JP2002300849A - 酸性乳飲料及びその製造方法 - Google Patents
酸性乳飲料及びその製造方法Info
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Abstract
を0.45〜0.55重量%、ジェランガムを0.00
5〜0.02重量%含有する酸性乳飲料及びその製造
法。 【効果】 本発明の酸性乳飲料は、安定剤としてCMC
を使用した従来の酸性乳飲料と比べて、製品の風味及び
特性を害することなく、長期にわたり蛋白質の分離・沈
殿を生じることがない高い安定性を有する。また、本発
明の製造法によればあらゆる酸性乳飲料の安定化が可能
となる。
Description
びその製造方法に関するものである。
性乳飲料としては、牛乳、脱脂粉乳、全粉乳等の乳成分
に、乳酸菌や酵母等のスターターを接種して発酵させた
発酵乳若しくは乳酸菌飲料又は乳成分に有機酸、果汁等
の酸成分を加えた酸性乳等が知られている。これら酸性
乳飲料は酸によって凝固した乳蛋白が保存中沈殿、分離
し易いという問題があった。
として、例えば安定剤としてペクチン、カラギナン等の
乳蛋白反応性のゲル化剤を乳成分等に混合溶解した後、
発酵乳を添加する方法が報告されているが(特公昭63
−57021号公報)、この方法においては、乳蛋白を
充分にゲル化剤と反応させるために多量のゲル化剤を添
加することから、冷却時に増粘、ゲルセットを起こして
しまい、飲料や冷菓ミックス等の流動性のある液状物の
製造には応用することができなかった。
エージング等の手段により充分にペクチンを水和させ、
得られたペクチン水和物を他の原料と混合・均質化する
ことにより、少量のペクチンで乳蛋白の凝固、沈殿を防
止し、かつ過剰に増粘することなく酸性乳食品を製造す
る方法も知られているが(特許3066000号公
報)、ペクチンは天然物であり安定的な供給が難しく、
安定剤の中では比較的価格が高いという問題が存在す
る。
として合成のカルボキシメチルセルロースナトリウム
(以下、「CMC」という)やアルギン酸ナトリウムを
使う方法があるが(特公平5−7458号公報)、ペク
チンを使った場合と同程度に乳蛋白の凝固・沈殿を防止
するためには、どうしても添加量が多くなり、粘度感の
増大や喉越しの悪さ等の風味面の問題と、製造時におけ
る安定剤溶液、特に安定剤をシロップ液中に添加した場
合の粘度が高くなり、プレート殺菌機への負荷増大等の
製造面での問題があった。
用による食感改善や安定化力の向上等も試みられている
が、前記問題点を解消することは困難であった。
利なCMCを使用した場合でも、粘度感の増大や喉越し
の悪さ等の風味面への問題やプレート殺菌機への負荷増
大等製造時におけるハンドリング上の問題を生じない酸
性乳飲料及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
情に鑑み鋭意研究を行った結果、酸性乳にCMCとジェ
ランガムを一定量添加することにより、過度の増粘を生
じることなく、酸性乳の安定性を良好に保持することが
でき、風味良好かつ安定な酸性乳飲料が製造できること
を見出し本発明を完成した。
ロースナトリウムを0.45〜0.55重量%、ジェラ
ンガムを0.005〜0.02重量%含有する酸性乳飲
料及び酸性乳飲料の製造において、酸性乳にカルボキシ
メチルセルロースナトリウム0.45〜0.55重量%
及びジェランガム0.005〜0.02重量%を配合す
ることを特徴とする酸性乳飲料の製造方法を提供するも
のである。
用いられる酸性乳としては、乳等省令により定められて
いる発酵乳、乳製品乳酸菌飲料等の生菌含有タイプの飲
料や殺菌処理の施された発酵乳を含有する乳性飲料、ケ
フィアの他、乳成分に有機酸、果汁等の酸成分を加えて
酸性にしたものが挙げられる。尚、発酵乳としては、牛
乳・山羊乳等の生乳、脱脂粉乳、全脂粉乳、生クリーム
等の乳製品をそのまま或いは必要に応じて希釈した溶液
中で乳酸菌、ビフィドバクテリウム属細菌、酵母等を培
養した溶液若しくはその殺菌処理物が挙げられる。
増粘、乳化、安定剤として使われているものであれば特
に種類を問わないが、酸性乳飲料の分離、凝集防止と風
味の点から、CMCの1%溶液粘度が40〜150mPa
・sでエーテル化度が0.8〜1.0であるものが好ま
しい。すなわち、溶液粘度がこれ以下のCMCを使用す
ると粘度感の少ない風味的にはより好ましい製品となる
が、安定性が劣り分離、沈殿がより多く生じ、一方溶液
粘度がこれ以上のCMCを用いると分離、沈殿は生じな
いが、粘度感が増し風味的に劣ることから好ましくな
い。
て、0.45〜0.55重量%であり、好ましくは0.
50〜0.55重量%である。CMCの添加量は、飲料
の無脂乳固形分やpHによっても変動するが、0.55
%を超えるとCMC溶液の粘度が非常に高くなり、プレ
ート殺菌機やポンプ類への負荷が高く扱いにくいものと
なり、それを使って製造した製品も、喉越しの悪いもの
となり好ましくない。一方、添加量が0.45%未満で
あると分離・沈殿量が多く安定化が図れない。
化、安定剤として使われているものであれば特に限定さ
れるものではなく、変性、未変性の種類を問わないが、
水に対する溶解しやすさから、変性でしかも製剤化され
たものが好ましい。
02重量%であり、好ましくは0.01〜0.015重
量%である。0.005%未満であると安定性効果が得
られず、0.02%を超えると粘度が上がり好ましくな
い。
の製造において、原料酸性乳に、上記した一定量のCM
C及びジェランガムを配合することにより製造すること
ができる。すなわち、本発明の酸性乳飲料の製造法は、
安定化剤としてCMC及びジェランガムを添加する以外
は通常の酸性乳飲料の製造方法がそのまま適用できる。
例えば、通常、酸性乳飲料はそれぞれ単独に調製された
酸性乳と、香料、色素、糖類、果汁、pH調整剤等を含
むシロップ液とを混合することにより製造されるが、本
発明においても当該方法が適用できる。
は、乳成分の安定性効果が発揮される限り、その添加方
法、添加時期は特に制限されるものではないが、CMC
とジェランガムを共に水に溶解した水溶液又はこれに香
料、色素、糖類、果汁、pH調整剤等を添加したシロッ
プ溶液として調製し、これを酸性乳に混合することが好
ましい。
びジェランガム溶液に一般の食品製造に用いられている
水を加えて調製すればよい。溶解温度としては、CMC
は、100℃以下とすることが好ましく、ジェランガム
は90℃以上とすることが好ましい。100℃を超える
とCMCの分解が促進されてしまい、90℃以下ではジ
ェランガムの溶解が不十分となりやすいためである。溶
解順序はどちらが先でも構わず、同時に溶解しても問題
ないが、ジェランガムの方が溶解性が悪いため作業性を
考慮すればジェランガムを先に溶解した後、CMCを溶
かすのが好ましい。例えば、90〜100℃程度の適量
の水にジェランガムを分散溶解させ、その後40℃程度
に冷却しCMCを溶解させることが、作業性、溶解性、
製品化後の安定性等の点から好ましい。
ム含有溶液は、必要に応じて予め調製されたシロップ溶
液と混合し、殺菌、冷却した後、別に調製された酸性
乳、すなわち牛乳、脱脂粉乳、全粉乳等の乳成分に、乳
酸菌、酵母等のスターターを接種して発酵させた発酵乳
若しくは乳酸菌飲料又は乳成分に有機酸、果汁等の酸成
分を加えた酸性乳と合わせて混合攪拌し、必要に応じて
pH調整、均質化処理及び殺菌処理を施した後、冷却し
て本発明の酸性乳飲料とすることができる。
をより向上させるために必要に応じて行われ、クエン
酸、リンゴ酸、乳酸等を用いて行なえばよい。本発明の
酸性乳飲料は、そのpHが4.0〜4.5である場合が
風味及び乳蛋白の凝固・沈殿防止の点で望ましい。
法により行えばよく、予め発酵乳及び乳酸菌飲料等の酸
性乳に対して行っておき、その後CMC及びジェランガ
ム含有溶液やシロップ剤と混合してもよい。
剤、増粘剤、甘味料、果汁等の通常酸性乳飲料に使用さ
れる増粘安定剤等を必要に応じて添加することができ
る。具体的には、蔗糖、異性化糖、グルコース、フラク
トース、パラチノース、トレハロース、ラクトース、キ
シロース等の糖類、ソルビトール、キシリトール、エリ
スリトール、ラクチトール、パラチニット、還元水飴、
還元麦芽糖水飴等の糖アルコール類、蔗糖脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチン等の乳化剤、
レモン果汁、オレンジ果汁、ベリー系果汁等の果汁類等
が挙げられる。この他にも、ビタミンA、ビタミンB
類、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等のビタミン
類やカルシウム、鉄、マンガン、亜鉛等のミネラル類等
を添加することが可能である。また、最終製品の物性
(シロップ粘度)、嗜好性等に影響を与えない範囲であ
れば、ゼラチン、グァーガム、ローカストビーンガム、
澱粉、カラギーナン、キサンタンガム等他の増粘(安
定)剤を適宜使用することも可能である。
ク、紙等の容器に充填、密封して製品とする。
する。
攪拌しながら90℃で加熱し溶解させた後、40℃に冷
却し、CMCを溶解させる。その後、蔗糖が15%、ス
トロベリー果汁が12%となるように調製したシロップ
液に、終濃度で0.1%となる量のストロベリー香料を
混合し121℃、3秒のプレート殺菌後、10℃に冷却
したものをシロップ溶液とした。別に19%の脱脂粉乳
溶液を121℃、3秒のプレート殺菌後、L.bulgaricus
とSt.thermophilusのスターターを添加し、37℃で1
2時間培養した。得られた酸性乳を冷却後、15MPaで
均質化し、シロップ550重量部と酸性乳370部及び
水80部を混合攪拌し、酸性乳飲料を調製した。次に調
製した酸性乳飲料を100g/1本、充填、密封し、1
0℃で保存した時の乳蛋白の離水量と沈殿量を確認し
た。シロップの粘度を表1に、製品保存14日目の製品
粘度、沈殿量及び風味評価の結果を表2に示す。
MC0.5重量%とジェランガム0.01重量%を併用
することにより(本発明品1)、過度な増粘や粘度低下
を生ずることなく、保存安定性、風味の良好な製品が得
られることがわかった。
解させた後、40℃に冷却しCMCを溶解させる。その
後、表3に示した重量比で砂糖、オレンジ果汁と香料を
混合し121℃、3秒のプレート殺菌後、10℃に冷却
したものをシロップ溶液とした。この時のシロップ粘度
を表4に示す。別に19%の脱脂粉乳溶液を121℃、
3秒のプレート殺菌後、L.bulgaricusとSt.thermophilu
sのスターターを添加し、37℃で12時間培養した。
得られた酸性乳を冷却後15MPaで均質化したヨーグル
トを用意し、シロップとヨーグルトを同量混合攪拌し、
酸性乳飲料を調製した。次に調製した酸性乳飲料を10
0g/1本、充填、密封し、10℃で保管した時の乳蛋
白の離水量と沈殿量を確認した結果を表5に示す。
料は乳蛋白の分離、沈殿がみられず、保存安定性と風味
が良好であった。これにより、CMC0.5重量%とジ
ェランガム0.01重量%の併用により、安価で製品安
定性と風味に優れた酸性乳飲料が得られることがわかっ
た。
いた他は、全く同処方と製造方法で製造した製品(比較
品6b、比較品7b、本発明品2b)の保存14日目の
性状と風味確認結果を表6に示した。レモン果汁を用い
た場合は製品pHがオレンジの4.4と比べ4.1と低く
なったが、同様の結果が得られた。
解させた後、40℃に冷却しCMCを溶解させる。その
後、表7に示した重量比で砂糖、オレンジ果汁と香料を
混合し121℃、3秒のプレート殺菌後、10℃に冷却
したものをシロップ溶液とした。この時のシロップ粘度
を表8に示す。別に19%の脱脂粉乳溶液を121℃、
3秒のプレート殺菌後、L.bulgaricusとSt.thermophilu
sのスターターを添加し、37℃で12時間培養した、
酸性乳を冷却後15MPaで均質化したヨーグルトを用意
し、シロップとヨーグルトを80部:20部(重量比)
で混合攪拌し、酸性乳飲料を調製した。次に調製した酸
性乳飲料を100g/1本、充填、密封し、10℃で保
管した時の乳蛋白の離水量と沈殿量を確認した結果を表
9に示す。
は乳蛋白の分離、沈殿がみられず、保存安定性と風味が
良好であった。これにより、無脂乳固形分の低い酸性乳
飲料でも同様の効果があることが分かった。
gに変え、また、ジェランガムの添加量を0.05gか
ら0.2gに変え、それぞれを組み合わせた添加量で、
以下、実施例1と同様の方法で製造した製品のシロップ
粘度と10℃保存14日目の性状から判断した製品安定
性及び風味評価の結果を表10に示した。
5〜0.55重量%の間で、ジェランガムを0.005
〜0.02重量%併用すると、CMC0.6重量%添加
と同程度の製品安定性があり、しかも、シロップ粘度が
低いことが分かる。
0.5及び0.3重量%に、ジェランガムの添加量を
0.1及び0.01重量%にそれぞれ変更し、CMC単
独の場合とCMC及びジェランガムを併用し製品化した
場合の、10℃保存中の製品安定性を確認した。安定性
の評価は、沈殿、離水等を目視により観察して行った。
結果を表11に示す。
防ぐことができず、CMC0.50重量%にジェランガ
ムを0.01重量%併用した場合のみ製品安定性が良好
であった。また、CMC添加量が0.30重量%ではC
MC自体の量が少なすぎ、更に、ジェランガム0.1重
量%でCMCと併用すると、ヨーグルト中のカルシウム
との反応物と推察されるゲル状の沈殿物が生じた。
MCを使用した従来の酸性乳飲料と比べて、製品の風味
及び特性を害することなく、長期にわたり蛋白質の分離
・沈殿を生じることがない高い安定性を有する。また、
本発明の製造法によれば乳成分、酸成分、pHを操作す
ることなく、乳蛋白の分離・沈殿を起こさない酸性乳飲
料が製造できるため、酸性乳飲料中の酸成分の量及び種
類を問わずあらゆる酸性乳飲料の安定化が可能となる。
また、新規な発酵醸造用設備や限外濾過設備等を必要と
せず、従来の設備を利用できることから経済的にも有利
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 カルボキシメチルセルロースナトリウム
を0.45〜0.55重量%、ジェランガムを0.00
5〜0.02重量%含有する酸性乳飲料。 - 【請求項2】 酸性乳飲料の製造において、酸性乳にカ
ルボキシメチルセルロースナトリウム0.45〜0.5
5重量%及びジェランガム0.005〜0.02重量%
を配合することを特徴とする酸性乳飲料の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP2001107399A JP4187945B2 (ja) | 2001-04-05 | 2001-04-05 | 酸性乳飲料及びその製造方法 |
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-
2001
- 2001-04-05 JP JP2001107399A patent/JP4187945B2/ja not_active Expired - Lifetime
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