[go: up one dir, main page]

JP2002011337A - 水性エマルション用乳化分散剤 - Google Patents

水性エマルション用乳化分散剤

Info

Publication number
JP2002011337A
JP2002011337A JP2000194050A JP2000194050A JP2002011337A JP 2002011337 A JP2002011337 A JP 2002011337A JP 2000194050 A JP2000194050 A JP 2000194050A JP 2000194050 A JP2000194050 A JP 2000194050A JP 2002011337 A JP2002011337 A JP 2002011337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rosin
emulsion
resin
aqueous
emulsifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000194050A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Yanaka
一朗 谷中
Yasuhiro Morimoto
康博 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Harima Chemicals Inc
Original Assignee
Harima Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Harima Chemicals Inc filed Critical Harima Chemicals Inc
Priority to JP2000194050A priority Critical patent/JP2002011337A/ja
Publication of JP2002011337A publication Critical patent/JP2002011337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyethers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内分泌撹乱物質の疑いのあるアルキルフェノ
ール誘導体型の分散剤を使用せずに、乳化安定性に優れ
た水性エマルションを得るとともに、水性エマルション
を粘着付与剤に用いた際の接着性能を有効に確保する。 【解決手段】 ロジン類とアルキレンオキシドを付加
し、硫酸化及び中和反応して得られるポリオキシアルキ
レンロジンエステルの硫酸エステル塩を有効成分とする
水性エマルション用の乳化分散剤である。このロジンエ
ステル型の乳化分散剤を用いた樹脂エマルションは分散
力や機械安定性に優れる。また、ロジン系樹脂を粘着付
与剤樹脂として上記乳化分散剤でエマルション化する
と、水性接着剤の性能は従来のアルキルフェノール誘導
体を用いた場合に比べても遜色がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内分泌撹乱物質を
含まない水性エマルション用の乳化分散剤、並びに当該
乳化分散剤を用いた水性エマルション、特に、ロジン系
樹脂などを粘着付与剤とする水性エマルションに関し、
貯蔵安定性、機械安定性に優れた水性エマルションを付
与するとともに、水性エマルション型接着剤の接着性能
を有効に確保できるものを提供する。
【0002】
【発明の背景】従来より、ロジン類やロジン誘導体は、
紙のサイズ剤、粘接着剤の粘着付与剤、ゴムの乳化剤、
塗料の改質剤、或は印刷インキ用樹脂などとして幅広い
分野で使用されている。近年、これらの分野では、作業
の安全性や環境汚染防止などの見地から、有機溶剤など
を使用しない水性エマルション化が進んでおり、多種の
エマルション化製品が上市されている。例えば、各種の
粘着テープ、粘着シート、粘着ラベルに使用される水性
エマルション型粘着剤の分野では、アクリルエマルショ
ンやゴムラテックス等のベースポリマーエマルションに
粘着付与剤の水性エマルションを含有させて接着特性を
改質しているが、この接着特性の改質には、被分散体と
してのロジン系樹脂の種類、或は、水性エマルション化
に使用される乳化分散剤の種類が重要な要素となってい
る。
【0003】上記ロジン系樹脂を水中に分散させるため
の乳化分散剤としては、各種のノニオン性分散剤、高分
子型アニオン性分散剤、カチオン性分散剤などが使用さ
れているが、分散性やエマルションの機械安定性などの
見地から、特に、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンノニルエー
テル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンオクチルフ
ェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオ
クチルフェニルエーテル硫酸アンモニウム等のポリオキ
シアルキレンアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル
塩、或は、これらの硫酸エステル塩と任意の他の分散剤
との併用が好ましい。
【0004】
【従来の技術】例えば、上記ポリオキシアルキレンアル
キルフェニルエーテルの硫酸エステル塩に代表される、
アルキルフェノール誘導体をロジンのエマルション化に
使用した従来技術としては、次のものなどがある。
【0005】(1)従来技術1(特開昭52−77206号
公報) ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの硫酸エ
ステル塩を乳化分散剤として含有する強化ロジンの乳濁
液を相反転させて得られる水性ロジンエマルションが開
示されている。
【0006】(2)従来技術2(特公昭58−4938号公
報) 2−ヒドロキシ−3−(ジスチリルフェノキシポリオキ
シエチレン)プロピルスルホン酸ナトリウムなどのアル
キルフェノール誘導体を乳化分散剤に用いて、相反転法
により得られるロジンの水性エマルションが開示されて
いる。
【0007】(3)従来技術3(特開平4−145130号
公報) ベンゼン環を4個以上有する特定のアリール基を含む、
ポリオキシアルキレンアリールエーテルの硫酸エステル
塩を乳化分散剤に用いて、相反転法により得られるロジ
ンなどの粘着付与剤樹脂の水性エマルションが開示され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、粘着付
与剤樹脂などを水性エマルション化する際に使用される
乳化分散剤としては、ポリアルキレンアルキルフェニル
エーテル硫酸エステル塩に代表される、アルキルフェノ
ール誘導体が多用されているが、この種のアルキルフェ
ノール誘導体は、近年、内分泌撹乱物質としての疑いを
強く指摘されており、規制強化の要請が高まっている。
そこで、現在、ロジン系樹脂を有効に分散できる乳化分
散剤として、直鎖アルキル型を初め、アルキルフェノー
ル誘導体を使用しない各種化合物の開発が進められてい
るが、水中への分散性やエマルションの機械安定性など
の面では、アルキルフェノール誘導体に及ばないのが実
情である。
【0009】本発明は、内分泌撹乱物質の疑いの強いア
ルキルフェノール誘導体を使用せずに、しかも、ロジン
系樹脂の水中への分散性、エマルションの機械安定性な
どに優れ、且つ、得られた水性ロジンエマルションを粘
着付与剤に適用した際の接着性能の面でも、上記アルキ
ルフェノール誘導体に比べて遜色のない乳化分散剤を新
たに開発することを技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】ロジン系樹脂などを水性
エマルション化する場合、上記ポリオキシアルキレンア
ルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩が特に優れた
乳化分散力を発揮することから、本発明者らは、上記化
合物のうちの、ベンゼン骨格とアルキレンオキシド鎖と
の組み合わせがこの分散力に大きく寄与しているのでは
ないかと推定した。
【0011】一方、本出願人は、先に、特開昭53−5
8509号公報(以下、先行技術1という)で、生分解性
や油性汚れに対する洗浄力を向上し、低発泡性を実現す
る目的で、ロジンのポリエチレングリコールエステルを
主要成分とする液体洗剤組成物を開示した。また、特開
昭57−51744号公報(以下、先行技術2という)に
は、優れた粘着付与性とベースポリマーへの幅広い相溶
性を実現し、エマルション型接着剤にも適用可能にする
目的で、ロジンのポリアルキレングリコールエステルを
主成分とする液状の粘着付与剤が開示されている。
【0012】上記先行技術1によれば、ロジンのポリエ
チレングリコールエステルは一般的な洗剤用途に適用す
ると良好な洗浄力を奏することから、本発明者らは、前
記推定と当該先行技術1に基づいて、上記ポリオキシア
ルキレンアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩の
うちのベンゼン骨格の部分をアルキルフェノール類か
ら、天然物であって縮合ベンゼン環にカルボキシル基な
どの様々な活性部位が含まれるロジン類に代替すること
を着想した。そして、ロジンのアルキレンオキシド付加
物を上記先行技術2のような粘着付与剤として活用する
のではなく、ロジン系樹脂などをエマルション化する際
の乳化分散剤としての用途に着目して鋭意研究した。そ
の結果、ロジン系樹脂をエマルション化する点ではロジ
ンのアルキレンオキシド付加物自体の分散能力はあまり
期待できないが、この付加物を硫酸エステル塩化する
と、分散力、エマルションの機械安定性などが飛躍的に
向上すること、また、この硫酸エステル塩で分散したロ
ジンエマルションを水性粘着付与剤に用いると、前記ア
ルキルフェノール誘導体型の分散剤に比べても遜色のな
い接着性能を発揮することなどを見い出し、本発明を完
成した。
【0013】即ち、本発明1は、ロジン系樹脂にアルキ
レンオキシドを付加し、硫酸化及び中和反応して得ら
れ、下記の一般式(イ)で表されるポリオキシアルキレン
ロジンエステルの硫酸エステル塩 R−COO(AO)nSO3M …(イ) (式(イ)中、RCOOはロジン残基である;AはC2〜C
4のアルキレン基、或は置換アルキレン基である;nは
1〜1000の整数である;Mはアルカリ金属、アルカ
リ土類金属、アンモニア或はアミンである。)を有効成
分とする水性エマルション用乳化分散剤である。
【0014】本発明2は、上記本発明1において、ロジ
ン類に対するアルキレンオキシドの付加モル数が1〜5
0であることを特徴とする水性エマルション用乳化分散
剤である。
【0015】本発明3は、上記本発明1又は2の乳化分
散剤の存在下に、樹脂を水中に分散させたことを特徴と
する水性エマルションである。
【0016】本発明4は、上記本発明3の樹脂がロジン
系樹脂であることを特徴とする水性ロジンエマルション
である。
【0017】本発明5は、上記本発明4において、ロジ
ン系樹脂に対する乳化分散剤の含有率が1〜10重量%
であることを特徴とする水性ロジンエマルションであ
る。
【0018】本発明6は、上記本発明3〜5のいずれか
の樹脂が粘着付与剤樹脂であることを特徴とする水性粘
着付与剤エマルションである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、第一に、ロジン類のア
ルキレンオキシド付加物を硫酸化、中和処理した化合物
よりなる乳化分散剤であり、第二に、この乳化分散剤を
用いて主にロジン類などの樹脂を水中に分散させた水性
エマルションであり、第三に、このロジン類などの樹脂
を粘着付与剤樹脂として活用した水性粘着付与剤エマル
ションである。
【0020】本発明1は、ロジン系樹脂とアルキレンオ
キシドを付加反応させ、その付加物を硫酸化してアルカ
リ中和したロジンエステル型のポリオキシアルキレン硫
酸エステル塩であり、付加反応に用いる上記ロジン系樹
脂にはロジン類及び各種ロジン誘導体を単用又は併用で
きる。上記ロジン類は、アビエチン酸、パラストリン
酸、ネオアビエチン酸、ピマール酸、イソピマール酸、
或いはデヒドロアビエチン酸などの樹脂酸を主成分とす
るトール油ロジン、ガムロジン、ウッドロジンなどの未
変性ロジンを初め、不均化ロジン、重合ロジン、水素化
ロジン、或いはその他の化学的に修飾されたロジンなど
が含まれる。
【0021】上記ロジン誘導体としては、ロジンエステ
ル類、ホルマリン変性ロジン類、不飽和カルボン酸変性
ロジン類、フェノール変性ロジン類などが挙げられる。
上記ロジンエステル類は、ロジン類とアルコール類を公
知のエステル化法により反応させたものをいう。エステ
ル化反応は、不活性ガスの雰囲気下でロジン系樹脂とア
ルコールを200〜300℃に加熱し、生成した水を系
外に除去することにより実施される。ロジン類に対する
アルコールの混合過剰率は任意であるが、一般的には
0.1〜2.0程度が好ましい。エステル化に際して、反
応促進用にリン酸、p−トルエンスルホン酸、水酸化リ
チウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、酢酸カルシウムなどの公知の触媒を用いることがで
きる。上記アルコール類としては、n−オクチルアルコ
ール、2−エチルヘキシルアルコール、デシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール等の1
価アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール等の2価アルコール、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールプ
ロパン、トリメチロールエタン、トリエチロールエタン
等の3価アルコール、ペンタエリスリトール、ジグリセ
リン等の4価アルコール、或いは、ジペンタエリスリト
ール、ソルビトール等の6価アルコールなどを単用又は
併用できる。製造工程の簡略性及び経済性の見地から特
にグリセリン、ペンタエリスリトールなどが好ましい。
【0022】上記ホルマリン変性ロジン類は、ロジン類
にホルマリン類を付加させたものであり、当該ホルマリ
ン類は、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、ト
リオキシメチレンなどが挙げられ、製造工程の簡略性及
び経済性の見地から特にパラホルムアルデヒドなどが好
ましい。上記ホルマリン類の付加反応は、不活性ガス雰
囲気下でロジン系樹脂とホルマリン類を130〜200
℃に加熱するなどの公知の方法で実施される。ロジン系
樹脂に対するホルムアルデヒドの重合比率は0.1〜1
0%程度が好ましい。この反応は比較的速やかに進行す
るが、場合によっては、リン酸、p−トルエンスルホン
酸などの公知の酸触媒を使用できる。
【0023】上記不飽和カルボン酸変性ロジン類は、ロ
ジン類にα,β−不飽和カルボン酸類を反応させたもの
であり、当該α,β−不飽和カルボン酸類は、α,β−不
飽和カルボン酸又はその酸無水物などであり、具体的に
は、(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、(無水)
シトラコン酸、アクリル酸、メタクリル酸などが挙げら
れる。ロジン系樹脂とα,β−不飽和カルボン酸類の反
応は、不活性ガス雰囲気下で両者を150〜280℃に
加熱するなどの公知の方式で実施される。ロジン系樹脂
に対するα,β−不飽和カルボン酸類の重量比率は0.1
〜20%程度が好ましい。
【0024】上記フェノール変性ロジン類は、ロジン類
にフェノールを反応させたものであり、硫酸、p−トル
エンスルホン酸、メタンスルホン酸等の強酸触媒共存下
で、ロジン類とフェノールを100〜200℃で反応さ
せることにより得られる。場合によっては強酸触媒を水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化カルシウム等のアルカリ物質で中和しても良い。ロ
ジン系樹脂に対するフェノールの重量比率は0.1〜5
0%程度が好ましい。
【0025】上式(イ)は、ポリオキシアルキレンロジン
エステルの硫酸エステル塩の一般式を表すが、式中のR
COOはロジン残基、即ち、アビエチン酸骨格で代表さ
れる、カルボキシル基を含有したロジン類由来の炭化水
素基である。この場合、基本的にアルキレンオキシドは
ロジン分子内のカルボキシル基に脱水を伴って付加する
ため、付加反応に用いるロジン系樹脂は、ロジン骨格に
カルボキシル基を有することが重要である。従って、ロ
ジン類や不飽和カルボン酸変性ロジンなどのロジン誘導
体が好ましく、ロジンエステル類などは反応で残酸価が
低下しているために注意を要する。
【0026】上記ロジン系樹脂との付加反応にはC2
4のアルキレンオキシド、或は、C 2〜C4の置換アル
キレンオキシドが使用できる。C2〜C4アルキレンオキ
シドの置換基は、メチル、エチル、プロピル、水酸基な
どであり、従って、無置換又は置換型のアルキレンオキ
シドの具体例としては、エチレンオキシド、プロピレン
オキシド(ノルマル型、分岐型)、ヒドロキシプロピレン
オキシド、ブチレンオキシド、イソブチレンオキシドな
どが挙げられ、エチレンオキシド、プロピレンオキシド
が好ましい。上記アルキレンオキシドの付加反応では、
ロジン系樹脂に複数種のアルキレンオキシドが付加して
も良い。例えば、この付加生成物にはロジン系樹脂のエ
チレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加物などが
含まれ、複数種のアルキレンオキシドはランダムな順列
で付加し得る。
【0027】上記ロジン類のアルキレンオキシド付加物
は、硫酸、三酸化硫黄、クロロスルホン酸、発煙硫酸、
スルファミン酸などの硫酸化剤により硫酸化され、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、ア
ンモニア、各種アミン(例えば、エタノールアミン類)な
どのアルカリで中和される。
【0028】本発明1のロジンエステル型のポリオキシ
アルキレン硫酸エステル塩の製造では、150〜250
℃の加圧下でロジン類に上記アルキレンオキシドが付加
され、その付加モル数nは、ロジン類のカルボキシル基
当量に対して上記アルキレンオキシドのn倍当量を反応
系に共存させることによって容易に制御できる。ロジン
類に対するアルキレンオキシドの付加モル数nは1〜1
000であり、付加モル数が少ないと分散性が低下し、
多すぎると親水性が強くなる。従って、分散力、親水性
と疎水性のバランスの観点、或は、得られる水性エマル
ションを粘着付与剤に用いた場合の粘着剤としての耐水
性の観点などから、好ましい付加モル数は、本発明2に
示すように1〜50である。
【0029】本発明3は本発明1の乳化分散剤を用いて
各種の樹脂を水中に分散させた水性エマルションであ
り、本発明4はこの樹脂をロジン系樹脂とする水性ロジ
ンエマルションであり、本発明6はこの樹脂を粘着付与
剤樹脂として用いた水性粘着付与剤エマルションであ
る。本発明1の乳化分散剤はロジン系樹脂を初めとする
様々な樹脂に適用することができ、例えば、本発明6の
粘着付与剤エマルションの被分散体である粘着付与剤樹
脂としては、ロジン系樹脂、松脂及び柑橘類などを
原料として得られるα−ピネン、β−ピネン、ジペンテ
ンのような単環テルペン類、或は、当該テルペン類とス
チレン類の(共)重合体として得られるテルペン系樹脂、
ダンマル、コーパル、シェラック、石油原料の分解
時の留出物中のオレフィン、ジオレフィン、或は芳香族
化合物、主としてC5〜C9化合物の(共)重合により得ら
れる石油系樹脂、クマロン−インデン樹脂などが挙げ
られる。
【0030】ロジン系樹脂を初めとする各種の樹脂は、
本発明1の乳化分散剤の存在下で、溶剤型乳化法、無溶
剤型乳化法、転相乳化法、或はその他の公知の方式によ
り水性エマルション化することができる。上記溶剤型乳
化法は、各種の樹脂をトルエン、ベンゼン、メチレンク
ロライド等の有機溶剤に溶解させ、上記カチオン性の樹
脂溶液と水を予備混合して粗い粒子の水性エマルション
を調整した後、各種乳化機を用いて同様に微細乳化し、
有機溶剤を除去する方法である。上記無溶剤型乳化法
は、溶融した各種の樹脂と上記カチオン性の樹脂溶液と
水を予備混合し、粗い粒子の水性エマルションを調整し
た後、各種ミキサー、ホモジナイザー、コロイド乳化
機、高圧乳化機などを用いて微細分散させる方法であ
る。上記転相乳化法は、各種の樹脂と上記カチオン性の
樹脂溶液を充分混練した後、攪拌しながら徐々に水を加
えて、油中水型エマルションを水中油型エマルションに
相反転させる方法である。
【0031】本発明1の乳化分散剤を用いてロジン系樹
脂をエマルション化する場合、このロジン系樹脂に対す
る乳化分散剤の使用量(固形分換算)は、乳化安定性と、
粘着付与剤としての接着性能などを満足させる見地から
1〜10重量%であり、好ましくは3〜7重量%である
(本発明5参照)。この使用量が少ないと分散性が低下
し、多すぎるとロジンエマルションを粘着付与剤に用い
た場合の接着剤としての耐水性が低下する恐れがある。
【0032】本発明1のロジンエステル型の乳化分散剤
を用いた樹脂エマルションは、第一に、上述の粘着付与
剤エマルションとして好適である。従って、この粘着付
与剤エマルションをアクリルエマルションやゴムラテッ
クスなどのベースポリマーエマルションに混合すること
で容易に水性接着剤が製造できる。この外、本発明1の
乳化分散剤を用いた樹脂エマルション、特に、ロジンエ
マルションは、水性エマルション型のサイズ剤を初め、
ゴムの乳化剤、塗料の改質剤などの各種用途に有効利用
できる。
【0033】
【発明の効果】(1)本発明のロジンエステル型の乳化分
散剤は、ロジン骨格にアルキレンオキシドの連鎖が結合
し、この連鎖末端に硫酸エステル構造が位置する、いわ
ばノニオン・アニオン性の両義的な界面活性機能を期待
できるため、ロジン系樹脂を初めとする各種樹脂を良好
にエマルション化することができる。即ち、後述の試験
例に示すように、本発明の乳化分散剤を用いたエマルシ
ョンは、直鎖アルキル型の分散剤や、前記先行技術1〜
2に記載されたロジン類のアルキレンオキシド付加物を
用いたエマルションに比べて、粒子径が小さく、貯蔵安
定性や機械安定性も良好であり、アルキルフェノール誘
導体型の分散剤を用いた場合に匹敵するエマルション性
能を発揮する。特に、いわばノニオン性分散剤に属する
ロジン類のアルキレンオキシド付加物は、冒述の先行技
術1〜2では一般洗剤、或は粘着付与剤を用途にしてい
るが、本発明ではこのアルキレンオキシド付加物の硫酸
エステル塩化合物を、ロジン系樹脂などをエマルション
化する際の乳化分散剤に使用するものである。そして、
当該エマルション性能においては、ロジン類のアルキレ
ンオキシド付加物に対して、この硫酸エステル塩化合物
である本発明の乳化分散剤は格段の優位性を示す点で注
目すべきである。
【0034】また、上記ロジンエマルションを粘着付与
剤に用いた水性感圧型接着剤は、従来のアルキルフェノ
ール誘導体型の分散剤を用いた場合に比べても、対ステ
ンレス板粘着力、対ポリプロピレン板粘着力、対ステン
レス板保持力、或はタックなどで遜色がなく(後述の試
験例参照)、実用レベル、或はそれ以上の接着性能を有
効に発揮することができる。
【0035】(2)本発明の乳化分散剤は、天然物のロジ
ンを原料とするロジンエステル型のポリオキシアルキレ
ン硫酸エステル塩を有効成分とし、内分泌撹乱物質の疑
いが強いアルキルフェノール類を反応物に使用していな
いため、生物に対する安全性がきわめて高く、環境汚染
を有効に防止できる。
【0036】
【実施例】以下、ロジンエステル型乳化分散剤の製造
例、各種ロジン誘導体の製造例、ロジン誘導体を上記乳
化分散剤で水中に分散したロジンエマルションの実施例
を順次述べるととともに、当該ロジンエマルションの性
状試験例、ロジンエマルションを粘着付与剤としてアク
リル系重合体エマルションベースに混合した感圧型接着
剤の性能評価試験例を説明する。尚、本発明は下記の実
施例、試験例などに拘束されるものではなく、本発明の
技術的思想の範囲内で任意の変形をなし得ることは勿論
である。また、各製造例、実施例、試験例中の「部」及
び「%」は、特記しない限りすべて重量基準である。
【0037】《ロジンエステル型の乳化分散剤の製造
例》先ず、不均化ロジンとエチレンオキシドを付加反応
させた後、硫酸化、中和処理を行って得られる乳化分散
剤の製造例1〜2を述べる。当該製造例1〜2では、不
均化ロジンに対するエチレンオキシドの付加モル数に差
異を設けた。また、製造例3は後半の硫酸化及び中和処
理を行わず、不均化ロジンとエチレンオキシドを付加さ
せた工程で反応を終了させた生成物であり、冒述の先行
技術1〜2に準拠した例である。
【0038】《製造例1》攪拌機、温度計、窒素導入
管、ガス導入管、冷却管を具備した耐圧反応容器に酸価
170の精製不均化トールロジン100部と反応触媒と
して水酸化カリウム1部を仕込み、窒素気流下で170
℃まで昇温して上記ロジンを溶融させた。そして、0〜
70℃に加温したエチレンオキシドガス200部を徐々
に反応容器に導入して付加反応を行った。次いで、得ら
れた付加生成物を50℃まで冷却し、三酸化硫黄ガス2
5部を徐々に反応容器に導入して硫酸化反応を行い、当
量の水酸化ナトリウム水溶液にて中和及び希釈を行っ
て、固形分30.0%で、エチレンオキシド付加率15
molの乳化分散剤1を得た。
【0039】《製造例2》攪拌機、温度計、窒素導入
管、ガス導入管、冷却管を具備した耐圧反応容器に酸価
170の精製不均化トールロジン100部と反応触媒と
して水酸化カリウム1部を仕込み、窒素気流下で170
℃まで昇温してロジンを溶融させた。0〜70℃に加温
したエチレンオキシドガス400部を徐々に反応容器に
導入して付加反応を行った。次いで、得られた付加生成
物を50℃まで冷却し、三酸化硫黄ガス25部を徐々に
反応容器に導入して硫酸化反応を行い、当量の水酸化ナ
トリウム水溶液にて中和及び希釈を行って、固形分3
0.0%、エチレンオキシド付加率30molの乳化分
散剤2を得た。
【0040】《製造例3》攪拌機、温度計、窒素導入
管、ガス導入管、冷却管を具備した耐圧反応容器に酸価
170の精製不均化トールロジン100部と反応触媒と
して水酸化カリウム1部を仕込み、窒素気流下で170
℃まで昇温してロジンを溶融させた。次いで、0〜70
℃に加温したエチレンオキシドガス400部を徐々に反
応容器に導入して付加反応を行った後、軟水で希釈し
て、固形分30.0%、エチレンオキシド付加率30m
olの乳化分散剤5を得た。
【0041】《粘着付与剤樹脂としての各種ロジン誘導
体の製造例》そこで、被分散体としてのロジン誘導体の
製造例A〜Dを各種類ごとに説明する。製造例Aはロジ
ンエステル、製造例Bは重合ロジンエステル、製造例C
はアクリル変性ロジンエステル、製造例Dはフェノール
変性ロジンの例である。
【0042】《製造例A》攪拌機、温度計、窒素導入
管、水抜き管を具備した反応容器に中国産ガムロジン1
00部を仕込み、窒素気流下にてこれを溶融し、160
℃にてペンタエリスリトール10gを添加し、攪拌しな
がら3時間かけて275℃まで昇温した。次いで、27
5℃でそのまま反応を継続させて、酸価が15、軟化点
が103℃のロジンエステルよりなる粘着付与剤樹脂を
得た。
【0043】《製造例B》攪拌機、温度計、窒素導入
管、水抜き管を具備した反応容器に中国産ガムロジン5
0部と中国産重合ガムロジン50部を仕込み、窒素気流
下にてこれを溶融し、160℃にてペンタエリスリトー
ル10gを添加するとともに、攪拌しながら3時間かけ
て275℃まで昇温した。次いで、275℃でそのまま
反応を継続させて、酸価が10、軟化点が133℃の重
合ロジンエステルよりなる粘着付与剤樹脂を得た。
【0044】《製造例C》攪拌機、温度計、窒素導入
管、水抜き管を具備した反応容器に中国産ガムロジン1
00部を仕込み、窒素気流下にてこれを溶融し、160
℃にてアクリル酸5gを添加し、攪拌しながら200℃
まで昇温し、2時間反応を継続させた。次いで、ペンタ
エリスリトール15gを添加し、攪拌しながら3時間か
けて275℃まで昇温した。次いで、275℃でそのま
ま反応を継続させて、酸価が10、軟化点が120℃の
アクリル変性ロジンエステルよりなる粘着付与剤樹脂を
得た。
【0045】《製造例D》攪拌機、温度計、窒素導入
管、水抜き管を具備した反応容器に中国産ガムロジン1
00部を仕込み、窒素気流下にてこれを溶融し、150
℃にてフェノール30gとp−トルエンスルホン酸0.
1部を添加し、攪拌しながら5時間反応させた。次い
で、反応系内のpHが5以上になるように水酸化リチウ
ム水溶液を添加した後、攪拌しながら3時間かけて27
5℃まで昇温した。275℃でそのまま反応を継続させ
て、酸価が95、軟化点が127℃のフェノール変性ロ
ジンよりなる粘着付与剤樹脂を得た。
【0046】《ロジンエマルションの製造実施例》そこ
で、前記製造例1〜2で得られた乳化分散剤1〜2と製
造例A〜Dで得られた各種ロジン誘導体を混合してロジ
ンエマルションを製造した。即ち、製造例A〜Dで得ら
れた固形のロジン誘導体100部を60部のトルエンに
溶解させるとともに、製造例1〜2で得られた各乳化分
散剤1〜2の3部(固形分換算)を117部の軟水で予め
溶解させた乳化水を前記ロジン誘導体溶液に添加した。
この混合液をホモミキサーにて予備乳化した後、吐出圧
300kg/cm2に調整した高圧乳化機に通して乳化
した後、得られた乳化物から減圧下50℃にてトルエン
を除去することにより、固形分50%の水性ロジンエマ
ルションを製造し、各々実施例1〜8とした。
【0047】一方、アルキルフェノール誘導体であるポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウ
ム(エチレングリコール付加率10mol)を乳化分散剤
3とし、高級アルコール誘導体であるポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(エチレングリコー
ル付加率30mol)を乳化分散剤4とし、さらには、
前記製造例3で得られたロジン類のエチレンオキシド付
加物を乳化分散剤5とするとともに、これらの乳化分散
剤3〜5と製造例A〜Dの各種ロジン誘導体を混合して
ロジンエマルションを製造し、各々比較例1〜8とし
た。図1の左寄り2欄は、乳化分散剤1〜5を用いて製
造例A〜Dのロジン誘導体を水中に分散させた実施例1
〜8並びに比較例1〜8の各ロジンエマルションの内訳
をまとめたものである。
【0048】《ロジンエマルションの各種試験例》そこ
で、上記実施例1〜8及び比較例1〜8の各ロジンエマ
ルションについて、粒子径、貯蔵安定性、機械安定性の
各種試験を行った。上記エマルションの粒子径は、大塚
電子社製DLS−700を用いた動的光散乱法により測
定した。上記貯蔵安定性は、エマルションを23℃雰囲
気中で密閉容器に貯蔵し、エマルションの離水の有無を
1ヶ月間観察した。その評価基準は次の通りである。 ○:1ヶ月間貯蔵してもエマルションは離水しなかっ
た。 △:10日以上1ヶ月未満でエマルションは離水した。 ×:10日未満でエマルションは離水した。 上記機械安定性は、エマルション50gをマーロン式安
定度試験機(熊谷理機工業社製)の容器に採取し、温度2
5℃、荷重10kg、回転速度1000rpmの条件で
5分間機械的シェアーを加えた後、生成する凝集物を1
00メッシュの金網でろ取し、初期のエマルションの乾
燥重量に対する凝集物の乾燥重量を算出し、凝集物の生
成割合(%)により機械安定性を評価した。
【0049】図1の右寄り3欄はその試験結果を示す。
ロジンエステル型の乳化分散剤を用いた実施例1〜8で
は、粒子径が小さく、貯蔵安定性及び機械安定性の評価
も良好であり、ノニルフェノール誘導体型の分散剤を用
いた比較例1〜4に類する水準であった。しかも、本発
明のロジンエステル型の乳化分散剤を用いると、ロジン
誘導体の種類を問わずにこれらを良好に水性エマルショ
ン化できる。従って、本発明の乳化分散剤は、内分泌撹
乱物質の疑いの強い上記ノニルフェノール誘導体に代替
し得る水準で、各種ロジン誘導体を円滑にエマルション
化できることが明らかになった。また、直鎖アルキル型
分散剤の比較例5〜6は粒子径が大きく、貯蔵安定性が
悪く、機械安定性も良くないことから、この比較例5〜
6に比べると、実施例1〜8のロジンエマルションは、
粒子径、貯蔵安定性、或は機械安定性の評価が大幅に改
善していることが判る。さらに、比較例7〜8(冒述の
先行技術1〜2の準拠例)であるロジン類のエチレンオ
キシド付加物では、粒子径、貯蔵安定性、機械安定性の
評価がいずれも上記比較例5〜6より悪く、実施例1〜
8に比べるとなおさら低い評価であった。従って、実施
例1〜8の乳化分散剤をこの比較例7〜8に対比するこ
とにより、分散性能の面で、ロジン類のエチレンオキシ
ド付加物を硫酸エステル塩化することの格段の優位性が
明確に裏付けられた。
【0050】そこで、前記試験例から良好なエマルショ
ン評価を示した上記実施例1〜4並びに比較例1〜4の
各ロジンエマルションを抽出し、これらのロジンエマル
ションを粘着付与剤に用いた水性感圧型接着剤を製造
し、その接着性能を評価した。
【0051】《水性感圧型接着剤の製造例》攪拌機、温
度計、滴下ロート、窒素導入管、冷却管を具備した反応
容器に、軟水60部を仕込み、窒素気流下80℃まで昇
温した。次いで、アクリル酸2−エチルヘキシル97部
とメタクリル酸3部の混合モノマー中に、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテル硫酸ナトリウム3部及び重合開
始剤である過硫酸カリウム0.5部を軟水35部に溶解
させた乳化水を添加し、これらの混合モノマーをホモミ
キサーにて乳化させ、その乳化物を滴下ロートを用いて
3時間かけて80℃の反応容器中に滴下した。その後、
80℃のまま1時間保持して重合を完結させ、室温まで
冷却した後、200メッシュの金網でろ過し、固形分5
0.0%、粒子径0.35μm、pH2.0の水性アクリ
ル系重合体エマルションを得た。上記水性アクリル系重
合体エマルションをベースポリマーエマルションとし
て、当該エマルションベース100部に対して、前記実
施例1〜4及び比較例1〜4の各水性エマルション粘着
付与剤を20部添加するとともに、ポリアクリル酸系増
粘剤(ASE−60;ローム・アンド・ハース・ジャパン社
製)を1部、pH調整剤として28%アンモニア水を1.
5部夫々添加することにより、水性感圧型接着剤を製造
した。
【0052】次いで、上記各水性感圧型接着剤を用いて
粘着テープを試作し、本発明のロジンエステル型の乳化
分散剤を使用した場合と、従来のポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル硫酸ナトリウムを用いた場合を比
較して、その粘着性能を評価した。また、水性エマルシ
ョン粘着付与剤を添加せず、ベースポリマーエマルショ
ンのみを使用した水性感圧型接着剤を製造し、これを比
較例9とした。
【0053】《水性感圧型接着剤の性能評価試験例》厚
さ25μmのポリエステルフィルム(ルミラーフィル
ム;東レ社製)の上に、上記実施例1〜4及び比較例1
〜4のエマルションを粘着付与剤に用いた水性感圧型接
着剤、或は、粘着付与剤を用いない比較例9の水性感圧
性接着剤を、乾燥後の塗膜厚さが25μmになるように
夫々アプリケーターで塗工した後、110℃の熱風式乾
燥機で3分間乾燥させて、フィルム状試験片を得た。そ
して、上記試験片を温度20℃、相対湿度65%の恒温
恒湿室に2日間保管して、性能評価試験に供した。
【0054】各種の性能評価方法は下記の通りである。 (1)対ステンレス板粘着力(SUS粘着力) JIS Z−0237に準拠して、SUS 304を280番研磨紙で研磨
して表面加工したステンレス板を被着体に用い、180
度方向に300mm/分の速度で剥離した場合の剥離強
度(単位:gf/25mm)を、温度20℃、相対湿度6
5%の雰囲気下で測定した。
【0055】(2)対ポリプロピレン板粘着力(PP粘着
力) JIS Z−0237に準拠して、ポリプロピレンを被着体に用
い、180度方向に300mm/分の速度で剥離した場
合の剥離強度(単位:gf/25mm)を、温度20℃、
相対湿度65%の雰囲気下で測定した。
【0056】(3)対ステンレス板保持力(SUS保持力) JIS Z−0327に準拠して、SUS 304を280番研磨紙で研磨
して表面加工したステンレス板を被着体に用い、これに
25mm×25mmの上記各試験片を貼り付けて、温度
40℃、相対湿度65%の雰囲気下で、重力方向に1k
gの静荷重をかけ、24時間後の試験片のズレ幅を測定
した。尚、試験終了時までに試験片がステンレス板から
脱落した場合には、その時間を計測した。
【0057】(4)タック JIS Z−0237に準拠して、傾斜角度30度の斜面上に上
記各試験片を固定し、試験片上に1/32インチ(鋼球
No.1)〜32/32(鋼球No.32)インチの鋼球を
転がし、粘着面上で停止する最大鋼球の番号を、温度2
0℃、相対湿度65%の雰囲気下で測定した。尚、当該
試験では、鋼球番号が大きいほど評価が上がることを意
味する。
【0058】図2はその試験結果を示す。本発明のロジ
ンエステル型の乳化分散剤を用いた接着剤は、従来のア
ルキルフェノール誘導体型の分散剤を用いた接着剤に比
べても、SUS粘着力、PP粘着力、SUS保持力及び
タックの各評価において遜色がなかった。従って、本発
明の乳化分散剤を用いた各種ロジン誘導体のエマルショ
ンは、水性接着剤用途に適用すると、実用レベル、或は
それ以上の接着特性の改質効果をもたらすことが明らか
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜8及び比較例1〜8の各水性ロジン
エマルションの乳化安定性の試験結果を示す図表であ
る。
【図2】実施例1〜4及び比較例1〜4の各ロジンエマ
ルションを用いた水性感圧型接着剤、並びに比較例9の
ベースポリマーエマルションの接着性能評価試験の結果
を示す図表である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4D077 AA03 AA05 AA08 AB05 AB06 AB20 AC01 AC03 AC05 BA03 BA13 BA15 CA15 CA20 DA02Z DB07Z DC08Z DC19Y DC32Y DC54Y DD03Y DD32Y DD33Y DE09Y DE29Y 4J002 AF021 AF022 CH022 FD202 GJ01 4J005 AA02 AA09 AA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロジン系樹脂にアルキレンオキシドを付
    加し、硫酸化及び中和反応して得られ、下記の一般式
    (イ)で表されるポリオキシアルキレンロジンエステルの
    硫酸エステル塩 R−COO(AO)nSO3M …(イ) (式(イ)中、RCOOはロジン残基である;AはC2〜C
    4のアルキレン基、或は置換アルキレン基である;nは
    1〜1000の整数である;Mはアルカリ金属、アルカ
    リ土類金属、アンモニア或はアミンである。)を有効成
    分とする水性エマルション用乳化分散剤。
  2. 【請求項2】 ロジン類に対するアルキレンオキシドの
    付加モル数が1〜50であることを特徴とする請求項1
    の水性エマルション用乳化分散剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の乳化分散剤の存在下
    に、樹脂を水中に分散させたことを特徴とする水性エマ
    ルション。
  4. 【請求項4】 請求項3の樹脂がロジン系樹脂であるこ
    とを特徴とする水性ロジンエマルション。
  5. 【請求項5】 ロジン系樹脂に対する乳化分散剤の含有
    率が1〜10重量%であることを特徴とする請求項4に
    記載の水性ロジンエマルション。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか1項に記載の樹
    脂が粘着付与剤樹脂であることを特徴とする水性粘着付
    与剤エマルション。
JP2000194050A 2000-06-28 2000-06-28 水性エマルション用乳化分散剤 Pending JP2002011337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000194050A JP2002011337A (ja) 2000-06-28 2000-06-28 水性エマルション用乳化分散剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000194050A JP2002011337A (ja) 2000-06-28 2000-06-28 水性エマルション用乳化分散剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002011337A true JP2002011337A (ja) 2002-01-15

Family

ID=18692942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000194050A Pending JP2002011337A (ja) 2000-06-28 2000-06-28 水性エマルション用乳化分散剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002011337A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6900274B2 (en) 2003-02-06 2005-05-31 Arizona Chemical Company Terpene resin-and hydrocarbon resin-based surfactants and aqueous dispersion of tackifier resins
JP2007197482A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Arakawa Chem Ind Co Ltd 粘着付与剤、アクリル系重合体組成物、アクリル系重合体組成物の製造方法、アクリル系粘・接着剤、アクリル系粘・接着剤の製造方法および活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JP2007211231A (ja) * 2006-01-13 2007-08-23 Nitto Denko Corp 水性粘着剤組成物、粘着テープおよびワイヤーハーネス
WO2011070864A1 (ja) * 2009-12-10 2011-06-16 Dic株式会社 水性粘着剤用樹脂組成物、水性粘着剤、粘着シート及び水性粘着剤用組成物の製造方法
JP2012031252A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Dic Corp 電子機器用粘着剤組成物、電子機器用粘着剤、粘着シート及び積層体
JP2012031251A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Dic Corp 自動車内装用粘着剤組成物、自動車内装用粘着剤、粘着シート及び積層体
JP2013001751A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Dic Corp 水性粘着剤組成物、粘着シート及びその製造方法
JP2013001752A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Dic Corp 水性粘着剤用組成物、水性粘着剤、粘着シート及び積層体
JP2014051597A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Arakawa Chem Ind Co Ltd 防曇剤、防曇塗料組成物およびその塗装物品

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6900274B2 (en) 2003-02-06 2005-05-31 Arizona Chemical Company Terpene resin-and hydrocarbon resin-based surfactants and aqueous dispersion of tackifier resins
JP2007211231A (ja) * 2006-01-13 2007-08-23 Nitto Denko Corp 水性粘着剤組成物、粘着テープおよびワイヤーハーネス
JP2007197482A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Arakawa Chem Ind Co Ltd 粘着付与剤、アクリル系重合体組成物、アクリル系重合体組成物の製造方法、アクリル系粘・接着剤、アクリル系粘・接着剤の製造方法および活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
KR101351238B1 (ko) * 2009-12-10 2014-01-13 디아이씨 가부시끼가이샤 수성 점착제용 수지 조성물, 수성 점착제, 점착 시트 및 수성 점착제용 조성물의 제조 방법
WO2011070864A1 (ja) * 2009-12-10 2011-06-16 Dic株式会社 水性粘着剤用樹脂組成物、水性粘着剤、粘着シート及び水性粘着剤用組成物の製造方法
JP4743563B1 (ja) * 2009-12-10 2011-08-10 Dic株式会社 水性粘着剤用樹脂組成物、水性粘着剤、粘着シート及び水性粘着剤用組成物の製造方法
CN102652164B (zh) * 2009-12-10 2014-04-16 Dic株式会社 水性粘合剂用树脂组合物、水性粘合剂、粘合片及水性粘合剂用组合物的制造方法
CN102652164A (zh) * 2009-12-10 2012-08-29 Dic株式会社 水性粘合剂用树脂组合物、水性粘合剂、粘合片及水性粘合剂用组合物的制造方法
JP2012031251A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Dic Corp 自動車内装用粘着剤組成物、自動車内装用粘着剤、粘着シート及び積層体
JP2012031252A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Dic Corp 電子機器用粘着剤組成物、電子機器用粘着剤、粘着シート及び積層体
JP2013001752A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Dic Corp 水性粘着剤用組成物、水性粘着剤、粘着シート及び積層体
JP2013001751A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Dic Corp 水性粘着剤組成物、粘着シート及びその製造方法
JP2014051597A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Arakawa Chem Ind Co Ltd 防曇剤、防曇塗料組成物およびその塗装物品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI117927B (fi) Pinta-aktiivisina aineena käytettävä kolofonijohdannainen
US7452941B2 (en) Terpene resin and hydrocarbon resin-based surfactants and aqueous dispersion of tackifier resins
US20070254985A1 (en) Resin dispersions with low surfactant concentrations
JP2002011337A (ja) 水性エマルション用乳化分散剤
WO2004016700A1 (en) Waterborne copolymer dispersion
EP2013306A2 (en) Tackifier dispersions with improved humid age performance
JP4765048B2 (ja) 粘着付与剤分散体
JP4732710B2 (ja) 粘着付与剤樹脂エマルションの製造方法
CN110317350B (zh) 增粘树脂乳液和水系粘合剂/粘接剂组合物
EP0088510A2 (en) Improvement in or relating to petroleum resins
JP4595439B2 (ja) 粘着剤組成物
EP0694055A1 (en) Hybrid resin emulsions
JP4211262B2 (ja) 水系粘・接着剤組成物
JP2012007027A (ja) 粘着付与樹脂エマルジョンおよびその製造方法並びに水系粘・接着剤組成物
JP5614706B2 (ja) 粘着付与樹脂エマルジョンおよびその製造方法並びに水系粘・接着剤組成物
JP2003073647A (ja) 粘着付与剤樹脂エマルション
JP3198582B2 (ja) 新規な水性エマルジョン、その製造法及び水性エマルジョン組成物
US20050203228A1 (en) Tackifier dispersion
JPH0925472A (ja) 粘着付与剤エマルジョンおよび該エマルジョンを含有する水性粘着剤組成物
JP4828676B2 (ja) 粘着付与樹脂エマルジョンの製造方法
JP7134984B2 (ja) 粘着付与樹脂および粘着剤組成物
JP5040072B2 (ja) 粘着付与剤樹脂エマルション
CN101146884A (zh) 增粘剂以及增粘树脂乳胶
JPS63256672A (ja) 水性粘着剤組成物
JP2001139919A (ja) 粘着付与剤樹脂エマルジョンおよびその製造方法ならびに水系粘・接着剤組成物