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JP2003208841A - マイクロマシンスイッチおよびこれを用いたフェーズドアレイアンテナ装置 - Google Patents

マイクロマシンスイッチおよびこれを用いたフェーズドアレイアンテナ装置

Info

Publication number
JP2003208841A
JP2003208841A JP2002305645A JP2002305645A JP2003208841A JP 2003208841 A JP2003208841 A JP 2003208841A JP 2002305645 A JP2002305645 A JP 2002305645A JP 2002305645 A JP2002305645 A JP 2002305645A JP 2003208841 A JP2003208841 A JP 2003208841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
electrode
cantilever arm
signal line
lower electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002305645A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Suzuki
健一郎 鈴木
Yoichi Ara
洋一 荒
Shoko Chin
曙光 陳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2002305645A priority Critical patent/JP2003208841A/ja
Publication of JP2003208841A publication Critical patent/JP2003208841A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H59/00Electrostatic relays; Electro-adhesion relays
    • H01H59/0009Electrostatic relays; Electro-adhesion relays making use of micromechanics

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 大量生産可能で安価かつ高性能なマイクロマ
シンスイッチを実現する。 【解決手段】 基板1上にギャップと近接して設けられ
た支持部材7によって基板1上に支持された可撓性の梁
部材8と、この梁部材8の基板側における少なくともギ
ャップと対向する位置に設けられた接触電極5と、基板
上に梁部材8の一部と対向して設けられた下部電極4と
を備え、梁部材8は、支持部材7との接続部分から下部
電極9と対向する位置にかけて導電性を有することによ
り上部電極9として機能し、かつ、少なくとも支持部材
との接続部分から下部電極4と対向する位置までの間の
一部の領域で、基板面に平行な梁部材8の中心面に対し
て基板面に直交する厚み方向に沿った熱膨張係数が対称
となるように配置された二種類以上の材料によって構成
されており、かつ、接触電極が、梁部材8における基板
側の面に設けられた場合の絶縁性部材6よりも厚い絶縁
性部材を介して設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロマシンス
イッチおよびその製造方法に関し、特にDC(直流)か
らギガヘルツ以上の広い信号周波数をオン/オフ可能と
するマイクロマシンスイッチおよびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロックウェル・インターナショナ
ル・コーポレイションのユン・ジェイソン・ヤオの「微
細電気機械スイッチ」(特開平9−17300号公報)
に記載の発明を例にして、従来技術を説明する。
【0003】図16は、特開平9−17300号公報に
開示されたマイクロマシンスイッチの平面図(a)およ
びそのD−D’線断面図(b)を示す。同図に示すよう
に、ガリウムヒ素からなる基板51上には、熱硬化ポリ
イミドからなるアンカー構造52と、金からなる下部電
極53と、金からなる信号線54とが設けられている。
【0004】そして、アンカー構造52の上にはシリコ
ン酸化膜からなる片持ちアーム55が設けられ、この片
持ちアーム55は、下部電極53を越えて信号線54の
位置まで延在しており、これらと空間的な隙間を介して
対向している。
【0005】片持ちアーム55の上側には、アルミから
なる上部電極56がアンカー構造52から下部電極53
に対向する位置まで作製されている。また、片持ちアー
ム55の下側には、信号線54に対向する位置に金から
なる接触電極57が設けられている。
【0006】さて、このような構造をしたマイクロマシ
ンスイッチにおいて、上部電極56と下部電極53との
間に30Vの電圧を印加すると、静電気力により上部電
極56に基板方向(矢印58の下向き)に引力が働く。
このため、片持ちアーム55が基板側に変形し、接触電
極57が信号線54の両端と接触する。
【0007】通常の状態では、図16(b)に示すよう
に、接触電極57と信号線54との間には隙間が設けら
れ、したがって2本の信号線54は互いに切り離されて
いる。このため、下部電極53に電圧が印加されない状
態では、信号線54に電流は流れない。
【0008】しかし、下部電極53に電圧が印加されて
接触電極57が信号線54と接触した状態では、2本の
信号線54は短絡し、両者の間を電流が流れることがで
きる。したがって、下部電極53への電圧印加によっ
て、信号線54を通る電流あるいは信号のオン/オフを
制御することができる。
【0009】ただし、特にこのスイッチをマイクロ波領
域の信号に使用する際に、スイッチの損失を低減させる
ためには、上部電極56と接触電極57とが電気的に十
分に絶縁されていることが重要である。すなわち、もし
上部電極56と接触電極57が電気的に短絡していれ
ば、信号線54を流れる信号(DCを含む)が上部電極
56にも流れ出てしまう。
【0010】また、上部電極56と接触電極57とが短
絡していなくとも、静電容量がかなり大きいような状態
では、信号線54を流れる交流信号がやはり上部電極5
6に流れて外部に漏洩する。このように、上部電極56
と接触電極57との絶縁が十分でないときには、信号の
漏れが大きくなり、スイッチの特性が悪くなる。上述の
従来例においては、このような観点から、片持ちアーム
55を構成する材料として絶縁材料(シリコン酸化膜)
を使用している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
のマイクロマシンスイッチには、以下の問題点がある。
片持ちアーム55は、材料の異なる上部電極56および
アンカー構造52と広い領域で接触している。また、ス
イッチの駆動電圧を抑制するため、片持ちアーム55は
機械的に柔らかい構造となっており、微小電圧で動くよ
うになっている。
【0012】このように、従来のマイクロマシンスイッ
チにおいては、上部電極56,片持ちアーム55および
アンカー構造52が、それぞれ異なる材料によって形成
されていることから熱膨張係数も異なり、特に片持ちア
ーム55は歪みによって反りが発生しやすくなってい
る。
【0013】例えば、熱膨張係数について、二酸化シリ
コン,アルミおよびポリイミドのそれぞれを比較した場
合、二酸化シリコンの熱膨張係数はその他のものと比べ
て約1/100倍と非常に小さな値を有する。このた
め、プロセス温度およびデバイス完成後の雰囲気の温度
変化によって上部電極56等の金属部分が膨張し、片持
ちアーム55には容易に反りが発生してしまう。
【0014】また、このような反りの存在は、基板51
に対して上向きであっても下向きであっても、スイッチ
特性に悪い影響を与える。もし、片持ちアーム55の反
りが上向きの場合には、電圧を印加したときに片持ちア
ーム55の下側表面が下部電極53に接触したとして
も、接触電極57が信号線54と接触しない状態が生じ
る可能性がある。その場合、仮に接触電極57と信号線
54とが接触したとしても、接触部における圧力は極め
て小さなものに過ぎず、このような軽い接触では接触抵
抗が大きくなるという問題がある。
【0015】一方、片持ちアーム55の反りが下向きの
場合には、電圧を印加することにより接触電極57と信
号線54とは接触するものの、接触電極57の全体が平
面的に信号線54に接触するのではなく、いわゆる片当
たり(一部の領域のみで接触すること)が生じ易くな
る。したがって、この場合においてもスイッチの接触抵
抗が大きくなるという問題が生じる。このように、いず
れにしても片持ちアーム55に反りが生じると接触抵抗
が大きくなり、オン時のスイッチ抵抗が大きくなるとい
う問題がある。
【0016】実際、従来例においては、スイッチ作製の
プロセスを250℃以下の低い温度で行うことにより、
プロセス温度による反りの抑制がなされている。
【0017】具体的には、片持ちアーム55を形成する
二酸化シリコン膜を、プラズマCVD(PECVD)プ
ロセスで作製している。PECVD酸化膜は、低い温度
で作製できることが利点であり、このようにプロセスの
温度を低く抑えることは、異なる材料の大きな熱膨張係
数の差の影響を減少する上で重要である。
【0018】一方、材料の機械的特性(歪み、剛性、信
頼性等)および電気的特性(誘電率、最大破壊電圧等)
が、特に温度条件の最適化によって著しく改良されるも
のであることは良く知られているとおりである。しかし
ながら、上述の従来例ではプロセス温度を低く抑える必
要があるため、温度パラメータを材料の最適化のために
十分利用できず、材料的に大きな限界を有するといえ
る。
【0019】また、一般的に片持ちアーム55の剛性を
一定に保つため、その厚さを厚くすると、アームの幅を
減少させられるという利点がある。このため、スイッチ
全体の寸法を小さくすることが可能であり、小さい面積
に多くのスイッチを作製することができる利点がある。
【0020】しかし、二酸化シリコンを片持ちアーム5
5に利用する従来例は、片持ちアーム55の厚さ方向に
大きな制限を有している。原理的には、PECVDの時
間を長くすることによって二酸化シリコン膜の厚さを、
10μm以上でも厚くすることが可能であるが、成長時
間が長くなると装置の処理速度が減少してコストが高く
なり、また装置内部にゴミが発生し易くなってたびたび
クリーニングを行う必要がある等の装置メンテナンス上
の種々の問題が生じる。
【0021】さらに、厚い膜内部には大きな歪みが生じ
て堆積中に基板51を破壊するという問題も生じる。こ
のような理由から、実際的には、せいぜい2μm程度の
厚さに制限されているのが現状である。このため、スイ
ッチ構造の設計的寸法においても厳しい制限がある。
【0022】また、従来例のようなプロセス温度低減
は、製造時の反り抑制にある程度の効果はあるものの、
使用雰囲気の温度変動による反りに対しては何の役にも
たっていない。この使用時の反りは、熱膨張係数の異な
る積層膜をアーム部に用いた場合における必然的な問題
点である。一方、従来例の構造のスイッチには、機械的
強度および耐久性の点でも問題点がある。スイッチを駆
動させる際、最も大きな応力は片持ちアーム55の根本
(アンカー構造52との接続部分)に発生する。したが
って、スイッチの機械的強度・耐久性を向上させるため
には、この根本部の構造を最適化する必要がある。しか
し、従来例の構造は、片持ちアーム55とアンカー構造
52とが別個の材料で構成され、さらにはこれら両者が
直角をなすようになっている。このような構造は、根本
部に発生する応力を緩和させるには適当でない。
【0023】本発明は、このような課題を解決するため
のものであり、大量生産可能で安価かつ高性能なマイク
ロマシンスイッチおよびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係るマイクロマシンスイッチは、基
板上に設けられた第1の信号線と、前記基板上に設けら
れかつ前記第1の信号線の端部から所定のギャップを隔
てて端部が設けられた第2の信号線との間の導通/非導
通を制御するマイクロマシンスイッチにおいて、前記基
板上に前記ギャップと近接して設けられた導電性を有す
る支持部材と、前記基板上で前記ギャップと前記支持部
材との間に設けられた下部電極と、前記支持部材に前記
基板と平行して設けられた導電性および可撓性を有する
片持ちアームと、この片持ちアームにより前記下部電極
と対向して支持され、前記下部電極への電圧印加に応じ
て下部電極側への引力が働く上部電極と、この上部電極
に前記基板と平行して設けられた絶縁性部材と、この絶
縁性部材の前記基板側における前記ギャップと対向する
位置に設けられ、前記上部電極に対する前記引力に応じ
て前記第1および第2の信号線と接触することにより前
記第1および第2の信号線の間を導通させる接触電極
と、前記絶縁性部材の下側に設けられた前記接触電極と
対向して、前記絶縁性部材の上側に設けられた補強部材
とを備え、前記片持ちアームは、前記基板と直交する厚
み方向に沿って対称となる熱膨張係数を有するものを用
いたものである。
【0025】また、本発明に係る他のマイクロマシンス
イッチは、基板上に設けられた第1の信号線と、前記基
板上に設けられかつ前記第1の信号線の端部から所定の
ギャップを隔てて端部が設けられた第2の信号線との間
の導通/非導通を制御するマイクロマシンスイッチにお
いて、前記基板上に前記ギャップと近接して設けられた
導電性を有する支持部材と、前記基板上の前記ギャップ
内で前記第1および第2の信号線より低い位置に設けら
れた下部電極と、前記支持部材に前記基板と平行して設
けられた導電性および可撓性を有する片持ちアームと、
この片持ちアームにより前記下部電極と対向して支持さ
れ、前記下部電極への電圧印加に応じて下部電極側への
引力が働く上部電極と、この上部電極に前記基板と平行
して設けられた絶縁性部材と、この絶縁性部材の前記基
板側における前記ギャップと対向する位置に設けられ、
前記上部電極に対する前記引力に応じて前記第1および
第2の信号線と接触することにより前記第1および第2
の信号線の間を導通させる接触電極と、前記絶縁性部材
の下側に設けられた前記接触電極と対向して、前記絶縁
性部材の上側に設けられた補強部材とを備え、前記片持
ちアームは、前記基板と直交する厚み方向に沿って対称
となる熱膨張係数を有するものを用いたものである。ま
た、前記片持ちアームを、前記基板と直交する厚み方向
に沿った熱膨張係数が対称となるように配置された2種
類以上の材料から構成したものである。
【0026】このように構成することにより本発明は、
片持ちアームの基板面に対して直交する厚み方向に沿っ
て熱膨張係数が略対称となっている。このため、従来例
のように異種材料間に生じる歪みによって起こる反りが
著しく緩和される。このように、熱膨張係数を厚み方向
に対称とする最も簡単な方法は、片持ちアームを単一材
料で構成することである。また、その他に、上下対称の
積層構造とすることももちろん可能である。
【0027】ここで、片持ちアームの反りを抑制するた
めには、熱膨張係数を上記のとおりに対称とすることが
有効である。逆に片持ちアームにより支持された上部電
極の先端部近傍では、その厚さ方向に沿って熱膨張係数
が対称となっていなくても、反りの発生は小さい。ちな
みに、試作したスイッチを測定してみたところ、片当た
り等で生じる接触抵抗のばらつきが小さくなり、特性の
そろったスイッチを多量に作製することができるように
なった。
【0028】これに加えて、絶縁性部材の下側に設けら
れた接触電極と対向して、絶縁性部材の上側に補強部材
を設けたので、接触電極と絶縁部材との間に生じる歪み
による反りが小さく抑えられて、接触電極が基板に対し
て平行に保たれ、片当たりによる接触抵抗の増大を抑え
ることができる。あるいは、第1および第2の信号線の
ギャップ中に、これら信号線の端部より低い位置に下部
電極を設け、この下部電極に対向するよう上部電極を片
持ちアームにより延在して設けたので、アームの先の方
に下部電極を設けることができ、僅かな静電気力でアー
ムを稼働させることができ、ひいては下部電極に印加す
る電圧値を小さくすることができる。また、片持ちアー
ムを基板と直交する厚み方向に沿った膨張係数が対象と
なるよう配置された2種類以上の材料から構成すること
により、基板側の熱膨張係数とその反対側の熱膨張係数
とを対称にでき、温度変化による片持ちアームの反りを
抑制することができる。
【0029】以上の優れた効果により、本発明のマイク
ロマシンスイッチは、個々ばらばらにして使用する単純
なスイッチ応用に留まらず、大面積の基板上に数万個の
オーダで集積化することが要求されるフェーズドアレイ
アンテナへの適用を可能とする。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。なお、以下の各実施の形態にお
いては、片持ちアーム8の構造として後述の図10また
は図11に相当する構成を備えている。すなわち、片持
ちアーム8は、基板面に直交する厚み方向に沿った熱膨
張係数が対称となるように配置された二種類以上の材料
によって構成されている。
【0031】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態の平面図(a)およびそのA−A’線断
面図(b)を示す。同図に示すように、本実施の形態で
は、誘電率の大きなガラス製の基板1上に、シリコンか
らなるスイッチ本体部14と、金からなる下部電極4
と、金からなる信号線3が設けられている。また、基板
1の裏面にはアース板2が形成されている。
【0032】スイッチ本体部14は、支持部材7と、片
持ちアーム8と、上部電極9との一体構造となってい
る。支持部材7からは、シリコンからなる二本の片持ち
アーム8が基板面に対してほぼ水平に延びている。二本
の片持ちアーム8は、従来例における一本のアームと比
べてアームの回転運動を低く抑えることができ、スイッ
チの片当たり接触を防止するのに役立つ。ただし、条件
に応じて片持ちアーム8の本数を変えればよいのであっ
て、本発明には1本および2本以上の片持ちアーム8を
有する構造が含まれる。
【0033】ところで、支持部材7と片持ちアーム8と
接続部分においては、その表面におけるなす角α,β
が、それぞれ鈍角(90°<α,β<180°)となる
ように調整することが好ましい。このようにすることに
より、片持ちアーム8の強度を高めることができ、1M
Hz以上といった高周波数のスイッチング動作を可能と
する。
【0034】片持ちアーム8の先端には、シリコンから
なる上部電極9が設けられている。上部電極9は、下部
電極4と空間的な隙間を介して対向している。支持部材
7は、基板1上に形成されている信号線3aに接続され
ており、この信号線3aは、支持部材7および片持ちア
ーム8を介して上部電極9と電気的に接続されている。
【0035】また、二酸化シリコンあるいは窒化シリコ
ン膜等の絶縁体膜からなる絶縁性部材6が、上部電極9
の下面に下部電極4と対向する位置から信号線3に対向
する位置にかけて設けられている。この信号線3に対向
する絶縁性部材6の下側の位置には、金からなる接触電
極5が設けられている。
【0036】このように絶縁性部材6を設けることによ
り、接触電極5と上部電極9との短絡、および、スイッ
チング動作時における上部電極9と下部電極4との接触
を防止することができる。ただし、絶縁性部材6は、最
低限接触電極5と上部電極9との間にあればよい。な
お、高周波信号をスイッチングする場合は、信号線3と
容量結合可能な範囲で接触電極5の表面を絶縁体膜で覆
っていてもよい。逆に信号線3を絶縁体膜で覆っても構
わない。
【0037】このように、接触電極5と対向する絶縁性
部材6の上側には、片持ちアーム8よりも厚みのある上
部電極9が設けられているため、接触電極5と絶縁性部
材6との間に生じる歪みによる反りを小さく抑えること
ができる。したがって、接触電極5は絶えず基板1に対
して平行な状態を保つことができ、片当たりによる接触
抵抗の増大を抑えることができる。
【0038】ここで、本実施の形態の動作について説明
する。信号線3aを介して上部電極9と下部電極4との
間に30Vの電圧を印加すると、静電気力により上部電
極9に基板方向(下向き)に引力が働く。このため、片
持ちアーム8が下側に湾曲して接触電極5が信号線3と
接触するようになる。
【0039】信号線3は、図1(b)に示すように接触
電極5に対向する位置に隙間が設けられている。このた
め、電圧が印加されない状態では信号線3に電流は流れ
ないが、電圧が印加されて接触電極5が信号線3と接触
した状態では信号線3を電流が流れることができる。こ
のように、下部電極4への電圧印加によって信号線3を
通る電流あるいは信号のオン/オフを制御することがで
きる。また、30GHzの信号を扱った場合、従来のH
EMT(High Electron Mobility Transistor)スイッ
チでの挿入損失が3〜4dBであったのに対し、本実施
の形態のスイッチでは2.5dBという結果が得られ
た。
【0040】このように本実施の形態では、上部電極9
は導電性の片持ちアーム8を介して導電性の支持部材7
と電気的に接続されているため、上部電極9への電圧印
加を容易に行うことができる。ただし、上部電極9は電
気的に浮遊した状態であっても構わない。その場合、信
号線3aは不要であり、スイッチを動作させるためには
下部電極4に電圧を印加するだけでよい。
【0041】また、支持部材7と片持ちアーム8と上部
電極9とを、不純物が一部あるいは全体に拡散された半
導体で作製することができる。その場合、スイッチの動
作時に上部電極9と下部電極4との間に流れる電流は、
極めて小さなものであるから、これら半導体の不純物の
含有量を精密に制御する必要はない。
【0042】また、以下の作製方法に述べるように片持
ちアーム8の厚さを、他の構成要素に比べて薄く制御す
ることも容易である。このように個々の要素の厚さを制
御することによって、剛性の大きな構成要素の中に柔ら
かい片持ちアーム8を作製することができる。したがっ
て、剛性の大きな要素では電圧印加時の変形が基板1に
対して水平に行われ、変形のほとんどが薄い片持ちアー
ム8によってなされることになる。これは、スイッチの
片当たりを低く抑えることに役立つものである。
【0043】ただし、上部電極9の厚さを、片持ちアー
ム8と同じにしたものも本発明に含むことができる。こ
のような構造は、作製方法が簡略化されるという長所が
ある。
【0044】なお、本実施の形態の代表的な寸法は、表
1のとおりである。
【0045】
【表1】 ここで、幅は図1(a)の平面図に対して縦方向の長
さ、長さは図1(a)の平面図に対して横方向の長さ、
厚さは図1(b)の断面図に対して縦方向の長さをそれ
ぞれ示す。
【0046】しかし、これら寸法は個々の応用に応じて
設計すべきものであり、上述の数値に限定されるもので
はない。本発明においては、その増大した設計自由度に
より、広い範囲の設計が可能である。
【0047】ここで、図1に係るマイクロマシンスイッ
チの製造工程について図を参照して説明する。図2,3
は、図1に係るマイクロマシンスイッチの製造工程を示
す断面図である。製造工程について順次説明する。
【0048】まず、図2(a)に示すように、シリコン
からなる基板11に二酸化シリコン膜からなるパタン1
2を形成し、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMA
H)等のエッチング液を用いて基板11を約6μmほど
エッチングする。ここで、基板11としては(100)
面を主面とするシリコンを用いた場合、エッチング速度
の面方位依存性により、エッチング後は(111)面が
側面に露出した台形となる。
【0049】次いで、図2(b)に示すように、新たに
パタン13を基板1上に形成し、このパタン13をマス
クにしてマスクの無い領域にボロンを拡散させ、その
後、ボロンの深い拡散を行うため、例えば1150℃で
10時間ほど熱拡散を実施する。このとき、高濃度のボ
ロンが約10μmの深さまで拡散される。その結果、支
持部材7と上部電極9とが作製される。
【0050】次いで、図2(c)に示すように、片持ち
アーム8に対応する領域のパタン13を除去してから、
残ったパタン13をマスクにしてマスクの無い領域にボ
ロンを拡散させる。その結果、支持部材7,片持ちアー
ム8および上部電極9からなるスイッチ本体部14がで
きあがる。なお、今回はボロンの浅い拡散を行うため、
例えば1150℃で2時間ほど熱拡散を実施する。この
とき、高濃度のボロンが約2μm深さまで拡散される。
【0051】次いで、図2(d)に示すように、上部電
極9に二酸化シリコン1μmおよび窒化膜0.05μm
からなる絶縁性部材6を作製する。
【0052】次いで、図3(e)に示すように、絶縁性
部材6上に金メッキを用いて接触電極5を作製する。
【0053】次いで、図3(f)に示すように、このよ
うにして作製された基板11を、金からなる下部電極4
および金からなる信号線3,3aの形成されたガラス製
の基板1に載置する。この基板1は上述のシリコンプロ
セスとは別個の工程で予め作製しておく。その後、支持
部材7を基板1上に接着する。このとき、シリコンとガ
ラスとの接着には、静電接着技術を利用することができ
る。
【0054】最後に、図3(g)に示すように、基板1
1をエチレンジアミンピロカテコール等のボロン濃度選
択性が大きいエッチング液に投入し、ボロンが拡散され
ていない部分を溶解する。その結果、基板1上にマイク
ロマシンスイッチを作製することができる。
【0055】なお、基板1がセラミックあるいはガリウ
ムヒ素等で形成されているのであれば、接着剤を用いて
支持部材7とこれらの基板とを接着させることも可能で
ある。もしくは、これら基板の表面にガラスを2〜5μ
m程度スパッタしておくと、静電接着技術を使うことも
可能である。
【0056】以上のように本実施の形態では、単結晶シ
リコン基板をエッチングすることによって片持ちアーム
8等からなるスイッチ本体部14を作製している。この
ように、本実施の形態は材料として単結晶体を利用する
ことにより、機械特性として最も信頼性のおける構造体
を作製することができるという利点がある。
【0057】また、片持ちアーム8を単結晶体のみで作
製しているため、従来例のように複数の材料を張り合わ
せた構造に比べ、熱膨張係数に起因する反りが発生する
ことはない。すなわち、片持ちアーム8の基板1の面に
対して直交する方向に沿った熱膨張係数の変化を、基板
面側とその反対面側とで互いに対称とすることにより、
反りの発生を抑制している。
【0058】一方、ここに述べた方法以外にも、基板1
上に種々の薄膜を堆積して選択エッチングを利用し、本
発明の構造をもつスイッチを作製することも可能であ
る。例えば、スイッチ本体部14を単結晶シリコンでは
なく、アモルファスシリコン、ポリシリコンまたは高抵
抗の半導体材料(GaAs,鉄をドープしたInP等)
を使って作製してもよい。また、スイッチ本体部14を
半導体ではなく、金やアルミニウム等の金属を使って作
製してもよい。
【0059】次に、本発明のその他の実施の形態につい
て図を参照して説明する。
【0060】[第2の実施の形態]図4は、本発明の第
2の実施の形態の平面図(a)およびそのB−B’線断
面図(b)を示す。同図に示すように、本実施の形態で
は、誘電率の大きなガラス製の基板1上に、シリコンか
らなる支持部材7と、金からなる下部電極4と、金から
なる信号線3が設けられている。また、基板1の裏面に
はアース板2が形成されている。
【0061】スイッチ本体部14は、支持部材7と、片
持ちアーム8と、上部電極9との一体構造となってい
る。支持部材7からは、シリコンからなる二本の片持ち
アーム8が基板面に対してほぼ水平に延びている。二本
の片持ちアーム8は、従来例における一本のアームと比
べてアームの回転運動を低く抑えることができ、スイッ
チの片当たり接触を防止するのに役立つ。ただし、条件
に応じて片持ちアーム8の本数を変えればよいのであっ
て、本発明には1本および2本以上の片持ちアーム8を
有する構造が含まれる。
【0062】ところで、支持部材7と片持ちアーム8と
の接続部分においては、その表面におけるなす角α,β
が、それぞれ鈍角(90°<α,β<180°)となる
ように調整することが好ましい。このようにすることに
より、片持ちアーム8の強度を高めることができ、1M
Hz以上といった高周波数のスイッチング動作を可能と
する。
【0063】片持ちアーム8の先端には、シリコンから
なる上部電極9が設けられている。上部電極9は、下部
電極4と空間的な隙間を介して対向している。支持部材
7は、基板1上に形成されている信号線3aに接続され
ており、この信号線3aは、支持部材7および片持ちア
ーム8を介して上部電極9と電気的に接続されている。
【0064】また、二酸化シリコンあるいは窒化シリコ
ン膜等の絶縁体膜からなる絶縁性部材6が、上部電極9
の下面から始まって信号線3に対向する位置まで延びて
いる。この信号線3に対向する絶縁性部材6の下側の位
置には、金からなる接触電極5が設けられている。な
お、高周波信号をスイッチングする場合は、信号線3と
容量結合可能な範囲で接触電極5の表面を絶縁体膜で覆
ってもよい。逆に信号線3を絶縁体膜で覆っても構わな
い。
【0065】接触電極5と対向する絶縁性部材6の上側
には、シリコンからなる補強部材10が設けられてい
る。これは、接触電極5と絶縁性部材6との間に生じる
歪みによる反りを小さく抑えるために設けられたもので
ある。このように、補強部材10を設けることにより、
接触電極5は絶えず基板1に対して平行な状態を保つこ
とができ、片当たりによる接触抵抗の増大を抑えること
ができる。なお、補強部材10は、絶縁性部材6の材料
や膜厚等によっては必ずしも必要ではなく、これがない
構造も本発明に含まれる。
【0066】ここで、本実施の形態の動作について説明
する。上部電極9と下部電極4との間に30Vの電圧を
印加すると、静電気力により上部電極9に基板方向(下
側)に引力が働く。このため、片持ちアーム8が下側に
湾曲して接触電極5が信号線3と接触するようになる。
【0067】信号線3は、図4(b)に示すように接触
電極5に対向する位置に隙間が設けられている。このた
め、電圧が印加されない状態では信号線3に電流は流れ
ないが、電圧が印加されて接触電極5が信号線3と接触
した状態では信号線3を電流が流れることができる。こ
のように、下部電極4への電圧印加によって信号線3を
通る電流あるいは信号のオン/オフを制御することがで
きる。また、30GHzの信号を扱った場合、従来のH
EMT(High Electron Mobility Transistor)スイッ
チでの挿入損失が3〜4dBであったのに対し、本実施
の形態のスイッチでは0.2dBという結果が得られ
た。
【0068】本実施の形態では、上部電極9は導電性の
片持ちアーム8を介して導電性の支持部材7と電気的に
接続されているため、上部電極9への電圧印加を容易に
行うことができる。ただし、上部電極9は電気的に浮遊
した状態であっても構わない。その場合、信号線3aは
不要であり、スイッチを動作させるためには下部電極4
に電圧を印加するだけでよい。
【0069】また、支持部材7と片持ちアーム8と上部
電極9と補強部材10とは、不純物が一部あるいは全体
に拡散された半導体から作製することができる。その場
合、スイッチの動作時に上部電極9と下部電極4との間
に流れる電流は、極めて小さなものであるから、これら
半導体の不純物の含有量を精密に制御する必要はない。
【0070】また、以下の作製方法に述べるように片持
ちアーム8の厚さを、他の構成要素に比べて薄く制御す
ることも容易である。このように個々の要素の厚さを制
御することによって、剛性の大きな構成要素の中に柔ら
かい片持ちアーム8を作製することができる。剛性の大
きな要素では電圧印加時の変形が基板1に対して水平に
行われ、変形のほとんどが薄い片持ちアーム8によって
なされることになる。これは、スイッチの片当たりを低
く抑えることに役立つものである。
【0071】ただし、上部電極9および補強部材10の
厚さを、片持ちアーム8と同じにしたものも本発明に含
むことができる。このような構造は、作製方法が簡略化
されるという長所がある。
【0072】なお、本実施の形態の代表的な寸法は、表
2のとおりである。
【0073】
【表2】 ここで、幅は図4(a)の平面図に対して縦方向の長
さ、長さは図4(a)の平面図に対して横方向の長さ、
厚さは図4(b)の断面図に対して縦方向の長さをそれ
ぞれ示す。
【0074】しかし、これら寸法は個々の応用によって
設計すべきものであり、上述の数値に限定されるもので
はない。本発明においては、その増大した設計自由度に
より、広い範囲の設計が可能である。
【0075】ここで、図4に係るマイクロマシンスイッ
チの製造工程について図を参照して説明する。図5,6
は、図4に係るマイクロマシンスイッチの製造工程を示
す断面図である。製造工程について順次説明する。
【0076】まず、図5(a)に示すように、シリコン
からなる基板11に二酸化シリコン膜からなるパタン1
2を形成し、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMA
H)等のエッチング液を用いて基板11を約6μmほど
エッチングする。ここで、基板11としては(100)
面を主面とするシリコンを用いた場合、エッチング速度
の面方位依存性により、エッチング後は(111)面が
側面に露出した台形となる。
【0077】次いで、図5(b)に示すように、新たに
パタン13を基板1上に形成し、このパタン13をマス
クにしてマスクの無い領域にボロンを拡散させ、その
後、ボロンの深い拡散を行うため、例えば1150℃で
10時間ほど熱拡散を実施する。このとき、高濃度のボ
ロンが約10μmの深さまで拡散される。その結果、支
持部材7と上部電極9と補強部材10とが作製される。
【0078】次いで、図5(c)に示すように、片持ち
アームに対応する領域のパタン13を除去してから、残
ったパタン13をマスクにしてマスクの無い領域にボロ
ンを拡散させる。その結果、支持部材7,片持ちアーム
8および上部電極9からなるスイッチ本体部14ができ
あがる。なお、今回はボロンの浅い拡散を行うため、例
えば1150℃で2時間ほど熱拡散を実施する。このと
き、高濃度のボロンが約2μm深さまで拡散される。
【0079】次いで、図5(d)に示すように、上部電
極9から補強部材10にかけて、二酸化シリコン1μm
および窒化膜0.05μmからなる絶縁性部材6を作製
する。
【0080】次いで、図6(e)に示すように、補強部
材10に対向する絶縁性部材6上に金メッキを用いて接
触電極5を作製する。
【0081】次いで、図6(f)に示すように、このよ
うにして作製された基板11を、金からなる下部電極4
および金からなる信号線3,3aの形成されたガラス製
の基板1に載置する。この基板1は上述のシリコンプロ
セスとは別個の工程で予め作製しておく。その後、支持
部材7を基板1上に接着する。このとき、シリコンとガ
ラスとの接着には、静電接着技術を利用することができ
る。
【0082】最後に、図6(g)に示すように、基板1
1をエチレンジアミンピロカテコール等のボロン濃度選
択性が大きいエッチング液に投入し、ボロンが拡散され
ていない部分を溶解する。その結果、基板1上にマイク
ロマシンスイッチを作製することができる。
【0083】なお、基板1がセラミックあるいはガリウ
ム砒素等で形成されているのであれば、接着剤を用いて
支持部材7とこれらの基板とを接着させることも可能で
ある。もしくは、これら基板の表面にガラスを2〜5μ
m程度スパッタしておくと、静電接着技術を使うことが
可能である。
【0084】以上のように本実施の形態では、単結晶シ
リコン基板をエッチングすることによって片持ちアーム
7等からなるスイッチ本体部14を作製している。この
ように、本実施の形態は材料として単結晶体を利用する
ことにより、機械特性として最も信頼性のおける構造体
を作製することができるという利点がある。
【0085】また、片持ちアーム8を単結晶体のみで作
製しているため、従来例のように複数の材料を張り合わ
せた構造に比べ、熱膨張係数に起因する反りが発生する
ことはない。すなわち、片持ちアーム8の基板1の面に
対して直交する方向に沿った熱膨張係数の変化を、基板
面側とその反対面側とで互いに対称とすることにより、
反りの発生を抑制している。
【0086】一方、ここに述べた方法以外にも、基板1
上に種々の薄膜を堆積して選択エッチングを利用し、本
発明の構造をもつスイッチを作製することも可能であ
る。例えば、スイッチ本体部14および補強部材10を
単結晶シリコンではなく、アモルファスシリコン、ポリ
シリコンまたは高抵抗の半導体材料(GaAs,鉄をド
ープしたInP等)を使って作製してもよい。また、ス
イッチ本体部14および補強部材10を半導体ではな
く、金やアルミニウム等の金属を使って作製してもよ
い。
【0087】[第3の実施の形態]図7は、本発明の第
3の実施の形態の平面図(a)および断面図(b)を示
す。同図に示すように、図4と同一符号の構成要素は、
同一または同等の構成要素であることを示している。
【0088】本実施の形態では、絶縁性部材6bが上部
電極9の端面から延びている点が、第2の実施の形態と
大きく異なる点である。この絶縁性部材6bは、酸化
膜、窒化膜等の絶縁薄膜によって形成することもできる
が、上部電極9と同一の半導体材料を使って形成するこ
とが可能である。その場合、例えば高抵抗の半導体材料
(GaAs,鉄をドープしたInP等)で絶縁性部材6
bを除く支持部材7,片持ちアーム8および上部電極9
のみに不純物を拡散して抵抗を下げるという方法、また
は、絶縁性部材6bの領域に酸素等のイオンを打ち込ん
で抵抗を高くする方法等を利用することができる。本実
施の形態には、補強部材10を接触電極5に対向する位
置に設けているが、これがない構造も本発明に含まれ
る。
【0089】また、補強部材10は、低抵抗または高抵
抗の何れであってもよい。また、本実施の形態では、上
部電極9の下側に絶縁性部材6bとは別個に絶縁性部材
6aが設けられている。これは、上部電極9と下部電極
4との間に電圧を印加したとき、互いに接触して短絡が
起こらないようにするためである。この絶縁性部材6a
の厚さは、接触電極5よりも薄くすることが望ましい。
【0090】また、絶縁性部材6aは図7(b)のよう
に上部電極9の下面に設けられてもよいし、下部電極4
の上面に設けられていてもよい。または、上部電極9の
下面および下部電極4の上面の両者に設けられていても
よい。また、本実施の形態では、第1の実施の形態のも
のと比べて、絶縁性部材6bが基板1に対して上側に位
置するようになったため、接触電極5と信号線3との隙
間が大きく取れるようになる。このため、オフ時の静電
容量が小さくなり、オフ時の漏れ電流を小さく抑えるこ
とが可能となる。
【0091】以上の実施の形態では、基板1の具体例と
してガラス基板をあげて説明した。ガラス基板はガリウ
ムヒ素基板に比べて安価であり、多数のスイッチを集積
化することが要求されるフェーズドアレイアンテナ等の
応用において有望な材料である。しかし、本発明の構造
はこれに限られるものではなく、ガリウムヒ素、シリコ
ン、セラミック、プリント基板等においても有効であ
る。
【0092】また、上部電極9に穴を開けることによ
り、上部電極9と下部電極4との間に存在する空気によ
るスクイーズ効果を減少させる手法も本発明に含まれ
る。本発明では、上部電極9および補強部材10によっ
て絶縁性部材6bの強度を補強することが容易である。
このため、内部に複数個の穴を設けたとしても、可動部
全体の剛性は十分に大きく保つことが可能である。さら
に、絶縁性部材6b,接触電極5および補強部材10に
も穴をあけ、空気を通しやすくするとスクイーズ効果を
著しく抑えることが可能である。
【0093】[第4の実施の形態]図8は、本発明の第
4の実施の形態を示す平面図である。同図において、図
1における同一符号のものは同一または同等の構成要素
を示す。図8に示すように、本実施の形態は下部電極4
を信号線3のギャップ中に設けたものである。もちろ
ん、下部電極4は信号線3の端部よりも低い位置に設け
られており、片持ちアーム8が下側に湾曲して接触電極
5が信号線3の端部と接触することはあっても、接触電
極5が下部電極4と接触するようなことはない。
【0094】このように、アームの少しでも先の方に下
部電極4を設けることにより、僅かな静電気力でアーム
を稼働させることができ、ひいては下部電極4に印加す
る電圧値を小さくすることができる。もちろん、このよ
うな構成で高周波信号を扱った場合、信号線3を流れる
信号が下部電極4に漏れ易いといえる。したがって、こ
のような構成では、DCや低周波の信号のみを扱うよう
にするとよい。
【0095】[第5の実施の形態]図9は、本発明の第
5の実施の形態を示す断面図である。同図において、図
1における同一符号のものは同一または同等の構成要素
を示す。図9に示すように、本実施の形態は信号線3を
挟んで2個の支持部材7を基板1上に配設している。し
たがって、上部電極9は各支持部部材7からそれぞれ延
びている片持ちアーム8に接続され、両側で支持した構
造となっている。また、十分な静電気力を発生させるた
め、上部電極9の下には信号線3を挟んで2個所に下部
電極4が配設されている。
【0096】このように、複数の支持部材7を使って上
部電極9を支持した構成も、本発明に含まれる。また、
支持部材7の個数をさらに増やして2個以上にしてもよ
く、そのような構造も本発明に含まれる。
【0097】[第6の実施の形態]図10は、本発明の
第6の実施の形態を示す断面図である。同図において、
図1における同一符号のものは同一または同等の構成要
素を示す。図10に示すように、本実施の形態はスイッ
チ本体部14の表面を酸化させるなどし、片持ちアーム
8を、シリコン層8aとそれを両側から挟む酸化シリコ
ン層8bとかなる構造にしたものである。このように、
両側の酸化シリコン層8bの厚さを等しくしてやれば、
基板1側とその反対側の熱膨張係数は対称となるため、
高温処理を行っても片持ちアーム8の反りは抑制され
る。
【0098】[第7の実施の形態]図11は、本発明の
第7の実施の形態を示す断面図である。同図において、
図10における同一符号のものは同一または同等の構成
要素を示す。図11に示すように、本実施の形態は片持
ちアーム8を2種以上の材料からなる薄膜を交互に積層
した超格子構造を有するものである。第6の実施の形態
同様に、本実施の形態においても、基板1側の熱膨張係
数とその反対側の熱膨張係数とを対称にすることができ
るため、温度変化による片持ちアーム8のそりを抑制す
ることができる。
【0099】[第8の実施の形態]第1〜7の実施の形
態に係るマイクロマシンスイッチを、フェーズドアレイ
アンテナに適用した例について説明する。以下に示すよ
うに、上述のマイクロマシンスイッチは、DC〜高周波
信号まで幅広く適用することができ、特にフェーズドア
レイアンテナ装置に適用すると効果的である。
【0100】図12は、特願平10−176367号に
開示されたフェーズドアレイアンテナ装置を示すブロッ
ク図である。同図に示すように、フェーズドアレイアン
テナ装置は、M個(Mは2以上の自然数)のアンテナ2
3を有し、アンテナ23は移相回路24に接続されてい
る。この移相回路24は、データ分配回路24aと、こ
のデータ分配回路24aに接続されたM個のデータラッ
チ回路24bと、このデータラッチ回路24b接続され
た移相器24cとによって構成されている。
【0101】したがって、各アンテナ23はNビット
(Nは自然数)の移相器24cにそれぞれ接続され、各
移相器24cは分配合成器22を介して給電部21に接
続されている。
【0102】また、データ分配回路24aは、制御装置
20に接続されている。なお、データ分配回路24aお
よびデータラッチ回路24bは、基板上に薄膜トランジ
スタ回路(TFT回路)で実現されている。
【0103】また、移相器24cは、各ビット毎に上述
のマイクロマシンスイッチを備えており、各データラッ
チ回路24bは各移相器24cのマイクロマシンスイッ
チに接続されている。このように、同図に示されたフェ
ーズドアレイアンテナ装置では、従来外付けICだった
移相器の駆動回路をTFT回路で構成し、移相器24c
等と同一層に形成している。
【0104】次に、図12に示されたフェーズドアレイ
アンテナ装置の動作について説明する。制御装置20
は、予め設定されているアンテナ23の位置と使用する
周波数とに基づいて、放射ビームを所望の方向に向ける
のに最適な移相量をNビットの精度で計算し、その結果
を制御信号としてデータ分配回路24aに出力する。デ
ータ分配回路24aは、各データラッチ回路24bに制
御信号を分配する。
【0105】アンテナ23における電波の放射方向は、
全てのアンテナ23について一斉に切り換えられる。そ
の際、各データラッチ回路24bは、ビーム方向を切り
換えるためのタイミング信号に同期して、保持データを
入力データである制御信号に書き換え、保持データ(制
御信号)に基づき、移相器24cが必要とするビットの
マイクロマシンスイッチに対して駆動電圧を一斉に印加
する。
【0106】マイクロマシンスイッチに駆動電圧が印加
されると、マイクロマシンスイッチは回路を閉じて、そ
のマイクロマシンスイッチが含まれるビットをオン状態
にする。そして、移相器24cのどのビットがオン状態
になるかで、その移相器24cの移相量が設定される。
【0107】各移相器24cは、このようにして設定さ
れた移相量だけ高周波信号の位相を変え、各アンテナ2
3に給電する。そして、各アンテナ23は、給電位相に
応じた位相の放射をし、その放射が等位相面が生成する
ことにより、この等位相面と垂直な方向に放射ビームを
形成する。
【0108】次に、図12に係るフェーズドアレイアン
テナ装置の詳細な構造について説明する。図13は、フ
ェーズドアレイアンテナ装置を示す分解斜視図である。
同図に示されるように、全体構成は多層構造となってい
る。すなわち、分配合成層L1と、誘電体層L2と、給
電用スロット層L3と、誘電体層L4と、放射素子と移
相器とTFT回路とからなる層(以下、移相回路層とい
う)L5と、誘電体層L6と、無給電素子層L7とがそ
れぞれ密着して張り合わされている。
【0109】各層は、フォトリソグラフィおよびエッチ
ング技術、および、接着技術等を利用して多層化されて
いる。例えば、無給電素子層L7および移相回路層L5
は、誘電体層L6の各面に形成された金属膜に対して、
フォトリソグラフィおよびエッチング技術を施して形成
される。給電用スロット層L3は、誘電体層L4の片面
に形成された金属膜に対して、フォトリソグラフィおよ
びエッチング技術を施すことによって形成される。
【0110】さて、無給電素子層L7には、複数の無給
電素子32が形成されている。この無給電素子32は、
アンテナの帯域を広げるために用いられ、誘電体層L6
を介して移相回路層L5の放射素子と電磁結合されてい
る。また、誘電体層L6には、比誘電率が2〜10程度
の誘電体が用いられる。例えば、ガラスを用いれば製造
コストを低減させることができ、誘電体層のうちの少な
くとも一層にガラスを用いるのが望ましい。なお、製造
コストの問題を無視すれば、誘電体層L6に比誘電率の
高いアルミナや比誘電率の低い発泡材等の誘電体を使用
してもよい。
【0111】次いで、移相回路層L5には、図12に示
されたアンテナ23の一部と、移相回路24と、アンテ
ナ23に給電するためのストリップライン等が形成され
ている。
【0112】次いで、誘電体層L4は、アルミナ等の比
誘電率が3〜12程度の誘電体で形成されている。次い
で、給電用スロット層L3は、導電性を有する金属によ
って形成され、給電用結合手段である給電用スロット3
0が複数形成されている。なお、給電用スロット層30
は、誘電体層L4に適宜設けられたスルーホールを介し
て移相回路層L5と接続され、移相回路層L5の接地と
して機能する。
【0113】次いで、分配合成層L1には、複数の分配
合成器22が形成されている。分配合成器22は、給電
用スロット層L3に設けられた給電用スロット30を介
して移相回路層L5と電磁的に結合されている。1個の
分配合成器22と1個の給電用スロット30とは、1個
の給電ユニットを構成し、各ユニットはマトリックス状
に配置されている。ただし、マトリックス状に配置され
ていないものも本発明に含まれる。
【0114】なお、放射素子32は、マトリックス状に
配置されていてもよいし、単に2次元的に配列されてい
るだけでもよい。あるいは一方向に整列配置されていて
もよい。また、図13では分配合成器22と移相回路層
L5とが、給電用スロット層L3を介して電磁的に結合
されているが、分配合成器22と移相回路層L5とが給
電ピン等の他の給電用結合手段で接続されている場合に
おいては、同一面に形成されていてもよい。
【0115】次に、図13に示された移相回路層L5に
ついて詳細に説明する。図14は、移相回路層L5の1
ユニットを示す平面図である。同図に示すようにガラス
基板等の誘電体層L6には、放射素子41、移相器群4
0およびデータラッチ回路46が形成されている。ただ
し、データラッチ回路46は移相器40a〜40dの各
ビット毎に設けられている。
【0116】また、ストリップライン42は、放射素子
41から移相器群40を介して、図13に示された給電
用スロット30に対応する位置まで配設されている。そ
して、放射素子41としては、例えばパッチアンテナ、
プリンテッドダイポール、スロットアンテナ、アパーチ
ャ素子等が使用される。ストリップライン42として
は、マイクロストリップ線路、トリプレート線路、コプ
レーナ線路、スロット線路等の分布定数線路が使用され
る。
【0117】また、図14に示す移相器群40は、全体
で4ビットの移相器を構成しており、すなわち4個の移
相器40a,40b,40cおよび40dによって構成
されている。各移相器40a〜40dは、それぞれ給電
する位相を22.5゜,45゜,90゜,180゜だけ
変化させることができ、ストリップラインとマイクロマ
シンスイッチとで構成されている。
【0118】ここで、移相器40a〜40cは、ストリ
ップライン42と接地43との間に接続された2個のス
トリップライン44と、ストリップライン44の途中に
接続されたマイクロマシンスイッチ45とで構成されて
いる。これらの移相器は、ローデッドライン形移相器を
構成している。
【0119】一方、移相器40dでは、ストリップライ
ン42の途中に接続されたマイクロマシンスイッチ45
aと、コの字型のストリップライン44aと、ストリッ
プライン44aと接地43との間に接続されたマイクロ
マシンスイッチ45aとで構成されている。この移相器
は、スイッチドライン形移相器を構成している。
【0120】一般に、移相量が小さい場合にはローデッ
ドライン形の方が良い特性が得られ、移相量が大きい場
合にはスイッチドライン形の方が良い特性が得られる。
そのため、22.5゜,45゜,90゜の移相器として
ローデッドライン形を用い、180゜の移相器としてス
イッチドライン形を用いている。もちろん、移相器40
a〜40cに、スイッチドライン形を用いることも可能
である。
【0121】各移相器40a〜40dに含まれる2個の
マイクロマシンスイッチ(45または45a)は、その
近傍に配設されたデータラッチ回路46に接続され、デ
ータラッチ回路46が出力する駆動電圧によって同時に
動作する。このように、ストリップライン42に流れる
高周波信号は、移相器群40の働きにより、その給電位
相が変化させられる。
【0122】なお、データラッチ回路46を、各マイク
ロマシンスイッチの近傍に配置する代わりに、複数のデ
ータラッチ回路を一カ所にまとめて配置し、そこから配
線を延ばして各マイクロマシンスイッチを駆動するよう
にしてもよい。また、1個のデータラッチ回路を複数の
異なるユニットのマイクロマシンスイッチに接続しても
よい。
【0123】図15は、ローデッドライン形の移相器に
用いられたマイクロマシンスイッチ45周辺を拡大した
平面図である。同図に示すように、2個のマイクロマシ
ンスイッチ45は、2個のストリップライン44に対し
て左右対称となるように配設されている。また、これら
マイクロマシンスイッチ45は、図示しない1個のデー
タラッチ回路に接続され、データラッチ回路から同時に
駆動電圧(外部電圧)が供給される。もちろん、このマ
イクロマシンスイッチ45としては、第1〜7の実施の
形態で述べたものを使用することができる。
【0124】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明は、機械的剛
性の小さな梁部材の基板面側における熱膨張係数の変化
とその反対面側における熱膨張係数の変化とが互いに対
称となっている。このため、従来例のように異種材料間
に生じる歪みによって起こる反りが著しく緩和される。
ちなみに、試作したスイッチを測定してみたところ、片
当たり等で生じる接触抵抗のばらつきが小さくなり、特
性のそろったスイッチを多量に作製することができるよ
うになった。
【0125】これに加えて、絶縁性部材の下側に設けら
れた接触電極と対向して、絶縁性部材の上側に補強部材
を設けたので、接触電極と絶縁部材との間に生じる歪み
による反りが小さく抑えられて、接触電極が基板に対し
て平行に保たれ、片当たりによる接触抵抗の増大を抑え
ることができる。 あるいは、第1および第2の信号線
のギャップ中に、これら信号線の端部より低い位置に下
部電極を設け、この下部電極に対向するよう上部電極を
片持ちアームにより延在して設けたので、アームの先の
方に下部電極を設けることができ、僅かな静電気力でア
ームを稼働させることができ、ひいては下部電極に印加
する電圧値を小さくすることができる。
【0126】また、片持ちアームを基板と直交する厚み
方向に沿った膨張係数が対象となるよう配置された2種
類以上の材料から構成することにより、基板側の熱膨張
係数とその反対側の熱膨張係数とを対称にでき、温度変
化による片持ちアームの反りを抑制することができる。
【0127】さらに、厚さ方向の自由度が増大したた
め、アームの幅を減少することができ、スイッチの寸法
を小さくすることが可能となった。
【0128】以上の優れた効果により、本発明のマイク
ロマシンスイッチは、個々ばらばらにして使用する単純
なスイッチ応用に留まらず、大面積の基板上に数万個の
オーダで集積化することが要求されるフェーズドアレイ
アンテナへの適用を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す平面図
(a)およびそのA−A’線断面図(b)である。
【図2】 図1に係るマイクロマシンスイッチの製造工
程を示す断面図である。
【図3】 図2の続きの製造工程を示す断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示す平面図
(a)およびそのB−B’線断面図(b)である。
【図5】 図4に係るマイクロマシンスイッチの製造工
程を示す断面図である。
【図6】 図5の続きの製造工程を示す断面図である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態を示す平面図
(a)およびそのC−C’線断面図(b)である。
【図8】 本発明の第4の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図9】 本発明の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図10】 本発明の第6の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図11】 本発明の第7の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図12】 フェーズドアレイアンテナ装置(本発明の
第8の実施の形態)を示すブロック図である。
【図13】 図12に係るフェーズドアレイアンテナ装
置の詳細な構成を示す分解斜視図である。
【図14】 図13に係る移相回路を示す平面図であ
る。
【図15】 図14に係るマイクロマシンスイッチの周
辺を示す平面図である。
【図16】 従来例を示す平面図(a)およびそのD−
D’線断面図(b)である。
【符号の説明】
1…基板 2…アース板 3,3a…信号線 4…下部電極 5…接触電極 6,6b…絶縁性部材 6a…絶縁体膜 7…支持部材 8…片持ちアーム 8a…シリコン層 8b…酸化シリコン層 9…上部電極 10…補強部材 11…基板 12,13…パタン 14…スイッチ本体部 20…制御装置 21…給電部 22…分配合成器 23…アンテナ 24…移相回路 24a…データ分配回路 24b…データラッチ回路 24c…移相器 30…給電用スロット 31…移相回路 32…無給電素子 40…移相器群 40a,40b,40c,40d…移相器 41…放射素子 42…ストリップライン 43…接地 44,44a…ストリップライン 45,45a…マイクロマシンスイッチ 46…データラッチ回路 L1…分配合成層 L2,L4,L6…誘電体層 L3…給電用スロット層 L5…移相回路層 L7…無給電素子層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 23/00 H01Q 23/00 (72)発明者 陳 曙光 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA09 AA11 AB03 AB05 AB06 CA03 CA06 DB04 EA02 FA07 FA31 HA05 5J046 AA19 AB07 AB08 AB13 PA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられた第1の信号線と、前
    記基板上に設けられかつ前記第1の信号線の端部から所
    定のギャップを隔てて端部が設けられた第2の信号線と
    の間の導通/非導通を制御するマイクロマシンスイッチ
    において、 前記基板上に前記ギャップと近接して設けられた導電性
    を有する支持部材と、 前記基板上で前記ギャップと前記支持部材との間に設け
    られた下部電極と、 前記支持部材に前記基板と平行して設けられた導電性お
    よび可撓性を有する片持ちアームと、 この片持ちアームにより前記下部電極と対向して支持さ
    れ、前記下部電極への電圧印加に応じて下部電極側への
    引力が働く上部電極と、 この上部電極に前記基板と平行して設けられた絶縁性部
    材と、 この絶縁性部材の前記基板側における前記ギャップと対
    向する位置に設けられ、前記上部電極に対する前記引力
    に応じて前記第1および第2の信号線と接触することに
    より前記第1および第2の信号線の間を導通させる接触
    電極と、 前記絶縁性部材の下側に設けられた前記接触電極と対向
    して、前記絶縁性部材の上側に設けられた補強部材とを
    備え、 前記片持ちアームは、前記基板と直交する厚み方向に沿
    って対称となる熱膨張係数を有することを特徴とするマ
    イクロマシンスイッチ。
  2. 【請求項2】 基板上に設けられた第1の信号線と、前
    記基板上に設けられかつ前記第1の信号線の端部から所
    定のギャップを隔てて端部が設けられた第2の信号線と
    の間の導通/非導通を制御するマイクロマシンスイッチ
    において、 前記基板上に前記ギャップと近接して設けられた導電性
    を有する支持部材と、 前記基板上の前記ギャップ内で前記第1および第2の信
    号線より低い位置に設けられた下部電極と、 前記支持部材に前記基板と平行して設けられた導電性お
    よび可撓性を有する片持ちアームと、 この片持ちアームにより前記下部電極と対向して支持さ
    れ、前記下部電極への電圧印加に応じて下部電極側への
    引力が働く上部電極と、 この上部電極に前記基板と平行して設けられた絶縁性部
    材と、 この絶縁性部材の前記基板側における前記ギャップと対
    向する位置に設けられ、前記上部電極に対する前記引力
    に応じて前記第1および第2の信号線と接触することに
    より前記第1および第2の信号線の間を導通させる接触
    電極と、 前記絶縁性部材の下側に設けられた前記接触電極と対向
    して、前記絶縁性部材の上側に設けられた補強部材とを
    備え、 前記片持ちアームは、前記基板と直交する厚み方向に沿
    って対称となる熱膨張係数を有することを特徴とするマ
    イクロマシンスイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のマイクロマシン
    スイッチにおいて、 前記片持ちアームは、前記基板と直交する厚み方向に沿
    った熱膨張係数が対称となるように配置された2種類以
    上の材料から構成されていることを特徴とするマイクロ
    マシンスイッチ。
  4. 【請求項4】 移相回路と、この移相回路に接続された
    複数のアンテナとからなるフェーズドアレイアンテナ装
    置において、 請求項1から3のいずれか一項記載のマイクロマシンス
    イッチを前記移相回路のマイクロマシンスイッチとして
    用いたことを特徴とするフェーズドアレイアンテナ装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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