JP2003061970A - トロッカー外套管 - Google Patents
トロッカー外套管Info
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- Surgical Instruments (AREA)
- Endoscopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な短時間の手術から長時間の複雑で難しい
手術まで、様々な手術に使用できるトロッカー外套管を
提供することにある。 【解決手段】体壁を貫通して体腔内に観察装置や処置用
器具を案内する挿入部2と、この挿入部2に着脱及びス
ライド可能に設けられ、前記挿入部2より大きな外径を
有するスリーブ20とからなるトロッカー外套管1にお
いて、前記挿入部2の外周面に、外側に突出する複数の
凸部としてのフランジ部30を設け、さらに、前記スリ
ーブ20に、該スリーブ20と前記挿入部2の間の気密
を確保するシール手段及び前記スリーブ20を前記挿入
部2にロックするロック機構部22を設けたことを特徴
とする。
手術まで、様々な手術に使用できるトロッカー外套管を
提供することにある。 【解決手段】体壁を貫通して体腔内に観察装置や処置用
器具を案内する挿入部2と、この挿入部2に着脱及びス
ライド可能に設けられ、前記挿入部2より大きな外径を
有するスリーブ20とからなるトロッカー外套管1にお
いて、前記挿入部2の外周面に、外側に突出する複数の
凸部としてのフランジ部30を設け、さらに、前記スリ
ーブ20に、該スリーブ20と前記挿入部2の間の気密
を確保するシール手段及び前記スリーブ20を前記挿入
部2にロックするロック機構部22を設けたことを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、患者の体壁を穿
刺・貫通して体腔内に挿入し、病変部の観察を行うため
の内視鏡や病変部の治療を行うための処置具などを体腔
内に挿入するための案内管として使用するトロッカー外
套管に関する。
刺・貫通して体腔内に挿入し、病変部の観察を行うため
の内視鏡や病変部の治療を行うための処置具などを体腔
内に挿入するための案内管として使用するトロッカー外
套管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内視鏡や処置具などを患者の体壁
を介して体腔内に案内するためのガイドとしてのトロッ
カーは、一般に外套管と内針とから構成されている。外
套管に内針を挿入固定して組み付けた状態で内針先端の
鋭利な刃部で体壁を切り裂きながら押し開くようにして
穿刺するか、または、予めメスなどで体壁を切開した後
に切開部を通して外套管及び内針を挿入するなどの方法
によって体腔内に進入させる。
を介して体腔内に案内するためのガイドとしてのトロッ
カーは、一般に外套管と内針とから構成されている。外
套管に内針を挿入固定して組み付けた状態で内針先端の
鋭利な刃部で体壁を切り裂きながら押し開くようにして
穿刺するか、または、予めメスなどで体壁を切開した後
に切開部を通して外套管及び内針を挿入するなどの方法
によって体腔内に進入させる。
【0003】外套管及び内針を体腔内に挿入した後、内
針を外套管から抜き取り、外套管の内部に内視鏡や処置
具などの挿入経路を確保するものである。
針を外套管から抜き取り、外套管の内部に内視鏡や処置
具などの挿入経路を確保するものである。
【0004】この際、体腔内での観察や処置を安全・確
実に行うために、予め体腔内に気腹ガスを充満させて体
腔を拡張している。そして、体腔内に穿刺・挿入したト
ロッカー外套管を通して体腔内から気腹ガスが漏れ出な
いように気密を維持するために、外套管にはシール手段
が設けられており、外套管から内針を抜去した時にシー
ル手段が自動的に閉じるようになっている。
実に行うために、予め体腔内に気腹ガスを充満させて体
腔を拡張している。そして、体腔内に穿刺・挿入したト
ロッカー外套管を通して体腔内から気腹ガスが漏れ出な
いように気密を維持するために、外套管にはシール手段
が設けられており、外套管から内針を抜去した時にシー
ル手段が自動的に閉じるようになっている。
【0005】ここで、観察や手術操作の最中に外套管に
力が加わると、外套管の挿入部と体壁に開けた穴の隙間
から気腹ガスが漏れ出たり、外套管が体壁から抜けてし
まうという不具合がある。
力が加わると、外套管の挿入部と体壁に開けた穴の隙間
から気腹ガスが漏れ出たり、外套管が体壁から抜けてし
まうという不具合がある。
【0006】そこで、例えば、特願平2001−065
546号に開示されているように、外套管の挿入部に先
細りの円錐型のスリーブを固定し、穴近傍の体壁とこの
スリーブを糸で結んで絞め上げ、外套管と体壁にあけた
穴の隙間に円錐型のスリーブを押し込んで隙間を塞ぎ、
気密を確保する手段がとられていた。
546号に開示されているように、外套管の挿入部に先
細りの円錐型のスリーブを固定し、穴近傍の体壁とこの
スリーブを糸で結んで絞め上げ、外套管と体壁にあけた
穴の隙間に円錐型のスリーブを押し込んで隙間を塞ぎ、
気密を確保する手段がとられていた。
【0007】但し、予め、観察や手術操作の最中に、外
套管に力が加わらないことが分かっている場合、例え
ば、手術が短時間で終了する場合や、その外套管に処置
具を出し入れする回数が少ない場合、外套管の中に径の
細い処置具しか使わない場合などでは、前述した円錐型
のスリーブを必要としないケースが多い。また、美容上
特に皮膚に大きな傷跡を残したくない場合なども円錐型
のスリーブを使わないことが望まれる。
套管に力が加わらないことが分かっている場合、例え
ば、手術が短時間で終了する場合や、その外套管に処置
具を出し入れする回数が少ない場合、外套管の中に径の
細い処置具しか使わない場合などでは、前述した円錐型
のスリーブを必要としないケースが多い。また、美容上
特に皮膚に大きな傷跡を残したくない場合なども円錐型
のスリーブを使わないことが望まれる。
【0008】このような場合は、例えば、特開平10−
75958号公報に開示されているように、円錐型のス
リーブを用いないで皮膚にトロッカーの挿入部を固定す
るために、外套部の挿入部の外周にほぼ従来の外套管の
挿入部の外径とほぼ同じ最大外径を有する多数の段部を
設けたものがある。
75958号公報に開示されているように、円錐型のス
リーブを用いないで皮膚にトロッカーの挿入部を固定す
るために、外套部の挿入部の外周にほぼ従来の外套管の
挿入部の外径とほぼ同じ最大外径を有する多数の段部を
設けたものがある。
【0009】ところで、一般的に医療機器に望まれる仕
様として、出来るだけコストパフォーマンスが高くより
経済的な機器が望まれる。このため、例えば、繰り返し
使用出来る機器や、同じ機器を用いて様々な使い方が出
来る多機能的な機器が望まれている。
様として、出来るだけコストパフォーマンスが高くより
経済的な機器が望まれる。このため、例えば、繰り返し
使用出来る機器や、同じ機器を用いて様々な使い方が出
来る多機能的な機器が望まれている。
【0010】前述の特願平2001−065546号の
外套管は、挿入部に円錐型のスリーブを選択的に着脱出
来るようにしているものの、円錐型のスリーブを組み付
けると皮膚の傷跡が大きくなることになり、また、円錐
型のスリーブを併用するために、手術のコストも高くな
る。一方、円錐型のスリーブを用いないと、外套管の皮
膚への固定が不安定で、手術の進行を妨げる虞があると
いうデメリットを含んでいる。
外套管は、挿入部に円錐型のスリーブを選択的に着脱出
来るようにしているものの、円錐型のスリーブを組み付
けると皮膚の傷跡が大きくなることになり、また、円錐
型のスリーブを併用するために、手術のコストも高くな
る。一方、円錐型のスリーブを用いないと、外套管の皮
膚への固定が不安定で、手術の進行を妨げる虞があると
いうデメリットを含んでいる。
【0011】また、特開平10−759585号公報の
外套管は円錐型のスリーブを用いずに、ある程度安定し
て皮膚に固定出来ることが期待されるものの、例えば、
手術が長時間に渡る場合や様々な器具を用い複雑な手術
操作を行なう必要があるような難しい手術の場合などで
は、皮膚への固定が少しずつ緩み、抜け易くなることが
あり、どうしても前述の円錐型のスリーブが必要となる
場合が出てくるため、様々な手術に使えるような汎用的
な機器とはなり得なかった。
外套管は円錐型のスリーブを用いずに、ある程度安定し
て皮膚に固定出来ることが期待されるものの、例えば、
手術が長時間に渡る場合や様々な器具を用い複雑な手術
操作を行なう必要があるような難しい手術の場合などで
は、皮膚への固定が少しずつ緩み、抜け易くなることが
あり、どうしても前述の円錐型のスリーブが必要となる
場合が出てくるため、様々な手術に使えるような汎用的
な機器とはなり得なかった。
【0012】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、簡単あるいは短時間
の手術から長時間に渡る複雑で難しい手術まで、様々な
手術に使える経済的なトロッカー外套管を提供すること
にある。
もので、その目的とするところは、簡単あるいは短時間
の手術から長時間に渡る複雑で難しい手術まで、様々な
手術に使える経済的なトロッカー外套管を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、体壁を貫通して体腔内に観察装置や処
置用器具を案内する挿入部と、この挿入部に着脱及びス
ライド可能に設けられ、前記挿入部より大きな外径を有
するスリーブとからなるトロッカー外套管において、前
記挿入部の外周面に、外側に突出する複数の凸部を設け
たことを特徴とする。
達成するために、体壁を貫通して体腔内に観察装置や処
置用器具を案内する挿入部と、この挿入部に着脱及びス
ライド可能に設けられ、前記挿入部より大きな外径を有
するスリーブとからなるトロッカー外套管において、前
記挿入部の外周面に、外側に突出する複数の凸部を設け
たことを特徴とする。
【0014】また、好ましくは、前記スリーブに、該ス
リーブと前記挿入部の間の気密を確保するシール手段及
び前記スリーブを前記挿入部にロックするロック手段を
設け、前記挿入部の軸方向に隣り合う凸部の間隔を、前
記シール手段及びロック手段の幅よりも小さくしたこと
を特徴とする。
リーブと前記挿入部の間の気密を確保するシール手段及
び前記スリーブを前記挿入部にロックするロック手段を
設け、前記挿入部の軸方向に隣り合う凸部の間隔を、前
記シール手段及びロック手段の幅よりも小さくしたこと
を特徴とする。
【0015】前記構成によれば、短時間の手術であった
り、傷跡を極力小さくするために、スリーブを使用しな
い場合でも、挿入部の外周面に設けた複数の凸部が体壁
と密着し、体腔内の気密を確保でき、また挿入部の抜け
も防止できる。
り、傷跡を極力小さくするために、スリーブを使用しな
い場合でも、挿入部の外周面に設けた複数の凸部が体壁
と密着し、体腔内の気密を確保でき、また挿入部の抜け
も防止できる。
【0016】また、長時間の手術であったり、処置具を
多数使用するために、挿入部にスリーブを装着した場
合、スリーブにはシール手段が設けられているため、挿
入部とスリーブの間の気密を確保できる。
多数使用するために、挿入部にスリーブを装着した場
合、スリーブにはシール手段が設けられているため、挿
入部とスリーブの間の気密を確保できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0018】図1〜図4は第1の実施形態を示し、図1
はトロッカー外套管の側面図、図2は同じく縦断側面
図、図3はスリーブの縦断側面図、図4(a)は挿入部
の側面図、(b)はA部を拡大した側面図である。
はトロッカー外套管の側面図、図2は同じく縦断側面
図、図3はスリーブの縦断側面図、図4(a)は挿入部
の側面図、(b)はA部を拡大した側面図である。
【0019】図1及び図2に示すように、トロッカー外
套管1(以下、単に外套管という)は細長い管状に形成
された挿入部2と、この挿入部2の手元側に設けられた
保持部3とからなる。また、外套管1に対して着脱自在
に組み付けられる内針4は先端側部分が細長い針部5と
して形成されている。内針4の手元側部分は保持部3の
一部に被嵌するキャップ状の内針本体部6が形成されて
いる。
套管1(以下、単に外套管という)は細長い管状に形成
された挿入部2と、この挿入部2の手元側に設けられた
保持部3とからなる。また、外套管1に対して着脱自在
に組み付けられる内針4は先端側部分が細長い針部5と
して形成されている。内針4の手元側部分は保持部3の
一部に被嵌するキャップ状の内針本体部6が形成されて
いる。
【0020】外套管1の挿入部2は両端が開口した管路
7を形成している。管路7の手元側は保持部3の内部に
形成される空間8と連通している。保持部3の手元端に
は前記空間8に連通する開口部9が形成されている。
7を形成している。管路7の手元側は保持部3の内部に
形成される空間8と連通している。保持部3の手元端に
は前記空間8に連通する開口部9が形成されている。
【0021】一方、内針4の針部5の先端には鋭利な刃
部10が形成されている。外套管1の管路7に内針4を
挿入すると、内針4が管路7から空間8内にわたり配置
され、保持部3の手元端に内針本体部6が係着して固定
される。この装着状態において、内針の刃部10が挿入
部2の先端開口部11よりも前方へ突き出す位置に位置
決めされる。このような関係状態になるべく、外套管1
と内針4とはその寸法が定められる。
部10が形成されている。外套管1の管路7に内針4を
挿入すると、内針4が管路7から空間8内にわたり配置
され、保持部3の手元端に内針本体部6が係着して固定
される。この装着状態において、内針の刃部10が挿入
部2の先端開口部11よりも前方へ突き出す位置に位置
決めされる。このような関係状態になるべく、外套管1
と内針4とはその寸法が定められる。
【0022】前記保持部3にはその内部に形成される空
間8に通じる気腹ガス注入口12が設けられている。保
持部3の内部には外套管1に器具を挿入していない時
に、その内孔(通路)を閉塞し、器具を挿入する時に、
その内孔を開く開閉可能なシール手段としてのフラップ
弁13が設けられている。フラップ弁13は、閉じた
時、外套管1の長軸に対して垂直となる位置にあり、開
いた時、図2に示すように、外套管1の長軸に対して略
平行となる位置まで移動可能である。
間8に通じる気腹ガス注入口12が設けられている。保
持部3の内部には外套管1に器具を挿入していない時
に、その内孔(通路)を閉塞し、器具を挿入する時に、
その内孔を開く開閉可能なシール手段としてのフラップ
弁13が設けられている。フラップ弁13は、閉じた
時、外套管1の長軸に対して垂直となる位置にあり、開
いた時、図2に示すように、外套管1の長軸に対して略
平行となる位置まで移動可能である。
【0023】このフラップ弁13は外套管1に処置具な
どを挿入していない時に、前記保持部3の空間8とこれ
に連通する開口部9との間を気密に遮断する手段となる
ものである。フラップ弁13は、外套管1の長軸と直交
する向きに延びる回転軸14を中心に旋回可能になって
いて、通常は回転軸14を取り囲むように設けられたコ
イル状の付勢ばね15によって外套管1の長軸に対して
垂直な閉塞位置に弾性的に付勢されている。前記フラッ
プ弁13は、保持部3に設けられた押しボタン16を保
持部3内に押し込むことによって回転操作して開けるこ
ともできる。
どを挿入していない時に、前記保持部3の空間8とこれ
に連通する開口部9との間を気密に遮断する手段となる
ものである。フラップ弁13は、外套管1の長軸と直交
する向きに延びる回転軸14を中心に旋回可能になって
いて、通常は回転軸14を取り囲むように設けられたコ
イル状の付勢ばね15によって外套管1の長軸に対して
垂直な閉塞位置に弾性的に付勢されている。前記フラッ
プ弁13は、保持部3に設けられた押しボタン16を保
持部3内に押し込むことによって回転操作して開けるこ
ともできる。
【0024】前記保持部3の手元側端の開口部9内には
弾性材料からなる略筒状のシール部材17が設けられて
いる。シール部材17の先端側開口端縁は前記フラップ
弁13の背面が全周的に密着可能なリング状のシール部
18を形成し、手元側端は光学視管や処置具等の器具を
挿入したときのシール手段として機能する弾性膜状のシ
ールキャップ部19を形成している。
弾性材料からなる略筒状のシール部材17が設けられて
いる。シール部材17の先端側開口端縁は前記フラップ
弁13の背面が全周的に密着可能なリング状のシール部
18を形成し、手元側端は光学視管や処置具等の器具を
挿入したときのシール手段として機能する弾性膜状のシ
ールキャップ部19を形成している。
【0025】前記シール部材17のシール部18は、内
針4や図示しない鉗子などの器具を挿通させてないとき
に付勢ばね15によって付勢されたフラップ弁13が密
着して気密を維持する。また、シール部材17のシール
キャップ部19は、内針4や図示しない鉗子などの器具
を挿通させたときに、これらの外周面に密着して空間8
と外部との間の気密を確保する。
針4や図示しない鉗子などの器具を挿通させてないとき
に付勢ばね15によって付勢されたフラップ弁13が密
着して気密を維持する。また、シール部材17のシール
キャップ部19は、内針4や図示しない鉗子などの器具
を挿通させたときに、これらの外周面に密着して空間8
と外部との間の気密を確保する。
【0026】さらに、挿入部2にはスリーブ20が着脱
自在に嵌合されている。スリーブ20は、図3に示すよ
うに、その外周面に先端から手元に向かって外径が大き
くなるテーパ部21が形成されている。テーパ部21の
外表面には先端から手元に向かって外径が大きくなる複
数の円錐部21a、21b、21c、21dが設けられ
ている。
自在に嵌合されている。スリーブ20は、図3に示すよ
うに、その外周面に先端から手元に向かって外径が大き
くなるテーパ部21が形成されている。テーパ部21の
外表面には先端から手元に向かって外径が大きくなる複
数の円錐部21a、21b、21c、21dが設けられ
ている。
【0027】スリーブ20の基端部には外套管1の挿入
部2に該スリーブ20を固定するためのロック手段とし
てのロック機構部22が設けられている。さらに、スリ
ーブ20には先端から手元まで外套管1の挿入部2の外
径よりやや大きい内径を有する貫通穴23が設けられ、
この貫通穴23の一部には外套管1の挿入部2の外周に
密着して外套管1の挿入部2とスリーブ20の間の気密
を維持するためのシール手段としての弾性部材からなる
シールリング24が設けられている。
部2に該スリーブ20を固定するためのロック手段とし
てのロック機構部22が設けられている。さらに、スリ
ーブ20には先端から手元まで外套管1の挿入部2の外
径よりやや大きい内径を有する貫通穴23が設けられ、
この貫通穴23の一部には外套管1の挿入部2の外周に
密着して外套管1の挿入部2とスリーブ20の間の気密
を維持するためのシール手段としての弾性部材からなる
シールリング24が設けられている。
【0028】ここで、スリーブ20の長手方向のロック
機構部22の幅=W1 であり、シールリング24の幅
=W2 に形成されている。また、ロック機構部22の
上部にはロックレバー25が設けられていて、ロックレ
バー25の操作により挿入部2に対してスリーブ20を
移動自在及び移動不能にロックすることができるように
なっている。
機構部22の幅=W1 であり、シールリング24の幅
=W2 に形成されている。また、ロック機構部22の
上部にはロックレバー25が設けられていて、ロックレ
バー25の操作により挿入部2に対してスリーブ20を
移動自在及び移動不能にロックすることができるように
なっている。
【0029】さらに、外套管1の挿入部2は、図4
(a)に示すように、挿入部2の外周面には外側に突出
する凸部としての多数のフランジ部30が設けられてお
り、フランジ部30の外径φd2 は、挿入部2の先端
部の外径φd1 より大きくなっている。
(a)に示すように、挿入部2の外周面には外側に突出
する凸部としての多数のフランジ部30が設けられてお
り、フランジ部30の外径φd2 は、挿入部2の先端
部の外径φd1 より大きくなっている。
【0030】また、図4(b)に示すように、各フラン
ジ部30は、円筒部32、挿入部2の先端に向かって先
細りのテーパ部33を有しており、円筒部32の外径が
φd 2 となっている。さらに、各円筒部32の間隔W
0 は、前記スリーブ20のロック機構部22の幅W
1 及びシールリング24の幅W2 よりも小さく形成
されている。
ジ部30は、円筒部32、挿入部2の先端に向かって先
細りのテーパ部33を有しており、円筒部32の外径が
φd 2 となっている。さらに、各円筒部32の間隔W
0 は、前記スリーブ20のロック機構部22の幅W
1 及びシールリング24の幅W2 よりも小さく形成
されている。
【0031】前述のように構成されたトロッカー外套管
1によれば、短時間の手術であったり、傷跡を極力小さ
くするために、スリーブ20を使用しない場合でも、挿
入部2の外周面に設けた多数のフランジ部30が体壁と
密着し、体腔内の気密を確保でき、また挿入部2の抜け
も防止できる。
1によれば、短時間の手術であったり、傷跡を極力小さ
くするために、スリーブ20を使用しない場合でも、挿
入部2の外周面に設けた多数のフランジ部30が体壁と
密着し、体腔内の気密を確保でき、また挿入部2の抜け
も防止できる。
【0032】また、長時間の手術であったり、処置具を
多数使用するために、挿入部2にスリーブ20を装着し
た場合、スリーブ20は体壁に糸等で固定されるが、ス
リーブ20にはシールリング24が設けられているた
め、挿入部2とスリーブ20の間の気密を確保できる。
多数使用するために、挿入部2にスリーブ20を装着し
た場合、スリーブ20は体壁に糸等で固定されるが、ス
リーブ20にはシールリング24が設けられているた
め、挿入部2とスリーブ20の間の気密を確保できる。
【0033】また、挿入部2にスリーブ20を嵌合した
とき、各円筒部32の間隔W0 がロック機構部22の
幅W1 よりも小さいので、スリーブ20が挿入部2の
どの場所にあっても確実にロックすることができる。ま
た、各円筒部32の間隔W0 がシールリング24の幅W
2 より小さいので、スリーブ20が挿入部2のどの場
所にあっても確実に気密を確保することができる。
とき、各円筒部32の間隔W0 がロック機構部22の
幅W1 よりも小さいので、スリーブ20が挿入部2の
どの場所にあっても確実にロックすることができる。ま
た、各円筒部32の間隔W0 がシールリング24の幅W
2 より小さいので、スリーブ20が挿入部2のどの場
所にあっても確実に気密を確保することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、短時間の手術であったり、傷跡を極力小さくするた
めに、スリーブを使用しない場合でも、挿入部の外周面
に設けた複数の凸部が体壁と密着し、体腔内の気密を確
保でき、また挿入部の抜けも防止できる。また、長時間
の手術であったり、処置具を多数使用するために、挿入
部にスリーブを装着した場合、スリーブにはシール手段
が設けられているため、挿入部とスリーブの間の気密を
確保できる。
ば、短時間の手術であったり、傷跡を極力小さくするた
めに、スリーブを使用しない場合でも、挿入部の外周面
に設けた複数の凸部が体壁と密着し、体腔内の気密を確
保でき、また挿入部の抜けも防止できる。また、長時間
の手術であったり、処置具を多数使用するために、挿入
部にスリーブを装着した場合、スリーブにはシール手段
が設けられているため、挿入部とスリーブの間の気密を
確保できる。
【0035】従って、簡単な短時間の手術から長時間の
複雑で難しい手術まで、様々な手術に使用できるという
効果がある。
複雑で難しい手術まで、様々な手術に使用できるという
効果がある。
【図1】この発明の第1の実施形態を示すトロッカー外
套管の側面図。
套管の側面図。
【図2】同実施形態のトロッカー外套管の縦断側面図。
【図3】同実施形態のスリーブの縦断側面図。
【図4】同実施形態を示し、(a)は挿入部の側面図、
(b)はA部を拡大した側面図。
(b)はA部を拡大した側面図。
1…トロッカー外套管
2…挿入部
20…スリーブ
22…ロック機構部(ロック手段)
24…シールリング(シール手段)
30…フランジ部(凸部)
Claims (2)
- 【請求項1】 体壁を貫通して体腔内に観察装置や処置
用器具を案内する挿入部と、この挿入部に着脱及びスラ
イド可能に設けられ、前記挿入部より大きな外径を有す
るスリーブとからなるトロッカー外套管において、 前記挿入部の外周面に、外側に突出する複数の凸部を設
けたことを特徴とするトロッカー外套管。 - 【請求項2】 前記スリーブに、該スリーブと前記挿入
部の間の気密を確保するシール手段及び前記スリーブを
前記挿入部にロックするロック手段を設け、前記挿入部
の軸方向に隣り合う凸部の間隔を、前記シール手段及び
ロック手段の幅よりも小さくしたことを特徴とする請求
項1記載のトロッカー外套管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001253365A JP2003061970A (ja) | 2001-08-23 | 2001-08-23 | トロッカー外套管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001253365A JP2003061970A (ja) | 2001-08-23 | 2001-08-23 | トロッカー外套管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003061970A true JP2003061970A (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=19081711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001253365A Withdrawn JP2003061970A (ja) | 2001-08-23 | 2001-08-23 | トロッカー外套管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003061970A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2001-08-23 JP JP2001253365A patent/JP2003061970A/ja not_active Withdrawn
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