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JP2002537846A - Hervltr配列に基づく、レトロウイルス発現ベクター - Google Patents

Hervltr配列に基づく、レトロウイルス発現ベクター

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Publication number
JP2002537846A
JP2002537846A JP2000603410A JP2000603410A JP2002537846A JP 2002537846 A JP2002537846 A JP 2002537846A JP 2000603410 A JP2000603410 A JP 2000603410A JP 2000603410 A JP2000603410 A JP 2000603410A JP 2002537846 A JP2002537846 A JP 2002537846A
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JP
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herv
cell
retroviral
vector
region
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000603410A
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English (en)
Inventor
ライプ−メシュ,クリスティン
シェーン,ウルリーケ
バオスト,コリンナ
サラー,ローベルト・ミヒャエル
Original Assignee
ゲーエスエフ・フォルシュングスツェントゥルム・フューア・ウムヴェルト・ウント・ゲズントハイト・ゲーエムベーハー
オーストリアン・ノルディック・バイオセラピューティクス・アクチェンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゲーエスエフ・フォルシュングスツェントゥルム・フューア・ウムヴェルト・ウント・ゲズントハイト・ゲーエムベーハー, オーストリアン・ノルディック・バイオセラピューティクス・アクチェンゲゼルシャフト filed Critical ゲーエスエフ・フォルシュングスツェントゥルム・フューア・ウムヴェルト・ウント・ゲズントハイト・ゲーエムベーハー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、細胞特異的に調節可能なプロモーターを持つ、レトロウイルス発現ベクターに関する。例えば、該ベクターは、遺伝子治療の背景において、療法的価値がある遺伝子の細胞特異的発現に有用である可能性がある。本発明は、機能的なアセンブリで、少なくとも以下の要素:a)ベクターRNAのパッケージングのためおよび異種DNAヌクレオチド配列にコードされるタンパク質またはペプチドの細胞特異的発現のためのDNA配列;b)タンパク質またはペプチドをコードする、1つまたはそれ以上のDNAヌクレオチド配列、ここで、細胞特異的発現のための前記DNA配列は、ヒト内因性レトロウイルスDNAヌクレオチド配列(HERV)由来の細胞特異的調節可能プロモーター領域を含む、を含む、レトロウイルス発現ベクターを記載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、細胞特異的に調節することが可能であるプロモーターを持つ、レト
ロウイルス発現ベクターに関する。該ベクターは、例えば、遺伝子治療に関連し
て、療法的価値がある遺伝子の細胞特異的発現に有用である。
【0002】 レトロウイルスはRNAウイルスであり、該ウイルス遺伝子は、一本鎖RNA
分子にコードされる。細胞へのウイルスの進入後、ウイルスRNAは、逆転写に
より、二本鎖DNA分子に変換される。該DNAは核に進入し、そして細胞染色
体に組み込まれる。ウイルスDNAの組込み型、いわゆるプロウイルスは、ウイ
ルス遺伝子発現のテンプレートに相当する。
【0003】 細胞染色体へのウイルスゲノムの組込みは、ウイルス複製の必須の段階であり
、そしてウイルスにコードされる酵素に仲介される。ほとんど例外なく、感染細
胞の生存度は、細胞におけるレトロウイルスゲノムの存在、その遺伝子の発現お
よびウイルス粒子の形成にまったく、またはほとんど影響を受けないようである
【0004】 レトロウイルス遺伝子導入は、機能する遺伝子、特に療法的に価値がある遺伝
子を、宿主細胞が増殖する能力に影響を与えることなく、細胞に導入するのに用
いられる。その複製様式のため、レトロウイルスは、こうした遺伝子導入に適し
ている。最も単純な態様において、ウイルス遺伝子の少なくとも部分を、目的の
遺伝子により置き換え、そして効率的なウイルス感染法を用いることにより、こ
の目的の遺伝子を標的細胞に導入する。
【0005】 レトロウイルスの感染は、高い効率で起こり、そしてレトロウイルスベクター
を修飾し、異種DNAを取り込むことが可能であり、そして宿主細胞ゲノムに安
定して組み込ませることが可能であるため、レトロウイルスベクターは遺伝子治
療に適している。近年、複数のレトロウイルスベクターが開発されてきており、
そして例として、Gunzburgら(1996)およびRobbinsら(1
998)による概説を参照されたい。
【0006】 レトロウイルスベクターに関する可能な好ましい態様は、いわゆるProCo
nベクターであり、これは、WO 96/07748に最初に記載された。開示
のため、本文献を完全に参照されたい。
【0007】 ProConベクターは、異種プロモーター要素および所望による他の制御要
素をその3’LTR中に有し、これは感染後、複製され、そして標的細胞におい
て5’LTRに転座し、そしてこれはマーカー遺伝子または療法遺伝子の発現を
調節することが可能である。これらの異種遺伝子は、プロモーターに直接連結し
ていないが、ベクター内部に挿入されている。
【0008】 ProConベクターは、構造U3、R、U5を有する5’LTR部分、およ
び少なくとも1つのコードおよび/または非コード配列、並びに、完全にまたは
部分的に欠失したU3部分を含んでおり、当該欠失U3部分はポリリンカー配列
に置き換えられており、R−U5部分が続く、3’LTR領域を含む。
【0009】 これらのベクターの増殖は、もはや発現ベクター自体からは合成されないウイ
ルスタンパク質を多量に産生するヘルパー細胞株により、行われる。しかし、ヘ
ルパー細胞株は、もはや複製適格ウイルスを産生することが不可能である。本細
胞株はまた、パッケージング細胞株とも称され、そして修飾レトロウイルスベク
ターをパッケージングすることが可能な遺伝子を持つ、少なくとも第二のプラス
ミドでトランスフェクションされた細胞株を含む。これに関し、本明細書に完全
に援用される、WO 92/10564を参照されたい。
【0010】 修飾レトロウイルスをコードするDNA(発現ベクター)をパッケージング細
胞株にトランスフェクションする。これらの条件下で、挿入療法遺伝子またはマ
ーカー遺伝子を含む、修飾レトロウイルスゲノムは、それぞれ、転写され、そし
てレトロウイルス粒子(組換えウイルス粒子)にパッケージングされる。その後
、本組換えウイルスを標的細胞の感染に用いる;修飾レトロウイルスのゲノム、
すなわち発現ベクターは、標的細胞ゲノムに組み込まれ、本組込みは、それぞれ
マーカー遺伝子または療法遺伝子と共に起こる。本方式で生成される組換えウイ
ルス粒子に感染した細胞は、これらの細胞に他のウイルスタンパク質がまったく
存在しないため、新たなベクターウイルスを産生することが不可能である。宿主
細胞に組み込まれた、それぞれ、療法的価値がある遺伝子またはマーカー遺伝子
を含む発現ベクターのDNAは、組込み型で細胞DNAに存在し、そして続いて
、細胞内で発現されることが可能である。
【0011】 好ましくは、こうしたレトロウイルス発現ベクターにより発現が達成される療
法的価値がある遺伝子は、細胞および組織特異的方式で発現される。本目的のた
め、細胞特異的制御配列を、発現ベクターのLTR配列に導入する。例えば、こ
れらの細胞特異的制御配列は、細胞特異的調節可能プロモーター領域、細胞特異
的エンハンサー配列と共に、転写因子の結合部位を含む。プロモーターは、LT
RのU3部位に位置する。
【0012】 ここでは、細胞性プロモーター配列または外因性レトロウイルスのプロモータ
ー配列を、レトロウイルスベクターに挿入する。 細胞性プロモーターは、しばしば、さらなるシグナル構造を必要とし、これは
、プロモーターから遠く離れて上流または下流に存在する可能性がある。したが
って、強い、組織特異的な細胞性プロモーター配列を単離し、そしてこれらをレ
トロウイルスベクターにクローニングするのは困難であることが常に見出されて
きている。外因性レトロウイルスのプロモーターは、レトロウイルスLTR内の
限られた領域に、すべての必要な制御領域を含み、そしてしたがって、組込み部
位の隣接するDNA配列とは本質的に独立に転写されることが可能であるという
利点を持つ。しかし、ひどく不利な点は、これらは強いが、組織特異的ではなく
、そして一般的にすべての細胞種で同等の強さで発現されることである。
【0013】 したがって、本発明の目的は、転写に必要なすべてのシグナル構造を、U3お
よびR領域内の限られた領域に集中させる、レトロウイルスプロモーターの利点
を利用するが、同時に、それに関連する不利な点を避ける、新規レトロウイルス
発現ベクターを提供することである。
【0014】 本発明にしたがい、レトロウイルス発現ベクターに、ヒト内因性レトロウイル
スDNAヌクレオチド配列(HERV)由来の細胞特異的調節可能プロモーター
部分を挿入することにより、本目的を達成した。ヒト内因性レトロウイルスのこ
れらのプロモーター配列は、宿主細胞にすでに存在し、そして本発明にしたがい
、これらはマーカー遺伝子および療法的価値がある遺伝子の細胞特異的発現制御
に非常に適していることが見出されてきている。
【0015】 内因性レトロウイルス(ERV)は、生物のすべての細胞のゲノムに見出すこ
とが可能である。これらは、生殖系列を介し、垂直に移動し、そして環境に引き
起こされる条件により、再活性化することが可能である。ヒトゲノムの約2%は
、内因性レトロウイルスおよびレトロウイルス配列からなり、単独のHERV
LTRは、ゲノム当たり20,000−40,000コピーの量で存在する(表
1)(Leib−Moschら、1993; Wilkinsonら、1994
; Patienceら、1997)。
【0016】
【表1】
【0017】 HERV配列は、霊長類ゲノムに、すでに3,000−4,000万年前に組
み込まれているため、進化の経過中、病原性配列の大部分は、それぞれ、突然変
異および再編成によりプロウイルスから除去され、または修飾され、もはや該生
物に不利ではなくなったと仮定することが可能である。動物ウイルス由来のベク
ターと比較して、こうした配列から構築したレトロウイルスベクターは、新たな
ウイルス配列をゲノムに導入しなくてよいという利点を有する。さらに、また、
ゲノムにすでに存在するHERV配列との組換えにより、他の種のレトロウイル
スをベクターとして用いた場合にそうである可能性があるように、新規レトロウ
イルスが発生する可能性がない。この理由のため、レトロウイルスベクターの構
築におけるこれらの配列の使用は、安全性リスクを最小限にすることが可能であ
る。さらに、ゲノムに含まれる相同領域は、染色体の特定の部位にレトロウイル
スベクターを組織特異的に組み込むのに利用することが可能である。
【0018】 進化の経過中、HERV要素は、いくつかの細胞機能を受け入れてきた。例え
ば、HERV LTRのプロモーターおよびエンハンサー要素は、細胞性遺伝子
の転写調節に用いられる(Katoら、Feuchter−Murthyら、1
993; Di Christofanoら、1995)。細胞性遺伝子の組織
特異的発現のためのLTR制御要素の使用の一例は、ヒトアミラーゼ遺伝子であ
る。本遺伝子は、HERV−E要素のLTRにより調節され、そしてこの方式で
、唾液腺のみで発現されるよう、特異的に制限されている(Tingら、199
2)。さらに、Schulteおよび共同研究者ら(1996)は、プレイオト
ロフィン遺伝子の5’非翻訳領域への内因性レトロウイルスの挿入は、その栄養
膜特異的活性に責任があることを示している(Schulteら、1996)。
他の例では、HERV LTRのポリAシグナルはまた、細胞転写物をポリアデ
ニル化するのに利用される可能性がある(Mager、1989; Goodc
hildら、1992)。
【0019】 レトロウイルスは、その転写活性を、組込み部位の周囲の領域から非常に独立
に維持する必要があるため、レトロウイルスプロモーターを使用する主な利点は
、上述のように、転写に必要なすべてのシグナル構造が、LTRのU3領域およ
びR領域内の限られた領域に局在するという事実にある。これらのHERVプロ
モーターは、何百万年も、霊長類ゲノムに存続してきたため、進化の間、細胞性
プロモーターと類似の細胞種特異的方式で、活性であり、そしてしたがって、細
胞性およびレトロウイルスプロモーターの利点を組み合わせるよう、適応してき
ている。
【0020】 HERVは、古典的なRNAポリメラーゼIIプロモーターから開始して転写
される(Wilkinsonら、1994)。本プロモーターは、LTR領域内
に局在する。したがって、HERV転写物は、プロウイルスの完全なコピーをま
ったく含まない。転写調節要素の損失を相殺するため、これらの要素は、逆転写
の機構を発展させてきた。これにより、要素の両側で失われた配列が再生され、
これにより次にLTRが再生される。プロモーター配列に加え、HERV LT
Rはまた、発現の組織特異性に責任がある、転写因子の複数の異なる結合部位(
Seifarthら、1998)を含む。
【0021】 HERVおよび外因性動物レトロウイルス、例えばMLVまたはMMTVの間
には特定の構造類似性があるが、HERV配列および特にHERVプロモーター
は、レトロウイルス発現ベクターの開発の候補の可能性があるとは決してみなさ
れてこなかった。対照的に、現在まで、これらは、遺伝子治療の観点で、破壊的
要因としてのみみなされてきた(Patienceら、1997)。配列相同性
のため、これらが、標的細胞内での組換えにより、療法ベクターに干渉する可能
性があることが懸念されてきていた。現在まで、実験によりこれらの懸念を確認
することは不可能であったが、非常に効率的なヒトパッケージング細胞株を開発
する際、潜在的に感染性であるHERV配列の同時パッケージングおよび偶然の
導入が起こる問題が生じた。したがって、発現されたHERV配列をMLVに基
づくビリオンにパッケージングする可能性の詳細な研究が行われてきている。P
atienceら(1998)は、ヒトパッケージング細胞株において、いくつ
かの異なるHERVファミリー、例えばHERV−KおよびHERV−HのmR
NA転写物を同定した。しかし、非常に感度の高いRT−PCR試験を用いてさ
え、これらの配列のいずれも、細胞に放出されたMLVベクター粒子中に検出す
ることができなかった。
【0022】 これらの知見にしたがい、MLVパッケージング系におけるHERV配列の、
そしてしたがって、最終的にはまた、HERVに基づくベクターのパッケージン
グおよび導入は問題外のようであった。HERV遺伝子は、MLV遺伝子に関し
、50−65%の配列相同性を有するが、特にパッケージングおよび感染に必須
の領域、並びに特に5’LTRおよびgag領域の間に局在するパッケージング
シグナルと共にLTR自体は、対応するMLV配列に関し、検出可能な配列相同
性をまったく持たない。しかし、現在まで、十分な量でHERV粒子を産生する
細胞株は知られていないため、現在、効率的なHERVパッケージング系もまた
、考えられない。
【0023】 したがって、本発明は、機能的なアセンブリで、少なくとも以下の要素: a)ベクターRNAのパッケージングのためおよび異種DNAヌクレオチド配列
にコードされるタンパク質またはペプチドの細胞特異的発現のためのDNA配列
; b)タンパク質またはペプチドをコードする、1つまたはそれ以上の異種DNA
ヌクレオチド配列(転写単位)、 ここで、細胞特異的発現のためのDNA配列は、ヒト内因性レトロウイルス、特
に前記ウイルスのLTR配列由来の細胞特異的調節可能プロモーター領域を含む
、 を含む、発現ベクターを提供することにより、異質の遺伝子(目的の遺伝子)の
細胞および組織特異的発現を調節するレトロウイルス発現ベクターの問題を解決
する。
【0024】 HERV配列のプロモーター領域は、HERVの全LTR領域を含んでもよい
。しかし、本発明の別の態様において、プロモーター領域は、HERV LTR
のU3領域またはR−U3領域のみを含む。本発明の別の好ましい態様において
、これらの領域に加え、プロモーター領域はまた、5’LTRおよびgag遺伝
子の間の非翻訳領域も含む。本発明にしたがい、本領域はまた、それぞれ、タン
パク質またはペプチドの細胞特異的発現を調節する、すなわち、前記の細胞特異
的発現に、少なくとも寄与する、配列も含むことが見出されてきている。
【0025】 プロモーターは、対応する構造遺伝子の転写の開始に必要なDNAの部分的領
域である。プロモーターは、転写開始部位、RNAポリメラーゼの認識および結
合部位を含む。プロモーターはまた、制御タンパク質が結合する可能性があり、
そしてそれにより、転写開始を特異的に調節する、他の配列も含んでもよい。こ
うしたタンパク質の例は、転写因子およびリプレッサーである。転写活性の前記
制御要素の例は、CAATボックス、GCボックスおよびTATAボックスであ
る。プロモーターはII型ポリメラーゼに認識される。
【0026】 HERV由来の異質のタンパク質の細胞特異的発現のためのプロモーター領域
は、所望により、細胞特異的発現を促進する外因性レトロウイルス由来の他の配
列と組み合わせてもよい。さらに、細胞特異的発現を支持する細胞性遺伝子由来
の制御配列との組み合わせが考慮される。
【0027】 さらに、本発明のレトロウイルス発現ベクターは、少なくとも、パッケージン
グヘルパー細胞株により、ベクターをパッケージングするためのDNA配列を含
む。パッケージングのためのDNA配列は、5’LTRおよびgag遺伝子の間
に局在する。こうしたパッケージングシグナルは、いかなるレトロウイルスベク
ターにも存在し、そしてしたがって、当業者に知られる。パッケージングシグナ
ルの例は、Mannら、1985、およびRein、1994と共に、それらの
文献に引用される文献に列挙される。本文献は、完全に本明細書に援用される。
【0028】 本発明のレトロウイルス発現ベクターは、アミノ酸配列をコードする、1つま
たはそれ以上の転写単位を含む。アミノ酸配列はタンパク質またはペプチドを指
す。目的のタンパク質またはペプチドをコードするいかなる配列も、発現ベクタ
ーに挿入してもよい。例えば、こうしたタンパク質またはペプチドは、マーカー
遺伝子、療法的価値がある遺伝子、抗ウイルス機能を持つ遺伝子、抗腫瘍遺伝子
および/またはサイトカイン遺伝子にコードされてもよい。本リストは、いかな
る数まで続いてもよい。レトロウイルス発現ベクターに導入してもよい遺伝子は
、当業者に知られる。挿入される遺伝子の種類は、本発明のベクターの意図され
る使用に応じる。
【0029】 例えば、疾患が特異的療法に影響を受けるようにするため、本発明のベクター
を遺伝子治療に使用し、標的細胞に異種DNAを導入してもよい。ベクターDN
Aを選択された標的細胞に導入し、異種DNAが標的細胞で発現され、そしてD
NAにコードされる産物が産生されるようにする。これには、特に、標的細胞に
より産生されておらず、またはもはや産生されず、または十分な量で産生されず
、その結果、疾患状態が発展する、タンパク質の発現のための遺伝子が含まれる
。本発明は、天然に発生する、それぞれこうしたタンパク質またはペプチドだけ
でなく、望ましい影響、例えば、より高い酵素活性、ウイルスの結合部位の遮断
、自殺遺伝子による腫瘍細胞の破壊などを達成する方式で修飾されているものを
含む。
【0030】 一般的に、タンパク質またはペプチドをコードするDNAヌクレオチド配列は
、それぞれ、タンパク質またはペプチドが発現される細胞が、通常、in vi
voで産生しない、RNAおよびタンパク質をコードする異種DNAである。こ
れはまた、異質のDNAと称してもよい。これはいかなるタンパク質、例えば酵
素、ホルモン、および抗体も含む。したがって、本発明に提供されるレトロウイ
ルス発現ベクターを設計し、ヒト細胞において、目的のタンパク質を発現する。
【0031】 本発明にしたがって使用されるプロモーター領域は、既知のHERVファミリ
ー由来のHERV配列より選択される。これらの例は、HERV−K、HERV
−H、HERV−E、HERV−L、HERV−T、HERV−R、HERV−
I、HERV−P、ERV9、HERV−Wである。
【0032】 現在未知であり、そして細胞特異的配列を制御するプロモーター配列を発見す
るため、他の、現在未知のHERVファミリーをスクリーニングすることも可能
であると理解すべきである。
【0033】 タンパク質およびペプチドの組織特異的発現に使用してもよい、本発明にした
がったHERV由来の好ましいLTR配列は、付属文書に開示される。これらは
レトロウイルス発現ベクターに導入し、本発明にしたがって、目的を達成しても
よい。しかし、それ自体知られる方法により、ベクターに挿入される配列を可能
な限り小さく維持する、これらのLTRの部分のみを選択することも可能である
ことを理解すべきである。有用な断片は、多様な欠失突然変異体を用い、選択し
てもよい。さらに、組織特異的発現の効率を増加させ、そして望ましい機能に適
応させるため、これらのLTR配列の他の変異、例えばいくつかのヌクレオチド
の点突然変異、挿入、付加、置換などもまた可能である。
【0034】 本発明にしたがった好ましい態様において、はじめに記載されたProCon
ベクターが使用される。こうしたProConベクターは、構造U3−R−U5
を有する5’LTR領域、タンパク質またはペプチドをコードする1つまたはそ
れ以上の配列および所望による非コード配列、並びに、部分的または完全に欠失
したU3領域を含んでおり、当該欠失U3部分は、少なくとも、本発明にしたが
って使用されるHERV−LTR配列を含んでおり、R−U5領域が続く、3’
LTR領域を含む。さらなる詳細は、例えば、WO96/07748およびWO
96/28564に記載される。これらの文献は、本明細書に完全に援用される
【0035】 本発明にしたがい、細胞特異的機能を有するプロモーター配列を突き止める戦
略が開発されてきている。本戦略は、以下の説明に、より詳細に記載される。原
則的に、細胞特異的方式で作用するHERV LTRを発見する他の方法もまた
、考慮されそして用いられてもよいことを理解しなければならない。したがって
、本発明は、以下の例に限定されない。
【0036】 本発明にしたがったレトロウイルス発現ベクターは、パッケージング不全であ
り、すなわち、パッケージングヘルパー細胞株による補助なしには、ウイルス粒
子を産生することが不可能である。したがって、本発明はまた、本発明に記載さ
れるようなレトロウイルス発現ベクター、並びに少なくとも該レトロウイルス発
現ベクターのパッケージングタンパク質をコードするレトロウイルスまたは組換
えレトロウイルス構築物を含むパッケージング細胞株を含むレトロウイルスベク
ター系も含む。こうしたパッケージング細胞株は、それ自体知られ、そして記載
されてきている。例として、ネズミパッケージング細胞株PA317を参照され
たい(Sallerら、1998)。
【0037】 以下、本発明は、一般的に記載され、その後、実施例に関し、説明されるであ
ろう。 本発明にしたがい、遺伝子治療用の組織特異的ベクターを開発するためのヒト
内因性レトロウイルスの適用可能性を調べた。本目的のため、まず、HERV
pol転写の組織特異性を、「逆ドットブロット」法を用い、異なる細胞株、例
えばT細胞、角化細胞および乳癌細胞で調べた。本試験において、多様なHER
Vファミリーの発現パターンは、一般的に細胞種に依存することが見出された。
異なる細胞株および組織から転写活性を持つHERV LTRを単離するため、
mRNA調製からU3/R領域を特異的に増幅するのに用いることが可能なプラ
イマーを開発した。単離LTR配列と共に、すでに知られるLTRの個々のメン
バーを発現ベクターに挿入した。レポータープラスミドの一過性トランスフェク
ション後、それぞれ、ルシフェラーゼ活性またはeGFP蛍光を介し、LTRプ
ロモーターの活性を異なる細胞株で試験した。個々のHERV LTRのプロモ
ーター活性は、試験された細胞株に明確に依存して異なることが見出された。い
くつかの試験において、肺線維芽細胞(LCS)で特に活性であることが見出さ
れた、星状細胞(astrocytes)および肝細胞から単離されたHERV
−H LTRのプロモーター領域を、2つのレトロウイルスプロモーター変換ベ
クター(pLESNおよびpLX)に挿入し、パッケージング細胞株で試験し、
パッケージング効率を評価し、そして標的細胞の感染後、プロモーター変換の発
生に関し、試験した。FACS解析を行い、標的細胞において転写活性を検出し
た。
【0038】 このように、組織特異的発現を仲介するHERVプロモーター配列(U3/R
領域)を同定し、そして単離することが可能な方法が記載された。続いて、多様
なヒト細胞株において、一過性トランスフェクションアッセイで、これらの配列
の組織特異性およびプロモーター活性を試験した。最終的に、適切な配列を選択
し、プロモーター変換ベクター(ProConベクター)にクローニングし、そ
れにより、遺伝子治療用の組織特異的ベクターの構築に関する有用性を調べた。
本発明にしたがったレトロウイルス発現ベクターの調製は、それ自体知られる組
換え技術を用い、行う。こうした技術は、例えば、Sambrookら、198
9、およびPerbal、1984に記載される。ProConベクターの構築
に関しては、関連文献のはじめにすでに言及されたWO 96/07748を参
照されたい。
【0039】 3.結果 3.1 異なる細胞種におけるHERV転写の解析 異なる細胞におけるHERV転写を調べるため、最初の段階で、元来、末梢血
単核化細胞でHERV発現を検出するのに開発された方法(逆ドットブロットハ
イブリダイゼーション)(HerrmannおよびKalden、1994)を
使用した。本方法では、ヒトゲノムDNAからクローニングされそして性質決定
されたHERV pol遺伝子断片を膜上に固定し、そして放射標識HERV
pol遺伝子プローブとハイブリダイズさせた。RT PCRおよびレトロウイ
ルスpol遺伝子の非常に保存された領域に相同な縮重オリゴヌクレオチドを用
い、プローブを異なる細胞のmRNAから増幅した(Shihら、1989;
Donehowerら、1990)。本方法を用い、我々は、これまでに調べた
すべての細胞株で、特徴的なハイブリダイゼーションパターンを得、これは、H
ERV要素の組織特異的発現を示す、最初の結果であった。
【0040】 3.2 発現HERVのLTR U3領域の単離 レトロウイルスの組織特異的発現は、主にそのU3領域により、規定される。
本領域には、すべての制御配列、例えばプロモーター、エンハンサー、および多
様な細胞性転写因子の結合部位が局在する。この理由のため、RT PCRによ
り、異なる細胞株のmRNAからこれらのHERV配列を特異的に単離するのに
用いることが可能なプライマーを開発した(表2;図1)。本方式で、約30の
異なるHERV LTRをクローニングした。ひとつには、プロモーター活性お
よび組織特異性に関し、これらの配列をレポータープラスミド中で試験した。
【0041】
【表2】
【0042】 第一のアプローチでは、PCRのため、ポリdTプライマーをレトロウイルス
RNAのポリプリン伸長(PPT)に相補的なプライマーと組み合わせた(図1
)。PPT伸長は、env遺伝子および3’LTRのU3領域の間の非翻訳領域
の保存部分である。レトロウイルスの逆転写中、PPT領域は、プラス鎖合成の
ためのプライマー結合部位として用いられる(SorgeおよびHughes、
1982)。
【0043】 データベース解析により、異なるHERVファミリーのPPT配列を同定し、
そしてその相同性を比較することにより、異なる群に分類した。個々の群のコン
センサス配列から、RT PCRのプライマーとして、オリゴヌクレオチドを合
成した。異なる細胞株からmRNAを調製した:上皮細胞(HeLa、HaCa
T)、線維芽細胞(LC5)、T細胞(H9、HUT78)、リンパ芽球(CM
L)、神経膠腫細胞(85HG66、U373)、膵臓細胞(MiaPaCa2
、Panc1)、肝細胞(Chang肝臓)、および乳癌細胞株(T47−D、
MCF7)。さらに、多様なヒト組織(脳、心臓、肝臓、腎臓、肺、膵臓、胎盤
、骨格筋)のcDNAライブラリー(Clontech)もまた、RT PCR
で使用した。
【0044】 続いて、得た断片をクローニングし、配列決定し、そしてデータベース比較に
より、解析した。PPTおよびポリdTプライマーを用いて得たPCR断片中、
相同性比較により、2つのLTRがHERV−HおよびHERV−Kのファミリ
ーに割り当てられた。これらのPCR試料中でポリdTプライマーを用いること
により、既知のレトロウイルスLTRにいかなる相同性も示さず、そしてさらに
、いかなるプロモーター構造要素も含まない多くの配列を増幅した。この理由の
ため、HERV−KおよびHERV−HファミリーのU3領域の保存領域から、
そしてR領域から、プライマー合成のため、他の配列を選択した(Moldら、
1997)(図1、表1)。生じたPCR産物をアガロースゲル上で分離した後
、ニトロセルロースフィルターにトランスファーし、そして異なるHERV L
TR(HERV−K−p1167、HERV−H−H6、HERV−E、HER
V−L)のLTR領域から準備したプローブとハイブリダイズした。その後、ハ
イブリダイズ断片をベクター(pZERO、Invitrogen)にクローニ
ングし、そして配列決定した。本方法を用い、表3に列挙したいくつかのHER
V LTRを単離することが可能であった。
【0045】
【表3】
【0046】 ヒト脳および心臓組織から、並びにT47−D細胞から単離したHERV−K
LTRは、HERV−K10の3’LTRに非常に強い配列相同性を示す。対
照的に、HERV−H LTRは、はるかに高い配列変動を示した。HERV−
H31、HERV−H3、HERV−HCM1、HERV−HCM4、HERV
−HMP23は、Magerらに単離されたHERV−H6 LTRに相同であ
り、他のHERV−H配列はAnderssenら(1997)に単離されたベ
ルベットモンキー(vervet monkey)、マーモセット(marmo
set)およびヒト由来のHERV−H LTRに相同性を示す。T47−D細
胞から単離されたHERV−W LTRは、クローンCL6(Komurian
−Pradel、1998)のLTRに関連する。
【0047】 3.3 一過性ルシフェラーゼアッセイにおけるHERVプロモーター発現 の解析 単離HERV LTRのプロモーター活性および組織特異性の解析のため、こ
れらをまずルシフェラーゼレポータープラスミド(pBL、Butz,K.、D
KFZ、ハイデルベルグ)にクローニングした。本ベクターは、pBLCAT2
のSV40ポリAシグナルに融合したフォティヌス・ピラリス(Photinu
s pyralis)のルシフェラーゼ遺伝子を含む(Hoppe−Seyle
rら、1991)。
【0048】 個々のベクター構築物を、異なる細胞株に一過的にトランスフェクションした
。48時間後、Promega社のルシフェラーゼアッセイキットを用い、細胞
溶解物由来のルシフェラーゼ活性を測定し、そしてそれぞれ、β−ガラクトシダ
ーゼ活性またはウミシイタケ(Renilla)ルシフェラーゼ活性に関し規準
化した後、相対ルシフェラーゼ活性として決定した。LTRプロモーター活性は
、上皮細胞(HeLa、HaCaT)、線維芽細胞(LC5)、T細胞(H9、
HUT78)、神経膠腫細胞(85HG66、U373)、肝細胞(Chang
肝臓)、膵臓細胞(MiaPaCa2、Panc1)、および乳癌細胞株(T4
7−D、MCF7)で決定した。
【0049】 結果を図2a−2fに示す。これらの結果によると、試験したすべての内因性
LTRのうち、HERV−H−H6 LTRが最も強いプロモーターを有する。
胎盤由来のHERV−K LTRは、HeLa細胞で特に活性である。すべての
他の細胞株において、本LTRは、非常に弱い活性しか示さない。また、HeL
a細胞において、HERV−K−T47−Dは、強い活性を示し、本LTRはま
た、HaCaT細胞および膵臓細胞でも活性であった。HERV−L LTRは
、肝細胞で強いプロモーター活性を有し、そしてT細胞および膵臓細胞で弱い活
性を有する。HERV−T−S71AおよびHERV−E LTRは、試験した
細胞株のいずれでも活性でなかった。また、現在まで、CML細胞において、H
ERV LTRのすべてで、いかなる活性も観察できなかった。
【0050】 クローニングされたHERV−H LTRのほとんどすべて(HERV−H1
、HERV−H8、HERV−H13、HERV−H19、HERV−H H6
、表3)が85HG66細胞で活性であったが、HERV−H1およびHERV
−H8が本細胞株で最高の活性を示した(データ未提示)。HERV−H19は
、HeLa細胞で非常に活性であった。HERV−HCM1 LTRは、すべて
の細胞株で最高のプロモーター活性を示し、そして肺線維芽細胞(LC5)で特
に活性であった(図3)。
【0051】 3.4 HERVハイブリッドベクターの構築およびこれらのベクターにお けるHERVプロモーター活性のモニター レトロウイルスベクターにおけるヒト内因性レトロウイルスLTR配列の機能
性を、2つの異なるプロモーター変換ベクター(ProCon)において、試験
した。本目的のため、MLVに基づく2つのベクター、pLESN−MMTV(
図7)およびpLX−MMTV(図8)を用い、ハイブリッドHERV/MLV
ベクターを構築した。これらのベクターは、(プロモーター変換の前または後で
測定されるかに応じ、異なる量で)5’LTRから発現される,レポーター遺伝
子としてのEGFP遺伝子と共にSV40プロモーターから発現されるネオマイ
シン遺伝子を含む。さらに、ベクターpLX−MMTVは、さらなる分子性質決
定のため、プロウイルスを再クローニングするのを可能にする、原核複製起点を
含む。
【0052】 HERVハイブリッドベクターを構築するため、各場合で、MMTV LTR
をHERV−HCM1 LTRにより置き換えた(図7)。本目的のため、まず
、制限酵素MluIおよびSacIIのためのさらなる配列を含む特異的プライ
マーを用い、ベクターpBL−HERV−Hから、PCRにより、LTRを増幅
した。その後、これらの断片をその3’U3領域が欠失したベクターに挿入した
。パッケージング細胞株へのトランスフェクション後、まず、MLVプロモータ
ーからEGFPレポーター遺伝子を発現する(図9a)。標的細胞の感染および
標的細胞における逆転写酵素によるプロモーター変換の成功後、レポーター遺伝
子は、HERV LTRの転写調節下に存在する。
【0053】 HERVハイブリッドベクター構築物pLESN−HERV−H(図7)およ
びpLX−HERV−H(図8)、並びに親ベクターpLESN−MMTVおよ
びpLX−MMTVを両親和性(amphotrophic)パッケージング細
胞株PA317にトランスフェクションした。その後、生じたレトロウイルスベ
クター粒子を、細胞株CrfKおよびLC5の感染に用いた。
【0054】 感染細胞株をクローニングし、そしてベクター構築物の存在およびプロモータ
ー変換の発生に関し、選択された細胞性クローンを調べた。本目的のため、感染
および未感染細胞から染色体DNAを調製し、PCRにより解析した。MLV
U3(P5)およびR(P2)領域と共に、HERV−H領域(P1)からプラ
イマーを選択し、そしてEGFP領域のプライマーと組み合わせ、PCRに用い
た(図9a)。PCR産物をHERV−H特異的プローブとハイブリダイズした
(図9b)。プライマーP1およびP3を用いて増幅した後、pLX HERV
−H粒子に感染したDNAは、HERV−Hプローブにハイブリダイズする1.
1kbのPCR産物を生じた。MLV U3特異的プライマー(P2/P3)を
用い、pLXおよびpLX HERV−Hに感染した細胞のDNAを増幅すると
、HERV−Hプローブにハイブリダイゼーションを示さない、約900bpの
大きさを有するPCR産物が生じた。MLV Rプライマー(P5/P3)を用
いた増幅からは、HERV−HプローブにハイブリダイズするPCR産物は得ら
れなかった。これらの結果は、プロモーター変換が起こり、そして5’LTRの
MLVプロモーターが、HERVプロモーターに置き換えられていることを示す
【0055】 標的細胞DNAへの組込み後、レトロウイルスベクター中のHERV LTR
プロモーター活性を、EGFP蛍光の測定を介し、FACS解析により決定した
(図10)。本目的のため、出発ベクターpLX−MMTVの活性を、デキサメ
タゾンの誘導前および誘導後のHERVベクターpLX−HERV−H(H6)
のものと比較した。MMTV LTRを含むベクターは、デキサメタゾンにより
活性化することが可能である。HERV LTRを含むベクターは、デキサメタ
ゾンにより活性化されないが、その活性は、デキサメタゾン刺激MMTVハイブ
リッドベクターに比較し、10の係数(a factor of 10)でより
高い。
【0056】 3.5 HERV配列のプロモーター活性に対する、RおよびU5領域中の 制御領域の影響 どの配列領域が機能的なHERVプロモーターに必要とされるか調べるため、
LTR中、U3領域の外側に局在するさらなるLTR配列の影響をいくつかの例
で調べた。本目的のため、7つのHERV−K LTR(HERV−K−T47
D、L5、L50、L8、L9、L48、およびL20/49)のU3領域のル
シフェラーゼアッセイにおける活性を、対応するU3−R断片の活性に比較した
。驚くべきことに、異なるR領域は、非常に異なる方式で、U3領域中のプロモ
ーターに影響を与えることが可能であることが見出された。群1のLTR(L5
、L50、L8、L9)では、R配列の存在は、試験したすべての細胞株でプロ
モーター活性に顕著な増加を生じた(図4a)。対照的に、群2にLTR(L2
0/L49)では、HERVプロモーター活性は、R領域により減少する(図4
b)。HERV−K−T47Dプロモーター(図5)およびL48プロモーター
(未提示)は、それぞれのR配列に実質的に影響を受けない。興味深いことに、
HERV−K−T47D LTR配列の場合、U3−R領域の下流に局在し、そ
してU5領域と共に3’非翻訳領域およびgag遺伝子の開始部分を含む領域は
、明らかに活性化効果を有する(図5)。
【0057】 試験した、異なるR領域の配列解析により、群1のLTRは、群2のLTRの
R領域では失われている、R領域中の転写因子SP1の結合部位を有することが
明らかになった(図6)。対照的に、群2のR領域は、転写リプレッサーとして
作用する因子TFS3の潜在的な結合部位を含む。これは、HERVプロモータ
ー活性が、さらなる制御領域、例えば転写因子結合部位、エンハンサー配列、ま
たは負の制御領域の挿入により、修飾される可能性があることを示す。参考文献
【0058】
【表4】
【0059】
【0060】
【0061】
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月29日(2001.10.29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正の内容】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、転写されたHERV配列のU3/R領域単離のためのRT PCR戦
略を示す。
【図2】 図2gは、多様な細胞株における異なるHERV LTRの相対プロモーター
活性を示す。
【図3】 図3aは、細胞株に対してプロットした相対プロモーター活性を示す。図3b
は、細胞株に対してプロットした相対プロモーター活性を示す。
【図4】 図4は、LTR−R領域が、HERV−K−T47D関連LTRのプロモータ
ー活性を調節したことを示す。図4Aは、活性化、細胞株に対してプロットした
相対プロモーター活性を示す。図4Bは阻害、細胞株に対してプロットした相対
プロモーター活性を示す。
【図5】 図5は、LTR−R下流の配列は、HERV−K−T47D関連LTRのプロ
モーター活性を調節するを示す。細胞株に対してプロットした相対プロモーター
活性。
【図6】 図6は、HERV−K T47D LTRのR領域中の制御領域を示す。
【図7】 図7は、レトロウイルスProConベクター、pLESN−MMTVおよび
pLESN−HERV−Hを示す。
【図8】 図8は、レトロウイルスProConベクター、pLX−MMTVおよびpL
X−HERV−Hを示す。
【図9】 図9は、 a)ProConハイブリッドベクターのプロモーター変換 b)HERV−Hおよびpsiプローブを用いたPCRおよびハイブリダイゼ
ーションによる、正しいプロモーター変換の検出 を示す。
【図10】 図10は、 a)2つのProConベクター、pLX−MMTVおよびpLX−HERV
−Hの構成 b)CrfK細胞感染後、MMTV LTRに比較した、HERV−H LT
Rのプロモーター活性 を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 105 A61P 43/00 111 111 C12N 7/00 C12N 5/10 C12R 1:93 7/00 C12N 15/00 ZNAA //(C12N 7/00 5/00 B C12R 1:93) (72)発明者 ライプ−メシュ,クリスティン ドイツ連邦共和国デー−80809 ミュンヘ ン,ナディシュトラーセ 23 (72)発明者 シェーン,ウルリーケ ドイツ連邦共和国デー−80335 ミュンヘ ン,ダハウアー・シュトラーセ 73 (72)発明者 バオスト,コリンナ ドイツ連邦共和国デー−69190 ヴァルド ルフ,シュロースヴェーク 30ア (72)発明者 サラー,ローベルト・ミヒャエル ドイツ連邦共和国デー−80636 ミュンヘ ン,ユタシュトラーセ 22 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA32 CA04 DA02 EA02 FA02 FA06 GA11 HA12 HA17 4B065 AA90X AA97X AA97Y AB01 AC14 BA02 BA25 CA24 CA44 4C084 AA13 NA14 ZB011 ZB211 ZB261 ZB331 4C087 AA01 AA02 AA03 BB65 CA12 NA14 ZB01 ZB21 ZB26 ZB33

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能的なアセンブリで、少なくとも以下の要素: a)ベクターRNAのパッケージングのためおよび異種DNAヌクレオチド配列
    にコードされるタンパク質またはペプチドの細胞特異的発現のためのDNA配列
    ; b)タンパク質またはペプチドをコードする、1つまたはそれ以上のDNAヌク
    レオチド配列、 ここで、細胞特異的発現のための前記DNA配列は、ヒト内因性レトロウイルス
    DNAヌクレオチド配列(HERV)由来の細胞特異的調節可能プロモーター領
    域を含む、 を含む、レトロウイルス発現ベクター。
  2. 【請求項2】 細胞特異的発現のための前記DNA配列が、HERVのL
    TR領域、そして所望により、5’LTRおよびgag領域の間の非翻訳領域に
    由来する、請求項1記載の発現ベクター。 【請求項2】 全LTR領域、U3領域、またはRおよびU3領域が、ヒ
    ト内因性レトロウイルスヌクレオチド配列由来である、請求項1または2記載の
    ベクター。
  3. 【請求項3】 1つまたはそれ以上のタンパク質またはペプチドをコード
    する前記ヌクレオチド配列が、マーカー遺伝子、治療用遺伝子、抗ウイルス遺伝
    子、抗腫瘍遺伝子、およびサイトカイン遺伝子からなる群の1つまたはそれ以上
    の要素より選択される、先行する請求項の1つまたはそれ以上記載のベクター。
  4. 【請求項4】 前記の細胞特異的調節可能プロモーター領域が、細胞特異
    的に発現される内因性ヒトレトロウイルスヌクレオチド配列のLTR領域由来で
    ある、先行する請求項の1つまたはそれ以上記載のベクター。
  5. 【請求項5】 前記ヒト内因性レトロウイルス細胞特異的調節可能プロモ
    ーター配列が、HERV−K、HERV−H、HERV−E、HERV−L、H
    ERV−T、HERV−R、HERV−I、HERV−P、ERV9、HERV
    −Wからなる群のHERVファミリーの1つまたはそれ以上のプロモーター配列
    より選択される、先行する請求項の1つまたはそれ以上記載のベクター。
  6. 【請求項6】 前記プロモーター領域が、TATAボックスに加え、制御
    タンパク質の認識および結合部位をさらに含む、先行する請求項の1つまたはそ
    れ以上記載のベクター。
  7. 【請求項7】 制御タンパク質の前記認識および結合部位が、GCボック
    ス、CAATボックス、エンハンサー配列およびリプレッサー配列と共にホルモ
    ン応答配列モチーフを含み、そして所望により、外因性レトロウイルスのLTR
    領域由来および/または細胞性遺伝子由来の制御タンパク質のさらなる認識およ
    び結合部位が含まれる、請求項7記載のベクター。
  8. 【請求項8】 前記ベクターが、構造U3−R−U5を有する5’LTR
    部分、コードおよび非コード配列より選択される、1つまたはそれ以上の配列、
    並びに、部分的または完全に欠失したU3領域を含み、当該欠失U3部分はHE
    RV LTR配列由来の細胞特異的調節可能プロモーター領域に置き換えられて
    おり、R−U5領域が続く、3’LTR部分を含む、プロモーター変換ベクター
    である、先行する請求項の1つまたはそれ以上記載のベクター。
  9. 【請求項9】 先行する請求項の1つまたはそれ以上記載のレトロウイル
    ス発現ベクターのmRNAまたはRNA。
  10. 【請求項10】 先行する請求項の1つまたはそれ以上記載のレトロウイ
    ルス発現ベクターを含む、原核細胞または真核細胞。
  11. 【請求項11】 先行する請求項の1つまたはそれ以上記載のレトロウイ
    ルス発現ベクターを組込み型で含む、真核細胞。
  12. 【請求項12】 ヒト内因性レトロウイルスDNAヌクレオチド配列由来
    の細胞特異的調節可能プロモーター領域の、レトロウイルス発現ベクターにおい
    て、好ましくはProConベクターにおいて、異質の(foreign)遺伝
    子発現を制御するための使用。
  13. 【請求項13】 先行する請求項の1つまたはそれ以上記載の発現ベクタ
    ーの、遺伝子治療において異質の遺伝子を発現するための、使用。
  14. 【請求項14】 先行する請求項の1つまたはそれ以上記載の発現ベクタ
    ーDNA由来のレトロウイルス発現ベクターRNAを含む、ビリオン。
  15. 【請求項15】 タンパク質またはペプチドをコードする、1つまたはそ
    れ以上のヌクレオチド配列を導入するための、請求項15記載のビリオンを調製
    する方法であって、先行する請求項の1つまたはそれ以上記載の前記レトロウイ
    ルス発現ベクターが、ビリオンが形成され、そしてパッケージング細胞株から放
    出されるような条件下で、適切なパッケージング細胞株に導入される、前記方法
  16. 【請求項16】 1つまたはそれ以上のタンパク質またはペプチドをコー
    ドするヌクレオチド配列を真核細胞に導入するための方法であって、タンパク質
    またはペプチドをコードするヌクレオチド配列が、真核細胞の染色体DNAに挿
    入されるような条件下で、前記細胞を請求項15記載のビリオンによって感染さ
    せる、前記方法。
  17. 【請求項17】 真核細胞が哺乳動物細胞である、請求項17記載の方法
  18. 【請求項18】 哺乳動物細胞がヒト細胞である、請求項18記載の方法
  19. 【請求項19】 先行する請求項の1つまたはそれ以上記載のレトロウイ
    ルス発現ベクター、並びにレトロウイルス発現ベクターのパッケージングタンパ
    ク質をコードするレトロウイルスまたは組換えレトロウイルス構築物を少なくと
    も1つ含むパッケージング細胞株を含む、レトロウイルスベクタ−系。
  20. 【請求項20】 パッケージング細胞株が、レトロウイルス発現ベクター
    にコードされないレトロウイルスタンパク質をコードする、レトロウイルスまた
    は組換えレトロウイルス発現ベクターを含む、請求項20記載のレトロウイルス
    ベクター系。
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