JP2003320339A - 処理方法、処理装置及びセメント原料の生産方法 - Google Patents
処理方法、処理装置及びセメント原料の生産方法Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
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- Y02P40/121—Energy efficiency measures, e.g. improving or optimising the production methods
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 処理対象物体に含まれる各種の不純物を除去
すること。 【解決手段】 処理装置100には、搬送されてきた焼
却飛灰を収容し、減圧加熱処理する減圧加熱室101、
減圧加熱室101に接続され、減圧加熱室101で気化
した塩、重金属等の不純物を凝縮して回収する回収チャ
ンバ102、有機ハロゲン化物を中和する中和反応部1
03及び真空ポンプ104が設けられており、これらは
配管106及び107を介して、回収チャンバ102、
中和反応部103、真空ポンプ104の順番に接続され
ている。減圧加熱室101には室内の温度を調節する温
調機構及び圧力を調整する圧力調整機構が設けられてい
る。この温調機構及び圧力機構により、減圧加熱室10
1は例えば900℃、10〜1000Paの減圧加熱状
態に設定されるようになっている。
すること。 【解決手段】 処理装置100には、搬送されてきた焼
却飛灰を収容し、減圧加熱処理する減圧加熱室101、
減圧加熱室101に接続され、減圧加熱室101で気化
した塩、重金属等の不純物を凝縮して回収する回収チャ
ンバ102、有機ハロゲン化物を中和する中和反応部1
03及び真空ポンプ104が設けられており、これらは
配管106及び107を介して、回収チャンバ102、
中和反応部103、真空ポンプ104の順番に接続され
ている。減圧加熱室101には室内の温度を調節する温
調機構及び圧力を調整する圧力調整機構が設けられてい
る。この温調機構及び圧力機構により、減圧加熱室10
1は例えば900℃、10〜1000Paの減圧加熱状
態に設定されるようになっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば生ゴミなど
の都市ゴミを焼却処理したときに生じる飛灰を処理する
処理方法、処理装置及びそのような処理から生産される
セメント原料の生産方法に関する。
の都市ゴミを焼却処理したときに生じる飛灰を処理する
処理方法、処理装置及びそのような処理から生産される
セメント原料の生産方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミなどの都市ゴミの多くは、焼却炉
において焼却処理されている。このような焼却処理によ
り生じた灰は、焼却炉の底部に溜まる焼却主灰と、焼却
ガスが排出される際に集塵機で回収される微細な焼却飛
灰とに分けられる。そして、回収された焼却飛灰は最終
処分場へ搬送されて埋め立てられることがほとんどであ
った。
において焼却処理されている。このような焼却処理によ
り生じた灰は、焼却炉の底部に溜まる焼却主灰と、焼却
ガスが排出される際に集塵機で回収される微細な焼却飛
灰とに分けられる。そして、回収された焼却飛灰は最終
処分場へ搬送されて埋め立てられることがほとんどであ
った。
【0003】ところで、このようなゴミは年々増加の一
途を辿っており、焼却により生じる焼却飛灰の量も増加
し続けている。一方、このような焼却飛灰を受け入れる
最終処分場の受け入れ量も限られるようになってきてい
る。このため、焼却飛灰を再利用するための技術が提唱
されている。この技術は、焼却飛灰を溶融したときに溶
融物から飛翔する溶融飛灰を捕獲し、捕獲した溶融飛灰
をセメント原料として利用するものである。
途を辿っており、焼却により生じる焼却飛灰の量も増加
し続けている。一方、このような焼却飛灰を受け入れる
最終処分場の受け入れ量も限られるようになってきてい
る。このため、焼却飛灰を再利用するための技術が提唱
されている。この技術は、焼却飛灰を溶融したときに溶
融物から飛翔する溶融飛灰を捕獲し、捕獲した溶融飛灰
をセメント原料として利用するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
焼却飛灰には各種の不純物が含まれており、これから生
成されたセメント原料には問題がある。すなわち、焼却
飛灰には例えばNaCl,KCl,CaCl2,MgC
l2等の塩が大量に含まれていることから、錆に関する
問題が非常に大きい。加えて、焼却飛灰には重金属やダ
イオキシン類等の生命体にとって有害となるおそれがあ
る物質が含まれている。という問題もある。
焼却飛灰には各種の不純物が含まれており、これから生
成されたセメント原料には問題がある。すなわち、焼却
飛灰には例えばNaCl,KCl,CaCl2,MgC
l2等の塩が大量に含まれていることから、錆に関する
問題が非常に大きい。加えて、焼却飛灰には重金属やダ
イオキシン類等の生命体にとって有害となるおそれがあ
る物質が含まれている。という問題もある。
【0005】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たものであり、処理対象物体に含まれる各種の不純物を
除去することができる処理方法、処理装置及びセメント
原料の生産方法を提供することを目的としている。
たものであり、処理対象物体に含まれる各種の不純物を
除去することができる処理方法、処理装置及びセメント
原料の生産方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の主たる観点に係る処理方法は、塩を含んだ
処理対象物体を処理する方法であって、前記塩が気化す
るように、前記処理対象物体を減圧下で加熱し、前記気
化した塩を凝縮することを特徴とする。
め、本発明の主たる観点に係る処理方法は、塩を含んだ
処理対象物体を処理する方法であって、前記塩が気化す
るように、前記処理対象物体を減圧下で加熱し、前記気
化した塩を凝縮することを特徴とする。
【0007】ここで、処理対象物体とは、例えば焼却飛
灰や溶融飛灰等が具体例である。塩としては、NaC
l,KCl,CaCl2,MgCl2等を例として挙げ
ることができる。塩を気化するための温度は、例えば塩
の沸点である。凝縮とは、例えば気化された塩を冷却し
て気体から固体の状態にすることである。
灰や溶融飛灰等が具体例である。塩としては、NaC
l,KCl,CaCl2,MgCl2等を例として挙げ
ることができる。塩を気化するための温度は、例えば塩
の沸点である。凝縮とは、例えば気化された塩を冷却し
て気体から固体の状態にすることである。
【0008】本発明では、処理対象物体に含まれる塩を
除去して分離することができる。本発明では、特に減圧
状態で処理対象物体に含まれる塩を気化させているの
で、常圧状態の場合と比較するとより低い温度、つまり
より小さなエネルギーで塩を気化することができる。更
に、特に減圧状態で加熱しているので、処理領域内で処
理対象物体である例えば焼却飛灰が飛翔するようなこと
もないので、取り扱いが容易である。
除去して分離することができる。本発明では、特に減圧
状態で処理対象物体に含まれる塩を気化させているの
で、常圧状態の場合と比較するとより低い温度、つまり
より小さなエネルギーで塩を気化することができる。更
に、特に減圧状態で加熱しているので、処理領域内で処
理対象物体である例えば焼却飛灰が飛翔するようなこと
もないので、取り扱いが容易である。
【0009】本発明は、前記処理対象物体に含まれる重
金属が気化するように、前記処理対象物体を減圧下で加
熱し、前記気化した重金属を凝縮する処理を加えること
も可能である。また、前記処理対象物体に含まれる有機
ハロゲン化物が気化するように、前記処理対象物体を減
圧下で加熱し、前記気化した有機ハロゲン化物を中和す
る処理を加えることも可能である。すなわち、本発明で
は、塩以外の重金属及び有機ハロゲン化合物等について
も処理対象物体から除去して分離することが可能であ
る。
金属が気化するように、前記処理対象物体を減圧下で加
熱し、前記気化した重金属を凝縮する処理を加えること
も可能である。また、前記処理対象物体に含まれる有機
ハロゲン化物が気化するように、前記処理対象物体を減
圧下で加熱し、前記気化した有機ハロゲン化物を中和す
る処理を加えることも可能である。すなわち、本発明で
は、塩以外の重金属及び有機ハロゲン化合物等について
も処理対象物体から除去して分離することが可能であ
る。
【0010】本発明は、前記処理対象物体を減圧下で加
熱するときの温度・圧力を、前記塩が蒸発する第1の条
件と、前記重金属が蒸発する第2の条件とに調節し、前
記塩と前記重金属とを個別に凝縮させることを特徴とす
る。すなわち前記処理対象物体を減圧下で加熱するとき
の温度・圧力を制御して、前記塩と前記重金属とを他段
階に蒸発・凝縮させるようにしてもよい。また、前記塩
及び前記重金属を同時に(同一段階で)蒸発させ、凝縮
するときの温度を制御して前記塩と前記重金属とを個別
に凝縮させるようにしてもよい。後者の場合、凝縮部温
度に対応して塩を重金属との凝縮位置がずれることにな
る。このように温度勾配を設けることにより処理対象物
体から各種の不純物を分離回収することができる。すな
わち、処理対象物体が塩だけでなく重金属等を含む場合
には、これらは塩とは沸点が違うため、塩を凝縮した後
に所定温度に設定することにより塩と重金属等とを個別
に回収することができる。従って、塩や重金属等につい
ても高純度で回収でき、有効に再利用することが可能と
なる。
熱するときの温度・圧力を、前記塩が蒸発する第1の条
件と、前記重金属が蒸発する第2の条件とに調節し、前
記塩と前記重金属とを個別に凝縮させることを特徴とす
る。すなわち前記処理対象物体を減圧下で加熱するとき
の温度・圧力を制御して、前記塩と前記重金属とを他段
階に蒸発・凝縮させるようにしてもよい。また、前記塩
及び前記重金属を同時に(同一段階で)蒸発させ、凝縮
するときの温度を制御して前記塩と前記重金属とを個別
に凝縮させるようにしてもよい。後者の場合、凝縮部温
度に対応して塩を重金属との凝縮位置がずれることにな
る。このように温度勾配を設けることにより処理対象物
体から各種の不純物を分離回収することができる。すな
わち、処理対象物体が塩だけでなく重金属等を含む場合
には、これらは塩とは沸点が違うため、塩を凝縮した後
に所定温度に設定することにより塩と重金属等とを個別
に回収することができる。従って、塩や重金属等につい
ても高純度で回収でき、有効に再利用することが可能と
なる。
【0011】本発明の別の観点に係る処理装置は、塩を
含んだ処理対象物体が投入される処理領域と、前記塩が
気化するように、前記処理領域を減圧し、加熱する手段
と、前記気化された塩を凝縮する手段とを具備すること
を特徴とする。
含んだ処理対象物体が投入される処理領域と、前記塩が
気化するように、前記処理領域を減圧し、加熱する手段
と、前記気化された塩を凝縮する手段とを具備すること
を特徴とする。
【0012】処理領域としては例えば真空炉等の気密領
域の他に、例えば処理対象物体が流通する配管内の一部
を使った領域等も処理領域に含まれる。
域の他に、例えば処理対象物体が流通する配管内の一部
を使った領域等も処理領域に含まれる。
【0013】本発明では、処理対象物体に含まれる塩を
効率良くしかも取り扱いを容易に除去して分離すること
ができる。
効率良くしかも取り扱いを容易に除去して分離すること
ができる。
【0014】本発明の装置は、処理対象物体に含まれる
重金属が気化するように、処理領域を減圧し、加熱する
と共に、気化された重金属を凝縮してもよく、前記有機
ハロゲン化物が分解(例えば脱塩素反応を含む)するよ
うに、処理領域を減圧し、加熱すると共に、分解により
生じたハロゲンをアルカリで中和してもよい。
重金属が気化するように、処理領域を減圧し、加熱する
と共に、気化された重金属を凝縮してもよく、前記有機
ハロゲン化物が分解(例えば脱塩素反応を含む)するよ
うに、処理領域を減圧し、加熱すると共に、分解により
生じたハロゲンをアルカリで中和してもよい。
【0015】本発明の装置は、前記処理対象物体を減圧
下で加熱するときの温度・圧力を、前記塩が蒸発する第
1の条件と、前記重金属が蒸発する第2の条件とに調節
する調節部を有し、前記塩と前記重金属とを個別に凝縮
させることを特徴とする(重金属の蒸発・凝縮と、塩の
蒸発・凝縮とを処理の異なる段階で行う)。また、前記
塩及び前記重金属を凝縮するときの温度を制御して前記
塩と前記重金属とを個別に凝縮させるようにしてもよい
(重金属と塩の蒸発を同一段階で行い、凝縮は凝縮部の
温度によって異なる部位で行う)。例えば凝縮部に温度
勾配を設けることにより処理対象物体から各種の不純物
を分離回収することができる。
下で加熱するときの温度・圧力を、前記塩が蒸発する第
1の条件と、前記重金属が蒸発する第2の条件とに調節
する調節部を有し、前記塩と前記重金属とを個別に凝縮
させることを特徴とする(重金属の蒸発・凝縮と、塩の
蒸発・凝縮とを処理の異なる段階で行う)。また、前記
塩及び前記重金属を凝縮するときの温度を制御して前記
塩と前記重金属とを個別に凝縮させるようにしてもよい
(重金属と塩の蒸発を同一段階で行い、凝縮は凝縮部の
温度によって異なる部位で行う)。例えば凝縮部に温度
勾配を設けることにより処理対象物体から各種の不純物
を分離回収することができる。
【0016】本発明の処理方法や処理装置は、特に処理
対象物体が塩を含んだ飛灰を処理するときに有用であ
る。これにより、塩や重金属、有機ハロゲン化物を含ま
ないセメント原料を生産することが可能である。
対象物体が塩を含んだ飛灰を処理するときに有用であ
る。これにより、塩や重金属、有機ハロゲン化物を含ま
ないセメント原料を生産することが可能である。
【0017】従って、本発明の別の観点に係る処理方法
は、塩を含んだ飛灰を処理する方法であって、前記塩が
気化するように、前記飛灰を減圧下で加熱し、前記気化
した塩を凝縮することを特徴とする。
は、塩を含んだ飛灰を処理する方法であって、前記塩が
気化するように、前記飛灰を減圧下で加熱し、前記気化
した塩を凝縮することを特徴とする。
【0018】前記飛灰に含まれる重金属が気化するよう
に、前記飛灰を減圧下で加熱し、前記気化した重金属を
凝縮するようにしてもよい。前記飛灰に含まれる有機ハ
ロゲン化物が気化するように、前記飛灰を減圧下で加熱
し、前記気化した有機ハロゲン化物を中和するようにし
てもよい。
に、前記飛灰を減圧下で加熱し、前記気化した重金属を
凝縮するようにしてもよい。前記飛灰に含まれる有機ハ
ロゲン化物が気化するように、前記飛灰を減圧下で加熱
し、前記気化した有機ハロゲン化物を中和するようにし
てもよい。
【0019】前記飛灰を減圧下で加熱するときの温度を
制御して前記塩と前記重金属とを個別に凝縮させるよう
にしてもよい。
制御して前記塩と前記重金属とを個別に凝縮させるよう
にしてもよい。
【0020】前記塩及び前記重金属を凝縮するときの温
度を制御して前記塩と前記重金属とを個別に凝縮させる
ようにしてもよい。
度を制御して前記塩と前記重金属とを個別に凝縮させる
ようにしてもよい。
【0021】本発明の更に別の観点に係る処理装置は、
塩を含んだ飛灰が投入される処理領域と、前記塩が気化
するように、前記処理領域を減圧し、加熱する手段と、
前記気化された塩を凝縮する手段とを具備することを特
徴とする。
塩を含んだ飛灰が投入される処理領域と、前記塩が気化
するように、前記処理領域を減圧し、加熱する手段と、
前記気化された塩を凝縮する手段とを具備することを特
徴とする。
【0022】前記飛灰は重金属を含むものであり、前記
減圧・加熱手段は、前記重金属が気化するように、前記
処理領域を減圧し、加熱するものであり、前記凝縮手段
は、前記気化された重金属を凝縮するものであってもよ
い。
減圧・加熱手段は、前記重金属が気化するように、前記
処理領域を減圧し、加熱するものであり、前記凝縮手段
は、前記気化された重金属を凝縮するものであってもよ
い。
【0023】前記塩と前記重金属とが個別に凝縮するよ
うに、前記処理領域の加熱温度を制御する手段を具備し
てもよい。
うに、前記処理領域の加熱温度を制御する手段を具備し
てもよい。
【0024】前記塩と前記重金属とが個別に凝縮するよ
うに、前記塩及び前記重金属を凝縮するときの温度を制
御する手段を具備してもよい。
うに、前記塩及び前記重金属を凝縮するときの温度を制
御する手段を具備してもよい。
【0025】前記飛灰は有機ハロゲン化物を含むもので
あり、前記減圧・加熱手段は、前記有機ハロゲン化物が
分解するように、前記処理領域を減圧し、加熱するもの
であり、前記分解により生じた有機ハロゲン化物由来の
ハロゲンを中和する手段を具備してもよい。
あり、前記減圧・加熱手段は、前記有機ハロゲン化物が
分解するように、前記処理領域を減圧し、加熱するもの
であり、前記分解により生じた有機ハロゲン化物由来の
ハロゲンを中和する手段を具備してもよい。
【0026】更に本発明の別の観点に係る方法は、塩を
含んだ飛灰からセメント原料を生産する方法であって、
前記塩が気化するように、前記飛灰を減圧下で加熱する
工程と、前記気化した塩を凝縮する工程とを具備するこ
とを特徴とする。
含んだ飛灰からセメント原料を生産する方法であって、
前記塩が気化するように、前記飛灰を減圧下で加熱する
工程と、前記気化した塩を凝縮する工程とを具備するこ
とを特徴とする。
【0027】前記減圧加熱処理後の飛灰を溶融して前記
飛灰を溶融飛灰と溶融物とに分離し、前記溶融時の飛灰
からセメント原料を生成してもよい。
飛灰を溶融飛灰と溶融物とに分離し、前記溶融時の飛灰
からセメント原料を生成してもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る処理装置の概略図である。
に基づき説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る処理装置の概略図である。
【0029】図1に示すように、この処理装置100に
は、搬送されてきた焼却飛灰を収容し、減圧加熱処理す
る減圧加熱室101、減圧加熱室101に接続され、減
圧加熱室101で気化した塩、重金属等の不純物を凝縮
して回収する回収チャンバ102、有機ハロゲン化物を
中和するアルカリ反応部103及び真空ポンプ104が
設けられており、これらは配管106及び107を介し
て、回収チャンバ102、アルカリ反応部103、真空
ポンプ104の順番に接続されている。
は、搬送されてきた焼却飛灰を収容し、減圧加熱処理す
る減圧加熱室101、減圧加熱室101に接続され、減
圧加熱室101で気化した塩、重金属等の不純物を凝縮
して回収する回収チャンバ102、有機ハロゲン化物を
中和するアルカリ反応部103及び真空ポンプ104が
設けられており、これらは配管106及び107を介し
て、回収チャンバ102、アルカリ反応部103、真空
ポンプ104の順番に接続されている。
【0030】減圧加熱室101の投入口には、開閉扉1
08が設けられ、この扉108を開けて、減圧加熱室1
01内から焼却飛灰の出し入れが行われるようになって
いる。
08が設けられ、この扉108を開けて、減圧加熱室1
01内から焼却飛灰の出し入れが行われるようになって
いる。
【0031】減圧加熱室101には室内の温度を調節す
る温調機構及び圧力を調整する圧力調整機構が設けられ
ている(図示を省略)。この温調機構及び圧力機構によ
り、減圧加熱室101は例えば800〜1000℃、1
0〜1000Paの減圧加熱状態に設定されるようにな
っている。
る温調機構及び圧力を調整する圧力調整機構が設けられ
ている(図示を省略)。この温調機構及び圧力機構によ
り、減圧加熱室101は例えば800〜1000℃、1
0〜1000Paの減圧加熱状態に設定されるようにな
っている。
【0032】図2は図1に示した回収チャンバ102の
構成を示す模式図である。
構成を示す模式図である。
【0033】図2では、減圧加熱処理室101に隣接し
て開閉可能な気密扉102bにより隔てられた回収チャ
ンバ102が配設されている。該回収チャンバ102内
には気化してガスとなった飛灰に含まれる塩及び重金属
を凝縮、回収する交換可能な配管状のカセットであるレ
トルト102cが設けられている。気密扉102bが開
くと、レトルト102cを前進・後退させるためのシリ
ンダー23によりレトルト102cが押し出されて処理
室101の開口部101bへ挿入され、目的の物質
(塩、重金属等の金属)を凝縮・回収するようになって
いる。また、回収チャンバ102内にはレトルト102
cに回収された物質を凝縮しやすいように、回収チャン
バ内面の温度を下げる温調装置が設けられており(図示
せず)、各物質が凝縮する温度より低く維持できるよう
になっている。温調装置には例えば水冷ジャケット構造
も含まれる。これにより、確実に且つ効率良く各物質を
凝縮・回収することができる。また、レトルト102c
の出口開口部102dは、配管106を介してアルカリ
反応部103に接続されている。本実施形態では、この
ような回収チャンバ102を用いることで、減圧加熱処
理室101内を高温かつ真空を保ったまま凝縮した塩類
を外部に取り出すことができる。
て開閉可能な気密扉102bにより隔てられた回収チャ
ンバ102が配設されている。該回収チャンバ102内
には気化してガスとなった飛灰に含まれる塩及び重金属
を凝縮、回収する交換可能な配管状のカセットであるレ
トルト102cが設けられている。気密扉102bが開
くと、レトルト102cを前進・後退させるためのシリ
ンダー23によりレトルト102cが押し出されて処理
室101の開口部101bへ挿入され、目的の物質
(塩、重金属等の金属)を凝縮・回収するようになって
いる。また、回収チャンバ102内にはレトルト102
cに回収された物質を凝縮しやすいように、回収チャン
バ内面の温度を下げる温調装置が設けられており(図示
せず)、各物質が凝縮する温度より低く維持できるよう
になっている。温調装置には例えば水冷ジャケット構造
も含まれる。これにより、確実に且つ効率良く各物質を
凝縮・回収することができる。また、レトルト102c
の出口開口部102dは、配管106を介してアルカリ
反応部103に接続されている。本実施形態では、この
ような回収チャンバ102を用いることで、減圧加熱処
理室101内を高温かつ真空を保ったまま凝縮した塩類
を外部に取り出すことができる。
【0034】図3はアルカリ反応部103の概略図であ
る。
る。
【0035】図3に示すように、該アルカリ反応部10
3は3本のU字状配管151,152,153を接続し
た構成となっている。すなわち、U字状配管151の上
部一端151aには、配管106が接続されている。U
字状配管151の上部他端151bとU字状配管152
の上部一端152aとは配管154を介して接続されて
いる。U字状配管152の上部他端52bとU字状配管
153の上部一端153aとは配管155を介して接続
されている。そして、U字状配管153の上部他端15
3bは配管107を介して真空ポンプ104に接続され
ている。
3は3本のU字状配管151,152,153を接続し
た構成となっている。すなわち、U字状配管151の上
部一端151aには、配管106が接続されている。U
字状配管151の上部他端151bとU字状配管152
の上部一端152aとは配管154を介して接続されて
いる。U字状配管152の上部他端52bとU字状配管
153の上部一端153aとは配管155を介して接続
されている。そして、U字状配管153の上部他端15
3bは配管107を介して真空ポンプ104に接続され
ている。
【0036】3本のU字状配管151,152,153
には、それぞれ固体状態のアルカリ(例えば生石灰(C
aO))が充填されている。これにより、有機ハロゲン
化物に由来する塩素などのハロゲンを中和し、塩として
固定することができる。このアルカリ反応部では、例え
ばダイオキシン類から脱離した塩素等のハロゲンを、塩
化カルシウム等の塩として固定する。
には、それぞれ固体状態のアルカリ(例えば生石灰(C
aO))が充填されている。これにより、有機ハロゲン
化物に由来する塩素などのハロゲンを中和し、塩として
固定することができる。このアルカリ反応部では、例え
ばダイオキシン類から脱離した塩素等のハロゲンを、塩
化カルシウム等の塩として固定する。
【0037】次に、このような処理装置100を使って
焼却飛灰からセメント原料を生産する方法を図4に示す
フローに基づき説明する。
焼却飛灰からセメント原料を生産する方法を図4に示す
フローに基づき説明する。
【0038】まず、開閉扉108を開けて焼却飛灰を減
圧加熱処理室101に供給する(ステップ1)。
圧加熱処理室101に供給する(ステップ1)。
【0039】その後、温度制御装置(図示省略)及び真
空ポンプに104より処理室101内を減圧し、加熱す
る(ステップ2)。ここで、加熱温度はおよそ900
℃、圧力は10〜1000Paとすることが好ましい。
これにより、飛灰に含まれる塩、重金属及び有機ハロゲ
ン化物を気化することが可能となる。
空ポンプに104より処理室101内を減圧し、加熱す
る(ステップ2)。ここで、加熱温度はおよそ900
℃、圧力は10〜1000Paとすることが好ましい。
これにより、飛灰に含まれる塩、重金属及び有機ハロゲ
ン化物を気化することが可能となる。
【0040】次いで、処理室101の開口部101bに
挿入された回収チャンバ102により塩及び重金属を回
収する(ステップ3及び4)。
挿入された回収チャンバ102により塩及び重金属を回
収する(ステップ3及び4)。
【0041】塩及び重金属が回収された後、気体をアル
カリ反応部103に通して、アルカリ反応部103のU
字管に充填されたアルカリと有機ハロゲン化物とを中和
反応させ、有機ハロゲン化物を中和し、固定する(ステ
ップ5)。なお、固定されたハロゲンは、別途回収して
再利用可能である。
カリ反応部103に通して、アルカリ反応部103のU
字管に充填されたアルカリと有機ハロゲン化物とを中和
反応させ、有機ハロゲン化物を中和し、固定する(ステ
ップ5)。なお、固定されたハロゲンは、別途回収して
再利用可能である。
【0042】そして、不純物が除去された焼却飛灰をま
ず図示を省略した冷却室で200℃?300℃に冷却し
た後、あるいはそのまま溶融処理を行い、溶融物から生
じる飛灰を回収し、回収物をセメント原料とすることが
できる(ステップ6)。なおステップ3及び4で塩、重
金属を除去した焼却飛灰をセメント原料として使用する
ことも可能である。
ず図示を省略した冷却室で200℃?300℃に冷却し
た後、あるいはそのまま溶融処理を行い、溶融物から生
じる飛灰を回収し、回収物をセメント原料とすることが
できる(ステップ6)。なおステップ3及び4で塩、重
金属を除去した焼却飛灰をセメント原料として使用する
ことも可能である。
【0043】この実施形態によれば、飛灰に含まれる塩
及び重金属を気化して凝縮回収することが可能となり、
また、その後有機ハロゲン化物を分解しているので、処
理後の飛灰及び排ガスの無害化を図ることができる。
及び重金属を気化して凝縮回収することが可能となり、
また、その後有機ハロゲン化物を分解しているので、処
理後の飛灰及び排ガスの無害化を図ることができる。
【0044】(第2の実施形態)図5は本発明の第2の
実施形態に係る処理装置200の概略図である。
実施形態に係る処理装置200の概略図である。
【0045】図5に示すように、処理装置200では、
配管206内に減圧加熱処理を行うための処理空間が設
けられている。配管206の上端206aから処理前の
焼却飛灰が導入され、配管206の下端206bから処
理後の焼却飛灰が導出されるようなっている。飛灰の導
入、導出は、ロータリーバルブを用いて行ってもよい。
配管206内に減圧加熱処理を行うための処理空間が設
けられている。配管206の上端206aから処理前の
焼却飛灰が導入され、配管206の下端206bから処
理後の焼却飛灰が導出されるようなっている。飛灰の導
入、導出は、ロータリーバルブを用いて行ってもよい。
【0046】配管206には、気体排出用の孔207が
設けられている。配管206の周囲は加熱部208によ
り覆われている。配管206と加熱部208との間の空
間209には、排気通路210が接続され、排気通路2
10内には例えば棒状の冷却棒211が挿入されてい
る。冷却棒211には、冷媒を循環させるための冷却装
置212が接続されている。そして、排気通路210に
は、アルカリ反応部203を介して真空ポンプ204が
接続されている。ここでは、このような排気系が2つ設
けられているが、1つでも良いし、3つ以上であっても
よい。
設けられている。配管206の周囲は加熱部208によ
り覆われている。配管206と加熱部208との間の空
間209には、排気通路210が接続され、排気通路2
10内には例えば棒状の冷却棒211が挿入されてい
る。冷却棒211には、冷媒を循環させるための冷却装
置212が接続されている。そして、排気通路210に
は、アルカリ反応部203を介して真空ポンプ204が
接続されている。ここでは、このような排気系が2つ設
けられているが、1つでも良いし、3つ以上であっても
よい。
【0047】配管206内に投入された焼却飛灰は、例
えばほぼ900℃の温度、10〜1000Paの減圧状
態にある配管206内を通過するときに、焼却飛灰に含
まれる不純物の気体が配管206の気体排出用の孔20
7から排気通路210内に導入される。ここで、気化さ
れた塩や重金属は冷却棒211に凝縮し、回収される。
有機ハロゲン化物に由来するハロゲンは後段のアルカリ
反応部203で中和され、固定される。
えばほぼ900℃の温度、10〜1000Paの減圧状
態にある配管206内を通過するときに、焼却飛灰に含
まれる不純物の気体が配管206の気体排出用の孔20
7から排気通路210内に導入される。ここで、気化さ
れた塩や重金属は冷却棒211に凝縮し、回収される。
有機ハロゲン化物に由来するハロゲンは後段のアルカリ
反応部203で中和され、固定される。
【0048】本実施形態では、特に処理空間を配管によ
り構成したので、エネルギー効率がよく、また連続処理
が可能である。 (その他の実施形態)第1及び第2の実施形態では、凝
縮・回収系で塩と重金属を同時に凝縮し、回収するもの
であったが、塩と重金属とを個別に回収することも可能
である。これにより、塩及び重金属の再利用が可能とな
る。
り構成したので、エネルギー効率がよく、また連続処理
が可能である。 (その他の実施形態)第1及び第2の実施形態では、凝
縮・回収系で塩と重金属を同時に凝縮し、回収するもの
であったが、塩と重金属とを個別に回収することも可能
である。これにより、塩及び重金属の再利用が可能とな
る。
【0049】例えば、第1の実施形態において、処理室
101で飛灰を減圧下で加熱するときの温度を制御し
て、例えば第1の段階では第1の温度(例えば重金属の
沸点)で重金属を気化して回収し、第2の段階では第1
の温度よりも高い第2の温度(例えば塩の沸点)で塩を
気化して回収するようにすればよい。
101で飛灰を減圧下で加熱するときの温度を制御し
て、例えば第1の段階では第1の温度(例えば重金属の
沸点)で重金属を気化して回収し、第2の段階では第1
の温度よりも高い第2の温度(例えば塩の沸点)で塩を
気化して回収するようにすればよい。
【0050】また、例えば第2の実施形態では、冷却棒
211を2つの領域に分け、第1の領域を第1の温度
(例えばある金属の凝縮温度)として重金属を凝縮して
回収し、第2の領域を第2の温度(例えばある塩の凝縮
温度)として塩を凝縮して回収するようにすればよい。
211を2つの領域に分け、第1の領域を第1の温度
(例えばある金属の凝縮温度)として重金属を凝縮して
回収し、第2の領域を第2の温度(例えばある塩の凝縮
温度)として塩を凝縮して回収するようにすればよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
処理対象物体に含まれる各種の不純物を除去することが
できる。
処理対象物体に含まれる各種の不純物を除去することが
できる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る処理装置の概略
図である。
図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る回収チャンバの
模式図である。
模式図である。
【図3】本発明に係るアルカリ反応部の斜視図である。
【図4】セメント原料を生産するときの工程図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る処理装置の概略
図である。
図である。
100…処理装置
101…減圧加熱処理室
102…回収チャンバ
102c…レトルト
103…アルカリ反応部
108…開閉扉
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 水野 等
愛知県豊田市堤町寺池66番地 株式会社豊
栄商会内
Fターム(参考) 4D004 AA37 AB03 AB06 AC05 BA02
CA22 CB04 CB31 DA02 DA06
DA07
Claims (5)
- 【請求項1】 塩を含んだ処理対象物体を処理する方法
であって、 前記塩が気化するように、前記処理対象物体を減圧下で
加熱し、 前記気化した塩を凝縮することを特徴とする処理方法。 - 【請求項2】 塩を含んだ処理対象物体が投入される処
理領域と、 前記塩が気化するように、前記処理領域を減圧し、加熱
する手段と、 前記気化された塩を凝縮する手段とを具備することを特
徴とする処理装置。 - 【請求項3】 塩を含んだ飛灰を処理する方法であっ
て、 前記塩が気化するように、前記飛灰を減圧下で加熱し、 前記気化した塩を凝縮することを特徴とする処理方法。 - 【請求項4】 塩を含んだ飛灰が投入される処理領域
と、 前記塩が気化するように、前記処理領域を減圧し、加熱
する手段と、 前記気化された塩を凝縮する手段とを具備することを特
徴とする処理装置。 - 【請求項5】 塩を含んだ飛灰からセメント原料を生産
する方法であって、 前記塩が気化するように、前記飛灰を減圧下で加熱する
工程と、 前記気化した塩を凝縮する工程とを具備することを特徴
とするセメント原料の生産方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002126738A JP2003320339A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 処理方法、処理装置及びセメント原料の生産方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002126738A JP2003320339A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 処理方法、処理装置及びセメント原料の生産方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003320339A true JP2003320339A (ja) | 2003-11-11 |
Family
ID=29541069
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002126738A Pending JP2003320339A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 処理方法、処理装置及びセメント原料の生産方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003320339A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006022316A1 (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-02 | Hoei Shokai Co., Ltd. | 処理装置、処理方法及び無害化物の生産方法 |
| KR101075151B1 (ko) | 2009-05-11 | 2011-10-20 | 한국원자력연구원 | 닫힌 챔버 염 증류 장치 및 이를 이용한 염 증류방법 |
-
2002
- 2002-04-26 JP JP2002126738A patent/JP2003320339A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006022316A1 (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-02 | Hoei Shokai Co., Ltd. | 処理装置、処理方法及び無害化物の生産方法 |
| KR100882963B1 (ko) | 2004-08-25 | 2009-02-12 | 가부시키가이샤 호에이 쇼카이 | 처리장치, 처리방법 및 무해화물의 생산방법 |
| KR101075151B1 (ko) | 2009-05-11 | 2011-10-20 | 한국원자력연구원 | 닫힌 챔버 염 증류 장치 및 이를 이용한 염 증류방법 |
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