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JP2001526510A - 所望の放射パターンを提供するアンテナアレイを有する通信局からの無線送信 - Google Patents

所望の放射パターンを提供するアンテナアレイを有する通信局からの無線送信

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JP2001526510A
JP2001526510A JP2000524947A JP2000524947A JP2001526510A JP 2001526510 A JP2001526510 A JP 2001526510A JP 2000524947 A JP2000524947 A JP 2000524947A JP 2000524947 A JP2000524947 A JP 2000524947A JP 2001526510 A JP2001526510 A JP 2001526510A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、所望のセクターに亘って所望の全体の放射パターンを実現するために、通信局から1つ以上の加入者ユニットに、同じ従来のチャネルを通じて、同時に1つ以上のダウンリンク信号を送信するための方法及び装置(図1d)であて、前記通信局はアンテナ素子のアレイ(129)と、そのアレイ(129)を通した送信のために設計された重みベクトルを決定するための決定手段と、一組の重み付けされたダウンリンクアンテナ信号を形成するために、前記重みベクトルに従って位相及び振幅においてダウンリンク信号に重み付けしかつその重み付けされた信号を加えるための1つ以上のシグナルプロセッサとを含み、それぞれの合計されかつ重み付けされたダウンリンクアンテナ信号は、前記アレイ(129)中に意図されたアンテナ素子を有し、及び、一組の重み付けされたダウンリンクアンテナ信号を送信するための一組の関連送信装置(115)は、前記アレイ(129)を使用し、それぞれの関連する送信装置(115)は、合計されかつ重み付けされたダウンリンクアンテナ信号(113)の1つを自身するための入力を含む、そのような方法及び装置に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は無線通信システムの分野に関連し、より詳しくは、有効範囲の領域の
全体を通して無指向性に近いパターン(near omnidirectional pattern)を達成す
るために複数素子の送信アンテナアレイを使用する通信局(communication stati
on)による、無線通信システムでの共通ダウンリンク通信チャネル信号の効率的 なブロードキャスト(broadcast)に関連する。
【0002】 (発明の背景) 地理上の領域がセルに分割され、また、それぞれのセルは、(遠隔ターミナル
(remote terminal)、モバイルユニット(mobile unit)、移動局(mobile station)
、加入者局(subscriber station)、又は遠隔ユーザ(remote user)とも呼ばれる )加入者ユニット(subscriber units, SUs)と通信するための基地局(base stati
on, BS, BTS)をそのセル内に含むことを特徴とする、セルラー無線通信システム
が知られている。そのようなシステムでは、例えば加入者ユニットへの呼出(cal
l)を開始するために特定の加入者ユニットをページングするために、又は、基地
局とどのようにして通信するかについて、全ての加入者ユニットに、例えば、基
地局識別(base station identification)、タイミング、及び同期(synchronizat
ion)データを含む制御情報を送るために、基地局からセル内の加入者ユニットに
情報をブロードキャストする必要がある。そのようなページング及び制御情報は
、何が共通制御チャネルと呼ばれているかについてのブロードキャストである。
ページング又は制御情報を受信する必要がある遠隔ユーザの位置に関する前の情
報がないことはしばしばであるため、又は、そのような情報は数人のユーザのた
めに意図されているため、そのような信号を無指向性で又はほぼ無指向性で送信
することが好適である。ここで、一般的に無指向性とは、基地局の放射パワーパ
ターンが、基地局の定められた有効範囲の領域内で、方位角及び高度から独立し
ていることを意味する。更に、いくつかの標準的な通信プロトコルは、意図され
た受信者のいくつかの位置の知識がある時でさえ、特定のチャネルが無指向性に
送信されることを要求する。このように、そのような周波数チャネルについての
「情報」を特定のユーザに指向性で送信する必要がある時でさえ、「高周波(R
F)エネルギー」は無指向性で送信される必要が未だにある。この発明は、その
ような無指向性送信を達成するための方法及び装置を扱う。
【0003】 本発明を適用することができるセルラーシステムのいくつかの例は、電波産業
会(Association of Radio Industries and Businesses, ARIB)予備標準(prelimi
nary standard)である、1995年12月の、RCR STD−28(バージョ
ン2)により定義されるパーソナル・ハンディ・フォン・システム(PHS)プ
ロトコルの改訂版(variant)を使用するシステム、及び、ここではGSMシステ ムの「改訂版(variant)」と呼ばれる3つのバージョンである、初期バージョン 、DCS−1800と呼ばれる1.8GHzバージョン、及びPCS−1900
と呼ばれる北アメリカの1.9GHzのパーソナル・コミュニケーション・シス
テム(PCS)バージョンを含む、GSM(Global System for Mobile communi
cations)プロトコルを使用するシステムである。PHS及びGSM標準は、機 能チャネル(functional channel)(論理チャネル(logical channel)とも呼ばれる
)の2つの一般的なセットを定義する:制御チャネル(control channel, CCH
)セットとトラフィックチャネル(traffic channel, TCH)セットである。 TCHセットは、加入者ユニットと基地局との間でユーザデータを送信するため
の2方向のチャネルを含む。CCHセットは、ブロードキャストチャネル(broad
cast control channel, BCCH)、ページングチャネル(paging channel, PC
H)、及びここではあまり関係ないいくつかの他の制御チャネルを含む。BCC Hは、システム及びチャネル構造情報を含む、基地局から加入者ユニットへ制御
情報をブロードキャストするための一方向(unidirectional)のダウンリンクのチ
ャネルであり、PCHは、基地局から、加入者ユニットの選択された組への又は
複数の加入者ユニットの広い領域(ページング領域)への、一方向のダウンリン
クチャネルであり、またそれは典型的には、入ってくる呼出の特定の遠隔局(rem
ote station)にアラートをするために使用される。本発明は、すべてのダウンリ
ンクのブロードキャスト及び送信に適用される。それは、共通情報を1つより多
くの加入者に同時に送信する(すなわちブロードキャストする)ために基地局に
よって使用されるBCCH及びPCHに特に適当である。RFエネルギーを無指
向性に送信することが望まれる場合の他の状況にも適用される。
【0004】 高周波(RF)エネルギーの放射のためのアンテナアレイの使用は、種々の無
線分野で十分に確立されている。アンテナアレイを含む基地局から遠隔受信機(
加入者ユニット)へのダウンリンクで送信する目的のために、利得及び位相ファ
クタだけ素子間で異なるようにし、通常、計画的に、加入者ユニットへ焦点を合
わせた指向性放射パターンを生じるように、SUのために意図された信号を、ア
レイの放射素子のそれぞれへの入力として提供することができる。この種の送信
方法の利益は、単一の放射素子を使用して可能な利得を超える増大した利得、及
び単一の放射素子による送信と比較して、当該システムでの他の同一チャネルユ
ーザとの減少した干渉を含む。そのようなアンテナアレイを使用すると、同じ「
従来のチャネル(conventional channel)」(すなわち、周波数分割多重アクセス(
FDMA)システムでの同じ周波数、時間分割多重アクセス(TDMA)システム でのタイムスロット、符号分割多重アクセス(CDMA)システムでの符号、又は
TDMA/FDMAシステムでのタイムスロット及び周波数)を1つより多くの 加入者ユニットに割り当てることができる、空間分割多重アクセス(spatial div
ision multiple access, SDMA)技術も可能である。
【0005】 どのような送られるダウンリンク信号も、加入者ユニットにより受信され、ま
たそのような受信している加入者ユニットで受信された信号は、技術上周知であ
るように、処理される。
【0006】 信号が遠隔ユニットから基地局に送られるとき(すなわち、通信がアップリン
クであるとき)、基地局は、典型的には(また必ずしもそうである必要はないが
)、(通常、送信用のものと必ずしも同じアンテナである必要はないが)受信ア
ンテナアレイを使用するものであり、受信アレイのそれぞれの素子で受信された
基地局信号は、(空間デマルチプレクシング重み(spatial demultiplexing weig
ht)とも呼ばれる)受信重みによって振幅及び位相にそれぞれ重み付けされ、こ こで、その処理は、空間デマルチプレクシング(spatial demultiplexing)と呼ば
れるものであり、すべての受信重みは、基地局に送信している遠隔ユーザの受信
空間シグナチャー(receive spatial signature)に依存している複素数値の受信 重みベクトルを決定する。受信空間シグナチャーは、基地局アレイがどのように
して特定の加入者ユニットから、いかなる干渉もなく、信号を受信するかを特徴
づける。ダウンリンク(基地局ユニットから加入者ユニットへの通信)では、送
信しようとする信号に、一組の個々の(空間マルチプレクシング重み(spatial m
ultiplexing weight)とも呼ばれる)送信重みによって、それぞれのアレイ素子 により送信される信号に振幅及び位相において重み付けすることによって送信が
実行され、ここで、特定のユーザのためのすべての送信重みは、どのようにして
遠隔ユーザが、いかなる干渉もなく、基地局からの信号を受信するかを特徴づけ
る、遠隔ユーザの「ダウンリンク空間シグナチャー(downlink spatial signatur
e)」と呼ばれるものにも依存している複素数値の送信重みベクトルを決定する。
同じ従来のチャネル上のいくつかの遠隔ユーザに送信するとき、重み付けされた
信号の合計は、アンテナアレイによって送信される。加入者ユニットが送信のた
めのアンテナアレイも使用しての、そのような加入者ユニットからの無指向性の
送信が望まれるとき、この技術は確かにアップリンク通信にも適用可能であるが
、この発明は、ダウンリンク通信に主に関連する。
【0007】 アンテナアレイを使用するシステムにおいて、アンテナのアレイ内のそれぞれ
のアンテナ素子からのアップリンクか、あるいはそれぞれのアンテナ素子へのダ
ウンリンクかのいずれかで信号に重み付けすることは、ここでは「空間処理(spa
tial processing)」と呼ばれる。空間処理は、1つの加入者ユニットのみを任意
の従来のチャネルに割り当てるときに有用である。このようにして、SDMAの
用語は、従来のチャネルにつき1つより多くのユーザを有する真の空間マルチプ
レクシングの場合と、従来のチャネルにつき1つのみのユーザによる空間処理の
使用との両方を含むように、ここでは使用される。チャネルの用語は、基地局と
単一の遠隔ユーザの間の通信リンクを言い、そのため、SDMAの用語は、従来
のチャネルにつき単一のチャネル、及び従来のチャネルにつき1つより多くのチ
ャネルの両方を含む。従来のチャネル内の複数チャネルは、空間チャネル(spati
al channel)と呼ばれる。SDMAシステムの説明のためには、例えば、ロイIII
(Roy, III)らが発明者の、スペイシャル・ディビジョン・マルチプル・アクセス
・ワイヤレス・コミュニケーション・システムズ(SPATIAL DIVISION MULTIPLE A
CCESS WIRELESS COMMUNICATION SYSTEMS)という名称の、(1996年5月7日 発行の)米国特許第5,515,378号、及び(1997年7月24日発行の
)第5,642,353号;バラット(Barratt)らが発明者の、スペクトラリー ・イフィシエント・ハイ・キャパシティ・ワイヤレス・コミュニケーション・シ
ステムズ(SPECTRALLY EFFICIENT HIGH CAPACITY WIRELESS COMMUNICATION SYSTE
MS)という名称の、(1997年1月7日発行の)米国特許第5,592,49 0号;オッターステン(Ottersten)らが発明者の、スペクトラリー・イフィシエ ント・ハイ・キャパシティ・ワイヤレス・コミュニケーション・システムズ・ウ
ィズ・スペイシオ−テンポラル・プロセッシング(SPECTRALLY EFFICIENT HIGH C
APACITY WIRELESS COMMUNICATION SYSTEMS WITH SPATIO-TEMPORAL PROCESSING) という名称の、(1996年10月10日出願の)米国特許出願第03/735
,530号;及びバラット(Barratt)らが発明者の、メソッド・アンド・アパレ イタス・フォー・デシジョン・ディレクテッド・デモジュレーション・ユージン
グ・アンテナ・アレイ・アンド・スペイシャル・プロセシング(METHOD AND APPA
RATUS FOR DECISION DIRECDED DEMODULATION USING ANTENNA ARRAY AND SPATIAL
PROCESSING)を参照する。通信の効率を改良するため、及び/又はSDMAを時
々提供するためにアンテナアレイを使用するシステムは、「スマート・アンテナ
・システム」と呼ばれる。上述の特許及び特許出願は、ここでは集合的に、「我
々のスマートアンテナ特許」と呼ぶ。
【0008】 ブロードキャストすること(broadcasting)は、加入者ユニットの分散したセッ
トへ、共通チャネルを通じてデータの同時送信を含むため、1つ以上の特定のユ
ーザに意図された共通ダウンリンクチャネル情報及びトラフィック情報の両方を
ブロードキャストするための、複数素子アンテナアレイ及び関連トランスミッタ
ハードウェアを使用する方法を見つけることが望まれる。
【0009】 特定のアプリケーションでは、特定の従来のチャネルは無指向性のパターンで
放射されることが要件である。GSMファミリーのプロトコル(TDMA/FD
MAシステム)では、例えば、すべての基地局がRFエネルギーを無指向性に、
「BCCHキャリア」として示されるキャリアによって運ばれる全ての論理チャ
ネル(TDMA/FDMAシステムにおける、FDMAの従来の周波数チャネル
)上に放射するという要件がある一方、他のチャネル上への放射は、指向性があ
る方法で実行されることができる。例えば、BCCHキャリアでは、1つのタイ
ムスロットは、BCCHメッセージのために確保されている。他のタイムスロッ
トのいくつかは、1つ以上のユーザとのTCHのために使用されることができる
。SDMAを使用しているとき、これらの他のタイムスロットを、1つより多く
の遠隔ユーザに情報を直接送信することにより、これらのユーザと通信するため
に、使用することができる。従来のチャネルあたりのユーザの数に依存しない通
常のSDMAでは、RFエネルギーパターンは、高度に指向性であり、そのため
これらのタイムスロットにおけるセル内の「ネット(net)」のRFエネルギーが 、許容できる信号品質の要件に従って最小にされる。しかしこれは、BCCHキ
ャリアの全てのタイムスロットのネットのエネルギーを無指向性に送信するとい
うGSMの要件と対立するであろう。このように、無指向性に送信しているネッ
トエネルギーで、1つ以上のユーザに指向性をもって情報を送信するための方法
及び装置が技術上必要である。
【0010】 アンテナアレイを使用したセクターに分割されたシステム(sectorized system
)が技術上既知である。真の無指向性のブロードキャスト(360°の方位角の有
効範囲)ではなく、セクターに分割されたシステムでは、アンテナアレイ及び関 連電子機器の「意図している有効範囲の領域(intended coverage region)」(す
なわち、セクター)で効率的にブロードキャストするための技術上の必要性があ
る。このように、この文書では、「無指向性」の用語は、以下の意味で使用され
る:1)「無指向性」は、「おおよそ、ほとんど」無指向性(「NOR」)を意
味する;2)セクターに分割されていないセルラーシステムでは、無指向性は、
360°の方位角の有効範囲に対してNORを意味するであろう、そして3)セ
クターに分割されたシステムでは、無指向性は意図されているセクター幅でほぼ
無指向性(例えば、120°のセクターに対して120°の方位角の有効範囲)
を意味するであろう。
【0011】 (望ましい特徴) 好結果の方法は、以下の特徴を有するであろう。 ・方位角及び遠隔受信機の位置を記述する他の量の関数としておおよそ一定の利
得; ・アレイ中のすべての素子が良好な利点(good advantage)を有し、実際に生じる
スケーリングの問題(scaling issue)を最小にするような、アレイ中のそれぞれ の素子の送信パワーの低い変化量; ・アレイ素子の個々の送信への比較できるパワーで送信しているアレイの単一の
素子で達成できる利得に関してかなり大きいパターン利得; ・全ての素子が効率的に使用されているような低い全体の放射エネルギー。
【0012】 NORパターンが通常望まれるが、異なるパターンが望まれる場合の状況もあ
り得る。例えば、特定の領域を「避ける」ことが望ましい、又は1つ以上の特定
の領域で特定のパワーレベルを超えないことが望ましい状況があるであろう。1
つ又は2つの他の領域が、大部分のNOR領域が有するパワーレベルの2倍又は
他の何倍でのNORパターンを有することができる一方、同様に、ほとんどの領
域でNORパターンを有することが望ましい状況があるであろう。
【0013】 ここでの「低い相対的放射パワー」の特性は、アンテナアレイの個々の素子と
同じ利得(例えば、dBiで測定したとき)の単一のアンテナ素子を使用して、
(範囲(range)、方位角(azimuth)及び高度(elevation)で比較できる)比較でき る放射パターンをもたらすために必要とされるパワーに関して、アンテナ素子あ
たりの低い放射パワーを意味する。放射パワーの違いは、異なるパワー増幅器の
要件に言い換えることができ、また、非常に高いパワーの増幅器は、比較的高価
であり、ある状況では、1dBでさえ放射パワーにおいて重大な違いとなり得る
。より一般的な場合では、3dBは放射パワーにおいて重大な違いと考えられる
であろう。
【0014】 (先行技術) データをそのようにブロードキャストするための普通の方法は、無指向性のア
ンテナを使用し、そのためRFキャリアがすべての方向にだいたい均一に送信さ
れるようにすることである。この無指向性の放射パターンは、加入者ユニットが
セル領域内で任意に位置することができる、モバイルセルラーシステムのための
妥当な選択であるように見える。スマートアンテナシステムの場合は、そのよう
な無指向性のパターンを、別個の単一の(垂直ダイポールのような)無指向性ア
ンテナ又は(m個のエレメントを有すると仮定する)アンテナアレイ中の素子の
1つのいずれかを使用することによって達成することができる。不都合なことに
、全てのアンテナ素子が動作しているとき、トラフィック及び制御チャネルのた
めに同様の範囲を達成するためには、これは、普通のTCH通信で使用されるパ
ワーレベルと比較してそのようなアンテナ素子(又は別個のアンテナ)における
、全体の送信機パワーを増加させることを必要とするであろう。パワーを増大さ
せるというオプションは、法令により許されないことがあり、もし許されたとし
ても、例えば、パワー増幅器のコストはパワーと共に急に増大する傾向があるた
めに、現実的な選択ではないであろう。 単一のアレイ素子のみから送信する先行技術の方法は、方位角及び遠隔受信機
の位置を記述する他の量の関数としてのおよそ一定の利得、及び低い全体の放射
エネルギーという望ましい基準を満足するであろうが、アレイ中の全ての素子が
良好な利点を有し、実際に生じるスケーリングの問題を最小にするような、それ
ぞれの素子の送信パワーにおける低い変化量(variation)を提供しないであろう し、また、アレイ素子の個別の送信パワーと比較できるパワーで送信しているア
レイの単一の素子により達成できる利得に関してかなり大きいパターン利得は提
供しないであろう。更に、1つだけのアンテナからの送信は、同じ従来のチャネ
ル上のいくつかのユーザとの同時の通信を可能にすることはないであろう。
【0015】 他には、アンテナアレイの放射パターンは、空間処理の前に任意の信号の前処
理の利用を通じて制御することが可能である。(1997年7月15日発行の)
フォーセン(Forssen)他が発明者の、オーソゴナライジング・メソッズ・フォー ・アンテナ・パターン・ナルフィリング(ORTHOGONALIZING METHODS FOR ANTENNA
PATTERN NULLFILLING)という名称の米国特許第5,649,287号は、1つ のアンテナアレイ及び複数の移動局を有する少なくとも1つの基地局を含むセル
ラー通信システムで情報をブロードキャストするための方法を開示する。共通の
情報が、直交信号(orthogonal signal)を作り出すために前処理される。次に、 直交信号はビーム形にされ、そのため直交信号はアレイアンテナ中の異なるビー
ムに送出される。直交信号は送信され、次に、1つ以上の移動局によって受信さ
れる。その信号は次に移動局で処理され、直交信号から共通情報を判読する。移
動局に送信される直交化する信号は、ナル(null)がアンテナパターンに発生しな
いように形成される。
【0016】 どのようにしてフォーセン他の方法を、ネットの無指向性の放射パターンを維
持ながら、「いくつかの」信号を(任意の従来のチャネル上のユーザに同時に)
指向性をもって送信するように適合させることができるかは明確ではない。更に
、フォーセン他の方法は、m個の直交信号を形成するために制御信号を前処理(
直交化)することを必要とする。すなわち、ブロードキャストされる任意の信号
は、一組の相関していない信号に最初に変換される。これは、余分のハードウェ
ア又は処理ステップを必要とする。更に、フォーセン他により記載された特定の
実施形態は、直交化された信号を他の色々なローブ(lobe)から区別するために、
加入者ユニットのところで高い性能のイコライザを必要とする。追加のステップ
(例えば、直交化)を必要とすることなく、送信される任意の信号が、位相及び
振幅においてのみ重み付けされるようなシステムを使用することが望まれるであ
ろう。
【0017】 このように、従来のチャネルにつき単一のユーザの場合、及び従来のチャネル
につき複数のユーザの場合の両方のための、低い相対的放射パワーを有する、許
容できる無指向性の性能を実現するための、アンテナアレイ内の既存のアンテナ
素子を含む既存の通信システム装置を使用する、無指向性のダウンリンク送信の
ための方法の技術上の必要性がある。このように、これを実現する装置の技術上
の必要性もある。
【0018】 望ましい、できればNORではない放射パターンを実現する、ダウンリンク送
信のための方法及び装置の技術上の必要性もある。
【0019】 (要約) 本発明の1つの目的は、従来のチャネルにつき単一のユーザの場合、及び従来
のチャネルにつき複数のユーザの場合の両方のための、低い相対的放射パワーを
有する、許容できる無指向性の性能を実現するための、アンテナアレイ内の既存
のアンテナ素子を含む既存の通信システム装置を使用する、無指向性のダウンリ
ンク送信のための方法である。他の目的は、これを実現する装置である。
【0020】 更に他の目的は、望ましい、できればNORではない放射パターンを実現する
、ダウンリンク送信のための方法及び装置である。
【0021】 これら及び他の目的は、開示された発明の種々の態様中に提供される。
【0022】 ここに開示された発明の1つの態様は、アンテナ素子のアレイを有する通信局
から加入者ユニットへの望ましい放射パターンを有するダウンリンク信号を送信
するための方法である。通信局では、複素数値の重みベクトルとして記述可能な
重み付け(weighting)である、位相及び振幅において任意のダウンリンク信号に 重み付けするように(プログラマブルシグナルプロセッサの場合)プログラムさ
れた1つ以上のシグナルプロセッサがある。重み付けされた信号は、その出力が
アンテナ素子に結合された送信装置の入力に供給される。この方法は、所望のセ
クターに亘る所望の放射パターンを実現するため、低い相対的放射パワーで送信
するように設計された第1の重みベクトルを選択することを含む。ここで低い相
対的放射パワーとは、アンテナアレイの個々の素子と(例えばdBiで測定した
ときに)同じ利得の単一のアンテナ素子を使用した比較できる放射をもたらすた
めに必要なパワーに関して、アンテナ素子あたりの低い放射パワーを意味する。
方位角又は高度又はその両方の範囲は、所望のセクターを画定することができる
。典型的には、しかし必ずしもそうである必要はないが、所望のパターンは、N
ORパターンである。好適な実施形態では、選択された重みベクトルは、重みベ
クトルを使用した送信から生ずる放射パターンの、所望のセクターに亘る所望の
放射パターンからの変化量の式を含む、重みベクトルのコスト関数を最小にする
ような重みベクトルである。好適な実施形態では、コスト関数は、重みベクトル
及び重みベクトルを使用するときのアンテナ素子の中で送信されるパワーの変化
量の式を使用することによる、アンテナ素子から送信された全体のパワーの式も
含む。この実施形態では、ダウンリンク信号は、それぞれがアレイ内に意図され
たアンテナ素子を有する、重み付けされた一組のダウンリンクアンテナ信号を形
成するための1つ以上のシグナルプロセッサを使用して、選択された重みベクト
ルにより重み付けされる。ダウンリンク信号を送信するためには、それぞれの重
み付けされたダウンリンクアンテナは、それの意図されたアンテナ素子の関連す
る送信装置を介してそれの意図されたアンテナ素子に供給される。
【0023】 開示した特定の実施形態では、通信局は、セルラー通信システムでのGSM電
波インターフェース(air interface)の改訂版を使用して動作する基地局の部分 である。本発明は、任意の特定のマルチプレクシング方法又は電波インターフェ
ース標準に限定されない。他の実施形態は、任意のアナログ又はデジタルのマル
チプレクシング方法(例えば、FDMA、TDMA/FDMA、CDMAなど)
及び/又は任意の電波インターフェース標準(例えばAMPS、PHSなど)を
使用することができる。
【0024】 ここに開示された本発明の他の態様は、1つの通信局から1つ以上の加入者ユ
ニットに、所望のセクターに亘る全体の所望の放射パターンを有する単一の従来
のチャネルを通して、1つ以上の意図された加入者ユニットをそれぞれ有する1
つ以上のダウンリンク信号を同時に送信する方法である。いくつかのユーザへの
同じ従来のチャネルを通しての同時送信のために、通信局は、アンテナ素子のア
レイと、それぞれのアンテナ素子への出力に接続された送信装置と、位相及び振
幅において、任意のダウンリンク信号に重み付けをし、重み付けされた信号を加
えることによって、ダウンリンク信号を空間的にマルチプレクスするように(プ
ログラマブルシグナルプロセッサの場合)プログラムされた1つ以上のシグナル
プロセッサとを含む。重み付けは、複素数値の重みベクトルとして記述できる。
シグナルプロセッサからの合計された重み付けされた信号は、送信装置の入力に
供給される。本方法は、所望のセクターに亘る全体の所望の放射パターンを作り
出すように設計された、一組の所望の重みベクトルを選択するステップを含む。
方位角又は高度又はその両方の範囲は、所望のセクターを画定することができる
。典型的には、しかし必ずしもそうである必要はないが、全体の所望のパターン
は、NORパターンである。それぞれの意図された加入者ユニットは、(少なく
ともおおよそ)知られた位置を有し、及びこれらの知られた位置は、所望の重み
ベクトルの選択に使用される。好適な実施形態では、その選択は、それぞれが多
くとも1つの加入者ユニットを含み、全ての対応する領域の結合が所望のセクタ
ーをほぼカバーするような、一組の対応する領域を画定することを含む。それぞ
れの所望の重みベクトルは、対応する領域の1つへの送信のために選択され、ま
た、すべての所望の重みベクトルは、複数の重みベクトルを使用した送信から生
ずるネットの全体の放射パターンの所望の放射パターンからの変化量の式を含む
、可能な重みベクトルのコスト関数を最小にする重みベクトルである。好適な実
施形態のコスト関数は、それぞれの重みベクトルを使用するアンテナ素子から送
信された総計のパワーの式、それぞれの重みベクトルを使用するアンテナ素子の
中で送信されたパワーの変化量の式、及びそれぞれの重みベクトルに対する意図
されていない対応する領域で受信されたエネルギーの式も含む。所望の重みベク
トルの数は、1つ以上のダミー信号が任意の遠隔ユーザと関連しない重みベクト
ルを使用して送信される場合の、同時のユーザの数を超えることができる。複数
のダウンリンク信号(及び、もしあるならば、ダミー信号)は、それぞれが合計
されて重み付けされた、アレイ内の意図されたアンテナ素子を有する、合計され
て重み付けされたダウンリンクアンテナ信号の一組を形成するために、空間的に
マルチプレクスされる。ダウンリンク(及びダミー)信号を送信するために、そ
れぞれの重み付けされたダウンリンクアンテナは、それの意図されるアンテナ素
子の関連する送信装置を介してそれの意図されるアンテナ素子に供給される。
【0025】 1つのバリエーションでは、区切ること(partitioning)及び選択することは、
いくつかの所在に対して反復され、及び十分な所在の数が記憶されるまで、結果
として得られる重みベクトルは記憶される。1つ以上の遠隔ユーザへの実際の送
信のために、加入者ユニットの位置に適合した所在の所望の重みベクトルは、メ
モリから呼び戻される。
【0026】 おおよそ均一に分配されているアンテナアレイの場合に適合した他のバリエー
ションでは、1つの典型の所在(prototype situation)(又は1つより多くの典 型の所在)が記憶されており、及び遠隔ユーザの位置に基いて、典型の所在の領
域の移動(translation)は、確実に、移動させられた(translated)領域につき1 つのみの加入者ユニットがあり、かつ、加入者ユニットの位置は適切に分離され
るように、決定される。典型の重みベクトルは、決定された移動に従ってシフト
され、また、シフトされた重みベクトルは空間マルチプレクスのために使用され
る。
【0027】 バリエーションの改善では、ダウンリンク信号の送信が周期的に反復されたと
き、それぞれの反復でのシフトは、決定されたシフトの回りでディザリング(dit
her)され、ディザリングは好適には決定されたシフトにランダムなシフトを加え
ることを含む。
【0028】 本発明の他の態様では、1つ以上のダウンリンク信号を同じ従来のチャネルを
通して、1つ以上の加入者ユニットに、所望のセクターに亘る所望の全体の放射
パターンを達成するために、同時に送信するための通信局も開示される。その通
信局は、アンテナ素子のアレイと、所望のセクターに亘る所望の全体の放射パタ
ーンを実現するためにアレイを通じて送信するように設計された重みベクトルを
選択する選択手段と、一組の重み付けされたダウンリンクアンテナ信号を形成す
るため、重みベクトルに従って位相及び振幅においてダウンリンク信号に重み付
けをし、重み付けされた信号を加えるための1つ以上のシグナルプロセッサとを
含む。それぞれの合計されかつ重み付けされたダウンリンクアンテナ信号は、ア
レイ内に意図されたアンテナ素子、及びそのアレイを使用して重み付けされたダ
ウンリンクアンテナ信号の組を送信するための一組の関連する送信装置を含む。
それぞれの関連する送信装置は、合計されかつ重み付けされたダウンリンクアン
テナ信号の1つを受信するための入力を有する。それぞれのアンテナ素子は、関
連する送信装置の1つの出力に結合されている。それぞれの関連する送信装置は
、重み付けされたダウンリンクアンテナ信号の1つを受信するための入力を有す
る。
【0029】 好適な実施形態では、選択手段は、1つ以上のシグナルプロセッサである。こ
れらは、重みベクトルのコスト関数を最小にするような重みベクトルを選択し、
また、そのコスト関数は、重みベクトルを使用した送信から生ずる全体の放射パ
ターンの、所望のセクターに亘る所望の全体の放射パターンからの変化量の式を
含む。好適な実施形態のコスト関数は、それぞれの重みベクトルを使用したアン
テナ素子から送信される総計のパワーの式、それぞれの重みベクトルを使用した
アンテナ素子の中の送信パワーの変化量の式、及びそれぞれの重みベクトルのた
めの意図されていない対応する領域内で受信されたエネルギーの式も含む。
【0030】 本発明は、どのような特定の実施形態にも本発明を限定するように理解すべき
でなく、説明及びよりよい理解のみのためである、本発明の詳細な好適な実施形
態からより完全に理解することができるであろう。実施形態は、今度は、以下の
図面を補助として説明される。
【0031】 本発明は、好適には、SDMAによる無線通信システム、特にセルラーSDM
Aシステムの部分として実施される。1つの実施では、本システムは、固定され
た加入者ユニットの位置で動作し、及びPHS通信プロトコルを使用する。固定
された位置での無線システムは、時々、「無線ローカルループ(wireless local
loop)」(WLL)システムと呼ばれる。第2の実施では、加入者ユニットはモ バイルとすることができ、及び、そのシステムも、低い移動度の用途に適してい
るPHSプロトコルを使用する。第3の実施では、加入者ユニットは、やはりモ
バイルとすることができ、及びGSM通信プロトコルが使用される。従来のチャ
ネルにつき1つより多くの空間チャネルを有し、また、モバイルの、固定の、又
はモバイル及び固定の加入者ユニットの組合わせを有する、どのようなSDMA
システムでも、本発明を実施することができることは、当業者に明らかであろう
【0032】 記載された好適な実施形態は、SDMA及びGSMプロトコルの改訂版を使用
するセルラーシステムのためのものである。他の電波インターフェースのため及
び他のマルチプレクス方法のために、どのようにこれらを適合させるかは、当業
者に明らかになるであろう。特定の実施形態はデジタルセルラーシステムのため
であるが、本発明は、例えば(SDMAを含むように修正された)普通のAMP
Sシステムのために、SDMAを使用する、アナログ通信システムにも適用され
る。
【0033】 (GSMの概略) GSMは、モバイルセルラー通信のためのTDMA/FDMAシステムである
。加入者ユニットは、通常、移動局(mobile station, MS)と呼ばれる。基地局は
、基地トランシーバ局(base transceiver station, BTS)と呼ばれる。基地局コ ントローラ(base station controller)は、1つ以上のBTSのための無線リソ ースを管理し、また、そのようなリソースは、チャネル設定/分解(setup/teard
own)、ハンドオーバ、及び周波数ホッピングを含む。
【0034】 GSMでは、(「キャリア」と呼ばれる)周波数チャネルは、200kHzで
分離されている。GSMは、周波数分割デュープレクスを使用しており、そのこ
とは、BSとMSの間のダウンリンク及びアップリンクの通信は、異なる周波数
で起きることを意味する。標準のGSMでは、それぞれ25MHzまでが、ダウ
ンリンクのキャリア(880〜915MHz)及びアップリンクのキャリア(9
25〜960MHz)のために利用可能である。1つ以上のキャリアが、それぞ
れのBSに割り当てられている。DCS−1800に対しては、アップリンク及
びダウンリンクの範囲は、それぞれ1710〜1785MHz及び1805〜1
880MHzであり、一方、PCS−1900に対しては、アップリンク及びダ
ウンリンクの範囲は、それぞれ1850〜1910MHz及び1930〜199
0MHzである。
【0035】 それぞれのキャリアは、それぞれの(バーストと呼ばれる)スロットが15/
26msの長さである、8つのタイムスロットに時間で分割される。それぞれの8
つのスロットは、TDMAフレーム中に結合させられ、こうして、それぞれのT
DMAフレームは、120/26msの長さである。トラフィックチャネル(TC
H)及び制御チャネル(control channel, CCH)は、フレーム内でのそれら の対応するバースト期間(burst period)の位置により画定される。
【0036】 トラフィックチャネル(TCH)は、音声及びデータを運ぶために使用される
。フルレートのトラフィックチャネル(TCH/F)は、22.8kbpsのグロス
レートで情報を運び、一方、ハーフレートのトラフィックチャネル(TCH/H
)は、11.4kbpsのグロスレートで情報を運ぶ。トラフィックチャネルは、2
6のTDMAフレームグループに現れ、またそのようなグループはマルチフレー
ムと呼ばれる。このように、TCHマルチフレームは120msの長さである。
【0037】 共通制御チャネルは、アイドルモード(idle mode)及び専用モード(dedicated
mode)の両方の移動局(mobile)によってアクセスされることができる。アイドル モードの移動局は、専用モードに変わるために必要な信号の情報を交換するため
に共通チャネルを使用する。既に専用モードにある移動局は、ハンドオーバ及び
他の情報のために、周囲の基地局の制御キャリアをモニタする。共通チャネルは
、51フレームのマルチフレーム内に画定され、そのため、26フレームのマル
チフレームTCH構造を使用する専用の移動局は、制御チャネルをまだモニタす
ることができる。共通チャネルは以下のものを含む: 「ブロードキャスト制御チャネル(Broadcast Control Channel, BCCH)」:B CCHは、基地局の識別(identity)、周波数配置(frequency allocation)及び周
波数ホッピングシーケンスを含む情報を、ダウンリンク上に、連続的にブロード
キャストする。
【0038】 「周波数訂正チャネル(Frequency Correction Channel, FCCH)及び同期チャネ
ル(Synchronization Channel, SCH)」:FCCH及びSCHは、バースト期間の
境界、タイムスロットのナンバリング、及びキャリアオフセットを画定すること
により、セルの、周波数及びタイムスロット構造に移動局を同期させるために使
用される、ダウンリンクチャネルである。GSMネットワーク内のそれぞれのセ
ルは、正確に、1つのFCCH及び1つのSCHをブロードキャストする。画定
によるFCCH及びSCHは、BCCHキャリア上のTDMAフレーム内のタイ
ムスロットナンバー0上に送られる。
【0039】 「ランダム・アクセス・チャネル(Random Access Channel, RACH)」:RAC H(アップリンク・チャネル)は、ネットワークへのアクセスをリクエストする
ために移動局により使用される。
【0040】 「ページング・チャネル(Paging Channel, PCH)」:PCHは、移動局に入っ てくる呼出(incoming call)のアラートをするために使用されるダウンリンク・ チャネルである。
【0041】 「アクセス許可チャネル(Access Grant Channel, AGCH)」:AGCHは、RA
CH上のリクエストに続いて、(専用チャネルを得るために)信号を送るための
移動局への、TCH又はSDCCHと呼ばれる特定の関連制御チャネルを配置す
るために使用されるダウンリンク・チャネルである。
【0042】 「専用制御チャネル(Dedicated Control Channel)」:これらは、スローTC H/F関連制御チャネル(Slow TCH/H Associated Control Channel, SACCH/TF) 、ファーストTCH/F関連制御チャネル(Fast TCH/H Associated Control Ch
annel, FACCH/F)、スローTCH/H関連制御チャネル(Slow TCH/H Associated
Control Channel, SACCH/TH)、ファーストTCH/H関連制御チャネル(Fast T
CH/H Associated Control Channel, FACCH/H)、及び他のTCHトラフィックに 関連する専用制御チャネルを含む。
【0043】 GSMで送信のために使用される異なるタイプの4つのバーストがある。通常
のバーストは、データ及び大部分の信号を発する情報(signaling information) を運ぶために使用され、また、2つの57ビットの情報ストリーム(information
stream)、イコライゼーションのために使用される26ビットのトレーニング・
シーケンス(training sequence)、(FACCHのために使用される)それぞれ の情報ブロックのための1つのスチーリング・ビット(stealing bit)、それぞれ
の終了部にある3つのテール・ビット(tail bit)、及び8.25ビットのガード
・シーケンス(guard sequence)から構成される、156.25ビットの全体の長
さを有する。その156.25ビットは、15/26ms(0.577ms)で送信
され、270.833kbpsのグロスのビットレートを与える。FCCHで使用さ
れるF−バースト、及びSCHで使用されるS−バーストは、通常のバーストと
と同じ長さを有するが、異なる内部構造を有しており、それにより、通常のバー
ストからそれらは区別され、このようにして同期ができるようにされる。バース
トの4番目のタイプは、アクセスバーストであり、これは通常のバーストより短
く、またRACH上でのみ使用される。
【0044】 (特定のGSMの実施の説明) 本発明は、アンテナ素子のアンテナアレイを使用し、信号の位相及び振幅を調
節するための手段を有し、そのため、それぞれのアンテナ素子は、振幅のスケー
リング及び位相のシフトに従って調節された位相及び振幅を有する1つのバージ
ョンの信号を送信することになる、任意の通信局に適用される。当業者に理解さ
れるように、それぞれのアンテナ素子の、特定の通信信号のための重み付けをす
る振幅及び位相は、複素数値の重みにより表わすことができ、すべてのアンテナ
素子に対するその信号のための複素数値の重みの組は、複素数値の重みベクトル
により表わすことができる。
【0045】 本発明の好適な実施形態は、GSMプロトコルのPCS−1900の改訂版を
使用し、PCS−1900周波数(約1.9GHz)で送信する、テストシステ
ムである。テストシステムは、GSM BSを含む。本発明は、通信局から送信
することに関連するため、そのような送信を扱うようなBSの素子が、ここで説
明される。例えば、PHSプロトコル又は更にAMPSのような非デジタルシス
テムを使用するセルラーシステムにおける、又は更に非セルラー通信局における
ような、他のシステムにおける実施のために、ここで説明された実施形態をどの
ように修正するかは、当業者に明らかであろう。
【0046】 フルレートのGSM音声データは、50Hzの、260ビットの線形予測符号
化(linear prediction coded, LPC encoded)音声パケット(voice packet)である
。260ビットのGSM LPC音声パケット(speech packet)は、それぞれの グループがそれの重要性に従って分類された3つのタイプ(グループ)のビット
を含み、及びそれぞれのグループはこのようにして異なるタイプの(パリティ及 び畳込み、畳込みのみ、又は符号化なしの)保護符号化(protection encoding)に
よって保護される。すべてのグループは、456ビットの出力パケットを形成す
るようにインターリーブ(interleave)される。
【0047】 連続する456ビットチャネルで符号化された音声パケットは、8つの電波の
バースト(radio burst)を横切ってお互いにインターリーブされる。バーストに つき114ビットの8つのバーストは、合計で912ビットを与え、そして、実
際は、2つの音声パケットが、任意のTCHバーストの構成のために必要である
。更に、パケットはお互いに関してスキューがかけられる。
【0048】 更に音声データ、いくつかの他のタイプのデータは、GSMプロトコルに従っ
て送信されることもできる。更に、SDMAを使用すると、(一般に、TCHあ
たりのアンテナアレイ素子の数までの任意の数の)いくつかの空間チャネルは、
任意のキャリアにおける任意のタイムスロット上に存在することができる。「T
S−SpChan」表記(notation)は、ここで空間チャネル及びタイムスロット
のために使用され、例えば、特定のTCHを運ぶ。例えば、好適な実施形態のた
めに使用される特定のハードウェアでは、単一のキャリアのシステムは、3つの
空間チャネルまでマルチプレクスする性能を有しており、8つのスロットの内の
1つがこの実施形態における制御のために使用されるため、このようにして、3
×7=21までのTS−SpChansがある。理想的な条件下では、これらの
それぞれは、関連する信号を有するフル又はハーフレートの音声チャネルを含む
ことができる。
【0049】 GSMシステムの好適な実施形態では、それぞれのダウンリンクTS−SpC
han上で、GSM標準により許されているような、チャネルのいくつかの組合
わせのみが使用される。このようにして、それぞれのキャリアは8つのタイムス
ロットを有し、それぞれ(キャリア、タイムスロット0を除くタイムスロット)
は、3つまでの空間チャネルを有し、それぞれ(キャリア、タイムスロット、空
間チャネル)は、ダウンリンクチャネルの組合わせを有し、及びそれぞれのダウ
ンリンクチャネルの組合わせは、論理チャネルのグループから構成される。更に
、それぞれ(キャリア、タイムスロット、空間チャネル)は、それに関連する一
組の空間マルチプレクシング重み(重みベクトル)を有する。しかし、標準のG
SMは、同じキャリア上の単一のタイムスロットに複数のTCHを有するという
概念を含んでいないことは強調すべきことである。
【0050】 複数の移動局を行き先とする複数の論理チャネルからのデータは、GSMダウ
ンリンクフレームを形成するために、組み立てられる。例えば、タイムスロット
0は同期制御チャネル(SCH)バーストを含むであろうし、タイムスロット1
は1つの移動局のためのTCH/Fデータを含むであろうし、タイムスロット2
〜5は使われていないであろうし、タイムスロット6は他の移動局のためのスロ
ー関連制御チャネル(slow-associated control channel, SACCH)データを含むで
あろうし、及びタイムスロット7は更に他の移動局のためのTCH/Fデータを
含むであろう。トレーニングシーケンス及び他の情報と一緒のすべてのこのデー
タは、送信のための1250ビットフレーム中に集められる。ビット0〜147
はタイムスロット0であり、ビット148〜155はバースト間ガードビット(i
nter-burst guard bit)であり、ビット156〜303はタイムスロット1であ る、などである。1つの余分のバースト間ガードビットが、タイムスロット3と
4の間、及びタイムスロット7と0の間に挿入される。
【0051】 GSMフレームは、GSMスペックに従って変調されたガウス最小シフトキー
(Gaussian Minimum Shift Key, GMSK)である。特定の実施形態では、GMSK変
調は、波形を作るためにルックアップテーブルを使用することにより実行される
。特定の実施形態のGSMプロセッサは、それぞれのアンテナ素子に対して単一
のデジタルシグナルプロセッサDSPを使用し、また、変調方法及び空間処理を
実行するために使用されるのは、このDSPである。
【0052】 図1(a)は、GSMシステムでGMSK変調されたフレームを構成するための
サブシステムの「信号フロー」式を示す。フレーム構成のための実際の装置は、
この構造を有しないであろう;これはフレームの構成のプロセスを説明すること
を助けるために示されている。フレーム構成器(frame builder)103は、チャ ネル符号化された音声パケット又は制御パケット(集合的に、101)を取得し
、GSM電波インターフェース標準に従ってバースト中への送信のためにこのデ
ータをフォーマットし、8個のタイムスロットのGSMフレーム105を構成す
る。図1(a)は、特定のフレームに対するそのタイムスロットにおいて1つより
多くの空間チャネルがあるなら、1つの特定のタイムスロットで特定の空間チャ
ネルに対して起きることを反映する。(任意の時間の)フレームデータ105は
、GMSK変調器107によりガウス最小シフトキーイング(GMSK)変調に
よって変調され、ベースバンド複素数値(すなわち、I及びQ)信号109を作
り出す。GSMフレームを構成すること及び必要なGSM(GMSK)変調を実
行することは、全てのGSM基地局で行われ、またそれは技術上周知である。我
々の実施では、ベースバンドデータ109は、1.5倍でオーバーサンプリング
された(one-and-one-half-times oversampled)デジタルのI、Qデータである(
すなわち、1.5×270.833kHzでサンプリングされたI、Qデータ)。
【0053】 空間マルチプレキシング方法は、変調と密接に関連している。空間的にマルチ
プレクスされたのは、変調されたベースバンド信号である。これは、図1(b)に
示される。時間における任意の特定のポイントにおいて(すなわち任意のタイム
スロットの間に)、送信されることになる1つより多くの信号があるであろう。
図1(b)は、ベースバンド信号の、そのような3つの空間チャネルを示し、その
信号はそれぞれ109.1、109.2、及び109.3と表示されている。図
1(b)は、ある特定のタイムスロットで処理を捕捉する。他のタイムスロットで
、異なる数の空間チャネル−例えば1チャネルだけを送信することができる。
【0054】 特定の実施形態では、特定のアンテナ素子に関連するDSPによって、アンテ
ナ毎ベース(per antenna basis)に、ユニット111の空間マルチプレクシング が実行される。m個のアンテナシステムでは、m個のそのようなDSPが、我々
のシステムでそのため使用される。空間マルチプレクシングは、GMSK波形生
成の後に起きる。このようにして、GMSK変調及び空間マルチプレクシングは
、同じDSP内で効率のために結合され、また、このDSPは、ここでは送信変
調及びマルチプレクシングDSPと呼ばれる。結合(coupling)は、それぞれの(
フレーム、タイムスロット、空間チャネル)バーストコンテントデータ(burst c
ontent data)及び対応する空間マルチプレクシング重みベクトルが、送信変調及
びマルチプレクシングDSPに書き込まれなければならないことを意味する。
【0055】 好適な実施形態のGSMシステムの実施では、それぞれのチャネル編成は、シ
ーケンスにされたとき、送信変調及びマルチプレクシングDSPのためのバース
トパケットの適切なシーケンスを生成する、サブルーチンへのポインタのリンク
したリストである。
【0056】 特定のタイムスロットの間に、K個のチャネルに対して、それぞれ、K個の複
素数値の重みベクトルw1,w2,…,wj,…,wkを使用し、j番目の重みベク
トルは行ベクトル wj=[wjl,…,wji,…,wjm] であって、(全体のm個のアンテナアレイ素子の内の)i番目のアンテナ素子に
関連する送信変調及びマルチプレクシングDSPによって実行された空間処理及
びGMSK変調は、数学的に として記述できる。ここで、()*は共役複素数を示し、nは特定のタイムスロッ トの間の時間におけるサンプルであり、yi(n)はi番目のアンテナ素子によって (RFで)送信される(ベースバンドでの)出力であり、及びGMSK(sj(n)) は、時間サンプルnでのj番目の空間チャネルのGMSK変調されたベースバン
ド波形である。
【0057】 このように図1(b)は、m個のアンテナ素子による送信のためのm個の複素数 値の(I,Q)信号を形成するため、重みベクトルw1、w2、及びw3を使用し て、3つの空間チャネルを空間的にマルチプレクスするための、全てのm個の送
信変調及びマルチプレクシングDSPを使用する空間処理を示す。
【0058】 図1(d)は、それぞれアンテナ素子129.1から129.mに結合したm個 のRF信号を生成するために、これらのm個のベースバンド信号113.1から
113.mが、それぞれの送信機115.1から115.mによって、どのよう
にして送信されるかを示す。
【0059】 どのような適切な送信器も使用することができるが、特定の実施形態は、1つ
のアンテナ素子のための1つのそのような送信機を示す図1(c)に示す構造を有
する送信機を使用した。i番目の送信変調及びマルチプレクシング(transimit m
odulation-and-multiplexing)DSPからの1.5倍でオーバーサンプリングさ れたベースバンド信号113.iは、最初にデジタル的に32倍にアップサンプ
ル(upsample)され、アップコンバート(upconvert)され、及びユニット117に より補間(interpolate)される。結果として得られる信号は、次に、D−Aコン バータ(DAC)によって13MHzでアナログに変換され、そして結果として得 られる信号123は、次に、RF送信機125によって、アナログで、アップコ
ンバートされて増幅される。
【0060】 それぞれ1つのアンテナ素子に関連する送信機装置(transmitter apparatus) の用語は、RFでアンテナ素子を通じた送信のため、ベースバンド信号を増幅さ
れたベースバンド信号に変換することに関連する、デジタル及びアナログのハー
ドウェア、ケーブルなどを含むすべての装置のことを言い、またそのような装置
は当業者に周知である。
【0061】 (数学的説明) ここで説明される特定の実施形態は、炊く定の変調フォーマットを使用するF
DMA/TDMAシステムのためのものであるが、本発明はどのようなタイプの
変調又はマルチプレクシングにも限定されず、このため、TDMA、FDMA、
FDMA/TDMA又はCDMAシステムを使用するアナログ及びデジタルのシ
ステムを含む任意のシステムで使用することができる。
【0062】 ベースステーション(BS)にm個のアンテナ素子のアンテナアレイを持たせ
る。Θに、BSのアンテナアレイの遠いフィールド(far-field)内の遠隔ユーザ(
MSと表わされる移動局(mobile station))の位置の範囲を記述するパラメータ集 合(parameter set)を表現させる。すなわち、特定のユーザのためのRFパター ンの目的の有効範囲である。集合のΘは、例えば、 は、θ1からθ2への方位角角度の範囲を示すものとして、 のような一組の方位角角度(azimuth angle)を表わすことができるであろう。他 には、Θは、例えば、V又はHの偏波、−30°から−5°の高度(elevation) 、30°から150°の方位角の範囲の集合である、 のような方位角及び俯角(depression angle)及び偏波(polarization)の集合であ
ってもよい。特定の実施形態では、そのパターンは、方位角のみの特定の範囲の
有効範囲を提供するように設計されたものであり、また、本発明の方法は、その
ような範囲の定義に確実に限定されない。
【0063】 好適な実施の形態のGSMプロトコルを使用したするシステムを含む多くのシ
ステムでは、すべての信号は、中心周波数が知られており、信号のバンド幅とそ
れらの中心周波数の比率が1よりかなり小さいという意味において、おおよそナ
ローバンド(narrowband)であると考えることができる。 を、m個のベクトルを含む、遠隔受信機(MS)でアンテナアレイ素子のそれぞ
れから受信した信号の、これらの素子が同じナローバンド信号をそれぞれ送信し
ているときの相対位相及び振幅と定義する。 そのように定義された は、ステアリングベクトル(steering vector)と呼ばれることがある。いくつか のアンテナアレイの構造はが可能であり、本発明はどのような特定の配置に限定
されない。好適な実施の形態で使用される1つの例は、dとして示された、均一
な間隔(spacing)で直線に沿って配置された、m個の同一の、無指向性アンテナ 素子の直線アレイ(linear array)である。そのような構造に対して、ステアリン
グベクトルは(比例定数内で)、反射又は分散(diffracting)オブジェクト の影響を本質的に受けない環境中にあることを示すことができる。ここで、λ=
c/fであり、()Tは転置行列を示し、cは伝播速度であり、fはRF周波数で あり、及びθはアンテナアレイの軸に関して測定されたMSの位置に対応する方
位角又は円錐角(cone angle)である。もし、アンテナアレイ素子のそれぞれが、
e(θ)で示される、無指向性の高度応答だが、定数ではなく同一の(non-constan
t and identical)方位角応答を有していたなら、ステアリングベクトルは、 であることを示すことが可能である。
【0064】 送信マニホルド(transmit manifold)T(Θ)を、集合Θの中の全てのθSに対し
て、遠隔受信機で、アンテナアレイのそれぞれから受信された信号の相対位相及
び振幅の集合として定義する。すなわち、 である。
【0065】 好適な実施形態では、T(Θ)は知られていることとする。T(Θ)を正確に推測
する方法は知られており、また、そのような方法は、アレイの電子機器のキャリ
ブレーション(calibration)及びフィールドでの直接測定の結合での、分析的な モデリングを含む。例えば、どのようにしてステアリングベクトルを決定するか
及びどのようにしてSDMAシステムにおける遠隔ユーザの位置を決定するかの
例のための我々のスマートアンテナ特許を、ロイ(Roy)他が発明者の、SDMA システムをキャリブレーションする例を含む、メソッド・アンド・アパレイタス
・フォー・キャリブレーティング・アンテナ・アレイズ(METHOD AND APPARATUS
FOR CALIBRATING ANTENNA ARRAYS)という名称の米国特許第5,546,090 号(1996年8月13日)と一緒に参照するとよい。
【0066】 複素数値のm次元の行重みベクトル(row weight vector)wは、θの関数とし ての特定の放射パターンを実現するため、複素数値(同相のI及び直角位相(qua
drature)のQ)の信号s(t)をアンテナアレイ素子に亘って分配するために使用
される複素数の重み(complex weightings)を含む。重みベクトルwが、送信空間
処理(transmit spatial processing)のために使用されるとき、(ベースバンド の)アンテナ素子にかけられるm個の複素数値の信号は、複素数値のm行ベクト
の要素によって与えられる。ここで、()*は共役複素数を示し、s(t)は送信さ れる(GSMを使用する好適な実施形態ではGMSK変調された)ベースバンド
信号であり、そのため、MSによって位置θで受信されるネットの信号は、複素
数値の量 に比例する。
【0067】 好適な実施形態では、送信される信号のそれぞれは、ここで上述のように、送
信変調及びマルチプレクシングDSPによって生成され、また、他の実施形態も
、当業者に明らかになるように、本発明の範囲内で、確かに可能である。
【0068】 (単位時間あたりの単一の論理チャネル) 例えば無指向性に近い(NOR)特性のような、所望の特性を達成する重みベ
クトルwを決定する好適な実施形態は、所望の応答パターンからの偏差を測定す
る重みベクトルwのコスト関数を定義すること、そしてそのコスト関数を最小に
する重みベクトルwを見つけることの最小化の問題を解くことを含む。多くのコ
スト関数が、この実施形態のために可能である。NORパターンに対する、単位
時間あたりの単一の論理チャネルの場合には、無指向性のブロードキャストのた
めの所望の特性の測定である好適なコスト関数は、 である。ここで、|w|は、ベクトルwの要素の振幅のベクトルであり、 は、|w|の中の全ての要素の平均値であり、及び は、ベクトルwのL2ノルム(norm)(すなわち「長さ(length)」)である。コス
ト関数の式(式7)の第1の項は、アンテナ素子の中の送信パワーの変化量の測
定(measure)であり、第2の項は、全体の送信パワーの式であり、及び第3の項 は、ある一定の目的利得値(constant target gain value)で示されるgdからの 利得の偏差の測定である。αiは、コスト関数の成分のための相対重みを提供す る正のスケールファクタ(scale factor)である。第3の項中の積分は、Θ’、す
なわちΘのサブセット、特に、コスト関数の最小化がそれに関して(例えば、方
位角のセクターに関して)実行されるパラメータ空間Θの部分に関するものであ
る。例えば、領域のいくつかの中の応答パターン中のリップル(ripple)のために
より大きい「コスト」を課する、又は所望の非NORパターンなどを実現する、
他のコスト関数を使用することができる。特定のコスト関数は、デザインエンジ
ニアに委ねることができ、またそれは、コスト関数中にある測定のいくつかの相
対的重要性に依存する。
【0069】 無指向性(又は所望のパターン)のブロードキャストのために使用する最適の
wは、次に、コスト関数J(w)を最小にするwである。J(w)を分析的に最小化
できることは希であろう。その代わり、好適な実施形態では、数値最小化方法(n
umerical minimization approach)が使用される。特に、我々は、準ニュートン 法(quasi-Newton method)を使用し、2m個の実数のパラメータの集まり(collec
tion)としてwの実部及び虚部の成分を扱った。
【0070】 そのような数値最小化をどのようにして実行するかは、当業者には明らかであ
ろう。実際の実施では、対話式行列操作プログラム(interactive matrix manipu
lation program)MATLAB(マサチューセッツ洲ナティックの、マスワーク ス・インコーポレイテッド(The Mathworks, Inc. Natick, MA))が使用された。
ほとんどの一般的なコンピュータオペレーティングシステム上で動作するMAT
LABは、より複雑なアプリケーションをサポートするために、従来のプログラ
ミング言語のオーバーヘッドなしに、数値分析、行列計算、信号処理、及びグラ
フィックスを、問題及び解が数学的に表現されている単一の環境に統合する。基
本的なデータ要素は、次元(dimensioning)を必要としない行列である。それのた
めに、フォートラン(FORTRAN)、ベーシック(Basic)、またはCのような言語で書
くために要する時間の何分の一で、数字の問題を解くことが可能になる。特別の
「ツールボックス」を利用することができ、それは、問題の特定のクラスを解く
ためMATLAB環境を拡張する、広範囲なMATLAB関数の集合(M-ファイ ル)を提供する。そのようなツールボックスは、信号処理、制御システム設計、 動的システムシミュレーション、システム識別、ニューラルネットワーク、最適
化などを含む。特に、MATLAB最適化ツールボックスが、最適化問題を解く
ために使用された。MATLAB最適化ツールボックスは、準ニュートン最適化
法(quasi-Newton optimization method)を含む。
【0071】 NORパターンを実現することが普通望ましい一方、時々他の考慮すべきこと
がより重要となり得ることは、再び記載すべきことである。このように、本発明
の他の態様では、この方法を、他の、必ずしもNORでないパターンを実現する
ために適用することができる。一般的に、これらの非NORパターンは、いくつ
かの広い領域を有するであろう。例えば、有効範囲の意図された領域中にナルを
持たず、アンテナ素子からアンテナ素子へのエネルギーの変化及び全体の送信さ
れるエネルギーを最小にする、パターンを実現することは十分であろう。そのよ
うな応用のためには、コスト関数の異なる成分によって、同じアプローチを使用
することができる。このように、特定の実施形態が無指向性パターンを実現する
ことに関して説明されていくが、他のパターンも本発明の異なる変形によって実
現することができる。
【0072】 (実験結果) 上述の方法は、1945.2MHzで動作する0.51λの間隔の直線アレイと して配列された、8つの120°パッチアンテナ素子(patch antenna element) からなるアレイのための、方位角的にNOR重みベクトルwを設計するために使
用された。0.5λの間隔、及び以下のような式6を決めて、実際の設計はなさ
れた。 この例はセクターの設計のためであったため、Θ’に対する特定の選択がなさ
れた。gdは、a(θ)のスケーリング(scaling)及びアンテナアレイ中のエレメン
トの数(8)に基いて選択される。
【0073】 直線アレイに対しては、対称性のため、非セクターのNORパターンのための
設計の問題は0から180°であろう。非直線及び非対称のアレイパターンは、
全体の360°に亘る設計を必要とするであろう。
【0074】 上述のように、式7に従って重みベクトルwを設計するために、MATLAB
が使用された。その結果は、任意の素子からの最大の正規化された放射パワーが
1であるように、スケールを変えて示される。図2の2つの垂直の点線203及
び205は、セクター[30°,150°]の限界である。このパターン201は
、単一の素子に関してかなり大きい利得を有することが明らかである。セクター
[30°,150°]中のリップルについて、2つのコメントをすべきである。第
1に、数dBのオーダーのピークからピークのリップルは、動作的には重要ではな
さそうである。第2に、セクターの端での増大した利得は、それは、セクターの
端での個々の素子のパターンにおける減少した利得を補償することになるため、
実際には望ましいパターンの特徴である(式2参照)。もしリップルが許容でき
なかったなら、任意の特定の領域中のリップルに高い重みを与える、異なるコス
ト関数を構成することができる。そのような修正は、当業者には明らかであろう
【0075】 この処理ストラテジーは、SDMAによる好適な実施形態の実験のGSMシス
テム上に実施され、また、実際の性能を理論的予測と比較するために、実地(fie
ld)の測定がそのセクター内で5°毎に実施された。その結果は、図3中の点線 305を与えるための補間をしたものと共に、図3で「x」として表示される。
図3の実線201は、図2のものと同じであり、また、分かるように、実際の実
地の測定値は理論的計算と非常によく一致している。
【0076】 (単位時間あたりの複数論理チャネル) 複数の論理チャネルを、NORエネルギーパターンの制約のもとに、同じキャ
リア上に同時に送信するために、BSでアンテナアレイを使用することが望まし
い状況がある。例えば、アンテナアレイは、無指向性エネルギーパターンの追加
の要件を有するキャリア上の複数のダウンリンクトラフィックチャネル又はいく
つかの空間チャネルをサポートするために使用することができる。この要件は、
例えば、GSMシステムのBCCHキャリアを含む、いくつかのキャリアに対し
て存在する。本発明の他の態様は、これを実現するための方法及び装置である。
本発明のこの態様を使用することなしに、(FDMA/TDMAシステムにおけ
る)単一のタイムスロット又は(一般的な)従来のチャネルにおいて1つより多
くのユーザに送信するとき、通常の空間処理は、ユーザのそれぞれに対して指向
性の高いRFパターンを生成するであろうし、それによって「ネットの」RFパ
ターンは指向性を有するであろう。無指向性に近いネットのRFパターンを維持
しながら、そのような同一チャネル(co-channel)のユーザへの指向性を有して情
報を送信することができることが望まれる。
【0077】 例えば、D個の方位角θi(i=1,…,D)によって与えられる異なる位置の
D個のMS(すなわち、遠隔ユーザ)というような数Dがあると考えよう。これ
らの位置は、典型的には、少なくともおおよそ知られている。目標は、NORパ
ターンが望まれるか必要とされる領域の全体中にネットのNORパターンを維持
しながら、それぞれが他のMSとの干渉を発生することなく対応するMSへの指
向性パターンを発生するD個の重みベクトルを設計することである。これを行う
ために、最初に、(NORパターンが望まれるところである)全体のパラメータ
空間Θを、D個の重なっていない領域、Ωi(i=1,…,D)に分割する。こ こで、 式8は、i番目のMSは、Ωiで示されるi番目の領域中にあることを表わし 、式9は、ΘがD個の領域すべての合計であることを表わし、及び、式10は、
領域は重なっていないことを表わす(φは空集合である)。これは、それぞれの
遠隔ユーザのための領域があることを意味する。ユーザより多い数の領域、すな
わちD個より多い領域を持つこともできる。そのような場合、1つ以上の「ダミ
ー信号」を、ユーザが存在しないことが知られているところの領域に送ることが
できる。ダミー信号を含むように変更することは直接的(straightforward)であ る。この説明及び請求項においては、「ダミー信号」は、1つのダミー信号かい
くつかの異なるダミー信号かのいずれかであり、いずれの場合も、この文脈から
当業者にとって明らかであろう。しかし、好適な実施形態は、D個の領域のみを
使用する。前述のように、ユーザのそれぞれに対する重みベクトルを決定する方
法は、それぞれが所望の応答パターンからの偏差を示す、D個の重みベクトルw 1 ,…,wDのコスト関数を定義すること、及び、次にコスト関数を最小にするD
個の重みベクトルのセットを見つけるという最小化問題を解くことを含む。また
、多くのコスト関数が本発明のこの態様のために可能であり、また、最小化問題
を解く、多くの方法が可能である。好適な実施の形態では、我々は以下のように
決定される全体のコスト関数を使用する。 及び を定義する。全体の好適なコスト関数J(w)は、 で与えられる。ここでWは、D個の重みベクトルの集合、W={w1,…,wD}で
ある。Woptで示される重みベクトルの最適なセットは、次に、コスト関数J(w
)を最小にするセットWで与えられる。式11では、個々の項の意味は、式7の それと類似している。式12のLi(wi)は、i番目のユーザにより受信されたエ
ネルギーの測定であるが、それはそのユーザのために意図したものではない。す
なわち、その重みベクトルwiβiに対するすべての意図していない領域中で受信
されたエネルギーは、全体のコスト関数のこの成分に対する正の重みである。
【0078】 他の実施形態では、L'i(wi)で示される、Li(wi)に対する以下の形態が使 用される。 ここで、γiは、j≠iとしたΩjでのユーザのために意図された信号から、Ωi でのユーザへの干渉の許容できるレベルを設定するために使用することができる
、D個のパラメータである。当業者に明らかであるように、他の代替も可能であ
る。
【0079】 単一のユーザの場合については、J(W)を最小にする重みベクトルのセットに
対して解くために、数字の方法(numerical method)が好適には使用される。特に
、もう一度、準ニュートン法、特にMATLAB最適化ツールボックスにおける
準ニュートン法が使用され、また、wiの実数及び虚数の成分は、2m×Dの実 数パラメータの集まり(collection)として扱われる。
【0080】 (他の計算が効率的な方法) ユーザが有効範囲の領域内で動き回ると、重みベクトルの最適なセット、Wは
、一般的に再計算されることが必要になってくる。これは、高速に、極度の計算
が必要な最適化問題を反復して解くことを含み得る。第1の他の実施形態では、
所在(同一チャネルのユーザのための位置範囲)のセットを予め決めることがで
き、そのような所在に対する重みベクトルは、予め計算され、そしてメモリ中に
予め記憶される。
【0081】 同一チャネルのユーザの知られた又はおおよそ知られた位置が、予め計算され
た所在の1つと適合するなら、所在の中の特定の1つに対する重みベクトルのセ
ットが、メモリから呼び出され、送信のために使用される。同一チャネルのユー
ザに対して設計された領域が、確実に、適切に分離されるようにするため、典型
的には、1つより多くのセットの領域が、同一チャネルのユーザのどのような特
定の数に対しても設計されることが必要となるであろう。そうでなければ、2人
のユーザが移行ゾーン(transition zone)に近いとき、同一チャネルの干渉が発 生し得る。
【0082】 おおよそ均一なアンテナアレイの構造、例えばおおよそ均一な直線アレイ、及
びいくつかの他の構造のために、第2の他の実施形態は、重みベクトルの予め計
算されたセットの非常に少ない数のみを記憶すること、及び簡単な計算を使用し
て、予め計算されていない所在に対する重みベクトルを迅速に計算することを含
む。すなわち、この方法は、重みWの典型(prototype)のセットを予め計算する こと、そしてそのような典型のセットWを、セットΘ中の移動ユーザの変化して
いる位置に適合させるために「シフトさせる」ことを含む。
【0083】 この第2の他の実施形態は、例を使用してもっとも好適に説明される。λ/2
の間隔を有する、m個の無指向性素子から構成される均一な直線アンテナアレイ
を考え、更に、無指向性の送信のための全体の範囲が、方位角での全体の平面で
あると、すなわち、Θ=[0°,180°)であり、及び設計の問題は、特定さ
れたどのような特定の高度のセット又は偏波のセットではなく、方位角のみの上
においてであると仮定する。この場合に対するステアリングベクトル は、式1により与えられる形態、特に、 である。
【0084】 送信重みベクトル、wを使用するとき、方位角の関数としての合計の放射パワ
ーは、量P(θ)に比例する。ここで、 a(θ)に対して式16により与えられる形態の任意のベクトルは、ヴァンデル
モンド構造(Vandermonde structure)を有すると言われる。wrは、37°シフト
された重みベクトルwである他の送信重みベクトルであると仮定する。すなわち
【数1】 である。ここで、 は、要素と要素との乗算を意味する演算子である。a(θ)のヴァンデルモンド構
造のために、重みwrを使用する方位角の関数としての放射パワーは、同様の量 だけ(180°を法として)回転させられる。言いかえれば、合計の放射パワー
は、 に比例することになる。 式16中のコサインのため、式19は、正確に等しくはなく、おおよそ等しい。
コサインは非線形である。
【0085】 この関係を、図4(a)及び4(b)に示す。図4(a)中のプロット403は、最
初の重みベクトルwを使用して方位角の関数としてのパワーを示し、また、図4
(b)中のプロット405は、「回転させられた」重みベクトルwrに対する方位 角の関数としてのパワーを示す。
【0086】 この概念は、NOR放射パターンを維持しながら、複数の、空間的に別個の、
論理チャネルを同時に送信するための方法の第2の別の実施形態のための基礎を
形成する。この方法の好適な実施形態は、以下のように進行する。 1.パラメータ空間を、それの結合(union)が全体の空間である有限の数の領域 に区切り、及び、その領域の数は同一チャネルユーザの数である。他の実施形態
は領域より少ないユーザを有することがあることに注意する。 2.他の領域中に送信されるパワーを最小にしながら、それの意図された領域に
亘ってほぼ一定の利得を提供する、それぞれの領域に対する設計重みベクトル。
これは、好適には、式13により決定されるコスト関数を最小にする重みベクト
ルのセットを決定することによって、実行される。重みベクトルの典型のセット
として、領域内のNORを実現するため、重みベクトルを予め記憶させる。 3.同一チャネルユーザの位置の情報に基づいて、確実に、同一チャネルのユー
ザが適切に分離され、それぞれの領域内に1つのみのユーザが含まれるように、
領域の必要な移動(translation)を決定する。領域の移動(translation)の間に、
変形(deformation)があり得ることに注意する。ユーザの位置又はおおよその位 置は、SDMA処理で知られている(例えば、我々のスマートアンテナシステム
を参照する)。 4.予め設計された(及び予め記憶された)重みを、それらが領域の移動に対応す
るように「シフトさせる」。
【0087】 第2の実施形態の利点は、予め記憶される必要がある重みの典型のセットがよ
り少ないことである。一般的に、同一チャネルのユーザのそれぞれの潜在的な数
の1つの典型のセットのみを予め計算することで十分であろう。
【0088】 (実験結果) 上述の第2の他の実施形態の方法は、単一のユーザの実験のために使用された
同じアンテナアレイを有するBSのための合成のNORパターンを有する2つの
同時の空間チャネルシステムのための2つの重みベクトルw1及びw2を設計する
ために使用され、すなわち、アンテナアレイは、(PCS−1900システムの
ためには)1945.2MHzで、0.51λの間隔を有する直線アレイ中に配列 された8つの120°のパッチアンテナ素子を含む。これらの重みは、全体のネ
ットのNOR放射パターンを維持しながら、(例えば、2つのTCH上の2つの
異なる音声会話のような)異なる論理チャネルによる2つの同時の同一チャネル
ユーザとの使用のために設計された。
【0089】 無指向性の有効範囲Θのための全体の範囲は、完全な平面(complete plane)で
あるようにされた。すなわち、(カバーすることが必要な実際の領域が、[30 °,150°]であったとしても)Θ=[0°,180°)であり、及び、この 範囲は、0から60°及び60°から180°(Ω1=[0°,60°]∪[120
°,180°])の第1の領域Ω1、及び60°から120°(Θ=Ω1∩Ω2でΩ 2 =(60°,120°))の第2の領域Ω2の2つの領域に区切られた。
【0090】 120°のセクターへのセクター化は、個々のアンテナ素子(式2参照)の物
理的放射パターンによって影響を受けるものであり、そのため、放射パターン内
のセクター化は、たとえΘ=[0°,180°)が選択されたとしても、存在す
るであろう。領域Θのための設計を180°に亘って広がるようにさせるための
決定は、好適な実施形態の直線アンテナアレイのためのパターンを周期的にラッ
ピング(wrapping)することによるものである。パターンを0°より小さいところ
にシフトさせることは、そのパターンを180°から下に「負方向に行く」よう
にシフトさせる。これは「ラッピング(wrapping)」と呼ばれる。ラッピングの特
性は、2つのユーザの場合に対する2つの典型のパターンを、単一のパターンを
シフトさせることによって作るために使用される。この特性は望ましいものであ
るが、それは本発明のこの態様の必要な部分ではなく、他の方法で実施すること
ができるものである。
【0091】 その領域の区切り点(breakpoint)は、cos(60°)=−cos(120°)=0.
5であるため、{60°,120°}とされた。これにより、他の(ラッピング特
性を法とする)シフトに、等しい角度の幅の領域が与えられた。 このように、この領域の定義及びラッピング特性で、1つだけの最適化問題、
すなわちΩ1に対応する重みベクトルw1を決定し、次にw2をw1を90°シフト
させることにより作り出すこと、を解く必要があった。
【0092】 他の区切り点及び領域も定義することができる。シフト特性により2つの典型
の領域をシフトによって関係させることができないなら、2つの最適化の問題を
解決する必要があるであろう。
【0093】 全体の領域Θが、確実にすべての個々の領域の結合であるようにすることが好
適である一方、例えば、準ニュートン法において、それを実行することはいくつ
かの計算の問題を作り出すことが発生し得る。第2の他の実施形態として使用さ
れる特定の実施形態では、10°のバッファゾーンが、それぞれの領域の端に組
込まれた。これは、準ニュートン最適化ルーチンの収束(convergence)特性を改 善するために見つけられた。このように、Ω1=[0°,50°]∪[130° ,180°)及びΩ2=[70°,110°]である。その設計のこの要素は、 20°の分離が同一チャネルのユーザに対して維持されなければならないであろ
うということを意味する。w1を計算するために使用された実際のコスト関数は 、以下の条件の下、K1(すなわち、α2,i=0)のみを使用する式13のような
ものであった。 Ω2中のΩ1エネルギーパターンの正に行く(positive-going)極値にペナルティ
ーを課し(penalize)ながら、Ω1からΩ2への干渉を少なくとも30dB減少させ
ることを目的とする、L1の修正されたバージョンが使用された。数学的には、 である。w2は、0°ではなく90°のところで中心になるようにw1を回転させ
ることによって得られる。2つのパターンのプロットが、図5の中に曲線503
及び505として示される。いずれかの重みベクトル中の要素の最大の法(maxim
um modulus)が0.5であり、どの要素から送信される正規化されたパワーもた った1であるように、プロットを作り出すために、重みは正規化される。プロッ
ト上に指示された利得は、1で正規化されたパワーで送信する単一の素子に関連
する。方位角の関数としての放射パワー、すなわち、軌跡(trace)503及び5 05への合計(sum)は、それでも、比較できるパワーで動作している単一の送信 素子によって達成できるものより大きいことに注意する。
【0094】 もし、1つのユーザが、上記で定義されたようなΩ1及びΩ2のそれぞれの中で
あれば、これらの重みw1及びw2は、2つのユーザのために適当である。こうい
う場合(遠隔ユーザが、いくつかの技術によって決定され得るところであるよう
な場合。例えば、我々のスマートアンテナ特許を参照する。)でないなら、ユー
ザの間の中点(midpoint)へのパターンの間の区切り点をシフトさせるため上述の
ように、パターンは、[cos(θ1)+cos(θ2)]−cos(60°)だけシフトされ、 θ1>θ2となるようにソートされる。94°及び137°のユーザの角度に対し
ては、結果として得られるパターンは、図6中にプロット603及び605とし
て表示される。重みの計算は、専らユーザ間の方位角の距離に基いて計算され、
またそれは非常に計算が効率的であることに注意する。以下は、図5及び6を生
成するために使用されるMATLABコードである。MATLABコードでは、
最適化によって決定される実際の重みは、パラメータとして示され、またそれは
コード中に入力する必要がある。図5を生成するためには、コマンドPat2(0,[94 137],1)を発し、また図6を生成するためには、コマンドPat2(1,[94 137],1)を
発する。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】 (ディザリング) 更に進んだ改良では、パターンの間の区切り点は、好適には5°の小さい量だ
け、例えば数百Hzの周波数のある低い周波数で、ディザリングされる。その結果
、恒久的に合成パターン(composite pattern)の最小の近距離(local minimum)に
ある位置はセル中にはなく、また方位角の関数としての時間平均されたエネルギ
ーは比較的一定である。
【0099】 ディザリングは、例えば、バーストからバーストで、少し異なるシフトを有す
ることによって、実行されることができる。例えば、角度θのシフトが、ある典
型の重みのために必要なら、それぞれのバーストに利用されるシフトは、rnd
を±1の間に均一に分布する乱数として、θ+5°×rndであろう。このよう
に、バーストからバーストで、重みベクトルは、公称の(nominal)重みベクトル からのシフトの中でディザリングされるであろう。
【0100】 図7は、図6で図示したものと同じ、2つの同時のユーザの場合に対するディ
ザリングありとなしとの場合で得られた、1つのアンテナ素子上で無指向性に送
信している間の時間平均パワー利得を示す。平均は、2つの信号の相対的位相が
ランダムに作られる、100を超える反復である。実線の曲線703は、ディザ
リングがあるときの結果を示し、一方、点線の曲線705は、ディザリングがな
いときの結果を示す。
【0101】 以下は、図7を生成するために使用されるMATLABコード「ditherDemo」
である。コードPat2のときと同じように、最適化によって決定される実際の重み
は、パラメータとして示され、またそれは、コード中に入力される必要がある。
【0102】
【表4】
【0103】
【表5】
【0104】
【表6】
【0105】 (空間チャネルにつき1つのユーザのためのディザリング) いくつかのユーザの場合に対する上述のディザリングは、従来のユーザの場合
についての1つのユーザに対するリップルを減少させるためにも使用することが
できる。重みベクトルは、同様に、好適にはバーストからバーストに、ある低い
周波数で、数度ずつ、上方又は下方にシフトされる。
【0106】 (実地試験) この設計のための実地試験も実行された。図8は、実地検証の結果を示す。3
つの実験が、PCS−1900周波数で動作する実験のためのGSMシステムに
実施された。それぞれの実験で、同一チャネルのユーザの一対が、固定された方
位角に設定され、また、受信されたパワーの測定値は、単一の放射素子によって
、及び(ディザリングを有する)本発明の第2の交替の実施形態の方法及び装置
によって、交互に実行された。5°の増分ごとに、セクター内で、測定値が取得
された。3つの実験に対するユーザの方位角の対は、それぞれ、52°/107
°、52°/84°及び60°/136°であった。単一の放射素子を使用して
いる間の第2の実施形態を使用することの利得はそれぞれの角度で計算され、そ
して、これらの利得の累積的分布関数(cumulative distribution function)が決
定された。図中の実線の軌跡803は、(1で正規化されたパワーでの単一の素
子からの放射に関する)使用された構成のダウンリンクパワーの利得の、この測
定された累積的分布関数である。この軌跡803は、3つの全ての実験の間に収
集されたデータに対する合成の結果である。点線の805曲線は、区切り点ディ
ザリング方法(breakpoint dithering strategy)の結果を含む理論的予想である 。理論的結果は、上述の実験のモンテカルロ・シミュレーションを実行して得ら
れた。2つの曲線の形状は、非常によく一致しているように見える。それらの曲
線間の1.5から2dBのオフセットは、単一のアンテナ及び複数のアンテナの
データのために実行された収集の間の一貫した誤差に帰することができそうであ
る。
【0107】 当業者に理解されるように、技術を有する実施者は、本発明の精神及び範囲か
ら逸脱することなく、上述の方法及び装置に多くの変更を加えることができるで
あろう。例えば、本システムは、異なる通信プロトコルに対して実施することが
でき、NORパターンを含む所望のパターンを実現する重みwを決定するための
異なる方法を使用することができる、などである。本発明の範囲は、以下の請求
項中に示されたようにのみ、限定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1(a)】 GSMシステムでGMSK変調されたフレームの構築の信号フロー表現である
【図1(b)】 m個のアンテナ素子による送信のため、m個の複素数値(I,Q)信号を形成
するように、重みベクトルw1、w2及びs3を使用する3つの空間チャネルを
空間的にマルチプレクスするための空間マルチプレクサを示す。
【図1(c)】 アンテナ素子の1つのための送信機の構造を示す。
【図1(d)】 図1(b)の空間マルチプレクサからm個の空間的にマルチプレクスされた信号
を送信するための、それぞれ図1(c)のようなm個の送信機を示す。
【図2】 1のパワーで放射する単一のアンテナ素子を使用する本発明の1つの実施形態
に従って、NORのために設計された重みベクトルを使用した、方位角の関数と
しての計算された(理論的な)利得のプロットを示す。
【図3】 図2の理論的結果と、本発明の1つの実施形態に従った、NORのために設計
された重みベクトルを使用した実験結果との比較である。
【図4(a)】 NOR送信のための重みベクトルwを使用した角度の関数としてのパワーを示
す。
【図4(b)】 重みベクトルwに由来する「ローテーションされた(rotated)」重みベクトル wrに対する方位角の関数としてのパワーを示す。
【図5】 それぞれがNOR領域への、本発明の1つの実施形態に従って決定された、N
OR送信のための、2つの重みベクトルを使用することにより得られる利得のプ
ロットを示す。
【図6】 本発明の他の実施形態に従った、図5の例のために決定された重みベクトルか
ら決定された、同じ従来のチャネル上の2つの同時のユーザへのNOR送信のた
めの、2つの重みベクトルを使用することによって得られる利得のプロットを示
す。
【図7】 本発明の態様に従ったディザリングがある場合とない場合の、方位角の関数と
しての利得を示す。
【図8】 本発明の1つの実施形態を使用した実験での、1の正規化された(normalized)
パワーでの単一の素子からの放射に関するダウンリンクパワーの利得の、測定さ
れた及び理論的な累積的分布関数を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 27/12 H04B 7/26 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 CA06 DB02 DB03 EA04 FA14 FA15 FA16 FA17 FA20 FA26 FA29 FA30 FA32 GA02 HA05 HA10 5K004 AA04 EE00 5K022 AA10 AA11 5K059 CC02 DD10 EE02 5K067 AA00 BB04 CC02 CC04 CC10 CC24 DD00 EE02 EE10 HH21 KK03 【要約の続き】 のような方法及び装置に関する。

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信局から1つ以上の加入者ユニットにダウンリンク信号を
    送信するための方法において、前記通信局は、アンテナ素子のアレイを含み、そ
    れぞれのアンテナ素子は、関連送信装置に結合させられ、前記関連送信装置は、
    重みベクトルに従って、位相及び振幅において前記ダウンリンク信号に重み付け
    をするための1つ以上のシグナルプロセッサに結合させられているものであって
    、 (a) 所望のセクターに亘って所望の放射パターンを実現するために低い相対 的放射パワーで送信するように設計された第1の重みベクトルを決定するステッ
    プと、 (b) それぞれが前記アレイ中に意図されたアンテナ素子を有する一組の重み 付けされたダウンリンクアンテナ信号を形成するために、1つ以上のシグナルプ
    ロセッサを使用して、選択された前記第1の重みベクトルによって前記ダウンリ
    ンク信号を重み付けするステップと、 (c) 前記一組の重み付けされた前記ダウンリンクアンテナ信号の中のそれぞ れの重み付けされたダウンリンクアンテナ信号を、前記意図されたアンテナ素子
    関連送信装置を通して、それの意図されたアンテナ素子へ通すことによって、前
    記ダウンリンク信号を送信するステップと、を有することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 (d) 少なくとも1つの加入者ユニット中で前記ダウンリン ク信号を受信するステップ、を更に有する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記所望のセクターは、方位角の範囲を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記所望のセクターは、高度の範囲を含むことを特徴とする
    請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記所望の放射パターンは、NORパターンであることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ステップ(a)で決定された前記重みベクトルは、前記重 みベクトルのコスト関数を最小にするような重みベクトルであり、前記コスト関
    数は、前記所望のセクターに亘って、前記所望の放射パターンからの、前記重み
    ベクトルを使用して送信することに起因する前記放射パターンの変化量の第1の
    式を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記コスト関数は、前記重みベクトルを使用することによっ
    て、前記アンテナ素子から送信される前記総計のパワーの式を含むことを特徴と
    する請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記コスト関数は、前記重みベクトルを使用するときの前記
    アンテナ素子の間で送信されたパワー中の変化量の式を含むことを特徴とする請
    求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 決定する前記ステップ(a)は、 (i) 前記所望のセクターに亘ってNORパターンからの、前記重みベクトル を使用して送信することに起因する前記放射パターンの変化量の式を含む、前記
    重みベクトルのコスト関数を特定するステップと、 (ii) 前記第1の重みベクトルとして、前記コスト関数を最小にする重みベク
    トルを選択するステップと、を更に有することを特徴とする請求項5に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記コスト関数は、前記重みベクトルを使用することによ
    って前記アンテナ素子から送信された前記総計のパワーの式を含むことを特徴と
    する請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記コスト関数は、前記重みベクトルを使用することによ
    って前記アンテナ素子の間で送信されたパワー中の前記変化量の式を含むことを
    特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記通信局は、FDMA/TDMAシステムの部分である
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記通信局は、GSM通信プロトコルの改訂版に従って動
    作することを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記通信局は、PHS通信プロトコルの改訂版に従って動
    作することを特徴とする請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記通信局は、CDMAシステムの部分であることを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 従来のチャネルを通して、通信局から対応する複数の加入
    者ユニットへの複数のダウンリンク信号を送信するための方法において、それぞ
    れのダウンリンク信号は、意図された加入者ユニットを有し、それぞれの意図さ
    れた加入者ユニットは、位置を有し、それぞれの位置は、少なくともおおよそ知
    られており、前記通信局は、アンテナ素子のアレイを含み、それぞれのアンテナ
    素子は、関連送信装置に結合させられ、前記関連送信装置は、前記ダウンリンク
    信号を空間マルチプレクスするための1つ以上のシグナルプロセッサに結合させ
    られ、前記空間マルチプレクスは、重みベクトルに従って位相及び振幅において
    それぞれのダウンリンク信号を重み付けしかつ前記重み付けされた信号を加える
    ものであって、 (a) 複数の所望の重みベクトルを決定するステップであって、それぞれの加 入者ユニットは、前記複数の所望の重みベクトル中に関連する所望の重みベクト
    ルを有し、それぞれの関連する所望の重みベクトルは、それの関連する加入者ユ
    ニットへのダウンリンク通信のために設計され、前記複数の所望の重みベクトル
    は、所望のセクターに亘る全体の所望の放射パターンを作り出すためにデザイン
    されている、そのようなステップと、 (b) 前記複数のダウンリンク信号を空間マルチプレクスするステップであっ て、前記マルチプレクスは、特定のダウンリンク信号の意図された加入者ユニッ
    トに関連する前記所望の重みベクトルによって、それぞれの特定のダウンリンク
    信号を重み付けするステップを含み、前記複数の所望の重みベクトル中の関連す
    る所望の重みベクトルではない所望の重みベクトルよる前記空間マルチプレクス
    は、1つ以上のダミー信号であり、前記空間マルチプレクスは、一組の合計され
    かつ重み付けされたダウンリンクアンテナ信号を形成するために前記1つ以上の
    シグナルプロセッサを使用し、それぞれの合計されかつ重み付けされたダウンリ
    ンクアンテナ信号は、前記アレイ中に意図されたアンテナ素子を有する、そのよ
    うなステップと、 (c) それぞれの合計されかつ重み付けされたダウンリンクアンテナ信号を、 それの意図されたアンテナ素子に、前記意図されたアンテナ素子の関連送信装置
    を通して、通すことによって、前記複数のダウンリンク信号を送信するステップ
    と、を有することを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 前記複数の所望の重みベクトル中の重みベクトルの数は、
    加入者ユニットの数と同じであり、そのため、前記一組の所望の重みベクトル中
    のすべての所望の重みベクトルが、関連する所望の重みベクトルであることを特
    徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 (d)前記の空間マルチプレクスされた複数のダウンリンク 信号を前記加入者ユニットの特定の1つのところで受信するステップを更に含む
    ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記全体の所望の放射パターンはNORパターンであるこ
    とを特徴とする請求項17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記所望のセクターは、方位角の範囲を含むことを特徴と
    する請求項17に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記所望のセクターは、高度の範囲を含むことを特徴とす
    る請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記所望のセクターは、一組の対応する領域を含み、それ
    ぞれの対応する領域は、多くて1つの加入者ユニットの位置を含み、全ての前記
    対応する領域の結合は、前記所望のセクターをほぼカバーしており、 前記決定するステップ(a)で、それぞれの所望の重みベクトルは、前記対応す る領域の1つへの送信のために決定され、及び 前記決定するステップ(a)で決定された前記複数の所望の重みベクトルは、可 能な重みベクトルのコスト関数を最小にする前記複数の重みベクトルであり、前
    記コスト関数は、前記複数の重みベクトルを使用して送信することに起因するネ
    ットの全体の放射パターンの中の所望の放射パターンからの前記変化量の式を含
    むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記複数の所望の重みベクトル中の重みベクトルの数は、
    加入者ユニットの数と同じであり、そのため、前記一組の所望の重みベクトル中
    の全ての所望の重みベクトルが関連する所望の重みベクトルであり、及びそれぞ
    れの加入者ユニットの位置が対応する領域の1つの中にあることを特徴とする請
    求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記コスト関数は、それぞれの重みベクトルを使用して前
    記アンテナ素子から送信された総計のパワーの式を含むことを特徴とする請求項
    23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記コスト関数は、それぞれの重みベクトルを使用して前
    記アンテナ素子の間で送信されたパワー中の前記変化量の式を含むことを特徴と
    する請求項23に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記コスト関数は、それぞれの重みベクトルに対して意図
    していない対応する領域中で受信された前記エネルギーの式を含むことを特徴と
    する請求項23に記載の方法。
  27. 【請求項27】 所望のセクターに亘る全体の所望の放射パターンでの、従
    来のチャネルを通した、通信局から対応する複数の加入者ユニットへの、複数の
    ダウンリンク信号を送信するための方法において、それぞれのダウンリンク信号
    は、意図された加入者ユニットを有し、それぞれの意図された加入者ユニットは
    、位置を有し、それぞれの位置は少なくともおおよそ知られており、前記通信局
    はアンテナ素子のアレイを含み、それぞれのアンテナ素子は、関連送信装置に結
    合させられ、前記関連する送信装置は、ダウンリンク信号を空間マルチプレクス
    するための1つ以上のシグナルプロセッサに結合させられ、前記空間マルチプレ
    クスは、重みベクトルに従って位相及び振幅においてそれぞれのダウンリンク信
    号に重み付けをしかつ当該重み付けされた信号を加えることを含んでいるもので
    あって、 (a) 前記所望のセクターを一組の領域に区切るステップであって、領域の数 は加入者ユニットの数と同じであり、全ての前記領域の結合は、前記所望のセク
    ターをほぼカバーする、そのようなステップと、 (b) 複数の所望の重みベクトルを決定するステップであって、それぞれの所 望の重みベクトルは、前記領域の1つへのダウンリンク通信のために設計され、
    前記複数の所望の重みベクトルは、前記所望のセクターに亘って前記全体の所望
    の放射パターンを作り出すために設計され、前記複数の所望の重みベクトル及び
    前記一組の領域は、所在を画定する、そのようなステップと、 (c) メモリ中に前記所望の重みベクトルを記憶させるステップと、 (d) 十分な数の所在が記憶されるまで、前記ステップ(a)から(c)を反復させ るステップと、 (e) 前記加入者ユニットの前記位置に適合した所在の前記複数の所望の重み ベクトルを前記メモリから呼び出すステップと、 (f) 前記複数のダウンリンク信号を空間マルチプレクスするステップであっ て、前記マルチプレクスは、前記特定のダウンリンク信号の意図された加入者ユ
    ニットの前記位置を含む前記領域に送信するように設計された、前記呼び出され
    た所望の重みベクトルで、それぞれの特定のダウンリンク信号に重み付けするこ
    とを含み、前記空間マルチプレクスは、一組の合計されかつ重み付けされたダウ
    ンリンクアンテナ信号を形成するために前記1つ以上のシグナルプロセッサを使
    用し、それぞれの合計されかつ重み付けされたダウンリンクアンテナ信号は、前
    記アレイ中に意図されたアンテナ素子を有する、そのようなステップと、 (g) それぞれの合計されかつ重み付けされたダウンリンクアンテナ信号をそ れの意図されたアンテナ素子へ、前記意図されたアンテナ素子の関連送信装置を
    通して、通すことによって、前記複数のダウンリンク信号を送信するステップと
    、を有することを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】 前記ステップ(b)で決定された前記複数の所望の重みベク トルは、可能な重みベクトルのコスト関数を最小にする前記複数の重みベクトル
    であり、前記コスト関数は、前記複数の重みベクトルを使用して送信することに
    起因する、前記ネットの全体の放射パターンの中の前記所望の放射パターンから
    の前記変化量の式を含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記コスト関数は、それぞれの重みベクトルを使用して、
    前記アンテナ素子から送信される前記全体のパワーの式を含むことを特徴とする
    請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記コスト関数は、それぞれの重みベクトルを使用して、
    前記アンテナ素子の間で送信されたパワー中の前記変化量の式を含むことを特徴
    とする請求項28に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記コスト関数は、それぞれの重みベクトルに対して意図
    していない対応する領域中で受信された前記エネルギーの式を含むことを特徴と
    する請求項28に記載の方法。
  32. 【請求項32】 所望のセクターに亘る全体の所望の放射パターンでの、従
    来のチャネルを通した、通信局から対応する複数の加入者ユニットへの、複数の
    ダウンリンク信号を送信するための方法において、それぞれのダウンリンク信号
    は、意図された加入者ユニットを有し、それぞれの意図された加入者ユニットは
    、位置を有し、それぞれの位置は少なくともおおよそ知られており、前記通信局
    はアンテナ素子のアレイを含み、前記アンテナ素子はおおよそ均一に分布してお
    り、それぞれのアンテナ素子は、関連送信装置に結合させられ、前記関連する送
    信装置は、ダウンリンク信号を空間マルチプレクスするための1つ以上のシグナ
    ルプロセッサに結合させられ、前記空間マルチプレクスは、重みベクトルに従っ
    て位相及び振幅においてそれぞれのダウンリンク信号に重み付けをしかつ当該重
    み付けされた信号を加えることを含んでいるものであって、 (a) 前記所望のセクターを一組の領域に区切るステップであって、領域の数 は少なくとも加入者ユニットの数であり、全ての前記領域の結合は、前記所望の
    セクターをほぼカバーする、そのようなステップと、 (b) 複数の所望の重みベクトルを決定するステップであって、それぞれの所 望の重みベクトルは、前記領域の1つへのダウンリンク通信のために設計され、
    前記複数の所望の重みベクトルは、前記所望のセクターに亘って前記全体の所望
    の放射パターンを作り出すために設計され、前記複数の所望の重みベクトル及び
    前記一組の領域は、所在を画定する、そのようなステップと、 (c) 確実に、移動させられた領域について1つだけの加入者ユニットがあり 、かつ、前記加入者ユニットの前記位置が適切に分離されるように、前記加入者
    ユニットの前記位置を使用して、前記一組の領域の移動を決定するステップと、 (d) 複数のシフトされた重みベクトルを形成するために、それぞれの決定さ れた所望の重みベクトルをシフトされるステップであって、それぞれのシフトは
    、前記ステップ(c)で決定された前記移動に対応する、そのようなステップと、 (e) 前駆複数のダウンリンク信号を空間マルチプレクスするステップであっ て、前記マルチプレクスは、前記特定のダウンリンク信号の意図された加入者ユ
    ニットの前記位置を含む前記移動させられた領域へ送信するように設計された、
    前記シフトされた重みベクトルによって、それぞれの特定のダウンリンク信号に
    重み付けすることを含み、加入者ユニットを有しない任意の移動させられた領域
    へ送信するように設計された任意のシフトされた重みベクトルによる前記空間マ
    ルチプレクスは、1つ以上のダミー信号であり、前記空間マルチプレクスは、一
    組の合計されかつ重み付けされたダウンリンクアンテナ信号を形成するために、
    前記1つ以上のシグナルプロセッサを使用し、それぞれの合計されかつ重み付け
    されたダウンリンクアンテナ信号は、前記アレイ中に意図されたアンテナ素子を
    有する、そのようなステップと、 (f) それぞれの合計されかつ重み付けされたダウンリンクアンテナ信号を、 それの意図されたアンテナ素子に、前記意図されたアンテナ素子の関連送信装置
    を通して、通すことによって、前記複数のダウンリンク信号を送信するステップ
    と、を有することを特徴とする方法。
  33. 【請求項33】 それぞれのシフトされた領域は加入者ユニットを有するこ
    とを特徴とし、また、前記ステップ(b)で決定された前記複数の所望の重みベク トルは、可能な重みベクトルのコスト関数を最小にする前記複数の重みベクトル
    であり、前記コスト関数は、前記複数の重みベクトルを使用して送信することに
    起因する前記ネットの全体の放射パターンの中の前記所望の放射パターンからの
    前記変化量の式を含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記コスト関数は、それぞれの重みベクトルを使用して、
    前記アンテナ素子から送信された前記全体のパワーの式を含むことを特徴とする
    請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記コスト関数は、それぞれの重みベクトルを使用して、
    前記アンテナ素子の間で送信されたパワー中の前記変化量の式を含むことを特徴
    とする請求項33に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記コスト関数は、それぞれの重みベクトルに対して、意
    図されていない対応する領域中で受信された前記エネルギーの式を含むことを特
    徴とする請求項33に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記ステップ(d)から(f)は、周期的に反復され、それぞれ
    の反復中の前記シフトは、前記ステップ(c)中で決定された前記移動の周りでデ ィザリングされることを特徴とする請求項33に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記ディザリングは、前記ステップ(c)中で決定された前 記移動にランダムなシフトを加えることを含むことを特徴とする請求項37に記
    載の方法。
  39. 【請求項39】 前記アンテナ素子は、おおよそ均一に分布することを特徴
    とし、また、前記ステップ(b)から(c)は、複数の所望の重みベクトルの代わりに
    複数のシフトされた重みベクトルを使用して周期的に反復され、それぞれのシフ
    トされた重みベクトルは、それぞれの所望の重みベクトルをシフトさせることに
    よって形成され、それぞれの反復中の前記シフトは、平均のシフトがゼロになる
    ようにディザリングされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  40. 【請求項40】 ダウンリンク信号を1つ以上の加入者ユニットに送信する
    ための通信局において、 (a)アンテナ素子のアレイと、 (b)所望のセクターに亘る所望の放射パターンを実現するために、低い相対的 放射パワーで前記アレイを通して送信するために設計された第1の重みベクトル
    を決定するための手段と、 (c)一組の重み付けされたダウンリンクアンテナ信号を形成するために、前記 決定された第1の重みベクトルに従って、位相及び振幅において前記ダウンリン
    ク信号に重み付けするために結合させられた1つ以上のシグナルプロセッサであ
    って、それぞれの重み付けされたダウンリンクアンテナ信号は、前記アレイ中に
    意図されたアンテナ素子を有する、そのようなシグナルプロセッサと、 (d)前記アレイを通して前記一組の重み付けされたダウンリンクアンテナ信号 を送信するための一組の関連送信装置であって、それぞれのアンテナ素子は、前
    記一組の関連送信装置中の1つの関連送信装置の出力に結合させられ、それぞれ
    の関連送信装置は、前記重み付けされたダウンリンクアンテナ信号の1つを受信
    するための入力を含む、そのような一組の関連送信装置と、を有することを特徴
    とする通信局。
  41. 【請求項41】 前記所望のセクターは、方位角の範囲を含むことを特徴と
    する請求項40に記載の通信局。
  42. 【請求項42】 前記所望のセクターは、高度の範囲を含むことを特徴とす
    る請求項40に記載の通信局。
  43. 【請求項43】 前記所望の放射パターンはNORパターンであることを特
    徴とする請求項40に記載の通信局。
  44. 【請求項44】 決定する前記手段は、前記第1の重みベクトルとして、前
    記重みベクトルのコスト関数を最小にする重みベクトルを選択し、前記コスト関
    数は、前記所望のセクターに亘る前記所望の放射パターンからの、前記重みベク
    トルを使用して送信することに起因する前記放射パターンの変化量の第1の式を
    含むことを特徴とする請求項40に記載の通信局。
  45. 【請求項45】 前記コスト関数は、前記重みベクトルを使用することによ
    って前記アンテナ素子から送信される総計のパワーの式を含むことを特徴とする
    請求項44に記載の通信局。
  46. 【請求項46】 前記コスト関数は、前記重みベクトルを使用するときの前
    記アンテナ素子の間で送信されたパワーにおける前記変化量の式を含むことを特
    徴とする請求項44に記載の通信局。
  47. 【請求項47】 従来のチャネルを通して1つ以上の加入者ユニットに、ダ
    ウンリンク信号の1つ以上を送信するための通信局において、それぞれのダウン
    リンク信号は、1つ以上の意図された加入者ユニットを有し、それぞれの意図さ
    れた加入者ユニットは、位置を有し、それぞれの位置は、少なくともおおよそ知
    られているものであって、 (a)アンテナ素子のアレイと、 (b)複数の所望の重みベクトルを決定するための手段であって、それぞれの加 入者ユニットは、前記複数の所望の重みベクトル中に関連する所望の重みベクト
    ルを有し、それぞれの関連する所望の重みベクトルは、それの関連する加入者ユ
    ニットへのダウンリンク通信のために設計され、前記複数の所望の重みベクトル
    は、所望のセクターに亘る全体の所望の放射パターンを作り出すためにデザイン
    されている、そのような手段と、 (c)一組の合計されかつ重み付けされたダウンリンクアンテナ信号を形成する ために複数のダウンリンク信号を空間マルチプレクスするための1つ以上のシグ
    ナルプロセッサであって、前記マルチプレクスは、前記特定のダウンリンク信号
    の意図された加入者ユニットに関連する前記所望の重みベクトルによって、それ
    ぞれの特定のダウンリンク信号を重み付けすることを含み、前記複数の所望の重
    みベクトル中の関連する所望の重みベクトルでない所望の重みベクトルによる前
    記空間マルチプレクスは、1つ以上のダミー信号である、そのような1つ以上の
    シグナルプロセッサと、 (d)前記一組の合計されかつ重み付けされたダウンリンクアンテナ信号を前記 アレイを通して送信するための一組の関連送信装置であって、それぞれのアンテ
    ナ素子は、前記一組関連送信装置中の1つの関連送信装置の出力に結合させられ
    ており、それぞれの関連する送信装置は、前記重み付けされたダウンリンクアン
    テナ信号の1つを受信するための入力を含む、そのような一組の関連送信装置と
    、を有することを特徴とする通信局。
  48. 【請求項48】 前記一組の所望の重みベクトル中の重みベクトルの数が、
    加入者ユニットの数と同じであり、そのため、前記一組の所望の重みベクトル中
    の全ての所望の重みベクトルが、関連する所望の重みベクトルであることを特徴
    とする請求項47に記載の通信局。
  49. 【請求項49】 前記所望のセクターは、一組の対応する領域を含み、それ
    ぞれの対応する領域は、多くて1つの加入者ユニットの位置を含み、すべての前
    記対応する領域の結合は、前記所望のセクターをほぼカバーしており、 それぞれの所望の重みベクトルは、前記決定する手段(b)によって対応する領 域への送信のために決定され、及び 前記決定する手段(b)によって決定された前記複数の所望の重みベクトルは、 可能な重みベクトルのコスト関数を最小にする前記複数の重みベクトルであり、
    前記コスト関数は、前記複数の重みベクトルを使用して送信することに起因する
    前記ネットの全体の放射パターンの中の前記所望の放射パターンからの前記変化
    量の式を含むことを特徴とする請求項48に記載の発明。
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