JP2003034536A - 層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物粉体の製造方法 - Google Patents
層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物粉体の製造方法Info
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Abstract
物質として用いるに好適な層状リチウムニッケルマンガ
ン複合酸化物粉体の製造方法を提供する。 【構成】 粉砕及び混合された少なくともリチウム源化
合物とニッケル源化合物とマンガン源化合物とを、ニッ
ケル原子〔Ni〕とマンガン原子〔Mn〕とのモル比
〔Ni/Mn〕として0.7〜9.0の範囲で含有する
スラリーを、噴霧乾燥により乾燥させ、焼成することに
より層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物粉体とな
した後、該複合酸化物粉体を粉砕する層状リチウムニッ
ケルマンガン複合酸化物粉体の製造方法。
Description
ケルマンガン複合酸化物粉体の製造方法に関し、特に高
嵩密度を有し、リチウム二次電池の正極活物質として用
いるに好適な層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物
粉体の製造方法に関する。
ルギー密度及び高出力密度等に優れ、小型化・軽量化で
きることから、ノート型パソコン、携帯電話、ハンディ
ビデオカメラ等の携帯機器の電源として急激な伸びを示
しており、そのリチウム二次電池の正極活物質として
は、リチウムと、コバルト、ニッケル、マンガン等の遷
移金属との複合酸化物、例えば、リチウムコバルト複合
酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムマンガ
ン複合酸化物等が、高性能の電池特性が得られることか
ら注目され、一部実用化に到っている。
としての高容量化或いは高温での電池特性の改良等を目
的とし、経済性等も勘案して、それらの遷移金属原子の
一部を他の金属原子で置換した各種の複合酸化物の研究
も進められており、その中で、LiNi1-x Mnx O2
(0<x<1)で表される層状リチウムニッケルマンガ
ン複合酸化物が注目され、例えば、Solid State Ionics
311-318(1992)、J. Mater. Chem. 1149-1155(1996) 、
J. Power Sources 629-633(1997)、J. Power Sources 4
6-53(1998)等には、0≦x≦0.5の層状複合酸化物の
単一相の合成例が報告され、又、第41回電池討論会2D20
(2000)では、x=0.5、即ちNi/Mn=1の単一相
の合成例が報告されている。
ては、例えば、リチウム源化合物と前記の如き遷移金属
源化合物等を、粉砕及び混合した後、焼成する等の乾式
法、又は、リチウム源化合物と前記の如き遷移金属源化
合物等とを水等の媒体に分散させ粉砕及び混合したスラ
リーを、或いは、リチウム源化合物と前記の如き遷移金
属源化合物等を粉砕した後、水等の媒体に分散させ混合
したスラリーを、噴霧乾燥等により乾燥させた後、焼成
する等の湿式法等の方法があるが、得られる複合酸化物
粉体を球状に形成でき、高嵩密度の粉体が得られ易いこ
とから、後者湿式法の方が優れる方法とされている。
と、従来知られている層状リチウムニッケルマンガン複
合酸化物は、前記湿式法によって製造される複合酸化物
であっても、スピネル型複合酸化物等に比して、粉体嵩
密度が低く、そのため、正極活物質として正極に用いた
ときに、一定のエネルギー容量を確保するためには電池
を大型化せざるを得ず、又、電池を小型化すると低エネ
ルギー容量しか得られない等の問題を内在するものであ
ることが判明した。
しての層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物粉体に
おける前記問題を解決すべくなされたものであって、従
って、本発明は、高嵩密度を有し、リチウム二次電池の
正極活物質として用いるに好適な層状リチウムニッケル
マンガン複合酸化物粉体の製造方法を提供することを目
的とする。
を解決すべく鋭意検討した結果、層状リチウムニッケル
マンガン複合酸化物粉体を更に粉砕することによって前
記目的を達成できることを見出し本発明に到達したもの
で、従って、本発明は、粉砕及び混合された少なくとも
リチウム源化合物とニッケル源化合物とマンガン源化合
物とを、ニッケル原子〔Ni〕とマンガン原子〔Mn〕
とのモル比〔Ni/Mn〕として0.7〜9.0の範囲
で含有するスラリーを、噴霧乾燥により乾燥させ、焼成
することにより層状リチウムニッケルマンガン複合酸化
物粉体となした後、該複合酸化物粉体を粉砕する層状リ
チウムニッケルマンガン複合酸化物粉体の製造方法、を
要旨とする。
び混合された少なくともリチウム源化合物とニッケル源
化合物とマンガン源化合物とを含有するスラリーを、噴
霧乾燥により乾燥させ、焼成することにより層状リチウ
ムニッケルマンガン複合酸化物粉体となす。
合物、及びマンガン源化合物としては、リチウム、ニッ
ケル、及びマンガンの各酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝
酸塩、硫酸塩、蓚酸塩、カルボン酸塩、アルキル化物、
ハロゲン化物等が挙げられ、これらの中から、スラリー
化における媒体への分散或いは溶解性、複合酸化物への
反応性、及び、焼成時におけるNOx 、SOx 等の非発
生性等を考慮して選択される。
は、例えば、Li2 O、LiOH、LiOH・H2 O、
Li2 CO3 、LiNO3 、LiOCOCH3 、Li3
(OCOC)3 H4 OH(クエン酸リチウム)、LiC
H3 、LiC2 H5 、LiCl、LiI等が挙げられ、
中で、LiOH・H2 O、Li2 CO3 、LiNO3、
LiCH3 CO2 が好ましく、LiOH・H2 Oが特に
好ましい。
は、例えば、NiO、Ni(OH) 2 、NiOOH、N
iCO3 ・2Ni(OH)2 ・4H2 O、Ni(N
O3 )2・6H2 O、NiSO4 、NiSO4 ・6H2
O、Ni(OCO)2 ・2H2 O、 Ni(OCOCH
3 )2 、NiCl2 等が挙げられ、中で、NiO、Ni
(OH)2 、NiOOH、NiCO3 ・2Ni(OH)
2 ・4H2 O、NiC2 O 4 ・2H2 Oが好ましく、N
iO、Ni(OH)2 、NiOOHが特に好ましい。
えば、MnO2 、Mn2 O3 、Mn 3 O4 、MnOO
H、MnCO3 、Mn(NO3 )2 、MnSO4 、Mn
(OCOCH3 )2 、Mn(OCOCH3 )3 、MnC
l2 、MnCi3 等が挙げられ、中で、MnO2 、Mn
2 O3 、Mn3 O4 、MnOOHが好ましく、Mn
O2、Mn2 O3 、Mn3 O4 が特に好ましい。
ッケル源、及びマンガン源の各化合物としては、化合物
の状態でスラリー媒体中に存在する場合の外、スラリー
媒体中でカチオンとアニオンとに解離し、リチウムカチ
オン、ニッケルカチオン、或いはマンガンカチオンとし
て存在する場合も含むものとする。
合物、ニッケル源化合物、及びマンガン源化合物を含有
するスラリーには、これらの化合物の他に、マグネシウ
ム源化合物、アルミニウム源化合物、カルシウム源化合
物、鉄源化合物、及びコバルト源化合物からなる群から
選択されるいずれかの化合物を更に含有していてもよ
い。
ウム源化合物、カルシウム源化合物、鉄源化合物、及び
コバルト源化合物としては、マグネシウム、アルミニウ
ム、カルシウム、鉄、及びコバルトの各酸化物、水酸化
物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、蓚酸塩、タングステン酸
塩、カルボン酸塩、アルキル化物、ハロゲン化、炭化物
等が挙げられるが、これらの中から、スラリー化におけ
る媒体への分散或いは溶解性、複合酸化物への反応性、
及び、焼成時におけるNOx 、SOx 等の非発生性等を
考慮して選択される。
的には、例えば、MgO、Mg(OH)2 、Mg(NO
3 )2 ・6H2 O、MgSO4 、Mg(OCO)2 ・2
H2O、Mg(OCOCH3 )2 ・4H2 O、MgCl
2 等が挙げられ、中で、MgO、Mg(OH)2 が好ま
しく、Mg(OH)2 が特に好ましい。
的には、例えば、Al2 O3 、Al(OH)3 、AlO
OH、Al(NO3 )3 ・9H2 O、Ai2 (SO4 )
3 、AlCl3 等が挙げられ、中で、Al2 O3 、Al
(OH)3 、AlOOHが好ましく、AlOOHが特に
好ましい。
には、例えば、CaO、Ca(OH)2 、CaCO3 、
Ca(NO3 )2 ・4H2 O、CaSO4 ・2H2 O、
Ca(OCO)2 ・H2 O、CaWO4 、Ca(OCO
CH3 )2 ・H2 O、CaCl2 、CaC2 等が挙げら
れ、中で、CaO、Ca(OH)2 、CaCO3 が好ま
しく、Ca(OH)2 が特に好ましい。
えば、Fe2 O3 、Fe3 O4 、FeOOH、Fe(N
O3 )3 ・9H2 O、FeSO4 ・7H2 O、Fe
2 (SO 4 )3 ・nH2 O、Fe(OCO)2 ・2H2
O、FeCl2 、FeCl3 等が挙げられ、中で、Fe
2 O3 、Fe3 O4 、FeOOHが好ましく、Fe2 O
3、FeOOHが特に好ましい。
は、例えば、CoO、Co2 O3 、Co3 O4 、Co
(OH)2 、Co(NO3 )2 ・6H2 O、Co(SO
4 )2・7H2 0、Co(OCOCH3 )2 ・4H
2 O、CoCl2 等が挙げられ、中で、CoO、Co2
O3 、Co3 O4 、Co(OH)2 が好ましく、Co
(OH)2 が特に好ましい。
ウム源化合物、カルシウム源化合物、鉄源化合物、及び
コバルト源化合物の中で、マグネシウム源化合物、アル
ミニウム源化合物、コバルト源化合物が好ましく、アル
ミニウム源化合物、コバルト源化合物が特に好ましい。
又、これらの各化合物としても、化合物の状態でスラリ
ー媒体中に存在する場合の外、スラリー媒体中でカチオ
ンとアニオンとに解離し、マグネシウムカチオン、アル
ミニウムカチオン、カルシウムカチオン、鉄カチオン、
或いはコバルトカチオンとして存在する場合も含むもの
とする。
源化合物とニッケル源化合物とマンガン源化合物とを含
有し、必要に応じて、前記マグネシウム源化合物、アル
ミニウム源化合物、カルシウム源化合物、鉄源化合物、
及びコバルト源化合物からなる群から選択されるいずれ
かの化合物を含有するスラリーは、水等の媒体中にこれ
らの化合物を加え、媒体攪拌式粉砕機等の湿式粉砕機を
用いて粉砕及び混合するか、或いは、これらの化合物を
ハンマーミル、ロールミル、ボールミル、ジェットミル
等の乾式粉砕機を用いて粉砕した後、水等の媒体中に加
え混合する等の方法により調製されるが、水等の媒体中
で粉砕及び混合する前者方法が、均一なスラリーが得ら
れる上で好ましい。
は、前記ニッケル源化合物とマンガン源化合物とを、ニ
ッケル原子〔Ni〕とマンガン原子〔Mn〕とのモル比
〔Ni/Mn〕として0.7〜9.0の範囲で含有する
ことが必要であり、Ni/Mnとして0.8〜1.2の
範囲とするのが好ましく、0.9〜1.1の範囲とする
のが更に好ましく、0.95〜1.05の範囲とするの
が特に好ましい。Ni/Mnの値が前記範囲未満では、
層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物を単一相で合
成することが困難となり、一方、前記範囲超過では、経
済性の面で不利となる。
体による固形分濃度としては、後述する噴霧乾燥により
形成される粉体粒子径を最適な範囲に確保する上で、通
常10重量%以上、好ましくは12.5重量%以上と
し、又、均一なスラリーを確保する上で、通常50重量
%以下、好ましくは35重量%以下とする。
子径は、前述の粉砕混合方法及びその条件により制御す
ることができるが、レーザー回折/散乱式粒度分布測定
装置により測定した値として、後述する焼成における反
応性、及び高嵩密度を確保する上で、通常2μm以下、
好ましくは1μm以下、更に好ましくは0.5μm以下
とし、又、経済性の面から、通常0.01μm以上、好
ましくは0.05μm以上、更に好ましくは0.1μm
以上とする。
計により測定した値として、後述する噴霧乾燥により形
成される粉体粒子径を最適な範囲に確保する上で、通常
50mPa・秒以上、好ましくは100mPa・秒以
上、更に好ましくは200mPa・秒以上とし、又、ス
ラリーの取扱性を確保する上で、通常3000mPa・
秒以下、好ましくは2000mPa・秒以下、更に好ま
しくは1600mPa・秒以下とする。
くとも前記リチウム源化合物とニッケル源化合物とマン
ガン源化合物とを含有する前記スラリーを、噴霧乾燥に
より乾燥させ、焼成することにより層状リチウムニッケ
ルマンガン複合酸化物粉体となす。
滴化して加熱された気体流中へ噴霧飛散させ、該気体流
で搬送しながら急速に乾燥させて粉体を得る公知の乾燥
法であり、その装置としては、例えば、ロータリーアト
マイザー、二流体ノズル型或いは四流体ノズル型スプレ
ードライヤー等が挙げられる。又、液滴化する際の加圧
気体としては、空気、窒素等が用いられ、そのガス線速
としては、通常100m/秒以上、好ましくは200m
/秒以上、更に好ましくは300m/秒以上とし、通常
1000m/秒以下とする。又、加熱された気体流とし
ては、通常50℃以上、好ましくは70℃以上とし、通
常120℃以下、好ましくは100℃以下の温度とす
る。
混合物としての球形状の粉体が得られる。その粉体の平
均粒子径は、前述の噴霧方法、ノズル形状、加圧気体噴
射速度、スラリー供給速度、加熱気体流温度等によって
制御することができるが、レーザー回折/散乱式粒度分
布測定装置により測定した値として、好ましくは50μ
m以下、更に好ましくは30μm以下とし、通常4μm
以上、好ましくは5μm以上とする。
ば、箱型炉、管状炉、トンネル炉、ロータリーキルン等
の装置内で、空気等の酸素含有ガス或いは酸素ガス雰囲
気下、又は、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下、
好ましくは酸素含有ガス或いは酸素ガス雰囲気下、加熱
処理し焼成する。
する上で、通常200℃以上、好ましくは600℃以
上、更に好ましくは800℃以上とし、又、欠陥のない
層状複合酸化物を形成する上で、通常1050℃以下、
好ましくは1000℃以下、更に好ましくは950℃以
下とする、尚、その際の加熱時間としては、0.5〜5
0時間程度とし、加熱処理後、5℃/分以下の速度で徐
冷するのが好ましい。
合酸化物粉体の製造方法は、以上の如くして、粉砕及び
混合された少なくとも前記リチウム源化合物とニッケル
源化合物とマンガン源化合物とを含有する前記スラリー
を、噴霧乾燥により乾燥させ、焼成することにより前記
層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物粉体となした
後、該複合酸化物粉体を粉砕することを必須とする。
チウムニッケルマンガン複合酸化物粉体の製造における
と同様にして、水等の媒体中に該複合酸化物粉体を加
え、湿式粉砕機を用いて湿式粉砕し、乾燥させるか、或
いは、該複合酸化物粉体を乾式粉砕機を用いて乾式粉砕
する等によりなされるが、前者の湿式粉砕による方法
が、均一な球形粉体を得る上で好ましい。尚、前者の湿
式粉砕による場合の乾燥は、前記層状リチウムニッケル
マンガン複合酸化物粉体の製造におけると同様にして、
噴霧乾燥によるのが好ましい。又、後者の乾式粉砕によ
る場合には、粉砕後の粉体に球形処理を施すのが好まし
い。
的強度を確保する上で、加熱処理を施すのが好ましく、
その加熱処理方法としては、基本的には、前記層状リチ
ウムニッケルマンガン複合酸化物粉体の製造における焼
成と同様の方法を採るのが好ましい。尚、その際の加熱
温度としては、通常700℃以上、好ましくは750℃
以上、更に好ましくは800℃以上とし、通常1050
℃以下、好ましくは1000℃以下、更に好ましくは9
50℃以下とする。
合酸化物粉体の製造方法による層状リチウムニッケルマ
ンガン複合酸化物は、下記一般式(I)で表される複合
酸化物であるのが好ましい。
であり、y及びzはそれぞれ、0.7≦y/z≦9.
0、及び、0≦1−y−z≦0.5の関係を満たす数で
あり、Qは、Mg、Al、Ca、Fe、及びCoからな
る群から選択されるいずれかの金属原子を示す。〕
あるのが好ましく、xが前記範囲超過では、層状複合酸
化物として結晶構造が不安定となり、電池に用いたとき
に電池容量の低下を引き起こす傾向となる。又、0.8
≦y/z≦1.2であるのが好ましく、0.9≦y/z
≦1.1であるのが更に好ましく、0.95≦y/z≦
1.05であるのが特に好ましい。y/zが前記範囲未
満では、層状複合酸化物を単一相で得ることが困難な傾
向となり、一方、前記範囲超過では、経済性の面で不利
となる。又、0≦1−y−z≦0.35であるのが好ま
しく、0≦1−y−z≦0.25であるのが更に好まし
い。1−y−zが前記範囲超過では、電池に用いたとき
に電池容量の低下を引き起こす傾向となる。
ン複合酸化物粉体の製造方法による層状リチウムニッケ
ルマンガン複合酸化物粉体は、レーザー回折/散乱式粒
度分布測定装置により測定した値として、平均一次粒子
径が、通常0.01μm以上、好ましくは0.02μm
以上、更に好ましくは0.1μm以上であり、通常30
μm以下、好ましくは5μm以下、更に好ましくは25
μm以下のものである。又、平均二次粒子径が、通常1
μm以上、好ましくは4μm以上であり、通常50μm
以下、好ましくは40μm以下のもでである。又、BE
T法による比表面積が、通常0.1m2 /g以上、好ま
しくは4.0m2 /g以上であり、通常10.0m2 /
g以下、好ましくは8.0m2 /g以下のものである。
ン複合酸化物粉体の製造方法による層状リチウムニッケ
ルマンガン複合酸化物粉体は、粉体充填密度としての2
00回タップ後のタップ密度が、通常0.5g/cc以
上、好ましくは0.6g/cc以上、更に好ましくは
0.8g/cc以上であり、通常3.0g/cc以下、
好ましくは2.5g/cc以下のものであり、そして、
そのタップ密度の粉砕前のタップ密度に対する比が、好
ましくは1.10以上、更に好ましくは1.15以上と
なって、嵩密度における顕著な改良効果を示すものとな
る。尚、この比が大きい程、改良効果が顕著となるが、
実用的には10以下、特には5以下である。
合酸化物粉体の製造方法による層状リチウムニッケルマ
ンガン複合酸化物粉体は、高嵩密度を有することから、
リチウム二次電池の正極活物質として用いるに好適であ
る。
ウムニッケルマンガン複合酸化物粉体のリチウム二次電
池の正極活物質としての使用法は、従来公知の方法によ
る。即ち、正極活物質としての本発明の層状リチウムニ
ッケルマンガン複合酸化物粉体を、結着剤と共に、必要
に応じて導電剤を加え、溶媒に分散させた塗布液とな
し、該塗布液を集電体表面に塗布し、乾燥させた後、好
ましくは一軸プレスやロールプレス等により圧密化処理
を行うことにより、集電体表面に正極活物質含有層を形
成し、正極とされる。
ば、ポリビニリデンフルオライド、ポリテトラフルオロ
エチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン等
の樹脂、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブ
タジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、弗素ゴム等の
ゴム、その他、ポリ酢酸ビニル、セルロース等の高分子
物質が、又、導電剤としては、例えば、天然黒鉛、人造
黒鉛等の黒鉛、アセチレンブラック等のカーボンブラッ
ク、ニードルコークス等の無定形炭素等の炭素質微粒子
が、それぞれ挙げられ、又、溶媒としては、例えば、エ
チレンオキシド、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶
媒、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
系溶媒、酢酸メチル、アクリル酸メチル等のエステル系
溶媒、ジエチルトリアミン、N,N−ジメチルアミノプ
ロピルアミン等のアミン系溶媒、N−メチルピロリド
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。
ンレス鋼、ニッケルメッキ鋼等の、厚みが、通常1〜1
000μm、好ましくは5〜500μmの箔が挙げら
れ、正極の集電体としてはアルミニウム箔が好ましい。
尚、正極活物質含有層の厚みは、通常1〜1000μ
m、好ましくは10〜200μmとされる。
の含有割合は、電池容量等の電池特性を確保する上で、
通常10重量%以上、好ましくは30重量%以上、更に
好ましくは50重量%以上とし、電極としての機械的強
度等を確保する上で、通常99.9重量%以下、好まし
くは99重量%以下、更に好ましくは95重量%以下と
する。又、結着剤の含有割合は、電極としての機械的強
度等を確保する上で、通常0.1重量%以上、好ましく
は1重量%以上、更に好ましくは5重量%以上とし、電
池容量や導電性等の電池特性を確保する上で、通常80
重量%以下、好ましくは60重量%以下、更に好ましく
は40重量%以下とする。又、導電剤の含有割合は、導
電性等の電池特性を確保する上で、通常0.01重量%
以上、好ましくは0.1重量%以上、更に好ましくは1
重量%以上とし、電池容量等の電池特性を確保する上
で、通常50重量%以下、好ましくは30重量%以下、
更に好ましくは15重量%以下とする。
溶媒に分散させた塗布液となし、該塗布液を集電体表面
に塗布し、乾燥させた後、好ましくは一軸プレスやロー
ルプレス等により圧密化処理を行うことにより、集電体
表面に負極活物質含有層を形成し、負極とされる。
例えば、リチウム、リチウムアルミニウム合金、黒鉛、
石炭系や石油系コークスの炭化物、石炭系や石油系ピッ
チの炭化物、ニードルコークス、ピッチコークス、フェ
ノール樹脂や結晶セルロース等の炭化物、ファーネスブ
ラックやアセチレンブラック等のカーボンブラック、及
び、SnO、SnO2 、Sn1-x Mx O(MはHg、
P、B、Si、Ge、又はSbであり、xは0≦x<1
である。)、Sn3 O2 (OH)2 、Sn3-x M x O2
(OH)2 (MはMg、P、B、Si、Ge、Sb、又
はMnであり、xは0≦x<3である。)、LiSiO
2 、SiO2 、LiSnO2 等が挙げられ、又、結着
剤、溶媒等は前記正極の形成におけると同様のものが挙
げられる。又、集電体としては、銅、ニッケル、ステン
レス鋼、ニッケルメッキ鋼等の箔が挙げられ、負極の集
電体としては銅箔が好ましい。
有する正極と、集電体表面に負極活物質含有層を有する
負極と、電解質層と、必要に応じて正極と負極の間に介
在させるセパレータとから、リチウム二次電池が構成さ
れる。
質を溶媒に溶解させた有機電解液、又は、高分子固体電
解質、ゲル状電解質、無機固体電解質等が用いられ、中
で、有機電解液が好ましい。
例えば、LiCl、LiBr、LiClO4 、LiAs
F6 、LiPF6 、LiBF4 、LiB(C
6 H5 )4 、LiCH3 SO3 、LiCF3 SO3 、L
iN(SO2 CF3 )2 、LiN(SO 2 C
2 F5 )2 、LiN(SO3 CF3 )2 、LiC(SO
2 CF3 )3 等が挙げられ、又、溶媒としては、例え
ば、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、
1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−
メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,
3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン
等のエーテル類、4−メチル−2−ペンタノン等のケト
ン類、メチルホルメート、メチルアセテート、メチルプ
ロピオネート等のエステル類、ジメチルカーボネート、
ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、エ
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレ
ンカーボネート、ビニレンカーボネート等のカーボネー
ト類、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等のラ
クトン類、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素類、スルホラン、メチルスルホラン等のスルホラン
系化合物類、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチ
ロニトリル、バレロニトリル、ベンゾニトリル等のニト
リル類、ジエチルアミン、エチレンジアミン、トリエタ
ノールアミン等のアミン類、リン酸トリメチル、リン酸
トリエチル等のリン酸エステル類、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキ
シド等の非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。
ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリビニリデンフ
ルオライド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリスルホン、ポリアクリロニトリ
ル、セルロース、セルロースアセテート等の高分子の微
多孔性フィルムが用いられる。
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。
OH・H2 O〕と、ニッケル源化合物としての水酸化ニ
ッケル〔Ni(OH)2 〕と、マンガン源化合物として
の三二酸化マンガン〔Mn2 O3 〕とを、最終的に得ら
れる層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物における
各原子のモル比で、リチウム原子〔Li〕:ニッケル原
子〔Ni〕:マンガン原子〔Mn〕=1.05:0.5
0:0.50となる量を、純水に加えて固形分濃度1
2.5重量%のスラリーを調製し、このスラリーを、循
環式媒体攪拌型湿式粉砕機(シンマルエンタープライゼ
ス社製「ダイノーミルKD−20B型」)を用いて混合
すると共に、スラリー中の各化合物の平均粒子径が、レ
ーザー回折/散乱式粒度分布測定装置により測定した値
として0.3μmになるまで、約6時間湿式粉砕した。
このスラリーの粘度は、BM型粘度計により測定した値
として290mPa・秒であった。
ライヤー(藤崎電機社製「四流体ノズル型スプレードラ
イヤー」)を用いて、23m3 /分の導入量でダウンフ
ローさせた90℃の加熱空気流に対して直交方向に、加
圧空気により300m/秒の線速でノズルから噴出さ
せ、噴霧乾燥により乾燥させた後、得られた粉体粒子を
空気中で900℃で10時間焼成することにより、モル
比で、リチウム原子〔Li〕:ニッケル原子〔Ni〕:
マンガン原子〔Mn〕=1.05:0.50:0.50
の層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物粉体を製造
した。
合酸化物粉体は、ほゞ球形を有する粒子であり、粉末X
線回折を測定したところ、菱面体晶の層状リチウムニッ
ケルマンガン複合酸化物であることが確認された。又、
全自動粉体比表面積測定装置(大倉理研製「AMS80
00型」)を用いてBET法による比表面積を測定した
ところ、6.14m2 /gであった。又、得られた複合
酸化物粉体の約5gを10mlのガラス製メスシリンダ
ーに入れ、200回タップした後の粉体充填密度をタッ
プ密度として測定したところ、1.12g/ccであっ
た。
酸化物粉体を純水に加えて固形分濃度23.0重量%の
スラリーを調製し、このスラリーを、循環式媒体攪拌型
湿式粉砕機(シンマルエンタープライゼス社製「ダイノ
ーミルKDL−A型」)を用いて約2時間湿式粉砕し
た。次いで、得られたスラリーを、スプレードライヤー
(大川原化工機社製「二流体ノズル型スプレードライヤ
ー」)を用いて、3m3 /分の導入量でダウンフローさ
せた90℃の加熱空気流に対して直交方向に、加圧空気
により200m/秒の線速でノズルから噴出させ、噴霧
乾燥により乾燥させた後、得られた粉体粒子を空気中で
900℃で10時間加熱処理することにより、モル比
で、リチウム原子〔Li〕:ニッケル原子〔Ni〕:マ
ンガン原子〔Mn〕=1.05:0.50:0.50の
層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物粉体を製造し
た。
合酸化物粉体は、ほゞ球形を有する粒子であり、粉末X
線回折を測定したところ、菱面体晶の層状リチウムニッ
ケルマンガン複合酸化物であることが確認された。又、
レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置により測定した
平均二次粒子径は7.2μmであった。
面積を測定したところ、5.54m 2 /gであった。
又、得られた複合酸化物粉体の約5gを10mlのガラ
ス製メスシリンダーに入れ、200回タップした後の粉
体充填密度をタップ密度として測定したところ、1.4
0g/ccであり、比較例1における粉砕前のタップ密
度に対する比は1.25であった。
ケルマンガン複合酸化物粉体、導電剤としてのアセチレ
ンブラック、及び、結着剤としてのポリテトラフルオロ
エチレン粉体を、75重量%:20重量%:5重量%の
割合となる量で混合し、直径9mmの円形に打ち抜いた
ときの重量が約8mgとなる厚さでシートに成形し、該
シートから直径9mmの円形に打ち抜き、アルミニウム
製エキスパンドメタルの片面に圧着することにより正極
を作製した。この正極を試験極とし、リチウム金属を対
極としてコインセルを組み、これに、電流密度0.2m
A/cm2 の定電流充電、即ち正極からリチウムイオン
を放出させる反応を上限4.3Vで行い、次いで、電流
密度0.2mA/cm2 の定電流放電、即ち正極にリチ
ウムイオンを吸蔵させる反応を下限3.0Vで行ったと
きの、正極活物質単位重量当たりの初期充電容量〔Qs
(C)(mAh/g)〕、及び、初期放電容量〔Qs
(D)(mAh/g)〕を測定した。その初期放電容量
〔Qs(D)(mAh/g)〕を、電流密度11mA/
cm2 で測定した放電容量〔Qa(D)(mAh/
g)〕と共に、表1に示した。
(mAh/g)〕、及び放電容量〔Qa(D)(mAh
/g)〕を、前記タップ密度から単位容積当たりに換算
し、初期放電容量〔Qs’(D)(mAh/cc)〕、
及び放電容量〔Qa’(D)(mAh/cc)〕として
表1に併記した。
002 =3.35Å、平均粒子径=8〜10μm)、結着
剤としてのポリビニリデンフルオライドを、92.5重
量%:7.5重量%の割合となる量でN−メチルピロリ
ドンに分散させてスラリーを調製し、このスラリーを厚
さ20μmの銅箔の片面に塗布し、乾燥させた後、直径
12mmの円形に打ち抜き、0.5トン/cm2 でプレ
スすることにより負極を作製した。この負極を試験極と
し、リチウム金属を対極としてコインセルを組み、これ
に0.2mA/cm2 の定電流で負極にリチウムイオン
を吸蔵させる反応を下限0Vで行ったときの、負極活物
質単位重量当たりの初期吸蔵容量〔Qf(mAh/
g)〕を測定した。
ートから直径12mmの円形に打ち抜いたもの(重量が
約18mg)をアルミニウム製エキスパンドメタルに圧
着することにより作製した正極を載置し、その上にセパ
レータとしての多孔性ポリエチレンフィルム(厚さ25
μm)を載置し、ポリプロピレン製ガスケットで押さ
え、前記で作製した負極を載置し、更に厚み調整用のス
ペーサーを載置した後、非水電解液としての、エチレン
カーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(容
積比3:7)に1モル/リットルの六弗化燐酸リチウム
(LiPF6 )を溶解させた溶液を、電池内に加えて十
分にしみ込ませ、次いで、負極缶を載置して封口するこ
とによりコインセルを作製した。尚、その際、正極活物
質重量(g)/負極活物質重量(g)={〔Qf(mA
h/g)〕/1.2}/〔Qs(C)(mAh/g)〕
となるように設定した。
流値〔1C(mA)〕=〔Qs(D)(mAh/g)〕
×正極活物質重量(g)と設定して、先ず、室温で、定
電流0.2C充放電2サイクル、及び定電流1C充放電
1サイクルの試験を行い、次いで、50℃で、定電流
0.2C充放電1サイクル、及び定電流1C充放電50
サイクルの試験を行った。尚、充電上限電圧は4.2
V、下限電圧は3.0Vとした。このときの50℃での
定電流1C充放電50サイクル試験において、1サイク
ル目放電容量〔Qh(1)(mAh/g)〕と50サイ
クル目放電容量〔Qh(50)(mAh/g)〕とを測
定し、それらの値から下式に従って高温サイクル容量維
持率〔P(%)〕を算出し、結果を表1に示した。 P(%)={〔Qh(50)〕/〔Qh(1)〕}×1
00
発明の製造方法により得られる実施例1の層状リチウム
ニッケルマンガン複合酸化物粉体は、比較例1の層状複
合酸化物に対する嵩密度の改良効果が大きく、高嵩密度
を有することが明らかであり、更に、応用例の結果か
ら、本発明の製造方法により得られる実施例1の層状リ
チウムニッケルマンガン複合酸化物粉体を正極活物質と
して用いたリチウム二次電池は、比較例1の層状複合酸
化物を正極活物質として用いた場合に比して、単位重量
当たりで同等の電池特性を有し、粉砕或いは更に加熱処
理による電池特性上の劣化等を生じてはいないことが明
らかであり、従って、単位容積当たりの電池特性におい
て優れることが明らかである。
ウム二次電池の正極活物質として用いるに好適な層状リ
チウムニッケルマンガン複合酸化物粉体を製造する方法
を提供することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 粉砕及び混合された少なくともリチウム
源化合物とニッケル源化合物とマンガン源化合物とを、
ニッケル原子〔Ni〕とマンガン原子〔Mn〕とのモル
比〔Ni/Mn〕として0.7〜9.0の範囲で含有す
るスラリーを、噴霧乾燥により乾燥させ、焼成すること
により層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物粉体と
なした後、該複合酸化物粉体を粉砕することを特徴とす
る層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物粉体の製造
方法。 - 【請求項2】 層状リチウムニッケルマンガン複合酸化
物粉体の粉砕を湿式粉砕により行い、次いで、噴霧乾燥
により乾燥させる請求項1に記載の層状リチウムニッケ
ルマンガン複合酸化物粉体の製造方法。 - 【請求項3】 層状リチウムニッケルマンガン複合酸化
物粉体を粉砕した後、加熱処理する請求項1又は2に記
載の層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物粉体の製
造方法。 - 【請求項4】 粉砕後の層状リチウムニッケルマンガン
複合酸化物粉体が、下記一般式(I)で表される複合酸
化物である請求項1乃至3のいずれかに記載の層状リチ
ウムニッケルマンガン複合酸化物粉体の製造方法。 【化1】 Lix Niy Mnz Q(1-Y-Z) O2 (I) 〔式(I)中、xは、0<x≦1.2の数であり、y及
びzはそれぞれ、0.7≦y/z≦9.0、及び、0≦
1−y−z≦0.5の関係を満たす数であり、Qは、M
g、Al、Ca、Fe、及びCoからなる群から選択さ
れるいずれかの金属原子を示す。〕 - 【請求項5】 粉砕後の層状リチウムニッケルマンガン
複合酸化物粉体が、BET法による比表面積0.1〜1
0.0m2 /gのものである請求項1乃至4のいずれか
に記載の層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物粉体
の製造方法。 - 【請求項6】 粉砕後の層状リチウムニッケルマンガン
複合酸化物粉体が、タップ密度0.5〜3.0g/cc
のものである請求項1乃至5のいずれかに記載の層状リ
チウムニッケルマンガン複合酸化物粉体の製造方法。 - 【請求項7】 粉砕後の層状リチウムニッケルマンガン
複合酸化物粉体が、そのタップ密度の粉砕前のタップ密
度に対する比1.10以上のものである請求項1乃至6
のいずれかに記載の層状リチウムニッケルマンガン複合
酸化物粉体の製造方法。
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