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JP2003342030A - ガラス板冷却強化方法 - Google Patents

ガラス板冷却強化方法

Info

Publication number
JP2003342030A
JP2003342030A JP2002151759A JP2002151759A JP2003342030A JP 2003342030 A JP2003342030 A JP 2003342030A JP 2002151759 A JP2002151759 A JP 2002151759A JP 2002151759 A JP2002151759 A JP 2002151759A JP 2003342030 A JP2003342030 A JP 2003342030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
glass plate
mist
air
glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002151759A
Other languages
English (en)
Inventor
Junshi Hori
順士 堀
Hiroshi Ando
博史 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2002151759A priority Critical patent/JP2003342030A/ja
Publication of JP2003342030A publication Critical patent/JP2003342030A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B27/00Tempering or quenching glass products
    • C03B27/04Tempering or quenching glass products using gas
    • C03B27/0417Controlling or regulating for flat or bent glass sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B27/00Tempering or quenching glass products
    • C03B27/04Tempering or quenching glass products using gas
    • C03B27/044Tempering or quenching glass products using gas for flat or bent glass sheets being in a horizontal position

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス板に余剰ミストが滴下してガラス板が
破損したり、ガラス板にリヒートが生じることのなくミ
スト冷却を用いてガラス板を強化するガラス板冷却強化
方法を提供する。 【解決手段】 霧状の水を噴出するミスト冷却部4と、
空気を噴出する空気冷却部5と、ガラス板を搬送するガ
ラス板搬送手段25とを具備するガラス板冷却装置3を
用いてガラス板1をミスト冷却した後に空気冷却を行う
ガラス板冷却強化方法であって、前記ミスト冷却部4に
よるミスト冷却終了から前記空気冷却部5による空気冷
却開始までが0.5秒以内とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス板を冷却し
て強化するガラス板強化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用窓ガラス等に用いられる強化ガ
ラスを製造する場合、軟化点近くまで加熱されたガラス
板を表面から冷却して表面に圧縮応力層を、内部に引張
応力層を形成させる物理強化法によってガラス板を強化
する。従来は加熱炉より搬送されたガラス板に常温の空
気を吹付けて冷却していた。一方、近年のガラス板の薄
板化に伴い、表面層を急冷して内部と応力差を生じさせ
るために従来よりも高い冷却能力が求められている。こ
のため、薄板化されたガラス板に対して空気噴流のみに
よる冷却を行う場合、空気の供給圧を高くして噴流の速
度を大きくする必要があった。しかし、空気の供給圧が
高いためガラス板に空気が吹付けられた跡が残ったり、
噴流の速度が大きいため風圧でガラス板が曲がるといっ
た不具合が生じていた。また、これらの操作に必要なブ
ロアの運転経費等も大きくなり、ブロアの大型化や資源
の無駄等の問題があった。
【0003】このため、高い冷却能力を得る手段として
ミスト(霧状の水)を用いた冷却が提案された。このミ
ストを用いた冷却方法は、加熱炉から冷却装置内に搬送
されたガラス板にミストを吹付けて冷却するものであ
る。しかしこの方法では冷却が完了するまでミスト冷却
を行うと、ガラス板の表面にミストの液膜が広がってし
まい、冷却能力が強くなりすぎてガラス板の内部と外部
に過大な応力差が生じ、ガラス板の破損が生じていた。
また、ミストが周囲の部材に付着して凝縮し、余剰ミス
トとなってガラス板に滴下して熱衝撃によりガラス板を
破損するおそれがあった。
【0004】一方、ミスト冷却と空気冷却を併用したガ
ラス板強化方法がUSP5772717に記載されてい
る。この公報記載のガラス板強化方法はガラス板をロー
ラで搬送しながらミストによる冷却と空気による冷却を
順番に行って、過剰なミスト供給によるガラス板の破損
を防ぐことを目的としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記米国公報
記載のガラス板強化方法では、ガラス板を載置して搬送
する搬送ローラに付着した余剰ミストによりガラス板が
破損する危険性がある。またミスト冷却後、空気冷却を
行うまでの時間が長い場合、冷却により生じたガラス板
の内部と外部の温度差が緩和してしまい(リヒート)、
所定の強度が得られない。この公報に記載されている技
術はリヒート回避について何ら考慮していないため、こ
の公報記載の冷却装置をそのまま用いることは実際には
できない。
【0006】本発明は、上記従来技術を考慮したもので
あって、ガラス板に余剰ミストが滴下してガラス板が破
損したり、ガラス板にリヒートが生じたりすることなく
ミスト冷却を用いたガラス板の強化を実施可能とするガ
ラス板冷却強化方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、霧状の水を噴出するミスト冷却部と、
空気を噴出する空気冷却部と、ガラス板を搬送するガラ
ス板搬送手段とを具備するガラス板冷却装置を用いてガ
ラス板をミスト冷却した後に空気冷却を行うガラス板冷
却強化方法であって、前記ミスト冷却部によるミスト冷
却終了から前記空気冷却部による空気冷却開始までが
0.5秒以内であることを特徴とするガラス板冷却強化
方法を提供する。
【0008】この構成によれば、ミスト冷却により生じ
たガラス板の内部と外部の温度差が解消するリヒート発
生前に空気冷却を行うのでミスト冷却のもつ高い冷却能
力を有効に利用してガラス板の強化を図るとともに、ミ
スト冷却による過度な冷却を空気冷却により抑えかつ余
剰ミストの蒸発を促進してガラス板表面への水滴の滴下
によるガラス板の破損を防止することができる。
【0009】好ましい構成例では、前記ガラス板搬送手
段は円筒状の搬送ローラを複数個並べて構成され、該搬
送ローラ上にガラス板を載置して複数のガラス板を連続
的に前記ミスト冷却部及び空気冷却部を順番に通して冷
却することを特徴としている。
【0010】この構成によれば、搬送ローラを用いて複
数のガラス板を連続的に搬送しながらガラス板を破損さ
せることなく有効な冷却を行いガラス板を強化すること
ができる。
【0011】好ましい構成例では、前記ガラス板搬送手
段はガラス板の形状に対応した冷却リングを備え、該冷
却リング上にガラス板を載置してガラス板を1枚ずつ前
記ミスト冷却部及び空気冷却部に順番に搬送して冷却す
ることを特徴としている。
【0012】この構成によれば、冷却リングを用いてガ
ラス板を1枚ずつ搬送するバッチ式の場合にもガラス板
を破損させることなく有効な冷却を行いガラス板を強化
することができる。
【0013】好ましい構成例では、前記ガラス板の搬送
方向に関し、左右のエッジ部を遮蔽しながら前記ミスト
冷却部で冷却することを特徴としている。
【0014】この構成によれば、ミストによる急冷によ
り破損の起点となりやすいガラス板の左右のエッジ部分
がミスト噴射から遮蔽されるため、ガラス板の破損を防
止することができる。
【0015】好ましい構成例では、前記ミスト冷却部を
通過するガラス板に対し、搬送方向に関し前後のエッジ
部が該ミスト冷却部を通過するタイミングに合わせてミ
スト噴射を停止することを特徴としている。
【0016】この構成によれば、ミストによる急冷によ
り破損の起点となりやすいガラス板の前後のエッジ部分
にミストが噴射されないため、ガラス板の破損を防止す
ることができる。
【0017】好ましい構成例では、前記ミスト冷却部近
傍に吸気ダクトを設けて該吸気ダクトによりミストを吸
引しながら前記ガラス板のミスト冷却を行うことを特徴
としている。
【0018】この構成によれば、ミスト噴射により周囲
に飛散した余剰ミストを吸気ダクトが吸引するので、余
剰ミストが装置周辺部に付着することがなく、したがっ
て付着した余剰ミストがガラス板上に滴下してガラス板
を破損することが防止される。
【0019】好ましい構成例では、前記ミスト冷却部又
はその近傍の前記搬送ローラ及び空気冷却部等の周辺機
器を加熱した状態で前記ガラス板のミスト冷却を行うこ
とを特徴としている。
【0020】この構成によれば、回転する搬送ローラに
付着した余剰ミストを蒸発させることができるので、ロ
ーラ上を搬送されるガラス板にローラ上の余剰ミストが
付着してガラス板が破損することを防ぐことができる。
【0021】好ましい構成例では、前記ミスト冷却部又
はその近傍の前記搬送ローラに当接して搬送ローラに付
着した水を除去するスクレーパーを設けたことを特徴と
している。
【0022】この構成によれば、回転する搬送ローラに
付着した余剰ミストをかきおとしたり払拭して取除くこ
とができるので、ローラ上を搬送されるガラス板にロー
ラ上の余剰ミストが付着してガラス板が破損することを
防ぐことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は搬送ローラを使用した冷却
強化装置の概略図である。所定の形状に成形されたガラ
ス板1は図示したように、加熱炉等で加熱された後、コ
ンベヤ25を構成する複数本の搬送ローラ2上に載置さ
れて矢印K方向に搬送されて冷却装置3の間を通過す
る。冷却装置3はコンベヤ25の上下に設置され、それ
ぞれミスト冷却部4と空気冷却部5からなる。ミスト冷
却部4にはミスト(霧状の水)を噴射する複数のミスト
ノズル(ミスト噴射孔)6が備わる。ミストノズル6は
ガラス面に均一にミストを吹付けることができる間隔で
複数個(図では6個)並べて1列又は複数列に設けられ
る(図では1列のみ示す)。このミスト冷却部4のミス
ト冷却の能力は、単位面積あたりに供給される水量で決
定される。供給水量は1m2あたり0〜5.0kg/secの
範囲で任意に設定可能であり、ガラス板の厚さ、温度、
搬送速度に応じて設定される。
【0024】ミストノズルは空気流により水を微細化す
るアトマイジングタイプでもよいし、又は超音波振動に
より水を霧化する超音波タイプでもよい。いずれの場合
も霧化された水がミストノズル6からスプレー式にガラ
ス板表面に吹付けられる。この場合、各ミストノズル6
は例えば二重管構造として、内管から水又は霧化された
水を供給し、外管から空気を流してもよい。各ミストノ
ズル6からのミスト噴射は、例えば電磁弁によりON/
OFF制御可能である。
【0025】空気冷却部5は空気を噴射する複数の空気
ノズル(空気噴射孔)7を有する空気チャンバ8からな
る。空気チャンバ8は図示しないブロアに接続される。
この空気冷却部5の空気冷却の能力は、冷却されるガラ
ス面での熱伝達係数が150〜700W/m2Kの範囲で任
意に設定可能であり、ガラス板の厚さ、温度、搬送速度
に応じて設定される。また、冷却すべきガラス板1と空
気ノズル7との距離はミスト冷却部4とは独立して調整
可能であり、必要とされる冷却能力に応じて15mm〜
200mmの範囲で設定される。ミスト冷却部4と空気
冷却部5は、後述のようにミスト冷却と空気冷却間の過
渡時間をリヒートが生じないよう短くするために相互に
近接して設けられる。
【0026】上述した冷却装置3によりガラス板1を冷
却する場合、加熱炉(不図示)から搬送ローラ2により
搬送されたガラス板1は、ミスト冷却部4を通過する際
にミスト噴射孔6からミストをガラス板1の上下両面に
吹付けられてミストの沸騰蒸発熱により熱を奪われ冷却
される。この後、ガラス板1は空気冷却部5に搬送され
て空気を吹付けられて冷却される。
【0027】表1はミスト冷却から空気冷却までの所要
時間(過渡時間)とガラス板の破砕数の関係を示す表で
ある。
【0028】
【表1】
【0029】表に示すように、板厚が5mmにおいても
3.5mmにおいてもミスト冷却を追加した場合、空気
冷却のみを行った時に比べて過渡時間が短い方(0.1
秒)が破砕数が増加している。なお、破砕数とはガラス
板を破砕した場合に5cm四方の正方形の中に存在する
破片の数であり、一般的に破砕数が多いほうが強度が高
い。過渡時間が長くなって0.6秒の場合、破砕数は空
気冷却のみを行った時よりも減少する。これは、ミスト
冷却により発生したガラス板の外部(表面)と内部の温
度差が解消(リヒート)してガラス板全体の温度が低下
し、冷却による強度向上の効果が得られなくなるためで
ある。リヒートしてしまうとミスト冷却の意味がなくな
る。
【0030】したがってミスト冷却後、空気冷却が始ま
るまでの時間を短くすれば(少なくとも0.5秒以下)
リヒートが生じることなくガラス板を冷却することがで
き、ミスト冷却の大きな冷却能力を有効に利用してガラ
ス板を強化することができる。また、リヒートはミスト
冷却後の空気冷却の冷却能力が低い場合にも発生する。
したがって、このようなリヒートを回避するため、ミス
ト冷却と併用する場合の空気冷却能力は2〜5mmの板
厚のガラス板に対しては熱伝達率に換算して空気冷却の
みの場合の75〜95%の冷却能力が必要である。ま
た、ミスト冷却は一律に同じ冷却能力ではなく、ガラス
板の通過とともに徐々に低くしてもよいし、ミスト冷却
部を細分化して各区間ごとに冷却能力を変化させてミス
ト冷却を行ってもよい。
【0031】図2は別の実施形態の冷却装置の概略図で
ある。図示したようにこの冷却装置の場合、ガラス板1
は搬送装置13上に載置されて搬送される。搬送装置1
3はアーム15の先端の冷却リング14とアーム根元部
の駆動部16からなる。冷却リング14はガラス板1の
形状に対応してその周縁を保持するリングの形状であ
る。図の例では矩形リング状である。この冷却リング1
4上に載置されたガラス板1は搬送装置13により矢印
L方向に搬送される。
【0032】ガラス板1は、前述の図1の例と同様に、
冷却装置3のミスト冷却部4及び空気冷却部5を通過し
て冷却強化される。このような冷却リング14を用いる
ことにより、ガラス板1を1枚ずつ停止させて冷却する
バッチ処理ができる。バッチ処理の場合は、例えば、ミ
スト冷却部4を通過中にミスト冷却し、これに連続して
空気冷却部5に搬送して、ここで一旦停止し、停止した
状態で空気冷却を行う。あるいは、ミスト冷却部4及び
空気冷却部5ともにガラス板1を停止させた状態でガラ
ス板全面をカバーできる大きさとし、ミストノズル6及
び空気ノズル7により停止したガラス板全面を冷却でき
るようにミスト冷却部4及び空気冷却部5のそれぞれ全
体にわたってノズル6,7を配置しておいてもよい。
【0033】バッチ処理の場合、ミスト噴射している状
態のミスト冷却部4にガラス板1を搬送してこれを停止
させずにそのまま通過させて、その後このガラス板を空
気冷却部5に移送して空気冷却を行ってもよい。こうす
れば、最短時間でミスト冷却が行われ、ミスト冷却部4
に滞在する時間が短くなる。これにより、ガラス板の上
側のミストノズルに凝縮した余剰ミストが滴下してガラ
ス板が破損するおそれを軽減できる。
【0034】表2はミスト冷却の最適条件を示す表であ
る。
【0035】
【表2】
【0036】上述したミスト冷却をガラス板に施す場
合、表2に示すような条件で行うことが望ましい。例え
ば冷却開始前のガラス板の温度が680℃であり板厚が
3.5mmの場合、ミスト冷却部からのミスト供給量を
1.1〜1.4kg/sec/m2としてミストの供給時間を
0.2〜0.4secとして想定ミスト冷却能力が760W
/m 2Kとし、空気冷却部の空気冷却能力が310〜360
W/m2Kとなるように調整する。この表に示す最適条件よ
り冷却能力が低いと十分な強度が得られず、逆に高いと
熱衝撃によりガラス板が破損するおそれがある。表から
分かるように、ガラス板の温度が低くなるにつれてミス
ト供給量とミスト供給時間の積を小さくしなければなら
ない。また、ミスト供給量とミスト供給時間の積が同じ
であれば互いの数値を変化させることは自由である。
【0037】なお、余剰ミストとガラス板が接触して局
所的に熱伝達率が大きくなるとヒートショックによりガ
ラス板が破損する危険性があるので、供給するミストの
粒径は平均粒径が20μm以下で且つ大粒径のものが含
まれないことが望ましい。
【0038】図3はミスト冷却部に遮蔽板を設けた実施
形態の概略図である。図示したように、上下に対向配置
されたミスト冷却部4の間に、搬送されたガラス板1の
搬送方向Kに関し左右のエッジ部分を覆う遮蔽板17が
上下(計4枚)に備わる。これにより搬送ローラ2によ
り矢印K方向に搬送されたガラス板1はミスト冷却の
際、エッジ部分を遮蔽板17により覆われるのでミスト
が付着しない。したがってガラス板の割れの起点となる
エッジ部分の過度な冷却を防ぎガラス板の破損のおそれ
を低減することができる。また、上側の遮蔽板を100
℃以上に加熱しておくことにより、遮蔽板に付着したミ
ストを蒸発させて除去できガラス板への滴下を防止す
る。
【0039】図4はミスト冷却部によるエッジ保護方法
の別の例の説明図である。この例は、矩形ガラス板の搬
送方向に関し前後のエッジ部を保護するものである。
(A)に示すように、ガラス板1が搬送ローラ2により
矢印K方向に搬送されるとガラス板の搬送方向先端の前
端エッジ1aが所定の位置に設けられた光電式のセンサ
ー18を通過することにより検知される。センサー18
がガラス板1を検知するとこれに接続された制御回路1
9がガラス板1の搬送速度からガラス板1の前端エッジ
1aがミスト冷却部4を通過して所定の距離だけさらに
搬送される時間を算出する。
【0040】制御装置はこの時間をタイマ(不図示)に
セットする。このタイマ時間に達するまではミスト噴射
を行うことなくガラス板1は矢印Kのように搬送する。
タイマ時間が経過してガラス板1の前端エッジ1aが、
(B)に示すように、ミスト冷却4を越えて所定距離だ
けさらに搬送された位置に達した時点で駆動回路20が
作動し、電磁弁21を開いて同図に示すようにミスト噴
射を開始する。したがって前端エッジ1aおよびその近
傍にはミストは噴射されない。
【0041】続けて(C)に示すようにガラス板1を搬
送し続け、ガラス板1にミストを噴射する。このとき空
気冷却部5で空気を噴射し前述のように空気冷却を行
う。この空気噴射は、ガラス板1の前端エッジ1aが空
気冷却部5に達する時点又はその近くで開始してもよい
し、あるいは最初から吹き続けていてもよい。
【0042】ミスト噴射は、ガラス板1の後端エッジ1
bがミスト噴射領域に達する所定距離手前で停止する。
これは、制御回路19により、前述のガラス板検知又は
ミスト噴射開始からのタイマ時間設定により駆動回路2
0を介して電磁弁21を閉じることにより行うことがで
きる。これにより、ガラス板1の後端エッジ1bの近傍
にはミストが噴射されない。
【0043】続いて(D)に示すように、空気冷却のみ
を行いながらガラス板1を搬送し冷却装置3を通過させ
る。このようにして、ガラス板1の搬送方向に関し前後
のエッジ部へのミスト噴射を停止し、これにより、ガラ
ス板の割れの起点となるエッジ部分の過度な冷却を防ぎ
ガラス板の破損のおそれを低減することができる。
【0044】なお、本図に示すガラス板の前後エッジ部
保護構造を図3に示した左右エッジ部保護用の遮蔽板と
併用することにより、ガラス板の前後左右のエッジ部分
を保護することになり、過度のミスト冷却によるガラス
板の破損をさらに有効に防ぐことができる。
【0045】図5は吸気ダクトを取付けた冷却装置の概
略図である。図示したように、冷却装置3のミスト冷却
部4の近傍に吸気ダクト22をガラス搬送面の上下両方
に複数個(図では上側のみ3個)取付ける。吸気ダクト
22はフレキシブルホース22aの先端に吸引口22b
を備えたものである。これにより、ガラス板1のミスト
冷却時に飛散するミストを吸引して除去することがで
き、装置に余剰ミストが付着することを防ぐことができ
る。このとき、吸気ダクト22の吸引口22b付近を1
00℃以上に加熱することにより、吸引口22b付近に
付着したミストを蒸発させて除去することができ、より
確実に余剰ミストの発生を防ぐことができる。
【0046】また、ミスト冷却部4付近の搬送ローラ2
に、例えば電気ヒータを内蔵させて100℃以上に加熱
しておくことにより、ガラス板1のミスト冷却中に搬送
ローラ2に付着するミストを蒸発させて除去することが
できる。
【0047】搬送リングを用いたバッチ式の場合(図
2)はリング表面を100℃以上に加熱することにより
リングに付着した余剰ミストを蒸発させ、ガラス板搭載
時のヒートショックによるガラス板の割れを防ぐことが
できる。
【0048】さらに、空気冷却部内にミストが流入する
おそれがあるため、空気ノズル7の表面を100℃以上
に加熱しておくことにより余剰ミストを除去することが
できる。この場合、空気冷却部5をチャンバで構成した
場合には、噴射孔が形成された噴射面の板材を例えば電
気ヒータで加熱する。また、ガラス板が空気冷却部に存
在しないときに空気噴射を行ってノズルや周辺部に付着
した水分を装置外部に排出しておくことが望ましい。あ
るいは空気冷却部内に送風機を備え、ガラス板の空気冷
却の合間に余剰ミストを吹き飛ばす構造としてもよい。
【0049】また、ミスト冷却部4から噴出するミスト
供給量を可能な限り最小限に抑えることにより余剰ミス
トの発生を減少させることができる。このとき、ミスト
ノズルから水を霧化させる空気の他にミストパターンを
任意に設定できるパターン形成用の空気を供給してもよ
い。
【0050】図6はスクレーパーを取付けた冷却装置の
概略図である。図示したように、ガラス板1がミスト冷
却部に矢印K方向に搬送されるとミストノズル9(図で
は下側のミストノズルのみ示す)からミスト23が噴出
される。搬送ローラ2は撥水性の高い材質で構成され、
その下側にはスクレーパー24が当接する。ミスト冷却
時、搬送ローラ2に付着した余剰ミストは搬送ローラ2
の回転(矢印R)とともに下側に移動する。このときス
クレーパー24により余剰ミストをかきおとして又は払
拭あるいは吸い取って除去する。これにより、搬送ロー
ラ2に付着した余剰ミストがガラス板1に付着してヒー
トショックによりガラス板1が破損することを防ぐこと
ができる。スクレーパー24は、ミストをかきおとす場
合には搬送ローラと同じ撥水性の高い材質のもの又はゴ
ム等でもよいし払拭あるいは吸い取る場合には布やスポ
ンジ状のものでもよい。
【0051】表3は板厚5mmのガラス板に対し、本発
明によるミスト冷却と空気冷却を行った場合の効果を空
気冷却のみの場合と比較したものである。
【0052】
【表3】
【0053】表3に示すように、空気冷却のみで強化し
たガラス板と同じ破砕数となるように(すなわち同じ強
度となるように)、ガラス板をミスト冷却と空気冷却の
両方で冷却強化した場合、板厚が5mmの場合、熱伝達
係数軽減率は9.3%となり、空気冷却用の圧縮空気を
供給するブロアのブロア軸動力軽減率は35%となる。
したがってミスト冷却を追加してガラス板を強化するこ
とにより冷却効果が大きくなるとともに使用電力が低減
し省資源を図ることができる。表4はこの表3の実験条
件の詳細を他の板厚の場合も含めて示すものである。
【0054】
【表4】
【0055】表3の実験条件はこの表4中の板厚5mm
ガラス板温度680℃の場合のものである。表4に示す
ように、各板厚において、従来の空気冷却のみの場合と
比べ本発明のミスト冷却を追加することにより冷却作用
が向上し(改善効果)且つ消費電力が低減する(ブロア
省エネ率)。改善効果とは、同数の破砕数を得るために
必要な空気冷却の熱伝達係数の削減率のことであり、ブ
ロア省エネ率とは、この改善効果を冷却用空気を供給す
るブロアの軸動力の削減率に換算したものである。破損
対策とはガラスの前後エッジ部分にミストが当たらない
ように噴射タイミングを調整すること(図4)である。
このように、ガラス板を冷却して強化する際に、本発明
の破損対策を施したミスト冷却を空気冷却に追加して行
うことにより省資源に貢献することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ミス
ト冷却と空気冷却とを併用するとともにミスト冷却終了
から空気冷却開始までの時間を0.5秒以下とすること
により、ガラス板に発生するリヒートを防ぎ、ミスト冷
却を有効に利用してガラス板を強化することができる。
また、ミスト冷却による過度な冷却を空気冷却によって
抑え、且つ余剰ミストの蒸発を促進してガラス表面への
水滴の滴下によるガラス板の破損を防ぐことができる。
またミスト冷却の際にガラスのエッジ部分を保護して過
剰なミスト冷却をせず、最適条件で冷却を行うことによ
り薄型のガラス板も確実に強化することができるととも
に、省エネルギー化を図ることができる。
【0057】また、ミスト冷却部付近に吸気ダクトを設
けたり、搬送ローラを加熱したりスクレーパーを設けた
りすることにより、余剰ミストを除去することができる
ので余剰ミスト滴下によるガラス板の破損を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 搬送ローラを使用した冷却強化装置の概略
図。
【図2】 別の実施形態の冷却装置の概略図。
【図3】 冷却装置に遮蔽板を設けた実施形態の概略
図。
【図4】 ミスト冷却部によるエッジ保護方法の別の例
の説明図。
【図5】 吸気ダクトを取付けた冷却装置の概略図。
【図6】 スクレーパーを取付けた冷却装置の概略図。
【符号の説明】
1:ガラス板、1a:前端エッジ、1b:後端エッジ、
2:搬送ローラ、3:冷却装置、4:ミスト冷却部、
5:空気冷却部、6:ミストノズル、7:空気ノズル、
8:空気チャンバ、13:搬送装置、14:リング、1
5:アーム、16:駆動部、17:遮蔽版、18:セン
サー、19:制御回路、20:駆動回路、21:電磁
弁、22:吸気ダクト、22a:フレキシブルホース、
22b:吸引口、23:ミスト、24:スクレーパー、
25:コンベヤ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L044 AA04 BA05 CA04 DA01 DB01 DD03 FA06 KA04 4G015 CA03 CA05 CA08 CB01 CC01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】霧状の水を噴出するミスト冷却部と、 空気を噴出する空気冷却部と、 ガラス板を搬送するガラス板搬送手段とを具備するガラ
    ス板冷却装置を用いてガラス板をミスト冷却した後に空
    気冷却を行うガラス板冷却強化方法であって、 前記ミスト冷却部によるミスト冷却終了から前記空気冷
    却部による空気冷却開始までが0.5秒以内であること
    を特徴とするガラス板冷却強化方法。
  2. 【請求項2】前記ガラス板搬送手段は円筒状の搬送ロー
    ラを複数個並べて構成され、該搬送ローラ上にガラス板
    を載置して複数のガラス板を連続的に前記ミスト冷却部
    及び空気冷却部を順番に通して冷却することを特徴とす
    る請求項1に記載のガラス板冷却強化方法。
  3. 【請求項3】前記ガラス板搬送手段はガラス板の形状に
    対応した冷却リングを備え、該冷却リング上にガラス板
    を載置してガラス板を1枚ずつ前記ミスト冷却部及び空
    気冷却部に順番に搬送して冷却することを特徴とする請
    求項1に記載のガラス板冷却強化方法。
  4. 【請求項4】前記ガラス板の搬送方向に関し、左右のエ
    ッジ部を遮蔽しながら前記ミスト冷却部で冷却すること
    を特徴とする請求項1,2または3に記載のガラス板冷
    却強化方法。
  5. 【請求項5】前記ミスト冷却部を通過するガラス板に対
    し、搬送方向に関し前後のエッジ部が該ミスト冷却部を
    通過するタイミングに合わせてミスト噴射を停止するこ
    とを特徴とする請求項1,2,3または4に記載のガラ
    ス板冷却強化方法。
  6. 【請求項6】前記ミスト冷却部近傍に吸気ダクトを設け
    て該吸気ダクトによりミストを吸引しながら前記ガラス
    板のミスト冷却を行うことを特徴とする請求項1から5
    のいずれか一項に記載のガラス板冷却強化方法。
  7. 【請求項7】前記ミスト冷却部又はその近傍の前記搬送
    ローラ及び空気冷却部等の周辺機器を加熱した状態で前
    記ガラス板のミスト冷却を行うことを特徴とする請求項
    1,2または4から6のいずれか一項に記載のガラス板
    冷却強化方法。
  8. 【請求項8】前記ミスト冷却部又はその近傍の前記搬送
    ローラに当接して搬送ローラに付着した水を除去するス
    クレーパーを設けたことを特徴とする請求項1,2また
    は4から6のいずれか一項に記載のガラス板強化方法。
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