JP2002047174A - 無糖コーティング製剤及びその製造方法 - Google Patents
無糖コーティング製剤及びその製造方法Info
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Abstract
コーティング材、芯剤などがコーティングパンへ必要以
上に付着せず、平滑な表面が得られやすくコーティング
操作が容易に実施可能になる。従って、コーティング層
形成溶液を無駄にすることもなく、コーティング操作の
際にコーティング層の形成速度が遅くならないので工程
の管理も容易で、設備の自動化も可能になる手段を提供
する。 【解決手段】 固形物当り90重量%以上のマルチトー
ルを含有し且つマルトトリイトールおよびマルトテトラ
イトールの含有量の和が固形物当り3重量%以下である
マルチトール組成物1重量部に対して、懸濁基剤を1重
量部含有した、コーティング層形成溶液を用い、芯剤を
コーティング層で被覆する。
Description
造方法に関するものである。
を含有する芯剤の表面に皮膜を形成させることで、芯剤
の吸湿や酸化、光分解などの品質低下を軽減し、芯剤の
苦味、臭い、刺激などを緩和する役割を果たすもので、
代表的なものとして糖質の皮膜を形成させるコーティン
グ技術が良く知られている。
特開昭49−108225号公報などに紹介されている
ように、砂糖を用いることが主流であった。
限されている場合や虫歯予防の観点から砂糖以外の糖質
を用いたコーティング方法が望まれ、糖アルコールを用
いたコーティングが提案されたが、それらの中でもマル
チトールを用いたものは優れた性質を有するとして特公
平7−55898号公報、特許公報第2793283号
などに紹介されている。
いる方法は、砂糖を用いた従来技術の有するう蝕性を解
決するため、砂糖に代わってマルチトールを採用したう
え、破損、ひび割れを軽減するためにプルランやガム類
などの補強剤を併用するものである。
されている方法は、前記特公平7−55898号の方法
にはマルチトールや補強剤の粘着性に起因する芯剤の相
互付着やコーティングパンへの付着があるために作業性
に問題があり、且つ、変形が生じやすいこと、更にコー
ティング層の崩壊速度が遅いという難点もあるとし、そ
のような問題点の解決法として提案されたものである。
対して懸濁基剤を1.5〜3.0重量部使用し、更にコ
ーティング層の崩壊を促すために崩壊剤として二酸化ケ
イ素を使用するというものであった。
点があった。例えば、特公平7−55898号公報で提
案された範囲でコーティングを実施した時は、芯剤に塗
布されるべきコーティング材料の多くが芯剤に付着せ
ず、コーティングパンと接触してしまい、コーティング
パン内部に大量のコーティング材が付着しそのまま固化
するため、コーティング材のロスが多く、コーティング
作業後のコーティングパンの手入れも大変であること、
互いの芯剤が付着しやすく製剤の形が変形してしまうこ
と、得られたコーティング製剤が硬すぎること、コーテ
ィング層の崩壊速度が遅すぎることなどの問題点が残さ
れていた。
されている方法では、コーティング層の厚さをかなり厚
くしないかぎり芯剤が吸湿してしまうこと、コーティン
グ層が脆く割れやすいため得られたコーティング製剤の
ヒビ割れが生じ易く、さらに、服用時に口中に強い違和
感や異物感、粉っぽさがあるといった、味に難点がある
ことなどの問題があり、実用的なコーティング製剤が得
られないなどの問題点があった。
ングの際にマルチトールの結晶生成速度に大きなばらつ
きが生じ、工程管理が極めて困難であり、そのためコー
ティング設備の自動化ができないという問題点もあっ
て、従来の方法は実用に際して満足できるものではなか
ったのである。
する懸濁基剤の使用割合は、特公平7−55898号公
報に紹介されているように、マルチトールの使用量を1
重量部としたときの懸濁基剤の量が0.38〜0.48
重量部程度またはこれらよりも少ない範囲で用いられて
おり、特許公報第2793283号で提案されたもので
は、懸濁基剤の量が1.5〜3.0重量部の範囲でコー
ティングを実施したものもある。
非う蝕性の無糖コーティング製剤に関し、コーティング
部分は適度な硬さを持つため噛んだ時にパリパリとした
軽快な歯応えを有し、適度な崩壊速度並びに芯剤の保護
効果を確保すると同時に、ひび割れなどの不良品の生成
率を減少させ、口中での違和感を解消し、コーティング
層の白色度が高いなどの効果を有するだけでなく、コー
ティング層被覆率が低い状態でも芯剤に対して高い保護
効果を有した無糖コーティング製剤とその製造方法を提
供することにある。
解決するため鋭意検討した結果、コーティング層の主剤
として、マルチトール組成物と、特定量の懸濁基剤を用
いることにより、実用に供しうる無糖コーティング製剤
を製造することに成功し、更に、マルチトール組成物の
糖組成を限定することにより、結晶生成速度のばらつき
を解消することに成功して本発明を完成した。
の通りである。
量部に対して懸濁基剤を0.60〜1.40重量部含有
してなるコーティング層によって被覆された無糖コーテ
ィング製剤である。第二に、マルチトール組成物が、固
形物当り90重量%以上のマルチトールを含有し、且つ
マルトトリイトールおよびマルトテトライトールの含有
量の和が固形物当り3重量%以下である、第一に記載の
無糖コーティング製剤である。第三に、懸濁基剤がタル
ク、カオリン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、二酸
化チタンまたは澱粉の1種又は2種以上の混合物である
第一または第二に記載の無糖コーティング製剤である。
第四に、芯剤に対するコーティング層被覆率が70%以
上である、第一から第三のいずれか一つに記載の無糖コ
ーティング製剤。第五に、芯剤に対するコーティング層
被覆率が50%以上70%未満である、第一から第三の
いずれか一つに記載の無糖コーティング製剤。第六に、
芯剤に対するコーティング層被覆率が30%以上50%
未満である、第一から第三のいずれか一つに記載の無糖
コーティング製剤である。第七に、コーティング層形成
溶液を用い、芯剤をコーティング層で被覆することで無
糖コーティング製剤を製造するに際し、コーティング層
形成溶液として、マルチトール組成物1重量部に対して
懸濁基剤を0.60〜1.40重量部含有する懸濁液を
用いることを特徴とする、無糖コーティング製剤の製造
方法。第八に、マルチトール組成物が、固形物当り90
重量%以上のマルチトールを含有し、且つマルトトリイ
トールおよびマルトテトライトールの含有量の和が固形
物当り3重量%以下である第七に記載の無糖コーティン
グ製剤の製造方法である。第九に、懸濁基剤がタルク、
カオリン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、二酸化チ
タンまたは澱粉の1種又は2種以上の混合物である第七
または第八に記載された無糖コーティング製剤の製造方
法である。
率とは、次の式で表されたもののことを示している。 コーティング層被覆率(%)=(芯剤を被覆したコーテ
ィング層の重量/被覆された芯剤重量)×100
は、食品用又は医薬品用として市販されているものであ
って、結晶品、結晶含有粉末、液状品の何れの形態でも
使用可能であるが、各種市販品の中でも、マルチトール
組成物中のマルチトール含有量が固形物当り90重量%
以上、好ましくは95重量%以上、更に好ましくは97
重量%以上のものが有利に使用可能である。
組成物の中でも、得られたコーティング層が有する保存
性や強度などに大きく影響し、コーティング層の形成工
程を管理する上で重要なのは、マルチトール組成物中に
含まれるマルトトリイトールおよびマルトテトライトー
ルの含有量の和であり、その和が固形物当り3重量%以
下であれば、更に有利に使用することができる。
割合は、本発明の効果を得るために、懸濁基剤1重量部
に対して、マルチトール組成物を0.71〜1.67重
量部、即ちマルチトール組成物の量を1重量部とした場
合に懸濁基剤の割合が0.60〜1.40重量部の範囲
に入るように調節することが要求されるが、更に好まし
い範囲はマルチトール組成物1重量部に対して懸濁基剤
の割合が1.00〜1.35重量部である。
ては、食品分野または医薬品分野で使用可能な品質が要
求され、例えば、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、
硫酸カルシウム、二酸化チタン、澱粉など、が有利に使
用出来るが、卵殻カルシウムや貝殻カルシウムなど天然
物由来の炭酸カルシウムを主成分とするものも使用可能
であり、更に、これらの懸濁基剤はダスティング剤ある
いは散布剤としても用いることができる。
溶液は、本発明者の経験から水1重量部に対してマルチ
トール組成物1.0〜1.5重量部とすることが、コー
ティングパンの壁面に付着するコーティング層形成溶液
由来のコーティング材の量が少ない、平滑なコーティン
グ面が得られるのでコーティング操作が非常に容易であ
る、操作中の不都合がない、などの理由から特に好まし
いが、この範囲を外れた水1重量部に対してマルチトー
ル組成物0.8〜1.8重量部の割合でも操作が容易で
ある。
ティング層を補強するための材料は要求されないが、前
記マルチトール組成物および懸濁基剤の他に、必要に応
じて甘味料、香料、着色料、呈味剤、崩壊剤、皮膜剤、
艶出し剤、補強剤、他の糖アルコール成分、例えば、エ
リスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニト
ールなどの単糖類糖アルコール、ラクチトール、還元パ
ラチノース、などの二糖類糖アルコール、還元澱粉糖化
物、還元デキストリンなどが、コーティング層形成速度
に大きく影響しない範囲で用いることができる。
形成溶液を被覆または噴霧するが、その際の温度は芯剤
の成分に分解や変質などの悪影響を及ぼさないかぎり高
い温度が好ましく、室温〜80℃程度が通常採用しやす
い温度である。
被覆または噴霧したものをそのまま、又は必要に応じて
マルチトールなどの糖アルコール粉末を粉掛けしてか
ら、乾燥することによりコーティング材の固化を促して
コーティング層を形成させるが、このコーティング層形
成溶液の液掛けと乾燥を必要に応じて数回から数百回繰
り返して所望の厚さのコーティング層を有する無糖コー
ティング製剤を得ることができる。
は、必要に応じて仕上掛けや艶出しのためのコーティン
グ層形成操作を加えることにより、本発明の効果を一層
高めることが可能である。
グ層形成操作の際にコーティング層形成溶液やコーティ
ング材、芯剤などがコーティングパンへ必要以上に付着
せず、平滑な表面が得られやすくコーティング操作が容
易に実施可能になる。従って、コーティング層形成溶液
を無駄にすることもなく経済的にも優れたコーティング
方法である。
ティング層の形成速度が極端に遅くならないので工程の
管理も容易であり、設備の自動化も可能になるという優
れた効果を得ることができる。
剤は、表面が平滑で美しい白色を呈し、硬すぎず、且
つ、コーティング層の強度を確保することが可能であ
る。また、崩壊速度も速く、芯剤の保護効果も高く、且
つ、口に入れた際の違和感も無く良好な味であるという
優れた効果も実現できる。
剤は、コーティング層被覆率が高くなくても、一定の保
護効果を得ることが可能である。コーティング層の保護
効果を示す指標としては、高さ70cmの地点からガラ
ス板上に製剤を落下させて、製剤が割れるまで同様の操
作を繰り返し行い、その回数を衝撃耐久度として評価す
る測定法があるが、本発明実施品の衝撃耐久度の測定結
果は満足のできるものであった。
%以上の無糖コーティング製剤の場合、無糖コーティン
グ製剤の衝撃耐久度を9以上とすることができる。本発
明に係るコーティング層被覆率が50%以上70%未満
の無糖コーティング製剤の場合、無糖コーティング製剤
の衝撃耐久度を7以上にすることができるが、好ましく
は9以上にすることもできる。本発明に係るコーティン
グ層被覆率が30%以上50%未満の無糖コーティング
製剤の場合、無糖コーティング製剤の衝撃耐久度を5以
上にすることができるが、好ましくは7以上、更に好ま
しくは9以上にすることもできる。
に具体的に説明するが、本発明の技術的範囲は以下の例
に制限されるものではない。
柱形素錠約2,000錠を芯剤として用い、直径30c
mのコーティングパンに入れて、コーティング層形成溶
液として表1のa1液[マルチトール組成物としては東
和化成工業株式会社製のレシス(登録商標、固形物中の
マルチトール含有量=99.4重量%、マルトトリイト
ールとマルトテトライトールの含有量の和=0.2重量
%、残余がソルビトールからなる)]を用いて液掛けと
乾燥を繰り返す常法によりコーティング操作を行い、平
均重量270mgの無糖コーティング製剤A1−80を
得た。この製剤のコーティング層の平均重量は120m
g、コーティング層被覆率80%である。
液(マルチトール組成物としては実施例1と同じ東和化
成工業株式会社製のレシスを用いた)を用いた以外は、
実施例1と同様の操作を行い、平均重量270mgの無
糖コーティング製剤A2−80を得た。この製剤のコー
ティング層の平均重量は120mg、コーティング層被
覆率80%である。
液(マルチトール組成物としては実施例1と同じ東和化
成工業株式会社製のレシスを用いた)を用いた以外は、
実施例1と同様の操作を行い、平均重量270mgの無
糖コーティング製剤A3−80を得た。この製剤のコー
ティング層の平均重量は120mg、コーティング層被
覆率80%である。
液[マルチトール組成物として東和化成工業株式会社製
のアマルティ(登録商標、固形物中のマルチトール含有
量=92.0重量%、マルトトリイトールとマルトテト
ライトールの含有量の和=2.5重量%、残余がソルビ
トール及び重合度5以上の糖アルコールから成る)]を
用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、平均重量2
70mgの無糖コーティング製剤A4−80を得た。こ
の製剤のコーティング層の平均重量は120mg、コー
ティング層被覆率80%である。
液(マルチトール組成物としては実施例4と同じ東和化
成工業株式会社製のアマルティを用いた)を用いた以外
は実施例1と同様の操作を行い、平均重量270mgの
無糖コーティング製剤A5−80を得た。この製剤のコ
ーティング層の平均重量は120mg、コーティング層
被覆率80%である。
液(マルチトール組成物としては実施例1と同じ東和化
成工業株式会社製のレシスを用いた)を用いた以外は実
施例1と同様の操作を行い、平均重量240mgの無糖
コーティング製剤A3−60を得た。この製剤のコーテ
ィング層の平均重量は90mg、コーティング層被覆率
60%である。
液(マルチトール組成物としては実施例1と同じ東和化
成工業株式会社製のレシスを用いた)を用いた以外は実
施例1と同様の操作を行い、平均重量210mgの無糖
コーティング製剤A3−40を得た。この製剤のコーテ
ィング層の平均重量は60mg、コーティング層被覆率
40%である。
液(マルチトール組成物としては実施例1と同じ東和化
成工業株式会社製のレシスを用いた)を用い、懸濁基剤
の配合量を変更した以外は、実施例1と同様の操作を行
い、平均重量270mgのコーティング製剤B1−80
を得た。この製剤のコーティング層の平均重量は120
mg、コーティング層被覆率80%である。
液(マルチトール組成物としては実施例1と同じ東和化
成工業株式会社製のレシスを用いた)を用いた以外は、
実施例1と同様の操作を行い、平均重量270mgのコ
ーティング製剤B2−80を得た。この製剤のコーティ
ング層の平均重量は120mg、コーティング層被覆率
80%である。
液(マルチトール組成物としては固形物中のマルチトー
ル含有量=92.0重量%、マルトトリイトールとマル
トテトライトールの含有量の和=6.6重量%、残余が
ソルビトール及び重合度5以上の糖アルコールから成る
品を用いた)を用い、実施例1と同様の操作を行いコー
ティング製剤を得ようとしたが、コーティング層が形成
されず、コーティング製剤を得ることができなかった。
液(マルチトール組成物としては実施例1と同じ東和化
成工業株式会社製のレシスを用いた)を用いた以外は、
実施例1と同様の操作を行い、平均重量270mgのコ
ーティング製剤B4−80を得た。この製剤のコーティ
ング層の平均重量は120mg、コーティング層被覆率
80%である。
液を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、平均
重量270mgのコーティング製剤B5−80を得た。
この製剤のコーティング層の平均重量は120mg、コ
ーティング層被覆率80%である。
液(マルチトール組成物としては実施例1と同じ東和化
成工業株式会社製のレシスを用いた)を用いた以外は、
実施例1と同様の操作を行い、平均重量240mgのコ
ーティング製剤B2−60を得た。この製剤のコーティ
ング層の平均重量は90mg、コーティング層被覆率6
0%である。
液(マルチトール組成物としては実施例1と同じ東和化
成工業株式会社製のレシスを用いた)を用いた以外は、
実施例1と同様の操作を行い、平均重量210mgのコ
ーティング製剤B2−40を得た。この製剤のコーティ
ング層の平均重量は60mg、コーティング層被覆率4
0%である。
液(マルチトール組成物としては実施例1と同じ東和化
成工業株式会社製のレシスを用いた)を用いた以外は、
実施例1と同様の操作を行い、平均重量240mgのコ
ーティング製剤B4−60を得た。この製剤のコーティ
ング層の平均重量は90mg、コーティング層被覆率6
0%である。
液(マルチトール組成物としては実施例1と同じ東和化
成工業株式会社製のレシスを用いた)を用いた以外は、
実施例1と同様の操作を行い、平均重量210mgのコ
ーティング製剤B4−40を得た。この製剤のコーティ
ング層の平均重量は60mg、コーティング層被覆率4
0%である。
液を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、平均
重量210mgのコーティング製剤B5−40を得た。
この製剤のコーティング層の平均重量は60mg、コー
ティング層被覆率40%である。
グ製剤の硬度を錠剤硬度測定器TH−203CP(富山
産業株式会社製)を用いて、円柱形コーティング製剤の
帯部分に力を加えて測定した。1種類の試料につき10
回の測定を繰り返し、その平均値を以下の表3〜表7に
示した。
まれないが、表3に示されている通りコーティング層の
被覆率が80%である本発明の実施品A1−80〜A5
−80のコーティング層の硬度は13.1kgから1
5.5kgの好ましい硬度を示したのに対し、比較例実
施品B1−80、B4−80は何れも硬すぎるか、ある
いはB2−80の様に7.8kgと硬度が不足している
かのどちらかであった。また、本発明品が軽く噛んだと
きにパリパリとした好ましい歯ごたえの食感を有してい
たのに対して、B2−80は非常に脆く、好ましい歯ご
たえがなかった。B3−80は実施した条件ではコーテ
ィング層が形成されなかったため測定不可能であった。
また、b3を用いたその他の実験でも同様にコーティン
グ層が形成されなかった。コーティング材として砂糖を
用いたB5−80では、コーティング層はある程度の硬
さを有しているが、コーティング層の吸湿が激しくコー
ティング層が潮解してしまうため、コーティング製剤と
して好ましいものとは言えなかった。
グ製剤の崩壊時間を崩壊度試験機NT−2H(富山産業
株式会社製)を用い、日本薬局方に記載の方法により測
定した。6錠の測定で得られた結果の平均値を測定結果
とし、表3〜表7に示した。コーティング層被覆率が8
0%のコーティング製剤の場合、崩壊時間は比較例のB
4−80が1260秒、B1−80が930秒と、どち
らも極めて長い崩壊時間を要したのに対し、本発明の実
施品A1−80〜A5−80は何れも750〜800秒
の範囲内で、崩壊時間が改善されていることが判る。
定)
剤の重量を100とした時、コーティング層の重量が8
0に達するまで(コーティング層被覆率が80%になる
まで)にコーティングパンに付着したコーティング層形
成溶液由来の固形分をロス分(使用したコーティング層
形成溶液の固形分重量に対して、コーティングパンに付
着したコーティング層形成溶液の固形分重量を百分率で
表したもの)として測定し、その結果を表3及び表4に
示した。
は21%以下と低く、一方の比較品ではロス率が30%
を超えており、経済的にも有利なことが判る。
グ製剤を高さ70cmから、ガラス板の上に自由落下さ
せ、コーティング製剤が割れるまでの回数を測定し、そ
の回数をコーティング製剤の衝撃に対する耐久度とし
た。各試験は1種類の試料につき10回繰り返して行
い、その平均値を表3から表7に示した。
うる衝撃耐久度を有していることが判った。
グ製剤について、10人のパネラーで官能試験を行っ
た。美味しくコーティング部の食感がパリパリとして好
ましいものを○、あまり美味しくなく違和感のあるもの
を△、パリパリとした食感が得られず美味しくないもの
を×とし、その結果を表3及び表4に示した。
和感が無く、コーティング部の食感がパリパリとして好
ましいものであることが判る。
用意して各実施例及び比較例で得られたコーティング製
剤を各5個づつ入れ、温度40℃、相対湿度(RH)が
92%と81%でそれぞれ16時間保存し、増加し
た重量を吸湿分として、その割合を元のコーティング製
剤の重量の百分率で表し、その結果の平均値を表3〜表
7に示した。
に優れていることが示されている。B5−80はコーテ
ィング部分が潮解し、測定できなかった。砂糖を用いた
コーティング材は、湿気の多い状態での安定性が低いこ
とが判る。
グ製剤をそれぞれアルミ容器に各5個入れ、温度60℃
で3週間保存した後、日本電色工業株式会社製の色差計
を使用して、各製剤の裏と表の白色度を測定し、1種類
の試料につき10回の測定データの平均値を測定結果と
した。その結果を表3〜表7に示した。
を有していることが判った。一方、B2−80は加熱に
よりコーティング層が脆くなり、手に触れるとコーティ
ング層がボロボロに崩れてしまい測定不可能であった。
その他のコーティング製剤も、本対比試験後には高い白
色度は得られなかった。
グ製剤各10個について目視により平滑性を判断した。
平滑と判定したものを○、少し凹凸があり製品に成りに
くいと判断したものを△、凹凸が激しく製品にならない
ものを×として表3及び表4に示した。
れていること、またコーティング層の被覆率が低い状態
であっても、優れた平滑性を有することが判った。
2、b4、b5を用いて、芯剤に対するコーティング層
の被覆率が80%、60%、40%の状態におけるコー
ティング層の評価を行い、その結果を表5〜表7に示し
た。b5については80%と40%のみ実施した。
ング層の被覆率が低くなっても、コーティング層の強度
が高く、その硬さも好ましい範囲に収まるものであっ
た。また、白色度が高く、吸湿性は低く、崩壊時間は短
いという好ましい性質を有していた。更に、コーティン
グ層被覆率が低い条件においても、優れた耐衝撃性を有
していることが判った。その他の条件で作成されたコー
ティング層は、平滑性が悪い、白色度が低い、コーティ
ング層が潮解もしくは激しく吸湿する、コーティング層
が硬すぎたり軟らかすぎる、割れやすい、崩壊時間が長
い、などの様々な問題を包含していることが判る。
グ操作の際にコーティング製剤やコーティング材、芯剤
などがコーティングパンへ必要以上に付着せず、平滑な
表面が得られやすくコーティング操作が容易に実施可能
になる。従って、コーティング層形成溶液を無駄にする
こともなく、コーティング操作の際にコーティング層の
形成速度が遅くならないので工程の管理も容易で、設備
の自動化も可能になる。更に、本発明により得られたコ
ーティング製剤は、表面が平滑で美しい白色を呈し、硬
すぎず、且つ、コーティング層の強度を確保することが
可能で、崩壊速度も速く、芯剤の保護効果も高く、且
つ、口に入れた際の違和感も無く良好な味である。
Claims (9)
- 【請求項1】 芯剤が、マルチトール組成物1重量部に
対して懸濁基剤を0.60〜1.40重量部含有してな
るコーティング層によって被覆された無糖コーティング
製剤。 - 【請求項2】 マルチトール組成物が、固形物当り90
重量%以上のマルチトールを含有し、且つマルトトリイ
トールおよびマルトテトライトールの含有量の和が固形
物当り3重量%以下である、請求項1に記載の無糖コー
ティング製剤。 - 【請求項3】 懸濁基剤がタルク、カオリン、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム、二酸化チタンまたは澱粉の1
種又は2種以上の混合物である請求項1または2に記載
の無糖コーティング製剤。 - 【請求項4】 芯剤に対するコーティング層被覆率が7
0%以上である、請求項1から3のいずれか一つに記載
の無糖コーティング製剤。 - 【請求項5】 芯剤に対するコーティング層被覆率が5
0%以上70%未満である、請求項1から3のいずれか
一つに記載の無糖コーティング製剤。 - 【請求項6】 芯剤に対するコーティング層被覆率が3
0%以上50%未満である、請求項1から3のいずれか
一つに記載の無糖コーティング製剤。 - 【請求項7】 コーティング層形成溶液を用い、芯剤を
コーティング層で被覆することで無糖コーティング製剤
を製造するに際し、コーティング層形成溶液として、マ
ルチトール組成物1重量部に対して懸濁基剤を0.60
〜1.40重量部含有する懸濁液を用いることを特徴と
する、無糖コーティング製剤の製造方法。 - 【請求項8】 マルチトール組成物が、固形物当り90
重量%以上のマルチトールを含有し、且つマルトトリイ
トールおよびマルトテトライトールの含有量の和が固形
物当り3重量%以下である請求項7記載の無糖コーティ
ング製剤の製造方法。 - 【請求項9】 懸濁基剤がタルク、カオリン、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム、二酸化チタンまたは澱粉の1
種又は2種以上の混合物である請求項7または8に記載
の無糖コーティング製剤の製造方法。
Priority Applications (1)
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ID=26592662
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| JP2001158885A Pending JP2002047174A (ja) | 2000-05-26 | 2001-05-28 | 無糖コーティング製剤及びその製造方法 |
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| JP (1) | JP2002047174A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006132360A1 (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-14 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | 糖衣製剤 |
| KR100982594B1 (ko) | 2002-04-04 | 2010-09-15 | 로께뜨프레르 | 액체 말티톨 조성물, 그의 제조 방법 및 그의 용도 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH05306350A (ja) * | 1992-03-04 | 1993-11-19 | Hayashibara Biochem Lab Inc | 結着剤とその用途 |
| JPH0665302A (ja) * | 1992-08-20 | 1994-03-08 | Hayashibara Biochem Lab Inc | プルラン高含有物とその製造方法並びに用途 |
| JPH0755898B2 (ja) * | 1985-05-20 | 1995-06-14 | 株式会社林原生物化学研究所 | 糖衣固形製剤の製造方法 |
| JPH07291987A (ja) * | 1994-03-01 | 1995-11-07 | Hayashibara Biochem Lab Inc | 結晶マルトテトラオシルグルコシドとその製造方法並びに用途 |
-
2001
- 2001-05-28 JP JP2001158885A patent/JP2002047174A/ja active Pending
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