[go: up one dir, main page]

JP2002126425A - 濾 材 - Google Patents

濾 材

Info

Publication number
JP2002126425A
JP2002126425A JP2000319158A JP2000319158A JP2002126425A JP 2002126425 A JP2002126425 A JP 2002126425A JP 2000319158 A JP2000319158 A JP 2000319158A JP 2000319158 A JP2000319158 A JP 2000319158A JP 2002126425 A JP2002126425 A JP 2002126425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter medium
filter
gel
filtration
sintered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000319158A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Takagi
憲男 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2000319158A priority Critical patent/JP2002126425A/ja
Publication of JP2002126425A publication Critical patent/JP2002126425A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融ポリマー中の異物やフィラー等に含まれ
る粗大粒子とゲル状物を同時に捕捉し、除去出来るフィ
ルター用の濾材を提供する。 【解決手段】 アスペクト比が60〜50000の金属
繊維を不織布状に分散し焼結して得られる濾材であっ
て、該濾材の加圧処理による通気抵抗の変化率が2〜7
0%であることを特徴とする濾材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高粘度液体を濾過す
るのに用いる濾材に関し、更に詳しくはゲル状物質の阻
止性能に優れ、濾過寿命の長いフィルター用の濾材に関
する。
【0002】
【従来の技術】粘度の高い溶液や、溶融ポリマーから繊
維やフィルム製造する際、ポリマー中の異物、フィラー
等に含まれる粗大な粒子或いはゲル状物を除去するため
にフィルターによる濾過が行われる。フィルター用の濾
材には金属粒子を焼結したもの(金属粒子焼結体)或い
は不織布状の金属繊維を焼結したもの(金属繊維焼結
体)が使用されている。
【0003】金属繊維焼結体は一般的に金属粒子焼結体
に比べて空隙率が高いため、濾過抵抗が小さく、特に粘
度の高いポリマーの精密濾過に適している。しかし熱可
塑性ポリマーを溶融して押出す際、一部のポリマーがし
ばしばゲル状物化して押出成形品の異物欠点になる。こ
のゲル状物を除去する捕捉性能はフィルター用の濾材に
よって異なり、金属粒子焼結体が金属繊維焼結体より優
れていることが知られている。従って高粘度のポリマー
を精密濾過し、しかもゲル状物を除去するために、金属
粒子焼結体と金属繊維焼結体とのそれぞれの利点を活か
す方法(特開平9−11308号公報、特開平9−39
072号公報)が提案されている。
【0004】即ち、濾過工程を直列二段階にして、そ
の一方に金属繊維焼結体フィルターを用い、他の一方に
金属粒子焼結体フィルターを用いる方法で、濾過工程の
上流側に金属繊維焼結体フィルターを用いればこのフィ
ルターで溶融ポリマー中の異物或いはフィラー等に含ま
れる粗大粒子を捕捉し、下流側の金属粒子焼結体フィル
ターでゲル状物を確実に捕捉することができる。
【0005】二段階濾過の他の具体化方法として、1
個のフィルターエレメントの濾材を金属繊維焼結体と金
属粒子焼結体との積層体で構成して、濾過を実質一工程
で行う方法も知られている。このような濾材が異種焼結
体の積層体の場合、一個のフィルターの容積が大きくな
るため、一定容積の濾過系に組み込めるフィルターの個
数が少なくなり、実質濾過面積が小さくなる欠点があ
る。
【0006】また、濾過面積の縮小を軽減する方法と
して、薄い金網に小さい金属粒子を焼結して濾材の構成
要素とし、異種焼結体の金属粒子層を代替した積層構造
のフィルターも知られている。
【0007】しかしながら、濾過工程を二段階に分け
て、金属繊維焼結体による濾過と、金属粒子焼結体によ
る濾過を個別に行う前記の方法では、設備投資が大き
くなる上に、濾過工程が長くなってポリマーの高温での
履歴時間が長くなるため、ゲル状物化し易いポリマーで
は濾過工程で新たにゲル状物化を生じる等の問題が生じ
る。
【0008】また、一個のフィルターの濾材が、金属繊
維焼結体と金属粒子焼結体との積層体で構成される前記
の方法は、実質濾過面積が小さくなるため、単位時間
当りのポリマーの濾過量が少なくなる問題があり、加え
てフィルターの再生洗浄が困難になる問題がある。
【0009】異種積層体の金属粒子層を、金網に小さい
金属粒子を焼結してなる濾材で代替する前記の方法
は、金属繊維焼結単体のフィルターよりゲル状物捕捉効
果は改善されるが、代替層が薄いため効果が十分でない
ことがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題を解消し、溶融ポリマー中の異物やフィラー等に
含まれる粗大粒子等の粒子状物とゲル状物を同時に捕捉
し、除去出来るフィルター用の濾材を提供することを課
題とする。
【0011】本発明者は、課題を解決するために種々検
討した結果、通気抵抗の加圧処理による変化率が特定値
になるように焼結された金属繊維焼結体を濾材に用いる
と、上記の問題が一挙に解決できることを知見して本発
明に到達した。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、アスペ
クト比が60〜50000の金属繊維を不織布状に分散
し焼結して得られる濾材であって、該濾材の加圧処理に
よる通気抵抗の変化率が2〜70%の範囲であることを
特徴とする濾材により達成できる。
【0013】また、本発明の好ましい態様として、前記
濾材の濾過精度が1〜50μmのものを挙げることがで
きる。
【0014】本発明の更に好ましい態様として、粘度が
5〜5000Pa・sの液状物質を被濾過体に用いるこ
と、特に好ましい態様として、溶融ポリマーを被濾過体
に用いることを挙げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】(濾材)本発明の濾材は、アスペクト比が
60〜50000の金属繊維を不織布状に分散し焼結し
て得られる濾材であって、加圧処理による通気抵抗の変
化率が2〜70%の範囲のものである。
【0017】本発明において、濾材を構成する金属繊維
とは、ステンレス鋼、ハステロイ等の耐蝕性の金属を、
太さが例えば1〜50μmの繊維状に成形したものであ
る。また、アスペクト比とは繊維の長さと太さの比であ
って、本発明における金属繊維はアスペクト比が60〜
50000のものである。このアスペクト比が60未満
であると、金属繊維を不織布状に配置して焼結して得ら
れる濾材の機械強度が不十分になる。また、アスペクト
比が50000を超えると、金属繊維を不織布状に均一
に分散させることが困難になる。金属繊維のアスペクト
比の下限は、濾材の機械強度を更に強固なものとするた
め100であることが好ましく、500であることが更
に好ましい。また金属繊維のアスペクト比の上限は、金
属繊維を不織布状に配置する際により均一に分散させる
ため20000であることが好ましく、10000であ
ることが更に好ましい。
【0018】本発明の濾材は、上記アスペクト比の金属
繊維を不織布状に分散し焼結して得られるものである
が、濾材の通気抵抗の加圧処理による変化率が2〜70
%の範囲であることが必要である。この通気抵抗とは、
25℃の空気1L(リットル)が1分間に単位面積(1
cm2 )の濾材を通過する時の圧力損失のことである。
【0019】また、本発明における加圧処理とは、シー
ト状の濾材から直径50mmの円板状に切り出した濾材
をサンプルとし、このサンプルの両面に直径50mmの
円板状に切り出したゴム硬度50〜70度、厚さ5mm
のシリコンゴムシート又はウレタンゴムシートを重ね合
わせ、一方のゴムシートを下側にしてプレス機等の加圧
装置の金型上に設置し、もう一方のゴムシート面に濾材
サンプルの実質単位面積当り14.7MPa(150K
gf/cm2)の圧力を加えて10分間保持し、その後
加圧負荷を開放することをいう。
【0020】加圧処理した濾材サンプルは、ゴムシート
を取り除いた後、通気抵抗の測定に供する。同一サンプ
ルについてこの加圧処理と通気抵抗測定を5回繰り返
し、5回の通気抵抗測定値の最大値(Rm)と加圧処理
前の通気抵抗測定値(Ri)から下記式(1)より通気
抵抗の変化率(X)を求める。
【0021】
【数1】 X=100×(Rm−Ri)/(Ri)・・・(1)
【0022】但し、上記の式(1)でXは通気抵抗の変
化率(%)、Riは加圧処理を行なう前の濾材サンプル
の通気抵抗測定値、Rmは加圧処理と通気抵抗測定を5
回繰り返した際の加圧処理後の通気抵抗測定値の最大値
である。
【0023】本発明の濾材は、加圧処理による通気抵抗
の変化率が2〜70%のものである。この変化率が2%
未満であると、濾材の引張応力に対する伸度が小さく、
濾材を曲げ加工する際に濾材の表面に割れが発生する等
の問題が生じる。また、変化率が70%を越えると、異
物やフィラー等に含まれる粗大粒子等粒子状物とゲル状
物を同時に捕捉し除去する本発明の効果が発現しない。
【0024】通気抵抗の変化率の下限は、3%であるこ
とが好ましく、4%であることが更に好ましい。また、
通気抵抗の変化率の上限は50%であることが好まし
く、40%であることが更に好ましく、30%であるこ
とが特に好ましい。
【0025】本発明の濾材は加圧処理による変化率の少
ない、言い換えると耐圧搾変形性に優れたものである
が、このような濾材は、例えば濾材の焼結の温度や時間
を変えることや、濾材の空隙率を小さくして焼結するこ
と等により製作することができる。
【0026】尚、本発明の濾材には、少なくとも片面に
保護金網が焼結されていることが好ましく、両面に保護
金網が焼結されていることが特に好ましい。
【0027】(ゲル状物の阻止性能)本発明の濾材はゲ
ル状物の阻止に優れた性能を発揮する。ゲル状物の生成
と濾過を、例えばポリエステルのシート成形を例にして
述べる。ポリエステルポリマーは押出機で溶融され、溶
融ポリマーは配管系で移送されてフィルターハウジング
に導かれ、ここでリーフディスクフィルター等のフィル
ターを通過してダイからシート状に押し出され、冷却ド
レムで冷却されてシートに成形される。
【0028】ゲル状物は、ポリマーの熱劣化によって生
じ、押出機からダイの出口までの溶融状態の間に発生す
ると考えられる。例えば、配管の壁面や滞留部等ポリマ
ーの流速が遅い個所で長時間の熱履歴を受けてゲル状物
が生じる。このため、一般にフィルターをダイに接近し
て配置することにより、濾過後のゲル状物発生を極力回
避する手段がとられる。
【0029】ゲル状物は滞留部では溶融ポリマーよりも
ゆっくり流動し、滞留部で発生したゲル状物は配管系の
僅かな流速の変化などによって滞留部から離脱し、ある
いは配管壁面などから剥離して溶融ポリマーに同伴して
流動しフィルターの濾材表面に到達し堆積する。この堆
積量が少なく濾過の差圧が小さい間は、ゲル状物の堆積
物は移動しないが、時間が経過して濾過の差圧が大きく
なると堆積物に作用する押し圧力が大きくなり、ゲル状
物が変形して濾材を通過することがある。
【0030】この時に、加圧処理による通気抵抗の変化
率が小さい本発明の濾材では、濾過の差圧が大きくなっ
てもゲル状物を捕捉したままで通過させない効果があ
る、或いはゲル状物を実害の無い程度に小さく裁断して
通過させる効果がある。一方、加圧処理による通気抵抗
の変化率が本発明の濾材よりも大きい濾材では、濾過の
差圧が大きくなると、変形したゲル状物が貫通できる程
度に濾材が変形し、貫通路が形成されてしまうので、ゲ
ル状物の阻止性能が劣る。
【0031】(フィルター再生後の濾過性能)金属繊維
焼結フィルターを、例えば溶融ポリマー等の高温高粘度
液体の濾過に用い、次いでこのフィルターを再生洗浄し
て溶融ポリマーの濾過に繰り返し用いる場合、再生後の
フィルターの濾過圧力はポリマー濾過初期の濾過圧力よ
り一般的には高くなる。この理由は不織布状にして焼結
された濾材に高い濾過圧力が負荷されると、濾材に圧搾
変形現象が生じて濾材シートの厚さが薄くなると共に濾
材の空隙率等が減少するためと考えられる。
【0032】特に、高温雰囲気で濾材に濾過圧力の負荷
が加わると、金属材料の強度が低下しているため、圧搾
変形現象はより顕著になる。圧搾変形した濾材シート
は、流体に対する圧力損失が高くなること、JISB8
356−1976(ASTM−E−128−61)で測
定される濾材シートの平均孔径が小さくなること、その
結果、濾材シートの濾過精度が精密濾過の方向に変化す
る(濾過精度が向上する)こと知られている。
【0033】しかし、本発明者はゲル状物の濾過につい
ては、金属繊維焼結フィルターが圧搾変形していない新
品フィルターより、繰り返し使用して圧搾変形したフィ
ルターの方がゲル状物を通過し易いことを知見した。
【0034】フィルターが被濾過体に含まれる微細な土
石や金属片等の固形異物を捕捉する濾過精度は、濾材シ
ートの平均孔径と高い相関関係にあり、圧搾変形性を受
けて平均孔径が小さくなった濾材シートでは濾過精度が
向上する。しかしゲル状物の捕捉性能は濾材シートの平
均孔径との相関性が低く、むしろ濾材シートの耐圧搾変
形性と強い相関関係があって、平均孔径が小さくとも圧
搾変形し易いフィルターはゲル状物を通過し易いことを
見出した。
【0035】ゲル状物が圧搾変形し易いフィルターを通
過する現象のメカニズムは定かでないが、金属繊維の焼
結体で圧搾変形し難い焼結体の繊維は、加圧処理による
負荷を加えても、その焼結点間の自由空間で緊張状態に
あると思われる。しかし圧搾変形し易い焼結体あるいは
既に圧搾変形している焼結体は負荷を加えると、焼結点
間の距離が短くなって繊維が弛むものと思われる。加え
て、金属繊維の焼結点自身も自由空間の中の固定点でな
く、ある制約の下で自由に動くことが出来るようになる
と思われる。
【0036】ゲル状物が圧搾変形しない焼結体を通過す
る場合には、緊張した繊維に引っ掛かって止まってしま
うか、小さく裁断されて通過することが出来る。しかし
圧搾変形し易い焼結体では、ゲル状物は自身がアメーバ
のように自在に変形し、繊維の弛みや焼結点の移動し易
さを利用して、連続した通気孔を形成しながら通過する
ことが出来ると考えられる。金属粒子焼結体が圧搾変形
しない焼結体であることを考えれば、金属粒子焼結体が
ゲル状物の捕捉性能に優れていることが理解される。
【0037】(濾過精度)本発明の濾材は濾過精度が1
〜50μmであることが好ましい。この濾過精度は、コ
ンタミナント(ACFTD、UWホワイト90(カオリ
ン))を水に懸濁した液(懸濁液)を濾材に導いて一定
圧力(−4kPa)下で吸引濾過し、濾過前後の懸濁液
について各粒径の粒子の個数を測定して捕集効率を算出
し、この捕集効率が95%に対応する粒径をもって濾過
精度とする。
【0038】本発明の濾材の濾過精度が1μm未満であ
ると濾過圧力に高圧力が必要となるので実用上好ましく
ない。また、濾過精度が50μmを超えると焼結体の構
成繊維が粗になり過ぎ、粗大粒子やゲル状物を除去する
効果が不足することがある。濾過精度の下限は1.5μ
mであることが更に好ましく、2μmであることが特に
好ましい。また、濾過精度の上限は40μmであること
が更に好ましく、30μmであることが特に好ましい。
【0039】(被濾過体)本発明の濾材は被濾過体とし
て、溶融ポリマー等の高粘性流体や溶質を溶解した溶
液、固体を懸濁させた懸濁液などに適用することができ
る。
【0040】このうち、粘度が5〜5000Pa・sの
液状物質を被濾過体として用いることが好ましく、溶融
ポリマーを被濾過体として用いることが特に好ましい。
【0041】被濾過体が溶融ポリマーの場合、例えばポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレートのような芳香族ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンのようなポリオレフイン、ポリスチ
レンのようなポリビニル、ナイロンのようなポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリスルフォン等の熱可塑性重
合体の溶融ポリマーを好ましく挙げることができ、その
中でも芳香族ポリエステルの溶融ポリマーが特に好まし
い。
【0042】更に、本発明の濾材は被濾過体として、粘
度が5〜5000Pa・sの範囲のものに好ましく適用
することができる。被濾過体の粘度が5Pa・s未満の
場合は、本発明の濾材によらなくてもゲル状物の濾過が
比較的容易に行われるので対象にならない。被濾過体の
粘度が5000Pa・sを超える場合は、本発明の濾材
を用いても、高い濾過圧力のため圧搾変形して本発明の
効果が発現しない。被濾過体の粘度の下限は8Pa・s
が更に好ましく、10Pa・sでが特に好ましい。また
被濾過体の粘度の上限は2000Pa・sが更に好まし
く、1000Pa・sが特に好ましい。
【0043】被濾過体が溶液の場合の例としては、ポリ
カーボネートを溶解した塩化メチレン溶液、トリアセチ
ルセルロースを溶解した塩化メチレン溶液等を挙げるこ
とができる。これらの溶液にはしばしば完全には溶解し
ていないゲル状物が含まれていることがあり、このゲル
状物が溶剤を蒸発して成形したフィルム等の製品の異物
欠点になる。
【0044】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。なお、本発明における物性値は、以下の如く測定さ
れたものであり、かつ定義される。尚、濾材シートに保
護金網が焼結されている場合、各種濾材特性の測定は保
護金網が積層された状態で実施する。
【0045】1.通気抵抗 濾材の通気抵抗は、25℃の空気1L(リットル)が1
分間に単位面積(1cm2 )の濾材を通過する時の圧力
損失のことである。通気抵抗は、例えば図2に模式図で
示した通気抵抗測定用セルを、図1に模式図を示した濾
材の通気抵抗測定装置に装着して測定する。図2の濾材
サンプル(11)には、シート状の濾材から直径50m
mの円板状に切り出したものを用い、シール材(12:
上側シール材、13:下側シール材、14:側面シール
材)で側面からの空気の流入が防げるように組立てる。
上側シール材および下側シール材の穴の直径は30mm
とし、セル内の濾材の有効通気面積を7.1cm2 とす
る。
【0046】この通気抵抗測定用セルを、図1に示した
通気抵抗測定装置に装着し、25℃に温調した雰囲気下
で真空ポンプ(6)を作動させ、濾材を通気する空気の
量(オリフィス流量計(3)により測定)が単位面積
(1cm2 )当り1分間に1L(リットル)となるよう
流量調節弁(5)の開度を調節する。空気は大気開放配
管(7)を通じて通気抵抗測定用セルに流入する。通気
量が所定の量になった時の圧力損失を通気抵抗測定用マ
ノメーター(2)で測定し、その値を通気抵抗とする。
【0047】2.加圧処理 濾材の加圧処理は、シート状の濾材から直径50mmの
円板状に切り出した濾材をサンプルとし、図3に示した
ようにこのサンプル(21)の両面に直径50mmの円
板状に切り出したゴム硬度50〜70度、厚さ5mmの
ウレタンゴムシートを重ね合わせ、25℃に温調した雰
囲気下で一方のゴムシート(23:下側クッション材)
を下側にしてプレス機等の加圧装置の金型(25:下側
プレス金型)上に設置し、もう一方のゴムシート面(2
2:上側クッション材)にプレス金型(24:上側プレ
ス金型)にて濾材サンプルの実質単位面積当り14.7
MPa(150Kgf/cm2)の圧力を加えて10分
間保持し、その後加圧負荷を開放する。
【0048】[実施例1]アスペクト比が2000のス
テンレス繊維を不織布状に分散し焼結して得た金属繊維
の不織布状焼結体を濾材とした、直径177mmのリー
フディスクフィルター30枚をセットとしたものを用い
てポリエチレン−2,6−ナレフタレートを溶融押出
し、厚さ170μmのポリエステルシートを成形した。
【0049】用いた濾材は二層の繊維層からなり、上流
側から第一層は繊維径12μmで目付け量500g/m
2 、第二層は繊維径6μmで目付け量1200g/
2 、全体の空隙率が66%で、通気抵抗の加圧処理に
よる変化率が15%のものであった。このフィルター3
0枚をセットにしたフィルターの、ポリエチレン−2,
6−ナレフタレート溶融押出し時の初期圧力損失は1
2.8MPaであり、5日間の連続濾過においてポリエ
ステルシートにゲル状物は認められなかった。
【0050】[比較例1]濾材の繊維構成は実施例1と
同一であるが、その濾材の空隙率が76%、通気抵抗の
加圧処理による変化率が120%のものを用いた以外は
実施例1と同様にポリエステルシートを成形した。フィ
ルターの初期圧力損失は11.2MPaであり、運転3
日目にゲル状物が発生し、ポリエステルシートにゲル状
物に起因する欠陥が認められた。濾材構成が同一であっ
ても、通気抵抗の変化率が大きい濾材を用いたフィルタ
ーではゲル状物が通過し易い。
【0051】[実施例2]上流側から第一層は繊維径8
μmで目付け量400g/m2 、第二層は繊維径4μm
で目付け量1000g/m2 、全体の空隙率が68%
で、通気抵抗の加圧処理による変化率が23%の濾材を
リーフディスクフィルターに用い、ポリエステルとして
ポリエチレンテレフタレートを用いた以外は実施例1と
同様にポリエステルシートを成形した。6日間の連続成
形を行なった結果、ポリエステルシートにゲル状物は認
められなかった。
【0052】[比較例2]濾材の第二層の目付け量を1
700g/m2 、全体の空隙率を76%、通気抵抗の加
圧処理による変化率が140%である濾材(濾過精度は
実施例2とほぼ同等)を用いた以外は実施例2同様にポ
リエステルシートを成形した。運転3日目にゲル状物が
発生し、ポリエステルシートにゲル状物に起因する欠陥
が認められた。濾材の濾過精度が同等であっても、通気
抵抗の変化率の大きいフィルターはゲル状物が通過し易
い。
【0053】
【発明の効果】本発明の濾材を用いたフィルターによれ
ば、溶融ポリマー中の異物やフィラー等に含まれる粗大
粒子等の粒子状物に加えて、長期間ゲル状物を同時に捕
捉し除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】濾材の通気抵抗測定装置の模式図。
【図2】通気抵抗測定用セル部分の拡大断面を示す模式
図。
【図3】濾材の加圧処理を行なう装置の模式図。
【符号の説明】
1:通気抵抗測定用セル 2:通気抵抗測定用マノメーター 3:オリフィス流量計 4:真空容器 5:流量調節弁 6:真空ポンプ 7、15:大気開放配管 11、21:濾材サンプル 12:上側シール材 13:下側シール材 14:側面シール材 16:吸引側配管 22:上側クッション材 23:下側クッション材 24:上側プレス金型 25:下側プレス金型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスペクト比が60〜50000の金属
    繊維を不織布状に分散し焼結して得られる濾材であっ
    て、該濾材の加圧処理による通気抵抗の変化率が2〜7
    0%の範囲であることを特徴とする濾材。
  2. 【請求項2】 濾過精度が1〜50μmである請求項1
    に記載の濾材。
  3. 【請求項3】 粘度が5〜5000Pa・sの液状物質
    を被濾過体として用いる請求項1に記載の濾材。
  4. 【請求項4】 溶融ポリマーを被濾過体として用いる請
    求項3に記載の濾材。
JP2000319158A 2000-10-19 2000-10-19 濾 材 Pending JP2002126425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000319158A JP2002126425A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 濾 材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000319158A JP2002126425A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 濾 材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002126425A true JP2002126425A (ja) 2002-05-08

Family

ID=18797670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000319158A Pending JP2002126425A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 濾 材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002126425A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7901467B2 (en) 2006-10-31 2011-03-08 Bayer Materialscience Ag Process for treatment of metal surfaces

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7901467B2 (en) 2006-10-31 2011-03-08 Bayer Materialscience Ag Process for treatment of metal surfaces

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101651298B1 (ko) 폴리에틸렌 멤브레인 및 이의 생산 방법
EP2730607B1 (en) Method for producing porous polytetrafluoroethylene membrane
JP3273735B2 (ja) ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜およびその製造方法、シート状ポリテトラフルオロエチレン成形体、並びに、エアーフィルター用濾材
US6235377B1 (en) Microporous membrane with a stratified pore structure created in situ and process
EP2733163A1 (en) Porous polytetrafluoroethylene film and air filter filtration material
KR100570036B1 (ko) 필터 여재, 그것을 이용한 필터 팩 및 에어 필터 유니트및 필터 여재의 제조 방법
WO1994016802A1 (fr) Film poreux de polytetrafluorethylene et procede de fabrication
EP0970739A1 (en) Filter medium for air filters
WO1997009167A9 (en) Microporous membrane with a stratified pore structure created in situ and process
EP2425965A1 (en) Laminated non-woven fabric
US6280791B1 (en) Process of making a three-region reinforced microporous filtration membrane
JPS5953085B2 (ja) 濾材およびその製法
JPS60216818A (ja) 円筒形繊維状構造体およびその製造方法
JP2000300921A (ja) エアフィルタ濾材およびそれを用いたエアフィルタユニット
CN1820831A (zh) 一种用于空气净化的聚四氟乙烯复合微孔膜及其制造方法
TW201803637A (zh) 可逆洗深層過濾器
JP2002126418A (ja) 熱可塑性ポリマーの濾過方法
Zhang et al. Composite nanofibrous microfiltration water filter
JP2002346319A (ja) タービン用吸気フィルタ濾材
JP2002126425A (ja) 濾 材
JP2002119811A (ja) 金属繊維焼結フィルター
JP4423186B2 (ja) 高粘性流体用フィルターユニット及び紡糸パック
JP2005205305A (ja) エアフィルタ濾材
US20180043291A1 (en) Multilayer cellular membranes for filtration applications
JP2016196176A (ja) 溶融ポリマー用濾過フィルターと、それを用いた濾過装置