JP2002047234A - ジトリメチロールプロパンの回収方法 - Google Patents
ジトリメチロールプロパンの回収方法Info
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- JP2002047234A JP2002047234A JP2000235582A JP2000235582A JP2002047234A JP 2002047234 A JP2002047234 A JP 2002047234A JP 2000235582 A JP2000235582 A JP 2000235582A JP 2000235582 A JP2000235582 A JP 2000235582A JP 2002047234 A JP2002047234 A JP 2002047234A
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- ditrimethylolpropane
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Abstract
(57)【要約】
【課題】塩基性触媒下ノルマルブチルアルデヒドとホル
ムアルデヒドとの反応によるトリメチロールプロパンの
製造法において、該反応液からトリメチロールプロパン
を抽出および蒸留により回収した後の蒸留釜残から高純
度のジトリメチロールプロパンを高収率で回収する。 【解決手段】蒸留釜残に酸および分解生成物捕集剤を添
加してホルマール化合物を分解した後、ジトリメチロー
ルプロパンを回収する。
ムアルデヒドとの反応によるトリメチロールプロパンの
製造法において、該反応液からトリメチロールプロパン
を抽出および蒸留により回収した後の蒸留釜残から高純
度のジトリメチロールプロパンを高収率で回収する。 【解決手段】蒸留釜残に酸および分解生成物捕集剤を添
加してホルマール化合物を分解した後、ジトリメチロー
ルプロパンを回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリメチロールプ
ロパン(以下、TMPと称す)製造する際に副生するジ
トリメチロールプロパン(以下di−TMPと略す)を
回収する方法に関するものである。di−TMPはポリ
アクリレート、ポリエーテルポリオール、ポリウレタ
ン、アルキッド樹脂、合成潤滑油等の原料として有用で
ある。
ロパン(以下、TMPと称す)製造する際に副生するジ
トリメチロールプロパン(以下di−TMPと略す)を
回収する方法に関するものである。di−TMPはポリ
アクリレート、ポリエーテルポリオール、ポリウレタ
ン、アルキッド樹脂、合成潤滑油等の原料として有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】TMPは工業的に塩基性触媒下、ノルマ
ルブチルアルデヒド(以下、NBDと称す)とホルムア
ルデヒドとのアルドール縮合及び交叉カニッツアロ反応
によって製造される(米国特許第3,097,245号
等)。di−TMPはTMPを製造する際の副生物とし
て生成し、これを回収することにより得られている。す
なわち、NBDとホルムアルデヒドとの反応生成液を濃
縮後または濃縮せずに溶媒を用いて抽出することで実質
的に蟻酸ソーダを含まないTMP抽出液(粗TMP)が
得られる。これを高真空下の蒸留で精製すると、蒸留釜
残中にはTMPが1〜10%、di−TMPが20〜5
0%含まれている。特開昭47−30611号には、こ
の釜残から酢酸エチルを用いた晶析でdi−TMPを精
製する方法が記載されている。また特開昭49−133
311号には、ギ酸ソーダの存在下、水溶媒により晶析
する方法が記載されている。
ルブチルアルデヒド(以下、NBDと称す)とホルムア
ルデヒドとのアルドール縮合及び交叉カニッツアロ反応
によって製造される(米国特許第3,097,245号
等)。di−TMPはTMPを製造する際の副生物とし
て生成し、これを回収することにより得られている。す
なわち、NBDとホルムアルデヒドとの反応生成液を濃
縮後または濃縮せずに溶媒を用いて抽出することで実質
的に蟻酸ソーダを含まないTMP抽出液(粗TMP)が
得られる。これを高真空下の蒸留で精製すると、蒸留釜
残中にはTMPが1〜10%、di−TMPが20〜5
0%含まれている。特開昭47−30611号には、こ
の釜残から酢酸エチルを用いた晶析でdi−TMPを精
製する方法が記載されている。また特開昭49−133
311号には、ギ酸ソーダの存在下、水溶媒により晶析
する方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】粗TMPの蒸留釜残か
らの再結晶操作でdi−TMPを得る際に、特開昭47
−30611号のように、酢酸エチル等の有機溶媒を用
いると高純度のdi−TMPを得ることができない。ま
た、特開昭49−133311号のように、水を用いた
晶析方法では、蒸留釜残が着色している場合、着色成分
をほとんど取り除くことができない。本発明の目的は、
TMP製造における粗TMPの蒸留釜残よりdi−TM
Pを分離回収する際に、着色成分を除去し、高純度のd
i−TMPを得る方法を提供することである。
らの再結晶操作でdi−TMPを得る際に、特開昭47
−30611号のように、酢酸エチル等の有機溶媒を用
いると高純度のdi−TMPを得ることができない。ま
た、特開昭49−133311号のように、水を用いた
晶析方法では、蒸留釜残が着色している場合、着色成分
をほとんど取り除くことができない。本発明の目的は、
TMP製造における粗TMPの蒸留釜残よりdi−TM
Pを分離回収する際に、着色成分を除去し、高純度のd
i−TMPを得る方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、高純度のdi−T
MPが得られない原因は、粗TMPの蒸留釜残中に含ま
れているTMP2分子とホルムアルデヒドとの直鎖状ホ
ルマール(以下、bis−TMPと称す)が晶析により
分離されないためであり、蒸留釜残に酸および/又はヒ
ドロキシアミン塩を添加してbis−TMPを分解する
ことにより、高純度のdi−TMPが得られることを見
出し、本発明に到達した。
を解決するために鋭意検討した結果、高純度のdi−T
MPが得られない原因は、粗TMPの蒸留釜残中に含ま
れているTMP2分子とホルムアルデヒドとの直鎖状ホ
ルマール(以下、bis−TMPと称す)が晶析により
分離されないためであり、蒸留釜残に酸および/又はヒ
ドロキシアミン塩を添加してbis−TMPを分解する
ことにより、高純度のdi−TMPが得られることを見
出し、本発明に到達した。
【0005】即ち本発明は、塩基性触媒下ノルマルブチ
ルアルデヒドとホルムアルデヒドとの反応によるトリメ
チロールプロパンの製造法において、該反応液からトリ
メチロールプロパンを抽出し、留去した蒸留釜残からジ
トリメチロールプロパンを回収するに際し、蒸留釜残に
酸および/又はヒドロキシアミン塩を添加することを特
徴とするジトリメチロールプロパンの回収方法である。
ルアルデヒドとホルムアルデヒドとの反応によるトリメ
チロールプロパンの製造法において、該反応液からトリ
メチロールプロパンを抽出し、留去した蒸留釜残からジ
トリメチロールプロパンを回収するに際し、蒸留釜残に
酸および/又はヒドロキシアミン塩を添加することを特
徴とするジトリメチロールプロパンの回収方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の製品であるジトリメチロ
ールプロパン(di−TMP)は化1、ビストリメチロ
ールプロパン(bis−TMP)は化2で表される。
ールプロパン(di−TMP)は化1、ビストリメチロ
ールプロパン(bis−TMP)は化2で表される。
【化1】
【化2】
【0007】本発明でのNBDとホルムアルデヒドとの
反応液からのTMPの分離には、反応生成液を濃縮後ま
たは濃縮せずに、溶媒を用いて抽出することにより実質
的に蟻酸ソーダを含まないTMP抽出液(粗TMP)が
得られる。TMPを抽出する際の溶媒としては、酢酸ブ
チル、酢酸エチル等の脂肪族エステル、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、ジイソプロピルケトン
等の脂肪族ケトン、イソブタノール、アミルアルコー
ル、ヘキシルアルコールおよびシクロヘキサノール等の
アルコール類、イソブチルアルデヒド、ノルマルブチル
アルデヒド等のアルデヒド類などが挙げられ、これらの
混合溶媒を用いることもできる。NBDとホルムアルデ
ヒドとの反応液からTMPを抽出して得られた粗TMP
を高真空下の蒸留で精製することで、TMP製品と蒸留
釜残とに分離され、この蒸留釜残からdi−TMPを回
収する。
反応液からのTMPの分離には、反応生成液を濃縮後ま
たは濃縮せずに、溶媒を用いて抽出することにより実質
的に蟻酸ソーダを含まないTMP抽出液(粗TMP)が
得られる。TMPを抽出する際の溶媒としては、酢酸ブ
チル、酢酸エチル等の脂肪族エステル、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、ジイソプロピルケトン
等の脂肪族ケトン、イソブタノール、アミルアルコー
ル、ヘキシルアルコールおよびシクロヘキサノール等の
アルコール類、イソブチルアルデヒド、ノルマルブチル
アルデヒド等のアルデヒド類などが挙げられ、これらの
混合溶媒を用いることもできる。NBDとホルムアルデ
ヒドとの反応液からTMPを抽出して得られた粗TMP
を高真空下の蒸留で精製することで、TMP製品と蒸留
釜残とに分離され、この蒸留釜残からdi−TMPを回
収する。
【0008】本発明では該蒸留釜残に酸および/又はヒ
ドロキシアミン塩を添加してbis−TMPの分解(以
下、酸分解反応と称す)を行なう。酸分解反応には塩
酸、硫酸のような酸を使用できる。はじめに釜残中に含
まれる塩を除去した場合であれば、リン酸、パラトルエ
ンスルホン酸のようなやや弱い酸を用いることができ
る。また、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシル
アミンのようなヒドロキシルアミン塩を使用することも
できる。
ドロキシアミン塩を添加してbis−TMPの分解(以
下、酸分解反応と称す)を行なう。酸分解反応には塩
酸、硫酸のような酸を使用できる。はじめに釜残中に含
まれる塩を除去した場合であれば、リン酸、パラトルエ
ンスルホン酸のようなやや弱い酸を用いることができ
る。また、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシル
アミンのようなヒドロキシルアミン塩を使用することも
できる。
【0009】このように蒸留釜残を硫酸のような酸と反
応させるとbis−TMPを分解することができるが、
副生成物としてTMP1分子とホルムアルデヒド1分子
とが反応したTMP環状ホルマール(CMF)とdi−
TMP1分子とホルムアルデヒド1分子とが反応したd
i−TMP環状ホルマール(CDFと称す)が新たに生
成する。このTMP環状ホルマール(CMF)は化3、
またdi−TMP環状ホルマール(CDF)は化4で表
される。
応させるとbis−TMPを分解することができるが、
副生成物としてTMP1分子とホルムアルデヒド1分子
とが反応したTMP環状ホルマール(CMF)とdi−
TMP1分子とホルムアルデヒド1分子とが反応したd
i−TMP環状ホルマール(CDFと称す)が新たに生
成する。このTMP環状ホルマール(CMF)は化3、
またdi−TMP環状ホルマール(CDF)は化4で表
される。
【化3】
【化4】
【0010】このCDFはbis−TMPと同様、晶析
によるdi−TMPとの分離が困難である。しかしCD
Fはbis−TMPと異なり蒸留によりdi−TMPと
容易に分離ができるが、CDF生成の際にdi−TMP
が消費されるので、CDFの生成自体がdi−TMPの
回収率の低下につながる。このため酸を添加する場合に
は、ホルムアルデヒド及びその誘導体を除去する試薬
(分解生成物捕集剤)を添加してCDFの生成を抑制す
ることが好ましく、ホルムアルデヒド及びその誘導体を
除去する試薬としては、アルコール類、多価アルコール
類およびヒドロキシルアミン塩が挙げられる。
によるdi−TMPとの分離が困難である。しかしCD
Fはbis−TMPと異なり蒸留によりdi−TMPと
容易に分離ができるが、CDF生成の際にdi−TMP
が消費されるので、CDFの生成自体がdi−TMPの
回収率の低下につながる。このため酸を添加する場合に
は、ホルムアルデヒド及びその誘導体を除去する試薬
(分解生成物捕集剤)を添加してCDFの生成を抑制す
ることが好ましく、ホルムアルデヒド及びその誘導体を
除去する試薬としては、アルコール類、多価アルコール
類およびヒドロキシルアミン塩が挙げられる。
【0011】即ち本発明では酸分解反応時に分解生成物
捕集剤として、酸と共にアルコール類、多価アルコール
類およびヒドロキシルアミンからなる群より選ばれた少
なくとも一種の化合物を添加することが好ましい。この
分解生成物捕集剤には、例えば、アルコール類としては
メチルアルコール、エチルアルコール、多価アルコール
類としてはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリメチロールプロパン、ヒドロキシルアミン塩と
しては硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミ
ンが挙げられる。これらは一般的な工業製品のまま使用
でき、更に精製する必要はない。
捕集剤として、酸と共にアルコール類、多価アルコール
類およびヒドロキシルアミンからなる群より選ばれた少
なくとも一種の化合物を添加することが好ましい。この
分解生成物捕集剤には、例えば、アルコール類としては
メチルアルコール、エチルアルコール、多価アルコール
類としてはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリメチロールプロパン、ヒドロキシルアミン塩と
しては硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミ
ンが挙げられる。これらは一般的な工業製品のまま使用
でき、更に精製する必要はない。
【0012】酸分解反応における酸および/又はヒドロ
キシアミン塩の使用量は、釜残に対し、0.2〜10重
量%、好ましくは0.3〜1.0重量%である。分解生
成物捕集剤は、釜残中に含まれるbis−TMPの1〜
30モル倍を用いる。酸分解反応は、20〜180℃、
好ましくは70〜110℃で、1〜20時間、好ましく
は3〜6時間、撹拌しながら行う。なお、本発明におい
て分解生成物捕集剤を用いる場合には、ホルムアルデヒ
ド及びその誘導体がジメトキシメタン等となる。この生
成物をより速やかに系外に抜き出すことが好ましい。こ
のため酸分解反応を行いながら蒸留を行う方法が行われ
る。
キシアミン塩の使用量は、釜残に対し、0.2〜10重
量%、好ましくは0.3〜1.0重量%である。分解生
成物捕集剤は、釜残中に含まれるbis−TMPの1〜
30モル倍を用いる。酸分解反応は、20〜180℃、
好ましくは70〜110℃で、1〜20時間、好ましく
は3〜6時間、撹拌しながら行う。なお、本発明におい
て分解生成物捕集剤を用いる場合には、ホルムアルデヒ
ド及びその誘導体がジメトキシメタン等となる。この生
成物をより速やかに系外に抜き出すことが好ましい。こ
のため酸分解反応を行いながら蒸留を行う方法が行われ
る。
【0013】酸分解反応終了後、中和、低沸成分の除去
と、塩及びdi−TMPよりも高沸成分の除去をするこ
とによって高純度のdi−TMPを得ることができる。
中和剤には、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水
酸化ナトリウム等の無機塩基をそのまま水溶液にして用
いる。また中和操作は、中和剤を少量ずつ酸分解反応後
の化合物に添加し、pH7になるまで行う。
と、塩及びdi−TMPよりも高沸成分の除去をするこ
とによって高純度のdi−TMPを得ることができる。
中和剤には、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水
酸化ナトリウム等の無機塩基をそのまま水溶液にして用
いる。また中和操作は、中和剤を少量ずつ酸分解反応後
の化合物に添加し、pH7になるまで行う。
【0014】低沸成分の除去は蒸留により行われる。低
沸成分とはdi−TMPよりも沸点の低い成分で、主に
CMFとTMPである。これらはdi−TMPよりもず
っと沸点が低いので容易に留去できる。留去時の温度は
140〜200℃、好ましくは150〜180℃であ
る。また圧力は670Pa以下、好ましくは130Pa
以下である。
沸成分とはdi−TMPよりも沸点の低い成分で、主に
CMFとTMPである。これらはdi−TMPよりもず
っと沸点が低いので容易に留去できる。留去時の温度は
140〜200℃、好ましくは150〜180℃であ
る。また圧力は670Pa以下、好ましくは130Pa
以下である。
【0015】塩及びdi−TMPよりも高沸成分の除去
の方法としては、薄膜蒸留によりdi−TMPを留出さ
せることが効率的である。薄膜蒸留をする時の温度は1
30〜280℃、好ましくは160〜250℃である。
また、圧力は130Pa以下である。
の方法としては、薄膜蒸留によりdi−TMPを留出さ
せることが効率的である。薄膜蒸留をする時の温度は1
30〜280℃、好ましくは160〜250℃である。
また、圧力は130Pa以下である。
【0016】本発明では該酸分解反応混合物に溶媒を加
えて晶析することにより、精製di−TMPを得ること
もできる。di−TMPを晶析する際の溶媒としては、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等の脂肪族エーテル、
酢酸エチル、酢酸ブチル等の脂肪族エステル、アセト
ン、メチルイソブチルケトン等の脂肪族ケトン、ヘキシ
ルアルコール、ヘプチルアルコール等の脂肪族アルコー
ルなどの有機溶媒が挙げられ、これらを単一、又は混合
して使用する。溶媒の使用量は、TMP回収後の釜残の
0.5〜10重量倍、好ましくは1〜4重量倍である。
溶媒の使用量がこの範囲よりも少ない時は、結晶品質が
悪化するか、又は結晶が得られない。この範囲よりも多
い時は溶媒回収負荷が大きくなることから工業的に不利
となる。
えて晶析することにより、精製di−TMPを得ること
もできる。di−TMPを晶析する際の溶媒としては、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等の脂肪族エーテル、
酢酸エチル、酢酸ブチル等の脂肪族エステル、アセト
ン、メチルイソブチルケトン等の脂肪族ケトン、ヘキシ
ルアルコール、ヘプチルアルコール等の脂肪族アルコー
ルなどの有機溶媒が挙げられ、これらを単一、又は混合
して使用する。溶媒の使用量は、TMP回収後の釜残の
0.5〜10重量倍、好ましくは1〜4重量倍である。
溶媒の使用量がこの範囲よりも少ない時は、結晶品質が
悪化するか、又は結晶が得られない。この範囲よりも多
い時は溶媒回収負荷が大きくなることから工業的に不利
となる。
【0017】di−TMPの晶析操作は、先ず酸反応混
合物と溶媒を透明な溶液が得られるまで加熱混合し、そ
の後撹拌しながらゆっくりと冷却する。通常、60〜8
0℃に加温し、その後室温程度まで冷却する。より高収
率で結晶を得るためには室温よりも低い温度、好ましく
は0〜1℃まで冷却する。得られた結晶を洗浄し、濾
過、遠心分離等によって分離し、乾燥することで、高純
度のdi−TMPが得られる。なお、di−TMPの晶
析時に発生する結晶洗浄液および乾燥時に回収される溶
媒は晶析用の溶媒として使用できる。
合物と溶媒を透明な溶液が得られるまで加熱混合し、そ
の後撹拌しながらゆっくりと冷却する。通常、60〜8
0℃に加温し、その後室温程度まで冷却する。より高収
率で結晶を得るためには室温よりも低い温度、好ましく
は0〜1℃まで冷却する。得られた結晶を洗浄し、濾
過、遠心分離等によって分離し、乾燥することで、高純
度のdi−TMPが得られる。なお、di−TMPの晶
析時に発生する結晶洗浄液および乾燥時に回収される溶
媒は晶析用の溶媒として使用できる。
【0018】本発明ではTMPを留去した蒸留釜残に酸
および/又はヒドロキシアミン塩を添加することにより
bis−TMPが選択的に分解されるので、高純度のd
i−TMPを容易に得ることができる。また本発明では
酸分解反応に分解生成物捕集剤を併用することによって
CDFの生成を避けることができるため、di−TMP
を高収率で得ることができる。従って本発明にではTM
Pを留去した蒸留釜残に相当量のbis−TMPが含ま
れる場合にも高品質のdi−TMPを高収率で得ること
ができる。
および/又はヒドロキシアミン塩を添加することにより
bis−TMPが選択的に分解されるので、高純度のd
i−TMPを容易に得ることができる。また本発明では
酸分解反応に分解生成物捕集剤を併用することによって
CDFの生成を避けることができるため、di−TMP
を高収率で得ることができる。従って本発明にではTM
Pを留去した蒸留釜残に相当量のbis−TMPが含ま
れる場合にも高品質のdi−TMPを高収率で得ること
ができる。
【0019】
【実施例】次に実施例により、本発明をさらに具体的に
説明する。但し本発明は、以下の実施例により何ら制限
されるものではない。なお、以下の実施例および比較例
における着色度はハーゼン色数(JIS K−0071
−1)及びガードナー色数(JIS K−0071−
2)により測定した。%およびppmは重量基準の数値
である。
説明する。但し本発明は、以下の実施例により何ら制限
されるものではない。なお、以下の実施例および比較例
における着色度はハーゼン色数(JIS K−0071
−1)及びガードナー色数(JIS K−0071−
2)により測定した。%およびppmは重量基準の数値
である。
【0020】製造例 特開平11−49708号に記載された方法により、ノ
ルマルブチルアルデヒドとホルムアルデヒドよりTMP
を合成した。反応終了後、低沸点である原料や副生物を
回収、除去した後、粗TMPをフイルムエバポレーター
で蒸留した。得られた釜残の組成は以下の通りであっ
た。 TMP 7.7% di−TMP 44.8% bis−TMP 27.5% その他の有機副産物 20.0% 塩 3000ppm 色(ガードナー色数) 10
ルマルブチルアルデヒドとホルムアルデヒドよりTMP
を合成した。反応終了後、低沸点である原料や副生物を
回収、除去した後、粗TMPをフイルムエバポレーター
で蒸留した。得られた釜残の組成は以下の通りであっ
た。 TMP 7.7% di−TMP 44.8% bis−TMP 27.5% その他の有機副産物 20.0% 塩 3000ppm 色(ガードナー色数) 10
【0021】実施例1 50mlエルレンマイヤーフラスコに製造例の釜残1
0.0gと硫酸ヒドロキシルアミン3.0g、および水
17.0gを入れ、90℃で3時間加熱撹拌し、酸分解
反応を行った。反応終了後ガスクロマトグラフィー(以
下GCと称す)で成分を調べた結果、di−TMPは全
く分解されておらず、bis−TMP及びその他のdi
−TMPに近い成分はすべて分解し、TMPなどの低沸
成分へと変化していた。また、CDFは全く生成してい
なかった。これを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和
した後、低沸および高沸成分を除去したところ、純度9
8%のdi−TMPを回収率80%で得た。
0.0gと硫酸ヒドロキシルアミン3.0g、および水
17.0gを入れ、90℃で3時間加熱撹拌し、酸分解
反応を行った。反応終了後ガスクロマトグラフィー(以
下GCと称す)で成分を調べた結果、di−TMPは全
く分解されておらず、bis−TMP及びその他のdi
−TMPに近い成分はすべて分解し、TMPなどの低沸
成分へと変化していた。また、CDFは全く生成してい
なかった。これを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和
した後、低沸および高沸成分を除去したところ、純度9
8%のdi−TMPを回収率80%で得た。
【0022】実施例2 還流冷却器、磁気撹拌機を備えた1000mlの3つ口
フラスコに製造例で得られた釜残201.3g、メタノ
ール404.9g、および硫酸4.0gを入れ、メタノ
ールが還流する程度で加熱撹拌しながら2時間酸分解反
応を行った。このとき生成してくるジメトキシメタンを
連続的に系外に除去した。反応終了後ガスクロマトグラ
フ(GC)で成分を調べた結果、bis−TMP及びそ
の他のdi−TMPに近い成分は完全に分解していた。
また、di−TMPとCDFの比は4.3対1であっ
た。これを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した
後、低沸および高沸成分を除去したところ、純度98%
のdi−TMPを回収率60%で得た。
フラスコに製造例で得られた釜残201.3g、メタノ
ール404.9g、および硫酸4.0gを入れ、メタノ
ールが還流する程度で加熱撹拌しながら2時間酸分解反
応を行った。このとき生成してくるジメトキシメタンを
連続的に系外に除去した。反応終了後ガスクロマトグラ
フ(GC)で成分を調べた結果、bis−TMP及びそ
の他のdi−TMPに近い成分は完全に分解していた。
また、di−TMPとCDFの比は4.3対1であっ
た。これを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した
後、低沸および高沸成分を除去したところ、純度98%
のdi−TMPを回収率60%で得た。
【0023】比較例1 機械撹拌装置を備えた500mlのビーカーに製造例で
得られた釜残150gとメチルイソブチルケトン(MI
BK)150gを加え、溶液が透明になるまで加熱撹拌
した。これを撹拌しながら20℃まで約3時間ゆっくり
と冷却した。得られた結晶をMIBK75gで洗浄した
後、減圧乾燥した。これにより釜残中のdi−TMPと
bis−TMPの約90%を回収した。得られた結晶6
6gを水132gに50℃で溶解し、撹拌しながら20
℃までゆっくりと冷却した。得られた結晶を水66gで
洗浄し、乾燥した。得られた結晶は30.9g、GC純
度98%以上で、di−TMP回収率45%であった。
得られた釜残150gとメチルイソブチルケトン(MI
BK)150gを加え、溶液が透明になるまで加熱撹拌
した。これを撹拌しながら20℃まで約3時間ゆっくり
と冷却した。得られた結晶をMIBK75gで洗浄した
後、減圧乾燥した。これにより釜残中のdi−TMPと
bis−TMPの約90%を回収した。得られた結晶6
6gを水132gに50℃で溶解し、撹拌しながら20
℃までゆっくりと冷却した。得られた結晶を水66gで
洗浄し、乾燥した。得られた結晶は30.9g、GC純
度98%以上で、di−TMP回収率45%であった。
【0024】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明によりTMPを精製する際に生じる蒸留釜残に分解
生成物捕集剤を添加しながら酸分解することにより、不
純物を効果的に除去でき、高純度のdi−TMPが高収
率で得られる。本発明により着色成分を含まない高純度
のdi−TMPを高収率で得ることができ、ポリアクリ
レート、ポリエーテルポリオール、ポリウレタン、アル
キッド樹脂、合成潤滑油等の原料として有効に用いられ
ることから、本発明の工業的意義は大きい。
発明によりTMPを精製する際に生じる蒸留釜残に分解
生成物捕集剤を添加しながら酸分解することにより、不
純物を効果的に除去でき、高純度のdi−TMPが高収
率で得られる。本発明により着色成分を含まない高純度
のdi−TMPを高収率で得ることができ、ポリアクリ
レート、ポリエーテルポリオール、ポリウレタン、アル
キッド樹脂、合成潤滑油等の原料として有効に用いられ
ることから、本発明の工業的意義は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮下 副武 岡山県倉敷市水島海岸通り3丁目10番地 三菱瓦斯化学株式会社水島工場内 (72)発明者 渡辺 将史 岡山県倉敷市水島海岸通り3丁目10番地 三菱瓦斯化学株式会社水島工場内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC21 AC25 AC41 AC43 AD11 AD30 BA69 BB14 BE01 BE03 BE04 BE90 GN05 GP01 GP10 4H039 CA11 CA60 CA61 CD10 CD30 CF30
Claims (2)
- 【請求項1】塩基性触媒下、ノルマルブチルアルデヒド
とホルムアルデヒドとの反応によるトリメチロールプロ
パンの製造法において、該反応液からトリメチロールプ
ロパンを蒸留により回収した後の蒸留釜残からジトリメ
チロールプロパンを回収するに際し、該蒸留釜残に酸お
よび/又はヒドロキシアミン塩を添加することを特徴と
するジトリメチロールプロパンの回収方法。 - 【請求項2】酸と共にアルコール類、多価アルコール類
およびヒドロキシルアミン塩からなる群より選ばれた少
なくとも一種の化合物を添加する請求項1に記載のジト
リメチロールプロパンの回収方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000235582A JP2002047234A (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | ジトリメチロールプロパンの回収方法 |
| EP01118203A EP1178030A3 (en) | 2000-08-03 | 2001-07-28 | Process for recovering ditrimethylolpropane |
| US09/918,648 US20020033325A1 (en) | 2000-08-03 | 2001-08-01 | Process for recovering ditrimethylolpropane |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000235582A JP2002047234A (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | ジトリメチロールプロパンの回収方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002047234A true JP2002047234A (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=18727770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000235582A Pending JP2002047234A (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | ジトリメチロールプロパンの回収方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002047234A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010168348A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-08-05 | Sanyo Chem Ind Ltd | 脂肪族アミンアルキレンオキサイド付加物の製造方法 |
| JP2013536184A (ja) * | 2010-08-11 | 2013-09-19 | オクセア・ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング | トリメチロールプロパン製造の副流からジトリメチロールプロパンとトリメチロールプロパンが富化された生成物流とを製造するための方法 |
| CN102143931B (zh) * | 2008-08-16 | 2014-06-18 | 朗盛德国有限责任公司 | 用于分离二-三羟甲基丙烷的方法 |
-
2000
- 2000-08-03 JP JP2000235582A patent/JP2002047234A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102143931B (zh) * | 2008-08-16 | 2014-06-18 | 朗盛德国有限责任公司 | 用于分离二-三羟甲基丙烷的方法 |
| JP2010168348A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-08-05 | Sanyo Chem Ind Ltd | 脂肪族アミンアルキレンオキサイド付加物の製造方法 |
| JP2013536184A (ja) * | 2010-08-11 | 2013-09-19 | オクセア・ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング | トリメチロールプロパン製造の副流からジトリメチロールプロパンとトリメチロールプロパンが富化された生成物流とを製造するための方法 |
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