JP2003034527A - 厚膜テープ状酸化物超電導体及びその製造方法 - Google Patents
厚膜テープ状酸化物超電導体及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2003034527A JP2003034527A JP2002089186A JP2002089186A JP2003034527A JP 2003034527 A JP2003034527 A JP 2003034527A JP 2002089186 A JP2002089186 A JP 2002089186A JP 2002089186 A JP2002089186 A JP 2002089186A JP 2003034527 A JP2003034527 A JP 2003034527A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat treatment
- oxide superconductor
- crystallization
- thick film
- film tape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 TFAを用いたMOD法により厚膜のテープ
状酸化物超電導体を提供する。 【解決手段】 RE系酸化物超電導体を構成する各金属
元素を所定のモル比で含むTFA塩の混合溶液をIBA
D複合基板上に塗布し、仮焼熱処理を施した前駆体に結
晶化熱処理を施した酸化物超電導体において、基板上に
前駆体を複数層形成するとともに、仮焼熱処理のうち少
なくとも最外層の前駆体を除く仮焼熱処理温度を250
〜350℃の範囲内で、かつ結晶化熱処理中の少なくと
も最外層の前駆体の結晶化到達前の結晶化熱処理雰囲気
中の導入ガスの水蒸気分圧を0.5〜3.2vol%の
範囲内で行うことにより厚膜のテープ状酸化物超電導体
を容易に得ることができる。
状酸化物超電導体を提供する。 【解決手段】 RE系酸化物超電導体を構成する各金属
元素を所定のモル比で含むTFA塩の混合溶液をIBA
D複合基板上に塗布し、仮焼熱処理を施した前駆体に結
晶化熱処理を施した酸化物超電導体において、基板上に
前駆体を複数層形成するとともに、仮焼熱処理のうち少
なくとも最外層の前駆体を除く仮焼熱処理温度を250
〜350℃の範囲内で、かつ結晶化熱処理中の少なくと
も最外層の前駆体の結晶化到達前の結晶化熱処理雰囲気
中の導入ガスの水蒸気分圧を0.5〜3.2vol%の
範囲内で行うことにより厚膜のテープ状酸化物超電導体
を容易に得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸化物超電導体及び
その製造方法に係り、特に超電導マグネット、超電導ケ
ーブル、電力機器等に適用可能な線材化に適する厚膜テ
ープ状酸化物超電導体及びその製造方法に関する。
その製造方法に係り、特に超電導マグネット、超電導ケ
ーブル、電力機器等に適用可能な線材化に適する厚膜テ
ープ状酸化物超電導体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導体は、その臨界温度(T
c)が液体窒素温度を超えることから超電導マグネッ
ト、超電導ケーブル及び電力機器等への応用が期待され
ており、種々の研究が鋭意進められている。
c)が液体窒素温度を超えることから超電導マグネッ
ト、超電導ケーブル及び電力機器等への応用が期待され
ており、種々の研究が鋭意進められている。
【0003】酸化物超電体を上記の分野に適用するため
には、臨界電流密度(Jc)が高く、かつ長尺の線材を
製造する必要があり、一方、長尺テープを得るために
は、強度及び可撓性の観点から金属テープ上に酸化物超
電体を形成する必要がある。
には、臨界電流密度(Jc)が高く、かつ長尺の線材を
製造する必要があり、一方、長尺テープを得るために
は、強度及び可撓性の観点から金属テープ上に酸化物超
電体を形成する必要がある。
【0004】また酸化物超電導体はその結晶学的方向に
より超電導特性が変化することから、面内配向性を向上
させることが必要であり、このためにも酸化物超電導体
をテープ状の基板上に形成する必要がある。この場合、
臨界電流密度を向上させるため、酸化物超電導体のc軸
を基板の板面に垂直に配向させ、かつそのa軸(又はb
軸)をほぼ電流方向に平行に面内配向させて、超電導状
態の量子的結合性を良好に保持する必要がある。
より超電導特性が変化することから、面内配向性を向上
させることが必要であり、このためにも酸化物超電導体
をテープ状の基板上に形成する必要がある。この場合、
臨界電流密度を向上させるため、酸化物超電導体のc軸
を基板の板面に垂直に配向させ、かつそのa軸(又はb
軸)をほぼ電流方向に平行に面内配向させて、超電導状
態の量子的結合性を良好に保持する必要がある。
【0005】テープ状のRE系酸化物超電導体、即ち、
RE1+X Ba2-X Cu3 OY (ここでREは、Y、N
d、Sm、Gd、Eu,Yb、Pr又はHoから選択さ
れた少なくとも1種以上の元素を示す。以下同じ。)系
酸化物超電導体の製造方法として、MOD法が知られて
いる。
RE1+X Ba2-X Cu3 OY (ここでREは、Y、N
d、Sm、Gd、Eu,Yb、Pr又はHoから選択さ
れた少なくとも1種以上の元素を示す。以下同じ。)系
酸化物超電導体の製造方法として、MOD法が知られて
いる。
【0006】このMOD法(Metal Organic Deposition
Processes:有機酸塩堆積法)は、金属有機酸塩を熱分
解させるもので、金属成分の有機化合物を均一に溶解し
た溶液を基板上に塗布した後、これを加熱して熱分解さ
せることにより基板上に薄膜を形成する方法であり、非
真空プロセスで高いJcが得られる他、低コストで高速
成膜が可能であるため長尺のテープ状の酸化物超電導線
材の製造に適する利点を有する。
Processes:有機酸塩堆積法)は、金属有機酸塩を熱分
解させるもので、金属成分の有機化合物を均一に溶解し
た溶液を基板上に塗布した後、これを加熱して熱分解さ
せることにより基板上に薄膜を形成する方法であり、非
真空プロセスで高いJcが得られる他、低コストで高速
成膜が可能であるため長尺のテープ状の酸化物超電導線
材の製造に適する利点を有する。
【0007】MOD法においては、出発原料である金属
有機酸塩を熱分解させると通常アルカリ土類金属(Ba
等)の炭酸塩が生成されるが、この炭酸塩を経由する固
相反応による酸化物超電導体の形成には800℃以上の
高温熱処理を必要とする。そのため、フッ素を含む有機
酸塩(例えば、TFA塩:トリフルオロ酢酸塩)を出発
原料とし、水蒸気雰囲気中での熱処理及び水蒸気分圧の
制御により、RE(123)超電導体(RE:Ba:Cu
=1:2:3、以下同じ。)を形成する方法が近年精力
的に行われている。
有機酸塩を熱分解させると通常アルカリ土類金属(Ba
等)の炭酸塩が生成されるが、この炭酸塩を経由する固
相反応による酸化物超電導体の形成には800℃以上の
高温熱処理を必要とする。そのため、フッ素を含む有機
酸塩(例えば、TFA塩:トリフルオロ酢酸塩)を出発
原料とし、水蒸気雰囲気中での熱処理及び水蒸気分圧の
制御により、RE(123)超電導体(RE:Ba:Cu
=1:2:3、以下同じ。)を形成する方法が近年精力
的に行われている。
【0008】このTFA塩を出発原料とする方法は、溶
液中に核生成を生ぜず、水蒸気とフッ素を含むアモルフ
ァス前駆体との反応により基板からRE(123)超電導
体をエピタキシャル成長させることかできる。
液中に核生成を生ぜず、水蒸気とフッ素を含むアモルフ
ァス前駆体との反応により基板からRE(123)超電導
体をエピタキシャル成長させることかできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、MOD
法によりテープ状の酸化物超電導体を製造する場合、実
用化のためには臨界電流値(Ic)を向上させるための
厚膜化が必要不可欠である。この厚膜化をTFA塩を出
発原料とするMOD法により達成するために、TFA塩
を含む原料溶液の粘性を高くして塗布膜を厚くすること
が考えられるが、1回で塗布する膜厚が厚くなると仮焼
時に分解生成するHF及びCO2 ガスの量が増加するこ
とにより、塗布膜が飛散する現象が生じ、結果として厚
膜のテープ状酸化物超電導体を製造することはできな
い。
法によりテープ状の酸化物超電導体を製造する場合、実
用化のためには臨界電流値(Ic)を向上させるための
厚膜化が必要不可欠である。この厚膜化をTFA塩を出
発原料とするMOD法により達成するために、TFA塩
を含む原料溶液の粘性を高くして塗布膜を厚くすること
が考えられるが、1回で塗布する膜厚が厚くなると仮焼
時に分解生成するHF及びCO2 ガスの量が増加するこ
とにより、塗布膜が飛散する現象が生じ、結果として厚
膜のテープ状酸化物超電導体を製造することはできな
い。
【0010】また、塗布及び仮焼の工程を繰返して塗布
膜を厚くすることが考えられるが、この場合には、結晶
化熱処理によって基板上に面内配向性に優れた超電導結
晶を生成させることが困難となる。この理由は、結晶成
長の核となる核生成が基板面以外の部分に生ずることに
よるものと考えられている。
膜を厚くすることが考えられるが、この場合には、結晶
化熱処理によって基板上に面内配向性に優れた超電導結
晶を生成させることが困難となる。この理由は、結晶成
長の核となる核生成が基板面以外の部分に生ずることに
よるものと考えられている。
【0011】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたもので、基板上に形成した酸化物超電導前駆体
の熱処理時の仮焼熱処理温度及び/又は結晶化熱処理雰
囲気中の導入ガスの水蒸気分圧を制御することにより、
高配向性と高Jc値を有する厚膜のテープ状酸化物超電
導体及びその製造方法を提供することをその目的とす
る。
なされたもので、基板上に形成した酸化物超電導前駆体
の熱処理時の仮焼熱処理温度及び/又は結晶化熱処理雰
囲気中の導入ガスの水蒸気分圧を制御することにより、
高配向性と高Jc値を有する厚膜のテープ状酸化物超電
導体及びその製造方法を提供することをその目的とす
る。
【0012】この酸化物超電導体の厚膜化は、1層又は
多層構造の仮焼塗布膜の結晶化熱処理により達成するこ
とができる。
多層構造の仮焼塗布膜の結晶化熱処理により達成するこ
とができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本願請求項1に係る発明、即ち、厚膜テープ状酸
化物超電導体は、基板上に酸化物超電導体を構成する各
金属元素を所定のモル比で含む金属有機酸塩の混合溶液
を塗布し、仮焼熱処理を施した酸化物超電導前駆体に結
晶化熱処理を施した酸化物超電導体において、結晶化熱
処理後の酸化物超電導体の厚さが0.5μm以上で、7
7Kにおける臨界電流密度が0.7MA/cm2を有するよう
にしたものである。
めに、本願請求項1に係る発明、即ち、厚膜テープ状酸
化物超電導体は、基板上に酸化物超電導体を構成する各
金属元素を所定のモル比で含む金属有機酸塩の混合溶液
を塗布し、仮焼熱処理を施した酸化物超電導前駆体に結
晶化熱処理を施した酸化物超電導体において、結晶化熱
処理後の酸化物超電導体の厚さが0.5μm以上で、7
7Kにおける臨界電流密度が0.7MA/cm2を有するよう
にしたものである。
【0014】上記の酸化物超電導前駆体は、その膜中に
存在する結晶化した酸化物及びフッ化物の粒径が0.3
μm以下であるように制御することが結晶成長の点から
好ましい。
存在する結晶化した酸化物及びフッ化物の粒径が0.3
μm以下であるように制御することが結晶成長の点から
好ましい。
【0015】また、上記の酸化物超電導前駆体を、基板
上に複数層形成することにより厚膜化をより容易に達成
することができる。
上に複数層形成することにより厚膜化をより容易に達成
することができる。
【0016】上記の仮焼熱処理は、少なくとも最外層の
酸化物超電導前駆体を除く仮焼熱処理温度が400℃未
満で行うことが好ましく、特に、仮焼熱処理温度が25
0〜350℃の範囲であることが好ましい。
酸化物超電導前駆体を除く仮焼熱処理温度が400℃未
満で行うことが好ましく、特に、仮焼熱処理温度が25
0〜350℃の範囲であることが好ましい。
【0017】さらに、結晶化熱処理は、水蒸気分圧が
4.0vol%以下の雰囲気中で行うことが好ましく、
特に、水蒸気分圧が0.5〜3.2vol%の範囲(更
に好ましくは、水蒸気分圧が1.0〜3.2vol%の
範囲)にあることが好ましい。この場合、少なくとも最
外層の酸化物超電導前駆体の結晶化到達前の結晶化熱処
理雰囲気中の水蒸気分圧を0.5〜3.2vol%の範
囲(更に好ましくは、水蒸気分圧が1.0〜3.2vo
l%の範囲)で行い、また、最外層の酸化物超電導前駆
体の結晶化到達後の結晶化熱処理を、結晶化到達前の水
蒸気分圧以下で行うことにとってより優れた結果が得ら
れる。
4.0vol%以下の雰囲気中で行うことが好ましく、
特に、水蒸気分圧が0.5〜3.2vol%の範囲(更
に好ましくは、水蒸気分圧が1.0〜3.2vol%の
範囲)にあることが好ましい。この場合、少なくとも最
外層の酸化物超電導前駆体の結晶化到達前の結晶化熱処
理雰囲気中の水蒸気分圧を0.5〜3.2vol%の範
囲(更に好ましくは、水蒸気分圧が1.0〜3.2vo
l%の範囲)で行い、また、最外層の酸化物超電導前駆
体の結晶化到達後の結晶化熱処理を、結晶化到達前の水
蒸気分圧以下で行うことにとってより優れた結果が得ら
れる。
【0018】以上の結晶化熱処理は、水蒸気、酸化物超
電導体と反応しないガス及び酸素からなる混合ガスを導
入した雰囲気中で行われる。
電導体と反応しないガス及び酸素からなる混合ガスを導
入した雰囲気中で行われる。
【0019】酸化物超電導体は、金属有機酸塩の混合溶
液を出発原料として形成されるが、この金属有機酸塩
は、トリフルオロ酢酸塩、オクチル酸塩、ナフテン酸塩
又は酢酸塩のいずれか一種以上からなることが好まし
く、特に、少なくともトリフルオロ酢酸塩を含むことが
より好ましい。
液を出発原料として形成されるが、この金属有機酸塩
は、トリフルオロ酢酸塩、オクチル酸塩、ナフテン酸塩
又は酢酸塩のいずれか一種以上からなることが好まし
く、特に、少なくともトリフルオロ酢酸塩を含むことが
より好ましい。
【0020】以上述べた酸化物超電導体は、本願請求項
14に係る発明、即ち、RE1+X Ba2-X Cu3 OY か
らなる酸化物超電導体を構成する各金属元素を所定のモ
ル比で含む金属有機酸塩の混合溶液を基板上に塗布した
後、仮焼熱処理を施すことにより酸化物超電導前駆体を
形成し、次いで結晶化熱処理を施すことにより酸化物超
電導前駆体を結晶化させて酸化物超電導体を製造する方
法において、基板上に酸化物超電導前駆体を複数層形成
するとともに、仮焼熱処理のうち少なくとも最外層の酸
化物超電導前駆体を除く仮焼熱処理温度を400℃未満
で行い、かつ結晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気
分圧を4.0vol%以下にして行うことにより製造す
ることができる。
14に係る発明、即ち、RE1+X Ba2-X Cu3 OY か
らなる酸化物超電導体を構成する各金属元素を所定のモ
ル比で含む金属有機酸塩の混合溶液を基板上に塗布した
後、仮焼熱処理を施すことにより酸化物超電導前駆体を
形成し、次いで結晶化熱処理を施すことにより酸化物超
電導前駆体を結晶化させて酸化物超電導体を製造する方
法において、基板上に酸化物超電導前駆体を複数層形成
するとともに、仮焼熱処理のうち少なくとも最外層の酸
化物超電導前駆体を除く仮焼熱処理温度を400℃未満
で行い、かつ結晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気
分圧を4.0vol%以下にして行うことにより製造す
ることができる。
【0021】この場合、仮焼熱処理温度が250〜35
0℃の範囲で、かつ結晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの
水蒸気分圧が0.5〜3.2vol%の範囲であること
が好ましく、特に、水蒸気分圧が1.0〜3.2vol
%の範囲であることが好ましい。
0℃の範囲で、かつ結晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの
水蒸気分圧が0.5〜3.2vol%の範囲であること
が好ましく、特に、水蒸気分圧が1.0〜3.2vol
%の範囲であることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明において使用される基板と
しては、単結晶基板又は多結晶基板のいずれも用いるこ
とができる。
しては、単結晶基板又は多結晶基板のいずれも用いるこ
とができる。
【0023】単結晶基板としてはLaAlO3 (10
0)単結晶基板(以下、LAO単結晶基板という。)等
を用いることができ、一方、多結晶基板としては配向性
Ni基板やIBAD法(Ion Beam Assisted Depositio
n)を用いた複合基板等を用いることができる。
0)単結晶基板(以下、LAO単結晶基板という。)等
を用いることができ、一方、多結晶基板としては配向性
Ni基板やIBAD法(Ion Beam Assisted Depositio
n)を用いた複合基板等を用いることができる。
【0024】配向性Ni基板は、冷間加工したNi基板
を真空中で熱処理を施して高配向させたもので、米国オ
ークリッジ国立研究所で開発され、RABiTS(商
標:rolling-assisted biaxially textured-substrate
s)と称されている。この配向性Ni基板の上に、高温
の不活性ガス雰囲気中でエレクトロンビーム蒸発により
セリウムを堆積させ、この堆積中に水蒸気を存在させる
ことにより、CeO2 のエピタキシャル層の薄膜を設
け、さらにその上にスパッタリング法により高温減圧下
でYSZ(イットリウム安定化ジルコニア)の厚膜を形
成したものを基板として用いることができる。このCe
O2 層及びYSZ層はバッファ層としての機能を有し、
超電導層との反応を抑制して超電導特性の低下を防止
し、超電導層との整合性を維持するために配置されてい
る。さらに、上記のYSZ層の上にY1+XBa2-X Cu3
OY 超電導体(以下、YBCOという。)との結晶学
的な整合性により優れたCeO2 の薄膜を設けたものも
基板として用いることができる。
を真空中で熱処理を施して高配向させたもので、米国オ
ークリッジ国立研究所で開発され、RABiTS(商
標:rolling-assisted biaxially textured-substrate
s)と称されている。この配向性Ni基板の上に、高温
の不活性ガス雰囲気中でエレクトロンビーム蒸発により
セリウムを堆積させ、この堆積中に水蒸気を存在させる
ことにより、CeO2 のエピタキシャル層の薄膜を設
け、さらにその上にスパッタリング法により高温減圧下
でYSZ(イットリウム安定化ジルコニア)の厚膜を形
成したものを基板として用いることができる。このCe
O2 層及びYSZ層はバッファ層としての機能を有し、
超電導層との反応を抑制して超電導特性の低下を防止
し、超電導層との整合性を維持するために配置されてい
る。さらに、上記のYSZ層の上にY1+XBa2-X Cu3
OY 超電導体(以下、YBCOという。)との結晶学
的な整合性により優れたCeO2 の薄膜を設けたものも
基板として用いることができる。
【0025】さらに、IBAD法を用いた複合基板(以
下、IBAD複合基板という。)は、非磁性で高強度の
テープ状Ni系基板上(ハステロイ等)に、このNi系
基板に対して斜め方向からイオンを照射しながら、ター
ゲットから発生した粒子を堆積させて形成した高配向性
を有し超電導体を構成する元素との反応を抑制する中間
層(CeO2 、Y2 O3 、YSZ等)を設けたもので、
上記の中間層を2層構造としたもの(YSZ又はZr2
R X2 O7 /CeO2 又はY2 O3 等:Rxは、Y、Nd、S
m、Gd、Ei、Yb、Ho、Tm、Dy、Ce、La又はErを示す。)
もよく適合する(特開平4−329867号、特開平4
−331795号,特願2000−333843号)。
下、IBAD複合基板という。)は、非磁性で高強度の
テープ状Ni系基板上(ハステロイ等)に、このNi系
基板に対して斜め方向からイオンを照射しながら、ター
ゲットから発生した粒子を堆積させて形成した高配向性
を有し超電導体を構成する元素との反応を抑制する中間
層(CeO2 、Y2 O3 、YSZ等)を設けたもので、
上記の中間層を2層構造としたもの(YSZ又はZr2
R X2 O7 /CeO2 又はY2 O3 等:Rxは、Y、Nd、S
m、Gd、Ei、Yb、Ho、Tm、Dy、Ce、La又はErを示す。)
もよく適合する(特開平4−329867号、特開平4
−331795号,特願2000−333843号)。
【0026】本願発明においては、例えば、基板上に酸
化物超電導前駆体を複数層形成するとともに、仮焼熱処
理のうち少なくとも最外層の酸化物超電導前駆体を除く
仮焼熱処理温度を400℃未満で行うことにより、厚膜
の形成を可能とするものであるが、これは、例えば、3
層構造の仮焼膜を結晶化させて酸化物超電導体を形成す
る場合、1及び2層目の仮焼熱処理温度を400℃未
満、好ましくは250〜350℃の温度範囲で行うこと
を意味しており、3層目の仮焼熱処理温度は400℃未
満でも400℃を越えても問題はない。
化物超電導前駆体を複数層形成するとともに、仮焼熱処
理のうち少なくとも最外層の酸化物超電導前駆体を除く
仮焼熱処理温度を400℃未満で行うことにより、厚膜
の形成を可能とするものであるが、これは、例えば、3
層構造の仮焼膜を結晶化させて酸化物超電導体を形成す
る場合、1及び2層目の仮焼熱処理温度を400℃未
満、好ましくは250〜350℃の温度範囲で行うこと
を意味しており、3層目の仮焼熱処理温度は400℃未
満でも400℃を越えても問題はない。
【0027】また、本願発明においては、例えば、結晶
化熱処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分圧を4.0vo
l%以下にして行うものであるが、この場合には前駆体
の複数層形成に加えて高粘度の溶液を用いて1層の仮焼
膜の結晶化によっても厚膜化が可能になる。
化熱処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分圧を4.0vo
l%以下にして行うものであるが、この場合には前駆体
の複数層形成に加えて高粘度の溶液を用いて1層の仮焼
膜の結晶化によっても厚膜化が可能になる。
【0028】本願発明においては、例えば、基板上に酸
化物超電導前駆体を複数層形成するとともに、結晶化熱
処理中の少なくとも最外層の酸化物超電導前駆体の結晶
化到達前の結晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分
圧を4.0vol%以下にして行うものであるが、これ
は、例えば、3層構造の仮焼膜を結晶化させて酸化物超
電導体を形成する場合、3層目の結晶化が開始されるま
での1及び2層目の結晶化熱処理中の導入ガスの水蒸気
分圧を4.0vol%以下、好ましくは0.5〜3.2
vol%の範囲(更に好ましくは、1.0〜3.2vo
l%の範囲)、で行うことを意味しており、結晶化熱処
理雰囲気中の導入ガスは、水蒸気、酸化物超電導体と反
応しないガス及び酸素からなる混合ガスが用いられ、結
晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分圧は、以上の
条件が満足されれば、一定の勾配下又は段階的に上昇さ
せることもできる。
化物超電導前駆体を複数層形成するとともに、結晶化熱
処理中の少なくとも最外層の酸化物超電導前駆体の結晶
化到達前の結晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分
圧を4.0vol%以下にして行うものであるが、これ
は、例えば、3層構造の仮焼膜を結晶化させて酸化物超
電導体を形成する場合、3層目の結晶化が開始されるま
での1及び2層目の結晶化熱処理中の導入ガスの水蒸気
分圧を4.0vol%以下、好ましくは0.5〜3.2
vol%の範囲(更に好ましくは、1.0〜3.2vo
l%の範囲)、で行うことを意味しており、結晶化熱処
理雰囲気中の導入ガスは、水蒸気、酸化物超電導体と反
応しないガス及び酸素からなる混合ガスが用いられ、結
晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分圧は、以上の
条件が満足されれば、一定の勾配下又は段階的に上昇さ
せることもできる。
【0029】また、最外層の酸化物超電導前駆体の結晶
化到達後の結晶化熱処理は、結晶化到達前の水蒸気分圧
以下で行われることが好ましいが、特に、結晶化終了後
は水蒸気と超電導体との反応による特性の劣化を抑制す
るために乾燥ガスを導入することが好ましい。
化到達後の結晶化熱処理は、結晶化到達前の水蒸気分圧
以下で行われることが好ましいが、特に、結晶化終了後
は水蒸気と超電導体との反応による特性の劣化を抑制す
るために乾燥ガスを導入することが好ましい。
【0030】
【実施例】実施例1
基板として、長さ10mm、幅10mm、厚さ0.5m
mのLAO単結晶基板を用いた。
mのLAO単結晶基板を用いた。
【0031】この基板上に各金属TFA塩をY:Ba:
Cuのモル比が1:2:3となるようにメタノールに溶
解し、溶液濃度をY換算で0.25mol/リットルに
調整して原料溶液を作成した。
Cuのモル比が1:2:3となるようにメタノールに溶
解し、溶液濃度をY換算で0.25mol/リットルに
調整して原料溶液を作成した。
【0032】この原料溶液を基板上にスピンコート法に
より塗布して塗布膜を形成した。このようにして得られ
た基板上の塗布膜に対して、水蒸気を含んだ酸素雰囲気
下で低昇温速度で300℃まで加熱した後炉冷し、次い
で再度上記と同様の方法により原料溶液をさらに塗布し
て塗布膜を形成した後、水蒸気を含んだ酸素雰囲気下で
低昇温速度で400℃まで加熱し、次いで炉冷してY−
Ba−Cu前駆体を得た。
より塗布して塗布膜を形成した。このようにして得られ
た基板上の塗布膜に対して、水蒸気を含んだ酸素雰囲気
下で低昇温速度で300℃まで加熱した後炉冷し、次い
で再度上記と同様の方法により原料溶液をさらに塗布し
て塗布膜を形成した後、水蒸気を含んだ酸素雰囲気下で
低昇温速度で400℃まで加熱し、次いで炉冷してY−
Ba−Cu前駆体を得た。
【0033】この仮焼熱処理に続く結晶化熱処理におい
ては、上記の前駆体膜を水蒸気を含んだ10-3atmの
低酸素雰囲気下で25℃/minの昇温速度で加熱し、
基板温度を750℃に維持して結晶化熱処理後、次いで
炉内雰囲気を乾燥ガスに切替えて10分間保持した後、
炉冷した。
ては、上記の前駆体膜を水蒸気を含んだ10-3atmの
低酸素雰囲気下で25℃/minの昇温速度で加熱し、
基板温度を750℃に維持して結晶化熱処理後、次いで
炉内雰囲気を乾燥ガスに切替えて10分間保持した後、
炉冷した。
【0034】以上の場合において、水蒸気は導入ガスを
30℃の脱イオン水の入ったフラスコ中をバブリングさ
せることにより炉内に導入した。また、1回の塗布で得
られる超電導体の膜厚は約0.2μmである。
30℃の脱イオン水の入ったフラスコ中をバブリングさ
せることにより炉内に導入した。また、1回の塗布で得
られる超電導体の膜厚は約0.2μmである。
【0035】以上のようにして得られた膜上に銀を蒸着
して電極を形成し、酸素雰囲気中で450℃で1時間熱
処理を施して超電導膜を形成した。
して電極を形成し、酸素雰囲気中で450℃で1時間熱
処理を施して超電導膜を形成した。
【0036】この超電導膜はX線回折の結果、YBCO
が主成分であることが確認された。
が主成分であることが確認された。
【0037】この超電導膜について、直流4端子法によ
りTcを測定した。またYBCO(102)極点図によ
り、c軸及びa軸配向率を測定した。LAO単結晶基板
を用いた場合のTc及びc軸及びa軸配向率の測定結果
を表1に示す。
りTcを測定した。またYBCO(102)極点図によ
り、c軸及びa軸配向率を測定した。LAO単結晶基板
を用いた場合のTc及びc軸及びa軸配向率の測定結果
を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】比較例1
実施例1と同様の方法によりLAO単結晶基板を用い
て、原料溶液を基板上に塗布して塗布膜を形成した。こ
のようにして得られた基板上の塗布膜に対して、水蒸気
を含んだ酸素雰囲気下で低昇温速度で400℃まで加熱
した後、炉冷してY−Ba−Cu前駆体を得た(塗布回
数1)。さらに、別途再度この仮焼膜上に上記と同様の
方法により原料溶液を塗布して塗布膜を形成した後、水
蒸気を含んだ酸素雰囲気下で低昇温速度で400℃まで
加熱した後炉冷してY−Ba−Cu前駆体を得た(塗布
回数2)。これらの2種類のY−Ba−Cu前駆体に対
して以後実施例1と同様の方法により、超電導体をLA
O単結晶基板上に形成した。
て、原料溶液を基板上に塗布して塗布膜を形成した。こ
のようにして得られた基板上の塗布膜に対して、水蒸気
を含んだ酸素雰囲気下で低昇温速度で400℃まで加熱
した後、炉冷してY−Ba−Cu前駆体を得た(塗布回
数1)。さらに、別途再度この仮焼膜上に上記と同様の
方法により原料溶液を塗布して塗布膜を形成した後、水
蒸気を含んだ酸素雰囲気下で低昇温速度で400℃まで
加熱した後炉冷してY−Ba−Cu前駆体を得た(塗布
回数2)。これらの2種類のY−Ba−Cu前駆体に対
して以後実施例1と同様の方法により、超電導体をLA
O単結晶基板上に形成した。
【0040】この超電導膜はX線回折の結果、いずれも
YBCOが主成分であることが確認された。
YBCOが主成分であることが確認された。
【0041】この超電導膜について、実施例1と同様に
してTc、c軸及びa軸配向率を測定した。結果を表1
に同時に示した。
してTc、c軸及びa軸配向率を測定した。結果を表1
に同時に示した。
【0042】実施例2
基板としてハステロイ/YSZ/CeO2 からなるIB
AD複合基板を用いた。この複合基板は、約10nmの
平均結晶粒を有し、長さ10mm、幅10mm、厚さ
0.1mmのハステロイテープ上に、IBAD法を用い
て室温下でYSZの第1中間層を1μmの厚さに成膜
し、この上にスパッタリング法を用いてCeO2 の第2
中間層を厚さ0.5μmに形成して作成した。
AD複合基板を用いた。この複合基板は、約10nmの
平均結晶粒を有し、長さ10mm、幅10mm、厚さ
0.1mmのハステロイテープ上に、IBAD法を用い
て室温下でYSZの第1中間層を1μmの厚さに成膜
し、この上にスパッタリング法を用いてCeO2 の第2
中間層を厚さ0.5μmに形成して作成した。
【0043】この複合基板を用いた以外は実施例1と同
様の方法により、超電導体を複合基板上に形成した。こ
の超電導膜はX線回折の結果、YBCOが主成分である
ことが確認された。
様の方法により、超電導体を複合基板上に形成した。こ
の超電導膜はX線回折の結果、YBCOが主成分である
ことが確認された。
【0044】この超電導膜について、実施例1と同様に
してTc、c軸及びa軸配向率を測定した。結果を表2
に示す。
してTc、c軸及びa軸配向率を測定した。結果を表2
に示す。
【0045】
【表2】
【0046】比較例2
基板として、実施例2のハステロイ/YSZ/CeO2
からなるIBAD複合基板を用いた以外は比較例1と同
様の方法により、2種類の超電導体をIBAD複合基板
上に形成した。この超電導膜はX線回折の結果、YBC
Oが主成分であることが確認された。
からなるIBAD複合基板を用いた以外は比較例1と同
様の方法により、2種類の超電導体をIBAD複合基板
上に形成した。この超電導膜はX線回折の結果、YBC
Oが主成分であることが確認された。
【0047】この超電導膜について、実施例1と同様に
してTc、c軸及びa軸配向率を測定した。結果を表2
に示した。
してTc、c軸及びa軸配向率を測定した。結果を表2
に示した。
【0048】以上の実施例1及び2並びに比較例1及び
2の結果から明らかなように、仮焼膜を2層に形成した
場合、1層目の仮焼熱処理を300℃で行った場合を4
00℃で行った場合と比較すると、いずれの基板を用い
た場合でも、Tcが向上するとともに、c軸配向率が著
しく向上していることが認められる。これらの値は仮焼
膜を1層に形成した場合と比較して、c軸配向率は低下
するものの、Tcは同等のレベルにあることを示してい
る。
2の結果から明らかなように、仮焼膜を2層に形成した
場合、1層目の仮焼熱処理を300℃で行った場合を4
00℃で行った場合と比較すると、いずれの基板を用い
た場合でも、Tcが向上するとともに、c軸配向率が著
しく向上していることが認められる。これらの値は仮焼
膜を1層に形成した場合と比較して、c軸配向率は低下
するものの、Tcは同等のレベルにあることを示してい
る。
【0049】仮焼膜を1層又は2層に形成し、仮焼熱処
理を400℃で行った場合には、2層の仮焼膜は1層の
仮焼膜に対してTcは92Kから84〜86Kへと低下
するとともにc軸配向率も著しく低下する。
理を400℃で行った場合には、2層の仮焼膜は1層の
仮焼膜に対してTcは92Kから84〜86Kへと低下
するとともにc軸配向率も著しく低下する。
【0050】この原因は、結晶化熱処理時の1層目と2
層目の界面の不純物層の生成により、基板からのエピタ
キシャル成長を妨げることによるものと考えられる。こ
の不純物層の生成の要因としては、仮焼熱処理温度が高
い場合にアモルファス前駆体膜中の結晶化が進行し、結
晶化熱処理時に1層目と2層目の仮焼膜とその結晶粒が
優先的に反応し不純物が生成し易くなるものと考えられ
る。
層目の界面の不純物層の生成により、基板からのエピタ
キシャル成長を妨げることによるものと考えられる。こ
の不純物層の生成の要因としては、仮焼熱処理温度が高
い場合にアモルファス前駆体膜中の結晶化が進行し、結
晶化熱処理時に1層目と2層目の仮焼膜とその結晶粒が
優先的に反応し不純物が生成し易くなるものと考えられ
る。
【0051】また、以上の実施例1及び2の結果から、
1層目の仮焼熱処理を低くして仮焼膜を2層に形成した
場合には、基板として単結晶を用いた場合とIBAD複
合基板を用いた場合との間でTc及びc軸配向率に差は
殆ど認められない。さらに比較例1及び2の結果から、
仮焼膜を1層に形成した場合のTc及びc軸配向率の基
板による差も殆ど認められない。
1層目の仮焼熱処理を低くして仮焼膜を2層に形成した
場合には、基板として単結晶を用いた場合とIBAD複
合基板を用いた場合との間でTc及びc軸配向率に差は
殆ど認められない。さらに比較例1及び2の結果から、
仮焼膜を1層に形成した場合のTc及びc軸配向率の基
板による差も殆ど認められない。
【0052】実施例3
結晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分圧(1.0
5vol%)と結晶化熱処理時間を変えた他は、実施例
1と同様の方法により300℃で仮焼し、さらに400
℃で仮焼してLAO単結晶基板上に仮焼膜を1層又は2
層に形成し、次いで結晶化熱処理を施して超電導膜を形
成した。また、300℃で4層まで仮焼し5層目を40
0℃で仮焼した例も同時に示した。この超電導膜はX線
回折の結果、YBCOが主成分であることが確認され
た。
5vol%)と結晶化熱処理時間を変えた他は、実施例
1と同様の方法により300℃で仮焼し、さらに400
℃で仮焼してLAO単結晶基板上に仮焼膜を1層又は2
層に形成し、次いで結晶化熱処理を施して超電導膜を形
成した。また、300℃で4層まで仮焼し5層目を40
0℃で仮焼した例も同時に示した。この超電導膜はX線
回折の結果、YBCOが主成分であることが確認され
た。
【0053】この超電導膜のJc値及びIc値(電圧基
準1μV/cm)を、直流4端子法により測定した。ま
たX線回折(ロッキングカーブ)により、YBCO(0
05)面に対応するピークの積分強度及び半値幅を求め
た。結果を表3に示す。
準1μV/cm)を、直流4端子法により測定した。ま
たX線回折(ロッキングカーブ)により、YBCO(0
05)面に対応するピークの積分強度及び半値幅を求め
た。結果を表3に示す。
【0054】
【表3】
【0055】比較例3
結晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分圧(4.2
vol%)と熱処理時間を変えた他は、実施例1と同様
の方法により300℃で仮焼し、さらに400℃で仮焼
してLAO単結晶基板上に仮焼膜を1層、2層又は5層
に形成し、次いで結晶化熱処理を施して超電導膜を形成
した。この超電導膜はX線回折の結果、YBCOが主成
分であることが確認された。
vol%)と熱処理時間を変えた他は、実施例1と同様
の方法により300℃で仮焼し、さらに400℃で仮焼
してLAO単結晶基板上に仮焼膜を1層、2層又は5層
に形成し、次いで結晶化熱処理を施して超電導膜を形成
した。この超電導膜はX線回折の結果、YBCOが主成
分であることが確認された。
【0056】この超電導膜のJc値、Ic値、ピーク積
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表3に示した。
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表3に示した。
【0057】以上の実施例3及び比較例3の結果から明
らかなように、仮焼膜を1層に形成し、水蒸気分圧を
1.05vol%又は4.2vol%に変化させた場合
には、Jc値及びIc値は多少変化するもののその差は
小さい。
らかなように、仮焼膜を1層に形成し、水蒸気分圧を
1.05vol%又は4.2vol%に変化させた場合
には、Jc値及びIc値は多少変化するもののその差は
小さい。
【0058】また、仮焼膜を2層に形成し、水蒸気分圧
を1.05vol%と低下させて結晶化熱処理を施した
場合には、仮焼膜を1層に形成した場合と比較して、J
c値は多少低下するもののIc値は1.5倍程度増加す
る。
を1.05vol%と低下させて結晶化熱処理を施した
場合には、仮焼膜を1層に形成した場合と比較して、J
c値は多少低下するもののIc値は1.5倍程度増加す
る。
【0059】これに対して、仮焼膜を2層に形成し、水
蒸気分圧を4.2vol%で結晶化熱処理を施した場合
には、仮焼膜を1層に形成した場合と比較して、Jc値
は著しく低下する上、Ic値も低下する結果を示してお
り、この場合のロッキングカーブからYBCOのc軸配
向率の低下が確認された。
蒸気分圧を4.2vol%で結晶化熱処理を施した場合
には、仮焼膜を1層に形成した場合と比較して、Jc値
は著しく低下する上、Ic値も低下する結果を示してお
り、この場合のロッキングカーブからYBCOのc軸配
向率の低下が確認された。
【0060】以上の結果は、結晶化熱処理時の水蒸気分
圧が増加するとYBCO膜の結晶の成長速度が大きくな
るため、結晶性及びc軸配向率が低下することによるも
のと考えられる。
圧が増加するとYBCO膜の結晶の成長速度が大きくな
るため、結晶性及びc軸配向率が低下することによるも
のと考えられる。
【0061】実施例4
溶液濃度を0.63mol/リットルに調整した高濃度
の原料溶液により1回の塗布で厚膜を形成し、結晶化熱
処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分圧(1.05vol
%)と熱処理時間を変えた他は、実施例1と同様の方法
により400℃で仮焼してLAO単結晶基板上に厚膜の
仮焼膜を1層形成し、次いで結晶化熱処理を施して超電
導膜を形成した。この超電導膜はX線回折の結果、YB
COが主成分であることが確認された。
の原料溶液により1回の塗布で厚膜を形成し、結晶化熱
処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分圧(1.05vol
%)と熱処理時間を変えた他は、実施例1と同様の方法
により400℃で仮焼してLAO単結晶基板上に厚膜の
仮焼膜を1層形成し、次いで結晶化熱処理を施して超電
導膜を形成した。この超電導膜はX線回折の結果、YB
COが主成分であることが確認された。
【0062】この超電導膜のJc値、Ic値、ピーク積
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表4に示す。
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表4に示す。
【0063】
【表4】
【0064】比較例4
溶液濃度を0.63mol/リットルに調整した高濃度
の原料溶液により1回の塗布で厚膜を形成し、結晶化熱
処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分圧(4.2vol
%)と熱処理時間を変えた他は、実施例1と同様の方法
により400℃で仮焼してLAO単結晶基板上に仮焼膜
を1層形成し、次いで結晶化熱処理を施して超電導膜を
形成した。この超電導膜はX線回折の結果、YBCOが
主成分であることが確認された。
の原料溶液により1回の塗布で厚膜を形成し、結晶化熱
処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分圧(4.2vol
%)と熱処理時間を変えた他は、実施例1と同様の方法
により400℃で仮焼してLAO単結晶基板上に仮焼膜
を1層形成し、次いで結晶化熱処理を施して超電導膜を
形成した。この超電導膜はX線回折の結果、YBCOが
主成分であることが確認された。
【0065】この超電導膜のJc値、Ic値、ピーク積
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表4に示した。
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表4に示した。
【0066】以上の実施例4及び比較例4の結果から明
らかなように、原料溶液の濃度を大きくして厚膜(0.
5μm)の仮焼膜を1層に形成し、水蒸気分圧を1.0
5vol%と低下させて結晶化熱処理を施した場合に
は、仮焼膜を0.2μmの厚さの1層に形成した場合と
比較して(実施例3参照)、Jc値は約60%程度に低
下するもののIc値は1.5倍程度増加する。
らかなように、原料溶液の濃度を大きくして厚膜(0.
5μm)の仮焼膜を1層に形成し、水蒸気分圧を1.0
5vol%と低下させて結晶化熱処理を施した場合に
は、仮焼膜を0.2μmの厚さの1層に形成した場合と
比較して(実施例3参照)、Jc値は約60%程度に低
下するもののIc値は1.5倍程度増加する。
【0067】これに対して、原料溶液の濃度を大きくし
て厚膜(0.5μm)の仮焼膜を1層に形成し、水蒸気
分圧を4.2vol%で結晶化熱処理を施した場合に
は、仮焼膜を0.2μmの厚さの1層に形成した場合と
比較して(比較例3参照)、Jc値及びIc値も大きく
低下する結果を示しており、この場合のロッキングカー
ブからYBCOのc軸配向率の低下が確認された。
て厚膜(0.5μm)の仮焼膜を1層に形成し、水蒸気
分圧を4.2vol%で結晶化熱処理を施した場合に
は、仮焼膜を0.2μmの厚さの1層に形成した場合と
比較して(比較例3参照)、Jc値及びIc値も大きく
低下する結果を示しており、この場合のロッキングカー
ブからYBCOのc軸配向率の低下が確認された。
【0068】この理由も結晶化熱処理時の水蒸気分圧が
増加すると、YBCO膜の結晶の成長速度が大きくな
り、結晶性及びc軸配向率が低下するためと考えられ
る。
増加すると、YBCO膜の結晶の成長速度が大きくな
り、結晶性及びc軸配向率が低下するためと考えられ
る。
【0069】実施例5
実施例3のLAO単結晶基板に代えて実施例2のハステ
ロイ/YSZ/CeO 2 からなるIBAD複合基板を用
いた他は実施例3と同様の方法により、この複合基板上
に仮焼膜を1層又は2層に形成し、次いで結晶化熱処理
を施して超電導膜を形成した。この超電導膜はX線回折
の結果、YBCOが主成分であることが確認された。
ロイ/YSZ/CeO 2 からなるIBAD複合基板を用
いた他は実施例3と同様の方法により、この複合基板上
に仮焼膜を1層又は2層に形成し、次いで結晶化熱処理
を施して超電導膜を形成した。この超電導膜はX線回折
の結果、YBCOが主成分であることが確認された。
【0070】この超電導膜のJc値、Ic値、ピーク積
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表5に示す。
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表5に示す。
【0071】
【表5】
【0072】比較例5
実施例3のLAO単結晶基板に代えて実施例2のハステ
ロイ/YSZ/CeO 2 からなるIBAD複合基板を用
いた他は比較例3と同様の方法により、この複合基板上
に仮焼膜を1層又は2層に形成し、次いで結晶化熱処理
を施して超電導膜を形成した。この超電導膜はX線回折
の結果、YBCOが主成分であることが確認された。
ロイ/YSZ/CeO 2 からなるIBAD複合基板を用
いた他は比較例3と同様の方法により、この複合基板上
に仮焼膜を1層又は2層に形成し、次いで結晶化熱処理
を施して超電導膜を形成した。この超電導膜はX線回折
の結果、YBCOが主成分であることが確認された。
【0073】この超電導膜のJc値、Ic値、ピーク積
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表5に示した。
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表5に示した。
【0074】実施例6
実施例3のLAO単結晶基板に代えて実施例2のハステ
ロイ/YSZ/CeO 2 からなるIBAD複合基板を用
いた他は実施例4と同様の方法により、高濃度の原料溶
液を用いて1回の塗布で厚膜を形成し、結晶化熱処理を
施して超電導膜を形成した。この超電導膜はX線回折の
結果、YBCOが主成分であることが確認された。
ロイ/YSZ/CeO 2 からなるIBAD複合基板を用
いた他は実施例4と同様の方法により、高濃度の原料溶
液を用いて1回の塗布で厚膜を形成し、結晶化熱処理を
施して超電導膜を形成した。この超電導膜はX線回折の
結果、YBCOが主成分であることが確認された。
【0075】この超電導膜のJc値、Ic値、ピーク積
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表6に示す。
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表6に示す。
【0076】
【表6】
【0077】比較例6
実施例3のLAO単結晶基板に代えて実施例2のハステ
ロイ/YSZ/CeO 2 からなるIBAD複合基板を用
いた他は比較例4と同様の方法により、高濃度の原料溶
液を用いて1回の塗布で厚膜を形成し、結晶化熱処理を
施して超電導膜を形成した。この超電導膜はX線回折の
結果、YBCOが主成分であることが確認された。
ロイ/YSZ/CeO 2 からなるIBAD複合基板を用
いた他は比較例4と同様の方法により、高濃度の原料溶
液を用いて1回の塗布で厚膜を形成し、結晶化熱処理を
施して超電導膜を形成した。この超電導膜はX線回折の
結果、YBCOが主成分であることが確認された。
【0078】この超電導膜のJc値、Ic値、ピーク積
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表6に示した。
分強度及び半値幅を実施例3と同様にして測定した。結
果を表6に示した。
【0079】以上の複合基板を用いた実施例5及び6並
びに比較例5及び6の結果は、それぞれLAO単結晶基
板を用いた実施例3及び4並びに比較例3及び4と比較
して、Jc値及びIc値は低下するものの同様の傾向を
示す結果が得られた。
びに比較例5及び6の結果は、それぞれLAO単結晶基
板を用いた実施例3及び4並びに比較例3及び4と比較
して、Jc値及びIc値は低下するものの同様の傾向を
示す結果が得られた。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、基
板上に形成した酸化物超電導前駆体の熱処理時の仮焼熱
処理温度及び/又は結晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの
水蒸気分圧を制御することにより、高配向性と高Jc値
を有する厚膜のテープ状酸化物超電導体が得られる。ま
た、この酸化物超電導体の厚膜化は1層又は多層構造の
仮焼塗布膜の結晶化熱処理により達成することができる
とともに、非真空プロセスであるMOD法により超電導
層を形成するため、長尺線材に適し、その製造コストを
著しく低減させることができ、超電導マグネットや超電
導ケーブルへの応用に適する。
板上に形成した酸化物超電導前駆体の熱処理時の仮焼熱
処理温度及び/又は結晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの
水蒸気分圧を制御することにより、高配向性と高Jc値
を有する厚膜のテープ状酸化物超電導体が得られる。ま
た、この酸化物超電導体の厚膜化は1層又は多層構造の
仮焼塗布膜の結晶化熱処理により達成することができる
とともに、非真空プロセスであるMOD法により超電導
層を形成するため、長尺線材に適し、その製造コストを
著しく低減させることができ、超電導マグネットや超電
導ケーブルへの応用に適する。
フロントページの続き
(71)出願人 000173784
財団法人鉄道総合技術研究所
東京都国分寺市光町2丁目8番地38
(72)発明者 本庄 哲吏
東京都江東区東雲1−10−13 財団法人国
際超電導産業技術研究センター 超電導工
学研究所内
(72)発明者 富士 広
東京都江東区東雲1−10−13 財団法人国
際超電導産業技術研究センター 超電導工
学研究所内
(72)発明者 中村 雄一
東京都江東区東雲1−10−13 財団法人国
際超電導産業技術研究センター 超電導工
学研究所内
(72)発明者 和泉 輝郎
東京都江東区東雲1−10−13 財団法人国
際超電導産業技術研究センター 超電導工
学研究所内
(72)発明者 塩原 融
東京都江東区東雲1−10−13 財団法人国
際超電導産業技術研究センター 超電導工
学研究所内
Fターム(参考) 4G047 JA03 JA04 JB03 JC02 KB05
KB14 KD02 LA10 LB01
4M113 AD35 AD36 AD40 AD68 BA01
BA04 BA23 BA29 CA34
5G321 AA01 AA04 BA01 BA03 CA22
CA24 DB02 DB41 DB46 DB47
Claims (15)
- 【請求項1】基板上に、酸化物超電導体を構成する各金
属元素を所定のモル比で含む金属有機酸塩の混合溶液を
塗布し、仮焼熱処理を施した酸化物超電導前駆体に結晶
化熱処理を施した酸化物超電導体において、結晶化熱処
理後の酸化物超電導体の厚さが0.5μm以上で、77K
における臨界電流密度が0.7MA/cm2を有することを特
徴とする厚膜テープ状酸化物超電導体。 - 【請求項2】酸化物超電導前駆体は、その膜中に存在す
る結晶化した酸化物及びフッ化物の粒径が0.3μm以
下であることを特徴とする請求項1記載の厚膜テープ状
酸化物超電導体。 - 【請求項3】酸化物超電導前駆体は、基板上に複数層形
成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の厚
膜テープ状酸化物超電導体。 - 【請求項4】仮焼熱処理は、少なくとも最外層の酸化物
超電導前駆体を除く仮焼熱処理温度が400℃未満で行
われることを特徴とする請求項3記載の厚膜テープ状酸
化物超電導体。 - 【請求項5】仮焼熱処理温度は、250〜350℃であ
ることを特徴とする請求項4記載の厚膜テープ状酸化物
超電導体。 - 【請求項6】結晶化熱処理は、水蒸気分圧が4.0vo
l%以下の雰囲気中で行われることを特徴とする請求項
1乃至5いずれか1項記載の厚膜テープ状酸化物超電導
体。 - 【請求項7】水蒸気分圧は、0.5〜3.2vol%の
範囲であることを特徴とする請求項6項記載の厚膜テー
プ状酸化物超電導体。 - 【請求項8】少なくとも最外層の酸化物超電導前駆体の
結晶化到達前の結晶化熱処理は、水蒸気分圧が0.5〜
3.2vol%の雰囲気中で行われることを特徴とする
請求項3乃至7いずれか1項記載の厚膜テープ状酸化物
超電導体。 - 【請求項9】最外層の酸化物超電導前駆体の結晶化到達
後の結晶化熱処理は、結晶化到達前の水蒸気分圧以下で
行われることを特徴とする請求項3乃至8いずれか1項
記載の厚膜テープ状酸化物超電導体。 - 【請求項10】結晶化熱処理は、水蒸気、酸化物超電導
体と反応しないガス及び酸素からなる混合ガスを導入し
た雰囲気中で行われることを特徴とする請求項1乃至9
いずれか1項記載の厚膜テープ状酸化物超電導体。 - 【請求項11】酸化物超電導体は、RE1+X Ba2-X C
u3 OY (ここでREは、Y、Nd、Sm、Gd、E
u,Yb、Pr又はHoから選択された少なくとも1種
以上の元素を示す。以下同じ。)からなることを特徴と
する請求項1乃至10いずれか1項記載の厚膜テープ状
酸化物超電導体。 - 【請求項12】金属有機酸塩は、トリフルオロ酢酸塩、
オクチル酸塩、ナフテン酸塩又は酢酸塩のいずれか一種
以上からなることを特徴とする請求項1乃至11いずれ
か1項記載の厚膜テープ状酸化物超電導体。 - 【請求項13】金属有機酸塩は、少なくともトリフルオ
ロ酢酸塩を含むことを特徴とする請求項1乃至12いず
れか1項記載の厚膜テープ状酸化物超電導体。 - 【請求項14】RE1+X Ba2-X Cu3 OY からなる酸
化物超電導体を構成する各金属元素を所定のモル比で含
む金属有機酸塩の混合溶液を基板上に塗布した後、仮焼
熱処理を施すことにより酸化物超電導前駆体を形成し、
次いで結晶化熱処理を施すことにより前記酸化物超電導
前駆体を結晶化させて酸化物超電導体を製造する方法に
おいて、前記基板上に酸化物超電導前駆体を複数層形成
するとともに、前記仮焼熱処理のうち少なくとも最外層
の酸化物超電導前駆体を除く仮焼熱処理温度を400℃
未満で行い、かつ前記結晶化熱処理雰囲気中の導入ガス
の水蒸気分圧を4.0vol%以下にして行うことを特
徴とする厚膜テープ状酸化物超電導体の製造方法。 - 【請求項15】仮焼熱処理温度が250〜350℃の範
囲で、かつ結晶化熱処理雰囲気中の導入ガスの水蒸気分
圧が0.5〜3.2vol%の範囲であることを特徴と
する請求項14記載の厚膜テープ状酸化物超電導体の製
造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002089186A JP2003034527A (ja) | 2001-05-15 | 2002-03-27 | 厚膜テープ状酸化物超電導体及びその製造方法 |
| PCT/JP2002/004687 WO2002093590A1 (fr) | 2001-05-15 | 2002-05-15 | Supraconducteur oxyde sous forme de ruban et son mode de fabrication |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001-145600 | 2001-05-15 | ||
| JP2001145600 | 2001-05-15 | ||
| JP2002089186A JP2003034527A (ja) | 2001-05-15 | 2002-03-27 | 厚膜テープ状酸化物超電導体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003034527A true JP2003034527A (ja) | 2003-02-07 |
Family
ID=26615145
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002089186A Withdrawn JP2003034527A (ja) | 2001-05-15 | 2002-03-27 | 厚膜テープ状酸化物超電導体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003034527A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004100182A1 (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-18 | International Superconductivity Technology Center, The Juridical Foundation | 希土類系酸化物超電導体及びその製造方法 |
| WO2005007576A1 (en) * | 2003-07-18 | 2005-01-27 | Korea Polytechnic University | Method for manufacturing metal organic deposition precursor solution using superconduction oxide and film superconductor |
| KR100665587B1 (ko) | 2005-05-12 | 2007-01-09 | 학교법인 한국산업기술대학 | 유기금속전구용액 제조방법 및 이를 이용하여유기금속증착법에 의한 박막형 산화물 초전도체 제조방법 |
| KR100807639B1 (ko) | 2006-12-06 | 2008-02-28 | 한국기계연구원 | 연속 코팅 및 하소 공정을 이용한 초전도 선재 제조방법 |
| WO2008023454A1 (fr) | 2006-08-23 | 2008-02-28 | International Superconductivity Technology Center, The Juridical Foundation | PROCÉDÉ DE FABRICATION DE SUPRACONDUCTEUR À BASE DE Re (123) SOUS FORME DE RUBAN |
| KR100851620B1 (ko) | 2006-11-14 | 2008-08-12 | 학교법인 한국산업기술대학 | 유기금속증착법에 의한 박막형 산화물 초전도체 제조방법 |
| WO2009087720A1 (ja) | 2008-01-08 | 2009-07-16 | International Superconductivity Technology Center, The Juridical Foundation | Re系酸化物超電導線材及びその製造方法 |
| JP2010123516A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Fujikura Ltd | 酸化物超電導導体用基材の製造方法と酸化物超電導導体の製造方法及び酸化物超電導導体用キャップ層の形成装置 |
| US8153281B2 (en) * | 2003-06-23 | 2012-04-10 | Superpower, Inc. | Metalorganic chemical vapor deposition (MOCVD) process and apparatus to produce multi-layer high-temperature superconducting (HTS) coated tape |
| US8409657B2 (en) | 2005-12-14 | 2013-04-02 | The Jurical Foundation | Process for producing thick-film tape-shaped re-type (123) superconductor |
| JP2013162049A (ja) * | 2012-02-07 | 2013-08-19 | Japan Steel Works Ltd:The | 超電導多層構造薄膜 |
-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002089186A patent/JP2003034527A/ja not_active Withdrawn
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4709005B2 (ja) * | 2003-05-07 | 2011-06-22 | 財団法人国際超電導産業技術研究センター | 希土類系酸化物超電導体及びその製造方法 |
| WO2004100182A1 (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-18 | International Superconductivity Technology Center, The Juridical Foundation | 希土類系酸化物超電導体及びその製造方法 |
| US7473670B2 (en) | 2003-05-07 | 2009-01-06 | International Superconductivity Technology Center | Process for producing rare earth oxide superconductor |
| US8153281B2 (en) * | 2003-06-23 | 2012-04-10 | Superpower, Inc. | Metalorganic chemical vapor deposition (MOCVD) process and apparatus to produce multi-layer high-temperature superconducting (HTS) coated tape |
| WO2005007576A1 (en) * | 2003-07-18 | 2005-01-27 | Korea Polytechnic University | Method for manufacturing metal organic deposition precursor solution using superconduction oxide and film superconductor |
| JP2007530398A (ja) * | 2003-07-18 | 2007-11-01 | コリア インスティテュート オブ マシネリー アンド マテリアルズ | 超伝導酸化物を用いる有機金属蒸着用の前駆溶液の製造方法及び有機金属蒸着法による薄膜型超伝導体の製造方法 |
| US7625843B2 (en) * | 2003-07-18 | 2009-12-01 | Korea Institute Of Machinery & Materials | Method for manufacturing a metal organic deposition precursor solution using super-conduction oxide and film superconductor |
| KR100665587B1 (ko) | 2005-05-12 | 2007-01-09 | 학교법인 한국산업기술대학 | 유기금속전구용액 제조방법 및 이를 이용하여유기금속증착법에 의한 박막형 산화물 초전도체 제조방법 |
| US8409657B2 (en) | 2005-12-14 | 2013-04-02 | The Jurical Foundation | Process for producing thick-film tape-shaped re-type (123) superconductor |
| WO2008023454A1 (fr) | 2006-08-23 | 2008-02-28 | International Superconductivity Technology Center, The Juridical Foundation | PROCÉDÉ DE FABRICATION DE SUPRACONDUCTEUR À BASE DE Re (123) SOUS FORME DE RUBAN |
| KR100851620B1 (ko) | 2006-11-14 | 2008-08-12 | 학교법인 한국산업기술대학 | 유기금속증착법에 의한 박막형 산화물 초전도체 제조방법 |
| KR100807639B1 (ko) | 2006-12-06 | 2008-02-28 | 한국기계연구원 | 연속 코팅 및 하소 공정을 이용한 초전도 선재 제조방법 |
| EP2234121A4 (en) * | 2008-01-08 | 2012-08-22 | Int Superconductivity Tech | RE-BASED OXIDE SUPERCONDUCTING BAR MATERIAL AND METHOD FOR MANUFACTURING OXIDE SUPERCONDUCTING BAR MATERIAL BASED ON RE |
| US8326387B2 (en) | 2008-01-08 | 2012-12-04 | International Superconductivity Technology Center, The Juridical Foundation | Re-type oxide superconducting wire and process for producing the same |
| WO2009087720A1 (ja) | 2008-01-08 | 2009-07-16 | International Superconductivity Technology Center, The Juridical Foundation | Re系酸化物超電導線材及びその製造方法 |
| JP2010123516A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Fujikura Ltd | 酸化物超電導導体用基材の製造方法と酸化物超電導導体の製造方法及び酸化物超電導導体用キャップ層の形成装置 |
| JP2013162049A (ja) * | 2012-02-07 | 2013-08-19 | Japan Steel Works Ltd:The | 超電導多層構造薄膜 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4713012B2 (ja) | テープ状酸化物超電導体 | |
| CN101911218B (zh) | Re系氧化物超导线材及其制造方法 | |
| CN101506100B (zh) | 带状Re系(123)超导体的制造方法 | |
| JP5244337B2 (ja) | テープ状酸化物超電導体 | |
| US20110105336A1 (en) | Rare earth element oxide superconductive wire material and method of producing the same | |
| US8409657B2 (en) | Process for producing thick-film tape-shaped re-type (123) superconductor | |
| JP6835203B2 (ja) | 酸化物超電導薄膜材料、酸化物超電導薄膜線材および酸化物超電導薄膜の製造方法 | |
| JP2007165153A6 (ja) | 厚膜テープ状re系(123)超電導体の製造方法。 | |
| JP2003034527A (ja) | 厚膜テープ状酸化物超電導体及びその製造方法 | |
| JP2003300726A (ja) | テープ状酸化物超電導体及びその製造方法 | |
| JP4422959B2 (ja) | Y系テープ状酸化物超電導体の製造方法 | |
| JP2013235766A (ja) | 酸化物超電導薄膜とその形成方法 | |
| US7985712B2 (en) | Rare earth oxide superconductor and process for producing the same | |
| JP5562615B2 (ja) | 希土類系酸化物超電導線材の製造方法 | |
| JP4709005B2 (ja) | 希土類系酸化物超電導体及びその製造方法 | |
| JP5415824B2 (ja) | 被覆された導体のための、形状を変化させた基板の製造方法及び上記基板を使用する被覆された導体 | |
| JP5503252B2 (ja) | 希土類系酸化物超電導線材 | |
| JP5380250B2 (ja) | 希土類系酸化物超電導線材及びその製造方法 | |
| JP2011201712A (ja) | 配向酸化物膜の製造方法および配向酸化物膜、酸化物超電導体 | |
| JP5591900B2 (ja) | 厚膜テープ状re系(123)超電導体の製造方法 | |
| WO2002093590A1 (fr) | Supraconducteur oxyde sous forme de ruban et son mode de fabrication | |
| JP2010238633A (ja) | 希土類系厚膜酸化物超電導線材の製造方法 | |
| JP2000086239A (ja) | 酸化物系超電導材料とその製法およびそれを用いた装置 | |
| JP2013109916A (ja) | 酸化物超電導線材とその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |