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JP2003046795A - プログラム、記録媒体、画像処理装置及び色補正方法 - Google Patents

プログラム、記録媒体、画像処理装置及び色補正方法

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Publication number
JP2003046795A
JP2003046795A JP2001233436A JP2001233436A JP2003046795A JP 2003046795 A JP2003046795 A JP 2003046795A JP 2001233436 A JP2001233436 A JP 2001233436A JP 2001233436 A JP2001233436 A JP 2001233436A JP 2003046795 A JP2003046795 A JP 2003046795A
Authority
JP
Japan
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image
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color
color correction
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001233436A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoko Hiramatsu
尚子 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2001233436A priority Critical patent/JP2003046795A/ja
Publication of JP2003046795A publication Critical patent/JP2003046795A/ja
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  • Image Processing (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データに対して波長成分に応じた色補正
を行うことのできる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 照明環境の影響を取り除いた画像のデー
タに相当する物体色成分データ235と照明環境が画像
に与える影響を示す照明成分データ236とを合成して
画像データを生成する合成部311と、画像データに波
長成分に応じた色補正を施す色補正部312とを設け
る。また、波長成分ごとの補正率が分光補正率として設
定された補正フィルタ337を記憶する。物体色成分デ
ータ235と照明成分データ236とから合成画像デー
タ331の各画素における反射光の分光分布が得られ、
これに補正フィルタ337の分光補正率を乗算すること
で、波長成分に応じて色補正された補正済画像データ3
32が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに対し
て色補正を施す技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、デジタルカメラやスキャナ装
置等によりデジタルデータとして取得される画像に対し
て各種補正を行う画像処理技術が提案されている。この
ような画像処理による補正の一例として、趣向に応じた
画像を取得するために画像の色合い等を補正する色補正
がある。
【0003】一般に色補正は、画像の画素値(RGB
値)を直接的に変化させることや、その画素値の色空間
を変換して色相や彩度を変化させるなどにより行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な色補正の処理効果として、銀塩カメラ等にレンズフィ
ルタを装着した場合に撮影画像において得られる効果と
同様の効果が得られるような画像処理技術が求められて
いる。レンズフィルタを装着した場合の効果と同様の効
果が画像処理によって得られれば、ユーザが銀塩カメラ
等によって得られた経験を活かして任意の色補正を行う
ことが可能となるからである。
【0005】レンズフィルタは光の波長成分ごとの透過
率(分光透過率)をその特性として有しているため、レ
ンズフィルタを装着した場合と同様の効果を得られる画
像処理を実現するためには、波長成分に応じた色補正を
行う必要がある。
【0006】しかしながら、上記のような画素値を直接
的に変化させる色補正および色空間を変換した後に色相
や彩度を変化させる色補正のいずれであっても波長成分
に応じた色補正を行うことは困難であった。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、波長成分に応じた色補正を行うことのできる画像
処理技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、プログラムであって、コンピュ
ータを、取得時の照明環境の影響を取り除いた画像のデ
ータに相当する物体色成分データと、照明環境が画像に
与える影響を示す照明成分データとを合成して合成画像
データを生成する画像生成手段と、波長成分ごとの補正
率が設定された少なくとも一つの分光補正データを用い
て前記合成画像データに色補正を施す色補正手段と、を
備える画像処理装置として機能させる。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のプログラムにおいて、前記コンピュータを、互いに異
なる複数の分光補正データを記憶する記憶手段と、前記
記憶手段に記憶された前記複数の分光補正データの中か
ら色補正に用いる前記少なくとも1つの分光補正データ
を選択する選択指示をユーザから受け付ける手段と、を
さらに備える画像処理装置として機能させる。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載のプログラムにおいて、前記コンピュータを、
色補正に用いる前記少なくとも1つの分光補正データの
適用順位の指定をユーザから受け付ける手段、をさらに
備える画像処理装置として機能させる。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項1ないし
3のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記コンピ
ュータを、色補正に用いる前記少なくとも1つの分光補
正データの適用割合の指定をユーザから受け付ける手
段、をさらに備える画像処理装置として機能させる。
【0012】また、請求項5の発明は、請求項1ないし
4のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記コンピ
ュータを、色補正済の前記合成画像データの明るさを補
正する手段、をさらに備える画像処理装置として機能さ
せる。
【0013】また、請求項6の発明は、コンピュータ読
み取り可能な記録媒体であって、請求項1ないし5のい
ずれかに記載のプログラムを記録している。
【0014】また、請求項7の発明は、画像処理装置で
あって、取得時の照明環境の影響を取り除いた画像のデ
ータに相当する物体色成分データと、照明環境が画像に
与える影響を示す照明成分データとを合成して合成画像
データを生成する画像生成手段と、波長成分ごとの補正
率が設定された少なくとも一つの分光補正データを用い
て前記合成画像データに色補正を施す色補正手段と、を
備えている。
【0015】また、請求項8の発明は、画像に対して色
補正を施す方法であって、取得時の照明環境の影響を取
り除いた画像のデータに相当する物体色成分データと、
照明環境が画像に与える影響を示す照明成分データとを
合成して合成画像データを生成する画像生成工程と、波
長成分ごとの補正率が設定された少なくとも一つの分光
補正データを用いて前記合成画像データに色補正を施す
色補正工程と、を備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0017】<1.構成>図1は、本発明の実施の形態
に係る画像処理装置が適用される画像処理システムの一
例を示す概略図である。図に示すように画像処理システ
ム10は、被写体を撮影して画像データを取得するデジ
タルカメラ1と、デジタルカメラ1から転送されたデー
タに基づいて画像データを処理するコンピュータ3とを
備えている。
【0018】デジタルカメラ1は、撮影時の照明環境の
影響を取り除いた画像のデータに相当する物体色成分デ
ータと、被写体への照明環境が画像に与える影響を示す
照明成分データとを求め、これらを記録媒体であるメモ
リカード8に保存を行う。またコンピュータ3は、メモ
リカード8に保存された物体色成分データと照明成分デ
ータとに基づいて、画像データの波長成分に応じた色補
正を行う。
【0019】物体色成分データと照明成分データとを含
むデータは、メモリカード8を介してコンピュータ3に
転送される。もちろんこれらのデータは、デジタルカメ
ラ1とコンピュータ3を接続する伝送ケーブル等を介し
てコンピュータ3に転送されてもよく、赤外線通信など
の無線通信方式によってコンピュータ3に転送されても
よい。
【0020】<1−1.コンピュータ>図2は、コンピ
ュータ3の外観構成の概略を示す図である。図に示すよ
うにコンピュータ3は、使用者からの入力を受け付ける
キーボード306aおよびマウス306b、および、使
用者に対する指示メニューや画像等の表示を行うディス
プレイ305を備える。また、コンピュータ3は、プロ
グラムを記憶した記録ディスク91や画像データを保存
したメモリカード8を、コンピュータ読み取り可能な記
録媒体としてそれぞれ読取装置307やカードスロット
308に装填可能となっている。
【0021】図3はコンピュータ3の内部構成の概略を
示す図である。図3に示すように、コンピュータ3は、
CPU301、ROM302およびRAM303をバス
ラインに接続した一般的なコンピュータシステムの構成
となっている。バスラインにはさらに、ディスプレイ3
05、操作部306としてユーザからの入力を受け付け
るキーボード306aおよびマウス306b、データや
プログラム等を保存する固定ディスク304、記録ディ
スク91(光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク
等)との間で情報の受け渡しを行う読取装置307、並
びに、メモリカード8との間で情報の受け渡しを行うカ
ードスロット308が、適宜、インターフェイス(I/
F)を介する等して接続される。
【0022】RAM303、固定ディスク304、読取
装置307およびカードスロット308は互いにデータ
の受け渡しが可能とされており、CPU301の制御の
下、ディスプレイ305には各種情報やRAM303、
固定ディスク304、メモリカード8等に記憶されてい
る画像の表示が可能とされる。
【0023】図3に示すプログラム341は、記録ディ
スク91から読取装置307を介して固定ディスク30
4に記憶され、固定ディスク304からRAM303へ
と転送されたものであり、CPU301による実行が可
能とされる。CPU301がRAM303内のプログラ
ム341に従って動作することにより画像を処理する機
能が実現され、コンピュータ3が本実施の形態に係る画
像処理装置として機能することとなる。CPU301が
RAM303内のプログラム341に従って動作するこ
とにより実現される機能の詳細については後述する。な
お、コンピュータ3がネットワーク通信手段を備えてい
る場合は、インターネット等のネットワークを介してプ
ログラム341が固定ディスク304に記憶されるよう
になっていてもよい。
【0024】<1−2.デジタルカメラ>図4はデジタ
ルカメラ1の全体を示す斜視図である。デジタルカメラ
1は、撮影を行うレンズユニット11、および、レンズ
ユニット11にてデジタルデータとして取得された画像
を処理する本体部12とを有する。
【0025】レンズユニット11は、複数のレンズを有
するレンズ系111、および、レンズ系111を介して
被写体の像を取得するCCD112を有する。そして、
CCD112から出力される画像信号は本体部12へと
送られる。また、レンズユニット11には、ユーザが被
写体を捉えるためのファインダ113、測距センサ11
4等も配置される。
【0026】本体部12には、フラッシュ121および
シャッタボタン122が設けられ、ユーザがファインダ
113を介して被写体を捉え、シャッタボタン122を
操作することにより、CCD112にて電気的に画像が
取得される。このとき、必要に応じてフラッシュ121
が発光する。なお、CCD112は各画素の値として
R,G,Bの各色に関する値を取得する3バンドの撮像
デバイスとなっている。
【0027】CCD112からの画像信号は本体部12
内部にて後述する処理が行われ、必要に応じて本体部1
2に装着されている外部メモリであるメモリカード8に
記憶される。メモリカード8は本体部12下面の蓋を開
けて取出ボタン124を操作することにより本体部12
から取り出され、メモリカード8に記憶されたデータを
コンピュータ3に渡すことができる。
【0028】図5はデジタルカメラ1を背後から見たと
きの様子を示す図である。本体部12の背面の中央には
撮影された画像や、ユーザへのメニューを表示する液晶
のディスプレイ125が設けられ、ディスプレイ125
の側方にはディスプレイ125に表示されるメニューに
従って入力操作を行うための操作ボタン126が配置さ
れる。これにより、デジタルカメラ1の操作、撮影条件
の設定、メモリカード8の保守、画像の再生等ができる
ようにされている。
【0029】図6は、デジタルカメラ1の主要な構成を
ブロック等にて示す図である。図6に示す構成のうち、
レンズ系111、CCD112、A/D変換部115、
シャッタボタン122、CPU21、ROM22および
RAM23は画像を取得する機能を実現する。すなわ
ち、レンズ系111により被写体の像がCCD112上
に結像され、シャッタボタン122が押されると、CC
D112からの画像信号がA/D変換部115によりデ
ジタル変換される。A/D変換部115にて変換された
デジタル画像信号は本体部12のRAM23に画像デー
タとして記憶される。なお、これらの処理の制御はCP
U21がROM22内に記憶されているプログラム22
1に従って動作することにより行われる。
【0030】また、本体部12に設けられるCPU2
1、ROM22およびRAM23が画像を処理する機能
を実現する。具体的には、ROM22に記憶されている
プログラム221に従って、RAM23を作業領域とし
て利用しながらCPU21が取得された画像に画像処理
を施す。
【0031】カードI/F(インターフェイス)123
はRAM23と接続され、操作ボタン126からの入力
操作に基づいてRAM23とメモリカード8との間の各
種データの受け渡しを行う。また、ディスプレイ125
もCPU21からの信号に基づいて画像の表示やユーザ
への情報の表示を切り替えながら行う。
【0032】フラッシュ121は発光制御回路121a
を介してCPU21に接続されており、CPU21から
フラッシュ121を点灯する旨の指示を受けた場合に
は、発光制御回路121aがフラッシュ121の発光特
性が撮影ごとにばらつかないように制御を行う。これに
より、フラッシュ121からの光の分光分布(分光強
度)が一定となるように制御される。
【0033】<2.物体色成分データ及び照明成分デー
タの取得>次に、デジタルカメラ1による物体色成分デ
ータと照明成分データの取得処理について説明する。
【0034】図7は、デジタルカメラ1の主としてCP
U21、ROM22およびRAM23により実現される
機能を他の構成とともにブロックにて示す図であり、図
4に示す構成のうち、差分画像生成部201、物体色成
分データ生成部202および照明成分データ生成部20
3が、CPU21、ROM22、RAM23等により実
現される機能である。図8は撮影および画像処理の流れ
を示す流れ図である。以下、図7および図8を参照しな
がらデジタルカメラ1の物体色成分データと照明成分デ
ータの取得動作について説明する。
【0035】まず、フラッシュがONの状態にて撮影を
行い、フラッシュ光を浴びた被写体の画像(以下、「第
1画像」という。)を得る。すなわち、フラッシュ12
1を点灯するとともにCCD112にて画像を取得し、
得られた画像(正確には、画像信号)がA/D変換部1
15からRAM23へと送られ、第1画像データ231
として記憶される(ステップST11)。
【0036】次に、フラッシュがOFFの状態にて撮影
を行い、フラッシュ光を有しない照明環境下での被写体
の画像(以下、「第2画像」という。)を得る。すなわ
ち、フラッシュを用いることなくCCD112にて画像
を取得し、得られた画像がA/D変換部115からRA
M23へと送られ、第2画像データ232として記憶さ
れる(ステップST12)。
【0037】これらの2回の撮影は、連写のように迅速
に行われる。したがって、第1画像と第2画像との撮影
範囲は同一となる。また、2回の撮影はシャッター速度
(CCD112の積分時間)および絞り値(すなわち、
露出に関する撮影条件)が同一の条件にて行われる。
【0038】フラッシュ121の発光は発光制御回路1
21aにより制御されるため、フラッシュ121の発光
特性が撮影ごとにばらつくことはない。つまり、発光制
御回路121aによりフラッシュ121の分光分布が一
定に保たれるようになっており、この分光分布は予め計
測されてRAM23にフラッシュ分光データ234とし
て記憶されている。なお、正確にはフラッシュ光の相対
的な分光分布(最大の分光強度を1として正規化された
分光分布をいい、以下「相対分光分布」という。)がフ
ラッシュ分光データ234として用いられる。
【0039】2回の撮影により、RAM23に第1画像
データ231および第2画像データ232が保存される
と、差分画像生成部201が第1画像データ231から
第2画像データ232を減算して差分画像データ233
を求める。これにより、第1画像の各画素のR,G,B
の各値から第2画像の対応する画素のR,G,Bの各値
がそれぞれ減算され、第1画像と第2画像との差分画像
が得られる(ステップST13)。
【0040】次に、物体色成分データ生成部202によ
り差分画像データ233およびフラッシュ分光データ2
34を用いて第2画像から照明環境の影響を取り除いた
成分が物体色成分データ235として求められ、RAM
23に保存される(ステップST14)。物体色成分デ
ータ235は、被写体の分光反射率に実質的に相当する
データである。以下、被写体の分光反射率を求める原理
について説明する。
【0041】まず、可視領域の波長をλとして被写体を
照明する照明光(光源からの直接的な光および間接的な
光を含む照明環境における照明光いう。)の分光分布を
E(λ)として表すと、この分光分布E(λ)は3つの基底
関数E1(λ),E2(λ),E3(λ)および加重係数ε1,ε
2,ε3を用いて、
【0042】
【数1】
【0043】と表される。同様に、ある画素(以下、
「対象画素」という。)に対応する被写体上の位置の分
光反射率をS(λ)を3つの基底関数S1(λ),S2(λ),
3(λ)および加重係数σ1,σ2,σ3を用いて、
【0044】
【数2】
【0045】と表すと、対象画素に対応する被写体上の
位置からの反射光(すなわちCCD112上の対象画素
への入射光)の分光分布I(λ)は、
【0046】
【数3】
【0047】と表現される。また、対象画素のR,G,
Bのいずれかの色(以下、「対象色」という。)に関す
る値(画素値)がρcであり、CCD112の対象色の
分光感度をRc(λ)とすると、値ρcは、
【0048】
【数4】
【0049】により導かれる。
【0050】ここで、フラッシュONの第1画像の対象
画素の対象色の値がρc1であり、フラッシュOFFの第
2画像の対応する値がρc2である場合、差分画像の対応
する値ρsは、
【0051】
【数5】
【0052】となる。I1(λ)はフラッシュONの際の
対象画素に入射する光であり、ε11,ε12,ε13はフラ
ッシュ光を含む照明光に関する基底関数の加重係数であ
る。同様に、I2(λ)はフラッシュOFFの際の対象画
素に入射する光であり、ε21,ε22,ε23はフラッシュ
光を含まない照明光に関する基底関数の加重係数であ
る。さらに、εsi(i=1,2,3)は(ε1i−ε2i
である。
【0053】数5において、基底関数Ei(λ),Sj(λ)
は予め定められた関数であり、分光感度Rc(λ)は予め
計測により求めることができる関数である。これらの情
報は予めROM22やRAM23に記憶される。一方、
2回の撮影においてシャッター速度(あるいは、CCD
112の積分時間)および絞り値が同一に制御され、第
1画像から第2画像を減算した差分画像は、照明環境の
変更のみの影響を受けた画像、すなわち、フラッシュ光
のみを照明光源とする画像に相当することから、加重係
数εsiは後述する手法によりフラッシュ光の相対分光分
布より導くことができる。
【0054】したがって、数5に示す方程式において未
知数は3つの加重係数σ1,σ2,σ 3のみである。ま
た、数5に示す方程式は対象画素におけるR,G,Bの
3つの色のそれぞれに関して求めることができ、これら
3つの方程式を解くことにより3つの加重係数σ1
σ2,σ3を求めることができる。すなわち、対象画素に
対応する被写体上の位置の分光反射率が得られる。
【0055】次に、加重係数εsiを求める手法について
説明する。既述のように差分画像はフラッシュ光のみを
照明光とする画像に相当し、差分画像における照明光の
相対分光分布は既知である。一方で、フラッシュから遠
い被写体上の領域はフラッシュ121に近い領域よりも
フラッシュ光を受ける度合いが小さい。したがって、差
分画像ではおおよそフラッシュ121から遠い位置ほど
暗く現れる。
【0056】そこで、3つの加重係数εs1,εs2,εs3
の値の相対関係を一定に保ったまま差分画像中の対象画
素の輝度に比例してこれらの加重係数の値を増減する。
すなわち、差分画像中の対象画素の輝度が小さい場合に
は加重係数εs1,εs2,εs3の値は小さな値として決定
され、輝度が大きい場合には加重係数εs1,εs2,ε s3
の値は大きな値として決定される。なお、3つの加重係
数εs1,εs2,εs3の相対関係は3つの基底関数E
1(λ),E2(λ),E3(λ)の加重和がフラッシュ光の分
光分布と比例するように予め求められており、輝度と加
重係数εsiとの比例関係は予め測定により求められる。
【0057】加重係数εsiは対象画素に対応する被写体
上の位置に照射されるフラッシュ光の分光分布を示す値
であり、第1画像および第2画像間におけるフラッシュ
121による照明光の変更量の分光分布を示す値であ
る。したがって、フラッシュ分光データ234より加重
係数εsiを求める処理は、フラッシュ光の相対分光分布
からフラッシュ121による照明環境(照明光)の分光
変更量を求める処理に相当する。
【0058】以上の原理に基づき、デジタルカメラ1の
物体色成分データ生成部202は差分画像データ233
の画素値およびフラッシュ分光データ234を参照しな
がら、各画素に対応する被写体上の位置の分光反射率を
求める。被写体の分光反射率は、照明環境の影響が取り
除かれた画像データに相当し、物体色成分データ235
としてRAM23に記憶される(ステップST14)。
【0059】物体色成分データ235が求められると、
数3および数4より第2画像の各画素のR,G,Bの値
に基づいて加重係数ε21,ε22,ε23に関する3つの方
程式を求めることができる。照明成分データ生成部20
3では、これらの方程式を解くことにより第2画像にお
ける各画素に関する加重係数ε2iが求められる。求めら
れた各画素の加重係数ε2iは第2画像におけるフラッシ
ュ光を含まない照明環境の影響を示す成分となる。
【0060】ここで、各画素の加重係数ε2iはそのまま
照明成分データ236とされてもよいが、およそ均一な
照明光の照明環境である場合には画素ごとの加重係数ε
2iのばらつきは少ない。そこで、加重係数ε21,ε22
ε23のそれぞれについて全画素の平均値を求め、求めら
れた3つの加重係数が照明成分データ236とされる
(ステップST15)。これにより、照明成分データ2
36は画素の位置に依存しない値となる。
【0061】物体色成分データ235および照明成分デ
ータ236が求められると、これらのデータはデジタル
カメラ1の本体に対して着脱自在なメモリカード8へと
転送されて保存される(ステップST16)。このと
き、CPU21の制御の下、図9に示すように物体色成
分データ235と照明成分データ236とが1つのファ
イル81として保存される。これらのデータは1つのフ
ァイル81にはなっているが、互いに独立して取り出し
可能な状態とされる。
【0062】<3.色補正>次に、以上のようにしてメ
モリカード8に保存された物体色成分データ235およ
び照明成分データ236を用いてコンピュータ3が行う
色補正処理について説明する。
【0063】図10は、コンピュータ3の主としてCP
U301がRAM303内のプログラム341に従って
動作することにより実現される機能を他の構成と共にブ
ロックにて示す図であり、図10に示す構成のうち、合
成部311、色補正部312、明度調整部313、合成
設定受付部314および色補正設定受付部315が、C
PU21がRAM303内のプログラム341に従って
動作することにより実現される機能である。
【0064】図10に示すように、固定ディスク304
には色補正に用いる複数の補正フィルタ337が予め記
憶されている。各補正フィルタ337にはカメラのレン
ズに装着されるレンズフィルタの分光透過率と同様、波
長成分ごとの補正率(以下、「分光補正率」という。)
がその特性としてそれぞれ設定されている。すなわち補
正フィルタ337は波長成分ごとの補正率が設定された
分光補正データとなる。
【0065】図12ないし図15は補正フィルタ337
に設定された分光補正率の例を示す図である。これらの
図において横軸は波長を示し縦軸は補正率(%)を示し
ている。補正フィルタ337のそれぞれの分光補正率は
相違しており、レンズフィルタと同様に画像中の特定の
色相を強調する色調整型、画像の色温度を調整する色温
度調整型など種々の特性のものが存在している。
【0066】図12および図13は色調整型の特性を有
する補正フィルタ337の例を示している。図12の補
正フィルタFR,FG,FBはそれぞれRGB表色系に
おけるR,G,Bの色相を強調するような特性を有し、
同様に図13の補正フィルタFC,FM,FYはそれぞ
れCMY表色系におけるC,M,Yの色相を強調するよ
うな特性を有している。例えば、補正フィルタFRを色
補正に適用した場合は、Rの補色となる色相が吸収され
る(抑制される)ことにより、相対的にRの色相が強調
されることとなり、全体的に赤っぽい画像を取得するこ
とができる。
【0067】また、図14および図15は色温度調整型
の特性を有する補正フィルタ337の例を示している。
図14の補正フィルタFU1,FU2,FU3は色温度
を上昇させる青系の特性を有している。図14に示す補
正フィルタFU1〜FU3のうち補正フィルタFU3が
最も色温度を上昇させる効果が大きい。また、図15の
補正フィルタFD1,FD2,FD3は色温度を下降さ
せる橙色系の特性を有している。図15に示す補正フィ
ルタFD1〜FD3のうち補正フィルタFD3が最も色
温度を下降させる効果が大きい。これらの色温度調整型
の補正フィルタ337を適用することにより、波長成分
のバランスを変更することができ、光源色の補正等を行
うことが可能となる。
【0068】なお、補正フィルタ337はレンズフィル
タと同様の色調整型や色温度調整型だけでなく、人物の
肌色を美しく再現する、青空を鮮やかにするなど種々の
用途に適した特性を有するものが予め準備されている。
また、図12ないし図15に示した補正フィルタ337
には補正率が100%を越えるものが存在していないが
これには限定されず、100%を越える補正率が設定さ
れていてもよい。
【0069】補正フィルタ337にはそれぞれ、ユーザ
がその特性による効果を容易に認識できるような名称が
付与されている。例えばRの色相を強調する補正フィル
タFRであれば「R強調型」、色温度を上昇させるよう
な補正フィルタFU1であれば「色温度上昇型1」など
の名称が付与されている。補正フィルタ337の名称は
必ずしもその特性そのものが付与される必要はなく、例
えば「暖かみのある」「涼しげな」「昼下がりの」とい
ったその特性による効果により観察者が受ける感覚を示
す情報を付与してもよく、「人物」「青空」「紅葉」と
いったその特性による効果が適する被写体の情報を付与
してもよい。
【0070】図11はコンピュータ3の色補正処理の流
れを示す流れ図である。以下、図10及び図11を参照
しながらコンピュータ3の色補正処理について説明す
る。なお、コンピュータ3のカードスロット308には
メモリカード8が装填済であり、該メモリカード8には
デジタルカメラ1の上述した処理により取得された物体
色成分データ235および照明成分データ236を格納
する複数のファイルが予め記録されているものとする。
【0071】まず、ユーザがディスプレイ305の表示
を見ながら操作部306を介して指示を行うことによ
り、所望の物体色成分データ235を格納するファイル
を選択する。これにより、色補正を行う画像中の対象
(すなわち撮影時の被写体であり、以下単に「被写体」
と称する。)が決定される。ユーザによる選択の指示は
合成設定受付部314において受け付けられ、選択され
た物体色成分データ235はカードスロット308を介
してRAM303に読み出されて合成部311が取り扱
い可能とされる。
【0072】さらに、ユーザがディスプレイ305の表
示を見ながら操作部306を介して指示を行うことによ
り、所望の照明成分データ236を選択する。これによ
り、物体色成分データ235の示す被写体への照明環境
が決定される。このとき、既に読み込まれている物体色
成分データ235と同一のファイルに含まれる照明成分
データ236、他のファイルに存在する照明成分データ
236、および、予めコンピュータ3の固定ディスク3
04内に準備されている照明成分データ236のいずれ
からも選択が可能である。
【0073】既に読み込まれている物体色成分データ2
35の基礎となった画像に対して色補正を施したい場合
には物体色成分データ235と同時に得られた照明成分
データ236が選択され、他の画像が撮影された際の照
明環境下での画像に対して色補正を施したい場合には他
の画像が撮影された際に得られた照明成分データ236
が選択され、理想的な画像を再現したい場合には予め固
定ディスク304内に準備された照明成分データ236
が選択される。
【0074】固定ディスク304には、CIE規格の
C、CIE規格のD50、CIE規格のD65、蛍光灯
などの標準的な光源に対応した複数の照明成分データ2
36が予め記憶されている。これらから照明成分データ
236を選択すれば、標準的な光源の影響を画像に反映
させることができ、その後の色補正において理想的な画
像の取得が容易となる。なお、標準的な光源だけではな
く仮想的な光源に対応した照明成分データ236が準備
されていてもよい。
【0075】これらのユーザによる照明成分データ23
6の選択の指示は合成設定受付部314において受け付
けられ、選択された照明成分データ236はRAM30
3に読み出されて合成部311が取り扱い可能とされる
(ステップST21)。
【0076】次に、選択された物体色成分データ235
および照明成分データ236が合成部311に入力され
る。合成部311は物体色成分データ235を数2の加
重係数σjとして用いることにより被写体上の各位置の
分光反射率S(λ)を求め、同様に照明成分データ236
を数1の加重係数εiとして用いることにより被写体を
照明する照明光の分光分布E(λ)を求める。そして、求
めた被写体の分光反射率S(λ)と照明光の分光分布E
(λ)とを数3に用いて、合成した分光分布I(λ)を求め
る。なお、基底関数Ei(λ),Sj(λ)は予め固定ディス
ク304に記憶されている。求められた分光分布I(λ)
は、照明成分データ236の示す照明環境下での物体色
成分データ235の示す被写体からの反射光の成分に相
当するものである。すなわち、分光分布I(λ)は照明成
分データ236と物体色成分データ235とを合成した
合成画像データ331の各画素における反射光分光分布
として求められる。
【0077】反射光分光分布I(λ)が求められると、合
成部311により数6に示す演算が行われて各画素の反
射光分光分布I(λ)が示す三刺激値X,Y,Zが求めら
れ、さらに三刺激値X,Y,Zから各画素のR,G,B
の値が合成画像データ331として求められる。なお、
数6においてRX(λ),RY(λ),RZ(λ)はXYZ表色
系の等色関数である。
【0078】
【数6】
【0079】生成された合成画像データ331はディス
プレイ305に表示され、ユーザは色補正を行う対象の
画像を確認することができる(ステップST22)。
【0080】合成画像データ331の各画素における反
射光分光分布I(λ)は色補正に用いるために色補正部3
12に入力される。この反射光分光分布I(λ)は光の波
長成分ごとの値であるため、補正フィルタ337の分光
補正率を波長成分ごとに乗算することが可能である。以
降の処理では、これらを乗算した結果を各画素における
新たな反射光分光分布I(λ)とすることにより、合成画
像データ331の色補正が行われる。
【0081】次に、色補正設定受付部315により固定
ディスク304に記憶されている補正フィルタ337が
読み出され、これらの一覧がディスプレイ305に表示
される。これにより、固定ディスク304中の選択候補
となる補正フィルタ337が選択可能な状態となる。
【0082】図16は、補正フィルタ337を選択する
画面表示の例を示す図である。ユーザは補正フィルタ3
37の一覧を見ながら、マウスポインタMCによりいず
れかの補正フィルタ337を選択する。このとき各補正
フィルタ337の分光補正率が図12ないし図15の如
く画面に別途表示されるようになってもよい。補正フィ
ルタ337の選択の指示は同一画面の「選択」と表示さ
れたコマンドボタン351をクリックすることにより色
補正設定受付部315で受け付けられる(ステップST
23)。
【0083】補正フィルタ337が選択されると、該補
正フィルタ337の適用割合を指定する画面が図17の
如く表示される。適用割合とは色補正において補正フィ
ルタ337の効果をどれだけ反映させるかを示す割合で
あり、例えば100%であれば図12ないし図15に示
した分光補正率がそのまま反映されることとなり、その
他の割合が指定されれば分光補正率に当該割合を乗算し
たものが反映されることとなる。ユーザは画面に表示さ
れるスライダーコントロール352をマウスポインタM
Cにより移動させる、または、直接的に適用割合を入力
ボックス353に入力することによって適用割合を指定
することができる。この適用割合は100%を超える値
を指定することも可能である。適用割合の指定の指示は
同一画面の「OK」と表示されたコマンドボタン354
をクリックすることにより色補正設定受付部315によ
り受け付けられる(ステップST24)。
【0084】補正フィルタ337の選択及びその適用割
合の指定がなされると、図18の如き画面が表示され
る。ユーザは、図18の画面を参照することにより選択
した補正フィルタ337及びその適用割合を確認するこ
とができる。
【0085】色補正においては複数の補正フィルタ33
7を適用することが可能であり、図18の画面において
「追加」と表示されたコマンドボタン355をクリック
すれば、色補正に適用する補正フィルタ337を追加選
択することができる。このような場合は、再度、図16
及び図17の画面が表示されて補正フィルタ337の選
択及びその適用割合の指定が色補正設定受付部315に
より受け付けられる(ステップST25,ST23,S
T24)。このような処理により、色補正に用いられる
少なくとも1つの補正フィルタ337が決定される。
【0086】ステップST23およびST24を繰り返
して複数の補正フィルタ337の選択指示がされた場合
は、図18の画面において選択された補正フィルタ33
7の一覧表示がなされる。この一覧表示は補正フィルタ
337の色補正への適用順位も示しており、画面におい
て上部に表示されている補正フィルタ337から順に色
補正に適用される。
【0087】ユーザは、この補正フィルタ337の適用
順位を所望のものに変更指定することが可能である。具
体的には、図18に示す画面に表示されている一の補正
フィルタ337を選択し、同一画面に表示される順位入
替ボタン357をクリックすることや、ドラッグアンド
ドロップ操作によってその順位を他の補正フィルタ33
7と入れ替えることができる。このような適用順位の指
定は、色補正設定受付部315により受け付けられる
(ステップST26)。
【0088】次に、図18の「実行」と表示されたコマ
ンドボタン356がクリックされると、色補正設定受付
部315により受け付けられた補正フィルタ337とそ
の適用割合及び適用順位が色補正部312に入力され
る。そして、設定された適用順位に従って最先の補正フ
ィルタ337から順にそれを用いた演算処理が色補正部
312により行われ、合成画像データ331に対する色
補正が行われる。
【0089】この色補正における演算処理は、適用する
一の補正フィルタ337の分光補正率をF(λ)とし、該
補正フィルタ337に設定された適用割合をPとする
と、
【0090】
【数7】
【0091】と表される。つまり、合成画像データ33
1の各画素における反射光分光分布I(λ)に、補正フィ
ルタ337の分光補正率F(λ)及びその適用割合Pが波
長成分ごとに乗算され、乗算された結果が新たな反射光
分光分布I(λ)として更新される。
【0092】1つの補正フィルタ337について数7の
演算処理が行われると、更新された反射光分光分布I
(λ)が数6に適用されてR,G,B値が導かれ、該補正
フィルタ337により色補正が行われた合成画像データ
331がディスプレイ305に表示される。これによ
り、ユーザは補正フィルタ337ごとにその効果を確認
することができる。
【0093】これらの処理は色補正に用いられる全ての
補正フィルタ337について繰り返され、最終的に全て
の補正フィルタ337が適用されて更新された反射光分
光分布I(λ)が得られる。さらに、この反射光分光分布
I(λ)を数6に用いることによって導かれる画像データ
が、補正済画像データ332として取得される(ステッ
プST27)。
【0094】補正済画像データ332が取得されると、
次に、明度調整部313により補正済画像データ332
の明度が調整される。これは特定の波長成分を強調する
または抑制するなどによって色補正が行われることか
ら、波長全体としては明度が変化されてしまい、暗い画
像や明るすぎる画像など不自然な画像に補正済画像デー
タ332がなってしまうためである。明度の調整は、補
正済画像データ332の三刺激値X,Y,Zに、調整係
数Kを乗算することによって行われる。
【0095】調整係数Kは、色補正に適用した補正フィ
ルタ337の種類及びその適用割合から導かれる。各補
正フィルタ337には、適用割合が100%の場合にお
ける、その適用前の画像の明度に対する適用後の画像の
明度の相対値が明度変化率として予め設定されている。
このため、色補正に適用した補正フィルタ337の明度
変化率とその適用割合とを乗算することで、該補正フィ
ルタ337単体による明度の変化を単体変化率として算
出することができる。さらに、色補正に適用した全ての
補正フィルタ337の単体変化率を乗算することで、色
補正前の合成画像データ331と色補正後の補正済画像
データ332とでどれだけ明度が変化したかの変化率を
全体変化率として算出することができる。この全体変化
率の逆数が調整係数Kとされることにより、色補正前の
合成画像データ331と色補正後の補正済画像データ3
32の明度を一致させることができる。
【0096】このようにして補正済画像データ332の
明度を調整することができ、補正済画像データ332を
自然な画像として取得することができる。明度の調整さ
れた補正済画像データ332はディスプレイ305に表
示されて、色補正が行われた最終的な画像データとして
ユーザに確認されることとなる。この補正済画像データ
332は、ユーザの指示により固定ディスク304やメ
モリカード8などに保存されることとなる(ステップS
T28)。
【0097】以上のようにすれば、画像データに対して
波長成分に応じた色補正を行うことができることとな
る。補正フィルタ337にレンズフィルタの分光透過率
と同様の分光補正率を設定すれば、レンズフィルタによ
る効果と同等の効果が画像処理で得られることになり、
レンズフィルタによって蓄積された経験を活かすことが
可能となる。
【0098】また、一般に、レンズフィルタを3枚以上
を装着して撮影した場合、撮影画像にフレアが発生する
ことが多いが、本実施の形態においては3つ以上の補正
フィルタ337を適用した場合でもフレアが発生するこ
とは無いため、より効果的且つ趣向に沿った画像を取得
することができる。
【0099】<4.変形例>以上、本発明の実施の形態
について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限
定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0100】上記実施の形態ではフラッシュを用いて取
得された第1画像およびフラッシュを用いることなく取
得された第2画像を利用して物体色成分データ235お
よび照明成分データ236を求めるようにしているが、
画像データから物体色成分データ235および照明成分
データ236を求める手法として他の手法が用いられて
もよい。
【0101】例えば、上記デジタルカメラ1に照明光を
受光するマルチバンドセンサを設けておき、照明光の分
光分布を照明成分データ236として取得してから物体
色成分データ235が求められてもよい。また、照明光
の分光分布が既知である環境で画像データを取得して、
物体色成分データ235および照明成分データ236を
求めるようにしてもよい。例えば、スキャナ装置はスキ
ャン時に外部の照明光が入り込むことが無いためスキャ
ン時の照明光の分光分布は既知となる。このため、この
既知の分光分布を照明成分データ236として物体色成
分データ235が求められてもよい。
【0102】また、上記実施の形態では、色補正に適用
した補正フィルタ337の種類及びその適用割合に応じ
て補正済画像データ332の明度を調整すると説明した
が、補正済画像データ332の明るさを調整する手法と
して他の手法が用いられてもよい。例えば、色補正前の
合成画像データ331の各画素の平均のYの値(数6参
照)に、色補正後の補正済画像データ332の各画素の
平均のYの値が一致するように調整係数Kが決定される
ようにしてもよい。また、色補正前の合成画像データ3
31の各画素の平均輝度に、色補正後の補正済画像デー
タ332の各画素の平均輝度が一致するように明るさの
調整を行うようにしてもよい。
【0103】また、上記の実施の形態ではデジタルカメ
ラ1内部にて物体色成分データ235および照明成分デ
ータ236を算出して、これらの処理をコンピュータ3
にて行うが、これらの処理の分担はデジタルカメラとコ
ンピュータ3との間で任意に設定されてよい。
【0104】例えば、デジタルカメラ1内部のみにおい
て、コンピュータ3にて行われた処理のすべてを実施す
ることも可能である。具体的には、図10における合成
部311、色補正部312、明度調整部313、合成設
定受付部314および色補正設定受付部315が、デジ
タルカメラ1のCPU21、ROM22およびRAM2
3により実現され、ROM22またはRAM23内に補
正フィルタ337を記憶するようにすれば、デジタルカ
メラ1にて画像データに対して波長成分に応じた色補正
を行うことが可能となる。
【0105】また、差分画像データ233の生成のみを
デジタルカメラ1にて行い、差分画像データ233およ
び第2画像データ232が1つのファイルとしてコンピ
ュータ3に転送されてもよい。これにより、コンピュー
タ3にて物体色成分データ235および照明成分データ
236を算出することが可能となる。
【0106】また、上記実施の形態では、CPUがプロ
グラムに従って演算を行うことにより、各種機能が実現
されると説明したが、演算処理の全部または一部は専用
の電気的回路により実現されてもよい。特に、繰り返し
演算を行う箇所をロジック回路にて構築することによ
り、高速な演算が実現される。
【0107】また、以上の説明では物体色成分データ2
35として各画素に対応する加重係数σ1,σ2,σ3
保存され、照明成分データ236として一組の加重係数
ε1,ε2,ε3が保存されると説明したが、これらのデ
ータは被写体の分光反射率の基底関数S1(λ),S
2(λ),S3(λ)や照明光の分光分布の基底関数E
1(λ),E2(λ),E3(λ)とともに保存されてもよい。
さらに、分光反射率の特性曲線自体が物体色成分データ
235とされてもよく分光分布の特性曲線自体が照明成
分データ236とされてもよい。
【0108】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
によれば、分光分布に応じた色補正を行うことができる
ため、RGB等の各種色空間における色補正よりも緻密
な補正効果を得ることができる。
【0109】また、請求項2の発明によれば、複数の分
光補正データから任意のものを選択することができるた
め、分光補正データに設定された補正率に応じて所望の
色に補正を行うことができる。
【0110】また、請求項3の発明によれば、分光補正
データの適用順位を任意に設定することができるため、
処理過程において分光補正データによる色補正の効果を
随時に確認しつつ、所望の色に補正を行うことができ
る。
【0111】また、請求項4の発明によれば、分光補正
データを適用する割合を指定することにより、分光補正
データによる色補正の効果を任意に調節することがで
き、所望の色に補正を行うことができる。
【0112】また、請求項5の発明によれば、合成画像
データは色補正に伴って明るさが変化され不自然な画像
となってしまうが、明るさが自動的に調整されることに
より自然な画像とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像システムの一例
を示す図である。
【図2】コンピュータの外観構成の概略を示す図であ
る。
【図3】コンピュータの内部構成の概略を示す図であ
る。
【図4】デジタルカメラの全体を示す斜視図である。
【図5】デジタルカメラの背面図である。
【図6】デジタルカメラの構成を示すブロック図であ
る。
【図7】デジタルカメラの機能をブロックにて示す図で
ある。
【図8】デジタルカメラの動作の流れを示す図である。
【図9】物体色成分データを含むファイルのデータ構造
を示す図である。
【図10】コンピュータの機能をブロックにて示す図で
ある。
【図11】コンピュータの色補正処理の流れを示す図で
ある。
【図12】補正フィルタの分光補正率の例を示す図であ
る。
【図13】補正フィルタの分光補正率の例を示す図であ
る。
【図14】補正フィルタの分光補正率の例を示す図であ
る。
【図15】補正フィルタの分光補正率の例を示す図であ
る。
【図16】補正フィルタを選択する画面表示の例を示す
図である。
【図17】補正フィルタの適用割合を指定する画面表示
の例を示す図である。
【図18】補正フィルタの適用順位を指定する画面表示
の例を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 3 コンピュータ 8 メモリカード 10 画像処理システム 121 フラッシュ 235 物体色成分データ 236 照明成分データ 307 読取装置 308 カードスロット 311 合成部 312 色補正部 313 明度調整部 314 合成設定受付部 315 色補正設定受付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/64 H04N 1/46 Z 5C079 Fターム(参考) 5B057 BA26 CA01 CA08 CB01 CB08 CE06 CE17 CH09 5C065 AA01 BB48 CC01 FF05 GG02 GG13 GG22 GG23 GG30 GG32 5C066 AA11 CA17 CA21 EB01 ED11 ED12 GA01 HA06 JA02 KC01 KD02 KE01 KE07 KE17 KM10 5C076 AA19 AA26 BA03 BA06 5C077 LL01 LL19 MP08 NN19 PP32 PP33 PP37 PQ08 PQ12 TT09 5C079 HA17 HB01 HB02 LA31 LB01 MA11 MA20 NA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを、 取得時の照明環境の影響を取り除いた画像のデータに相
    当する物体色成分データと、照明環境が画像に与える影
    響を示す照明成分データとを合成して合成画像データを
    生成する画像生成手段と、 波長成分ごとの補正率が設定された少なくとも一つの分
    光補正データを用いて前記合成画像データに色補正を施
    す色補正手段と、を備える画像処理装置として機能させ
    るためのプログラム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプログラムにおいて、
    前記コンピュータを、 互いに異なる複数の分光補正データを記憶する記憶手段
    と、 前記記憶手段に記憶された前記複数の分光補正データの
    中から色補正に用いる前記少なくとも1つの分光補正デ
    ータを選択する選択指示をユーザから受け付ける手段
    と、をさらに備える画像処理装置として機能させるため
    のプログラム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のプログラムに
    おいて、前記コンピュータを、 色補正に用いる前記少なくとも1つの分光補正データの
    適用順位の指定をユーザから受け付ける手段、をさらに
    備える画像処理装置として機能させるためのプログラ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のプ
    ログラムにおいて、前記コンピュータを、 色補正に用いる前記少なくとも1つの分光補正データの
    適用割合の指定をユーザから受け付ける手段、をさらに
    備える画像処理装置として機能させるためのプログラ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のプ
    ログラムにおいて、前記コンピュータを、 色補正済の前記合成画像データの明るさを補正する手
    段、をさらに備える画像処理装置として機能させるため
    のプログラム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 画像処理装置であって、 取得時の照明環境の影響を取り除いた画像のデータに相
    当する物体色成分データと、照明環境が画像に与える影
    響を示す照明成分データとを合成して合成画像データを
    生成する画像生成手段と、 波長成分ごとの補正率が設定された少なくとも一つの分
    光補正データを用いて前記合成画像データに色補正を施
    す色補正手段と、を備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 画像に対して色補正を施す方法であっ
    て、 取得時の照明環境の影響を取り除いた画像のデータに相
    当する物体色成分データと、照明環境が画像に与える影
    響を示す照明成分データとを合成して合成画像データを
    生成する画像生成工程と、 波長成分ごとの補正率が設定された少なくとも一つの分
    光補正データを用いて前記合成画像データに色補正を施
    す色補正工程と、を備えることを特徴とする色補正方
    法。
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