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JP2003253230A - 水性接着剤組成物 - Google Patents

水性接着剤組成物

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JP2003253230A
JP2003253230A JP2002053207A JP2002053207A JP2003253230A JP 2003253230 A JP2003253230 A JP 2003253230A JP 2002053207 A JP2002053207 A JP 2002053207A JP 2002053207 A JP2002053207 A JP 2002053207A JP 2003253230 A JP2003253230 A JP 2003253230A
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water
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mass
resin
emulsion
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JP2002053207A
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Masao Yagasaki
正夫 矢ケ崎
Hisayoshi Ishii
悠喜 石井
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Konishi Co Ltd
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Konishi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂含浸紙をホットプレス接着する際の巻き
上がりを防止する優れた初期接着性を有し、且つホット
プレス後直ちに高度な耐熱性と耐水性を発揮する水性接
着剤を提供すること。 【解決手段】 ポリビニルアルコールと分子内にメチロ
ール基を有する酢酸ビニル系ポリマーとを含むポリマー
エマルジョンに対して、酸性金属塩、有機カルボン酸、
有機スルホン酸、鉱酸、塩化アンモニウムのグループか
ら選択した少なくとも1種以上の酸性物質を配合するこ
とにより、そのpHを2.5〜3.5の範囲に調製した
主剤エマルジョン(A)に対し、該主剤エマルジョン
(A)のポリマー固形分100質量部当たり、ポリイソ
シアネート化合物(B)1〜40質量部を配合すること
を特徴とする水性接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性接着剤組成物に
関し、詳しくは樹脂含浸紙用水性接着剤として好適な、
又は樹脂含浸紙と異種材料との積層体の製造に好適な水
性接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】テーブル、コタツ天板、デスクトップ等
の天板(以下、単に天板ということがある。)は、傷付
き易いため表面が強く強靭であることが望まれ、また、
ポット等から湯が溢れ出たり、誤って熱い薬缶などを乗
せることがあるため、耐熱性も要求される。したがっ
て、通常、天板表面には、化粧紙に代えて、化粧紙に樹
脂含浸した耐熱性の樹脂含浸紙がホットプレスで接着積
層されている。
【0003】しかし、この樹脂含浸紙は、化粧紙と異な
り、剛性に富み、樹脂含浸ムラもあるため、ごわごわの
シーツのように反り、うねりを生じやすく、周囲が巻き
上がったりするため、木質ボード等の基材(以下、単に
基材ということがある。)へのホットプレス接着は極め
て困難な作業となる。即ち、樹脂含浸紙を基材に接着す
る場合には、普通、次の図1の工程が採用され、接着剤
としては、一般的に耐熱性、耐水性を発揮する酢酸ビニ
ル系ポリマーエマルジョン/ユリア樹脂/酸性物質(硬
化剤)の水性接着剤が使用されている。このホットプレ
ス接着を図1を用いて更に詳しく説明すると、木質基材
(台板)供給→ロールコータで接着剤塗布→ゴム製の脱
気ロールで樹脂含浸紙貼り合わせ(ゴムロールで圧締)
→ホットプレス→耳取り→取り出しの順序で樹脂含浸紙
/基材の積層体が製造される。
【0004】そして、ゴムロールによる圧締工程では樹
脂含浸紙と基材の結合は、接着剤の初期接着強さ(粘着
強さ)による仮接着であり、ホットプレスで接着材が架
橋硬化して最終的な接着強さが得られる。ところで、酢
酸ビニル系ポリマーエマルジョン/ユリア樹脂/酸性物
質(硬化剤)の水性接着剤では、その初期接着強さ(粘
着強さ)が必ずしも充分ではないことから、剛性に富み
反り、うねり、巻き上がりやすい樹脂含浸紙をゴムロー
ルで基材に強く圧締してもホットプレスへ入れる前に往
々巻き上がって剥離してしまうという問題が生じる。樹
脂含浸紙が巻き上がったままホットプレスに入ると、商
品価値のある樹脂含浸紙/基材の積層体が得られない上
に、ホットプレスに樹脂含浸紙がめくれた状態で接着し
たり、露出した基材部分が直接接着して、ホットプレス
表面に異物(樹脂含浸紙、接着剤、基材等の破片)が接
着してしまうことになる。そうすると、ホットプレスの
度毎にその後に搬入される積層体表面に打痕が発生し、
商品価値が失われるために完璧に掃除しなければならな
い。
【0005】しかしながら、100〜200℃の温度も
あり隙間が小さく作業空間が充分に確保できないホット
プレスを、完全に打痕のない状態に綺麗にすることは非
常に危険で、且つ困難な作業である。そこで、このよう
な事態が生じないように、通常は作業員がラインの両側
に立ってアイロンで樹脂含浸紙を仮圧締し(図1参
照)、樹脂含浸紙が巻き上がらないようにしているが、
それでもアイロンでの仮圧締後巻き上がってしまうこと
が往々にして生じる。特に気温が低くなる冬季には、接
着剤の初期接着強さ(粘着強さ)が低下するとともに、
湿度が低くなって樹脂含浸紙のカールが強くなるので、
非常に大きな問題となっている。
【0006】ところで、以上述べた樹脂含浸紙の基材接
着時の巻き上がりを防止するには、強粘着性を具備した
感圧型接着剤を用いることが考えられるが、これら感圧
型接着剤(粘着剤)は、耐熱性が非常に乏しいため、使
途に必要な耐熱性を得ることができず、実用に耐えられ
るものではない。もし、上記巻き上がりの問題が防止で
き、且つ高度な耐熱性、耐水性を付与できる接着剤が提
供できるなら、産業上極めて有益である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題(目的)
は、上記巻き上がりを完全に防止する初期接着性を備
え、ホットプレス後直ちに高度な耐熱性と耐水性を発現
する水性接着剤を提供すること、及び該水性接着剤を用
いて品質・性能の優れた樹脂含浸紙と木質ボード、無機
質ボードなど異種材料の積層体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
(目的)を解決すべく鋭意研究を重ねたところ、従来の
上記水性接着剤に代えて、酢酸ビニル系ポリマーエマル
ジョン/酸性物質(硬化剤)の水性接着剤に、 酢酸ビニル系ポリマーにN−メチロール基を導入し、
さらに、 酢酸ビニル系ポリマーエマルジョンのpHを2.5〜
3.5に調製し、且つ、 特定量のポリイソシアネート化合物を配合する、 ことにより始めて優れた初期接着性を備え、ホットプレ
ス後直ちに高度な耐熱性と耐水性を発現する水性接着剤
を開発することができ、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、以下の通りのものである。
【0009】請求項1の発明は、ポリビニルアルコール
および分子内にメチロール基を有する酢酸ビニル系ポリ
マーを含むポリマーエマルジョンに対して、酸性金属
塩、有機カルボン酸、有機スルホン酸、鉱酸、塩化アン
モニウムのグループから選択した少なくとも1種以上の
酸性物質を配合することにより、そのpHを2.5〜
3.5の範囲に調製した主剤エマルジョン(A)に対
し、該主剤エマルジョン(A)の固形分100質量部当
たり、ポリイソシアネート化合物(B)1〜40質量部
を配合することを特徴とする水性接着剤組成物である。
この水性接着剤組成物は、優れた初期接着性を備え、直
ちに高度な耐熱性を発現し、最終的に優れた耐熱性、耐
水性を与える。したがって、最終的に優れた耐熱性、耐
水性が必要な用途、樹脂含浸紙のような反り、うねり、
巻き上がりのある材料のホットプレス接着に好適であ
る。また、本発明の接着剤は常温硬化が可能なので、常
温硬化型接着剤とすることもできる。
【0010】この水性接着剤組成物において、主剤エ
マルジョン(A)の酢酸ビニル系ポリマーにN−メチロ
ール基を導入すること、主剤エマルジョン(A)に酸
性金属塩、有機カルボン酸、有機スルホン酸、鉱酸、塩
化アンモニウムのグループから選択した少なくとも1種
以上の酸性物質を配合してそのpHを2.5〜3.5の
範囲に調製すること、主剤エマルジョン(A)に対
し、特定量のポリイソシアネート化合物(B)を配合す
ることの3つの要件が同時に必要でいずれが欠けても、
本発明の効果は発揮されない。本発明の水性接着剤組成
物(以下、単に水性接着剤ということがある。)におい
ては、ポリイソシアネート化合物(B)は、酸性物質と
共に主剤エマルジョン(A)における酢酸ビニル系ポリ
マーと架橋結合して、耐熱性、耐水性を付与する働きを
するが、これだけでは優れた初期接着性、直ちに高度な
耐熱性を与える作用効果はなく、これに加えて酢酸ビニ
ル系ポリマーに直結したメチロール基と相互作用する働
きを有するものであり、この作用機構は極めて重要であ
る。
【0011】pH2.5〜3.5の領域は、本発明の特
性を発現する上で重要である。pHが2.5未満の場合
にはポリイソシアネート化合物の働きが不活性化し所望
の初期接着力を得ることができない。一方、pHが3.
5を超える場合には、ポリイソシアネート化合物が主剤
エマルジョン(A)中の水と反応し消耗してしまい、短
時間(例えば、20分以内)で水性接着剤からポリイソ
シアネート化合物が失われ、所望の初期接着力が得られ
ず、同時に酸性物質(硬化剤)が不足する(酸性物質だ
けで架橋硬化させるには通常pHが2.5となる量が必
要である。)事情も重なって、ホットプレス時に充分に
架橋硬化せず、水性接着剤中の水分がガス化しホットプ
レスを解圧後、基材上の樹脂含浸紙に「ふくれ」を生じ
させるという問題(即ち、耐熱性の問題)が発生する。
【0012】したがって、pHが3.5を超える場合に
は、短時間(例えば、20分以内)毎に水性接着剤を調
製することが必要になり、著しく作業性が低下する。
(尚、以下において、水性接着剤が上記「ふくれ」の問
題を発生せず有効に使用できる時間を「可使時間」と定
義する。) また、pH3.5を超えると、ポリイソシアネート化合
物は水と反応する際に発泡するので一層作業効率が低下
する。
【0013】本発明の酸性物質は、酸性金属塩、有機カ
ルボン酸、有機スルホン酸、鉱酸、塩化アンモニウムの
いずれでも良い。酸性金属塩としては、塩化アルミニウ
ム、塩化ジルコニウム、塩化マグネシウムが、有機カル
ボン酸としては、酒石酸、クエン酸、酢酸が、有機スル
ホン酸としては、P−トルエンスルホン酸が、鉱酸とし
ては、塩酸、硫酸、リン酸がある。ポリイソシアネート
化合物(B)の配合量は、主剤エマルジョン(A)のポ
リマー固形分100質量部当たり、1〜40質量部であ
る。これが1質量部未満であると優れた初期接着性、耐
熱性、耐水性が発揮されず、又40質量部を超えると、
保存中にポリイソシアネート化合物と水との反応による
発泡が激しくなり好ましくない。
【0014】ポリイソシアネート化合物としては分子中
に2個以上のイソシアネート基を有するものであれば格
別の制限はないが、例えば、4, 4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4−ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネート(TD
I)、トリフェニルメタントリイソシアネート等が挙げ
られる。ポリビニルアルコールは、酢酸ビニル系ポリマ
ーに対して1〜40質量%存在することが、最終的な耐
熱性、耐水性を付与するために好ましい。
【0015】請求項2の発明は、pHを2.5〜3.5
の範囲に調製した主剤エマルジョン(A)に対し、上記
(A)のポリマーの固形分100質量部当たり、ポリイ
ソシアネート化合物(B)2〜6質量部を配合すること
を特徴とする請求項1に記載の水性接着剤組成物であ
る。このpH範囲とポリイソシアネート化合物配合量の
選択が、本発明の効果を最大限に発揮する。請求項3の
発明は、上記(A)における酢酸ビニル系ポリマーが、
酢酸ビニルモノマー100質量部に対し、炭素数1〜8
の(メタ)アクリル酸エステル0〜100質量部、N−
メチロール(メタ)アクリルアマイド0.1〜20質量
部を重合せしめたポリマーである請求項1又は請求項2
に記載の水性接着剤組成物である。このモノマーの組み
合わせによる酢酸ビニル系ポリマーが本発明の効果を有
効に発揮する。最大限の効果は、酢酸ビニルモノマー1
00質量部に対し、C1 〜C8 の(メタ)アクリル酸エ
ステル0〜6質量部、N- メチロール(メタ)アクリル
アマイドを2〜6質量部を重合せしめたポリマーであ
る。
【0016】請求項4の発明は、上記(A)における酸
性物質が、水溶性多価金属の酸性金属塩であることを特
徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の水
性接着剤組成物である。本発明の効果をより発揮する酸
性物質は、酸性金属塩である。請求項5の発明は、上記
水溶性多価金属の酸性金属塩が、塩化アルミニウムであ
ることを特徴とする請求項4に記載の水性接着剤組成物
である。塩化アルミニウムはpH調節作用以外に、ポリ
イソシアネート化合物とメチロール基との相互作用の促
進剤として働くものと推定され、最も好ましい酸性金属
塩である。請求項6の発明は、上記(B)におけるポリ
イソシアネート化合物が4, 4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)を含有することを特徴とする
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の水性接着剤
組成物にである。特に、4, 4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)を含有する、いわゆる粗製M
DI(crude MDI)は、優れた初期接着性、直ちに高
度な耐熱性を与える作用をする。
【0017】請求項7の発明は、請求項1〜請求項6の
いずれか1項に記載の樹脂含浸紙用水性接着剤組成物で
ある。本発明の水性接着剤を樹脂含浸紙用接着剤に使用
した場合、巻き上がりを一旦アイロンなどの手作業で仮
接着する処理は不要になる。また、ホットプレスを解圧
後、耐熱性が乏しいことに起因する、ふくれ、接着不良
を生じることもない。したがって、樹脂含浸紙用と基材
(例えば、木質ボード)の接着において、接着特性、生
産性は著しく向上する。請求項8の発明は、請求項1〜
請求項6のいずれか1項に記載の樹脂含浸紙用水性接着
剤組成物を使用して成形された樹脂含浸紙と異種材料と
の積層体である。樹脂含浸紙と異種材料との積層体と
は、樹脂含浸紙と木質ボード、無機質ボード等の接着製
品で、用途はテーブル、コタツ天板、デスクトップ等が
例示できる。本発明の水性接着剤組成物を使用したこれ
ら積層体は、耐熱性、耐水性などの接着特性に優れ、生
産性が高いので、経済価値、品質価値の高い積層体を提
供できる。
【0018】
【実施例】次に、本発明を以下の実施例により具体的に
に説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されない
ことはいうまでもない。 [主剤エマルジョン(A)の製造]主剤エマルジョン
(A)は、様々な方法で製造することができる。例え
ば、ポリビニルアルコール(PVA)の存在下で酢酸ビ
ニル、N−メチロール(メタ)アクリルアマイド、炭素
数1〜8の(メタ)アクリル酸エステルを、周知の手段
で乳化共重合させることによって得られる。なお、この
乳化重合における開始剤としては、特に制限はないが、
例えば過酸化水素、クメンハイドロパーオキシド、t−
ブチルハイドロパーオキシド、過硫酸塩、過酢酸t−ブ
チル、過安息香酸t−ブチル等の酸化性物質とロンガリ
ット等の還元性物質などの水溶性開始剤が好ましく用い
られる。
【0019】主剤エマルジョン(A)には、本発明の目
的、効果を逸脱しない範囲内で他の水性エマルジョンを
添加することができる。他の水性エマルジョンとして
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン、ポリ
クロロプレンエマルジョン、ポリブタジエンエマルジョ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン、ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体エマルジョン、ブチ
ルゴムエマルジョン、ポリアクリル酸エステルエマルジ
ョン、ポリ塩化ビニルエマルジョン、ポリ塩化ビニリデ
ンエマルジョン等が挙げられる。
【0020】a[巻き上がりの評価方法] 厚さ15mmのパーティクルボード(小名浜合板(株)
製)を15cm×10cmの大きさに切り出し基材とし
た。樹脂含浸紙(坪量:75g/m2 含浸樹脂:ウレ
タン樹脂)(商品名:FFシート 日本デコール社製)
を17cm×11cmの大きさに切り出した。基材に水
性接着剤を塗布し、これに樹脂含浸紙をのせ、シリンダ
ープレスで6kgf/cm2 の圧力で30秒間圧締し、
樹脂含浸紙のはみ出し部をクリッで挟み、デジタルフォ
ースゲージ((株)イマダ製:タイプDPSII−5
0)で90°剥離し、その時の最大値(kgf/c
2 )を測定した。実際に樹脂含浸紙を接着する場合、
図1に示すようなゴム製の脱気ロールを一回通過させる
だけであるがゴムロールの直径が大きく、圧力も高いた
め、十分な圧締を行うことができる。これに対し、ハン
ドロールは直径も小さく、圧力も弱いため、シリンダー
プレスで6kgf/cm2 の圧力(30秒間)を掛ける
ようにして、図1に示す実際のラインと同等の圧締がで
きるようにした。
【0021】次に、巻き上がりの具体的な評価方法
(○、△、×)を示す。数値はデジタルフォースゲージ
(kgf/cm2 )の最大測定値を、括弧内は樹脂含浸
紙の接着状況を示す。 ◎:0.16以上 (樹脂含浸紙が全面接着してお
り、容易に剥離しない) ○:0.14〜0.15(樹脂含浸紙が全面接着してい
るが、容易に剥離する) ×:0.13以下 (樹脂含浸紙が巻き上がり、全
面接着していない)
【0022】b[可使時間(作業性)の評価方法] 水性接着剤の可使時間(以下、単に可使時間という。)
は、前述したように、短ければ短時間毎に新たな水性接
着剤を調製することが必要となり、作業性を低下させる
ので、連続ラミネータラインでは可使時間が作業効率を
左右する重要なファクターである。ところで、本発明の
水性接着剤ではpHの値により可使時間が変化するの
で、可使時間を測定してその作業性を評価する。可使時
間は、既に説明したように、水性接着剤がホットプレス
後の樹脂含浸紙に「ふくれ」の問題を発生せずに有効に
使用できる時間であるから、以下の方法により「ふく
れ」の有無を確認して「可使時間」を測定する。厚さ1
5mmのパーティクルボード(小名浜合板(株)製)を
30cm×30cmの大きさに切り出し基材とした。樹
脂含浸紙(商品名:FFシート 日本デコール社製)を
31cm×31cmの大きさに切り出した。
【0023】調製後20分静置、又は調製後2時間静置
した水性接着剤を、基材に40g/m2 の割合で塗布
し、樹脂含浸紙をのせ、150℃で10kgf/cm2
×7秒の条件でホットプレスした後、表面の「ふくれ」
の有無を調べる。その結果から水性接着剤の作業性を以
下のように評価(○、×)した。 ○:静置2時間後でも接着した加工紙の表面にふくれは
みられない(可使時間;2時間以上) ×:静置20分後でも接着した加工紙の表面にふくれが
みられる(可使時間;20分未満)
【0024】c[平面引っ張り試験及び浸せき剥離試
験] 上記b[可使時間(作業性)の評価方法]で○の評価の
樹脂含浸紙/基材について、その接着性を以下の〜
の方法で試験した。 特殊合板の日本農林規格(JAS)(農林水産省告示
921号)「平面引っ張り試験」 特殊合板の日本農林規格(JAS)(農林水産省告示
921号)「2類浸せきはく離試験」
【0025】(実施例と比較例)主剤エマルジョン(A)の調整 還流冷却器、攪拌機、配量装置、窒素導入管並びに加熱
及び冷却装置を備えた1リットルの反応器内に、窒素で
置換した後、水425g、ポリビニルアルコール(重合
度1500・鹸化度88%)40gを添加して90℃で
1時間加熱・攪拌してポリビニルアルコールを溶解(以
後、ポリビニルアルコール溶液と呼ぶ。)し、65℃ま
で冷却し、その温度に維持した。酢酸ビニルモノマー4
60g、アクリル酸メチル20g、t−ブチルハイドロ
パーオキシド0.5gを混合し、モノマー混合液とし
た。水50gにN−メチロ−ルアクリルアミド20gを
溶解しN−メチロ−ルアクリルアミド溶液とした。水2
5gにロンガリット0.8g及び重炭酸ナトリウム0.
8gを溶解し開始剤溶液とした。ポリビニルアルコール
溶液にモノマー混合液、開始剤溶液を定量で滴下し、重
合を行った。重合温度は65〜70℃で実施した。その
際、モノマー混合液は還流が起こらない様に調節した。
モノマー混合液滴下開始30分後、N−メチロ−ルアク
リルアミド溶液の滴下を開始した。モノマー混合液とN
−メチロ−ルアクリルアミド溶液の滴下は同時に終了す
るようにした。モノマー混合液の滴下時間は約6時間で
あった。モノマー混合液滴下終了後、1時間、70℃に
維持した。開始剤溶液の滴下はモノマー混合液の滴下終
了後、1時間長く行った。その後室温まで冷却し、ポリ
マー固形分が50%のエマルジョンを得た。このエマル
ジョン100質量部に対し、チタン白(チタン工業
(株)製:KD)3質量部を配合して主剤エマルジョン
(A)とした。このエマルジョン(A)中のポリマーの
モノマー比(質量)は、次のとおりである。 酢酸ビニルモノマー:アクリル酸メチル=460:20
=100:4.4 酢酸ビニルモノマー:N−メチロ−ルアクリルアミド=
460:20=100:4.4
【0026】水性接着剤の調製 攪拌羽根を備えたガラス容器に、上記主剤エマルジョン
(A)100質量部を入れ、これを攪拌しながら、塩化
アルミニウム水溶液(濃度:50重量%)0.5〜5質
量部と、4, 4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)0〜3質量部を添加して、pH値とMDI添
加量の異なる各種試験用水性接着剤を得た。これらの水
性接着剤を用いて、上記a[巻き上がりの評価方法]、
b[可使時間(作業性)の評価方法]、及びc[平面引
っ張り試験及び浸せき剥離試験]の各試験を実施した。
尚、これら試験用水性接着剤のpHは、ガラス電極式水
素イオン濃度計(商品名:型式F−13 (株)堀場製
作所製)を使用して測定した。
【0027】a「巻き上がりの評価」及びb「可使時間
(作業性)の評価」の結果を次の表1に示す。表1の結
果によると、太線で囲まれた範囲のpH値×MDI添加
量の組み合わせの水性接着剤が、aとbの評価が共に優
れ、基材からの樹脂含浸紙の巻き上がりがなく、水性接
着剤の可使時間が長く作業性も優れていた。また、太線
で囲まれた範囲の水性接着剤を用いた積層体のc[平面
引っ張り試験及び浸せき剥離試験]の結果は全て基準を
クリヤーしており満足すべきものであった。以上の結果
から、本発明の水性接着剤は、優れた初期接着性を発揮
して樹脂含浸紙の基材からの巻き上がりを完全に防止
し、より効率的に高度の耐熱性、耐水性を備えた樹脂含
浸紙/基材の積層体を製造できることが判る。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の水性接着剤は、従来から大きな
問題であった、基材に樹脂含浸紙をホットプレスする際
に生じる樹脂含浸紙の巻き上がりを効果的に防止し、優
れた耐熱性、耐水性を備えた樹脂含浸紙/基材の積層体
をより効率的に製造することができるので、プリント合
板を始めとする接着技術分野において多大な貢献をする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続ラミネータラインで樹脂含浸紙を基材に接
着する工程の概略図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 175/04 C09J 175/04 Fターム(参考) 4F100 AK51A AP03B AT00B BA02 BA07 DG10A EJ82A GB08 JB07 JJ03 JL01 4J040 DD022 DF041 DF042 DF051 DF052 DF102 EF181 EF182 GA05 HA086 HA096 HA216 HA256 HB23 HD13 JA03 KA22 LA07 LA08 LA11 MA08 MA09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコールと分子内にメチロ
    ール基を有する酢酸ビニル系ポリマーとを含むポリマー
    エマルジョンに対して、酸性金属塩、有機カルボン酸、
    有機スルホン酸、鉱酸、塩化アンモニウムのグループか
    ら選択した少なくとも1種以上の酸性物質を配合するこ
    とにより、そのpHを2.5〜3.5の範囲に調製した
    主剤エマルジョン(A)に対し、該主剤エマルジョン
    (A)のポリマー固形分100質量部当たり、ポリイソ
    シアネート化合物(B)1〜40質量部を配合すること
    を特徴とする水性接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 pHを2.5〜3.5の範囲に調製した
    主剤エマルジョン(A)に対し、該主剤エマルジョン
    (A)のポリマー固形分100質量部当たり、ポリイソ
    シアネート化合物(B)2〜6質量部を配合することを
    特徴とする請求項1に記載の水性接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 上記主剤エマルジョン(A)における酢
    酸ビニル系ポリマーが、酢酸ビニルモノマー100質量
    部に対し、炭素数1〜8の(メタ)アクリル酸エステル
    0〜100質量部、N−メチロール(メタ)アクリルア
    マイド0.1〜20質量部を重合せしめたポリマーであ
    る請求項1又は請求項2に記載の水性接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 上記主剤エマルジョン(A)における酸
    性物質が、水溶性多価金属の酸性金属塩であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水性接着
    剤組成物。
  5. 【請求項5】 上記水溶性多価金属の酸性金属塩が、塩
    化アルミニウムであることを特徴とする請求項4に記載
    の水性接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 上記ポリイソシアネート化合物(B)が
    4, 4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを含有す
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の水性接着剤組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の水
    性接着剤組成物からなること特徴とする樹脂含浸紙用水
    性接着剤組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の水
    性接着剤組成物を使用して成形されたことを特徴とする
    樹脂含浸紙と異種材料との積層体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015196793A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 旭化成ケミカルズ株式会社 解体性接着剤組成物
CN115926723A (zh) * 2022-12-28 2023-04-07 北京华腾新材料股份有限公司 一种可堆肥降解的水性胶粘剂的制备方法
CN117210166A (zh) * 2023-09-21 2023-12-12 科顺民用建材有限公司 用于制备胶粘剂的组合物、胶粘剂及其制备方法和应用

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