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JP2003286182A - IgE産生抑制剤 - Google Patents

IgE産生抑制剤

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Publication number
JP2003286182A
JP2003286182A JP2002094127A JP2002094127A JP2003286182A JP 2003286182 A JP2003286182 A JP 2003286182A JP 2002094127 A JP2002094127 A JP 2002094127A JP 2002094127 A JP2002094127 A JP 2002094127A JP 2003286182 A JP2003286182 A JP 2003286182A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mentha
extract
ige
plant
production inhibitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002094127A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiju Kin
英寿 金
Toshio Inoue
俊夫 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Ogawa and Co Ltd
Original Assignee
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Ogawa and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd, Ogawa and Co Ltd filed Critical Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2002094127A priority Critical patent/JP2003286182A/ja
Publication of JP2003286182A publication Critical patent/JP2003286182A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期的に使用しても安全であり、IgEの産生
を抑制する作用を有し、I型アレルギーを病因とする疾
患の治療乃至予防に有用であるIgE産生抑制剤。 【解決手段】シソ科メンタ(Mentha)属植物の抽出物を
含有することを特徴とするIgE産生抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IgE産生抑制剤
に関する。より詳細には、長期的に使用しても安全であ
り、I型アレルギーを病因とする疾患の治療乃至予防に
有用であるIgE産生抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生活環境中の化学物質の増加、住
居の気密性の向上、自律神経の未発達、心理的・社会的
ストレスの増加等が原因となって、アレルギー性鼻炎、
アナフィラキシーショック、気管支喘息、アトピー性皮
膚炎等のI型アレルギーを病因とする疾患が急激に増加
しており、社会的・臨床的に問題となっている。このI
型アレルギーは、以下に示す過程で疾患を引き起こすこ
とが明らかになっている;まず、発症前に抗原が体内
に侵入することによりIgEが産生され、このIgEが
マスト細胞や好塩基球上のIgE受容体に結合すること
によって、これらの細胞が感作される、その後、再び
抗原が体内に侵入しIgEに結合すると、その刺激によ
りヒスタミンやロイコトリエン等の伝達物質が放出され
る、放出された化学伝達物質の作用によって血管透過
性亢進、末梢血管拡張、平滑筋収縮、粘液分泌亢進、白
血球遊走等の反応がもたらされ、I型アレルギー反応に
特有の疾患が引き起こされる。
【0003】このように、I型アレルギーによる疾患誘
発機序において、IgEは中心的役割を果たしており、
I型アレルギー反応を病因とする疾患の治療或いは予防
にはIgEの産生自体を抑制することが有効な方策であ
ると考えられている。
【0004】従来、IgE産生抑制剤としては、尿素変
性抗原、トリプスタチン関連化合物であるペプチド(特
開平6−239887号公報)、IgEのFc部分に特
異的に結合するペプチド(特開平7−118168号公
報)等が報告されている。しかしながら、これらのIg
E産生抑制剤はいずれも自然界に存在するものではな
く、人為的に創製されたものであり、その副作用や薬害
等の悪影響が懸念されるところである。
【0005】一方、シソ科メンタ属植物に関しては、そ
の水蒸気蒸留残渣の溶媒抽出物が抗炎症・抗かゆみ剤と
して外用形態で使用し得ることが報告されている(特開
平7−330624号公報参照)。しかしながら、シソ
科メンタ属植物の抽出物については、あくまで皮膚の炎
症やかゆみを抑制する効果があることが知られているに
過ぎず、シソ科メンタ属植物の抽出物自体にIgEの産
生を抑制する効果があることについては一切報告されて
いない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、長期的に使用しても安全であり、IgEの産生を抑
制することができるIgE産生抑制剤を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討したところ、食品原料として使用
され、長年の食経験によって安全性が確認されているシ
ソ科メンタ属植物の抽出物にIgEの産生を抑制する効
果があることを見出した。本発明は、かかる知見に基づ
いて完成されたものである。
【0008】即ち、本発明は以下に掲げるIgE産生抑
制剤である。 項1.シソ科メンタ(Mentha)属植物の抽出物を含有す
ることを特徴とするIgE産生抑制剤。 項2.シソ科メンタ属植物がミズハッカ(Mentha aquat
ica L.)、セイヨウハッカ(Mentha piperita L.)、ペ
ニロイアルハッカ(Mentha pulegium L.)、マルバハッ
カ(Mentha rotundifolia (L.) Huds.)、オランダハッ
カ(Mentha spicata L.)及びベルガモットハッカ(Men
tha citrata (Ehrh.) Briq.)よりなる群から選択され
る少なくとも1種である、項1記載のIgE産生抑制
剤。 項3.項1又は2に記載のIgE産生抑制剤を含有する
食品。 項4.項1又は2に記載のIgE産生抑制剤を含有する
医薬品又は医薬部外品。 項5.項1又は2に記載のIgE産生抑制剤を含有する
飼料。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のIgE産生抑制剤は、有
効成分としてシソ科メンタ(Mentha)属植物の抽出物を
含有することを特徴とするものである。
【0010】シソ科メンタ属植物は、従来食品原料とし
て使用されており、安全性が確認されている植物として
知られている。本発明に用いることができるシソ科メン
タ属植物としては、特に制限されないが、例えばミズハ
ッカ(Mentha aquatica L.)、セイヨウハッカ(Mentha
piperita L.)、ペニロイアルハッカ(Mentha pulegiu
m L.)、マルバハッカ(Mentha rotundifolia (L.) Hud
s.)、オランダハッカ(Mentha spicata L.)、ベルガ
モットハッカ(Mentha citrata (Ehrh.) Briq.)等を挙
げることができる。好ましくは、セイヨウハッカであ
る。なお、本発明に使用されるシソ科メンタ属植物は、
野生種であってもよく、又品種改良されたものであって
もよい。又、当該シソ科メンタ属植物の抽出対象部位に
ついては、特に制限されず、当該植物の全草、或いは
花、芽、葉、茎、根、根茎、及び種子等の当該植物の一
部をいずれも使用することができるが、好ましくは葉及
び茎を挙げることができる。これらの抽出対象部位は、
1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、これらの抽出対象部位については、必要に応じ
て、前処理としてヘキサン等の非極性溶媒で予め脱脂処
理してもよい。かかる脱脂処理を行うことにより、上記
抽出対象部位中の余分な脂質を除去でき、又場合によっ
ては上記抽出対象部位の脱臭にも寄与し得る。
【0011】本発明に使用されるシソ科メンタ属植物の
抽出物は、上記抽出対象部位をそのまま或いは必要に応
じて、乾燥、細切、破砕、圧搾、煮沸或いは発酵処理し
たものを溶媒で抽出することにより取得することができ
る。この抽出に使用される溶媒としては、例えば、水又
は極性有機溶媒、或いは水と極性有機溶媒の混合液を挙
げることができる。当該極性有機溶媒としては、例えば
メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパノー
ル等の炭素数1〜5の低級アルコール、プロピレングリ
コール、アセトン、酢酸エチル等の単独或いは2種以上
の組み合わせを挙げることができる。上記溶媒の中で、
人体への安全性と取扱性の観点から、好ましくは水又は
エタノール、プロパノール、ブタノール等の炭素数2〜
4の脂肪族アルコール、或いはこれらの混合物、より好
ましくは水又はエタノール、或いはこれらの混合物、更
に好ましくは水を挙げることができる。
【0012】本発明に使用されるシソ科メンタ属植物の
抽出物の抽出条件としては、特に制限されるものではな
いが、例えば、乾燥したシソ科メンタ属植物の抽出対象
部位を粉砕し、当該乾燥粉砕物1重量部に対して約5〜
約20重量部の抽出溶媒を添加し、室温で撹拌しながら
1〜5時間抽出を行った後、濾過や遠心分離等の常法の
固液分離手段により固形分を取り除き、溶液画分を収得
する方法を例示することができる。
【0013】上記方法で得られるシソ科メンタ属植物の
抽出物は液状であり、本発明には該抽出物をそのままの
状態で用いることもできるが、有機溶媒が含まれている
場合には減圧蒸留等により有機溶媒を取り除くことが好
ましい。又必要に応じて、更に、減圧乾燥、凍結乾燥、
噴霧乾燥等の乾燥処理に供することにより水分を取り除
き、乾燥品として用いることもできる。又、簡便には、
上記シソ科メンタ属植物の抽出物としては、商業的に入
手できるものを使用することもできる。
【0014】本発明のIgE産生抑制剤は、シソ科メン
タ属植物の抽出物そのものからなるものであってもよ
く、又それを有効成分として食品衛生上又は薬学的に許
容される担体や添加物等の他の成分が配合されているも
のであってもよい。かかる担体又は添加物の種類及び配
合量は、本発明の効果を損なわないことを限度として、
IgE産生抑制剤の剤型又は使用対象物等に応じて、適
宜選択調整することができる。
【0015】具体的には、本発明のIgE産生抑制剤1
00重量%中のシソ科メンタ属植物の抽出物の配合割合
(抽出物の乾燥固形分換算)としては、通常約0.01
〜100重量%を挙げることができる。
【0016】又、本発明のIgE産生抑制剤の投与(或
いは摂取)量については、投与対象、用途、剤型、投与
方法、期待される効果等に応じて、適宜設定することが
できる。具体的には、成人に投与する場合では通常シソ
科メンタ属植物の抽出物(乾燥物換算)の量に換算して
約0.01〜約10g/日、好ましくは約0.05〜約
5g/1日、又動物に投与する場合では一日当たり通常
約5〜約5000mg/Kg(体重)、好ましくは約1
0〜約2000mg/Kg(体重)を例示することがで
きる。
【0017】本発明のIgE産生抑制剤の投与(或いは
摂取)方法としては、生体内に投与される限り特に制限
されず、例えば経口投与、又は静脈、筋肉内若しくは経
直腸投与等の非経口投与を挙げることができる。これら
の中で、好ましくは経口投与である。
【0018】本発明のIgE産生抑制剤は、目的、投与
形態、投与対象、最終形態等に応じて、例えば液状、エ
マルション、粉末状、顆粒状、錠剤状、ゲル状、ゼリー
状、ペースト状等の任意の形状に調製することができ
る。これらは当業界の通常の方法に従って調製すること
ができる。
【0019】又、本発明のIgE産生抑制剤は、そのま
ま単独で或いは一成分として配合して、病者用食品、特
定保健用食品、栄養補助食品等の食品、並びに内用の医
薬品又は医薬部外品として使用することができる。
【0020】具体的には、食品としては、例えば飲料
(炭酸飲料、清涼飲料、乳飲料、コーヒー飲料、ミネラ
ルウォーター、アルコール飲料、果汁飲料、茶類、栄養
飲料等)、粉末飲料(粉末ジュース、粉末スープ等)、
菓子類(ガム、キャンディー、クッキー、せんべい、ビ
スケット、ゼリー等)、水産練り製品(蒲鉾、竹輪
等)、畜産製品(ハム、ソーセージ等)、調味料(ソー
ス、マヨネーズ、ふりかけ、香辛料、ドレッシング
等)、パン、麺類、シリアル等を例示することができ
る。
【0021】医薬品及び医薬部外品としては、例えば、
錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、トローチ剤、
液剤、エキス剤等の経口剤、注射剤、鼻腔内噴霧剤等を
挙げることができる。
【0022】これらの食品、医薬品又は医薬部外品は、
前述するシソ科メンタ属植物の抽出物を有効成分とする
IgE産生抑制剤を含むことにより、IgE産生抑制効
果を有するものである。食品、医薬品又は医薬部外品中
のIgE産生抑制剤の配合割合については、該IgE産
生抑制剤の形態、期待する効果、投与量、投与対象等に
応じて、任意に設定することができる。具体的には、I
gE産生抑制剤の配合割合としては、食品、経口形態の
医薬品又は医薬部外品である場合には、シソ科メンタ属
植物の抽出物が乾燥重量で約0.01〜100重量%、
好ましくは約0.05〜約50重量%;注射剤等の非経
口形態に調製する場合では該抽出物が乾燥重量で約0.
01〜約20重量%、好ましくは約0.05〜約15重
量%、更に好ましくは約0.5〜約10重量%となる範
囲を挙げることができる。なお、本発明のIgE産生抑
制剤が奏する効果については、血清中IgE濃度をELIS
A法等の公知の方法に従って測定することにより評価す
ることができる。
【0023】更に、本発明のIgE産生抑制剤は、犬、
猫、鳥等のペット或いは家畜・家禽のIgE産生抑制に
も有効であるので、該剤を飼料として調製して、IgE
産生抑制用飼料として利用することも可能である。な
お、当該飼料には、配合原料として、他の薬効成分(例
えば、抗アレルギー剤、抗かゆみ剤、抗炎症剤等)を配
合してもよい。飼料中のIgE産生抑制剤の配合量とし
ては、例えばシソ科メンタ属植物の抽出物が乾燥重量で
約0.01〜100重量%となる範囲を挙げることがで
きる。
【0024】本発明のIgE産生抑制剤は、内用される
と、生体内においてIgEの産生抑制作用を発揮し、そ
の結果、アレルギー性鼻炎、アナフィラキシーショッ
ク、気管支喘息、アトピー性皮膚炎等のI型アレルギー
を病因とする疾患を予防し、又治療するのに効果を奏す
ることができる。従って、本発明のIgE産生抑制剤、
並びにこれらを含有する食品、医薬品又は医薬部外品、
及び飼料は、上記I型アレルギー性疾患の予防又は治療
に有効に用いることができる。
【0025】
【実施例】以下、製造例、試験例及び実施例を挙げて、
本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実
施例等に限定されるものではない。
【0026】製造例1 セイヨウハッカの乾燥葉100gにエタノール1Lを加
え、1時間、還流抽出処理を行った後、固形分を分離し
て抽出液(抽出液1)を回収した。次いで、分離した固
形分に対して再度同様の抽出処理を繰り返した後、固形
分を分離して抽出液(抽出液2)を回収した。その後、
抽出液1と抽出液2を混合し、減圧濃縮した後、これを
乾固して、18gのセイヨウハッカの抽出物を取得した
(収率18%)。
【0027】製造例2 セイヨウハッカの乾燥葉100gに50容量%エタノー
ル水溶液1Lを加え、1時間、還流抽出処理を行った
後、固形分を分離して抽出液(抽出液1)を回収した。
次いで、分離した固形分に対して再度同様の抽出処理を
繰り返した後、固形分を分離して抽出液(抽出液2)を
回収した。その後、抽出液1と抽出液2を混合し、減圧
濃縮した後、これを乾固して、32gのセイヨウハッカ
の抽出物を取得した(収率32%)。
【0028】製造例3 セイヨウハッカの乾燥葉1000gに水10Lを加え、
1時間、還流抽出処理を行った。次いで、得られた抽出
液を約2Lになるまで減圧濃縮し、これにデキストリン
360gを加え、これを噴霧乾燥して、720gのセイ
ヨウハッカの抽出物含有粉体(実質360gのセイヨウ
ハッカの抽出物)を取得した(収率36%)。
【0029】試験例1 IgE産生抑制効果 シソ科メンタ属植物抽出物のIgE産生抑制効果につい
て、以下に示す材料、方法を用いて評価した。 (試験材料)試験には、アトピー体質を有し、IgEを
産生し易い素因を有するモデル動物であるNCマウス
(6週齢、雄性、日本チャールス・リバー株式会社)を
用いた。又、ハプテンとして塩化ピクリル(CAS NUMBER:
88-88-0、C0307、東京化成社製)を用いた。具体的に
は、感作用塩化ピクリルとして該物質をエタノール:ア
セトン=4:1(容量比)の割合で混合した溶液で5重
量%に調製したものを、又惹起用塩化ピクリルとして該
物質をオリーブ油:アセトン=9:1(容量比)の割合
の溶液で10mg/mlに調製したものを使用した。試
験サンプルには、上記製造例3で製造したシソ科メンタ
属植物の抽出物含有粉体を用いて、シソ科メンタ属植物
の抽出物(乾燥物)の濃度が5mg/ml、15mg/
ml及び50mg/mlとなるように生理食塩水で調製
したものを用いた。
【0030】(試験方法)マウスを5群(各群n=6)
に分け、そのうち3群にシソ科メンタ属植物の抽出物を
1日当たり、乾燥重量換算で各々50mg/kg(体
重)、150mg/kg(体重)及び500mg/kg
(体重)となる割合で1日1回、経口投与した。シソ科
メンタ属植物の抽出物の投与開始日から1日後、刈毛し
た胸部及び腹部に感作用塩化ピクリル100μlを塗布
し初回感作を行った。初回感作から4日後、マウスの両
耳介裏側に各々惹起用塩化ピクリルを20μlずつ塗布
し惹起を行い、その後1週間毎に惹起を繰り返し、合計
7回の惹起を行った。惹起3回目、5回目及び7回目の
後に各群のマウスの血清中IgE濃度を下記の方法に従
って測定した。又、比較実験として、残りのマウスの1
群(n=6)にシソ科メンタ属植物の抽出物の代わり
に、生理食塩水を経口投与して、同様に試験を行った。
更に、残りの1群(n=6)は、無処置群として、シソ
科メンタ属植物の抽出物を投与することなく、又塩化ピ
クリルによる感作・惹起処置をせずに、血清中IgE濃
度を測定した。なお、血清中IgE濃度については、3
回目、5回目及び7回目の惹起の4日後に、各マウスに
ついて尾静脈から部分採血を行って血清を分離・採取
し、ELISA法により測定し、各試験群の平均血清中Ig
E濃度を算出することにより評価した。
【0031】(試験結果)結果を図1に示す。具体的に
は、図1には、各試験群のマウスの平均血清中IgE濃
度を示す。図1からわかるように、生理食塩水投与群で
は反復惹起によって血清中IgE濃度の顕著な上昇が認
められたのに対して、シソ科メンタ属植物の抽出物投与
群では生理食塩水投与群に比して、血清中のIgE濃度
の上昇が抑制されていることが明らかとなった。この結
果から、シソ科メンタ属植物の抽出物には、生体内にお
けるIgEの産生を抑制する作用があり、I型アレルギ
ーを病因とする疾患を予防乃至治療する効果があること
が示唆された。
【0032】実施例1〜7 以下に本発明のIgE産生抑制剤の各種処方例を示す。実施例1 ゼリー (重量%) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 3.0 砂糖 18.0 ゼラチン 2.5水 残量 合計 100.0 % 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種ゼリーを製造した。
【0033】 実施例2 チュアブル錠 (mg) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 600 粉末還元麦芽糖 700 結晶セルロース 125ショ糖脂肪酸エステル 75 合計 1500 mg 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種チュアブル錠を製造した。
【0034】実施例3 カプセル剤 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体を
カプセル(カプスゲル・ジャパン・インク製、3号ゼラ
チンカプセル)に充填し、カプセル剤を製造した。又、
製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体に
代えて、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッ
カ、オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用い
て製造例3に記載の方法に従って製造したシソ科メンタ
属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記と同様に
各種カプセル剤を製造した。
【0035】 実施例4 錠剤 (mg) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 150.0 乳糖 100.0 結晶セルロース 37.5ショ糖脂肪酸エステル 12.5 全量 300.0 mg 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種錠剤を製造した。
【0036】 実施例5 クッキー (g) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 80 バター 160 三温糖 120 卵 60 薄力粉 278ベーキングパウダー 2 全量 700 g 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種クッキーを製造した。
【0037】 実施例6 ドレッシング (g) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 30 オリーブ油 160 ワインビネガー 140 塩・こしょう 4 イタリアンパセリ 20 粒マスタード 56レモン汁 40 全量 450 g 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種ドレッシングを製造した。
【0038】 実施例7 ペットフード (重量%) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 20 小麦粉 50 大豆 15 チーズ 5 脂肪 3 炭酸カルシウム 3 食塩 2 ミネラル類 1フマル酸 1 合計 100 % 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種ペットフードを製造した。
【0039】
【発明の効果】本発明のIgE産生抑制剤は、シソ科メ
ンタ属植物の抽出物を含有してなることを特徴とするも
のであり、試験例に示すように内用されることによりI
gEの産生を抑制する効果を奏するため、アレルギー性
鼻炎、アナフィラキシーショック、気管支喘息、アトピ
ー性皮膚炎等のI型アレルギーを病因とする疾患の治療
乃至予防に有用である。又、当該シソ科メンタ属植物の
抽出物は、従来食品原料として用いられており、安全性
が確認されているため、本発明のIgE産生抑制剤は食
品の形態で、又は食品に配合して提供することが可能で
あり、これによって食品の日常的な摂取という簡便で汎
用性の高い手段を通してIgEの産生を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試験例1において、無処置群(-○-)、生理
食塩水投与群(-×-)、シソ科メンタ属植物の抽出物
(50mg/Kg)投与群(-△-)、シソ科メンタ属植
物の抽出物(150mg/Kg)投与群(-◇-)、シソ
科メンタ属植物の抽出物(500mg/Kg)投与群
(-●-)について、惹起3、5、7回目後のマウスの平
均血清中IgE濃度(ng/mL)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 27/16 A61P 27/16 37/08 37/08 (72)発明者 井上 俊夫 岡山県勝田郡勝央町太平台1−2 小川香 料株式会社岡山研究所内 Fターム(参考) 2B150 AA01 AA05 AA06 AA20 AB20 DD31 DD57 4B018 MD66 ME07 MF01 4C088 AB38 AC01 AC03 AC04 AC05 AC06 AC13 BA08 CA03 MA52 NA14 ZA34 ZA89 ZB13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シソ科メンタ(Mentha)属植物の抽出物を
    含有することを特徴とするIgE産生抑制剤。
  2. 【請求項2】シソ科メンタ属植物がミズハッカ(Mentha
    aquatica L.)、セイヨウハッカ(Mentha piperita
    L.)、ペニロイアルハッカ(Mentha pulegium L.)、マ
    ルバハッカ(Mentha rotundifolia (L.) Huds.)、オラ
    ンダハッカ(Mentha spicata L.)及びベルガモットハ
    ッカ(Mentha citrata (Ehrh.) Briq.)よりなる群から
    選択される少なくとも1種である、請求項1記載のIg
    E産生抑制剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006306844A (ja) * 2005-03-31 2006-11-09 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 口腔用組成物

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JP2006306844A (ja) * 2005-03-31 2006-11-09 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 口腔用組成物

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