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JP2003125295A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2003125295A
JP2003125295A JP2001316777A JP2001316777A JP2003125295A JP 2003125295 A JP2003125295 A JP 2003125295A JP 2001316777 A JP2001316777 A JP 2001316777A JP 2001316777 A JP2001316777 A JP 2001316777A JP 2003125295 A JP2003125295 A JP 2003125295A
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semiconductor device
manufacturing
semiconductor
conductive
semiconductor element
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Hiroyuki Tamura
浩之 田村
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターライン方式のCCD、CMOSセン
サー等の光学系の半導体素子で、かつ、半導体素子表面
に透明樹脂層を形成できない場合は、中空構造のパッケ
ージ内に半導体素子を内蔵しなければならない課題があ
った。 【解決手段】 本発明の半導体装置では、アイランド2
21、外部電極222から成る導電パターン22上に半
導体素子24を固着し、半導体素子24と導電パターン
22とを金属細線25で電気的に接続する。そして、半
導体素子24等は枠状部26、ガラス板29等より成る
凹部28内に位置することで中空構造を実現する。更
に、ガラス板29の全表面には所望の光の分光特性を得
る透明樹脂が塗布されている。その結果、ガラス板29
と半導体素子24との間に空気層を存在させ、撮像用レ
ンズとのレンズ効果も向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラモジュール
に用いられるCCD等の光学系の半導体素子を内蔵する
半導体装置に関し、CCD単独、またはCCDおよび周
辺チップ等を中空構造内に配置したものであり、特に、
このモジュールの薄型化、量産性を実現するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラモジュールは、携帯電話、
携帯用のコンピューター等に積極的に採用されるように
なった。従ってカメラモジュールは、小型化、薄型化、
軽量化が求められている。
【0003】以下、半導体素子としてCCDを用いたカ
メラモジュールを参照しながら説明を行う。尚、CCD
以外の半導体素子(例えばCMOSセンサー等)を用い
ても同様である。
【0004】先ず、図15(A)に示す如く、従来のカ
メラモジュールでは、実装基板1にCCD2が実装され
ている。そして、CCD2の上方に、外部からの光を集
めるレンズ5がレンズバレル6に固定されている。ま
た、レンズバレル6はレンズホルダー7によってホール
ドされており、レンズホルダー7はレンズ止めビス8に
よって実装基板1に実装されている。ここで、実装基板
1としてはセラミック基板等が用いられる。
【0005】ここで、CCDは、(Charge Co
upled Device)の略で、レンズ5によって
集められた光の強さに応じた電荷を出力する働きを有す
る。また、レンズバレル6は側面がねじになっており
(図示せず)、回転することによってレンズ5の焦点を
合わせる働きを有する。
【0006】更に、実装基板1の表面および裏面に、チ
ップ部品3と裏面チップ部品4が実装されている。これ
らチップ部品としては、DSP、ドライブ用IC、コン
デンサ、抵抗、ダイオード等が挙げられる。DSPは
(Digital Signal Processo
r)の略で、CCDから送られた信号を高速に処理する
働きを有する。また、ドライブ用ICは、CCD内のセ
ルの選択をし、転送のための駆動を行う働きを有する。
【0007】また、図15(B)に示す如く、上述した
CCD2の部分がCMOSセンサーやインターライン式
のCCDを用いる場合もある。このとき、図示したよう
に、実装基板11上に実装されたCMOSセンサー12
上には、個々の画素13に対応してマイクロレンズ14
を構成している。この構造の場合、レンズ5とマイクロ
レンズ14との間には、必ず空気層が存在する。また、
光の屈折の関係によりマイクロレンズ表面も空気層を設
ける必要がある。そのため、レンズホルダー7により中
空構造を構成させている。そして、レンズ5により集光
された光が空気層およびマイクロレンズ14を介して個
々の画素13に精度高く取り込まれる。
【0008】次に、図16を参照して、このカメラモジ
ュールの組立方法を説明する。
【0009】先ず、図16(A)に示す如くを参照し
て、実装基板1を用意し、その表面にCCD2とチップ
部品3を実装する。
【0010】次に、図16(B)に示す如く、実装基板
1の裏面に裏面チップ部品4を実装する。
【0011】最後に、図16(C)に示す如く、レンズ
5が固定されたレンズバレル6をレンズホルダー7に固
定し、レンズ止めビス8を用いて、レンズホルダー7を
実装基板1に固定する。
【0012】以上の方法により、実装基板1を用いた従
来型のカメラモジュールが完成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した図15にも示
す如く、例えば、従来におけるカメラモジュールにおい
て、チップ部品3、裏面チップ部品4、レンズ5、レン
ズバレル6、レンズホルダー7、CCD2は必要な構成
要素であるが、小型化、薄型化、軽量化を実現するカメ
ラモジュールを提供するのは難しかった。特に、CCD
2を内蔵する構造では、実装基板1上にCCD2を実装
しその周囲をレンズホルダー7で覆い、そのレンズホル
ダー7上部にレンズバレル6を介して集光用のレンズ5
を固定していた。そのため、実装面積も余分に占有して
しまい、また、CCD2部における薄型化にも問題があ
った。
【0014】更に、例えば、従来におけるカメラモジュ
ールにおいて、レンズホルダー7を固定するためにセラ
ミック等から成る実装基板1を利用していた。一般的に
は、この基板1は必須であり、この実装基板1を無くす
ことができなかった。そのため、この実装基板1を採用
することによって、コストが上昇し、また、実装基板1
が厚いために、モジュールの小型化、薄型化、軽量化に
限界があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した従来
の課題に鑑みてなされたもので、本発明である半導体装
置では、少なくとも半導体素子のアイランドおよび外部
電極を形成する導電パターンから成る搭載部が形成され
た導電部材と、前記導電部材上に前記導電パターンを囲
むように設けられた絶縁性樹脂より成る枠状部と、前記
所望の前記導電パターンの前記アイランドに固着する半
導体素子と、前記各搭載部上に固着された前記半導体素
子を気密中空部に位置するように前記枠状部上に接着さ
れた透明板とを具備することを特徴とする。
【0016】更に、本発明である半導体装置は、好適に
は、前記半導体素子周辺の前記導電パターンには半導体
モジュールおよびチップ部品が固着され、前記半導体モ
ジュールおよびチップ部品は前記気密中空部内に位置す
ることを特徴とする。
【0017】更に、本発明である半導体装置は、好適に
は、前記半導体モジュールは、コンデンサ、抵抗、トラ
ンジスタまたはダイオードを内蔵することを特徴とす
る。
【0018】更に、本発明である半導体装置は、好適に
は、前記アイランドの周辺を絶縁性樹脂で囲み、前記ア
イランドと前記外部電極との絶縁を行うことを特徴とす
る。
【0019】更に、本発明である半導体装置は、好適に
は、前記外部電極は裏面に半田層が施されていることを
特徴とする。
【0020】更に、本発明である半導体装置は、好適に
は、前記導電部材は銅から成るリードフレームまたは銅
から成る導電箔であることを特徴とする。
【0021】更に、本発明である半導体装置は、好適に
は、前記半導体素子は、CCDまたはCMOSセンサー
であることを特徴とする。
【0022】更に、本発明である半導体装置は、好適に
は、前記透明板表面は所望の分光特性を得るフィルター
機能を有する透明樹脂が被膜されることを特徴とする。
【0023】また、本発明である半導体装置の製造方法
は、導電部材を用意し、少なくとも半導体素子を固着す
るアイランドおよび外部電極を形成する導電パターンか
ら成る搭載部を多数個形成する工程と、前記導電部材上
に前記各搭載部を囲むように絶縁性樹脂から成る枠状部
を形成する工程と、所望の前記導電パターンの前記各ア
イランドに半導体素子を固着する工程と、前記半導体素
子を覆い前記導電パターンとの間に前記各搭載部毎に気
密中空部を形成するように透明板を接着する工程と、前
記導電部材の裏面全域を前記絶縁性樹脂が露出するまで
除去する工程と、前記枠状部をダイシングして前記各搭
載部毎に分離する工程とを具備することを特徴とする。
【0024】更に、本発明である半導体装置の製造方法
は、好適には、前記枠状部は前記導電部材上の前記各搭
載部間に格子状に一体に形成されることを特徴とする。
【0025】更に、本発明である半導体装置の製造方法
は、好適には、前記アイランドと前記外部電極との間に
前記絶縁性樹脂を形成し、前記アイランドと前記外部電
極とを絶縁することを特徴とする。
【0026】更に、本発明である半導体装置の製造方法
は、好適には、前記外部電極の裏面には半田層を形成す
ることを特徴とする。
【0027】更に、本発明である半導体装置の製造方法
は、好適には、前記導電部材は銅から成るリードフレー
ムまたは銅から成る導電箔であることを特徴とする。
【0028】更に、本発明である半導体装置の製造方法
は、好適には、前記半導体素子は、CCDまたはCMO
Sセンサーであることを特徴とする。
【0029】更に、本発明である半導体装置の製造方法
は、好適には、前記透明板表面には所望の分光特性を得
るフィルター機能を有する透明樹脂を被膜することを特
徴とする。
【0030】更に、本発明である半導体装置の製造方法
は、好適には、前記半導体素子周辺の前記導電パターン
には半導体モジュールおよびチップ部品を固着し、前記
半導体モジュールおよびチップ部品を前記気密中空部内
に位置することを特徴とする。
【0031】更に、本発明である半導体装置の製造方法
は、好適には、前記半導体モジュールは、コンデンサ、
抵抗、トランジスタまたはダイオードを内蔵することを
特徴とする。
【0032】また、本発明である半導体装置の製造方法
は、導電部材を用意し、少なくとも半導体素子のアイラ
ンドおよび外部電極を形成する導電パターンから成る搭
載部を多数個前記導電部材表面からハーフエッチングし
形成する工程と、前記導電部材上に前記各搭載部を囲む
ように絶縁性樹脂から成る枠状部を形成する工程と、所
望の前記導電パターンの前記各アイランドに半導体素子
を固着する工程と、前記半導体素子を覆い前記導電パタ
ーンとの間に前記各搭載部毎に気密中空部を形成するよ
うに透明板を接着する工程と、前記導電部材の裏面全域
を前記絶縁性樹脂が露出するまでバックエッチングによ
り除去する工程と、前記枠状部をダイシングして前記各
搭載部毎に分離する工程とを具備することを特徴とす
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明である半導体装置
およびその製造方法において、図1〜図13を参照にし
て詳細に説明する。
【0034】先ず、図1および図2を用いて、本実施の
形態における半導体装置について説明する。図1は、本
発明の半導体装置の一実施の形態を示し、(A)は断面
図、(B)は平面図である。
【0035】本実施の形態における半導体装置21は、
CCD、CMOSセンサー等の光学系の半導体素子を内
蔵した中空構造の半導体装置である。これらの光学系の
半導体素子を内蔵した半導体装置では、半導体素子上部
に位置するレンズにより収集された光を半導体素子表面
に形成された画素により受光し、その光を電気信号に変
換する。このとき、この集光を行うレンズ効果をもたせ
るためには、半導体素子表面に透明樹脂を直接モールド
することができる場合には中空構造である必要はない。
しかし、半導体素子としてCMOSセンサーやインター
ライン式のCCDを用いる場合、必ず半導体素子表面に
マイクロレンズを用いる必要があり、少なくともマイク
ロレンズ表面には空気層を形成する必要が有る。そのた
め、中空構造を有する半導体装置であることが必須の条
件となる。
【0036】図1(A)に示す如く、半導体装置21で
は、導電部材としては、例えば、Cuの導電箔32(図
3参照)から形成されたアイランド221上にCCD、
CMOSセンサー等の半導体素子24を固着されてい
る。そして、半導体素子24は、外部電極222と金属
細線25を介して電気的に接続されている。このとき、
アイランド221および外部電極222は同一の導電部
材から形成されるが、この2者間には絶縁性樹脂より成
る絶縁部27が存在することで電気的に絶縁された構造
となっている。ここで、導電部材としてはCuを主材料
とした導電箔、Alを主材料とした導電箔、またはFe
−Ni等の合金から成る導電箔等を用いることができ
る。もちろん、その他、リードフレーム等の導電材料で
も可能であり、特にエッチングできる導電材、レーザで
蒸発する導電材が好ましい。
【0037】そして、図1(B)に示す如く、アイラン
ド221および外部電極222から成る搭載部37(図
5参照)の周囲には、アイランド221と外部電極22
2とを絶縁する絶縁部27と同一の絶縁性樹脂により成
る枠状部26が形成されている。この枠状部26により
搭載部37の中央部分を凹ませた凹部28を形成してい
る。ここで、詳細は半導体装置の製造方法にて説明する
が、枠状部26および絶縁部27はトランスファーモー
ルド工程により一体に形成されている。また、絶縁性樹
脂としては、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリフェニレンサルファイド等の熱可塑性樹脂
を用いることができる。
【0038】そして、搭載部37上の半導体素子24、
金属細線25等を凹部28内に密閉し中空構造を実現す
るために、枠状部26にはガラス板29が接着されてい
る。このとき、図示はしていないが、枠状部26とガラ
ス板29との当接部に接着性樹脂が塗布されており、こ
の樹脂により2者は接着している。また、このガラス板
29の表面には、透明樹脂から成るフィルターが全面に
塗布されている。例えば、この透明樹脂の中には、二酸
化チタンおよび二酸化ケイ素を主成分とした材料が混入
され、その分量やその他の材料を変えることで、可視光
線、赤外線等の所望の光の分光特性を得られるようにな
っている。
【0039】そして、アイランド221、外部電極22
2裏面には裏面処理を行い、図1(A)に示す構造を得
る。すなわち、必要によって露出したアイランド22
1、外部電極222に半田31等の導電材を設け、絶縁
が考慮されてレジスト30が被着される。
【0040】従来における半導体装置においても述べた
ように、CMOSセンサーやインターライン方式のCC
D等の半導体素子12(図15(B)参照)では、半導
体素子24表面に形成された1画素毎にマイクロレンズ
14を構成し集光性を上げていた。この集光を行うため
には、少なくともと半導体素子12表面のマイクロレン
ズ14表面には空気層が必要であり、中空構造内に半導
体素子を配置することが必須条件であった。
【0041】そこで、本発明では、枠状部26およびガ
ラス板29により形成される搭載部37上の凹部28を
利用し、半導体素子24を気密中空部内に配置してい
る。つまり、画素の開口率を向上させるために素子表面
にマイクロレンズを形成するCMOSセンサーやインタ
ーライン方式のCCD等半導体素子24のように、マイ
クロレンズ表面に空気層を配置することが必須の条件で
ある光半導体素子に優れた構造となる。
【0042】また、本発明では、中空構造を実現するた
めのガラス板29全面にフィルター機能を有する透明樹
脂を塗布することで、内蔵された半導体素子に応じた光
の分光特性を得ることができる。例えば、フィルターを
形成する方法としては、半導体素子表面に直接形成する
場合もあるが、この場合は、1つの光の分光特性にしか
対応できない。しかし、本発明では、ガラス板29に塗
布するフィルター機能を有する透明樹脂を変更するだけ
で、様々な光の分光特性に対応でき、種々の光半導体素
子を内蔵することができる。
【0043】また、本発明では、従来における支持基板
を用いず導電パターンを枠状部26およびガラス板29
で支持している。そのことで、支持基板を省略すること
ができるので、半導体装置21自体の薄型化が実現でき
る。
【0044】更に、図2(A)、(B)に示す如く、本
発明の半導体装置では、半導体素子のみならず、周辺に
配置されるチップ部品等も中空構造部内に配置すること
ができる。例えば、図2(A)に示す如く、半導体装置
51がカメラモジュール内に用いられる場合がある。こ
のとき、半導体素子52の周辺の導電パターン552、
553、554、555上には、他の半導体チップ、半
導体モジュール53またはチップ部品54等が固着され
る。ここで、チップ部品54としては、コンデンサ、抵
抗、トランジスタまたはダイオード等が考えられる。ま
た、半導体モジュール53としては、ウェハスケールC
SP、CSP、面実装型IC、ISP(Integra
ted System Package)等も考えられ
る。ここで、図1の場合と同様に、導電パターン55間
は枠状部56と同一の絶縁性樹脂から成る絶縁部59に
より電気的に絶縁されている。
【0045】つまり、本発明では、詳細は後述の製法に
よって説明するが、中空構造内の半導体素子52周辺部
の導電パターン55も設けられているので、中空構造内
に半導体素子52、半導体モジュール53、チップ部品
54も内蔵することができる。また、支持基板を不要に
した導電パターンが形成できるのでコストを安価にでき
る。よって、中空構造を有する半導体装置自体の小型
化、薄型化が実現できる。また、周辺チップ部品も半導
体装置内に一緒に内蔵することができるので、実装密度
も大幅に向上することができる。
【0046】上述したように、本実施の形態では半導体
素子としてCCDまたはCMOSセンサーを用いた場合
について説明したが特に限定する必要はなく、その他の
光学系の半導体素子、例えばLED、レーザ、光センサ
ー等の場合も同様な効果を得ることが出来る。
【0047】次に、図3〜図13を用いて、本実施の形
態における半導体装置の製造方法について説明する。
【0048】先ず、本発明の第1の工程は、図3から図
5に示す如く、導電箔32を用意し、半導体素子24の
搭載部や外部電極222となる領域を除く導電箔32
に、導電箔32の厚みよりも浅い分離溝33をエッチン
グにより形成することにある。
【0049】具体的には、先ず、図3(A)に示す如
く、シート状の導電箔32を用意する。この導電箔32
は、ロウ材の付着性、ボンディング性、メッキ性が考慮
されてその材料が選択され、材料としては、Cuを主材
料とした導電箔、Alを主材料とした導電箔またはFe
−Ni等の合金から成る導電箔等が採用される。
【0050】導電箔32の厚さは、後のエッチングを考
慮すると10μm〜300μm程度が好ましく、ここで
は70μm(2オンス)の銅箔を採用した。しかし30
0μm以上でも10μm以下でも基本的には良い。後述
するように、導電箔30の厚みよりも浅い分離溝33が
形成できればよい。
【0051】尚、シート状の導電箔32は、所定の幅、
例えば45mmでロール状に巻かれて用意され、これが
後述する各工程に搬送されても良いし、所定の長さにカ
ットされた短冊状の導電箔32が用意され、後述する各
工程に搬送されても良い。
【0052】具体的には、図3(B)に示す如く、短冊
状の導電箔32に多数の搭載部が形成されるブロック3
4が複数個(ここでは4〜5個)離間して並べられる。
各ブロック34間にはスリット35が設けられ、モール
ド工程等での加熱処理で発生する導電箔32の応力を吸
収する。また導電箔32の両側にはインデックス孔36
が一定の間隔で設けられ、各工程での位置決めに用いら
れる。
【0053】続いて、導電パターンを形成する。
【0054】先ず、図4に示す如く、Cu箔32の上
に、ホトレジスト(耐エッチングマスク)PRを形成
し、導電パターン22となる領域を除いた導電箔32が
露出するようにホトレジストPRをパターニングする。
そして、図5(A)に示す如く、ホトレジストPRを介
して導電箔32を選択的にエッチングする。
【0055】本工程では、エッチングで形成される分離
溝33の深さを均一に且つ高精度にするために、図5
(A)に示す如く、分離溝33の開口部を下に向けて、
導電箔32の下方に設けたエッチング液の供給管38か
ら上方に向けてエッチング液をシャワーリングする。こ
の結果、エッチング液の当たる分離溝33の部分がエッ
チングされる。また、エッチング液は分離溝33内に液
溜まりを作らず直ぐに排出されるので、分離溝33の深
さはエッチング処理時間で制御でき、均一で高精度の分
離溝33を形成できる。なお、エッチング液は塩化第二
鉄または塩化第二銅が主に採用される。
【0056】図5(B)に具体的な導電パターン22を
示す。本図は図3(B)で示したブロック34の1個を
拡大したものである。点線で示す部分が1つの搭載部3
7であり、導電パターン22を構成し、1つのブロック
34には5行10列のマトリックス状に多数の搭載部3
7が配列され、各搭載部37毎に同一の導電パターン2
2が設けられている。各ブロック34の周辺には、ダイ
シング時の位置合わせマーク39が設けられている。
尚、パターンは図1で示したものである。
【0057】次に、本発明の第2の工程は、図6および
図7に示す如く、各ブロック34毎に一体の枠状部26
を形成するために、絶縁性樹脂が各搭載部37内の分離
溝332に充填されるように共通モールドすることにあ
る。また、本工程では、トランスファーモールドまたは
インジェクションモールド等の金型モールドを行う。樹
脂材料としては、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂がトラ
ンスファーモールドで実現でき、ポリイミド樹脂、ポリ
フェニレンサルファイド等の熱可塑性樹脂はインジェク
ションモールドで実現できる。
【0058】具体的には、図6(A)に示す如く、先
ず、前工程で導電パターン22が形成された導電箔32
を下金型402上に位置合わせをしながら設置し、その
後、上金型401を設置し導電箔32を固定する。この
とき、図に示す如く、上金型401は導電箔32に形成
された集合ブロック34毎に対応する。そして、本発明
の半導体装置の製造方法では、上金型401内面には導
電箔32上の各搭載部37に対応した凸部が複数形成さ
れ、搭載部37と金型の凸部先端面とを当接させてい
る。そして、凸部先端面積は導電箔32上の搭載部37
の面積とほぼ同等の面積を有するので分離溝331は上
金型401の凸部間に位置する。そのため、図に示す如
く、枠状部26は導電箔32の表面から突出し、絶縁部
27は導電箔32の表面と一致している。
【0059】次に、図6(B)に示す如く、各集合ブロ
ック34毎に上金型401および下金型402により形
成されるキャビティー内の樹脂の流れについて説明す
る。
【0060】先ず、矢印41で示したように樹脂は金型
のゲートから注入される。そして、本発明の半導体装置
の製造方法では、通常のモールド手段と異なり樹脂の流
動路が狭いことが特徴である。そのため、樹脂は矢印4
12のように枠状部26を形成する分離溝331および
上金型401の凸部間とからなる空間へ流入したり、ま
た、矢印413のように上金型401と分離溝332と
から成る空間へ流入する。ここで、本実施の形態では、
1つの集合ブロック34に対してゲートが1つ対応して
いる場合について述べたが、特に、限定する必要はな
く、必要に応じて複数箇所のゲートを設置してもよい。
【0061】次に、図7(A)に示す如く、金型から取
り出した導電箔32上には、各集合ブロック34の搭載
部37の周囲には枠状部26が絶縁性樹脂により格子状
に形成される。また、導電パターン22間の絶縁部27
は導電箔32表面と同一平面とするように形成される。
図7(B)は1つの搭載部37の断面図であるが、搭載
部37の周囲に枠状部26が形成される。そして、搭載
部37内の導電パターン22間には絶縁部27が導電箔
32表面と同一平面で形成されることで、搭載部37に
は凹部28が形成される。この凹部28は後工程におい
て、半導体装置の中空部を構成する事に成る。
【0062】ここで、導電パターン22はエッチングに
より形成されるため、導電パターン22側面は湾曲構造
を有する。そのため、絶縁性樹脂はその湾曲構造と嵌合
して強固に結合する。よって、導電パターン22は、従
来例の支持基板を採用しなくても、絶縁性樹脂により支
持することができる。
【0063】次に、本発明の第3の工程は、図8および
図9に示す如く、所望の導電パターン22の各アイラン
ド221に半導体素子24を固着し、その後半導体素子
24の電極30と所望の外部電極222とをワイヤボン
ディングすることにある。
【0064】図8に示す如く、半導体素子24として
は、CCDまたはCMOSセンサー等の光学系の半導体
素子である。ここでは、CCDまたはCMOSセンサー
等の半導体素子24がアイランド221上に半田等のロ
ウ材または導電ペースト23で固着される。
【0065】次に、図9に示す如く、クランパ(図示せ
ず)によって導電箔32のブロック34の周端を押さ
え、導電箔32をヒートブロック(図示せず)に密着さ
せる。その後、図の如く、半導体素子24表面に形成さ
れたパッド30とアイランド221周辺に形成された外
部電極222とを、金属細線25で接続する。一般に
は、ワイヤボンディングで行う。
【0066】次に、本発明の第4の工程は、図10に示
す如く、所望の光の分光特性を有するフィルタ機能を有
する透明樹脂(図示せず)が全表面に塗布されたガラス
板29を準備し、ガラス板29を導電箔32上の集合ブ
ロック34毎に貼り合わせていくことにある。
【0067】先ず、図10(A)に示す如く、例えば、
板厚が0.1〜0.3mm程度の透明なガラス板29を
準備する。ガラス板29は導電箔32上の集合ブロック
34毎に貼り合わせるため、集合ブロック34とほぼ同
等または少し広いくらいの面積を有する。そして、本発
明の半導体装置の製造方法の特徴としては、ガラス板2
9の全表面に所望の光の分光特性を得るためのフィルタ
機能を持つ透明樹脂を塗布することである。またフィル
タ機能を持つフィルムを貼り合わせても良い。上述した
ように、本実施の形態における半導体素子24としては
CCDまたはCMOSセンサー等の光学系の半導体素子
が用いられるため、ガラス板29により内蔵された半導
体素子24の目的用途に応じて種々の光の分光特性を選
別することができる。
【0068】具体的には、光の分光特性を選別するにあ
たり、2つのポイントがある。1つ目は、光学系の半導
体素子自体が特定波長の光にのみ感度を有する場合であ
る。2つ目は、光学系の半導体素子自体が様々な波長に
対して感度を有するが外部から入射する光の中の特定波
長を選別したい場合である。このように、光学系の半導
体素子を様々な光に対して共用させるためにはフィルタ
ーにより光の分光特性を選別する必要がある。このと
き、ガラス板29に塗布するフィルター機能を有する透
明樹脂で対処することができる。ここで、透明樹脂とし
ては、例えば、この透明樹脂の中には、二酸化チタンお
よび二酸化ケイ素を主成分とした材料が混入され、その
分量やその他の材料を変えることで、可視光線、赤外線
等の所望の光の分光特性を得られるようになっている。
【0069】次に、図10(B)に示す如く、ガラス板
29と枠状部26との当接する部分に接着材を塗布する
とき、ガラス板29側に接着材を塗布して貼り合わせ
る。また、枠状部26側の接着面にディスペンサー等で
接着材を塗布することで、ガラス板29を貼り合わせて
も良い。そして、この工程により、導電箔32上の集合
ブロック34には各搭載部37毎に複数の中空部構造が
でき、半導体素子24、金属細線25等は気密中空部内
に位置することとなる。
【0070】その他、第2の工程から第4の工程におけ
る特徴は、絶縁性樹脂のモールド、半導体素子24の固
着、ワイヤーボンディングおよびガラス基板の貼り合わ
せまでは、導電箔32が支持基板となることである。そ
して、支持基板となる導電箔32は電極材料として必要
な材料であり、これを支持基板として有効活用し、従来
用いている支持基板を省略している。そのため、構成材
料を省いて作業できるメリットを有し、コストの低下、
装置の薄型化が実現できる。
【0071】また分離溝33は、導電箔の厚みよりも浅
く形成されているため、導電箔32が導電パターン22
として個々に分離されていない。従って、シート状の導
電箔32として一体で取り扱え、絶縁性樹脂をモールド
する際、金型への搬送、金型への実装の作業が非常に楽
になる特徴を有する。
【0072】次に、本発明の第5の工程は、図11に示
す如く、導電箔32の裏面を取り除き、導電パターンを
電気的に分離することにある。
【0073】本工程は、導電箔32の裏面を化学的およ
び/または物理的に除き、導電パターン22として分離
するものである。この工程は、研磨、研削、エッチン
グ、レーザの金属蒸発等により施される。
【0074】実験では研磨装置または研削装置により全
面を30μm程度削り、分離溝33から枠状部26、絶
縁部27の絶縁性樹脂を露出させている。この露出され
る面の一例(削った場合)を図11では点線で示してい
る。その結果、約40μmの厚さの導電パターン22と
なって分離される。また、絶縁性樹脂が露出する手前ま
で、導電箔32を全面ウェトエッチングし、その後、研
磨または研削装置により全面を削り、絶縁性樹脂を露出
させても良い。更に、導電箔32を点線で示す位置まで
全面ウェトエッチングし、絶縁性樹脂を露出させても良
い。この場合、枠状部、絶縁部の露出した部分は分離溝
の形状がトレースされたものとなる。
【0075】更に、導電パターン22の裏面処理を行
い、図12に示す最終構造を得る。すなわち、必要によ
って半田レジスト30を被着し、露出させた導電パター
ン22に半田等の導電材を被着する。
【0076】次に、本発明の第6の工程は、図13に示
す如く、ガラス板29で貼り合わされた各搭載部37の
半導体素子24の特性の測定を行うことにある。
【0077】前工程で導電箔32の裏面エッチングをし
た後に、図5(B)に示す板状体の導電箔32から各ブ
ロック34が切り離される。このブロック34は絶縁性
樹脂で固められるので、切断金型を用いず機械的にブロ
ックを導電箔32の残余部から剥がすことで達成でき
る。
【0078】各ブロック34の裏面には、図13に示す
如く、導電パターン22の裏面が露出されており、各搭
載部37がマトリックス状に配列されている。この裏面
電極31にプローブ40を当てて、半導体素子24の特
性パラメータ等を個別に測定して良不良の判定を行う。
また、不良品には磁気インク等でマーキングを行っても
良い。
【0079】本工程では、各搭載部37の半導体装置2
1は枠状部26およびガラス板29でブロック34毎に
一体で支持されているので、個別にバラバラに分離され
ていない。従って、テスターの載置台に置かれたブロッ
ク34は搭載部37のサイズ分だけ矢印のように縦方向
および横方向にピッチ送りをすることで、極めて早く大
量に測定を行える。
【0080】次に、本発明の第7の工程は、図14に示
す如く、絶縁性樹脂から成る枠状部26を各搭載部37
毎にダイシングにより分離することにある。
【0081】本工程では、ブロック34をダイシング装
置の載置台に真空で吸着させ、ダイシングブレード44
で各搭載部37間のダイシングライン43に沿って絶縁
性樹脂から成る枠状部26をダイシングし、個別の半導
体装置21に分離する。このとき、枠状部26およびガ
ラス板29をダイシングすれば良く、導電箔32をダイ
シングする必要がないため、ダイシングブレード44の
寿命を高めることができる。
【0082】本工程で、ダイシング時は予め前述した第
1の工程で設けた各ブロック周辺の枠状パターン42の
内側に相対向する位置合わせマーク39を認識して、こ
れを基準としてダイシングを行う。周知ではあるが、ダ
イシングは縦方向にすべてのダイシングライン43をダ
イシングをした後、載置台を90度回転させて横方向の
ダイシングライン43に従ってダイシングを行う。
【0083】上記した製造工程により、半導体装置21
は完成する。
【0084】また、リードに対応する部分は、半導体装
置(モジュール)の側面から露出せず、図1に示す如
く、裏面のみに露出する。例えばリードフレーム等を利
用するとどうしても側面に露出することが多く、この場
合、フレームをダイシングで切るため電極の剥離等に問
題が発生する。
【0085】更に、本発明の実施の形態では、図2に示
す如く、エッチングにより導電パターン55を形成して
いるため、半導体素子52周辺に配置される半導体モジ
ュール53、チップ部品54等も中空構造内に内蔵する
ことができる。そのことで、半導体装置の実装密度を大
幅に向上させることができる半導体装置の製造方法を実
現できる。尚、製造方法については、上述した図1の半
導体装置の場合と同様なので、ここでは説明を割愛す
る。
【0086】尚、本発明の半導体装置の製造方法では、
導電箔上に集合ブロックを形成した場合について説明し
たが、特に、この場合に限定する必要はなく、リードフ
レーム等のように導電部材から成る基板に対しも同様な
効果を得ることができる。その他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0087】
【発明の効果】本発明の半導体装置では、同一の導電部
材から成るアイランド、外部電極等を含む導電パターン
上にCCD、CMOSセンサー等の光学系の半導体素子
を固着している。そして、導電パターン等から成る搭載
部周囲を絶縁性樹脂から成る枠状部で囲み、また、枠状
部上をガラス板で覆うことで、中空構造の半導体装置を
実現する。そのことで、半導体素子とガラス板間に空気
層を存在させることができ、特に、半導体素子表面にマ
イクロレンズを形成し、透明樹脂を表面にモールドする
ことが出来ない場合に効果を有し、更に、半導体素子の
集光性を向上させることができる。
【0088】更に、本発明の半導体装置では、中空構造
を実現するためのガラス板の全表面に所望の光の分光特
性を得るフィルター機能を有する透明樹脂が塗布されて
いることである。そのことで、半導体装置内に内蔵され
る光学系の半導体素子の特性に応じて透明樹脂を変更す
ることで、中空構造内に配置される種々の光学系の半導
体素子に対応することができる。
【0089】更に、本発明の半導体装置では、支持基板
を用いず導電部材から成る導電パターンがアイランド、
外部電極、その他回路パターンを構成している。そのこ
とで、本発明では半導体素子のみならず、周辺部品をも
半導体装置内に内蔵することができる。その結果、支持
基板が不要とすることでのコスト削減、半導体装置の薄
型化および周辺部品を半導体装置内に内蔵したことでの
実装密度も大幅に向上させることができる。
【0090】本発明の半導体装置の製造方法では、エッ
チングにより導電部材上に複数の搭載部から成る集合ブ
ロックを多数形成し、集合ブロック毎に共通の枠状部、
共通のガラス板を用いて複数の半導体装置を同時に形成
することができる。そのことで、従来における個々の搭
載部毎の作業が不要となり中空構造の半導体装置の量産
性を実現することができる。
【0091】更に、本発明の半導体装置の製造方法で
は、導電部材を表面からエッチングし導電パターンを形
成した後、絶縁性樹脂による枠状部を形成し、半導体素
子を固着し、集合ブロック毎にガラス板を貼り合わせて
いる。このとき、上記の工程の間は導電部材を一体の支
持基板として利用し、その後のエッチング工程で個々に
独立した導電パターンとしている。そのことで、支持基
板を不要とした半導体装置を実現でき、また、周辺部品
をも中空構造内に内蔵できる半導体装置を実現できる。
【0092】更に、本発明の半導体装置の製造方法で
は、中空構造を実現するガラス板全表面に所望の光の分
光特性を得るフィルター機能を有する透明樹脂を塗布す
る。そのことで、使用用途に応じて種々の半導体素子に
対応することができるので、汎用性に優れた半導体装置
の製造方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置を説明する(A)断面図
(B)平面図である。
【図2】本発明の半導体装置を説明する(A)断面図
(B)平面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図で
ある。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図で
ある。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図で
ある。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図で
ある。
【図7】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図で
ある。
【図8】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図で
ある。
【図9】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図で
ある。
【図10】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図
である。
【図11】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図
である。
【図12】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図
である。
【図13】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図
である。
【図14】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図
である。
【図15】従来の半導体装置を説明する図である。
【図16】従来の半導体装置の製造方法を説明する図で
ある。
【符号の説明】
22 導電パターン 221 アイランド 222 外部電極 24 半導体素子 25 金属細線 26 枠状部 27 絶縁部 28 凹部 29 ガラス板

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも半導体素子のアイランドおよ
    び外部電極を形成する導電パターンより成る搭載部が形
    成された導電部材と、 前記導電部材上に前記導電パターンを囲むように設けら
    れた絶縁性樹脂より成る枠状部と、 前記所望の前記導電パターンの前記アイランドに固着す
    る半導体素子と、 前記各搭載部上に固着された前記半導体素子を気密中空
    部に位置するように前記枠状部上に接着された透明板と
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体素子周辺の前記導電パターン
    には半導体モジュールおよびチップ部品が固着され、前
    記半導体モジュールおよびチップ部品は前記気密中空部
    内に位置することを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記半導体モジュールは、コンデンサ、
    抵抗、トランジスタまたはダイオードを内蔵することを
    特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記アイランドの周辺を絶縁性樹脂で囲
    み、前記アイランドと前記外部電極との絶縁を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記外部電極は裏面に半田層が施されて
    いることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記導電部材は銅から成るリードフレー
    ムまたは銅から成る導電箔であることを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体素子は、CCDまたはCMO
    Sセンサーであることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置。
  8. 【請求項8】 前記透明板表面は所望の分光特性を得る
    フィルター機能を有する透明樹脂が被膜されることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 導電部材を用意し、少なくとも半導体素
    子を固着するアイランドおよび外部電極を形成する導電
    パターンから成る搭載部を多数個形成する工程と、 前記導電部材上に前記各搭載部を囲むように絶縁性樹脂
    から成る枠状部を形成する工程と、 所望の前記導電パターンの前記アイランドに半導体素子
    を固着する工程と、 前記半導体素子を覆い前記導電パターンとの間に前記各
    搭載部毎に気密中空部を形成するように透明板を接着す
    る工程と、 前記導電部材の裏面全域を前記絶縁性樹脂が露出するま
    で除去する工程と、 前記枠状部をダイシングして前記各搭載部毎に分離する
    工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記枠状部は前記導電部材上の前記各
    搭載部間に格子状に一体に形成されることを特徴とする
    請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記アイランドと前記外部電極との間
    に前記絶縁性樹脂を形成し、前記アイランドと前記外部
    電極とを絶縁することを特徴とする請求項9記載の半導
    体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記外部電極の裏面には半田層を形成
    することを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 前記導電部材は銅から成るリードフレ
    ームまたは銅から成る導電箔であることを特徴とする請
    求項9記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記半導体素子は、CCDまたはCM
    OSセンサーであることを特徴とする請求項9記載の半
    導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記透明板表面には所望の分光特性を
    得るフィルター機能を有する透明樹脂を被膜することを
    特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記半導体素子周辺の前記導電パター
    ンには半導体モジュールおよびチップ部品を固着し、前
    記半導体モジュールおよびチップ部品を前記気密中空部
    内に位置することを特徴とする請求項9記載の半導体装
    置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記半導体モジュールは、コンデン
    サ、抵抗、トランジスタまたはダイオードを内蔵するこ
    とを特徴とする請求項16記載の半導体装置の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 導電部材を用意し、少なくとも半導体
    素子を固着するアイランドおよび外部電極を形成する導
    電パターンから成る搭載部を多数個前記導電部材表面か
    らハーフエッチングし形成する工程と、 前記導電部材上に前記各搭載部を囲むように絶縁性樹脂
    から成る枠状部を形成する工程と、 所望の前記導電パターンの前記各アイランドに半導体素
    子を固着する工程と、 前記半導体素子を覆い前記導電パターンとの間に前記各
    搭載部毎に気密中空部を形成するように透明板を接着す
    る工程と、 前記導電部材の裏面全域を前記絶縁性樹脂が露出するま
    でバックエッチングにより除去する工程と、 前記枠状部をダイシングして前記各搭載部毎に分離する
    工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記枠状部は前記導電部材上の前記各
    搭載部間に格子状に一体に形成されることを特徴とする
    請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記アイランドと前記外部電極との間
    に前記絶縁性樹脂を形成し、前記アイランドと前記外部
    電極とを絶縁することを特徴とする請求項18記載の半
    導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記半導体素子は、CCDまたはCM
    OSセンサーであることを特徴とする請求項18記載の
    半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記透明板表面には所望の分光特性を
    得るフィルター機能を有する透明樹脂を被膜することを
    特徴とする請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記半導体素子周辺の前記導電パター
    ンには半導体モジュールおよびチップ部品を固着し、前
    記半導体モジュールおよびチップ部品を前記気密中空部
    内に位置することを特徴とする請求項18記載の半導体
    装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記半導体モジュールは、コンデン
    サ、抵抗、トランジスタまたはダイオードを内蔵するこ
    とを特徴とする請求項23記載の半導体装置の製造方
    法。
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