓の腺癌)、膵臓のムチン嚢胞性新生物、膵臓嚢胞性新生物、膵臓芽腫およ
び腹膜新生物)、食道疾患(例えば、水疱性疾患、カンジダ症、グリコゲンアカ
ントシス、潰瘍形成、バレット食道静脈瘤、閉鎖症、嚢胞、憩室(例えば、ツェ
ンカー憩室)、フィステル(例えば、気管食道フィステル)、運動性疾患(例え
ば、CREST症候群、嚥下疾患、アカラシア、痙縮、食道逆流)、新生物、穿
孔(例えば、ブールハーフェ症候群、マロリー−ヴァイス症候群)、狭窄症、食
道炎、横隔膜ヘルニア(例えば、裂孔ヘルニア);胃腸疾患(例えば、胃腸炎
(例えば、コレラ病、ノーウォークウイルス感染))、出血(例えば、吐血、メ
レナ、消化性潰瘍出血)、胃新生物(胃癌、胃ポリープ、胃腺癌、胃癌))、ヘ
ルニア(例えば、先天性横隔膜ヘルニア、大腿ヘルニア、鼡径ヘルニア、閉鎖孔
ヘルニア、臍ヘルニア、腹壁ヘルニア)、および腸疾患(例えば、盲端疾患(虫
垂炎、盲端新生物))が挙げられる。
【0633】 (走化性) 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチドおよび/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストは、走化性活性を有し得る。走化性分子は、細胞(例えば
、単球、線維芽細胞、好中球、T細胞、肥満細胞、好酸球、上皮細胞および/ま
たは内皮細胞)を、身体中の特定の部位(例えば、炎症、感染、または過剰増殖
の部位)に誘引または動員する。次いで、動員された細胞は、特定の外傷または
異常性を撃退および/または治癒し得る。
【0634】 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチドおよび/またはアゴニストも
しくはアンタゴニストは、特定の細胞の走化性活性を増大し得る。次いで、これ
らの走化性分子を使用して、身体中の特定の位置に標的化した細胞の数を増加さ
せることによって、炎症、感染、過剰増殖性の疾患、障害および/もしくは状態
、または任意の免疫系障害を処置し得る。例えば、走化性分子を使用して、傷害
を受けた位置に免疫細胞を誘引することによって、組織に対する創傷および他の
外傷を処置し得る。本発明の走化性分子はまた、線維芽細胞を誘引し得、これは
創傷を処置するために使用され得る。
【0635】 本発明のポリヌクレオチドもしくはポリペプチドならびにアゴニストもしくは
アンタゴニストが走化性活性を阻害し得ることもまた意図される。これらの分子
はまた障害を処置するために使用され得る。従って、本発明のポリヌクレオチド
もしくはポリペプチドならびにアゴニストもしくはアンタゴニストは、走化性の
インヒビターとして使用され得る。
【0636】 (結合活性) 本発明のポリペプチドは、このポリペプチドに結合する分子、またはこのポリ
ペプチドが結合する分子についてスクリーニングするために使用され得る。この
ポリペプチドとこの分子との結合は、結合したポリペプチドまたは分子の活性を
活性化(アゴニスト)、増大、阻害(アンタゴニスト)、または減少させ得る。
そのような分子の例としては、抗体、オリゴヌクレオチド、タンパク質(例えば
、レセプター)、または低分子が挙げられる。
【0637】 好ましくは、この分子は、このポリペプチドの天然のリガンド(例えば、リガ
ンドのフラグメント)、または天然の基質、リガンド、構造的模倣物、もしくは
機能的模倣物に密接に関連する(Coliganら、Current Prot
ocols in Immunology 1(2):第5章(1991)を参
照のこと)。同様に、この分子は、このポリペプチドが結合する天然のレセプタ
ー、または少なくとも、このポリペプチドによって結合され得るレセプターのフ
ラグメント(例えば、活性部位)に密接に関連し得る。いずれの場合においても
、この分子は、公知の技術を用いて合理的に設計され得る。
【0638】 好ましくは、これらの分子についてのスクリーニングは、分泌タンパク質とし
てかまたは細胞膜上のいずれかでこのポリペプチドを発現する適切な細胞を産生
する工程を包含する。好ましい細胞としては、哺乳動物、酵母、Drosoph
ila、またはE.coli由来の細胞が挙げられる。次いで、このポリペプチ
ドを発現する細胞(または、発現されたポリペプチドを含む細胞膜)を、好まし
くは、このポリペプチドまたはこの分子のいずれかの結合、活性の刺激、または
活性の阻害を観察するための分子を潜在的に含む試験化合物と接触させる。
【0639】 アッセイは、このポリペプチドへの候補化合物の結合を単純に試験し得、ここ
で結合は、標識によって、または標識された競合物との競合に関するアッセイに
おいて検出される。さらに、アッセイは、候補化合物がこのポリペプチドへの結
合によって生成されるシグナルを生じるか否かを試験し得る。
【0640】 あるいは、アッセイは、無細胞調製物、固体支持体に接着されたポリペプチド
/分子、化学ライブラリー、または天然産物の混合物を用いて実施され得る。ア
ッセイはまた、候補化合物を、ポリペプチドを含む溶液と混合する工程、ポリペ
プチド/分子の活性または結合を測定する工程、およびポリペプチド/分子の活
性または結合を、標準と比較する工程を単純に包含し得る。
【0641】 好ましくは、ELISAアッセイは、モノクローナル抗体またはポリクローナ
ル抗体を使用して、サンプル(例えば、生物学的サンプル)におけるポリペプチ
ドのレベルまたは活性を測定し得る。抗体は、ポリペプチドへの直接的もしくは
間接的のいずれかの結合、または基質についてのポリペプチドとの競合によって
、ポリペプチドのレベルまたは活性を測定し得る。
【0642】 さらに、本発明のポリペプチドが結合するレセプターは、当業者に公知の多く
の方法(例えば、リガンドパニングおよびFACSソーティング(Coliga
nら、Current Protocols in Immun.,1(2)、
第5章(1991))によって同定され得る。例えば、発現クローニングは、ポ
リアデニル化RNAがこのポリペプチドに応答する細胞から調製される場合に用
いられ、例えば、NIH3T3細胞(これは、FGFファミリータンパク質に対
する複数のレセプターを含むことが公知である)、およびSC−3細胞、および
このRNAから作製されたcDNAライブラリーは、プールに分けられ、そして
このポリペプチドに応答性でないCOS細胞または他の細胞をトランスフェクト
するために使用される。ガラススライド上で増殖しているトランスフェクトされ
た細胞は、それらを標識化した後に、本発明のポリペプチドに曝露される。この
ポリペプチドは、種々の手段(部位特異的プロテインキナーゼに対する認識部位
のヨウ素化または封入を含む)によって標識化され得る。
【0643】 固定化およびインキュベーション後、スライドは、オートラジオグラフィー分
析に供される。陽性プールを同定し、そしてサブプールを、反復性のサププール
化および再スクリーニングプロセスを使用して調製および再びトランスフェクト
して、最終的に推定レセプターをコードする単一のクローンを生じる。
【0644】 レセプター同定のための代替のアプローチとして、標識ポリペプチドは、レセ
プター分子を発現する調製物を、細胞膜と光親和性に連結し得るか、または抽出
し得る。架橋された材料は、PAGE分析によって分解され、そしてX線フィル
ムに曝露される。ポリペプチドのレセプターを含む標識複合体が切り出され得、
ペプチドフラグメントへと分離され得、そしてタンパク質微量配列決定に供され
得る。微量配列決定から得られるアミノ酸配列を使用して、1組の縮重オリゴヌ
クレオチドプローブを設計してcDNAライブラリーをスクリーニングし、推定
レセプターをコードする遺伝子を同定する。
【0645】 さらに、遺伝子シャッフリング、モチーフシャッフリング、エキソンシャッフ
リング、および/またはコドンシャッフリングの技術(集合的に「DNAシャッ
フリング」という)を利用して、本発明のポリペプチドの活性を調節し得、それ
によって本発明のポリペプチドのアゴニストおよびアンタゴニストを効果的に生
成する。一般に、米国特許第5,605,793号、同第5,811,238号
、同第5,830,721号、同第5,834,252号、および同第5,83
7,458号、ならびにPatten,P.A.ら、Curr.Opinion
Biotechnol.8:724〜33(1997);Harayama,
S.Trends Biotechnol.16(2):76〜82(1998
);Hansson,L.O.ら、J.Mol.Biol.287:265〜7
6(1999);ならびにLorenzo,M.M.およびBlasco,R.
Biotechniques 24(2):308〜13(1998)(これら
の特許および刊行物の各々は、本明細書において参考として援用される)を参照
のこと。1つの実施形態において、本発明のポリヌクレオチドおよび対応するポ
リペプチドの変更は、DNAシャッフリングによって達成され得る。DNAシャ
ッフリングは、相同組換えまたは部位特異的な組換えによる、2つ以上のDNA
セグメントの、本発明の分子の所望のポリヌクレオチド配列への構築を含む。別
の実施形態において、本発明のポリヌクレオチドおよび対応するポリペプチドは
、組換えの前に、誤りがちな(error−prone)PCR、ランダムヌク
レオチド挿入または他の方法によるランダム変異誘発に供することによって、変
更され得る。別の実施形態において、本発明のポリペプチドの1つ以上の成分、
モチーフ、切片、部分、ドメイン、フラグメントなどは、1つ以上の異種分子の
1つ以上の成分、モチーフ、切片、部分、ドメイン、フラグメントなどと組換え
られ得る。好ましい実施形態において、この異種分子は、ファミリーのメンバー
である。さらに好ましい実施形態において、この異種分子は、例えば、血小板由
来増殖因子(PDGF)、インスリン様増殖因子(IGF−I)、トランスフォ
ーミング増殖因子(TGF)−α、表皮増殖因子(EGF)、線維芽細胞増殖因
子(FGF)、TGF−β、骨形成タンパク質(BMP)−2、BMP−4、B
MP−5、BMP−6、BMP−7、アクチビンAおよびアクチビンB、デカペ
ンタプレジック(decapentaplegic)(dpp)、60A、OP
−2、ドーサリン(dorsalin)、増殖分化因子(GDF)、結節(no
dal)、MIS、インヒビン−α、TGF−β1、TGF−β2、TGF−β
3、TGF−β5、および神経膠由来神経栄養因子(GDNF)のような増殖因
子である。
【0646】 他の好ましいフラグメントは、本発明のポリペプチドの生物学的に活性なフラ
グメントである。生物学的に活性なフラグメントは、このポリぺプチドの活性に
類似の活性を示すが、必ずしも本発明のポリペプチドの活性に同一ではないフラ
グメントである。このフラグメントの生物学的活性は、改善された所望の活性、
または減少した所望されない活性を含み得る。
【0647】 さらに、本発明は、本発明のポリペプチドの作用を調節する化合物を同定する
ために化合物をスクリーニングする方法を提供する。このようなアッセイの例は
、哺乳動物線維芽細胞、本発明のポリペプチド、スクリーニングされるべき化合
物および[H]チミジンを、線維芽細胞が通常増殖する細胞培養条件下で合わ
せる工程を包含する。コントロールアッセイは、スクリーニングされるべき化合
物の非存在下で実施され得、そしてこの化合物の存在下での線維芽細胞の増殖の
量と比較して、各々の場合における[H]チミジンの取り込みの決定によって
、この化合物が増殖を刺激するか否かを決定し得る。線維芽細胞の増殖の量は、 [H]チミジンの取り込みを測定する液体シンチレーションクロマトグラフィ
ーによって測定される。アゴニスト化合物およびアンタゴニスト化合物の両方が
、この手順により同定され得る。
【0648】 別の方法において、本発明のポリペプチドに対するレセプターを発現する哺乳
動物細胞または膜調製物は、この化合物の存在下において標識化した本発明のポ
リペプチドとともにインキュベートされる。次いで、この化合物がこの相互作用
を増強またはブロックする能力が、測定され得る。あるいは、スクリーニングさ
れるべき化合物の相互作用に従う既知のセカンドメッセンジャー系の応答および
レセプターが測定され、そしてこの化合物がこのレセプターに結合し、そしてセ
カンドメッセンジャー応答を誘発する能力を測定して、この化合物が潜在的なア
ゴニストまたはアンタゴニストであるか否かを決定する。このようなセカンドメ
ッセンジャー系には、cAMPグアニル酸シクラーゼ、イオンチャネルまたはホ
スホイノシチド加水分解が挙げられるが、これらに限定されない。
【0649】 これらの上記のアッセイの全ては、診断マーカーまたは予後マーカーとして使
用され得る。これらのアッセイを用いて発見される分子は、ポリペプチド/分子
を活性化または阻害することによって、疾患を処置するか、あるいは患者に特定
の結果(例えば、血管増殖)をもたらすために使用され得る。さらに、アッセイ
は、適切に操作された細胞または組織からの本発明のポリペプチドの産生を阻害
または増強し得る因子を発見し得る。従って、本発明は、以下の工程を含む本発
明のポリペプチドに結合する化合物を同定する方法を包含する:(a)候補結合
化合物をポリペプチドとともにインキュベートする工程;および(b)結合が生
じたか否かを決定する工程。さらに、本発明は、以下の工程を含むアゴニスト/
アンタゴニストを同定する方法を包含する:(a)候補化合物を本発明のポリペ
プチドとともにインキュベートする工程、(b)生物学的活性をアッセイする工
程、および(b)ポリペプチドの生物学的活性が改変されているか否かを決定す
る工程。
【0650】 (標的化された送達) 別の実施形態において、本発明は、組成物を、本発明のポリペプチドについて
のレセプターを発現する標的化細胞、または本発明のポリペプチドの細胞結合形
態を発現する細胞に送達する方法を提供する。
【0651】 本明細書中で議論される場合、本発明のポリペプチドまたは抗体は、異種ポリ
ペプチド、異種核酸、毒素またはプロドラッグと、疎水性、親水性、イオン性お
よび/または共有結合性の相互作用を介して会合し得る。1つの実施形態におい
て、本発明は、異種ポリペプチドまたは核酸と会合した本発明のポリペプチド(
抗体を含む)を投与することによる、本発明の組成物の細胞への特異的な送達の
ための方法を提供する。1つの例において、本発明は、治療タンパク質を標的化
細胞中へ送達するための方法を提供する。別の例において、本発明は、一本鎖核
酸(例えば、アンチセンスまたはリボザイム)あるいは二本鎖核酸(例えば、細
胞のゲノムに組み込まれ得るか、またはエピソームにて複製し得、そして転写さ
れ得る、DNA)を、標的化細胞に送達するための方法を提供する。
【0652】 別の実施形態において、本発明は、毒素または細胞傷害性プロドラッグと会合
した本発明のポリペプチド(例えば、本発明のポリペプチドまたは本発明の抗体
)を投与することによる細胞の特異的破壊(例えば、腫瘍細胞の破壊)のための
方法を提供する。
【0653】 「毒素」とは、内因性の細胞傷害性エフェクター系、放射性同位体、ホロ毒素
(holotoxin)、改変型毒素、毒素の触媒サブユニット、または規定の
条件下で細胞死を引き起こす細胞中もしくは細胞表面には通常存在しない任意の
分子もしくは酵素を、結合および活性化する化合物を意味する。本発明の方法に
従って使用され得る毒素としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない
:当該分野で公知の放射性同位体、固有のまたは誘導された内因性の細胞傷害性
エフェクター系を結合する化合物(例えば、抗体(またはその一部を含む補体固
定)、チミジンキナーゼ、エンドヌクレアーゼ、RNAse、α毒素、リシン、
アブリン、Pseudomonas内毒素A、ジフテリア毒素、サポリン、モモ
ルジン(momordin)、ゲロニン(gelonin)、アメリカヤマゴボ
ウ抗ウイルスタンパク質、α−サルシン(sarcin)およびコレラ毒素。「
細胞傷害性プロドラッグ」とは、通常細胞内に存在する酵素によって、細胞傷害
性化合物へと変換される非毒性の化合物を意味する。本発明の方法に従って使用
され得る細胞傷害性プロドラッグとしては、安息香酸マスタードアルキル化剤の
グルタミル誘導体、エトポシドまたはマイトマイシンCのリン酸誘導体、シトシ
ンアラビノシド、ダウノルビシン、およびドキソルビシンのフェノキシアセトア
ミド誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0654】 (薬物スクリーニング) 本発明のポリペプチドの活性を改変する分子についてスクリーニングするため
の、本発明のポリペプチド、またはこれらのポリペプチドをコードするポリヌク
レオチドの使用が、さらに意図される。このような方法は、本発明のポリペプチ
ドを、アンタゴニスト活性またはアゴニスト活性を有することが疑われる選択さ
れた化合物と接触させる工程、および結合に続いてこれらのポリペプチドの活性
をアッセイする工程を包含する。
【0655】 本発明は、種々の薬物スクリーニング技術のいずれかにおいて、本発明のポリ
ペプチド、またはそれらの結合フラグメントを使用することによって治療用化合
物をスクリーニングするために特に有用である。このような試験に用いられるポ
リペプチドまたはフラグメントは、固体支持体に固定化され得、細胞表面上に発
現され得、溶液中で遊離であり得、または細胞内に局在化され得る。薬物スクリ
ーニングの1つの方法は、ポリペプチドまたはフラグメントを発現する組換え核
酸を用いて安定に形質転換される真核生物宿主細胞または原核生物宿主細胞を利
用する。薬物は、競合結合アッセイにおいて、このような形質転換細胞に対して
スクリーニングされる。例えば、試験されている薬剤と本発明のポリペプチドと
の間の複合体の形成(formulaton)を測定し得る。
【0656】 従って、本発明は、本発明のポリペプチドによって媒介される活性に影響を及
ぼす薬物または任意の他の薬剤についてのスクリーニング方法を提供する。これ
らの方法は、当該分野で周知の方法によって、このような薬剤を本発明のポリペ
プチドもしくはそのフラグメントと接触させる工程、およびこの薬剤とこのポリ
ペプチドもしくはそのフラグメントとの間の複合体の存在についてアッセイする
工程を包含する。このような競合結合アッセイにおいて、スクリーニングされる
薬剤は、代表的に、標識化される。インキュベーション後に、遊離の薬剤は、結
合形態中に存在する薬剤から分離され、そして遊離または複合体化されていない
標識の量は、特定の薬剤が本発明のポリペプチドに結合する能力の尺度である。
【0657】 薬物スクリーニングについての別の技術は、本発明のポリペプチドに対する適
切な結合親和性を有する化合物に対するハイスループットスクリーニングを提供
し、そして欧州特許出願84/03564(1984年9月13日公開)(これ
は、本明細書中で参考として援用される)に非常に詳細に記載される。簡潔にい
うと、大量の異なる小さなペプチド試験化合物は、固体基材(例えば、プラスチ
ックピンまたはいくつかの他の表面)上で合成される。ペプチド試験化合物を、
本発明のポリペプチドと反応させ、そして洗浄する。次いで、結合したポリペプ
チドは、当該分野で周知の方法によって検出される。精製されたポリペプチドは
、前述の薬物スクリーニング技術での使用のためにプレート上に直接コーディン
グされる。さらに、非中和抗体を使用して、このペプチドを捕捉し得、そして固
体支持体上にそれを固定し得る。
【0658】 本発明はまた、競合薬物スクリーニングアッセイの使用を意図し、ここで、本
発明のポリペプチドを結合し得る中和抗体は、ポリペプチドまたはそのフラグメ
ントに対する結合について試験化合物と特異的に競合する。この様式において、
抗体を使用して、本発明のポリペプチドと1つ以上の抗原性エピトープを共有す
る任意のペプチドの存在を検出する。
【0659】 (アンチセンスおよびリボザイム(アンタゴニスト)) 特定の実施形態において、本発明に従うアンタゴニストは、配列番号Xに含ま
れる配列またはその相補鎖に対応する核酸および/または表1において同定され
るcDNAプラスミドVに含まれるヌクレオチド配列に対応する核酸である。1
つの実施形態において、アンチセンス配列は、生物体により内部で生成され、別
の実施形態において、アンチセンス配列は別々に投与される(例えば、O’Co
nnor,Neurochem.56:560(1991)、Oligodeo
xynucleotides as Antisense Inhibitor
s of Gene Expression,CRC Press,Boca
Raton,FL(1988)を参照のこと)。アンチセンス技術を使用して、
アンチセンスDNAもしくはRNAを通してか、または3重らせんの形成を通し
て遺伝子発現を制御し得る。アンチセンス技術は、例えば、Okano,J.、
Neurochem.56:560(1991);Oligodeoxynuc
leotides as Antisense Inhibitors of
Gene Expression,CRC Press,Boca Raton
,FL(1988)に考察される。3重らせん形成は、例えば、Leeら、Nu
cleic Acids Research 6:3073(1979);Co
oneyら、Science、241:456(1988);およびDerva
nら、Science、251:1300(1991)において考察される。こ
れらの方法は、相補的なDNAまたはRNAへのポリヌクレオチドの結合に基づ
く。
【0660】 例えば、非リンパ性白血病細胞株HL−60および他の細胞株の増殖を阻害す
るためのc−mycおよびc−mybアンチセンスRNA構築物の使用は、以前
に記載された(Wickstromら(1988);Anfossiら(198
9))。これらの実験は、細胞をオリゴリボヌクレオチドとインキュベーション
することによってインビトロで行われた。インビボ用途のための類似の手順は、
WO91/15580に記載される。簡単には、所定のアンチセンスRNAにつ
いてのオリゴヌクレオチドの対は、以下のように生成される:オープンリーディ
ングフレームの最初の15塩基に相補的な配列を、5末端のEcoRI部位およ
び3末端のHindIII部位に隣接させる。次に、オリゴヌクレオチドの対は
、90℃で1分間加熱され、次いで2×連結緩衝液(20mM TRIS HC
l pH7.5、10mM MgCl、10mM ジチオスレイトール(DT
T)および0.2mM ATP)中でアニーリングされ、次いで、レトロウイル
スベクターPMV7のEcoR1/HindIII部位に連結される(WO91
/15580)。
【0661】 例えば、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの5’コード部
分を使用して、約10〜40塩基対長のアンチセンスRNAオリゴヌクレオチド
を設計し得る。DNAオリゴヌクレオチドは、転写に関与する遺伝子の領域に相
補的であるように設計され、それにより転写およびレセプターの産生を阻害する
。アンチセンスRNAオリゴヌクレオチドは、インビボでmRNAにハイブリダ
イズし、そしてmRNA分子のレセプターポリペプチドへの翻訳をブロックする
【0662】 1つの実施形態において、本発明のアンチセンス核酸は、外来の配列からの転
写により細胞内で産生される。例えば、ベクターまたはその一部が転写され、本
発明のアンチセンス核酸(RNA)を産生する。このようなベクターは、本発明
のアンチセンス核酸をコードする配列を含む。このようなベクターは、それが転
写されて所望のアンチセンスRNAを産生し得る限り、エピソームを保持し得る
か、または染色体に組込まれ得る。このようなベクターは、当該分野において標
準的な組換えDNA技術方法により構築され得る。ベクターは、脊椎動物細胞に
おいて複製および発現のために使用される、当該分野で公知のプラスミド、ウイ
ルスなどであり得る。本発明のポリペプチドをコードする配列またはそのフラグ
メントの発現は、脊椎動物、好ましくはヒト細胞において作用する、当該分野で
公知の任意のプロモーターにより得る。そのようなプロモーターは、誘導性また
は構成性であり得る。このようなプロモーターは、SV40初期プロモーター領
域(BernoistおよびChambon、Nature、29:304−3
10(1981))、ラウス肉腫ウイルスの3’長末端反復に含まれるプロモー
ター(Yamamotoら、Cell、22:787−797(1980))、
ヘルペスチミジンプロモーター(Wagnerら、Proc.Natl.Aca
d.Sci.U.S.A.78:1441−1445(1981))、メタロチ
オネイン遺伝子の調節配列(Brinsterら、Nature、296:39
−42(1982))などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0663】 本発明のアンチセンス核酸は、少なくとも本発明の遺伝子のRNA転写物の一
部に相補的な配列を含む。しかし、完全に相補的であることは好ましいが、必要
ではない。本明細書中で言及される「少なくともRNAの一部に相補的な」配列
は、RNAとハイブリダイズし得るに十分な相補性を有し、安定な二重鎖を形成
する配列を意味し;従って、二本鎖アンチセンス核酸の場合において、二重鎖D
NAの一本鎖が試験され得るか、または三重鎖形成がアッセイされ得る。ハイブ
リダイズする能力は、相補性の程度およびアンチセンス核酸の長さの両方に依存
する。一般的に、ハイブリダイズする核酸が長いほど、RNAとのより多くの塩
基ミスマッチを含み得、そしてこれは安定な二重鎖(または三重鎖の場合もあり
得る)をなお形成し得る。当業者は、ハイブリダイズ複合体の融点を決定するた
めに標準的な手順を使用することによりミスマッチの許容の程度を確認し得る。
【0664】 メッセージの5’末端に相補的であるオリゴヌクレオチド(例えば、AUG開
始コドンまででかつAUG開始コドンを含む5’非翻訳配列)は、翻訳の阻害の
際に最も効率的に働くべきである。しかし、mRNAの3’非翻訳配列に相補的
な配列は、同様にmRNAの翻訳を阻害する際に有効であることが示された。一
般的に、Wagner,R.、1994、Nature 372:333−33
5を参照のこと。従って、本明細書中に記載されるポリヌクレオチド配列の5’
−または3’−の非翻訳非コード領域のいずれかに相補的なオリゴヌクレオチド
は、内因性mRNAの翻訳を阻害するアンチセンスアプローチに使用され得る。
mRNAの5’非翻訳領域に相補的なオリゴヌクレオチドは、AUG開始コドン
の相補物を含むべきである。mRNAコード領域に相補的なアンチセンスオリゴ
ヌクレオチドは、翻訳のあまり効率的でないインヒビターであるが、本発明に従
って使用され得る。本発明のmRNAの5’領域、3’領域またはコード領域に
ハイブリダイズするように設計されるか否かにかかわらず、アンチセンス核酸は
、少なくとも6ヌクレオチド長であるべきであり、そして好ましくは6〜約50
ヌクレオチド長にわたるオリゴヌクレオチドである。特定の局面において、この
オリゴヌクレオチドは、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも17ヌクレオ
チド、少なくとも25ヌクレオチドまたは少なくとも50ヌクレオチドである。
【0665】 本発明のポリヌクレオチドは、DNA、もしくはRNA、またはキメラ混合物
、あるいはそれらの誘導体もしくは改変バージョン、一本鎖、または二本鎖であ
り得る。このオリゴヌクレオチドは、塩基部分、糖部分、またはリン酸骨格で改
変されて、例えば、分子の安定性、ハイブリダーゼーションなどを改善し得る。
このオリゴヌクレオチドは、ペプチドのような他の付加基(例えば、インビボに
おいて宿主細胞レセプターを標的化するために)、または細胞膜を通した輸送を
促進する因子(例えば、Letsingerら、1989、Proc.Natl
.Acad.Sci.U.S.A.86:6553−6556;Lemaitr
eら、1987、Proc.Natl.Acad.Sci.84:648−65
2;PCT公開番号WO88/09810(1988年12月15日公開)を参
照のこと)、または血液脳関門(例えば、PCT公開番号WO89/10134
(1988年4月25日公開)を参照のこと)、ハイブリダイゼーション誘引切
断剤(hybridization−triggered cleavage
agent)(例えば、Krolら、BioTechniques、6:958
−976(1988)を参照のこと)、またはインターカレート剤(例えば、Z
on,Pharm.Res.5:539−549(1988)を参照のこと)を
含み得る。この目的のために、オリゴヌクレオチドは、別の分子(例えば、ペプ
チド、ハイブリダーゼーション誘引架橋剤、輸送剤、ハイブリダイゼーション誘
引切断剤など)に結合体化され得る。
【0666】 アンチセンスオリゴヌクレオチドは、少なくとも1つの改変された塩基部分を
含み得、この塩基部分は、以下を含むがそれらに限定されない群から選択される
:5−フルオロウラシル、5−ブロモウラシル、5−クロロウラシル、5−ヨー
ドウラシル、ヒポキサンチン、キサンチン、4−アセチルシトシン、5−(カル
ボキシヒドロキシルメチル)ウラシル、5−カルボキシメチルアミノメチル−2
−チオウリジン、5−カルボキシメチルアミノメチルウラシル、ジヒドロウラシ
ル、β−D−ガラクトシルキューオシン、イノシン、N6−イソペンテニルアデ
ニン、1−メチルグアニン、1−メチルイノシン、2,2−ジメチルグアニン、
2−メチルアデニン、2−メチルグアニン、3−メチルシトシン、5−メチルシ
トシン、N6−アデニン、7−メチルグアニン、5−メチルアミノメチルウラシ
ル、5−メトキシアミノメチル−2−チオウラシル、β−D−マンノシルキュー
オシン、5’−メトキシカルボキシメチルウラシル、5−メトキシウラシル、2
−メチルチオ−N6−イソペンテニルアデニン、ウラシル−5−オキシ酢酸(v
)、ワイブトキソシン(wybutoxosine)、プソイドウラシル、キュ
ーオシン、2−チオシトシン、5−メチル−2−チオウラシル、2−チオウラシ
ル、4−チオウラシル、5−メチルウラシル、ウラシル−5−オキシ酢酸メチル
エステル、ウラシル−5−オキシ酢酸(v)、5−メチル−2−チオウラシル、
3−(3−アミノ−3−N−2−カルボキシプロピル)ウラシル、(acp3)
w、および2,6−ジアミノプリン。
【0667】 アンチセンスオリゴヌクレオチドはまた、以下を含むがそれらに限定されない
群から選択される少なくとも1つの改変された糖部分を含み得る:アラビノース
、2−フルオロアラビノース、キシルロース、およびヘキソース。
【0668】 さらなる別の実施形態において、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、以下を
含むがそれらに限定されない群から選択される少なくとも1つの改変されたリン
酸骨格を含む:ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホロアミドチ
オエート、ホスホロアミデート(phosphoramidate)、ホスホロ
ジアミデート(phosphordiamidate)、メチルホスホネート、
アルキルホスホトリエステル、およびホルムアセタール(formacetal
)またはそれらのアナログ。
【0669】 さらに別の実施形態において、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、a−アノ
マーオリゴヌクレオチドである。a−アノマーオリゴヌクレオチドは、相補的な
RNAと特異的な二本鎖ハイブリッドを形成し、通常のb−ユニットとは反対に
、その鎖は互いに平行にする(Gautierら、1987、Nucl.Aci
ds Res.、15:6625−6641)。このオリゴヌクレオチドは、2
’−0−メチルリボヌクレオチドであるか(Inoueら、1987、Nucl
.Acids Res.、15:6131−6148)、またはキメラRNA−
DNAアナログである(Inoueら、1987、FEBS Lett.215
:327−330)。
【0670】 本発明のポリヌクレオチドは当該分野で公知の標準的な方法(例えば、自動D
NA合成機により(このような装置はBiosearch,Applied B
iosystemsなどから市販されている)の使用により)合成され得る。例
えば、ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドは、Steinらの方法(198
8、Nucl.Acids Res.16:3209)により合成され得、メチ
ルホスホネートオリゴヌクレオチドは、コントロールドポアガラス(contr
olled pore glass)ポリマー支持体(Sarinら、1988
、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.85:7448−74
51)などの使用により調製され得る。
【0671】 コード領域配列に相補的なアンチセンスヌクレオチドが、使用され得るが、転
写された非翻訳領域に相補的なアンチセンスヌクレオチドが最も好ましい。
【0672】 本発明による潜在的なアンタゴニストはまた、触媒RNA、すなわちリボザイ
ムを含む(例えば、PCT国際公開WO90/11364、1990年10月4
日公開;Sarverら、Science、247:1222−1225(19
90)を参照のこと)。一方、部位特異的認識配列でmRNAを切断するリボザ
イムを使用して、mRNAを破壊し得るが、ハンマーヘッド型リボザイムの使用
が好ましい。ハンマーヘッド型リボザイムは、標的mRNAと相補的な塩基対を
形成する隣接領域により決定される位置で、mRNAを切断する。たった1つの
必要条件は、標的mRNAが以下の2つの塩基配列を有することである:5’−
UG−3’。ハンマーヘッド型リボザイムの構築および生成は当該分野で周知で
あり、そしてHaseloffおよびGerlach、Nature、334:
585−591(1988)により十分に記載される。配列番号Xの各ヌクレオ
チド配列内に多くの潜在的なハンマーヘッド型リボザイム切断部位が存在する。
好ましくは、このリボザイムは、切断認識部位がmRNAの5’末端付近に位置
するように;すなわち、効率を増大し、そして非機能的mRNA転写物の細胞内
蓄積を最小化するように、操作される。
【0673】 アンチセンスアプローチの場合、本発明のリボザイムは、改変されたオリゴヌ
クレオチド(例えば、安定性、標的化などについて改変された)から構成され得
、そしてインビボにおいて発現する細胞に送達されるべきである。リボザイムを
コードするDNA構築物は、DNAをコードするアンチセンスの導入のための上
記と同じ様式において細胞中に導入され得る。送達の好ましい方法は、強力な構
成性プロモーター(例えば、pol IIIまたはpl IIプロモーターのよ
うな)の制御下で、リボザイムを「コードする」DNA構築物を使用することを
含み、その結果トランスフェクトした細胞が内因性メッセージを破壊し、そして
翻訳を阻害するに十分な量のリボザイムを生成する。リボザイムはアンチセンス
分子と異なり触媒性であるので、より低い細胞内濃度が効率のために必要とされ
る。
【0674】 アンタゴニスト/アゴニスト化合物を利用して、腫瘍性の細胞および組織に対
する本発明のポリペプチドの細胞増殖(growth)および増殖(proli
feration)効果を阻害し得る。すなわち、腫瘍の新脈管形成を刺激し、
それにより異常な細胞成長および増殖を(例えば、腫瘍形成または増殖において
)遅延または防止する。
【0675】 アンタゴニスト/アゴニストをまた利用して、血管過多の疾患(hyper−
vascular disease)を阻害し得、そして水晶体嚢外白内障(e
xtracapsular cataract)手術後の上皮レンズ細胞の増殖
を防止する。本発明のポリペプチドのマイトジェン活性の防止はまた、例えば、
バルーン血管形成術後の再狭窄のような場合に要求され得る。
【0676】 アンタゴニスト/アゴニストをまた利用して、創傷治癒の間の瘢痕組織の増殖
を防止し得る。
【0677】 アンタゴニスト/アゴニストをまた利用して、本明細書中に記載される疾患を
処置し得る。
【0678】 従って、本発明は、疾患または障害(本発明のポリヌクレオチドの過剰発現に
関連する、本願の全体に渡って列挙される障害または疾患が含まれるが、これら
に限定されない)を、(a)本発明のポリヌクレオチドに指向されたアンチセン
ス分子、および/または(b)本発明のポリヌクレオチドに指向されたリボザイ
ムを、患者に投与することによって処置する方法を提供する。
【0679】 (結合ペプチドおよび他の分子) 本発明はまた、PTPaseポリペプチドに結合するポリペプチドおよび非ポ
リペプチドを同定するためのスクリーニング方法、ならびにそれによって同定さ
れたPTPase結合分子を含む。これらの結合分子は、例えば、PTPase
ポリペプチドのアゴニストおよびアンタゴニストとして有用である。そのような
アゴニストおよびアンタゴニストは、本発明に従って、以下に詳細に記載される
治療実施形態において使用され得る。
【0680】 この方法は、以下の工程を包含する: a.PTPaseポリペプチドを多数の分子と接触させる工程;および b.PTPaseポリペプチドに結合する分子を同定する工程。
【0681】 PTPaseポリペプチドを多数の分子と接触させる工程は、多数の方法によ
ってもたらされ得る。例えば、PTPaseポリペプチドを固体支持体上に固定
化させ、そして多数の分子の溶液を固定したPTPaseポリペプチドと接触さ
せることを意図し得る。このような手順は、固定したPTPaseポリペプチド
から構成される親和性マトリックスを用いるアフィニティークロマトグラフィー
プロセスに類似している。次いで、PTPaseポリペプチドに対して選択的な
親和性を有する分子が、親和性選択によって精製され得る。固体支持体の性質、
PTPaseポリペプチドのこの固体支持体への付着に関するプロセス、溶媒、
および親和性単離または親和性選択の条件は、大部分が慣用的であり、そして当
業者に周知である。
【0682】 あるいは、多数のポリペプチドはまた、ポリペプチドのサブセットまたは個々
のポリペプチドを含む実質的に別々の画分へ分離され得る。例えば、多数のポリ
ペプチドは、ゲル電気泳動、カラムクロマトグラフィーなどポリペプチドの分離
に関して当業者に公知の方法によって、分離され得る。個々のポリペプチドはま
た、宿主細胞の外部表面上またはほぼ外部表面に発現されるような様式で、形質
転換された宿主細胞(例えば、組換えファージ)によって産生され得る。次いで
、個々の単離物は、PTPaseポリペプチドによって「プローブ化」され得、
必要に応じて発現に必要とされるであろうインデューサーの存在下で、PTPa
seポリペプチドと個々のクローンとの間で任意の選択的親和性相互作用が起こ
ったか否かが決定される。PTPaseポリペプチドを個々のポリペプチドを含
む各画分と接触させる前に、これらのポリペプチドはまず、さらなる簡便性のた
めに固体支持体に移され得る。そのような固体支持体は、単に、例えばニトロセ
ルロースまたはナイロンでできたフィルター膜の断片であり得る。この様式にお
いて、陽性クローンは、形質転換宿主細胞の発現ライブラリーの集団(これらは
、PTPaseポリペプチドに対して選択的親和性を有するポリペプチドをコー
ドするDNA構築物を持つ)から同定され得る。さらに、PTPaseポリペプ
チドに対して選択的親和性を有するポリペプチドのアミノ酸配列が、従来の手段
によって直接決定され得るか、またはこのポリペプチドをコードするDNAのコ
ード配列が、頻繁により簡便に決定され得る。次いで、一次配列が、対応するD
NA配列から推定され得る。アミノ酸配列がポリペプチド自身から決定されるも
のである場合、微小配列決定技術を使用し得る。この配列決定技術は、質量分析
法を含み得る。
【0683】 特定の状況において、選択的親和性相互作用の存在を決定または検出しようと
試みる前に、未結合のPTPaseポリペプチドあるいは未結合ポリペプチドの
いずれかを、PTPaseポリペプチドおよび多数のポリペプチドの混合物から
洗浄除去することが望ましくあり得る。このような洗浄工程は、PTPaseポ
リペプチドまたは多数のポリペプチドが固体支持体に結合している場合に、特に
望ましくあり得る。
【0684】 本方法に従って提供される多数の分子は、多様性ライブラリー(例えば、PT
Paseポリペプチドへ特異的に結合する分子をスクリーニングし得るランダム
またはコンビナトリアルの、ペプチドライブラリーまたは非ペプチドライブラリ
ー)として提供され得る。使用され得る多くのライブラリー(例えば、化学合成
ライブラリー、組換えライブラリー(例えば、ファージディスプレイライブラリ
ー)、およびインビトロ翻訳ベースのライブラリー)が、当該分野で公知である
。化学合成ライブラリーの例は、以下に記載される:Fodorら、1991、
Science 251:767−773;Houghtenら、1991、N
ature 354:84−86;Lamら、1991、Nature 354
:82−84;Medynski、1994、Bio/Technology
12:709−710;Gallopら、1994、J.Medicinal
Chemistry 37(9):1233−1251;Ohlmeyerら、
1993、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:10922
−10926;Erbら、1994,Proc.Natl.Acad.Sci.
USA 91:11422−11426;Houghtenら、1992,Bi
otechniques 13:412;Jayawickremeら、199
4、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:1614−161
8;Salmonら、1993,Proc.Natl.Acad.Sci.US
A 90:11708−11712;PCT公開番号WO93/20242;な
らびにBrennerおよびLerner、1992、Proc.Natl.A
cad.Sci.USA 89:5381−5383。
【0685】 ファージディスプレイライブラリーの例は、以下に記載される:Scottお
よびSmith、1990、Science 249:386−390;Dev
linら、1990、Science、249:404−406;Christ
ian,R.B.ら、1992、J.Mol.Biol.227:711−71
8);Lenstra、1992、J.Immunol.Meth.152:1
49−157;Kayら、1993、Gene 128:59−65;ならびに
PCT公開番号WO94/18318(1994年8月18日)。
【0686】 インビトロ翻訳ベースのライブラリーとしては、以下:PCT公開番号WO9
1/05058(1991年4月18日);およびMattheakisら、1
994,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:9022−9
026に記載されるものが挙げられるが、これらに限定されない。
【0687】 非ペプチドライブラリーの例として、ベンゾジアゼピンライブラリー(例えば
、Buninら、1994,Proc.Natl.Acad.Sci.USA
91:4708−4712を参照のこと)が、使用のために適応され得る。ペプ
トイドライブラリー(Simonら、1992,Proc.Natl.Acad
.Sci.USA 89:9367−9371)がまた使用され得る。使用され
得るライブラリーの別の例は、Ostreshら(1994,Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA 91:11138−11142)によって記載
され、ここでは、ペプチド中のアミド官能基が、過剰にメチル化(permet
hylate)されて、化学的に形質転換されたコンビナトリアルライブラリー
を生成する。
【0688】 本発明において有用である種々の非ペプチドライブラリーは、大きい。例えば
、EckerおよびCrooke(1995,Bio/Technology
13:351−360)は、種々のライブラリーの基礎を形成する化学種の間と
して、ベンゾジアゼピン、ヒダントイン、ピペラジンジオン、ビフェニル、糖ア
ナログ、β−メルカプトケトン、アリール酢酸、アシルピペラジン、ベンゾピラ
ン、キューバン(cubane)、キサンチン、アミンイミドおよびオキサゾロ
ンを列挙している。
【0689】 非ペプチドライブラリーは、2つの型に大きく分類され得る:修飾されたモノ
マーおよびオリゴマー。修飾モノマーライブラリーは、比較的単純な骨格構造を
使用し、この上に種々の官能基が付加される。しばしば、骨格は、既知の有用な
薬理学的活性を有する分子である。例えば、骨格は、ベンゾジアゼピン構造であ
り得る。
【0690】 非ペプチドオリゴマーライブラリーは、モノマーの順序に依存して新規な形状
を作製する様式で共にアセンブルされる、多数のモノマーを使用する。使用され
るモノマー単位の間には、カルバメート、ピロリノン(pyrrolinone
)およびモルホリノがある。ペプトイド(側鎖がα炭素よりもαアミノ基に結合
するペプチド様オリゴマー)は、非ペプチドオリゴマーライブラリーの別のバー
ジョンの基礎を形成する。最初の非ペプチドオリゴマーライブラリーは、単一型
のモノマーを使用し、従って、反復骨格を含む。近年のライブラリーは、1つよ
り多くのモノマーを使用し、自由度が添加されたライブラリーを与える。
【0691】 ライブラリーをスクリーニングすることは、多様な一般的に公知の方法のいず
れかによって達成され得る。例えば、ペプチドライブラリーのスクリーニングを
開示する以下の参考文献を参照のこと:ParmleyおよびSmith、19
89、Adv.Exp.Med.Biol.251:215−218;Scot
tおよびSmith、1990、Science 249:386−390;F
owlkesら、1992;BioTechniques 13:422−42
7;Oldenburgら、1992、Proc.Natl.Acad.Sci
.USA 89:5393−5397;Yuら、1994、Cell 76:9
33−945;Staudtら、1988、Science 241:577−
580;Bockら、1992、Nature 355:564−566;Tu
erkら、1992、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:
6988−6992;Ellingtonら、1992、Nature 355
:850−852;米国特許第5,096,815号、米国特許第5,223,
409号、および米国特許第5,198,346号(全てLadnerらに対し
て);RebarおよびPabo、1993、Science 263:671
−673;ならびにPCT公開番号WO94/18318。
【0692】 特定の実施形態において、PTPaseポリペプチドを結合する分子を同定す
るためのスクリーニングは、ライブラリーのメンバーを固相に固定化されたPT
Paseポリペプチドと接触させ、そしてPTPaseポリペプチドに結合する
これらのライブラリーメンバーを収集することによって実行され得る。そのよう
なスクリーニング方法の例の、「パニング」と呼ばれる技術は、例として、Pa
rmleyおよびSmith,1988,Gene 73:305−318;F
owlkesら、1992,BioTechniques 13:422−42
7;PCT公開番号WO94/18318;ならびにその中に引用される参考文
献に記載される。
【0693】 別の実施形態において、酵母中の相互作用タンパク質を選択するためのツーハ
イブリッドシステム(FieldsおよびSong,1989,Nature
340:245−246;Chienら、1991,Proc.Natl.Ac
ad.Sci.USA 88:9578−9582)が、PTPaseポリペプ
チドに特異的に結合する分子を同定するために使用され得る。
【0694】 PTPase結合分子がポリペプチドである場合、このポリペプチドは、任意
のペプチドライブラリー(ランダムペプチドライブラリー、コンビナトリアルペ
プチドライブラリー、またはバイアスペプチドライブラリーを含む)から簡便に
選択され得る。用語「バイアス(biased)」は、この場合のペプチドにお
いて、ライブラリーを作製する方法が、生じる分子収集の多様性を支配する1つ
以上のパラメーターを制限するように操作されることを意味するために本明細書
中に使用される。
【0695】 従って、本当にランダムなペプチドライブラリーは、ペプチドの所定の位置に
特定のアミノ酸を見出す可能性が全て20のアミノ酸に関して同じである、ペプ
チドの収集物を作製する。しかし、例えば、リジンがアミノ酸5つ毎に生じるこ
とを特定するかまたはデカペプチドライブラリーの4位、8位および9位がアル
ギニンのみを含むように固定して特定することによって、バイアスがライブラリ
ーに導入され得る。ライブラリー中へ導入され得る。明らかに、バイアスの多く
の型は、意図され得、そして本発明は、任意の特定のバイアスに制限されない。
さらに、本発明は、特定の型のペプチドライブラリー(例えば、ファージディス
プレイペプチドライブラリーおよびDNA挿入物と共にλファージベクターを含
むDNA構築物を使用するライブラリー)を意図する。
【0696】 上記のように、PTPase結合分子(ポリペプチドである)の場合、このポ
リペプチドは、約6から約60未満のアミノ酸残基を有し、好ましくは約6〜約
10アミノ酸残基、そしてより好ましくは約6〜約22アミノ酸であり得る。別
の実施形態において、PTPase結合ポリペプチドは、15〜100の範囲の
アミノ酸、または20〜50の範囲のアミノ酸を有する。
【0697】 選択されたPTPase結合ポリペプチドは、化学合成または組換え発現によ
って得られ得る。
【0698】 (他の活性) 本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニストまたはアンタゴニスト
は、血管内皮細胞増殖を刺激する能力の結果として、種々の疾患状態(例えば、
血栓症、動脈硬化、および他の心臓血管の状態)に起因する虚血組織の血管再生
を刺激するための処置において利用され得る。本発明のポリペプチド、ポリヌク
レオチド、アゴニストまたはアンタゴニストをまた利用して、上記で議論される
ように新脈管形成および肢の再形成を刺激し得る。
【0699】 本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニストまたはアンタゴニスト
を、傷害、熱傷、手術後組織修復、および潰瘍に起因する創傷の処置にもまた利
用し得る。なぜなら、それらは異なる起源の種々の細胞(例えば、線維芽細胞お
よび骨格筋細胞)に対してマイトジェン性であり、それゆえ損傷した組織または
疾患組織の修復または置換を促進するからである。
【0700】 本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニストまたはアンタゴニスト
はまた、ニューロンの成長を刺激し、そして特定のニューロンの障害または神経
変性状態(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、およびAIDS関連複
合体)において生じるニューロンの損傷を処置および予防するために利用し得る
。本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニストまたはアンタゴニスト
は、軟骨細胞増殖を刺激する能力を有し得、それゆえ、これらは、骨および歯周
の再形成を増強し、そして組織移植片または骨の移植片における補助のために利
用され得る。
【0701】 本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニストまたはアンタゴニスト
をまた利用して、ケラチノサイト増殖を刺激することにより、日焼けに起因する
皮膚の老化を予防し得る。
【0702】 本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニストまたはアンタゴニスト
をまた、抜け毛を予防するために利用し得る。なぜなら、FGFファミリーのメ
ンバーは、髪形成細胞を活性化し、そしてメラノサイト増殖を促進するからであ
る。同じ系列にそって、本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニスト
またはアンタゴニストを利用して、他のサイトカインと組み合わせて使用した場
合、造血細胞および骨髄細胞の増殖および分化を刺激し得る。
【0703】 本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニストまたはアンタゴニスト
をまた利用して、移植前の器官を維持し得るか、または一次組織の細胞培養を支
持するために使用し得る。本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニス
トまたはアンタゴニストはまた、初期胚における分化のための中胚葉起源の組織
を誘導するために利用され得る。
【0704】 本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニストまたはアンタゴニスト
はまた、先に議論されるように造血系統に加えて、胚性幹細胞の分化もしくは増
殖を増加または減少し得る。
【0705】 本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニストまたはアンタゴニスト
はまた、哺乳動物の特徴(例えば、身長、体重、毛の色、眼の色、皮膚、脂肪組
織の割合、色素沈着、大きさ、および形(例えば、美容外科))を調節するため
に使用され得る。同様に、本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニス
トまたはアンタゴニストは、異化作用、同化作用、プロセシング、利用、および
エネルギーの貯蔵に影響を及ぼす哺乳動物の代謝を調節するために使用され得る
【0706】 本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニストまたはアンタゴニスト
は、バイオリズム、カリカディック(caricadic)リズム、うつ病(抑
うつ性の障害を含む)、暴力の傾向、痛に対する耐性、生殖能力(好ましくは、
アクチビンまたはインヒビン様活性によって)、ホルモンレベルもしくは内分泌
レベル、食欲、性欲、記憶、ストレス、または他の認知の質に影響を及ぼすこと
によって、哺乳動物の精神状態または身体状態を変更するために使用され得る。
【0707】 本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、アゴニストまたはアンタゴニスト
はまた、貯蔵能力、脂肪含有量、脂質、タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネ
ラル、補因子、または他の栄養成分を増加または減少させるような食品添加物ま
たは保存剤として使用され得る。
【0708】 上記で引用される適用は、広範な種々の宿主における用途を有する。そのよう
な宿主としては、ヒト、ネズミ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ラクダ、ウマ、マ
ウス、ラット、ハムスター、ブタ、ミニブタ(micro−pig)、ニワトリ
、ヤギ、ウシ、ヒツジ、イヌ、ネコ、非ヒト霊長類、およびヒトが挙げられるが
、これらに限定されない。特定の実施形態において、宿主は、マウス、ウサギ、
ヤギ、モルモット、ニワトリ、ラット、ハムスター、ブタ、ヒツジ、イヌまたは
ネコである。好ましい実施形態において、宿主は、哺乳動物である。最も好まし
い実施形態において、宿主は、ヒトである。
【0709】 (他の好ましい実施形態) 本願発明の他の好ましい実施形態は、配列番号Xのヌクレオチド配列またはそ
れに対する相補鎖、および/またはcDNAプラスミドVにおける少なくとも約
50の連続したヌクレオチドの配列に、少なくとも95%同一であるヌクレオチ
ド配列を含む、単離された核酸分子を含む。
【0710】 上記連続したヌクレオチドの配列が、表1中の配列番号Xについて同定される
位置の範囲で、配列番号Xのヌクレオチド配列に含まれる核酸分子もまた好まし
い。
【0711】 配列番号Xまたはその相補鎖のヌクレオチド配列、および/またはcDNAプ
ラスミドVのヌクレオチド配列中の、少なくとも約150の連続するヌクレオチ
ドの配列に、少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含む、単離された
核酸分子もまた好ましい。
【0712】 配列番号Xまたはその相補鎖のヌクレオチド配列、および/またはcDNAプ
ラスミドVのヌクレオチド配列中の、少なくとも約500の連続するヌクレオチ
ドの配列に、少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含む、単離された
核酸分子は、さらに好ましい。
【0713】 さらに好ましい実施形態は、表1において配列番号Xについて同定された位置
の範囲における配列番号Xのヌクレオチド配列に少なくとも95%同一であるヌ
クレオチド配列を含む核酸分子である。
【0714】 さらに好ましい実施形態は、配列番号Xの完全ヌクレオチド配列もしくはその
相補鎖、および/またはcDNAプラスミドVのヌクレオチド配列に少なくとも
95%同一であるヌクレオチド配列を含む単離された核酸分子である。
【0715】 配列番号Xのヌクレオチド配列もしくはその相補鎖、および/またはcDNA
プラスミドVのヌクレオチド配列を含む核酸分子に、ストリンジェントなハイブ
リダイゼーション条件下でハイブリダイズする単離された核酸分子もまた好まし
く、ここで上記のハイブリダイズする核酸分子は、ストリンジェントなハイブリ
ダイゼーション条件下で、A残基のみまたはT残基のみからなるヌクレオチド配
列を有する核酸分子にハイブリダイズしない。
【0716】 cDNAプラスミドVを含むDNA分子を含む組成物もまた、好ましい。
【0717】 cDNAプラスミドVのヌクレオチド配列中の少なくとも50の連続するヌク
レオチドの配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含む単離され
た核酸分子もまた好ましい。
【0718】 少なくとも50の連続するヌクレオチドの上記配列が、cDNAプラスミドV
によりコードされるオープンリーディングフレーム配列のヌクレオチド配列に含
まれる、単離された核酸分子もまた好ましい。
【0719】 cDNAプラスミドVによりコードされるヌクレオチド配列において少なくと
も150の連続するヌクレオチドの配列に少なくとも95%同一であるヌクレオ
チド配列を含む単離された核酸分子もまた好ましい。
【0720】 さらに好ましい実施形態は、cDNAプラスミドVによりコードされるヌクレ
オチド配列中の少なくとも500の連続するヌクレオチドの配列に少なくとも9
5%同一であるヌクレオチド配列を含む単離された核酸分子である。
【0721】 さらに好ましい実施形態は、cDNAプラスミドVによりコードされる完全ヌ
クレオチド配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含む単離され
た核酸分子である。
【0722】 さらに好ましい実施形態は、以下からなる群から選択される配列中の少なくと
も50の連続するヌクレオチドの配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチ
ド配列を含む核酸分子を生物学的サンプルにおいて検出するための方法である:
配列番号Xまたはその相補鎖のヌクレオチド配列、およびcDNAプラスミドV
によりコードされるヌクレオチド配列。この方法は、上記群から選択される配列
と上記サンプル中の少なくとも1つの核酸分子のヌクレオチド配列とを比較する
工程、および上記サンプル中の上記核酸分子の配列が、上記選択配列に少なくと
も95%同一であるか否かを決定する工程を包含する。
【0723】 配列を比較する上記工程が上記サンプル中の核酸分子と上記群から選択される
上記配列を含む核酸分子との間で核酸ハイブリダイゼーションの範囲を決定する
ことを含む方法もまた好ましい。同様に、配列を比較する上記工程が、上記群か
ら選択される上記配列と上記サンプル中の核酸分子から決定されるヌクレオチド
配列とを比較することにより行われる、上記方法もまた好ましい。この核酸分子
は、DNA分子またはRNA分子を含み得る。
【0724】 さらに好ましい実施形態は、以下からなる群から選択される配列において少な
くとも50の連続するヌクレオチドの配列に少なくとも95%同一であるヌクレ
オチド配列を含む上記サンプル中の核酸分子を(もしあれば)検出する工程を包
含する、生物学的サンプルの種、組織または細胞型を同定するための方法である
:配列番号Xまたはその相補鎖のヌクレオチド配列、およびcDNAプラスミド
Vによってコードされるヌクレオチド配列。
【0725】 生物学的サンプルの種、組織、または細胞型を同定するための方法は、少なく
とも2つのヌクレオチド配列のパネル中のヌクレオチド配列を含む核酸分子を検
出する工程を包含し得、ここで上記パネル中の少なくとも1つの配列は、上記の
群から選択される配列中の少なくとも50の連続したヌクレオチドの配列に少な
くとも95%同一である。
【0726】 配列番号Xまたはその相補鎖のヌクレオチド配列、またはタンパク質をコード
するcDNAプラスミドVのヌクレオチド配列の異常な構造または発現と関連す
る病理学的状態を、被験体において診断するための方法もまた好ましく、この方
法は、以下からなる群から選択される配列中の少なくとも50の連続するヌクレ
オチドの配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含む核酸分子を
(もしあれば)上記被験体から得られた生物学的サンプルにおいて検出する工程
を包含する:配列番号Xまたはその相補鎖のヌクレオチド配列、およびcDNA
プラスミドVのヌクレオチド配列。
【0727】 病的状態を診断するための方法は、少なくとも2つのヌクレオチド配列のパネ
ル中にヌクレオチド配列を含む核酸分子を検出する工程を包含し得、ここで、上
記パネル中の少なくとも1つの配列は、上記の群から選択された配列中の少なく
とも50個の連続ヌクレオチドの配列に、少なくとも95%同一である。
【0728】 単離された核酸分子を含む物質の組成物がまた好ましく、ここで、上記核酸分
子のヌクレオチド配列が、少なくとも2つのヌクレオチド配列のパネルを含み、
ここで、上記パネル中の少なくとも1つの配列が、以下からなる群より選択され
る配列中の少なくとも50個の連続ヌクレオチドの配列に、少なくとも95%同
一である:配列番号Xのヌクレオチド配列またはそれに対する相補鎖およびcD
NAプラスミドVによってコードされるヌクレオチド配列。この核酸分子は、D
NA分子またはRNA分子を含み得る。
【0729】 配列番号Yのポリペプチド配列中の少なくとも約10個の連続アミノ酸の配列
に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド;配
列番号Xまたはその相補鎖によってコードされるポリペプチドおよび/またはc
DNAプラスミドVによってコードされるポリペプチドもまた好ましい。
【0730】 配列番号Yのアミノ酸配列中の少なくとも約30個の連続アミノ酸の配列に少
なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド;配列番
号Xまたはそれに対する相補鎖によってコードされるポリペプチドおよび/また
はcDNAプラスミドVによってコードされるポリペプチドもまた好ましい。
【0731】 配列番号Yのアミノ酸配列中の少なくとも約100個の連続アミノ酸の配列に
少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド;配列
番号Xまたはそれに対する相補鎖によってコードされるポリペプチドおよび/ま
たはcDNAプラスミドVによってコードされるポリペプチドはさらに好ましい
【0732】 配列番号Yの完全アミノ酸配列に少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を
含む単離されたポリペプチド;配列番号Xまたはそれに対する相補鎖によってコ
ードされるポリペプチドおよび/またはcDNAプラスミドVによってコードさ
れるポリペプチドはさらに好ましい。
【0733】 cDNAプラスミドVによってコードされるポリペプチドの完全アミノ酸配列
中の、少なくとも約10個の連続アミノ酸の配列に、少なくとも90%同一であ
るアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチドはさらに好ましい。
【0734】 上記連続アミノ酸の配列が、cDNAプラスミドVによってコードされるポリ
ペプチドの部分のアミノ酸配列中に含まれる、ポリペプチド;配列番号Xまたは
それに対する相補鎖によってコードされるポリペプチドおよび/または配列番号
Yのポリペプチド配列がまた、好ましい。
【0735】 cDNAプラスミドVによってコードされるポリペプチドのアミノ酸配列中の
、少なくとも約30個の連続アミノ酸の配列に、少なくとも95%同一であるア
ミノ酸配列を含む単離されたポリペプチドがまた、好ましい。
【0736】 cDNAプラスミドVによってコードされるポリペプチドのアミノ酸配列にお
ける、少なくとも約100の連続したアミノ酸の配列に、少なくとも95%同一
のアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチドもまた好ましい。
【0737】 cDNAプラスミドVによってコードされるポリペプチドのアミノ酸配列に、
少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチドもまた好ま
しい。
【0738】 以下からなる群から選択される配列中の、少なくとも10の連続したアミノ酸
の配列に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチドに特異的
に結合する、単離された抗体はさらに好ましい:配列番号Yのポリペプチド配列
;配列番号Xまたはそれに対する相補鎖によってコードされるポリペプチドおよ
びcDNAプラスミドVによってコードされるポリペプチド。
【0739】 以下からなる群から選択される配列中の、少なくとも10の連続したアミノ酸
の配列に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチドを、生物
学的サンプルにおいて検出する方法はさらに好ましい:配列番号Yのポリペプチ
ド配列;配列番号Xまたはそれに対する相補鎖によってコードされるポリペプチ
ドおよびcDNAプラスミドVによってコードされるポリペプチド;この方法は
、このサンプル中における少なくとも1つのポリペプチド分子のアミノ酸配列を
、この群から選択される配列と比較する工程、およびこのサンプル中のこのポリ
ペプチド分子の配列が、少なくとも10の連続したアミノ酸のこの配列と少なく
とも90%同一であるかどうかを決定する工程を包含する。
【0740】 このサンプル中の少なくとも1つのポリペプチド分子のアミノ酸配列を、この
群から選択される配列と比較する上記の工程が、このサンプル中のポリペプチド
の、以下からなる群から選択される配列中の少なくとも10の連続したアミノ酸
の配列に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチドと特異的
に結合する抗体に対する特異的な結合の程度を決定する工程を含む、上記の方法
もまた、好ましい:配列番号Yのポリペプチド配列;配列番号Xまたはそれに対
する相補鎖によってコードされるポリペプチドおよびcDNAプラスミドVによ
ってコードされるポリペプチド。
【0741】 配列を比較する上記の工程が、このサンプル中のポリペプチド分子から決定さ
れたアミノ酸配列を、この群から選択される配列と比較することによって行われ
る、上記の方法もまた好ましい。
【0742】 生物学的サンプルの種、組織または細胞型を同定する方法もまた好ましく、こ
の方法は、以下からなる群から選択される配列における少なくとも10の連続し
たアミノ酸の配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチ
ド分子(もし存在すれば)をこのサンプル中で検出する工程を包含する:配列番
号Yのポリペプチド配列;配列番号Xまたはそれに対する相補鎖によってコード
されるポリペプチドおよびcDNAプラスミドVによってコードされるポリペプ
チド。
【0743】 生物学的サンプルの種、組織または細胞型を同定する上記の方法もまた好まし
く、この方法は、少なくとも2つのアミノ酸配列のパネルにおけるアミノ酸配列
を含むポリペプチド分子を検出する工程を含み、ここでこのパネル中の少なくと
も1つの配列は、上記の群から選択される配列における少なくとも10の連続し
たアミノ酸の配列と少なくとも90%同一である。
【0744】 被験体において、表1において同定された、ポリペプチドをコードする核酸配
列の異常な構造または発現に関連する病的状態を診断する方法もまた、好ましい
。この方法は、この被験体から得られた生物学的サンプルにおいて、少なくとも
2つのアミノ酸配列のパネルにおけるアミノ酸配列を含むポリペプチド分子を検
出する工程を含み、ここでこのパネル中の少なくとも1つの配列は、以下からな
る群から選択される配列における少なくとも10の連続したアミノ酸の配列と少
なくとも90%同一である:配列番号Yのポリペプチド配列;配列番号Xまたは
それに対する相補鎖によってコードされるポリペプチドおよびcDNAプラスミ
ドVによってコードされるポリペプチド。
【0745】 これらの方法のいずれかにおいて、このポリペプチド分子を検出する工程は、
抗体を使用することを包含する。
【0746】 ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列に少なくとも95%同一であるヌ
クレオチド配列を含む単離された核酸分子もまた好ましく、ここでこのポリペプ
チドは、配列番号Yのポリペプチド配列;配列番号Xまたはそれに対する相補鎖
によってコードされるポリペプチドおよびcDNAプラスミドVによってコード
されるポリペプチドからなる群より選択される配列内の少なくとも10の連続す
るアミノ酸の配列に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む。
【0747】 また好ましいのは、単離された核酸分子であり、ポリペプチドをコードするこ
の核酸配列は、原核生物宿主におけるポリペプチドの発現のために最適化されて
いる。
【0748】 また好ましいのは、単離された核酸分子であり、このポリペプチドは、配列番
号Yのポリペプチド配列;配列番号Xまたはそれに対する相補鎖によってコード
されるポリペプチドおよびcDNAプラスミドVによってコードされるポリペプ
チドからなる群より選択されるアミノ酸配列を含む。
【0749】 さらに好ましいのは、組換えベクターの作製方法であり、この方法は、上記の
単離された核酸分子のいずれかをベクターに挿入する工程を包含する。また好ま
しいのは、この方法によって産生される組換えベクターである。また好ましいの
は、組換え宿主細胞の作製方法であり、この方法は、ベクターを宿主細胞に導入
する工程を包含する。ならびに、この方法によって産生される組換え宿主細胞も
また好ましい。
【0750】 また好ましいのは、単離されたポリペプチドの作製方法であり、この方法は、
このポリペプチドが発現され、そしてこのポリペプチドが収集される条件化で、
この組換え宿主細胞を培養する工程を包含する。また好ましいのは、単離された
ポリペプチドのこの作製方法であり、ここで組換え宿主細胞は、真核生物細胞で
あり、そしてこのポリペプチドは、配列番号Yのポリペプチド配列;配列番号X
またはそれに対する相補鎖によってコードされるポリペプチドおよびcDNAプ
ラスミドVによってコードされるポリペプチドからなる群より選択されるアミノ
酸配列を含むヒトタンパク質である。この方法によって産生される単離されたポ
リペプチドもまた好ましい。
【0751】 また好ましいのは、上昇したレベルのタンパク質活性を必要とする個体の処置
方法であり、この方法は、このような個体に治療剤(この個体における、このタ
ンパク質活性のレベルを増加するのに有効な、特許請求されている本発明の単離
されたポリペプチド、ポリヌクレオチド、免疫原性フラグメントあるいはそのア
ナログ、結合剤、抗体、または抗原結合フラグメントの量を含む)を投与する工
程を包含する。
【0752】 また好ましいのは、減少したレベルのタンパク質活性を必要とする個体の処置
方法であり、この方法は、このような個体に治療物(この個体における、このタ
ンパク質の活性のレベルを減少するのに有効な、特許請求されている本発明の単
離されたポリペプチド、ポリヌクレオチド、免疫原性フラグメントあるいはその
アナログ、結合剤、抗体、または抗原結合フラグメントの量を含む)を投与する
工程を包含する。
【0753】 本発明の特定の実施形態では、表2の4番目の列に列挙される各「コンティグ
ID」について、好ましくは、表2の5番目の列で参照されるヌクレオチド配列
、および一般式a−bにより記載されるヌクレオチド配列(ここでaおよびbは
、表2の列3で参照される対応する配列番号Xについて独自に決定される)を含
むか、またはそのようなヌクレオチド配列からなる、1つ以上のポリヌクレオチ
ドが除外される。さらなる特定の実施形態は、表2の5番目の列において参照さ
れる特定のポリヌクレオチド配列の1、2、3、4個、またはそれ以上を除外す
るポリヌクレオチド配列に関する。
【0754】 好ましくは、一般式c−dで記述されるヌクレオチド(ここで、cおよびdは
、配列番号Xでしめしたヌクレオチド残基の位置であり、dはc+14以上であ
る)を含むポリヌクレオチドは本発明から除外される。
【0755】 この表は、この一般式により除外され得る配列の全てを含むことを決して意味
せず、この表は、単に例示的な例である。これらの登録を通じて利用可能な全て
の文献は、本明細書中でその全体が参考として援用される。
【0756】
【表2】
【0757】
【表3】
【0758】
【表4】 概して、本発明を記載してきたが、本発明は以下の実施例を参照することによ
って容易に理解される。この実施例は例示の目的のために提供されるものであり
、限定することを意図するものではない。
【0759】 (実施例) (実施例1:選択されたcDNAクローンの寄託されたサンプルからの単離) 引用されるATCC寄託物中の各cDNAクローンは、プラスミドベクター中
に含まれる。表1は、各クローンが単離されたcDNAライブラリーを構築する
ために用いられたベクターを示す。多くの場合において、ライブラリーを構築す
るために使用されたベクターは、プラスミドが切り出されたファージベクターで
ある。直下の表は、cDNAライブラリーを構築する際に使用される各ファージ
ベクターについて関連するプラスミドを相関づける。例えば、特定のクローンが
ベクター「Lambda Zap」中に単離されていると表1に示される場合、
対応する寄託クローンは、「pBluescript」である。
【0760】
【表5】 ベクターLambda Zap(米国特許第5,128,256号および同第
5,286,636号)、Uni−Zap XR(米国特許第5,128,25
6号および同第5,286,636号)、Zap Express(米国特許第
5,128,256号および同第5,286,636号)、pBluescri
pt(pBS)(Shortら、Nucleic Acids Res.,16
:7583−7600(1988);Alting−Meesら、Nuclei
c Acids Res.,17:9494(1989))ならびにpBK(A
lting−Meesら、Strategies,5:58−61(1992)
)は、Stratagene Cloning Systems,Inc.、1
1011 N.Torrey Pines Road、La Jolla,CA
,92037から市販されている。pBSは、アンピシリン耐性遺伝子を含み、
そしてpBKはネオマイシン耐性遺伝子を含む。両方とも、E.coli株XL
−1 Blue(これもまた、Stratageneから入手可能である)に形
質転換され得る。pBSは、SK+、SK−、KS+およびKSの4形態で侵入
する。SおよびKとは、ポリリンカー領域(「S」とはSacIであり、そして
「K」とは、KpnIのことであり、これらは、それぞれのリンカーの各末端で
の最初の部位である)に隣接するT7およびT3プライマー配列に対するポリリ
ンカーの配向をいう。「+」または「−」とは、一つの方向においてf1複製起
点(「ori」)から開始される一本鎖レスキューがセンス鎖DNAを生成し、
そして他方においてアンチセンス鎖DNAを生成するようなf1 oriの配向
をいう。
【0761】 ベクターpSport1、pCMVSport2.0およびpCMVSpor
t3.0をLife Technologies、Inc.、P.O.Box6
009、Gaithersburg,MD 20897から入手した。全てのS
portベクターはアンピシリン耐性遺伝子を含み、そしてE.coli株DH
10B(これもまた、Life Technologiesから入手可能である
)に形質転換され得る。(例えば、Gruber,C.E.ら、Focus 1
5:59(1993)を参照のこと)。ベクターlafmid BA(Bent
o Soares、Columbia University、NY)は、アン
ピシリン耐性遺伝子を含み、そしてE.coli株XL−1 Blueに形質転
換され得る。ベクターpCR(登録商標)2.1(これはInvitrogen
、1600 Faraday Avenue、Carlsbad、CA 920
08から入手可能である)は、アンピシリン耐性遺伝子を含み、そしてE.co
li株DH10B(Life Technologiesから入手可能である)
に形質転換され得る(例えば、Clark、Nuc.Acids Res.,1
6:9677−9686(1988)およびMeadら、Bio/Techno
logy,9:(1991)を参照のこと)。好ましくは、本発明のポリヌクレ
オチドは、表1における特定のクローンについて同定されたファージベクター配
列、ならびに上記に示された対応するプラスミドベクター配列を含まない。
【0762】 表1に引用される、任意の所定のcDNAクローンについてATCC受託番号
を与えられたサンプルにおける寄託された物質はまた、1つ以上のさらなるプラ
スミド(これは各々、その所定のクローンとは異なるcDNAクローンを含む)
を含み得る。従って、同じATCC受託番号を共有する寄託物は、表1に示され
る各cDNAクローンのためのプラスミドを少なくとも含む。代表的には、表1
に引用される各ATCC寄託物のサンプルは、ほぼ等量(重量で)の約50個の
プラスミドDNA(これは各々、異なるcDNAクローンを含む)の混合物を含
む;しかし、このような寄託サンプルは、おおよそ50個のcDNAクローン(
約500個までのcDNAクローン)のためのプラスミドを含み得る。
【0763】 表1における特定のクローンについて引用されるプラスミドDNAの寄託サン
プルからそのクローンを単離するために2つのアプローチが使用され得る。第一
に、プラスミドを、配列番号Xに対応するポリヌクレオチドプローブを使用して
、クローンをスクリーニングすることによって直接単離する。
【0764】 特に、30〜40ヌクレオチドを有する特定のポリヌクレオチドを、報告され
ている配列に従って、Applied BiosystemsのDNA合成装置
を使用して合成する。オリゴヌクレオチドを、例えば、32P−γ−ATPで、
T4ポリヌクレオチドキナーゼを用いて標識し、そして慣用の方法に従って精製
する。(例えば、Maniatisら、Molecular Cloning:
A Laboratory Manual、Cold Spring Harb
or Press、Cold Spring、NY(1982))。プラスミド
混合物を、当業者に公知の技術(例えば、ベクター供給者によって提供される技
術または上記で引用された関連の刊行物もしくは特許において提供される技術)
を用いて、上記のような適切な宿主(例えば、XL−1 Blue(Strat
agene))に形質転換する。形質転換体を1.5%寒天プレート(適切な選
択薬剤、例えば、アンピシリンを含む)に、1プレートあたり約150の形質転
換体(コロニー)の密度でプレートする。これらのプレートを、細菌コロニース
クリーニングについての慣用の方法(例えば、Sambrookら、Molec
ular Cloning:A Laboratory Manual、第2版
、(1989)、Cold Spring Harbor Laborator
y Press、1.93〜1.104頁)または当業者に公知の他の技術に従
って、ナイロンメンブレンを使用してスクリーニングする。
【0765】 あるいは、配列番号Xの両端(すなわち、表1に規定されるクローンの5’N
Tおよび3’NTによってはさまれる配列番号Xの領域内)に由来する、17〜
20ヌクレオチドの2つのプライマーを合成し、そしてこれらを使用して、寄託
されたcDNAプラスミドを鋳型として用いて、所望のcDNAを増幅する。ポ
リメラーゼ連鎖反応を、慣用の条件下で、例えば、0.5μgの上記cDNA鋳
型との反応混合物の25μl中で実施する。簡便な反応混合物は、1.5〜5m
M MgCl、0.01%(w/v)ゼラチン、それぞれ20μMのdATP
、dCTP、dGTP、dTTP、25pmolの各プライマーおよび0.25
ユニットのTaqポリメラーゼである。35サイクルのPCR(94℃での変性
を1分間;55℃でのアニールを1分間;72℃での伸長を1分間)を、Per
kin−Elmer Cetus自動化サーマルサイクラーを用いて実施する。
増幅産物をアガロースゲル電気泳動により分析し、そして予想される分子量のD
NAバンドを切り出し、そして精製する。PCR産物を、DNA産物をサブクロ
ーニングおよび配列決定することによって選択された配列であることを確認する
【0766】 寄託されたクローンに存在し得ない遺伝子の5’非コード部分または3’非コ
ード部分の同定のために、いくつかの方法が利用可能である。これらの方法は、
以下を含むがこれらに限定されない:フィルタープローブ探索、特異的プローブ
を使用するクローン富化、および当該分野で周知である5’および3’「RAC
E」プロトコルと類似するかまたは同一のプロトコル。例えば、5’RACEに
類似する方法は、所望の全長転写物の5’末端の欠失を生成するために利用可能
である(Fromont−Racineら、Nucleic Acids Re
s.,21(7):1683−1684(1993))。
【0767】 簡潔には、特定のRNAオリゴヌクレオチドを、全長遺伝子RNA転写物をお
そらく含むRNAの集団の5’末端に連結する。連結されたRNAオリゴヌクレ
オチドに特異的なプライマーおよび目的の遺伝子の公知の配列に特異的なプライ
マーを含むプライマーセットを使用して、所望の全長遺伝子の5’部分をPCR
増幅する。次いで、この増幅した産物を配列決定し得、そしてこれを使用して全
長遺伝子を生成し得る。
【0768】 この上記の方法は、所望の供給源から単離された全RNAを用いて開始するが
、ポリA+RNAをも使用し得る。次いで、RNA調製物を、必要ならばホスフ
ァターゼで処理して、後のRNAリガーゼ工程を妨害し得る分解または損傷RN
Aの5’リン酸基を排除し得る。次いで、ホスファターゼを不活化するべきであ
り、そしてRNAをメッセンジャーRNAの5’末端に存在するキャップ構造を
除去するために、タバコの酸性ピロホスファターゼを用いて処理するべきである
。この反応は、次いでT4 RNAリガーゼを用いてRNAオリゴヌクレオチド
に連結され得る、キャップ切断RNAの5’末端に5’リン酸基を残す。
【0769】 この改変型RNA調製物を、遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドを用いる、第
一鎖cDNA合成のための鋳型として使用する。第一鎖合成反応物を、連結され
たRNAオリゴヌクレオチドに特異的なプライマーおよび目的の遺伝子の公知の
配列に特異的なプライマーを用いる、所望の5’末端のPCR増幅のための鋳型
として使用する。次いで、得られた生成物を配列決定し、そして分析して5’末
端配列が所望の遺伝子に属することを確認する。
【0770】 (実施例2:ポリヌクレオチドに対応するゲノムクローンの単離) ヒトゲノムP1ライブラリー(Genomic Systems、Inc.)
を、実施例1に記載される方法に従って、配列番号Xに対応するcDNA配列に
ついて選択されたプライマーを用いるPCRによってスクリーニングする(Sa
mbrookもまた参照のこと)。
【0771】 (実施例3:ポリペプチドの組織分布) 本発明のポリヌクレオチドのmRNA発現の組織分布を、とりわけ、Samb
rookらによって記載されるノーザンブロット分析についてのプロトコルを用
いて決定する。例えば、実施例1に記載される方法によって生成されるcDNA
プローブを、rediprimeTM DNA labeling syste
m(Amersham Life Science)を用いて、製造者の指示に
従って、P32で標識する。標識後、プローブを、CHROMA SPIN−1
00TMカラム(Clontech Laboratories、Inc.)を
使用して、製造者のプロトコル番号PT1200−1に従って精製する。次いで
、この精製した標識プローブを使用して、種々のヒト組織をmRNA発現につい
て試験する。
【0772】 種々のヒト組織(H)またはヒト免疫系組織(IM)を含むMultiple
Tissue Northern(MTN)ブロット(Clontech)を
、ExpressHybTMハイブリダイゼーション溶液(Clontech)
を用いて、製造者のプロトコル番号PT1190−1に従って、標識プローブで
試験する。ハイブリダイゼーションおよび洗浄後、ブロットをマウントして、そ
して−70℃で一晩フィルムに曝露し、そしてフィルムを標準的な手順に従って
現像する。
【0773】 (実施例4:ポリヌクレオチドの染色体マッピング) オリゴヌクレオチドプライマーのセットを、配列番号Xの5’末端の配列に従
って設計する。このプライマーは、好ましくは約100ヌクレオチドにわたる。
次いで、このプライマーセットを、以下のセットの条件下でポリメラーゼ連鎖反
応に使用する:95℃で30秒;56℃で1分;70℃で1分。このサイクルを
32回反復し、次いで1回、70℃で5分間のサイクルを行う。個々の染色体ま
たは染色体フラグメントを含む体細胞ハイブリッドパネル(Bios,Inc)
に加えて、ヒト、マウス、およびハムスターのDNAを鋳型として使用する。反
応物を、8%ポリアクリルアミドゲルまたは3.5%アガロースゲルのいずれか
で分析する。染色体マッピングを、特定の体細胞ハイブリッドにおける約100
bpのPCRフラグメントの存在によって決定する。
【0774】 (実施例5:ポリペプチドの細菌発現) 本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを、実施例1に概説する
ように、DNA配列の5’および3’末端に対応するPCRオリゴヌクレオチド
プライマーを使用して増幅し、挿入フラグメントを合成する。cDNA挿入物を
増幅するために使用されるプライマーは、発現ベクターに増幅産物をクローニン
グするために、好ましくはBamHIおよびXbaIのような制限部位、ならび
に必要な場合、開始/終止コドンを含むべきである。例えば、BamHIおよび
XbaIは、細菌発現ベクターpQE−9(Qiagen,Inc.,Chat
sworth,CA)の制限酵素部位に対応する。このプラスミドベクターは、
抗生物質耐性(Amp)、細菌の複製起点(ori)、IPTGで調節可能な
プロモーター/オペレーター(P/O)、リボソーム結合部位(RBS)、6−
ヒスチジンタグ(6−His)、および制限酵素クローニング部位をコードする
【0775】 pQE−9ベクターをBamHIおよびXbaIで消化し、そして、増幅され
たフラグメントを細菌性RBSにおいて開始されるリーディングフレームを維持
するpQE−9ベクターに連結する。次いで、連結混合物を、lacIリプレッ
サーを発現し、またカナマイシン耐性(Kan)を与えるプラスミドpREP
4の多重コピーを含む、E.coli株M15/rep4(Qiagen,In
c.)を形質転換するために使用する。形質転換体を、それらのLBプレート上
で生育できる能力によって同定し、そしてアンピシリン/カナマイシン耐性コロ
ニーを選択する。プラスミドDNAを単離し、そして制限分析によって確認する
【0776】 所望の構築物を含むクローンを、Amp(100μg/ml)およびKan(
25μg/ml)の両方を補充したLB培地における液体培養で一晩(O/N)
増殖させる。O/N培養物を、1:100〜1:250の比で大量培養に接種す
るために使用する。細胞を、0.4〜0.6の間の吸光度600(O.D.60 )まで増殖させる。次いで、IPTG(イソプロピル−B−D−チオガラクト
ピラノシド)を最終濃度1mMになるように加える。IPTGは、lacIリプ
レッサーの不活化によりP/Oの活性化(clearing)を誘導し、遺伝子
発現の増加を導く。
【0777】 細胞を、さらに3〜4時間増殖させる。次いで、細胞を遠心分離(6000×
gで20分間)によって収集する。細胞ペレットを、カオトロピック試薬である
6MグアニジンHCl中に、4℃で3〜4時間攪拌することによって可溶化させ
る。細胞細片を遠心分離によって取り除き、そしてポリペプチドを含む上清を、
ニッケル−ニトリロ−三酢酸(「Ni−NTA」)アフィニティー樹脂カラムに
ロードする(QIAGEN,Inc.(前出)より入手可能)。6×Hisタグ
を有するタンパク質は、Ni−NTA樹脂に高い親和性で結合し、そして単純な
1工程手順で精製され得る(詳細については、The QIAexpressi
onist(1995)QIAGEN,Inc.(前出)を参照のこと)。
【0778】 手短に言えば、上清を、6Mグアニジン−HCl、pH8のカラムにロードし
、そのカラムを、最初に10容量の6Mグアニジン−HCl、pH8で洗浄し、
次いで10容量の6Mグアニジン−HCl、pH6で洗浄し、最後にポリペプチ
ドを、6Mグアニジン−HCl、pH5で溶出する。
【0779】 次いで、精製したタンパク質を、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)または5
0mM 酢酸ナトリウム、pH6の緩衝液および200mM NaClに対して
透析することにより再生させる。あるいは、タンパク質はNi−NTAカラムに
固定化している間に、首尾よく再折畳みされ得る。推奨条件は以下の通りである
:プロテアーゼインヒビターを含む、500mM NaCl、20%グリセロー
ル、20mM Tris/HCl pH7.4中の6M〜1M尿素の直線勾配を
使用する再生。再生は1.5時間以上の時間をかけて行うべきである。再生後、
タンパク質を250mMイミダゾールの添加によって溶出させる。イミダゾール
を、PBSまたは50mM酢酸ナトリウム pH6の緩衝液および200mM
NaClに対する最終の透析工程によって除去する。精製したタンパク質を、4
℃で保存するか、または−80℃で冷凍する。
【0780】 上記の発現ベクターに加えて、本発明はさらに、本発明のポリヌクレオチドに
作動可能に連結されたファージオペレーターおよびプロモーターエレメントを含
み、pHE4aと呼ばれる発現ベクターを含む(ATCC受託番号209645
、1998年2月25日に寄託)。このベクターは以下を含む:1)選択マーカ
ーとしてのネオマイシンホスホトランスフェラーゼ遺伝子、2)E.coli複
製起点、3)T5ファージプロモーター配列、4)2つのlacオペレーター配
列、5)シャイン−ダルガーノ配列、および6)ラクトースオペロンリプレッサ
ー遺伝子(laqIq)。複製起点(oriC)は、pUC19(LTI,Ga
ithersburg,MD)に由来する。プロモーター配列およびオペレータ
ー配列を合成的に作製する。
【0781】 NdeIおよびXbaI、BamHI、XhoI、またはAsp718によっ
てベクターを制限処理し、制限生成物をゲルで泳動し、そしてより大きな方のフ
ラグメント(スタッファー(stuffer)フラグメントは約310塩基対で
あるべきである)を単離することによって、DNAをpHEaに挿入し得る。D
NA挿入物を、NdeI(5’プライマー)およびXbaI、BamHI、Xh
oI、またはAsp718(3’プライマー)に対する制限部位を有するPCR
プライマーを使用して、実施例1に記載のPCRプロトコルに従って生成する。
PCR挿入物を、ゲル精製し、そして適合する酵素で制限処理する。挿入物およ
びベクターを標準的なプロトコルに従って連結する。
【0782】 操作されたベクターは、上記のプロトコルにおいて、細菌系でタンパク質を発
現させるために容易に置換され得る。
【0783】 (実施例6:封入体からのポリペプチドの精製) 以下の別の方法は、ポリペプチドが封入体の形態で存在する場合に、E.co
li中で発現されたポリペプチドを精製するために使用され得る。他に指定され
ない場合には、以下のすべての工程は4〜10℃で行われる。
【0784】 E.coli発酵の生産期の完了後、細胞培養物を4〜10℃に冷却し、そし
て15,000rpmの連続遠心分離(Heraeus Sepatech)に
よって細胞を採集する。細胞ペーストの単位重量あたりのタンパク質の予想され
る収量および必要とされる精製タンパク質の量に基づいて、細胞ペーストの適切
な量(重量による)を、100mM Tris、50mM EDTA、pH7.
4を含む緩衝溶液に懸濁させる。細胞を、高剪断ミキサーを使用して均質な懸濁
液に分散させる。
【0785】 次いで、細胞をマイクロフルイダイザー(microfluidizer)(
Microfluidics,Corp.またはAPV Gaulin,Inc
.)に2回、4000〜6000psiで溶液を通すことによって溶解させる。
次いでホモジネートを、最終濃度0.5M NaClになるようにNaCl溶液
と混合し、続いて7000×gで15分間遠心分離を行う。得られたペレットを
、0.5M NaCl、100mM Tris、50mM EDTA、pH7.
4を使用して再度洗浄する。
【0786】 得られた洗浄した封入体を、1.5M 塩酸グアニジン(GuHCl)で2〜
4時間可溶化する。7000×gで15分間の遠心分離の後、ペレットを廃棄し
、そしてポリペプチドを含む上清を4℃で一晩インキュベートしてさらなるGu
HCl抽出を可能にする。
【0787】 不溶性粒子を除去するための高速遠心分離(30,000×g)に続き、Gu
HCl可溶化タンパク質を、GuHCl抽出物と、50mM ナトリウム、pH
4.5、150mM NaCl、2mM EDTAを含む20容量の緩衝液とを
、激しい攪拌で迅速に混合することによって、再折畳みさせる。再折畳みした希
釈タンパク質溶液を、さらなる精製工程の前の12時間、混合しないで4℃で保
つ。
【0788】 再折畳みされたポリペプチド溶液を清澄にするために、40mM酢酸ナトリウ
ム、pH6.0で平衡化した、適切な表面積を有する0.16μmメンブレンフ
ィルターを備えるあらかじめ準備した接線濾過ユニット(例えば、Filtro
n)を使用する。濾過したサンプルを、カチオン交換樹脂(例えば、Poros
HS−50,Perseptive Biosystems)上にロードする
。このカラムを40mM 酢酸ナトリウム、pH6.0で洗浄し、そして同じ緩
衝液中の250mM、500mM、1000mM、および1500mM NaC
lで、段階的な様式で溶出する。溶出液の280nmにおける吸光度を連続的に
モニターする。画分を収集し、そしてSDS−PAGEによってさらに分析する
【0789】 次いでポリペプチドを含む画分をプールし、そして4容量の水と混合する。次
いで希釈されたサンプルを、あらかじめ準備した強アニオン(Poros HQ
−50,Perseptive Biosystems)交換樹脂および弱アニ
オン(Poros CM−20,Perseptive Biosystems
)交換樹脂の直列カラムのセットにロードする。カラムを40mM 酢酸ナトリ
ウム、pH6.0で平衡化する。両方のカラムを、40mM 酢酸ナトリウム、
pH6.0、200mM NaClで洗浄する。次いでCM−20カラムを10
カラム容量の直線勾配(0.2M NaCl、50mM 酢酸ナトリウム、pH
6.0から1.0M NaCl、50mM 酢酸ナトリウム、pH6.5の範囲
)を用いて溶出させる。画分を、溶出液の定常A280モニタリング下で収集す
る。次いで、(例えば、16% SDS−PAGEによって判明した)ポリペプ
チドを含む画分をプールする。
【0790】 得られたポリペプチドは、上記の再折畳みおよび精製工程の後で95%より高
い純度を示すはずである。5μgの精製タンパク質がロードされる場合、いかな
る主たる混在バンドも、クマシーブルー染色した16% SDS−PAGEゲル
から観察されないはずである。精製タンパク質はまた、エンドトキシン/LPS
混在について試験され得、そして代表的には、LPS含量はLALアッセイに従
って、0.1ng/ml未満である。
【0791】 (実施例7:バキュロウイルス発現系におけるポリペプチドのクローニングお
よび発現) この実施例において、プラスミドシャトルベクターpA2を使用して、ポリヌ
クレオチドをバキュロウイルスに挿入し、ポリペプチドを発現する。この発現ベ
クターは、Autographa californica核多核体ウイルス(
AcMNPV)の強力なポリヘドリンプロモーター、続いてBamHI、Xba
I、およびAsp718のような簡便な制限部位を含む。シミアンウイルス40
(「SV40」)のポリアデニル化部位を、効率的なポリアデニル化のために使
用する。組換えウイルスの容易な選択のために、このプラスミドは、同方向の弱
いDrosophilaプロモーターの制御下で、E.coli由来のβ−ガラ
クトシダーゼ遺伝子、続いてポリヘドリン遺伝子のポリアデニル化シグナルを含
む。挿入された遺伝子は、クローン化したポリヌクレオチドを発現する生存可能
なウイルスを生成する、野生型ウイルスDNAとの細胞媒介性の相同組換えのた
めのウイルス配列と両方の側で隣接する。
【0792】 他の多くのバキュロウイルスベクター(例えば、pAc373、pVL941
、およびpAcIM1)は、当業者が容易に理解するように、構築物が転写、翻
訳、分泌などのために適切に配置されたシグナル(必要とされる場合、シグナル
ペプチドおよびインフレームなAUGを含む)を提供する限りにおいて、上記の
ベクターの代わりに使用され得る。このようなベクターは、例えば、Lucko
wら、Virology 170:31−39(1989)に記載される。
【0793】 具体的には、適切な制限酵素部位および開始/停止コドンを含み、寄託された
クローンに含まれるcDNA配列を、実施例1に記載されるPCRプロトコルを
使用して増幅させる。天然に存在するシグナル配列を使用して分泌タンパク質を
産生する場合、pA2ベクターは第2のシグナルペプチドを必要としない。ある
いは、Summersら、「A Manual of Methods for
Baculovirus Vectors and Insect Cell
Culture Procedures」、Texas Agricultu
ral Experimental Station Bulletin NO
.:1555(1987)に記載される標準的な方法を用いて、このベクターを
、バキュロウイルスリーダー配列を含むように改変し得る(pA2GP)。
【0794】 増幅されたフラグメントを、市販のキット(「Geneclean」、BIO
101 Inc.,La Jolla,Ca.)を使用して、1%アガロース
ゲルから単離する。次いで、このフラグメントを適切な制限酵素で消化し、そし
て再び1%アガロースゲル上で精製する。
【0795】 このプラスミドを対応する制限酵素で消化し、そして必要に応じて、当該分野
で公知の慣用の手順を用いて、仔ウシ腸ホスファターゼを用いて脱リン酸し得る
。次いで、このDNAを、市販のキット(「Geneclean」BIO 10
1 Inc.,La Jolla,Ca.)を使用して、1%アガロースゲルか
ら単離する。
【0796】 このフラグメントおよび脱リン酸したプラスミドを、T4 DNAリガーゼを
用いて互いに連結する。E.coli HB101細胞またはXL−1 Blu
e(Stratagene Cloning Systems,La Joll
a,CA)細胞のような他の適切なE.coli宿主を、連結混合液で形質転換
し、そして培養プレート上に拡げる。このプラスミドを含む細菌を、個々のコロ
ニー由来のDNAを消化し、そしてゲル電気泳動によって消化産物を分析するこ
とにより同定する。クローニングしたフラグメントの配列を、DNA配列決定に
よって確認する。
【0797】 このポリヌクレオチドを含む5μgのプラスミドを、Felgnerら、Pr
oc.Natl.Acad.Sci.USA 84:7413−7417(19
87)によって記載されたリポフェクション法を使用して、1.0μgの市販の
線状化バキュロウイルスDNA(「BaculoGoldTM baculov
irus DNA」,Pharmingen,San Diego,CA)と同
時トランスフェクトする。1μgのBaculoGoldTM ウイルスDNA
および5μgのプラスミドを、50μlの無血清グレース培地(Life Te
chnologies Inc.,Gaithersburg,MD)を含む、
マイクロタイタープレートの滅菌したウェル中で混合する。その後、10μlの
リポフェクチンおよび90μlグレース培地を加え、混合し、そして室温で15
分間インキュベートする。次いで、トランスフェクション混合液を、無血清のグ
レース培地1mlを加えた35mm組織培養プレートに播種したSf9昆虫細胞
(ATCC CRL 1711)に滴下する。次いで、このプレートを27℃で
5時間インキュベートする。次いで、トランスフェクション溶液をこのプレート
から除去し、そして10%ウシ胎仔血清を補充した1mlのグレース昆虫培地を
添加する。次いで、培養を27℃で4日間継続する。
【0798】 4日後上清を収集し、そしてSummersおよびSmith(前出)によっ
て記載されるようにプラークアッセイを行う。「Blue Gal」(Life
Technologies Inc.,Gaithersburg)を含むア
ガロースゲルを使用して、galが発現しているクローン(青色に染色したプラ
ークを生ずる)の容易な同定および単離を可能にする。(この型の「プラークア
ッセイ」の詳細な説明はまた、Life Technologies Inc.
,Gaithersburg,9−10頁によって頒布される、昆虫細胞培養お
よびバキュロウイルス学のための使用者ガイドの中に見出され得る)。適切なイ
ンキュベーションの後、青色に染色したプラークを、マイクロピペッターのチッ
プ(例えば、Eppendorf)で拾う。次いで、組換えウイルスを含む寒天
を、200μlのグレース培地を含む微小遠心分離チューブ中で再懸濁させ、そ
して組換えバキュロウイルスを含む懸濁液を使用して、35mmディッシュに播
種したSf9細胞を感染させる。4日後、これらの培養ディッシュの上清を採集
し、次いで4℃に貯蔵する。
【0799】 ポリペプチドの発現を確認するために、10%熱非働化FBSを補充したグレ
ース培地中で、Sf9細胞を増殖させる。この細胞を、約2の感染効率(「MO
I」)で、このポリヌクレオチドを含む組換えバキュロウイルスで感染させる。
放射性標識したタンパク質を所望する場合には、6時間後に培地を除去し、そし
てメチオニンおよびシステインを含まないSF900 II培地(Life T
echnologies Inc., Rockville, MDから入手可
能)に置き換える。42時間後、5μCiの35S−メチオニンおよび5μCi
35S−システイン(Amershamから入手可能)を添加する。細胞をさ
らに16時間インキュベートし、次いで遠心分離によって採集する。上清中のタ
ンパク質ならびに細胞内タンパク質を、SDS−PAGEによって、次いでオー
トラジオグラフィーによって(放射性標識した場合)分析する。
【0800】 精製タンパク質のアミノ末端のアミノ酸配列の微量配列決定法を使用して、産
生されたタンパク質のアミノ末端配列を決定し得る。
【0801】 (実施例8:哺乳動物細胞におけるポリペプチドの発現) 本発明のポリペプチドを、哺乳動物細胞において発現させ得る。代表的な哺乳
動物発現ベクターは、mRNAの転写の開始を媒介するプロモーターエレメント
、タンパク質コード配列、および転写の終結および転写物のポリアデニル化に必
要なシグナルを含む。さらなるエレメントは、エンハンサー、コザック(Koz
ak)配列、ならびに、RNAスプライシングのためのドナー部位およびアクセ
プター部位に隣接する介在配列を含む。非常に効率的な転写は、SV40由来の
初期および後期プロモーター、レトロウイルス(例えばRSV、HTLVI、H
IVI)由来の長末端反復(LTR)、およびサイトメガロウイルス(CMV)
の初期プロモーターを用いて達成される。しかし、細胞内エレメント(例えば、
ヒトアクチンプロモーター)もまた、使用され得る。
【0802】 本発明を実施する際の使用に適切な発現ベクターは、例えば、pSVLおよび
pMSG(Pharmacia,Uppsala,Sweden)、pRSVc
at(ATCC 37152)、pSV2dhfr(ATCC 37146)、
pBC12MI(ATCC 67109)、pCMVSport2.0、ならび
にpCMVSport3.0のようなベクターを含む。使用され得る哺乳動物宿
主細胞としては、ヒトのHela細胞、293細胞、H9細胞およびJurka
t細胞、マウスのNIH3T3細胞およびC127細胞、Cos 1細胞、Co
s 7細胞およびCV1細胞、ウズラのQC1−3細胞、マウスのL細胞、およ
びチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞が挙げられる。
【0803】 あるいは、ポリペプチドは、染色体に組み込まれたポリヌクレオチドを含む、
安定な細胞株中で発現され得る。dhfr、gpt、ネオマイシン、ハイグロマ
イシンのような選択マーカーを用いる同時トランスフェクションは、トランスフ
ェクトされた細胞の同定および単離を可能にする。
【0804】 トランスフェクトされた遺伝子はまた、大量のコードされたタンパク質を発現
するために増幅され得る。DHFR(ジヒドロ葉酸レダクターゼ)マーカーは、
目的の遺伝子の数百または数千さえものコピーを有する細胞株の開発に有用であ
る(例えば、Altら、J.Biol.Chem.253:1357−1370
(1978);Hamlinら,Biochem.et Biophys.Ac
ta、1097:107−143(1990);Pageら,M.A.ら、Bi
otechnology、9:64−68(1991)を参照のこと)。別の有
用な選択マーカーは、酵素グルタミンシンターゼ(GS)である(Murphy
ら、Biochem J.227:277−279(1991);Bebbin
gtonら、Bio/Technology、10:169−175(1992
))。これらのマーカーを使用して、哺乳動物細胞を選択培地中で増殖させ、そ
してもっとも高い耐性を有する細胞を選択する。これらの細胞株は、染色体に組
み込まれた、増幅した遺伝子を含む。チャイニーズハムスター卵巣(CHO)お
よびNSO細胞は、タンパク質の産生のためにしばしば使用される。
【0805】 プラスミドpSV2−dhfr(ATCC受託番号37146)の誘導体であ
る、発現ベクターpC4(ATCC受託番号209646)およびpC6(AT
CC受託番号209647)は、ラウス肉腫ウイルス(Cullenら、Mol
ecular and Cellular Biology、438−447(
1985年3月))の強力なプロモーター(LTR)、およびCMV−エンハン
サー(Boshartら、Cell 41:521−530 (1985))の
フラグメントを含む。例えば、BamHI、XbaI、およびAsp718の制
限酵素切断部位を有するマルチプルクローニングサイトは、目的の遺伝子のクロ
ーニングを容易にする。このベクターはまた、3’イントロン、ラットプレプロ
インスリン遺伝子のポリアデニル化シグナルおよび終結シグナル、ならびに、S
V40初期プロモーターの制御下にあるマウスDHFR遺伝子を含む。
【0806】 具体的には、例えば、プラスミドpC6を、適切な制限酵素を用いて消化し、
次いで当該分野で公知の手順によって、仔ウシ腸ホスファターゼ(phosph
ate)を使用して脱リン酸する。次いで、ベクターを1%アガロースゲルから
単離する。
【0807】 本発明のポリヌクレオチドは、実施例1に概説するプロトコルに従って増幅さ
れる。分泌タンパク質の産生のために天然に存在するシグナル配列が用いられる
場合、このベクターは、第2のシグナルペプチドを含む必要はない。あるいは、
天然に存在するシグナル配列が用いられない場合、このベクターは、異種シグナ
ル配列を含むように改変され得る(例えば、WO96/34891を参照のこと
)。
【0808】 増幅フラグメントを、市販のキット(「Geneclean」、BIO 10
1 Inc.、La Jolla,Ca.)を使用して、1%アガロースゲルか
ら単離する。次いで、このフラグメントを、適切な制限酵素で消化し、そして再
び1%アガロースゲルで精製する。
【0809】 次いで、増幅フラグメントを同じ制限酵素で消化し、そして1%アガロースゲ
ルで精製する。次いで、単離されたフラグメントおよび脱リン酸したベクターを
、T4 DNAリガーゼで連結する。次いで、E.coli HB101細胞ま
たはXL−1 Blue細胞を形質転換し、そしてプラスミドpC6に挿入され
たフラグメントを含む細菌を、例えば、制限酵素分析を用いて同定する。
【0810】 活性なDHFR遺伝子を欠損するチャイニーズハムスター卵巣細胞を、トラン
スフェクションに使用する。5μgの発現プラスミドpC6を、リポフェクチン
を用いて、0.5μgのプラスミドpSVneoと同時トランスフェクトする(
Felgnerら、前出)。プラスミドpSV2−neoは、優性で選択マーカ
ーであるところの、G418を含む抗生物質の群に対する耐性を付与する酵素を
コードするTn5由来のneo遺伝子を含む。この細胞を、1mg/mlのG4
18を補充したαマイナスMEMに播種する。2日後、この細胞をトリプシン処
理し、そして10、25、または50ng/mlのメトトレキサートおよび1m
g/mlのG418を補充したαマイナスMEM中のハイブリドーマクローニン
グプレート(Greiner,Germany)中に播種する。約10〜14日
後、単一のクローンをトリプシン処理し、次いで異なる濃度のメトトレキサート
(50nM、100nM、200nM、400nM、800nM)を使用して、
6ウェルのペトリ皿または10mlのフラスコに播種する。次いで、最高濃度の
メトトレキサートで増殖するクローンを、さらに高い濃度のメトトレキサート(
1μM、2μM、5μM、10mM、20mM)を含む新たな6ウェルプレート
に移す。同じ手順を、100〜200μMの濃度で増殖するクローンが得られる
まで繰り返す。所望の遺伝子産物の発現を、例えば、SDS−PAGEおよびウ
エスタンブロットによって、または逆相HPLC分析によって分析する。
【0811】 (実施例9:タンパク質融合物) 本発明のポリぺプチドは、好ましくは、他のタンパク質に融合される。これら
の融合タンパク質は、種々の適用に使用され得る。例えば、本発明のポリぺプチ
ドの、Hisタグ、HAタグ、プロテインA、IgGドメイン、およびマルトー
ス結合タンパク質への融合は、精製を容易にする(実施例5を参照のこと;EP
A 394,827もまた参照のこと;Trauneckerら、Natur
e、331:84−86(1988))。このポリペプチドはまた、異種ポリペ
プチド配列(例えば、KDEL)に融合して分泌および細胞内輸送を促進し得る
。さらに、IgG−1、IgG−3、およびアルブミンへの融合は、インビボで
の半減期を増大させる。本発明のポリぺプチドに融合した核局在化シグナルは、
タンパク質を特定の細胞内局在に標的化し得る。一方、共有結合ヘテロニ量体ま
たはホモニ量体は、融合タンパク質の活性を増大または減少させ得る。融合タン
パク質はまた、1つより多い機能を有するキメラ分子を作製し得る。最後に、融
合タンパク質は、非融合タンパク質と比較して、融合タンパク質の可溶性および
/または安定性を増大させ得る。上記の融合タンパク質の全ての型は、IgG分
子へのポリぺプチドの融合を概説する以下のプロトコル、または実施例5に記載
されるプロトコルを改変することによって作製され得る。
【0812】 簡単には、IgG分子のヒトFc部分は、以下に記載の配列の5’末端および
3’末端にわたるプライマーを使用してPCR増幅され得る。これらのプライマ
ーはまた、発現ベクター(好ましくは、哺乳動物発現ベクター)へのクローニン
グを容易にする都合の良い制限酵素部位を有するべきである。
【0813】 例えば、pC4(受託番号209646)が使用される場合、ヒトFc部分は
、BamHIクローニング部位に連結され得る。3’BamHI部位が破壊され
るべきであることに注意のこと。次に、ヒトFc部分を含有するベクターが、B
amHIを用いて再び制限され、ベクターを線状化し、そして実施例1に記載さ
れるPCRプロトコルによって単離された本発明のポリヌクレオチドが、このB
amHI部位に連結される。ポリヌクレオチドは、終止コドンなしにクローニン
グされ、そうでなければ、融合タンパク質は産生されないことに注意すること。
【0814】 天然に存在するシグナル配列が分泌タンパク質を産生するために使用される場
合、pC4は、第2のシグナルペプチドを必要としない。あるいは、天然に存在
するシグナル配列が使用されない場合、ベクターは、異種シグナル配列を含むよ
うに改変され得る(例えば、WO 96/34891を参照のこと)。
【0815】
【化1】 (実施例10:ポリペプチドの処方) ポリペプチド組成物を、個々の患者の臨床状態(特に、分泌ポリペプチド単独
処置の副作用)、送達部位、投与方法、投与計画および当業者に公知の他の因子
を考慮に入れ、医療実施基準(good medical practice)
を遵守する方式で処方および投薬する。従って、本明細書において目的とする「
有効量」は、このような考慮により決定される。
【0816】 一般的提案として、用量当り、非経口的に投与されるポリペプチドの合計薬学
的有効量は、患者体重の、約1μg/kg/日〜10mg/kg/日の範囲にあ
るが、上記のようにこれは治療的裁量に委ねられる。さらに好ましくは、このホ
ルモンについて、この用量は、少なくとも0.01mg/kg/日、そして最も
好ましくはヒトに対して約0.01mg/kg/日と約1mg/kg/日との間
である。連続投与する場合、代表的には、ポリペプチドを約1μg/kg/時間
〜約50μg/kg/時間の投薬速度で1日に1〜4回の注射かまたは連続皮下
注入(例えばミニポンプを用いる)のいずれかにより投与する。静脈内用バッグ
溶液もまた使用し得る。変化を観察するために必要な処置期間および応答が生じ
る処置後の間隔は、所望の効果に応じて変化するようである。
【0817】 本発明のポリぺプチドを含む薬学的組成物を、経口的、直腸内、非経口的、槽
内(intracistemally)、膣内、腹腔内、局所的(粉末、軟膏、
ゲル、点滴剤、または経皮パッチによるなど)、口内あるいは経口または鼻腔ス
プレーとして投与する。「薬学的に受容可能なキャリア」とは、非毒性の固体、
半固体または液体の充填剤、希釈剤、被包材または任意の型の製剤補助剤をいう
。本明細書で用いる用語「非経口的」とは、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、
皮下および関節内の注射および注入を含む投与の様式をいう。
【0818】 ポリペプチドはまた、徐放性システムにより適切に投与される。徐放性組成物
の適切な例は、例えば、フィルムまたはマイクロカプセルの成形品の形態の半透
過性ポリマーマトリックスを包含する。徐放性マトリックスとしては、ポリラク
チド(米国特許第3,773,919号、EP58,481)、L−グルタミン
酸およびγ−エチル−L−グルタメートのコポリマー(Sidmanら、Bio
polymers22:547−556(1983))、ポリ(2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート)(Langerら、J.Biomed.Mater.R
es.15:167−277(1981)、およびLanger,Chem.T
ech.12:98−105(1982))、エチレンビニルアセテート(R.
Langerら)またはポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸(EP133,
988)が挙げられる。徐放性組成物はまた、リポソームに封入されたポリペプ
チドを包含する。分泌ポリペプチドを含有するリポソームは、それ自体が公知で
ある方法により調製される:DE3,218,121;Epsteinら、Pr
oc.Natl.Acad.Sci.USA 82:3688−3692(19
85);Hwangら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77
:4030−4034(1980);EP52,322;EP36,676;E
P88,046;EP143,949;EP142,641;日本国特許出願第
83−118008号;米国特許第4,485,045号および同第4,544
,545号;ならびにEP第102,324号。通常、リポソームは、小さな(
約200〜800オングストローム)単層状型であり、脂質含有量は、約30モ
ル%コレステロールよりも多く、選択された割合が、最適分泌ポリペプチド治療
のために調整される。
【0819】 非経口投与のために、1つの実施態様において、一般に、分泌ポリペプチドは
、それを所望の程度の純度で、薬学的に受容可能なキャリア、すなわち、用いる
投薬量および濃度でレシピエントに対して毒性がなく、かつ処方物の他の成分と
適合するものと、単位投薬量の注射可能な形態(溶液、懸濁液または乳濁液)で
混合することにより処方される。例えば、この処方物は、好ましくは、酸化剤、
およびポリペプチドに対して有害であることが知られている他の化合物を含まな
い。
【0820】 一般に、ポリペプチドを液体キャリアまたは微細分割固体キャリアあるいはそ
の両方と均一および緊密に接触させて処方物を調製する。次に、必要であれば、
生成物を所望の処方物に成形する。好ましくは、キャリアは、非経口的キャリア
であり、より好ましくはレシピエントの血液と等張である溶液である。このよう
なキャリアビヒクルの例としては、水、生理食塩水、リンゲル溶液およびデキス
トロース溶液が挙げられる。不揮発性油およびオレイン酸エチルのような非水性
ビヒクルもまた、リポソームと同様に本明細書において有用である。
【0821】 キャリアは、等張性および化学的安定性を増強する物質のような微量の添加剤
を適切に含有する。このような物質は、用いる投薬量および濃度でレシピエント
に対して毒性がなく、そしてこのような物質としては、リン酸塩、クエン酸塩、
コハク酸塩、酢酸および他の有機酸またはその塩類のような緩衝剤;アスコルビ
ン酸のような抗酸化剤;低分子量(約10残基未満)ポリペプチド(例えば、ポ
リアルギニンまたはトリペプチド);血清アルブミン、ゼラチンまたは免疫グロ
ブリンのようなタンパク質;ポリビニルピロリドンのような親水性ポリマー;グ
リシン、グルタミン酸、アスパラギン酸またはアルギニンのようなアミノ酸;セ
ルロースまたはその誘導体、ブドウ糖、マンノースまたはデキストリンを含む、
単糖類、二糖類、および他の炭水化物;EDTAのようなキレート剤;マンニト
ールまたはソルビトールのような糖アルコール;ナトリウムのような対イオン;
および/またはポリソルベート、ポロキサマーもしくはPEGのような非イオン
性界面活性剤が挙げられる。
【0822】 ポリペプチドは、代表的には約0.1mg/ml〜100mg/ml、好まし
くは1〜10mg/mlの濃度で、約3〜8のpHで、このようなビヒクル中に
処方される。前記の特定の賦形剤、キャリアまたは安定化剤を使用することによ
り、ポリペプチド塩が形成されることが理解される。
【0823】 治療的投与に用いられる任意のポリペプチドは無菌状態であり得る。滅菌濾過
膜(例えば0.2ミクロンメンブレン)で濾過することにより無菌状態は容易に
達成される。一般に、治療用ポリペプチド組成物は、滅菌アクセスポートを有す
る容器、例えば、皮下用注射針で穿刺可能なストッパー付の静脈内用溶液バッグ
またはバイアルに配置される。
【0824】 ポリペプチドは、通常、単位用量または複数用量容器、例えば、密封アンプル
またはバイアルに、水溶液または再構成するための凍結乾燥処方物として貯蔵さ
れる。凍結乾燥処方物の例として、10mlのバイアルに、滅菌濾過した1%(
w/v)ポリペプチド水溶液5mlを充填し、そして得られる混合物を凍結乾燥
する。凍結乾燥したポリペプチドを注射用静菌水に用いて再構成して注入溶液を
調製する。
【0825】 本発明はまた、本発明の薬学的組成物の1つ以上の成分を満たした一つ以上の
容器を備える薬学的パックまたはキットを提供する。医薬品または生物学的製品
の製造、使用または販売を規制する政府機関が定めた形式の通知が、このような
容器に付属し得、この通知は、ヒトへの投与に対する製造、使用または販売に関
する政府機関による承認を表す。さらに、本発明のポリペプチドを他の治療用化
合物と組み合わせて使用し得る。
【0826】 (実施例11:ポリペプチドのレベル低下を処置する方法) 個体におけるポリペプチドの標準の発現レベルまたは正常発現レベルの低下に
より引き起こされる状態は、本発明のポリペプチドを、好ましくは分泌形態およ
び/または可溶性形態において投与することにより処置し得ることが理解される
。従って、本発明はまた、このポリペプチドのレベルの増加が必要な個体の処置
方法を提供する。この方法は、このような個体に、このような個体でこのポリペ
プチドの活性レベルを増加させる量のポリペプチドを含む薬学的組成物を投与す
る工程を包含する。
【0827】 例えば、ポリペプチドのレベルが低下した患者は、そのポリペプチドを、1日
用量0.1〜100μg/kgで6日続けて服用する。好ましくは、そのポリペ
プチドは分泌形態である。投与および処方物に基づく投薬計画の正確な詳細は、
実施例10に提供されている。
【0828】 (実施例12:ポリペプチドのレベル上昇を処置する方法) アンチセンス技術を使用して本発明のポリペプチドの産生を阻害する。この技
術は、癌のような様々な病因に起因するポリペプチド(好ましくは、分泌形態)
のレベルを低下させる方法の1つの例である。
【0829】 例えば、ポリペプチドのレベルが異常に上昇したと診断された患者に、アンチ
センスポリヌクレオチドを、0.5、1.0、1.5、2.0および3.0mg
/kg/日で21日間、静脈内投与する。この処置に対して十分に寛容化された
場合は、7日間の休薬期間後に、この処置を繰り返す。本発明のアンチセンスポ
リヌクレオチドは、本明細書に記載されている技術および処方物(例えば、実施
例10を参照のこと)を用いて、さもなければ当該分野で公知の技術および処方
物を用いて処方され得る。
【0830】 (実施例13:遺伝子治療を使用する処置方法−エキソビボ) 遺伝子治療の1つの方法は、ポリペプチドを発現し得る線維芽細胞を患者に移
植する。一般に、線維芽細胞は、皮膚生検により被験者から得られる。得られた
組織を組織培養培地中に配置し、小片に分割する。組織の小塊を組織培養フラス
コの湿潤表面に置き、約10片を各フラスコに置く。このフラスコを倒置し、し
っかりと閉めた後、室温で一晩放置する。室温で24時間後、フラスコを反転さ
せ、組織塊をフラスコの底に固定させたままにし、そして新鮮な培地(例えば、
10%FBS、ペニシリンおよびストレプトマイシンを含有するHamのF12
培地)を添加する。次に、フラスコを37℃で約1週間インキュベートする。
【0831】 この時点で、新鮮な培地を添加し、次いで数日ごとに取り換える。さらに二週
間培養した後に、単層の線維芽細胞が出現する。この単層をトリプシン処理し、
さらに大きなフラスコにスケールアップする。
【0832】 モロニーマウス肉腫ウイルスの長末端反復が隣接するpMV−7(Kirsc
hmeier,P.T.ら、DNA,7:219−25(1988))をEco
RIおよびHindIIIで消化した後、仔ウシ腸ホスファターゼで処理する。
線状ベクターをアガロースゲル上で分画し、そしてガラスビーズを使用して精製
する。
【0833】 本発明のポリペプチドをコードするcDNAを、必要な場合、プライマーを用
いそして適切な制限部位および開始/終止コドンを有する、実施例1に記載のそ
れぞれ5’末端配列および3’末端配列に対応するPCRプライマーを使用して
増幅し得る。好ましくは、この5’プライマーはEcoRI部位を含み、そして
この3’プライマーはHindIII部位を含む。等量の、モロニーマウス肉腫
ウイルスの線状骨格および増幅したEcoRIおよびHindIIIフラグメン
トを、T4 DNAリガーゼの存在下で一緒に加える。得られた混合物を、この
2つのフラグメントを連結するのに適した条件下で維持する。次に、連結混合物
を使用し、細菌HB101を形質転換する。次に、それを、カナマイシンを含む
寒天上にプレーティングし、ベクターが正確に挿入された目的の遺伝子を有する
ことを確認する。
【0834】 アンホトロピックpA317またはGP+am12パッケージング細胞を、1
0%仔ウシ血清(CS)、ペニシリンおよびストレプトマイシンを含むダルベッ
コ改変イーグル培地(DMEM)中、組織培養でコンフルエントな密度まで増殖
させる。次に、その目的の遺伝子を含むMSVベクターを培地に加え、そしてパ
ッケージング細胞をこのベクターで形質導入する。このとき、このパッケージン
グ細胞は、その遺伝子を含む感染性ウイルス粒子を産生する(ここで、このパッ
ケージング細胞をプロデューサー細胞という)。
【0835】 形質導入されたプロデューサー細胞に新鮮な培地を添加し、次いでこの培地を
10cmプレートのコンフルエントなプロデューサー細胞から採取する。感染性
ウイルス粒子を含む使用済み培地を、ミリポアーフィルターを通して濾過し、は
がれたプロデューサー細胞を除去した後、この培地を使用して、線維芽細胞を感
染させる。線維芽細胞のサブコンフルエントなプレートから培地を除去し、そし
てプロデューサー細胞からの培地で速やかに置き換える。この培地を除去し、そ
して新鮮な培地と置き換える。ウイルスの力価が高ければ、実質的にすべての線
維芽細胞が感染され、選択は必要ではない。力価が非常に低ければ、neoまた
はhisのような選択マーカーを有するレトロウイルスベクターを使用すること
が必要である。一旦、線維芽細胞が効率的に感染したなら、その線維芽細胞を分
析し、タンパク質が産生されているか否かを決定する。
【0836】 次に、操作された線維芽細胞を、単独で、またはサイトデックス3マイクロキ
ャリアビーズ上でコンフルエントに増殖させた後のいずれかで、宿主に移植する
【0837】 (実施例14:内因性PTPase遺伝子を使用する遺伝子治療) 本発明に従う遺伝子治療の別の方法は、内因性PTPase遺伝子配列を、例
えば、米国特許番号5,641,670(1997年6月24日発行);国際公
開番号WO 96/29411(1996年9月26日公開);国際公開番号W
O 94/12650(1994年8月4日公開);Kollerら、Proc
.Natl.Acad.Sci.USA,86:8932〜8935(1989
);およびZijlstraら、Nature,342:435〜438(19
89)に記載されるように、相同組換えを介してプロモーターに作動可能に結合
する工程を包含する。この方法は、その標的細胞中に存在するが、その細胞中で
は発現されないかまたは所望されるよりも低いレベルで発現される、遺伝子の活
性化を包含する。
【0838】 プロモーターおよび標的化配列を含むポリヌクレオチド構築物を作製する。こ
の標的配列は、プロモーターに隣接する、内因性PTPase遺伝子の5’非コ
ード配列に相同である。この標的化配列は、PTPase遺伝子の5’末端に十
分に近く、その結果、このプロモーターは、相同組換えの際にこの内因性配列に
作動可能に連結される。このプロモーターおよび標的化配列を、PCRを使用し
て増幅し得る。好ましくは、この増幅したプロモーターは、5’末端および3’
末端上に異なる制限酵素部位を含む。好ましくは、第1の標的化配列の3’末端
は、増幅したプロモーターの5’末端と同じ制限酵素部位を含み、そして第2の
標的化配列の5’末端は、増幅したプロモーターの3’末端と同じ制限部位を含
む。
【0839】 この増幅したプロモーターおよび増幅した標的化配列を、適切な制限酵素で消
化し、続いてウシ腸ホスファターゼで処理する。消化したプロモーターおよび消
化した標的化配列を、T4 DNAリガーゼの存在下でともに加える。生じた混
合物を、これら2つのフラグメントの連結に適切な条件下で維持する。この構築
物をアガロースゲル上でサイズ分画し、次いでフェノール抽出およびエタノール
沈殿により精製する。
【0840】 この実施例において、このポリヌクレオチド構築物を、エレクトロポレーショ
ンを介して裸のポリヌクレオチドとして投与する。しかし、このポリヌクレオチ
ド構築物はまた、トランスフェクション促進剤(例えば、リポソーム、ウイルス
配列、ウイルス粒子、沈殿剤など)とともに投与され得る。送達のこのような方
法は、当該分野で公知である。
【0841】 一旦、細胞をトランスフェクトすると、相同組換えが生じて、このプロモータ
ーがこの内因性PTPase遺伝子配列に作動可能に連結される。これは、この
細胞中におけるPTPaseの発現を生じる。発現は、免疫学的染色または当該
分野で公知の他の任意の方法により、検出され得る。
【0842】 線維芽細胞を、皮膚生検により被験者から得る。得られた組織を、DMEM+
10%ウシ胎仔血清中に配置する。対数増殖期または定常期初期の線維芽細胞を
、トリプシン処理し、そしてプラスチックの表面から栄養培地でリンスする。細
胞懸濁液のアリコートを、計数のために取り出し、そして残りの細胞を遠心分離
に供する。上清を吸引し、そしてペレットを5mlのエレクトロポレーション緩
衝液(20mM HEPES pH7.3、137mM NaCl、5mM K
Cl、0.7mM NaHPO、6mMデキストロース)に再懸濁する。こ
の細胞を再遠心分離し、上清を吸引し、そして細胞をアセチル化ウシ血清アルブ
ミン1mg/mlを含むエレクトロポレーション緩衝液に再懸濁する。この最終
細胞懸濁物は、約3×10細胞/mlを含む。エレクトロポレーションを、再
懸濁直後に実施すべきである。
【0843】 プラスミドDNAを、標準的技術に従って調製する。例えば、PTPase遺
伝子座に標的化するためのプラスミドを構築するために、プラスミドpUC18
(MBI Fermentas、Amherst、NY)をHindIIIで消
化する。CMVプロモーターを、5’末端にXbaI部位および3’末端にBa
mHI部位を備えてPCRにより増幅する。2つのPTPase非コード遺伝子
配列をPCRを介して増幅する:一方のPTPase非コード配列(PTPas
eフラグメント1)を、5’末端にHindIII部位および3’末端にXba
部位を備えて増幅する;他方のPTPase非コード配列(PTPaseフラグ
メント2)を、5’末端にBamHI部位および3’末端にHindIII部位
を備えて増幅する。このCMVプロモーターおよびB7フラグメントを、適切な
酵素(CMVプロモーター−XbaIおよびBamHI;PTPaseフラグメ
ント1−XbaI;PTPaseフラグメント2−BamHI)で消化し、そし
てともに連結する。生じた連結生成物をHindIIIで消化し、そしてHin
dIIIで消化したpUC18プラスミドと連結する。
【0844】 プラスミドDNAを、0.4cmの電極ギャップを備える滅菌キュベット(B
io−Rad)に添加する。最終DNA濃度は、一般的に、少なくとも120μ
g/mlである。次いで、この細胞懸濁液の0.5ml(約1.5×10細胞
を含む)をこのキュベットに添加し、そしてこの細胞懸濁液およびDNA溶液を
、穏やかに混合する。エレクトロポレーションを、Gene−Pulser装置
(Bio−Rad)を用いて実施する。キャパシタンスおよび電圧を、それぞれ
、960μFおよび250〜300Vに設定する。電圧が増加すると、細胞の生
存が減少するが、導入されたDNAをそのゲノム中に安定に組込む生存細胞の割
合が劇的に増加する。これらのパラメーターを与えると、パルス時間約14〜2
0mSecが観察されるはずである。
【0845】 エレクトロポレーションした細胞を、室温で約5分間維持し、次いで、このキ
ュベットの中身を、滅菌した移動ピペットを用いて穏やかに取り出す。この細胞
を、10cmのディッシュ中の、予め温めた栄養培地(15%ウシ血清を含むD
MEM)10mlに直接加え、そして37℃でインキュベートする。翌日、この
培地を吸引し、そして10mlの新鮮な培地で置換し、そしてさらに16〜24
時間インキュベートする。
【0846】 次いで、操作された線維芽細胞を、宿主中に、単独か、またはサイトデックス
(cytodex)3マイクロキャリア(microcarrier)ビーズ上
でコンフルエントになるまで増殖させた後かのいずれかで、注入する。ここで、
この線維芽細胞は、タンパク質産物を生成する。次いで、この線維芽細胞を、上
記のような患者に導入し得る。
【0847】 (実施例15:遺伝子治療を使用する処置方法−インビボ) 本発明の別の局面は、障害、疾患、および状態を処置するためにインビボ遺伝
子治療方法を使用することである。この遺伝子治療法は、PTPaseポリペプ
チドの発現を増大または減少させるための、動物への裸の核酸(DNA、RNA
、およびアンチセンスDNAまたはRNA)PTPase配列の導入に関する。
PTPaseポリヌクレオチドは、プロモーター、または標的組織によるPTP
aseポリペプチドの発現に必要な任意の他の遺伝子エレメントに、作動可能に
連結され得る。このような遺伝子治療および送達の技術および方法は、当該分野
で公知であり、例えば、WO90/11092、WO98/11779;米国特
許第5693622号、同第5705151号、同第5580859号;Tab
ataら、Cardiovasc.Res.35(3):470−479(19
97);Chao J.ら、Pharmacol.Res.35(6):517
−522(1997);Wolff、Neuromuscul.Disord.
7(5):314−318(1997)、Schwartzら、Gene Th
er. 3(5):405−411(1996);Tsurumi Yら、Ci
rculation 94(12):3281−3290(1996)(本明細
書中に参考として援用される)を参照のこと。
【0848】 PTPaseポリヌクレオチド構築物は、注入可能な物質を動物の細胞に送達
する任意の方法(例えば、組織(心臓、筋肉、皮膚、肺、肝臓、腸など)の間隙
空間への注入)によって送達され得る。PTPaseポリヌクレオチド構築物は
、薬学的に受容可能な液体または水性キャリア中で送達され得る。
【0849】 用語「裸の」ポリヌクレオチド、DNAまたはRNAは、細胞への侵入を補助
、促進、または容易にするように作用するいかなる送達ビヒクル(ウイルス配列
、ウイルス粒子、リポソーム処方物、リポフェクチン、または沈澱剤などを含む
)も含まない配列をいう。しかし、PTPaseポリヌクレオチドはまた、当業
者に周知の方法によって調製され得るリポソーム処方物(例えば、Felgne
rら、Ann.NY Acad.Sci.772:126−139(1995)
およびAbdallahらBiol.Cell 85(1):1−7(1995
)で教示されたもの)中で送達され得る。
【0850】 この遺伝子治療方法において使用されるPTPaseポリヌクレオチドベクタ
ー構築物は、好ましくは、宿主ゲノムに組み込まれず、複製を可能にする配列も
含まない構築物である。当業者に公知の任意の強力なプロモーターが、DNAの
発現を駆動するために用いられ得る。他の遺伝子治療技術とは異なり、裸の核酸
配列を標的細胞に導入する1つの主要な利点は、その細胞におけるポリヌクレオ
チド合成の一過性の性質である。研究によって、非複製DNA配列が細胞に導入
されて、6ヶ月までの間の期間、所望のポリペプチドの産生を提供し得ることが
示された。
【0851】 このポリヌクレオチド構築物は、動物内の組織(筋肉、皮膚、脳、肺、肝臓、
脾臓、骨髄、胸腺、心臓、リンパ、血液、骨、軟骨、膵臓、腎臓、胆嚢、胃、腸
、精巣、卵巣、子宮、直腸、神経系、眼、腺、および結合組織を包含する)の間
隙空間に送達され得る。この組織の間隙空間は、細胞間液、ムコ多糖基質(器官
組織の細網線維、血管または腔(chamber)の壁における弾性線維、線維
性組織のコラーゲン線維に間にある)、あるいは結合組織鞘性筋肉細胞内または
骨の裂孔中の同じ基質を包含する。これは、同様に、循環の血漿およびリンパチ
ャンネルのリンパ液により占められた空間である。筋肉組織の間隙空間への送達
は、以下に考察する理由のために好ましい。それらは、これらの細胞を含む組織
への注入によって、好都合に送達され得る。それらは、好ましくは、分化した持
続性の非分裂細胞に送達され、そしてその細胞において発現されるが、送達およ
び発現は、非分化細胞または完全には分化していない細胞(例えば、血液の幹細
胞または皮膚線維芽細胞)において達成され得る。インビボで、筋肉細胞は、ポ
リヌクレオチドを取り込み、そして発現するそれらの能力において、特に適格で
ある。
【0852】 裸のPTPaseポリヌクレオチド注入のために、DNAまたはRNAの有効
投薬量は、約0.05g/kg体重から約50mg/kg体重の範囲にある。好
ましくは、この投薬量は、約0.005mg/kgから約20mg/kgであり
、そしてより好ましくは、約0.05mg/kgから約5mg/kgである。も
ちろん、当業者が認識するように、この投薬量は、注入の組織部位に従って変化
する。核酸配列の適切かつ有効な投薬量は、当業者によって容易に決定され得、
そして処置される状態および投与経路に依存し得る。好ましい投与経路は、組織
の間隙空間への非経口注入経路によってである。しかし、他の非経口経路もまた
用いられ得、これには、例えば、特に肺または気管支組織、咽喉、または鼻の粘
膜への送達のためのエアロゾル処方物の吸入が挙げられる。さらに、裸のPTP
aseポリヌクレオチド構築物が、血管形成術の間に、この手順において用いら
れるカテーテルによって動脈に送達され得る。
【0853】 インビボでの筋肉における注入PTPaseポリヌクレオチドの用量応答効果
を、以下のようにして決定する。PTPaseポリペプチドをコードするmRN
Aの生成のための適切なB7鋳型DNAを、標準的な組換えDNA方法論に従っ
て調製する。PTPase鋳型DNA(これは環状または線状のいずれかであり
得る)を裸のDNAとして使用するか、またはリポソームと複合体化するかのい
ずれかである。次いで、マウスの四頭筋に、種々の量の鋳型DNAを注入する。
【0854】 5〜6週齢の雌性および雄性のBalb/Cマウスに、0.3mlの2.5%
Avertinを腹腔内注射することにより麻酔する。1.5cmの切開を大腿
前部で行い、そして四頭筋を直接可視化する。PTPase鋳型DNAを、0.
1mlのキャリアに入れて、1cc注射器で27ゲージ針を通して1分間にわた
って、筋肉の遠位挿入部位から約0.5cmのところで膝に、約0.2cmの深
さで注入する。縫合を、将来の位置決定のために注入部位の上で行い、そしてそ
の皮膚をステンレス鋼クリップで閉じる。
【0855】 適切なインキュベーション時間(例えば、7日)後、筋肉抽出物を、四頭全体
を切り出すことによって調製する。個々の四頭筋の5枚毎の15μm切片を、P
TPaseタンパク質発現について組織化学的に染色する。PTPaseタンパ
ク質発現についてのタイムコースを、異なるマウスからの四頭を異なる時間で採
取すること以外は、同様な様式で行い得る。注入後の筋肉中のPTPase D
NAの持続性を、注入したマウスおよびコントロールマウスからの全細胞性DN
AおよびHIRT上清を調製した後、サザンブロット分析によって決定し得る。
マウスにおける上記実験の結果を、裸のPTPase DNAを用いて、ヒトお
よび他の動物において適切な投薬量および他の処置パラメーターを外挿するため
に使用し得る。
【0856】 (実施例16:抗体の産生) ((a)ハイブリドーマ技術) 本発明の抗体は、種々の方法によって調製され得る。(Current Pr
otocols,第2章を参照のこと)。このような方法の1つの例として、P
TPaseポリペプチドを発現する細胞は、ポリクローナル抗体を含む血清の産
生を誘導するために動物に投与される。好ましい方法において、PTPaseポ
リペプチドの調製物が調製され、そして精製されて、天然の夾雑物を実質的に含
まないようにされる。次いで、より大きな比活性のポリクローナル抗血清を生成
するために、このような調製物は、動物に導入される。
【0857】 PTPaseポリペプチドに特異的なモノクローナル抗体は、ハイブリドーマ
技術を使用して調製される(Kohlerら、Nature 256:495(
1975);Kohlerら、Eur.J.Immunol.6:511(19
76);Kohlerら、Eur.J.Immunol.6:292(1976
);Hammerlingら:Monoclonal Antibodies
and T−Cell Hybridomas,Elsevier,N.Y.、
563−681頁(1981))。一般に、動物(好ましくはマウス)は、PT
Paseポリペプチドで、またはより好ましくは分泌PTPaseポリペプチド
発現細胞で免疫される。このようなポリペプチド発現細胞は、任意の適切な組織
培養培地において培養される;好ましくは10%ウシ胎仔血清(約56℃で非働
化した)を補充し、そして約10g/lの非必須アミノ酸、約1,000U/m
lのペニシリン、および約100μg/mlのストレプトマイシンを補充したE
arle改変イーグル培地において培養される。
【0858】 このようなマウスの脾細胞は抽出され、そして適切な骨髄腫細胞株と融合され
る。任意の適切な骨髄腫細胞株は、本発明に従って用いられ得る;しかし、AT
CCから入手可能な親骨髄腫細胞株(SP2O)を用いることが好ましい。融合
後、得られるハイブリドーマ細胞を、HAT培地において選択的に維持し、次い
でWandsら(Gastroenterology 80:225−232(
1981))により記載されるように限界希釈によってクローニングする。次い
で、このような選択を通して得られるハイブリドーマ細胞を、PTPaseポリ
ペプチドに結合し得る抗体を分泌するクローンを同定するためにアッセイする。
【0859】 あるいは、PTPaseポリペプチドに結合し得るさらなる抗体を、抗イディ
オタイプ抗体を使用して2段階工程の手順において生成し得る。このような方法
は、抗体それ自体が抗原であり、それゆえ第二の抗体に結合する抗体を得ること
が可能であるという事実を利用する。この方法に従って、タンパク質特異的抗体
を使用して、動物(好ましくは、マウス)を免疫する。次いで、このような動物
の脾細胞を使用して、ハイブリドーマ細胞を産生する。そして、このハイブリド
ーマ細胞を、抗体のPTPaseタンパク質に特異的な抗体に結合する能力がP
TPaseポリペプチドによってブロックされ得る抗体を産生するクローンを同
定するためにスクリーニングする。このような抗体は、PTPaseタンパク質
に特異的な抗体に対する抗イディオタイプ抗体を含み、そして動物を免疫してさ
らなるPTPaseタンパク質に特異的な抗体の形成を誘導するために使用され
る。
【0860】 ヒトにおける抗体のインビボ使用のために、抗体は、「ヒト化」される。この
ような抗体は、上記のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞に由来
する遺伝的構築物を使用することによって産生され得る。キメラ抗体およびヒト
化抗体を産生するための方法は、当該分野で公知であり、そして本明細書中に考
察される。(総説については、Morrison,Science 229:1
202(1985);Oiら、BioTechniques 4:214(19
86);Cabillyら、米国特許第4,816,567号;Taniguc
hiら、EP 171496;Morrisonら、EP 173494;Ne
ubergerら、WO 8601533;Robinsonら、WO 870
2671;Boulianneら、Nature 312:643(1984)
;Neubergerら、Nature 314:268(1985)を参照の
こと)。
【0861】 ((b)scFvsのライブラリーからのPTPaseポリペプチドに対して
指向される抗体フラグメントの単離) ヒトPBLから単離した天然に存在するV遺伝子を、ドナーが曝され得たかま
たは曝され得なかったPTPaseポリペプチドに対する反応性を含む抗体フラ
グメントのライブラリーに構築する(例えば、米国特許第5,885,793号
(その全体が参考として本明細書に援用される)を参照のこと)。
【0862】 (ライブラリーのレスキュー) PCT公開WO 92/01047に記載のように、ヒトPBLのRNAから
scFvsのライブラリーを構築する。抗体フラグメントを提示するファージを
レスキューするため、ファージミドを保有する約10個のE.coliを用い
て、50mlの2×TY(1%グルコースおよび100μg/mlのアンピシリ
ンを含有する)(2×TY−AMP−GLU)を接種し、そして振盪しながら0
.8のO.D.まで増殖させる。この培養物の5mlを用いて50mlの2×T
Y−AMP−GLUに接種し、2×108TUのΔ遺伝子3ヘルパー(M13Δ
遺伝子III、PCT公開WO92/01047を参照のこと)を添加し、そし
て培養物を振盪なしで37℃で45分間インキュベートし、次いで振盪しながら
37℃で45分間インキュベートする。この培養物を10分間4000r.p.
m.で遠心分離し、そしてペレットを2リットルの2×TY(100μg/ml
アンピシリンおよび50μg/mlカナマイシンを含有する)中に再懸濁し、そ
して一晩増殖させる。ファージをPCT公開WO92/01047に記載のよう
に調製する。
【0863】 M13Δ遺伝子IIIを以下のように調製する:M13Δ遺伝子IIIヘルパ
ーファージは、遺伝子IIIタンパク質をコードしない。それゆえ、抗体フラグ
メントを提示するファージ(ファージミド)は、抗原に対するより大きい結合ア
ビディティ(avidity)を有する。ファージ形態形成の間、野生型遺伝子
IIIタンパク質を供給するpUC19誘導体を保有する細胞においてヘルパー
ファージを増殖させることにより、感染性M13Δ遺伝子III粒子を作製する
。培養物を振盪なしで37℃で1時間インキュベートし、次いで振盪しながら3
7℃でさらに1時間インキュベートする。細胞を遠心沈殿(IEC−Centr
a 8,400r.p.m./分で10分間)し、100μg/mlのアンピシ
リンおよび25μg/mlのカナマイシンを含有する2×TYブロス(2×TY
−AMP−KAN)300ml中で再懸濁し、そして37℃で振盪しながら一晩
増殖させた。ファージ粒子を、2回のPEG沈殿(Sambrookら、199
0)により培養培地から精製および濃縮し、2ml PBSに再懸濁し、そして
0.45μmのフィルター(Minisart NML;Sartorius)
を通過させ、約1013形質導入単位/ml(アンピシリン耐性クローン)の最
終濃度を得る。
【0864】 (ライブラリーのパニング) Immunotubes(Nunc)を、本発明のポリペプチドの100μg
/mlまたは10μg/mlのいずれかの4mlを用いてPBS中で一晩被膜す
る。チューブを2%Marvel−PBSを用いて37℃で2時間ブロックし、
次いでPBS中で3回洗浄する。約1013TUのファージをチューブに適用し
、そして、回転盤上で上下にタンブリングしながら室温で30分間インキュベー
トし、次いでさらに1.5時間静置しておく。チューブをPBS0.1%Twe
en−20で10回、そしてPBSで10回洗浄する。1mlの100mMトリ
エチルアミンを添加し、そして回転盤上で15分間上下に回転させることにより
ファージを溶出し、その後この溶液を0.5mlの1.0M Tris−HCl
,pH7.4で直ちに中和する。次いで、溶出したファージを細菌とともに37
℃で30分間インキュベートすることにより、ファージを用いて、10mlの対
数増殖中期のE.coli TG1に感染させる。次いで、E.coliを1%
グルコースおよび100μg/mlアンピシリンを含有するTYEプレート上に
プレートする。次いで、得られる細菌ライブラリーを、上記のようにΔ遺伝子3
ヘルパーファージでレスキューし、次の回の選択のためのファージを調製する。
次いで、このプロセスを、アフィニティー精製の全4回について反復し、3回目
および4回目にはチューブ洗浄をPBS、0.1%Tween−20で20倍、
そしてPBSで20倍に増加する。
【0865】 (結合剤の特徴付け) 第3回目および4回目の選択から溶出したファージを用いて、E.coli
HB 2151を感染させ、そして可溶性scFvをアッセイのために単一コロ
ニーから生成する(Marksら、1991)。50mM炭酸水素塩、pH9.
6中の本発明のポリペプチドの10pg/mlのいずれかで被膜したマイクロタ
イタープレートを用いてELISAを実行する。ELISA中の陽性クローンを
PCRフィンガープリンティング(例えば、PCT公報WO92/01047を
参照のこと)、次に配列決定することによりさらに特徴付ける。これらのELI
SA陽性クローンはまた、当該分野において公知の技術(例えば、エピトープマ
ッピング、結合親和性、レセプターシグナル形質導入、抗体/抗原結合をブロッ
クするかまたは競合的に阻害する能力、および競合的アゴニスト活性または競合
的アンタゴニスト活性など)によりさらに特徴付けられ得る。
【0866】 (実施例17:処方) 本発明はまた、有効量の治療剤を被験体に投与することによって、疾患または
障害(例えば、本明細書中に開示される任意の1以上の疾患または障害)を処置
および/または予防する方法を提供する。治療剤は、薬学的に受容可能なキャリ
ア型(例えば、滅菌キャリア)と組み合わせた、本発明のポリヌクレオチドもし
くはポリペプチド(フラグメントおよび改変体を含む)、それらのアゴニストま
たはアンタゴニスト、ならびに/あるいはそれらに対する抗体を意味する。
【0867】 治療剤を、個々の患者の臨床状態(特に、治療剤単独処置の副作用)、送達部
位、投与方法、投与計画および当業者に公知の他の因子を考慮に入れ、医療実施
基準(good medical practice)を遵守する方式で処方お
よび投薬する。従って、本明細書において目的とする「有効量」は、このような
考慮を行って決定される。
【0868】 一般的提案として、用量当り、非経口的に投与される治療剤の合計薬学的有効
量は、患者体重の、約1μg/kg/日〜10mg/kg/日の範囲にあるが、
上記のようにこれは治療的裁量に委ねられる。さらに好ましくは、このホルモン
について、この用量は、少なくとも0.01mg/kg/日、最も好ましくはヒ
トに対して約0.01mg/kg/日と約1mg/kg/日との間である。連続
投与する場合、代表的には、治療剤を約1μg/kg/時間〜約50μg/kg
/時間の投薬速度で1日に1〜4回の注射かまたは連続皮下注入(例えばミニポ
ンプを用いる)のいずれかにより投与する。静脈内用バッグ溶液もまた使用し得
る。変化を観察するために必要な処置期間および応答が生じる処置後の間隔は、
所望の効果に応じて変化するようである。
【0869】 治療剤を、経口的、直腸内、非経口的、槽内(intracistemall
y)、膣内、腹腔内、局所的(粉剤、軟膏、ゲル、点滴剤、または経皮パッチに
よるなど)、口内あるいは経口または鼻腔スプレーとして投与し得る。「薬学的
に受容可能なキャリア」とは、非毒性の固体、半固体または液体の充填剤、希釈
剤、被包材または任意の型の製剤補助剤をいう。本明細書で用いる用語「非経口
的」とは、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下および関節内の注射および注
入を含む投与の様式をいう。
【0870】 本発明の治療剤はまた、徐放性システムにより適切に投与される。徐放性治療
剤の適切な例は、経口的、直腸内、非経口的、槽内、膣内、腹腔内、局所的(散
剤、軟膏、ゲル、点滴剤、または経皮パッチによる)、口内あるいは経口または
鼻腔スプレーとして投与される。「薬学的に受容可能なキャリア」とは、非毒性
の固体、半固体または液体の充填剤、希釈剤、被包材または任意の型の製剤補助
剤をいう。本明細書で用いる場合、用語「非経口的」とは、静脈内、筋肉内、腹
腔内、胸骨内、皮下および関節内の注射および注入を含む投与の様式をいう。
【0871】 本発明の治療剤はまた、徐放性システムにより適切に投与される。徐放性治療
剤の適切な例は、適切なポリマー材料(例えば、成形品の形態の半透過性ポリマ
ーマトリックス(例えば、フィルムまたはマイクロカプセル))、適切な疎水性
材料(例えば、受容可能な油中の乳濁液として)またはイオン交換樹脂、および
低可溶性誘導体(例えば、低可溶性塩)を含む。
【0872】 徐放性マトリックスとしては、ポリラクチド(米国特許第3,773,919
号、EP58,481)、L−グルタミン酸およびγ−エチル−L−グルタメー
トのコポリマー(Sidmanら、Biopolymers 22:547−5
56(1983))、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)(Lang
erら、J.Biomed.Mater.Res.15:167−277(19
81)、およびLanger,Chem.Tech.12:98−105(19
82))、エチレンビニルアセテート(Langerら、同書)またはポリ−D
−(−)−3−ヒドロキシ酪酸(EP133,988)が挙げられる。
【0873】 徐放性治療剤はまた、リポソームに封入された本発明の治療剤を含む(一般に
は、Langer,Science 249:1527−1533(1990)
;Treatら,Liposomes in the Therapy of
Infectious Disease and Cancer,Lopez−
BeresteinおよびFidler(編),Liss,New York,
317−327頁および353−365頁(1989)を参照のこと)。治療剤
を含有するリポソームは、それ自体が公知である方法により調製される:DE3
,218,121;Epsteinら、Proc.Natl.Acad.Sci
.(USA)82:3688−3692(1985);Hwangら、Proc
.Natl.Acad.Sci.(USA)77:4030−4034(198
0);EP52,322;EP36,676;EP88,046;EP143,
949;EP142,641;日本国特許出願第83−118008号;米国特
許第4,485,045号および同第4,544,545号;ならびにEP第1
02,324号。通常、リポソームは、小さな(約200〜800Å)ユニラメ
ラ型であり、そこでは、脂質含有量は、約30モル%コレステロールよりも多く
、選択された割合が、最適な治療剤のために調整される。
【0874】 なおさらなる実施形態において、本発明の治療剤は、ポンプによって送達され
る(Langer,前出;Sefton,CRC Crit.Ref.Biom
ed.Eng.14:201(1987);Buchwaldら,Surger
y 88:507(1980);Saudekら,N.Engl.J.Med.
321:574(1989)を参照のこと)。
【0875】 他の制御放出系は、Langer(Science 249:1527−15
33(1990))による総説において議論される。
【0876】 非経口投与のために、1つの実施形態において、一般に、治療剤は、それを所
望の程度の純度で、薬学的に受容可能なキャリア、すなわち用いる投薬量および
濃度でレシピエントに対して毒性がなく、かつ処方物の他の成分と適合するもの
と、単位投薬量の注射可能な形態(溶液、懸濁液または乳濁液)で混合すること
により処方される。例えば、この処方物は、好ましくは、酸化剤、および治療剤
に対して有害であることが知られている他の化合物を含まない。
【0877】 一般に、治療剤を液体キャリアまたは微細分割固体キャリアあるいはその両方
と均一および緊密に接触させて処方物を調製する。次に、必要であれば、生成物
を所望の処方物に成形する。好ましくは、キャリアは、非経口的キャリア、より
好ましくはレシピエントの血液と等張である溶液である。このようなキャリアビ
ヒクルの例としては、水、生理食塩水、リンゲル溶液およびデキストロース溶液
が挙げられる。不揮発性油およびオレイン酸エチルのような非水性ビヒクルもま
た、リポソームと同様に本明細書において有用である。
【0878】 キャリアは、等張性および化学安定性を高める物質のような微量の添加剤を適
切に含有する。このような物質は、用いる投薬量および濃度でレシピエントに対
して毒性がなく、このような物質としては、リン酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩
、酢酸および他の有機酸またはその塩類のような緩衝剤;アスコルビン酸のよう
な抗酸化剤;低分子量(約10残基より少ない)ポリペプチド(例えば、ポリア
ルギニンまたはトリペプチド);血清アルブミン、ゼラチンまたは免疫グロブリ
ンのようなタンパク質;ポリビニルピロリドンのような親水性ポリマー;グリシ
ン、グルタミン酸、アスパラギン酸またはアルギニンのようなアミノ酸;セルロ
ースまたはその誘導体、ブドウ糖、マンノースまたはデキストリンを含む、単糖
類、二糖類、および他の炭水化物;EDTAのようなキレート剤;マンニトール
またはソルビトールのような糖アルコール;ナトリウムのような対イオン;およ
び/またはポリソルベート、ポロキサマーもしくはPEGのような非イオン性界
面活性剤が挙げられる。
【0879】 治療剤は、代表的には約0.1mg/ml〜100mg/ml、好ましくは1
〜10mg/mlの濃度で、約3〜8のpHで、このようなビヒクル中に処方さ
れる。前記の特定の賦形剤、キャリアまたは安定化剤を使用することにより、ポ
リペプチド塩が形成されることが理解される。
【0880】 治療的投与に用いられる任意の医薬品は無菌状態であり得る。滅菌濾過膜(例
えば0.2ミクロンメンブレン)で濾過することにより無菌状態は容易に達成さ
れる。一般に、治療剤は、滅菌アクセスポートを有する容器、例えば、皮下用注
射針で穿刺可能なストッパー付の静脈内用溶液バッグまたはバイアルに配置され
る。
【0881】 治療剤は、通常、単位用量または複数用量容器、例えば、密封アンプルまたは
バイアルに、水溶液または再構成するための凍結乾燥処方物として貯蔵される。
凍結乾燥処方物の例として、10mlのバイアルに、滅菌濾過した1%(w/v
)治療剤水溶液5mlを充填し、そして得られる混合物を凍結乾燥する。凍結乾
燥した治療剤を注射用静菌水を用いて再構成して注入溶液を調製する。
【0882】 本発明はまた、本発明の治療剤の1つ以上の成分を満たした一つ以上の容器を
備える薬学的パックまたはキットを提供する。医薬品または生物学的製品の製造
、使用または販売を規制する政府機関が定めた形式の通知が、このような容器に
付属し得、この通知は、ヒトへの投与に対する製造、使用または販売に関する政
府機関による承認を表す。さらに、治療剤を他の治療用化合物と組み合わせて使
用し得る。
【0883】 本発明の治療剤は、単独で、またはアジュバントと組み合わせて投与され得る
。本発明の治療剤とともに投与され得るアジュバントとしては、以下が挙げられ
るが、それらに限定されない:ミョウバン、ミョウバン+デオキシコール酸(I
mmunoAg)、MTP−PE(Biocine Corp.)、QS21(
Genentech,Inc.)、BCG、およびMPL。特定の実施形態にお
いて、本発明の治療剤は、ミョウバンと組み合わせて投与される。別の特定の実
施形態において、本発明の治療剤は、QS−21と組み合わせて投与される。本
発明の治療剤とともに投与され得るさらなるアジュバントとしては、以下が挙げ
られるが、これらに限定されない:モノホスホリル脂質免疫調節剤、AdjuV
ax 100a、QS−21、QS−18、CRL1005、アルミニウム塩、
MF−59、およびVirosomalアジュバント技術。本発明の治療剤とと
もに投与され得るワクチンとしては、以下が挙げられるが、これらに限定されな
い:MMR(麻疹、流行性耳下腺炎,風疹)、ポリオ(polio)、水痘、破
傷風/ジフテリア、A型肝炎、B型肝炎、B型インフルエンザ菌、百日咳(wh
ooping cough)、肺炎、インフルエンザ、ライム病、ロタウイルス
、コレラ、黄熱病、日本脳炎、ポリオ(poliomyelitis)、狂犬病
、腸チフス、および百日咳(pertusis)に対する防御に指向するワクチ
ン。組み合わせは、例えば、混合物として同時に、別々であるが同時にもしくは
並行して;または逐次的にかのいずれかで投与され得る。これは、組み合わされ
た薬剤が治療混合物としてともに投与される提示を含み、そして組み合わせた薬
剤が、別々であるが同時に(例えば、同じ個体へ別々の静脈ラインを通じての場
合)投与される手順もまた含む。「組み合わせ」投与は、第1に、続いて第2に
与えられる化合物または薬剤のうちの1つを別々に投与することをさらに含む。
【0884】 本発明の治療剤は、単独で、または他の治療的薬剤と組み合わせて投与され得
る。本発明の治療剤と組合せて投与され得る治療的薬剤としては、以下が挙げら
れるが、それらに限定されない:化学療法剤、抗生物質、ステロイド性および非
ステロイド性の抗炎症剤、従来の免疫療法剤、ならびに/または以下に記載され
る治療処置。組み合わせは、例えば、混合物として同時に、別々であるが同時に
もしくは並行して;または逐次的にかのいずれかで投与され得る。これは、組み
合わされた薬剤が、治療混合物としてともに投与される説明を含み、そして組み
合わせた薬剤が、別々であるが同時に(例えば、同じ個体へ別々の静脈ラインを
通じての場合)投与される手順もまた含む。「組み合わせ」投与は、第1に、続
いて第2に与えられる化合物または薬剤のうちの1つを別々に投与することをさ
らに含む。
【0885】 特定の実施形態において、本発明の治療剤は、抗レトロウイルス薬剤、ヌクレ
オシド/ヌクレオチド逆転写酵素インヒビター(NRTI)、非ヌクレオシド逆
転写酵素インヒビター(NNRTI)、および/またはプロテアーゼインヒビタ
ー(PI)と組み合わせて投与される。本発明の治療剤と組み合わせて投与され
得るNRTIとしては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:RETR
OVIRTM(ジドブジン/AZT)、VIDEXTM(ジダノシン/ddI)
、HIVIDTM(ザルシタビン/ddC)、ZERITTM(スタブジン/d
4T)、EPIVIRTM(ラミブジン/3TC)、およびCOMBIVIR (ジドブジン/ラミブジン)。本発明の治療剤と組み合わせて投与され得るN
NRTIとしては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:VIRAMU
NETM(ネビラピン)、RESCRIPTORTM(デラビルジン)、および
SUSTIVATM(エファビレンズ)。本発明の治療剤と組み合わせて投与さ
れ得るプロテアーゼインヒビターとしては、以下が挙げられるが、これらに限定
されない:CRIXIVANTM(インディナビル(indinavir))、
NORVIRTM(リトナビル(ritonavir))、INVIRASE (サキナビル(saquinavir))、およびVIRACEPTTM(ネ
ルフィナビル(nelfinavir))。特定の実施形態において、抗レトロ
ウイルス薬剤、ヌクレオシド逆転写酵素インヒビター、非ヌクレオシド逆転写酵
素インヒビター、および/またはプロテアーゼインヒビターは、AIDSを処置
するため、および/またはHIV感染を予防もしくは処置するために、本発明の
治療剤との任意の組み合わせで使用され得る。
【0886】 さらなるNRTIとしては、以下を含む:LODENOSINETM(F−d
dA;酸安定性アデノシンNRTI;Triangle/Abbott;COV
IRACILTM(エントリシタビン(emtricitabine)/FTC
;構造的にラミブジン(lamivudine)(3TC)に関連があるが、イ
ンビトロで3〜10倍大きな活性を有する;Triangle/Abbott)
;dOTC(BCH−10652もまた構造的にラミブジンに関連があるが、ラ
ミブジン耐性単離物の実質的な割合に対して活性を維持したままである;Bio
chem Pharma);Adefovir(FDAによって抗HIV治療に
対する認可を拒絶された;Gilead Sciences);PREVEON
(登録商標)(Adefovir Dipivoxil、アデホビル(adef
ovir)の活性なプロドラック;その活性形態はPMEA−ppである);T
ENOFOVIRTM(ビス−POC PMPA、PMPAプロドラック;Gi
lead);DAPD/DXG(DAPDの活性な代謝物;Triangle/
Abbott);D−D4FC(3TCに関連し、AZT/3TC−耐性ウイル
スに対する活性を有する);GW420867X(Glaxo Wellcom
e);ZIAGENTM(アバカビル(abacavir)/159U89;G
laxo Wellcome Inc.);CS−87(3’アジド−2’,3
’−ジデオキシウリジン;WO99/66936);およびS−アシル−2−チ
オエチル(SATE)を保有するβ−L−FD4Cおよびβ−L−FddCのプ
ロドラック形態(WO98/17281)。
【0887】 さらなるNNRTIとしては、以下が挙げられる:COACTINONTM
Emivirine/MKC−442、HEPTクラスの強力なNNRTI;T
riangle/Abbott);CAPRAVIRINETM(AG−154
9/S−1153、K103N改変体を含むウイルスに対する活性を有する次世
代のNNRTI;Agouron);PNU−142721(前駆体(dela
virdine)よりも20〜50倍大きな活性を有し、そしてK103N変異
体に対して活性である;Pharmacia & Upjohn);DPC−9
61およびDPC−963(エファビレンツ(efavirenz)の第二世代
の誘導体、K103N変異を有するウイルスに対して活性であるように設計され
る;DuPont);GW−420867X(HBY097よりも25倍大きな
活性を有し、そしてK103N変異体に対して活性である;Glaxo Wel
lcome);CALANOLIDE A(ラテックスの木由来の天然に存在す
る薬剤;Y181CおよびK103N変異のいずれかまたは両方を含むウイルス
に対して活性);ならびにPropolis(WO99/49830)。
【0888】 さらなるプロテアーゼインヒビターとしては、以下が挙げられる:LOPIN
AVITM(ABT378/r;Abbott Laboratories);
BMS−232632(アザペプチド;Bristol−Myres Squi
bb);TIPRANAVIRTM(PNU−140690、非ペプシンジヒド
ロピロン;Pharmacia & Upjohn);PD−178390(非
ペプチド性ジヒドロピロン;Parke−Davis);BMS 232632
(アザペプチド;Bristol−Myers Squibb);L−756、
423(インディナルビル(indinavir)アナログ;Merck);D
MP−450(環状ウレア化合物;Avid & DuPont);AG−17
76(プロテアーゼインヒビター耐性ウイルスに対するインビトロ活性を有する
ペプチド模倣物;Agouron);VX−175/GW−433908(アン
プレナビル(amprenavir)のリン酸プロドラック;Vertex &
Glaxo Welcome);CGP61755(Ciba);ならびにA
GENERASETM(アンプレナビル;Glaxo Wellcome In
c.)。
【0889】 さらなる抗レトロウイルス剤としては、融合インヒビター/gp41結合剤が
挙げられる。融合インヒビター/gp41結合剤としては、以下が挙げられる:
T−20(HIV gp41膜貫通タンパク質外部ドメインの残基643−67
8由来のペプチド(休止期においてgp41と結合し、そして紡錘細胞状態に対
する形質転換を防止する;Trimeris)ならびにT−1249(第2世代
融合インヒビター;Trimeris)。
【0890】 さらなる抗レトロウイルス剤としては、融合インヒビター/ケモカインレセプ
ターアンタゴニストが挙げられる。融合インヒビター/ケモカインレセプターア
ンタゴニストとしては、以下が挙げられる:CXCR4アンタゴニスト(例えば
、AMD 3100(ビシクラム(bicyclam)))、SDF−1および
そのアナログ、ならびにALX40−4C(カチオン性ペプチド)、T22(1
8個のアミノ酸ペプチド;Trimeris)ならびにT22アナログT134
およびT140;CCR5アンタゴニスト(例えば、RANTES(9−68)
、AOP−RANTES、NNY−RANTES、およびTAK−779);な
らびにCCR5/CXCR4アンタゴニスト(例えば、NSC 651016(
ジスタマイシンアナログ))。CCR2B、CCR3、およびCCR6アンタゴ
ニストがまた挙げられる。ケモカインレセプターアゴニスト(例えば、RANT
ES、SDF−1、MIP−1α、MIP−1βなど)はまた、融合を阻害し得
る。
【0891】 さらなる抗レトロウイルス剤は、インテグラーゼインヒビターを含む。インテ
グラーゼインヒビターとしては、以下が挙げられる:ジカフェオイルキナ酸(D
FQA);L−チコリ酸(ジカフェオイル酒石酸(DCTA));キナリザリン
(QLC)および関連するアントラキノン;ZINTEVIRTM(AR 17
7、真のインテグラーゼインヒビターでなく細胞表面で恐らく作用するオリゴヌ
クレオチド;Arondex);ならびにナフトール(例えば、WO98/50
347に記載されるナフトール)。
【0892】 さらなる抗レトロウイルス剤としては、以下が挙げられる:ヒドロキシウレア
様化合物(例えば、BCX−34(プリンヌクレオシドホスホリラーゼインヒビ
ター;Biocryst);リボヌクレオチドレダクターゼインヒビター(例え
ば、DIDOXTM(Molecules for Health));イノシ
ンモノホスフェートデヒドロゲナーゼ(IMPDH)インヒビター(例えば、V
X−497 (Vertex));ならびにマイコフォリック酸(mycoph
olic acid)(例えば、CellCept(マイコフェノラートモフェ
チル(mycophenolate mofetil);Roche)。
【0893】 さらなる抗レトロウイルス剤としては、以下が挙げられる:ウイルスインテグ
ラーゼのインヒビター、ウイルスゲノム核転座のインヒビター(例えば、アリー
レンビス(メチルケトン)化合物);HIV侵入のインヒビター(例えば、AO
P−RANTES、NNY−RANTES、RANTES−IgG融合タンパク
質、RANTESの溶解性複合体およびグリコサミノグリカン(GAG)、なら
びにAMD−3100;ヌクレオカプシドジンクフィンガーインヒビター(例え
ば、ジチアン化合物;HIV TatおよびRevの標的;ならびに薬学的エン
ハンサー(例えば、ABT−378))。
【0894】 他の抗レトロウイルス治療剤および補助治療剤としては、以下が挙げられる:
サイトカインおよびリンホカイン(例えば、MIP−1α、MIP−1β、SD
F−1α、IL−2、PROLEUKINTM(アデスロイキン(aldesl
eukin)/L2−7001;Chiron)、IL−4、IL−10、IL
−12、およびIL−13);インターフェロン(例えば、IFN−α2a;T
NFs、NFkB、GM−CSF、M−CSF、およびIL−10のアンタゴニ
スト);免疫活性を調節する薬剤(例えば、シクロスポリンおよびプレドニゾン
(prednisone));ワクチン(例えば、RemuneTM(HIV
Immunogen)、APL 400−003(Apollon)、組換えg
p120およびフラグメント、二価(B/E)組換えエンベロープ糖タンパク質
、rgp120CM235、MN rgp120、SF−2rgp120、gp
120/可溶性CD4錯体、Delta JR−FLタンパク質、不連続gp1
20 C3/C4ドメイン由来の分枝合成ペプチド、融合成分イムノゲン、なら
びにGag、Pol、Nef、およびTatワクチン);遺伝子ベース治療剤(
例えば、遺伝子抑制エレメント(GSE;WO98/54366)、およびイン
トラキン(intrakines)(新しく合成されたCCR5の表面発現を遮
断するためにERに対して標的された、一般に改変されたCCケモカイン(Ya
ngら、PNAS94:11567−72(1997);Chenら、Nat.
Med.3:1110−16(1997));抗体(例えば、抗−CXCR4抗
体12G5、抗−CCR5抗体2D7、5C7、PA8、PA9、PA10、P
A11、PA12、およびPA14、抗−CD4抗体Q4120およびRPA−
T4、抗−CCR3抗体7B11、抗−gp120抗体17b、48d、447
−52D、257−D、268−Dおよび50.1、抗−Tat抗体、抗−TN
F−α抗体、およびモノクローナル抗体33A);アリール炭化水素(AH)レ
セプターアゴニストおよびアンタゴニスト(例えば、TCDD、3,3’,4,
4’,5−ペンタクロロビフェニル、3,3’,4,4’−テトラクロロビフェ
ニル、およびα−ナフトフラボン(WO98/30213));ならびに抗酸化
剤(例えば、g−L−グルタミル−L−システインエチルエステル(g−GCE;
WO99/56764)。
【0895】 さらなる実施形態において、本発明の治療剤は、抗ウイルス剤と組合せて投与
される。本発明の治療剤と共に投与され得る抗ウイルス剤としては、アシクロビ
ル、リバビリン、アマンタジン、およびレマンチジン(remantidine
)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0896】 他の実施形態において、本発明の治療剤は、抗日和見感染症薬剤と組み合わせ
て投与され得る。本発明の治療剤と組み合わせて投与され得る抗日和見感染症薬
剤としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:TRIMETHOP
RIM−SULFAMETHOXAZOLETM、DAPSONETM、PEN
TAMIDINETM、ATOVAQUONETM、ISONIAZIDTM
RIFAMPINTM、PYRAZINAMIDETM、ETHAMBUTOL TM 、RIFABUTINTM、CLARITHROMYCINTM、AZIT
HROMYCINTM、GANCICLOVIRTM、FOSCARNETTM 、CIDOFOVIRTM、FLUCONAZOLETM、ITRACONAZ
OLETM、KETOCONAZOLETM、ACYCLOVIRTM、FAM
CICOLVIRTM、PYRIMETHAMINETM、LEUCOVORI
TM、NEUPOGENTM(フィルグラスチム(filgrastim)/
G−CSF)、およびLEUKINETM(サルグラモスチン(sargram
ostim)/GM−CSF)。特定の実施形態において、本発明の治療剤は、
日和見Pneumocystis carinii肺炎感染を予防的に処置また
は予防するために、TRIMETHOPRIM−SULFAMETHOXAZO
LETM、DAPSONETM、PENTAMIDINETM、および/または
ATOVAQUONETMとの任意の組み合わせで使用される。別の特定の実施
形態において、本発明の治療剤は、日和見Mycobacterium avi
um複合感染を予防的に処置または予防するために、ISONIAZIDTM
RIFAMPINTM、PYRAZINAMIDETM、および/またはETH
AMBUTOLTMとの任意の組み合わせで使用される。別の特定の実施形態に
おいて、本発明の治療剤は、日和見Mycobacterium tuberc
ulosis感染を予防的に処置または予防するために、RIFABUTIN 、CLARITHROMYCINTM、および/またはAZITHROMYC
INTMとの任意の組み合わせで使用される。別の特定の実施形態において、本
発明の治療剤は、日和見サイトメガロウイルス感染を予防的に処置または予防す
るために、GANCICLOVIRTM、FOSCARNETTM、および/ま
たはCIDOFOVIRTMとの任意の組み合わせで使用される。別の特定の実
施形態において、本発明の治療剤は、日和見真菌感染を予防的に処置または予防
するために、FLUCONAZOLETM、ITRACONAZOLETM、お
よび/またはKETOCONAZOLETMとの任意の組み合わせで使用される
。別の特定の実施形態において、本発明の治療剤は、日和見単純ヘルペスウイル
スI型および/またはII型感染を予防的に処置または予防するために、ACY
CLOVIRTMおよび/またはFAMCICOLVIRTMとの任意の組み合
わせで使用される。別の特定の実施形態において、本発明の治療剤は、日和見T
oxoplasma gondii感染を予防的に処置または予防するために、
PYRIMETHAMINETMおよび/またはLEUCOVORINTMとの
任意の組み合わせで使用される。別の特定の実施形態において、本発明の治療剤
は、日和見細菌感染を予防的に処置または予防するために、LEUCOVORI
TMおよび/またはNEUPOGENTMとの任意の組み合わせで使用される
【0897】 さらなる実施形態において、本発明の治療剤は、抗生物質と組合せて投与され
る。本発明の治療剤とともに投与され得る抗生物質としては、アモキシシリン、
β−ラクタマーゼ、アミノグリコシド、β−ラクタム(糖ペプチド)、β−ラク
タマーゼ、クリンダマイシン、クロラムフェニコール、セファロスポリン、シプ
ロフロキサシン、エリスロマイシン、フルオロキノロン、マクロライド、メトロ
ニダゾール、ペニシリン、キノロン、ラパマイシン、リファンピン、ストレプト
マイシン、スルホンアミド、テトラサイクリン、トリメトプリム、トリメトプリ
ム−スルファメトキサゾール(sulfamthoxazole)、およびバン
コマイシンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0898】 他の実施形態では、本発明の治療剤は、免疫抑制剤と組み合わせて投与される
。本発明の治療剤と組み合わせて投与され得る免疫抑制剤としては、以下が挙げ
られるが、これらに限定されない:ステロイド、シクロスポリン、シクロスポリ
ンアナログ、シクロホスファミド メチルプレドニゾン、プレドニゾン、アザチ
オプリン、FK−506、15−デオキシスペルグアリン(15−deoxys
pergualin)、および応答するT細胞の機能を抑制することにより作用
する他の免疫抑制剤。本発明の治療剤組み合わせて投与され得る他の免疫抑制剤
としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:プレドニゾロン(pre
donisolone)、メトトレキサート、サリドマイド、メトキサレン、ラ
パマイシン、レフルノミド、ミゾリビン(BREDININTM)、ブレキナル
、デオキシスペルグアリン、およびアザスピラン(azaspirane)(S
KF 105685)、ORTHOCLONE OKT(登録商標) 3(mu
romonab−CD3)、SANDIMMUNETM、NEORALTM、S
ANGDYATM(シクロスポリン)、PROGRAF(登録商標)(FK50
6、タクロリムス(tacrolimus))、CELLCEPT(登録商標)
(マイコフェノラートモフェチル(mycophenolate motefi
l),その活性な代謝産物は、ミコフェノール酸である)、IMURANTM
アザチオプリン)、グルココルチコステロイド、副腎皮質ステロイド(例えば、
DELTASONETM(プレドニゾン)およびHYDELTRASOLTM
プレドニゾロン))、FOLEXTMおよびMEXATETM(メトトレキサー
ト)、OXSORALEN−ULTRATM(メトトレキサレン)ならびにRA
PAMUNETM(シロリムス(sirolimus))。特定の実施形態にお
いて、免疫抑制剤を使用して、器官移植または骨髄移植の拒絶を予防し得る。
【0899】 さらなる実施形態において、本発明の治療剤は、単独または1以上の静脈内免
疫グロブリン調製物と組み合わせて投与される。本発明の治療剤とともに投与さ
れ得る静脈内免疫グロブリン調製物としては、GAMMARTM、IVEEGA
TM、SANDOGLOBULINTM、GAMMAGARD S/DTM
TGAMTM(抗胸腺細胞グロブリン(glubulin))およびGAMIM
YNETMが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、
本発明の治療剤は、移植治療(例えば、骨髄移植)において静脈内免疫グロブリ
ン調製物と組み合わせて投与される。
【0900】 特定の実施形態において、本発明の治療剤は、単独でかまたは抗炎症剤と組み
合わせて投与される。本発明の治療剤と組み合わせて投与され得る抗炎症剤とし
ては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:コルチコステロイド(例え
ば、ベタメタゾン、ブデソニド、コルチゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾ
ン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾンおよびトリアムシノ
ロン)、非ステロイド系抗炎症薬(例えば、ジクロフェナク ジフルニサル、エ
トドラク(etodolac)、フェノプロフェン、フロクタフェニン、フルル
ビフロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、メクロフェ
ナメート(meclofenamate)、メフェナム酸、メロキシカム(me
loxicam)、ナブメトン、ナプロキセン、オキサプロジン、フェニルブタ
ゾン、ピロキシカム、スリンダク、テノキシカム、チアプロフェン酸,およびト
ルメチン)、ならびに抗ヒスタミン剤、アミノアリールカルボン酸誘導体、アリ
ール酢酸誘導体,アリール酪酸誘導体、アリールカルボン酸、アリールプロピオ
ン酸誘導体、ピラゾール類,ピラゾロン類、サリチル酸誘導体、チアジンカルボ
キサミド、e−アセトアミドカプロン酸、S−アデノシルメチオニン、3−アミ
ノ−4−ヒドロキシ酪酸、アミキセトリン、ベンダザック、ベンジダミン、ブコ
ローム、ジフェンピラミド、ジタゾール、エモルファゾン、グアイアズレン(g
uaiazulene)、ナブメトン、ニメスリド(nimesulide)、
オルゴテイン(orgotein)、オキサセプロール(oxaceprol)
、パラニリン(paranyline)、ペリソキサール、ピフオキシム(pi
foxime)、プロカゾン(proquazone)、プロキサゾール、およ
びテニダプ(tenidap)。
【0901】 さらなる実施形態において、本発明の組成物は、単独でかまたは抗脈管形成剤
と組み合わせて投与される。本発明の組成物と組み合わせて投与され得る抗脈管
形成剤としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:アンギオスタチ
ン(Angiostatin)(Entremed,Rockville,MD
)、トロポニン(Troponin)−1(Boston Life Scie
nces,Boston,MA)、抗侵襲性因子、レチノイン酸およびその誘導
体、パクリタキセル(Taxol)、スラミン、メタロプロテイナーゼ−1の組
織インヒビター、メタロプロテイナーゼ−2の組織インヒビター、VEGI、プ
ラスミノーゲンアクチベーターインヒビター−1、プラスミノーゲンアクチベー
ターインヒビター−2および種々の形態のより軽い「d群」遷移金属。
【0902】 より軽い「d群」遷移金属には、例えばバナジウム、モリブデン、タングステ
ン、チタン、ニオブおよびタンタル種が挙げられる。そのような遷移金属種は、
遷移金属錯体を形成し得る。上記の遷移金属種の適切な錯体としては、オキソ遷
移金属錯体が挙げられる。
【0903】 バナジウム錯体の代表的な例としては、オキソバナジウム錯体(例えば、バナ
ジン酸錯体およびバナジル錯体)が挙げられる。適切なバナジン酸錯体としては
、メタバナジン酸錯体およびオルトバナジン酸錯体(例えば、メタバナジン酸ア
ンモニウム、メタバナジン酸ナトリウムおよびオルトバナジン酸ナトリウム)が
挙げられる。適切なバナジル錯体としては、例えば、バナジルアセチルアセトネ
ート、ならびに硫酸バナジル一水和物および硫酸バナジル三水和物のような硫酸
バナジル水和物を含む、硫酸バナジルが挙げられる。
【0904】 タングステン錯体およびモリブデン錯体の代表的な例としてはまた、オキソ錯
体が挙げられる。適切なオキソタングステン錯体としては、タングステン酸およ
びタングステンオキシド錯体が挙げられる。適切なタングテン酸錯体としては、
タングステン酸アンモニウム、タングステン酸カルシウム、タングステン酸ナト
リウム二水和物およびタングステン酸が挙げられる。適切なタングステンオキシ
ドとしては、タングステン(IV)オキシドおよびタングステン(VI)オキシ
ドが挙げられる。適切なオキソモリブデン錯体としては、モリブデン酸錯体、モ
リブデンオキシド錯体およびモリブデニル錯体が挙げられる。適切なモリブデン
酸錯体としては、モリブデン酸アンモニウムおよびその水和物、モリブデン酸ナ
トリウムおよびその水和物、ならびにモリブデン酸カリウムおよびその水和物が
挙げられる。適切なモリブデンオキシドとしては、モリブデン(VI)オキシド
、モリブデン(VI)オキシドおよびモリブデン酸が挙げられる。適切なモリブ
デニル錯体としては、例えば、モリブデニルアセチルアセトネートが挙げられる
。他の適切なタングステン錯体およびモリブデン錯体としては、例えばグリセロ
ール、酒石酸および糖由来のヒドロキソ誘導体が挙げられる。
【0905】 広範な種々の他の抗脈管形成因子もまた、本発明の状況において利用され得る
。代表的な例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:血小板因
子4;硫酸プロタミン;硫酸化キチン誘導体(クイーンクラブ(queen c
rab)の殻から調製される)(Murataら、Cancer Res.51
:22〜26、1991);硫酸化多糖ペプチドグリカン複合体(SP−PG)
(この化合物の機能は、ステロイド(例えば、エストロゲン)およびクエン酸タ
モキシフェンの存在によって、増強され得る);スタウロスポリン;基質代謝の
モジュレーター(例えば、プロリンアナログ、シスヒドロキシプロリン、d,L
−3,4−デヒドロプロリン、チアプロリン、α,α−ジピリジル,アミノプロ
ピオニトリルフマレートを含む);4−プロピル−5−(4−ピリジニル)−2
(3H)−オキサゾロン;メトトレキサート;ミトキサントロン;ヘパリン;イ
ンターフェロン;2マクログロブリン−血清;ChIMP−3(Pavloff
ら、J.Bio.Chem.267:17321〜17326、1992);キ
モスタチン(Tomkinsonら、Biochem J.286:475〜4
80、1992);シクロデキストリンテトラデカサルフェート;エポネマイシ
ン(Eponemycin);カンプトセシン;フマギリン(Fumagill
in)(Ingberら、Nature 348:555〜557、1990)
;チオリンゴ酸金ナトリウム(「GST」;MatsubaraおよびZiff
、J.Clin.Invest.79:1440〜1446、1987);アン
チコラゲナーゼ−血清;α2−抗プラスミン(Holmesら、J.Biol.
Chem.262(4):1659〜1664、1987);ビサントレン(B
isantrene)(National Cancer Institute
);ロベンザリット二ナトリウム(N−(2)−カルボキシフェニル−4−クロ
ロアントロニル酸(chloroanthronilic acid)二ナトリ
ウム、すなわち「CCA」;Takeuchiら、Agents Action
s 36:312〜316、1992);およびメタロプロテイナーゼインヒビ
ター(例えば、BB94)。
【0906】 本発明の状況においてまた、利用され得るさらなる抗脈管形成因子としては、
サリドマイド(Celgene,Warren,NJ);血管拡張性ステロイド
;AGM−1470(H.BremおよびJ.Folkman J Pedia
tr.Surg.28:445−51(1993));インテグリンαvβ3ア
ンタゴニスト(C.Storgard ら.,J Clin.Invest.1
03:47−54(1999));カルボキシアミノイミダゾール(carbo
xynaminolmidazole);カルボキシアミドトリアゾール(CA
I)(National Cancer Institute,Bethesd
a,MD);Conbretastatin A−4(CA4P)(OXiGE
NE,Boston,MA);Squalamine(Magainin Ph
armaceuticals,Plymouth Meeting,PA);T
NP−470,(Tap Pharmaceuticals,Deerfiel
d,IL);ZD−0101 AstraZeneca(London,UK)
;APRA(CT2584);Benefin,Byrostatin−1(S
C339555);CGP−41251(PKC 412);CM101;De
xrazoxane(ICRF187);DMXAA;エンドスタチン;Fla
vopridiol;Genestein;GTE;ImmTher;Ires
sa(ZD1839);Octreotide(ソマトスタチン);Panre
tin;Penacillamine;Photopoint;PI−88;P
rinomastat(AG−3340)Purlytin;Suradist
a(FCE26644);タモキシフェン(Nolvadex);Tazaro
tene;テトラチオモリブデート;Xeloda(Capecitabine
);および5−フルオロウラシルが挙げられる。
【0907】 本発明の化合物と組合わせて投与され得る抗脈管形成薬剤は、種々の機構を通
じて作用し得、これらの機構としては、以下が挙げられるが、これらに限定され
ない:細胞外マトリックスのタンパク質分解の阻害、増殖因子のような脈管形成
誘導因子の機能を拮抗することによる内皮細胞−細胞外マトリックス接着分子の
機能のブロック、および増殖している内皮細胞において発現されるインテグリン
レセプターの阻害。細胞外マトリックスタンパク質分解を妨害し、そして本発明
の組成物と組合わせて投与され得る抗脈管形成インヒビターの例としては、以下
が挙げられるが、これらに限定されない:AG−3340(Agouron,L
a Jolla,CA)、BAY−12−9566(Bayer,West H
aven,CT)、BMS−275291(Bristol Myers Sq
uibb,Princeton,NJ)、CGS−27032A(Novart
is,East Hanover,NJ)、Marimastat(Briti
sh Biotech,Oxford,UK)およびMetastat(Aet
erna,St−Foy,Quebec)。内皮細胞−細胞外マトリックス接着
分子の機能をブロックすることにより作用し、そして本発明の組成物と組合わせ
て投与され得る抗脈管形成インヒビターの例としては、以下が挙げられるが、こ
れらに限定されない:EMD−121974(Merck KcgaA Dar
mstadt,Germany)およびVitaxin(Ixsys,La J
olla,CA/Medimmune,Gaithersburg,MD)。脈
管形成誘導因子と直接拮抗するかまたはこの誘導因子を阻害することにより作用
し、そして本発明の組成物と組合わせて投与され得る抗脈管形成薬剤の例として
は、以下が挙げられるが、これらに限定されない:Angiozyme(Rib
ozyme,Boulder,CO)、抗VEGF抗体(Genentech,
S.San Francisco,CA)、PTK−787/ZK−22584
6(Novartis,Basel,Switzerland)、SU−101
(Sugen,S.San Francisco,CA)、SU−5416(S
ugen/Pharmacia Upjohn,Bridgewater,NJ
)、およびSU−6668(Sugen)。他の抗脈管形成薬剤は、脈管形成を
間接的に阻害するように作用する。本発明の組成物と組合わせて投与され得る脈
管形成の間接的インヒビターの例としては、以下が挙げられるが、これらに限定
されない:IM−862(Cytran,Kirkland,WA)、インター
フェロン−α、IL−12(Roche,Nutley,NJ)、およびペント
サンポリスルフェート(Georgetown University,Was
hington,DC)。
【0908】 特定の実施形態において、抗脈管形成薬剤と組合わせた本発明の組成物の使用
は、自己免疫疾患(例えば、本明細書中に記載の自己免疫疾患)の処置、予防、
および/または回復のために企図される。
【0909】 特定の実施形態において、抗脈管形成薬剤と組合わせた本発明の組成物の使用
は、関節炎の処置、予防、および/または回復のために企図される。さらに特定
の実施形態において、抗脈管形成薬剤と組合わせた本発明の組成物の使用は、慢
性関節リウマチの処置、予防、および/または回復のために企図される。
【0910】 別の実施形態において、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド
は、脈管形成タンパク質または脈管形成タンパク質をコードするポリヌクレオチ
ドと組み合わせて投与される。本発明の組成物と共に投与され得る脈管形成タン
パク質の例としては、酸性および塩基性の線維芽細胞増殖因子、VEGF−1、
VEGF−2、VEGF−3、上皮増殖因子αおよび表皮増殖因子β、血小板由
来内皮細胞増殖因子、血小板由来増殖因子、腫瘍壊死因子α、肝細胞増殖因子、
インスリン様増殖因子、コロニー刺激因子、マクロファージコロニー刺激因子、
顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子、ならびに一酸化窒素シンターゼが挙
げられるがこれらに限定されない。
【0911】 さらなる実施形態において、本発明の組成物は、化学療法剤と組み合わせて投
与される。本発明の治療剤と共に投与され得る化学療法剤としては、以下が挙げ
られるがこれらに限定されない:アルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタ
ード(例えば、メクロレタミン、シクロホスファミド、シクロホスファミド イ
ホスファミド(Ifosfamide)、メルファラン(L−サルコリシン)、
およびクロランブシル)、エチレンイミン類およびメチルメラミン類(例えば、
ヘキサメチルメラミンおよびチオテパ)、アルキルスルホネート類(例えば、ブ
スルファン)、ニトロソウレア類(例えば、カルムスチン(BCNU)、ロムス
チン(CCNU)、セムスチン(メチル−CCNU)、およびストレプトゾシン
(ストレプトゾトシン(streptozotocin))、トリアゼン類(例
えば、ダカルバジン(DTIC;ジメチルトリアゼノイミダゾールカルボキサミ
ド))、葉酸アナログ(例えば、メトトレキサート(アメトプテリン))、ピリ
ミジンアナログ(例えば、フルオロウラシル(5−フルオロウラシル;5−FU
)、フロクスウリジン(Floxuridine)(フルオロデオキシウリジン
;FudR)、およびシタラビン(シトシンアラビノシド))、プリンアナログ
および関連インヒビター(例えば、メルカプトプリン(6−メルカプトプリン;
6−MP)、チオグアニン(6−チオグアニン;TG)、およびペントスタチン
(2’−デオキシコホルマイシン(deoxycoformycin)))、ビ
ンカアルカロイド類(例えば、ビンブラスチン(VLB、硫酸ビンブラスチン)
)およびビンクリスチン(硫酸ビンクリスチン))、エピポドフィロトキシン(
例えば、エトポシドおよびテニポシド)、抗生物質(例えば、ダクチノマイシン
(アクチノマイシンD)、ダウノルビシン(ダウノマイシン;ルビドマイシン)
、ドキソルビシン、ブレオマイシン、プリカマイシン(ミトラマイシン)、およ
びマイトマイシン(マイトマイシンC)、酵素(例えば、L−アスパラギナーゼ
)、生物学的応答改変剤(例えば、インターフェロン−αおよびインターフェロ
ン−α−2b)、白金配位化合物(例えば、シスプラチン(cis−DDP)お
よびカルボプラチン)、アントラセンジオン(ミトキサントロン)、置換尿素(
例えば、ヒドロキシ尿素)、メチルヒドラジン誘導体(例えば、プロカルバジン
(N−メチルヒドラジン;MIH)、副腎皮質ステロイド(例えば、プレドニゾ
ン)、プロゲスチン(例えば、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、メドロキ
シプロゲステロン、酢酸メドロキシプロゲステロン、および酢酸メゲストロール
)、エストロゲン(例えば、ジエチルスチルベストロール(DES)、ジエチル
スチルベストロールジホスフェート、エストラジオール、およびエチニルエスト
ラジオール)、抗エストロゲン(例えば、タモキシフェン)、アンドロゲン(テ
ストステロンプロプリオネート(Testosterone proprion
ate)、およびフルオキシメステロン)、抗アンドロゲン(例えば、フルタミ
ド)、性腺刺激ホルモン放出ホルモンアナログ(例えば、ロイプロリド)、その
他のホルモンおよびホルモンアナログ(例えば、メチルテストステロン、エスト
ラムスチン、エストラムスチンリン酸ナトリウム、クロロトリアニセン、および
テストラクトン)、ならびにその他(例えば、ジカルバジン、グルタミン酸、お
よびミトタン)。
【0912】 1つの実施形態において、本発明の組成物は、1以上の次の薬物と組み合わせ
て投与され得る:infliximab(RemicadeTM Centoc
or、Inc.としても公知)、Trocade(Raoche,RO−32−
3555)、Leflunomide(Hoechst Marion Rou
ssel製のAravaTMとしても公知)、KineretTM(Amgen
、Inc.製のAnakinraとしても公知である、IL−1レセプターアン
タゴニスト)。
【0913】 特定の実施形態において、本発明の組成物は、CHOP(シクロホスファミド
、ドキソルビシン、ビンクリスチン、およびプレドニゾン)と組み合わせて投与
されるか、CHOPの1以上の成分の組み合わせで投与される。1つの実施形態
において、本発明の組成物は、抗CD−20抗体(ヒトモノクローナル抗CD2
0抗体)と組み合わせて投与される。別の実施形態において、本発明の組成物は
、抗CD20抗体およびCHOPと組み合わせて投与されるか、または抗CD2
0抗体ならびにCHOPの1以上の成分(特定のシクロホスファミドおよび/ま
たはプレドニゾン)の任意の組合せで投与される。特定の実施形態において、本
発明の組成物は、Rituximabと組み合わせて投与される。さらなる実施
形態において、本発明の組成物は、RituxmabおよびCHOPと共に、ま
たはRituxmabおよびCHOPの1以上の成分(詳細には、シクロホスフ
ァミドおよび/またはプレドニゾン)の任意の組み合わせと共に投与される。特
定の実施形態において、本発明の組成物は、tositumomabと組み合わ
せて投与される。さらなる実施形態において、本発明の組成物は、tositu
momabおよびCHOPと共に、またはtositumomabおよびCHO
Pの1以上の成分(詳細には、シクロホスファミドおよび/またはプレドニゾン
)の任意の組合せと共に投与される。抗CD20抗体は、必要に応じて、放射性
同位体、毒素または細胞毒性薬物に結合し得る。
【0914】 別の特定の実施形態において、本発明の組成物は、ZevalinTMとの組
合せで投与される。さらなる実施形態において、本発明の組成物は、Zeval
inTMおよびCHOPと共に、またはZevalinTMおよびCHOPの成
分(詳細には、シクロホスファミドおよび/またはプレドニゾン)の1以上の任
意の組み合わせと共に投与される。ZevalinTMは、1以上の放射性同位
体と結合し得る。特に好ましい同位体は、90Yおよび111Inである。さら
なる実施形態において、本発明の治療剤は、サイトカインと組み合わせて投与さ
れる。本発明の治療剤とともに投与され得るサイトカインとしては、IL2、I
L3、IL4、IL5、IL6、IL7、IL10、IL12、IL13、IL
15、抗CD40、CD40L、IFN−γおよびTNF−αが挙げられるが、
これらに限定されない。別の実施形態において、本発明の治療剤は、任意のイン
ターロイキン(IL−1α、IL−1β、IL−2、IL−3、IL−4、IL
−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、I
L−12、IL−13、IL−14、IL−15、IL−16、IL−17、I
L−18、IL−19、IL−20およびIL−21を含むが、これらに限定さ
れない)と共に投与され得る。
【0915】 1つの実施形態において、本発明の治療剤は、TNFファミリーのメンバーと
組合わせて投与される。本発明の治療剤とともに投与され得るTNF分子、TN
F関連分子またはTNF様分子としては、以下が挙げられるが、これらに限定さ
れない:可溶性形態のTNF−α、リンホトキシン−α(LT−α、TNF−β
としても公知)、LT−β(複合ヘテロトリマーLT−α2−β中に見出される
)、OPGL、FasL、CD27L、CD30L、CD40L、4−1BBL
、DcR3、OX40L、TNF−γ(国際公開番号WO96/14328)、
AIM−I(国際公開番号WO97/33899)、エンドカイン−α(国際公
開番号WO98/07880)、OPG、およびニュートロカイン−α(国際公
開番号WO98/18921)、OX40、および神経成長因子(NGF)、な
らびに可溶性形態のFas、CD30、CD27、CD40および4−IBB、
TR2(国際公開番号WO96/34095)、DR3(国際公開番号WO97
/33904)、DR4(国際公開番号WO98/32856)、TR5(国際
公開番号WO98/30693)、TRANK、TR9(国際公開番号WO98
/56892)、TR10(国際公開番号WO98/54202)、312C2
(国際公開番号WO98/06842)、およびTR12、ならびに可溶性形態
のCD154、CD70、およびCD153。
【0916】 さらなる実施形態において、本発明の治療剤は、脈管形成タンパク質と組合わ
せて投与される。本発明の治療剤とともに投与され得る脈管形成タンパク質とし
ては、欧州特許EP−399816に開示されるような神経膠腫誘導増殖因子(
Gilioma Derived Growth Factor)(GDGF)
;欧州特許EP−682110に開示されるような血小板誘導増殖因子−A(P
DGF−A);欧州特許EP−282317に開示されるような血小板誘導増殖
因子−B(PDGF−B);国際公開番号WO92/06194号に開示される
ような胎盤増殖因子(PIGF);Hauserら、Gorwth Facto
rs、4:259−268(1993)に開示されるような胎盤増殖因子−2(
PIGF−2);国際公開番号WO90/13649号に開示されるような血管
内皮増殖因子(VEGF);欧州特許EP−506477に開示されるような血
管内皮増殖因子−A(VEGF−A);国際公開番号WO96/39515号に
開示されるような血管内皮増殖因子−2(VEGF−2);血管内皮増殖因子−
B(VEGF−3);国際公開番号WO96/26736号に開示されるような
血管内皮増殖因子B−186(VEGF−B186);国際公開番号WO98/
02543号に開示されるような血管内皮増殖因子−D(VEGF−D);国際
公開番号WO98/07832号に開示されるような血管内皮増殖因子−D(V
EGF−D);およびドイツ国特許DE19639601に開示されるような血
管内皮増殖因子−E(VEGF−E)が挙げられるが、これらに限定されない。
上記の参考文献は、本明細書でその全体が参考として援用される。
【0917】 さらなる実施形態において、本発明の治療剤は、線維芽細胞増殖因子と組み合
わせて投与される。本発明の治療剤とともに投与され得る線維芽細胞増殖因子と
しては、FGF−1、FGF−2、FGF−3、FGF−4、FGF−5、FG
F−6、FGF−7、FGF−8、FGF−9、FGF−10、FGF−11、
FGF−12、FGF−13、FGF−14、およびFGF−15が挙げられる
が、これらに限定されない。
【0918】 さらなる実施形態において、本発明の治療剤は、造血増殖因子と組み合わせて
投与される。本発明の治療剤と共に投与され得る造血増殖因子としては、以下が
挙げられるがこれらに限定されない:顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(
GM−CSF)(サルグラモスチン(sargramostim)、LEUKI
NETM、PROKINETM)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)(フ
ィルグラスチン(filgrastim)、NEUPOGENTM)、マクロフ
ァージコロニー刺激因子(M−CSF、CSF−1)エリトロポイエチン(エポ
エチンα、EPOGENTM、PROCRITTM)、幹細胞因子(SCF、c
−kitリガンド、スチール因子(steel factor))、巨核球コロ
ニー刺激因子、PIXY321(GMCSF/IL−3融合タンパク質)、イン
ターロイキン(特に、IL−1〜IL−12のうちの任意の1つ以上)、インタ
ーフェロンγ、またはトロンボポエチン(thrombopoietin)。
【0919】 特定の実施形態において、本発明の治療剤は、アドレナリン作動遮断薬(例え
ば、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、カルテ
オロール、ラベタロール、メトプロロール、ナドロール、オクスプレノロール、
ペンブトロール、ピンドロール、プロプラノロール、ソタロール、およびチモロ
ールと組み合わせて投与される。
【0920】 別の実施形態において、本発明の治療剤は、抗不整脈薬(例えば、アデノシン
、アミドアロン(amidoarone)、ブレチリウム、ジギタリス、ジゴキ
シン、ジギトキシン、ジリアゼン(diliazem)、ジソピラミド、エスモ
ロール、フレカイニド、リドカイン、メキシレチン、モリシジン(morici
zine)、フェニトイン、プロカインアミド、N−アセチルプロカインアミド
、プロパフェノン、プロプラノロール、キニジン、ソタロール、トカイニド、お
よびベラパミル)と組み合わせて投与される。
【0921】 別の実施形態において、本発明の治療剤は、利尿薬(例えば、カルボニックア
ンヒドラーゼ−阻害剤(例えば、アセタゾラミド、ジクロルフェナミド、および
メタゾルアミド)、浸透圧性利尿薬(例えば、グリセリン、イソソルビド、マン
ニトール、および尿素)、Na−K−2Clシンポートを阻害する利尿薬
(例えば、フロセミド、ブメタニド、アゾセミド、ピレタニド、トリパミド、エ
タクリン酸、ムゾリミン、およびトルセミド)、チアジドおよびチアジド様利尿
薬(例えば、ベンドロフルメチアジド、ベンズチアジド、クロロチアジド、ヒド
ロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、
トリコルメチアジド(trichormethiazide)、クロルタリドン
、インダパミド、メトラゾン、およびキネサゾン(quinethazone)
)、カリウム保持性利尿薬(例えば、アミロライドおよびトリアムテレン)、な
らびに鉱質コルチコイドレセプターアンタゴニスト(例えば、スピロノラクトン
、カンレノン、およびカンレノ酸カリウム)と組み合わせて投与される。
【0922】 1つの実施形態において、本発明の治療剤は、内分泌物および/またはホルモ
ン不均衡障害のための処置と組み合わせて投与される。内分泌物および/または
ホルモン不均衡障害のための処置としては、以下が挙げられるがこれらに限定さ
れない:127I、ヨウ素の放射性同位体(例えば、131Iおよび123I)
;組換え成長ホルモン(例えば、HUMATROPETM(組換えソマトロピン
);成長ホルモンアナログ(例えば、PROTROPINTM(ソマトレム))
;ドーパミンアゴニスト(例えば、PARLODELTM(ブロモクリプチン)
;ソマトスタチンアナログ(例えば、SANDOSTATINTM(オクトレオ
チド);ゴナドトロピン調製物(例えば、PREGNYLTM、A.P.L. およびPROFASITM(絨毛性ゴナドトロピン(CG))、PERGON
ALTM(メノトロピン)、およびMETRODINTM(尿性卵胞性刺激ホル
モン(uFSH));合成ヒトゴナドトロピン放出ホルモン調製物(例えば、F
ACTRELTMおよびLUTREPULSETM(塩酸ゴナドレリン);合成
ゴナドトロピンアゴニスト(例えば、LUPRONTM(酢酸ロイプロリド)、
SUPPRELINTM(酢酸ヒストレリン(histrelin))、SYN
ARELTM(酢酸ナファレリン)、およびZOLADEXTM(酢酸ゴセレリ
ンe);甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンの合成調製物(例えば,RELEFA
CT TRHTMおよびTHYPINONETM(プロチレリン);組換えヒト
TSH(例えば、THYROGENTM);甲状腺ホルモンの天然異性体のナト
リウム塩の合成調製物(例えば、L−T TM、SYNTHROIDTMおよび
LEVOTHROIDTM(レボチロキシンナトリウム)、L−T TM、CY
TOMELTMおよびTRIOSTATTM(リオチロインナトリウム(lio
thyroine sodium))、およびTHYROLARTM(リオトリ
ックス));抗甲状腺化合物(例えば、6−n−プロピルチオウラシル(プロピ
ルチオウラシル)、1−メチル−2−メルカプトイミダゾールおよびTAPAZ
OLETM(メチマゾール)、NEO−MERCAZOLETM(カルビマゾー
ル);β−アドレナリン作動性レセプターアンタゴニスト(例えば、プロプラノ
ロールおよびエスモロール);Ca2+チャネル遮断薬;デキサメタゾンおよび
ヨウ素化放射線造影剤(例えば、TELEPAQUETM(ヨーパン酸(iop
anoic acid))およびORAGRAFINTM(イポダートナトリウ
ム(sodium ipodate))。
【0923】 内分泌物および/またはホルモン不均衡障害のさらなる処置としては、以下が
挙げられるがこれらに限定されない:エストロゲンまたは結合型エストロゲン(
例えば、ESTRACETM(エストラジオール)、ESTINYLTM(エチ
ニルエストラジオール)、PREMARINTM、ESTRATABTM、OR
THO−ESTTM、OGENTMおよびエストロピペート(estropip
ate)(エストロン)、ESTROVISTM(キネストロール)、ESTR
ADERMTM(エストラジオール)、DELESTROGENTMおよびVA
LERGENTM(吉草酸エストラジオール)、DEPO−ESTRADIOL
CYPIONATETMおよびESTROJECT LATM(サイピオン酸
(cypionate)エストラジオール));抗エストロゲン(例えば、NO
LVADEXTM(タモキシフェン)、SEROPHENETMおよびCLOM
IDTM(クロミフェン);プロゲスチン(例えば、DURALUTINTM
カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン)、MPATMおよびDEPO−PROV
ERATM(酢酸メドロキシプロゲステロン)、PROVERATMおよびCY
CRINTM(MPA)、MEGACETM(酢酸メゲストロール)、NORL
UTINTM(ノルエチンドロン)、ならびにNORLUTATETMおよびA
YGESTINTM(酢酸ノルエチンドロン));プロゲステロンインプラント
(例えば、NORPLANT SYSTEMTM(ノルゲストレルの皮下移植物
));抗黄体ホルモン(例えば、RU 486TM(ミフェプリストン);ホル
モン性避妊薬(例えば、ENOVIDTM(ノルエチノドレル+メストラノール
)、PROGESTASERTTM(プロゲステロンを放出する子宮内デバイス
)、LOESTRINTM、BREVICONTM、MODICONTM、GE
NORATM、NELONATM、NORINYLTM、OVACON−35 およびOVACON−50TM(エチニルエストラジオール/ノルエチンドロ
ン)、LEVLENTM、NORDETTETM、TRI−LEVLENTM
よびTRIPHASIL−21TM(エチニルエストラジオール/レボノルゲス
トレル(levonorgestrel)LO/OVRALTMおよびOVRA
TM(エチニルエストラジオール/ノルゲストレル)、DEMULENTM
エチニルエストラジオール/二酢酸エチノジオール)、NORINYLTM、O
RTHO−NOVUMTM、NORETHINTM、GENORATM、および
NELOVATM(ノルエチンドロン/メストラノール)、DESOGENTM およびORTHO−CEPTTM(エチニルエストラジオール/デスゲストレル
)、ORTHO−CYCLENTMおよびORTHO−TRICYCLENTM (エチニルエストラジオール/ノルゲスチメート(norgestimate)
)、MICRONORTMおよびNOR−QDTM(ノルエチンドロン)、なら
びにOVRETTETM(ノルゲストレル))。
【0924】 内分泌物および/またはホルモン不均衡障害のためのさらなる処置としては、
以下が挙げられるが、これらに限定されない:テストステロンエステル類(例え
ば、酢酸メテノロンおよびウンデカン酸テストステロン;非経口および経口アン
ドロゲン(例えば、TESTOJECT−50TM(テストステロン)、TES
TEXTM(プロピオン酸テストステロン)、DELATESTRYLTM(テ
ストステロンエナンタート)、DEPO−TESTOSTERONETM(サイ
ピオン酸テストステロン)、DANOCRINETM(ダナゾール)、HALO
TESTINTM(フルオキシメステロン)、ORETON METHYLTM 、TESTREDTMおよびVIRILONTM(メチルテストステロン)、お
よびOXANDRINTM(オキサンドロロン(oxandrolone));
テストステロン経皮系(例えば、TESTODERMTM);アンドロゲンレセ
プターアンタゴニストおよび5−α−レダクターゼインヒビター(例えば、AN
DROCURTM)(酢酸シプロテロン)、EULEXINTM(フルタミド)
、およびPROSCARTM(フィナステリド);副腎皮質刺激ホルモン調製物
(例えば、CORTROSYNTM(コシントロピン);副腎皮質ステロイドお
よびその合成アナログ(例えば、ACLOVATETM)(ジプロピオン酸アル
クロメタゾン)、CYCLOCORTTM(アムシノニド)、BECLOVEN
TMおよびVANCERILTM(ジプロピオン酸ベクロメタゾン)、CEL
ESTONETM(ベタメタゾン)、BENISONETMおよびUTICOR
TM(安息香酸ベタメタゾン)、DIPROSONETM(ジプロピオン酸ベ
タメタゾン)、CELESTONE PHOSPHATETM(ベタメタゾンリ
ン酸ナトリウム)、CELESTONE SOLUSPANTM(ベタメタゾン
リン酸ナトリウムおよび酢酸塩)、BETA−VALTMおよびVALISON
TM(吉草酸ベタメタゾン)、TEMOVATETM(プロピオン酸クロベタ
ゾール)、CLODERMTM(ピバル酸クロコルトロン)、CORTEFTM およびHYDROCORTONETM(コルチゾール(ヒドロコルチゾン))、
HYDROCORTONE ACETATETM(酢酸コルチゾール(ヒドロコ
ルチゾン))、LOCOIDTM(酪酸コルチゾール(ヒドロコルチゾン))、
HYDROCORTONE PHOSPHATETM(コルチゾール(ヒドロコ
ルチゾン)リン酸ナトリウム)、A−HYDROCORTTMおよびSOLU
CORTEFTM(コルチゾール(ヒドロコルチゾン)コハク酸ナトリウム)、
WESTCORTTM(吉草酸コルチゾール(ヒドロコルチゾン))、CORT
ISONE ACETATETM(酢酸コルチゾン)、DESOWENTMおよ
びTRIDESILONTM(デソニド)、TOPICORTTM(デスオキシ
メタゾン)、DECADRONTM(デキサメタゾン)、DECADRON L
TM(酢酸デキサメタゾン)、DECADRON PHOSPHATETM
よびHEXADROL PHOSPHATETM(デキサメタゾンリン酸ナトリ
ウム、FLORONETMおよびMAXIFLORTM(ジ酢酸ジフロラゾン)
、FLORINEF ACETATETM(酢酸フルドロコルチゾン)、AER
OBIDTMおよびNASALIDETM(フルニソリド)、FLUONID およびSYNALARTM(フルオシノロンアセトニド)、LIDEXTM
フルオシノニド)、FLUOR−OPTMおよびFMLTM(フルオロメトロン
)、CORDRANTM(フルランドレノリド)、HALOGTM(ハルシノニ
ド)、HMS LIZUIFILMTM(メドリゾン)、MEDROLTM(メ
チルプレドニゾロン)、DEPO−MEDROLTMおよびMEDROL AC
ETATETM(酢酸メチルプレドニゾン)、A−METHAPREDTMおよ
びSOLUMEDROLTM(メチルプレドニゾロンコハク酸ナトリウム)、E
LOCONTM(モメタゾンフロエート(memotasone furoat
e))、HALDRONETM(酢酸パラメタゾン)、DELTA−CORTE
TM(プレドニゾロン)、ECONOPREDTM(酢酸プレドニゾロン)、
HYDELTRASOLTM(プレドニゾロンリン酸ナトリウム)、HYDEL
TRA−T.B.ATM(プレドニゾロンテブテート(prednisolon
e tebutate))、DELTASONETM(プレドニゾン)、ARI
STOCORTTMおよびKENACORTTM(トリアムシノロン(tria
mcinolone))、KENALOGTM(トリアムシノロンアセトニド)
、ARISTOCORTTMおよびKENACORT DIACETATETM (トリアムシノロンジアセテート)、ならびにARISTOSPANTM(トリ
アムシノロンヘキサアセトニド);副腎皮質ステロイドの生合成および作用のイ
ンヒビター(例えば、CYTADRENTM(アミノグルテチミド)、NIZO
RALTM(ケトコナゾール)、MODRASTANETM(トリロスタン)、
およびMETOPIRONETM(メチラポン);ウシ、ブタまたはヒトのイン
スリンまたはその混合物;インスリンアナログ;組換えヒトインスリン(例えば
、HUMULINTMおよびNOVOLINTM);経口血糖降下剤(例えば、
ORAMIDETMおよびORINASETM(トルブタミド)、DIABIN
ESETM(クロルプロパミド)、TOLAMIDETMおよびTOLINAS
TM(トラザミド)、DYMELORTM(アセトヘキサミド)、グリベンク
ラミド、MICRONASETM、DIBETATMおよびGLYNASETM (グリブリド)、GLUCOTROLTM(グリピジド)、およびDIAMIC
RONTM(グリクラジド)、GLUCOPHAGETM(メトホルミン)、シ
グリタゾン、ピオグリタゾン、およびα−グルコシダーゼインヒビター;ウシま
たはブタのグルカゴン;ソマトスタチン(例えば、SANDOSTATINTM (オクトレオチド);ならびにジアゾキシド(例えば、PROGLYCEMTM (ジアゾキシド))。
【0925】 1つの実施形態において、本発明の治療剤は、子宮運動性障害のための処置と
共に投与される。子宮運動性障害のための処置としては、以下が挙げられるがこ
れらに限定されない:エストロゲン薬剤(例えば、結合型エストロゲン(例えば
、PREMARIN(登録商標)およびESTRATAB(登録商標))、エス
トラジオール(例えば、CLIMARA(登録商標)およびALORA(登録商
標))、エストロピペート(estropipate)、およびクロロトリアニ
セン);プロゲスチン薬剤(例えば、AMEN(登録商標)(メドロキシプロゲ
ステロン)、MICRONOR(登録商標)(酢酸ノルエチンドロン(nore
thidrone acetate))、PROMETRIUM(登録商標)プ
ロゲステロン、および酢酸メゲストロール);ならびにエストロゲン/プロゲス
テロンの組合せ治療剤(例えば、結合型エストロゲン/メドロキシプロゲステロ
ン(例えば、PREMPROTMおよびPREMPHASE(登録商標))およ
び酢酸ノルエチンドロン/エチニルエストラジオール(例えば、FEMHRT )。
【0926】 さらなる実施形態において、本発明の治療剤は、鉄欠乏症および低色素性貧血
を処置する際に有効な薬物と組み合わせて投与される。これらの薬物としては、
以下が挙げられるがこれらに限定されない:硫酸第一鉄(硫酸鉄、FEOSOL TM )、フマル酸第一鉄(例えば、FEOSTATTM)、グルコン酸第一鉄(
例えば、FERGONTM)、ポリサッカリド−鉄複合体(例えば、NIFER
EXTM)、鉄デキストラン注射剤(例えば、INFEDTM)、硫酸第二銅、
ピロキシジン、リボフラビン、ビタミンB12、シアノコバラミン注射剤(例え
ば、REDISOLTM、RUBRAMIN PCTM)、ヒドロキソコバラミ
ン、葉酸(例えば、FOLVITETM)、ロイコボリン(ホリニン酸、5−C
HOH4PteGlu、シトロボラム因子)またはWELLCOVORIN(ロ
イコボリンのカルシウム塩)、トランスフェリンまたはフェリチン。
【0927】 特定の実施形態において、本発明の治療剤は、精神医学的障害を処置するため
に使用される薬剤と組み合わせて投与される。本発明の治療薬と共に投与され得
る精神医学的薬物としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:抗精神
病薬(例えば、クロルプロマジン、クロルプロチキセン、クロザピン、フルフェ
ナジン、ハロペリドール、ロキサピン、メソリダジン、モリンドン、オランザピ
ン、ペルフェナジン、ピモジド、クエチアピン、リスペリドン、チオリダジン、
チオチキセン、トリフルオペラジン、およびトリフルプロマジン)、抗躁薬(例
えば、カルバマゼピン、ジバルプロックスナトリウム(divalproex
sodium)、炭酸リチウム、およびクエン酸リチウム)、抗うつ薬(例えば
、アミトリプチリン、アモキサピン、ブプロピオン(bupropion(アム
フェブタモン))、シタロプラム、クロミプラミン、デシプラミン、ドキセピン
、フルボキサミン、フルオキセチン、イミプラミン、イソカルボキサジド、マプ
ロチリン、ミルタザピン、ネファゾドン、ノルトリプチリン、パロキセチン、フ
ェネルジン、プロトリプチリン、セルトラリン、トラニルシプロミン、トラゾド
ン、トリミプラミン、およびベンラファキシン)、抗不安薬(例えば、アルプラ
ゾラム、ブスピロン、クロルジアゼポキシド、クロラゼペート、ジアゼパム、ハ
ラゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、およびプラゼパム)、ならびに興奮薬(
例えば、d−アンフェタミン、メチルフェニデート、およびペモリン)。
【0928】 他の実施形態において、本発明の治療剤は、神経学的障害を処置するために使
用される薬剤と組み合わせて投与される。本発明の治療剤と共に投与され得る神
経学的薬剤としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:鎮痙薬(例え
ば、カルバマゼピン、クロナゼパム、エトスクシミド、フェノバルビタール、フ
ェニトイン、プリミドン、バルプロ酸、ジバルプロックスナトリウム、フェルバ
メート、ガバペンチン、ラモトリジン、レベチラセタム、オクスカルバゼピン、
チアガビン(tiagabine)、トピラマート、ゾニサミド、ジアゼパム、
ロラゼパム、およびクロナゼパム)、抗振せん麻痺薬(例えば、レボドパ/カル
ビドパ、セレジリン、アマンチジン(amantidine)、ブロモクリプチ
ン、ペルゴリド、ロピニロール、プラミペキソール、ベンズトロピン;ビペリデ
ン;エトプロパジン;プロシクリジン;トリヘキシフェニジル、トルカポン(t
olcapone))、およびALS治療薬(例えば、リルゾール(riluz
ole))。
【0929】 別の実施形態において、本発明の治療剤は、血管拡張剤および/またはカルシ
ウムチャネル遮断薬と組み合わせて投与される。本発明の治療剤と共に投与され
得る血管拡張剤としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:アンギオ
テンシン変換酵素阻害薬(ACE)インヒビター(例えば、パパベリン、イソク
スプリン、ベナゼプリル、 (実施例18:ホスファターゼ活性についてのアッセイ) プロテインチロシンホスファターゼ(PTPase)活性についてアッセイす
るために、Nishikawaらのアッセイを利用する(Nishikawa,
Yら、J.Biol.Chem.,274:34803〜810(1999))
。簡単には、PTPase活性をNew England Biolabs,I
nc.からのPTPaseキットを使用して測定する。PTPaseのための基
質であるミエリン塩基性タンパク質を、[γ−32P]ATPの存在下でAbl
タンパク質−チロシンキナーゼを用いて複数のチロシン残基でリン酸化する。次
いで、残留ATPを取り除くために一晩透析する。このアッセイを25μlの反
応液中で行う。基質を加える前に、本発明の精製したプロテインチロシンホスフ
ァターゼ(5ng/反応)を化合物と共に30℃で30分間プレインキュベート
する。次に、反応液をγ−32Pで標識したミエリン塩基性タンパク質(約1.
5μg/反応)とともに30℃で20分間インキュベートする。反応を200μ
lの20%トリクロロ酢酸の添加により停止させる。次に、このサンプルを遠心
分離し、そして上清中の放射能をシンチレーションカウンターを使用してカウン
トする。
【0930】 (実施例19:プロテインチロシンホスファターゼと他のタンパク質との相互
作用) 本発明の精製されたプロテインチロシンホスファターゼは、さらに相互作用す
るタンパク質もしくはレセプタータンパク質、または他のシグナル伝達経路タン
パク質の同定、特徴付けおよび精製についての検索ツールである。簡単には、本
発明の標識されたプロテインチロシンホスファターゼは、相互作用する分子の精
製のための試薬として有用である。親和性精製の1つの実施形態において、プロ
テインチロシンホスファターゼは、クロマトグラフィーカラムに共有結合する。
推定の標的細胞由来の無細胞抽出物(例えば、神経細胞または肝細胞)をカラム
に通し、そして適切な親和性を有する分子は、プロテインチロシンホスファター
ゼと結合する。プロテインチロシンホスファターゼ複合体をカラムから回収し、
分離し、そして回収された分子をN末端タンパク質配列決定に供する。次に、ア
ミノ酸配列を使用して、捕捉分子を同定するかまたは適切なcDNAライブラリ
ーから関連する遺伝子をクローニングするための縮重オリゴヌクレオチドプロー
ブを設計する。
【0931】 本発明が前述の説明および実施例において詳細に記載される以外にも実施され
得ることは明らかである。本発明の多数の改変およびバリエーションが、上記の
教示を考慮して可能であり、従って、添付の特許請求の範囲内である。
【0932】 発明の背景、詳細な説明、および実施例において引用される各書類(特許、特
許出願、雑誌文献、要約、実験室マニュアル、書籍、または他の開示を含む)の
全体の開示が、これによって、本明細書中で参考として援用される。さらに、本
明細書と共に提出される配列表のハードコピーおよび対応するコンピューターで
読み取り可能な形式は、両方ともその全体が参考として本明細書中にて援用され
る。
【0933】 本発明の特定のPTPaseポリヌクレオチドおよびポリペプチド(抗体を含
む)は、米国仮出願番号第60/176,306号(これは、その全体が参考と
して本明細書中に援用される)に開示された。さらに、米国仮出願番号第60/
176,306号の配列表のハードコピーおよびコンピューターで読み取り可能
な形式もまた、その全体が参考として本明細書にて援用される。
【0934】
【表6】 ATCC受託番号PTA−1200 2頁 (カナダ) 出願人は、出願に基づきカナダ国特許が発行されるか、あるいは同出願が拒絶
または放棄されて回復され得なくなるかもしくは取り下げられるまでは、特許庁
長官(Commissioner of Patents)が、長官により指名
された独立の専門家に対してのみ出願中で言及された寄託済みの生物学的材料の
サンプルの供与を許可する旨を請求し、出願人は、国際出願の公表のための規則
上の準備が完了する前に、書面によりその旨を国際事務局に告知しなければなら
ない。
【0935】 (ノルウェー) 出願人はここにおいて、出願が(ノルウェー特許庁により)公開に付されるか
あるいは公開を経ずにノルウェー特許庁による決定を受けるまでは、サンプルの
供与は当該技術の専門家に対してのみ行われる旨を、請求する。この旨の請求は
、ノルウェー特許法第22条および第33条(3)に基づき出願が公に利用可能
にされる時点以前に、出願人によりノルウェー特許庁に対してなされるものとす
る。そのような請求が出願人によりなされた場合は、第三者によるサンプルの供
与のいかなる請求においても、利用される専門家を表示するものとする。専門家
は、ノルウェー特許庁により作成された公認専門家のリスト(list of
recognized experts)に記載された任意の者か、あるいは、
個々の場合において出願人により承認された任意の者であり得る。
【0936】 (オーストラリア) 出願人はここにおいて、微生物のサンプルの供与は、特許の付与前において、
あるいは出願の放棄(lapsing)、拒絶あるいは取り下げ前において、発
明に対し利害関係を有さない当業者である対象者(skilled addre
ssee)に対してのみ行われる旨を、告知するものである(オーストラリア国
特許法第3.25(3)号規定)。
【0937】 (フィンランド) 出願人はここにおいて、出願が(特許および統制委員会(National
Board of Patents and Regulations)により
)公開に付されるかあるいは公開を経ずに国立特許および法規委員会による決定
を受けるまでは、サンプルの供与は当該技術の専門家に対してのみ行われる旨を
、請求する。
【0938】 (英国) 出願人はここにおいて、微生物のサンプルは専門家に対してのみ利用可能にさ
れる旨を、請求する。この旨の請求は、出願の国際公表のための規則上の準備が
完了する前に、出願人により国際事務局に対してなされなければならない。 ATCC受託番号PTA−1200 3頁 (デンマーク) 出願人はここにおいて、出願が(デンマーク特許庁により)公開に付されるか
あるいは公開を経ずにデンマーク特許庁による決定を受けるまでは、サンプルの
供与は当該技術の専門家に対してのみ行われる旨を、請求する。この旨の請求は
、デンマーク特許法第22条および第33条(3)に基づき出願が公に利用可能
にされる時点以前に、出願人によりデンマーク特許庁に対してなされるものとす
る。そのような請求が出願人によりなされた場合は、第三者によるサンプルの供
与のいかなる請求においても、利用される専門家を表示するものとする。専門家
は、デンマーク特許庁により作成された公認専門家のリスト(list of
recognized experts)に記載された任意の者か、あるいは、
個々の場合において出願人により承認された任意の者であり得る。
【0939】 (スウェーデン) 出願人はここにおいて、出願が(スウェーデン特許庁により)公開に付される
かあるいは公開を経ずにスウェーデン特許庁による決定を受けるまでは、サンプ
ルの供与は当該技術の専門家に対してのみ行われる旨を、請求する。この旨の請
求は、優先日から16ヶ月が経過するよりも前に、出願人により国際事務局に対
してなされるものとする(好ましくはPCT Applicant’s Gui
deのVolume Iのannex Zに記載された書式PCT/RO/13
4による)。そのような請求が出願人によりなされた場合は、第三者によるサン
プルの供与のいかなる請求においても、利用される専門家を表示するものとする
。専門家は、スウェーデン特許庁により作成された公認専門家のリスト(lis
t of recognized experts)に記載された任意の者か、
あるいは、個々の場合において出願人により承認された任意の者であり得る。
【0940】 (オランダ) 出願人はここにおいて、オランダ特許の発行日まで、あるいは出願が拒絶、取
り下げあるいは放棄(lapsed)される日までは、特許法31F(1)の規
定に基づき、微生物は専門家へのサンプル供与の形でのみ行われる旨を、請求す
る。この旨の請求は、オランダ王国特許法の第22C条または第25条に基づき
出願が公に利用可能にされる日のうちいずれか早い方の日付よりも前に、出願人
によりオランダ工業所有権局に対して提出されるものとする。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 37/06 C12N 1/19 4C084 C07K 16/40 1/21 4H045 C12N 1/15 9/16 B 1/19 C12Q 1/42 1/21 G01N 33/15 Z 5/10 33/50 Z 9/16 33/53 D C12Q 1/42 M G01N 33/15 37/00 102 33/50 C12N 15/00 ZNAA 33/53 5/00 A A61K 37/02 37/00 102 37/48 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 シ, ヤング アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ゲイザースバーグ, ウエスト サイド ドライブ 437, アパートメント 102 (72)発明者 ルーベン, スティーブン エム. アメリカ合衆国 メリーランド 20832, オルネイ, ヘリテイジ ヒルズ ドラ イブ 18528 Fターム(参考) 2G045 AA25 AA35 AA40 BA13 BB20 CA25 CA26 CB01 CB03 CB14 DA12 DA13 DA14 DA36 DA77 FB02 FB03 FB04 FB07 4B024 AA01 AA11 BA11 CA04 DA02 DA05 DA06 DA11 DA12 EA02 EA04 GA11 HA12 4B050 CC03 DD07 LL01 LL03 4B063 QA19 QA20 QQ08 QQ33 QS02 QX02 4B065 AA01X AA57X AA72X AA90X AB01 BA02 CA31 CA44 CA46 4C084 AA02 AA06 AA07 BA01 BA08 BA22 CA18 DC22 NA14 ZB05 ZB08 ZB15 ZC35 4H045 AA11 AA30 BA10 CA40 DA75 EA20 EA50 FA72

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単離された核酸分子であって、以下: (a)配列番号Xに示されるポリヌクレオチド、またはATCC受託番号Zに
    含まれるcDNAによってコードされるポリヌクレオチド; (b)配列番号Yの生物学的に活性なポリペプチドフラグメント、またはAT
    CC受託番号Zに含まれるcDNA配列によってコードされる生物学的に活性な
    ポリペプチドフラグメントをコードする、ポリヌクレオチド; (c)配列番号Yのポリペプチドエピトープ、またはATCC受託番号Zに含
    まれるcDNA配列によってコードされるポリペプチドエピトープをコードする
    、ポリヌクレオチド; (d)(a)〜(c)において特定されるポリヌクレオチドのいずれか1つに
    ストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得るポリヌクレオチドであって、
    ここで、該ポリヌクレオチドは、A残基のみまたはT残基のみのヌクレオチド配
    列を有する核酸分子に、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズしない、ポ
    リヌクレオチド、 からなる群より選択されるポリヌクレオチドを含む、単離された核酸分子。
  2. 【請求項2】 前記ポリヌクレオチドが、可溶性ポリペプチドをコードする
    ヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の単離された核酸分子。
  3. 【請求項3】 前記ポリヌクレオチドが、配列番号Yとして同定される配列
    をコードするヌクレオチド配列、またはATCC受託番号Zに含まれるcDNA
    配列によってコードされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、
    請求項1に記載の単離された核酸分子。
  4. 【請求項4】 前記ポリヌクレオチドが、配列番号Xの全体のヌクレオチド
    配列、またはATCC受託番号Zに含まれるcDNAを含む、請求項1に記載の
    単離された核酸分子。
  5. 【請求項5】 前記ポリヌクレオチドがDNAである、請求項2に記載の単
    離された核酸分子。
  6. 【請求項6】 前記ポリヌクレオチドがRNAである、請求項3に記載の単
    離された核酸分子。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の単離された核酸分子を含む、ベクター。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のベクターを含む、宿主細胞。
  9. 【請求項9】 遺伝子発現を制御する異種調節エレメントに作動可能に連結
    されている請求項1に記載の核酸分子を含む、組換え宿主細胞。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の宿主細胞からコードされたポリペプチド
    を発現する工程、および該ポリペプチドを回収する工程を包含する、ポリペプチ
    ドを産生する方法。
  11. 【請求項11】 単離されたポリペプチドであって、以下: (a)配列番号Yに示されるポリペプチド、またはcDNAによってコードさ
    れるポリペプチド; (b)配列番号Yのポリペプチドフラグメント、またはcDNAによってコー
    ドされるポリペプチド; (c)配列番号Yのポリペプチドエピトープ、またはcDNAによってコード
    されるポリペプチド;および (d)配列番号Yの改変体、 からなる群より選択される配列に少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む、
    単離されたポリペプチド。
  12. 【請求項12】 配列番号Yを有するポリペプチドを含む、請求項11に記
    載の単離されたポリペプチド。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の単離されたポリペプチドに特異的に結
    合する、単離された抗体。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の単離されたポリペプチドを発現する、
    組換え宿主細胞。
  15. 【請求項15】 単離されたポリペプチドを作製する方法であって、以下: (a)該ポリペプチドが発現されるような条件下で、請求項14に記載の組換
    え宿主細胞を培養する工程;および (b)該ポリペプチドを回収する工程、 を包含する、方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の方法によって産生される、ポリペプチ
    ド。
  17. 【請求項17】 医学的状態を予防、処置、または緩和する方法であって、
    請求項1に記載のポリペプチドの治療有効量を、哺乳動物被験体に投与する工程
    を包含する、方法。
  18. 【請求項18】 被験体における病理学的状態、または病理学的状態に対す
    る感受性を診断する方法であって、以下: (a)請求項1に記載のポリヌクレオチドにおける変異の存在または非存在を
    決定する工程;および (b)該変異の存在または非存在に基づいて病理学的状態、または病理学的状
    態に対する感受性を診断する工程、 を包含する、方法。
  19. 【請求項19】 被験体において病理学的状態、または病理学的状態に対す
    る感受性を診断する方法であって、以下: (a)生物学的サンプルにおける請求項11に記載のポリペプチドの発現の存
    在または量を決定する工程;および (b)該ポリペプチドの発現の存在または量に基づいて病理学的状態、または
    病理学的状態に対する感受性を診断する工程、 を包含する、方法。
  20. 【請求項20】 請求項11に記載のポリペプチドに対する結合パートナー
    を同定する方法であって、以下: (a)請求項11に記載のポリペプチドを結合パートナーと接触させる工程;
    および (b)該結合パートナーが該ポリペプチドの活性をもたらすか否かを決定する
    工程、 を包含する、方法。
  21. 【請求項21】 請求項11に記載のポリペプチドの活性を改変する分子を
    スクリーニングする方法であって、以下: (a)該ポリペプチドを、アゴニスト活性またはアンタゴニスト活性を有する
    と疑われる化合物と接触させる工程;および (a)該ポリペプチドの活性についてアッセイする工程; を包含する、方法。
  22. 【請求項22】 医学的状態を予防、処置、または緩和する方法であって、
    請求項11に記載のポリペプチドの治療有効量を、哺乳動物被験体に投与する工
    程を包含する、方法。
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