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JP2002353466A - 電気光学装置の製造方法および電気光学装置 - Google Patents

電気光学装置の製造方法および電気光学装置

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Publication number
JP2002353466A
JP2002353466A JP2002050469A JP2002050469A JP2002353466A JP 2002353466 A JP2002353466 A JP 2002353466A JP 2002050469 A JP2002050469 A JP 2002050469A JP 2002050469 A JP2002050469 A JP 2002050469A JP 2002353466 A JP2002353466 A JP 2002353466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
layer
electro
light
optical device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002050469A
Other languages
English (en)
Inventor
Teiichiro Nakamura
定一郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002050469A priority Critical patent/JP2002353466A/ja
Publication of JP2002353466A publication Critical patent/JP2002353466A/ja
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  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ端部の貼り合わせ界面からのエッチン
グ液浸透を防止すること 【解決手段】 本発明の製造方法によれば、デバイス
形成層の端部を保護膜で覆うため、支持基板とデバイス
形成層との貼り合わせ界面からエッチング液が浸透する
のを防ぎ、半導体層の膜剥がれを防止する。また、遮光
層をデバイス形成層の端部に対して内側に設け、遮光層
上層がデバイス形成層に覆われている構造とし、ウエッ
ト処理の際、遮光層上層の絶縁膜がエッチングされてし
まうことを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSOI技術を適用し
た電気光学装置の製造において、安定したプロセスの確
立、歩留まり確保を提供することを目的としている。
【0002】
【従来の技術】絶縁基体上に半導体薄膜を形成し、その
半導体薄膜に半導体デバイスを形成するSOI技術は、
素子の高速化や低消費電力化、高集積化等の利点を有す
ることから、例えば電気光学装置に好適である。
【0003】このような電気光学装置にSOI技術を適
用する場合、光透過性支持基板に単結晶半導体層と絶縁
体層もしくは単結晶半導体層のみによって構成されたデ
バイス形成層を貼り合わせて研磨等により薄膜の単結晶
半導体層を形成し、単結晶半導体層を例えば液晶駆動用
のMOSFET等のトランジスタ素子に形成している。
【0004】この、単結晶半導体層を液晶駆動用のMO
SFET等のトランジスタ素子に形成する工程では、単
結晶半導体層をウエット処理するか、または単結晶半導
体層を酸化し、さらにその酸化膜をウエット処理し、除
去することで、チャネル層にあたる単結晶半導体層の膜
厚を制御することが行われ、そのことにより、完全空乏
型トランジスタや、完全空乏型トランジスタと部分空乏
型トランジスタが混載しているような電気光学装置を作
成することができる。
【0005】また、本願出願時に未公開の特許願第20
01−566086号において、電気光学装置でSOI
構造を有するPチャネル型のトランジスタを作り込む技
術を提案しているが、この技術によれば、画像表示領域
では、光リーク電流の発生を低減すべく相対的に薄い半
導体層を用いて完全空乏型トラジスタを作り込み、画素
周辺領域では、コンタクト抵抗やシール抵抗を削減すべ
く相対的に厚い半導体層を用いて部分空乏型トラジスタ
を作り込んでいる。
【0006】またさらに、例えばプロジェクタ等の電気
光学装置を使った投射型表示装置では、支持基板が光透
過性である場合は、表面から入射した光が基板裏面側の
界面で反射してMOSFETのチャネル部に戻り光とし
て入射することがある。このような戻り光を遮光するた
めに、トランジスタ素子領域に対応する支持基板表面に
遮光層を形成する技術が提唱されている。すなわち、支
持基板表面に遮光層をパターニングし、その上を絶縁体
層で覆って研磨により平坦化し、その平坦面にデバイス
形成層を貼り合わせて研磨等により薄膜の単結晶半導体
層などを形成し、単結晶半導体層を例えば液晶駆動用の
MOSFET等のトランジスタ素子に形成しているもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電気光学装置を製造する過程において、単結晶半導
体層をウエット処理するか、または単結晶半導体層を酸
化し、さらにその酸化膜をウエット処理する工程の際、
支持基板とデバイス形成層との貼り合わせ界面からエッ
チング液が浸透し、下地酸化膜までもがエッチングされ
てしまうという課題がある。そして、このようなエッチ
ングの不良が起きると、エッチングされた下地酸化膜上
の単結晶半導体層の膜剥がれ等の不良を発生させる原因
となり製品の歩留まりを低下させる。
【0008】また、支持基板表面に遮光層を形成した場
合、同様のプロセスにより遮光層上部の下地酸化膜がエ
ッチングされると、遮光層が基板表面に露出してしまう
という課題も発生する。そしてこのようなエッチング不
良が起きると、それに起因する金属汚染などのトラブル
が発生する。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、SOI技術を適応した電気光学装置の製造におい
て、安定したプロセスの確立、歩留まり確保を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本件の発明に係る電気光学装置の製造方法は、半
導体層と絶縁体層もしくは半導体層のみによって構成さ
れたデバイス形成層と支持基板とを貼り合わせた複合基
板において、前記デバイス形成層の端部を保護膜で覆う
工程と、前記複合基板をウエット処理する工程と、を具
備することを特徴としている。本発明の製造方法によれ
ば、前記デバイス形成層をウエット処理する際に前記デ
バイス形成層の端部を保護膜で覆うため、支持基板とデ
バイス形成層との貼り合わせ界面からエッチング液が浸
透するのを防止することができ、下地酸化膜がエッチン
グされてしまうことを防ぐことができる。
【0011】上記電気光学装置の製造方法において、前
記デバイス形成層の前記半導体層は、画素領域に画素ト
ランジスタとして用いられる半導体層と、前記画素領域
の周辺の画素周辺領域に周辺回路のトランジスタとして
用いられる半導体層からなり、前記デバイス形成層の端
部を保護膜で覆う工程は、同一層からなる保護膜で前記
画素領域、前記画素周辺領域及び前記デバイス形成層の
端部を覆うことを特徴とする。本発明の製造方法によれ
ば、画素トランジスタと周辺回路のトランジスタを作り
こむ工程を、前記デバイス形成層の端部を保護膜で覆う
工程と同一プロセスで行うことができ、工程数を削減す
ることができる。尚、前記画素トランジスタの半導体層
の層厚は、前記周辺回路のトランジスタの半導体層の層
厚よりも薄くして、画素トランジスタを完全空乏型トラ
ンジスタに、周辺回路のトランジスタを部分空乏型トラ
ンジスタに形成しても、同様に工程数の削減となる。
【0012】上記電気光学装置の製造方法において、前
記保護膜は有機膜でもよい。例えば前記保護膜に有機膜
であるフォトレジストを用いれば、フォトレジストはエ
ッチング液に対してほとんどエッチングされないため、
エッチング液が貼り合わせ界面に浸透し、下地酸化膜が
エッチングされることを防ぐことができる。また、フォ
トレジストを用いることは製造プロセス上容易なもので
あるので、歩留まり良く、高品質の電気光学装置を容易
に製造することができる。
【0013】また、上記電気光学装置の製造方法におい
て、前記保護膜は無機膜でもよい。例えば前記保護膜と
して無機膜であるシリコンナイトライドを用いれば、エ
ッチング液の貼り合わせ界面への浸透を防止し、下地酸
化膜がエッチングされるのを防ぐことができる。
【0014】次に本件の発明に係る電気光学装置は、半
導体層と絶縁体層もしくは半導体層のみによって構成さ
れたデバイス形成層と支持基板との間に少なくとも遮光
層を具備した複合基板において、前記遮光層が貼り合わ
された前記デバイス形成層の端部に対して内側に設けら
れていることを特徴としている。本発明によれば、遮光
層上層がデバイス形成層に覆われている構造となるた
め、ウエット処理の際、遮光層上層の絶縁膜がエッチン
グされてしまうことを防ぐことができる。
【0015】また、前記遮光層は、貼り合わされた前記
デバイス形成層の端部に対して1mm以上基板内側に設
けられていることが望ましい。デバイス形成層の端部に
対して1mm以上基板内側に遮光層を設けることによっ
て、ウエット処理の際、支持基板とデバイス形成層との
貼り合わせ界面からエッチング液が浸透し、遮光層上層
の絶縁膜がエッチングされることを防止することができ
る。
【0016】さて、本発明の電気光学装置において、前
記半導体層は単結晶半導体である構成が望ましい。この
ような構成によれば、単結晶半導体を用いることで駆動
周波数を高めるとともに、高品質で高精細な電気光学装
置を得ることが可能となる。
【0017】また、本発明の電気光学装置において、前
記半導体層は多結晶半導体である構成が望ましい。本発
明の係る構成によれば、多結晶半導体を用いることで、
高精細な電気光学装置を低コストで得ることが可能にな
る。
【0018】一方、本発明の電気光学装置において、前
記支持基板は透明基板である構成が望ましい。本発明の
構成によれば、透明基板であるため透過型の電気光学装
置を作成することが可能になる。
【0019】また、本発明の電気光学装置において、前
記支持基板は石英基板である構成が望ましい。本発明の
構成によれば、石英基板であるために、TFTの製造に
おいて摂氏1150度程度までの高温プロセスを適用で
きる。このため、高性能なTFTを得ることが可能とな
る。
【0020】また、本発明の電気光学装置において、前
記支持基板は、ガラス基板である構成が望ましい。本発
明の構成によれば、ガラス基板であるために大面積の基
板が使用可能になって、低コストで電気光学装置を得る
ことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて詳細に説明する。以下の第1、第2実施形態にお
いては電気光学装置の例として、TFT(トランジスタ
素子)をスイッチング素子として用いたアクティブマト
リクス型の電気光学装置を取り上げて説明する。また、
第1、第2実施形態は、単結晶半導体層と絶縁体層によ
って構成されたデバイス形成層と遮光層付き支持基板と
を貼り合わせた複合基板において、デバイス形成層の端
部をフォトレジストなどの有機膜もしくはシリコンナイ
トライドなどの無機膜で覆い、複合基板をウエット処理
する工程が特徴となっている。
【0022】(第1実施形態) (電気光学装置の構造)はじめに、本発明に係る第1実
施形態の電気光学装置の構造について、アクティブマト
リクス型の電気光学装置を取り上げて説明する。本実施
形態の電気光学装置は、本実施形態の電気光学装置用基
板の製造方法により製造された電気光学装置用基板を備
えたものである。
【0023】図1は電気光学装置の画素部(表示領域)
を構成するマトリクス状に形成された複数の画素におけ
る各種素子、配線等の等価回路である。また、図2は、
データ線、走査線、画素電極、遮光層等が形成されたT
FTアレイ基板の相隣接する複数の画素群を拡大して示
す平面図である。また、図3は、図2のA−A’断面図
である。尚、図1〜図3においては、各層や各部材を図
面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部
材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0024】図1において、電気光学装置の画素部を構
成するマトリクス状に形成された複数の画素は、マトリ
クス状に複数形成された画素電極9aと画素電極9aを
制御するためのTFT(トランジスタ素子)30とから
なり、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT
30のソースに電気的に接続されている。データ線6a
に書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に
線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデー
タ線6aに対して、グループ毎に供給するようにしても
良い。また、TFT30のゲートに走査線3aが電気的
に接続されており、所定のタイミングで、走査線3aに
パルス的に走査信号G1、G2、…、Gmを、この順に
線順次で印加するように構成されている。
【0025】画素電極9aは、TFT30のドレインに
電気的に接続されており、スイッチング素子であるTF
T30を一定期間だけそのスイッチを閉じることによ
り、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、
…、Snを所定のタイミングで書き込む。画素電極9a
を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S
1、S2、…、Snは、後述する対向基板に形成された
後述する対向電極との間で一定期間保持される。
【0026】液晶は、印加される電圧レベルにより分子
集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、
階調表示を可能にする。ノーマリーホワイトモードであ
れば、印加された電圧に応じて入射光の透過光量が減少
し、ノーマリーブラックモードであれば、印加された電
圧に応じて入射光の透過光量が増加し、全体として電気
光学装置から画像信号に応じたコントラストを持つ光が
出射される。
【0027】ここで、保持された画像信号のリークによ
ってコントラスト比の低下やフリッカと呼ばれるちらつ
きなど表示上の不具合が生じるのを防ぐために、画素電
極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に
蓄積容量70を付加する。例えば、画素電極9aの電圧
は、データ線に電圧が印加された時間よりも3桁も長い
時間だけ蓄積容量70により保持される。これにより、
保持特性は更に改善され、コントラスト比の高い電気光
学装置が実現できる。本実施形態では特に、このような
蓄積容量70を形成するために、後述の如く走査線と同
層、もしくは導電性の遮光層を利用して低抵抗化された
容量線3bを設けている。
【0028】次に、図2に基づいて、TFTアレイ基板
のトランジスタ素子の形成領域(画素部)内の平面構造
について詳細に説明する。図2に示すように、電気光学
装置のTFTアレイ基板上のトランジスタ素子の形成領
域(画素部)内には、マトリクス状に複数の透明な画素
電極9a(点線部9a’により輪郭が示されている)が
設けられており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿っ
てデータ線6a、走査線3a及び容量線3bが設けられ
ている。データ線6aは、コンタクトホール5を介して
半導体層1aのうち後述のソース領域に電気的に接続さ
れており、画素電極9aは、コンタクトホール8を介し
て半導体層1aのうち後述のドレイン領域1eに電気的
に接続されている。また、半導体層1aのうちチャネル
領域(図中右上りの斜線の領域)に対向するように走査
線3aが配置されており、走査線3aはゲート電極とし
て機能する。
【0029】容量線3bは、走査線3aに沿ってほぼ直
線状に伸びる本線部(即ち、平面的に見て、走査線3a
に沿って形成された第1領域)と、データ線6aと交差
する箇所からデータ線6aに沿って前段側(図中、上向
き)に突出した突出部(即ち、平面的に見て、データ線
6aに沿って延設された第2領域)とを有する。
【0030】そして、図中右上がりの斜線で示した領域
には、複数の遮光層11aが設けられている。より具体
的には、遮光層11aは夫々、画素部において半導体層
1aのチャネル領域1a’を含むTFT30をTFTア
レイ基板10の後述する基板本体側から見て覆う位置に
設けられており、更に、容量線3bの本線部に対向して
走査線3aに沿って直線状に伸びる本線部と、データ線
6aと交差する箇所からデータ線6aに沿って隣接する
段側(即ち、図中下向き)に突出した突出部とを有す
る。遮光層11aの各段(画素行)における下向きの突
出部の先端は、データ線6a下において次段における容
量線3bの上向きの突出部の先端と重ねられている。こ
の重なった箇所には、遮光層11aと容量線3bとを相
互に電気的に接続するコンタクトホール13が設けられ
ている。即ち、本実施形態では、遮光層11aは、コン
タクトホール13により前段あるいは後段の容量線3b
に電気的に接続されている。
【0031】また、本実施形態において、画素電極9
a、TFT30、及び遮光層11aは画素部内にのみ設
けられている。
【0032】次に、図3に基づいて、電気光学装置の画
素部内の断面構造について説明する。図3に示すよう
に、電気光学装置において、TFTアレイ基板10と、
これに対向配置される対向基板20との間に液晶層50
が挟持されている。
【0033】TFTアレイ基板10は、石英などの光透
過性基板からなる支持基板10Aとその液晶層50側表
面上に形成された画素電極9a、TFT(トランジスタ
素子)30、配向膜16を主体として構成されており、
対向基板20は透明なガラスや石英などの光透過性基板
からなる基板本体20Aとその液晶層50側表面上に形
成された対向電極(共通電極)21と配向膜22とを主
体として構成されている。
【0034】TFTアレイ基板10の支持基板10Aの
液晶層50側表面上には、画素電極9aが設けられてお
り、その液晶層50側には、ラビング処理等の所定の配
向処理が施された配向膜16が設けられている。画素電
極9aは、例えばITO(インジウム・ティン・オキサ
イド)などの透明導電性薄膜からなり、配向膜16は、
例えばポリイミドなどの有機薄膜からなる。
【0035】また、支持基板10Aの液晶層50側表面
上には、図3に示すように、各画素電極9aに隣接する
位置に、各画素電極9aをスイッチング制御する画素ス
イッチング用TFT30が設けられている。
【0036】他方、対向基板20の基板本体20Aの液
晶層50側表面上には、その全面に渡って対向電極(共
通電極)21が設けられており、その液晶層50側に
は、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜
22が設けられている。対向電極21は、例えばITO
などの透明導電性薄膜からなり、配向膜22は、例えば
ポリイミドなどの有機薄膜からなる。
【0037】また、基板本体20Aの液晶層50側表面
上には、更に図3に示すように、各画素部の開口領域以
外の領域に対向基板遮光層23が設けられている。この
ように対向基板20側に対向基板遮光層23を設けるこ
とにより、対向基板20側から入射光が画素スイッチン
グ用TFT30の半導体層1aのチャネル領域1a’や
LDD(Lightly Doped Drain)領域1b及び1cに侵
入することを防止することができるとともに、コントラ
ストを向上させることができる。
【0038】このように構成され、画素電極9aと対向
電極21とが対向するように配置されたTFTアレイ基
板10と対向基板20との間には、両基板の周縁部間に
形成されたシール材(図示略)により囲まれた空間に液
晶(電気光学材料)が封入され、液晶層(電気光学材料
層)50が形成されている。
【0039】液晶層50は、例えば一種又は数種類のネ
マティック液晶を混合した液晶からなっており、画素電
極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜16
及び22により所定の配向状態を採る。
【0040】また、シール材は、TFTアレイ基板10
及び対向基板20をそれらの周縁部で貼り合わせるため
の、例えば光硬化性接着剤や熱硬化性接着剤等の接着剤
からなり、その内部には両基板間の距離を所定値とする
ためのグラスファイバー、ガラスビーズ等のスペーサが
混入されている。
【0041】また、図3に示すように、TFTアレイ基
板10の支持基板10Aの液晶層50側表面上におい
て、各画素スイッチング用TFT30に対応する位置に
は、遮光層11aが設けられている。遮光層11aは、
好ましくは不透明な高融点金属であるTi、Cr、W、
Ta、Mo及びPdのうちの少なくとも一つを含む、金
属単体、合金、金属シリサイド等から構成される。
【0042】遮光層11aをこのような材料から構成す
ることにより、TFTアレイ基板10の支持基板10A
の表面上において、遮光層11aの形成工程の後に行わ
れる画素スイッチング用TFT30の形成工程における
高温処理により、遮光層11aが破壊されたり溶融する
ことを防止することができる。
【0043】本実施形態においては、このようにTFT
アレイ基板10に遮光層11aが形成されているので、
TFTアレイ基板10側からの戻り光等が画素スイッチ
ング用TFT30のチャネル領域1a’やLDD領域1
b、1cに入射することを防ぐことができ、光電流の発
生によりトランジスタ素子としての画素スイッチング用
TFT30の特性が劣化することを防止することができ
る。
【0044】また、遮光層11aと複数の画素スイッチ
ング用TFT30との間には、第1層間絶縁膜(絶縁体
層)12が設けられている。第1層間絶縁膜12は、画
素スイッチング用TFT30を構成する半導体層1aを
遮光層11aから電気的絶縁するために設けられるもの
であり、第1層間絶縁膜12は、支持基板10Aの表面
上の全面に形成されている。
【0045】また、このようにTFTアレイ基板10の
表面上に第1層間絶縁膜12を設けることにより、遮光
層11aが画素スイッチング用TFT30等を汚染する
ことを防止することもできる。
【0046】また、本実施形態では、ゲート絶縁膜2を
走査線3aに対向する位置から延設して誘電体膜として
用い、半導体膜1aを延設して第1蓄積容量電極1fと
し、更にこれらに対向する容量線3bの一部を第2蓄積
容量電極とすることにより、蓄積容量70が構成されて
いる。
【0047】より詳細には、半導体層1aの高濃度ドレ
イン領域1eが、データ線6a及び走査線3aの下に延
設されて、同じくデータ線6a及び走査線3aに沿って
伸びる容量線3b部分に絶縁膜2を介して対向配置され
て、第1蓄積容量電極(半導体層)1fとされている。
特に蓄積容量70の誘電体としての絶縁膜2は、高温酸
化により単結晶半導体層上に形成されるTFT30のゲ
ート絶縁膜2に他ならないので、薄く且つ高耐圧の絶縁
膜とすることができ、蓄積容量70は比較的小面積で大
容量の蓄積容量として構成できる。
【0048】更に、蓄積容量70においては、図2及び
図3から分かるように、遮光層11aを、第2蓄積容量
電極としての容量線3bの反対側において第1蓄積容量
電極1fに第1層間絶縁膜12を介して第3蓄積容量電
極として対向配置させることにより(図3の図示右側の
蓄積容量70参照)、蓄積容量が更に付与されるように
構成されている。即ち、本実施形態では、第1蓄積容量
電極1fを挟んで両側に蓄積容量が付与されるダブル蓄
積容量構造が構築されており、蓄積容量がより増加す
る。このような構造とすることにより、本実施形態の電
気光学装置が持つ、表示画像におけるフリッカや焼き付
きを防止する機能を向上させることができる。
【0049】これらの結果、データ線6a下の領域及び
走査線3aに沿って液晶のディスクリネーションが発生
する領域(即ち、容量線3bが形成された領域)という
開口領域を外れたスペースを有効に利用して、画素電極
9aの蓄積容量を増やすことが出来る。
【0050】また、本実施形態では、遮光層11a(及
びこれに電気的に接続された容量線3b)は定電位源に
電気的に接続されており、遮光層11a及び容量線3b
は、定電位とされている。従って、遮光層11aに対向
配置される画素スイッチング用TFT30に対し遮光層
11aの電位変動が悪影響を及ぼすことはない。また、
容量線3bは、蓄積容量70の第2蓄積容量電極として
良好に機能し得る。なお、定電位源としては、本実施形
態の電気光学装置を駆動するための周辺回路(例えば、
走査線駆動回路、データ線駆動回路等)に供給される負
電源、正電源等の定電位源、接地電源、対向電極21に
供給される定電位源等を挙げることができる。このよう
に周辺回路等の電源を利用すれば、専用の電位配線や外
部入力端子を設ける必要なく、遮光層11a及び容量線
3bを定電位にすることができる。
【0051】次に、図3において、画素スイッチング用
TFT30は、完全空乏型のN型トランジスタである。
半導体層1aの膜厚を30nmから100nmまでの範
囲、好ましくは40nmから60nmまでの範囲で一定
の膜厚とする。半導体層1aの膜厚が100nm以下で
あれば、チャネル部の不純物濃度によらずゲート電極が
制御する空乏層が半導体層1aよりも大きく拡がるた
め、画素スイッチング用TFT30は完全空乏型とな
る。また、画素スイッチング用TFT30は、LDD
(Lightly Doped Drain)構造を有しており、走査線3
a、該走査線3aからの電界によりチャネルが形成され
る半導体層1aのチャネル領域1a'、走査線3aと半
導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜2、データ線6
a、半導体層1aの低濃度ソース領域(ソース側LDD
領域)1b及び低濃度ドレイン領域(ドレイン側LDD
領域)1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1d並び
に高濃度ドレイン領域1eを備えている。
【0052】また、半導体層1aが30nm以上であ
り、好ましくは40nm以上のためチャネル領域1a’
の膜厚による閾値電圧等のトランジスタ特性のばらつき
を小さくできる。さらに、半導体層1aが100nm好
ましくは60nm以下のため、前記遮光層11aで防止
することの出来ない迷光が半導体層1aに照射されて
も、光励起の電子正孔対の生成量が小さく抑えることが
できる。したがって、光リーク電流が小さくでき、画素
のスイッチング素子である画素スイッチング用TFT3
0として有効である。データ線6aは、Al等の金属膜
や金属シリサイド等の合金膜などの遮光性金属薄膜から
構成されている。また、走査線3a、ゲート絶縁膜2及
び第1層間絶縁膜12の上には、高濃度ソース領域1d
へ通じるコンタクトホール5及び高濃度ドレイン領域1
eへ通じるコンタクトホール8が各々形成された第2層
間絶縁膜4が形成されている。このソース領域1bへの
コンタクトホール5を介して、データ線6aは高濃度ソ
ース領域1dに電気的接続されている。更に、データ線
6a及び第2層間絶縁膜4の上には、高濃度ドレイン領
域1eへのコンタクトホール8が形成された第3層間絶
縁膜7が形成されている。この高濃度ドレイン領域1e
へのコンタクトホール8を介して、画素電極9aは高濃
度ドレイン領域1eに電気的接続されている。前述の画
素電極9aは、このように構成された第3層間絶縁膜7
の上面に設けられている。尚、画素電極9aと高濃度ド
レイン領域1eとは、データ線6aと同一のAl膜や走
査線3bと同一のポリシリコン半導体膜を中継しての電
気的接続するようにしてもよい。
【0053】画素スイッチング用TFT30は、好まし
くは上述のようにLDD構造を持つが、低濃度ソース領
域1b及び低濃度ドレイン領域1cにそれぞれ不純物イ
オンの打ち込みを行わないオフセット構造を持ってよい
し、ゲート電極3aをマスクとして高濃度で不純物イオ
ンを打ち込み、自己整合的に高濃度ソース及びドレイン
領域を形成するセルフアライン型のTFTであってもよ
い。
【0054】また、画素スイッチング用TFT30のゲ
ート電極(走査線)3aをソース−ドレイン領域1b及
び1e間に1個のみ配置したシングルゲート構造とした
が、これらの間に2個以上のゲート電極を配置してもよ
い。この際、各々のゲート電極には同一の信号が印加さ
れるようにする。このようにダブルゲート或いはトリプ
ルゲート以上でTFTを構成すれば、チャネルとソース
−ドレイン領域接合部のリーク電流を防止でき、オフ時
の電流を低減することができる。これらのゲート電極の
少なくとも1個をLDD構造或いはオフセット構造にす
れば、更にオフ電流を低減でき、安定したスイッチング
素子を得ることができる。
【0055】ここで、一般には、半導体層1aのチャネ
ル領域1a’、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイ
ン領域1c等の単結晶半導体層は、光が入射すると半導
体が有する光電変換効果により光電流が発生してしまい
画素スイッチング用TFT30のトランジスタ特性が劣
化するが、本実施形態では、走査線3aを上側から覆う
ようにデータ線6aがAl等の遮光性の金属薄膜から形
成されているので、少なくとも半導体層1aのチャネル
領域1a’及びLDD領域1b、1cに光が入射するの
を効果的に防ぐことが出来る。また、前述のように、画
素スイッチング用TFT30の下側には、遮光層11a
が設けられているので、少なくとも半導体層1aのチャ
ネル領域1a’及び低濃度ソース領域1b、低濃度ドレ
イン領域1cへの戻り光が入射することについても効果
的に防ぐことが出来る。更に、上記の構成から漏れて入
射する光があったとしても、画素スイッチング用TFT
30の半導体層1aが薄いため、光リークを十分に抑え
ることが出来る。
【0056】上述の実施例において、半導体層1aは単
結晶半導体の場合に限定される訳ではなく、半導体層1
aが多結晶半導体の場合についても同様の構造を適用で
きることはもちろんである。
【0057】(電気光学装置の製造方法)次に、上記構
造を有する電気光学装置の製造方法について、図4〜図
12、図18、図19を参照して説明する。
【0058】 図18は電気光学装置用基板であるTF
Tアレイ基板の製造過程においてウエハから個々のTF
Tアレイ基板に切り離す前の基板平面図で、図19は図
18のO−O’断面図である。図4〜図12はTFTア
レイ基板の製造方法を示した断面図であり、図4〜図7
は図18のO−O’断面、図8〜図12は図2のA−
A’断面である。図4〜図7については、本発明を理解
しやすいようにデバイス形成層の端部が存在するウエハ
周辺領域と、ウエハ中心付近のトランジスタ素子形成領
域をそれぞれ分けて図示してある。なお、図4〜図7と
図8〜図12とは異なる縮尺で示している。
【0059】まず図18、図19を用いて、本実施形態
で示される電気光学装置用基板が製造される際の基板の
形状について説明する。図18に示すように、TFTア
レイ基板10を製造する際、例えば直径300mmの基
板内で最大数のTFTアレイ基板10がとれるようにマ
トリクス状に配置され、液晶注入工程前のスクライブな
どの工程を経て、最終的に切り離される。支持基板10
A上にはデバイス形成層206が貼り合わされており、
デバイス形成層の端部220は支持基板端部230に対
し基板内部にあり、その幅は通常5mm程度である。符
号Kで示すウエハ周辺領域は、デバイス形成層の端部2
20と支持基板端部230を含む領域であり支持基板1
0Aが一部露出をしている。ウエハ周辺領域を除く、符
号Nで示すトランジスタ形成領域はデバイス形成層20
6に覆われた領域であり、画素トランジスタを含む符号
Mで示す画像表示領域と周辺回路を含む符号Lで示す画
素周辺領域によって構成されている。
【0060】次に図4〜図7に基づいて、TFTアレイ
基板10の支持基板10Aの表面上に遮光層11aと第
1層間絶縁膜12、単結晶半導体層206a、ゲート酸
化膜2とを形成するまでの工程について詳細に説明す
る。
【0061】はじめに、石英基板、ハードガラス等の支
持基板(光透過性基板)10Aを用意し、支持基板10
Aを好ましくはN(窒素)等の不活性ガス雰囲気下、
約850〜1300℃、より好ましくは1000℃の高
温でアニール処理し、後に実施される高温プロセスにお
いて支持基板10Aに生じる歪みが少なくなるように前
処理することが望ましい。即ち、製造工程において処理
される最高温度に合わせて、支持基板10Aを同じ温度
かそれ以上の温度で熱処理する。
【0062】このように処理された支持基板10Aの表
面上の全面に、図4(a)に示すように、Ti、Cr、
W、Ta、Mo及びPdのうちの少なくとも一つを含
む、金属単体、合金、金属シリサイド等を、スパッタリ
ング法、CVD法、電子ビーム加熱蒸着法などにより、
例えば150〜200nmの膜厚に堆積することによ
り、遮光層11を形成する。
【0063】次に、支持基板10Aの表面上の全面にフ
ォトレジストを形成した後、最終的に形成する遮光層1
1aのパターン(図2参照)を有するフォトマスクを用
いてフォトレジストを露光し、その後フォトレジストを
現像することにより、図4(b)に示すように、最終的
に形成する遮光層11aのパターンを有するフォトレジ
スト207を形成する。
【0064】次に、フォトレジスト207をマスクとし
て遮光層11のエッチングを行い、その後、フォトレジ
スト207を剥離することにより、図4(c)に示すよ
うに、支持基板10Aの表面上において、所定のパター
ン(図2参照)の遮光層11aが形成される。遮光層1
1aの膜厚は、例えば150〜200nmとなる。
【0065】次に、図5(a)に示すように、遮光層1
1aを形成した支持基板10Aの表面上に、スパッタリ
ング法、CVD法などにより、第1の絶縁体層12Aを
形成する。第1の絶縁体層12Aの材料としては、NS
G(ノンドープトシリケートガラス)、PSG(リンシ
リケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラ
ス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)などの
高絶縁性ガラス等を例示することができる。また、第1
の絶縁体層12Aの膜厚は、少なくとも遮光層11aの
膜厚よりも厚く設定し、例えば、約400〜1000n
m、より好ましくは800nm程度とする。
【0066】次に、図5(b)に示すように、遮光層1
1A上の絶縁膜12Aの表面をCMP(化学的機械研
磨)法などの方法を用いて研磨し、平坦化することによ
り遮光層つき基板10Bができる。
【0067】次に図5(c)に示す遮光層つき基板10
Bと単結晶半導体基板208との貼り合わせを行う。
【0068】単結晶半導体基板208の厚さは例えば6
00μmであり、あらかじめ、単結晶半導体基板208
の遮光層付き基板10Bと貼り合わせる側の表面には、
酸化膜層206bが形成されていると共に、水素イオン
(H)が例えば加速電圧100keV、ドーズ量10
×1016/cmにて注入されている。酸化膜層20
6bは単結晶半導体基板206の表面を0.05〜0.
8μm程度酸化することにより形成される。
【0069】貼り合わせ工程は、例えば300℃で2時
間熱処理することによって2枚の基板を直接貼り合わせ
る。また、貼り合わせ強度をさらに高めるためには、さ
らに熱処理温度を上げて450℃程度にする必要がある
が、石英などからなる基板本体10Bと単結晶半導体基
板208の熱膨張係数には大きな差があるため、このま
ま加熱すると単結晶半導体層にクラックなどの欠陥が発
生し、製造されるTFTアレイ基板10の品質が劣化す
る恐れがある。
【0070】このようなクラックなどの欠陥の発生を抑
制するためには、一度300℃にて貼り合わせのための
熱処理を行った単結晶半導体基板208をウエットエッ
チングまたはCMPによって100〜150μm程度ま
で薄くした後に、さらに高温の熱処理を行うことが望ま
しい。例えば80℃のKOH水溶液を用い、単結晶半導
体基板208の厚さが150μmなるようエッチングを
行った後、遮光層付き基板10Bとの貼り合わせを行
い、さらに450℃にて再び熱処理し、貼り合わせ強度
を高めることが望ましい。
【0071】次に、貼り合わせた単結晶半導体基板20
8の貼り合わせ面側の酸化膜206bと単結晶半導体層
206aを残したまま、単結晶半導体基板208の一部
を遮光層付き基板10Bから剥離するための熱処理を行
うことによって、図5(d)に示すような薄膜単結晶半
導体層206aを遮光層付き基板10B上に形成する。
この基板の剥離現象は、単結晶半導体基板208中に導
入された水素イオンによって、単結晶半導体基板208
の表面近傍のある層で半導体の結合が分断されるために
生じるものである。
【0072】熱処理は例えば、貼り合わせた2枚の基板
を毎分20℃の昇温速度にて600℃まで加熱すること
により行うことができる。この熱処理によって、貼り合
わせた単結晶半導体基板206aが単結晶半導体基板2
08と分離し、遮光層付き基板10Bの表面上には約2
00nm±5nm程度の単結晶半導体層206aが形成
される。なお、単結晶半導体層206は、前に述べた単
結晶半導体基板206に対して行われる水素イオン注入
の加速電圧を変えることによって50nm〜3000n
mまで任意の膜厚で形成することが可能である。
【0073】なお、薄膜化した単結晶半導体層206a
は、ここに述べた方法以外に、単結晶半導体基板の表面
を研磨してその膜厚を3〜5μmとした後、さらにPA
CE(Plasma Assisted Chemic
al Etching)法によってその膜厚を0.05
〜0.8μm程度までエッチングして仕上げる方法や、
多孔質半導体上に形成したエピタキシャル半導体層を多
孔質半導体層の選択エッチングによって貼り合わせ基板
上に転写するELTRAN(Epitaxial La
yer Transfer)法によっても得ることがで
きる。
【0074】以上のように、図4および図5の工程によ
り形成された遮光層11aは貼り合わされたデバイス形
成層206の端部に対して基板内側に設けられるような
パターンを有している。よって、遮光層11a上層がデ
バイス形成層に覆われている構造となるため、ウエット
処理の際、遮光層上部の絶縁膜12Aがエッチングされ
てしまうことを防ぐことができる。また、デバイス形成
層の端部220がフォトレジスト209(図6参照)で
完全に覆われない場合、基板端部の貼り合わせ界面22
1からエッチング液が浸透し、絶縁膜12Aや酸化膜2
06bが横方向に1mm程度エッチングされてしまうた
め、好ましくは遮光層11aが貼り合わされたデバイス
形成層の端部220に対して1mm以上基板内側に設け
られるように遮光層11aの形成位置を調整しておく。
これにより万一、デバイス形成層端部が保護膜に覆われ
ない領域が生じたとしても、それに起因する汚染などの
トラブルを最小限に抑制するプロセスとなる。すなわち
デバイス形成層の端部220に対して1mm以上基板内
側に遮光層を設けることによって、ウエット処理の際、
遮光層上層の絶縁膜がエッチングされ、金属などの遮光
層が基板表面に露出してしまうことをより一層防止する
ことができる。
【0075】次に図6に示す工程によって、酸化膜20
6cを単結晶半導体層206aを熱酸化することで形成
し、さらにトランジスタ素子形成領域の酸化膜206c
をウエット処理で除去する。これはトランジスタ素子の
チャネル部にあたる単結晶半導体層206aの膜厚を制
御するためであり、完全空乏型のトランジスタを形成す
るためには、単結晶半導体層206aの膜厚を30nm
から100nmまでの範囲で一定の膜厚にするのが好ま
しい。そのため図6(a)に示すように、酸化膜206
cを200nm程度形成した。
【0076】さらに図6(b)に示すように、酸化膜2
06cをウエット処理し除去する前段階として、基板本
体10Aの表面上の全面にフォトレジストを形成する。
このとき、搬送時に基板端部のフォトレジスト209の
剥がれなどが起きないように、基板端部及び端面のフォ
トレジスト209をあらかじめ除去する。基板端部を露
光しフォトレジストを感光しても良いし、また、水酸化
カリウム水溶液などのアルカリ溶液で剥離しても良い。
このときデバイス形成層の端部220が、基板端部のフ
ォトレジスト209を剥離した領域よりも外側ならない
ようにするのが望ましい。すなわちフォトレジスト20
9から、貼り合わされたデバイス形成層の端部220が
露出してしまうと、貼り合わせ界面221からエッチン
グ液が浸透し、絶縁膜12Aおよび206bがエッチン
グされてしまう。フォトレジスト209が、貼り合わさ
れたデバイス形成層の端部220を覆っていれば、エッ
チング液が基板端部の貼り合わせ界面221から浸透
し、絶縁膜12Aおよび206bがエッチングされてし
まうことをより一層確実に防ぐことができる。
【0077】次に図6(c)に示すように、フォトマス
クを用いてフォトレジストを露光し、その後フォトレジ
ストを現像することにより基板周辺部を覆うようなパタ
ーンを有するフォトレジスト209を形成する。このこ
とにより、酸化膜をウエット処理する際に、貼り合わせ
界面221からエッチング液が浸透するのを、絶縁膜1
2Aおよび酸化膜206bがエッチングされてしまうこ
とを防止し、単結晶シリコン層206aが剥離してしま
うのを防ぐことができる。なお、基板周辺部を覆うよう
なフォトレジスト209は、ウエハ周辺領域のみなら
ず、他の領域を覆うものでも良く、たとえば完全空乏の
トランジスタを作りこみたい領域だけを残し、あとの領
域全体を覆うようなパターンで作成しても良い。さらに
フォトレジスト209を剥離することで、図6(d)に
示すように貼り合わせ界面221にエッチング液が浸透
しないような工程を経ることができる。
【0078】次に、図7(a)に示すように、フォトリ
ソグラフィ工程、エッチング工程等により、図2に示し
た如き所定パターンの半導体層1aを形成する。即ち、
特にデータ線6a下で容量線3bが形成される領域及び
走査線3aに沿って容量線3bが形成される領域には、
画素スイッチング用TFT30を構成する半導体層1a
から延設された第1蓄積容量電極1fを形成する。
【0079】次に、図7(b)に示すように、画素スイ
ッチング用TFT30を構成する半導体層1aと共に約
850〜1300℃の温度、好ましくは約1000℃の
温度で72分程度熱酸化することにより、約60nmの
比較的薄い厚さの熱酸化半導体膜を形成し、画素スイッ
チング用TFT30のゲート絶縁膜2と共に容量形成用
のゲート絶縁膜2を形成する。この結果、半導体層1a
及び第1蓄積容量電極1fの厚さは、約30〜170n
mの厚さ、ゲート絶縁膜2の厚さは、約60nmの厚さ
となる。なお図7(b)には、第1蓄積容量電極1fは
図示していない。
【0080】次に、図8〜図12に基づいて、ゲート絶
縁膜2を形成した遮光層付き基板10BからTFTアレ
イ基板10を製造する方法について説明する。尚、図8
〜図12は各工程におけるTFTアレイ基板の一部分
を、図3と同様に、図2のA−A’断面に対応させて示
す工程図である。図8から図12は、図4から図7と異
なる縮尺で示す図である。また、図8〜図12において
は、簡略化のため、第1層間絶縁膜12を構成する第1
の絶縁体層12A及び第2の絶縁体層206bの図示を
省略する。
【0081】次に、図8(a)に示すように、Nチャネ
ルの半導体層1aに対応する位置にレジスト膜301を
形成し、Pチャネルの半導体層1aにPなどのV族元素
のドーパント302を低濃度で(例えば、Pイオンを7
0keVの加速電圧、2×1011/cmのドーズ量
にて)ドープする。
【0082】次に、図8(b)に示すように、図示を省
略するPチャネルの半導体層1aに対応する位置にレジ
スト膜を形成し、Nチャネルの半導体層1aにBなどの
III族元素のドーパント303を低濃度で(例えば、B
イオンを35keVの加速電圧、1×1012/cm
のドーズ量にて)ドープする。
【0083】次に、図8(c)に示すように、Pチャネ
ル、Nチャネル毎に各半導体層1aのチャネル領域1
a’の端部を除く基板10の表面にレジスト膜305を
形成し、Pチャネルについて、図8(a)に示した工程
の約1〜10倍のドーズ量のPなどのV族元素のドーパ
ント306、Nチャネルについて図9(b)に示した工
程の約1〜10倍のドーズ量のBなどのIII族元素のド
ーパント306をドープする。
【0084】次に、図8(d)に示すように、半導体層
1aを延設してなる第1蓄積容量電極1fを低抵抗化す
るため、遮光層付き基板10Bの表面の走査線3a(ゲ
ート電極)に対応する部分にレジスト膜307(走査線
3aよりも幅が広い)を形成し、これをマスクとしてそ
の上からPなどのV族元素のドーパント308を低濃度
で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、3×1
14/cmのドーズ量にて)ドープする。
【0085】次に、図9(a)に示すように、第1層間
絶縁膜12に遮光層11aに至るコンタクトホール13
を反応性エッチング、反応性イオンビームエッチング等
のドライエッチングにより或いはウエットエッチングに
より形成する。この際、反応性エッチング、反応性イオ
ンビームエッチングのような異方性エッチングにより、
コンタクトホール13等を開孔した方が、開孔形状をマ
スク形状とほぼ同じにできるという利点がある。但し、
ドライエッチングとウエットエッチングとを組み合わせ
て開孔すれば、これらのコンタクトホール13等をテー
パ状にできるので、配線接続時の断線を防止できるとい
う利点が得られる次に、図9(b)に示すように、減圧
CVD法等によりポリシリコン半導体層3を350nm
程度の厚さで堆積した後、リン(P)を熱拡散し、ポリ
シリコン半導体膜3を導電化する。又は、Pイオンをポ
リシリコン半導体膜3の成膜と同時に導入したドープト
半導体膜を用いてもよい。これにより、ポリシリコン半
導体層3の導電性を高めることができる。
【0086】次に、図9(c)に示すように、レジスト
マスクを用いたフォトリソグラフィ工程、エッチング工
程等により、図2に示した如き所定パターンの走査線3
aと共に容量線3bを形成する。尚、この後、遮光層付
き基板10Bの裏面に残存するポリ半導体を遮光層付き
基板10Bの表面をレジスト膜で覆ってエッチングによ
り除去する。
【0087】次に、図9(d)に示すように、半導体層
1aにPチャネルのLDD領域を形成するために、Nチ
ャネルの半導体層1aに対応する位置をレジスト膜30
9で覆い、走査線3a(ゲート電極)を拡散マスクとし
て、まずBなどのIII族元素のドーパント310を低濃
度で(例えば、BFイオンを90keVの加速電圧、
3×1013/cmのドーズ量にて)ドープし、Pチ
ャネルの低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域
1cを形成する。
【0088】続いて、図9(e)に示すように、半導体
層1aにPチャネルの高濃度ソース領域1d及び高濃度
ドレイン領域1eを形成するために、Nチャネルの半導
体層1aに対応する位置をレジスト膜309で覆った状
態で、かつ、図示はしていないが走査線3aよりも幅の
広いマスクでレジスト層をPチャネルに対応する走査線
3a上に形成した状態、同じくBなどのIII族元素のド
ーパント311を高濃度で(例えば、BFイオンを9
0keVの加速電圧、2×1015/cmのドーズ量
にて)ドープする。
【0089】次に、図10(a)に示すように、半導体
層1aにNチャネルのLDD領域を形成するために、P
チャネルの半導体層1aに対応する位置をレジスト膜
(図示せず)で覆い、走査線3a(ゲート電極)を拡散
マスクとして、PなどのV族元素のドーパント60を低
濃度で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、6
×1012/cmのドーズ量にて)ドープし、Nチャ
ネルの低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1
cを形成する。
【0090】続いて、図10(b)に示すように、半導
体層1aにNチャネルの高濃度ソース領域1d及び高濃
度ドレイン領域1eを形成するために、走査線3aより
も幅の広いマスクでレジスト62をNチャネルに対応す
る走査線3a上に形成した後、同じくPなどのV族元素
のドーパント61を高濃度で(例えば、Pイオンを70
keVの加速電圧、4×1015/cmのドーズ量に
て)ドープする。
【0091】次に、図10(c)に示すように、画素ス
イッチング用TFT30における走査線3aと共に容量
線3b及び走査線3aを覆うように、例えば、常圧又は
減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PS
G、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化
半導体膜や酸化半導体膜等からなる第2層間絶縁膜4を
形成する。第2層間絶縁膜4の膜厚は、約500〜15
00nmが好ましく、更に800nmがより好ましい。
【0092】この後、高濃度ソース領域1d及び高濃度
ドレイン領域1eを活性化するために約850℃のアニ
ール処理を20分程度行う。
【0093】次に、図10(d)に示すように、データ
線31に対するコンタクトホール5を、反応性エッチン
グ、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチン
グにより或いはウエットエッチングにより形成する。ま
た、走査線3aや容量線3bを図示しない配線と接続す
るためのコンタクトホールも、コンタクトホール5と同
一の工程により第2層間絶縁膜4に開孔する。
【0094】次に、図11(a)に示すように、第2層
間絶縁膜4の上に、スパッタ処理等により、遮光性のA
l等の低抵抗金属や金属シリサイド等を金属膜6とし
て、約100〜700nmの厚さ、好ましくは約350
nmに堆積し、更に図11(b)に示すように、フォト
リソグラフィ工程、エッチング工程等により、データ線
6aを形成する。
【0095】次に、図11(c)に示すように、データ
線6a上を覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法
やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、
BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化半導体膜や酸
化半導体膜等からなる第3層間絶縁膜7を形成する。第
3層間絶縁膜7の膜厚は、約500〜1500nmが好
ましく、更に800nmがより好ましい。
【0096】次に、図12(a)に示すように、画素ス
イッチング用TFT30において、画素電極9aと高濃
度ドレイン領域1eとを電気的に接続するためのコンタ
クトホール8を、反応性エッチング、反応性イオンビー
ムエッチング等のドライエッチングにより形成する。
【0097】次に、図12(b)に示すように、第3層
間絶縁膜7の上に、スパッタ処理等により、ITO等の
透明導電性薄膜9を、約50〜200nmの厚さに堆積
し、更に図12(c)に示すように、フォトリソグラフ
ィ工程、エッチング工程等により、画素電極9aを形成
する。尚、本実施形態の電気光学装置が反射型電気光学
装置である場合には、Al等の反射率の高い不透明な材
料から画素電極9aを形成してもよい。
【0098】続いて、画素電極9aの上にポリイミド系
の有機配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティル
ト角を持つように、且つ所定方向にラビング処理を施す
こと等により、配向膜16(図3参照)が形成される。
【0099】以上のようにして、TFTアレイ基板(電
気光学装置用基板)10が製造される。
【0100】本実施形態の電気光学装置用基板の製造方
法によれば、単結晶半導体層206aを熱酸化した後、
酸化膜をウエット処理する際に遮光層付き基板10Bと
デバイス形成層206との貼り合わせ端部220をフォ
トレジスト209で覆うため、基板端部の遮光層付き基
板10Bとデバイス形成層206との貼り合わせ界面2
21からエッチング液が浸透するのを防止するため、絶
縁膜12A及び酸化膜206bがエッチングされてしま
うことを防ぐことができるまた遮光層11Aは、貼り合
わされたデバイス形成層の端部220に対して基板内側
に設けられているため、遮光層11a上層がデバイス形
成層に覆われている構造となり、ウエット処理の際、遮
光層上部の絶縁膜12Aがエッチングされてしまうこと
を防ぐことができる。
【0101】またさらに、遮光層11Aは、貼り合わさ
れた前記デバイス形成層の端部220に対して1mm以
上基板内側に設けられているため、たとえデバイス形成
層端部220がフォトレジスト209で完全に覆われ
ず、遮光層付き基板10Bとデバイス形成層206との
貼り合わせ界面221からエッチング液が浸透し、絶縁
膜12Aがエッチングされてしまっても、デバイス形成
層206の端部に対して1mm以上基板内側に遮光層1
1Aを設けることによって、ウエット処理の際、絶縁膜
12Aがエッチングされ、金属などの遮光層11Aが基
板表面に露出してしまうことを防止することができる。
【0102】なお、本実施形態においては、遮光層11
Aを形成する場合についてのみ説明したが、遮光層11
AがないTFTアレイ基板(電気光学装置用基板)10
の作成においても、保護膜を付けることにより遮光層付
き基板10Bとデバイス形成層206との貼り合わせ界
面221からエッチング液が浸透するのを防止できるた
め、絶縁膜12A及び酸化膜206bがエッチングされ
てしまうことを防ぐことができ、単結晶半導体層206
aの膜剥がれなどによる、歩留まりの低下を防止するこ
とができる。
【0103】次に、対向基板20の製造方法及びTFT
アレイ基板10と対向基板20とから電気光学装置を製
造する方法について説明する。
【0104】図3に示した対向基板20については、基
板本体20Aとしてガラス基板等の光透過性基板を用意
し、基板本体20Aの表面上に、対向基板遮光層23及
び後述する周辺見切りとしての対向基板遮光層を形成す
る。対向基板遮光層23及び後述する周辺見切りとして
の対向基板遮光層は、例えばCr、Ni、Alなどの金
属材料をスパッタリングした後、フォトリソグラフィ工
程、エッチング工程を経て形成される。尚、これらの対
向基板遮光層は、上記の金属材料の他、カーボンやTi
などをフォトレジストに分散させた樹脂ブラックなどの
材料から形成してもよい。
【0105】その後、基板本体20Aの表面上の全面に
スパッタリング法などにより、ITO等の透明導電性薄
膜を、約50〜200nmの厚さに堆積することによ
り、対向電極21を形成する。更に、対向電極21の表
面上の全面にポリイミドなどの有機配向膜の塗布液を塗
布した後、所定のプレティルト角を持つように、且つ所
定方向にラビング処理を施すこと等により、配向膜22
(図3参照)を形成する。以上のようにして、対向基板
20が製造される。
【0106】最後に、上述のように製造されたTFTア
レイ基板10と対向基板20とを、配向膜16及び22
が互いに対向するようにシール材により貼り合わせ、真
空吸引法などの方法により、両基板間の空間に、例えば
複数種類のネマティック液晶を混合してなる液晶を吸引
して、所定の厚みを有する液晶層50を形成することに
より、上記構造の電気光学装置が製造される。
【0107】(電気光学装置の全体構成)上記のように
構成された本実施形態の電気光学装置の全体構成を図1
3及び図14を参照して説明する。尚、図13は、TF
Tアレイ基板10を対向基板20側から見た平面図であ
り、図14は、対向基板20を含めて示す図13のH−
H’断面図である。
【0108】図13において、TFTアレイ基板10の
表面上には、シール材52がその縁に沿って設けられて
おり、図14に示すように、図13に示したシール材5
2とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板20が当該シール材5
2によりTFTアレイ基板10に固着されている。
【0109】図13に示すように、対向基板20の表面
上にはシール材52の内側に並行させて、例えば対向基
板遮光層23と同じ或いは異なる材料から成る周辺見切
りとしての対向基板遮光層53が設けられている。
【0110】また、TFTアレイ基板10において、シ
ール材52の外側の領域には、データ線駆動回路101
及び実装端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿
って設けられており、走査線駆動回路104が、この一
辺に隣接する2辺に沿って設けられている。走査線3a
に供給される走査信号遅延が問題にならない場合には、
走査線駆動回路104は片側だけでも良いことは言うま
でもない。
【0111】また、データ線駆動回路101を表示領域
(画素部)の辺に沿って両側に配列してもよい。例えば
奇数列のデータ線6aは表示領域の一方の辺に沿って配
設されたデータ線駆動回路から画像信号を供給し、偶数
列のデータ線6aは表示領域の反対側の辺に沿って配設
されたデータ線駆動回路から画像信号を供給するように
してもよい。この様にデータ線6aを櫛歯状に駆動する
ようにすれば、データ線駆動回路の占有面積を拡張する
ことができるため、複雑な回路を構成することが可能と
なる。
【0112】更にTFTアレイ基板10の残る一辺に
は、表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路104
間をつなぐための複数の配線105が設けられており、
更に、周辺見切りとしての対向基板遮光層53の下に隠
れてプリチャージ回路を設けてもよい。また、TFTア
レイ基板10と対向基板20間のコーナー部の少なくと
も1箇所においては、TFTアレイ基板10と対向基板
20との間で電気的導通をとるための導通材106が設
けられている。
【0113】また、TFTアレイ基板10の表面上には
更に、製造途中や出荷時の電気光学装置の品質、欠陥等
を検査するための検査回路等を形成してもよい。また、
データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104をT
FTアレイ基板10の表面上に設ける代わりに、例えば
TAB(テープオートメイテッドボンディング基板)上
に実装された駆動用LSIに、TFTアレイ基板10の
周辺領域に設けられた異方性導電フィルムを介して電気
的及び機械的に接続するようにしてもよい。
【0114】また、対向基板20の光が入射する側及び
TFTアレイ基板10の光が出射する側には各々、例え
ば、TN(ツイステッドネマティック)モード、STN
(スーパーTN)モード、D−STN(デュアルスキャ
ン−STN)モード等の動作モードや、ノーマリーホワ
イトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じて、
偏光フィルム、位相差フィルム、偏光手段などが所定の
方向で配置される。
【0115】本実施形態の電気光学装置がカラー液晶プ
ロジェクタ(投射型表示装置)に適用される場合には、
3枚の電気光学装置がRGB用のライトバルブとして各
々用いられ、各パネルには各々RGB色分解用のダイク
ロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光と
して各々入射されることになる。従って、その場合には
上記実施形態で示したように、対向基板20に、カラー
フィルタは設けられていない。
【0116】しかしながら、対向基板20の基板本体2
0Aの液晶層50側表面上において、対向基板遮光層2
3の形成されていない画素電極9aに対向する所定領域
にRGBのカラーフィルタをその保護膜と共に形成して
もよい。このような構成とすれば、液晶プロジェクタ以
外の直視型や反射型のカラー液晶テレビなどのカラー電
気光学装置に、上記実施形態の電気光学装置を適用する
ことができる。
【0117】更に、対向基板20の表面上に1画素に1
個対応するようにマイクロレンズを形成してもよい。こ
のようにすれば、入射光の集光効率を向上することで、
明るい電気光学装置が実現できる。更にまた、対向基板
20の表面上に、何層もの屈折率の相違する干渉層を堆
積することで、光の干渉を利用して、RGB色を作り出
すダイクロイックフィルタを形成してもよい。このダイ
クロイックフィルタ付き対向基板によれば、より明るい
カラー電気光学装置が実現できる。
【0118】なお、本実施形態における電気光学装置で
は、従来と同様に入射光を対向基板20側から入射させ
ることとしたが、TFTアレイ基板10に遮光層11a
を設ける構成としているので、TFTアレイ基板10側
から入射光を入射させ、対向基板20側から出射するよ
うにしても良い。即ち、このように電気光学装置を液晶
プロジェクタに取り付けても、半導体層1aのチャネル
領域1a’及びLDD領域1b、1cに光が入射するこ
とを防ぐことが出来、高画質の画像を表示することが可
能である。
【0119】従来は、TFTアレイ基板10の裏面側で
の反射を防止するために、反射防止用のAR(Anti
−reflection)被膜された偏光手段を別途配
置したり、ARフィルムを貼り付ける必要があった。し
かし、本実施形態では、TFTアレイ基板10の表面と
半導体層1aの少なくともチャネル領域1a’及びLD
D領域1b、1cとの間に遮光層11aが形成されてい
るため、このようなAR被膜された偏光手段やARフィ
ルムを用いたり、TFTアレイ基板10そのものをAR
処理した基板を使用する必要が無くなる。
【0120】従って、上記実施形態によれば、材料コス
トを削減でき、また偏光手段の貼り付け時に、ごみ、傷
等により、歩留まりを落とすことがなく大変有利であ
る。また、耐光性が優れているため、明るい光源を使用
したり、偏光ビームスプリッタにより偏光変換して、光
利用効率を向上させても、光によるクロストーク等の画
質劣化を生じない。
【0121】[第2実施形態] (電気光学装置用基板の製造方法)次に、本発明に係る
第2実施形態の電気光学装置用基板の製造方法として、
TFTアレイ基板の製造方法について説明する。
【0122】本実施形態の電気光学装置用基板の製造方
法において、第1実施形態の電気光学装置用基板の製造
方法と異なる点は保護膜の形成方法と、ゲート絶縁膜の
形成方法のみである。したがって、図15、図16に基
づいてTFTアレイ基板の基板本体の表面上にゲート絶
縁膜を形成するまでの工程についてのみ説明する。図1
5、図16は第1実施形態の図6、図7に相当し、図1
8、図19におけるO−O'断面図である。なお、図1
8、図19内で符号K,L、Mで示す領域は図15、図
16内で記されているウエハ周辺領域、画素周辺領域、
画像表示領域にそれぞれ対応する。図17以降の製造工
程、すなわち第1層間絶縁膜を形成した後の工程につい
ては第1実施形態において図8〜図14に示したものと
全く同様である。また、図15、図16において、第1
実施形態と同じ構成要素については同じ参照符号を付
し、説明は省略する。
【0123】本実施形態においては、保護膜にシリコン
ナイトライドを用い、画像表示領域の単結晶シリコン層
のみを酸化させ、薄くする工程を用いる場合について説
明する。本発明を理解しやすいように、デバイス形成層
の端部が存在するウエハ周辺領域と、画像表示領域、画
素周辺領域をそれぞれ分けて図示してある。
【0124】本実施形態の周辺回路は、走査線駆動回路
104を構成するシフトレジスタ、データ線駆動回路1
01を構成するシフトレジスタや、サンプリング回路、
データ線6aに画像信号を供給する前に所定の電位を供
給するプリチャージ回路が相当する。
【0125】まず、本発明に係る、図15(a)には、
デバイス形成層206を遮光層付き基板10B上に貼り
合わせ、たものを示している。
【0126】図15(a)に示すように、遮光層付き基
板10Bの表面上に減圧化学気相堆積法(LPCVD
法)をもちいたジクロロシランとアンモニアの反応によ
り、シリコンナイトライド層210を100nm〜30
0nm形成する。厚い膜では、その非常に高い内部応力
によるクラックが入る可能性があるため、その膜厚は例
えば200nm程度とする。
【0127】さらに図15(b)に示すように、フォト
マスクを用いてフォトレジストを露光し、その後フォト
レジストを現像することによりデバイス形成層端部22
0と、画素周辺領域を覆うようなパターンを有するフォ
トレジスト211を形成する。このときも第1実施形態
で示したように、搬送時に基板端部のフォトレジストの
剥がれなどが起きないように、基板端部及び端面のフォ
トレジストをあらかじめ除去してある。基板端部を露光
しフォトレジストを感光しても良いし、また、水酸化カ
リウム水溶液などのアルカリ溶液で剥離しても良い。こ
のときデバイス形成層の端部220が、基板端部のフォ
トレジストを剥離した領域よりも外側にならないように
するのが望ましい。すなわちシリコンナイトライドで保
護された領域から、貼り合わされたデバイス形成層の端
部220が露出してしまうと、貼り合わせ界面221か
らエッチング液が浸透し、絶縁膜12A及び酸化膜20
6bがエッチングされてしまう。シリコンナイトライド
220が、貼り合わされた前記デバイス形成層の端部2
20を覆っていれば、エッチング液が基板端部の貼り合
わせ界面221から浸透し、絶縁膜12Aがエッチング
されてしまうことをより一層確実に防ぐことができる。
【0128】次に図15(c)に示すように、支持基板
と単結晶半導体基板との貼り合わせ界面221上層のシ
リコンナイトライドと、画素周辺部上層のシリコンナイ
トライドを残すようにエッチングする。シリコンナイト
ライド210は、ウエハ周辺領域のみならず画素周辺領
域も覆っているため、画像表示領域の単結晶半導体層2
06aを薄く形成し、画素周辺領域の単結晶半導体層2
06aを比較的厚く形成する工程を同時に行うことがで
きる。なお、シリコンナイトライドを除去する領域は、
画像表示領域以外にも他の領域でも良く、たとえば完全
空乏のトランジスタを画素周辺領域に作りこむ場合、所
定の領域のシリコンナイトライドを除去し、あとの領域
全体をシリコンナイトライドで覆うようなパターンで作
成しても良い。
【0129】この後、図15(d)の工程は、画像表示
領域の単結晶半導体層206aを熱酸化する。これは画
像表示領域のトランジスタ素子のチャネル部にあたる単
結晶半導体層206aの膜厚を制御するためであり、完
全空乏型のトランジスタを形成するためには、単結晶半
導体層206aの膜厚を30nmから100nmまでの
範囲で一定の膜厚にするのが好ましい。よってこの場
合、酸化膜206cを200nm程度形成した。
【0130】次に、図15(e)に示すように、熱酸化
した単結晶半導体層206a上の酸化膜206cをウエ
ット処理する。これら図15(a)から図15(e)の
工程を経ることで、単結晶半導体層膜厚が200nmの
画素周辺領域と70nmの画像表示領域が混在する基板
を作成することができる。
【0131】次に、図16(a)に示すように、エッチ
ングによってシリコンナイトライド220を除去し、フ
ォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、図2
に示した如き所定パターンの半導体層1aを形成する。
即ち、特にデータ線6a下で容量線3bが形成される領
域及び走査線3aに沿って容量線3bが形成される領域
には、画素スイッチング用TFT30を構成する半導体
層1aから延設された第1蓄積容量電極1fを形成す
る。
【0132】次に、図16(b)に示すように、半導体
層1aと共に第1蓄積容量電極1fを約850〜130
0℃の温度、好ましくは約1000℃の温度で72分程
度熱酸化することにより、約60nmの比較的薄い厚さ
の熱酸化半導体膜を形成し、ゲート絶縁膜2と共に容量
形成用のゲート絶縁膜2を形成する。この結果、画像表
示領域の半導体層1a及び第1蓄積容量電極1fの厚さ
は、約30〜170nmの厚さ、ゲート絶縁膜2の厚さ
は、約60nmの厚さとなる。また、画素周辺領域の半
導体層1a及び第1蓄積容量電極1fの厚さは、約17
0nmの厚さ、ゲート絶縁膜2の厚さは、約60nmの
厚さとなる。なお図16(a)、(b)には、第1蓄積
容量電極1fは図示していない。
【0133】本実施形態の電気光学装置用基板の製造方
法によれば、単結晶半導体層206aを熱酸化した後、
酸化膜をウエット処理する際に遮光層付き基板とデバイ
ス形成層との貼り合わせ端部220をシリコンナイトラ
イド210で覆い、貼り合わせ界面221からエッチン
グ液が浸透するのを防止するため、下地酸化膜12がエ
ッチングされてしまうことを防ぐことができる。また、
画像表示領域を完全空乏型トラジスタ、画素周辺領域を
部分空乏型トランジスタを作り込む工程を、前記デバイ
ス形成層の端部を保護膜で覆う工程と同一プロセスで行
うことができ、工程数を削減することができる。なお遮
光層11Aは、貼り合わされたデバイス形成層の端部2
20に対して内側に設けられているため、遮光層11a
上層がデバイス形成層に覆われている構造となり、ウエ
ット処理の際、遮光層上部の絶縁膜12Aがエッチング
されてしまうことを防ぐことができる。また、基板周辺
部がシリコンナイトライドで完全に覆われない場合、貼
り合わせ界面221からエッチング液が浸透し、絶縁膜
12Aおよび酸化膜206aが1mm程度エッチングされ
てしまうため、好ましくは遮光層11aが貼り合わされ
たデバイス形成層の端部に対して1mm以上基板内側に
設けられるように遮光層11aの形成位置を調整してお
く。これにより万一、デバイス形成層端部が保護膜に覆
われない領域が生じたとしても、それに起因する汚染な
どのトラブルを最小限に抑制するプロセスとなる。すな
わちデバイス形成層の端部220に対して1mm以上基
板内側に遮光層11aを設けることによって、ウエット
処理の際、遮光層上層の絶縁膜12Aがエッチングさ
れ、金属などの遮光層が基板表面に露出してしまうこと
をより一層防止することができる。
【0134】なお、本実施形態においては、遮光層を形
成する場合についてのみ説明したが、遮光層がないTF
Tアレイ基板(電気光学装置用基板)10の作成におい
ても、保護膜を付けることにより基板端部の遮光層付き
基板10Bとデバイス形成層206との貼り合わせ界面
221からエッチング液が浸透するのを防止できるた
め、下地酸化膜12がエッチングされてしまうことを防
ぐことができ、単結晶半導体層206aの膜剥がれなど
による、歩留まりの低下を防止することができる。
【0135】(電子機器)上記の第1、第2実施形態の
電気光学装置用基板の製造方法により製造される電気光
学装置用基板を備えた電気光学装置を用いた電子機器の
一例として、投射型表示装置の構成について、図17を
参照して説明する。
【0136】図17において、投射型表示装置1100
は、第1、第2実施形態の電気光学装置用基板の製造方
法により製造される電気光学装置用基板を備えた電気光
学装置を3個用意し、夫々RGB用の電気光学装置96
2R、962G及び962Bとして用いた投射型電気光
学装置の光学系の概略構成図を示す。
【0137】本例の投射型表示装置の光学系には、光源
装置920と、均一照明光学系923が採用されてい
る。そして、投射型表示装置は、この均一照明光学系9
23から出射される光束Wを赤(R)、緑(G)、青
(B)に分離する色分離手段としての色分離光学系92
4と、各色光束R、G、Bを変調する変調手段としての
3つのライトバルブ925R、925G、925Bと、
変調された後の色光束を再合成する色合成手段としての
色合成プリズム910と、合成された光束を投射面10
0の表面に拡大投射する投射手段としての投射レンズユ
ニット906を備えている。また、青色光束Bを対応す
るライトバルブ925Bに導く導光系927をも備えて
いる。
【0138】均一照明光学系923は、2つのレンズ板
921、922と反射ミラー931を備えており、反射
ミラー931を挟んで2つのレンズ板921、922が
直交する状態に配置されている。均一照明光学系923
の2つのレンズ板921、922は、それぞれマトリク
ス状に配置された複数の矩形レンズを備えている。光源
装置920から出射された光束は、第1のレンズ板92
1の矩形レンズによって複数の部分光束に分割される。
そして、これらの部分光束は、第2のレンズ板922の
矩形レンズによって3つのライトバルブ925R、92
5G、925B付近で重畳される。従って、均一照明光
学系923を用いることにより、光源装置920が出射
光束の断面内で不均一な照度分布を有している場合で
も、3つのライトバルブ925R、925G、925B
を均一な照明光で照明することが可能となる。
【0139】各色分離光学系924は、青緑反射ダイク
ロイックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー
942と、反射ミラー943から構成される。まず、青
緑反射ダイクロイックミラー941において、光束Wに
含まれている青色光束Bおよび緑色光束Gが直角に反射
され、緑反射ダイクロイックミラー942の側に向か
う。赤色光束Rはこのミラー941を通過して、後方の
反射ミラー943で直角に反射されて、赤色光束Rの出
射部944からプリズムユニット910の側に出射され
る。
【0140】次に、緑反射ダイクロイックミラー942
において、青緑反射ダイクロイックミラー941におい
て反射された青色、緑色光束B、Gのうち、緑色光束G
のみが直角に反射されて、緑色光束Gの出射部945か
ら色合成光学系の側に出射される。緑反射ダイクロイッ
クミラー942を通過した青色光束Bは、青色光束Bの
出射部946から導光系927の側に出射される。本例
では、均一照明光学素子の光束Wの出射部から、色分離
光学系924における各色光束の出射部944、94
5、946までの距離がほぼ等しくなるように設定され
ている。
【0141】色分離光学系924の赤色、緑色光束R、
Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光
レンズ951、952が配置されている。したがって、
各出射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これら
の集光レンズ951、952に入射して平行化される。
【0142】このように平行化された赤色、緑色光束
R、Gは、ライトバルブ925R、925Gに入射して
変調され、各色光に対応した画像情報が付加される。す
なわち、これらの電気光学装置は、図示を省略している
駆動手段によって画像情報に応じてスイッチング制御さ
れて、これにより、ここを通過する各色光の変調が行わ
れる。一方、青色光束Bは、導光系927を介して対応
するライトバルブ925Bに導かれ、ここにおいて、同
様に画像情報に応じて変調が施される。尚、本例のライ
トバルブ925R、925G、925Bは、それぞれさ
らに入射側偏光手段960R、960G、960Bと、
出射側偏光手段961R、961G、961Bと、これ
らの間に配置された電気光学装置962R、962G、
962Bとからなる液晶ライトバルブである。
【0143】導光系927は、青色光束Bの出射部94
6の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射
ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの
反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、ライト
バルブ925Bの手前側に配置した集光レンズ953と
から構成されている。集光レンズ946から出射された
青色光束Bは、導光系927を介して電気光学装置96
2Bに導かれて変調される。各色光束の光路長、すなわ
ち、光束Wの出射部から各電気光学装置962R、96
2G、962Bまでの距離は青色光束Bが最も長くな
り、したがって、青色光束の光量損失が最も多くなる。
しかし、導光系927を介在させることにより、光量損
失を抑制することができる。
【0144】各ライトバルブ925R、925G、92
5Bを通って変調された各色光束R、G、Bは、色合成
プリズム910に入射され、ここで合成される。そし
て、この色合成プリズム910によって合成された光が
投射レンズユニット906を介して所定の位置にある投
射面100の表面に拡大投射されるようになっている。
【0145】本例では、電気光学装置962R、962
G、962Bには、TFTの下側に遮光層が設けられて
いるため、当該電気光学装置962R、962G、96
2Bからの投射光に基づく液晶プロジェクタ内の投射光
学系による反射光、投射光が通過する際のTFTアレイ
基板の表面からの反射光、他の電気光学装置から出射し
た後に投射光学系を突き抜けてくる投射光の一部等が、
戻り光としてTFTアレイ基板の側から入射しても、画
素電極のスイッチング用のTFTのチャネルに対する遮
光を十分に行うことができる。
【0146】このため、小型化に適したプリズムユニッ
トを投射光学系に用いても、各電気光学装置962R、
962G、962Bとプリズムユニットとの間におい
て、戻り光防止用のフィルムを別途配置したり、偏光手
段に戻り光防止処理を施したりすることが不要となるの
で、構成を小型且つ簡易化する上で大変有利である。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気光学
装置用基板の製造方法によれば、単結晶半導体層を熱酸
化した後、酸化膜をウエット処理する際にデバイス形成
層端部を保護膜で覆うため、支持基板とデバイス形成層
との貼り合わせ界面からエッチング液が浸透するのを防
止し、下地酸化膜がエッチングされてしまうことを防ぐ
ことができる。このことより、単結晶半導体層の工程内
における膜剥がれ等が防止できるため、歩留まりよく製
品を作成することができる。
【0148】また遮光層を設けた電気光学装置において
は、遮光層が貼り合わされたデバイス形成層の端部に対
して基板内側に設けられているため、遮光層11a上層
がデバイス形成層に覆われている構造となり、ウエット
処理の際、遮光層上部の絶縁膜12Aがエッチングされ
てしまうことを防ぐことができる。さらに、デバイス形
成層の端部に対して1mm以上基板内側に遮光層を設け
ることによって、ウエット処理の際貼り合わせ界面から
エッチング液が浸透し、遮光層上層の絶縁膜がエッチン
グされ、金属などの遮光層が基板表面に露出してしまう
ことをより一層防止することができる。
【0149】また、熱酸化膜形成時にも保護膜により周
辺部を覆っている場合、たとえばウエハ周辺領域におい
てデバイス形成層に覆われず、絶縁膜によってのみ覆わ
れている遮光層があるときも、絶縁膜のクラックやボイ
ドなどから酸化種が入り込み、遮光層が酸化されてしま
うのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における製造方法を用いた電気光学装置
の画素部(表示領域)を構成するマトリクス状に形成さ
れた複数の画素における各種素子、配線等の等価回路で
ある。
【図2】図1に示した電気光学装置における、TFTア
レイ基板のトランジスタ素子の形成領域(画素部)内の
平面構造である。
【図3】図2のA−A’断面図である。
【図4】電気光学装置の一実施形態の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その1)である。
【図5】電気光学装置の一実施形態の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その2)である。
【図6】電気光学装置の一実施形態の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その3)である。
【図7】電気光学装置の一実施形態の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その4)である。
【図8】図1に示した電気光学装置の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その1)である。
【図9】図1に示した電気光学装置の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その2)である。
【図10】図1に示した電気光学装置の製造プロセスを
順を追って示す工程図(その3)である。
【図11】図1に示した電気光学装置の製造プロセスを
順を追って示す工程図(その4)である。
【図12】図1に示した電気光学装置の製造プロセスを
順を追って示す工程図(その5)である。
【図13】電気光学装置の各実施の形態におけるTFT
アレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向
基板の側から見た平面図である。
【図14】図14のH−H’断面図である。
【図15】電気光学装置の一実施形態の製造プロセスを
順を追って示す工程図(その1)である。
【図16】電気光学装置の一実施形態の製造プロセスを
順を追って示す工程図(その2)である。
【図17】電気光学装置を用いた電子機器の一例である
投射型表示装置の構成図である。
【図18】電気光学装置用基板用のウエハの基板平面図
である。
【図19】図18のO−O’断面図である。
【符号の説明】
1a…半導体層 1a’…チャネル領域 1b…低濃度ソース領域(ソース側LDD領域) 1c…低濃度ドレイン領域(ドレイン側LDD領域) 1d…高濃度ソース領域 1e…高濃度ドレイン領域 10…TFTアレイ基板 11a…遮光層 12…第1層間絶縁膜 202…光透過性基板 203…凹部 204…遮光層 205…絶縁体層 205…単結晶半導体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/78 618D 21/762 627D 27/12 612B 619B 21/76 D Fターム(参考) 2H092 GA59 JA24 JB51 MA15 MA18 NA29 PA01 PA06 PA09 RA05 5C094 AA42 BA03 BA43 CA19 DA14 DA15 DB04 EA04 EA07 EB02 EB05 5F032 AA06 AA34 CA17 DA02 DA03 DA12 DA24 DA33 DA53 DA60 DA71 DA74 5F110 AA21 BB02 BB04 CC02 DD12 DD13 DD17 DD25 EE09 FF23 GG12 GG25 GG32 GG51 HJ01 HJ04 HJ12 HJ23 HL03 HL05 HL07 HL23 HM15 NN03 NN04 NN22 NN23 NN25 NN26 NN44 NN46 NN53 NN54 NN55 NN62 NN72 NN73 NN78 QQ02 QQ04 QQ05 QQ11 QQ17 QQ19 5G435 AA17 BB12 EE33 EE37 KK05

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層と絶縁体層もしくは半導体層に
    よって構成されたデバイス形成層と支持基板とを貼り合
    わせた複合基板において、 前記デバイス形成層の端部を保護膜で覆う工程と、 前記複合基板をウエット処理する工程と、を具備するこ
    とを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記デバイス形成層の前記半導体層は、
    画素領域に画素トランジスタとして用いられる半導体層
    と、前記画素領域の周辺の画素周辺領域に周辺回路のト
    ランジスタとして用いられる半導体層からなり、 前記デバイス形成層の端部を保護膜で覆う工程は、前記
    画素領域を残して前記画素周辺領域をも前記保護膜で覆
    うことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記画素トランジスタの半導体層の層厚
    は、前記周辺回路のトランジスタの半導体層の層厚より
    も薄いことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記デバイス形成層上には、前記画素領
    域及び周辺回路を備える複数の電気光学装置が形成され
    ることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電気
    光学装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記保護膜は、有機膜からなることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気光学装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記保護膜は、フォトレジストからなる
    ことを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記保護膜は、無機膜からなることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の
    電気光学装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記保護膜は、シリコンナイトライドか
    らなることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記半導体層は、単結晶半導体であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に
    記載の電気光学装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記半導体層は、多結晶半導体である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項
    に記載の電気光学装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記支持基板は、透明基板であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に
    記載の電気光学装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記支持基板は、石英基板であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に
    記載の電気光学装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記支持基板は、ガラス基板であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項
    に記載の電気光学装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体層と絶縁体層もしくは半導体層
    によって構成されたデバイス形成層と支持基板との間に
    少なくとも遮光層を具備した複合基板において、 前記遮光層は、貼り合わされた前記デバイス形成層の端
    部に対して内側に設けられていることを特徴とする電気
    光学装置。
  15. 【請求項15】 前記遮光層は、貼り合わされた前記デ
    バイス形成層の端部に対して1mm以上内側に設けられ
    ていることを特徴とする請求項14に記載の電気光学装
    置。
  16. 【請求項16】 前記半導体層は、単結晶半導体である
    ことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の電
    気光学装置。
  17. 【請求項17】 前記半導体層は、多結晶半導体である
    ことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の電
    気光学装置。
  18. 【請求項18】 前記支持基板は、透明基板であること
    を特徴とする請求項14乃至請求項17のいずれか一項
    に記載の電気光学装置。
  19. 【請求項19】 前記支持基板は、石英基板であること
    を特徴とする請求項14乃至請求項18のいずれか一項
    に記載の電気光学装置。
  20. 【請求項20】 前記支持基板は、ガラス基板であるこ
    とを特徴とする請求項14乃至請求項18のいずれか一
    項に記載の電気光学装置。
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