[go: up one dir, main page]

JP2003041342A - 打ち抜き性に優れる冷延鋼板 - Google Patents

打ち抜き性に優れる冷延鋼板

Info

Publication number
JP2003041342A
JP2003041342A JP2002155489A JP2002155489A JP2003041342A JP 2003041342 A JP2003041342 A JP 2003041342A JP 2002155489 A JP2002155489 A JP 2002155489A JP 2002155489 A JP2002155489 A JP 2002155489A JP 2003041342 A JP2003041342 A JP 2003041342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
less
cold
rolled steel
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002155489A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Morita
正哉 森田
Hiroshi Sawada
弘 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP2002155489A priority Critical patent/JP2003041342A/ja
Publication of JP2003041342A publication Critical patent/JP2003041342A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】Ti−IF鋼の打ち抜き性を向上させるミクロ
組織に制御すること、及び該組織を得るための製造条件
を明確にすることにより、打ち抜き性の良好な冷延鋼板
を提供する。 【解決手段】本発明の冷延鋼板は、質量%で、C:0.
003%以下と、Si:0.3%以下と、Mn:0.0
5〜0.5%と、P:0.03%以下と、S:0.00
3〜0.015%と、Sol.Al:0.03〜0.0
6%と、Ti:0.02〜0.08%と、N:0.00
3%以下とを含有し、鋼板表面から板厚15%以内の表
層部と鋼板表面から板厚15%以内を除いた板厚中心部
(以下、この部分を板厚中心部と称する。)における平
均フェライト粒径をそれぞれds、dbとするとき、d
s/dbが0.95以下である打ち抜き性に優れる冷延
鋼板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電機部品など
穴あけ加工が多数なされる冷延鋼板において、特に良好
な打ち抜き性を有する冷延鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】極低炭素鋼にTi,Nbなどの炭窒化物
形成元素を添加したIF鋼(Interstitial
Free Steel)は、優れたプレス成形性、深絞
り性を有するため、自動車用材料ならびに電機部品用材
料等に多く用いられている。特に、電機産業において、
用いられる冷延鋼板では、ねじ穴のための穴あけ加工が
多数なされる場合が多い。この際、穴あけは打ち抜きに
よる場合がほとんどで、打ち抜きにより発生するバリ
が、電機機器における導電の問題やねじ切り作業上の問
題につながる場合がある。
【0003】このような背景の下、冷延鋼板の打ち抜き
性改善方法として、特開平1−230748号公報のS
量の増加による鋼中のMnSを利用する方法、特開平6
−73457号公報のS量の増加によるTiSを利用す
る方法、及び特開平8−73992号公報のN量の増加
により鋼中に生成するTiNを利用する方法、さらに鋼
板を高強度化する方法等が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平1
−230748号公報、特開平6−73457号公報、
及び特開平8−73992号公報の技術はいずれの場合
もS,N量を増加することになり、鋼板の成形性は必ず
しも良好とはならない。また、鋼板の高強度化の対策に
ついては、こと電機部品用材料においては、成形後の形
状が重要であり、スプリングバックが問題となる。一
方、例えば、特開平3−277739号公報のように、
冷延鋼板の表層と中央部の成分を異成分とすることで、
表層部のみ硬化させて耐バリ性を向上させる技術も見ら
れるが、0.7〜1mm程度の板厚において鋼成分を異
ならせることは現在の薄鋼板製造技術上、現実的とは言
えず、コストアップにつながることは容易に想定され
る。
【0005】本発明の目的は、このような事情を考慮し
てなされたものであり、Ti−IF鋼の打ち抜き性を向
上させるミクロ組織に制御すること、及び該組織を得る
ための製造条件を明確にすることにより、打ち抜き性の
良好な冷延鋼板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は以下に示す手段を用いてい
る。 (1)本発明の冷延鋼板は、質量%で、C:0.003
%以下と、Si:0.3%以下と、Mn:0.05〜
0.5%と、P:0.03%以下と、S:0.003〜
0.015%と、Sol.Al:0.03〜0.06%
と、Ti:0.02〜0.08%と、N:0.003%
以下とを含有し、鋼板表面から板厚15%以内の表層部
と鋼板表面から板厚15%以内を除いた板厚中心部(以
下、この部分を板厚中心部と称する。)における平均フ
ェライト粒径をそれぞれds、dbとするとき、ds/
dbが0.95以下であることを特徴とする打ち抜き性
に優れる冷延鋼板である。 (2)本発明の冷延鋼板は、さらに、質量%で、B:
0.0002〜0.0015%を含有することを特徴と
する上記(1)に記載の打ち抜き性に優れる冷延鋼板で
ある。
【0007】(3)本発明の冷延鋼板は、さらに、質量
%で、Nb:0.005〜0.03%を含有することを
特徴とする上記(1)または(2)に記載の打ち抜き性
に優れる冷延鋼板である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明者は、Ti−IF鋼の打ち
抜き性を向上させるミクロ組織に制御すること、及び該
組織を得るための製造条件を明確にすることにより、打
ち抜き性の良好な冷延鋼板を得るために、冷延鋼板の鋼
成分、及び金属組織すなわちフェライト粒径と打ち抜き
性との関係について、鋭意研究を重ねた。その結果、鋼
板表面から板厚15%以内の表層部と板厚中心部におけ
る平均フェライト粒径をそれぞれds、dbとすると
き、ds/dbを0.95以下という限られた範囲に制
御することが、打ち抜き性の向上に有効であるという知
見を得た。また、BあるいはNbを微量添加することに
より、打ち抜き性がさらに向上するという知見も得た。
以上の知見に基づき、本発明者は、極低炭素Ti−IF
鋼をベースとし、さらにBあるいはNbを微量添加し、
熱延条件、冷延後の焼鈍条件及び調質圧延条件を調整し
て、鋼板の金属組織を上記の範囲に制御するようにし
て、打ち抜き性に優れる本発明の冷延鋼板及びその製造
方法を見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、鋼組成、金属組織及
び製造条件を下記範囲に限定することにより、打ち抜き
性に優れる冷延鋼板を得ることができる。以下に本発明
の成分添加理由、成分限定理由、金属組織の限定理由及
び製造条件の限定理由について説明する。
【0010】(1)成分組成範囲C:0.003%以下 Cは鋼板の成形性を確保するために少ないほうが望まし
い。実用上、本発明のの効果を損なわない量として、上
限は0.003%である。成形性向上に対し、望ましく
はその上限は0.0025%である。
【0011】Si:0.3%以下Siは固溶強化元素で
あるため、過度に添加すると鋼板の強度が上昇し、加工
性が劣化する。このため、上限は0.3%であるが、好
ましくは0.15%以下である。
【0012】Mn:0.05〜0.5% MnもSiと同様、固溶強化元素であり、0.5%を超
えて添加すると鋼板の強度上昇に伴う材質の劣化が生じ
る。従って、上限は0.5%である。好ましくは0.2
%以下である。下限値については、0.05%を下回る
ような鋼組成とする場合には、製鋼上のコストアップに
つながるため、0.05%である。
【0013】P:0.03%以下 PはSi,Mnと同様、固溶強化元素であり、少量で鋼
板の強度を上昇させる。P量の上昇により、打ち抜き性
は改善されるものの、高強度化により成形性が劣化する
ため、上限は0.03%であり、望ましくは0.015
%以下である。
【0014】S:0.003〜0.015% Sは低減するのが望ましいが、0.003%を下回る
と、熱延スケールの剥離性が低下する。一方、0.01
5%を超えて含有すると、延性を低下させるため0.0
03〜0.015%である。
【0015】Sol.Al:0.03〜0.06% Alは脱酸に必要であり、その下限は0.03%であ
る。また、多量に添加するとコストが上昇するため、
0.06%以下である。好ましくは、0.05%以下で
ある。
【0016】N:0.003%以下 NはIF鋼の高い成形性を確保するために、低いほうが
望ましく、その上限は0.003%である。望ましくは
0.0025%以下である。Ti:0.02〜0.08
%Tiは強力な炭窒化物形成元素であり、極低炭素鋼に
添加することにより、鋼板の成形性は向上する。Ti−
IF鋼特有の高い深絞り性を得るには、最低0.02%
は必要であり、この値が下限である。一方、0.08%
を超えて添加するとスラブコストが上昇するだけでな
く、冷延鋼板の表面性状が劣化しやすくなるので上限は
0.08%である。
【0017】B:0.0002〜0.0015% BはTiと複合添加されることにより、打ち抜き性を向
上させる。また、副次的には耐縦割れ性を向上させるこ
とも可能であり、Ti−IF鋼の不可避的な耐二次加工
脆性の向上が可能となる。0.0002%以上で、Bに
よる更なる鋼板表層の細粒化効果が認められるため、下
限値は0.0002%である。また、0.0015%を
超えて含有させると、鋼板自体の深絞り性が劣化しやす
くなるので、上限値は0.0015%である。 Nb:0.005〜0.03%NbもTiと同様炭窒化
物形成元素であり、極低炭素鋼に添加することにより、
鋼板の成形性は向上すると共に、Nbによる鋼板表層の
細粒化効果が期待されるため、Ti−IF鋼に比べ打ち
抜き性を更に向上させる。Tiと複合添加する場合、過
剰なNb添加はスラブコストの上昇のみならず、延性の
劣化につながるため、上限値は0.03%である。ま
た、0.005%を下回る添加では、Nbによる打ち抜
き性の向上効果が得られなくなるため、下限値は0.0
05%である。
【0018】(2)金属組織 本発明の金属組織は、鋼板表面から板厚15%以内の表
層部と板厚中心部における平均フェライト粒径をそれぞ
れds、dbとするとき、ds/dbが0.95以下で
ある。ds/dbが0.95を超えると、良好な打ち抜
き特性が得られない。
【0019】本発明においては、冷延鋼板の打ち抜き性
を改善するための焼鈍後の鋼板のミクロ組織として、鋼
板表層部のTiCの析出形態として微細析出させること
及び表層近傍のフェライト組織を内層より微細組織にす
ることで、材質的に表層部を内層より硬化させることに
より、打ち抜き性を向上させようとするものである。
【0020】従って、板厚の15%以内の表層部と板厚
中心部における平均フェライト粒径をそれぞれds、d
bとするとき、ds/dbが0.95以下であることが
重要である。ds/dbの下限値については、特に規定
されるものではないが、現実的に本発明によって得られ
るds/dbの最小値は0.4前後の値である。
【0021】ds/dbの重要性については、本発明の
実験により明らかとなった。すなわち、請求項1に記載
した鋼組成を満足する鋼を用いて、連続鋳造した鋼を1
000〜1200℃に加熱する工程と、加熱された鋼を
Ar3 点以下の温度域で最終粗圧延を行う工程と、粗圧
延された鋼をAr3 点以上(Ar3 +100)℃未満の
温度域まで加熱速度5℃/s以上で再加熱し、Ar3 点
以上で仕上げ圧延を行い、巻取る工程と、巻取った熱延
鋼板を冷延し、再結晶温度〜850℃で焼鈍し、1.5
%以下の調圧率で調質圧延を行う工程と、を備えた方法
および常法にて、熱間圧延後冷間圧延し、連続焼鈍イメ
ージの熱処理を施した冷延鋼板を作製し、ds/dbを
種々変化させた冷延鋼板が得た。この冷延鋼板を用いて
冷延鋼板の打ち抜き性とds/dbの関係について、調
査を行った。なお、打ち抜き性の評価方法としては、1
0mmφのポンチと10.3mmφのダイス径の打ち抜
き治具にて、板厚0.8mmの冷延鋼板に打ち抜き加工
を施し、打ち抜き穴周辺のバリ高さをポイントマイクロ
メーターにて測定し、バリ高さの大小により、打ち抜き
性を評価した。図1は、ds/dbとバリ高さとの関係
を示す図である。図1に示すように、ds/dbを0.
95以下に制御すれば打ち抜き性の向上が達成できるこ
とがわかる。
【0022】上記の成分組成範囲及び金属組織に調整す
ることにより、打ち抜き性に優れる冷延鋼板を得ること
が可能となる。このような特性の鋼は以下の製造方法に
より製造することができる。
【0023】(3)鋼板製造工程 上記の成分組成範囲に調整した鋼を転炉にて溶製した
後、連続鋳造によりスラブにし、1000〜1200℃
に加熱する。
【0024】1200℃を超える加熱温度では、スラブ
中のTiC,TiS,Ti4 C2 S2 析出物がほぼ全量
固溶し、その後の熱延でいかなる工程を施しても、冷延
鋼板で良好な深絞り性は得られない。また、1000℃
未満の加熱温度では、TiC,TiS,Ti4 C2 S2
析出物が加熱段階で再固溶することなく、スラブ凝固時
に析出したままの粗大析出物のままであるため、良好な
深絞り性は得られるものの、IF鋼の不可避的な欠点と
される打ち抜き性は何ら改善されない。従って、加熱温
度は1000〜1200℃であり、一部の析出物では粗
大な析出形態を保ちつつ、冷延鋼板での打ち抜き性を改
善するために、一部の析出物を該加熱により再固溶させ
ることが重要となる。
【0025】凝固後そのまま熱間圧延を施す直送圧延の
場合、鋼中に析出するTiC,TiS,Ti4 C2 S2
などTiN以外の析出物は全体的に微細になりやすく、
その結果IF鋼特有の良好な深絞り性が得られなくなる
ため、このスラブ加熱処理は必須条件である。なお、打
ち抜き性を向上させるための連続鋳造後の加熱温度の望
ましい範囲は1000〜1150℃である。
【0026】次に、加熱された鋼をAr3 点以下の温度
域で最終粗圧延を行う、スラブ加熱の際再固溶したTi
Cは、粗圧延最終パスをAr3 点以下の温度域で圧延す
ることにより、Ar3 点以下の温度となった粗圧延スラ
ブ表層部で、圧延歪による歪誘起微細析出する。この微
細析出したTiCにより、スラブ表層部で微細フェライ
ト組織を得ることができる。このため、粗圧延後単にα
域に冷却することは、歪誘起析出が起こらないため、微
細析出に対して無意味である。
【0027】その後、粗圧延された鋼をAr3 点以上
(Ar3 +100)℃未満の温度域まで加熱速度5℃/
s以上で望ましくは温度差30℃以上再加熱し、Ar3
点以上で仕上げ圧延を行い、巻取る。
【0028】加熱温度を(Ar3 +100)℃以上とし
た場合および加熱速度を5℃/s未満とした時は、いず
れの場合も微細析出したTiCが再び固溶してしまう。
このため、熱延板中のTiCの析出形態を表層部のみ微
細析出状態とすることが出来ず、表層部が微細なフェラ
イト組織にならず、本発明の効果は十分得られない。
【0029】なお、加熱での制御性等に問題がない限
り、加熱速度の上限はとくに規定されるものではない。
また、粗圧延後の加熱における温度上昇量は30℃以上
が望ましい。これは、30℃未満とした場合には、表層
部のみαからγへ再変態させる作用が十分でなく、結果
的に表層部を微細なフェライト組織とすることが出来な
い場合があり、本発明の効果が小さくなることがあるた
めである。
【0030】最後に、Ar3 点以上で仕上げ圧延を終了
することに対しては、Ar3 点未満で仕上げた場合、I
F鋼特有の良好な深絞り性が得られないため、Ar3 点
以上で仕上げ圧延を終了する必要がある。
【0031】以上に述べた限定した条件により、粗圧延
材の表層のみをγからαへ変態させ、5℃/s以上の加
熱速度によりAr3 点以上に再加熱することにより、表
層部のみαからγへ再変態させる。この粗圧延材表層の
受けるγ→α→γ変態と微細TiCを表層部に集中して
析出させることにより、冷延鋼板における表層部を微細
なフェライト組織とすることが可能となる。
【0032】巻取り温度については、特に規定されるも
のではないが、IF鋼特有の高深絞り性を確保するため
に、600〜700℃とすることが望ましい。次に、巻
取った熱延鋼板を冷延し、再結晶温度〜850℃で焼鈍
し、1.5%以下の調圧率で調質圧延を行う。焼鈍につ
いては再結晶温度〜850℃以下で連続焼鈍する。85
0℃を超えると、γ相へのCの再固溶を生じ、伸びの低
下を招く。一方、再結晶温度未満では、結晶粒が細か
く、良好な集合組織が発達せず、r値が低くなり、成形
性が悪くなる。また、調質圧延は、冷延鋼板の表面粗さ
制御を目的とし、1.5%以下の調圧率にて行う。ここ
で、調圧率が1.5%を超えると伸び等の材質が劣化す
るため、調圧率は1.5%以下である。
【0033】また、0.0002〜0.0015%のB
および0.005〜0.03%のNbの複合添加によ
り、鋼中の固溶B,Nb、場合によっては微細析出Nb
(C,N)により、冷延後再結晶段階での鋼板表層の細
粒化が一層進むため、B及びNbの複合添加は、打ち抜
き性の更なる向上に効果的である。
【0034】なお、本発明の鋼板は連続焼鈍後、各種電
気めっき処理やそれに加えて有機被覆処理を行った鋼板
ならびに冷間圧延後の鋼板を連続溶融亜鉛めっき処理な
どして、耐食性を向上させた表面処理鋼板などを含み、
これらの鋼板においても十分本発明の効果が得られる。
以下に本発明の実施例を挙げ、本発明の効果を立証す
る。
【0035】
【実施例】(実施例1)表1に実験室溶解炉で出鋼した
本発明鋼(No.1〜15)及び比較鋼(No.16〜
21)の組成を示す。これらの鋼から、実験室熱間圧延
用スラブを作製し、通常の方法で熱延、酸洗、冷延、連
続焼鈍を行い、冷延鋼板を得た。これらの冷延鋼板から
組織観察用サンプル及び打ち抜き評価用サンプルを採取
し、組織観察、打ち抜き性及びmean−r値を調査し
た。打ち抜き性の評価方法は上記に記載の方法と同一と
した。
【0036】mean−r値は、JIS5号引張試験片
を鋼板の圧延方向、圧延方向に対して45度方向、90
度方向に採取し、それぞれのr値、r0 、r45、r90を
15%の予歪みを加えて測定した後に、mean−r=
(r0 +2r45+r90)/4により算出した。
【0037】表1に鋼成分に加えて、組織観察結果(d
s/db)、バリ高さ及びmean−r値を示す。表1
から、本発明の鋼組成を満足し、かつフェライト粒径を
満足させる本発明鋼No.1〜15においては、バリ高
さが0.03mm以下の良好な打ち抜き性が得られると
同時に良好な深絞り特性も付与される。
【0038】一方、比較鋼No.16は本発明の組成を
満足するもののds/db値が0.95を超えるため、
打ち抜き性は良好でない。また、No.17〜21の比
較鋼はC,Ti,Nb,Bの各元素が本発明の範囲を満
たしていない。この場合には、フェライト組織は全板厚
にわたり均一になるため、ds/db値は0.95を上
回り、打ち抜き性が劣化する。また、深絞り性について
はTi添加量の多い鋼No.18を除きIF鋼特有の高
いmean−r値が得られないことがわかる。
【0039】
【表1】
【0040】(実施例2)表1に示した本発明鋼の中の
鋼No.1,4,8,12の4種を選び、これらの成分
を有する実験室鋳造スラブを用い、種々の条件にて熱間
圧延を実施した。その後、常法に従って、酸洗、冷間圧
延を行った後、830℃にて連続焼鈍をシミュレートし
た熱処理を施し、最後に1%の調質圧延を行った。その
後、得られた冷延鋼板から、組織観察用サンプル、打ち
抜き性評価用サンプルを採取して、各種確性試験を実施
した。
【0041】表2に示すとおり、(1)スラブ加熱温度
が1000〜1150℃、(2)粗圧延最終パスがAr
3 点以下、(3)粗圧延材の加熱速度が5℃/s以上、
(4)粗圧延材の加熱到達温度がAr3 点以上(Ar3
+100)℃未満、(5)仕上圧延温度がAr3 点以上
の本発明の各製造条件のいずれか1つを満足しない条件
である比較例No.2〜5,7〜10,12〜15,1
7〜20では、ds/dbの値は0.95以下を満足し
ない。このため、バリ高さは0.04mmを超える高い
値となり、打ち抜き性は良好でない。一方、上記(1)
〜(5)の全ての条件を満足する本発明例No.1,
6,11,16では、ds/db値が0.95以下であ
り、バリ高さが0.03mm以下という極めて優れた打
ち抜き性を有する冷延鋼板が得られることは明らかであ
る。
【0042】以上から、上記(1)〜(5)の本発明の
各製造条件を全て満たすことは、IF鋼冷延鋼板に優れ
た打ち抜き性を付与するための重要な製造因子であるこ
とを示している。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、鋼組成、金属組織及び
製造条件を特定することにより、材質が劣化することな
く、優れた打ち抜き特性を有する各種IF鋼冷延鋼板を
提供することができ、工業上優れた効果がもたらされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るds/dbとバリ高
さとの関係を示す図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、C:0.003%以下と、S
    i:0.3%以下と、Mn:0.05〜0.5%と、
    P:0.03%以下と、S:0.003〜0.015%
    と、Sol.Al:0.03〜0.06%と、Ti:
    0.02〜0.08%と、N:0.003%以下とを含
    有し、鋼板表面から板厚15%以内の表層部と鋼板表面
    から板厚15%以内を除いた板厚中心部における平均フ
    ェライト粒径をそれぞれds、dbとするとき、ds/
    dbが0.95以下であることを特徴とする打ち抜き性
    に優れる冷延鋼板。
  2. 【請求項2】 さらに、質量%で、B:0.0002〜
    0.0015%を含有することを特徴とする請求項1に
    記載の打ち抜き性に優れる冷延鋼板。
  3. 【請求項3】 さらに、質量%で、Nb:0.005〜
    0.03%を含有することを特徴とする請求項1または
    2に記載の打ち抜き性に優れる冷延鋼板。
JP2002155489A 2002-05-29 2002-05-29 打ち抜き性に優れる冷延鋼板 Pending JP2003041342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002155489A JP2003041342A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 打ち抜き性に優れる冷延鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002155489A JP2003041342A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 打ち抜き性に優れる冷延鋼板

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32964996A Division JP3355970B2 (ja) 1996-12-10 1996-12-10 打ち抜き性に優れる冷延鋼板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003041342A true JP2003041342A (ja) 2003-02-13

Family

ID=19194845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002155489A Pending JP2003041342A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 打ち抜き性に優れる冷延鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003041342A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006118425A1 (en) * 2005-05-03 2006-11-09 Posco Cold rolled steel sheet having superior formability and high yield ratio, process for producing the same
WO2006118423A1 (en) * 2005-05-03 2006-11-09 Posco Cold rolled steel sheet having superior formability , process for producing the same
WO2006118424A1 (en) * 2005-05-03 2006-11-09 Posco Cold rolled steel sheet having high yield ratio and less anisotropy, process for producing the same
KR100723182B1 (ko) * 2005-05-03 2007-05-29 주식회사 포스코 소성이방성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
CN106222542A (zh) * 2016-08-29 2016-12-14 唐山钢铁集团有限责任公司 一种加磷高强if钢基板及其生产方法
CN106834939A (zh) * 2017-01-18 2017-06-13 唐山钢铁集团有限责任公司 一种440MPa级冲压用钢及其生产方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006118425A1 (en) * 2005-05-03 2006-11-09 Posco Cold rolled steel sheet having superior formability and high yield ratio, process for producing the same
WO2006118423A1 (en) * 2005-05-03 2006-11-09 Posco Cold rolled steel sheet having superior formability , process for producing the same
WO2006118424A1 (en) * 2005-05-03 2006-11-09 Posco Cold rolled steel sheet having high yield ratio and less anisotropy, process for producing the same
KR100723182B1 (ko) * 2005-05-03 2007-05-29 주식회사 포스코 소성이방성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
KR100723181B1 (ko) * 2005-05-03 2007-05-29 주식회사 포스코 성형성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
KR100723216B1 (ko) * 2005-05-03 2007-05-29 주식회사 포스코 소성이방성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
KR100723160B1 (ko) * 2005-05-03 2007-05-30 주식회사 포스코 면내이방성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
KR100723164B1 (ko) * 2005-05-03 2007-05-30 주식회사 포스코 가공성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
KR100723163B1 (ko) * 2005-05-03 2007-05-30 주식회사 포스코 면내이방성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
KR100723159B1 (ko) * 2005-05-03 2007-05-30 주식회사 포스코 성형성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
KR100723165B1 (ko) * 2005-05-03 2007-05-30 주식회사 포스코 소성이방성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
KR100723158B1 (ko) * 2005-05-03 2007-05-30 주식회사 포스코 성형성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
KR100723180B1 (ko) * 2005-05-03 2007-05-30 주식회사 포스코 가공성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
KR100742819B1 (ko) * 2005-05-03 2007-07-25 주식회사 포스코 면내이방성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
KR100742818B1 (ko) * 2005-05-03 2007-07-25 주식회사 포스코 가공성이 우수한 냉연강판과 그 제조방법
CN106222542A (zh) * 2016-08-29 2016-12-14 唐山钢铁集团有限责任公司 一种加磷高强if钢基板及其生产方法
CN106834939A (zh) * 2017-01-18 2017-06-13 唐山钢铁集团有限责任公司 一种440MPa级冲压用钢及其生产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101766567B1 (ko) 열연 강판 및 그 제조 방법
KR101852277B1 (ko) 냉간 압연 강판, 제조 방법 및 차량
JP5549414B2 (ja) 形状凍結性に優れた冷延薄鋼板およびその製造方法
JP5082432B2 (ja) 高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP5088023B2 (ja) 加工性に優れた高強度冷延鋼板及びその製造方法
WO2014132968A1 (ja) 焼き付け硬化性と低温靭性に優れた引張最大強度980MPa以上の高強度熱延鋼板
JP2017048412A (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板、およびそれらの製造方法
WO2013114850A1 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
WO2010011790A2 (en) Cold rolled dual phase steel sheet having high formability and method of making the same
KR20230100738A (ko) 코팅 강판 및 고강도 프레스 경화 강 부품 및 그 제조 방법
JP3355970B2 (ja) 打ち抜き性に優れる冷延鋼板の製造方法
CN107923014B (zh) 高强度钢板和其制造方法
JP2023529213A (ja) 冷間圧延熱処理鋼板及びその製造方法
JP4177478B2 (ja) 成形性、パネル形状性、耐デント性に優れた冷延鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板及びそれらの製造方法
CN102712982B (zh) 成形性和形状冻结性优良的冷轧钢板及其制造方法
KR20230100737A (ko) 코팅 강판 및 고강도 프레스 경화 강 부품 및 그 제조 방법
CN116018416A (zh) 钢板及其制造方法
JP2015078395A (ja) 引張最大強度980MPaを有する耐遅れ破壊特性に優れた高強度鋼板、高強度溶融亜鉛めっき鋼板、並びに、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法。
JP2025122113A (ja) 耐水素脆性及び耐衝突性に優れた熱間成形用めっき鋼板、熱間成形部材及びそれらの製造方法
JP4258215B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2003041342A (ja) 打ち抜き性に優れる冷延鋼板
JP5434375B2 (ja) 加工性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
CN115976416B (zh) 罐用钢板及其制造方法
JP6628018B1 (ja) 熱延鋼板
EP4455346A1 (en) High strength and high formability steel sheet having excellent spot weldability, and method for manufacturing same

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060919