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JP2002030024A - ベンゾフェノン系化合物および親水性光重合開始剤 - Google Patents

ベンゾフェノン系化合物および親水性光重合開始剤

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Publication number
JP2002030024A
JP2002030024A JP2000219225A JP2000219225A JP2002030024A JP 2002030024 A JP2002030024 A JP 2002030024A JP 2000219225 A JP2000219225 A JP 2000219225A JP 2000219225 A JP2000219225 A JP 2000219225A JP 2002030024 A JP2002030024 A JP 2002030024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
benzophenone
compound
based compound
general formula
photopolymerization initiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000219225A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Kawahara
恵造 河原
Takatoshi Yamada
孝敏 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2000219225A priority Critical patent/JP2002030024A/ja
Publication of JP2002030024A publication Critical patent/JP2002030024A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光反応性に優れ、かつ水への溶解性が良好
で、親水性光重合開始剤として使用することができ、し
かも光反応による臭気等の問題のない化合物を提供する
こと。 【解決手段】 一般式(1): 【化1】 (式中、Aは単結合、−O−、−COO−、−OCO−
または−CONH−を示し、Rは単結合または炭化水素
基を示し、Xは−COOH、−SO3 H、−PO(O
H)2 または−OHを示す。nは1または2である。た
だし、AおよびRが全て単結合の場合を除き、Aが−C
ONH−で、nが2の場合には、2つの−A−R−X
が、イミドを形成し、−CO−N(−R−X)−CO−
となっていてもよい。)で表されるベンゾフェノン系化
合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベンゾフェノン系
化合物および当該ベンゾフェノン系化合物を用いた光反
応性に優れる親水性光重合開始剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光重合開始剤としては、光反
応により光重合開始剤(化合物)の化学結合が開裂して
ラジカルを生成するいわゆる光開裂型のものと、光重合
させるモノマー(組成)内の水素を引き抜くことにより
ラジカルを生成する水素引き抜き型のものが知られてい
る。
【0003】光開裂型の光重合開始剤としては、たとえ
ば、ベンゾインアルキルエーテル、2,2−ジメトキシ
−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシア
セトフェノン、α−ヒドロキシケトンのオキシム、1−
フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキ
シカルボニル)オキシム等が広く知られている。一方、
水素引き抜き型の光重合開始剤としては、ベンゾフェノ
ン、ベンジル、メチル−o−ベンゾイルベゾエート、ア
ントラキノン類等が広く知られている。
【0004】これら例示した光重合開始剤は、いずれ
も、有機溶剤に溶解するものである。すなわち、光重合
開始剤は、主に、有機溶剤溶解性のものが用いられてお
り、水に溶解または分散する親水性のものはごく一部の
ものを除いて見出されていない。親水性の光重合開始剤
としては、光開裂型のものとして、たとえば、1−[4
−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒド
ロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(以下、
HEPKと略す)が知られている。
【0005】しかし、HEPKは、光開裂後に、副生成
物に起因する臭気による大気汚染、作業環境の悪化等の
問題を有しており、環境保護、安全性のニーズが高まる
なかで使用し難い。しかも、HEPKは、水に対する溶
解性が1.7%と低い。このように、HEPKは、親水
性光重合開始剤という観点では、さらなる良されたもの
が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、光
反応性に優れ、かつ水への溶解性が良好で、親水性光重
合開始剤として使用することができ、しかも光反応によ
る臭気等の問題のない化合物を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ベンゾフェノン骨
格に、以下に示すような親水基を有する置換基を導入し
たベンゾフェノン系化合物を開発し、前記目的を達成す
るに到った。
【0008】すなわち、本発明は、一般式(1):
【化5】 (式中、Aは単結合、−O−、−COO−、−OCO−
または−CONH−を示し、Rは単結合または炭化水素
基を示し、Xは−COOH、−SO3 H、−PO(O
H)2 または−OHを示す。nは1または2である。た
だし、AおよびRが全て単結合の場合を除き、Aが−C
ONH−で、nが2の場合には、2つの−A−R−X
が、イミドを形成し、−CO−N(−R−X)−CO−
となっていてもよい。)で表されるベンゾフェノン系化
合物、に関する。
【0009】当該ベンゾフェノン系化合物中の炭化水素
基(R)は、2価の炭化水素基であり、たとえば、アル
キレン基、アリーレン基またはこれらが組み合わされた
ものがあげられる。また、炭化水素基は、直鎖状、分岐
状のいずれでもよく、ハロゲン基等による置換基を有し
ていてもよい。炭化水素基の炭素数は特に制限されない
が、1〜50程度、好ましくは1〜30、さらに好まし
くは1〜10である。なお、前記一般式(1)中、Aお
よびRが全て単結合の場合が除かれるとは、−A−R−
Xが全て−Xに相当する場合が除かれることをいう。
【0010】前記一般式(1)で表されるベンゾフェノ
ン系化合物のなかでも、一般式(2):
【化6】 (式中、R1 は炭化水素基を示し、Xは−COOH、−
SO3 H、−PO(OH)2 または−OHを示す。)で
表されるベンゾフェノン系化合物、が好ましい。なお、
炭化水素基(R1 )は、前記炭化水素基(R)と同様で
ある。
【0011】また前記ベンゾフェノン系化合物は、金属
化合物またはアミン化合物で処理し、−COOH、−S
3 Hまたは−PO(OH)2 を、金属塩またはアミン
塩としたベンゾフェノン系化合物とするのが好ましい。
【0012】前記ベンゾフェノン系化合物の官能基
(X)が−COOH、−SO3 Hまたは−PO(OH)
2 の場合には、金属塩またはアミンと塩を形成させて、
親水基のイオン化率を調整することにより、光重合開始
剤の親水性、水分散性、水溶解性を調整することが可能
となる。
【0013】また、前記一般式(1)で表されるベンゾ
フェノン系化合物のなかでも、一般式(3):
【化7】 (式中、R1 は炭化水素基を示す。nは1または2であ
る。)で表されるベンゾフェノン系化合物、が好まし
い。
【0014】一般式(3)のように、−A−R−XのA
が−O−で、末端の親水基が−OHのものは、疎水性化
合物との相溶性の点で優れている。なお、炭化水素基
(R1)は、前記炭化水素基(R)と同様である。
【0015】本発明は、前記ベンゾフェノン系化合物を
用いた親水性光重合開始剤、に関する。さらには、一般
式(4):
【化8】 (式中、Xは−COOH、−SO3 H、−PO(OH)
2 または−OHを示す。nは1または2である。)で表
されるベンゾフェノン系化合物または当該ベンゾフェノ
ン系化合物を金属化合物もしくはアミン化合物で処理
し、Xを金属塩もしくはアミン塩としたベンゾフェノン
系化合物を用いた親水性光重合開始剤、に関する。
【0016】当該ベンゾフェノン系化合物が、光反応性
に優れた親水性光重合開始剤となりうることを見出した
ものである。前記ベンゾフェノン系化合物は、ベンゾフ
ェノン骨格に起因する波長250nmから380nm付
近に吸収領域を持ち、前記ベンゾフェノン系化合物はこ
れらの波長光に感光して水素引き抜き型のラジカル重合
を開始し得る親水性光重合開始剤として作用する。ま
た、前記ベンゾフェノン系化合物は、親水基を有するた
め水への溶解性が良く、中性水、界面活性剤含有水、ア
ルカリ水、含水アルコールや含水有機溶剤に容易に溶解
分散することができる。しかも、前記ベンゾフェノン系
化合物は、水素引き抜き型の光重合開始剤であるため、
既存の親水性光重合開始剤であるHEPKに比べて光処
理物の臭気の問題もなく、反応効率も優れている。
【0017】
【発明の実施形態】以下に、前記一般式(4)で表され
るベンゾフェノン系化合物のなかの製造方法の一例を示
す。
【0018】たとえば、ベンゾフェノン骨格に、Xとし
て、カルボン酸(−COOH)を導入する方法として
は、3,3’−4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物(以下、BTDAと略す)を出発物質とし
て、BTDAを加水分解する方法があげられる。
【0019】BTDAの加水分解条件は、酸性、アルカ
リ性または中性の条件下における一般的な水分解する条
件をあげることができる。例えば、BTDAは、エチレ
ングリコール、メチルエチルケトン、エタノール等の溶
媒と水の存在下において、pH5以下の酸性条件下また
はpH9以上のアルカリ性条件下では15℃から50℃
で、3時間程度処理することにより加水分解が行われ
る。一方、pH5乃至9の中性条件下では、70℃から
95℃で、3時間程度の処理することにより加水分解が
行われる。
【0020】反応後、得られたカルボン酸含有ベンゾフ
ェノン(加水分解されたBTDA、一般式(4)におい
て、X:−COOH、n=2、置換基の位置:3位,
3’位, 4位,4’位)はヘプタン、ヘキサン、エーテ
ル等の溶媒を添加することにより単離できる。
【0021】次いで、本発明のイミド型のベンゾフェノ
ン系化合物(一般式(2))の製造法について説明す
る。
【0022】イミド型のベンゾフェノン系化合物の製造
方法としては、たとえば、BTDAを出発物質として、
BTDAの酸無水物構造に、NH2 −R1 −X(R1
Xは前記と同じ)を反応させ、アミック酸を経て、イミ
ド化する方法等を挙げることができる。
【0023】一般式(2)のXに、カルボン酸基(−C
OOH)を導入する場合には、NH 2 −R−Xとしてア
ミノカルボン酸を用いる。アミノカルボン酸としては、
グリシン、リジン、アラニン等のアミノ酸、さらには6
−アミノヘキサン酸の等のポリアミドやポリエステルア
ミドの原料として広く知られているものをあげることが
できる。
【0024】一般式(2)のXに、スルホン酸基(−S
3 H)を導入する場合には、NH 2 −R−Xとして、
アミノスルホン酸を用いる。アミノスルホン酸として
は、タウリン、アニリン−2−スルホン酸、アニリン−
3−スルホン酸等があげられる。
【0025】一般式(2)のXに、リン酸基(−PO
(OH)2 )を導入する場合には、NH2 −R−Xとし
てアミノリン酸用いる。アミノリン酸としては、2−ア
ミノエチルリン酸、アミノメチルリン酸等があげられ
る。
【0026】一般式(2)のXに、水酸基(−OH)を
導入する場合には、NH2 −R−Xとしてヒドロキシル
アミンを用いる。ヒドロキシルアミンとしては、エタノ
ールアミン等があげられる。
【0027】上記したNH2 −R−XによりBDTAを
イミド骨格とし、かつ親水基(X)を導入する反応は、
BTDAと、NH2 −R−Xを、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等の中
で、110℃から150℃程度で2〜5時間程度処理
し、イミド化反応が起こるまで反応させる。
【0028】得られた親水基含有イミドベンゾフェノン
は、室温に戻した後、水、エーテル、アルコール等で洗
浄して単離できる。
【0029】前記一般式(1)、(2)または(4)で
表されるベンゾフェノン系化合物において、親水性を付
与する官能基(X)が−COOH、−SO3 Hまたは−
PO(OH)2 の場合には、当該官能基(X)は、金属
化合物またはアミン化合物で処理し、−COOH、−S
3 Hまたは−PO(OH)2 を、金属塩またはアミン
塩とすることもできる。
【0030】前記金属化合物としてはリチウム、カリウ
ム、ナトリウム等のアルカリ金属等の1価金属、マグネ
シウム、カルシウム等のアルカリ土類金属等の2価金
属、アルミニウム等の3価金属、亜鉛、銅、コバルト、
チタン等の遷移金属等の水酸化物、酸化物等があげられ
る。これら、金属化合物のなかでも1価金属化合物の水
酸化物が好適である。
【0031】また、アミン化合物としては、アンモニ
ア、ヒドラジン等の無機アミン、ジ−n−ブチルアミ
ン、トリエチルアミン等の有機アミン等があげられる。
【0032】次いで、本発明のエーテル型のベンゾフェ
ノン系化合物(一般式(3))の製造法について説明す
る。
【0033】エーテル型のベンゾフェノン系化合物の製
造方法としては、たとえば、ビスヒドロキシベンゾフェ
ノン(以下、BHBと略す)を出発物質として、BHB
に所定量の水酸基含有ハロゲン化炭化水素(OH−R1
−Y:R1 は前記と同じ、Yはハロゲン原子)を水酸化
ナトリウム等の水酸化アルカリ金属の存在化に反応させ
る方法があげられる。
【0034】水酸基含有ハロゲン化炭化水素としては、
たとえば、クロロエタノール、クロロメタノール、クロ
ロプロパノール、クロロイソプロパノール等をあげるこ
とができ、クロロエタノールを用いた場合には、ビスヒ
ドロキシエチルオキシベンゾフェノンが得られる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、各例中に、部とあるのは重量部を意味す
る。収率の%は、出発物質に対するモル%である。
【0036】なお、得られた化合物の同定は、赤外吸収
スペクトル(日立製作所製 EPU−II)、核磁気共
鳴スペクトル(日本電子製200MHz:重ジメチルス
ルホキシド溶解)、融点(パーキンエルマー社製差動走
査熱量計(DSC)、紫外可視吸収スペクトル(日立製
作所製 HITACH 320 スペクトロフオトメー
ター)を用いた。
【0037】実施例1(カルボン酸含有ベンゾフェノン
誘導体(以下、BTCAと略す):一般式(2)でR:
メチレン基、X:−COOHの化合物、およびそのリチ
ウム塩(以下、BTCA−Liと略す):Xを−COO
Liとした化合物の合成) BTDA161部およびグリシン75.1部をエチレン
グリコール160部に分散させ、130℃で4時間反応
をおこなった。反応の進行に伴い反応系は、均一な褐色
溶液状態となった。反応終了後、溶液の温度を室温に戻
し、水で沈殿物を洗浄し、110℃で真空下3時間乾燥
を行い白色粉末のBTCAを得た。BTCA粉末の収率
は84%であった。得られたBTCAの赤外吸収スペク
トル、核磁気共鳴スペクトル、融点を以下に示す。
【0038】[赤外吸収スペクトル] カルボニル(イミド):1779cm-1,1710cm
-1, カルボニル(ケトン):1648cm-1, C−N(イミド) :1390cm-1, −OH(酸) :3400cm-1、 [核磁気共鳴スペクトル] メチレン(イミド) :1.85ppm(シングレッ
ト.ダブレット), フェニル :6.22ppm(シングレッ
ト)、 [融点]:214℃、であった。
【0039】次いで、BTCA100部に、水酸化リチ
ウム1水和物19.2部をイオン交換水100部に溶解
したものを添加して40℃で1時間攪拌し水溶液を得た
(BTCA−Li)。得られた水溶液の吸収スペクトル
を測定した。
【0040】[紫外可視吸収スペクトル]λMAX =1 8
1 nm,240nm,305nm、であった。
【0041】実施例2(スルホン酸含有ベンゾフェノン
誘導体(以下、BTSAと略す):一般式(2)でR:
エチレン基、X:−SO3 Hの化合物、およびそのリチ
ウム塩(以下、BTSA−Liと略す):Xを−SO3
Liとした化合物の合成) BTDA161部およびタウリン127.2部をエチレ
ングリコール160.0部に分散させ130℃で4時間
反応をおこなった。反応の進行に伴い反応系は、均一な
褐色溶液状態となった。反応終了後、溶液の温度を室温
に戻し、水で沈殿物を洗浄し、110℃で真空下3時間
乾燥を行い白色粉末BTSAを得た。BTSA粉末の収
率は81%であった。得られたBTSAの赤外吸収スペ
クトル、核磁気共鳴スペクトル、融点を以下に示す。
【0042】[赤外吸収スペクトル] カルボニル(イミド):1783cm-1,1715cm
-1, カルボニル(ケトン):1650cm-1, C−N(イミド) :1392cm-1, −O3 H(酸) :1350cm-1、 [核磁気共鳴スペクトル] メチレン(イミド) :1.83ppm(シングレッ
ト.ダブレット), フェニル :6.20ppm(シングレッ
ト)、 [融点]:218℃、であった。
【0043】次いで、BTSA100部に、水酸化リチ
ウム1水和物15.7部をイオン交換水100部に溶解
したものを添加して40℃で1時間攪拌し水溶液を得た
(BTSA−Li)。得られた水溶液の吸収スペクトル
を測定した。
【0044】[紫外可視吸収スペクトル]λMAX =18
0nm,243nm,310nm、であった。
【0045】実施例3(ヒドロキシ含有ベンゾフェノン
誘導体(以下、BTOHと略す):一般式(3)でR:
エチレン基、n=1、置喚基の位置3位および3´位の
化合物の合成) 3,3’−ビスヒドロキシベンゾフェノン100部に、
水酸化ナトリウム37.4部を含むエタノール200部
の存在下で、2−クロロエタノール76.2部を加え、
還流下、5時間反応をおこなった。反応終了後、溶液の
温度を室温に戻し、ろ過、110℃3時間乾燥すること
により白色粉末BTOHを得た。BTOH粉末の収率は
77%であった。得られたBTOHの赤外吸収スペクト
ル、核磁気共鳴スペクトル、融点を以下に示す。
【0046】[赤外吸収スペクトル] カルボニル(ケトン):1630cm-1, カルボニル(イミド):1392cm-1, −OH :3510cm-1、 [核磁気共鳴スペクトル] メチレン(エーテル):1.80ppm(シングレッ
ト.ダブレット), フェニル :6.10ppm(シングレッ
ト)、 [融点]:167℃、であった。
【0047】次いで、BTOH100部を水/エチルア
ルコール(50/50(容量比))溶液200部に溶解
し水溶液を得た。得られた水溶液の吸収スペクトルを測
定した。
【0048】[紫外可視吸収スペクトル]λMAX =18
0nm,243nm,295nm、であった。
【0049】実施例4(BTCAのXを−COO-+
H(C253 とした化合物(以下、BTCA−Nと
略す):の合成) 実施例1で合成したBTCA100部に、トリエチルア
ミン46.3部をイオン交換水100部に溶解したもの
を添加して40℃で1時間攪拌し水溶液を得た(BTC
A−N)。得られた水溶液の吸収スペクトルを測定し
た。
【0050】[紫外可視殷収スペクトル]λMAX =18
0nm,240nm,310nm、であった。
【0051】実施例5(リン酸含有ベンゾフェノン誘導
体(以下、BTPAと略す):一般式(2)でR:エチ
レン基、X:−PO(OH)2 の化合物、およびそのナ
トリウム塩(以下、BTPA−Naと略す):Xを−P
O(ONa)2 とした化合物の合成) BTDA161部および2−アミノエチルリン酸47.
6部をジメチルアセトアミド160部に分散させ、13
0℃で4時間反応をおこなった。反応系は、均一な褐色
溶液状態となった。反応終了後、溶液の温度を室温に戻
し、トルエンで再沈殿洗浄し、真空下110℃4時間乾
燥を行い白色粉末BTPAを得た。BTPA粉末の収率
は73%であった。得られたBTPAの赤外吸収スペク
トル、核磁気共鳴スペクトル、融点を以下に示す。
【0052】[赤外吸収スペクトル] カルボニル(イミド):1779cm-1,1710cm
-1, カルボニル(ケトン):1650cm-1, C−N (イミド):1390cm-1, リン−酸素 :1400cm-1, −OH (酸) :2900cm-1, [核磁気共鳴スペクトル] メチレン(エーテル):1.80ppm(シングレッ
ト.ダブレット), フェニル :6.11ppm(シングレッ
ト)、 [融点]:185℃、であった。
【0053】次いで、BTPA100部を、水酸化ナト
リウム7.3部を含有するイオン交換水100部に添加
して、40℃で1時間攪拌し水溶液を得た(BTPA−
Na)。得られた水溶液の吸収スペクトルを測定した。
【0054】[紫外可視吸収スペクトル]λMAX =18
0nm,240nm,315nm、であった。
【0055】実施例6(BTDAの加水分解物:一般式
(4)で、X:−COOH 、n=2、置換基の位置:
3位,3’位, 4位,4’位の化合物(以下、BTDA
Aと略す)の合成) BTDAをメチルエチルケトンおよびエタノール混合溶
媒中で、0.1モル/リットルの水酸化カリウム−エタ
ノール液で処理し、BTDAAを得た。
【0056】(光重合開始剤としての重合開始能の評
価)実施例1〜6で合成した表1に示すベンゾフェノン
系化合物3部を、親水性のエチレン性不飽和化合物であ
るポリチレングリコールジメタクリレート(商品名:ラ
イトエステル9EG:共栄社化学株式会社製)80部お
よびイオン交換水80部からなる溶液に添加混合して、
水溶性組成物を得た。得られた水溶性組成物を厚さ12
5μmのポリエステルフィルムにコートして、110℃
で10分間乾燥処理をし、更に乾燥面を125μmのポ
リエステルフィルムでラミネートし、高圧水銀灯(OR
C−Polymer−Printer−3000:36
0nm照度35W/m2 )で3分間紫外線を照射し、以
下の評価を行った。結果を表1に示す。
【0057】(フィルム形成能)フィルム形成されてい
るか否かを目視により評価した。 ○:フィルム成形されている。 △:脆くハンドリング不可。 ×:フィルム成形されていない。
【0058】(臭気)フィルムを直接嗅いで臭気の有無
を確認した。
【0059】比較例1 光重合開始剤としての重合開始能の評価において、ベン
ゾフェノン系化合物の代わりにベンジルジメチルケター
ル(以下、BDKと略す)を用いた以外は、前記と同様
に処理し、同様に光処理したところ、未溶解のベンジル
ジメチルケタール粉末が析出し、且つ硬化物フィルムは
得られなかった。結果を表1に示す。
【0060】比較例2 光重合開始剤としての重合開始能の評価において、ベン
ゾフェノン系化合物の代わりに1−[4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−プロパン−1−オン(HEPK)を用いた以
外は、前記と同様に処理し、同様に光処理したところフ
ィルムは形成したが、脆く取り出すことはできなかっ
た。結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【発明の効果】本発明のベンゾフェノン系化合物によれ
ば、水溶解性及び親水性を有し、かつ光反応効率も良い
光重合開始剤を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C204 BB03 BB09 CB04 DB30 EB03 FB15 FB23 GB15 4H006 AA01 AB40 BJ50 BR60 BS30 4H050 AA01 AA03 AB40 AB92 4J011 QB16 SA25 SA26 UA01 VA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、Aは単結合、−O−、−COO−、−OCO−
    または−CONH−を示し、Rは単結合または炭化水素
    基を示し、Xは−COOH、−SO3 H、−PO(O
    H)2 または−OHを示す。nは1または2である。た
    だし、AおよびRが全て単結合の場合を除き、Aが−C
    ONH−で、nが2の場合には、2つの−A−R−X
    が、イミドを形成し、−CO−N(−R−X)−CO−
    となっていてもよい。)で表されるベンゾフェノン系化
    合物。
  2. 【請求項2】 一般式(2): 【化2】 (式中、R1 は炭化水素基を示し、Xは−COOH、−
    SO3 H、−PO(OH)2 または−OHを示す。)で
    表されるベンゾフェノン系化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のベンゾフェノン
    系化合物を金属化合物またはアミン化合物で処理し、−
    COOH、−SO3 Hまたは−PO(OH) 2 を、金属
    塩またはアミン塩としたベンゾフェノン系化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(3): 【化3】 (式中、R1 は炭化水素基を示す。nは1または2であ
    る。)で表されるベンゾフェノン系化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のベン
    ゾフェノン系化合物を用いた親水性光重合開始剤。
  6. 【請求項6】 一般式(4): 【化4】 (式中、Xは−COOH、−SO3 H、−PO(OH)
    2 または−OHを示す。nは1または2である。)で表
    されるベンゾフェノン系化合物または当該ベンゾフェノ
    ン系化合物を金属化合物もしくはアミン化合物で処理
    し、Xを金属塩もしくはアミン塩としたベンゾフェノン
    系化合物を用いた親水性光重合開始剤。
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