JP2002069074A - 光学活性endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸の製造方法 - Google Patents
光学活性endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸の製造方法Info
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- JP2002069074A JP2002069074A JP2000255403A JP2000255403A JP2002069074A JP 2002069074 A JP2002069074 A JP 2002069074A JP 2000255403 A JP2000255403 A JP 2000255403A JP 2000255403 A JP2000255403 A JP 2000255403A JP 2002069074 A JP2002069074 A JP 2002069074A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学活性endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を、
簡便な操作で収率よく、工業的に有利に製造する方法を
提供する。 【解決手段】 endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸の(+)体
(I)と(−)体(II)の混合物に、光学活性アミン
(III)(式中、R1はH、アルキル又はアラルキ
ル、R2はアルキル又はアラルキル、R3はH又はアルキ
ル、nは0又は1、*は不斉炭素原子を表す。)を作用
させて、ジアステレオマー塩の混合物を形成させ、これ
を水を溶媒として用いて分別再結晶することにより光学
分割し、酸で処理して、光学活性な(+)体(I)又は
(−)体(II)を得る。 【化1】
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を、
簡便な操作で収率よく、工業的に有利に製造する方法を
提供する。 【解決手段】 endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸の(+)体
(I)と(−)体(II)の混合物に、光学活性アミン
(III)(式中、R1はH、アルキル又はアラルキ
ル、R2はアルキル又はアラルキル、R3はH又はアルキ
ル、nは0又は1、*は不斉炭素原子を表す。)を作用
させて、ジアステレオマー塩の混合物を形成させ、これ
を水を溶媒として用いて分別再結晶することにより光学
分割し、酸で処理して、光学活性な(+)体(I)又は
(−)体(II)を得る。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学活性endo
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン
−2−カルボン酸の製造方法に関する。本発明により得
られる光学活性endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸は、医薬、
農薬などの合成原料として有用であり、例えば(−)−
endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
5−エン−2−カルボン酸(後記式(II)で示され
る)は、抗HIV薬であるシクロフェリトール(Cyc
lophellitol)の合成中間体として(テトラ
ヘドロン レターズ(Tetrahedron Let
ters)、第37巻、3043頁(1996年)参
照)、抗生物質であるバリダマイシン(Validam
ycin)Aの合成中間体として(カルボハイドレート
リサーチ(Carbohydrate Reserc
h)、第58巻、240頁(1977年)参照)、ま
た、抗インフルエンザウイルス薬として開発が進められ
ているGS4104(ジャーナル オブ アメリカン
ケミカル ソサエティー(J.Am.Chem.So
c.)、第119巻、681頁(1997年);ジャー
ナル オブ オーガニック ケミストリー(J.Or
g.Chem.)、第63巻、4545頁(1998
年)参照)の合成中間体として有用な化合物である(特
願平11−371400号参照)。
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン
−2−カルボン酸の製造方法に関する。本発明により得
られる光学活性endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸は、医薬、
農薬などの合成原料として有用であり、例えば(−)−
endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
5−エン−2−カルボン酸(後記式(II)で示され
る)は、抗HIV薬であるシクロフェリトール(Cyc
lophellitol)の合成中間体として(テトラ
ヘドロン レターズ(Tetrahedron Let
ters)、第37巻、3043頁(1996年)参
照)、抗生物質であるバリダマイシン(Validam
ycin)Aの合成中間体として(カルボハイドレート
リサーチ(Carbohydrate Reserc
h)、第58巻、240頁(1977年)参照)、ま
た、抗インフルエンザウイルス薬として開発が進められ
ているGS4104(ジャーナル オブ アメリカン
ケミカル ソサエティー(J.Am.Chem.So
c.)、第119巻、681頁(1997年);ジャー
ナル オブ オーガニック ケミストリー(J.Or
g.Chem.)、第63巻、4545頁(1998
年)参照)の合成中間体として有用な化合物である(特
願平11−371400号参照)。
【0002】
【従来の技術】近年、オキサノルボルネン骨格から誘導
される生理活性物質が数多く発見されている。これらの
化合物の合成中間体として有用な光学活性endo−7
−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2
−カルボン酸の光学分割による製造方法としては、
(±)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸に光学活性α−メチ
ルベンジルアミンを等モル作用させ、生成するジアステ
レオマー塩を、エタノールを溶媒として用いて分別再結
晶して得る方法[ケミストリー レターズ(Chemi
stry Letters)、第3巻、355頁(19
84年);ジャーナル オブ ザ ケミカルソサイエテ
ィー パーキン トランスアクション 1(Journ
al ofThe Chemical Society
Parkin Transaction 1)、第4
巻、903頁(1985年)]が知られている。
される生理活性物質が数多く発見されている。これらの
化合物の合成中間体として有用な光学活性endo−7
−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2
−カルボン酸の光学分割による製造方法としては、
(±)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸に光学活性α−メチ
ルベンジルアミンを等モル作用させ、生成するジアステ
レオマー塩を、エタノールを溶媒として用いて分別再結
晶して得る方法[ケミストリー レターズ(Chemi
stry Letters)、第3巻、355頁(19
84年);ジャーナル オブ ザ ケミカルソサイエテ
ィー パーキン トランスアクション 1(Journ
al ofThe Chemical Society
Parkin Transaction 1)、第4
巻、903頁(1985年)]が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法は、endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸と光学活性α−メチ
ルベンジルアミンとのジアステレオマー塩のうちエタノ
ールに難溶性であるジアステレオマー塩、すなわち
(+)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(−)−α−メチ
ルベンジルアミン塩または(−)−endo−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カル
ボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン塩を光学的
に純粋なジアステレオマー塩として得るために、分別再
結晶を複数回行う必要があり操作が煩雑である上、分別
再結晶の際に多量のエタノールを用いなければならず、
容積効率が低いなどの問題点を有する(比較例1参
照)。したがって、上記の方法は、光学活性endo−
7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2−カルボン酸の工業的に有利な製造方法とは言い難
い。
方法は、endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸と光学活性α−メチ
ルベンジルアミンとのジアステレオマー塩のうちエタノ
ールに難溶性であるジアステレオマー塩、すなわち
(+)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(−)−α−メチ
ルベンジルアミン塩または(−)−endo−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カル
ボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン塩を光学的
に純粋なジアステレオマー塩として得るために、分別再
結晶を複数回行う必要があり操作が煩雑である上、分別
再結晶の際に多量のエタノールを用いなければならず、
容積効率が低いなどの問題点を有する(比較例1参
照)。したがって、上記の方法は、光学活性endo−
7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2−カルボン酸の工業的に有利な製造方法とは言い難
い。
【0004】しかして、本発明の目的は、光学活性en
do−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−
エン−2−カルボン酸を、収率よく、工業的に有利に製
造し得る方法を提供することにある。
do−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−
エン−2−カルボン酸を、収率よく、工業的に有利に製
造し得る方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、下式(I)
目的は、下式(I)
【0006】
【化8】
【0007】で示される(+)−endo−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸(以下、(+)−カルボン酸(I)と略称する)お
よび下式(II)
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸(以下、(+)−カルボン酸(I)と略称する)お
よび下式(II)
【0008】
【化9】
【0009】で示される(−)−endo−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸(以下、(−)−カルボン酸(II)と略称する)
の混合物に、一般式(III)
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸(以下、(−)−カルボン酸(II)と略称する)
の混合物に、一般式(III)
【0010】
【化10】
【0011】(式中、R1は水素原子、アルキル基また
はアラルキル基を表し、R2はアルキル基またはアラル
キル基を表し、R3は水素原子またはアルキル基を表
し、nは0または1を表し、*は不斉炭素原子を表
す。)で示される光学活性アミン(以下、光学活性アミ
ン(III)と略称する)を作用させて、一般式(I
V)
はアラルキル基を表し、R2はアルキル基またはアラル
キル基を表し、R3は水素原子またはアルキル基を表
し、nは0または1を表し、*は不斉炭素原子を表
す。)で示される光学活性アミン(以下、光学活性アミ
ン(III)と略称する)を作用させて、一般式(I
V)
【0012】
【化11】
【0013】(式中、R1、R2、R3、nおよび*は前
記定義のとおりである。)および一般式(V)
記定義のとおりである。)および一般式(V)
【0014】
【化12】
【0015】(式中、R1、R2、R3、nおよび*は前
記定義のとおりである。)で示される2種類のジアステ
レオマー塩(以下、それぞれジアステレオマー塩(I
V)およびジアステレオマー塩(V)と略称する)の混
合物を形成させ、得られたジアステレオマー塩(IV)
およびジアステレオマー塩(V)の混合物を、水を溶媒
として用いて分別再結晶することにより光学分割して光
学活性ジアステレオマー塩を得、得られた光学活性ジア
ステレオマー塩を酸で処理することを特徴とする下式
(I)
記定義のとおりである。)で示される2種類のジアステ
レオマー塩(以下、それぞれジアステレオマー塩(I
V)およびジアステレオマー塩(V)と略称する)の混
合物を形成させ、得られたジアステレオマー塩(IV)
およびジアステレオマー塩(V)の混合物を、水を溶媒
として用いて分別再結晶することにより光学分割して光
学活性ジアステレオマー塩を得、得られた光学活性ジア
ステレオマー塩を酸で処理することを特徴とする下式
(I)
【0016】
【化13】
【0017】または下式(II)
【0018】
【化14】
【0019】で示される光学活性endo−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸の製造方法を提供することにより達成される。
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸の製造方法を提供することにより達成される。
【0020】
【発明の実施の形態】上記一般式中、R1、R2およびR
3が表すアルキル基としては、直鎖状または分岐状のア
ルキル基であって、好ましくは炭素数1〜6、より好ま
しくは炭素数1〜4のアルキル基が挙げられ、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基などが挙げられる。R1およびR2が
表すアラルキル基としては、アルキル部分として好まし
くは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜4のアル
キル基を有し、アリール部分としてフェニル基又はナフ
チル基などを有するアラルキル基が挙げられ、例えばベ
ンジル基、フェネチル基などが挙げられる。
3が表すアルキル基としては、直鎖状または分岐状のア
ルキル基であって、好ましくは炭素数1〜6、より好ま
しくは炭素数1〜4のアルキル基が挙げられ、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基などが挙げられる。R1およびR2が
表すアラルキル基としては、アルキル部分として好まし
くは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜4のアル
キル基を有し、アリール部分としてフェニル基又はナフ
チル基などを有するアラルキル基が挙げられ、例えばベ
ンジル基、フェネチル基などが挙げられる。
【0021】光学活性アミン(III)としては、例え
ば(+)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン、
(−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン、
(+)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン、
(−)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン、
(+)−α−メチルベンジルアミン、(−)−α−メチ
ルベンジルアミンなどが挙げられる。好ましくは、
(+)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン、
(−)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン、
(+)−α−メチルベンジルアミン、(−)−α−メチ
ルベンジルアミンが用いられる。
ば(+)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン、
(−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン、
(+)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン、
(−)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン、
(+)−α−メチルベンジルアミン、(−)−α−メチ
ルベンジルアミンなどが挙げられる。好ましくは、
(+)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン、
(−)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン、
(+)−α−メチルベンジルアミン、(−)−α−メチ
ルベンジルアミンが用いられる。
【0022】光学活性アミン(III)の使用量は特に
限定されないが、(+)−カルボン酸(I)と(−)−
カルボン酸(II)の混合物1モルに対して光学活性ア
ミン(III)が0.1〜2.0モル倍の範囲であるの
が好ましく、0.5〜1.5モル倍の範囲であるのがよ
り好ましい。
限定されないが、(+)−カルボン酸(I)と(−)−
カルボン酸(II)の混合物1モルに対して光学活性ア
ミン(III)が0.1〜2.0モル倍の範囲であるの
が好ましく、0.5〜1.5モル倍の範囲であるのがよ
り好ましい。
【0023】本発明の方法では、まず、(+)−カルボ
ン酸(I)および(−)−カルボン酸(II)の混合
物、例えば(±)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸(以
下、(±)−カルボン酸と略称する)に光学活性アミン
(III)を作用させて、2種類の光学活性ジアステレ
オマー塩、すなわちジアステレオマー塩(IV)および
ジアステレオマー塩(V)の混合物を形成させる。かか
る2種類のジアステレオマー塩の混合物の形成は、
(+)−カルボン酸(I)および(−)−カルボン酸
(II)の混合物の溶液に光学活性アミン(III)を
加え、必要に応じて加熱して、溶解させて行うことがで
きる。
ン酸(I)および(−)−カルボン酸(II)の混合
物、例えば(±)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸(以
下、(±)−カルボン酸と略称する)に光学活性アミン
(III)を作用させて、2種類の光学活性ジアステレ
オマー塩、すなわちジアステレオマー塩(IV)および
ジアステレオマー塩(V)の混合物を形成させる。かか
る2種類のジアステレオマー塩の混合物の形成は、
(+)−カルボン酸(I)および(−)−カルボン酸
(II)の混合物の溶液に光学活性アミン(III)を
加え、必要に応じて加熱して、溶解させて行うことがで
きる。
【0024】ジアステレオマー塩(IV)およびジアス
テレオマー塩(V)の混合物の形成の際に用いることが
できる溶媒は特に制限されず、例えば、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
メトキシエタン、t−ブチルメチルエーテル、1,4−
ジオキサンなどのエーテル;酢酸エチル、酢酸ブチル、
酢酸イソプロピルなどの酢酸エステル;水;メタノー
ル、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール;
アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル;ジ
クロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン
などのハロゲン化炭化水素;ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タンなどの脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素またはこれらの混合物などが
挙げられる。溶媒の使用量は、溶媒の種類、また混合溶
媒の場合はその混合比率によって異なるが、通常、
(+)−カルボン酸(I)および(−)−カルボン酸
(II)の混合物に対して0.5〜10重量倍の範囲で
あるのが好ましく、1〜5重量倍の範囲であるのがより
好ましい。なお、溶媒として水を用いると、ジアステレ
オマー塩(IV)およびジアステレオマー塩(V)の混
合物の形成に引き続いて、同じ反応器で分別再結晶を行
うことができ、操作性の観点から特に好ましい。
テレオマー塩(V)の混合物の形成の際に用いることが
できる溶媒は特に制限されず、例えば、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
メトキシエタン、t−ブチルメチルエーテル、1,4−
ジオキサンなどのエーテル;酢酸エチル、酢酸ブチル、
酢酸イソプロピルなどの酢酸エステル;水;メタノー
ル、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール;
アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル;ジ
クロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン
などのハロゲン化炭化水素;ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タンなどの脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素またはこれらの混合物などが
挙げられる。溶媒の使用量は、溶媒の種類、また混合溶
媒の場合はその混合比率によって異なるが、通常、
(+)−カルボン酸(I)および(−)−カルボン酸
(II)の混合物に対して0.5〜10重量倍の範囲で
あるのが好ましく、1〜5重量倍の範囲であるのがより
好ましい。なお、溶媒として水を用いると、ジアステレ
オマー塩(IV)およびジアステレオマー塩(V)の混
合物の形成に引き続いて、同じ反応器で分別再結晶を行
うことができ、操作性の観点から特に好ましい。
【0025】また、ジアステレオマー塩(IV)および
ジアステレオマー塩(V)の混合物の形成の際に、光学
活性アミン(III)の他に、さらに光学活性アミン
(III)以外の塩基性化合物を共存させてもよい。こ
のような塩基性化合物としては、例えば水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ
金属水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウムなどのアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ
金属炭酸水素塩;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ムなどのアルカリ土類金属水酸化物;ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド
などのアルカリ金属アルコキシド;トリメチルアミン、
ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、トリエチルア
ミン、トリブチルアミン、トリエタノールアミン、ピペ
リジンなどの脂肪族アミン;ピリジン、ピコリン、ルチ
ジン、コリジン、キノリン、イソキノリンなどの芳香族
アミンなどが挙げられる。これらの塩基性化合物の中で
も、(±)−カルボン酸とかかる塩基性化合物によって
形成される塩がジアステレオマー塩(IV)およびジア
ステレオマー塩(V)よりも水に対し易溶性であるもの
が特に好ましく、そのような塩基性化合物としては、例
えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどのアルカリ金属水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩;炭
酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ムなどのアルカリ金属炭酸水素塩などが挙げられる。塩
基性化合物を共存させる場合、その量は光学活性アミン
(III)に対して0.1〜10当量であることが好ま
しく、0.3〜1.5当量であることがより好ましい。
ジアステレオマー塩(V)の混合物の形成の際に、光学
活性アミン(III)の他に、さらに光学活性アミン
(III)以外の塩基性化合物を共存させてもよい。こ
のような塩基性化合物としては、例えば水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ
金属水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウムなどのアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ
金属炭酸水素塩;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ムなどのアルカリ土類金属水酸化物;ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド
などのアルカリ金属アルコキシド;トリメチルアミン、
ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、トリエチルア
ミン、トリブチルアミン、トリエタノールアミン、ピペ
リジンなどの脂肪族アミン;ピリジン、ピコリン、ルチ
ジン、コリジン、キノリン、イソキノリンなどの芳香族
アミンなどが挙げられる。これらの塩基性化合物の中で
も、(±)−カルボン酸とかかる塩基性化合物によって
形成される塩がジアステレオマー塩(IV)およびジア
ステレオマー塩(V)よりも水に対し易溶性であるもの
が特に好ましく、そのような塩基性化合物としては、例
えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどのアルカリ金属水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩;炭
酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ムなどのアルカリ金属炭酸水素塩などが挙げられる。塩
基性化合物を共存させる場合、その量は光学活性アミン
(III)に対して0.1〜10当量であることが好ま
しく、0.3〜1.5当量であることがより好ましい。
【0026】塩基性化合物を共存させることで、目的と
する光学活性endo−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸の光学純度また
は収率を向上させることが可能なほか、光学活性アミン
(III)の使用量を低減させることも可能である。
する光学活性endo−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸の光学純度また
は収率を向上させることが可能なほか、光学活性アミン
(III)の使用量を低減させることも可能である。
【0027】生成したジアステレオマー塩(IV)およ
びジアステレオマー塩(V)の混合物は、それぞれの水
への溶解度の差を利用し、ジアステレオマー塩(IV)
およびジアステレオマー塩(V)のうち水に対して難溶
性の光学活性ジアステレオマー塩を析出させる分別再結
晶を行うことにより分離することができる。このとき
に、水に対して難溶性の光学活性ジアステレオマー塩を
種結晶としてこの溶液に少量添加して、該光学活性ジア
ステレオマー塩を析出させてもよい。水の使用量は、通
常、ジアステレオマー塩(IV)およびジアステレオマ
ー塩(V)の混合物に対して0.25〜5重量倍の範囲
であるのが好ましく、0.5〜3.5重量倍の範囲であ
るのがより好ましい。析出した該光学活性ジアステレオ
マー塩の分離方法としては、例えば、濾過、遠心分離、
デカンテーションなどの通常の分離方法を用いることが
できる。なお、ジアステレオマー塩(IV)およびジア
ステレオマー塩(V)の形成の際に、光学活性アミン
(III)の他にさらにそれ以外の塩基性化合物、好ま
しくは上記したアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭
酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩を共存させた場合には、
さらに存在する(±)−カルボン酸と該塩基性化合物と
の塩は、分別再結晶操作の際には析出せず、溶解したま
ま存在しているので、析出した光学活性ジアステレオマ
ー塩と上記の分離操作の際に容易に分離することができ
る。
びジアステレオマー塩(V)の混合物は、それぞれの水
への溶解度の差を利用し、ジアステレオマー塩(IV)
およびジアステレオマー塩(V)のうち水に対して難溶
性の光学活性ジアステレオマー塩を析出させる分別再結
晶を行うことにより分離することができる。このとき
に、水に対して難溶性の光学活性ジアステレオマー塩を
種結晶としてこの溶液に少量添加して、該光学活性ジア
ステレオマー塩を析出させてもよい。水の使用量は、通
常、ジアステレオマー塩(IV)およびジアステレオマ
ー塩(V)の混合物に対して0.25〜5重量倍の範囲
であるのが好ましく、0.5〜3.5重量倍の範囲であ
るのがより好ましい。析出した該光学活性ジアステレオ
マー塩の分離方法としては、例えば、濾過、遠心分離、
デカンテーションなどの通常の分離方法を用いることが
できる。なお、ジアステレオマー塩(IV)およびジア
ステレオマー塩(V)の形成の際に、光学活性アミン
(III)の他にさらにそれ以外の塩基性化合物、好ま
しくは上記したアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭
酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩を共存させた場合には、
さらに存在する(±)−カルボン酸と該塩基性化合物と
の塩は、分別再結晶操作の際には析出せず、溶解したま
ま存在しているので、析出した光学活性ジアステレオマ
ー塩と上記の分離操作の際に容易に分離することができ
る。
【0028】このようにして得られた該光学活性ジアス
テレオマー塩は、さらに再結晶するなどの精製操作を行
うことでその光学純度をさらに高めることが可能であ
る。より光学純度の高い光学活性endo−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸を得る観点からは、このような精製操作を行うこと
が好ましい。再結晶により精製操作を行う場合、溶媒と
して水を使用することが好ましい。水の使用量は、ジア
ステレオマー塩に対して0.3〜5重量倍の範囲である
のが好ましく、0.5〜3.5重量倍の範囲であるのが
より好ましい。
テレオマー塩は、さらに再結晶するなどの精製操作を行
うことでその光学純度をさらに高めることが可能であ
る。より光学純度の高い光学活性endo−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸を得る観点からは、このような精製操作を行うこと
が好ましい。再結晶により精製操作を行う場合、溶媒と
して水を使用することが好ましい。水の使用量は、ジア
ステレオマー塩に対して0.3〜5重量倍の範囲である
のが好ましく、0.5〜3.5重量倍の範囲であるのが
より好ましい。
【0029】本発明において、光学活性アミン(II
I)として(+)−α−メチルベンジルアミンを用いる
と(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−α−
メチルベンジルアミン塩が、光学活性アミン(III)
として(−)−α−メチルベンジルアミンを用いると
(+)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(−)−α−メチ
ルベンジルアミン塩が、それぞれ水に難溶性の光学活性
ジアステレオマー塩として析出する。
I)として(+)−α−メチルベンジルアミンを用いる
と(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−α−
メチルベンジルアミン塩が、光学活性アミン(III)
として(−)−α−メチルベンジルアミンを用いると
(+)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(−)−α−メチ
ルベンジルアミン塩が、それぞれ水に難溶性の光学活性
ジアステレオマー塩として析出する。
【0030】また、光学活性アミン(III)として
(+)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミンを用
いると(+)−endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−
N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン塩が、光学活
性アミン(III)として(−)−N−ベンジル−α−
メチルベンジルアミンを用いると(−)−endo−7
−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2
−カルボン酸・(−)−N−ベンジル−α−メチルベン
ジルアミン塩が、光学活性アミン(III)として
(+)−3−メチル−2−フェニルブチルアミンを用い
ると(+)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−3−
メチル−2−フェニルブチルアミン塩が、光学活性アミ
ン(III)として(−)−3−メチル−2−フェニル
ブチルアミンを用いると(−)−endo−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸・(−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン
塩が、それぞれ水に難溶性の光学活性ジアステレオマー
塩として析出する。
(+)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミンを用
いると(+)−endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−
N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン塩が、光学活
性アミン(III)として(−)−N−ベンジル−α−
メチルベンジルアミンを用いると(−)−endo−7
−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2
−カルボン酸・(−)−N−ベンジル−α−メチルベン
ジルアミン塩が、光学活性アミン(III)として
(+)−3−メチル−2−フェニルブチルアミンを用い
ると(+)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−3−
メチル−2−フェニルブチルアミン塩が、光学活性アミ
ン(III)として(−)−3−メチル−2−フェニル
ブチルアミンを用いると(−)−endo−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸・(−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン
塩が、それぞれ水に難溶性の光学活性ジアステレオマー
塩として析出する。
【0031】上記で得られた光学活性ジアステレオマー
塩を酸で処理することにより、光学活性endo−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸を得る。かかる酸処理は常法に従って行うこ
とができる。酸処理に使用することのできる溶媒は特に
制限されないが、好ましくは水が使用される。以下、代
表的な酸処理の工程について説明する。
塩を酸で処理することにより、光学活性endo−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸を得る。かかる酸処理は常法に従って行うこ
とができる。酸処理に使用することのできる溶媒は特に
制限されないが、好ましくは水が使用される。以下、代
表的な酸処理の工程について説明する。
【0032】上記で得られた光学活性ジアステレオマー
塩に、酸および水を添加して光学活性endo−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カ
ルボン酸を遊離させる。酸としては、例えばフッ化水素
酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸、ヘキサフルオロリン酸などの鉱酸;メタンスルホ
ン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラト
ルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸など
の有機スルホン酸などが挙げられる。これらの酸の中で
も鉱酸を用いるのが好ましく、特に塩酸または硫酸が好
ましい。酸の使用量は光学活性ジアステレオマー塩1モ
ルに対して0.1〜10モル倍の範囲であるのが好まし
く、1〜5モル倍の範囲であるのがより好ましい。
塩に、酸および水を添加して光学活性endo−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カ
ルボン酸を遊離させる。酸としては、例えばフッ化水素
酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸、ヘキサフルオロリン酸などの鉱酸;メタンスルホ
ン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラト
ルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸など
の有機スルホン酸などが挙げられる。これらの酸の中で
も鉱酸を用いるのが好ましく、特に塩酸または硫酸が好
ましい。酸の使用量は光学活性ジアステレオマー塩1モ
ルに対して0.1〜10モル倍の範囲であるのが好まし
く、1〜5モル倍の範囲であるのがより好ましい。
【0033】次に、この混合物にジメチルエーテル、ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテ
ル;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
クメンなどの芳香族炭化水素;ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素;酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸エステル;ジクロロ
メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどの
脂肪族ハロゲン化炭化水素などを加えて光学活性end
o−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エ
ン−2−カルボン酸を抽出する。この抽出液より溶媒を
除去することで光学活性endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を得
ることができる。
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテ
ル;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
クメンなどの芳香族炭化水素;ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素;酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸エステル;ジクロロ
メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどの
脂肪族ハロゲン化炭化水素などを加えて光学活性end
o−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エ
ン−2−カルボン酸を抽出する。この抽出液より溶媒を
除去することで光学活性endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を得
ることができる。
【0034】一方、光学活性endo−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
を抽出したあとの水層には、光学活性アミン(III)
が酸と結合した形で含まれているので、この水層に塩基
を添加して光学活性アミン(III)を遊離させる。塩
基としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物;水酸
化マグネシウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類
金属水酸化物などが挙げられる。光学活性アミン(II
I)の回収操作の容易性および経済的な観点からは、塩
基として水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどのアルカリ金属水酸化物をその水溶液として
用いることが好ましい。塩基の使用量は特に限定されな
いが、通常、酸処理に付した光学活性ジアステレオマー
塩1モルに対して0.1〜10モル倍の範囲であるのが
好ましく、1〜5モル倍の範囲であるのがより好まし
い。アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸
化物をその水溶液として用いる場合の濃度は特に限定さ
れないが、通常0.1〜6モル/リットルの範囲が好ま
しい。
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
を抽出したあとの水層には、光学活性アミン(III)
が酸と結合した形で含まれているので、この水層に塩基
を添加して光学活性アミン(III)を遊離させる。塩
基としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物;水酸
化マグネシウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類
金属水酸化物などが挙げられる。光学活性アミン(II
I)の回収操作の容易性および経済的な観点からは、塩
基として水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどのアルカリ金属水酸化物をその水溶液として
用いることが好ましい。塩基の使用量は特に限定されな
いが、通常、酸処理に付した光学活性ジアステレオマー
塩1モルに対して0.1〜10モル倍の範囲であるのが
好ましく、1〜5モル倍の範囲であるのがより好まし
い。アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸
化物をその水溶液として用いる場合の濃度は特に限定さ
れないが、通常0.1〜6モル/リットルの範囲が好ま
しい。
【0035】次に、この混合物にジメチルエーテル、ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテ
ル;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
クメンなどの芳香族炭化水素;ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素;酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸エステル;ジクロロ
メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどの
脂肪族ハロゲン化炭化水素などを加えて光学活性アミン
(III)を抽出する。この抽出液より溶媒を除去する
ことで光学活性アミン(III)を回収でき、必要に応
じて蒸留などにより精製し、再び本発明の方法に使用す
ることができる。
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテ
ル;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
クメンなどの芳香族炭化水素;ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素;酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸エステル;ジクロロ
メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどの
脂肪族ハロゲン化炭化水素などを加えて光学活性アミン
(III)を抽出する。この抽出液より溶媒を除去する
ことで光学活性アミン(III)を回収でき、必要に応
じて蒸留などにより精製し、再び本発明の方法に使用す
ることができる。
【0036】なお、本発明において出発原料として用い
る(+)−カルボン酸(I)および(−)−カルボン酸
(II)の混合物、例えば(±)−endo−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カル
ボン酸は、例えばアクリル酸とフランとをヒドロキノン
存在下にディールス・アルダー反応により反応させる方
法によって製造できる[カルボハイドレート リサーチ
(Carbohydrate Reserch)、第5
8巻、240頁(1977年)参照](参考例1参
照)。
る(+)−カルボン酸(I)および(−)−カルボン酸
(II)の混合物、例えば(±)−endo−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カル
ボン酸は、例えばアクリル酸とフランとをヒドロキノン
存在下にディールス・アルダー反応により反応させる方
法によって製造できる[カルボハイドレート リサーチ
(Carbohydrate Reserch)、第5
8巻、240頁(1977年)参照](参考例1参
照)。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。なお、各実施例および比較例におい
て、得られた光学活性ジアステレオマー塩および光学活
性endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−5−エン−2−カルボン酸の光学純度は、以下のよう
にして相当するメチルエステル体に誘導した後、高速液
体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて分析した。
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。なお、各実施例および比較例におい
て、得られた光学活性ジアステレオマー塩および光学活
性endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−5−エン−2−カルボン酸の光学純度は、以下のよう
にして相当するメチルエステル体に誘導した後、高速液
体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて分析した。
【0038】すなわち、得られた光学活性ジアステレオ
マー塩の一部(約1mmol)をとり、6M塩酸10m
l中に加えて室温で攪拌した後、混合液をジクロロメタ
ン10mlで3回抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、濃縮することで、光学活性endo−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸を得た。
マー塩の一部(約1mmol)をとり、6M塩酸10m
l中に加えて室温で攪拌した後、混合液をジクロロメタ
ン10mlで3回抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、濃縮することで、光学活性endo−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸を得た。
【0039】次に、温度計およびマグネチックスターラ
を装備し、内部を窒素置換した内容積50mlの3口フ
ラスコに、得られた光学活性endo−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
の全量、メタノール5mlおよび濃硫酸50mg(0.
5mmol)を加えて室温にて3時間攪拌した。反応液
を2M水酸化ナトリウム水溶液で中和し、さらに水5m
lを加えて、ジクロロメタン10mlで抽出した。抽出
液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮することで相当
するメチルエステル体を得た。この生成物をHPLCで
分析し光学純度を算出した。
を装備し、内部を窒素置換した内容積50mlの3口フ
ラスコに、得られた光学活性endo−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
の全量、メタノール5mlおよび濃硫酸50mg(0.
5mmol)を加えて室温にて3時間攪拌した。反応液
を2M水酸化ナトリウム水溶液で中和し、さらに水5m
lを加えて、ジクロロメタン10mlで抽出した。抽出
液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮することで相当
するメチルエステル体を得た。この生成物をHPLCで
分析し光学純度を算出した。
【0040】HPLC分析条件 使用カラム:CHIRALPAK AD(ダイセル化学
工業(株)製) カラム径4.6mm、カラム長250
mm 検出波長:UV 230nm 移動相 :1%(v/v)イソプロパノール−ヘキサン
溶液 流速 :1.0ml/分 温度 :25℃ 保持時間:(+)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸メチ
ル:15.3分 (−)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸メチル:19.7分
工業(株)製) カラム径4.6mm、カラム長250
mm 検出波長:UV 230nm 移動相 :1%(v/v)イソプロパノール−ヘキサン
溶液 流速 :1.0ml/分 温度 :25℃ 保持時間:(+)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸メチ
ル:15.3分 (−)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸メチル:19.7分
【0041】参考例1 (±)−endo−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸の合成 内容積1000mlの反応管に、蒸留したフラン272
g(4.0mol)、アクリル酸288g(4.0mo
l)およびヒドロキノン1.1g(0.01mol)を
入れ、室温で1ヶ月放置した。この間、反応液中に、結
晶が徐々に析出してきた。反応液を攪拌しながら5℃以
下まで冷却し、結晶を濾別した。この結晶を5℃以下に
冷却したリグロイン100mlで洗浄後、減圧下で乾燥
することで、無色の結晶として、下記の物性を有する
(±)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸168gを得た(純
度>99%、収率30%)。
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸の合成 内容積1000mlの反応管に、蒸留したフラン272
g(4.0mol)、アクリル酸288g(4.0mo
l)およびヒドロキノン1.1g(0.01mol)を
入れ、室温で1ヶ月放置した。この間、反応液中に、結
晶が徐々に析出してきた。反応液を攪拌しながら5℃以
下まで冷却し、結晶を濾別した。この結晶を5℃以下に
冷却したリグロイン100mlで洗浄後、減圧下で乾燥
することで、無色の結晶として、下記の物性を有する
(±)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸168gを得た(純
度>99%、収率30%)。
【0042】1H−NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3,TMS,ppm) δ:1.55(dd,
1H,J=10Hz,4Hz),2.13(m,1
H),3.17(m,1H),5.06(d,1H,J
=4Hz),5.23(d,1H,J=4Hz),6.
28(dd,1H,J=6Hz,4Hz),6.45
(dd,1H,J=6Hz,2Hz)
CDCl3,TMS,ppm) δ:1.55(dd,
1H,J=10Hz,4Hz),2.13(m,1
H),3.17(m,1H),5.06(d,1H,J
=4Hz),5.23(d,1H,J=4Hz),6.
28(dd,1H,J=6Hz,4Hz),6.45
(dd,1H,J=6Hz,2Hz)
【0043】実施例1 温度計およびメカニカルスターラを装備し、内部を窒素
置換した内容積500mlの3口フラスコに、参考例1
の方法で得られた(±)−endo−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸1
40.0g(1.00mol)および水250mlを入
れて室温で完全に溶解させた。この溶液に水酸化ナトリ
ウム16.0g(0.40mol)を加えた後、60℃
まで昇温し、次いで同温度で(+)−α−メチルベンジ
ルアミン72.6g(0.60mol)を加えた。この
溶液を内温55℃まで冷却して、(−)−endo−7
−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2
−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン塩
0.1g(>99%e.e.)を添加し、攪拌しながら
25時間かけて10℃まで徐々に冷却した。析出した結
晶を遠心分離により母液と分離し、減圧下で乾燥するこ
とで、無色の結晶として、下記の物性を有する(−)−
endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
5−エン−2−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジ
ルアミン塩80.9g(0.31mol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−65.3°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:87.0%e.e.
置換した内容積500mlの3口フラスコに、参考例1
の方法で得られた(±)−endo−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸1
40.0g(1.00mol)および水250mlを入
れて室温で完全に溶解させた。この溶液に水酸化ナトリ
ウム16.0g(0.40mol)を加えた後、60℃
まで昇温し、次いで同温度で(+)−α−メチルベンジ
ルアミン72.6g(0.60mol)を加えた。この
溶液を内温55℃まで冷却して、(−)−endo−7
−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2
−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン塩
0.1g(>99%e.e.)を添加し、攪拌しながら
25時間かけて10℃まで徐々に冷却した。析出した結
晶を遠心分離により母液と分離し、減圧下で乾燥するこ
とで、無色の結晶として、下記の物性を有する(−)−
endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
5−エン−2−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジ
ルアミン塩80.9g(0.31mol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−65.3°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:87.0%e.e.
【0044】上記で得られた光学純度87.0%e.
e.の(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−
α−メチルベンジルアミン塩80.6gを水90mlに
入れ、70℃に加熱して完全に溶解させた後、この溶液
を内温50℃まで冷却して(−)−endo−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カル
ボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン塩0.1g
(>99%e.e.)を添加し、10℃にまで徐々に冷
却して一晩静置した。析出した結晶を遠心分離により母
液と分離し、減圧下で乾燥することで、無色の結晶とし
て、下記の物性を有する(−)−endo−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン塩65.2g
(0.25mol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−71.1°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:>99.0%e.e.
e.の(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−
α−メチルベンジルアミン塩80.6gを水90mlに
入れ、70℃に加熱して完全に溶解させた後、この溶液
を内温50℃まで冷却して(−)−endo−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カル
ボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン塩0.1g
(>99%e.e.)を添加し、10℃にまで徐々に冷
却して一晩静置した。析出した結晶を遠心分離により母
液と分離し、減圧下で乾燥することで、無色の結晶とし
て、下記の物性を有する(−)−endo−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン塩65.2g
(0.25mol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−71.1°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:>99.0%e.e.
【0045】次に、温度計およびメカニカルスターラを
装備した内容積300mlの3口フラスコに上記で得ら
れた光学純度>99.0%e.e.の(−)−endo
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン
−2−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン
塩65.2g(0.25mol)および水32mlを入
れ、攪拌しながら6M塩酸42mlを加えた後、反応混
合液をクロロホルム50mlで4回抽出した。抽出液を
合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、さらに
減圧下で乾燥することで、無色結晶として、(−)−e
ndo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5
−エン−2−カルボン酸35.0g(0.25mol)
を得た。 収率:50.0%((±)−endo−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
中に含まれる(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を基
準として算出) 光学純度:>99.0%e.e.
装備した内容積300mlの3口フラスコに上記で得ら
れた光学純度>99.0%e.e.の(−)−endo
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン
−2−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン
塩65.2g(0.25mol)および水32mlを入
れ、攪拌しながら6M塩酸42mlを加えた後、反応混
合液をクロロホルム50mlで4回抽出した。抽出液を
合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、さらに
減圧下で乾燥することで、無色結晶として、(−)−e
ndo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5
−エン−2−カルボン酸35.0g(0.25mol)
を得た。 収率:50.0%((±)−endo−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
中に含まれる(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を基
準として算出) 光学純度:>99.0%e.e.
【0046】実施例2 温度計およびメカニカルスターラを装備し、内部を窒素
置換した内容積500mlの3口フラスコに、参考例1
の方法で得られた(±)−endo−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸1
40.0g(1.00mol)および水215mlを入
れて室温で完全に溶解させた。この溶液を60℃まで昇
温し、(+)−α−メチルベンジルアミン121.0g
(1.00mol)を加えた後、内温55℃まで冷却
し、(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−α−
メチルベンジルアミン塩0.1g(>99%e.e.)
を添加して、攪拌しながら8時間かけて30℃まで徐々
に冷却した。析出した結晶を遠心分離により母液と分離
し、減圧下で乾燥することで、無色の結晶として、下記
の物性を有する(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・
(+)−α−メチルベンジルアミン塩67.3g(0.
26mol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−64.4°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:82.0%e.e.
置換した内容積500mlの3口フラスコに、参考例1
の方法で得られた(±)−endo−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸1
40.0g(1.00mol)および水215mlを入
れて室温で完全に溶解させた。この溶液を60℃まで昇
温し、(+)−α−メチルベンジルアミン121.0g
(1.00mol)を加えた後、内温55℃まで冷却
し、(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−α−
メチルベンジルアミン塩0.1g(>99%e.e.)
を添加して、攪拌しながら8時間かけて30℃まで徐々
に冷却した。析出した結晶を遠心分離により母液と分離
し、減圧下で乾燥することで、無色の結晶として、下記
の物性を有する(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・
(+)−α−メチルベンジルアミン塩67.3g(0.
26mol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−64.4°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:82.0%e.e.
【0047】実施例3 温度計およびメカニカルスターラを装備し、内部を窒素
置換した内容積50mlの3口フラスコに、参考例1の
方法で得られた(±)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸3.
3g(23.5mmol)および水15mlを入れて室
温で完全に溶解させた。この溶液に水酸化ナトリウム
0.38g(9.4mmol)を加えた後、60℃まで
昇温し、次いで(−)−N−ベンジル−α−メチルベン
ジルアミン2.98g(14.1mmol)を加えて4
0分かけて20℃まで徐々に冷却した後、5℃の冷蔵庫
中で一晩静置した。析出した結晶をグラスフィルターで
濾取し、5℃以下に冷却したエタノール10mlで洗浄
後、減圧下で乾燥することで、無色の結晶として、下記
の物性を有する(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・
(−)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン塩
1.80g(5.12mmol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−33.3°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:61.6%e.e.
置換した内容積50mlの3口フラスコに、参考例1の
方法で得られた(±)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸3.
3g(23.5mmol)および水15mlを入れて室
温で完全に溶解させた。この溶液に水酸化ナトリウム
0.38g(9.4mmol)を加えた後、60℃まで
昇温し、次いで(−)−N−ベンジル−α−メチルベン
ジルアミン2.98g(14.1mmol)を加えて4
0分かけて20℃まで徐々に冷却した後、5℃の冷蔵庫
中で一晩静置した。析出した結晶をグラスフィルターで
濾取し、5℃以下に冷却したエタノール10mlで洗浄
後、減圧下で乾燥することで、無色の結晶として、下記
の物性を有する(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・
(−)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン塩
1.80g(5.12mmol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−33.3°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:61.6%e.e.
【0048】上記で得られた光学純度61.6%e.
e.の(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(−)−
N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン塩1.76g
を水5mlに入れて70℃に加熱して完全に溶解させた
後、40分かけて20℃まで徐々に冷却し、その後、5
℃の冷蔵庫に一晩静置した。析出した結晶を濾別し、こ
の結晶を5℃以下に冷却したエタノール1mlで洗浄
後、減圧下で乾燥することで、無色の結晶として、下記
の物性を有する(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・
(−)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン塩
0.80g(2.28mmol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−45.3°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:>99.0%e.e.
e.の(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(−)−
N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン塩1.76g
を水5mlに入れて70℃に加熱して完全に溶解させた
後、40分かけて20℃まで徐々に冷却し、その後、5
℃の冷蔵庫に一晩静置した。析出した結晶を濾別し、こ
の結晶を5℃以下に冷却したエタノール1mlで洗浄
後、減圧下で乾燥することで、無色の結晶として、下記
の物性を有する(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・
(−)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン塩
0.80g(2.28mmol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−45.3°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:>99.0%e.e.
【0049】次に、温度計およびメカニカルスターラを
装備した内容積50mlの3口フラスコに、上記で得ら
れた光学純度>99.0%e.e.の(−)−endo
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン
−2−カルボン酸・(−)−N−ベンジル−α−メチル
ベンジルアミン塩0.80g(2.28mmol)を入
れ、1M塩酸10mlを加えて攪拌した後、反応混合液
をジクロロメタン10mlで3回抽出した。抽出液を合
わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮することで、
(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸0.32g(2.2
8mmol)を得た。 収率:19.4%((±)−endo−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
中に含まれる(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を基
準として算出) 光学純度:>99.0%e.e.
装備した内容積50mlの3口フラスコに、上記で得ら
れた光学純度>99.0%e.e.の(−)−endo
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン
−2−カルボン酸・(−)−N−ベンジル−α−メチル
ベンジルアミン塩0.80g(2.28mmol)を入
れ、1M塩酸10mlを加えて攪拌した後、反応混合液
をジクロロメタン10mlで3回抽出した。抽出液を合
わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮することで、
(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸0.32g(2.2
8mmol)を得た。 収率:19.4%((±)−endo−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
中に含まれる(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を基
準として算出) 光学純度:>99.0%e.e.
【0050】比較例1 温度計およびメカニカルスターラを装備し、内部を窒素
置換した内容積1000mlの3口フラスコに、参考例
1の方法で得られた(±)−endo−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
79.64g(0.57mol)およびエタノール80
0mlを加えて室温で完全に溶解させた。この溶液に
(+)−α−メチルベンジルアミン68.8g(0.5
7mol)を加え、30分かけて内温15℃まで徐々に
冷却した後、(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・
(+)−α−メチルベンジルアミン塩0.1g(>99
%e.e.)を添加し、同温度で一晩静置した。析出し
た結晶を濾別し、この結晶を5℃以下に冷却したエタノ
ール100mlで洗浄後、減圧下で乾燥することで、無
色の結晶として、下記の物性を有する(−)−endo
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン
−2−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン
塩60.1g(0.23mol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−37.3°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:50.1%e.e.
置換した内容積1000mlの3口フラスコに、参考例
1の方法で得られた(±)−endo−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
79.64g(0.57mol)およびエタノール80
0mlを加えて室温で完全に溶解させた。この溶液に
(+)−α−メチルベンジルアミン68.8g(0.5
7mol)を加え、30分かけて内温15℃まで徐々に
冷却した後、(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・
(+)−α−メチルベンジルアミン塩0.1g(>99
%e.e.)を添加し、同温度で一晩静置した。析出し
た結晶を濾別し、この結晶を5℃以下に冷却したエタノ
ール100mlで洗浄後、減圧下で乾燥することで、無
色の結晶として、下記の物性を有する(−)−endo
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン
−2−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン
塩60.1g(0.23mol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−37.3°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:50.1%e.e.
【0051】上記で得られた光学純度50.1%e.
e.のジアステレオマー塩59.7gを、エタノール6
00ml中に60℃で完全に溶解させた後、この溶液を
30分かけて内温15℃まで徐々に冷却し、(−)−e
ndo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5
−エン−2−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジル
アミン塩0.1g(>99%e.e.)を添加して、同
温度で一晩静置した。析出した結晶を濾別し、この結晶
を5℃以下に冷却したエタノール50mlで洗浄後、減
圧下で乾燥することで、無色の結晶として、下記の物性
を有する(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−
α−メチルベンジルアミン塩33.0g(0.13mo
l)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−58.4°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:70.1%e.e.
e.のジアステレオマー塩59.7gを、エタノール6
00ml中に60℃で完全に溶解させた後、この溶液を
30分かけて内温15℃まで徐々に冷却し、(−)−e
ndo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5
−エン−2−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジル
アミン塩0.1g(>99%e.e.)を添加して、同
温度で一晩静置した。析出した結晶を濾別し、この結晶
を5℃以下に冷却したエタノール50mlで洗浄後、減
圧下で乾燥することで、無色の結晶として、下記の物性
を有する(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−
α−メチルベンジルアミン塩33.0g(0.13mo
l)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−58.4°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:70.1%e.e.
【0052】上記で得られた光学純度70.1%e.
e.のジアステレオマー塩32.6gを、エタノール4
00ml中に60℃で完全に溶解させた後、この溶液を
1時間かけて内温5℃まで徐々に冷却し、(−)−en
do−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−
エン−2−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジルア
ミン塩0.1g(>99%e.e.)を添加して、同温
度で一晩静置した。析出した結晶を濾別し、この結晶を
5℃以下に冷却したエタノール25mlで洗浄後、減圧
下で乾燥することで、無色の結晶として、下記の物性を
有する(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−
α−メチルベンジルアミン塩21.7g(0.083m
ol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−64.6°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:82.0%e.e.
e.のジアステレオマー塩32.6gを、エタノール4
00ml中に60℃で完全に溶解させた後、この溶液を
1時間かけて内温5℃まで徐々に冷却し、(−)−en
do−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−
エン−2−カルボン酸・(+)−α−メチルベンジルア
ミン塩0.1g(>99%e.e.)を添加して、同温
度で一晩静置した。析出した結晶を濾別し、この結晶を
5℃以下に冷却したエタノール25mlで洗浄後、減圧
下で乾燥することで、無色の結晶として、下記の物性を
有する(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−
α−メチルベンジルアミン塩21.7g(0.083m
ol)を得た。 比旋光度:[α]D 27=−64.6°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:82.0%e.e.
【0053】上記で得られた光学純度82.0%e.
e.のジアステレオマー塩21.4gを、エタノール1
50ml中に60℃で完全に溶解させた後、この溶液を
内温20℃まで徐々に冷却し、(−)−endo−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン塩0.
1g(>99%e.e.)を添加して、同温度で一晩静
置した。析出した結晶を濾別し、この結晶を5℃以下に
冷却したエタノール15mlで洗浄後、減圧下で乾燥す
ることで、無色の結晶として、下記の物性を有する
(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−α−メチ
ルベンジルアミン塩14.9g(0.057mol)を
得た。 比旋光度:[α]D 27=−68.1°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:92.0%e.e. 収率:20.0%((±)−endo−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
中に含まれる(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を基
準として算出)
e.のジアステレオマー塩21.4gを、エタノール1
50ml中に60℃で完全に溶解させた後、この溶液を
内温20℃まで徐々に冷却し、(−)−endo−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸・(+)−α−メチルベンジルアミン塩0.
1g(>99%e.e.)を添加して、同温度で一晩静
置した。析出した結晶を濾別し、この結晶を5℃以下に
冷却したエタノール15mlで洗浄後、減圧下で乾燥す
ることで、無色の結晶として、下記の物性を有する
(−)−endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸・(+)−α−メチ
ルベンジルアミン塩14.9g(0.057mol)を
得た。 比旋光度:[α]D 27=−68.1°(c1.0、メタ
ノール) 光学純度:92.0%e.e. 収率:20.0%((±)−endo−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸
中に含まれる(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を基
準として算出)
【0054】従来知られているendo−7−オキサビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン
酸の光学分割法、すなわち(±)−endo−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カル
ボン酸に光学活性α−メチルベンジルアミンを作用さ
せ、生成するジアステレオマー塩をエタノールを用いて
分別再結晶する方法[ケミストリー レターズ(Che
mistry Letters)、第3巻、355頁
(1984年);ジャーナル オブ ザ ケミカルソサ
イエティー パーキン トランスアクション 1(Jo
urnal ofThe Chemical Soci
ety Parkin Transaction
1)、第4巻、903頁(1985年)参照]では、4
回の再結晶を繰返した後に得られたジアステレオマー塩
の比旋光度は[α]D 27=−66.4°(c1.1、メ
タノール)であり、光学純度については何ら記載されて
いない。しかしながら、上記した比較例1の結果より、
かかる文献で得られているジアステレオマー塩の光学純
度は90%e.e.程度であると推定できる。すなわ
ち、光学的に純粋なジアステレオマー塩を得るためには
さらに再結晶操作が必要であり、操作が煩雑となること
がわかる。
シクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン
酸の光学分割法、すなわち(±)−endo−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カル
ボン酸に光学活性α−メチルベンジルアミンを作用さ
せ、生成するジアステレオマー塩をエタノールを用いて
分別再結晶する方法[ケミストリー レターズ(Che
mistry Letters)、第3巻、355頁
(1984年);ジャーナル オブ ザ ケミカルソサ
イエティー パーキン トランスアクション 1(Jo
urnal ofThe Chemical Soci
ety Parkin Transaction
1)、第4巻、903頁(1985年)参照]では、4
回の再結晶を繰返した後に得られたジアステレオマー塩
の比旋光度は[α]D 27=−66.4°(c1.1、メ
タノール)であり、光学純度については何ら記載されて
いない。しかしながら、上記した比較例1の結果より、
かかる文献で得られているジアステレオマー塩の光学純
度は90%e.e.程度であると推定できる。すなわ
ち、光学的に純粋なジアステレオマー塩を得るためには
さらに再結晶操作が必要であり、操作が煩雑となること
がわかる。
【0055】溶媒として水を用いて分別再結晶すること
により光学分割を行う本発明の方法によれば、エタノー
ルを使用する従来法に比べて、より少ない回数の再結晶
操作で、より光学純度の高い光学活性endo−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カ
ルボン酸を製造することができる。
により光学分割を行う本発明の方法によれば、エタノー
ルを使用する従来法に比べて、より少ない回数の再結晶
操作で、より光学純度の高い光学活性endo−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カ
ルボン酸を製造することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明の方法によれば、光学純度の高い
光学活性endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を、簡便な操作で、
かつ高収率で製造することができるので、工業的に有利
な製造方法である。
光学活性endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2−カルボン酸を、簡便な操作で、
かつ高収率で製造することができるので、工業的に有利
な製造方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇治田 克爾 岡山県倉敷市酒津2045番地の1 株式会社 クラレ内 (72)発明者 清水 和哉 岡山県倉敷市酒津2045番地の1 株式会社 クラレ内 (72)発明者 寺島 孜郎 東京都世田谷区経堂2−27−4 Fターム(参考) 4C071 AA03 BB01 CC11 EE05 FF15 HH28 KK16 LL07 4H006 AA02 AC83 BB60
Claims (2)
- 【請求項1】 下式(I) 【化1】 で示される(+)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸およ
び下式(II) 【化2】 で示される(−)−endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸の混
合物に、一般式(III) 【化3】 (式中、R1は水素原子、アルキル基またはアラルキル
基を表し、R2はアルキル基またはアラルキル基を表
し、R3は水素原子またはアルキル基を表し、nは0ま
たは1を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で示される
光学活性アミンを作用させて、一般式(IV) 【化4】 (式中、R1、R2、R3、nおよび*は前記定義のとお
りである。)および一般式(V) 【化5】 (式中、R1、R2、R3、nおよび*は前記定義のとお
りである。)で示される2種類のジアステレオマー塩の
混合物を形成させ、得られたジアステレオマー塩の混合
物を、水を溶媒として用いて分別再結晶することにより
光学分割して光学活性ジアステレオマー塩を得、得られ
た光学活性ジアステレオマー塩を酸で処理することを特
徴とする下式(I) 【化6】 または下式(II) 【化7】 で示される光学活性endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸の製
造方法。 - 【請求項2】 一般式(III)の光学活性アミンを作
用させる際に、一般式(III)の光学活性アミン以外
の塩基性化合物をさらに共存させることを特徴とする請
求項1に記載の光学活性endo−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Citations (1)
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| JPH06271521A (ja) * | 1993-03-15 | 1994-09-27 | Kuraray Co Ltd | ビシクロヘプタン誘導体及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-08-25 JP JP2000255403A patent/JP2002069074A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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