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JP2003250524A - 細胞壁破砕微生物、その製造方法および用途 - Google Patents

細胞壁破砕微生物、その製造方法および用途

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Publication number
JP2003250524A
JP2003250524A JP2002052520A JP2002052520A JP2003250524A JP 2003250524 A JP2003250524 A JP 2003250524A JP 2002052520 A JP2002052520 A JP 2002052520A JP 2002052520 A JP2002052520 A JP 2002052520A JP 2003250524 A JP2003250524 A JP 2003250524A
Authority
JP
Japan
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cell wall
yeast
crushing
microorganism
crushed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002052520A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ishikawa
宏 石川
Hitoshi Serizawa
仁 芹澤
Takao Kurose
恭男 黒瀬
Shigenori Ueno
茂典 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2002052520A priority Critical patent/JP2003250524A/ja
Publication of JP2003250524A publication Critical patent/JP2003250524A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な装置と操作により、有効成分を失活さ
せることなく細胞壁を破砕することができ、これにより
内部成分の放出性が高く、しかも流動性、取扱性に優
れ、製剤化が容易な細胞壁破砕微生物、その製造方法、
ならびに医薬品および食品を得る。 【解決手段】 微生物を、乾燥または凍結状態でホッパ
13から、衝撃式粉砕機の粉砕室4に供給し、回転盤8
を回転させて、衝撃子11、12の衝撃により細胞壁を
破砕することにより、タンパク質、酵素、ビタミン、ミ
ネラル等菌体内有用成分の分解あるいは失活を抑制する
とともに、これらの細胞内成分の放出性および流動性の
高い細胞壁破砕微生物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は細胞壁が破砕された微生物、その
製造方法、ならびに細胞壁破砕微生物を用いる食品、医
薬、飼料等の用途に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酵母は栄養効能や健胃効能が認められ、
その有効成分であるタンパク質、酵素、ビタミン、ミネ
ラル等は栄養成分補給及び健康の維持や増進に極めて重
要な働きをしていることが判っている。そして長い間の
使用経験から極めて安全性に優れた医薬品および食品と
して認められ、我が国でも乾燥粉末またはその打錠物と
して摂取されている。酵母のほかにも、乳酸菌等の細菌
類、麹菌等の糸状菌類、クロレラ等の微細藻類の中に、
薬効成分および栄養成分を含むものが医薬品または食品
として利用されているものがある。
【0003】このように微生物、特に酵母は栄養価の高
いタンパク質、ビタミン、ミネラル等を高濃度に含有し
ており、医薬品、食品、家畜や養魚用飼料として利用分
野は種々あるが、その細胞はマンナン、グルカン、タン
パク質、脂質等からなる極めて強固な細胞壁を含むため
消化性が悪く、細胞内成分の利用率が低いことが利用上
の大きな難点となっている。例えば人、家畜、魚等に酵
母等が投与された場合、利用率が低い理由は、人、家
畜、魚等が細胞壁を消化する酵素を持っていないためで
ある。従って細胞壁を破砕し、細胞内有効成分の細胞外
への放出量を増大させることは、酵母等の微生物の栄養
価値を高める上で極めて重要である。またこのような細
胞壁を破砕した菌体を医薬品、食品、飼料等として利用
するためには、製剤化のため他の成分との配合、計量、
充填、打錠、包装等の操作を行う必要があり、このため
には粉体の流動性、取扱性が重要である。
【0004】従来、酵母等の微生物細胞壁の除去および
破砕方法として、物理的手段や酵素的手段が検討されて
いる。物理的手段の代表例としては湿式粉砕法や乾式粉
砕法がある。湿式粉砕法は例えば特公昭55−3235
1号や特開平5−68536号に開示されるように、ク
ロレラ菌体懸濁液と非常に小さな粒状のガラスビーズを
密閉した容器内に入れ、混和、回転することによりクロ
レラ細胞壁を破砕しようとするものである。また乾式粉
砕法は特開平9−10622号に開示されているように
クロレラ粉末を循環して磨砕する方法やクロレラ菌体粉
末を音速またはそれに近い速度を有するジェット気流に
よって衝突させ、その際の衝撃で細胞壁を破壊する方
法、ビーズミル等の媒体式粉砕機を用いて細胞壁を破壊
する方法が一般的に行われている。
【0005】しかし湿式粉砕法による場合には、懸濁液
中に含まれる菌体とガラズビーズとが混練されて高温化
するため容器は冷却する必要があり、従って装置が大が
かりなものとなる。更に、破砕後粉末化するためには大
量の水を乾燥させなければならない等の問題点がある。
また、乾式粉砕法では破砕されたクロレラ、酵母等の粉
末は超微粒子で粉末としての扱いが困難である。さらに
ビーズミルによる粉砕では大量処理が困難である等の問
題点がある。
【0006】酵素的手段としては、細胞壁溶解酵素を作
用させて、酵母細胞壁を溶解させる方法がある。例え
ば、特公昭56−5314号や特開平6−78751号
に開示されるように、所定量の酵母に細胞壁溶解酵素を
添加し攪拌、反応することにより酵母細胞壁を溶解させ
るものであるが、反応時には50から90℃または90
℃以上に加熱する必要があり、これに伴い有効成分であ
るタンパク質やビタミンの分解、酵素の失活等も引き起
こされる可能性がある。
【0007】このように酵母等の微生物の菌体内成分を
有効に活用しようとする各種の試みが検討されてきた
が、いずれも非効率的な手段にとどまっており、産業的
に実施された例は酵母エキス等の抽出物を除いてなく、
酵母等の微生物の栄養学的価値が充分に利用されている
とは言えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡単
な装置と操作により、有効成分を分離あるいは失活させ
ることなく細胞壁を破砕することができ、これにより内
部成分の放出性が高く、しかも流動性、取扱性に優れ、
製剤化が容易な細胞壁破砕微生物、その製造方法、なら
びに医薬品、食品または飼料を得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は次の細胞壁破砕
微生物、その製造方法である。 (1) 微生物を衝撃式粉砕機で粉砕し、細胞壁を破砕
することを特徴とする細胞壁破砕微生物の製造方法。 (2) 微生物を乾燥または凍結状態において衝撃式粉
砕機で粉砕し、細胞壁を破砕することを特徴とする細胞
壁破砕微生物の製造方法。 (3) 微生物が酵母である上記(1)または(2)記
載の方法。 (4) 衝撃式粉砕機が高速回転衝撃式粉砕機である上
記(1)ないし(3)のいずれかに記載の方法。 (5) 衝撃式粉砕機が回転数5000〜16000r
pm、スクリーン孔径0.3〜2mmの高速回転式粉砕
機である上記(4)記載の方法。 (6) 上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の方
法により得られる細胞壁破砕微生物。 (7) 上記(6)記載の細胞壁破砕微生物を含む医薬
品、食品または飼料。
【0010】本発明において細胞壁破砕微生物の原料と
なる微生物は、人、家畜、魚等による消化が困難な細胞
壁を有する微生物である。微生物としては酵母、細菌、
糸状菌、藻類など、医薬品、食品、飼料として利用可能
な有用成分を含むものがあげられる。これらの中では特
に酵母が好ましい。酵母としては長年産業上使用されて
きた酵母であれば特に制限されないが、例えばサッカロ
ミセス、トルロプシス、ロドトルラ等の属に属する菌、
あるいはいわゆるビール酵母、パン酵母、清酒酵母、ワ
イン酵母等と俗称されるものが挙げられる。細菌として
は乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌等が挙げられる。糸状
菌としては麹菌等が挙げられる。藻類としてはクロレ
ラ、スピルリナ等が挙げられる。これらの酵母等の微生
物は、それぞれ一種または二種以上を配合して用いるこ
とができる。これらの酵母等の微生物は、常法に従って
任意の条件で培養し、得られた培養物から遠心分離等の
集菌手段によって回収された菌体をそのまま、あるいは
洗浄して本発明のために用いることができる。
【0011】本発明の細胞壁破砕微生物は、上記微生物
の細胞壁が破砕されたものであり、微生物を衝撃式粉砕
機で粉砕して製造される。微生物は湿潤状態で粉砕して
もよいが、乾燥または凍結状態で粉砕すると細胞壁の破
砕が容易であるので好ましく、特に乾燥状態で粉砕する
と細胞内成分の変質が少なく、しかも粉砕後の乾燥工程
が省略できるので好ましい。乾燥方法は細胞内成分が変
質しない方法が好ましく、例えば凍結乾燥、真空乾燥、
直風乾燥など、公知の方法が採用できる。乾燥温度は9
0℃以下、好ましくは80℃以下とすると、細胞内成分
の変質が少ないので好ましい。ここで乾燥状態とは含水
率15重量%以下、好ましくは10重量%以下とするこ
とができる。凍結方法も制限されず、冷凍庫による凍
結、液体窒素等による凍結などがあげられる。凍結状態
で粉砕した場合には、粉砕後に乾燥を行うことができ
る。このときの乾燥方法としては上記の方法があげられ
る。
【0012】衝撃式粉砕機はハンマ、ピン、ブレード等
の衝撃子の衝撃力によって被処理物を粉砕する粉砕機で
あり、中でも高速回転衝撃式粉砕機、特に回転数500
0〜16000rpm、好ましくは8000〜1600
0rpmの高速回転衝撃式粉砕機が好ましい。回転衝撃
式粉砕機はハンマ、ピン、ブレード等の衝撃子が高速で
回転して粉砕するもので、回転盤型、ハンマ型、軸流
型、アニュラ型等があり、いずれでもよいが、発熱量の
少ない回転盤型またはハンマ型、特に固定盤と回転盤の
両方にピン、ブレード等の衝撃子が設けられた回転盤型
のものが好ましい。このような粉砕機は分級機構として
スクリーン、特に0.3〜2mm、好ましくは0.5〜
0.8mmの孔径のスクリーンを有するものが好まし
い。
【0013】微生物は通常の培養状態から遠心分離等に
より菌体を分離して衝撃式粉砕機で粉砕すると、微生物
の細胞壁が破砕される。特に微生物を乾燥または凍結状
態で衝撃式粉砕機で粉砕すると、乾燥または凍結により
生じた塊が粉砕されてバラバラになると同時に細胞壁が
破砕され、微細な粒子状態で細胞壁破砕微生物が得られ
る。このとき粉砕の条件によっては、細胞壁が内部物質
に付着した状態でクラックが入る状態、細胞壁の一部ま
たは全部が内部物質から剥離して破砕される状態、細胞
壁が内部物質とともに破砕される状態など、種々の状態
になり得るが、本発明ではいずれでもよく、またこれら
の混合状態でもよい。衝撃式粉砕機、特に高速回転衝撃
式粉砕機は発熱量が少なく、微生物を乾燥状態で粉砕す
るときは細胞内成分の変質は少ない。また凍結状態で粉
砕する場合は粉砕により発生する熱は凍結媒体に吸収さ
れ、微生物の成分を変質させない。
【0014】上記によって得られる破砕物は乾燥または
凍結状態で得られ、微生物が変質することなく処理前の
成分、色、味等を維持し、細胞壁が破砕された状態で得
られる。このような細胞壁破砕微生物は乾燥または凍結
状態で保存、運搬、利用できるほか、凍結状態で破砕し
たものは真空乾燥することにより、凍結乾燥物として得
ることができ、この状態で保存、運搬、使用することが
できる。こうして得られる凍結乾燥物も処理前の成分、
色、味等を維持した状態で、破砕物の集合体として得ら
れ、そのまま不活性な状態で保存、運搬、使用できる
が、乾燥物は吸水させない限り、空気と接触させた状態
で保存、運搬、使用しても変質は少ない。
【0015】上記により得られる細胞壁破砕微生物の乾
燥物は粒径2mm以下、好ましくは1mm〜0.05m
mで、微生物細胞が個々に分離して、あるいは数個の細
胞が付着して細胞壁にクラックが入った状態または細胞
壁の一部または全部が内部物質から剥離して破砕された
状態、細胞壁が内部物質とともに破砕された状態など、
種々の状態で得られる。このように微生物の細胞壁が破
砕された状態で得られるため、人、家畜、魚等により摂
取されたとき、微生物に含まれるタンパク、酵素、ビタ
ミン、ミネラル等の有用成分が放出されて有効利用され
る。
【0016】上記凍結乾燥物は圧縮率が50%以下、好
ましくは45%以下の流動性に優れたものが得られる。
この圧縮率は、次の計算式(1)より得られる。本式に
おいて静カサ密度は JIS Z254により、タップ
カサ密度(薬剤学 27巻、93頁、1967)は、タ
ップカサ密度測定器によりそれぞれ測定される。 圧縮率(%)=(A−B)/A×100…(1) A:タップカサ密度 B:静カサ密度
【0017】本発明の細胞壁破砕微生物は、微生物体内
のタンパク、酵素、ビタミン、ミネラル等の有用成分が
変質することなく細胞壁が破砕され、放出されやすい状
態で得られるので、そのまま医薬品、食品、飼料等の従
来と同様の用途に用いられる。特に酵母を原料とする場
合は高栄養酵母として医薬品、食品としての利用価値が
高い。
【0018】本発明の細胞壁破砕微生物、例えば高栄養
酵母乾燥物を医薬品、食品または飼料とするためには、
常法に従って種々の形態に製剤化される。例えば、散
剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤、トローチ剤、
シロップ剤、ゼリー剤等を挙げることができるがこれに
限定されるものではない。これらの各種製剤は、本発明
の細胞壁破砕微生物、例えば高栄養酵母に、賦形剤、結
合剤、崩壊剤、コーティング剤、滑沢剤等の医薬品また
は食品等の製造技術分野において通常使用しうる添加剤
を加えて、常法に従って製剤化することができる。これ
らの製剤化に際しては、本発明の細胞壁破砕微生物の乾
燥物は流動性が優れているため、取扱性が良好であり、
各成分の配合および充填等が均質に行われ、配合、計
量、充填、打錠、包装等の製剤化操作は容易でかつ良好
に行われる。
【0019】本発明の細胞壁破砕微生物、例えば高栄養
酵母乾燥物を食品または飼料として用いる場合、単独で
投与または摂取してもよく、あらかじめ他の食品に添加
してもよく、また摂取時に他の食品に添加してもよい。
上記食品としては特に制限はされず、例えばヨーグルト
等の醗酵乳等を挙げることができる。家畜、魚等の飼料
とする場合も他の飼料成分と配合することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、微生物を衝撃式粉砕機
で粉砕することにより簡単な装置と操作により、有効成
分を分解あるいは失活させることなく細胞壁を破砕する
ことができ、これにより内部成分の放出性が高く、しか
も流動性、取扱性に優れ、製剤化が容易な細胞壁破砕微
生物を製造することができ、これを優れた医薬品、食品
または飼料として用いることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図1は実施形態に用いる高速回転衝撃式
粉砕機を示す断面図である。図1において、1は粉砕機
本体を形成する円形のケーシングで、端板2、3との間
に粉砕室4を形成している。一方の端板2には固定盤5
が取付ネジ6によって取付けられている。他方の端板3
には軸受6を通して回転軸7が設けられ、その先端部に
は粉砕室4内で回転する回転盤8が、取付ネジ9によっ
て取付けられている。固定盤5および回転盤8にはそれ
ぞれピン、ブレード等の衝撃子11、12が設けられて
いる。13はホッパであり、その供給路14は端板2お
よび固定盤5の中央部に形成された供給口15に開口し
ている。16はシュートであって、スクリーン17を介
して粉砕室4に連絡している。
【0022】上記の粉砕機による細胞壁破砕微生物の製
造方法は、ホッパ13に充填した微生物の乾燥物または
凍結物からなる被粉砕物10を供給路14を通して供給
口15から粉砕室4に供給し、回転軸7に回転力を加え
ることにより回転盤8を回転させると、衝撃子11、1
2が被粉砕物10に衝突して粉砕し、微生物の細胞壁を
破砕する。粉砕物のうち所定粒径以下のものがスクリー
ン17を通過し、粉砕物20が得られる。この粉砕物2
0はそのまま保存、運搬され、医薬品、食品、飼料等と
して使用されるか、あるいは凍結物の場合はさらに真空
乾燥機(図示せず)に送って真空乾燥して凍結乾燥物が
製造され、この状態で保存、運搬され、使用される。
【0023】
【実施例】以下、実施例、試験例および処方例を挙げて
本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらのみに
限定されるものではない。
【0024】実施例1 湿潤生パン酵母(オリエンタル酵母社製)500gを凍
結乾燥機(共和真空技術社製)により凍結乾燥し、乾燥
酵母を得た。得られた乾燥酵母を図1に示すピンタイプ
の高速回転衝撃式粉砕機(サンプルミル、奈良機械社
製)で粉砕(スクリーン径0.5mm、回転盤回転数1
0000rpm、平均試料投入速度10kg/時間、固
定盤のピン数12個、回転盤のピン数15個)し、高栄
養酵母150gを得た。
【0025】実施例2 乾燥パン酵母(オリエンタル酵母社製)500gを図1
に示すピンタイプの高速回転衝撃式粉砕機(サンプルミ
ル、奈良機械社製)で3回繰り返し粉砕(スクリーン径
0.5mm、回転盤回転数10000rpm、平均試料
投入速度15kg/時間、固定盤のピン数12個、回転
盤のピン数15個)し、高栄養酵母480gを得た。
【0026】実施例3 湿潤生パン酵母(オリエンタル酵母社製)500gを凍
結乾燥機(共和真空技術社製)により凍結乾燥し、乾燥
酵母を得た。得られた乾燥酵母を図1に示すピンタイプ
の高速回転衝撃式粉砕機(サンプルミル、奈良機械社
製)で粉砕(スクリーン径0.5mm、回転盤回転数1
4000rpm、平均試料投入速度10kg/時間、固
定盤のピン数12個、回転盤のピン数15個)し、高栄
養酵母150gを得た。
【0027】実施例4 湿潤生パン酵母(オリエンタル酵母社製)500gを棚
式通風乾燥機を用いて80℃で3時間乾燥し、乾燥酵母
を得た。得られた乾燥酵母160gを図1に示すピンタ
イプの高速回転衝撃式粉砕機(サンプルミル、奈良機械
社製)で粉砕(スクリーン径0.5mm、回転盤回転数
14000rpm、平均試料投入速度15kg/時間、
固定盤のピン数12個、回転盤のピン数15個)し、高
栄養酵母150gを得た。
【0028】比較例1 湿潤生パン酵母(水分含量約67%、オリエンタル酵母
社製)500gを凍結乾燥機(共和真空技術社製)によ
り凍結乾燥し、酵母の凍結乾燥末を得た。得られた凍結
乾燥末15gを遊星ボールミル(伊藤製作所社製)を用
いて180分間粉砕し酵母の粉砕末13gを得た。
【0029】試験例1 酵母からのタンパク放出量の評
価 酵母の栄養源の一つであるタンパク質の細胞外放出量を
次のように測定した。実施例1から4で得られた高栄養
酵母、市販乾燥ビール酵母および湿潤生パン酵母の凍結
乾燥物100mgを50mMリン酸緩衝液(pH7.
8)10mlに懸濁し、30分間振とうした。続いて懸
濁液を遠心分離(10000rpm、10分間)して上
清を得た。上清中のタンパク量を、牛血清アルブミンを
標準物質としてLowry法(J.Biol.Che
m.,193,265(1951))によって測定を行
った。
【0030】すなわち、上清(試料溶液)または牛血清
アルブミン溶液(標準溶液)0.2mlに0.55M炭
酸水素ナトリウム4mlを添加し、更に水で3倍に希釈
したフェノール試薬(和光純薬社製)1mlを添加し
た。続いて、37℃で30分間インキュベートした後6
60nmの吸光度を測定し、標準溶液の検量線から試料
溶液のタンパク量を計算した。その結果、表1に示すよ
うに本発明の高栄養酵母(実施例1から4)は酵母細胞
外へのタンパク放出量が著しく増加した。
【0031】
【表1】
【0032】試験例2 活性酸素(スーパーオキシドア
ニオン)の消去活性の評価 酵母の有用成分である活性酸素消去成分放出量を次のよ
うに測定した。実施例1から4で得られた高栄養酵母、
市販乾燥ビール酵母および湿潤生パン酵母の凍結乾燥物
100mgを50mMリン酸緩衝液(pH7.8)10
mlに懸濁し、30分間振とうした。続いて懸濁液を遠
心分離(10000rpm、10分間)し上清を得た。
上清100μlの活性酸素消去能をチトクロムC法
(J.Biol.Chem.,244,6049−60
55(1969))により測定した。すなわち、0.1
mMEDTAを含む50mMリン酸緩衝液2.7ml、
10μMチトクロムC溶液30μl、5mMキサンチン
溶液30μl、上清100μlを光学セルに入れて混合
した後、キサンチンオキシダーゼ溶液を30μl添加し
還元型チトクロムCに由来する550nmの吸光度変化
を30秒間測定した。上清の代わりに50mMリン酸緩
衝液を加えたときの吸光度増加をBとして以下の計算式
(2)により活性酸素の消去率を算出した。
【0033】 消去率(%)=100−(S/B×100)…(2) S:酵母懸濁液を添加したときの吸光度変化率 B:リン酸緩衝液を混合したときの吸光度変化率 その結果、表2に示すように本発明の高栄養酵母(実施
例1から4)は活性酸素消去率が著しく増加した。
【0034】
【表2】
【0035】試験例3 還元型グルタチオン放出量の評
価 酵母の有用成分の一つである還元型グルタチオンの放出
量を次のように測定した。実施例1から4で得られた高
栄養酵母、市販乾燥ビール酵母および湿潤生パン酵母の
凍結乾燥物100mgを50mMリン酸緩衝液(pH
7.8)に懸濁し、30分間振とうした。続いて懸濁液
を遠心分離(10000rpm、10分間)し上清を得
た。上清中の還元型グルタチオンをEllmanらの方
法(Arch.Biochem.biophys.,8
2,70(1959))によって定量した。すなわち、
上清200μlに50mMリン酸緩衝液(pH7.8)
5ml、0.2%5,5′−ジオチオビス(2−ニトロ
安息香酸)の50mMリン酸緩衝液(pH7.8)溶液
100μlを添加し25℃で10分間放置し、試料溶液
とした。別に0.015〜0.25mg/ml還元型グ
ルタチオン溶液についても同様に操作し、標準溶液とし
た。試料溶液および標準溶液の412nmにおける吸光
度を測定し、標準溶液の検量線から試料溶液の還元型グ
ルタチオン量を算出した。その結果、表3に示すように
本発明の高栄養酵母(実施例1から4)は還元型グルタ
チオンの放出量が著しく増加した。
【0036】
【表3】
【0037】試験例4 酵母粉末の流動性試験 酵母粉末の流動性を次のように測定した。実施例1から
4で得られた高栄養酵母粉末および比較例1で得られた
酵母粉末の静カサ密度およびタップカサ密度から前記計
算式(1)に従って圧縮率を算出し、流動性を評価し
た。その結果、表4に示すように本発明の高栄養酵母粉
末(実施例1から4)は比較例1の酵母粉末に比べ流動
性が著しく高かった。
【0038】
【表4】
【0039】処方例1 実施例4と同様の方法で得られた高栄養酵母粉末50g
に乳糖50g、コーンスターチ50gを加えて混合し高
栄養酵母を含有する散剤を得た。
【0040】処方例2 実施例4と同様の方法で得られた高栄養酵母粉末50g
に乳糖50g、コーンスターチ50g、ヒドロキシプロ
ピルセルロース10gを加えて混合した後、流動層増粒
機を用いて造粒および乾燥した。更に30メッシュふる
いを用いて整粒し、高栄養酵母を含有する細粒剤を得
た。
【0041】処方例3 実施例4と同様の方法で得られた高栄養酵母粉末100
gに粉末還元麦芽糖水飴200gとポテトスターチ50
g、ポリビニルピロリドン35gを加えて混合した後、
流動層造粒機を用いて造粒及び乾燥した。更に30メッ
シュふるいを用いて整粒し、細粒を得た。細粒200g
にステアリン酸マグネシウム1gを加えて混合した後、
打錠機を用いて圧縮成型し、高栄養酵母を含有する1錠
200mgの錠剤を得た。
【0042】処方例4 実施例1と同様の操作で得られた高栄養酵母(ペースト
状)1gを、市販のヨーグルト150g(明治ブルガリ
アヨーグルト、明治乳業社製)に添加して、高栄養酵母
入りヨーグルトを得た。
【0043】処方例5 実施例1と同様の操作で得られた高栄養酵母(ペースト
状)100gに水100g、白糖50g、ゼラチン15
gを溶解した後、冷却し、高栄養酵母を含有するゼリー
を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の高速回転衝撃式粉砕機の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーシング 2、3 端板 4 粉砕室 5 固定盤 8 回転盤 10 被粉砕物 11、12 衝撃子 13 ホッパ 16 シュート 17 スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 1/14 A61P 1/14 (72)発明者 黒瀬 恭男 東京都中央区日本橋室町1丁目5番3号 わかもと製薬株式会社内 (72)発明者 上野 茂典 東京都中央区日本橋室町1丁目5番3号 わかもと製薬株式会社内 Fターム(参考) 2B150 DD11 DD20 4B018 LE03 MD81 MF05 MF07 4B065 AA80X BD01 BD09 CA41 CA43 CA44 4C087 BC11 BC30 MA52 NA11 ZA69

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物を衝撃式粉砕機で粉砕し、細胞壁
    を破砕することを特徴とする細胞壁破砕微生物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 微生物を乾燥または凍結状態において衝
    撃式粉砕機で粉砕し、細胞壁を破砕することを特徴とす
    る細胞壁破砕微生物の製造方法。
  3. 【請求項3】 微生物が酵母である請求項1または2記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 衝撃式粉砕機が高速回転衝撃式粉砕機で
    ある請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 衝撃式粉砕機が回転数5000〜160
    00rpm、スクリーン孔径0.3〜2mmの高速回転
    式粉砕機である請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の方
    法により得られる細胞壁破砕微生物。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の細胞壁破砕微生物を含む
    医薬品、食品または飼料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016524909A (ja) * 2013-07-19 2016-08-22 ロケット フレールRoquette Freres 脂質に富む微細藻類粉末およびそれを調製するための方法
CN113684088A (zh) * 2020-05-18 2021-11-23 嘉必优生物技术(武汉)股份有限公司 一种微生物油脂提取方法及其所得微生物油脂
KR102788988B1 (ko) * 2024-10-10 2025-03-31 주식회사 한성테크 파쇄 종균 파종기 및 이를 구비하는 종균 배양장치

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