[go: up one dir, main page]

JP2003238489A - タキサン誘導体とその医薬組成物 - Google Patents

タキサン誘導体とその医薬組成物

Info

Publication number
JP2003238489A
JP2003238489A JP2002031328A JP2002031328A JP2003238489A JP 2003238489 A JP2003238489 A JP 2003238489A JP 2002031328 A JP2002031328 A JP 2002031328A JP 2002031328 A JP2002031328 A JP 2002031328A JP 2003238489 A JP2003238489 A JP 2003238489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
pharmaceutical composition
cedar
compound
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002031328A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Nobukawa
高寛 信川
Shigetoshi Kadota
重利 門田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOTOSUGI KK
Original Assignee
KOTOSUGI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOTOSUGI KK filed Critical KOTOSUGI KK
Priority to JP2002031328A priority Critical patent/JP2003238489A/ja
Publication of JP2003238489A publication Critical patent/JP2003238489A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 新規タキサン誘導体とその医薬組成物を提供
する。 【解決手段】 式(1)または式(2)で示されるタキ
サン誘導体、それを含有する医薬組成物、抗ガン剤、抗
アレルギー剤、糖尿病治療剤または血圧正常化剤である
ことを特徴とする医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なタキサン誘
導体とその医薬組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中国南方の雲南省などに生息している高
山植物の一種である紅豆杉は、以前、中国政府が伐採禁
止、売買禁止にし、手厚く保護されていたために、利
用、研究が進められていなかった。ところが、近年、輸
出もされるようになり、様々な疾病、例えば、ガン、糖
尿病、アレルギー、更年期障害、子宮内膜症、月経痛、
狭心症、心筋梗塞などの心臓病、脳卒中、高血圧や低血
圧、胃・十二指腸潰瘍、リウマチ、自律神経失調症など
に効果があることが知られるようになってきた。
【0003】また、紅豆杉は高い抗酸化作用を有してい
ることも明らかにされており、熱水抽出物で比較したと
ころ、不要活性酸素消去能力が高いフランス海岸松、タ
ヒボよりも、紅豆杉は遙かに高い活性酸素消去作用を示
した。また、紅豆杉の樹皮、葉部、根部はタキサンのジ
テルペノイドに富んでいるとされ、驚異的な抗ガン作用
を示すタキソールを始め、数十種類もの抗腫瘍活性成分
が含まれていることが確認されている。しかし、紅豆杉
は貴重な植物として保護されていたため、その驚異的な
疾病回復効果があっても、紅豆杉に含まれる各化合物と
その化合物の効能については明らかにされていなかっ
た。
【0004】そこで、発明者らは、紅豆杉に含まれてい
る化合物を鋭意抽出し、分析した結果、遂に新規化合物
を単離し、それを含む医薬組成物を発明するに至ったも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、疾病
回復効果に優れた新規化合物とその医薬組成物を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明によるタキサン誘導体は、式(1)で示され
る。これにより、疾病回復に効果的な物質を提供するこ
とができる。
【0007】本発明のうち請求項2記載の発明によるタ
キサン誘導体は、式(2)で示される。これにより、疾
病回復に効果的な物質を提供することができる。
【0008】本発明のうち請求項3記載の発明による医
薬組成物は、式(1)または式(2)の化合物を含有す
る。これにより、疾病回復に効果的な医薬組成物を提供
することができる。医薬組成物としては、例えば高脂血
症治療剤、鎮痛剤、消炎剤などが挙げられる。また、医
薬組成物を投与する際の剤型は問わず、例えば、内服
薬、外用剤、注射液が挙げられるが、経口的に投与され
る内服薬の形態が望ましい。さらに医薬組成物の剤型は
問わないが、例えば、液剤、シロップ、注射液、散剤、
カプセル剤、錠剤、顆粒剤、貼付剤、軟膏、ゲルなどが
挙げられる。
【0009】液剤、シロップの製造には、本発明の化合
物粉末に、水、そして、エリスリトール、キシリトー
ル、マンニトール、スクロース、トレハロース、マルト
ース、フラクトース、ソルビットなどの糖類、パラベン
などの防腐剤、各種香料、着色料、大豆油などの油類を
適宜添加、混合して調製することができる。
【0010】散剤、カプセル剤、錠剤、顆粒剤の製造に
は、本発明の化合物粉末に、ラクトースなどの賦形剤、
デンプンなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、ラウリル硫酸ナトリウム、軽質無水ケイ酸、含水
二酸化ケイ素、ショ糖脂肪酸エステルなどの滑沢剤、ア
ラビアゴム、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアルコールなどの結合剤、可塑剤、表面活性剤など
を用いて調製することができる。
【0011】注射液の製造には、本発明の化合物粉末
に、塩化ナトリウム等の等張化剤、クエン酸ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム等の緩衝剤を添加して調製すること
ができる。
【0012】貼付剤の製造には、本発明の化合物粉末
に、プロピレングリコール、アクリル酸2-エチルヘキ
シル、ビニルピロリドンを添加・混合し、シリコンコー
ト剥離紙上に塗布して乾燥することにより、粘着部を形
成し、これをポリエステルやナイロン製の支持体に圧着
させることで製造することができる。
【0013】軟膏、ゲルの製造には、本発明の化合物粉
末に、流動パラフィン、モノステアリン酸グリセリン、
パラベン、香料、サラシミツロウ、モノステアリン酸ポ
リオキシエチレンソルビット、スクワラン、テトラオレ
イン酸ポリオキシエチレンソルビット、1,3-ブチレング
リコール、dl-ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウム
などを添加・混合し、溶解、冷却させて得ることができ
る。
【0014】本発明のうち請求項4記載の発明による医
薬組成物は、抗ガン剤、抗アレルギー剤、糖尿病治療剤
または血圧正常化剤であることを特徴とする。これによ
り、それぞれの疾病治療に効果的な医薬組成物を提供す
ることができる。
【0015】本発明によるタキサン誘導体は、紅豆杉の
材部及び樹皮(併せて木部)に含まれており、次のよう
にして抽出することができる。紅豆杉の木部を、水、
水:メタノール=1:1、メタノールで順次抽出し、水:
メタノール=1:1の抽出部およびメタノール抽出部につ
いて、それぞれのジクロロメタン可溶画分をカラムクロ
マトグラフィーと薄層クロマトグラフィーを繰り返し用
いて、式(1)および式(2)で示される2種のタキサ
ン誘導体を単離した。次に、式(1)および式(2)の
構造式と物性を示し、図1及び図2に、式(1)および
式(2)化合物のそれぞれの、13C核の核磁気共鳴スペ
クトルを示した。
【0016】
【化3】式(1)
【0017】2α,5α-ジアセトキシ-10β-ハイドロ
キシ-14β-(2’-メチル)-ブチロキシ-4(20),11-
タキサジエン(ホンドゥシャンA): 無色固体; [α]D 25 +81.3° (c = 0.06, CHCl3); IR (C
HCl3) νmax 3600, 3000, 1780, 1370, 1210, 1020 cm
-1; FABMS m/z 527.3 (M+Na)+; 1H NMR (CDCl3)δ 5.36
(1H, dd, J = 6.5, 2.5 Hz, H-2), 5.28 (1H, t, J =
3.0 Hz, H-5), 5.25 (1H, br s, H-20), 5.10 (1H, dd,
J = 11.7, 5.6 Hz, H-10), 4.99 (1H, dd, J = 9.1,
4.9 Hz, H-14), 4.81 (1H, br s, H-20), 2.94 (1H, d,
J = 6.3 Hz, H-3), 2.83 (1H, dd, J = 9.3, 19.1 Hz,
H-13), 2.35 (1H, m, H-13), 2.35(1H, m, H-9), 2.35
(1H, m, H-2'), 2.17 (3H, s, COCH3), 2.01 (3H, s,
COCH3), 1.98 (3H, s, H3-18), 1.92 (1H, m, H-7), 1.
86 (1H, d, J = 2.2 Hz, H-1), 1.80 (1H, m, H-6), 1.
76 (1H, m, H-6), 1.73 (3H, s, H3-16), 1.64 (1H,dd,
J = 15.1, 5.9 Hz, H-9), 1.21 (1H, m, H-7), 1.19
(3H, s, H3-17), 1.12 (3H, d, J = 6.9 Hz, H3-5'),
0.94 (3H, t, J = 5.6 Hz, H3-4'), 0.85 (3H,s, H3-1
9); 13C NMR (CDCl3) δ 175.6 (C-1'), 169.8 (COCH3
x 2), 142.3 (C-4), 138.7 (C-11), 132.1 (C-12), 11
6.6 (C-20), 78.2 (C-5), 70.6 (C-2), 70.2 (C-14), 6
7.2 (C-10), 59.4 (C-1), 47.1 (C-9), 41.9 (C-3), 4
1.0 (C-2'), 39.6 (C-13), 39.5 (C-15), 37.3 (C-8),
33.9 (C-7), 31.9 (C-17), 28.9 (C-6), 26.6 (C-3'),
25.3 (C-16), 22.5 (C-19), 21.3 (COCH3), 21.4 (COCH
3),21.0 (C-18), 16.5 (C-5'), 11.5 (C-4').
【0018】
【化4】式(2)
【0019】2α,5α-ジアセトキシ-10β-ハイドロ
キシ-14β-プロピロキシ-4(20),11-タキサジエン
(ホンドゥシャンB): 無色固体; [α]D 25 +68.9° (c = 0.08, CHCl3); IR (C
HCl3) νmax 3600, 3000, 2900, 1730, 1370, 1230, 10
20 cm-1; FABMS m/z 499.3 (M+Na)+; 1H NMR (CDCl3)
δ 5.36 (1H, dd, J = 6.5, 2.5 Hz, H-2), 5.28 (1H,
t, J = 3.0 Hz, H-5), 5.25 (1H, br s, H-20), 5.11
(1H, dd, J = 11.7, 5.6 Hz, H-10), 5.00 (1H, dd, J
= 9.1, 4.9 Hz, H-14), 4.88 (1H, br s, H-20), 2.93
(1H, d, J =6.3 Hz, H-3), 2.81 (1H, dd, J = 9.3, 1
9.1 Hz, H-13), 2.40 (1H, dd, J = 19.1, 4.7 Hz, H-1
3), 2.35 (1H, dd, J = 15.1, 11.9 Hz, H-9), 2.28 (2
H, q,J = 7.5 Hz, H2-2'), 2.17 (3H, s, COCH3), 2.04
(3H, s, COCH3), 1.98 (3H,s, H3-18), 1.92 (1H, m,
H-7), 1.87 (1H, d, J = 2.2 Hz, H-1), 1.80 (1H, m,
H-6), 1.76 (1H, m, H-6), 1.72 (3H, s, H3-16), 1.67
(1H, dd, J = 15.1,5.9 Hz, H-9), 1.21 (1H, m, H-
7), 1.18 (3H, s, H3-17), 1.10 (3H, t, J = 7.5 Hz,
H3-3'), 0.84 (3H, s, H3-19); 13C NMR (CDCl3) δ 17
3.4 (C-1'), 170.0 (COCH3), 169.7 (COCH3), 142.4 (C
-4), 138.7 (C-11), 132.4 (C-12), 116.8 (C-20), 78.
4 (C-5), 70.7 (C-2), 70.6 (C-14), 67.4 (C-10), 59.
3 (C-1),47.2 (C-9), 41.9 (C-3), 39.6 (C-13), 39.6
(C-15), 37.4 (C-8), 33.9 (C-7), 32.1 (C-17), 29.7
(C-6), 28.0 (C-2'), 25.4 (C-16), 22.5 (C-19), 21.8
(COCH3), 21.4 (COCH3), 21.1 (C-18), 9.2 (C-3').
【0020】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて、本発明に
よるタキサン誘導体の抽出方法について説明する。
【0021】図1に抽出過程を示した。紅豆杉の木部85
0.0gを、4L×3の水で45分間還流させて抽出し、得
られた残渣を、さらに4L×3の水:メタノール=1:1
で45分間還流させて抽出した。そして、水:メタノール
=1:1抽出物32.3gと残渣を得た。水:メタノール=1:1
抽出物は、ジクロロメタン500mL×2で溶解させて、ジ
クロロメタン画分2.7gを得た。一方、残渣の方は、4
L×3のメタノールで45分間還流させて抽出し、メタノ
ール抽出物7.2gを得た。これを500mL×2のジクロロメ
タンに溶解させてジクロロメタン画分2.7gを得た。2
つのジクロロメタン画分を、カラムクロマトグラフィー
と薄層クロマトグラフィーで繰り返し分離、精製した。
そして、式(1)および式(2)で示される2種のタキ
サン誘導体、4-ヒドロキシ-3-メトキシシンナミルア
ルデヒド、タクシン、セコイソラリシレジノール、タキ
シレジノール、イソタキシレジノール、9-ジヒドロ,β
-アセチルバッカティンIII、バッカティンIII、1β-デ
ヒドロキシバッカティンIV、10-デアセチルタクスユナ
ニンC、2α,5α,10β-トリアセトキシ-14β-(2'-メ
チル)-ブチリルオキシ-4(20),11-タキサジン、バニリ
ン、α-コニデンドリン、7-ヒドロキシラリシレジノー
ル、1β-ヒドロキシバッカティンI、バッカティンIV、
タクスユナニンEを、分光学的ならびに化学的な分析に
基づいて決定し、得た。
【0022】紅豆杉の木部850.0gから得られた抽出物
における各化合物の含有率と、式(1)及び式(2)化
合物の含量を表1に示した。この抽出方法により、本発
明による式(1)及び式(2)の化合物が効果的に単離
された。
【0023】
【表1】
【0024】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明
する。本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0025】実施例1 紅豆杉の木部5kgから前記方法により抽出し、式(1)
の化合物を0.07g、および式(2)の化合物を0.27g得
た。これを、混合して粉剤とし、湯300mLとともに服用
することでガン治療に効果的な医薬組成物とすることが
できた。
【0026】実施例2 紅豆杉の木部10kgから前記方法により抽出し、式(1)
の化合物を0.14g得た。これを、粉剤とし、湯500mLとと
もに服用することで高血圧に効果的な医薬組成物とする
ことができた。
【0027】実施例3 紅豆杉の木部3kgから前記方法により抽出し、式(2)
の化合物を0.16g得た。これを、粉剤とし、湯400mLとと
もに服用することでアレルギーに効果的な医薬組成物と
することができた。
【0028】実施例4 紅豆杉の木部を粉砕機にて0.5mmの厚さのチップ状に粉
砕し、さらに薬用粉砕機にて細かく粉砕し、式(1)お
よび式(2)の化合物を含む木屑状の粉剤を製造した。
この紅豆杉粉剤2gを、水が浸透する紙に包み込んで閉
じ、紙パック1包とした。これを350mLの水に入れて沸
騰させ、3〜5分間煎じた。これを、ガン患者に、腫瘍
の大きさ、転移の程度などの進行の度合いに応じ、量を
増減して投与することにより、ガン治療に効果的な医薬
組成物とすることができた。
【0029】実施例5 紅豆杉の木部を粉砕して、式(1)および式(2)の化
合物を含む木屑状の粉剤を製造した。この紅豆杉粉剤2
gを350mLの水に入れて沸騰させ、3〜5分間煎じて、花
粉症患者に投与することにより、花粉症治療に効果的な
医薬組成物とすることができた。
【0030】実施例6 紅豆杉の木部を粉砕して、式(1)および式(2)の化
合物を含む木屑状の粉剤を製造した。紅豆杉木屑に加
え、枸杞子、葦茎、烏梅、大棗、ケン実を以下の処方で
混合して、粉剤を製造した。 紅豆杉木屑 1.60g 枸杞子 0.08g 葦茎 0.08g 烏梅 0.08g大棗 0.08g ケン実 0.08g この紅豆杉粉剤2gを350mLの水に入れて沸騰させ、3〜
5分間煎じて、糖尿病患者に投与することにより、糖尿
病治療に効果的な医薬組成物とすることができた。
【0031】実施例7 紅豆杉の木部を粉砕して、式(1)および式(2)の化
合物を含む木屑状の粉剤を製造した。紅豆杉木屑に加
え、金カンラン、百合、烏梅、甘草を以下の処方で混合
して、粉剤を製造した。 紅豆杉木屑 1.6g 金カンラン 0.1g 百合 0.1g 烏梅 0.1g 甘草 0.1g この粉剤2gを350mLの水に入れて沸騰させ、3〜5分間
煎じて、咽喉炎患者に投与することにより、咽喉炎治療
に効果的な医薬組成物とすることができた。
【0032】実施例8 紅豆杉の木部を粉砕して、式(1)および式(2)の化
合物を含む木屑状の粉剤を製造した。紅豆杉木屑に加
え、紅花、大棗、陳皮、干姜、肉桂を以下の処方で混合
して、粉剤を製造した。 紅豆杉木屑 1.60g 紅花 0.08g 大棗 0.08g 陳皮 0.08g 干姜 0.08g 肉桂 0.08g この粉剤2gを350mLの水に入れて沸騰させ、3〜5分間
煎じて、月経痛患者に投与することにより、月経痛治療
に効果的な医薬組成物とすることができた。
【0033】実施例9 次の処方に従って、錠剤を製造した。 式(1)の化合物 0.5mg ステアリン酸マグネシウム 1.5mg デンプン 35mg ポリビニルアルコール 3mg 着色料(赤102) 微量 これにより抗アレルギー作用を示す錠剤とすることがで
きた。
【0034】実施例10 次の処方に従って、錠剤を製造した。 式(2)の化合物 0.7mg ステアリン酸マグネシウム 1.5mg デンプン 35mg ポリビニルアルコール 3mg 着色料(赤102) 微量 これにより消炎作用を示す錠剤とすることができた。
【0035】実施例11 紅豆杉の木部を粉砕し、抽出して得た式(2)の化合物
5mgと、乳糖55mgを混合して散剤を製造した。これによ
り血圧正常化作用を示す散剤とすることができた。
【0036】実施例12 紅豆杉の木部を粉砕して得た式(1)及び式(2)の化
合物を含む木屑状の散剤10mgを熱湯500mLで15分間煎
じ、濾過して得た溶液を滅菌し、無菌条件下でびんに入
れ、密封した。これにより長期間保存可能な、鎮痛作用
を示す液剤を製造することができた。
【0037】試験例1 ヒト HT-1080 繊維肉腫細胞とマウス腸癌Colon 26-L5
の2種の癌細胞を用いて、表1で示した紅豆杉木部に含
まれる化合物の細胞毒性活性試験を行った。ヒト HT-10
80 繊維肉腫細胞は 10% FCS(非働化したウシ胎児血
清)と 0.1% 炭酸水素ナトリウム及び 2mM グルタミン
を含んだ EMEM 培地で培養した。一方、マウス腸癌Colo
n 26-L5 細胞は EMEM 培地と同様のサプリメントを含ん
だ RPMI 培地で培養した。細胞生存率は MTT[3-(4,5-
ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾ
リウムブロマイド] 法によって決定した。指数関数的
に増殖する細胞は 96 穴プレートに 100μL中に約 2000
細胞を含んでいる細胞懸濁培地液として加え、培養し
た。
【0038】24 時間後、細胞がプレートに接着した後
に、培地液を除去し、種々の濃度の、紅豆杉の木部から
抽出した表2に示す数種の化合物培地液 100μL を加
え、5% 二酸化炭素雰囲気下 37℃で 72 時間培養し
た。紅豆杉の木部から抽出した数種化合物は最初 DMSO
非プロトン性極性溶剤 で溶かされ、その後培地で希釈
して用いた。その後、培地液を除去し、培地に溶かした
MTT 100μL を加え、3時間培養し、形成されたホルマ
ザンの量をパーキンエルマー HTS-7000 プレートリーダ
ーを用いて分光光度的に 550 nm で吸光度を測定した。
DMSO の最終的な濃度は 0.25% 以下になるよう調製し
た。EC50(50%有効濃度)値は4穴のデータの平均値か
ら計算した。その結果、表2に示すように全ての化合物
で細胞毒性活性がみられた。式(2)の化合物ではColo
n 26-L5に対して、細胞毒性活性が確認された。
【0039】
【表2】
【0040】試験例2 人繊維肉腫HT-1080、マウス腸癌Colon 26-L5の癌細胞の
培地に、紅豆杉の樹皮から抽出した表3に示す4種の化
合物をそれぞれ添加し、試験例1の方法にて細胞毒性活
性試験を行った。そして、EC50(50%有効濃度)を算出
したところ、全ての化合物で高い細胞毒性活性がみられ
た。
【0041】
【表3】
【0042】試験例3 糖尿病ラットに、式(1)及び式(2)の化合物を含有
する紅豆杉木部の水抽出物を投与し、糖尿病改善効果が
みられるか試験を行った。6週齢、体重180〜200gの16
時間絶食した雄性ラットに、ストレプトゾトシン(以下
STZと略す)(55mg/kg)を腹腔内に注射し、糖尿病を誘
発させた。血糖レベルは、STZを注射した後、5日目に
検査し、高血糖のラットを糖尿病ラットとしてグループ
分けした。そして、紅豆杉木部の水抽出物投与グループ
と陽性コントロール(トリブタマイド200mg/kgとブホル
ミン1mg/kg)投与グループと何も投与しない対照区を
比較した。糖尿病ラットに紅豆杉木部水抽出物を1日2
回づつ、5回腹腔内に投与し、投与前と投与後のラット
の血中グルコース濃度を測定し、表4を得た。陽性コン
トロール投与グループの血中グルコース濃度は有意に低
下しなかったのに対して、紅豆杉木部水抽出物を投与し
たラットの血中グルコース濃度は有意に低下し、式
(1)及び式(2)の化合物を含有する紅豆杉木部の水
抽出物が糖尿病の治療に効果的であることが示された。
【0043】
【表4】
【0044】
【発明の効果】本発明のうち請求項1記載の発明によれ
ば、様々な疾病治療や健康増進に効果的な薬剤等に広く
応用することができる。
【0045】本発明のうち請求項2記載の発明によれ
ば、様々な疾病治療や健康増進に効果的な薬剤等に広く
応用することができる。
【0046】本発明のうち請求項3記載の発明によれ
ば、様々な疾病治療に効果的な内服薬、外用剤、注射液
に応用することができる。
【0047】本発明のうち請求項4記載の発明によれ
ば、効果的な抗ガン剤、抗アレルギー剤、糖尿病治療剤
または血圧正常化剤に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタキサン誘導体を紅豆杉から抽出
する過程を示す図である。
【図2】本発明による式(1)化合物の、13C核の核磁
気共鳴スペクトルである。
【図3】本発明による式(2)化合物の、13C核の核磁
気共鳴スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 11/02 A61P 11/02 15/00 15/00 27/16 27/16 29/00 29/00 35/00 35/00 37/08 37/08 // A61K 35/78 A61K 35/78 B X (72)発明者 門田 重利 富山県富山市五艘1357−17 Fターム(参考) 4C088 AB03 AC06 BA08 BA09 BA10 BA11 BA23 BA32 CA05 CA08 CA14 MA02 NA05 NA14 ZA34 ZA36 ZA42 ZA67 ZA81 ZB11 ZB13 ZB26 ZC35 4C206 AA01 AA02 AA03 DB03 DB04 DB56 KA08 KA17 KA18 MA01 MA04 NA05 NA14 ZA34 ZA36 ZA42 ZA67 ZA81 ZB11 ZB13 ZB26 ZC35 4H006 AA01 AA03 AB20 AB24 AB28 BJ30 BN20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】式(1) で示されるタキサン誘導体。
  2. 【請求項2】 【化2】式(2) で示されるタキサン誘導体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の式(1)または請求項2
    記載の式(2)の化合物を含有する医薬組成物。
  4. 【請求項4】 抗ガン剤、抗アレルギー剤、糖尿病治療
    剤または血圧正常化剤であることを特徴とする請求項3
    記載の医薬組成物。
JP2002031328A 2002-02-07 2002-02-07 タキサン誘導体とその医薬組成物 Pending JP2003238489A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002031328A JP2003238489A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 タキサン誘導体とその医薬組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002031328A JP2003238489A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 タキサン誘導体とその医薬組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003238489A true JP2003238489A (ja) 2003-08-27

Family

ID=27774768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002031328A Pending JP2003238489A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 タキサン誘導体とその医薬組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003238489A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104825358A (zh) * 2015-05-06 2015-08-12 红河阳光天地生态农业科技有限公司 一种采用人工种植红豆杉药材粉制作牙膏的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104825358A (zh) * 2015-05-06 2015-08-12 红河阳光天地生态农业科技有限公司 一种采用人工种植红豆杉药材粉制作牙膏的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lam et al. α-Glucosidase inhibitors from the seeds of Syagrus romanzoffiana
CN1237961C (zh) 二苯乙烯类化合物在制备用于治疗和预防糖尿病或与逆转录病毒有关疾病的药物中用途
CN109912551B (zh) 桉烷倍半萜类化合物及其药物组合物和制备方法与应用
CN101502585B (zh) 花椒属植物提取物及其制备方法和用途
CN105294676B (zh) 一种小檗碱复盐及其制备方法和用途
US9884801B2 (en) Compounds from antrodia camphorata, method for preparing the same and use thereof
EP3156058B1 (en) Anti-tumor pharmaceutical application of pentacyclic triterpene saponin compounds of szechuan melandium root
CN104513290B (zh) 雷醇内酯衍生物及其应用
CN102796112B (zh) 异戊烯基黄酮化合物及其在制备胰脂肪酶抑制剂中的用途
CN103804442B (zh) 黄酮醇衍生物及其医药用途
CN103585166B (zh) 黄醇酮衍生物的医药用途
CN108314620B (zh) 异序乌桕素i和j及其药物组合物和其应用
JP2003238489A (ja) タキサン誘導体とその医薬組成物
CN1488355A (zh) 芒果叶总苷止咳中药制剂及其生产方法
CN113956229B (zh) 一种紫丁香中的木脂类化合物及其制备方法与应用
JP4290119B2 (ja) 紅豆杉由来リグナン類を含む血糖降下剤、肝臓保護薬、抗ガン剤
CN105534971B (zh) 二苯并氧杂环庚三烯类化合物在体外筛选或制备药物中的应用
CN116768706A (zh) 咖啡果皮中降糖活性二萜成分及其制备方法与应用
CN106265956B (zh) 一种抗脑缺血的中药提取物、组合物及其制剂与用途
CN116549551B (zh) 芦荟全叶粉或其活性成分在制备治疗慢性萎缩性胃炎药物中的应用
CN111529515A (zh) 12,15-二氧-α-蛇床烯在制药中的应用
CN102935083A (zh) 苯乙醇苷类单体化合物的应用
CN102872155A (zh) 一种黄酮苷类化合物在制备治疗脑中风药物中的应用
CN1923191B (zh) 二氢黄酮类化合物在制备治疗心血管疾病药物中的应用
CN119661343B (zh) 黄根来源四氢蒽醌及其制备方法和其药物组合物与用途

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040217