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JP2003012873A - フィルム用ポリプロピレン系組成物およびそのフィルム - Google Patents

フィルム用ポリプロピレン系組成物およびそのフィルム

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JP2003012873A
JP2003012873A JP2001194567A JP2001194567A JP2003012873A JP 2003012873 A JP2003012873 A JP 2003012873A JP 2001194567 A JP2001194567 A JP 2001194567A JP 2001194567 A JP2001194567 A JP 2001194567A JP 2003012873 A JP2003012873 A JP 2003012873A
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film
polypropylene
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polyethylene
propylene
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Shigeki Kidai
茂樹 木代
Takanori Kume
孝典 久米
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムにした場合、透明性が優れ、透明性
の製膜条件依存性が少なく、製膜時の滑りが良好なフィ
ルム用ポリプロピレン系組成物およびその樹脂組成物を
用いて得られるポリプロピレン系フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン(A)93〜99.89重
量%、密度が0.940g/cm3以上で、メルトフロ
ーレートが5〜30g/10分以上であるポリエチレン
(B)0.01〜2重量%、密度が0.910〜0.93
5g/cm3で、メルトフローレートが3〜20g/1
0分である高圧法低密度ポリエチレン(C)0.1〜5重
量%を含むフィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物およ
びその樹脂組成物を用いて得られるポリプロピレン系フ
ィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム用ポリプ
ロピレン系樹脂組成物およびその系樹脂組成物を用いて
得られるポリプロピレン系フィルムに関するものであ
り、さらに詳しくは、フィルムにした場合、透明性が優
れ、透明性の製膜条件依存性が少なく、製膜時の滑りが
良好なフィルム用ポリプロピレン系組成物およびその樹
脂組成物を用いて得られるポリプロピレン系フィルムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系フィルムは光学的性
質、機械的性質および耐熱性が優れていることから包装
分野で広く使用されている。例えば、特開平6−168
84号公報には、メルトフローレート3.0g/10分
以上、分子量分布5.0未満の結晶性プロピレン重合体
100重量部とメルトフローレート0.5〜300g/
10分、密度0.910g/cm3以上で、結晶化温度
が85℃以上であって前記結晶性ポリプロピレン重合体
の結晶化温度よりも1℃以上高い結晶性エチレン重合体
0.01重量部以上、4.0重量部未満からなり、透明
性が良好で、かつ透明性の製膜条件依存性やフィルムの
厚み依存性の小さいポリプロピレン組成物、および、そ
のポリプロピレン組成物を溶融押出してなるポリプロピ
レンフィルムが記載されている。
【0003】しかし、上記公報に記載のポリプロピレン
組成物を用いて得られたフィルムは表面が平滑でフィル
ム同士の摩擦が大きくなるために製膜時の滑りが悪く、
巻きにしわが入る等の問題を起こすことがあり、製膜時
の滑りの改良が望まれている。また、近年では、大型加
工機が導入され、製膜速度が向上しているため、フィル
ムの製膜時の条件、特に冷却条件に関わらず、透明性が
良好なフィルムが得られるように、さらなる透明性の製
膜条件依存性の改良も望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フィ
ルムにした場合、透明性が優れ、透明性の製膜条件依存
性が少なく、製膜時の滑りが良好なフィルム用ポリプロ
ピレン系組成物およびその樹脂組成物を用いて得られる
ポリプロピレン系フィルムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる実
状に鑑み、鋭意検討の結果、重量割合が特定の範囲であ
るポリプロピレンと、密度が特定の範囲で、メルトフロ
ーレートが特定の範囲で、重量割合が特定の範囲である
ポリエチレンと、密度が特定の範囲で、メルトフローレ
ートが特定の範囲で、重量割合が特定の範囲である高圧
法低密度ポリエチレンを含むフィルム用ポリプロピレン
系樹脂組成物およびその樹脂組成物を用いて得られるポ
リプロピレン系フィルムが上記の課題を解決できること
を見出し、本発明の完成に至った。
【0006】すなわち、本発明は、ポリプロピレン(A)
93〜99.89重量%、密度が0.940g/cm3
以上で、メルトフローレートが5〜30g/10分以上
であるポリエチレン(B)0.01〜2重量%、密度が
0.910〜0.935g/cm3で、メルトフローレ
ートが3〜20g/10分である高圧法低密度ポリエチ
レン(C)0.1〜5重量%を含むフィルム用ポリプロピ
レン系樹脂組成物およびその樹脂組成物を用いて得られ
るポリプロピレン系フィルムに係るものである。(尚、
ポリプロピレン(A)とポリエチレン(B)と高圧法低密度
ポリエチレン(C)を含むフィルム用ポリプロピレン系樹
脂組成物の全重量を100重量%とする。)以下、本発
明について詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるポリプロピレ
ン(A)とは、プロピレン単独重合体またはプロピレン系
ランダム共重合体である。好ましくは、透明性の観点か
ら、プロピレン系ランダム共重合体である。
【0008】プロピレン系ランダム共重合体とは、プロ
ピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−α−
オレフィンランダム共重合体およびプロピレン−エチレ
ン−α−オレフィンランダム共重合体から選ばれるラン
ダム共重合体である。プロピレン系ランダム共重合体の
コモノマーであるエチレンおよび/またはα−オレフィ
ンの含有量は、通常は0.1〜20モル%であり、好ま
しくは、滑り性の観点から、0.1モル%以上15モル
%未満である。
【0009】プロピレン−エチレンランダム共重合体と
は、プロピレンとエチレンを共重合して得られるランダ
ム共重合体であり、プロピレン連鎖にエチレンがランダ
ムに結合したものである。
【0010】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体とは、プロピレンと少なくとも1種のα−オレフィ
ンを共重合して得られるランダム共重合体であり、プロ
ピレン連鎖に少なくとも1種のα−オレフィンがランダ
ムに結合したものである。
【0011】プロピレン−エチレン−α−オレフィンラ
ンダム共重合体とは、プロピレンとエチレンと少なくと
も1種のα−オレフィンを共重合して得られるランダム
共重合体であり、プロピレン連鎖にエチレンと少なくと
も1種のα−オレフィンがランダムに結合したものであ
る。
【0012】本発明で用いられるα−オレフィンは、炭
素原子数4〜12個からなるα−オレフィンであり、例
えば、1−ブテン、2−メチル−1−プロペン、1−ペ
ンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブ
テン、1−ヘキセン、2−エチル−1−ブテン、2,3
−ジメチル−1−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、
3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、3,3−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、メ
チル−1−ヘキセン、ジメチル−1−ペンテン、エチル
−1−ペンテン、トリメチル−1−ブテン、メチルエチ
ル−1−ブテン、1−オクテン、メチル−1−ペンテ
ン、エチル−1−ヘキセン、ジメチル−1−ヘキセン、
プロピル−1−ヘプテン、メチルエチル−1−ヘプテ
ン、トリメチル−1−ペンテン、プロピル−1−ペンテ
ン、ジエチル−1−ブテン、1−ノネン、1−デセン、
1−ウンデセン、1−ドデセン等が挙げられる。好まし
くは、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−
オクテンであり、さらに好ましくは、1−ブテン、1−
ヘキセンである。また、これらのα−オレフィンは単独
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0013】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体としては、例えば、プロピレン−1−ブテンランダ
ム共重合体、プロピレン−1−ペンテンランダム共重合
体、プロピレン−1−ヘキセンランダム共重合体等が挙
げられ、好ましくはプロピレン−1−ブテンランダム共
重合体、プロピレン−1−ヘキセンランダム共重合体で
ある。
【0014】プロピレン−エチレン−α−オレフィンラ
ンダム共重合体としては、例えば、プロピレン−エチレ
ン−1−ブテンランダム共重合体、プロピレン−エチレ
ン−1−ペンテンランダム共重合体、プロピレン−エチ
レン−1−ヘキセンランダム共重合体等が挙げられ、好
ましくはプロピレン−エチレン−1−ブテンランダム共
重合体、プロピレン−エチレン−1−ヘキセンランダム
共重合体である。
【0015】本発明で用いられるポリプロピレン(A)の
メルトフローレートは、加工性または透明性の観点か
ら、好ましくは2〜20g/10分であり、より好まし
くは5〜15g/10分である。
【0016】本発明で用いられるポリプロピレン(A)
の分子量分布は、透明性の観点から、好ましくは2以上
5未満である。
【0017】ポリプロピレン(A)の製造方法は、特に限
定されるものではなく、一般に公知の重合触媒と公知の
重合方法を用いる製造方法が挙げられる。公知の重合触
媒としては、例えば、公知のプロピレンの立体規則性重
合用触媒が挙げられる。
【0018】プロピレンの立体規則性重合用触媒として
は、例えば、マグネシウム化合物にTi化合物を複合化
させた固体触媒成分等からなるTi−Mg系触媒、この
マグネシウム化合物にTi化合物を複合化させた固体触
媒成分に有機アルミニウム化合物および必要に応じて電
子供与性化合物等の第3成分を組み合わせた触媒等が挙
げられる。好ましくは、例えば、特開昭61−2186
06号公報、特開昭61−287904号公報、特開平
7−216017号公報等に記載されたマグネシウム、
チタンおよびハロゲンを必須成分とする固体触媒成分、
有機アルミニウム化合物および電子供与性化合物からな
る触媒である。
【0019】ポリプロピレン(A)の重合方法としては、
特に限定されるものではなく、不活性溶媒の存在下で行
われる溶媒重合法、液状のモノマーの存在下で行われる
塊状重合法、実質上液状の媒体の不存在下で行われる気
相重合法等が挙げられ、好ましくは気相重合法である。
また、1段の重合方法や2段以上の多段重合の方法が挙
げられ、好ましくは、多段重合の方法である。
【0020】本発明で用いられるポリエチレン(B)と
は、エチレン単独重合体またはエチレン−α−オレフィ
ン共重合体である。エチレン−α−オレフィン共重合体
に用いられるα−オレフィンとしては、プロピレンおよ
び前述のポリプロピレン(A)として用いられるプロピ
レン系ランダム共重合体で用いられる炭素原子数4〜1
2個からなるα−オレフィンと同様のものが用いられ
る。
【0021】エチレン−α−オレフィン共重合体として
は、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン
−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合
体、エチレン−1−オクテン共重合体等が挙げられ、好
ましくは、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体
である。エチレン−α−オレフィン共重合体のα−オレ
フィン含有量は、通常、0.1〜10モル%であり、好
ましくは0.1〜5モル%である。
【0022】本発明で用いられるポリエチレン(B)の密
度は0.940g/cm3以上であり、通常は0.97
0g/cm3以下である。好ましくは0.950g/c
3以上であり、密度が0.950g/cm3以上である
ポリエチレンは、通常、高密度ポリエチレンと呼ばれて
いる。密度が0.940g/cm3未満の場合、透明性
の製膜条件依存性が大きくなることがある。
【0023】本発明で用いられるポリエチレン(B)のメ
ルトフローレートは5〜30g/10分であり、好まし
くは10〜25g/分である。メルトフローレートが5
g/10分未満の場合、透明性が悪化することがあり、
30g/10分を超えた場合、透明性の製膜条件依存性
が大きくなることがある。
【0024】ポリエチレン(B)の製造方法は、特に限定
されるものではなく、一般に公知の重合触媒と公知の重
合方法を用いる製造方法が挙げられる。公知の重合触媒
としては、例えば、チーグラー・ナッタ系触媒やメタロ
セン系触媒等が挙げられ、公知の重合方法としては、例
えば、溶液重合法、スラリー重合法、高圧イオン重合
法、気相重合法等が挙げられる。
【0025】本発明で用いられる高圧法低密度ポリエチ
レン(C)の密度は0.910〜0.935g/cm3
あり、好ましくは0.910〜0.930g/cm3
ある。密度が0.910g/cm3未満の場合、製膜時
の滑りが劣ることがあり、0.935g/cm3を超え
た場合、透明性が悪くなることがある。
【0026】本発明で用いられる高圧法低密度ポリエチ
レン(C)のメルトフローレートは3〜20g/10分で
あり、好ましくは3〜15g/10分である。メルトフ
ローレートが3g/10分未満の場合、透明性が悪くな
ることがあり、20g/10分を超えた場合、製膜時の
滑りが劣ることがある。
【0027】本発明で用いられる高圧法低密度ポリエチ
レン(C)の製造方法としては、高圧法であり、その他
は特に制限されるものではない。高圧法低密度ポリエチ
レン(C)の製造方法である高圧法としては、例えば、
槽型反応器または管型反応器を用いて、ラジカル発生剤
の存在下、重合圧力140〜300MPa、重合温度2
00〜300℃の条件下でエチレンを重合する方法が挙
げられる。メルトフローレートを調節する方法として
は、例えば、分子量調節剤として水素やメタン、エタン
などの炭化水素を用いる方法等が挙げられる。
【0028】本発明のフィルム用ポリプロピレン系樹脂
組成物におけるポリプロピレン(A)、ポリエチレン(B)
および高圧法低密度ポリエチレン(C)の重量割合は、ポ
リロピレン(A)が93〜99.89重量%であり、ポ
リエチレン(B)が0.01〜2重量%であり、高圧法低
密度ポリエチレン(C)が0.1〜5重量%であり、好ま
しくはポリプロピレン(A)が97〜99.8重量%で
あり、ポリエチレン(B)が0.01〜1重量%であり、
高圧法低密度ポリエチレン(C)が0.1〜3重量%であ
る。(尚、ポリプロピレン(A)とポリエチレン(B)と高
圧法低密度ポリエチレン(C)を含むフィルム用ポリプロ
ピレン系樹脂組成物の全重量を100重量%とする。)
【0029】ポリエチレン(B)が0.01重量%未満の
場合、透明性の製膜条件依存性が大きくなることがあ
り、2重量%を超えた場合、透明性が悪化することがあ
る。高圧法低密度ポリエチレン(C)が0.1重量%未満
の場合、製膜時の滑りが劣ることがあり、5重量%を超
えた場合、透明性が悪化することがある。
【0030】本発明のフィルム用ポリプロピレン系樹脂
組成物の製造におけるポリプロピレン(A)とポリエチ
レン(B)と高圧法低密度ポリエチレン(C)をブレン
ドする方法としては、例えば、ポリプロピレン(A)と
ポリエチレン(B)と高圧法低密度ポリエチレン(C)
を溶融ブレンドする方法、ポリプロピレン(A)、ポリ
エチレン(B)および高圧法低密度ポリエチレン(C)
のそれぞれのペレットを製膜時にペレットブレンドする
方法等が挙げられる。
【0031】また、本発明のフィルム用ポリプロピレン
系樹脂組成物の製造における混練方法としては、公知の
混練機を使用する方法が挙げられ、例えば、単軸混練押
出機、多軸混練押出機やバンバリーミキサーを使用する
方法等が挙げられる。
【0032】本発明のフィルム用ポリプロピレン系樹脂
組成物には、本発明の目的及び効果を損なわない範囲
で、その他の添加剤やその他の樹脂を添加しても良い。
添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
帯電防止剤、滑剤、造核剤、粘着剤、防曇剤、アンチブ
ロッキング剤等が挙げられる。その他の樹脂としては、
本発明で用いられるポリエチレン(B)および高圧法低
密度ポリエチレン(C)以外のオレフィン系樹脂、エチ
レンとα−オレフィンの共重合体であるエラストマー等
が挙げられ、これらは不均一系触媒で製造されたもので
あっても、均一系触媒(例えば、メタロセン触媒等)で
製造されたものであっても良い。さらに、スチレン−ブ
タジエン−スチレン共重合体やスチレン−イソプレン−
スチレン共重合体を水添したスチレン系共重合体ゴムや
その他のエラストマーが挙げられる。
【0033】本発明のポリプロピレン系フィルムは、本
発明のフィルム用ポリプロピレンを用いて得られるポリ
プロピレン系フィルムであり、単層フィルムでもあって
もよく、本発明のポリプロピレン系フィルムからなる層
を少なくとも1層含む多層フィルムであってもよい。ま
た、未延伸フィルムであってもよく、本発明のポリプロ
ピレン系フィルムを延伸した延伸フィルムであってもよ
く、好ましくは、未延伸フィルムである。
【0034】本発明のポリプロピレン系フィルムの製造
方法としては、特に制限されるものではなく、例えば、
通常用いられるインフレーション法、Tダイ法、カレン
ダー法等を用いて単独で製膜する方法や多層フィルムの
少なくとも1層として製膜する方法が挙げられる。多層
フィルムの製造方法としては、例えば、共押し出し加工
法、押出ラミネート法、熱ラミネート法、ドライラミネ
ート法等が挙げられる。
【0035】本発明のポリプロピレン系フィルムの延伸
方法としては、特に制限されるものではなく、例えば、
ロール延伸法、テンター延伸法、チューブラー延伸法等
を用いて一軸または二軸に延伸する方法が挙げられる。
【0036】本発明のポリプロピレン系フィルムの用途
としては、特に制限されるものではなく、包装用途等が
挙げられ、例えば、食品、繊維、雑貨等の包装用途が挙
げられる。
【0037】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。実施例および比較例に用いたポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン系樹脂組成物お
よびポリプロピレン系フィルムの物性は以下の方法に従
って測定した。
【0038】(1)メルトフローレート(MFR、単
位:g/10分) ポリプロピレンのメルトフローレートはJIS K72
10に従って、温度230℃、荷重21.18Nで測定
した。ポリエチレンのメルトフローレートはJIS K
6730に従って測定した。
【0039】(2)ポリプロピレンのエチレン含量(単
位:モル%) エチレン含量はIRスペクトル測定を行い、高分子ハン
ドブック(1995年、紀伊国屋書店発行)の616ペ
ージに記載されている(i)ランダム共重合体に関する
方法に従って求めた。
【0040】(3)密度(単位:g/cm3) ポリエチレンの密度はJIS K7112に従って測定
した。 (6)ヘイズ(単位:%) JIS K7105に従って測定した。
【0041】(7)静止摩擦係数(単位:μs)および動
摩擦係数(単位:μk) 製膜時の滑りの評価として、製膜直後(製膜後30分以
内)のフィルムを用い、また、製品であるフィルムの滑
りの評価として、製膜後、エアーオーブン中35℃で2
4時間処理(エージング)したフィルムを用いて、次の
方法に従って測定した。室温 23℃、湿度 50%の
下、MD100mm×75mmのフィルムサンプル2枚
の測定面同士を重ね合わせて、設置面積63.5mm×
63.5mmで重量200gの重りを用いてトーレ・ス
リップ・テスター F110型で移動速度15cm/分
で測定した。
【0042】比較例1 住友ノーブレンRW150XG(エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン含量:3.2モル%)100重量部
にステアリン酸カルシウム0.05重量部、イルガノッ
クス1010(チバ・スペシャリティーケミカルズ社
製)0.10重量部、イルガノックスB220(チバ・
スペシャリティーケミカルズ社製)0.10重量部、エ
ルカ酸アミド0.065重量部、サイリシア550(富
士シリシア化学社製)0.10重量部、京葉ポリエチレ
ンG1900(高密度ポリエチレン、メルトフローレー
ト:15.0g/10分、密度:0.956g/c
3)0.10重量部をあらかじめ混合し、溶融混連し
てペレットを得た。得られたペレットを幅400mmの
コートハンガー式Tダイを備えたφ50mm押出機を用
いて、樹脂温度250℃、吐出量12Kg/hrで押出
し、チルロール温度40℃、ライン速度20m/mi
n、エアーチャンバー冷却方式で冷却し厚み30μmの
フィルムを作成した。得られた組成物における各成分の
重量割合を表1に示し、得られたフィルムの物性を表2
に示した。
【0043】実施例1 比較例1で得られたペレット99.5重量%とスミカセ
ンL705(高圧法低密度ポリエチレン、密度:0.9
19g/cm3、MFR:6.1g/10分)0.5重
量%をドライブレンドして得られた樹脂組成物から比較
例1と同様にしてフィルムを得た。得られた組成物にお
ける各成分の重量割合を表1に示し、得られたフィルム
の物性を表2に示した。
【0044】実施例2 実施例1において、比較例1で得られたペレットの重量
割合を99.0重量%に、スミカセンL705の重量割
合を1.0重量%に変更した以外は、実施例1と同様に
実施した。得られた組成物における各成分の重量割合を
表1に示し、得られたフィルムの物性を表2に示した。
【0045】実施例3 実施例2において、スミカセンL705をスミカセンL
708(高圧法低密度ポリエチレン、密度:0.919
g/cm3、MFR:9.2g/10分)に変更した以
外は、実施例2と同様に実施した。得られた組成物にお
ける各成分の重量割合を表1に示し、得られたフィルム
の物性を表2に示した。
【0046】実施例4 実施例3において用いた比較例1で得られたペレットの
重量割合を98.0重量%に、スミカセンL708の重
量割合を2.0重量%に変更した以外は、実施例3と同
様に実施した。得られた組成物における各成分の重量割
合を表1に示し、得られたフィルムの物性を表2に示し
た。
【0047】実施例5 実施例2において、スミカセンL705をスミカセンF
411−0(高圧法低密度ポリエチレン、密度:0.9
25g/cm3、MFR:4.8g/10分)に変更し
た以外は、実施例2と同様に実施した。得られた組成物
における各成分の重量割合を表1に示し、得られたフィ
ルムの物性を表2に示した。
【0048】実施例6 実施例2において用いた比較例1で得られたペレットに
混合した京葉ポリエチレンG1900の混合量を1.0
重量部に変更した以外は、実施例2と同様に実施した。
得られた組成物における各成分の重量割合を表1に示
し、得られたフィルムの物性を表2に示した。
【0049】実施例7 実施例6において、チルロール温度を70℃に変更した
以外は、実施例6と同様に実施した。得られた組成物に
おける各成分の重量割合を表1に示し、得られたフィル
ムの物性を表2に示した。
【0050】比較例2 実施例2において、スミカセンL705をスミカセンF
200−0(高圧法低密度ポリエチレン、密度:0.9
23g/cm3、MFR:2.0g/10分)に変更し
た以外は、実施例2と同様に実施した。得られた組成物
における各成分の重量割合を表1に示し、得られたフィ
ルムの物性を表2に示した。
【0051】比較例3 実施例2において、スミカセンL705をスミカセン−
L GA701(線状低密度ポリエチレン、密度:0.
920g/cm3、MFR:8.0g/10分)に変更
した以外は、実施例2と同様に実施した。得られた組成
物における各成分の重量割合を表1に示し、得られたフ
ィルムの物性を表2に示した。
【0052】比較例4 実施例6において京葉ポリエチレン社製G1900を添
加しなかった以外は、実施例1と同様に実施した。得ら
れた組成物における各成分の重量割合を表1に示し、得
られたフィルムの物性を表2に示した。
【0053】比較例5 実施例7において京葉ポリエチレン社製G1900を添
加しなかった以外は、実施例7と同様に実施した。得ら
れた組成物における各成分の重量割合を表1に示し、得
られたフィルムの物性を表2に示した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】本発明の要件を満足する実施例1〜6は、
透明性が優れ、製膜時の滑りが良好なフィルム用ポリプ
ロピレン系組成物およびその樹脂組成物を用いて得られ
るポリプロピレン系フィルムであり、実施例7から透明
性の製膜条件依存性が少ないことが分かる。これに対し
て、本発明の要件である高圧法低密度ポリエチレン
(C)を用いなかった比較例1は製膜時の滑りが不充分
であり、本発明の要件である高圧法低密度ポリエチレン
(C)のメルトフローレートを満足しない比較例2は透
明性が不充分であり、本発明の要件であるポリエチレン
(B)を用いなかった比較例4は製膜時の滑りが不充分
であることが分かる。さらに、本発明の要件であるポリ
エチレン(B)を用いなかった比較例5から透明性の製
膜条件依存性が不充分であることが分かる。
【0057】
【発明の効果】以上、詳述したとおり、本発明により、
フィルムにした場合、透明性が優れ、透明性の製膜条件
依存性が少なく、製膜時の滑りが良好なフィルム用ポリ
プロピレン系組成物およびその樹脂組成物を用いて得ら
れるポリプロピレン系フィルムを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA15 AA17 AA18 AA20 AA82 AA88 AF27 AF30 AH04 4J002 BB022 BB032 BB033 BB042 BB111 BB141 BB151 BB152 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン(A)93〜99.89重量
    %、密度が0.940g/cm3以上で、メルトフロー
    レートが5〜30g/10分以上であるポリエチレン
    (B)0.01〜2重量%、密度が0.910〜0.93
    5g/cm3で、メルトフローレートが3〜20g/1
    0分である高圧法低密度ポリエチレン(C)0.1〜5重
    量%を含むことを特徴とするフィルム用ポリプロピレン
    系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフィルム用ポリプロピレン
    系樹脂組成物を用いて得られることを特徴とするポリプ
    ロピレン系フィルム。
  3. 【請求項3】ポリプロピレン系フィルムが未延伸ポリプ
    ロピレン系フィルムであることを特徴とする請求項2記
    載のポリプロピレン系フィルム。
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