JP2003321352A - コエンザイムq10含有組成物 - Google Patents
コエンザイムq10含有組成物Info
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Abstract
分散性に劣り、しかも生体吸収性に劣るコエンザイムQ
10を、分離、沈降、凝集、結晶化などを生ずることなく
水中に安定に分散でき、しかも生体に良好に吸収できる
コエンザイムQ10含有組成物の提供。 【解決手段】 コエンザイムQ10と共に、L−グルタミ
ン含有量が少なくとも15質量%で、平均分子量が20
0〜100,000であるペプチドを含有するコエンザ
イムQ10含有組成物。
Description
有組成物に関する。より詳細には、本発明は、水難溶性
で且つ高結晶性であるために水中での分散性に劣り、さ
らには生体による吸収性にも劣るコエンザイムQ10を、
分離、沈降、凝集、結晶化などを生ずることなく水中に
安定に分散させることができ、しかもコエンザイムQ10
の生体による吸収性を向上させたコエンザイムQ10含有
組成物に関する。
90O4、分子量863.36、融点40℃)は、ユビキ
ノン類に属し、2,3−ジメトキシ−5−メチル−ポリ
プレニル−1,4−ベンゾキノンの側鎖のイソプレン単
位の長さ(繰り返し単位数)nが10である化合物であ
る。コエンザイムQ10は、ユビデカレノンまたは補酵素
Q10とも呼ばれ、日本薬局方に記載されている。コエ
ンザイムQ10は、生体内に存在する安全性の高い化合物
であり、補酵素としてミトコンドリア中のアデノシン三
リン酸の生産に必須の成分であるとされている。コエン
ザイムQ10は、安全性に優れ、高い生体活性を有し、生
体の免疫機能を向上させることにより心臓病、高血圧、
リウマチ性弁疾患などに有効であることが知られてい
る。そのため、コエンザイムQ10は、前記したような特
性を活かして、飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料、化
粧品などの用途に用いられている。
溶性であり、しかも高結晶性であるために、乳化した組
成物を調製しにくいという欠点がある。何らかのかたち
で水中に乳化させた場合は、短期間内にコエンザイムQ
10の結晶化が生じて、乳化組成物からの分離、凝集など
が生じ易い。コエンザイムQ10を薬剤や飲食品などに用
いるためには、その効果を高めるためにコエンザイムQ
10を高濃度で含有させる必要があるが、コエンザイムQ
10の前記した水難溶性、高結晶性などの物性によって、
コエンザイムQ10を高濃度で且つ安定した状態で含有す
る薬剤や飲食品などを調製することは従来困難であっ
た。また、コエンザイムQ10は、脂溶性で分子量が大き
い上に、高結晶性であるために、経口、経腸で摂取した
ときに生体による吸収性が劣り、その優れた物性を有効
に生体内で活用しにくいという欠点がある。
ンザイムQ10を、水やその他の水性液体中に、分離、凝
集、結晶化などを生ずることなく、安定に分散させるた
めの方策を提供することである。さらに、本発明の目的
は、コエンザイムQ10の生体での吸収性を向上させるた
めの方策を提供することである。
本発明者らは種々検討を重ねてきた。その結果、コエン
ザイムQ10に対して、特定のペプチド、すなわちL−グ
ルタミン含有量が少なくとも15質量%で、平均分子量
が200〜100,000の範囲にあるペプチドを組み
合わせて用いると、コエンザイムQ10の水性液体での分
散性を向上させることができ、それによってコエンザイ
ムQ10の水性分散液からの分離、沈降、凝集、結晶化な
どを防止できることを見出した。さらに、本発明者ら
は、コエンザイムQ10に対して上記した特定のペプチド
を併用すると、コエンザイムQ10の生体吸収性が向上
し、コエンザイムQ10の有する優れた機能を生体内で有
効に発揮させることが可能であることを見出し、それら
の知見に基づいて本発明を完成した。
ムQ10と共に、L−グルタミン含有量が少なくとも15
質量%で、平均分子量が200〜100,000である
ペプチドを含有することを特徴とするコエンザイムQ10
含有組成物である。
Q10および前記ペプチドの含有割合が、コエンザイムQ
10:前記ペプチド=1:1〜1:1,000(質量比)
である前記した(1)のコエンザイムQ10含有組成物;
および、(3) 飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料ま
たは化粧品用の組成物である前記した(1)または
(2)のコエンザイムQ10含有組成物;である。
する。本発明のコエンザイムQ10含有組成物(以下単に
「組成物」ということがある)では、コエンザイムQ10
として、従来から知られているもののいずれもが使用で
き、その製造方法、起源、取得方法などは何ら限定され
ない。そして、本発明では、コエンザイムQ10と共に、
L−グルタミン含有量が少なくとも15質量%で、平均
分子量が200〜100,000のペプチド(以下これ
を「グルタミンペプチド」ということがある)を用いる
ことが必要である。なお、本明細書において、用語「ペ
プチド」および「グルタミンペプチド」は、天然の蛋白
質を構成するL−アミノ酸から構成されるペプチドを意
味する。故に、用語「L−アミノ酸」または「アミノ
酸」は、天然の蛋白質を構成するL−アミノ酸を意味す
る。
るL−グルタミン含有量が少なくとも15質量%で、平
均分子量が200〜100,000であるペプチドであ
れば特に制限されず、天然または組み換え蛋白質の部分
加水分解物、化学合成または遺伝子工学的に作製したペ
プチド、或いはこれらの組み合わせであってもよい。グ
ルタミンペプチドにおけるL−グルタミン含有量が15
質量%未満であると、コエンザイムQ10の水性液体中で
の分散安定性、結晶析出防止性、生体吸収性が低くな
る。L−グルタミン含有量の上限は特に限定されない
が、60質量%を超えると天然蛋白質からの調製が困難
になるため、入手や調製の容易性および経済性の面から
60質量%であるのが好ましく、20〜40質量%であ
るのがより好ましい。グルタミンペプチド中のL−グル
タミン含有量は、アミド態窒素置換法により測定したア
ミド態窒素含有量から求めたアミド態窒素含有L−アミ
ノ酸含有量に基づく算出法や、グルタミンペプチドが合
成物である場合は合成時におけるL−グルタミンの使用
割合などから求めることができる。
200未満であると、コエンザイムQ10の水性液体中で
の分散安定性、結晶析出防止性、生体吸収性が低くな
り、しかも苦味を呈し味が不良になる。一方、グルタミ
ンペプチドの平均分子量が100,000を超えると、
コエンザイムQ10の水性液体中での分散安定性、結晶析
出防止性、生体吸収性が低下し、しかもグルタミンペプ
チドに水を加えた時に粘稠な塊を形成し、取り扱い性が
劣るようになる。グルタミンペプチドの平均分子量は、
500〜20,000であることが好ましく、1,00
0〜10,000であることがより好ましい。本明細書
でいうグルタミンペプチドの平均分子量は、ゲル濾過法
によって測定したときの平均分子量であり、その詳細に
ついては以下の実施例の項に記載するとおりである。
然の蛋白質を構成するL−アミノ酸からなるために、ヒ
トや動物に対する安全性の点で優れている。本発明で用
いるグルタミンペプチドは、L−グルタミン含有量が少
なくとも15質量%であれば、L−グルタミン以外のL
−アミノ酸の種類およびその組成比などは特に制限され
ない。
品に含まれる蛋白質を加水分解して得られるグルタミン
ペプチド、特に小麦グルテンを加水分解して得られるグ
ルタミンペプチドであるのが、安全性、入手および調製
の容易性、経済性などの点から好ましい。
プチドは、小麦グルテンを、蛋白質分解酵素(プロテア
ーゼ)、酸、アルカリなどを用いて、平均分子量が20
0〜100,000の範囲内にある加水分解物が生成す
るような条件下で加水分解することによって製造するこ
とができる。小麦グルテンは通常25〜50質量%のL
−グルタミンを含有しており、そのため平均分子量が2
00〜100,000の範囲内になるようにして小麦グ
ルテンを加水分解し、必要に応じて分別などを行うこと
により、L−グルタミン含有量が15〜60質量%の範
囲内のグルタミンペプチドを比較的容易に得ることがで
きる。小麦グルテンは水に不溶で且つ水に対する分散性
に劣るが、小麦グルテンを加水分解して得られるグルタ
ミンペプチドは、低分子化しているために水に対する分
散性に優れている。
好ましく用いられる小麦グルテン由来のグルタミンペプ
チドは、例えば、特開平1−47353号公報、特許第
2985193号公報などに記載されているような、プ
ロテアーゼを用いるかまたはプロテアーゼとアミラーゼ
を用いて小麦グルテンを加水分解する方法によって製造
することができる。その際のプロテアーゼとしては、例
えば、ペプシン、トリプシン、キモトリシプシン、ヒイ
ロタケ起源の酸性プロテアーゼ、アスペルギルス起源の
産生プロテアーゼ、パパイン、ブロメラインなどのよう
な種々のプロテアーゼを用いることができる。小麦グル
テンをプロテアーゼで加水分解する際に、アミラーゼを
併用すると、小麦グルテンに含まれている澱粉質や繊維
質等の不純物が分解除去されて、高純度のグルタミンペ
プチドを高収率で得ることができる(前記特許第298
5193号公報を参照)。
ば小麦グルテン由来のグルタミンペプチドは、従来から
既に市販されている(例えば日清ファルマ株式会社製の
「グルタミンペプチドGP−1」、「グルタミンペプチ
ドGP−2」、DMD社製の「グルタミンペプチドGP
A」など)。これらのグルタミンペプチドはそのまま用
いてもよいし、また場合により加水分解、分画などの処
理を施してもよい。
とグルタミンペプチドの含有割合は、組成物の種類、性
状(相形態)、用途、使用形態などに応じて異なり得る
が、一般的には、コエンザイムQ10:グルタミンペプチ
ドの割合が、質量比で、1:1〜1:1,000である
ことが好ましく、1:20〜1:500であることがよ
り好ましい。グルタミンペプチドの割合がコエンザイム
Q10の1質量倍未満であると、コエンザイムQ10を水性
液体中で分離、凝集、固化、結晶化などを防ぎながら安
定に分散させることが困難になり易く、またコエンザイ
ムQ10の生体吸収性の向上効果が得られにくくなる。一
方、グルタミンペプチドの割合がコエンザイムQ10の
1,000質量倍よりも多いと、所要量のコエンザイム
Q10を投与する場合に組成物の投与量が過大になり易
い。
ず、例えば、粉末状混合物、錠剤状組成物、丸剤状組成
物、顆粒状組成物、水性分散液、流動食状組成物、ペー
スト状組成物、湿潤した固形状組成物などのいずれであ
ってもよい。また、本発明の組成物の種類や用途は特に
制限されず、例えば、飲食品(例えばパン、クッキーな
どの炭水化物系食品、お茶類、スープ類、ふりかけ、バ
ター、ジャムなどのスプレッド類、流動食、ジュース
類、ゼリー状飲料など)、医薬品(例えば錠剤、散剤、
液剤、カプセル剤、顆粒剤)、医薬部外品(例えばドリ
ンク)、飼料(動物用飼料、養魚用飼料など)、化粧品
(例えば乳液、クリームなど)の種々の用途に有効に使
用することができる。
およびグルタミンペプチドの含有量は、それぞれの用
途、目的などに応じて適宜調整することができる。ま
た、本発明の組成物は、さらにその種類や用途に応じ
て、他の成分を適宜含有することができる。
にグルタミンペプチドを含有していることにより、水難
溶性で結晶化し易いコエンザイムQ10が、水性液体中に
安定に分散するようになって、水性分散液からコエンザ
イムQ10の分離、沈降、凝集、結晶化による析出などが
防止される。しかも、コエンザイムQ10に対してグルタ
ミンペプチドを併用することによって、コエンザイムQ
10の生体吸収性が向上し、コエンザイムQ10の有する優
れた機能が生体内で有効に発揮されるようになる。その
上、コエンザイムQ10の分散安定化および生体吸収性の
向上のために用いるグルタミンペプチド自体が、低分子
化されていて、消化性の向上したアミノ酸源用の栄養成
分としても機能し、さらには肝機能の向上剤、免疫機能
賦活剤などしても機能する。そのため、コエンザイムQ
10と共にグルタミンペプチドを含有する本発明の組成物
は、全体として極めて優れた種々の作用効果を有する。
るが、本発明は以下の例により何ら限定されない。以下
の例で用いたグルタミンペプチドの平均分子量、グルタ
ミンペプチドにおけるグルタミン含有量は次の方法で測
定した。
タミンペプチドの水溶液を孔径0.45μmのメンブラ
ンフィルターで濾過し、ゲル濾過にて測定した。カラム
として、日本バイオラッドラボラトリーズ社製「バイオ
シルSEC125−5」を使用した。測定条件は、測定
波長280nm、溶出液0.2mMリン酸緩衝液(pH
6.0、0.1%SDS)、流速0.2ml/minで
あった。また、分子量の標準として、オボアルブミン
(分子量44kDa)、ミオグロブリン(分子量17k
Da)およびビタミンB12(分子量1.35kDa)
を使用した。
量: (1) 蛋白質を構成する20種類のアミノ酸のうち
で、アミド態窒素を含有するアミノ酸は、グルタミンと
アスパラギンの2つである。プロテインデーターベース
であるSwiss−Protにより小麦蛋白質における
グルタミン(Gln)とアスパラギン(Asn)の含有比率
(質量比)を調べると、高分子量グルテニン(ID:G
LT3_WHEAT)ではGln:Asn=291:0(G
lnが100質量%)であり、低分子量グルテニン(I
D:GLTB_WHEAT)ではGln:Asn=96:2
(Glnが98質量%)であり、α,β−グリアジン(I
D:GAD7_WHEAT)ではGln:Asn=92:5
(Glnが95質量%)であり、いずれの小麦蛋白質にお
いても、そこに含まれるアミド態窒素含有アミノ酸のう
ちの95質量%以上がグルタミンによって占められてい
る。 (2) そこで、以下の例では、グルタミンペプチドに
含まれるアミド態窒素の含有量を、Wilcoxによる
化学物質中のアミドの定量法[Meth.Enzymo
l.,11,36−65(1967)]に従って求め
た。すなわち、コンウェイのフラスコ中にグルタミンペ
プチドを入れ、そこに1Nの塩酸を加えて、グルタミン
ペプチド中のアミド態窒素をアンモニアとして遊離せし
め、発生したアンモニアを衛生検査指針[日本薬学会編
「衛生試験法・注解」,p274−276,金原出版
(1990)]に従って定量し、定量したアンモニア量
からペプチドに含まれるアミド態窒素、ひいてはアミド
態窒素含有アミノ酸の含有量を算出した。 (3) 上記(1)に記載したように、小麦蛋白質で
は、そこに含まれるアミド態窒素含有アミノ酸のうち、
アスパラギンの含有量は極めて少量であることから、上
記(2)で算出されたアミド態窒素含有アミノ酸の含有
量を、そのままグルタミンペプチド中のグルタミン含有
量とした。
性試験] (1) コエンザイムQ10(日清ファルマ株式会社製)
とグルタミンペプチド(日清ファルマ株式会社製「グル
タミンペプチドGP−1」;L−グルタミン含有量32
質量%;平均分子量7,000)を下記の表2に示す割
合で常温で良く混合して、粉末状の混合物をそれぞれ調
製した。 (2) 上記(1)で得られた粉末状の混合物5gに蒸
留水95mlを加えてホモジナイザ(特殊機化学工業株
式会社製「T・Kホモミキサー」)を使用して8,00
0rpmで60℃にて20分間撹拌して分散液を調製
し、その分散液を30分間静置し、そのときの分散状態
を下記の表1に示す評価基準にしたがって目視により観
察して点数評価したところ、下記の表2に示すとおりで
あった。但し、実験番号1では、コエンザイムQ10 5
0mgを水100mlに加えて室温で20分間撹拌して
分散液を調製し、その分散液を30分間静置したときの
分散状態を下記の表1に示す評価基準にしたがって点数
評価した。
イムQ10単独の実験番号1では、結晶が水の表面に浮い
た状態になっており、水に対する分散性に劣っていてい
た。これに対して、グルタミンペプチドを組み合わせた
実験番号2〜7では、コエンザイムQ10の水分散性が大
幅に向上し、水中での結晶析出が防止できた。
性試験] (1) コエンザイムQ10(日清ファルマ株式会社製)
とグルタミンペプチド(日清ファルマ株式会社製「グル
タミンペプチドGP−2」;L−グルタミン含有量31
質量%;平均分子量7,000)を下記の表3に示す割
合で常温で良く混合して、粉末状の混合物をそれぞれ調
製した。 (2) 上記(1)で得られた粉末状の混合物100g
に蒸留水900mlを加えて、ホモジナイザ(特殊機化
学工業株式会社製「T・Kホモミキサー」)を使用して
60℃にて7,000rpmで30分間撹拌して分散液
(乳化液)を調製した。但し、実験番号1ではコエンザ
イムQ10 1gを蒸留水999mlに加えて、前記と同
様にして分散液(乳化液)を調製した。 (3) 上記(2)で得られたそれぞれの乳化液5ml
を試験管(10ml容)に採り、散乱光測定装置(英弘
精機株式会社製「タービスキャンMA2000」)を使
用して、その後方散乱光の強度を経時的に測定したとこ
ろ、下記の表3に示すとおりであった。 (4) また、上記(2)で得られたそれぞれの乳化液
の3時間後の状態を上記した表1の評価基準にしたがっ
て目視により観察して点数評価したところ、下記の表3
に示すとおりであった。
イムQ10単独の実験番号1では、照射光のほぼ全量が後
方に散乱され、さらに結晶が水の表面に浮いた状態であ
り、水に対する分散性が劣っていた。それに対して、コ
エンザイムQ10とグルタミンペプチドを組み合わせた実
験番号2〜7では、照射光の後方散乱強度が実験番号1
に比べて大幅に低減しており、コエンザイムQ10の水分
散性が大幅に向上し、水中での結晶析出が防止された。
しかも、時間が経過しても、後方散乱光強度の上昇が極
めて小さく、コエンザイムQ10結晶の析出、乳化破壊が
なく、コエンザイムQ10の水中での安定した乳化状態が
長時間にわたって維持されていた。
収性試験] (1)試験1(対照試験): (i) 健康な男性3名に被験者になってもらい(被験
者A〜C)、被験者A〜Cの血液を採取して血清中のコ
エンザイムQ10の濃度を測定したところ、下記の表4に
示すとおりであった。なお、この実施例3における血清
中のコエンザイムQ10濃度の測定は、Edlund P
OによるHPLC法[“J.Chromatogr
a.,425,87−97(1988)]に従って行っ
た。但し、血清中には酸化型のコエンザイムQ10と還元
型のコエンザイムQ10が存在するので、HPLCのサン
プルは分析前に塩酸に溶解した塩化鉄(III)を用いて
酸化し、全てのコエンザイムQ10を酸化型としてから分
析を行った。 (ii) 上記(i)で血液を採取してから60分経過し
た時点に、被験者A〜Cのそれぞれに朝食としておにぎ
り2個およびお茶1杯(180ml)を飲食してもら
い、その後直ちにコエンザイムQ10(日清ファルマ株式
会社製)100mgを180mlの水と共に摂取しても
らった。朝食の4時間後に被験者A〜Cにカレーライス
1杯を食べてもらい、その後は自由摂取とした。その
間、コエンザイムQ10を摂取した時点から2時間後、4
時間後、8時間後、12時間後、24時間後および48
時間後に被験者A〜Cの血液を採取して血清中のコエン
ザイムQ 10の濃度を測定したところ、下記の表4に示す
とおりであった。
間後に、同じ被験者A〜Cの血液を採取して血清中のコ
エンザイムQ10の濃度を測定したところ、下記の表4に
示すとおりであった。 (ii) 上記(i)で血液を採取してから60分経過し
た時点に、被験者A〜Cのそれぞれに朝食としておにぎ
り2個およびお茶1杯(180ml)を飲食してもら
い、その後直ちに、上記(1)で用いたのと同じコエン
ザイムQ10 100mgとグルタミンペプチド(日清フ
ァルマ株式会社製「グルタミンペプチドGP−1」)2
000mg(2g)を混合した栄養組成物2100mg
を被験者A〜Cのそれぞれに180mlの水と共に摂取
してもらった。朝食の4時間後に被験者A〜Cにカレー
ライス1杯を食べてもらい、その後は自由摂取とした。
その間、コエンザイムQ10を摂取した時点から2時間
後、4時間後、8時間後、12時間後、24時間後およ
び48時間後に被験者A〜Cの血液を採取して血清中の
コエンザイムQ10の濃度を測定したところ、下記の表4
に示すとおりであった。
〜Cのいずれにおいても、コエンザイムQ10をグルタミ
ンペプチドと共に摂取した試験2(本発明の実施試験)
では、コエンザイムQ10を単独で摂取した試験1(対照
試験)に比べて、血清中でのコエンザイムQ10の濃度が
早い時点で高くなっている。かかる結果から、コエンザ
イムQ10と共にグルタミンペプチドを組み合わせて用い
た組成物では、コエンザイムQ10の生体吸収性が向上す
ることがわかる。
ン)、グルタミンペプチド(日清ファルマ株式会社製
「グルタミンペプチドGP−1」)、糖質、脂質、ミネ
ラル、乳化剤および食物繊維を表5に示す量で混合する
と共に蒸留水500mlを混合して混合液を調製した
後、その混合液をホモミキサーに投入して約9000r
pmで20分間撹拌して粗乳化を行った。それにより得
られた粗乳化液の全量を高圧乳化機に移して50MPa
(500kgf/cm2)の条件下に精乳化した。これ
により得られた乳化液を約20℃に冷却した後、表5に
示した種類および量のビタミン類、香料およびコエンザ
イムQ10(日清ファルマ株式会社製)を添加して、次い
で蒸留水を加えて全量を1000mlにメスアップし
た。
填タンクに移し、各パウチに226gずつ充填した後、
窒素置換を行いながらパウチを密封し、次いで123℃
で14分間加熱殺菌を行って経腸栄養剤(濃厚流動食)
を調製した。得られた経腸栄養剤は100ml当たり1
00kcalのエネルギーを有する。 (3) 上記(2)で得られた経腸栄養剤を分析した結
果、コエンザイムQ10の含有量は5mg/100ml、
pH7.01、乳化液中に分散している粒子の平均粒径
0.69μm、浸透圧432mOsmであった。また、
得られた経腸栄養剤の性状は乳白色の乳濁液で、食味は
わずかに甘く、乳化安定性および食味に優れていた。
製] (1) 下記の表6に示す成分のうち、90%エタノー
ルを除く全ての成分を混合した後、これに90%エタノ
ール22部を加えて混練してペースト状物を調製し、そ
のペースト状物を16メッシュ篩から押し出し、造粒
し、60℃で乾燥して、コエンザイムQ10およびグルタ
ミンペプチドを含有する顆粒状のスポーツ飲料用組成物
を調製した。
ポーツ飲料用組成物20gを冷水200mlに加えて穏
やかに撹拌したところ、均一に溶けてスポーツ飲料が得
られた。これにより得られたスポーツ飲料ではコエンザ
イムQ10の分離は観察されず、均一な液状を呈してお
り、食味および風味が良好であった。
ルを除く全ての成分(コエンザイムQ10、グルタミンペ
プチドおよび粉末みそ)を混合した後、これに90%エ
タノール20部を加えて混練してペースト状物を調製
し、そのペースト状物を16メッシュ篩から押し出し、
造粒し、60℃で乾燥してコエンザイムQ10およびグル
タミンペプチドを含有する顆粒状のみそ汁用組成物を調
製した。
そ汁用組成物20gを椀に入れ、乾燥豆腐2gおよび乾
燥刻みネギ0.5gを加え、熱水を注いで穏やかに撹拌
したところ、みそ汁用組成物は均一に溶け、コエンザイ
ムQ10の分離は観察されず、均一な液状を呈していた。
これにより得られたみそ汁は食味および風味が良好であ
った。
2gおよびグルタミンペプチド(日清ファルマ株式会社
製「グルタミンペプチドGP−1」)20gをよく混合
してコエンザイムQ10組成物を調製した。 (2) 小麦粉(中力粉)400gに対して、上記
(1)で調製したコエンザイムQ10組成物1gおよび食
塩20gを水200gに溶解・分散させた液を加えてよ
く混練して生地をつくり、この生地を室温で1時間寝か
した。 (3) 上記(2)で寝かした生地を厚さ約5mmに圧
延し、巾約5mmに線切りして、生うどんを製造した。 (4) 上記(3)で得られた生うどん120gを沸騰
したお湯で10分間茹で、出し汁に入れてかけうどんと
した。その際に、茹で釜中のお湯、かけうどんの汁の表
面およびうどんの表面には、コエンザイムQ10の結晶の
浮遊、分散、分離が一切なく、外観に優れ、しかも食味
および食感が良好であった。
共にグルタミンペプチドを含有しているために、コエン
ザイムQ10の水性液体中での分散性が向上し、コエンザ
イムQ 10の水性分散液からの分離、沈降、凝集、結晶化
などが防止され、コエンザイムQ10が水性液体中に安定
に分散している。しかも、コエンザイムQ10に対してグ
ルタミンペプチドを併用してなる本発明の組成物は、コ
エンザイムQ10の生体吸収性が向上しており、コエンザ
イムQ10の有する優れた機能を生体内で有効に発揮させ
ることができる。さらに、本発明の組成物で用いている
グルタミンペプチドは、低分子化されていて消化性に優
れているため、アミノ酸源用の栄養成分としても機能
し、しかも肝機能の向上剤、免疫機能賦活剤などしても
機能する。そのため、コエンザイムQ10と共にグルタミ
ンペプチドを含有する本発明の組成物は、全体として極
めて優れた種々の作用効果を有する。
Claims (3)
- 【請求項1】 コエンザイムQ10と共に、L−グルタミ
ン含有量が少なくとも15質量%で、平均分子量が20
0〜100,000であるペプチドを含有することを特
徴とするコエンザイムQ10含有組成物。 - 【請求項2】 コエンザイムQ10および前記ペプチドの
含有割合が、コエンザイムQ10:前記ペプチド=1:1
〜1:1,000(質量比)である請求項1に記載のコ
エンザイムQ10含有組成物。 - 【請求項3】 飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料また
は化粧品用の組成物である請求項1または2に記載のコ
エンザイムQ10含有組成物。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002122352A JP2003321352A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | コエンザイムq10含有組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|
| JP2003321352A true JP2003321352A (ja) | 2003-11-11 |
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