JP2003123799A - 直接メタノール形燃料電池 - Google Patents
直接メタノール形燃料電池Info
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Abstract
タノール形燃料電池を得る。 【解決手段】 固体高分子膜からなる電解質1を介して
負極2と正極3とを接合した接合体の、負極2上に負極
側ガスケット6を介して燃料を供給するためのマニホー
ルド41とそれを流すための流路溝42を有する負極側
セパレータ4が設けられ、正極3上に正極側ガスケット
7を介して、酸化剤ガスを供給するためのマニホールド
51とそれを流すための流路溝52を有する正極側セパ
レータ5が設けられ、前記負極側ガスケット6、正極側
ガスケット7は複数の層が積層された積層体であり、負
極側ガスケット6の電解質1側の層61を剛体、負極側
セパレータ4側の層62を弾性体とし、正極側ガスケッ
ト7の電解質1側の層71を剛体、正極側セパレータ5
側の層72を弾性体とする。
Description
子膜を用い、燃料にメタノール水溶液を、酸化剤ガスに
空気を供給して発電する直接メタノール形燃料電池に関
するものである。
ス化または改質せずに直接供給することによって発電で
きるという特徴を持っているため、燃料をガス化または
改質して供給する、従来からの固体高分子形燃料電池と
比べて、構造がシンプルで、小型化、軽量化が容易であ
るという点で、分散型電源、ポータブル電源としての用
途が注目されている。
電解質に固体高分子膜を用い、この電解質を介して負極
と正極とを接合した接合体を、負極側には負極側ガスケ
ットを介して設けられた、燃料を供給するマニホールド
とそれを流すための流路溝を有する負極側セパレータ
と、正極側には正極側ガスケットを介して設けられた、
酸化剤ガスとして空気を供給するマニホールドとそれを
流すための流路溝を有する正極側セパレータとによって
挟持した構造であり、負極にメタノール水溶液を供給
し、正極に空気を供給すると、負極ではメタノールと水
が反応する電気化学反応によって炭酸ガスが生成すると
ともに水素イオンと電子を放出し、正極では電解質を通
過してきた前記水素イオンと空気中の酸素とが電子と反
応して水を生成して、外部回路に電気エネルギーを得る
ものである。
料を供給するマニホールドとそれを流すための流路溝と
は、負極側セパレータの、マニホールドと流路溝との接
続部に凹部を形成し、空気を供給するマニホールドとそ
れを流すための流路溝とは、正極側セパレータの、マニ
ホールドと流路溝との接続部に凹部を形成し、それぞれ
の凹部を負極側ガスケット、正極側ガスケットで覆うこ
とによって燃料または空気のリークを防止していた。
図3に示したように、固体高分子膜からなる電解質1を
介して負極2と正極3とを接合した接合体の、負極2側
にはゴムなどからなる負極側ガスケット6を介して燃料
を供給するマニホールド41とそれを流すための流路溝
42を有する負極側セパレータ4が設けられ、正極3側
にはゴムなどからなる正極側ガスケット7を介して酸化
剤ガスとして空気を流入させて流出させるためのマニホ
ールド51とそれを流すための流路溝52を有する正極
側セパレータ5が設けられた構造であり、前記マニホー
ルド41と流路溝42との接続部に、断面形状が流路溝
42と同じの凹部43が形成され、前記マニホールド5
1と流路溝52との接続部に、断面形状が流路溝52と
同じの凹部53が形成されていた。なお、図示していな
いが、図3に示した電池の、負極側セパレータ4は別の
電池の正極側セパレータに当接しており、正極側セパレ
ータ5はもう一つ別の電池の負極側セパレータに当接し
てセルスタックが構成されている。
は、負極側セパレータ4について言えば、その凹部43
は、その上面に、厚さが1mm以下の薄膜からなる負極
側ガスケット6、電解質1および正極側ガスケット7が
積層されて正極側セパレータ5に当接しているため、正
極側ガスケット7や電解質1が浮き上がることがあり、
これによって、リークしたメタノール水溶液が空気中に
混入したり、同様に、正極側セパレータ5について言え
ば、その凹部53は、その上面に、厚さが1mm以下の
薄膜からなる正極側ガスケット7、電解質1および負極
側ガスケット6が積層されて負極側セパレータ4に当接
しているため、負極側ガスケット6や電解質1が浮き上
がることがあり、これによって、リークした空気がメタ
ノール水溶液中に混入することがあった。
電池では、空気やメタノール水溶液が有効に利用され
ず、電池の出力特性が低下するという問題があった。
報に記載されたように、硬質性の板状部材を、セパレー
タのマニホールドと流路溝との接続部に配置し、負極側
ガスケット6、正極側ガスケット7、電解質1を前記硬
質性の板状部材によって保持してリークを防止する提案
がなされている。
載された直接メタノール形燃料電池は図4に示したよう
なものである。この直接メタノール形燃料電池は、固体
高分子膜からなる電解質1を介して負極2と正極3とを
接合した接合体の、負極2側にはゴムなどからなる負極
側ガスケット6を介して燃料を供給するマニホールド4
1とそれを流すための流路溝42を有する負極側セパレ
ータ4が設けられ、正極3側にはゴムなどからなる正極
側ガスケット7を介して酸化剤ガスとして空気を流入さ
せて流出させるためのマニホールド51とそれを流すた
めの流路溝52を有する正極側セパレータ5が設けられ
た構造であり、前記マニホールド41と流路溝42とを
貫通穴40によって連通させ、前記マニホールド51と
流路溝52とを貫通穴50によって連通させることによ
り、負極側ガスケット6、正極側ガスケット7、電解質
1を負極側セパレータ4と正極側セパレータ5とによっ
て保持してリークを防止しようというものである。
状部材によって負極側ガスケット6、正極側ガスケット
7、電解質1を保持する構造のものでは、板状部材の厚
さ分だけセパレータを掘り下げるとともに、この掘り下
げた部分に板状部材を固定する必要があるため、セパレ
ータの加工コストが増大し、板状部材を固定するための
作業コストが増大するという問題があった。
溝42とを貫通穴40によって連通させ、マニホールド
51と流路溝52とを貫通穴50によって連通させる構
造のものでは、貫通穴40,50を設ける分だけ負極側
セパレータ4、正極側セパレータ5を厚くする必要があ
り、セルスタックの小型化、薄型化が困難であるという
問題があるだけでなく、このような貫通穴40,50を
設けるのに、通常、負極側セパレータ4、正極側セパレ
ータ5の外周面から流路溝42,52までをボール盤な
どで貫通させることによっているため、後工程で正極側
セパレータ5の外周面に形成された穴を封じる必要があ
って、加工コストが増大するという問題があった。
題を解決することを目的とし、出力特性の低下の原因に
なるリークを防止し、低コストで製造でき、コンパクト
な構造が実現できる直接メタノール形燃料電池を提供す
ることにある。すなわち、請求項1記載の発明は、固体
高分子膜からなる電解質を介して負極と正極とを接合し
た接合体をガスケットとセパレータによって挟持し、燃
料としてメタノール水溶液を用い、酸化剤ガスとして空
気を用いる直接メタノール形燃料電池であって、前記ガ
スケットは複数の層が積層された積層体であり、少なく
とも一部の層に剛体を用いたことを特徴とする直接メタ
ノール形燃料電池であり、請求項2記載の発明は、請求
項1記載の直接メタノール形燃料電池において、ガスケ
ットは2層からなり、電解質側に剛体が配され、セパレ
ータ側に弾性体が配されていることを特徴とし、請求項
3記載の発明は、請求項1記載の直接メタノール形燃料
電池において、ガスケットは3層からなり、中間に剛体
が配され、電解質側とセパレータ側に弾性体が配されて
いることを特徴とする。また、請求項4記載の発明は、
請求項1〜3のいずれか一項記載の直接メタノール形燃
料電池において、剛体は金属、プラスチック、セラミッ
クまたはカーボンからなる薄板であることを特徴とし、
請求項5記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項記
載の直接メタノール形燃料電池において、弾性体はゴ
ム、多孔質プラスチック、多孔質セラミックまたは多孔
質カーボンであることを特徴とする。
に基づいて説明する。
タノール形燃料電池の断面図で、図3,図4と同じ機能
を有する部分には同じ符号を付している。
特徴は、プロトン導電性または水酸化物イオン導電性の
固体高分子膜からなる電解質1を介して負極2と正極3
とを接合した接合体の、負極2上には負極側ガスケット
6を介して、燃料としてのメタノール水溶液などを供給
するためのマニホールド41とそれを流すための流路溝
42を有する負極側セパレータ4が設けられ、正極3上
には正極側ガスケット7を介して、酸化剤ガスとしての
空気などを供給するためのマニホールド51とそれを流
すための流路溝52を有する正極側セパレータ5が設け
られたものであって、前記負極側ガスケット6、正極側
ガスケット7は2つの層が積層された積層体であり、負
極側ガスケット6の電解質1側の層61を剛体、負極側
セパレータ4側の層62を弾性体とし、正極側ガスケッ
ト7の電解質1側の層71を剛体、正極側セパレータ5
側の層72を弾性体としたことである。
ば、流路溝42とマニホールド41との接続部43は、
その上面に負極側ガスケット6の弾性体からなる層62
を介して剛体からなる層61に接しており、流路溝52
とマニホールド51との接続部53は、その上面に正極
側ガスケット7の弾性体からなる層72を介して剛体か
らなる層71に接しているから、負極側ガスケット6の
弾性体からなる層62は剛体からなる層61によって保
持することができ、正極側ガスケット7の弾性体からな
る層72は剛体からなる層71によって保持することが
できるとともに、電解質1もそれぞれの剛体からなる層
61,71によって保持することができる。
との接続部43においては、図3のものであったよう
な、電解質1や正極側ガスケット7の浮き上がりを防止
することができ、流路溝42とマニホールド41との接
続部における燃料としてのメタノール水溶液のリークの
発生が防止でき、流路溝52とマニホールド51との接
続部においては、図3のものであったような、負極側ガ
スケット6や電解質1の浮き上がりを防止することがで
き、流路溝52とマニホールド51との接続部における
酸化剤ガスとしての空気のリークの発生が防止できる。
ケット6の剛体からなる層61と正極側ガスケット7の
剛体からなる層71は金属、プラスチック、セラミック
またはカーボンからなる薄板がよく、負極側ガスケット
6の弾性体からなる層62と正極側ガスケット7の弾性
体からなる層72はゴム、多孔質プラスチック、石綿な
どの多孔質セラミックまたは多孔質カーボンがよい。そ
して、負極側ガスケット6および正極側ガスケット7
は、その厚さが負極2および正極3の厚さと同程度の
0.1〜0.3mmであって、リークの発生が防止でき
る程度の剛性が得られるように、用いる材質によってそ
れぞれの剛体からなる層61,71と弾性体からなる層
62,72との比を定めるのがよい。
2を有する負極側セパレータ4と、流路溝52を有する
正極側セパレータ5とは別々にしているが、実際は、負
極側セパレータ4は別の電池の正極側セパレータに、正
極側セパレータ5は別の電池の負極側セパレータに当接
させているので、これらを一体にし、両面に流路溝42
と流路溝52を形成するようにしてもよい。
側ガスケット6、正極側ガスケット7を複数の層が積層
された積層体とし、少なくとも一部の層に剛体を用いて
いるから、セルスタックを構成する際の作業性を改善す
ることができ、必要に応じて前記剛体と弾性体とをあら
かじめ接着剤で接着して一体化しておけば、取扱いが容
易になる。
スケット6、正極側ガスケット7は2つの層が積層され
た積層体であったが、それぞれを3つの層が積層された
積層体とし、中間の層を剛体、電解質側とセパレータ側
の層を弾性体としてもよい。
とする粉末を、テフロン(登録商標)分散液とナフィオ
ン(登録商標)溶液との混合溶液中に分散させてペース
ト化し、このペーストをカーボンペーパーに塗布して乾
燥させたものを負極とし、白金、炭素を主成分とする粉
末を、テフロン(登録商標)分散液とナフィオン(登録
商標)溶液との混合溶液中に分散させてペースト化し、
このペーストをカーボンペーパーに塗布して乾燥させた
ものを正極とし、これらを、ナフィオン(登録商標)1
17からなる固体高分子膜の両面にプレスし、図1のよ
うに、電解質1側の層61を剛体、負極側セパレータ4
側の層62を弾性体とした負極側ガスケット6を介して
配した負極側セパレータ4と、電解質1側の層71を剛
体、正極側セパレータ5側の層72を弾性体とした正極
側ガスケット7を介して配した正極側セパレータ5とで
挟持したものを、3個積層することにより、実施例に係
るセルスタックとした。
タックに対し、図3のように、負極側ガスケット6(弾
性体のみからなる)を介して配した負極側セパレータ4
と、正極側ガスケット7(弾性体のみからなる)を介し
て配した正極側セパレータ5とで挟持したものを、3個
積層することにより、比較例1に係るセルスタックとし
た。
セルスタックに対し、図4のように、負極側ガスケット
6(弾性体のみからなる)を介して配した、流路溝42
とマニホールド41とを連通させる貫通穴40を有する
負極側セパレータ4と、正極側ガスケット7(弾性体の
みからなる)を介して配した、流路溝52とマニホール
ド51とを連通させる貫通穴50を有する正極側セパレ
ータ5とで挟持したものを、3個積層することにより、
比較例2に係るセルスタックとした。
び比較例2に係るセルスタックを用い、90℃の温度下
で、負極側に蒸留水を、正極側に空気を、それぞれ12
cm3/分、3dm3/分の流量で供給し、負極側から排
出される廃液中に混入する空気の量を調査したところ、
実施例および比較例2に係るセルスタックでは空気の混
入は認められなかったのに対し、比較例1に係るセルス
タックでは0.2dm3/分の流量で空気の混入が認め
られることがわかった。
1および比較例2に係るセルスタックを用い、90℃の
温度下で、負極側に1モル/dm3のメタノール水溶液
を12cm3/分の流量で供給し、正極側に空気を3d
m3/分の流量で供給し、セルスタックの電流―電圧特
性を測定し、結果を図2に示す。
較例2に係るセルスタックは比較例1に係るセルスタッ
クに比べて、電流―電圧特性が良好であることがわか
る。
化、コストの増大、作製工数の増大することなく、酸化
剤ガスとしての空気中に燃料としてのメタノール水溶液
が混入したり、燃料としてのメタノール水溶液中に酸化
剤ガスとしての空気が混入することを防止することがで
きるから、直接メタノール形燃料電池の高出力化、低コ
スト化に寄与することができる。
図である。
2のセルスタックの電流―電圧特性を比較した図であ
る。
である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】固体高分子膜からなる電解質を介して負極
と正極とを接合した接合体をガスケットとセパレータに
よって挟持し、燃料としてメタノール水溶液を用い、酸
化剤ガスとして空気を用いる直接メタノール形燃料電池
であって、前記ガスケットは複数の層が積層された積層
体であり、少なくとも一部の層に剛体を用いたことを特
徴とする直接メタノール形燃料電池。 - 【請求項2】請求項1記載の直接メタノール形燃料電池
において、ガスケットは2層からなり、電解質側に剛体
が配され、セパレータ側に弾性体が配されていることを
特徴とする直接メタノール形燃料電池。 - 【請求項3】請求項1記載の直接メタノール形燃料電池
において、ガスケットは3層からなり、中間に剛体が配
され、電解質側とセパレータ側に弾性体が配されている
ことを特徴とする直接メタノール形燃料電池。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか一項記載の直接メ
タノール形燃料電池において、剛体は金属、プラスチッ
ク、セラミックまたはカーボンからなる薄板であること
を特徴とする直接メタノール形燃料電池。 - 【請求項5】請求項1〜3のいずれか一項記載の直接メ
タノール形燃料電池において、弾性体はゴム、多孔質プ
ラスチック、多孔質セラミックまたは多孔質カーボンで
あることを特徴とする直接メタノール形燃料電池。
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005228517A (ja) * | 2004-02-10 | 2005-08-25 | Hitachi Cable Ltd | 燃料電池用セパレータ及び燃料電池 |
| JP2008293947A (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Samsung Sdi Co Ltd | 燃料電池用スタック |
| US7794864B2 (en) | 2007-04-13 | 2010-09-14 | Panasonic Corporation | Fuel cell module, fuel cell, and method of manufacturing fuel cell module |
-
2001
- 2001-10-16 JP JP2001318277A patent/JP2003123799A/ja not_active Withdrawn
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|---|---|---|---|---|
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