JP2003283001A - 磁気抵抗効果素子およびこれを用いた磁気メモリ - Google Patents
磁気抵抗効果素子およびこれを用いた磁気メモリInfo
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Abstract
イッチング磁界が小さく、熱安定性に優れた信頼性ある
磁気抵抗効果素子を提供すことを可能にする。 【解決手段】 単層の強磁性層からなる記憶層と、少な
くとも1層の強磁性層を有する磁性膜と、前記記憶層と
前記磁性膜との間に設けられたトンネルバリア層と、を
備え、前記記憶層の強磁性層は、Ni-Fe-Co三元合金から
なり、Ni-Fe-Co三元状態図において、Co90(at%)Fe
10(at%)−Fe30(at%)Ni70(at%)の直線、Fe80(at% )Ni
20(at%)−Fe30(at%)Ni70(at%)の直線、Fe80(at%)Ni
20(at%)−Co65(at%) Ni35 (at%)の直線が囲む内側の組成
領域およびFe80(at%)Ni20(at%)−Co65(at%)Ni35(a t%)の
直線、Co90(at%)Fe10(at%)−Fe70(at%)Ni30(at%)の直
線、Co90(at%)Fe10(a t%)−Fe30(at%)Ni70(at%)の直線が
囲む内側の組成領域のうちのいずれか一方の組成領域か
ら選ばれる組成を有し、前記記憶層と前記トンネルバリ
ア層の界面および前記磁性膜と前記トンネルバリア層の
界面における最大表面粗さが0.4nm以上である。
Description
およびこの磁気抵抗効果素子を有する磁気メモリに関す
る。
磁気ヘッド、磁気センサーなどに用いられているが、固
体磁気メモリに用いることが提案されている。
動作も可能な次世代の固体不揮発メモリとして、強磁性
体の磁気抵抗効果を利用した磁気ランダムアクセスメモ
リ(以下、MRAM(Magnetic Random Access Memor
y)とも云う)への関心が高まっている。
体を挿入したサンドイッチ構造を有し、膜面に対して垂
直に電流を流し、トンネル電流を利用した磁気抵抗効果
素子として、いわゆる「強磁性トンネル接合素子(以
下、TMR(Tunneling Magneto-Resistance effect)
素子とも云う)」が提案されている。強磁性トンネル接
合素子においては、20%以上の磁気抵抗変化率(MR
比)が得られるようになったことから(J. Appl. Phys.
79, 4724 (1996)参照)、MRAMへの応用の可能性が
高まってきている。
極上に0.6nm〜2.0nm厚の薄いAl(アルミニウ
ム)層を成膜した後、その表面を酸素グロー放電または
酸素ガスに曝すことによって、Al2O3からなるトンネ
ルバリア層を形成することにより、実現できる。
する一方の強磁性層に接するように反強磁性層を設けて
交換結合力により、上記一方の強磁性層の磁化反転を起
こりにくくして磁化の向きを固定した磁化固定層とした
構造を有する強磁性1重トンネル接合が提案されている
(特開平10−4227号公報参照)。
た強磁性トンネル接合や、強磁性2重トンネル接合(連
続膜)も提案されている(Phys.Rev.B56(10), R5747 (1
997)、応用磁気学会誌23,4-2, (1999)、Appl. Phys. Le
tt. 73(19), 2829 (1998)、Jpn. J. Appl. Phys.39,L10
35(2001))。
抗変化率が得られるようになったこと、及び、所望の出
力電圧値を得るため強磁性トンネル接合素子に印加する
電圧値を増やしても磁気抵抗変化率の減少が抑えられる
ことから、MRAMへの応用の可能性がある。
ネルバリア層を挟む二つの強磁性層のうち、一方が磁化
の向きが変化しないように固定した磁化固着層を磁化基
準層とし、もう一方が磁化の向きが反転し易いようにし
た磁化自由層を記憶層とする。基準層と記憶層の磁化の
向きが平行な状態と反平行な状態を2進情報の “0”
と“1”に対応付けることで情報を記憶することができ
る。
設けられた書き込み配線に電流を流して発生する誘導磁
場により記憶層の磁化の向きを反転させることにより行
う。また、記録情報の読み出しは、TMR効果による抵
抗変化分を検出することにより行う。
強磁性層に接するように反強磁性層を設けて交換結合力
により磁化反転を起こりにくくするという方法が用いら
れ、このような構造はスピンバルブ型構造と呼ばれてい
る。この構造において基準層の磁化の向きは磁場を印加
しながら熱処理すること(磁化固着アニール)により決
定される。一方、記憶層は、磁気異方性を与えることに
より磁化容易方向と基準層の磁化の向きとがほぼ同じに
なるように形成されている。
磁性2重トンネル接合を用いた磁気記憶素子は、不揮発
性で、書き込み読み出し時間も10ナノ秒以下と速く、
書き換え回数も1015以上というポテンシャルを有す
る。特に、強磁性2重トンネル接合を用いた磁気記憶素
子は、上述したように、所望の出力電圧値を得るため強
磁性トンネル接合素子に印加する電圧値を増やしても磁
気抵抗変化率の減少が抑えられるため、大きな出力電圧
が得られ、磁気記憶素子として好ましい特性を示す。
メモリセルが1個のトランジスタと1個のTMR素子か
らなる1トランジスタ−1TMRアーキテクチャ(例え
ば、USP5,734,605号公報参照)を用いた場
合、半導体のDRAM(Dynamic Random Access Memor
y)以下にサイズを小さくできないという問題がある。
ード線との間にTMR素子とダイオードを直列接続した
ダイオード型アーキテクチャ(USP5,640,34
3号公報参照)や、ビット線とワード線の間にTMR素
子を配置した単純マトリックス型アーキテクチャ(DE
19744095、WO 9914760参照)が提
案されている。
TMR素子のサイズを微小化すると、熱揺らぎの問題が
生じ、スピン情報が消えてしまう可能性が生じる他、T
MR素子のサイズの低減にともなうスイッチング磁場の
増大などが問題となってくる。
サイズ、形状、強磁性材料の磁化、膜厚等に依存してお
り、一般に記憶素子のサイズが小さくなると、スイッチ
ング磁場は大きくなる。これは、トンネル接合を有する
TMR素子を記憶素子としてMRAMに用いる場合、書
き込みに大きな電流磁場を必要とし、消費電力が大きく
なるということを意味する。さらに高集積化を考えた場
合は、消費電力が大きくなることが、より一層顕著にな
るという点で大きな問題である。
長期的な熱安定性の問題も存在する。
量化を実現するためには、TMR素子のサイズを低減し
てもMR比が大きく、スイッチング磁場が小さく,熱安
定性に優れた磁気抵抗効果素子およびそれを用いた磁気
メモリが必要とされる。
されたものであり、サイズを小さくしても、MR比が大
きく、スイッチング磁場が小さく、熱安定性に優れた信
頼性ある磁気抵抗効果素子およびこれを用いた磁気メモ
リを提供することを目的とする。
め、本発明の第1の態様による磁気抵抗効果素子は、単
層の強磁性層からなる記憶層と、少なくとも1層の強磁
性層を有する磁性膜と、前記記憶層と前記磁性膜との間
に設けられたトンネルバリア層と、を備え、前記記憶層
の強磁性層は、Ni-Fe-Co三元合金からなり、Ni-Fe-Co三
元状態図において、Co90(at%)Fe10(at%)−Fe30(at%)Ni
70(at%)の直線、Fe80(at%)Ni20(at%)−Fe30 (at%)Ni
70(at%)の直線、Fe80(at%)Ni20(at%)−Co65(at%)Ni
35(at%)の直線が囲む内側の組成領域およびFe80(at%)Ni
20(at%)−Co65(at%)Ni35(at%)の直線、Co90(a t%)Fe
10(at%)−Fe70(at%)Ni30(at%)の直線、Co90(at%)Fe
10(at%)−Fe30(at%)Ni7 0(at%)の直線が囲む内側の組成
領域のうちのいずれか一方の組成領域から選ばれる組成
を有し、前記記憶層と前記トンネルバリア層の界面およ
び前記磁性膜と前記トンネルバリア層の界面における最
大表面粗さが0.4nm以上であることを特徴とする。
効果素子は、単層の強磁性層からなる記憶層と、少なく
とも1層の強磁性層を有する磁性膜と、前記記憶層と前
記磁性膜との間に設けられたトンネルバリア層と、を備
え、前記記憶層の強磁性層は、Ni-Fe-Co三元合金からな
り、Ni-Fe-Co三元状態図において、Co90(at%)Fe10(at %)
−Fe30(at%)Ni70(at%)の直線、Fe70(at%)Ni30(at%)−Fe
30(at%)Ni70(at%)の直線、Fe65(at%)Ni35(at%)−Co
65(at%)Ni35(at%)の直線が囲む内側の組成領域から選ば
れる組成を有し、前記記憶層と前記トンネルバリア層の
界面および前記磁性膜と前記トンネルバリア層の界面に
おける最大表面粗さが0.4nm以上であることを特徴
とする。
が挟んだ三層積層構造であって、前記非磁性層を挟んで
いる強磁性層は反強磁性的に結合していても良い。
接して設けられこの反強磁性層との交換結合力により磁
化が固定された強磁性層を有する磁化固着層を備えるよ
うに構成しても良い。
eの二元合金からなるように構成することが好ましい。
5at%≦x≦50.5at%)、NiyMn1-y(49.5at%≦y≦50.5
at%)、IrzMn1-z(22at%≦z≦27at%)のいずれかから
なっていても良い。
リは、第1の配線と、前記第1の配線と交差する第2の
配線と、前記第1の配線と前記第2の配線との交差領域
毎に設けられたメモリセルと、を備え、前記メモリセル
は、記憶素子として、上記記載の磁気抵抗効果素子を有
していることを特徴とする。
リは、第1の配線と、前記第1の配線の上に形成された
第1の磁気抵抗効果素子と、前記第1の配線の下に形成
された第2の磁気抵抗効果素子と、前記第1の配線の上
に形成され前記第1の配線と交差する第2の配線と、前
記第1の配線の下に形成され前記第1の配線と交差する
第3の配線とを備え、前記第1および第2の磁気抵抗効
果素子は、上記記載の磁気抵抗効果素子であり、前記第
2及び第3の配線にそれぞれ電流を流しつつ前記第1の
配線に電流を流すことにより前記第1及び第2の磁気抵
抗効果素子の記憶層の磁化をそれぞれ所定の方向に反転
可能であり、前記第1の配線を介して前記前記第1及び
第2の磁気抵抗効果素子にセンス電流を流すことにより
得られる前記第1および第2の磁気抵抗効果素子からの
出力信号の差分を検出することにより、2値情報のいず
れかとして読み出すことを特徴とする。
実施形態を説明する。
素子は、TMR素子であって、図1(a)に示す強磁性二
重トンネル接合となっている。なお、図1(b)に示す強
磁性一重トンネル接合であっても良い。強磁性一重トン
ネル接合は、下地金属層2上に、反強磁性層4、磁化固
着層6(ピン層とも云う)、トンネルバリア層8、磁化
自由層10(記憶層ともいう)、カバー/ハードマスク
層18を順次設けた構成となっている。また、強磁性二
重トンネル接合は、下地金属層2上に、反強磁性層4、
磁化固着層6、トンネルバリア層8、記憶層10、トン
ネルバリア層12、磁化固着層14、反強磁性層16、
カバー/ハードマスク層18を順次設けた構成となって
いる。また、本実施形態においては、記憶層10は、単
層の強磁性層からなっている。
示したように、TMR素子の記憶層とトンネルバリア層
の界面または磁化固着層とトンネルバリアの界面におけ
るラフネス(最大表面粗さ)が、断面を透過型電子顕微
鏡(以下、TEM(Transparent Electron Microscope)
とも云う)で観測した場合 0.4nm以上のラフネス
が、トンネルバリア層と、記憶層または磁化固着層を構
成する強磁性層との間の界面に存在しているように構成
される。なお、図1(c)は、磁化固着層6とトンネル
バリア層8との間の界面、およびトンネルバリア層8と
記憶層10との間の界面を拡大した図である。上記界面
に0.5nm以上のラフネスがあるとTMR素子にオレ
ンジピール(Orange Peel)結合による36Oeの双極子
磁場がたえず印加されることになり、より好ましい。
2ts/λ)
生じるラフネスの振幅と面内のピークツーピーク値の長
さをそれぞれ示す。tF,tsは記憶層、バリア層の厚
さをそれぞれ示し、Msは記憶層の磁化の値を示す。
000Oe程度である。tF,tsとして、たとえば、
2nm、1nmを仮定する。λは約10nm程度である
から、0.4nm以上のラフネス(最大表面粗さ)があ
ると磁気抵抗効果素子にオレンジピール結合による33
Oeの有効磁場(双極子磁場)がたえず印加されること
になる。0.5nm以上のラフネスがあると磁気抵抗効
果素子にオレンジピール結合による36Oeの双極子磁
場がたえず印加されることになりより好ましい。強磁性
二重トンネル接合にすると、0.4nm、0.5nmの
ラフネスの時それぞれ、46Oe、72Oeの有効磁場
が得られ、より好ましい安定性を示すこととなる。
強磁性層との間の界面に存在している場合、後述する保
持力が小さいCo-Fe-Ni三元合金組成を、記憶層を構成す
る強磁性層に用い、セルアスペクト比を2.5以下にし
てTMR素子を微細化しても磁化固着層と記憶層間に生
じるオレンジピール結合にともなう双極子磁場が大きく
なり、熱安定性にすぐれた特性を得ることができる。
は、図2(a)に示すように、磁化固着層の構造が強磁
性層/非磁性層/強磁性層の3層積層構造を有し、トン
ネルバリア層に近い強磁性層の厚さが厚いことが好まし
い。この構造にすると磁化固着層からの浮遊磁場(stra
y field)が生じるため、熱安定性を保ったたまま、M
Rカーブのヒステリシス曲線をゼロ磁場に対して対称に
調整することができる。これは、オレンジピール結合に
よる双極子磁場と、浮遊磁場の起源が異なっていて、浮
遊磁場は、単なる外部磁場として働くからである。
さLに逆比例する(Hstray=C/L)。ここで、Cは
定数である。したがって、TMR素子の長辺の長さに応
じて、トンネルバリア層に近い強磁性層の厚さをどの程
度厚くすれば良いか一義的に決定できる。
磁化固着層の少なくともトンネルバリア層に隣接した強
磁性層が強磁性層/アモルファス磁性層/強磁性層から
なる3層構造を有する構造、例えば図2(b)に示すよ
うに、磁化固着層が強磁性層/アモルファス磁性層/強
磁性層/非磁性層/強磁性層、もしくは図2(c)に示
すように、強磁性層/アモルファス磁性層/強磁性層/
非磁性層/アモルファス磁性層/強磁性層を用いること
が好ましい。アモルファス磁性層はアモルファス強磁性
層が好ましい。この構造を用いると、反強磁性層4、1
6に、Pt-Mn、Ir-Mn、Ni-Mnなどを用いた場合にもMnの
拡散が押さえられ長期安定性を維持することができ、信
頼性あるTMR素子を提供できる。
れら合金に、Zr、Nb、Bi、Ta、Wなどを数%から数10
%混ぜることによって容易に作製することができる。三
層または多層積層構造の磁化固着層に用いられる非磁性
層としては、Ru(ルテニウム)、Ir(イリジウム)Os
(オスニウム)またはそれら合金を用いることが好まし
い。さらに、三層または多層積層構造の磁化固着層に隣
接して反強磁性層を設けることが望ましい。この場合の
反強磁性層としても、前述したものと同様に、Fe-Mn、P
t-Mn、Pt-Cr-Mn、Ni-Mn、Ir-Mn、NiO、Fe2O3などを用
いることもできるが、反強磁性層がPtxMn1-x、NiyMn
1-y、IrzMn1-zのいずれかから構成され、ここで、49.5
at%≦x,y≦50. 5at%,22at%≦z≦27at%にすること
により、反強磁性層の結晶成長に伴い、磁化固着層も結
晶成長し、磁化固着層/トンネルバリア層/記憶層のラ
フネスをTEMで観測したときピークトウピーク値が
0.4nm以上になる部分が存在し、オレンジピール結
合に伴い記憶層のスピンの熱安定性が良くなり、微細化
し、セルサイズを小さくしてもオレンジピール結合に伴
う有効磁場のためビット情報が消える心配がなくなり、
より好ましい。
×0.2μm2の強磁性二重トンネル接合型である。そし
て、記憶層は、単層の強磁性層からなりこの強磁性層を
Co-Fe-Niの三元合金とした。この記憶層の膜厚は2nm
とした。磁化固着層は、Ruからなる非磁性層を強磁性層
で挟んだ三層積層構造とし、大きなMR比を得るため
に、上記強磁性層としてCo-Fe合金、特にCo50Fe50を用
いた。反強磁性層は膜厚が11nmのIrMn合金とした。
トンネルバリア層は、AlOxを用いた。また、下地金属層
は、Ta/Cu/Ta/Ruの四層構造である。したがって、本実
施形態のTMR素子の構成は、 Ta/Cu/Ta/Ru/IrMn(11nm)/CoFe/Ru/CoFe/AlOx/CoFeNi/Al
Ox/CoFe/Ru/CoFe/IrMn(10nm)/Ru/上部配線 となっている。
金の組成を変えた場合のTMR素子を作製し、MR比お
よびスイッチング磁場を調べた結果を、図3に示す。記
憶層を構成する強磁性層の組成は図3中において×で示
してある。図3の細かな縦線で示した領域が、上記TM
R素子を作製したときにスイッチング磁場が35Oe以
下になった領域である。また、図3に示すCo90(at%)Fe
10(at%)−Fe30(at%)Ni7 0(at%)の直線より下の領域が、
室温でMR比が40%以上得られた領域である。
記憶層の強磁性層はNi-Fe-Co三元合金からなり、Ni-Fe-
Co三元状態図において、Co90(at%)Fe10(at%)−Fe
30(at%)Ni7 0(at%)の直線k1、Fe80(at%)Ni20(at%)−Fe
30(at%)Ni70(at%)の直線k2、Fe80 (at%)Ni20(at%)−Co
65(at%) Ni35(at%)の直線k3が囲む内側の組成領域r
1、またはFe80(at%)Ni20(at%)−Co65(at%)Ni35(at%)の
直線k3、Co90(at%)Fe10(at %)−Fe70(at%)Ni30(at%)の
直線k4、Co90(at%)Fe10(at%)−Fe30(at%)Ni70(at%)の
直線k5が囲む内側の組成領域r2から選ばれる組成を
有していることが好ましいことがわかった。
%以上のMR比が得られるため好ましい。本実施形態で
は、磁化固着層としてCo50Fe50を用いたが、Co10Fe90〜
Co90Fe10のものを用いても大きくMR特性の傾向は影響
しなかった。
Ox/CoFeNi/AlOx/CoFe/Ru/CoFe/IrMn(10nm)/Ru/上部配線 からなる本実施形態の変形例の試料と、次の構成 Ta/Ru/IrMn(8nm)/CoFe/Ru/CoFe/AlOx/CoFeNi/AlOx/CoFe
/Ru/CoFe/IrMn(10nm)/Ru/上部配線 からなる比較例の試料を作製した。変形例の試料は、本
実施形態のTMR素において、下地金属層に近い磁化固
着層を図2(b)に示す五層積層構造としたものであ
る。また、比較例の試料は、本実施形態のTMR素子に
おいて、下地金属層をTa/Ruからなる二層構造とし、か
つこの下地金属層上に形成された反強磁性層を膜厚が8
nmのIrMnから構成したものである。
較例のTMR素子のトンネルバリア層と記憶層または磁
化固着層との界面をTEMで観測したところ、本実施形
態は0.5nmのラフネス(最大表面粗さ)、変形例は
0.4nmのラフネス、比較例は0.16nmのラフネ
スが観測された。
ブン中で放置してデータリテンションの信頼性試験を行
った。その結果を図4に示す。比較例の試料は、記憶層
とトンネルバリア層に近い磁化固着層の強磁性層のスピ
ンの方向が、反平行状態の時はデータは保持されたが、
平行のときは、データが保持されないビットが観測され
たのに対し(図4(a)参照)、本実施形態および変形
例の試料は両方とも好ましい信頼性が得られ、ラフネス
が0.4nm以上あれば信頼性ある素子が得られること
が分かった。
が、図5に示すCo-Fe-Ni組成範囲つまり、Ni-Fe-Co三元
状態図において、Co90(at%)Fe10(at%)−Fe30(at%)Ni
70(at%)の直線、Fe70(at%)Ni30(at%)−Fe30(at%)Ni
70(at%)の直線、Fe65(at%)Ni35(at%)−Co65(at%)Ni
35(at%)の直線が囲む内側の組成領域から選ばれる組成
を有している場合は、MR比が40%以上、スイッチン
グ磁界が30Oe以下が得られるとともに、0.4nm
以上のラフネスが生じている本実施形態および変形例の
試料においては、同様の信頼性を示し、より好ましいこ
とがわかった。
Ag(銀)、Cu(銅)、Au(金)、Al(アルミニウム)、
Mg(マグネシウム)、Si(シリコン)、Bi(ビスマ
ス)、Ta(タンタル)、B(ボロン)、C(炭素)、O
(酸素)、N(窒素)、Pd(パラジウム)、Pt(白
金)、Zr(ジルコニウム)、Ir(イリジウム)、W(タ
ングステン)、Mo(モリブデン)、Nb(ニオブ)などの
非磁性元素を添加して、磁気特性を調節したり、その
他、結晶性、機械的特性、化学的特性などの各種物性を
調節することができる。
を用いる場合に、磁化固着層と磁化記録層との間に設け
られる絶縁層(あるいは誘電体層)としては、Al2O3
(酸化アルミニウム)、SiO2(酸化シリコン)、MgO
(酸化マグネシウム)、AlN(窒化アルミニウム)、Bi
2O3(酸化ビスマス)、MgF2(フッ化マグネシウ
ム)、CaF2(フッ化カルシウム)、SrTiO2(酸化チタ
ン・ストロンチウム)、AlLaO3(酸化ランタン・アル
ミニウム)、Al-N-O(酸化窒化アルニウム)、GaO(酸
化ガリウム)などの各種の絶縁体(誘電体)を用いるこ
とができる。
に正確な組成である必要はなく、酸素、窒素、フッ素な
どの欠損、あるいは過不足が存在していてもよい。ま
た、この絶縁層(誘電体層)の厚さは、トンネル電流が
流れる程度に薄い方が望ましく、実際上は、10nm以
下であることが望ましい。
ッタ法、蒸着法、分子線エピタキシャル法などの通常の
薄膜形成手段を用いて、所定の基板上に形成することが
できる。この場合の基板としては、例えば、Si(シリコ
ン)、SiO2(酸化シリコン)、Al2O3(酸化アルミニ
ウム)、スピネル、AlN(窒化アルニウム)など各種の
基板を用いることができる。
層)や上部電極層、保護層などとして、Ta(タンタ
ル)、Ti(チタン)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)、
Au(金)、Ti(チタン)/Pt(白金)、Ta(タンタル)/
Pt(白金)、Ti(チタン)/Pd(パラジウム)、Ta(タ
ンタル)/Pd(パラジウム)、Cu(銅)、Al(アルミニ
ウム)−Cu(銅)、Ru(ルテニウム)、Ir(イリジウ
ム)、Os(オスミウム)などからなる層を設けてもよ
い。より好ましい下地電極層としては、Cu、Al、Ptを5
nm以上の膜厚を有する積層膜を含むことが好ましい。
これらの元素を用いると結晶質になりやすいため、適度
なラフネスを生じさせることができる。
1、M2は、必ずしも直線状である必要はなく磁気抵抗
効果素子の形状図6に示したように、様様なエッジドメ
インを形成する。図6は、本実施形態における磁気抵抗
効果素子の記憶層の平面形態の他の具体例を表す模式図
である。すなわち、TMR素子の記憶層は、例えば図6
(a)に示したように、長方形の一方の対角両端に突出
部を付加した形状や、図6(b)に示したような平行四
辺形、図6(c)に示したような菱形、図6(d)に示
したような楕円形、図6(e)に示したようなエッジ傾
斜型などの各種の形状とすることができる。
(c)、図6(e)に示した形状にパターニングする場
合、実際には角部が丸まる場合が多いが、そのように角
部が丸まってもよい。これらの非対称な形状は、フォト
リソグラフィにおいて用いるレチクルのパターン形状を
非対称形状にすることにより容易に作製できる。
信頼試験を行った結果を示す。作製した試料は以下のと
おりである。
x/CoFe/Ru/CoFe/IrMn(10nm)/Ru/上部配線 ここで、(IrzMn1-zであり、Z=21.6at%、23.8 at%、2
6at%) 試料2 Ta/Cu/Ta/NiFeCr/PtMn(12nm)/CoFe/Ru/CoFe/AlOx/CoFeN
i/AlOx/CoFe/Ru/CoFe/PtMn(12nm)/Ru/上部配線 ここで(PtxMn1-x、x=49 at%、49.5 at%、50.5 at
%、51at%)なお、IrzMn1-z (Z=27.5at%)の試料1も
作製したが良好な固着特性が得られなかった。
at%)のMR変化率のアニール時間依存性の一例を示
す。図7から分かるように、長期アニールによって、M
R変化率は劣化していく。図7の特性グラフをa×EXP(-
t/τ)と仮定し、これから求めた劣化時間定数τを、ア
ニール温度を横軸にプロットした図を図8(a)、(b)に示
す。図8(a)は試料1、 図8(b)は試料2を示してい
る。図8(a)に示したように反強磁性層がPtxMn1-x
またはIrzMn1-zであり、49.5at%≦x≦50. 5at%,22at
%≦z≦27at%にすると長期信頼性が得られることがわか
った。また、上記試料1、2の上記組成範囲においても
ラフネスは0.4nm以上であり85℃におけるデータ
保持においても問題が無いことが明らかになった。
し、49.5at%≦y≦50. 5at%の組成範囲が好ましいこと
が分かった。
m以下にしても、熱安定性が保たれ、記憶層の膜厚が3
nm以下にすることにより、スイッチング磁界をより小
さく保つことができる。なお、記憶層の膜厚は1nm以
上が好ましい。1nm以下になると、磁性層が超常磁性
になってしまい。強磁性スピンの熱安定性を保つことが
できなくなる。
は、Co-Fe2元合金からなる強磁性層を用いたが、この
場合、Co-Fe-Ni、Ni-Fe、またはCo-Niを用いた場合より
も大きなMR比を得ることが可能となる。
8nm以上にすること、より好ましくは10nm、より
より好ましくは12nm以上にすることが好ましい。こ
の程度の厚さ以上になると上記反強磁性層の組成を用い
れば、理想的なラフネスを生じさせることができる。
ば、サイズを小さくしてもMR比が大きく、スイッチン
グ磁場が小さく、熱安定性に優れた信頼性ある磁気抵抗
効果素子を得ることができる。また、スイッチング磁場
を小さくすることが可能となるので、消費電力を下げる
ことができる。
形態によるTMR素子の構成を図9に示す。この実施形
態のTMR素子は、下地金属層上に、磁化自由層、トン
ネルバリア層、記憶層、カバー層/ハードマスクを順次
形成した構成となっている。記憶層/トンネルバリア層
/磁化自由層/カバー層/ハードマスクを順次形成した
構成でも良い。すなわち、図2(b)に示す第1実施形
態のTMR素子において、反強磁性層および磁化固着層
(ピン層)の代わりに磁化自由層を設けた構成となって
いる。
て、記憶層は、図1に示す第1実施形態の場合と同様
に、単層の強磁性層から構成されている。また、記憶層
とトンネルバリア層との界面のラフネス(最大表面粗
さ)は、0.4nm以上となるように構成されている。
磁化自由層は少なくとも一つの強磁性層を含んでいる。
の構成となっている。
形態と同様に、サイズを小さくしてもスイッチング磁場
を小さく保ったまま、MR変化率が大きく、熱安定性に
優れた特性を得ることができる。
形態による磁気メモリを、図面を参照して設明する。な
お、この第3実施形態においては、磁気メモリの記憶素
子としては、上記第1および第2実施形態で説明したT
MR素子が用いられる。
R素子を用い、セル選択素子としてMOSトランジスタ
を用いた場合の本実施形態による磁気メモリの単位セル
を単純化して表した断面図である。図10は、TMR素
子の一端がビット線BLに、他端が引き出し電極、接続
プラグを介して選択トランジスタのソースおよびドレイ
ンの一方に接続され、書き込みワード線WLがTMR素
子の下方に設けられた構成の単位セルを示している。図
11は、TMR素子の一端がワード線WLに、他端が引
き出し電極、接続プラグを介して選択トランジスタのソ
ースおよびドレインの一方に接続され、書き込みビット
線BLがTMR素子の上方に設けられた構成の単位セル
を示している。
て、ビット線BLおよびワード線WLが磁性体によって
被覆された構成の単位セルを示し、図13は、図11に
示す単位セルにおいて、ビット線BLおよびワード線W
Lが磁性体によって被覆された構成の単位セルを示して
いる。この配線構造を用いることにより、より効率的に
電流磁界を印加でき、よりいっそうの省電力化、低電流
化を実現することができるとともに、隣のセルとの干
渉、いわゆるクロストークを解消することができる。
メモリにおいて、読み出しはトランジスタにより選択さ
れたTMR素子に電流を流し、TMR素子の抵抗が大き
いか小さいかで“1”か“0”を判断する。TMR素子
に対する情報の書き込みは、その上下に設けられたワー
ド線WLとビット線BLとに電流パルスを流すことによ
り生ずる磁場により行う。例えば、ビット線BLとワー
ド線WLのそれぞれに電流を流すと、これらの周囲に電
流磁場が生ずる。これら電流磁場を合成した磁場によ
り、TMR素子の記憶層の磁化を反転させることができ
る。
化を反転させるために、ビット線BLとワード線WLの
双方に対して、所定方向の電流パルスを適宜流せばよ
い。このようにすれば、ビット線BLとワード線WLの
いずれかのみに電流を流すことによって磁化反転を生じ
させる場合と比較して、配線あたりの電流量を低減する
ことができるとともにセル選択することができる。その
結果として、配線の疲労が少なく、信頼性の高い磁気メ
モリを提供することができる。図12および図13に示
したように、ビット線BLとワード線WLを磁性体で被
覆すれば電流に伴う磁場効率を2倍(図11)以上〜5
倍以上(図12)に上げることができ、より消費電力化
が可能となる。
第1の具体例のアーキテクチャを示す模式図である。す
なわち、同図は、メモリアレーの断面構造を示してお
り、このアーキテクチャにおいては、読み出し/書き込
み用ビット線BLに複数のTMR素子Cが並列に接続さ
れている。それぞれのTMR素子Cの他端には、ダイオ
ードDを介して読み出し/書き込み用ワード線WLが接
続されている。また、各ワード線WLは、各ワード線W
Lを選択する選択トランジスタSTwを介してセンスア
ンプSAに接続された構成となっている。また、読み出
し/書き込み用ビット線BLは、このビット線BLを選
択するための選択トランジスタSTBを介して接地され
た構成となっている。
リにおいては、読み出し時には、目的のTMR素子Cに
接続されているビット線BLとワード線WLとを選択ト
ランジスタSTB、STwによりそれぞれ選択してセン
スアンプSAにより電流を検出する。また、書き込み時
には、やはり目的のTMR素子Cに接続されているビッ
ト線BLとワード線WLとを選択トランジスタSTB、
STwにより選択して、書き込み電流を流す。この際
に、ビット線BLとワード線WLにそれぞれ発生する磁
場を合成した書き込み磁場がTMR素子Cの記憶層の磁
化を所定の方向に向けることにより、書き込みができ
る。
は書き込み時に、マトリクス状に配線されている他のT
MR素子Cを介して流れる迂回電流を遮断する役割を有
する。
キテクチャの第2の具体例を、図15を参照して説明す
る。
ーキテクチャの第2の具体例を表す模式図である。すな
わち、同図は、メモリアレーの断面構造を示す。
/書き込み用ビット線BLwと読み出し用ビット線BLr
との間に複数のTMR素子Cが並列に接続された「ハシ
ゴ型」の構成とされている。さらに、それぞれのTMR
素子Cに近接して、書き込みワード線WLがビット線B
Lwと交差する方向に配線されている。
き込み用ビット線BLwに書き込み電流を流すことによ
り発生する磁場と、書き込みワード線WLに書き込み電
流を流すことにより発生する磁場との合成磁場をTMR
素子の記憶層に作用させることにより、行うことができ
る。
及びBLrの間で電圧を印加する。すると、これらの間
で並列に接続されている全てのTMR素子に電流が流れ
る。この電流の合計をセンスアンプSAにより検出しな
がら、目的のTMR素子に近接したワード線WLに書き
込み電流を印加して、目的のTMR素子の記憶層の磁化
を所定の方向に書き換える。この時の電流変化を検出す
ることにより、目的のTMR素子の読み出しを行うこと
ができる。
が書き換え後の磁化方向と同一であれば、センスアンプ
SAにより検出される電流は変化しない。しかし、書き
換え前後で記憶層の磁化方向が反転する場合には、セン
スアンプSAにより検出される電流が磁気抵抗効果によ
り変化する。このようにして書き換え前の記憶層の磁化
方向すなわち、格納データを読み出すことができる。但
し、この方法は、読み出しの際に格納データを変化させ
る、いわゆる「破壊読み出し」に対応する。
実施形態で説明した、磁化自由層/トンネルバリア層/
磁気記録層、という構造とした場合には、「非破壊読み
出し」が可能である。すなわち、この構造のTMR素子
を用いる場合には、記憶層に磁化方向を記録し、読み出
しの際には、磁化自由層の磁化方向を適宜変化させてセ
ンス電流を比較することにより、記憶層の磁化方向を読
み出すことができる。但しこの場合には、記憶層の磁化
反転磁場よりも磁化自由層の磁化反転磁場のほうが小さ
くなるように設計する必要がある。
アーキテクチャの第3の具体例を表す模式図である。す
なわち、同図は、メモリアレーの断面構造を示す。
/書き込み用ビット線BLwに複数のTMR素子Cが並
列に接続され、これらTMR果素子Cの他端には、それ
ぞれ読み出し用ビット線BLrがマトリクス状に接続さ
れている。さらに、これら読み出し用ビット線BLrに
近接して、書き込み用ワード線WLが配線されている。
書き込み用ビット線BLwに書き込み電流を流すことに
より発生する磁場と、書き込みワード線WLに書き込み
電流を流すことにより発生する磁場との合成磁場をTM
R素子の記憶層に作用させることにより、行うことがで
きる。
タSTにより書き込みビット線BLwと読み出しビット
線BLrとを選択することにより、目的のTMR素子に
センス電流を流してセンスアンプSAにより検出するこ
とができる。
キテクチャの第4の具体例を、図17を参照して説明す
る。
アーキテクチャの第4の具体例を表す模式図である。す
なわち、同図は、メモリアレーの断面構造を示す。読み
出し用ビット線BLrがリードLを介してTMR素子C
に接続され、TMR素子Cの直下には書き込み用ワード
線WLが配線されている点が異なる。このようにする
と、TMR素子Cと書き込みワード線WLとを図16の
構造よりも接近させることができる。その結果として、
ワード線WLからの書き込み磁場をTMR素子に対して
より効果的に作用させることができる。
について説明する。
メモリの差動増幅型、多値型アーキテクチャをそれぞれ
示す。図18(a)および図18(b)は、本実施形態
による磁気メモリの差動増幅型アーキテクチャの正面図
および側面図をそれぞれ示し、図19(a)および図1
9(b)は、本実施形態による磁気メモリの多値型アー
キテクチャの正面図および側面図をそれぞれ示す。
ト線BLと、ワード線WL1、WL2および読み出し用
配線RL1、RL2とが交差するように配線され、ビッ
ト線BLとワードWL1、WL2の交差部にTMR素子
TMR1、TMR2が設けられている。このようにTM
Rセルを縦方向に積層することによって差動増幅,多値
メモリにしてもセル面積を大きくすることが避けられ
る。
Lから電流を流し、読み出し用配線RL1、RL2の終
端に設けられたセンスアンプにより差動増幅を行う。ま
た、TMR素子TMR1、TMR2の信号出力を変えた
場合、このアーキテクチャは多値化が可能となる。な
お、図18においては、TMR素子TMR1、TMR2
は、強磁性一重トンネル接合である。
ット線BL、ワード線WL1、WL2とTMR素子C
1、C2との接続関係については、各種の具体例を採用
することができる。例えば、書き込み用と読み出し用の
2本のビット線を設けてTMR素子に接続してもよい。
また、ワード線WLは、TMR素子C1、C2に対して
接続する場合も接続しない場合もある。
る。この記憶層に、磁化固着層に対して、互いに略反平
行な磁化方向M1、M2を有し、磁気抵抗効果素子の磁
化固着層の磁化の方向に対して反平行,平行にスピン情
報を書きこみ、ビット線BLから流したセンス電流を上
記TMR素子に流し,差動増幅を行うことで“1”、
“0”を判断する。なお、TMR素子C1は強磁性一重
トンネル接合であり、TMR素子C2は強磁性二重トン
ネル接合である。
に、TMR素子の磁化固着層の磁化の方向に対して反平
行,平行にスピン情報を書きこみ、ビット線BLから流
したセンス電流を上記TMR素子に流し、差動増幅を行
うことで多値情報を検出する。
型アーキテクチャを用いた場合の書きこみ方法、およ
び、TMRセルのスピンの方向を合わせて示している。
差動増幅型の場合には、ワード線WLの長手軸方向にT
MR素子の容易軸が形成されていることが好ましい。ワ
ードWLの長手軸方向にTMR素子の容易軸が形成され
ていると、ビット線BLの電流パルスが上下のTMR素
子に印加する磁場の方向と略180度異なるため、上下
のTMRセルに一変に書きこみを行うことができ、高速
書きこみが可能となる。
型アーキテクチャの書きこみ方法、および、実際のTM
Rセルのスピンの方向を合わせて示している。多値記録
型アーキテクチャの場合は、上下のTMR素子に任意に
記録情報を記録することが求められるため、ビット線B
Lの長手軸方向にTMR素子の容易軸が形成されている
ことが好ましい。ビット線BLの長手軸方向にTMR素
子の容易軸が形成されていると、ワード線WL1、WL
2により上下のTMR素子に任意な情報記録が可能とな
り、多値記録が可能となる。
チャは多層に積層し、大容量化を図ることができる他、
前述した差動型、多値型アーキテクチャ、または、それ
らを積層したアーキテクチャを用いることができる。そ
の場合、例えば図20に示したようにビット線BLを共
用した方が好ましく。共用したビット線BLにはビット
線BLの側壁に磁性被覆配線を用いることが好ましい。
メモリによれば、MR比が大きく、熱安定性が優れ、ス
イッチング磁場が小さな、第1または第2実施形態のT
MR素子を記憶素子として用いているので、高集積化及
び低消費電力化が可能となる。
イズを小さくしても、MR比が大きく、熱安定性が優
れ、スイッチング磁場が小さな磁気抵抗効果素子および
この磁気抵抗効果素子を用いた磁気メモリを得ることが
できる。
構成断面図。
着層の構成を示す断面図。
の記憶層の組成にCo-Fe-Niを用いた場合のMR特性,ス
イッチング磁場特性を示す、Co-Fe-Ni三元状態図。
子のデータリテンションの信頼性試験を行った結果を示
す図。
状態図。
図。
依存性を示す図。
図。
断面図。
メモリセルの一具体例を示す図。
メモリセルの一具体例を示す図。
メモリセルの一具体例を示す図。
メモリセルの一具体例を示す図。
チャの第1の具体例を示す図。
チャの第2の具体例を示す図。
チャの第3の具体例を示す図。
チャの第4の具体例を示す図。
例を示す図。
チャの第6の具体例を示す図。
チャの第7の具体例を示す図。
Claims (8)
- 【請求項1】単層の強磁性層からなる記憶層と、少なく
とも1層の強磁性層を有する磁性膜と、前記記憶層と前
記磁性膜との間に設けられたトンネルバリア層と、を備
え、前記記憶層の強磁性層は、Ni-Fe-Co三元合金からな
り、Ni-Fe-Co三元状態図において、Co90(at%)Fe10(at%)
−Fe30(at%)Ni70(at%)の直線、Fe80(at%)Ni20(at%)−Fe
30(at%)Ni70(at%)の直線、Fe80(at%)Ni20(at%)−Co
65(at%)Ni35(at%)の直線が囲む内側の組成領域およびFe
80(at%)Ni20(at%)−Co65(at%)Ni35(at%)の直線、Co
90(at%)Fe10(at%)−Fe70(at%)Ni30(at%)の直線、Co
90(at%)Fe10(at%)−Fe30(at% )Ni70(at%)の直線が囲む内
側の組成領域のうちのいずれか一方の組成領域から選ば
れる組成を有し、前記記憶層と前記トンネルバリア層の
界面および前記磁性膜と前記トンネルバリア層の界面に
おける最大表面粗さが0.4nm以上であることを特徴
とする磁気抵抗効果素子。 - 【請求項2】単層の強磁性層からなる記憶層と、少なく
とも1層の強磁性層を有する磁性膜と、前記記憶層と前
記磁性膜との間に設けられたトンネルバリア層と、を備
え、前記記憶層の強磁性層は、Ni-Fe-Co三元合金からな
り、Ni-Fe-Co三元状態図において、Co90(at%)Fe10(at%)
−Fe30(at%)Ni70(at%)の直線、Fe70(at%)Ni30(at%)−Fe
30(at%)Ni70(at%)の直線、Fe65(at%)Ni35(at%)−Co
65(at%)Ni35(at%)の直線が囲む内側の組成領域から選ば
れる組成を有し、前記記憶層と前記トンネルバリア層の
界面および前記磁性膜と前記トンネルバリア層の界面に
おける最大表面粗さが0.4nm以上であることを特徴
とする磁気抵抗効果素子。 - 【請求項3】前記磁性膜は、非磁性層を強磁性層が挟ん
だ三層積層構造であって、前記非磁性層を挟んでいる強
磁性層は反強磁性的に結合していることを特徴とする請
求項1または2記載の磁気抵抗効果素素子。 - 【請求項4】前記磁性膜は、反強磁性層磁性層に接して
設けられこの反強磁性層との交換結合力により磁化が固
定された強磁性層を有する磁化固着層を備えたことを特
徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気抵抗効
果素子。 - 【請求項5】前記磁化固着層の強磁性層は、Co-Feの二
元合金からなることを特徴とする請求項4記載の磁気抵
抗効果素子。 - 【請求項6】前記反強磁性層は、PtxMn1-x(49.5at%≦
x≦50.5at%)、NiyMn1-y(49.5at%≦y≦50.5 at
%)、IrzMn1-z(22at%≦z≦27at%)のいずれかからな
ることを特徴とする請求項4または5記載の磁気抵抗効
果素子。 - 【請求項7】第1の配線と、前記第1の配線と交差する
第2の配線と、前記第1の配線と前記第2の配線との交
差領域毎に設けられたメモリセルと、を備え、前記メモ
リセルは、記憶素子として、請求項1乃至6のいずれか
に記載の磁気抵抗効果素子を有していることを特徴とす
る磁気メモリ。 - 【請求項8】第1の配線と、 前記第1の配線の上に形成された第1の磁気抵抗効果素
子と、 前記第1の配線の下に形成された第2の磁気抵抗効果素
子と、 前記第1の配線の上に形成され前記第1の配線と交差す
る第2の配線と、 前記第1の配線の下に形成され前記第1の配線と交差す
る第3の配線とを備え、 前記第1および第2の磁気抵抗効果素子は、それぞれ請
求項1乃至6のいずれかに記載の磁気抵抗効果素子であ
り、 前記第2及び第3の配線にそれぞれ電流を流しつつ前記
第1の配線に電流を流すことにより前記第1及び第2の
磁気抵抗効果素子の記憶層の磁化をそれぞれ所定の方向
に反転可能であり、 前記第1の配線を介して前記前記第1及び第2の磁気抵
抗効果素子にセンス電流を流すことにより得られる前記
第1および第2の磁気抵抗効果素子からの出力信号の差
分を検出することにより、2値情報のいずれかとして読
み出すことを特徴とする磁気メモリ。
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|---|---|---|---|
| JP2002089027A JP3638563B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 磁気抵抗効果素子およびこれを用いた磁気メモリ |
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