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JP2003247555A - 動力伝達部材およびその製造方法 - Google Patents

動力伝達部材およびその製造方法

Info

Publication number
JP2003247555A
JP2003247555A JP2002047665A JP2002047665A JP2003247555A JP 2003247555 A JP2003247555 A JP 2003247555A JP 2002047665 A JP2002047665 A JP 2002047665A JP 2002047665 A JP2002047665 A JP 2002047665A JP 2003247555 A JP2003247555 A JP 2003247555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transmission
transmission member
bearing groove
groove portion
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002047665A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuomi Nakayama
達臣 中山
Masahiro Komata
正博 小又
Minoru Ota
稔 太田
Kazuhiko Tanaka
一彦 田中
Yoshitaka Uehara
義貴 上原
Yoji Nakamura
陽二 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2002047665A priority Critical patent/JP2003247555A/ja
Publication of JP2003247555A publication Critical patent/JP2003247555A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 、製造コストが低くかつ優れた耐久性を有す
る動力伝達部材の製造方法を提供する。 【解決手段】 玉軸受を支持するためのベアリング溝部
21を有する、焼入れ鋼からなる動力伝達部材20の製
造方法であって、前記ベアリング溝部21の表面の凹凸
が一定周期の分布を有するように、前記ベアリング溝部
21の表面を、切削による仕上げ加工によって形成する
ステップを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力伝達部材およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】焼入れ鋼からなる動力伝達部材、例え
ば、トロイダル式無段変速機におけるシャフトは、玉軸
受を支持するためのベアリング溝部を有する。ベアリン
グ溝部は、耐久性を保つために、研削による仕上げ加工
が施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、研削による仕
上げ加工は、加工部位の形状に対応する専用の砥石およ
び設備を必要とするため、設備投資が過大となり、製品
である動力伝達部材の製造コストの増加を招いている。
一方、複数の専用砥石が組み込まれた特殊な加工機は、
非常に高価であるため、製造コストの低減に結びつかな
い。
【0004】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、製造コストが低くかつ
優れた耐久性を有する動力伝達部材およびその製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、玉軸受を支持するためのベ
アリング溝部を有する、焼入れ鋼からなる動力伝達部材
であって、前記ベアリング溝部は、切削による仕上げ加
工によって形成されており、凹凸の分布が一定周期であ
る表面を有することを特徴とする動力伝達部材である。
【0006】請求項2に記載の発明は、前記ベアリング
溝部の表面の中心線平均粗さは、0.2μm以下である
ことを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、前記ベアリング
溝部の表面から50μmの深さまでの表層において、残
留応力の絶対値に関して最大値が存在し、かつ、当該最
大値は、400MPa以上であることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、前記ベアリング
溝部の表面から50μmの深さまでの表層におけるビッ
カース硬度は、750以上であり、かつ、最大値は、8
00以上であることを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、前記動力伝達部
材の外周部と端面部と内周部の中の少なくとも1つが、
切削によって加工された表面を有することを特徴とす
る。
【0010】請求項6に記載の発明は、前記切削は、旋
削あるいはフライス削りであることを特徴とする。
【0011】請求項7に記載の発明は、前記動力伝達部
材は、トロイダル式無段変速機におけるシャフトあるい
はローディングカムであることを特徴とする。
【0012】請求項8に記載の発明は、玉軸受を支持す
るためのベアリング溝部を有する、焼入れ鋼からなる動
力伝達部材の製造方法であって、前記ベアリング溝部の
表面の凹凸が一定周期の分布を有するように、前記ベア
リング溝部の表面を、切削による仕上げ加工によって形
成するステップを有することを特徴とする動力伝達部材
の製造方法である。
【0013】請求項9に記載の発明は、前記ベアリング
溝部の表面の中心線平均粗さは、0.2μm以下である
ことを特徴とする。
【0014】請求項10に記載の発明は、前記ベアリン
グ溝部の表面から50μmの深さまでの表層において、
残留応力の絶対値に関して最大値が存在し、かつ、当該
最大値は、400MPa以上であることを特徴とする。
【0015】請求項11に記載の発明は、前記ベアリン
グ溝部の表面から50μmの深さまでの表層におけるビ
ッカース硬度は、750以上であり、かつ、最大値は、
800以上であることを特徴とする。
【0016】請求項12に記載の発明は、前記動力伝達
部材の外周部と端面部と内周部の中の少なくと1つの表
面を、切削によって加工するステップをさらに有するこ
とを特徴とする。
【0017】請求項13に記載の発明は、前記切削は、
旋削あるいはフライス削りであることを特徴とする。
【0018】請求項14に記載の発明は、前記切削の送
り速度は、0.1mm/回転以下であることを特徴とす
る。
【0019】請求項15に記載の発明は、前記動力伝達
部材は、トロイダル式無段変速機におけるシャフトある
いはローディングカムであることを特徴とする。
【0020】
【発明の効果】上記のように構成した本発明は以下の効
果を奏する。
【0021】請求項1に記載の発明によれば、ベアリン
グ溝部の表面の凹凸が、一定周期の分布を有するため、
ベアリング溝部と玉軸受とは均等に接触し、かつ十分な
接触面積が得られる。したがって、ベアリング溝部の表
面の一部に応力が集中して、剥離が発生する等の問題を
誘発しない。つまり、優れた耐久性を有する動力伝達部
材を得ることが出来る。
【0022】さらに、切削用の加工機は、研磨用の加工
機に比べて、安価であるため、動力伝達部材の製造コス
トを低減できる。つまり、製造コストが低い動力伝達部
材を得ることが出来る。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、ベアリン
グ溝部の表面の粗さが小さく、ベアリング溝部と玉軸受
とは、より大きな接触面積が得られるため、良好な耐久
性を有する。
【0024】請求項3に記載の発明によれば、ベアリン
グ溝部の表層において、大きな圧縮残留応力が付与され
ている。したがって、フレッチングやピーリングなどの
摩耗を抑制できるため、良好な耐久性を有する。
【0025】請求項4に記載の発明によれば、ベアリン
グ溝部の表層において、大きなビッカース硬度が付与さ
れている。したがって、良好な耐摩耗性および耐久性を
有する。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、単一の切
削用の加工機によって、複数の部位を加工できる。した
がって、加工機の設備台数(設備投資)を削減すること
によって、動力伝達部材の製造コストを低減できる。さ
らに、動力伝達部材を加工機から取外すことなく複数の
部位を加工できるため、例えば、同軸度などの加工精度
が向上する。
【0027】請求項6に記載の発明によれば、切削用の
加工機として、比較的安価である旋盤あるいはフライス
盤が適用できるため、動力伝達部材の製造コストを低減
できる。
【0028】請求項7に記載の発明によれば、製造コス
トが低くかつ優れた耐久性を有するトロイダル式無段変
速機におけるシャフトあるいはローディングカムを得る
ことが出来る。
【0029】請求項8に記載の発明によれば、ベアリン
グ溝部の表面の凹凸が、一定周期の分布を有するため、
ベアリング溝部と玉軸受とは均等に接触し、かつ十分な
接触面積が得られる。したがって、ベアリング溝部の表
面の一部に応力が集中して、剥離が発生する等の問題を
誘発しない。つまり、優れた耐久性を有する動力伝達部
材を得ることが出来る。
【0030】さらに、切削用の加工機は、研磨用の加工
機に比べて、安価であるため、動力伝達部材の製造コス
トを低減できる。つまり、製造コストが低い動力伝達部
材を得ることが出来る。
【0031】請求項9に記載の発明によれば、ベアリン
グ溝部の表面の粗さが小さく、ベアリング溝部と玉軸受
とは、より大きな接触面積が得られるため、良好な耐久
性を有する。
【0032】請求項10に記載の発明によれば、ベアリ
ング溝部の表層において、大きな圧縮残留応力が付与さ
れている。したがって、フレッチングやピーリングなど
の摩耗を抑制できるため、良好な耐久性を有する。
【0033】請求項11に記載の発明によれば、ベアリ
ング溝部の表層において、大きなビッカース硬度が付与
されている。したがって、良好な耐摩耗性および耐久性
を有する。
【0034】請求項12に記載の発明によれば、単一の
切削用の加工機によって、複数の部位を加工できる。し
たがって、加工機の設備台数(設備投資)を削減するこ
とによって、動力伝達部材の製造コストを低減できる。
さらに、動力伝達部材を加工機から取外すことなく複数
の部位を加工できるため、例えば、同軸度などの加工精
度が向上する。
【0035】請求項13に記載の発明によれば、切削用
の加工機として、比較的安価である旋盤あるいはフライ
ス盤が適用できるため、動力伝達部材の製造コストを低
減できる。
【0036】請求項14に記載の発明によれば、表面の
凹凸が一定周期の分布を有するベアリング溝部を効率的
に形成することができる。
【0037】請求項15に記載の発明によれば、製造コ
ストが低くかつ優れた耐久性を有するトロイダル式無段
変速機におけるシャフトあるいはローディングカムを得
ることが出来る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0039】本発明の実施の形態1に係る動力伝達部材
は、図1に示されるトロイダル式無段変速機10におけ
るシャフト20である。トロイダル式無段変速機10
は、自動車の変速機に用いられるものであって、一端が
エンジン側に連結され、他端がプロペラシャフト側に連
結される。
【0040】なお、シャフト20は、焼入れ鋼からな
り、図2に明確に示されるように、玉軸受11を支持す
るためのベアリング溝部21を有する。なお、符号50
は、ローディングカムを示している。
【0041】ベアリング溝部21の表面は、切削による
仕上げ加工によって形成されている。切削用の加工機
は、研磨用の加工機に比べて、安価かつ汎用的であるた
め、シャフト20の製造コストを低減できる。つまり、
製造コストが低いシャフト20を得ることが出来る。
【0042】切削用の加工機は、例えば、図3に示され
るNC(数値制御式)旋盤30である。NC旋盤30
は、比較的安価であるため、製造コストを低減できる。
【0043】NC旋盤30は、図4に示されるように、
主軸端に取付けられてシャフト(加工物)20の前端を
掴んで固定するためのチャック31と、シャフト20の
後端のセンタを支持する心押台32と、切削のための刃
物台40と、例えばCNC(計算機数値制御)式の制御
装置33と、制御装置33に組み込まれて各種データを
表示するためのディスプレイ34と、移動式カバー35
とを有する。
【0044】刃物台40は、タレット式であり、図4に
示されるように、複数の(シャンク42および切削チッ
プ43からなる)工具41が放射状に取付けられてい
る。したがって、刃物台40を回転させることで、シャ
ンク42の端部に配置される切削チップ43が、加工部
位に位置決めされる。なお、切削チップ43の材質は、
例えば、CBN(立方晶窒化ホウ素)、超硬合金,セラ
ミックスである。
【0045】次に、図5を参照し、ベアリング溝部21
の仕上げ加工方法を説明する。
【0046】まず、焼入れ鋼からなる円筒状のシャフト
20は,主軸および心押しで回転可能に支持される。そ
して、シャフト20のベアリング溝部21の表面に、仕
上げ加工が施される。
【0047】詳しくは、シャンク42に取り付けられた
切削チップ43を、シャフト20のベアリング溝部21
の表面形状(断面R形状)に合わせて移動させることに
よって、切削(ハードターニング)される。
【0048】図6は、仕上げ加工が施されたベアリング
溝部21の表面粗さ曲線を示している図、図7は、中心
線平均粗さRaの測定結果を示している図表である。な
お、先端半径が0.8mmに成形されたCBNからなる
ひし形80度チップを、切削チップ43として使用して
いる。また、切削速度は250mm/分、送り速度は
0.05mm/回転、切り込み深さは0.05mmであ
る。
【0049】図6に示されるように、ベアリング溝部2
1の表面には、切削による仕上げ加工によって、一定周
期の分布を有する凹凸が形成されている。したがって、
ベアリング溝部21と玉軸受11とは均等に接触し、か
つ十分な接触面積が得られる。そのため、ベアリング溝
部21の表面の一部に応力が集中して、剥離が発生する
等の問題を誘発しない。つまり、優れた耐久性を有する
シャフト20を得ることが出来る。
【0050】また、図7に示されるように、ベアリング
溝部21の表面の中心線平均粗さRaは、0.16μm
であり、研削による仕上げ加工によって得られたシャフ
トの比較品(研削品)の場合は、0.23μmである。
つまり、実施の形態1に係るベアリング溝部21の中心
線平均粗さRaは、0.2μm以下であり、研削品と比
べても小さな値となっている。したがって、十分な耐久
性を発揮することができる。
【0051】図8は、条件を変更した場合における、ベ
アリング溝部21の表面粗さの測定結果を示している図
表である。なお、切削速度は、150m/分である。
【0052】図8に示されているように、中心線平均粗
さRaは、0.06μm〜0.1μmであり、0.2μ
m以下であった。なお、十点平均粗さRzは、0.43
μm〜0.78μmであり、最大高さRmaxは、0.
49μm〜1.84μmであった。
【0053】なお、送り速度は、ベアリング溝部21の
表面形状に大きな影響を及ぼすファクターであり、表面
の凹凸が一定周期の分布を有するベアリング溝部21を
効率的に形成するためには、0.1mm回転程度が好ま
しく、表面の凹凸を小さく保つためには、0.05mm
/回転程度であることがさらに好ましい。
【0054】図9は、シャフト20の円周方向における
ベアリング溝部21の表層の残留応力の分布を示してい
るグラフである。なお、横軸は、表面からの深さを表
し、縦軸は、残留応力(マイナスは圧縮)を示してい
る。
【0055】図9に示されているように、ベアリング溝
部21の表面から50μmの深さまでの表層における残
留応力の絶対値は、152〜1060MPaの範囲にあ
り、研削品の場合は、267〜527MPaの範囲にあ
る。
【0056】図10は、シャフト20の軸方向における
ベアリング溝部21の表層の残留応力の分布を示してい
るグラフである。
【0057】図10に示されているように、ベアリング
溝部21の表面から50μmの深さまでの表層における
残留応力の絶対値は、183〜525MPaの範囲にあ
り、研削品の場合は、208〜425MPaの範囲にあ
る。
【0058】さらに、ベアリング溝部21は、シャフト
20の円周方向および軸方向のいずれの場合も、表面か
ら50μmの深さまでの表層において、研削品と異なり
残留応力の絶対値に関して最大値が存在し、かつ、当該
最大値は、400MPa以上である。
【0059】つまり、ベアリング溝部21は、その表層
において大きな圧縮残留応力が付与されている。したが
って、フレッチングやピーリングなどの摩耗を抑制でき
るため、良好な耐久性を有する。
【0060】図11は、シャフト20のベアリング溝部
21の表層におけるビッカース硬度の分布を示している
グラフである。なお、硬度測定用の圧子の荷重は、0.
025[kgf]である。
【0061】図11に示されているように、ベアリング
溝部21の表面から50μmの深さまでの表層における
ビッカース硬度は、769〜838の範囲にあり、研削
品の場合は、723〜839の範囲にある。
【0062】つまり、ベアリング溝部21の表層は、ビ
ッカース硬度が750以上かつその最大値が800以上
であり、研削品と同様な大きいビッカース硬度が付与さ
れているため、優れた耐摩耗性および耐久性を有する。
【0063】以上のように、実施の形態1においては、
製造コストが低くかつ優れた耐久性を有するトロイダル
式無段変速機におけるシャフトを得ることが出来る。な
お、実機による耐久試験においても、実施の形態1に係
るシャフトは、研削品に比べて、良好な結果を示した。
【0064】次に、本発明の実施の形態1の変形例を説
明する。
【0065】NC旋盤30は、複数の切削チップを有す
るため、シャフト20を取外すことなく、シャフト20
の他の部位を切削することができる。
【0066】例えば、刃物台40には、ベアリング溝部
21の仕上げ加工に適用した工具41(シャンク42お
よび切削チップ43)と、シャフト20の外周部22の
仕上げ加工に適用した工具41a(シャンク42aおよ
び切削チップ43a)がマウントされているとする。
【0067】まず、図11に示されるように、回転可能
に支持されたシャフト20の外周部22が、シャンク4
2aに取り付けられた切削チップ43aによって、仕上
げ加工される。続いて、工具41aと工具41とが自動
に交換される。そして、ベアリング溝部21が、切削チ
ップ43によって、仕上げ加工される。
【0068】つまり、単一のNC旋盤30によって、複
数の部位を仕上げ加工できる。したがって、その設備台
数(設備投資)を削減することによって、シャフト20
の製造コストを低減できる。さらに、シャフト20をN
C旋盤30から取外すことなく複数の部位を仕上げ加工
できるため、加工精度、例えば同軸度が向上する。
【0069】なお、切削による仕上げ加工が施される部
位は、外周部に限定されず、例えば、端面部や内周部の
表面に対しても、切削による仕上げ加工を施すことが可
能である。さらに、切削は、仕上げ加工に限定されず、
粗加工に適用することも可能である。
【0070】次に、本発明の実施の形態2を説明する。
【0071】本発明の実施の形態2に係る動力伝達部材
は、図1に示されるトロイダル式無段変速機10におけ
るでローディングカム50である(図13参照)。な
お、ローディングカム50のベアリング溝部51の加工
方法は、実施の形態1に係るシャフト20のベアリング
溝部21の加工方法と同様であるため、その説明は省略
する。
【0072】図14は、仕上げ加工が施されたベアリン
グ溝部51の中心線平均粗さの測定結果を示している。
なお、切削条件等は、図7の場合と同様である。
【0073】図14に示されるように、ベアリング溝部
51の表面の中心線平均粗さは、0.09μmであり、
研削品の場合は、0.28μmである。つまり、ベアリ
ング溝部51の表面の中心線平均粗さは、0.2μm以
下であり、研削品に比べて、小さな値となっており、優
れた耐久性を発揮することができる。
【0074】さらに、ローディングカム50の場合にお
いても、ベアリング溝部51の表層は、ビッカース硬度
が750以上かつその最大値が800以上であり、研削
品と同様な大きいビッカース硬度が付与されているた
め、優れた耐摩耗性および耐久性を有する。
【0075】以上のように、製造コストが低くかつ優れ
た耐久性を有するトロイダル式無段変速機におけるロー
ディングカムを得ることが出来る。
【0076】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々
改変することができる。
【0077】例えば、切削用の加工機は、旋盤に限定さ
れず、例えば、比較的安価であるフライス盤を適用する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るシャフトの用途
を説明するためのトロイダル式無段変速機の断面図であ
る。
【図2】 シャフトのベアリング溝部と玉軸受を示して
いる要部拡大図である。
【図3】 シャフトのベアリング溝部を仕上げ加工する
ためのNC旋盤の外観図である。
【図4】 NC旋盤の刃物台の平面図である。
【図5】 シャフトのベアリング溝部の仕上げ加工方法
を説明するための要部側面図である。
【図6】 シャフトのベアリング溝部の表面の粗さ曲線
を示している図である。
【図7】 シャフトのベアリング溝部の表面の中心線平
均粗さの測定結果を示している図表である。
【図8】 切削条件を変更した場合における表面粗さの
測定結果を示している図表である。
【図9】 シャフトの円周方向におけるベアリング溝部
の表層の残留応力の分布を示しているグラフである。
【図10】 シャフトの軸方向におけるベアリング溝部
の表層の残留応力の分布を示しているグラフである
【図11】 シャフトのベアリング溝部の表層における
ビッカース硬度の分布を示しているグラフである
【図12】 本発明の実施の形態1の変形例を説明する
ための要部側面図である。
【図13】 本発明の実施の形態2に係るローディング
カムの断面図である。
【図14】 ローディングカムのベアリング溝部の表面
の中心線平均粗さの測定結果を示している図表である。
【符号の説明】
10…トロイダル式無段変速機、 11…玉軸受、 20…シャフト、 21…ベアリング溝部、 22…外周部、 30…NC旋盤、 31…チャック、 32…心押台、 33…制御装置、 34…ディスプレイ、 35…移動式カバー、 40…刃物台、 41,41a…工具、 42,42a…シャンク、 43,43a…切削チップ、 50…ローディングカム、 51…ベアリング溝部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 稔 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 田中 一彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 上原 義貴 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 中村 陽二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3C045 CA30 DA16 DA30 3J051 AA03 BA03 BB01 BD02 BE09 EC01 EC02 3J101 AA02 AA42 AA54 AA62 AA72 BA53 BA55 BA70 DA03 DA20 EA02 FA31 FA44 GA11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉軸受を支持するためのベアリング溝部
    を有する、焼入れ鋼からなる動力伝達部材であって、 前記ベアリング溝部は、切削による仕上げ加工によって
    形成されており、凹凸の分布が一定周期である表面を有
    することを特徴とする動力伝達部材。
  2. 【請求項2】 前記ベアリング溝部の表面の中心線平均
    粗さは、0.2μm以下であることを特徴とする請求項
    1に記載の動力伝達部材。
  3. 【請求項3】 前記ベアリング溝部の表面から50μm
    の深さまでの表層において、残留応力の絶対値に関して
    最大値が存在し、かつ、当該最大値は、400MPa以
    上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の動力伝達部材。
  4. 【請求項4】 前記ベアリング溝部の表面から50μm
    の深さまでの表層におけるビッカース硬度は、750以
    上であり、かつ、最大値は、800以上であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の動力伝達
    部材。
  5. 【請求項5】 前記動力伝達部材の外周部と端面部と内
    周部の中の少なくとも1つが、切削によって加工された
    表面を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の動力伝達部材。
  6. 【請求項6】 前記切削は、旋削あるいはフライス削り
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の動力伝達部材。
  7. 【請求項7】 前記動力伝達部材は、トロイダル式無段
    変速機におけるシャフトあるいはローディングカムであ
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
    の動力伝達部材。
  8. 【請求項8】 玉軸受を支持するためのベアリング溝部
    を有する、焼入れ鋼からなる動力伝達部材の製造方法で
    あって、 前記ベアリング溝部の表面の凹凸が一定周期の分布を有
    するように、前記ベアリング溝部の表面を、切削による
    仕上げ加工によって形成するステップを有することを特
    徴とする動力伝達部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ベアリング溝部の表面の中心線平均
    粗さは、0.2μm以下であることを特徴とする請求項
    8に記載の動力伝達部材の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ベアリング溝部の表面から50μ
    mの深さまでの表層において、残留応力の絶対値に関し
    て最大値が存在し、かつ、当該最大値は、400MPa
    以上であることを特徴とする請求項8又は請求項9に記
    載の動力伝達部材の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記ベアリング溝部の表面から50μ
    mの深さまでの表層におけるビッカース硬度は、750
    以上であり、かつ、最大値は、800以上であることを
    特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の動力
    伝達部材の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記動力伝達部材の外周部と端面部と
    内周部の中の少なくと1つの表面を、切削によって加工
    するステップをさらに有することを特徴とする請求項8
    〜11のいずれか1項に記載の動力伝達部材の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記切削は、旋削あるいはフライス削
    りであることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1
    項に記載の動力伝達部材の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記切削の送り速度は、0.1mm/
    回転以下であることを特徴とする請求項8〜13のいず
    れか1項に記載の動力伝達部材の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記動力伝達部材は、トロイダル式無
    段変速機におけるシャフトあるいはローディングカムで
    あることを特徴とする請求項8〜14のいずれか1項に
    記載の動力伝達部材の製造方法。
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