JP2003506497A - 温度感受性ポリマー - Google Patents
温度感受性ポリマーInfo
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- JP2003506497A JP2003506497A JP2001514004A JP2001514004A JP2003506497A JP 2003506497 A JP2003506497 A JP 2003506497A JP 2001514004 A JP2001514004 A JP 2001514004A JP 2001514004 A JP2001514004 A JP 2001514004A JP 2003506497 A JP2003506497 A JP 2003506497A
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- lactate
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F220/00—Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
- C08F220/02—Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
- C08F220/52—Amides or imides
- C08F220/54—Amides, e.g. N,N-dimethylacrylamide or N-isopropylacrylamide
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/44—Preparation of metal salts or ammonium salts
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08F220/10—Esters
- C08F220/20—Esters of polyhydric alcohols or phenols, e.g. 2-hydroxyethyl (meth)acrylate or glycerol mono-(meth)acrylate
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- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
本発明は、温置によってその溶解特性を変化させることが可能なポリマーを含む組成物に関する。本発明のもう1つの特徴は、そのような温度感受性ポリマーを、生物学的活性を有する化合物の放出システムに利用することである。本発明のポリマーには、変性することが可能な官能基を有するモノマーが含まれる。このモノマーの官能性は、たとえば、加水分解可能な基を存在させることによって、変性することが可能となる。この変性には温置が影響し、ポリマーの水溶解性に変化がもたらされる。本発明に用いられるポリマーには加水分解可能な基が含まれる。その結果、ポリマーの溶解特性、特にその低臨界溶解温度(LCST)が温置によって変化する。
Description
【0001】
本発明は、温置(incubation)によって溶解特性を変化させること
が可能なポリマーを含む組成物に関する。本発明のもう1つの特徴は、そのよう
な温度感受性ポリマーを、生物学的活性を有する化合物の放出システムに利用す
ることである。
が可能なポリマーを含む組成物に関する。本発明のもう1つの特徴は、そのよう
な温度感受性ポリマーを、生物学的活性を有する化合物の放出システムに利用す
ることである。
【0002】
分子生物学およびバイオテクノロジーの分野における急速な進歩により、薬学
的に興味のある多くの製品を大量に製造することが可能となってきた。たとえば
、薬学的に活性なペプチドおよびタンパク質を薬物として、がんのような生命を
脅かすような病気や、各種のウィルス性、細菌性および寄生虫による病気の治療
、糖尿病などの治療、たとえば予防のためのワクチン、あるいは避妊の目的など
において、適切に使用できるようになった。これらのタイプの薬物の優れた生物
学的活性は、他のタイプの医薬品に勝る大きな利点を持っている。また、低分子
量の医薬品、たとえば細胞増殖抑制剤や抗生物質なども、大量に生産できるよう
になった。
的に興味のある多くの製品を大量に製造することが可能となってきた。たとえば
、薬学的に活性なペプチドおよびタンパク質を薬物として、がんのような生命を
脅かすような病気や、各種のウィルス性、細菌性および寄生虫による病気の治療
、糖尿病などの治療、たとえば予防のためのワクチン、あるいは避妊の目的など
において、適切に使用できるようになった。これらのタイプの薬物の優れた生物
学的活性は、他のタイプの医薬品に勝る大きな利点を持っている。また、低分子
量の医薬品、たとえば細胞増殖抑制剤や抗生物質なども、大量に生産できるよう
になった。
【0003】
この急速な進歩を裏付けるものとしては、米国では第IV相のレベルまで上が
ったバイオテクノロジー製品が約275種類あり、さらに、500種類以上の製
品が研究中であるとの報告がある(たとえば、Soeterboek and Verheggen, Phar
m. Weekblad 130, (1995) 670-675を参照されたい)。
ったバイオテクノロジー製品が約275種類あり、さらに、500種類以上の製
品が研究中であるとの報告がある(たとえば、Soeterboek and Verheggen, Phar
m. Weekblad 130, (1995) 670-675を参照されたい)。
【0004】
薬理学的な観点から非常に興味深いと考えられる、(遺伝子組換え)タンパク
質の例としては、インターロイキン、インターフェロン、腫瘍壊死因子(tum
or necrosis factor;TNF)、インスリン、ワクチンに使
用するためのタンパク質、成長ホルモンなどのサイトカインがある。
質の例としては、インターロイキン、インターフェロン、腫瘍壊死因子(tum
or necrosis factor;TNF)、インスリン、ワクチンに使
用するためのタンパク質、成長ホルモンなどのサイトカインがある。
【0005】
タンパク質およびペプチドも含めたタンパク様物質を、本明細書では以下にお
いてタンパク薬物と呼ぶことにするが、これらはその性質上、経口では投与でき
ない。これらの物質は胃腸の消化管で急速に分解されるが、特に雰囲気が酸性で
あったりタンパク分解酵素が存在したりすると、分解されやすいからである。
いてタンパク薬物と呼ぶことにするが、これらはその性質上、経口では投与でき
ない。これらの物質は胃腸の消化管で急速に分解されるが、特に雰囲気が酸性で
あったりタンパク分解酵素が存在したりすると、分解されやすいからである。
【0006】
さらにタンパク薬物類は、そのサイズおよび一般的には極性のために、内皮お
よび上皮のバリアーを通過するのが非常に困難である。
よび上皮のバリアーを通過するのが非常に困難である。
【0007】
以上のような理由から、タンパク薬物は注射などによって非経口的に系に投与
せざるを得ないのだが、これらの物質の持つ薬物動態学的な性質から、この薬物
自体を頻繁に注入する必要がある。その理由は、タンパク様物質が血液循環系か
ら数分の内に消滅してしまうというのが、周知の事実だからである。
せざるを得ないのだが、これらの物質の持つ薬物動態学的な性質から、この薬物
自体を頻繁に注入する必要がある。その理由は、タンパク様物質が血液循環系か
ら数分の内に消滅してしまうというのが、周知の事実だからである。
【0008】
言い換えれば、タンパク薬物が化学的および/または物理的に不安定であって
、一般的にはヒトあるいは動物の体内での半減期が短いために、所望の治療効果
を得るためには、1日数回の注射あるいは、連続的な輸液注入が必要である。こ
のようなタンパク薬物を必要とする患者にとって、これが不便なことであるのは
明らかである。さらに、このような投与するには入院治療を必要とすることが多
く、供給の面で問題がある。
、一般的にはヒトあるいは動物の体内での半減期が短いために、所望の治療効果
を得るためには、1日数回の注射あるいは、連続的な輸液注入が必要である。こ
のようなタンパク薬物を必要とする患者にとって、これが不便なことであるのは
明らかである。さらに、このような投与するには入院治療を必要とすることが多
く、供給の面で問題がある。
【0009】
そのうえ、タンパクの少なくともある種のもの、たとえば現在がんの治療に用
いられているサイトカインのような医薬品では、その治療効果は、腫瘍内または
腫瘍周辺へいかに有効に薬物を送達させるかに大きく依存していると考えられて
いる。そのような場合、薬物活性を必要としている部位に、タンパク薬物を直接
的かつ長時間にわたって、作用させる必要がある。
いられているサイトカインのような医薬品では、その治療効果は、腫瘍内または
腫瘍周辺へいかに有効に薬物を送達させるかに大きく依存していると考えられて
いる。そのような場合、薬物活性を必要としている部位に、タンパク薬物を直接
的かつ長時間にわたって、作用させる必要がある。
【0010】
このようなことから、放出制御の能力を有する薬物送達システムが必要となる
。当業者においては、可溶性ポリマーを含む送達システムがすでに提案されてい
る。そのような送達システムを作ることは、そのような可溶性のポリマーをたと
えば微小粒子の形にして、その中にタンパク薬物を被包させることによって可能
となる。その微小粒子の全体にポリマーを存在させ、タンパク薬物を別のポリマ
ー分子の中に被包せしめておくことができる。その他の方法として、ポリマーで
微小粒子の外側の膜を形成させ、その中にタンパク薬物を入れてもよい。しかし
ながら、このようなシステムをインビトロあるいはインビボで使用しようとする
と、固有の問題がいくつか存在する。第1の問題は、そのような微小粒子の中に
タンパク質を被包させようとすれば、有機溶媒を使わざるをえないということで
ある。第2の問題は、分解時に、酸性の反応生成物ができることが多く、そのた
めにpHが下がる可能性があるということである。低pHおよび有機溶媒のいず
れもが、タンパク質の安定性に影響を及ぼす可能性がある。そのうえ、このよう
なシステムではタンパク質の放出を制御することが困難で、急激に放出されてし
まうかもしれない。
。当業者においては、可溶性ポリマーを含む送達システムがすでに提案されてい
る。そのような送達システムを作ることは、そのような可溶性のポリマーをたと
えば微小粒子の形にして、その中にタンパク薬物を被包させることによって可能
となる。その微小粒子の全体にポリマーを存在させ、タンパク薬物を別のポリマ
ー分子の中に被包せしめておくことができる。その他の方法として、ポリマーで
微小粒子の外側の膜を形成させ、その中にタンパク薬物を入れてもよい。しかし
ながら、このようなシステムをインビトロあるいはインビボで使用しようとする
と、固有の問題がいくつか存在する。第1の問題は、そのような微小粒子の中に
タンパク質を被包させようとすれば、有機溶媒を使わざるをえないということで
ある。第2の問題は、分解時に、酸性の反応生成物ができることが多く、そのた
めにpHが下がる可能性があるということである。低pHおよび有機溶媒のいず
れもが、タンパク質の安定性に影響を及ぼす可能性がある。そのうえ、このよう
なシステムではタンパク質の放出を制御することが困難で、急激に放出されてし
まうかもしれない。
【0011】
本発明者らは、温度感受性ポリマー、特に低臨界溶解温度を有する温度感受性
ポリマーを使用すると、数々の利点があることを見出した。
ポリマーを使用すると、数々の利点があることを見出した。
【0012】
低臨界溶解温度(lower critical solution tem
perature;LCST)を有する温度感受性ポリマーは注目に値する物質
であって、このポリマーはその温度以下では溶解し、それを超えると沈殿する。
温度に対して試料中の固体の量をプロットしたグラフでの変曲点での温度を、こ
の低臨界溶解温度と定義することができる(これは、たとえば、光散乱法を用い
て測定できる)。それとは別な方法として、このLCSTを、ポリマーの沈殿粒
子が認められる最低の温度(「開始点(onset)」温度)と定義することも
可能である。光散乱曲線の例を図1に示した。変曲点温度および開始点温度、そ
れぞれも記入しておいた。
perature;LCST)を有する温度感受性ポリマーは注目に値する物質
であって、このポリマーはその温度以下では溶解し、それを超えると沈殿する。
温度に対して試料中の固体の量をプロットしたグラフでの変曲点での温度を、こ
の低臨界溶解温度と定義することができる(これは、たとえば、光散乱法を用い
て測定できる)。それとは別な方法として、このLCSTを、ポリマーの沈殿粒
子が認められる最低の温度(「開始点(onset)」温度)と定義することも
可能である。光散乱曲線の例を図1に示した。変曲点温度および開始点温度、そ
れぞれも記入しておいた。
【0013】
LCSTポリマーを薬物放出システムに使用すればメリットがあるが、その理
由は、放出がおきる温度、たとえば体温よりも低い温度でそれの調製をすること
が可能だからである。温度を低く保っておくことができるので、放出させる予定
の(タンパク)薬物が変性されたり分解したりする可能性が低い。薬物放出シス
テムにLCSTポリマーを使用するまた別の大きな利点は、薬物送達システムを
水系で担持させることが可能なことで、有害な有機溶媒を使用せずにすむ。さら
に、このLCSTポリマーを分解可能なものとし、および/または、いったん溶
解した形になれば、容易に腎臓で排泄されるようにするように、LCSTポリマ
ーを選択することが可能である。
由は、放出がおきる温度、たとえば体温よりも低い温度でそれの調製をすること
が可能だからである。温度を低く保っておくことができるので、放出させる予定
の(タンパク)薬物が変性されたり分解したりする可能性が低い。薬物放出シス
テムにLCSTポリマーを使用するまた別の大きな利点は、薬物送達システムを
水系で担持させることが可能なことで、有害な有機溶媒を使用せずにすむ。さら
に、このLCSTポリマーを分解可能なものとし、および/または、いったん溶
解した形になれば、容易に腎臓で排泄されるようにするように、LCSTポリマ
ーを選択することが可能である。
【0014】
LCSTポリマーを放出制御システムに使用することについては、たとえば、
米国特許公報第5720976号から周知である。この特許では、活性成分がリ
ポソームに被包された放出システムが開示されている。LCSTポリマーがリポ
ソームの表面にグラフトされている。LCSTポリマー中のそれぞれのモノマー
の比率を選択することにより、このポリマーのLSCT値を調節することができ
る。
米国特許公報第5720976号から周知である。この特許では、活性成分がリ
ポソームに被包された放出システムが開示されている。LCSTポリマーがリポ
ソームの表面にグラフトされている。LCSTポリマー中のそれぞれのモノマー
の比率を選択することにより、このポリマーのLSCT値を調節することができ
る。
【0015】
さらに、国際特許公開公報第92/07881号には、ポリアクリルアミドの
溶解性がアミド基を存在させることで変化し、ここでアミド基が緩衝効果を有し
ていることが開示されている。これ自体は、LCSTではなく、溶解性に関係し
たことであって、この特許ではLCSTについては触れられていない。
溶解性がアミド基を存在させることで変化し、ここでアミド基が緩衝効果を有し
ていることが開示されている。これ自体は、LCSTではなく、溶解性に関係し
たことであって、この特許ではLCSTについては触れられていない。
【0016】
また、欧州特許公開公報第0693508号およびドイツ国特許公開公報第4
023578号には、ある種のポリマーでは、そのポリマー中に存在するコモノ
マーの比率を変化させることによって、その温度感受性に影響を与えることが可
能であるとの記載がある。
023578号には、ある種のポリマーでは、そのポリマー中に存在するコモノ
マーの比率を変化させることによって、その温度感受性に影響を与えることが可
能であるとの記載がある。
【0017】
しかしながら、これらの先行技術文献のいずれにも、本発明で実施するような
方法でLCSTポリマーを変性することができ、ポリマーのLCST値が温置の
途中および温置の結果として変化し、それによって前述のような本発明によるメ
リットが得られる、といったことについては何の教示も示唆もない。
方法でLCSTポリマーを変性することができ、ポリマーのLCST値が温置の
途中および温置の結果として変化し、それによって前述のような本発明によるメ
リットが得られる、といったことについては何の教示も示唆もない。
【0018】
本発明のLCSTポリマーシステムは、化合物のマトリックスへの組込みによ
って、標的指向(targeting)薬物用に使用することが可能であり、該
化合物はシステムを物理化学的または物理的ホーミング方法に適合させる。この
ような方法では、ホーミングデバイス(homing device)が用いら
れるが、これは粒子にしかけた特別な突起であって、それが目標の細胞や組織を
認識する。そのようなホーミングデバイスの例を挙げれば、モノクローナル抗体
またはその断片、成長因子、インスリン、糖構造、トランスフェリンなどがある
。物理化学的な方法では、このホーミングデバイスは、目標の細胞または組織の
表面の特定の構造だけを認識し作用するように設計する。物理的な方法では、こ
のホーミングデバイスは物理的な手段、たとえば局所的な磁場や熱によって目標
の部位に集中するように設計する。これらについては、D.J.A. Crommelin et. a
l. , Adv. Drug. Deliv. Rev. 17 (1995) pp. 49-60を参照されたい。
って、標的指向(targeting)薬物用に使用することが可能であり、該
化合物はシステムを物理化学的または物理的ホーミング方法に適合させる。この
ような方法では、ホーミングデバイス(homing device)が用いら
れるが、これは粒子にしかけた特別な突起であって、それが目標の細胞や組織を
認識する。そのようなホーミングデバイスの例を挙げれば、モノクローナル抗体
またはその断片、成長因子、インスリン、糖構造、トランスフェリンなどがある
。物理化学的な方法では、このホーミングデバイスは、目標の細胞または組織の
表面の特定の構造だけを認識し作用するように設計する。物理的な方法では、こ
のホーミングデバイスは物理的な手段、たとえば局所的な磁場や熱によって目標
の部位に集中するように設計する。これらについては、D.J.A. Crommelin et. a
l. , Adv. Drug. Deliv. Rev. 17 (1995) pp. 49-60を参照されたい。
【0019】
LCSTポリマーを使用したタンパク薬物送達システムは、タンパク薬物をポ
リマーマトリックスの中に入れることで幸便に調製することができる。そのため
には、たとえばそのLCST以下であるために、溶解状態にあるポリマーと、タ
ンパク薬物とを混合する。次いで、たとえばそのLCSTよりも高い温度として
この混合物をポリマーが沈殿するような状態に変えると、それによって、タンパ
ク薬物が、沈殿していくポリマーマトリックスの内部に捉えられ、その結果薬物
送達システムが形成される。
リマーマトリックスの中に入れることで幸便に調製することができる。そのため
には、たとえばそのLCST以下であるために、溶解状態にあるポリマーと、タ
ンパク薬物とを混合する。次いで、たとえばそのLCSTよりも高い温度として
この混合物をポリマーが沈殿するような状態に変えると、それによって、タンパ
ク薬物が、沈殿していくポリマーマトリックスの内部に捉えられ、その結果薬物
送達システムが形成される。
【0020】
タンパク薬物送達システムに使用するためには、使用されるLCSTポリマー
をその臨界溶解温度以下ではなく、それ以上の温度にしておくのが極めて重要で
ある。インビボの温度が、その臨界溶解温度のわずかに下である時だけに、放出
制御システムとして有効に働くからである。当業者には周知のことであり(前述
の文献類を参照のこと)、LCSTポリマーはその組成を変えて変性することが
可能ではあるが、LCSTに関わる選定は投与に先立ってしておかなければなら
ないのは明らかであろう。いったん特定のポリマーが選定されると、そのLCS
Tも決まってしまう。たとえば体温の差または変化の結果で容易に生じうるよう
な、適用温度の変化があれば、その結果として、放出のパターンが変化したり、
急激な放出がおきたりする可能性がある。
をその臨界溶解温度以下ではなく、それ以上の温度にしておくのが極めて重要で
ある。インビボの温度が、その臨界溶解温度のわずかに下である時だけに、放出
制御システムとして有効に働くからである。当業者には周知のことであり(前述
の文献類を参照のこと)、LCSTポリマーはその組成を変えて変性することが
可能ではあるが、LCSTに関わる選定は投与に先立ってしておかなければなら
ないのは明らかであろう。いったん特定のポリマーが選定されると、そのLCS
Tも決まってしまう。たとえば体温の差または変化の結果で容易に生じうるよう
な、適用温度の変化があれば、その結果として、放出のパターンが変化したり、
急激な放出がおきたりする可能性がある。
【0021】
本発明は、放出制御システムに使用するのに好適なポリマーを提供する。それ
により、前述のような利点を有する放出制御システムとして、このポリマーを使
用することができる。
により、前述のような利点を有する放出制御システムとして、このポリマーを使
用することができる。
【0022】
本発明者らが見出したのは、ある種の水溶性ポリマーを化学的に変性させると
、その臨界溶解温度がその場で、つまり、水性の環境においてはインビボ、イン
ビトロのいずれで適用されたかによらず、変化するということである。この変化
には時間依存性がある。本明細書および添付の特許請求の範囲においては、たと
えば加水分解の結果として、臨界温度に変化をもたらすような反応を可能とする
条件下で、水性の環境に置くことを、温置と呼ぶことにする。また、水性の環境
に存在する酵素によってこの温置が影響を受けることもありうる。
、その臨界溶解温度がその場で、つまり、水性の環境においてはインビボ、イン
ビトロのいずれで適用されたかによらず、変化するということである。この変化
には時間依存性がある。本明細書および添付の特許請求の範囲においては、たと
えば加水分解の結果として、臨界温度に変化をもたらすような反応を可能とする
条件下で、水性の環境に置くことを、温置と呼ぶことにする。また、水性の環境
に存在する酵素によってこの温置が影響を受けることもありうる。
【0023】
本発明のポリマーには変性することが可能な官能基を有するモノマーを含んで
いる。このモノマーの官能性は、たとえば、加水分解可能な基の存在によって変
性することが可能となる。この変性は温置による影響を受け、その結果ポリマー
の水溶性特性に変化がもたらされる。
いる。このモノマーの官能性は、たとえば、加水分解可能な基の存在によって変
性することが可能となる。この変性は温置による影響を受け、その結果ポリマー
の水溶性特性に変化がもたらされる。
【0024】
本明細書において、ポリマーについての言及を行った時には、コポリマー、タ
ーポリマーおよびその他のインターポリマーにもあてはまることは理解されたい
。実際のところ、コポリマーおよびターポリマーはさらに利点を有している。す
なわち、これらの場合は、1つのポリマーの中に異なった溶解特性を持つ別のモ
ノマーを含ませることができ、それによって生成するコポリマーの溶解特性(溶
解性そのものや、溶解の温度依存性など)を調節することが可能であるので、最
終の結果に影響をおよぼすパラメータを余分に持っているからである。したがっ
て、本発明では、コポリマーおよびターポリマーを使用すれば、好ましい実施形
態とすることができる。
ーポリマーおよびその他のインターポリマーにもあてはまることは理解されたい
。実際のところ、コポリマーおよびターポリマーはさらに利点を有している。す
なわち、これらの場合は、1つのポリマーの中に異なった溶解特性を持つ別のモ
ノマーを含ませることができ、それによって生成するコポリマーの溶解特性(溶
解性そのものや、溶解の温度依存性など)を調節することが可能であるので、最
終の結果に影響をおよぼすパラメータを余分に持っているからである。したがっ
て、本発明では、コポリマーおよびターポリマーを使用すれば、好ましい実施形
態とすることができる。
【0025】
本発明によるポリマー得るためには、温置によってモノマーの官能性が変化し
、その結果ポリマー全体の溶解性および/または溶解性の温度依存性が変化する
ように、モノマーの性質を選択することが重要である。
、その結果ポリマー全体の溶解性および/または溶解性の温度依存性が変化する
ように、モノマーの性質を選択することが重要である。
【0026】
一つの実施形態としては、温置によってその親水性が変化するように、モノマ
ーを選択する。その結果、温置をすると、ポリマー全体の親水性に変化がおきる
。そのために、ポリマーの溶解性および/または溶解性の温度依存性が変わって
くる。
ーを選択する。その結果、温置をすると、ポリマー全体の親水性に変化がおきる
。そのために、ポリマーの溶解性および/または溶解性の温度依存性が変わって
くる。
【0027】
さらに詳しくは、予想される用途に適したモノマー、たとえば、薬学的に受容
可能なポリマーを生成させるモノマーを選択することによって、本発明による温
度感受性ポリマーが得られるのである。好適なモノマーは、エチレングリコール
、乳酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸およびそれらの誘導体
および置換体からなる群から選択されたモノマーである。これらのモノマーおよ
び/またはその他のモノマーを、適切な条件下で反応させて、これらのモノマー
の1種からのホモポリマー、または、2種以上のモノマーを使用したコポリマー
、ターポリマーまたはその他のポリマーを形成させる。好ましいモノマーを列挙
すれば、N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート(HEMA)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA
)、アクリルアミド(AAm)、グルセリルメタクリレートまたはグリシジルメ
タクリレート(GMA)、グルセリルアクリレートまたはグリシジルアクリレー
ト(GA)、ヒドロキシプロピルメタクリルアミド(HPMAAm)、ジメチル
−アミノエチルメタクリレート(DMAEMA)、およびジメチルアミノエチル
アクリレート(DMAEA)などである。
可能なポリマーを生成させるモノマーを選択することによって、本発明による温
度感受性ポリマーが得られるのである。好適なモノマーは、エチレングリコール
、乳酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸およびそれらの誘導体
および置換体からなる群から選択されたモノマーである。これらのモノマーおよ
び/またはその他のモノマーを、適切な条件下で反応させて、これらのモノマー
の1種からのホモポリマー、または、2種以上のモノマーを使用したコポリマー
、ターポリマーまたはその他のポリマーを形成させる。好ましいモノマーを列挙
すれば、N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート(HEMA)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA
)、アクリルアミド(AAm)、グルセリルメタクリレートまたはグリシジルメ
タクリレート(GMA)、グルセリルアクリレートまたはグリシジルアクリレー
ト(GA)、ヒドロキシプロピルメタクリルアミド(HPMAAm)、ジメチル
−アミノエチルメタクリレート(DMAEMA)、およびジメチルアミノエチル
アクリレート(DMAEA)などである。
【0028】
本発明の好ましい実施形態においては、溶解特性の変化が、ポリマーを形成し
ているモノマーの少なくとも1つの中に存在する基が加水分解されることによっ
て生じる。そのような基は、エステル、アミド、カーボネート、カルバメート、
および無水物基から選択されるのが好ましい。さらにより好ましいのは、そのよ
うな基がラクテート単位を含むもので、それらとしては、モノラクテート、ジラ
クテートまたはオリゴラクテート基などがある。インビボで使用した場合、その
ような基は好適にも、酵素的または化学的に加水分解されやすい基となるのであ
る。エステル基をポリマーに導入するには、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト−モノラクテートのような、適切なモノマーを出発物質として使用する。この
ようなエステル基を持つモノマーは、当業者に周知の方法によって作ることがで
きる。
ているモノマーの少なくとも1つの中に存在する基が加水分解されることによっ
て生じる。そのような基は、エステル、アミド、カーボネート、カルバメート、
および無水物基から選択されるのが好ましい。さらにより好ましいのは、そのよ
うな基がラクテート単位を含むもので、それらとしては、モノラクテート、ジラ
クテートまたはオリゴラクテート基などがある。インビボで使用した場合、その
ような基は好適にも、酵素的または化学的に加水分解されやすい基となるのであ
る。エステル基をポリマーに導入するには、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト−モノラクテートのような、適切なモノマーを出発物質として使用する。この
ようなエステル基を持つモノマーは、当業者に周知の方法によって作ることがで
きる。
【0029】
ポリマーは、モノマーを混合するところから始め、重合反応を実施することに
よって合成する。また、最初にポリマーを作っておいてから、その次に、適当な
基を導入して官能化させることも可能である。本発明による組成物には、ブロッ
クコポリマーまたはターポリマー、ランダムコポリマーまたはターポリマー、ラ
ンダムコポリマーおよびポリマーネットワークであって、それらのポリマーのす
べてがグラフトされていてよく、さらにそれらの混合物が含まれる。
よって合成する。また、最初にポリマーを作っておいてから、その次に、適当な
基を導入して官能化させることも可能である。本発明による組成物には、ブロッ
クコポリマーまたはターポリマー、ランダムコポリマーまたはターポリマー、ラ
ンダムコポリマーおよびポリマーネットワークであって、それらのポリマーのす
べてがグラフトされていてよく、さらにそれらの混合物が含まれる。
【0030】
本発明による組成物の溶解特性は温置によって変化するが、それはたとえば水
性媒体と接触がある場合であって、インビボで使用した場合がその例である。使
用されたポリマーが低臨界溶解温度を示すタイプのものである場合には、同じ温
度範囲の臨界溶解温度を有するポリマーを形成するために、その臨界温度は、好
ましくは、温置前で0℃から100℃までの間である。
性媒体と接触がある場合であって、インビボで使用した場合がその例である。使
用されたポリマーが低臨界溶解温度を示すタイプのものである場合には、同じ温
度範囲の臨界溶解温度を有するポリマーを形成するために、その臨界温度は、好
ましくは、温置前で0℃から100℃までの間である。
【0031】
哺乳動物に適用する場合には、合成した組成物および温置後の組成物のいずれ
においても、本発明によるポリマーは体温前後の臨界温度を有しており、つまり
その温度は、約20〜45℃の間、好ましくは30から42℃の間、最も好まし
くは36から38℃の間である。しかしながら、LCSTの数値が温置をするこ
とによって正常なヒトの体温(典型的には37℃)を横切るものがより好ましく
、したがって、温置前のLCSTが37℃以下、このましくは35℃以下で、温
置後のLCSTが37℃以上、好ましくは38℃以上となるものが好ましい。
においても、本発明によるポリマーは体温前後の臨界温度を有しており、つまり
その温度は、約20〜45℃の間、好ましくは30から42℃の間、最も好まし
くは36から38℃の間である。しかしながら、LCSTの数値が温置をするこ
とによって正常なヒトの体温(典型的には37℃)を横切るものがより好ましく
、したがって、温置前のLCSTが37℃以下、このましくは35℃以下で、温
置後のLCSTが37℃以上、好ましくは38℃以上となるものが好ましい。
【0032】
本発明の好ましい実施形態では、このポリマーを放出制御システム中、あるい
は放出制御システムとして使用する。その例としては、タンパク薬物のような薬
物を制御投与する場合である。
は放出制御システムとして使用する。その例としては、タンパク薬物のような薬
物を制御投与する場合である。
【0033】
本発明の放出制御システムは、医薬品化合物のような生物学的活性を有する化
合物を放出させる場合に使用することが可能で、その医薬品化合物の例を挙げれ
ば、医薬品活性を有するペプチドおよびタンパク質、遺伝物質、たとえば、ヌク
レオチド、プラスミドDNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、栄養素などで
ある。
合物を放出させる場合に使用することが可能で、その医薬品化合物の例を挙げれ
ば、医薬品活性を有するペプチドおよびタンパク質、遺伝物質、たとえば、ヌク
レオチド、プラスミドDNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、栄養素などで
ある。
【0034】
このシステムを使用して遺伝物質、たとえばプラスミドDNAあるいはアンチ
センスオリゴヌクレオチドなどを送達する際には、このLCSTポリマーにはD
MAEMAのようにカチオン基が含まれているのが好ましい。
センスオリゴヌクレオチドなどを送達する際には、このLCSTポリマーにはD
MAEMAのようにカチオン基が含まれているのが好ましい。
【0035】
本発明により得ることが可能な放出制御システムを、ポリマーミセルの形で作
ることもできる。ポリマーミセルは、両親媒性ブロックコポリマーの合成法によ
って作ることが可能であり、その例としては、PEGおよびポリ(β−ベンジル
−L−アスパラギン酸)のAB型ブロックコポリマーがある(G.S. Kwon, M. Na
ito, M. Yokoyama, T. Okana, Y. Sakurai and K. Kataoka, Pharm. Res. 12, (
1995) pp. 192-195)。水性溶媒中では、これらは約20nmの大きさのミセル
を形成する(G.S. Kwon, M. Naito, M. Yokoyama, T. Okana, Y. Sakurai and K
. Kataoka, Langmuir, 9, (1993) pp. 945-949)。これらのミセルの疎水性コア
に薬物、たとえば抗癌剤のアドリアマイシンを担持させることができる。これら
のシステムをインビボで投与すると、アドリアマイシンを担持したミセルが特定
の腫瘍の部分に選択的に集中し、同時に薬物を放出するので、腫瘍細胞を殺すこ
とができる(M. Yokoyama, S. Fukushima, R. Uehara, K. Okamoto, K. Kataoka
, Y. Sakurai and T. Okano, Journal of Controlled Release, 50 (1998) pp.
79-92)。
ることもできる。ポリマーミセルは、両親媒性ブロックコポリマーの合成法によ
って作ることが可能であり、その例としては、PEGおよびポリ(β−ベンジル
−L−アスパラギン酸)のAB型ブロックコポリマーがある(G.S. Kwon, M. Na
ito, M. Yokoyama, T. Okana, Y. Sakurai and K. Kataoka, Pharm. Res. 12, (
1995) pp. 192-195)。水性溶媒中では、これらは約20nmの大きさのミセル
を形成する(G.S. Kwon, M. Naito, M. Yokoyama, T. Okana, Y. Sakurai and K
. Kataoka, Langmuir, 9, (1993) pp. 945-949)。これらのミセルの疎水性コア
に薬物、たとえば抗癌剤のアドリアマイシンを担持させることができる。これら
のシステムをインビボで投与すると、アドリアマイシンを担持したミセルが特定
の腫瘍の部分に選択的に集中し、同時に薬物を放出するので、腫瘍細胞を殺すこ
とができる(M. Yokoyama, S. Fukushima, R. Uehara, K. Okamoto, K. Kataoka
, Y. Sakurai and T. Okano, Journal of Controlled Release, 50 (1998) pp.
79-92)。
【0036】
LCSTを有するポリマーを使用して、ポリマーミセルを設計することもおこ
なわれる。LCST以下の温度では、熱感受性ポリマーはシステムの親水性部分
として作用する(たとえば、N−イソプロピルアクリルアミドおよびスチレンの
AB型ブロックコポリマー;S. Cammas, K. Suzuki, C. Sone, Y. Sakurai, K.
Kataoka, and T. Okano, Journal of Controlled Release, 48 (1997) pp. 157-
164)。また、PNIPAAmがポリマーミセルの疎水性部分を形成しているよ
うな系も報告されている(ポリ(エチレングリコール)およびポリ(N−イソプ
ロピルアクリルアミド)のブロックコポリマー;M.D.C. Topp, P.J. Dijkstra,
H. Talsma and J. Feijen, Macromolecules, 30 (1997), pp. 8518-8520)。P
NIPAAmを担持させた薬物システムを投与してそれが目標の部位に到達する
と、局所的な低体温によって薬物放出が引起こされる。しかしながら、低体温が
すべての組織や器官で簡単にはおきたり技術的に検出できたりするものではない
ので、このシステムの適用には限界がある。
なわれる。LCST以下の温度では、熱感受性ポリマーはシステムの親水性部分
として作用する(たとえば、N−イソプロピルアクリルアミドおよびスチレンの
AB型ブロックコポリマー;S. Cammas, K. Suzuki, C. Sone, Y. Sakurai, K.
Kataoka, and T. Okano, Journal of Controlled Release, 48 (1997) pp. 157-
164)。また、PNIPAAmがポリマーミセルの疎水性部分を形成しているよ
うな系も報告されている(ポリ(エチレングリコール)およびポリ(N−イソプ
ロピルアクリルアミド)のブロックコポリマー;M.D.C. Topp, P.J. Dijkstra,
H. Talsma and J. Feijen, Macromolecules, 30 (1997), pp. 8518-8520)。P
NIPAAmを担持させた薬物システムを投与してそれが目標の部位に到達する
と、局所的な低体温によって薬物放出が引起こされる。しかしながら、低体温が
すべての組織や器官で簡単にはおきたり技術的に検出できたりするものではない
ので、このシステムの適用には限界がある。
【0037】
これらの欠点は、加水分解が可能な基を持つ温度感受性ポリマーを含むブロッ
クに共有結合された親水性ブロックを含むポリマーを使用することによって克服
することができる。そのような親水性のブロックにはポリ(エチレングリコール
)(PEG)を含んでいるのが好ましい。温度感受性ブロックのLCSTが初め
は体温以下である場合には、ポリマーミセルを37℃で形成させる。系の温度感
受性ブロックに存在する側基が加水分解されると、LCSTが上昇し、LCST
が37℃をこえるとミセルが不安定となる。薬物を疎水性のコアに担持させてい
ると、このプロセスによってその放出が決まってくる。これらのシステムはたと
えば、がんの治療、リウマチ、関節炎、感染症および/または炎症の治療に好適
に適用することができる。
クに共有結合された親水性ブロックを含むポリマーを使用することによって克服
することができる。そのような親水性のブロックにはポリ(エチレングリコール
)(PEG)を含んでいるのが好ましい。温度感受性ブロックのLCSTが初め
は体温以下である場合には、ポリマーミセルを37℃で形成させる。系の温度感
受性ブロックに存在する側基が加水分解されると、LCSTが上昇し、LCST
が37℃をこえるとミセルが不安定となる。薬物を疎水性のコアに担持させてい
ると、このプロセスによってその放出が決まってくる。これらのシステムはたと
えば、がんの治療、リウマチ、関節炎、感染症および/または炎症の治療に好適
に適用することができる。
【0038】
以上のように、本発明のポリマーは、どのような組立て方であってもよく、た
とえば、(マルチ)ブロックコポリマー(AB型、ABA型、ABAB型など)
やグラフトコポリマー、ランダムなコポリマーまたはターポリマー、あるいはポ
リマーネットワークなどでよく、これらはすべてグラフトされていてもよい。
とえば、(マルチ)ブロックコポリマー(AB型、ABA型、ABAB型など)
やグラフトコポリマー、ランダムなコポリマーまたはターポリマー、あるいはポ
リマーネットワークなどでよく、これらはすべてグラフトされていてもよい。
【0039】
AB型ブロックコポリマーで、温度感受性のブロックA(たとえば、加水分解
性側基を有するコモノマーと共重合させたNIPAAMm)と水溶性のブロック
B(たとえば、PEG)からなり、LCSTを超えるとミセルを形成するものは
、当業者周知のAB型のブロックコポリマーを作るための方法により得ることが
できる。これらのポリマーは、いわゆるマクロ開始剤を使用することで幸便に調
製することができる。
性側基を有するコモノマーと共重合させたNIPAAMm)と水溶性のブロック
B(たとえば、PEG)からなり、LCSTを超えるとミセルを形成するものは
、当業者周知のAB型のブロックコポリマーを作るための方法により得ることが
できる。これらのポリマーは、いわゆるマクロ開始剤を使用することで幸便に調
製することができる。
【0040】
マクロ開始剤とは高分子量を有する開始剤であって、たとえば4,4’−アゾ
ビス(4−シアノペンタン酸)、(HO−CO−CH2−CH2−C(CH3)(
CN)−N=)2、(ABCPA)のような低分子量の開始剤を、そのカルボキ
シル基を利用して、たとえばPEGをメトキシル化させた化合物(すなわち、C
H3−O−PEG−OH)の末端OH基に結合させることによって合成される。
この方法で、(CH3−O−PEG)2−ABCPAの式を持つ化合物が合成され
る。この目的には通常、分子量が約1500〜6000のPEGが使用される。
分子量が約5000のPEG(PEG5000)を使用して、(PEG5000
)2−ABCPAのマクロ開始剤を作るのが好ましい。この開始剤が熱によって
分解すると、1つのラジカルを持つPEG鎖が生成する。次いでこのラジカルが
モノマー(たとえば、前述のようなNIPAAm/HPMA−ラクテート)の重
合を開始させ、これによってAB型のブロックコポリマーが生成する。水溶液中
では、温度がそのLCSTより高くなると、このようなポリマーはミセル構造を
とる。このようなミセルは、Aブロックの中で加水分解が生じるとLCST(ミ
セルを適用した温度より上の温度、好ましくは体温)が高くなって、不安定とな
る。
ビス(4−シアノペンタン酸)、(HO−CO−CH2−CH2−C(CH3)(
CN)−N=)2、(ABCPA)のような低分子量の開始剤を、そのカルボキ
シル基を利用して、たとえばPEGをメトキシル化させた化合物(すなわち、C
H3−O−PEG−OH)の末端OH基に結合させることによって合成される。
この方法で、(CH3−O−PEG)2−ABCPAの式を持つ化合物が合成され
る。この目的には通常、分子量が約1500〜6000のPEGが使用される。
分子量が約5000のPEG(PEG5000)を使用して、(PEG5000
)2−ABCPAのマクロ開始剤を作るのが好ましい。この開始剤が熱によって
分解すると、1つのラジカルを持つPEG鎖が生成する。次いでこのラジカルが
モノマー(たとえば、前述のようなNIPAAm/HPMA−ラクテート)の重
合を開始させ、これによってAB型のブロックコポリマーが生成する。水溶液中
では、温度がそのLCSTより高くなると、このようなポリマーはミセル構造を
とる。このようなミセルは、Aブロックの中で加水分解が生じるとLCST(ミ
セルを適用した温度より上の温度、好ましくは体温)が高くなって、不安定とな
る。
【0041】
本発明の、NIPAAm/HPMAm−ラクテートコポリマーの場合、NIP
AAm/HPMAm−ラクテートの比の値は、好ましくは5〜80,最も好まし
くは20〜50である。
AAm/HPMAm−ラクテートの比の値は、好ましくは5〜80,最も好まし
くは20〜50である。
【0042】
それとは別に、マクロ開始剤を使用した方法によりABA型のブロックコポリ
マーを合成することも可能であり、その場合は、1官能性の(すなわち、α−メ
トキシ)PEGやその均等物に代えて、α−ω−ヒドロキシルから誘導したマク
ロ開始剤、すなわち、1分子の両末端にABCPA基を持つマクロ開始剤を使用
する。この開始剤が熱により分解すると、2つのラジカルを有するPEG鎖が生
成する。次いでこれらのラジカルが、モノマー(たとえば、NIPAAm/HP
MA−ラクテート)の重合を開始させ、それによりABA型ブロックコポリマー
が生成する。この方法により製造したABA型ブロックコポリマーは、LCST
以下の温度で水に可溶である。ブロックAのLCSTよりも温度が高くなると、
相が分離した系が形成され、ブロックコポリマーの組立て方を選択した結果とし
て、ヒドロゲルが生成する。このヒドロゲルは、ブロックAの中のモノマーに存
在する基が加水分解を受けることによって、ブロックAのLCSTが37℃を超
えて上がっていくと、徐々に溶解しはじめる。これらのシステムは細胞を固定化
するのに特に適しており、バイオテクノロジーや組織工学の分野で使用すること
ができる。上述したような他のシステムと同様に、これらのマクロ開始剤システ
ムもまた、活性成分、特に医薬用タンパク質を放出制御するためのマトリックス
として使用することができる。
マーを合成することも可能であり、その場合は、1官能性の(すなわち、α−メ
トキシ)PEGやその均等物に代えて、α−ω−ヒドロキシルから誘導したマク
ロ開始剤、すなわち、1分子の両末端にABCPA基を持つマクロ開始剤を使用
する。この開始剤が熱により分解すると、2つのラジカルを有するPEG鎖が生
成する。次いでこれらのラジカルが、モノマー(たとえば、NIPAAm/HP
MA−ラクテート)の重合を開始させ、それによりABA型ブロックコポリマー
が生成する。この方法により製造したABA型ブロックコポリマーは、LCST
以下の温度で水に可溶である。ブロックAのLCSTよりも温度が高くなると、
相が分離した系が形成され、ブロックコポリマーの組立て方を選択した結果とし
て、ヒドロゲルが生成する。このヒドロゲルは、ブロックAの中のモノマーに存
在する基が加水分解を受けることによって、ブロックAのLCSTが37℃を超
えて上がっていくと、徐々に溶解しはじめる。これらのシステムは細胞を固定化
するのに特に適しており、バイオテクノロジーや組織工学の分野で使用すること
ができる。上述したような他のシステムと同様に、これらのマクロ開始剤システ
ムもまた、活性成分、特に医薬用タンパク質を放出制御するためのマトリックス
として使用することができる。
【0043】
しかしながら、ABA型ブロックコポリマーも、AB型ブロックコポリマーと
同様に、その他の常用される合成方法によっても同様に調製することが可能であ
ることを付記しておく。
同様に、その他の常用される合成方法によっても同様に調製することが可能であ
ることを付記しておく。
【0044】
本発明のポリマーを標的指向薬物の目的で使用する際には、放出システムを粒
子の形とし、その粒子の平均径を1μm以下、好ましくは100nm以下とする
。実用上の面からは、これらの粒子は通常、数nm以上、たとえば10nm以上
でなければならない。
子の形とし、その粒子の平均径を1μm以下、好ましくは100nm以下とする
。実用上の面からは、これらの粒子は通常、数nm以上、たとえば10nm以上
でなければならない。
【0045】
本発明で使用されるポリマーの例を挙げれば、N−イソプロピルアクリルアミ
ド(NIPAAm)、HEMA−モノラクテートおよびアクリルアミド(AAm
)からのターポリマーがあるが、ここで、NIPAAm/HEMA−モノラクテ
ートおよびAAmモノマーのそれぞれの比率は、たとえば50/20/30にな
るように選択する。コポリマーまたはターポリマーを構成するそれぞれのモノマ
ー比率が、LCSTおよびその温置における変化に影響を及ぼすことは理解され
たい。たとえば哺乳動物に適用するような、一般的な適用においては、その比率
を選んで、温置前のLCSTが体温よりも低く、温置後には体温よりも高くなる
ようにするのが好ましい。したがって、個々のモノマー類の最適な比率は、使用
する原料および目的とする用途によって大きく変わる。この最適値は実験により
決めることが可能であり、それについては後の実施例において説明する。
ド(NIPAAm)、HEMA−モノラクテートおよびアクリルアミド(AAm
)からのターポリマーがあるが、ここで、NIPAAm/HEMA−モノラクテ
ートおよびAAmモノマーのそれぞれの比率は、たとえば50/20/30にな
るように選択する。コポリマーまたはターポリマーを構成するそれぞれのモノマ
ー比率が、LCSTおよびその温置における変化に影響を及ぼすことは理解され
たい。たとえば哺乳動物に適用するような、一般的な適用においては、その比率
を選んで、温置前のLCSTが体温よりも低く、温置後には体温よりも高くなる
ようにするのが好ましい。したがって、個々のモノマー類の最適な比率は、使用
する原料および目的とする用途によって大きく変わる。この最適値は実験により
決めることが可能であり、それについては後の実施例において説明する。
【0046】
本発明における重要な特徴は、温度感受性ポリマーとして加水分解が可能な化
学基を使用することで、それにより、前記のポリマーの溶解特性、詳しくはその
臨界溶解温度、さらに詳しくは低臨界溶解温度(LCST)を変化させることで
ある。
学基を使用することで、それにより、前記のポリマーの溶解特性、詳しくはその
臨界溶解温度、さらに詳しくは低臨界溶解温度(LCST)を変化させることで
ある。
【0047】
低臨界溶解温度を有するポリマーの溶解性を変化させることとは別に、これは
高臨界溶解温度を有するポリマーにも適用することが可能であることも理解され
たい。高臨界溶解温度を有するポリマーは、その臨界温度以上の温度で溶解し、
その臨界温度以下の温度で沈殿する。
高臨界溶解温度を有するポリマーにも適用することが可能であることも理解され
たい。高臨界溶解温度を有するポリマーは、その臨界温度以上の温度で溶解し、
その臨界温度以下の温度で沈殿する。
【0048】
温置が与える影響としては、温置によって臨界温度が上昇しても、下降しても
よい。
よい。
【0049】
本発明の放出制御システムは、水溶性ポリマーを合成することによって調製す
ることが可能である。これはa)加水分解可能な基によってモノマーに官能性を
付与し、b)前記モノマーを、少なくとも1種の別のタイプのモノマーと適切な
比率で、適切な溶媒を使用し、開始剤および/または触媒の存在下で混合し、前
記ポリマーを形成させ、c)前記溶媒を除去しポリマーを溶解させ、d)ポリマ
ーを沈殿させることによって合成され、ステップa)におけるモノマーの官能性
付与は、ステップb)の後でそれらがポリマー中に存在するようにモノマーで実
施されてもよく、次いで、前記水溶性のポリマーを、放出可能な化合物と混合す
ることによってなされる。
ることが可能である。これはa)加水分解可能な基によってモノマーに官能性を
付与し、b)前記モノマーを、少なくとも1種の別のタイプのモノマーと適切な
比率で、適切な溶媒を使用し、開始剤および/または触媒の存在下で混合し、前
記ポリマーを形成させ、c)前記溶媒を除去しポリマーを溶解させ、d)ポリマ
ーを沈殿させることによって合成され、ステップa)におけるモノマーの官能性
付与は、ステップb)の後でそれらがポリマー中に存在するようにモノマーで実
施されてもよく、次いで、前記水溶性のポリマーを、放出可能な化合物と混合す
ることによってなされる。
【0050】
ステップa)のための好適な開始剤や触媒は当業者のよく知るところである。
好適な開始剤の例としては、α,α’−アゾイソブチロニトリル(AIBN)が
挙げられる。好適な触媒の例としては、2−エチルヘキサン酸第一スズ(SnO
ct2)が挙げられる。
好適な開始剤の例としては、α,α’−アゾイソブチロニトリル(AIBN)が
挙げられる。好適な触媒の例としては、2−エチルヘキサン酸第一スズ(SnO
ct2)が挙げられる。
【0051】
放出制御剤としての使用の他に、本発明のポリマーは、各種の用途において各
種の化合物を放出させるためのシステムに使用することが可能であり、たとえば
、洗剤における酵素、着色剤またはその他の添加物、接着剤における接着成分、
農業用途における殺虫剤や養分などに使用できる。さらに別な用途としては、活
性成分を担持させた本発明のポリマーの局部投与があり、たとえば火傷の治療に
用いられる。本発明のポリマーは遺伝物質の送達(DNA送達)にも使用できる
。
種の化合物を放出させるためのシステムに使用することが可能であり、たとえば
、洗剤における酵素、着色剤またはその他の添加物、接着剤における接着成分、
農業用途における殺虫剤や養分などに使用できる。さらに別な用途としては、活
性成分を担持させた本発明のポリマーの局部投与があり、たとえば火傷の治療に
用いられる。本発明のポリマーは遺伝物質の送達(DNA送達)にも使用できる
。
【0052】
以下の実施例において、本発明を説明する。
実施例1
ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド−コ−2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート−モノラクテート)の合成 2−(メタクリロイルオキシ)エチル−モノ−または−オリゴラクテートは、
HEMAを1または複数の乳酸基によってエステル化したものであるが、HEM
AとL−ラクチドとをモル比2:1の割合で使用して合成した。これについては
、Van Dijk-Wolthuis, W.N.E., Tsang, S.K.Y., Kettenes-van den Bosch, J.J.
and Hennink, W.E. による『A New class of Polymerizable Dextrans with Hy
drolyzable Groups: Hydroxyethyl Methacrylated Dextran With and Without O
ligolactate Spacer』(Polymer, 38, 6235-6242, (1997))の記載にしたがった。
レート−モノラクテート)の合成 2−(メタクリロイルオキシ)エチル−モノ−または−オリゴラクテートは、
HEMAを1または複数の乳酸基によってエステル化したものであるが、HEM
AとL−ラクチドとをモル比2:1の割合で使用して合成した。これについては
、Van Dijk-Wolthuis, W.N.E., Tsang, S.K.Y., Kettenes-van den Bosch, J.J.
and Hennink, W.E. による『A New class of Polymerizable Dextrans with Hy
drolyzable Groups: Hydroxyethyl Methacrylated Dextran With and Without O
ligolactate Spacer』(Polymer, 38, 6235-6242, (1997))の記載にしたがった。
【0053】
HEMA(13.02g;100mmol)およびL−ラクチド(7.2g;
50mmol)を窒素雰囲気下、110℃で撹拌し、ラクチドを溶融させた。次
いで触媒量のSnOct2(0.4g、HEMAに対して1モル%、トルエンで
1:1に希釈)を添加し、この混合物を1時間撹拌した。1時間後に、反応混合
物を室温にまで放冷し、不溶性の生成物(おそらく、SnOct2錯体を含む)
を遠心操作により除去した(16000G、5分)。次いで、この透明で粘性の
ある混合物1gをアセトニトリル1cm3に溶解させ、その溶液500μlを分
取用HPLCカラム(エコノスフェア(Econospher)C8、10μm
、250x22mm、アルテック(Alltech)社、イリノイ州)に注入し
た。アクタ(商標)・ピュリファイア(Acta Purifier)システム
(10XT、ファルマシア・バイオテク(Pharmacia Biotech
)社、スウェーデン)を使用した。移動層には59%(w/w)水および41%
(w/w)アセトニトリルを使用し、流量は5cm3/分で、UV検出はλ=2
54nmで行った。クロマトグラムの解析には、ユニコーン(Unicorn)
2.30ソフトウェア(ファルマシア・バイオテク(Pharmacia Bi
otech)社、スウェーデン)を使用した。この条件下では、HEMA、2−
(メタクリロイルオキシ)エチル−ラクテート、および2−(メタクリロイルオ
キシ)エチル−ジ−ラクテートの保持時間はそれぞれ、約16、19および24
分であった。実験毎の相応するフラクションを集め、凍結乾燥した。得られた生
成物を1H−NMRにより調べた(図3参照)。
50mmol)を窒素雰囲気下、110℃で撹拌し、ラクチドを溶融させた。次
いで触媒量のSnOct2(0.4g、HEMAに対して1モル%、トルエンで
1:1に希釈)を添加し、この混合物を1時間撹拌した。1時間後に、反応混合
物を室温にまで放冷し、不溶性の生成物(おそらく、SnOct2錯体を含む)
を遠心操作により除去した(16000G、5分)。次いで、この透明で粘性の
ある混合物1gをアセトニトリル1cm3に溶解させ、その溶液500μlを分
取用HPLCカラム(エコノスフェア(Econospher)C8、10μm
、250x22mm、アルテック(Alltech)社、イリノイ州)に注入し
た。アクタ(商標)・ピュリファイア(Acta Purifier)システム
(10XT、ファルマシア・バイオテク(Pharmacia Biotech
)社、スウェーデン)を使用した。移動層には59%(w/w)水および41%
(w/w)アセトニトリルを使用し、流量は5cm3/分で、UV検出はλ=2
54nmで行った。クロマトグラムの解析には、ユニコーン(Unicorn)
2.30ソフトウェア(ファルマシア・バイオテク(Pharmacia Bi
otech)社、スウェーデン)を使用した。この条件下では、HEMA、2−
(メタクリロイルオキシ)エチル−ラクテート、および2−(メタクリロイルオ
キシ)エチル−ジ−ラクテートの保持時間はそれぞれ、約16、19および24
分であった。実験毎の相応するフラクションを集め、凍結乾燥した。得られた生
成物を1H−NMRにより調べた(図3参照)。
【0054】
1H−NMR 2−(メタクリロイルオキシ)エチル−ラクテート(図3A;
CDCl3): δ 6.11(s、1H、Ha)、5.59(s、1H、Ha')
、4.50〜4.26(m、4H、Hc、Hd)、4.42(q、Jgh=6.9H
z、1H、Hg)、2.80(bs、OHi)、1.94(s、3H、Hb)、1
.40(d、Jgh=6.9Hz、3H、Hh)。
CDCl3): δ 6.11(s、1H、Ha)、5.59(s、1H、Ha')
、4.50〜4.26(m、4H、Hc、Hd)、4.42(q、Jgh=6.9H
z、1H、Hg)、2.80(bs、OHi)、1.94(s、3H、Hb)、1
.40(d、Jgh=6.9Hz、3H、Hh)。
【0055】
1H−NMR 2−(メタクリロイルオキシ)エチル−ジ−ラクテート(図3
B;CDCl3): δ 6.11(s、1H、Ha)、5.59(s、1H、H a' )、5.19(q、1H、He)、4.50〜4.26(m、4H、Hc、Hd
)、4.42(q、Jgh=6.9Hz、1H、Hg)、2.80(bs、OHi)
、1.94(s、3H、Hb)、1.55(d、3H、Hf)、1.45(d、J gh =6.9Hz、3H、Hh)。
B;CDCl3): δ 6.11(s、1H、Ha)、5.59(s、1H、H a' )、5.19(q、1H、He)、4.50〜4.26(m、4H、Hc、Hd
)、4.42(q、Jgh=6.9Hz、1H、Hg)、2.80(bs、OHi)
、1.94(s、3H、Hb)、1.55(d、3H、Hf)、1.45(d、J gh =6.9Hz、3H、Hh)。
【0056】
N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)およびHEMA−モノラク
テートを、NIPAAm/HEMA−モノラクテートの比率が、100/0、9
5/5、90/10、80/20、65/35および50/50(mol/mo
l)となるように混合し、モノマー合計の濃度が0.1g/cm3となるように
1,4−ジオキサンに溶解させた。開始剤としてα、α’−アゾイソブチロニト
リル(AIBN)をモノマー/開始剤の比が250/1となるように添加した。
窒素雰囲気下で、60℃、20時間かけて共重合をさせた。次いで圧力下で溶媒
を除去し、コポリマーをアセトンに溶解(20%(w/v))してから、過剰の
ジエチルエーテル中で沈殿させた。沈殿したポリマーを濾過で単離してから、真
空乾燥機で40℃で乾燥させた。
テートを、NIPAAm/HEMA−モノラクテートの比率が、100/0、9
5/5、90/10、80/20、65/35および50/50(mol/mo
l)となるように混合し、モノマー合計の濃度が0.1g/cm3となるように
1,4−ジオキサンに溶解させた。開始剤としてα、α’−アゾイソブチロニト
リル(AIBN)をモノマー/開始剤の比が250/1となるように添加した。
窒素雰囲気下で、60℃、20時間かけて共重合をさせた。次いで圧力下で溶媒
を除去し、コポリマーをアセトンに溶解(20%(w/v))してから、過剰の
ジエチルエーテル中で沈殿させた。沈殿したポリマーを濾過で単離してから、真
空乾燥機で40℃で乾燥させた。
【0057】
参考例1
ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド−コ−2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート)の合成 参考として使用するために、HEMAモノマーの上にモノラクテートが存在し
ないポリマー、すなわち、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド−コ−2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート)を調製した。出発物質としては、NIPAAm
および2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)を、NIPAAm/H
EMAの比率が、100/0、95/5、90/10、80/20および60/
40となるようにした。合成は実施例1と同様にしておこなった。
レート)の合成 参考として使用するために、HEMAモノマーの上にモノラクテートが存在し
ないポリマー、すなわち、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド−コ−2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート)を調製した。出発物質としては、NIPAAm
および2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)を、NIPAAm/H
EMAの比率が、100/0、95/5、90/10、80/20および60/
40となるようにした。合成は実施例1と同様にしておこなった。
【0058】
実施例2
ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド−コ−2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート−モノラクテート)の加水分解 実施例1で得られた各種のポリマーを、リン酸緩衝食塩水(PBS、pH=7
.2)の中に、LCST以下の温度で、濃度5mg/cm3となるように溶解さ
せた。0.1NのNaOHを添加して、この均一溶液のpHが10.5となるよ
う調整した。この試料を37℃で温置すると、ポリマーの沈殿が生じた。3日後
に、この試料を室温にまで冷却し、0.1NのHClを添加してそのpHを7.
2に調整した。次いで試料を濾過し(FP030/3、ディスポーザブルフィル
ターホルダー、0.2mm;シュライヘル・&・シュエル社(Schleich
er & Schuell GmbH)、ドイツ、ダッセル)、それから、4℃
で水に対して透析した(ダイアリシス・チュービング−ビスキング(Dialy
sis Tubing−Visking)、サイズ 9 InfDia 36/
32”−28.6mm:30M、MWCO−12−14000ダルトン;メディ
セル・インターナショナル社(MEDICELL International
Ltd.)、イギリス、ロンドン)。凍結乾燥をして、加水分解されたポリマ
ーを得た。
レート−モノラクテート)の加水分解 実施例1で得られた各種のポリマーを、リン酸緩衝食塩水(PBS、pH=7
.2)の中に、LCST以下の温度で、濃度5mg/cm3となるように溶解さ
せた。0.1NのNaOHを添加して、この均一溶液のpHが10.5となるよ
う調整した。この試料を37℃で温置すると、ポリマーの沈殿が生じた。3日後
に、この試料を室温にまで冷却し、0.1NのHClを添加してそのpHを7.
2に調整した。次いで試料を濾過し(FP030/3、ディスポーザブルフィル
ターホルダー、0.2mm;シュライヘル・&・シュエル社(Schleich
er & Schuell GmbH)、ドイツ、ダッセル)、それから、4℃
で水に対して透析した(ダイアリシス・チュービング−ビスキング(Dialy
sis Tubing−Visking)、サイズ 9 InfDia 36/
32”−28.6mm:30M、MWCO−12−14000ダルトン;メディ
セル・インターナショナル社(MEDICELL International
Ltd.)、イギリス、ロンドン)。凍結乾燥をして、加水分解されたポリマ
ーを得た。
【0059】
この各種のポリマーのLCSTを静的光散乱法によって分析した。650±5
nmにおける光散乱の大きさを角度90度で測定したが、これには、ルミネセン
ス・スペクトロメータ(Luminescence Spectrometer
)LS50(パーキン・エルマー社(Perkin Elmer Limite
d)、イギリス)を用いた。コポリマーをPBS(pH=7.2)中に濃度が0
.1mg/cm3となるように溶解させて試料を調製した。試料の温度を10℃
から40℃まで、1℃/分の速度で上昇させていった。散乱光の強度を0.2℃
の間隔で測定した。強度−温度の曲線の変曲点をLCST値とみなした。典型的
な例を図1に示した。
nmにおける光散乱の大きさを角度90度で測定したが、これには、ルミネセン
ス・スペクトロメータ(Luminescence Spectrometer
)LS50(パーキン・エルマー社(Perkin Elmer Limite
d)、イギリス)を用いた。コポリマーをPBS(pH=7.2)中に濃度が0
.1mg/cm3となるように溶解させて試料を調製した。試料の温度を10℃
から40℃まで、1℃/分の速度で上昇させていった。散乱光の強度を0.2℃
の間隔で測定した。強度−温度の曲線の変曲点をLCST値とみなした。典型的
な例を図1に示した。
【0060】
温置の前および後におけるポリ(NIPAAm−コ−HEMA−モノラクテー
ト)のLCST値を、参考例のポリマーのLCST値と共に、図2に示した。図
2から、温置によってラクテート基の加水分解がおきるために、ポリ(NIPA
Am−コ−HEMA−モノラクテート)のLCSTが高くなっていることがわか
る。温置後の各種のポリ(NIPAAm−コ−HEMA−モノラクテート)コポ
リマーのLCST値は、ラクテート基が存在しないポリ(NIPAAm−コ−H
EMA)のLCST値に近づいている。このように、LCST値が上昇するのは
、ラクテート基が加水分解されたためである。
ト)のLCST値を、参考例のポリマーのLCST値と共に、図2に示した。図
2から、温置によってラクテート基の加水分解がおきるために、ポリ(NIPA
Am−コ−HEMA−モノラクテート)のLCSTが高くなっていることがわか
る。温置後の各種のポリ(NIPAAm−コ−HEMA−モノラクテート)コポ
リマーのLCST値は、ラクテート基が存在しないポリ(NIPAAm−コ−H
EMA)のLCST値に近づいている。このように、LCST値が上昇するのは
、ラクテート基が加水分解されたためである。
【0061】
実施例3
NIPAAm/HEMA−モノラクテート/アクリルアミドからのターポリマ
ーの合成 N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)、HEMA−モノラクテー
トおよびアクリルアミド(AAm)を、NIPAAm/HEMA−モノラクテー
トおよびAAmの比率が、70/20/10、60/20/10/および、50
/20/30(mol/mol/mol)で、1,4−ジオキサン(容積5ml
)中にモノマー合計の濃度が0.1g/cm3となるように、混合した。開始剤
としてはAIBNを使用した(モノマー250mol/開始剤1mol)。窒素
雰囲気下で、60℃、20時間かけて共重合させた。
ーの合成 N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)、HEMA−モノラクテー
トおよびアクリルアミド(AAm)を、NIPAAm/HEMA−モノラクテー
トおよびAAmの比率が、70/20/10、60/20/10/および、50
/20/30(mol/mol/mol)で、1,4−ジオキサン(容積5ml
)中にモノマー合計の濃度が0.1g/cm3となるように、混合した。開始剤
としてはAIBNを使用した(モノマー250mol/開始剤1mol)。窒素
雰囲気下で、60℃、20時間かけて共重合させた。
【0062】
コモノマーの比率が70/20/10として調製したターポリマーをNIPA
Am/HEMA−モノラクテートポリマー(実施例1)の場合と同様にして単離
した。その他のポリマーは次のようにして単離した。ポリマー溶液に20mlの
水を添加し、得られた混合物を4℃で水に対して透析した。凍結乾燥して、ポリ
マーを得た。
Am/HEMA−モノラクテートポリマー(実施例1)の場合と同様にして単離
した。その他のポリマーは次のようにして単離した。ポリマー溶液に20mlの
水を添加し、得られた混合物を4℃で水に対して透析した。凍結乾燥して、ポリ
マーを得た。
【0063】
参考例3
NIPAAm/HEMA/AAmターポリマーの合成
参考として使用するために、HEMAモノマーの上にモノラクテートが存在し
ないポリマー、すなわちNIPAAm/HEMA/AAmターポリマーを調製し
たが、出発物質のNIPAAm、HEMAおよびAAmを、NIPAAm/HE
MA/AAmの比率が、70/20/10、60/20/20および、50/2
0/30(mol/mol/mol)となるようにした。
ないポリマー、すなわちNIPAAm/HEMA/AAmターポリマーを調製し
たが、出発物質のNIPAAm、HEMAおよびAAmを、NIPAAm/HE
MA/AAmの比率が、70/20/10、60/20/20および、50/2
0/30(mol/mol/mol)となるようにした。
【0064】
合成は実施例3と同様におこない、モノマー合計/AIBNの比は125/1
(mol/mol)とした。実施例3のポリマーの場合と同様にして、透析、凍
結により、ポリマーを単離した。
(mol/mol)とした。実施例3のポリマーの場合と同様にして、透析、凍
結により、ポリマーを単離した。
【0065】
実施例4
NIPAAm/HEMA−モノラクテート/AAmターポリマーの加水分解
実施例3で得られた各種のポリマーの、ラクテート側基を、実施例2に記載さ
れた方法によりの加水分解した。
れた方法によりの加水分解した。
【0066】
この各種のポリマーのLCSTを実施例2に記載したのと同様にして、静的光
散乱法によって測定した。結果を表1にまとめた。
散乱法によって測定した。結果を表1にまとめた。
【0067】
【表1】
【0068】
表1から、体温以下のLCSTを有しているが、側基の加水分解がおきた後に
は体温以上のLCSTとなるようなポリマーを合成できることが判る。このこと
は、このポリマーは最初は37℃の水には溶解しないが、側基(の一部)がいっ
たん加水分解しはじめると徐々に溶解していく、ということを意味している。
は体温以上のLCSTとなるようなポリマーを合成できることが判る。このこと
は、このポリマーは最初は37℃の水には溶解しないが、側基(の一部)がいっ
たん加水分解しはじめると徐々に溶解していく、ということを意味している。
【0069】
実施例5
ポリ(NIPAAm−コ−グリシジルメタクリレート)の加水分解
NIPAAmとグリシジルメタクリレートモノマーとの比率を各種変化させて
、先の実施例と同様にして、ポリ(NIPAAm−コ−グリシジルメタクリレー
ト)を合成した。グリシジルメタクリレートのエポキシ基が加水分解されて対応
するジオール基となり、グリセリルメタクリレート官能基となる。加水分解は硫
酸水溶液を用いて実施した。結果を表2にまとめた。
、先の実施例と同様にして、ポリ(NIPAAm−コ−グリシジルメタクリレー
ト)を合成した。グリシジルメタクリレートのエポキシ基が加水分解されて対応
するジオール基となり、グリセリルメタクリレート官能基となる。加水分解は硫
酸水溶液を用いて実施した。結果を表2にまとめた。
【0070】
【表2】
【0071】
この実施例から、生成するポリマーが好適なLCST値を有するようなモノマ
ーの比率を実験的に求めることが可能であることが判る。
ーの比率を実験的に求めることが可能であることが判る。
【0072】
実施例6
N−(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド−ラクテートの合成
N−(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド(HPMAm)をラクテー
ト基でエステル化したもの(HPAAm−ラクテート)を、実施例1に記載した
HEMA−ラクテートの場合と実質的に同様にして合成した。HPMAm(30
mmol)およびL−ラクチド(30mmol)の混合物を110℃に加熱した
。ついで、触媒量の2−エチルヘキサン酸第一スズ(SnOct2、HPMAm
に対して1mol%)を添加した。重合禁止剤(4−メトキシフェノール、HP
MAmに対して1mol%)を添加した。得られた混合物を110℃で1時間撹
拌してから、室温にまで放冷した。
ト基でエステル化したもの(HPAAm−ラクテート)を、実施例1に記載した
HEMA−ラクテートの場合と実質的に同様にして合成した。HPMAm(30
mmol)およびL−ラクチド(30mmol)の混合物を110℃に加熱した
。ついで、触媒量の2−エチルヘキサン酸第一スズ(SnOct2、HPMAm
に対して1mol%)を添加した。重合禁止剤(4−メトキシフェノール、HP
MAmに対して1mol%)を添加した。得られた混合物を110℃で1時間撹
拌してから、室温にまで放冷した。
【0073】
実施例1に記載した、アクタ(Acta、商標)・ピュリファイアシステムを
使用してHEMA−ラクテートを精製したのと実質的に同様にして、分取用カラ
ムクロマトグラフィ(エコノスフェア(Econosphere)C8、10μ
m、250x22mm、アルテック(Alltech)社、イリノイ州)によっ
て、粗反応混合物から、実質的には純品の、ラクテート基1つをもつHPMAm
(HPMAm−(ラクテート)1)およびラクテート基2つをもつHPMAm(
HPMAm−(ラクテート)2)が得られた。カラムクロマトグラフィ(ストレ
ート相;シリカ60H)を使用することで、HPMAm−(ラクテート)1また
はHPMAm−(ラクテート)2が濃縮された試料を得た。この多分散生成物を
ジクロロメタンに溶解し、カラムの上部にのせ、2%メタノールを含むジクロロ
メタンでカラムを展開すると、濃縮フラクションが得られた。 得られたフラクションの同定には1H−NMRを使用した(溶媒:CDCl3)
。
使用してHEMA−ラクテートを精製したのと実質的に同様にして、分取用カラ
ムクロマトグラフィ(エコノスフェア(Econosphere)C8、10μ
m、250x22mm、アルテック(Alltech)社、イリノイ州)によっ
て、粗反応混合物から、実質的には純品の、ラクテート基1つをもつHPMAm
(HPMAm−(ラクテート)1)およびラクテート基2つをもつHPMAm(
HPMAm−(ラクテート)2)が得られた。カラムクロマトグラフィ(ストレ
ート相;シリカ60H)を使用することで、HPMAm−(ラクテート)1また
はHPMAm−(ラクテート)2が濃縮された試料を得た。この多分散生成物を
ジクロロメタンに溶解し、カラムの上部にのせ、2%メタノールを含むジクロロ
メタンでカラムを展開すると、濃縮フラクションが得られた。 得られたフラクションの同定には1H−NMRを使用した(溶媒:CDCl3)
。
【0074】
各フラクションの純度測定にはHPLC(分析用カラム、リクロスフェア(L
iChrosphere)100 RP−18(5μm、125x4mm内径)
)を使用し、溶離液としては、アセトニトリル/水=5/95(w/w)(溶離
液A)とアセトニトリル/水=95/5(w/w)(溶離液B)とを使用した。
流量は1ml/分で、26分間で100%Aから100%Bになるよう、グラジ
エントをかけた。検出器にはUV検出器を使い、210nmの波長で測定した。
iChrosphere)100 RP−18(5μm、125x4mm内径)
)を使用し、溶離液としては、アセトニトリル/水=5/95(w/w)(溶離
液A)とアセトニトリル/水=95/5(w/w)(溶離液B)とを使用した。
流量は1ml/分で、26分間で100%Aから100%Bになるよう、グラジ
エントをかけた。検出器にはUV検出器を使い、210nmの波長で測定した。
【0075】
実施例7
ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド−コ−N−(2−ヒドロキシプロピル
)メタクリルアミド−ラクテート)の合成 N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)とN−(2−ヒドロキシプ
ロピル)メタクリルアミド−ラクテート(HPMAm−ラクテート)とのコポリ
マーをラジカル重合により調製した。HPMAm−ラクテートは実施例6に記載
したのと同様にして合成し、カラムクロマトグラフィによって精製した。ラクテ
ートのグラフトの平均の長さ(重合度、DP)は3であった(11%がDP1、
48%がDP2、10%がDP3、24%がDP4、残りはDPが4以上)。N
IPAAm/HPMAm−ラクテートの比率は、95/5、90/10、80/
20、65/35および50/50(mol/mol)とした。1,4−ジオキ
サン中のモノマー合計の濃度は0.1g/mlであり、α、α’−アゾイソブチ
ロニトリル(AIBN)を開始剤として使用した(モノマーの全量/開始剤=2
50/1、mol/mol)。窒素雰囲気下で、60℃で20時間かけて共重合
させた。次いで、溶媒を減圧下で除去し、コポリマーをアセトンに溶解(約20
%(w/v))し、過剰のジエチルエーテル中で沈殿させた。沈殿してきたポリ
マーを濾過により単離し、真空乾燥機で40℃で乾燥させた。
)メタクリルアミド−ラクテート)の合成 N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)とN−(2−ヒドロキシプ
ロピル)メタクリルアミド−ラクテート(HPMAm−ラクテート)とのコポリ
マーをラジカル重合により調製した。HPMAm−ラクテートは実施例6に記載
したのと同様にして合成し、カラムクロマトグラフィによって精製した。ラクテ
ートのグラフトの平均の長さ(重合度、DP)は3であった(11%がDP1、
48%がDP2、10%がDP3、24%がDP4、残りはDPが4以上)。N
IPAAm/HPMAm−ラクテートの比率は、95/5、90/10、80/
20、65/35および50/50(mol/mol)とした。1,4−ジオキ
サン中のモノマー合計の濃度は0.1g/mlであり、α、α’−アゾイソブチ
ロニトリル(AIBN)を開始剤として使用した(モノマーの全量/開始剤=2
50/1、mol/mol)。窒素雰囲気下で、60℃で20時間かけて共重合
させた。次いで、溶媒を減圧下で除去し、コポリマーをアセトンに溶解(約20
%(w/v))し、過剰のジエチルエーテル中で沈殿させた。沈殿してきたポリ
マーを濾過により単離し、真空乾燥機で40℃で乾燥させた。
【0076】
参考例7
ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド−コ−N−(2−ヒドロキシプロピル
)メタクリルアミド)の合成 NIPAAmおよびN−(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド(HP
MAm)を出発物質として、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド−コ−N−
(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド)コポリマーを合成したが、NI
PAAm/HPMAmの比率は、95/5、90/10、80/20、65/3
5および50/50(mol/mol)とした。1,4−ジオキサン中のモノマ
ー合計の濃度は0.1g/mlであり、AIBNを開始剤として使用した(モノ
マーの全量/開始剤=250/1、mol/mol)。窒素雰囲気下で、60℃
で20時間かけて共重合させた。
)メタクリルアミド)の合成 NIPAAmおよびN−(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド(HP
MAm)を出発物質として、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド−コ−N−
(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド)コポリマーを合成したが、NI
PAAm/HPMAmの比率は、95/5、90/10、80/20、65/3
5および50/50(mol/mol)とした。1,4−ジオキサン中のモノマ
ー合計の濃度は0.1g/mlであり、AIBNを開始剤として使用した(モノ
マーの全量/開始剤=250/1、mol/mol)。窒素雰囲気下で、60℃
で20時間かけて共重合させた。
【0077】
モノマーの比が95/5および90/10からのポリマーは次のようにして単
離した。すなわち、溶媒を減圧下で除去し、コポリマーをアセトンに溶解(約2
0%(w/v))し、過剰のジエチルエーテル中で沈殿させた。沈殿してきたポ
リマーを濾過により単離し、真空乾燥機で40℃で乾燥させた。
離した。すなわち、溶媒を減圧下で除去し、コポリマーをアセトンに溶解(約2
0%(w/v))し、過剰のジエチルエーテル中で沈殿させた。沈殿してきたポ
リマーを濾過により単離し、真空乾燥機で40℃で乾燥させた。
【0078】
モノマーの比が80/20,65/35および50/50からのポリマーは次
のようにして単離した。すなわち、20mlの蒸留水を添加し、その溶液を10
0℃まで加熱し、ついで0℃まで冷却した。このようにして得られた透明で均一
な溶液を、水に対して徹底的に透析した。ついで、凍結乾燥によりポリマーを得
た。
のようにして単離した。すなわち、20mlの蒸留水を添加し、その溶液を10
0℃まで加熱し、ついで0℃まで冷却した。このようにして得られた透明で均一
な溶液を、水に対して徹底的に透析した。ついで、凍結乾燥によりポリマーを得
た。
【0079】
実施例8
ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド−コ−N−(2−ヒドロキシプロピル
)メタクリルアミド−ラクテート)の加水分解 実施例6からの各種のポリマーを、リン酸緩衝食塩水(PBS、pH=7.2
)の中に、LCST以下の温度で、濃度5mg/mlとなるように溶解させた。
1NのNaOHを添加してこの均一溶液のpHが約11となるよう調整した。こ
の試料を37℃で4〜7日温置した。1日後にはpHの低下が観察され、ポリマ
ー骨格から乳酸が切断されてきていることが示された。次いで試料を約5℃まで
冷却し、それから、4℃で水に対して透析した(ダイアリシス・チュービング−
ビスキング(Dialysis Tubing−Visking)、サイズ 9
InfDia 36/32”−28.6mm:(約)30M、MWCO−12
−14000ダルトン;メディセル・インターナショナル社(MEDICELL
International Ltd.)、イギリス、ロンドン)。凍結乾燥
をして、加水分解されたポリマーを得た。対照として、参考例7のコポリマーも
同様に処理した。結果を表3に示した。
)メタクリルアミド−ラクテート)の加水分解 実施例6からの各種のポリマーを、リン酸緩衝食塩水(PBS、pH=7.2
)の中に、LCST以下の温度で、濃度5mg/mlとなるように溶解させた。
1NのNaOHを添加してこの均一溶液のpHが約11となるよう調整した。こ
の試料を37℃で4〜7日温置した。1日後にはpHの低下が観察され、ポリマ
ー骨格から乳酸が切断されてきていることが示された。次いで試料を約5℃まで
冷却し、それから、4℃で水に対して透析した(ダイアリシス・チュービング−
ビスキング(Dialysis Tubing−Visking)、サイズ 9
InfDia 36/32”−28.6mm:(約)30M、MWCO−12
−14000ダルトン;メディセル・インターナショナル社(MEDICELL
International Ltd.)、イギリス、ロンドン)。凍結乾燥
をして、加水分解されたポリマーを得た。対照として、参考例7のコポリマーも
同様に処理した。結果を表3に示した。
【0080】
【表3】
【0081】
表3から、体温以下のLCSTを有しているが、側基の加水分解がおきた後に
は体温以上のLCSTとなるようなポリマーを合成できることが判る。このこと
は、このポリマーは最初は37℃の水には溶解しないが、側基(の一部)でいっ
たん加水分解が始まると徐々に溶解していく、ということを意味している。この
実施例から、この特定のポリマー(NIPAAm/HPMAm−ラクテート)の
温度依存性を37℃近辺に合わせるためには、NIPAAm/HPMAm−ラク
テートの比率を、5〜50以上、好ましくは20〜50にするべきだということ
が判る。
は体温以上のLCSTとなるようなポリマーを合成できることが判る。このこと
は、このポリマーは最初は37℃の水には溶解しないが、側基(の一部)でいっ
たん加水分解が始まると徐々に溶解していく、ということを意味している。この
実施例から、この特定のポリマー(NIPAAm/HPMAm−ラクテート)の
温度依存性を37℃近辺に合わせるためには、NIPAAm/HPMAm−ラク
テートの比率を、5〜50以上、好ましくは20〜50にするべきだということ
が判る。
【0082】
実施例9
PBS中、pH=7.5における、2−ヒドロキシエチルメタクリレート−モ
ノ(ジ)ラクテート(HEMA−モノ(ジ)ラクテート)の分解反応速度 生理学的な条件下で、加水分解可能な側基を有する不溶性のコポリマーが溶解
性を持つまでに必要な時間は、コポリマーの組成および側鎖での加水分解反応速
度に依存する。したがって、種々のモノマーの分解反応速度を調べた。
ノ(ジ)ラクテート(HEMA−モノ(ジ)ラクテート)の分解反応速度 生理学的な条件下で、加水分解可能な側基を有する不溶性のコポリマーが溶解
性を持つまでに必要な時間は、コポリマーの組成および側鎖での加水分解反応速
度に依存する。したがって、種々のモノマーの分解反応速度を調べた。
【0083】
HEMA−モノラクテートおよびHEMA−ジラクテートを別々にDMSO中
に溶解させて、原液を調製した(10mM、10ml)。次いで、1mlの原液
を9mlの100mMの濃度のPBS(pH=7.5)で希釈した。分解反応は
37℃の水浴に浸けたガラスびん(20ml)の中でおこなった。これらの溶液
から一定の時間ごとに試料(300μl)を抜き出し、1M酢酸緩衝液(pH=
3.4)700μlで希釈することで分解反応の進行を停止させた。HEMA−
モノラクテートの分解については5日間追跡し、HEMA−ジラクテートの分解
については10時間追跡した。
に溶解させて、原液を調製した(10mM、10ml)。次いで、1mlの原液
を9mlの100mMの濃度のPBS(pH=7.5)で希釈した。分解反応は
37℃の水浴に浸けたガラスびん(20ml)の中でおこなった。これらの溶液
から一定の時間ごとに試料(300μl)を抜き出し、1M酢酸緩衝液(pH=
3.4)700μlで希釈することで分解反応の進行を停止させた。HEMA−
モノラクテートの分解については5日間追跡し、HEMA−ジラクテートの分解
については10時間追跡した。
【0084】
それぞれの試料はHPLC(リクロスフェア(LiChrosphere)1
00 RP−18(5μm、125x4mm内径))を用いて分析し、HEMA
−モノラクテート、HEMA−ジラクテート、HEMAおよびMAAc(メタク
リル酸)の濃度を調べた。HEMA−モノラクテートの分析にはアイソクラティ
ック溶離法を用いた(メタノール/水=15/85(w/w)、pH=2(過塩
素酸の添加により調整))。流量は1ml/分であった。注入量は200μlで
あった。検出にはUV検出器を用い、210nmの波長を使用した。
00 RP−18(5μm、125x4mm内径))を用いて分析し、HEMA
−モノラクテート、HEMA−ジラクテート、HEMAおよびMAAc(メタク
リル酸)の濃度を調べた。HEMA−モノラクテートの分析にはアイソクラティ
ック溶離法を用いた(メタノール/水=15/85(w/w)、pH=2(過塩
素酸の添加により調整))。流量は1ml/分であった。注入量は200μlで
あった。検出にはUV検出器を用い、210nmの波長を使用した。
【0085】
HEMA−ジラクテートの分析ではグラジエント法を用いた(溶離液A、メタ
ノール/水=5/95(w/w)、pH=2;溶離液B、メタノール/水=95
/5(w/w)、pH=2)。いずれの溶離液も、過塩素酸を添加してpHの調
整をおこなった。流量は1ml/分で、100%Aから100%Bまで、26分
かけてグラジエントをかけた。いずれの分解反応についても、反応速度定数kob s は、残存するHEMA−モノラクテートまたは時間に対するHEMA−ジラク
テートの自然対数の勾配から計算した。半減期はln2/kobsにより求めた。
表4に結果をまとめている。
ノール/水=5/95(w/w)、pH=2;溶離液B、メタノール/水=95
/5(w/w)、pH=2)。いずれの溶離液も、過塩素酸を添加してpHの調
整をおこなった。流量は1ml/分で、100%Aから100%Bまで、26分
かけてグラジエントをかけた。いずれの分解反応についても、反応速度定数kob s は、残存するHEMA−モノラクテートまたは時間に対するHEMA−ジラク
テートの自然対数の勾配から計算した。半減期はln2/kobsにより求めた。
表4に結果をまとめている。
【0086】
【表4】
【0087】
表4の結果から次のことが言える。
1.HEMA−ジラクテートの安定性はHEMA−モノラクテートのそれの約
1/10と低い。HEMA−ジラクテートからの分解生成物がほぼ完全にHEM
Aだけである(HEMA−モノラクテートとHEMAとの混合物ではない)とい
う事実は、HEMA−ジラクテート中のエステル結合が加水分解に対して同じよ
うな敏感性を持っているわけではないということを示している。OH末端基がい
わゆるバックバイティングメカニズムによって参加し、HEMA−ジラクテート
を分解しHEMAとラクチドとを生成していると説明することも可能である。こ
の後者の化合物は次いで2段階のプロセスを経て、急速に乳酸まで転化される。
1/10と低い。HEMA−ジラクテートからの分解生成物がほぼ完全にHEM
Aだけである(HEMA−モノラクテートとHEMAとの混合物ではない)とい
う事実は、HEMA−ジラクテート中のエステル結合が加水分解に対して同じよ
うな敏感性を持っているわけではないということを示している。OH末端基がい
わゆるバックバイティングメカニズムによって参加し、HEMA−ジラクテート
を分解しHEMAとラクチドとを生成していると説明することも可能である。こ
の後者の化合物は次いで2段階のプロセスを経て、急速に乳酸まで転化される。
【0088】
2.MAA(メタクリル酸)がほとんど検出されないことから、HEMA−モ
ノ/ジ−ラクテート中のメタクリレートのエステル基よりも、ラクテートエスエ
ル結合の方が加水分解を受けやすいということが判る。さらに、HEMA−モノ
/ジ−ラクテートが重合した後でも、ラクテートエステルの加水分解の受けやす
さはモノマーの場合と比較して、実質的には変わらないと考えられる。したがっ
て、生理学的な条件下において加水分解可能な側基を有する不溶性のポリマーが
可溶性になるのに必要な時間を調節し、思いのままにするには、ラクテートグラ
フトの長さが重要なパラメータになる。この場合にも、この不溶−可溶の転化が
、側基の加水分解によってコポリマーのLCSTが体温を横切る時におこさせる
のである。
ノ/ジ−ラクテート中のメタクリレートのエステル基よりも、ラクテートエスエ
ル結合の方が加水分解を受けやすいということが判る。さらに、HEMA−モノ
/ジ−ラクテートが重合した後でも、ラクテートエステルの加水分解の受けやす
さはモノマーの場合と比較して、実質的には変わらないと考えられる。したがっ
て、生理学的な条件下において加水分解可能な側基を有する不溶性のポリマーが
可溶性になるのに必要な時間を調節し、思いのままにするには、ラクテートグラ
フトの長さが重要なパラメータになる。この場合にも、この不溶−可溶の転化が
、側基の加水分解によってコポリマーのLCSTが体温を横切る時におこさせる
のである。
【0089】
この実施例から、本発明はラクテート基でグラフトされたポリマーの不溶/可
溶の転化の反応動力学を調節する方法を提供するものであり、この方法には前記
のポリマーのDSを変化させることが含まれる。たとえば、DSを1から2に変
化させると、ポリマーの分解速度は劇的に低下し、すなわち、約1/10になる
。
溶の転化の反応動力学を調節する方法を提供するものであり、この方法には前記
のポリマーのDSを変化させることが含まれる。たとえば、DSを1から2に変
化させると、ポリマーの分解速度は劇的に低下し、すなわち、約1/10になる
。
【0090】
実施例10
N−(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド−モノ(ジ)ラクテート(
HPMAAm−モノ(ジ)ラクテート)の分解 HPMAAm−モノラクテートおよびHPMAAm−ジラクテートの加水分解
は、HEMA−モノラクテートおよびHEMA−ジラクテートについて述べた方
法(実施例9)を実質的に用いて、評価した。加水分解を加速させるために、試
料を100mMのカーボネート緩衝液の中でpH=9.0、37℃で温置した。
HPMAAm−モノラクテートの分解については13時間、HEMA−ジラクテ
ートの分解については90分間追跡した。それぞれの試料はHPLC(リクロス
フェア(LiChrosphere)100 RP−18(5μm、125x4
mm内径))を用いて分析し、HPMAAm−ジラクテート、HPMAAm−モ
ノラクテート、HPMAAmおよびMMAc(メタクリル酸)の濃度を調べた。
HPMAAm−モノ(ジ)ラクテート)の分解 HPMAAm−モノラクテートおよびHPMAAm−ジラクテートの加水分解
は、HEMA−モノラクテートおよびHEMA−ジラクテートについて述べた方
法(実施例9)を実質的に用いて、評価した。加水分解を加速させるために、試
料を100mMのカーボネート緩衝液の中でpH=9.0、37℃で温置した。
HPMAAm−モノラクテートの分解については13時間、HEMA−ジラクテ
ートの分解については90分間追跡した。それぞれの試料はHPLC(リクロス
フェア(LiChrosphere)100 RP−18(5μm、125x4
mm内径))を用いて分析し、HPMAAm−ジラクテート、HPMAAm−モ
ノラクテート、HPMAAmおよびMMAc(メタクリル酸)の濃度を調べた。
【0091】
グラジエント法を用いた(溶離液A、メタノール/水=5/95(w/w)、
pH=2;溶離液B、メタノール/水=95/5(w/w)、pH=2)。いず
れの溶離液も、過塩素酸を添加してpHの調整をおこなった。流量は1ml/分
で、100%Aから100%Bまで、26分かけてグラジエントをかけた。検出
にはUV検出器をもちい、210nmの波長を使用した。
pH=2;溶離液B、メタノール/水=95/5(w/w)、pH=2)。いず
れの溶離液も、過塩素酸を添加してpHの調整をおこなった。流量は1ml/分
で、100%Aから100%Bまで、26分かけてグラジエントをかけた。検出
にはUV検出器をもちい、210nmの波長を使用した。
【0092】
HPMAAm−モノラクテートおよびHPMAAm−ジラクテートについての
、kobsおよび半減期(t1/2)の数値を表5に示した。
、kobsおよび半減期(t1/2)の数値を表5に示した。
【0093】
【表5】
【0094】
この表から得られる結論は次のようなものである。
1.HEMA−ラクテート化合物に関して実施例9で認められたように、HP
MAm−ジラクテートのほうが加水分解を受けやすい。しかしながら、離れやす
いエステル結合がどれかについては差がある。HEMA−ジラクテートではラク
トイルラクテートが1段で切断されたが、それに対してHPMAm−ジラクテー
トではラクテートとラクトイルラクテートとの両方が切断されている。
MAm−ジラクテートのほうが加水分解を受けやすい。しかしながら、離れやす
いエステル結合がどれかについては差がある。HEMA−ジラクテートではラク
トイルラクテートが1段で切断されたが、それに対してHPMAm−ジラクテー
トではラクテートとラクトイルラクテートとの両方が切断されている。
【0095】
2.pHが7〜9の範囲ではエステルの加水分解はヒドロキシルイオンの触媒
作用を受けるので、pHが7.5におけるkobs(および対応する半減期の値)
は、OH-の反応次数が1次であると仮定して計算することができる。しかしな
がら、いずれのものの半減期も、HEMA−モノラクテートおよびHEMA−ジ
ラクテートの半減期(実施例9)よりは長く、このことは、生理学的な条件下に
おいて加水分解可能な側基を有する不溶性のポリマーが可溶性となるのに必要な
時間を調節し思いのままにするには、加水分解可能なコモノマーの性質が、重要
なパラメータになることを示している。この場合にも、この不溶−可溶の転化が
、側基の加水分解によってコポリマーのLCSTが体温を横切る時におこさせる
のである。
作用を受けるので、pHが7.5におけるkobs(および対応する半減期の値)
は、OH-の反応次数が1次であると仮定して計算することができる。しかしな
がら、いずれのものの半減期も、HEMA−モノラクテートおよびHEMA−ジ
ラクテートの半減期(実施例9)よりは長く、このことは、生理学的な条件下に
おいて加水分解可能な側基を有する不溶性のポリマーが可溶性となるのに必要な
時間を調節し思いのままにするには、加水分解可能なコモノマーの性質が、重要
なパラメータになることを示している。この場合にも、この不溶−可溶の転化が
、側基の加水分解によってコポリマーのLCSTが体温を横切る時におこさせる
のである。
【0096】
実施例11
温度感受性ブロックコポリマーの合成
マクロ開始剤を下記にしたがって合成した。すべてのガラス器具は150℃の
乾燥機の中で少なくとも1時間かけて乾燥させておいた。50mlの丸底フラス
コに、0.4mmolのポリエチレングリコール5000モノメチルエーテル(
PEG5000)、0.2mmolの4,4−アゾビス(4−シアノペンタン酸
)(ABCPA)、0.06mmolの4−(ジメチルアミノ)ピリジニウム−
4−p−トルエンスルホネート(DPTS)、および0.6mmolのN,N’
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)を仕込んだ。フラスコの真空脱気
、窒素注入を3回繰り返した。ついでフラスコをセプタムで密閉してから、3m
lの乾燥溶媒(ジクロロメタン/N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)=1
/1)を注射器を使用して加えた。この混合物を室温で24時間撹拌した。次い
で、反応混合物を濾過し、生成した固形物(ジシクロヘキシル尿素)をジクロロ
メタンで洗浄してから、有機溶媒を合わせて、減圧下で蒸発させた。それから、
生成物をトルエンで抽出して、DPTSを除去し、この溶媒を蒸発させ、ジエチ
ルエーテルで2回目の抽出を行って、残存しているジシクロヘキシル尿素をすべ
て除去した。
乾燥機の中で少なくとも1時間かけて乾燥させておいた。50mlの丸底フラス
コに、0.4mmolのポリエチレングリコール5000モノメチルエーテル(
PEG5000)、0.2mmolの4,4−アゾビス(4−シアノペンタン酸
)(ABCPA)、0.06mmolの4−(ジメチルアミノ)ピリジニウム−
4−p−トルエンスルホネート(DPTS)、および0.6mmolのN,N’
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)を仕込んだ。フラスコの真空脱気
、窒素注入を3回繰り返した。ついでフラスコをセプタムで密閉してから、3m
lの乾燥溶媒(ジクロロメタン/N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)=1
/1)を注射器を使用して加えた。この混合物を室温で24時間撹拌した。次い
で、反応混合物を濾過し、生成した固形物(ジシクロヘキシル尿素)をジクロロ
メタンで洗浄してから、有機溶媒を合わせて、減圧下で蒸発させた。それから、
生成物をトルエンで抽出して、DPTSを除去し、この溶媒を蒸発させ、ジエチ
ルエーテルで2回目の抽出を行って、残存しているジシクロヘキシル尿素をすべ
て除去した。
【0097】
得られた固形生成物を水に溶解し、濾過をおこなって、残存している固体粒子
をすべて除去した。こうして得られた透明で均一な溶液を凍結し、凍結乾燥する
ことによってマクロ開始剤を得た。
をすべて除去した。こうして得られた透明で均一な溶液を凍結し、凍結乾燥する
ことによってマクロ開始剤を得た。
【0098】
この生成物を1H−NMR(CDCl3中)で分析したところ、PEG5000
とABCPAとの比は約2:1となっていた。
とABCPAとの比は約2:1となっていた。
【0099】
このマクロ開始剤をGPCによってさらに分析した。そのために、0.144
gのPEG化したマクロ開始剤と0.001gの4−メトキシフェノールとを蒸
留直後の1,4−ジオキサン5mlに溶解させた。この50μlを、9.95m
lのジクロロメタン(HPLCグレード)で希釈した。このマクロ開始剤溶液を
80℃で24時間加熱した。次いで、この50μlを、9.95mlのジクロロ
メタンで希釈した。こうして得られた試料をGPCにより分析した(ウォーター
ス(Waters)60F型グラジエントポンプ、ウォータース410示差屈折
計、ショーデックス(Shodex)KF−Gプレカラム付きショーデックスK
F80Mカラム)。移動層としては濾過をしたジクロロメタンを使用し、流量は
1ml/分であった。分析は35℃でおこなった。分子量既知の標準ポリスチレ
ンをキャリブレーション用標準として用いた。表6に結果を示した。
gのPEG化したマクロ開始剤と0.001gの4−メトキシフェノールとを蒸
留直後の1,4−ジオキサン5mlに溶解させた。この50μlを、9.95m
lのジクロロメタン(HPLCグレード)で希釈した。このマクロ開始剤溶液を
80℃で24時間加熱した。次いで、この50μlを、9.95mlのジクロロ
メタンで希釈した。こうして得られた試料をGPCにより分析した(ウォーター
ス(Waters)60F型グラジエントポンプ、ウォータース410示差屈折
計、ショーデックス(Shodex)KF−Gプレカラム付きショーデックスK
F80Mカラム)。移動層としては濾過をしたジクロロメタンを使用し、流量は
1ml/分であった。分析は35℃でおこなった。分子量既知の標準ポリスチレ
ンをキャリブレーション用標準として用いた。表6に結果を示した。
【0100】
【表6】
【0101】
表6の結果をNMRのデータとつき合わせると、PEG化したマクロ開始剤が
生成していることがはっきり判った。カップリング反応後には、生成物の分子量
がほぼ2倍になっている。開始剤は80℃の温置後には分解されている。 6 こうして得られたマクロ開始剤を使って、NIPAAmと組み合わせてAB
型のブロックコポリマーを合成した。合成では、0.4gのNIPAAmおよび
0.144gのPEG化マクロ開始剤(PEG5000)2−ABCPA(NI
PAAm:ABCPA=250:1(mol/mol))を5mlの蒸留直後の
1,4−ジオキサンに溶解した。窒素雰囲気下で、80℃で24時間かけて共重
合をさせた。ついで、溶媒を減圧下に除去し、コポリマーをアセトンに溶解(約
20%(w/v))させてから、過剰量のジエチルエーテルの中で沈殿させた。
沈殿したポリマーを濾過により単離し、真空乾燥機中で40℃で乾燥させた。N
MRによる分析では、NIPAAmブロックのMnは12500で、これからP
EG鎖がすべて開始剤として働いたことが推測できる。
生成していることがはっきり判った。カップリング反応後には、生成物の分子量
がほぼ2倍になっている。開始剤は80℃の温置後には分解されている。 6 こうして得られたマクロ開始剤を使って、NIPAAmと組み合わせてAB
型のブロックコポリマーを合成した。合成では、0.4gのNIPAAmおよび
0.144gのPEG化マクロ開始剤(PEG5000)2−ABCPA(NI
PAAm:ABCPA=250:1(mol/mol))を5mlの蒸留直後の
1,4−ジオキサンに溶解した。窒素雰囲気下で、80℃で24時間かけて共重
合をさせた。ついで、溶媒を減圧下に除去し、コポリマーをアセトンに溶解(約
20%(w/v))させてから、過剰量のジエチルエーテルの中で沈殿させた。
沈殿したポリマーを濾過により単離し、真空乾燥機中で40℃で乾燥させた。N
MRによる分析では、NIPAAmブロックのMnは12500で、これからP
EG鎖がすべて開始剤として働いたことが推測できる。
【0102】
得られたブロックコポリマーのミセル形成能をDLS(動的光散乱)法により
調べた。室温では、水とブロックコポリマーとの混合物(1mg/ml)は透明
で均一な溶液であった。37℃(NIPAAmブロックのLCSTより高温側)
で温置した後では、液はやや濁っていた。DLS測定によると、形成されたミセ
ルの大きさは約150nmであった。温度を25℃まで下げると、溶液は再び透
明となり、このミセルが可逆性を持っていることが証明された。対照実験をPN
IPAAmで行うと、目視およびDLS測定のいずれでも、37℃では大きな凝
集物が存在することがわかった。
調べた。室温では、水とブロックコポリマーとの混合物(1mg/ml)は透明
で均一な溶液であった。37℃(NIPAAmブロックのLCSTより高温側)
で温置した後では、液はやや濁っていた。DLS測定によると、形成されたミセ
ルの大きさは約150nmであった。温度を25℃まで下げると、溶液は再び透
明となり、このミセルが可逆性を持っていることが証明された。対照実験をPN
IPAAmで行うと、目視およびDLS測定のいずれでも、37℃では大きな凝
集物が存在することがわかった。
【0103】
この実験では、マクロ開始剤を使用した合成方法を、NIPAAmとの共重合
反応によって示した。この方法はNIPAAmに限定されるものではなく、別の
共重合にも容易に拡張できる(NIPAAmとHEMA−モノ/ジラクテートと
の共重合(たとえば、実施例1を参照)、または、HPMAm−モノ/ジラクテ
ートとの共重合(たとえば、実施例6を参照))。
反応によって示した。この方法はNIPAAmに限定されるものではなく、別の
共重合にも容易に拡張できる(NIPAAmとHEMA−モノ/ジラクテートと
の共重合(たとえば、実施例1を参照)、または、HPMAm−モノ/ジラクテ
ートとの共重合(たとえば、実施例6を参照))。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML,
MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K
E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG
,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,
RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,
AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C
A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM
,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,
GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K
E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS
,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,
MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R
U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM
,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,
YU,ZA,ZW
(71)出願人 ウニフェルシテイト ユトレヒト
Universiteit Utrech
t
オランダ国 ユトレヒト ヘイデルベルフ
ラーン 8
Heidelberglaan 8,Ut
recht,Netherlands
(72)発明者 ヘニンク,ウィルヘルムス エフェルハル
ドゥス
オランダ国 ワッディングスフェーン ザ
イトプラスラーン 120
(72)発明者 ミュルデルス−ネラドフィック,ドラハナ
オランダ国 セルトーヘンボス バイテン
ペペルスドレーフ 115
(72)発明者 ファン ノストルム,コルネリス フラン
シスクス
オランダ国 ニューネン ヘイリフ−クラ
イスヒルデラーン 10
(72)発明者 ヒンリヒス,ワウテル レオナルドゥス
ヨセフ
オランダ国 フロ−ニンゲン ニーウ ブ
レーケルストラート 69
Fターム(参考) 4C076 AA17 BB01 CC29 EE23A
EE24A EE49A FF68
4J100 AJ02P AL08P AL08Q AL08R
AL09P AL09Q AL09R AL10P
AL10Q AL10R AM14P AM15Q
AM15R AM17P AM17Q AM17R
AM21P AM21Q AM21R BA03P
BA03Q BA03R BA29P BA29Q
BA29R CA01 CA04 CA05
DA38 DA39 HA08 HB58 JA50
Claims (20)
- 【請求項1】 水性溶液または水性媒体中で、温置によって変化する低臨界溶
解温度を有することを特徴とする温度感受性ポリマー。 - 【請求項2】 水性溶液または水性媒体中で、温置によって親水性が変化する
ことを特徴とする請求項1記載のポリマー。 - 【請求項3】 ポリマーが、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸
、N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAM)、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート(HEMA)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、アク
リルアミド(AAm)、グルセリルメタクリレートまたはグリシジルメタクリレ
ート(GMA)、グルセリルアクリレートまたはグリシジルアクリレート(GA
)、ヒドロキシプロピルメタクリルアミド(HPMAM)、ジメチル−アミノエ
チルメタクリレート(DMAEMA)、およびジメチルアミノエチルアクリレー
ト(DMAEA)、およびそれらの誘導体または置換体からなる群から選択され
た少なくとも1種のモノマーからなり、前記モノマーの一部が酵素的または化学
的に加水分解可能な基を有することを特徴とする請求項1または2記載のポリマ
ー。 - 【請求項4】 前記群から選択される2種以上のモノマーからのコポリマーま
たはターポリマーであることを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載のポ
リマー。 - 【請求項5】 ブロックコポリマーまたはターポリマー、ランダムコポリマー
またはターポリマー、または、ポリマーネットワークであって、そのポリマーが
随意にグラフトされることを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載のポリ
マー。 - 【請求項6】 加水分解可能な基を含み、それぞれの加水分解可能な基が、エ
ステル、アミド、カーボネート、カルバメートおよび無水物基からなる群から選
択されることを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載のポリマー。 - 【請求項7】 ポリマーが、N−イソプロピルアクリルアミドと2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート−モノラクテートとのコポリマー;N−イソプロピルア
クリルアミドとグリセリルメタクリレートとのコポリマー;N−イソプロピルア
クリルアミド(NIPAAm)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート−モノラ
クテートおよびアクリルアミドのターポリマー;およびそれらの混合物からなる
群から選択されることを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載のポリマー
。 - 【請求項8】 温置の前には哺乳動物の体温よりも低い低臨界溶解温度を有し
、温置の後には哺乳動物の体温よりも高い低臨界溶解温度を有することを特徴と
する先行する請求項のいずれかに記載のポリマー。 - 【請求項9】 先行する請求項のいずれかに記載の温度感受性ポリマーと活性
成分とを含むことを特徴とする放出制御システム。 - 【請求項10】 ポリマーがポリマーミセルの形をとり、該ポリマーミセル中
には親水性ブロックが存在し、該ブロックが好ましくはポリ(エチレングリコー
ル)を含むことを特徴とする請求項9記載の放出制御システム。 - 【請求項11】 薬物と、請求項9または10記載の放出制御システムの粒子
とを含む標的指向薬物であって、該粒子の平均径が100nmより小さいことを
特徴とする標的指向薬物。 - 【請求項12】 ホーミングデバイスを含むことを特徴とする請求項11記載
の標的指向薬物。 - 【請求項13】 2−(メタクリロイルオキシ)エチル−ラクテートおよびそ
のオリゴラクテート、好ましくは2−(メタクリロイルオキシ)エチル−ジラク
テート。 - 【請求項14】 N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)/ヒドロ
キシプロピルメタクリルアミドラクテート(HPMAm−ラクテート)のコポリ
マー。 - 【請求項15】 NIPAAm/HPMAm−ラクテートの比が5〜80、好
ましくは20〜50であることを特徴とする請求項14記載のコポリマー。 - 【請求項16】 温度感受性ポリマーを調製する方法であって、a)加水分解
可能な基によってモノマーに官能性を付与し、b)前記モノマーを、少なくとも
1種の別のタイプのモノマーと、適切な溶媒を使用し、開始剤および/または触
媒の存在下で混合し、前記ポリマーを形成させ、c)前記溶媒を除去しポリマー
を溶解させ、d)ポリマーを沈殿させることによって水溶性ポリマーを合成する
ことを含み、モノマーに官能性を付与するステップa)はステップb)の後に、
ポリマー鎖に組込まれるようにモノマー単位で実施されてもよく、次いで、前記
水溶性のポリマーを、放出可能な化合物と混合することをさらに含むことを特徴
とする方法。 - 【請求項17】 低臨界溶解温度(LCST)を横切るときに、ミセルを形成
することを特徴とするAB型ブロックコポリマー。 - 【請求項18】 低臨界溶解温度(LCST)を横切るときに、ヒドロゲルを
形成することを特徴とするABA型ブロックコポリマー。 - 【請求項19】 所定の置換度(DS)にラクテート基をグラフトさせるポリ
マーの溶解性を調節する方法であって、前記ポリマーのDSを変化させることを
含むことを特徴とする方法。 - 【請求項20】 放出制御システム中の温度感受性ポリマーにおける加水分解
可能な化学基の使用において、該システムは温置の後にポリマーの溶解特性を変
化させるために放出可能な化合物を含むことを特徴とする加水分解可能な化学基
の使用。
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