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JP2001517086A - Vntr対立遺伝子の抽出および利用 - Google Patents

Vntr対立遺伝子の抽出および利用

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JP2001517086A
JP2001517086A JP54208898A JP54208898A JP2001517086A JP 2001517086 A JP2001517086 A JP 2001517086A JP 54208898 A JP54208898 A JP 54208898A JP 54208898 A JP54208898 A JP 54208898A JP 2001517086 A JP2001517086 A JP 2001517086A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、VNTR対立遺伝子の抽出のため、そして複数の個体からの複合ゲノムの同時の比較による複数の座における遺伝形質に関する多形マーカーの付随する検出のための新規な方法である。産物は、形質に関して有益な対立遺伝子の全体の表示(Total Representation of Alleles Informative for a Trait:TRAIT)をデザインされる。これらの対立遺伝子は、直接遺伝マーカーとして用いるかまたは媒体として用いることにより、配列変異の正確な局在を必須としてよい。

Description

【発明の詳細な説明】 VNTR対立遺伝子の抽出および利用 用語および略語の解説 アダプター ヌクレオチド配列であって、通常はアニールされた相補オリゴヌク レオチドを含み、特異的増幅を可能にするDNA断片であってそれら の断片の操作を可能にするDNA断片に連結される AFLP 増幅された断片長の多形性(amplified fragment length polymorphism) 対立遺伝子 任意の一つの座における幾つかの可能な別の配列の変異体の一つ アンプリマー アダプタープライマーおよび内部プライマーを用いた増幅により 生成した産物または産物のプール DNA デオキシリボ核酸 DNAフィンガープリント 特定のDNAサンプルからの一連のDNA断片の表示 GMS ゲノミックミスマッチスキャニング 個体(individual) 調査のためのあらゆる種の被験者のメンバー ヘテロ二重鎖 異なる個体、個体または集団のセットに由来する2つの対立遺伝 子の二重鎖 ヘテロ接合体 二倍体細胞中の対の染色体各々の同じ座における対立遺伝子が異 なるホモ二重鎖であること、対立遺伝予の二重鎖は同じ個体、個 体または集団のセットに由来する ホモ接合体 二倍体細胞の対の染色体の同じ座の対立遺伝子が同一であること 遺伝子座(locus) 染色体上の特定の位置 ミスマッチ 反対の塩基と安定な水素結合を形成しない二重鎖中の一つまたは複 数の塩基 NASBA 核酸配列に基づく増幅 PCR ポリメラーゼチェインリアクション RAPD ランダムに増幅されたDNAマーカー RDA 代表的相違分析 RFLP 制限断片長の多形性 形質(trait) 識別する特性または物理学上、化学上または生物学上それ自身 を証明する特徴 TRAIT 形質に関しで有益な対立遺伝子の全体の表示(Total Representation of Alleles Informative for a Trait) VNTR 可変数のタンデムリピート、また単一配列繰り返し(連続するかまたは短 い非繰り返し配列により遮断されてよい2つ以上のヌクレオチドの全ての 繰り返しを包含し、ミニサテライトおよびマイクロサテライトを含む)と も呼ばれる 発明の分野 本発明の分野は、複合体ゲノム中の多形性変異の検出であり、全ての生物の遺 伝形質の研究の主な支えである。多遺伝子性の形質は一遺伝子性の形質よりはる かに重要であるから、複数の個体の複合ゲノム内においての幾つかの有益な多形 性の概念における単離を可能にする方法は、遺伝形質の調査のための極限の強力 な手段を提供するはずである。 本発明は、以前に用いられた他の全ての技術とは、 (i)迅速且つ容易なDNAからのVNTRsの集団生成を許容すること; (ii)連鎖しており且つ形質に有益な多形性を生じること; (iii)ゲノム中で起こるとおり、多形性対立遺伝子を再生して保存すること; (iv)他のポリメラーゼチェインリアクションに基づく技術の特徴である問題を 打ち消すこと;間違った開始、反応汚染および偽の生成物の生成を含む; (v)密接に関連した個体の家族に限られた調査の要求を打ち消すこと; (vi)多遺伝子性形質の分析を許容すること; (vii)DNA出発物質のための質素な要求を有すること により根本的に異なる。 本発明は、よって、バイオメディカル分野の労働者が、有利または有害な一遺 伝子性または多遺伝子性の形質により共に分離する多形性に関して迅速且つ忠実 に単一または複合のゲノムをスクリーンすることにおける、大きな前進を示す。 医学、獣医学、法医科学、農学、動物農業およびバイオテクノロジーの前進に関 して莫大な可能性が有り、社会的または経済的に重要な遺伝疾患または形質によ り共に分離する多形性マーカーの生成による。本発明は、全ての関連生物のため の変異分析を促進するようにも機能する。 序論 DNAは4つのモノヌクレオチドユニットの繰り返しからなる二本鎖直鎖ポリマ ーである。これらのユニットが並ぶ配列はゲノムと呼ばれる遺伝コードを生じる 。種内の全ての個体のゲノムは本質的に類似であるが、個性を付与する微妙な変 異が存在する。一つより多い配列変異が存在してよいゲノムの位置は多形性と呼 ばれ、その配列の各変異は対立遺伝子を象徴する。配偶子形成胚細胞における多 形性は次の子孫の世代により遺伝される。個体のゲノムにおける多形性の組み合 わせを研究することにより、唯一のコード(フィンガープリント)を割り当てる ことができ、そしてその個体の祖先を決定することができる。さらに、特定の遺 伝形質または遺伝疾患と連鎖して共に分離すること(co-segregating)がわかっ た多形は他の個体におけるその形質または疾患の遺伝スクリーニングのマーカー として使用してよい。 複合ゲノム中の有利または有害な形質の研究は、その経済的、医学的そして社 会的含蓄のために、重要な興味の主題であった。複合ゲノム中の核酸配列の比較 並びにそれらの配列のサブセットに独特の違いの単離を許容するプロトコルの確 立は、この分野の研究の根本的な要求である。 多くのプロトコルが、核酸配列の比較並びに個体間のそれらの配列の間の相違 の単離のために動物および植物において用いられてきた。これらのプロトコルは 、制限断片多形性(RFLP)、ランダム増幅された多形性(RAPD)、増幅断片長多形性 (AFLP)、代表的相違分析(RDA)、ゲノムミスマッチスキャニング(GMS)、および可 変数タンデムリピートの連鎖分析(VNTR)を含む。これらのプロトコルは、ゲノ ム中の全DNA配列の変化のサブセットをアッセイすることにより多形性を検出す る。RFLP,AFLPおよびRDAにより検出される多形性は制限断片サイズの変化を反 映するゲル電気泳動によりフィンガープリントラダーの生成に依存する。RAPD多 形性は、プライマー結合部位における変化、およびプライマー結合部位間の距離 の違いによりもたらされる。GMS多形性は、2つの関連ある個体に由来する制限 断片を含むヘテロハイブリッド分子内の配列の変化によりもたらされる。連鎖の 分析は、可変数のタンデムリピート(VNTRs)の長さの変化および興味の有る形 質内の 一つの対立遺伝子の共分離(co-segregation)の検出を含む。 RFLP RFLP分析は、制限エンドヌタレアーゼによる核酸配列の分割およびゲル電気泳 動によるその結果の断片の分離に依存する。断片は、膜にブロットして、標識プ ローブにハイブリダイズさせることにより、断片の長さの変化の検出を可能にす る。この技術は単一の単離された遺伝子座または遺伝子断片の研究において使用 してよいが、調査が単離された配列に限定されない場合にはそれは不十分である 。さらなる制限は、生じたごく少数の多形性が有益であり、DNA出発物質に関す る高い要求が存在し、そして方法が労働集中的であることである。 RAPD RAPDは、ゲノミックフィンガープリンティングおよび多様性の研究、特に植物 種のために、共通に用いられるPCRに基づく多形性マーカー技術である。この技 術は、ゲノミックDNAの配列と5'から3'方向に向かって任意プライマーとの間に 十分な相同性がある場合にゲノムの領域の増幅を生じる単一の「任意プライマー 」の使用を含む。増幅された産物は、ゲル電気泳動により分離する。この方法の 微妙な変化は、任意プライマーPCR(AP-PCR)およびDNA増幅フィンガープリンテ ィング(DAF)を含む。しかしながら、異なる分析のための任意プライミングお よびPCRによるDNA増幅の原理は全てに共通である。RFLPに比した利点は、これら の方法がより迅速であり、DNAに関する要求が低いこと、そして配列の予めの認 知を要求しないことである。RFLPと共通の制限は、各分析が2つの個体のゲノム を比較できるのみであることである。幾つかの遺伝子座はこの方法により付随的 に評価され得るが、多形性の検出はゲル電気泳動によるバンドパターンの変化の 観察を必要とし、そして同様な電気泳動移動度の異なる対立遺伝子の重なりのエ ラーをこうむる。多くのバンドが弱いかもしれず、解釈し難く、そして繰り返し の実験において一致した結果を達成し難い。大多数のPCR技術と共通なのは、各 反応条件における微妙な変化、試薬の汚染、および不一致のバンドパターンの生 成により結果がエラーしがちである。信頼性のこの欠如は、個々の「型決定(typ ing)」におけるそのような技術の有用性を制限する。 AFLP AFLP分析(EP,A,0534858;Zabeau M et al.)は、DNAの制限エンドヌクレア ーゼ消化およびアダプターへの生成制限断片の連結を含む。アダプター配列に相 補なプライマーの使用により、制限断片がPCRにより増幅されて、ゲル電気泳動 により産物が分離されて、バンドパターンの違いが多形性を明らかにする。マイ クロサテライトAFLP(WO 96/22388;Kuiper M et al.)は、この技術の修飾であ り、少なくとも一方が単一の配列繰り返しを切断する、2つまたはそれ以上の制 限酵素を用いてDNAを分割してアダプターに連結した断片にする。断片はアダプ ター配列の相補なプライマーを用いて増幅する。RAPDと共通なのは、いくつかの 遺伝子座がこの方法により付随的に評価できるが、多形性の検出がゲル電気泳動 によりバンドパターンの変化の観察を必要とし、そして同様な電気泳動移動度の 異なる対立遺伝子の重なりのエラーをこうむることである。AFLPフィンガープリ ント上のバンドを数える能力は、そのいくつかが極めて弱くて且つ解釈困難であ ってよい多数のバンドの生成により、あやうくされる。さらに、この技術は上記 のPCRに基づく全ての技術に共通のエラーをしがちであり、そして複数の複合ゲ ノムを同時に分析する不可能性を被る。これは、真の多形性を反映しない、バン ドの生成、鋳型DNAの不完全な制限によりひどくなる。AFLPおよびRAPD分析は、 よって、多くの同じ制限を共有する。さらなる問題は、AFLPsはゲノムを通して 一様に分散するよりもセントロメア付近にかたまることが報告されることである 。結果的に、この方法は、興味のある配列の相違がセントロメアから離れて位置 すれば、興味のある配列の相違により共に分離する多形性の生成を許容しないか もしれない。この問題は、連鎖分析のような技術に比較して多形性の速度が低下 することに反映される。さらに、AFLPに由来する実験データの複雑さは分析する ゲノム目的物の増大した複雑さにより誇張されるようになる。結果的に、AFLP分 析により幾つかの植物種のゲノムを調査することが可能であったが、高等真核生 物種の相対的に複雑なゲノムはこの技術の有用性能力を超えるかもしれない。 RDA RDAは、DNAの制限エンドヌクレアーゼ消化、断片のアダプターへの連結および PCRによる増幅を含む。比較されるゲノムとの相違は、相違する領域が優勢であ るような減法ハイブリダイゼーションとキネティック富裕化の連続回転により選 択 される。この技術は、反応汚染および偽の産物の生成を通して間違った結果にな りがちである。さらに、RDAの根本的な要求は、密接に関連した個体の家族の利 用可能性であり、そのいくつかは興味のある形質を証明する。密接に関連したか または高度に近親繁殖のゲノム以外のものにRDAを実施する場合には、相違の多 重度は簡潔且つ有用な分析に関してより大きい。 GMS GMSは、2つの関連した個体の祖先による同定の領域をマップする技術である 。ゲノミックサンプルは増幅されないから、完全ゲノムを、DNAに関して高度な 要求を有する単一のハイブリダイゼーションにおいて比較する。予めのマップ情 報の要求、慣用マーカーまたはゲル電気泳動が不要なのはその長所である。しか しながら、この方法は2つの関連した個体のみのゲノムへの使用に制限される。 2つのゲノムの制限断片をハイブリダイズさせるが、ヘテロハイブリッド分子 が、それぞれ完全メチル化および非メチル化分子のみを分割するDpnIおよびMboI による消化に対するそれらの耐性を通して識別できるように、その一方がメチル 化される。ミスマッチを欠く相同鎖を含むヘテロハイブリッドを選択して使用す ることにより、マップされたクローンのアレイを釣り上げる。この技術において 使用されるミスマッチ蛋白質は点変異を解析してよいが、この系の制限を越える 、より実質的なミスマッチを含む点変異多形は検出されない。よって、RFLP,AF LP,RAPDおよびRDAと共に、GMSは低い有益な情報力を有するかもしれない二元性 多形を解析する傾向がある。 上記技術の全てにおいて、多形を検出するために、プライマー結合部位または エンドヌクレアーゼ制限部位においてかまたはそれらの間でヌクレオチド配列の 相違があることが必須である。これはこれらの方法の主な制限を強調するが、な ぜならば、多くの例において、遺伝形質を生じる変異がプライマー結合または制 限酵素消化における変化により検出されうる配列の相違を創製しないからである 。結果として、興味のある形質に関連する多形性はこれらの技術を用いて同定さ れない。GMSは、制限部位に付帯し且つ他の方法の制限のいくつかを容赦する(s pared)多形性を検出する。しかしながら、VNTR多形性と対照的に、これらの技 術全てにより検出される多形性の多くは有益ではない。 連鎖(linkage)分析 連鎖分析は間接の分子遺伝戦略であり、形質が存在する場合に多形性VNTRsの 遺伝と家族内の興味のある形質との系統的比較を含む。多くの種類のVNTRが存在 し、ミニサテライトおよびマイクロサテライトを含み、全ての特徴は単一配列の 要素の反復である。それらは各要素が繰り返される回数における変化により多形 性であり、長さに変化を有する複数の対立遺伝子を生じる。幾つかの別の対立遺 伝子がいずれか一つの遺伝子座において存在してよいから、プライマー結合また は制限酵素消化における変化に基づく多形性とは対照的に、VNTR多形性対立遺伝 子は高度に有益である傾向がある。結果として、特定のVNTR対立遺伝子と形質の 共分離(co-segregation)が証明される場合、対立遺伝子はその形質のためのマ ーカーとして用いてよいか、または形質の分子遺伝学の基礎の同定を促進するた めに媒体(vehicle)として用いてよい。マイクロサテライトは全ての真核生物 のゲノムを通して至るところに分散している。結果として、マイクロサテライト を用いた連鎖分析は、遺伝スクリーニング法の高い多形性検出速度に関連する。 事実、系統的マイクロサテライト分析は、普通の癌の特定の種類の理解において の多大な前進のために既に必須であった。連鎖分析は、したがって、異なる分析 の他の関連法に比して利点を有し、その結果は極めて再現性がある。しかしなが ら、連鎖分析は、極めて時間を消費し、労働集約的であり、そして高価である。 さらに、多くの分析を個別に実施するので、DNAに関する全体の要求は極めて高 い。これは、ゲノムの物理マップがゲノム全体に一様に分散した有益なマイクロ サテライトの選択に利用できないなら、特に真実である。連鎖の証明は、実験デ ータの分析のための精巧な統計プログラムおよび強力なコンピューターソフトウ エアを必要とする。この技術は一遺伝子性の欠陥に良好に適合されるが、複遺伝 子性形質に要求される統計分析が特に複雑だからである。不幸なことに、複数要 素の遺伝形質は一遺伝子性の欠陥,よりもはるかに優勢であり、それにより連鎖 分析を、遺伝形質のほとんどの調査に関して煩わしい技術となす。 複合ゲノム中で疾患と共に分離する多形の単離(isolation)のための理想的 なプロトコルの特徴は、 (i)幾つかの個体の複合ゲノムからの多形を同時に且つ忠実に単離する能力 (ii)多遺伝子性形質の分析を許容する、幾つかの多形を同時に単離する能力 (iii)点変異によりもたらされるような微妙な相違を含む、全ての真核生物種 における配列相違を伴って共に分離する多形の高い検出速度 (iv)興味のある形質を研究するための、密接に関連した個体の大きな家族に関 しての要求がないこと (v)ゲノムの物理マップまたはゲノミック種の以前の知識に関する要求がない こと (vi)分析のために核酸サンプルの量を倹約する要求 (vii)高価な専門家実験室用の装置またはコンピューターソフトウエアに関す る要求がない、使用における単純さ (viii)動物および植物界にわたる広い応用の能力 (ix)精密、正確且つ忠実な堅固な性能 を含むはずである。 現在利用可能な技術のいずれもがこれらの理想的な特徴の殆どを満たさない。 全ては、幾つかの制限の少なくとも一つにより妥協し、高価であること;スピー ドの欠如;大量のDNAの要求;低い多形検出速度;点変異のような小さな配列の 配列の変化を検出することの不可能性;人工物および偽の結果の高い危険性を伴 う忠実性の欠如;共存の幾つかの複合ゲノムを分析することの不可能性;複数の 座における同時多形解析の不可能性;分析のための密接に関連するゲノムのため の本質的な要求;配列の予めの知識に関する要求;そして高価な装置およびコン ピューターソフトウエアに関する要求を伴う分析の複雑性を含む。さらに、密接 に関連した個体の大きな家族に依存するこれらの技術は、連鎖において矛盾が存 在する場合にはさらに妥協されて、その結果、父性試験は、分析される各家族の 個体の完全性を確立するために本質的に予備的な調査となるかもしれない。 本発明 本発明はゲノミックまたは合成のDNAからVNTRsをまとめて生成する新規な方法 に関し、そのフランキング配列と共に各対立遺伝子を保持する。これらの対立遺 伝子を用いることによりゲル電気泳動によるフィンガープリントを生成してよく 、または個体の遺伝子型決定のためのプロトコルにおいて、あるいは遺伝形質と 共 に分離する多形マーカーの単離のためのプロトコルにおいて、出発物質として用 いてよい。後者は、特定の形質を発現する(manifesting)全ての個体に共通の 対立遺伝子のプールを生じるために、ミスマッチ識別により達成してよい。さら に、形質が存在しない場合のこれらの選択された対立遺伝子と個々の対立遺伝子 のミスマッチ識別は、溶液中においてかまたはアレイに固定して、特定の形質に 連鎖しそして有益な対立遺伝子を用いたVNTRsの精製を可能にする。最終産物は 、よって、形質に関して有益な対立遺伝子の全体の表示(Total Representation of Alleles Informative for a Trait:TRAIT)と呼ぶ。 一つの側面において、本発明は、興味のある種の一つまたは複数のメンバーの ゲノミックDNAのVNTRs対立遺伝子およびそれらのフランキング領域の混合物を作 成する方法を提供し、該方法は、工程: a)興味のある種のゲノミックDNAを断片に分割し、 b)各断片の各末端にアダプターを連結し、それにより酵素鎖反応を妨害する ために各3'末端がブロックされている場合のアダプター末端化(terminated)断 片の混合物を形成し、 c)アダプター末端化断片の混合物の一部を鋳型としてアダプタープライマー とVNTRプライマーと共に用いることにより5'フランキングVNTRアンプリマーの混 合物を創製し、 d)アダプター末端化断片の混合物の一部を鋳型としてアダプタープライマー とVNTRアンチセンスプライマーと共に用いることにより3'フランキングVNTRアン プリマーの混合物を創製し、 e)そして、興味のある種の一つまたは複数のメンバーのゲノミックDNAを鋳 型として、並びに5'フランキングVNTRアンプリマーの混合物および3'フランキン グVNTRアンプリマーの混合物をプライマーとして用いることにより、 対立遺伝子およびそれらのフランキング領域の所望の混合物を作成することから なる。 興味のある種は、植物および動物界からのあらゆる真核生物種であってよい。 それらは全く同じ様式により反復配列を示さないが、原核生物種も計画される。 種の個々のメンバーは、例えば、植物または微生物または動物例えば哺乳類であ ってよい。 別の側面において、本発明は、興味のある種の一つまたは複数のメンバーのゲ ノミックDNAの一部を提供するが、その一部とは、選択されたVNTR配列の対立遺 伝子およびそれらのフランキング領域の代表的な混合物から本質的になる(consi sting essentially of)。 用語「対立遺伝子の代表的な混合物」は、選択されたVNTR配列の、可能な対立 遺伝子の全て、またはこれらの可能な対立遺伝子のほとんどでさえも存在するこ とを必ずしも含蓄しない。特定の対立遺伝子が、例えば上記方法により生成した 混合物中に存在するか否かは、工程a)において用いられた酵素の性質および他 の因子に依存してよい。 本発明は、興味のある種のゲノミックDNAの一部も提供し、その一部とは、選 択されたVNTR配列の3'フランキング領域の代表的な混合物から本質的になり(co nsisting essentially of)、混合物の各メンバーはその3'末端にアダプターを有 する。 本発明は、興味のある種のゲノミッタDNAの一部も提供し、その一部とは、選 択されたVNTR配列の5'フランキング領域の代表的な混合物から本質的になり(co nsisting essentially of)、混合物の各メンバーはその5'末端にアダプターを有 する。 本発明は、多形対立遺伝子、例えば選択されたVNTR配列とそれらのフランキン グ領域の混合物、あるいは幾つかの他の方法例えばAFLP、マイクロサテライト-A FLP、GMSまたはRAPDにおいて生成された混合物を処理するための方法も提供し、 該混合物は興味のある形質を証明するものの代表であり、該方法は混合物の鎖を 分離してそして次に混合物の鎖を再アニーリングし、そしてあらゆるミスマッチ を分離して捨てることからなる。好ましくは、該方法は、上記混合物を、対応す る多形対立遺伝子、例えば選択されたVNTR配列とそれらのフランキング領域の混 合物とハイブリダイズさせるか、あるいは興味のある形質を証明するものの代表 である幾つかの他の方法例えばAFLP、マイクロサテライト-AFLP、GMSまたはRAPD において生成された混合物とハイブリダイズさせ、そしてミスマッチを選択する ことにより興味のある形質の特徴である多形対立遺伝子の混合物を提供する、付 加的 な工程を含む。 本発明は、上記の方法を実施するためのプロトコルおよび試薬を含むキットも 提供する。 本発明の特徴的な点は、以下のとおりに示される: (i)選択されたアダプターに連結し且つ選択されたプライマーに相同な配列を 含むゲノミックDNA制限断片の二重陽性選択によるゲノムの複雑さの減少; (ii)鋳型内のフランキング配列を伴うVNTRsの再創製を可能にするような、ゲ ノミック鋳型への選択された富裕化断片の導入であって、対立遺伝子を保持する ことにより各々の座の有益性を保持する導入; (iii)誤ったプライミング現象、反応汚染および反応条件における微妙な変化 を通して起こるあらゆる偽増幅産物を除去するための生成VNTR対立遺伝子のミス マッチ識別; (iv)特定の形質を発現する全ての個体に共通なそれらの合成されたVNTRs対立 遺伝子あるいは個体のそのようなグループにおいて支配的なそれら対立遺伝子の みの選択。これは、鎖の解離およびハイブリダイゼーションにより達成されて、 個体毎に異なる任意の遺伝子座において対立遺伝子のヘテロ二重鎖を含むミスマ ッチを生じる。これらの複合体は、ミスマッチ識別により拒絶されうる。形質を 発現する個体において共通であるかまたはそのグループにおいて支配的な富裕化 された対立遺伝子は、多形対立遺伝子を利用する他のDNAに基づく研究において 出発物質として用いられるのに十分な純度である。 (v)特定の形質を発現する全ての個体に共通かまたは形質が存在しない場合の 個体にも共通なそのようなグループにおいて支配的なそれらの対立遺伝子の拒絶 。これは、興味のある特定の形質を発現する個体に共通であるかまたはそのよう なグループに支配的な対立遺伝子の鎖解離およびハイブリダイゼーションを、形 質が存在しない場合の個体のVNTR対立遺伝子を用いて行い、そして次にミスマッ チ識別のさらなるラウンドを実施することにより達成される。この場合、遺伝形 質を発現する個体に由来するヘテロ二重鎖およびホモ二重鎖を含むミスマッチを 選択する。これらは、興味のある特定の形質と共に分離する有益な対立遺伝子を 伴う多形VNTRsを示す。興味のある形質を発現する個体のDNAsからのこれらのVNT Rs の増幅は、DNAマーカーとして用いてよい有益な対立遺伝子を生じる。 本発明は、個体の一つのプールに共通であるが、第2においては不在であるか 低レベルでしか存在しない遺伝要素を選択するための方法を提供する。このテー マにおける明白な変化は、個体の一つのプールには不在であるが、該方法の進行 の間に、ミスマッチを用いるかまたは用いずに対立遺伝予の二重鎖の賢い選択に より第2においては存在する遺伝要素の選択である。 単純には、該プロトコルは3つの別々のセクション:VNTR対立遺伝子の生成; ミスマッチ識別;および形質に関して有益な対立遺伝子の選択、において考えら れる。本明細書は、本発明の記載を便利にするために多くのダイアグラムを用い て例示される。 VNTR対立遣伝子の生成 プロトコルは、一つの個体のゲノミックDNAまたは幾つかの個体のプールされ たDNAsから全体としてVNTR対立遺伝子およびそれらのフランキング配列を忠実に 生成する方法を記載する。最初の工程は、物理的、化学的または酵素によりゲノ ミックDNAを断片化することを含み、その目的は全てが増幅可能な長さであるVNT Rsを含むゲノミック断片を得ることである。一つまたは複数の制限酵素の使用は 、ゲノミックサンプルの一定の断片化を生じて、好ましい技術を構成する。頻繁 に切断する制限酵素の賢い選択によれば、ゲノムまたはゲノムプール内の選択さ れた種の各VNTRの全体としての生成の可能性があるが、事実上は全ての断片が効 率良い増幅のために十分小さいからである。注目すべきは、この断片化のための ゲノミックDNAを付与する個体の表現型は重要でないことである。事実、この様 式において制限されるゲノムは、興味のある特定の形質の調査のためにそれらの 表現型により選択された任意の個体または個体のプールに由来する必要はない。 制限断片をアダブターに連結して、断片を増幅するかまたは操作してよい。ア ダプター中に含まれるより長いオリゴヌクレオチドの配列は、ゲノミックDNAを 鋳型として含む増幅反応にプライマーとして加えられる場合に、何の生成物も生 じないように、選択する。全ての利用可能な3'末端には物理的、化学的または酵 素により末端を導入して、DNAポリメラーゼの影響下でのそれらの切り出しを妨 ぐ。それらは、(A)連結前の末端の添加;(B)連結後の末端の添加;(C)連結 中の末端の添加を含む幾つかの方法の一つにおいて導入してよい。この目的のた めに適切な利用可能な末端のスペクトルは、限定されないが、ジデオキシヌクレ オチド3リン酸を含む。 (A)連結前にジデオキシヌクレオチド3リン酸を用いて全ての3'末端を末端基 化(terminated)してよい方法は、DNAポリメラーゼの作用を介し、選択された ジデオキシヌクレオチド3リン酸の存在下でのターミナルデオキシヌクレオチジ ルトランスフェラーゼを含む。 連結は、次に、各鎖上のジデオキシヌクレオチド3リン酸末端に合わせた適切 な5'後退を含むアダプターを用いる。 (B)連結後にジデオキシヌクレオチド3リン酸を用いて全ての3'末端を末端基 化してよい方法は、DNAポリメラーゼの作用を介し、選択されたジデオキシヌク レオチド3リン酸の存在下でのターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェ ラーゼを含む。 (C)連結工程の間に連結された3'末端を末端基化できる方法は、その合成の間 に短いオリゴヌタレオチド上への適切な3'末端および5'リン酸の取り込みを介し 、このオリゴヌクレオチドが酵素例えばT4 DNAリガーゼの影響下でゲノミック断 片と共有結合を形成するようにする。再び、適切な末端は、限定されないが、ジ デオキシヌクレオチド3リン酸を含み、DNAポリメラーゼの影響下で3'末端の伸 長合成を阻害する様々な他の修飾およびデオキシヌクレオチド類似体がある。 これらのうち、方法(A)はもっとも信頼性があることがわかったが、アダプ ターへの連結を達成するあらゆるゲノミック断片が適切な末端を有するように保 証されるからである。方法(C)も、各連結3'端が末端を有するように保証する 。しかしながら、方法(A)の場合とは異なり、内部断片連結が起こる。 幾つかの断片は一つのDNA鎖がニックを入れられる部位を含みそうなので、こ れらの部位からの多形を妨害するためには、それらに適切な末端を取り込ませる ことが好ましい。これは、多くの方法により達成してよく、限定されないが、末 端基化されて連結されたゲノミック断片を全てのジデオキシヌクレオチド3リン 酸の存在下においてDNAポリメラーゼとインキュベートすることを含む。 アダプター内に含まれるより長いオリゴヌクレオチドを、ポリメリゼーション の可能性のある全ての部位において末端を付加することにより、適切に連結およ びブロックされたゲノミック断片を含む増幅反応において、アダプタープライマ ーとして使用してよい。しかしながら、他のヌクレオチド配列からの「内部」プ ライミング不在下では、DNAの増幅は不可能である。しかしながら、他のヌクレ オチド配列が首尾よくアニールしてアダプターの末端までポリメリゼーションを 達成するならば、アダプタープライマー結合部位を創製する。アダプタープライ マーの結合はアニールされたヌクレオチド配列の末端までのDNAポリメリゼーシ ョンを可能にする。ヌタレオチド配列がプライマーに相当するか、またはプライ マー結合部位を含むヌタレオチド配列に相当すれば、アダプタープライマーおよ び「内部プライマー」の導入は、首尾よくアダプターに連結されて且つアニール されたヌクレオチド配列に相同なDNAを含む断片のみからの産物の特異的対数増 殖を可能にする。 選択されたVNTRに相同な配列を含むオリゴヌクレオチドを内部プライマーとし て用いるならば、首尾よくアダプターに連結されて標的VNTRを含む断片のみが増 幅されうる。これは各VNTRに隣接する「アンプリマー」を生じ、選択された制限 酵素のための制限部位により限定されるゲノミック配列と、選択されたVNTRプラ イマーに相同なVNTR配列を含む。 多くの異なる種類のVNTRsが多様な範囲の種において同定された。これらは、 とりわけ、ジヌクレオチド繰り返し、トリヌクレオチド繰り返しおよびテトラヌ クレオチド繰り返しを含む。(AC)nジヌクレオチド繰り返しは殆どの種において 生じるもっとも共通なVNTRを構成するから、このVNTRのためのアンプリマーを生 じる適切な配列のプライマーを選択してよい。(AC)nプライマーの導入はVNTRsの 隣接部分に相当するアンプリマーを生じ、そして(GT)nプライマーの導入はこれ らのVNTRsの他方の隣接部分に相当するアンプリマーを生じる。しかしながら、 長い繰り返し長を有するVNTRsは、それらの多大な数のプライマー結合部位のた めに、短いVNTRsに比してアンプリマープール中で過剰に表される。同様に、長 い対立遺伝子は、それらの多大な数のプライマー結合部位のために、短い同じVN TRの短い対立遺伝子に比して過剰に代表する(over represented)。この問題は、 それらがフランキング配列の開始部分に並置されないのであれば、アニールされ たプライマーのポリメリゼーションを阻害するVNTRプライマー上における縮重3' 末端の導入により打ち消される。全てのVNTRsおよび全ての対立遺伝子の増幅は 、よって、それらの繰り返しの長さにより偏らない。(AC)nジヌクレオチド繰 り返しの場合、以下のプライマーを用いてよい: (AC)nB(式中、BはC+G+T) (CA)nD(式中、DはA+G+T) (GT)nH(式中、HはA+C+T) (TG)nV(式中、VはA+C+G) 別法として、他の、VNTR配列のアンプリマーを、この様式において、縮重3'末 端を含む適切な標的特異的プライマーの導入により生成してよい。事実、いかな る標的特異的ヌクレオチド結合部位を含むかまたは周囲に有するゲノミック配列 を構成するアンプリマーを同じ方法により生成してよい。 (AC)nBジヌクレオチド繰り返しの場合、(AC)nBおよび(CA)nD縮重オリゴヌクレ オチドによりブライミングされる反応に由来するアンブリマーをプールしてよい 。自明な別法は、(AC)nBおよび(CA)nD縮重オリゴヌクレオチドを共に用いて増幅 反応を開始することにより、アンプリマープールを生成してよい。しかしながら 、これは、反応を別々に実施するよりも効率が低いかもしれない。同様に、(GT) nHおよび(TG)nVプライミング反応をプールしてよく、あるいはこれらの縮重プラ イマーの両方を含む反応を実施してよい。即ち、2つのプライマープールを創製 してよく、各々は各VNTRの一つの隣接部分のみからの配列に相当する。 全VNTRsの2つの隣接配列の一つが各アンプリマープールにおいて生成される から、完全対立遺伝子長は不在であり、増幅の産物は有益ではない。しかしなが ら、完全長対立遺伝子並びにそれらのフランキング配列はゲノミックDNAから、 アンプリマーをそのゲノミックDNAにハイブリダイゼーションさせてアニールし た配列をポリメリゼーションすることにより、全体として忠実に再創製すること ができる。そのようにして、興味のある特定の形質を発現する個体の完全長の「 影響された」VNTRs対立遺伝子は、それら個体のゲノミックDNAsにアンプリマー をハイブリダイゼーションすることにより得てよい。同様に、その形質が不在の 場合の個体の相互の反応は、完全長の「野生型」VNTR対立遺伝子およびフランキ ング配列を、それらが個体のゲノムにおいて生じるように、生成する。即ち、「 影響された」DNAに由来する対立遺伝子および「野生型」DNAに由来する対立遺伝 子を含むVNTRsの2つのプールを生じさせることができる。ポリメリゼーション の間の鎖のスリップによりもたらされる「休み休み進む(stutter)バンド」の 生成の可能性を最小にするためには、高い連続移動性の(highly processive)D NAポリメラーゼがこの応用に好ましい。 ハイブリダイゼーションの間のアンプリマー鎖の非特異的対合を通して生じる 「クロス−トーク」による偽の産物の生成の可能性を制限するためには、アンプ リマーからVNTR繰り返しを除去するのが好ましいが、これらの繰り返し配列はそ のようなクロス−トークの殆どに必須になるからである。これは、多くの方法に より開始され、限定されないが、(A)3'から5'のエキソヌクレアーゼ活性を有 する酵素による消化;(B)5'から3'のエキソヌクレアーゼ活性を有する酵素によ る消化;(C)ウラシルを含むプライマーを用いて生成したアンプリマープールの ウラシルDNAグリコシラーセによる消化;(D)RNAプライマーを用いて生成したア ンプリマープールのRNaseによる消化を含む。 (A) アダプタープライマーの5'末端が代表的な4つのヌクレオチドを有する なら、反対の鎖が同様に授けられる。そのようにして、2つのみのデオキシヌク レオチド3リン酸の存在下における、3'から5'のエキソヌクレアーゼ活性を有す る酵素、例えばT4 DNAポリメラーゼとの12℃におけるインキュベーションは、ア ダプタープライマーを相補する3'鎖の顕著な短縮を導かない。しかしながら、VN TRプライマーを相補する3'鎖が欠くデオキシヌクレオチドの存在下で反応が起こ るなら、そのVNTRプライマーを相補する3'鎖はT4 DNNAポリメラーゼにより除去 される。反応混合物中に存在する第1のデオキシヌタレオチドが遭遇した場合、 酵素によるエキソヌクレアーゼ消化は停止する。創製される5'突出部分は一本鎖 特異的エキソヌクレアーゼまたはエンドヌクレアーゼにより消化してよく、限定 されないがエキソヌクレアーゼVIIを含み、全ての繰り返し配列を除去するよう にする。挿絵は(AC)nおよび(GT)nプライムされたアンプリマーのためのシナリオ を描写する: トリヌクレオチドVNTRが標的とされた場合には、たった一つのデオキシヌクレ オチドの存在下におけるT4 DNAポリメラーゼによる適切な消化が要求される。テ トラヌクレオチド繰り返しに関しては、この方法は不適当であり、別の方法が採 用されるべきである., (B) 繰り返し配列は5'から3'のエキソヌクレアーゼ活性を有する酵素、例え ばT7遺伝子6のエキソヌクレアーゼにより消化してよい。ホスホロチオエート結 合はこの酵素の活性を妨げる。4連続の結合は阻害すると信じられる。よって、 アダプタープライマーがその5'末端に少なくとも4つのホスホロチオエート結合 を有するように合成されたなら、ホスホロチオエート結合により完全に合成され なくても、T7遺伝子6エキソヌクレアーゼの5'から3'エキソヌクレアーゼ活性に 耐性となる。VNTRプライマーをそれらの3'末端において4つのホスホロチオエー ト結合を有するように合成したなら、T7遺伝子6エキソヌクレアーゼは繰り返し 配列の4つのヌクレオチドを残してVNTRプライマーを消化する。相補配列は一本 鎖特異的エキソヌクレアーゼまたはエンドヌクレアーゼにより消化してよく、限 定されないがエキソヌクレアーゼIを含み、各鎖において4つのヌクレオチドと は別に、全ての繰り返し配列をアンプリマーから除去するようにする。そのよう な短い長さの繰り返し配列は、ハイブリダイゼーションの間に鎖の末端非特異的 相互作用による偽の生成物の生成を招きそうにはない。 (C)ウラシルを含むVNTRプライマー、例えば(GU)nHおよび(UG)nVは、ウラシル DNAグリコシラーゼの作用による適当なアンプリマープール中でこれらのプライ マーの破壊を可能にする。限定されないがS1ヌクレアーゼを含む一本鎖特異的 エ ンドヌクレアーゼとの消化アンプリマーのインキュベーションは、一本鎖スペー スを含むVNTRプライマーのさらなる消化を導き、最終的には全ての繰り返しが除 去されるように相補配列の除去を導く。 (D)逆転写酵素活性を有するDNAポリメラーゼを用いた、VNTR配列に基づくRNA プライマーによるアンプリマープールの生成は、RNaseの作用によるVNTRプライ マーの破壊を許容する。相補配列は、一本鎖特異的エキソヌクレアーゼまたはエ ンドヌクレアーゼにより消化してよい。 VNTR対立遺伝子を全体として忠実に、それら鋳型中で生じるように、生じさせ るために、一つまたは複数の個体のゲノミックDNAに消化アンプリマーをハイブ リダイズする方法が幾つかある。これらは、(A)断片化されていてもいなくて もよいゲノミックDNAに対する、連続するかまたは同時の何れかによる、アンプ リマープールのハイブリダイゼーションおよびポリメリゼーション;(B)物理 学、化学または酵素により断片化されて末端基とされて、アンプリマープールを 生じさせるために使用されるアダプターであってもなくてもよいアダプターに連 結されたゲノミックDNAへの、各VNTRのたった一つの隣接部分を構成するアンプ リマーのハイブリダイゼーションおよびポリメリゼーションを含む。何れの場合 も、多くのハイブリダイゼーション促進剤のうちの一つの添加は、ハイブリダイ ゼーション速度を高める。特に、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条 件下においては、そのような促進剤の使用が好ましいかもしれない。ハイブリダ イゼーションを促進する方法の数は莫大であり、限定されないが、フェノール排 除法、カチオン界面活性剤、例えばセチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTA B)、および 容積排除試薬、例えば硫酸デキストランの導入を含む。CTABが選択されたハイブ リダイゼーション促進剤であるなら、その沈殿を予防するために、ハイブリダイ ゼーション混合物中の塩濃度は低いべきである。 (A) 挿絵は、DNAポリメラーゼによるゲノミック鋳型中のVNTR対立遺伝子の 再生成を許容するための、ゲノミックDNAに対する一つのアンプリマープールの ハイブリダイゼーションに関して提供される。 第2アンプリマープールのハイブリダイゼーションは、アダプタープライマー を全体として用いた全VNTR対立遺伝子の増幅を許容する: (B) 挿絵は、断片化され、末端基とされ、そしてアンプリマープール中に存 在するのと同じであってもなくてもよいアダプターに連結されたゲノミックDNA への一つのアンプリマープールのハイブリダイゼーションに関して提供される: アンプリマーからの繰り返し配列の除去は、両アンプリマープールのゲノミッ クDNAへのあい伴うハイブリダイゼーションを許容するが、非特異的鎖対合を通 した偽の生成物の生成の可能性を制限する。偽の生成物の生成は、さらに別々に 連続した各隣接部分を構成するアンプリマーをハイブリダイズすることにより減 少する。これは、ハイブリダイゼーション間の一本鎖エキソヌクレアーゼまたは エンドヌクレアーゼとのインキュベーションによる、ハイブリダイズしなかった 鎖の除去を含む、非特異的鎖対合を制御するためのさらなる工程の導入を可能に する。好ましい技術において、各VNTRの一つの隣接部分を含むたった一つのアン プリマープールを、末端基とされた、アダプター連結したゲノミック断片にハイ ブリダイズさせる。そのようにして、これは、異なるプールのアンプリマー鎖間 の非特異的対合のあらゆる可能性を否定する。各アンプリマープールをこの様式 においてハイブリダイズさせて別々にポリメリゼーションするなら、各反応にお いて生成された生成物は同一であるべきである。よって、これらの生成物は組み 合わせてよい。 幾つかの個体のプールされたゲノムへのアンプリマーのハイブリダイゼーショ ンは、それらが含むVNTR対立遺伝子の生成を可能にする。これを特定の形質を発 現する個体のプールされたゲノムに実施するなら、そして該形質を欠く個体のそ れらにも実施するなら、それらのプールされたゲノム中に存在する「影響された 」および「野生型」の対立遺伝子を合成することができる。 同じ遺伝子型が与えられた表現型の全ての個体に共通であるように、定義され た集団から影響された個体を選択することが好ましい。しかしながら、たとえこ れらの個体を、単一の表現型を生じる幾つかの遺伝子型が存在することに関して 、異系交配された集団から選択する場合でも、該形質の座と共に分離する対立遺 伝子は、野生型個体の相互にプールされたゲノムよりも、影響された個体のプー ルされたゲノムにおいてより高い頻度で存在する。これらの遺伝子は、ミスマッ チ 分解および増幅の連続反復により富裕化される。対立遺伝子頻度が人工的に歪め られることを妨害するためには、ゲノミックDNAを各プールへ付与する多数の個 体を有するのが好ましい。これは、影響されたグループおよび野生型グループに おける対立遺伝子頻度が、2つの相違が形質の連鎖不均衡の結果であって他の因 子の結果ではないように誘導された一般的な集団に等しい傾向があることを保証 する。しかしながら、影響された個体および野生型の個体の数が制限されるなら 、各対の一方のメンバーが影響されて他方が野生型の個体である、適合した兄弟 の(sibling)対は、特定の形質に関すること以外の、プールされたゲノムの対 立遺伝子頻度とバランスをとるために、いくらか距離をおいて進む。 ミスマッチ識別 影響された個体および野生型個体から生じたVNTR対立遺伝子を変性して別々の 反応において再度アニールされるなら、ミスマッチを含むかまたは含まない二重 鎖DNA分子が結果として生じる。VNTR特異的フランキング配列およびストリンジ ェントなハイブリダイゼーション条件のために、同じVNTRのものである対立遺伝 子のみが再アニールする。よって、ミスマッチを含む二重鎖はサイズの等しくな い同じVNTRの対立遺伝子を含むか、あるいは増幅の偽産物を含む。再アニールす る同様なサイズの対立遺伝子は完璧な二重鎖を形成する。 ミスマッチを含む分子は、一本鎖DNA上に作用する酵素またはDNA中の立体構造 の不規則さを検出することができる酵素により消化してよい。適切な酵素は、限 定されないが、S1ヌクレアーゼおよびT4エンドヌクレアーゼVIIを含む。 これらの2つの酵素のうち、T4エンドヌクレアーゼVIIはこの応用においても っとも信頼性のある効率の良い酵素であることが証明され、そしてハイブリダイ ゼーション反応からのCTABの持ち込みを寛容に扱いながら、一連のDNAポリメリ ゼーションにおいて効率.よく消化することがわかってきた。それは、不安定な (staggered)末端を残しでミスマッチ含有分子の両鎖を分割し、各鎖はミスマ ッチに関して3'を分割される。 おそらく、分割は、次の増幅工程の間に非特異的に相互作用するかもしれない 末端を創製して偽の生成物の生成をもたらす繰り返し配列内で生じる。この問題 を未然に防ぐために、分割された二重鎖からその繰り返し配列を消化してよい。 これは多くの方法により達成されてよく、(A)T4エンドヌクレアーゼVII消化 の前に、限定されないがα−チオリン酸グループを含む保護末端または3'突出に より、全DNA鎖を保護する、一本鎖特異的エキソヌクレアーゼまたはエンドヌク レアーゼを伴う、3'から5'のエキソヌクレアーゼ、限定されないがエキソヌクレ アーゼIIIの作用による;(B)T4エンドヌクレアーゼVII消化の前に、限定されな いがアダプタープライマー内に取り込んだホスホロチオエート結合を含む保護基 により、全DNA鎖を保護する、一本鎖特異的エキソヌクレアーゼまたはエンドヌ クレアーゼを伴う、5'から3'のエキソヌクレアーゼ、限定されないがT7遺伝子6 エキソヌクレアーゼの作用による、を含む。 アダプタープライマー中のホスホロチオエート結合の包含により、アダプター プライマーを含む全分子の5'末端はT7遺伝子6エキソヌクレアーゼの5'から3'の エキソヌクレアーゼ活性に耐性となる。しかしながら、T4エンドヌクレアーゼVI I分割により創製された5'末端はこの酵素に感受性である。 いくつかの分子が、単に一本鎖ニックをもたらすT4エンドヌクレアーゼVIIに よる完全な分割を逃れる可能性がある。しかしながら、そのようなニックはT7遺 伝子6エキソヌクレアーゼによる消化に感受性であり、一本鎖特異的エキソヌク レアーゼであるこの酵素を共同して用いれば、ニックが入った鎖のみが消化され るはずである。他方、限定されないが、S1ヌクレアーゼを含む一本鎖特異的エ ンドヌクレアーゼは、両方の鎖が破壊されるように、一本鎖ニックを受ける分子 内で、T7遺伝子6エキソヌクレアーゼの作用により露出される相補一本鎖を分割 するはずである。即ち、T7遺伝子6エキソヌクレアーゼと共同したS1ヌクレア ーゼのような酵素は、鎖の一方または両方が切断されるかに拘わらず、全てのT4 エンドヌクレアーゼVII消化分子の完全な消化を導く。 S1ヌクレアーゼはこの役割において成功することが証明され、T7遺伝子6エ キソヌクレアーゼにより創製されたアルカリ性条件下で一本鎖DNAの効率よい消 化が可能である。しかしながら、幾つかの非特異的なDNA消化がこの酵素により 生じるかもしれない。T4エンドヌクレアーゼVIIの作用による一本鎖ニックを受 けるそれらの分子はおそらく僅かなので、この方法においておそらくは殆ど作用 しない一本鎖特異的エキソヌクレアーゼを用いるのが好ましいかもしれない。そ のような酵素には、エキソヌクレアーゼIおよびエキソヌクレアーゼVIIが含ま れる。ミスマッチを欠く分子はこの態勢の消化に耐性であり、増幅により富裕化 してよい。増幅の間の鎖のスリップおよびポリメラーゼのエラーによりもたらさ れる「休み休み進む(stutter)バンド」の生成を最小にするために、増幅循環 の数を過剰にすべきではなく、生成物の十分な収量を与える。 T7遺伝子6エキソヌクレアーゼに加えて、エキソヌクレアーゼIIIはDNA分子中 のニックにおいて作用する。アダプタープライマー中のホスホロチオエート結合 の不在下では、消化時にニック分子中において長い3'突出を完全に創製するはず である。よって、これらの突出を除去する一本鎖特異的エキソヌクレアーゼまた はエンドヌクレアーゼの包含は、T4エンドヌクレアーゼVIIがミスマッチ含有二 重鎖中の一方の鎖を破壊したのか両方の鎖を破壊したのかに拘わらず、分割され た分子の排除を可能にする。しかしながら、ミスマッチ分割に先立って全部のDN A分子の3'末端の保護を含む付加的な工程に関する要求を取り除くためには、T7 遺伝子6エキソヌクレアーゼの使用が好ましいが、この酵素の使用のために要求 される5'末端の保護がアダプタープライマーへのホスホロチオエート結合の挿入 により容易に達成されるからである。 分割された分子を除去できる別の方法は、ハプテン、限定されないがビオチン −16−dUTPを含むハプテンを分割部位に付加して、ハプテンの別の試薬への親和 性により分割された分子から物理的に分離することによる。これは、ミスマッチ 分割方法前の、全分子の3'末端の末端基化により達成でき、DNAポリメラーゼ存 在下でそれらが不活性になるようにする。適当な末端は、限定されないがジデオ キシヌクレオチド3リン酸を含み、限定されないがターミナルデオキシヌクレオ チジルトランスフェラーゼを含むDNAポリメラーゼにより取り込んでよい。限定 されないがターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼを含むDNAポ リメラーゼの存在下での分割された分子とビオチン-16-dUTPとの次のインキュベ ーションは、末端基化された3'末端を欠くそれらの分子のみのビオチン化を生じ る。ストレプトアビジンへの結合を通したビオチン化分子の分離を次に行うこと ができる。 同様な様式において、T4エンドヌクレアーゼVIIにより分割された分子は3'突 出を有するので、これらの分子は、一本鎖DNAに親和性を有する一本鎖結合蛋白 質または試薬による取得を通して除去できる。T4エンドヌクレアーゼVIIにより 創製された突出は、おそらく、この方法による分割分子の効率よい選択のために は小さすぎる。しかしながら、一つまたは複数のデオキシヌクレオチド3リン酸 の存在下で、限定されないがターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラ ーゼを 含むDNAポリメラーゼとのインキュベーションにより特別に延長でき、DNAポリメ ラーゼ存在下でそれらを不活性にする適切な末端によりミスマッチ分割前にDNA 分子の全3'末端を末端基化する。 DNA分子の物理的分離は、酵素手段による分離に比してめんどうであり相対的 に効率が悪い。さらに、一本鎖ニックを有する分子の除去はおそらくは成功しな い。これらの理由のため、DNA種の酵素による識別方法が好ましい。 変性、ハイブリダイゼーションおよびミスマッチ分割の数ラウンドの繰り返し は、増幅における全ての偽産物を首尾よく排除する。さらに、それは、各VNTRの もっとも共通な対立遺伝子が残るように全部のVNTRsをホモ接合体に減じさせる か、またはそれは、多くの対立遺伝子が等しい頻度で存在する場合にそれらのVN TRsを排除する傾向がある。変性の温度からのアニーリング温度への迅速な遷移 は、同一サイズの対立遺伝子の選択的なアニーリングを阻害するのに必要である 。これは、変性の温度からのアニーリング温度への遷移が延長されるならば、起 こるかもしれない。ハイブリダイゼーション効率を高めるためにハイブリダイゼ ーション促進剤を含ませてよい。「影響された」VNTR対立遺伝子並びに「野生型 」VNTR対立遺伝子に関して平行して実施されたこの方法は、ホモ接合体への同一 の低下およびバランスをとられた対立遺伝子頻度の生成を達成する傾向がある。 しかしながら、VNTRsの数に関しては、ミスマッチ分割法の最後における影響さ れたグループおよび野生型グループ内の対立遺伝子頻度は顕著に異なってくる。 興味のある形質がVNTRsの由来する個体の2つのグループを識別する唯一の特徴 であるとすれば、野生型グループよりも影響されたグループにおいて過剰に示さ れた対立遺伝子はその形質と共に分離する。これらは、形質のマーカーであり、 選択されるべきである。 繰り返されたミスマッチ分割のVNTR対立遺伝子頻度への効果は、消化の効率、 ポリメラーゼエラーの効果およびハイブリダイゼーションの第2水準のキネティ ックス(second order kinetics)を無視した基礎的なシナリオと共に例示でき る。3つの対立遺伝子が存在する場合のVNTRを以下の通りに考えていただきたい : 開始シナリオ 対立遺伝子 A B C 対立遺伝子頻度 2/4 1/4 1/4 比 2 1 1 対立遺伝子を変性させて再アニールさせるなら、ミスマッチを含むかまたは含 まない二重鎖分子がもたらされる。完璧な二重鎖を形成する各対立遺伝子の比率 は、その対立遺伝子の頻度に依存する。全ミスマッチ含有分子は、理論上T4エン ドヌクレアーゼVIIによる消化に感受性であり、排除されるはずである。即ち、 第1ラウンドのミスマッチ分割後、残る各対立遺伝子の量と比は以下のとおりに なるはずである: 対立遺伝子 A B C 残りの量 4/16 1/16 1/16 残りの全部 6/16 比 4 1 1 対立遺伝子頻度 4/6 1/6 1/6 第2ラウンドのミスマッチ分割後、対立遺伝子頻度はさらに変化するはずであ る: 対立遣伝子 A B C 残りの量 16/36 1/36 1/36 残りの全部 18/36 比 16 1 1 対立遣伝子頻度 16/18 1/18 1/18 第3ラウンド後、理論上の対立遺伝子頻度は以下のとおりになるはずである: 対立遺伝子 A B C 残りの量 256/324 1/324 1/324 残りの全部 258/324 比 256 1 1 対立遺伝子頻度 256/258 1/258 1/258 よって、2ラウンド後、一つの対立遺伝子が際立って支配的となる。4ラウン ド後には、この対立遺伝子は事実上は独占的に存在する。ミスマッチ分割前にた った一つの対立遺伝子のみが存在する場合の、VNTRに対する、この残されたVNTR 全量の比率は以下のとおりになる: 6/16×18/36×258/32:1/1×1/1×1/1 = 43/288:1 同じ様式において、任意のVNTRのもっとも共通な対立遺伝子は、ミスマッチ分 割の十分な繰り返しの後には、支配的となる。4ラウンドは、VNTRsをほぼホモ 接合体に低下させるのに十分であるが、酵素消化の効率、ポリメラーゼエラーの 生成およびハイブリダイゼーションのキネティックスはこれに影響する因子であ る。影響されたVNTRsおよび野生型VNTRsの対立遺伝子頻度の相違は、不均衡が十 分に大きい場合には、各グループにおける別の対立遺伝子の富裕化を導く。その ような対立遺伝子は興味のある形質には有益であるが、これらが形質に拘わらず 共通に集団中で支配的であれば、影響されたグループおよび対立遺伝子グループ の両方において同一でよい他の富裕化された対立遺伝子から選択されなければな らない。 異なるシナリオにおけるミスマッチ識別のさらなる例を付録として提供する。 形質に関して有益な対立遺伝子の選択 興味のある形質に連鎖した対立遺伝子の選択は多くの方法により達成してよい 。ミスマッチ分割法の連続繰り返し後も生き残った各VNTR中の対立遺伝子サイズ の相違は、相違が検出できるように、長さのわかっているVNTR対立遺伝子のアレ イへの個体の各グループからの対立遺伝子のハイブリダイゼーションおよび空間 分離(spatial separation)により同定されてよい。事実、ミスマッチ分割法を 用いることなく、2つのグループの対立遺伝子頻度に関する情報を生じる様式で 、アレイへの定量性ハイブリダイゼーションを達成することができるかもしれな い。 精巧さの劣る方法は一つの対立遺伝子の他方の対立遺伝子からの差し引きを含 むことにより、対立遺伝子頻度の相違を確認する。しかしながら、この方法は、 対立遺伝子が一方のグループに存在して他方のグループにおいて対立遺伝子が生 存しなかったことに関してVNTRを同定するのみならず、各グループにおいて生き 残った対立遺伝子が異なることに関してVNTRを同定せねばならいが、これらシナ リオの両方が興味のある形質との連鎖不均衡を示唆するからである。これは、物 理学、化学または酵素により達成できる。酵素に基づく選択を選んだなら、酵素 の消化が完全に進行できるようにするため、アダプタープライマーを用いたミス マッチ分割方法により富裕化された対立遺伝子を増幅することが好ましい。 酵素に基づく選択の適切な方法は、保護末端、限定されないが少なくとも4つ のヌクレオチドの3'突出またはα−チオリン酸結合を含む保護末端の、個体の一 つのグループの生存対立遺伝子への付加、およびエキソヌクレアーゼIIIを用い た他方のグループからの過剰な生き残り対立遺伝子との差し引きを含む。殆どの 状況下において、その形質を欠く個体から生存しそこなった、影響された個体か ら生存したあらゆる対立遺伝子の同定を必要とする。このため、保護末端の付加 を、影響された個体に由来するVNTRsのみに付加すべきである。自明なことに、 別の戦略が可能である。3'突出は多くの方法により創製してよく、限定されない が、(A)アダプターの連結、または(B)DNAポリメラーゼによるヌクレオチ ドの非鋳型付加を含む。これらのうち、方法(B)がより効率よいことがわかり 、ターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ等の酵素を用いて達成 してよい。この酵素は、単一のデオキシヌクレオチド3リン酸の存在下でのイン キュベーションにおいて、数百のヌクレオチドの3'突出を生成するかもしれない 。α−チオリン酸結合は、限定されないがターミナルデオキシヌクレオチジルト ランスフェラーゼを含むDNAポリメラーゼを用いて保護性デオキシヌクレオチド 類似体の付加により取り込んでよい。適切な類似体は、α−チオデオキシヌクレ オチド3リン酸を含む。これらの類似体はDNA分子の後の消化または操作を阻害 するかもしれないので、保護を付与するために3'突出の添加が好ましい。エキソ ヌクレアーゼIIIの活性に対する保護を付与する好ましさの劣る別の方法は、限 定されないがT7遺伝子6のエキソヌクレアーゼを含む5'から3'の活性を有するエ キソヌクレアーゼの作用を通し、二重鎖DNA中の5'後退(recess)を創製してよ い。DNA分子を増幅するのに使用されるアダプタープライマー内のホスホロチオ エート結合の適切な取り込みは、エキソヌクレアーゼIIIへの耐性を付与するの に要求される以上の、T7遺伝子6エキソヌクレアーゼによる消化が阻害されるこ とを保証する。同様に、5'の後退は、ウラシルDNAグリコシラーゼのような酵素 を用いて消化できるアダプタープライマー中への、ウラシル富裕5'末端の取り込 みにより創製できる。 その結果の分子は、創製された3'突出のためにエキソヌクレアーゼII消化に耐 性である。過剰な生存野生型対立遺伝子へのハイブリダイゼーションは全部の影 響された対立遺伝子のヘテロ二重鎖形成を保証し、適切なVNTRの対立遺伝子を野 生型グループにおいて生存させる。 影響されたグループから差し引くために野生型対立遺伝子がないならば、各末 端において3'突出を有するホモ二重鎖分子がもたらされる(分子1)。VNTRの生存 対立遺伝子が2つのグループ間で異なるならば、ミスマッチを含むヘテロ二重鎖 分子がもたらされる(分子2)。2つのグループにおける等しいサイズの生存対立 遺伝子はミスマッチのないヘテロ二重鎖分子を生じる(分子3)。ハイブリダイゼ ーションによりもたらされる別の種のDNAは、ミスマッチを含んでも含まなくて もよい野生型対立遺伝子のホモ二重鎖(分子4)およびハイブリダイズしない一 本鎖分子を含む。一本鎖DNA上に作用するかまたはDNA中の立体構造の不規則性に 作用する酵素、限定されないがT4エンドヌクレアーゼVIIによるこれらの異なる 種類 の分子の消化は、分割部位における3'突出の生成を伴ってミスマッチを含むそれ らの二重鎖の分割をもたらす。 エキソヌクレアーゼIIIによる次の消化は、各末端において3'突出を含まない 一本鎖の全二重鎖または二重鎖の断片を与える。 エキソヌクレアーゼIIIによる感受性分子の消化は完全に進む傾向があるので 、一本鎖エキソヌクレアーゼまたはエンドヌクレアーゼを用いたさらなる消化は 全部の一本鎖DNA種を排除して生存分子上の3'突出を除去する。よって、標的分 子のみが消化から生き残る。エキソヌクレアーゼIはこの仕事に適合するが、標 的分子を回収する手段として平滑末端クローニングを選択する場合に、除去され なければならない一本鎖ヌクレオチド3'突出をしばしば残す。 完全なホモ二重鎖に関しては、有益な対立遺伝子はホモ二重鎖中に存在して、 クローニングおよび配列決定により同定してよい。エキソヌクレアーゼIIIおよ びエキソヌクレアーゼIによる消化を逃れたT4エンドヌクレアーゼVII分割断片 に関しては、該断片の、断片化して末端基化されたアダプター連結ゲノミックDN Aへのハイブリダイズ、次いで前記の様式による増幅により、完全長のVNTRsを得 ることができる。有益な対立遺伝子は、それらのフランキング配列からデザイン された VNTR特異的プライマーを用いてこれらのVNTRsに関して興味のある形質を発現す る個体の遺伝子型を決定することにより同定してよい。 この差し引き方法は、様々な異なる方法において生じさせてよいVNTRsの対立 遺伝子の他に、他の対立遺伝子に等しく適合されることは明らかである。そのよ うにして、DNAプールの組成における相違を同定するためのこの方法は、一つの プールに存在するが他方においては同じ形態で存在しないかもしれない他の種の 多形配列並びに他の種のDNAの選択のために、より広範囲に応用されてよい。 この方法は、多遺伝子性並びに一遺伝子性の遺伝形質の調査のためにその適合 性において唯一である。おそらくは遺伝形質の研究において顕著な衝撃を与え、 この分野の研究に現在関連する困難、時間および支出を顕著に減じる。 好ましい態様 (i) 調査中の種であるが必ずしもその調査における個体ではない個体のゲノ ミックDNAの制限酵素を用いた断片化。 (ii) ジデオキシヌクレオチド3リン酸存在下におけるターミナルデオキシヌ クレオチジルトランスフェラーゼによる全3'末端の末端基化。 (iii) T4リガーゼ存在下におけるインキュベーションによるアダプターへの 末端基化断片の連結、続く一本鎖ニックの停止。 (iv) ddNTPsからの連結産物の精製と、 a)アダプタープライマーおよび(AC)nBプライマー(式中、B=G+T+C); b)アダプタープライマーおよび(CA)nDプライマー(式中、D=A+G+T); c)アダプタープライマーおよび(GT)nHプライマー(式中、H=A+T+C); d)アダプタープライマーおよび(TG)nVプライマー(式中、V=G+A+C); を含む反応における増幅。 増幅産物は、選択されたアダプターにうまく連結されたゲノミック断片により もたらされ、選択されたプライマーに対して相補性を有するVNTRを含む。 (v) (AC)nBおよび(CA)nDプライミング産物のdATPおよびdCTPの存在下におけ るT4DNAポリメラーゼによる消化、続くエキソヌクレアーゼVIIによる消化による 全VNTR配列および過剰VNTRプライマーの除去。 (vi) (GT)nHおよび(TG)nVプライミング産物のdGTPおよびdTTPの存在下におけ るT4DNAボリメラーゼによる消化、続くエキソヌクレアーゼVIIによる消化による 全VNTR配列および過剰VNTRプライマーの除去。サイズによる選択を実施して、最 適な範囲の分子量の産物を得てよい。 (vii) 過剰な組み合わされた(AC)nBおよび(CA)nDプライミング産物または過 剰な組み合わされた(GT)nHおよび(TG)nVプライミング産物の何れかと興味のある 特定の形質を発現する個体に由来する十分な量のゲノミックDNAsとのハイブリダ イゼーション。 (viii) 全てのアニールされた3'末端の鎖伸長合成を達成するためのハイブリ ダイズした産物とTaq DNAポリメラーゼとのインキュベーション。 (ix) アダプタープライマーの添加およびTaq DNAポリメラーゼ存在下におけ る温度循環による「ゲノミック鋳型」からのVNTR対立遺伝子の生成。 (x) 生成されたVNTR対立遺伝子の精製、および続くストリンジェント条件下 における鎖解離および再アニーリング。 (xi) 増幅における偽産物へのVNTR対立遺伝子のハイブリダイゼーション、ま たは興味のある特定の形質を発現する調査中の個体間で異なるVNTR対立遺伝子の ハイブリダイゼーションによりもたらされるミスマッチ含有二重鎖分子のT4エン ドヌタレアーゼVIIによる消化。 (xii)分割された分子からVNTR配列を除去するかまたはそれらを完全に排除す るための、T7遺伝子6のエキソヌクレアーゼ並びにS1ヌクレアーゼによるさら なる消化。 (xiii) Taq DNAポリメラーゼ存在下における温度循環による生存DNA分子の増 幅。 (xiv) 生存DNA分子のハイブリダイゼーション、消化および増幅の反復。これ は、興味のある特定の形質を発現する全ての個体に共通なVNTR対立遺伝子、また はそのようなグループにおいて支配的なVNTR対立遺伝子において反応を豊富にし て増幅におけるあらゆる偽産物を除去する。 (xv) dNTP存在下におけるターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラ ーゼとのインキュベーションによる、特定の形質を発現する個体のグループの選 択された対立遺伝子への3'突出の付加。 (xvi) 完全または一部(i)から(xiv)に類似性を有する方法においてそれ らのゲノミックDNAsから生成された、形質が不在の場合の、個体の過剰なVNTR対 立遺伝子への、3'突出を有する特定の形質を発現する個体グループの選択された VNTR対立遺伝子のハイブリダイゼーション。 (xvii) T4エンドヌクレアーゼVIIによるミスマッチ含有二重鎖分子の消化。 (xviii) 3'突出による保護を欠く二重鎖分子内の鎖を排除するためのエキソ ヌクレアーゼIIIによるさらなる消化。 (xix) 一本鎖DNAを除去するための、エキソヌタレアーゼIIIによる除去また は不活性化後の、エキソヌクレアーゼIによるさらなる消化。これは、特定の形 質に連鎖したVNTRs以外の全ての分子の排除をもたらす。完全なVNTRsに関しては 、有益な対立遺伝子が存在する。エキソヌクレアーゼIIIおよびエキソヌクレア ーゼIによる消化から生ぎ残った分割されたVNTRsに関しては、断片化され、末 端基とされ、アダプター連結されたゲノミックDNAへのハイブリダイゼーション およびTaq DNAポリメラーゼによる鎖伸長合成後に、形質に連鎖した有益な対立 遺伝子を包含するために、影響された個体の遺伝子型決定を可能にするフランキ ング配列からVNTR特異的プライマーをデザインしてよいように、完全VNTR配列を 得てよい。 第2の態様 (i) 断片化されて連結されたゲノミックDNAのアダプタープライマーおよびV NTRプライマーを用いた増幅、特定の形質を発現する個体のゲノミック「鋳型」D NAへの生成された産物のハイブリダイゼーション、およびそれら鋳型DNAsからの 個々のVNTR対立遺伝子の生成の工程以外の手段によりVNTR対立遺伝子を生じさせ てよい。これらは、限定されないが以下を含む: a)個々の反応における各VNTRのフランキング領域に特異的なプライマーを用い たゲノミックDNAまたは合成DNAからのVNTRsの増幅; b)複合系を用いたゲノミックDNAまたは合成DNAからのVNTRsの増幅、それによ る、アダプター付加されたVNTR特異的プライマーを全体として用いた複合VNTRs の増幅の許容; c)アダプターが消化されたDNAに連結されてVNTR対立遺伝子の増幅に用いられ てよいように、VNTR配列内または近傍を分割するエンドヌクレアーゼを用いたゲ ノ ミックDNAまたは合成DNAからのVNTRsの増幅; d)形質が不在の場合の対立遺伝子を用いた差し引き法による特定の形質を発現 する個体からのVNTRsのプールの生成 を含む。 (ii) 生成したVNTR対立遺伝子の精製と、続くストリンジェント条件下での鎖 解離および再アニーリング。 (iii) 増幅における偽産物へのVNTR対立遺伝子のハイブリダイゼーション、 または興味のある特定の形質を発現する調査中の個体の間で異なるVNTR対立遺伝 子のハイブリダイゼーションによりもたらされるミスマッチ含有二重鎖のT4エン ドヌクレアーゼVIIによる消化。 (iv) 消化された二重鎖DNA分子および一本鎖DNA種が排除されるような、T7遺 伝子6エキソヌクレアーゼおよびS1ヌクレアーゼ存在下におけるハイブリダイ ズした対立遺伝子のインキュベーション。 (v) 消化に耐性のミスマッチ不含二重鎖の増幅による富裕化。 (vi) ミスマッチ不含二重鎖のハイブリダイゼーション、消化および選択の反 復。これは、興味のある特定の形質を発現する全ての個体に共通なVNTR対立遺伝 子において反応を豊富にして増幅におけるあらゆる偽産物を除去する。 (vii) 完全または一部(i)から(vi)に類似性を有する方法においてそれ らのゲノミックDNAsから生成された、形質が不在の場合の、個体のVNTR対立遺伝 子への、特定の形質を発現する全個体に共通な選択されたVNTR対立遺伝子のハイ ブリダイゼーション。 (viii) ミスマッチ含有二重鎖のT4 DNAエンドヌクレアーゼVIIを用いた消化 、続くエキソヌクレアーゼIIIおよびエキソヌクレアーゼIを用いた連続のイン キュベーション。 (ix) 5'突出を欠くそれらの生き残り分子の混合物からの選択。これらの完全 なVNTRsまたはVNTRの断片を、興味のある特定の形質に連結する(linked to)。完 全なVNTRsの、興味のある形質に関する有益な対立遺伝子は、配列決定により確 立できる。VNTR断片に関しては、断片化されて、末端基とされてアダプターを連 結したゲノミックDNAへのハイブリダイゼーション、そしてTaq DNAポリメラーゼ に よるインキュベーションにより、完全長の配列が生成できる。有益な対立遺伝子 は、様々な方法、限定されないがフランキング配列からデザインされたVNTR特異 的プライマーを用いて興味のある形質を発現する個体を遺伝子型決定すること等 により、確立してよい。 当業者は、溶液中またはアレイ上の何れかにおいて、ミスマッチを含まない二 重鎖からミスマッチを含む二重鎖を識別するいくつかの方法が存在することを認 識する。上記態様において記載した方法は、これらの方法のほんの一つを代表す る。 当業者は、等しくうまく適合されたあらゆる種類のVNTRであり、限定されない が、ジヌクレオチド繰り返し、例えば、(CA)nおよび(GT)n、トリヌクレオチド繰 り返し、例えば、(AAT)n,(AGC)n,(AGG)n,(CAC)n,(CCG)nおよび(CTT)n、およ びテトラヌクレオチド繰り返し、例えば、(CCTA)n,(CTGT)n,(CTTT)n,(TAGG)n ,((TCTA)nおよび(TTCC)nを含むことを認識する。さらに、本発明は、限定され ないが、反復モチーフの(AT),(CC),(CT)および(GA)リッチ地域を含む単純な生 物のマイクロサテライトに適用してよい。 当業者は、VNTRsの対立遺伝子以外の多形対立遺伝子を本発明と共に用いて、 増幅における偽の産物を含まず且つ特定の形質を発現する全ての個体に共通な対 立遺伝子を生成して良いことを認識する。これらの多形対立遺伝子は、全ての可 能な対立遺伝子の固定化アレイ、またはそのサブセット、または形質が不在の場 合の個体に由来する対立遺伝予のプールにハイブリダイズさせてよい。ミスマッ チ識別により、形質に連鎖しており有益である対立遺伝子が同定されうる。 当業者は、未知の表現型または遺伝型の、単一またはそれ以上の個体のゲノム からの対立遺伝子が忠実に増幅されてよく、ミスマッチ識別により増幅の偽産物 を除去し、そして、対立遺伝子の固定化アレイまたは溶液中の対立遺伝子のプー ルにハイブリダイズしてよく、完全な状態で遺伝子型または表現型をその個体に 割り当てることを認識する。 当業者は、ミスマッチ識別がT4エンドヌクレアーゼVII以外の酵素または化学 を使用して実施してよいことを認識する。これらの別法は、限定されないが、S 1ヌクレアーゼ、マングビーンヌクレアーゼ、変異検出蛋白質(例えば、Mut S) 、 オスミウムテトロキシドおよびヒドロキシルアミンを含む。 当業者は、増幅された多形配列がそれら自身貴重であり、遺伝形質とVNTRsの 共分離を識別するプロトコル以外のプロトコルにおいて使用してよいことを認識 し、限定されないが、遺伝子型決定、マッピング、位置のクローニング(positio nal cloning)、形質座の定量、祖先および進化の研究、手段の研究、系統遺伝 学、そしてVNTRsおよびそれらを分離する配列のインビトロ並びにインビボの研 究を含む。 当業者は、本発明を用いることにより、VNTRが体細胞変異に関与するなら、非 遺伝性の体細胞遺伝を同定してよいことを認識する。 当業者は、末端基とされてアダプターを連結したゲノミック断片を用いて、そ れらがハイブリダイズする公知または未知のあらゆるヌクレオチド配列に相同な 配列を有するゲノムのその領域を再創製または増幅してよいことを認識する。 当業者は、この方法が、増幅における偽の産物を排除するように、PCR産物か らコンセンサス配列を精製する手段を代表することを認識する。 当業者は、この方法が、一つまたは複数の種類のDNA分子の任意のプールから コンセンサス配列を精製する手段を代表することを認識する。 本発明は、それらが由来する座における多形性変異(variation)を反映しな いゲノミック断片が生じるので、以前の全ての技術とは根本的に異なる。さらに 、これらの断片は特定の調査において個体から生じさせる必要はないが、適切な 種の任意の個体から生じさせてよい。しかしながら、調査のための個体被験者の ゲノミック「鋳型」DNAへのこれらの断片のハイブリダイゼーションおよびミス マッチ識別は、そのゲノミック鋳型内で対立遺伝予の忠実な増幅を許容するが、 一方で、他のPCRに基づく方法の特徴である偽産物の生成の問題を克服する。ゲ ノミック断片が単一の個体に由来するのなら、各VNTRに隣接する配列内の多形性 変異は打ち消されるが、なぜならば、それらは調査中の全ての個体に同一になる からである。本発明は、そのフランキング配列と共に各VNTRs対立遺伝子を保持 するから、これらの対立遺伝子は高度に有益なままでいる。この側面において、 本発明は唯一である。さらに、、VTRsを生成するこの新規な方法は迅速であり、 安価であり、配列の予めの知識を必要とせず、そして精巧な装置に関する要求が なく、それは、VNTRsの単離に現在必要とされる時間とお金の大きな投資を取り 除く莫大な重要性 である。結果として、何も単離されないような種内のVNTRの利用可能性に依存し た技術の応用が、以前にこれが実行できないとされたところで、可能になる。素 早く、効率よく、安価にそして忠実性をもって全ての種から多数のVNTRsを生じ る能力は、バイオメディカルの分野の労働者への本発明の顕著な貢献である。 要約すると、本発明は、DNAの制限エンドヌクレアーゼ消化、アダプターへの 断片の連結、および選択されたVNTRに対して配列相同性を有するプライマーの導 入による、選択されたエンドヌクレアーゼ制限酵素部位およびVNTRを隣接して含 むそれらの断片のみを増幅することを包含する。これらの断片は、各VNTRの対立 遺伝子の代表ではなく、調査される任意の特定の個体から生成される必要はない 。これらの断片と調査中の個体のゲノミックDNAとのハイブリダイゼーションは 、それらがゲノム中で起こるように、フランキング配列を有する完全なVNTR対立 遺伝子を再創製する。これは、それ自身、限定されないがDNAフィンガープリン ティングおよび連鎖分析を含む、VNTRsの利用可能性に依存した目的のための、 全ての種におけるVNTRsを、素早く、効率よく、安価にそして忠実性よく生成す るためのバイオメディカル分野の労働者の能力における主要な段階を構成する。 ミスマッチ識別法の導入は、全てのPCRに基づく技術の損害である、反応汚染お よび反応条件における微妙な変化によるミスプライミングおよび偽産物の生成の 問題を克服し、そして特定の形質を発現する調査中の全ての個体に共通でない対 立遺伝子の排除を可能にする。ミスマッチ技術の第2のラウンドは、形質を発現 しない個体のゲノム中に存在する有益でない対立遺伝子を除去する。この方法は 、形質に関して有益な対立遺伝子の全体の表示(Total Representation of Alle les Informative for a Trait:TRAIT)と呼ばれる。本発明は、よって、AFLP, GMS,RDAおよびRAPDの分析のスピード、および連鎖分析の高い多形検出速度を含 む、以前の方法を越える顕著な利点を含むが、密接に関連した個体からのDNAに 関する要求および父系試験に関する要求を排除する。本発明は、反応汚染および 反応条件における微妙な変化によるミスプライミングおよび偽産物の生成を含む 、PCRに基づく技術の特徴である基本的な問題も克服する。さらに、高価な装置 または精巧な統計上のコンピューターソフトウエアに関する要求がない。この分 析は、連鎖され且つ有益な対立遺伝子を生じ、形質を欠くそれらの個体において 不在であるかまたは 低頻度に存在する興味のある形質を発現する個体において独占的または高頻度で 存在する。この側面において、本発明は、全ての他の方法を越える優秀性におい て揺るがない。 本発明は、複数の個体からの単一または複数のゲノムの同時の比較による複数 座における多形の付随の検出を可能にし、そして以前に採用されてきた他の全て の技術とは根本的に異なる。本発明は、遺伝形質と共に分離する多形性に関する 複数のゲノムのスクリーニングに加えて、素早く、効率よく、安価にそして忠実 よくあらゆる種のゲノムからVNTRsを生じさせるためのバイオメディカル分野の 労働者の能力において主要な前進を示す。この方法の応用は、よって、遺伝疾患 または全ての生物における有利な一遺伝子性または多遺伝子性形質の遺伝子スク リーニングのためのマーカーの開発を促進する。 如何にして本発明を応用するかについての実施例 以下の例示は、本発明の範囲に対する如何なる限定も、あるいは本発明が応用 されてよい別の様式への如何なる限定も推論することなく、本発明を如何に応用 してよいかについての実施例を示す。 実験データ 実施例1 (CA)13および(GU)13を用いたアンプリマーの調製 2μgのDNAを3μlのRsaIにより全体積10μlにて消化した: 8.5μl ゲノミッタDNA(3μg DNAに等しい) 10μl 10×反応バッファー 3μl RsaI(10u/μl;Promega)78.5 μl dH2O 100μl 反応物は、37℃において一晩インキュベートしたのち、70℃において20分間イ ンキュベーションにより熱不活性化した。DNAはミクロ濃縮により(Microcon-10 0;Amicon)バッファーから分離した。10μlの体積を回収した。 アダプターを構成する2nmolesの48マーおよび2nmolesの12マーオリゴヌクレ オチドを組み合わせた: 15.9μl 48マー(2nmolesと等量) 13.7μl 12マー(2nmolesと等量) 10μl 10×リガーゼバッファー(NEB) 48.4 μl dH2O 88μl 混合物は50℃に加熱して、10℃に1時間冷却した。 88μlのアニールされたアダプターに対して、10μlの消化されたDNAを加え、 そしてゲノミック断片へのアダプターの連結を実施した: 88μl アニールされたアダプター/リガーゼバッファー(ATPを含む) 10μl DNA 2 μl T4 DNAリガーゼ(400NEBu/μl) 100μl 反応物は、16℃に、おいて一晩インキュベートし、次に70℃における20分間の インキュベーションに。より熱不活性化した。 アダプターを連結したDNA断片をミクロ濃縮により(Microcon-100;Amicon) バッファーおよび非連結アダプターから分離した。12μlの体積のDNAを回収した 。 アダプターを連結したDNA断片をジデオキシヌクレオチド3リン酸存在下でTaq DNAポリメラーゼどインキュベートすることにより、次の操作におけるアダプタ ーおよび非連結DNAの3'伸長合成を阻害した: 12μl ミクロ濃縮されたDNA 3μl 10×NH4反応バッファー 1μl 50mM MgCl2 1μl 10mM ddATP 1μl 10mM ddCTP 1μl 10mM ddGTP 1μl 10mM ddTTP 1μl Taq DNAポリメラーゼ(5u/μl;Bioline) 9μl dH2O 30μl 反応物を72℃において2時間インキュベートした。 末端基とされた3'末端を有するアダブター連結DNAはフェノール/クロロホル ム抽出およびミクロ濃縮により精製した。回収された体積は40μlであり、DNA濃 度をゲル電気泳動により測定した。75ng/μlの濃度と測定された。 (CA)によりプライミングされたアンプリマーおよび(GU)によりプライミングさ れたアンプリマーを別々の反応により生成した: 10μl 10×NH4反応バッファー 8μl 50mM MgCl2 1.5μl 10mM dNTPs 1μl 末端基化された3'末端を有するアダプター連結DNA 4μl (CA)または(GU)プライマー(25pmol/μl) 73.5 μl dH2O 98μl 反応物にミネラルオイルを重層して、95℃において2分間加熱して、その間に 、1μlのTaq DNAポリメラーゼ(5u/μl;Bioline)および2μlのアダプター プライマー(50pmole/μl)を加えた。 温度循環は以下のとおりに実施した:95℃30秒間;次に72℃45秒間を全部で20 サイクル、次に72℃5分間。 100μlの(CA)プライミング産物に、5μlのエキソヌクレアーゼI(10u/μl) を加えて、残余の(CA)プライマーを除去した。この反応物を37℃において30分間 インキュベートした。 100μlの(GU)プライミング産物に、10μlのウラシルDNAグリコシラーゼ(1u/ μl;NEB)を加えて、PCR産物に取り込まれたウラシルを消化した。この反応物 を37℃において2時間インキュベートした。1μlの10mM dNTPsを加えて、次に 2μlのT4 DNAポリメラーゼ(5u/μl;Eplcentre laboratories)を加えて、消 化された(GU)配列に相補な突出した(CA)鎖を除去した。この反応物を37℃におい て5分間インキュベートした。両者のアンプリマープールをフェノール/クロロ ホルム抽出してミクロ濃縮した(Microcon-100;Amicon)。各プールに関して、回 収された体積は500μlであったが、そのうちの5μlを分光分析により分析して 、DNA の濃度を測定した。 等量の(CA)プライミングアンプリマーと(GU)プライミングアンプリマーを温度 循環の前に単一の個体のゲノミック「鋳型」DNAにハイブリダイズさせた。アン プリマーのゲノミック「鋳型」DNAに対する比率を測定するために、様々な量の 「鋳型」DNAを用いて、アンプリマーの量を一定に保ちながらいくつかの反応を 実施した。 「鋳型」DNA(ng) 0 0.1 1 10 100 1000 組み合わせたアンプリマー(ng) 1 1 1 1 1 1 5M NaCl(μl) 0.22 0.22 0.22 0.22 0.22 0.22 dH2O(μl) 全量5.55μlに 各反応物にミネラルオイルを重層して、98℃において5分間インキュベートし て、その後に温度を段階的に4時間かけて78℃に低下させた。 以下を各ハイブリダイゼーションに加えた: 5μl 10×NH4反応バッファー 4μl 50mM MgCl2 0.75μl 10mM dNTPs 0.5μl アダプタープライマー(50pmole/μl) 34.2μl dH2O 各反応物をミクロ遠心分離管中で簡単に回転させた。それらを72℃において2 分間加熱して、0.5μlのTaq DNAポリメラーゼ(5u/μl;Biollne)を加えた。 反応物をさらに10分間72℃においてインキュベートし、その後、温度を95℃に2 分間上昇させた。温度循環は以下のとおりに実施した:95℃30秒間;次に72℃1 分間を全部で10サイクル。 各反応に関して、10サイクル増幅された産物10μlを40μlの反応混合物に加え て、同じ条件下でさらに22サイクル増幅した。最終の増幅産物5μlをアガロー スゲル上にて泳動した。100ngのゲノミック「鋳型」DNAを含む反応物がほとんど の増幅産物を生じることがわかり、ゲノミック「鋳型」DNA:アンプリマーの比 で100:1に相当する。 本発明は、増幅産物のクローニングにより確証された。うまく形質転換された 大腸菌2コロニーを培養して、それからのちにプラスミドを回収した。これらの プラスミドを配列決定したところ、マルチプルクローニングサイトにVNTR配列を 含むことがわかった。 さらなる実験データ 以下の実験のために、イヌのゲノミックDNAまたはイヌのゲノミックDNAから増 幅されたクローン化VNTR対立遺伝子を用いた。クローン化された対立遺伝子をpU C18のMCSのSmaI部位に連結して、そのプラスミド特異的プライマーの両側の何れ かを、プラスミド挿入物の次の増幅のためにデザインした: 全ての試薬は、特に断らない限り、Amersham Pharmacia Biotechまたはその子 会社から得た。 オリゴヌクレオチドは、Genset Corp.フランスから得た。VNTRプライマー(AC) 11B,(CA)11D,(GT)11Hおよび(TG)11Vは、括弧内の配列の11の反復からなり、次 の縮重塩基はB=C+G+T,D=A+G+T,H=A+C+TそしてV=A+C+Gであった。実施例2 アダプター連結に先立つ末端基化および(b)末端基化に先立つアダプター連結 によるアダプターを連結してジデオキシヌクレオチドにより末端基化したゲノミ ック断片の生成 (a) 5μgのイヌゲノミックDNAをHaelllにより断片化して、消化は12時間以 上37℃において完全に進行させた: 4.4μl 1.135μg/μlのゲノミックDNA 10μl 10×制限バッファー 2μl 10u/μl HaeIII 84 μl dH2O 100μl 消化は、反応物のアリコートのエチジウムブロマイド染色1%アガロースゲル 上の電気泳動により確認した。 DNAを抽出して(GFX精製カラム)、50μlの5mM Tris pH8.5中に溶出し、そのう ちの30μlをターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼと共に37℃ において3時間インキュベートした: 30μl DNA 30μl 5×ターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ バッファー 4.5μl 10mM ddGTP 10μl 9u/μlターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ 75.5 μl dH2O 150μl DNAを、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部(episod es)間へのdH2Oの連続添加により、低分子量溶質から分離した。体積で35μlを 回収した。 アダプターを、アニールした2つのオリゴヌクレオチド、24マー(GsCsAsGsGA GACATCGAAGGTATGAAC(式中、sはホスホロチオエート結合を示す))および12マー (TTCATACCTTCG)により調製した: 7.6μl 197pmole/μl 24マー 9.2μl 162mnole/μl 12マー 1.87 μl 10×T4 DNAリガーゼバッファー 18.7μl 混合物を55℃に加熱して、1時間かけて10℃に冷却した。 アダプターを末端基化ゲノミック断片に連結した: 35μl DNA 18.7μl アダプター 4.3μl 10×T4 DNAリガーゼバッファー 1.5μl 10u/μl T4 DNAリガーゼ 2.5 μl dH2O 62μl 反応物を16℃において一晩インキュベートして、次に70℃において20分間熱不 活性化した。 DNAを、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2 Oの連続添加により、低分子量溶質から分離した。体積で54μlを回収した。 一本鎖ニックの部位からのプライミングを通して偽の産物の生成を阻害するた め、これらはサーモシークエナーゼ(Thermo Sequenase)とのインキュベーショ ンにより末端基化した: 54μl DNA 4.4μl サーモシークエナーゼバッファー 1.4μl 10mM ddATP 1.4μl 10mM ddCTP 1.4μl 10mM ddGTP 1.4μl 10mM ddTTP 0.5μl 32u/μl サーモシークエナーゼ 5.5 μl dH2O 70μl 混合物にミネラルオイルを重層して、74℃において2時間インキュベートした 。 DNAを抽出して(GFX精製カラム)、50μlの5mM Tris pH8.5に溶出した。 (b) 5μgのイヌゲノミックDNAをMboIにより断片化して、37℃において完全 に消化した: 4.4μl 1.135μg/μlのゲノミックDNA 10μl 10×制限バッファー 2.5μl 10u/μl MboI 83 μl dH2O 100μl 消化は、反応物のアリコートの1%アガロースゲル上の電気泳動並にエチジウ ムブロマイド染色により確認した。 70℃20分間のインキュベーションの後、DNAを、ミクロ濃縮により(Microcon- 30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2Oの連続添加により、低分子量溶質か ら分離した。体積で32μlを回収し、その半分をアダプターに連結した。 アダプターを、アニールした2つのオリゴヌクレオチド、24マー(GsCsAsGsGA GACATCGAAGGTATGAAC(式中、sはホスホロチオエート結合を示す))および16マー (GATCGTTCATACCTTC)により調製した: 6.3μl 197pmole/μl 24マー 8.5μl 147pmole/μl 16マー 1.65 μl 10×T4リガーゼバッファー 16.5μl 混合物を55℃に加熱して、1時間かけて10℃に冷却した。 アダプターをゲノミック断片に連結した: 16μl DNA 16.5μl アダプター 2.4μl 10×T4 DNAリガーゼバッファー 2μl 10u/μl T4 DNAリガーゼ 3.1 μl dH2O '40μl 反応物を16℃において一晩インキュベートして、次に70℃において20分間熱不 活性化した。 DNAを、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2 Oの連続添加により、低分子量溶質から分離した。体積で40μlを回収した。 アダプター連結した断片をサーモシータエナーゼ(Thermo Sequenase)を用い て末端基化した: 40μl DNA 4.4μl サーモシークエナーゼバッファー 1.4μl 10mM ddGTP 0.5μl 32u/μl サーモシークエナーゼ 24 μl dH2O 70μl 混合物にミネラルオイルを重層して、74℃において1時間インキュベートした 。一本鎖ニック部位からのプライミングによる偽の産物の生成を阻害するために 、サーモシークエナーゼとのさらなるインキュベーションおよび残りのddNTPsの 添加によりれらを末端基化した: 1.4μl 10mM ddATP 1.4μl 10mM ddCTP 1.4μl 10mM ddTTP 0.3 μl サーモシークエナーゼバッファー 4.8μl 反応物を74℃においてさらに1時間インキュベートした。 DNAを抽出して(GFX精製カラム)、50μlの5mM Tris pH8.5に溶出した。 ゲノミック断片のアダプター連結および末端基化の方法(a)と(b)を、以 下を含む反応物において「内部」プライマーを用いた場合と用いない場合の結果 として生じる断片の増幅により比較した: 5μl 5μl 5μl 10×Taq PCRバッファー 5μl 5μl 5μl 10×dNTPs 1μl 1μl 1μl 25pmol/μl 24マー 1μl 1μl 0μl 50pmol/μl (AC)11B 50ng 0ng 50ng GFX抽出DNA 50μlに dH2O 各反応物にミネラルオイルを重層して、95℃において2分間加熱した。 0.5μlの5u/μl Taq DNAポリメラーゼを各反応物に加え、95℃30秒間、65℃3 0秒間、72℃1分間を25回繰り返して、次に72℃において5分間最終の伸長合成 を行った。 7.5μlの各反応物をエチジウムブロマイドにより染色した1.5%アガロースゲ ル電気泳動に供した。DNAを欠いた陰性対照反応物は生成物を生じなかったのに 対して、全成分を含む反応物は様々な分子量の生成物のスメアを生じた。対照的 に、DNAを含んだが内部プライマーを含まなかった反応物は生成物を生じること ができなかった。これらの結果は、アダプターがゲノミック断片にうまく連結さ れてDN Aポリメラーゼの存在下で伸長合成できる全ての3'末端が末端基化されたことを 確証した。この好ましい方法は連結前の末端基化であったが、なぜなら、(i) うまく連結した全ての断片が末端基化されたことをこれが保証し、そして(ii) 内部断片連結の機会がわずかであったためである。 末端基化されてアダプターを連結されたゲノミック断片からの5'および3'フラン キング配列の増幅 以下を含む各VNTRプライマーに関して増幅反応を実施した: 5μl 5μl 10×Taq PCRバッファー 5μl 5μl 10×dNTPs 2μl 2μl 25pmol/μl 24マー 2μl 2μl 25pmol/μl (AC)11Bまたは(CA)11Dまたは(GT)11Hまたは(TG)11V 2μl 0μl 断片化、末端基化、アダプター連結ゲノム(約50ng/μl) 34 μl 36 μl dH2O 50μl 50μl さらに、VNTRプライマー以外の全成分を含む平行反応を実施した。 全ての反応物はミネラルオイルを重層して95℃において2分間加熱した。0.5 μlの5u/μl Taq DNAポリメラーゼを各チューブに加えて、95℃30秒間、65℃45 秒間、72℃45秒間の18回の繰り返しによる温度循環、続く5分間の72℃における 最終伸長合成により増幅を達成した。 各反応物5μlを1.5%アガロースゲル上で分子量マーカーと共に泳動してから エチジウムブロマイド染色した。全成分を含んだ反応物は約100から500bpの範囲 の産物のスメアを生じ、強度および分子量の分布を各反応間で比較した。DNAを 欠く反応物およびVNTRプライマーを欠く反応物に相当するレーンは何ら増幅産物 を含まなかった。実施例3 T4 DNAポリメラーゼによるVNTR開始PCR産物からの反復配列の消化の効率を評価 した クローン化されたVNTR対立遺伝子をTaq DNAポリメラーゼにより増幅して、ミ クロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2Oの連続添 加に より、低分子量溶質から分離した。体積で40μlを回収し、その濃度はアガロー スゲル電気泳動により130ng/μl、約1.3pmol/μlと判定された。 T4 DNAポリメラーゼの1.5u/μl希釈液をdH2Oにより調製した。増幅されたDNA をT4 DNAポリメラーゼの濃度を変更しながら0.3pmol/μlの濃度において12℃に おいて消化した: 1.5μl 10×T4 DNAポリメラーゼバッファー 0.75μl 10mM dATP 0.75μl 10mM dCTP 3.5μl DNA 0,0.5,1,2,または4μl 1.5u/μl T4 DNAポリメラーゼ 15μlに dH2O dNTPsを欠いた平行反応を調製した。反応物は12℃において1時間インキュベ ートの後、70℃において20分間熱不活性化した。 各反応物7.5μlをエチジウムブロマイド染色した2.5%アガロースゲル電気泳 動に供した。dNTPs不在下では、全てのDNAが0.05u/μlを越える酵素濃度におい て消化された。対照的に、何れのT4 DNAポリメラーゼ濃度においてもdNTPs存在 下ではDNAの識別可能な損失はなかった。 T7遺伝子6産物によるVNTR開始PCR産物からの反復配列の消化の効率を評価した クローン化されたVNTR対立遺伝子をプラスミド特異的センスプライマーおよび (GT)11Hプライマーを用いてTaq DNAポリメラーゼにより[α-33P]dATP存在下にお いて増幅した。平行反応は、4つのホスホロチオエート結合の連続を含むかまた は欠くプライマーに関して実施した。ホスホロチオエート結合を含むプライマー 対においては、それらはプラスミド特異的プライマーの5'末端および(GT)11Hプ ライマーの3'末端に位置した。 増幅されたDNAは、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入 部間へのdH2Oの連続添加により、低分子量溶質から分離した。等量の増幅反応物 をT7遺伝子6エキソヌクレアーゼにより37℃において15および30分間消化したが 、DNAの濃度は0.1pmol/μlに近似させた: 3.6μl DNA 2μl 5×T7遺伝子6エキソヌクレアーゼバッファー 1μl 10u/μl T7遺伝子6エキソヌクレアーゼ 3.4 μl dH2O 10μl 対照反応物は酵素不在下で15分間37℃においてインキュベートした。 全反応物は5μlのホルムアミド泳動用染料の添加と共に95℃において2分間 変性した。各サンプル10μlを8%ポリアタリルアミド変性ゲル上の電気泳動に 供した。オートラジオグラフィーフィルム(Biomax MR;Kodak)をゲルに露出し て定着および乾燥した。 15分間のインキュベーション後、ホスホロチオエート保護を欠くDNAが完全に 消化されたことがわかった。対照的に、ホスホロチオエート結合の存在はDNAを 維持して、各分子中の一つの鎖は酵素の消化により短くされたが、いくらかの非 特異的なDNAの損失が観察された。 T4エンドヌクレアーゼVIIとS1ヌクレアーゼによる消化の効率および特異性を 比較した 4ヌクレオチドだけそれらの繰り返しの長さが異なる同じVNTRsのクローン化V NTR対立遺伝子を[α-33P]dATP存在下で別々に増幅した。短い対立遺伝子に由来 する生成物を2つのチューブ間で等しく分割した。一方のチューブには、等量の 長い対立遺伝子を加えて、混合物を100mM NaClおよび200μM CTAB存在下で98℃ において2分間変性して75℃において150分間アニーリングすることによりハイ ブリダイズさせた。 DNAのハイブリダイズしたプールとハイブリダイズしなかったプールを、ミク ロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2Oの連続添加 により、低分子量溶質から分離した。 T4エンドヌクレアーゼVIIは供給された希釈バッファー中で250u/μlに希釈し た。S1ヌクレアーゼの希釈は、dH2O中に調製した。ハイブリダイズしたDNAま たはハイブリダイズしなかったDNAの何れかの等量を、Taq DNAポリメラーゼ中の 50u/μl T4エンドヌクレアーゼVIIまたは供給されたバッファー中の様々な濃度 のS1ヌクレアーゼにより消化した。S1ヌクレアーゼを反応物に加えることに より、0. 01u/μl,0.03u/μl,0.1u/μlおよび0.3u/μlの最終濃度を与えた。各場合にお いて、酵素を欠いた対照反応物を調製した。反応は37℃において30分間実施した 。 消化完了に際して、EDTAの添加および熱不活性化により反応を停止した。反応 体積の半分のホルムアミド泳動染料をかなりの量加えて、95℃における5分間の インキュベーションにより各反応物を変性した。各サンプル12μlを8%ポリア クリルアミド変性ゲル上の電気泳動に供した。オートラジオグラフィーフィルム (Biomax MR;Kodak)をゲルに露出して定着および乾燥した。 T4エンドヌクレアーゼVIIは、同じVNTRのほぼ等量の2つの別の対立遺伝子の ハイブリダイゼーションに由来する全DNAの約半分を分割したことがわかり、分 割に際して繰り返し配列内のミスマッチの位置に相当する分割産物の特徴的パタ ーンを創製した。ハイブリダイズしなく、よってミスマッチフリーの二本鎖DNA を含んだ単一の対立遺伝子に由来するDNAは、T4エンドヌクレアーゼVIIにより影 響されなかった。対照的に、T4エンドヌクレアーゼVIIを用いて観察された分割 産物の特徴的パターンはいかなる反応条件下でもS1ヌクレアーゼに関して観察 されなかった。T4エンドヌクレアーゼVIIは、この応用において2つの酵素のう ちでより良好と考えられた。 1×Taq PCRバッファー、1×Pfuバッファー(Stratagene)および1×T7遺伝 子6エキソヌクレアーゼバッファー中での30分間および1時間の消化のための様 々な濃度の酵素を用いたT4エンドヌクレアーゼVII反応の反復は、この酵素が予 測どおりに且つ再現性よく、反応条件範囲にわたって消化したことを確証し、20 0u/μlまでの濃度においての検出可能な非特異的なDNAの消化は明白でなかった 。この酵素は、連続するサイズのミスマッチを含むハイブリダイズ分子を分割す ることがわかった。 繰り返し配列中のミスマッチによりもたらされた分割産物の特徴的パターンは 、大量のDNAをポリアクリルアミドゲル上で泳動した場合にのみS1ヌクレアー ゼにより観察された。これは4つのヌクレオチドミスマッチにより観察された。 2つのミスマッチを解析するS1ヌクレアーゼの能力は劣ることがわかった。 T4エンドヌクレアーゼVIIによるミスマッチ含有二重鎖DNAの分割の効率に対する 酵素濃度の効果を評価した 対立遺伝子の長さで2ヌクレオチド異なる2つのクローン化VNTR対立遺伝子を プラスミド特異的プライマーを用いて別々に増幅したが、その一方はT4ポリヌク レオチドキナーゼを用いて[γ-33P]ATPにより標識した。各々の増幅された対立 遺伝子は、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのd H2Oの連続添加により、低分子量溶質から分離した。 小さな対立遺伝子の増幅に由来するDNAの半分は取っておいた。残りの半分に は、ほぼ等量の大きな対立遺伝子の増幅DNAを加えた。この混合物を98℃におい て2分間で変性して100mM NaClおよび200μM CTAB存在下で75℃において2時間 アニールさせたところ、温度間の遷移が素早く生じた。ミクロ濃縮を用いた低分 子量溶質からのアニールDNAの分離を繰り返した。 T4エンドヌクレアーゼVIIの連続希釈を供給された希釈バッファー中で調製し た。非変性の小さな対立遺伝子および変性されてアニールされた対立遺伝子混合 物を各々Taq DNAポリメラーゼバッファー中でT4エンドヌクレアーゼVIIを最終濃 度0u/μl,50u/μl,100u/μlおよび150u/μlにて用いて消化した: 6μl DNA 1μl 10×Taq PCRバッファー 3μl T4エンドヌクレアーゼVII 10μl 37℃におけるインキュベーションを30分間実施し、その後、5μlのホルムア ミド泳動染料の添加と共に95℃に2分間加熱した。10μlの体積を8%ポリアク リルアミド変性ゲル上の電気泳動に供し、その後、ゲルを固定化し、乾燥し、そ してオートラジオグラフィーフィルム(Biomax MR;Kodak)に露出した。 非変性の小さな対立遺伝子の消化はほとんど検出されなかった。わずかに観察 されものは、増幅の最終サイクルにおけるポリメラーゼエラー部位においての消 化または休み休み進む(stutter)バンドのアニーリングの結果として生じたと 推測された。アニールされた対立遺伝子混合物に対応するレーンにおいては、消 化の特徴パターンがT4エンドヌクレアーゼVII存在下において起こることが観察 された。100u/μlにおける消化の量は50u/μlにおけるよりもわずかに高いと思 われるが、各酵素濃度における消化の程度はほとんど等しいことがわかった。 Pfuバッファー(Stratagene)およびT7遺伝子6エキソヌクレアーゼバッファ ー中において様々な濃度のT4エンドヌクレアーゼVIIを用いて同様な実験を実施 した。ミスマッチ含有DNAの効果的な消化は両反応バッファー中で起こることが わかり、消化の程度は、50u/μlから100u/μlの間のT4エンドヌクレアーゼVII濃 度において最大になった。ミスマッチを欠く二重鎖DNAは、これらの条件下ではT 4エンドヌクレアーゼVIIに耐性であった。 T7遺伝子6エキソヌクレアーゼ中でのS1ヌクレアーゼ消化の効率と特異性を評 価した クローン化されたVNTR対立遺伝子をプラスミド特異的プライマーで増幅したが 、そのうちの一方はT4ポリヌクレオチドキナーゼを用いて[γ-33P]ATPで標識し た。増幅された産物は、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の 挿入部間へのdH2Oの連続添加により、低分子量溶質から分離した。回収されたDN Aの体積を分割し:30!tlを二本鎖DNAとして保存して、残りの30μlを98℃2分間 の変性により一本鎖とし、続いて氷水上ですぐに冷却した。 S1ヌクレアーゼの希釈は、dH2O中で調製した。等量の二本鎖DNAまたは一本 鎖DNAを、0u/μl,0.1u/μl,0.3u/μl,1u/μlそして3u/μlのS1ヌクレア ーゼ存在下においてT7遺伝子6エキソヌクレアーゼバッファー中において37℃に おいて5分間消化した。消化完了に際して、反応は、最終濃度25mMになるまでの 500mM EDTA pH8の添加により停止した。 反応物は、5μlのホルムアミド泳動染料を添加して95℃に2分間加熱するこ とにより変性し、その後、アリコートを8%ポリアクリルアミド変性ゲル上の電 気泳動に供した。ゲルを固定化し、乾燥し、そしてオートラジオグラフィーフィ ルム(Biomax MR;Kodak)に露出した。 T7遺伝子6エキソヌクレアーゼバッファー中における1u/μlの濃度のS1ヌ クレアーゼが一本鎖DNAの最大の消化を生じたことがわかり、この濃度において は二本鎖DNAの明白な損失はなかった。 S1ヌクレアーゼと共同のT7遺伝子6エキソヌクレアーゼによるDNAの消化の評 価 T7遺伝子6エキソヌクレアーゼおよびS1ヌクレアーゼの評価のために、4つ のホスホロチオエート結合を有するプラスミド特異的センスプライマーおよび3' 末端に4つのホスホロチオエート結合を有する(AC)11Bプライマーまたはそのよ うな結合を欠く(AC)11Bプライマーの何れかを用いて、クローン化されたVNTR対 立遺伝子からDNAを増幅した。増幅産物は、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Ami con)、遠心分離の挿入部間へのdH2Oの連続添加により、低分子量溶質から分離し た。各々の場合において回収された体積は40μlと測定された。これらは、ホス ホロチオエート結合を伴った場合と伴わなかった場合のVNTRプライマーによりプ ライミングされた反応に関して、それぞれ約1.3pmol/μlおよび0.35pmol/μlを 含んだことがわかった。 T7遺伝子6エキソヌクレアーゼをdH2O中で10u/μlに希釈した。 S1ヌクレアーゼはdH2O中で10u/μlに希釈した。 約0.1pmol/μlの濃度の各増幅産物をT7遺伝子6エキソヌクレアーゼにより消 化した。さらに、ホスホロチオエート結合を含む(AC)11Bプライマーを用いて生 じたDNAを、S1ヌクレアーゼと共同したT7遺伝子6エキソヌクレアーゼにより 消化した: PT 結合なし PT 結合あり PT 結合あり 4μl 4μl 4μl 5×T7遺伝子6バッファー 5.7μl 1.6μl 1.6μl DNA 0,2,4,8μl 0,2,4,8μl 0,2,4,8μl 10u/μl T7遺伝予6エキソヌクレアーゼ 0μl 0μl 2μl 10u/μl S1ヌクレアーゼ 20μlに20μlに20μlに dH2O 各反応物を37℃において10分間インキュベートし、その後、1μlの500mM EDT A pH8を各チューブに加えて、70℃において20分間インキュベーションした。 各消化物10μlをエチジウムブロマイド染色したアガロースゲル上の電気泳動 に供した。酵素を欠く反応に対応するレーンは、予測された分子量の明瞭なバン ドを含んだ。一本鎖DNAに相当する低分子量のバンドの出現は、ホスホロチオエ ート保護を欠いた(AC)11BプライマーによりプライミングされたDNAに関しての1 u/μlの濃度のT7遺伝子6エキソヌクレアーゼにおいて観察された。これを越え る濃度においては、事実上全てのDNAは一本鎖であった。対照的に、各末端にお いてホスホロチオエート結合により保護されたDNAは、いかなるT7遺伝子6エキ ソヌクレア ーゼ濃度においても分子量は顕著に変化しなかったようであるが、濃度の増加に 伴うDNAの量の低下は明らかであった。同様に、各末端を保護されたDNAは、S1 ヌクレアーゼと組み合わされたT7遺伝子6エキソヌクレアーゼの消化に耐性であ た。約0.1pmol/μlのDNAを含むT7遺伝子6エキソヌクレアーゼバッファー中の1 u/μlのT7遺伝子6エキソヌクレアーゼ並びに1u/μlのS1ヌクレアーゼの濃度 がもっとも良好な結果を生じたらしい。 同じVNTRの3つの対立遺伝子と共に第2のVNTRの単一の対立遺伝子を含むモデル 系用いてミスマッチ識別法を評価した VNTR対立遺伝子の混合物は、同じVNTRの3つの対立遺伝子、(AC)10,(AC)11お よび(AC)18をそれぞれ2:1:1の比で含むよう調製した。さらに、(AC)11およ び(AC)18と等しい量の第2VNTRの(CA)16対立遺伝子を混合物に加えた。Pfu DNA ポリメラーゼ(Stratagene)を用いて、1ngの混合物をPCRにより、センスプラ イマーが[γ-33P]ATPにより標識された各プラスミド特異的プライマー60pmolを 含む100μlの反応体積中で増幅した。温度循環は、95℃30秒間、65℃30秒間そ して72℃45秒間の17回の反復により実施し、続いて最終伸長合成のため72℃5分 間にした。 増幅産物は、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)遠心分離の挿入部間 へのdH2Oの添加により、低分子量溶質から分離した。回収されたDNAは98℃にお いて2分間変性し、次に100mM NaClおよび200μM CATB中で75℃において2時間 アニールしたところ、温度の遷移が早くなった。 ハイブリダイズしたDNAは、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)遠心分 離の挿入部間へのdH2Oの添加により低分子量溶質から分離し、全体積36μlにお いて50u/μlの酵素を含むTaq DNAポリメラーゼバッファー中でT4エンドヌクレア ーゼVIIにより消化した。消化は37℃において1時間進行させ、その後、反応物 は75℃において15分間インキュベートした。 消化されたDNAは、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)遠心分離の挿入 部間へのdH2Oの添加により低分子量溶質から分離した。さらなる消化を、T7遺伝 子6エキソヌクレアーゼバッファー中の1u/μlのT7遺伝子6エキソヌクレアー ゼ並びに1u/μlのS1ヌクレアーゼを含む50μl反応物中で37℃において10分間 実施した。反応は、2μlの500mM EDTAの添加および75℃10分間の加熱により停 止した。 ミクロ濃縮を(Microcon-30;Amicon)遠心分離の挿入部間へのdH2Oの添加に より実施した。体積で48μlを回収し、そのうちの4μlを前記のとおりのPCRに より増幅した。これに続いて、第2ラウンドのミスマッチ識別法を行った。 各ラウンドのミスマッチ識別法の前と後の増幅されたDNAのアリコートを8% ポリアクリルアミド変性ゲル上の電気泳動に供した。さらに、各産物の分子量の 比較のため、分離して増幅された各対立遺伝子のPCR産物をゲル上で泳動した。 Pfuは各増幅反応において、大量の休み休み進む(stutter)バンドを生じたこ とがわかった。ミスマッチ識別法の前の混合物中の(AC)10対立遺伝子の量は他の 全ての対立遺伝子の約2倍であった。これらのその他はほぼ等量存在した。第1 ラウンドのミスマッチ識別法の後、(AC)10対立遺伝子の明らかな富裕化が観察さ れた。これは第2ラウンドのミスマッチ識別法により富裕化されて、(AC)10に相 当する極めて強いバンドを生じ、(AC)11および(AC)18対立遺伝子の顕著な減少を 生じた。第2VNTRの(CA)15対立遺伝子に相当するバンドは第2ラウンドのミスマ ッチ識別法の後に観察されたが、富裕化(AC)10対立遺伝子のバンドほど明瞭では なかった。これは、混合物中の各VNTRの全DNAの変動(inequality)および第2 の水準のキネティックスに従うハイブリダイゼーションの結果としての相対的な 無効果を反映すると考えられた。この実験は、ミスマッチ識別法が高い頻度を有 する同じVNTRの対立遺伝子混合物中で対立遺伝子を富裕化することを確証した。実施例4 数匹のイヌのプールされたゲノムを用いてプロトコルを評価した 遺伝形質により影響された個体および影響されなかった個体からのDNAサンプ ル不在下で、劣性形質存在下で予測されるはずのVNTR連鎖不均衡のシナリオを模 倣するようにデザインされたモデル系においてプロトコルを確実なものとした。 全部で43匹のイヌを、VNTR特異的プライマーを用いて、イヌにおいて以前に単 離されたVNTRに関して遺伝子型決定した。VNTRプライマー対は、(CACTTGGGACTT TGGATTGGTCA)センスプライマーおよび(GTCTTTGTTTCCATTCCATTCTTGCTTGC)アン チセンスプライマーからなった。 PCRによる増幅反応を、20ngゲノミックDNAおよび4pmolの各VNTR特異的プライ マーを含む10μlの体積中で実施した。各場合において、VNTR特異的センスプラ イ マーを標識して増幅反応マスターミックスに加えた: 1.5μl 10×T4ポリヌクレオチドキナーゼバッファー 2.4μl 50pmol/μl VNTR特異的センスプライマー 4.5μl [γ-33P]ATP 1μl 30u/μl T4ポリヌクレオチドキナーゼの 3希釈中1(1 in 3 dilution) 5.6 μl dH2O 15μl 反応物は37℃において1時間、次に90℃において5分間インキュベートした。 T4ポリヌタレオチドキナーゼ反応物をPCRマスターミックスに加えた: 15μl T4ポリヌクレオチドキナーゼ反応物 45μl 10×Taq DNAポリメラーゼバッファー 45μl 10×dNTPs 2.4μl 50pmol/μl VNTR特異的アンチセンスプライマー 4.5μl 5u/μl Taq DNAポリメラーゼ 293 μl dH2O 405μl 各イヌに関して、1μlの20ng/μlゲノミックDNAを、ミネラルオイルを重層し たPCRマスターミックス9μlに加えた。各反応物は95℃に予め加熱した温度循環 器上に置いて、2分間インキュベートした。次に、温度循環を、95℃30秒間の変 性、65℃30秒間のアニーリングおよび72℃30秒間の28回の反復により行い、次に 伸長合成のために72℃において5分間おいた。 温度循環の完了に際して、5μlのホルムアミド泳動染料を各反応物に加えて 、60Wにおける8%ポリアクリルアミド変性ゲル上の電気泳動に先立ち変性した 。ゲルを10%メタノール/10%氷酢酸中で固定して、乾燥した。オートラジオグ ラフィーフィルム(Biomax MR;Kodak)をゲルに一晩露出した。 各イヌの遺伝子型をVNTRに関して記録した。10匹のイヌが個体の「影響された プール」を代表し、10匹が「野生型プール」を代表すると選択された。この選択 は、劣性形質を模倣してよいシナリオを達成するために、なされた: 影響された 対立遺伝子頻度 (AC)n 100% (AC)n+1 0% (AC)n+2 0% (AC)n+3 0% (AC)n+4 0% (AC)n+5 0% (AC)n+6 0% (AC)n+7 0% 野生型 対立遺伝子頻度 (AC)n 15% (AC)n+1 0% (AC)n+2 0% (AC)n+3 0% (AC)n+4 35% (AC)n+5 20% (AC)n+6 0% (AC)n+7 30% 1匹のイヌのゲノミックDNAからアンプリマーを調製した。100μlの体積にお いて、5μgのゲノミックDNAを20ユニットのHae IIIにより消化して、37℃にお いて12時間にわたって消化を完全に進行させた: 4.4μl 1.135μg/μlゲノミックDNA 10μl 10×制限バッファー 2μl 10u/μl Hae III 84 μl dH2O 100μl エチジウムブロマイド染色した1%アガロースゲル上において、反応物のアリ コートの電気泳動により消化を確認した。 DNAを抽出して(GFX精製カラム)、50μlの5mM Tris pH8.5に溶出して、30μ lに含まれる約3μgをターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼと 共に3時間37℃においてインキュベートした: 30μl DNA 30μl 5×ターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼバッ ファー 4.5μl 10mM ddGTP 10μl 9u/μlターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ 75.5 μl dH2O 150μl DNAをミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2O の連続添加により、低分子量溶質から分離した。体積で35μlを回収した。 2つのオリゴヌクレオチド、24マー(GsCsAsGsGAGACATCGAAGGTATGAAC(式中、s はホスホロチオエート結合を示す))および12マー(TTCATACCTTCG)により調製 した: 7.6μl 197pmole/μl 24マー 9.2μl 162pmole/μl 12マー 1.87 μl 10×T4リガーゼバッファー 18.7μl 混合物を55℃に加熱して、1時間以上10℃に冷却した。 アダプターをゲノミック断片に連結した: 35μl DNA 18.7μl アダプター 4.3μl 10×T4 DNAリガーゼバッファー 1.5μl 10u/μl T4 DNAリガーゼ 2.5 μl dH2O 62μl 反応物を16℃において一晩インキュベートして、次に70℃において20分間熱不 活性化した。 DNAを、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間への dH2Oの連続添加により、低分子量溶質から分離した。体積で54μlを回収した。 一本鎖部位からのプライミングにより偽の産物の生成を阻害するために、これ らは、サーモシータエナーゼ(Thermo Sequenase)を用いて末端基化した: 54μl DNA 4.4μl サーモシークエナーゼバッファー 1.4μl 10mMddATP 1.4μl 10mMddCTP 1.4μl 10mMddGTP 1.4μl 10mMddTTP 0.5μl 32u/μl サーモシークエナーゼ 5.5 μl dH2O 70μl 混合物にミネラルオイルを重層して、74℃において2時間インキュベートした 。 DNAを抽出して(GFX精製カラム)、50μlの5mM Tris pH8.5に溶出した。 VNTRプライマーおよび24マーのオリゴヌタレオチドをアダプター中に含ませて アダプタープライマーとして使用して、このDNAからアンプリマーを調製した: 5μl 10×Taq DNAポリメラーゼバッファー 5μl 10×dNTPs 2μl 25pmol/μlアダプタープライマー 2μl 25pmol/μl VNTRプライマー[(AC)11B,(CA)11D,(GT)11H,また は(TG)11V] 2μl 末端基化、アダプター連結DNA断片(約50ng/μl) 34 μl dH2O 50μl VNTRプライマーを含むがゲノミックDNAは不在の、同様な反応物を調製した。 さらに、ゲノミックDNAを含むがVNTRは不在の一つの反応を実施した。全ての反 応物にミネラルオイルを重層して、95℃において2分間インキュベートした。5 u/μlのTaq DNAポリメラーゼの0.5μlを各反応物に添加した。増幅は、95℃30秒 間、65℃45秒間、72℃45秒間の18サイクルの温度循環、続いて最終の伸長合成の ため の72℃5分間により達成した。 増幅の完了に際し、各反応物5μlを分子量マーカーと共にエチジウムブロマ イド染色したアガロースゲル上の電気泳動に供した。鋳型DNAとVNTRプライマー を含む反応を示すレーン内の増幅産物の存在は、アダプター配列へのゲノミック 断片の連結が生じたことを確証した。各場合において、これらのレーンの出現は 同様であり、約100bpから約500bpの分子量の範囲に分散する増幅産物のスメアが 存在した。他の全レーンは増幅産物を欠いた。鋳型DNAを含むがVNTRプライマー を含まない反応が生成物を生じなかった事実は、Taq DNAポリメラーゼ存在下に おける伸長合成が阻害されるように、全3'末端がうまく末端基化されたことを確 証した。 (AC)11Bと(CA)11Dによりプライミングされた反応物を混合した。また、(GT)11 Hと(TG)11Vによりプライミングされた反応物を混合した。両アンプリマープール を、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2Oの 添加により、低分子量溶質から分離した。回収されたDNAのアガロースゲルゲル 電気泳動による定量は、各々が約35ng/μlのアンプリマーDNAを含んだことを示 唆する。T4 DNAポリメラーゼ、およびエキソヌタレアーゼVIIを用いて、プール された(AC)11Bおよび(CA)11Dプライミング産物から反復配列を除去した: 14μl 35ng/μl (AC)11B/(CA)11DでプライミングしたアンプリマーDNA 2μl 10×T4 DNAポリメラーゼバッファー 1μl 10mM dATP 1μl 10mM dCTP 2μl 4u/μl T4 DNAポリメラーゼの4希釈中1(1 in 4 dilution) 20μl 反応物を12℃において1時間インキュベートし、次に70℃において20分間不活 性化した。 反応物に対して、1μlの10u/μlエキソヌクレアーゼVIIを加えて37℃におい て30分間インキュベーンョンして、次に70℃において20分間インキュベーション した。 デザインされた、影響されたDNAプールおよび野生型DNAプールを、分光分析に より定量した、選択されたイヌの等量のゲノミックDNAを混合することにより調 製 した。これらをフェノール/クロロホルム抽出し、そして遠心分離の挿入部間へ のdH2Oの添加により、ミクロ濃縮した(Microcon;Amicon)。 ゲノミックDNAの各プールをHaeIIIにより消化して、ターミナルデオキシヌク レオチジルトランスフェラーゼを用いて末端基化して、前記と同様の様式により アダプターに連結した。全3'末端の完全な末端基化はアダプタープライマーを用 いてPCRにより確認した。DNAプールはアガロースゲル電気泳動により定量して、 ほぼ等しい濃度を含んだことがわかった。 最小の体積で、2.5μlの35ng/μlの(AC)/(CA)プライミングされたアンプリマ ープールをT4 DNAポリメラーゼおよびエキソヌクレアーゼVIIで消化して、0.6M NaCl中で、断片化されて末端基化されてアダプターに連結した「影響された」ゲ ノミックDNAプール約300ngにハイブリダイズさせた。これは、ミネラルオイル下 において98℃において3分間該混合物を変性し、次に10時間にわたり80℃から70 ℃へ温度を徐々に低下させ、そしてさらに10時間最終温度を維持することにより 達成した。野生型プールは平行して同様な様式においてハイブリダイズさせた: 各ハイブリダイゼーションに加えた: 20μl 10×Taq DNAポリメラーセバッファー 20μl 10×dNTPs 160 μl dH2O 200μl 各場合において、ハイブリダイズしたDNAを含む全体積を2つの反応チューブ に分割した。ミネラルオイル下で、各体積を75℃に加熱した。1μlの5u/μl T aq DNAポリメラーゼを各チューブに加えて、72℃において10分間インキュベーシ ョンした。反応物を95℃において3分間変性して、4μlの25pnol/μlアダプタ ープライマーを加えた。ハイブリダイズしたDNAの増幅は、95℃30秒間、65℃30 秒間、72℃90秒間の30反復の温度循環、次に最終伸長合成のための72℃5分間に より達成した。 野生型DNAを含む反応物のとおりに、影響されたDNAを含む反応物をプールし、 そして8μlの10u/μlエキソヌクレアーゼIを、増幅されたDNA各200μlの体積 に加えた。反応物を37℃において15分間インキュベートした。 各反応物に関して、DNAをミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離 の挿入部間へのdH2Oの添加により、低分子量溶質から分離した。各場合において 、体積で10μlが回収された。各サンプル内に含まれた対立遺伝子は変性して、 ミネラルオイル下で98℃5分間のインキュベーション、続く75℃への迅速な温度 低下によりアニールさせた。75℃において、2M NaClおよび10mM CTABをそれぞ れ最終濃度50mMおよび500μMになるように加えた。ハイブリダイゼーション反応 物は75℃においてさらに16時間インキュベートした。 各ハイブリダイゼーション反応物に、150μlの5mM Tris pH8.5を加えた。希 釈されたハイブリダイゼーション反応物は、次に、ミクロ濃縮により(Microcon- 30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2Oの添加により、低分子量溶質から分 離した。これらは、約10pmolesのDNAを含むと判定された。Taq DNAポリメラーゼ バッファー中における50u/μlの濃度のT4エンドヌクレアーゼVIIによる消化を10 0μlの体積で実施した。65℃における15分間のインキュベーションの前に、37℃ 30分間消化を進行させた。 各消化物は、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間 へのdH2Oの添加により低分子量溶質から分離した。各場合における回収された体 積は3つのチューブに分割し、各々、1×Taq DNAポリメラーゼバッファー中の0 .5u/μlエキソヌクレアーゼI、1×T7遺伝子6エキソヌクレアーゼバッファー 中の1u/μl T7遺伝子6エキソヌタレアーゼ、70℃10分間の熱不活性化後の0.5u /μlエキソヌクレアーゼI、または1×T7遺伝子6エキソヌクレアーゼバッファ ー中の1u/μl T7遺伝子6エキソヌクレアーゼ並びに1u/μl S1ヌクレアーゼ の何れかにより消化した。。各反応物中のDNA濃度は、30μlの体積中に含まれた 約0.1pmol/μlであった。エキソヌクレアーゼI反応は、70℃における10分間の 熱不活性化前に37℃において15分間実施した。S1ヌクレアーゼを含むかまたは 含まないT7遺伝子6エキソヌクレアーゼ含有反応は37℃において10分間実施した 。各消化方法の完了に際して、DNAを抽出して(GFX精製カラム)50μl dH2Oに溶 出した。 各抽出DNAサンプルの4分の3をPCRによりTaq DNAポリメラーゼを用いて増幅 した: 37.5μl 消化されたDNA 15μl 10×TaqDNA ポリメラーゼバッファー 15μl 10×dNTPs 6μl 25pmol/μlアダブタープライマー 76.5 μl dH2O: 150μl 反応物を75μlアリコートに分割して、ミネラルオイルを重層して、95℃にお ける2分間のインキュベーションの後に、0.75μlの5u/μl Taq DNAポリメラー ゼを加えた。増幅は、95℃30秒間、65℃30秒間、72℃90秒間の25反復の温度循環 、次に最終伸長合成のための72℃5分間により達成した。 増幅されたDNA各1:50μlに、6μlの10u/μlエキソヌクレアーゼIを添加した 。反応物を37℃において15分間インキュベートした。 各場合のDNAをミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間 へのdH2Oの添加により低分子量溶質から分離した。50mM NaClおよび500μM CATB 中のハイブリダイゼーションを繰り返し、続いて各消化法を繰り返し、続いてそ の結果のDNAを上記のどおりTaq DNAポリメラーゼを用いてPCRにより増幅した。 各増幅産物のアリコートをエチジウムブロマイド染色した1.5%アガロースゲ ル電気泳動に分子量マーカーと共に供した。T4エンドヌクレアーゼVIIに続いて エキソヌクレアーゼIにより消化したDNAに相当するレーン中の増幅産物は、ウ エルに対してスメアする高分子量のものであった。対照的に、T7遺伝予6エキソ ヌクレアーゼに続いてエキソヌクレアーゼIを用いるか、またはT7遺伝子6エキ ソヌクレアーゼと共にS1ヌクレアーゼを用いるかの何れかにより消化した増幅 産物に相当するレーン中の増幅産物は、約200bpから約750bpの分子量範囲の産物 を含んだ。各場合における分子量の分散は小さかった。ウエルに向かってのスメ アがなかったことは、T7遺伝子6エキソヌクレアーゼ不在下において観察された 増幅偽産物がこの酵素の存在により排除されたことを示唆する。そのようにして 、T7遺伝子6エキソヌクレアーゼは、別の方法により偽のDNA分子と交差ハイブ リダイズして生成するはずのT4エンドヌクレアーゼVII分割分子からの繰り返し 配列の除去のためのミスマッチ識別法の必須成分であると考えられた。 第2ラウンドのミスマッチ識別法によりもたらされた増幅DNAの各150μlの体 積 に、6μlの10u/μlエキソヌクレアーゼIを加えて、反応物を37℃において15分 間消化した。 各場合におけるDNAをミタロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿 入部間へのdH2Oの添加により、低分子量溶質から分離した。 「影響された」イヌに相当する反応に関して、約25ngのDNAを含む50μlの体積 においてVNTR特異的プライマーを用いてTaq DNAポリメラーゼによりPCR増幅を実 施した。28反復の温度循環による増幅を実施して、その後、5μlのアリコート と分子量マーカーを、エチジウムブロマイド染色した2%アガロースゲル上で泳 動した。 T4エンドヌクレアーゼVIIおよびエキソヌクレアーゼIによる消化に相当する レーンに関しては、予測された分子量の産物が極めてかすかであった。さらに、 ウエルの近辺において大量の偽産物が観察された。他の全レーンに関しては、高 分子量の産物は観察されなかった。さらに、増幅産物は、約130bpの予測分子量 の明瞭なバンドとして明確に観察された。 T4エンドヌクレアーゼVIIおよびエキソヌクレアーゼIによる消化に相当する 増幅産物は捨てた。残りの反応物を、一方がT4ポリヌクレオチドキナーゼにより [γ-33P]ATPで標識された、VNTR特異的プライマーをさらに用いて増幅した。増 幅は、各プライマーを10pmoles含む20μlの体積中でTaq DNAポリメラーゼを用い て温度循環35反復によるPCRにより実施した。プールされた「影響された」DNAお よびプールされた「野生型]DNAを40ng含む反応を同じ様式で実施した。各サン プルへの10μlのホルムアミド泳動染料の添加後、増幅産物を90℃において3分 間変性した。混合物の6μlアリコートを8%ポリアクリルアミド変性ゲル上の 電気泳動に供した。ゲルを固定して乾燥して、オートラジオグラフィーフィルム に露出した。 第2ラウンドのミスマッチ識別法を経た影響されたDNAから増幅されたDNAに関 して産物が視覚化されたことがわかった。これは、T7遺伝子6エキソヌクレアー ゼに続いてエキソヌクレアーゼIによる消化、およびT7遺伝子6エキソヌクレア ーゼと共にS1ヌクレアーゼによる消化に相当する両レーンにおいて観察された 。各場合において、産物は、ミスマッチ分割に供されなかったプールされた影響 されたDNAの増幅によりもたらされる産物に似ていた。第2ラウンドのミスマッ チ識 別法後に増幅された野生型DNAの場合には、産物が識別できなかった。 この実験は、いくつかの個体のプールされたゲノムから忠実にVNTRsが再生さ れ、各場合における対立遺伝子が保存されており、そしてミスマッチ識別法が増 幅の偽産物を排除して高い頻度のVNTR対立遺伝子を富裕化するために機能するこ とを確証した。野生型DNAに由来するDNAに関して産物は可視化されなかったが、 ポリアクリルアミドゲル上の移動度の高いDNAと共に産物が可視化されるように なるかもしれない。そのようにして、ミスマッチ識別法のさらなる反復は、有益 な対立遺伝子の最終選択が達成できるようにして、両DNAプールにおいて対立遺 伝子をほぼホモ接合性にまで減じるのに要求されるはずである。実施例5 アダプターへの連結に由来する3'突出を有するDNAのエキソヌクレアーゼIIIに対 する耐性の証明 クローン化されたVNTRをTaq DNAポリメラーゼにより増幅した。増幅されたDNA を、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2Oの 連続添加により、低分子量溶質から分離した。 回収された体積は、44μlと測定され、その濃度はアガロースゲル電気泳動に より測定したところ160ng/μl、約1.6pmol/μlであった。 増幅されたDNAはT4 DNAポリメラーゼ消化により平滑末端にした: 42μl DNA 3.25μl 10mM dATP 3.25μl 10mM dCTP 3.25μl 10mM dGTP 3.25μl 10mM dTTP 13μl 10×T4 DNAポリメラーゼバッファー 3.25μl 4u/μl T4 DNAポリメラーゼ 59 μl dH2O 130μl 反応物を12℃において30分間インキュベートして、次に70℃において20分間熱 不活性化した。DNAを、ミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿 入部間へのdH2Oの連続添加により、低分子量溶質から分離した。30μlの体積が 回収された。 1600pmolesの21マーオリゴヌクレオチド(CTCGCAAGGATGGGATGCTCG)を、供給 された希釈バッファー中で1/10に希釈したT4ポリヌクレオチドキナーゼにより リン酸化した: 3.19μl 21マーオリゴヌクレオチド 1.5μl 10×T4 DNAリガーゼバッファー 1μl 10u/μl T4ポリヌクレオチドキナーゼ 9.3 μl dH2O 15μl 反応物を37℃において30分間インキュベートして、次に90℃において10分間熱 不活性化した。キナーゼ反応物に、1600pmolesの12マーオリゴヌクレオチド(CA TCCTTGCGAG)を添加した。アダプターを形成するためのオリゴヌクレオチドのア ニーリングは、55℃への加熱、次に混合物を1時間かけて10℃に冷却することに より達成した。 T4 DNAポリメラーゼにより平滑末端化されたDNAの半分を取っておいた。アニ ールされたアダプターに、アダプターが50倍過剰になるように、残りの15μlの 平滑末端化DNAを加えた: 15μl 平滑末端化DNA 16.2μl アニールされたアダプター 1.9μl 10×T4 DNAリガーゼバッファー 1μl 10u/μl T4 DNAリガーゼ 34μl 連結反応物は一晩かけて16℃においてインキュベートした。 連結物は、70℃において20分間熱不活性化して、DNAをミクロ濃縮により(Micr ocon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2Oの連続添加により、低分子量溶 質から分離した。 回収された体積は、36μlと測定された。 連結したDNAおよび取っておいた15μlの非連結DNAの両者に水を加えて約0.75p moles/μlとした。各々を約0.2pmol/μlまでのDNA最終濃度においてエキソヌク レアーゼIIIにより消化した: 10.7μl DNA 4μl 10×エキソヌクレアーゼIIIバッファー 1μl 200u/μl エキソヌクレアーゼIII 24.3 μl dH2O 40μl 反応物を37℃において5分間インキュベートして、次に70℃において20分間熱 不活性化した。 各消化物約2pmolesをエチジウムブロマイド染色した2%アガロースゲル上で 泳動した。全ての非連結DNAは、ゲル上で何も検出できないようにエキソヌクレ アーゼIIIにより完全に消化された。対照的に、いくらかの消化は生じたが、多 くの連結DNAが消化には耐性であったことがわかった。消化されたものは、リン 酸化アダプターに連結しそこなったと推定された。この実験は、アダプターの連 結が、DNA分子がエキソヌクレアーゼIII消化に耐性となるかもしれず、それらの アダプターを欠く分子がこの酵素により完全に消化される、一つの方法であるこ とを確証した。 エキソヌクレアーゼIIIを用いた第2プールのDNAにハイブリダイズしたDNAプー ル内の唯一の配列の選択 それらの繰り返しの長さが4ヌクレオチド異なる2つのクローン化VNTR対立遺 伝子をTaq DNAポリメラーゼを用いてPCRにより増幅した。増幅されたDNAsは、ミ クロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2Oの連続添 加により低分子量溶質から分離し、そしてその結果得られたDNAの濃度をアガロ ースゲル電気泳動により測定した。 小さな対立遺伝子の増幅産物の一部に、ターミナルデオキシヌクレオチジルト ランスフェラーゼを用いたインキュベーションにより3'突出を付加した: 12.5μl 120ng/μl DNA(約1.2pmol/μl) 15μl 5×ターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼバッ ファー 1.125μl 10mM dATP 3.3μl 9u/μl ターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ 43 μl dH2O 75μl 反応物を37℃において1時間インキュベートした後に、DNAを抽出した(GFX精 製カラム)。 3'突出を有する対立遺伝子450ngに: (i)3'突出を欠く小さな対立遺伝子4.5μg; (ii)3'突出を欠く大きな対立遺伝子4.5μg を加えた。 各場合に、全体積はミクロ濃縮により最小にした(Microcon-30;Amicon)。こ れらの混合物を98℃3分間変性して、75℃2時間、0.2M Naclおよび100μM CTAB 存在下でアニールした。 各ハイブリダイゼーション反応物に加えたのは: 10μl 10×Taq DNAポリメラーゼバッファー 10μl 500u/μl T4エンドヌクレアーゼVII 80 μl dH2O 100μl 反応物を37℃において45分間インキュベートした後に、70℃15分間において不 活性化した。 DNAはミクロ濃縮により(Microcon-30;Amicon)、遠心分離の挿入部間へのdH2O の連続添加により低分子量溶質から分離した。各場合において、体積約40μlが 回収され、5u/μlエキソヌクレアーゼIIIを含む反応混合物中に希釈した: 40μl DNA 15μl 10×エキソヌクレアーゼIIIバッファー 3.75μl 200u/μl エキソヌクレアーゼIII 91 μl dH2O 150μl 反応物を37℃において5分間インキュベートした後に、全体積はミクロ濃縮に より最小にした(Microcon-30;Amicon)。全回収体積をエチジウムブロマイド染 色した1.5%アガロースゲル上の電気泳動に供した。さらに、分子量マーカー、3 '突出を含まない小さな対立遺伝子400ng、および突出を有する小さな対立遺伝子 400ngをゲル上で泳動した。 小さな増幅対立遺伝子のサイズは分子量マーカーとの対比により約150bpであ ると確認された。ターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼとのイ ンキュベーション後、この増幅対立遺伝子の見かけ上のサイズは増加した。400b pから750bpの間の二本鎖DNAに相当するサイズの範囲にわたる産物のスメアが観 察されたが、これらの間のはっきりしないバンドの中途にほとんどのDNAが限定 された。消化された異なるサイズのハイブリダイズ産物を含むレーンにおいては 、約300bpの二本鎖DNAに相当するバンドが、産物の背景のスメアに対して観察さ れた。このバンドは、ミスマッチ含有DNA二重鎖の酵素分割による結果と考えら れたが、背景のスメアは3'突出の保護を欠いた分子のエキソヌクレアーゼIII消 化によりもたらされた一本鎖DNAであると考えられた。同じサイズのバンドのハ イブリダイズ対立遺伝子を含んだレーンにおいては、2つのはっきりとしないバ ンドが産物の背景のスメアに対して可視化された。もっとも明るいバンドはター ミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼとのインキュベーション後の 小さな対立遺伝子のバンドと同様な見かけであり、そしてエキソヌクレアーゼII Iにより消化されたヘテロ二重鎖分子からの残りの一本鎖DNAを示すと考えられた 。以前のとおり、背景のスメアは、エキソヌクレアーゼIIIによる消化によりも たらされた3'突出を欠く分子の一本鎖DNAによると考えられた。この実験は、異 なる繰り返し長さの対立遺伝子と共に、ヘテロ二重鎖に入り込んだ3'突出を有す る対立遺伝子が、ヘテロ二重鎖の断片を選択してよいように、T4エンドヌクレア ーゼVIIおよびエキソヌクレアーゼIIIにより消化されることを示唆する。 付録 稀な劣性形質の典型としてよいシナリオを考えていただきたい。影響された個 体のグループは同じ対立遺伝子に関してホモ接合体である。野生型グループにお いて、この対立遺伝子は相対的に低い頻度を有する。 よって、たとえ大過剰の野生型DNAをミスマッチ識別法から生き残る、影響さ れたDNAにハイブリダイズさせたとしても、影響されたグループに存在する対立 遺伝子は回収される可能性が高い。 一つの対立遺伝子が野生型グループよりも高い頻度で影響された個体グループ に存在する場合の別のシナリオを考えていただきたい。 よって、たとえ大過剰の野生型DNAをミスマッチ識別法から生き残る、影響さ れたDNAにハイブリダイズさせたとしても、影響されたグループに存在する対立 遺伝子Eは回収される可能性が高い。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年4月19日(1999.4.19) 【補正内容】 (1)明細書第10頁を以下のとおりに補正する。 「ってよい。 別の側面において、本発明は、興味のある種の一つまたは複数のメンバーのゲ ノミックDNAの一部を提供するが、その一部とは、選択されたVNTR配列の対立遺 伝子およびそれらのフランキング領域の代表的な混合物から本質的になる(consi sting essentially of)。 用語「対立遺伝子の代表的な混合物」は、選択されたVNTR配列の、可能な対立 遺伝子の全て、またはこれらの可能な対立遺伝子のほとんどでさえも存在するこ とを必ずしも含蓄しない。特定の対立遺伝子が、例えば上記方法により生成した 混合物中に存在するか否かは、工程a)において用いられた酵素の性質および他 の因子に依存してよい。 本発明は、興味のある種のゲノミックDNAの一部も提供し、その一部とは、選 択されたVNTR配列の3'フランキング領域の代表的な混合物から本質的になり(con sisting essentially of)、混合物の各メンバーはその3'末端にアダプターを有 し、および、選択されたVNTR配列の5'フランキング領域の代表的な混合物から本 質的になり(consisting essentially of)、混合物の各メンバーはその5'末端に アダプターを有する。 本発明は、多形対立遺伝子、例えば選択されたVNTR配列とそれらのフランキン グ領域の混合物、あるいは幾つかの他の方法例えばAFLP、マイクロサテライト-A FLP、GMSまたはRAPDにおいて生成された混合物を処理するための方法も提供し、 該混合物は興味のある形質を証明するものの代表であり、該方法は混合物の鎖を 分離してそして次に混合物の鎖を再アニーリングし、そしてあらゆるミスマッチ を分離して捨てることからなる。好ましくは、該方法は、上記混合物を、対応す る多形対立遺伝子、例えば選択されたVNTR配列とそれらのフランキング領域の混 合物とハイブリダイズさせるか、あるいは興味のある形質を証明するものの代表 である幾つかの他の方法例えばAFLP、マイクロサテライト-AFLP、GMSまたはRAPD において生成された混合物とハイブリダイズさせ、そしてミスマッチを選択する ことにより興味のある形質の特徴である多形対立遺伝子の混合物を提供する、付 加 的」 (2)明細書第79頁〜第81頁を以下のとおりに補正する。 「ングVNTRアンプリマー混合物の両者を連続してかまたは一緒にプライマーとし て用いることにより実施する、請求項1乃至4の何れか1項記載の方法。 6.興味のある形質を発現する興味のある種の一つまたは複数のメンバーのゲ ノミックDNAを工程e)において用い、その結果のVNTR対立遺伝子とそれらのフ ランキング領域の混合物がその興味のある形質を発現する種の代表である、請求 項1乃至5の何れか1項記載の方法。 7.工程f)において、VNTR対立遺伝子とそれらのフランキング領域の混合物 の鎖を分離して、次に再アニールし、そしてあらゆるミスマッチを分離して捨て る、請求項6記載の方法。 8.工程f)において、単一のVNTR対立遺伝子およびそのフランキング領域を 回収することを繰り返す、請求項7記載の方法。 9.興味のある形質を発現する種の代表の少なくとも一つのVNTR対立遺伝子お よびそのフランキング配列を興味のある形質を発現しない種の代表の少なくとも 一つのVNTR対立遺伝子およびそのフランキング配列の混合物とハイブリダイズさ せ、そして少なくとも一つのマッチおよび/または少なくとも一つのミスマッチ を選択することにより、興味のある形質の特徴である少なくとも一つのVNTR対立 遺伝子またはその断片を提供する、請求項6乃至8の何れか1項記載の方法。 10.興味のある形質を発現する種の代表の少なくとも一つのVNTR対立遺伝子お よびそのフランキング配列が3'-オーバーラップする末端と共に提供される、請 求項9記載の方法。 11.興味のある種の一つまたは複数のメンバーのゲノミックDNAの一部であっ て、選択されたVNTR配列の対立遺伝子およびそれらの両側のフランキング領域の 代表の混合物から本質的になる、上記一部。 12.対立遺伝子の混合物が興味のある形質を発現する種の代表である、請求項 11記載の一部。 13.混合物の各メンバーがその3'-末端およびその5'-末端の各々においてアダ プターを有する、請求項11または12記載の方法。 14.興味のある種の一つまたは複数のゲノミックDNAの一部であって、単一のV NTR対立遺伝子およびそのフランキング領域およびその3'-末端およびその5'-末 端におけるアダプターから本質的になる上記一部であって、該対立遺伝子は興味 のある形質を発現する種の特徴である、上記一部。 15.興味のある種の一つまたは複数のゲノミックDNAの一部であって、選択さ れたVNTR配列の3'-フランキング領域の代表的混合物から本質的になり、混合物 の各メンバーがその3'-末端においてアダプターを有し、そして、選択されたVNT R配列の5'-フランキング領域の代表的混合物から本質的になり、混合物の各メン バーがその5'-末端においでアダプターを有する、上記一部。 16.興味のある形質を発現する種の代表である多形対立遺伝子混合物から本質 的になる核酸を処理する方法であって、混合物の鎖を分離して再アニールし、そ してあらゆるミスマッチを分離して捨てることからなる。 17.多形対立遺伝子混合物が、選択されたVNTR配列の対立遺伝子およびそれら のフランキング領域の混合物である、請求項16記載の方法。 18.単一のVNTR対立遺伝子とそのフランキング領域を回収するために繰り返さ れる、請求項17記載の方法。 19.興味のある形質を発現する種の代表の少なくとも一つのVNTR対立遺伝子お よびそのフランキング配列を興味のある形質を発現しない種の代表の少なくとも 一つのVNTR対立遺伝子およびそのフランキング配列の混合物とハイブリダイズさ せ、そして少なくとも一つのマッチおよび/または少なくとも一つのミスマッチ を選択することにより、興味のある形質の特徴である少なくとも一つのVNTR対立 遺伝子またはその断片を提供する、請求項16乃至18の何れか1項記載の方法。 20.興味のある形質を発現する種の代表の少なくとも一つのVNTR対立遺伝子お よびそのフランキング配列が3'-オーバーラップする末端と共に提供される、請 求項19記載の方法。 21.工程: a)興味のある種の一つまたは複数のメンバーのゲノミックDNAを断片に分割し 、 b)各断片の各末端にアダプターを連結し、それにより各3'末端がブロックされ て酵素による鎖伸長合成を阻害するような、アダプター末端化断片の混合物を形 成し、 c)アダプター末端化断片の混合物の一部を鋳型として、アダプタープライマー とVNTRプライマーと共に用いることにより、5'-フランキングVNTRアンプリマー の混合物を創製し、そして/あるいは d)アダプター末端化断片の混合物の一部を鋳型として、アダプタープライマー とVNTRアンチセンスプライマーと共に用いることにより、3'-フランキングVNTR アンプリマーの混合物を創製すること からなる、アンプリマー混合物の作成方法。 22.興味のある形質を発現する種の代表である多形対立遺伝子およびそのフラ ンキング配列を含む少なくとも一つの核酸分子;興味のある形質を発現しない種 の代表である多形対立遺伝子およびそれらのフランキング配列を含む核酸の混合 物をハイブリダイゼーション条件下でインキュベートし;そして少なくとも一つ のマッチおよび/または少なくとも一つのミスマッチを選択することにより興味 のある形質に連鎖した少なくとも一つの対立遺伝予またはその断片を提供するこ とからなる、興味のある形質に連鎖した対立遺伝子を同定する方法。 23.対立遺伝子がVNTR対立遺伝子である、請求項22記載の方法。 24.興味のある形質を発現する種の代表である少なくとも一つの多形対立遺伝 子およびそのフランキング配列が3'-オーバーラップする末端と共に提供される 、請求項22または23記載の方法。 25.請求項14記載のゲノミックDNAの一部の診断アッセイにおける使用。 26.VNTR対立遺伝子およびそのフランキング領域、またはVNTR対立遺伝子およ びそれらのフランキング領域の混合物を、VNTR対立遺伝子および/またはそれら のフランキング領域のアレイまたは固定化されたVNTR対立遺伝子および/または それらのフランキング領域に対するハイブリダイゼーション条件下で分析する、 請求項1乃至10または16乃至20の何れか1項記載の方法。 27.請求項1乃至10、16乃至24または26の何れか1項記載の方法を実施するた めのプロトコルおよび試薬を含むキット。」
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.工程: a)興味のある種のゲノミックDNAを断片に分割し; b)各断片の各末端にアダプターを連結し、それにより各3'末端がブロックされ て酵素による鎖伸長合成を阻害するような、アダプター末端化断片の混合物を形 成し、 c)アダプター末端化断片の混合物の一部を鋳型として、アダプタープライマー とVNTRプライマーと共に用いることにより、5'-フランキングVNTRアンプリマー の混合物を創製し、 d)アダプター末端化断片の混合物の一部を鋳型として、アダプタープライマー とVNTRアンチセンスプライマーと共に用いることにより、3'-フランキングVNTR アンプリマーの混合物を創製し、 e)そして、興味のある種の一つまたは複数のメンバーのゲノミックDNAを鋳型 として、並びに5'-フランキングVNTRアンプリマーの混合物および/または3'-フ ランキングVNTRアンプリマーをプライマーとして用いることにより、VNTR対立遺 伝子の所望の混合物およびそれらのフランキング領域を作成すること からなる、興味のある種の一つまたは複数のメンバーのゲノミックDNAのVNTR対 立遺伝子およびそれらのフランキング領域の混合物を作成する方法。 2.工程b)を、各断片の各3'末端を末端基とすることにより酵素による鎖伸 長合成を阻害し、そして各断片の各5'末端をアダプターに連結することにより、 アダプター末端化断片の混合物を形成することにより実施する、請求項1記載の 方法。 3.工程c)において、VNTR繰り返し配列を5'-フランキングVNTRアンプリマ ーから除去し、そして工程d)において、VNTR繰り返し配列を3'-フランキングV NTRアンプリマーから除去する、請求項1または2記載の方法。 4.工程c)および/または工程d)において、用いられたアダプターまたは プライマーが少なくとも一つのホスホロチオエート結合を含む、請求項1乃至3 の何れか1項記載の方法。 5.工程e)を、5'-フランキングVNTRアンプリマー混合物および3'-フランキ ングVNTRアンプリマー混合物の両者を連続してかまたは一緒にプライマーとして 用いることにより実施する、請求項1乃至4の何れか1項記載の方法。 6.興味のある形質を発現する興味のある種の一つまたは複数のメンバーのゲ ノミックDNAを工程e)において用い、その結果のVNTR対立遺伝子とそれらのフ ランキング領域の混合物がその興味のある形質を発現する種の代表である、請求 項1乃至5の何れか1項記載の方法。 7.工程f)において、VNTR対立遺伝子とそれらのフランキング領域の混合物 の鎖を分離して、次に再アニールし、そしてあらゆるミスマッチを分離して捨て る、請求項6記載の方法。 8.工程f)において、単一のVNTR対立遺伝子およびそのフランキング領域を 回収することを繰り返す、請求項7記載の方法。 9.興味のある形質を発現する種の代表の少なくとも一つのVNTR対立遺伝子お よびそのフランキング配列を興味のある形質を発現しない種の代表の少なくとも 一つのVNTR対立遺伝子およびそのフランキング配列の混合物とハイブリダイズさ せ、そして少なくとも一つのマッチおよび/または少なくとも一つのミスマッチ を選択することにより、興味のある形質の特徴である少なくとも一つのVNTR対立 遺伝子またはその断片を提供する、請求項6乃至8の何れか1項記載の方法。 10.興味のある形質を発現する種の代表の少なくとも一つのVNTR対立遺伝子お よびそのフランキング配列が3'-オーバーラップする末端と共に提供される、請 求項9記載の方法。 11.興味のある種の一つまたは複数のメンバーのゲノミックDNAの一部であっ て、選択されたVNTR配列の対立遺伝子およびそれらのフランキング領域の代表の 混合物から本質的になる、上記一部。 12.対立遺伝子の混合物が興味のある形質を発現する種の代表である、請求項 11記載の一部。 13.混合物の各メンバーがその3'-末端およびその5'-末端の各々においてアダ プターを有する、請求項11または12記載の方法。 14.興味のある種の一つまたは複数のゲノミックDNAの一部であって、単一のV NTR対立遺伝子およびそのフランキング領域およびその3'-末端およびその5'-末 端 におけるアダプターから本質的になる上記一部であって、該対立遺伝子は興味の ある形質を発現する種の特徴である、上記一部。 15.興味のある種の一つまたは複数のゲノミックDNAの一部であって、選択さ れたVNTR配列の3'-フランキング領域の代表的混合物から本質的になり、混合物 の各メンバーがその3'-末端においてアダプターを有する、上記一部。 16.興味のある種の一つまたは複数のゲノミックDNAの一部であって、選択さ れたVNTR配列の5'-フランキング領域の代表的混合物から本質的になり、混合物 の各メンバーがその5'-末端においてアダプターを有する、上記一部。 17.興味のある形質を発現する種の代表である多形対立遺伝子混合物を処理す る方法であって、混合物の鎖を分離して再アニールし、そしてあらゆるミスマッ チを分離して捨てることからなる。 18.多形対立遺伝子混合物が、選択されたVNTR配列の対立遺伝子およびそれら のフランキング領域の混合物である、請求項17記載の方法。 19.単一のVNTR対立遺伝子とそのフランキング領域を回収するために繰り返さ れる、請求項18記載の方法。 20.興味のある形質を発現する種の代表の少なくとも一つのVNTR対立遺伝子お よびそのフランキング配列を興味のある形質を発現しない種の代表の少なくとも 一つのVNTR対立遺伝子およびそのフランキング配列の混合物とハイブリダイズさ せ、そして少なくとも一つのマッチおよび/または少なくとも一つのミスマッチ を選択することにより、興味のある形質の特徴である少なくとも一つのVNTR対立 遺伝子またはその断片を提供する、請求項17乃至19の何れか1項記載の方法。 21.興味のある形質を発現する種の代表の少なくとも一つのVNTR対立遺伝子お よびそのフランキング配列が3'-オーバーラップする末端と共に提供される、請 求項20記載の方法。 22.工程: a)興味のある種の一つまたは複数のメンバーのゲノミックDNAを断片に分割し 、 b)各断片の各末端にアダプターを連結し、それにより各3'末端がブロックされ て酵素による鎖伸長合成を阻害するような、アダプター末端化断片の混合物を形 成し、 c)アダプター末端化断片の混合物の一部を鋳型として、アダプタープライマー とVNTRプライマーと共に用いることにより、5'-フランキングVNTRアンプリマー の混合物を創製し、そして/あるいは d)アダプター末端化断片の混合物の一部を鋳型として、アダプタープライマー とVNTRアンチセンスプライマーと共に用いることにより、3'-フランキングVNTR アンプリマーの混合物を創製すること からなる、アンプリマー混合物の作成方法。 23.興味のある形質を発現する種の代表である少なくとも一つの多形対立遺伝 子およびそのフランキング配列;興味のある形質を発現しない種の代表である少 なくとも一つの多形対立遺伝子およびそれらのフランキング配列の混合物をハイ ブリダイゼーション条件下でインキュベートし;そして少なくとも一つのマッチ および/または少なくとも一つのミスマッチを選択することにより興味のある形 質に連鎖した少なくとも一つの対立遺伝子またはその断片を提供することからな る、興味のある形質に連鎖した対立遺伝子を同定する方法。 24.対立遺伝子がVNTR対立遺伝子である、請求項23記載の方法。 25.興味のある形質を発現する種の代表である少なくとも一つの多形対立遺伝 子およびそのフランキング配列が3'-オーバーラップする末端と共に提供される 、請求項23または24記載の方法。 26.請求項14記載のゲノミックDNAの一部の診断アッセイにおける使用。 27.VNTR対立遺伝子およびそのフランキング領域、またはVNTR対立遺伝子およ びそれらのフランキング領域の混合物を、VNTR対立遺伝子および/またはそれら のフランキング領域のアレイまたは固定化されたVNTR対立遺伝子および/または それらのフランキング領域に対するハイブリダイゼーション条件下で分析する、 請求項1乃至10または17乃至21の何れか1項記載の方法。 28.請求項1乃至10、17乃至25または27の何れか1項記載の方法を実施するた めのプロトコルおよび試薬を含むキット。
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