JP2001304267A - 摺動部材およびその製造方法 - Google Patents
摺動部材およびその製造方法Info
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- JP2001304267A JP2001304267A JP2000119939A JP2000119939A JP2001304267A JP 2001304267 A JP2001304267 A JP 2001304267A JP 2000119939 A JP2000119939 A JP 2000119939A JP 2000119939 A JP2000119939 A JP 2000119939A JP 2001304267 A JP2001304267 A JP 2001304267A
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バレル研磨により表面仕上げをした従来の摺
動部材に対して、摩擦係数のさらなる低減が求められて
いた。 【解決手段】 表面に、高低差0.2μm以下の凹部2
と凸部3を等間隔で交互に形成し、凹凸の配列方向の断
面において、凹凸の1/2の高さを通る中心線C上での
凹部の長さLcが凸部の長さLmよりも大きく形成した
摺動部材1とすることにより、摩擦係数の充分な低減を
実現すると共に、低摩擦の状態が継続的に得らるものと
なった。
動部材に対して、摩擦係数のさらなる低減が求められて
いた。 【解決手段】 表面に、高低差0.2μm以下の凹部2
と凸部3を等間隔で交互に形成し、凹凸の配列方向の断
面において、凹凸の1/2の高さを通る中心線C上での
凹部の長さLcが凸部の長さLmよりも大きく形成した
摺動部材1とすることにより、摩擦係数の充分な低減を
実現すると共に、低摩擦の状態が継続的に得らるものと
なった。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低摩擦な摺動部
材、例えば、自動車のエンジンを構成する軸受やローラ
等の各種部品として用いられる摺動部材およびその製造
方法に関するものである。
材、例えば、自動車のエンジンを構成する軸受やローラ
等の各種部品として用いられる摺動部材およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の摺動部材としては、例え
ば自動車のエンジンに用いられるニードルベアリングの
構成部品があり、この部品はバレル研磨によって所定の
表面粗さとなるように仕上げられる。すなわち、図12
に示すように、バレル101内に研磨材102とともに
部品(摺動部材)100を投入し、バレル101を回転
させることで部品100の表面を研磨材102により研
磨するものである。このように仕上げられた部品100
の表面は、その粗さ断面曲線を図13に示すように、微
細な加工痕をランダムに有する面に仕上げられている。
ば自動車のエンジンに用いられるニードルベアリングの
構成部品があり、この部品はバレル研磨によって所定の
表面粗さとなるように仕上げられる。すなわち、図12
に示すように、バレル101内に研磨材102とともに
部品(摺動部材)100を投入し、バレル101を回転
させることで部品100の表面を研磨材102により研
磨するものである。このように仕上げられた部品100
の表面は、その粗さ断面曲線を図13に示すように、微
細な加工痕をランダムに有する面に仕上げられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようなバレル研磨により表面仕上げをしたニードルベ
アリングの部品100にあっては、潤滑状態が厳しい摩
擦条件下での使用において0.02程度の摩擦係数を発
生するものとなっていたため、摩擦係数のさらなる低減
が求められていた。
たようなバレル研磨により表面仕上げをしたニードルベ
アリングの部品100にあっては、潤滑状態が厳しい摩
擦条件下での使用において0.02程度の摩擦係数を発
生するものとなっていたため、摩擦係数のさらなる低減
が求められていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来の状況に鑑みて成さ
れたもので、摩擦係数の低減を実現することができると
共に、その低摩擦の状態を継続的に得ることができる摺
動部材およびその製造方法を提供することを目的として
いる。
れたもので、摩擦係数の低減を実現することができると
共に、その低摩擦の状態を継続的に得ることができる摺
動部材およびその製造方法を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる摺動部材
は、請求項1として、表面に、高低差0.2μm以下の
凹部と凸部を等間隔で交互に形成すると共に、凹凸の配
列方向の断面において、凹凸の1/2の高さを通る中心
線上での凹部の長さLcが凸部の長さLmよりも大きく
形成してある構成とし、請求項2として、凹部の長さL
cの凸部の長さLmに対する比Lc/Lmが1.1以上
1.5以下である構成とし、請求項3として、凸部のピ
ッチが10μm以上100μm以下である構成とし、請
求項4として、凸部の頂部の表面粗さがRz40nm以
下である構成とし、請求項5として、凹部および凸部が
相手部材に対する摺動方向に沿って連続的に形成してあ
る構成とし、請求項6として、表面硬さがHv600以
上である構成とし、請求項7として、浸炭鋼、軸受鋼、
高速度鋼および窒化珪素から選択した材料から成る構成
としており、上記構成をもって従来の課題を解決するた
めの手段としている。
は、請求項1として、表面に、高低差0.2μm以下の
凹部と凸部を等間隔で交互に形成すると共に、凹凸の配
列方向の断面において、凹凸の1/2の高さを通る中心
線上での凹部の長さLcが凸部の長さLmよりも大きく
形成してある構成とし、請求項2として、凹部の長さL
cの凸部の長さLmに対する比Lc/Lmが1.1以上
1.5以下である構成とし、請求項3として、凸部のピ
ッチが10μm以上100μm以下である構成とし、請
求項4として、凸部の頂部の表面粗さがRz40nm以
下である構成とし、請求項5として、凹部および凸部が
相手部材に対する摺動方向に沿って連続的に形成してあ
る構成とし、請求項6として、表面硬さがHv600以
上である構成とし、請求項7として、浸炭鋼、軸受鋼、
高速度鋼および窒化珪素から選択した材料から成る構成
としており、上記構成をもって従来の課題を解決するた
めの手段としている。
【0006】本発明に係わるニードルベアリングは、請
求項8に記載しているように、請求項1〜7のいずれか
に記載の摺動部材を用いたことを特徴としている。ま
た、本発明に係わるエンジン動弁系用ローラカムフォロ
アは、請求項9に記載しているように、請求項1〜7の
いずれかに記載の摺動部材をローラロッカーアームのア
ウタロータに用いたことを特徴とし、請求項10に記載
しているように、アウタローラの相手部材であるカムの
表面粗さがRa0.1μm以下であることを特徴とし、
請求項11に記載しているように、カムの幅方向両端側
のエッジが面取りしてあることを特徴としている。な
お、請求項11におけるカムの面取りは、例えばR0.
3mm以上R0.6mm以下とするのが望ましい。
求項8に記載しているように、請求項1〜7のいずれか
に記載の摺動部材を用いたことを特徴としている。ま
た、本発明に係わるエンジン動弁系用ローラカムフォロ
アは、請求項9に記載しているように、請求項1〜7の
いずれかに記載の摺動部材をローラロッカーアームのア
ウタロータに用いたことを特徴とし、請求項10に記載
しているように、アウタローラの相手部材であるカムの
表面粗さがRa0.1μm以下であることを特徴とし、
請求項11に記載しているように、カムの幅方向両端側
のエッジが面取りしてあることを特徴としている。な
お、請求項11におけるカムの面取りは、例えばR0.
3mm以上R0.6mm以下とするのが望ましい。
【0007】本発明に係わる摺動部材の製造方法は、請
求項12として、請求項1〜7のいずれかに記載の摺動
部材を製造するに際し、摺動部材の表面に深さ1.5μ
m以下の凹部を等間隔で形成して凹部および凸部を交互
に形成したのち、凹凸の高低差が0.2μm以下になる
まで凸部を除去加工する構成とし、請求項13として、
請求項1〜7のいずれかに記載の摺動部材を製造するに
際し、摺動部材の表面を表面粗さがRz40nm以下と
なる状態に形成したのち、深さ0.2μm以下の凹部を
等間隔で形成して凹部および凸部を交互に形成する構成
とし、請求項14として、切削加工、研削加工、ブラス
ト加工、レーザ加工およびエッチング加工の少なくとも
1つの加工により凹部を形成し、超仕上げ加工、ラッピ
ング加工、切削加工、研削加工および電解研磨加工の少
なくとも1つの加工により凸部を形成する構成とし、請
求項15として、凹部と凸部に各々対応する切刃を有し
且つ双方の切刃の段差が0.2μm以下である工具を用
いて凹部と凸部を同時に形成する構成とし、請求項16
として、平均砥粒径が3μm以下の固定砥粒工具を用い
て凸部を加工する構成とし、請求項17として、平均砥
粒径が30μm以下で且つ樹脂で結合した弾性砥石を用
いて凸部を加工する構成とし、請求項18として、摺動
部材が、外周面を摺動面とする円柱体であって、摺動部
材を中心軸回りに回転させると共に、摺動部材と工具と
を摺動部材の軸線方向に相対的に移動させて摺動部材の
外周面に凹部を螺旋状に形成する構成としており、上記
構成をもって従来の課題を解決するための手段としてい
る。
求項12として、請求項1〜7のいずれかに記載の摺動
部材を製造するに際し、摺動部材の表面に深さ1.5μ
m以下の凹部を等間隔で形成して凹部および凸部を交互
に形成したのち、凹凸の高低差が0.2μm以下になる
まで凸部を除去加工する構成とし、請求項13として、
請求項1〜7のいずれかに記載の摺動部材を製造するに
際し、摺動部材の表面を表面粗さがRz40nm以下と
なる状態に形成したのち、深さ0.2μm以下の凹部を
等間隔で形成して凹部および凸部を交互に形成する構成
とし、請求項14として、切削加工、研削加工、ブラス
ト加工、レーザ加工およびエッチング加工の少なくとも
1つの加工により凹部を形成し、超仕上げ加工、ラッピ
ング加工、切削加工、研削加工および電解研磨加工の少
なくとも1つの加工により凸部を形成する構成とし、請
求項15として、凹部と凸部に各々対応する切刃を有し
且つ双方の切刃の段差が0.2μm以下である工具を用
いて凹部と凸部を同時に形成する構成とし、請求項16
として、平均砥粒径が3μm以下の固定砥粒工具を用い
て凸部を加工する構成とし、請求項17として、平均砥
粒径が30μm以下で且つ樹脂で結合した弾性砥石を用
いて凸部を加工する構成とし、請求項18として、摺動
部材が、外周面を摺動面とする円柱体であって、摺動部
材を中心軸回りに回転させると共に、摺動部材と工具と
を摺動部材の軸線方向に相対的に移動させて摺動部材の
外周面に凹部を螺旋状に形成する構成としており、上記
構成をもって従来の課題を解決するための手段としてい
る。
【0008】なお、上記構成において、切削あるいは研
削を行う工具には、例えば、加工を行う先端形状がR1
mm以上R10mm以下の工具を用いるのが望ましく、
CBN工具、ダイヤモンド工具、TiN等の被覆を施し
たコーティング工具などを用いることができる。また、
固定砥粒工具には、砥石やラッピングフィルムなどを用
いることができる。さらに、弾性砥石には、ゴムと砥粒
を結合したものや、エポキシ、フェノールおよびPVA
等の樹脂と砥粒を結合したものを用いることができる。
削を行う工具には、例えば、加工を行う先端形状がR1
mm以上R10mm以下の工具を用いるのが望ましく、
CBN工具、ダイヤモンド工具、TiN等の被覆を施し
たコーティング工具などを用いることができる。また、
固定砥粒工具には、砥石やラッピングフィルムなどを用
いることができる。さらに、弾性砥石には、ゴムと砥粒
を結合したものや、エポキシ、フェノールおよびPVA
等の樹脂と砥粒を結合したものを用いることができる。
【0009】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる摺動部材で
は、図1に摺動部材1の表面の微細断面形状を示すよう
に、凹部2と凸部3が規則的に形成してあり、このと
き、凹凸の高低差Hを0.2μm以下とし、且つ、凹凸
の高さの1/2を通る中心線C上での凹部2の長さLc
を凸部3の長さLmよりも大きくしている。これによ
り、表面に加工痕をランダムに有する摺動部材に比べ
て、相手部材との接触状態が均一で安定したものとな
り、摩擦係数を充分に低減し得ると共に、低摩擦の状態
が継続的に得られる。この場合、凹凸の高低差Hを0.
2μmよりも大きくすると、油切れによるスカッフィン
グ(Scuffing)が発生して摩擦係数の低減が妨
げられることとなり、また、凹凸の高さの1/2を通る
中心線C上での凹部2の長さLcを凸部3の長さLmよ
りも小さくすると、相手部材に対する接触面積が増大し
て摩擦係数を充分に低減させることが困難になる。
は、図1に摺動部材1の表面の微細断面形状を示すよう
に、凹部2と凸部3が規則的に形成してあり、このと
き、凹凸の高低差Hを0.2μm以下とし、且つ、凹凸
の高さの1/2を通る中心線C上での凹部2の長さLc
を凸部3の長さLmよりも大きくしている。これによ
り、表面に加工痕をランダムに有する摺動部材に比べ
て、相手部材との接触状態が均一で安定したものとな
り、摩擦係数を充分に低減し得ると共に、低摩擦の状態
が継続的に得られる。この場合、凹凸の高低差Hを0.
2μmよりも大きくすると、油切れによるスカッフィン
グ(Scuffing)が発生して摩擦係数の低減が妨
げられることとなり、また、凹凸の高さの1/2を通る
中心線C上での凹部2の長さLcを凸部3の長さLmよ
りも小さくすると、相手部材に対する接触面積が増大し
て摩擦係数を充分に低減させることが困難になる。
【0010】本発明の請求項2に係わる摺動部材では、
凹部の長さLcの凸部の長さLmに対する比Lc/Lm
を1.1以上1.5以下としているので、摩擦係数を充
分に低減し得ると共に、低摩擦の状態が継続的に得られ
る。この場合、上記の比Lc/Lmを1.1よりも小さ
くすると、相手部材に対する接触面積が増大して摩擦係
数を充分に低減させることが困難になり、また、上記の
比Lc/Lmを1.5よりも大きくすると、凸部の摩滅
が発生して低摩擦の状態を継続的に得ることが困難にな
る。
凹部の長さLcの凸部の長さLmに対する比Lc/Lm
を1.1以上1.5以下としているので、摩擦係数を充
分に低減し得ると共に、低摩擦の状態が継続的に得られ
る。この場合、上記の比Lc/Lmを1.1よりも小さ
くすると、相手部材に対する接触面積が増大して摩擦係
数を充分に低減させることが困難になり、また、上記の
比Lc/Lmを1.5よりも大きくすると、凸部の摩滅
が発生して低摩擦の状態を継続的に得ることが困難にな
る。
【0011】本発明の請求項3に係わる摺動部材では、
図1に示す凸部3の頂点のピッチPを10μm以上10
0μm以下としているので、摩擦係数を充分に低減し得
ると共に、低摩擦の状態が継続的に得られる。この場
合、凸部3のピッチPを10μmよりも小さくすると、
相手部材に対する接触面積が増大して摩擦係数を充分に
低減させることが困難になり、また、凸部3のピッチP
を100μmよりも大きくすると、凸部3の摩滅が発生
して低摩擦の状態を継続的に得ることが困難になる。
図1に示す凸部3の頂点のピッチPを10μm以上10
0μm以下としているので、摩擦係数を充分に低減し得
ると共に、低摩擦の状態が継続的に得られる。この場
合、凸部3のピッチPを10μmよりも小さくすると、
相手部材に対する接触面積が増大して摩擦係数を充分に
低減させることが困難になり、また、凸部3のピッチP
を100μmよりも大きくすると、凸部3の摩滅が発生
して低摩擦の状態を継続的に得ることが困難になる。
【0012】本発明の請求項4に係わる摺動部材では、
凸部の頂部の表面粗さをRz40nm以下としているの
で、摩擦係数を充分に低減し得ると共に、低摩擦の状態
が継続的に得られる。表面粗さは原子力間顕微鏡で測定
される。この場合、凸部の頂部の表面粗さをRz40n
mよりも大きくすると、当然摩擦係数が減少することと
なり、表面に加工痕をランダムに有する摺動部材に比べ
て、摩擦係数を充分に低減させることが困難になる。
凸部の頂部の表面粗さをRz40nm以下としているの
で、摩擦係数を充分に低減し得ると共に、低摩擦の状態
が継続的に得られる。表面粗さは原子力間顕微鏡で測定
される。この場合、凸部の頂部の表面粗さをRz40n
mよりも大きくすると、当然摩擦係数が減少することと
なり、表面に加工痕をランダムに有する摺動部材に比べ
て、摩擦係数を充分に低減させることが困難になる。
【0013】本発明の請求項5に係わる摺動部材では、
凹部および凸部を相手部材に対する摺動方向に沿って連
続的に形成してあるので、相手部材との接触状態が均一
で安定したものとなり、摩擦係数を充分に低減し得ると
共に、低摩擦の状態が継続的に得られる。
凹部および凸部を相手部材に対する摺動方向に沿って連
続的に形成してあるので、相手部材との接触状態が均一
で安定したものとなり、摩擦係数を充分に低減し得ると
共に、低摩擦の状態が継続的に得られる。
【0014】本発明の請求項6に係わる摺動部材では、
表面硬さをHv600以上としたので、耐摩耗性が向上
して低摩擦の状態が継続的に得られる。この場合、表面
硬さをHv600よりも小さくすると、スカッフィング
が発生するとともに凹凸形状が摩滅し、摩擦係数を充分
に低減させることも低摩擦の状態を継続的に得ることも
困難になる。
表面硬さをHv600以上としたので、耐摩耗性が向上
して低摩擦の状態が継続的に得られる。この場合、表面
硬さをHv600よりも小さくすると、スカッフィング
が発生するとともに凹凸形状が摩滅し、摩擦係数を充分
に低減させることも低摩擦の状態を継続的に得ることも
困難になる。
【0015】本発明の請求項7に係わる摺動部材では、
浸炭鋼、軸受鋼、高速度鋼および窒化珪素から選択した
材料から成る摺動部材としたので、充分な耐摩耗性が得
られると共に、摩擦係数を充分に低減させることや低摩
擦状態を継続的に得ることが可能になる。
浸炭鋼、軸受鋼、高速度鋼および窒化珪素から選択した
材料から成る摺動部材としたので、充分な耐摩耗性が得
られると共に、摩擦係数を充分に低減させることや低摩
擦状態を継続的に得ることが可能になる。
【0016】本発明の請求項8に係わるニードルベアリ
ングでは、請求項1〜7のいずれかに記載の摺動部材を
用いているので、転動面の摩擦係数を低減し得ると共
に、低摩擦の状態が継続的に得られるものとなり、ま
た、耐摩耗性も向上することとなる。
ングでは、請求項1〜7のいずれかに記載の摺動部材を
用いているので、転動面の摩擦係数を低減し得ると共
に、低摩擦の状態が継続的に得られるものとなり、ま
た、耐摩耗性も向上することとなる。
【0017】本発明の請求項9に係わるエンジン動弁系
ローラカムフォロアでは、請求項1〜7のいずれかに記
載の摺動部材を図2および図3に示すローラロッカーア
ーム11のアウタロータ12に用いているので、アウタ
ローラ12の転動面12Aの摩擦係数を低減し得ると共
に、低摩擦の状態が継続的に得られるものとなり、ま
た、耐摩耗性も向上することとなる。
ローラカムフォロアでは、請求項1〜7のいずれかに記
載の摺動部材を図2および図3に示すローラロッカーア
ーム11のアウタロータ12に用いているので、アウタ
ローラ12の転動面12Aの摩擦係数を低減し得ると共
に、低摩擦の状態が継続的に得られるものとなり、ま
た、耐摩耗性も向上することとなる。
【0018】本発明の請求項10に係わるエンジン動弁
系ローラカムフォロアでは、アウタローラの相手部材で
あるカムの表面粗さをRa0.1μm以下としているの
で、アウタローラとカムとの間において、低摩擦の状態
を長期にわたって維持し得るものとなる。この場合、カ
ムの表面粗さをRa0.1μmよりも大きくすると、ス
カッフィングが発生して低摩擦の状態を長期にわたって
維持することが困難になる。
系ローラカムフォロアでは、アウタローラの相手部材で
あるカムの表面粗さをRa0.1μm以下としているの
で、アウタローラとカムとの間において、低摩擦の状態
を長期にわたって維持し得るものとなる。この場合、カ
ムの表面粗さをRa0.1μmよりも大きくすると、ス
カッフィングが発生して低摩擦の状態を長期にわたって
維持することが困難になる。
【0019】本発明の請求項11に係わるエンジン動弁
系ローラカムフォロアでは、カムの幅方向両端側のエッ
ジが、例えばR0.3mm以上R0.6mm以下の範囲
となるように面取りしてあるので、カムのエッジによる
スカッフィングの発生や凹凸の摩滅が防止され、低摩擦
の状態を長期にわたって維持し得るものとなる。
系ローラカムフォロアでは、カムの幅方向両端側のエッ
ジが、例えばR0.3mm以上R0.6mm以下の範囲
となるように面取りしてあるので、カムのエッジによる
スカッフィングの発生や凹凸の摩滅が防止され、低摩擦
の状態を長期にわたって維持し得るものとなる。
【0020】本発明の請求項12に係わる摺動部材の製
造方法では、摺動部材の表面に深さが1.5μm以下の
凹部2を等間隔で形成したのち、凹凸の高低差が0.2
μm以下になるまで凸部を除去加工することにより、請
求項1〜7のいずれかに記載の摺動部材となるように、
凹凸の高低差、凹凸の1/2の高さを通る中心線上での
凹部の長さLcと凸部の長さLmとの関係、凸部のピッ
チおよび凸部の頂部の表面粗さが所定の値に形成され
る。
造方法では、摺動部材の表面に深さが1.5μm以下の
凹部2を等間隔で形成したのち、凹凸の高低差が0.2
μm以下になるまで凸部を除去加工することにより、請
求項1〜7のいずれかに記載の摺動部材となるように、
凹凸の高低差、凹凸の1/2の高さを通る中心線上での
凹部の長さLcと凸部の長さLmとの関係、凸部のピッ
チおよび凸部の頂部の表面粗さが所定の値に形成され
る。
【0021】本発明の請求項13に係わる摺動部材の製
造方法では、摺動部材の表面を表面粗さがRz40nm
以下となる状態に形成したのち、深さ0.2μm以下の
凹部を等間隔で形成するので、先に摺動部材の表面を形
成した段階で未形成の凸部の頂部の表面粗さがRz40
nm以下に形成されたことになり、その後の凹部の形成
により、請求項1〜7のいずれかに記載の摺動部材とな
るように、凹凸の高低差、凹凸の1/2の高さを通る中
心線上での凹部の長さLcと凸部の長さLmとの関係、
および凸部のピッチが所定の値に形成される。
造方法では、摺動部材の表面を表面粗さがRz40nm
以下となる状態に形成したのち、深さ0.2μm以下の
凹部を等間隔で形成するので、先に摺動部材の表面を形
成した段階で未形成の凸部の頂部の表面粗さがRz40
nm以下に形成されたことになり、その後の凹部の形成
により、請求項1〜7のいずれかに記載の摺動部材とな
るように、凹凸の高低差、凹凸の1/2の高さを通る中
心線上での凹部の長さLcと凸部の長さLmとの関係、
および凸部のピッチが所定の値に形成される。
【0022】本発明の請求項14に係わる摺動部材の製
造方法では、切削加工、研削加工、ブラスト加工、レー
ザ加工およびエッチング加工の少なくとも1つの加工に
より凹部を形成し、超仕上げ加工、ラッピング加工、切
削加工、研削加工および電解研磨加工の少なくとも1つ
の加工により凸部を形成することにより、凹凸の高低
差、凹凸の1/2の高さを通る中心線上での凹部の長さ
Lcと凸部の長さLmとの関係、凸部のピッチおよび凸
部の頂部の表面粗さが所定の値に形成され、凹凸の微細
断面形状を高精度に形成し得ることとなる。
造方法では、切削加工、研削加工、ブラスト加工、レー
ザ加工およびエッチング加工の少なくとも1つの加工に
より凹部を形成し、超仕上げ加工、ラッピング加工、切
削加工、研削加工および電解研磨加工の少なくとも1つ
の加工により凸部を形成することにより、凹凸の高低
差、凹凸の1/2の高さを通る中心線上での凹部の長さ
Lcと凸部の長さLmとの関係、凸部のピッチおよび凸
部の頂部の表面粗さが所定の値に形成され、凹凸の微細
断面形状を高精度に形成し得ることとなる。
【0023】本発明の請求項15に係わる摺動部材の製
造方法では、凹部と凸部に各々対応する切刃を有し且つ
双方の切刃の段差が0.2μm以下である工具を用いて
凹部と凸部を同時に形成するので、1つの工具を使用し
て高低差が0.2μm以下の凹部と凸部を短時間に形成
し得ることとなる。
造方法では、凹部と凸部に各々対応する切刃を有し且つ
双方の切刃の段差が0.2μm以下である工具を用いて
凹部と凸部を同時に形成するので、1つの工具を使用し
て高低差が0.2μm以下の凹部と凸部を短時間に形成
し得ることとなる。
【0024】本発明の請求項16に係わる摺動部材の製
造方法では、平均砥粒径が3μm以下の固定砥粒工具を
用いて凸部を加工することにより、凸部の頂部の表面粗
さがRz40nm以下に形成される。
造方法では、平均砥粒径が3μm以下の固定砥粒工具を
用いて凸部を加工することにより、凸部の頂部の表面粗
さがRz40nm以下に形成される。
【0025】本発明の請求項17に係わる摺動部材の製
造方法では、平均砥粒径が30μm以下で且つ樹脂で結
合した弾性砥石を用いて凸部を加工することにより、凸
部の頂部の表面粗さがRz40nm以下に形成される。
造方法では、平均砥粒径が30μm以下で且つ樹脂で結
合した弾性砥石を用いて凸部を加工することにより、凸
部の頂部の表面粗さがRz40nm以下に形成される。
【0026】本発明の請求項18に係わる摺動部材の製
造方法では、摺動部材が、外周面を摺動面とする円柱体
であって、摺動部材を中心軸回りに回転させると共に、
摺動部材と工具とを摺動部材の軸線方向に相対的に移動
させて摺動部材の外周面に凹部を螺旋状に形成すること
により、凹部および凸部が相手部材に対する摺動方向に
沿って連続的に且つ短時間で形成される。
造方法では、摺動部材が、外周面を摺動面とする円柱体
であって、摺動部材を中心軸回りに回転させると共に、
摺動部材と工具とを摺動部材の軸線方向に相対的に移動
させて摺動部材の外周面に凹部を螺旋状に形成すること
により、凹部および凸部が相手部材に対する摺動方向に
沿って連続的に且つ短時間で形成される。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる摺動部材によ
れば、表面の微細断面形状において、高低差Hが0.2
μm以下であり且つ凹凸の高さの1/2を通る中心線上
での凹部の長さLcが凸部の長さLmよりも大きい規則
的な凹凸形状を形成したことにより、潤滑状態が厳しい
摩擦条件下においても、表面に加工痕をランダムに有す
る摺動部材に比べて摩擦係数を充分に低減することがで
き、また、低摩擦の状態を継続的に得ることができると
いう著大なる効果がもたらされる。
れば、表面の微細断面形状において、高低差Hが0.2
μm以下であり且つ凹凸の高さの1/2を通る中心線上
での凹部の長さLcが凸部の長さLmよりも大きい規則
的な凹凸形状を形成したことにより、潤滑状態が厳しい
摩擦条件下においても、表面に加工痕をランダムに有す
る摺動部材に比べて摩擦係数を充分に低減することがで
き、また、低摩擦の状態を継続的に得ることができると
いう著大なる効果がもたらされる。
【0028】本発明の請求項2に係わる摺動部材によれ
ば、請求項1と同様の効果を得ることができるうえに、
凹凸の配列方向の断面において、凹部の長さLcの凸部
の長さLmに対する比Lc/Lmを1.1以上1.5以
下としたことから、摩擦係数のさらなる低減を実現する
ことができると共に、凸部の磨滅を防止して低摩擦の状
態を継続的に得ることができる。
ば、請求項1と同様の効果を得ることができるうえに、
凹凸の配列方向の断面において、凹部の長さLcの凸部
の長さLmに対する比Lc/Lmを1.1以上1.5以
下としたことから、摩擦係数のさらなる低減を実現する
ことができると共に、凸部の磨滅を防止して低摩擦の状
態を継続的に得ることができる。
【0029】本発明の請求項3に係わる摺動部材によれ
ば、請求項1および2と同様の効果を得ることができる
うえに、凸部のピッチを10μm以上100μm以下と
したことから、摩擦係数のさらなる低減を実現すること
ができると共に、凸部の磨滅を防止して低摩擦の状態を
継続的に得ることができる。
ば、請求項1および2と同様の効果を得ることができる
うえに、凸部のピッチを10μm以上100μm以下と
したことから、摩擦係数のさらなる低減を実現すること
ができると共に、凸部の磨滅を防止して低摩擦の状態を
継続的に得ることができる。
【0030】本発明の請求項4に係わる摺動部材によれ
ば、請求項1〜3と同様の効果を得ることができるうえ
に、凸部の頂部の表面粗さをRz40nm以下としたこ
とから、摩擦係数のさらなる低減を実現することができ
る。
ば、請求項1〜3と同様の効果を得ることができるうえ
に、凸部の頂部の表面粗さをRz40nm以下としたこ
とから、摩擦係数のさらなる低減を実現することができ
る。
【0031】本発明の請求項5に係わる摺動部材によれ
ば、請求項1〜4と同様の効果を得ることができるうえ
に、凹部および凸部を相手部材に対する摺動方向に沿っ
て連続的に形成したことから、相手部材との接触状態を
より均一で安定したものにすることができ、摩擦係数の
さらなる低減および低摩擦状態の維持に貢献することが
できる。
ば、請求項1〜4と同様の効果を得ることができるうえ
に、凹部および凸部を相手部材に対する摺動方向に沿っ
て連続的に形成したことから、相手部材との接触状態を
より均一で安定したものにすることができ、摩擦係数の
さらなる低減および低摩擦状態の維持に貢献することが
できる。
【0032】本発明の請求項6に係わる摺動部材によれ
ば、請求項1〜5と同様の効果を得ることができるうえ
に、表面硬さをHv600以上としたことから、耐摩耗
性が高められることとなって、とくに低摩擦状態の維持
に貢献することができる。
ば、請求項1〜5と同様の効果を得ることができるうえ
に、表面硬さをHv600以上としたことから、耐摩耗
性が高められることとなって、とくに低摩擦状態の維持
に貢献することができる。
【0033】本発明の請求項7に係わる摺動部材によれ
ば、請求項1〜6と同様の効果を得ることができるうえ
に、浸炭鋼、軸受鋼、高速度鋼および窒化珪素から選択
した材料から成る摺動部材としたことから、摩擦係数の
さらなる低減や低摩擦状態の維持に貢献することができ
る。
ば、請求項1〜6と同様の効果を得ることができるうえ
に、浸炭鋼、軸受鋼、高速度鋼および窒化珪素から選択
した材料から成る摺動部材としたことから、摩擦係数の
さらなる低減や低摩擦状態の維持に貢献することができ
る。
【0034】本発明の請求項8に係わるニードルベアリ
ングによれば、内外輪やニードルの転動面の摩擦係数を
充分に低減させることができると共に、低摩擦の状態を
継続的に得ることができ、また、耐摩耗性を向上させる
ことも可能となって、ニードルベアリングの機能を大幅
に高めることができる。
ングによれば、内外輪やニードルの転動面の摩擦係数を
充分に低減させることができると共に、低摩擦の状態を
継続的に得ることができ、また、耐摩耗性を向上させる
ことも可能となって、ニードルベアリングの機能を大幅
に高めることができる。
【0035】本発明の請求項9に係わるエンジン動弁系
ローラカムフォロアによれば、ロッカーアームにおける
アウタローラの転動面の摩擦係数を充分に低減すること
ができると共に、低摩擦の状態を継続的に得ることがで
き、また、耐摩耗性を向上させることも可能となって、
アウタローラの機能を大幅に高めることができる。
ローラカムフォロアによれば、ロッカーアームにおける
アウタローラの転動面の摩擦係数を充分に低減すること
ができると共に、低摩擦の状態を継続的に得ることがで
き、また、耐摩耗性を向上させることも可能となって、
アウタローラの機能を大幅に高めることができる。
【0036】本発明の請求項10に係わるエンジン動弁
系ローラカムフォロアによれば、請求項9と同様の効果
を得ることができるうえに、アウタローラの相手部材で
あるカムの表面粗さをRa0.1μm以下としたことか
ら、アウタローラとカムとの間において、低摩擦の状態
を長期にわたって維持することができる。
系ローラカムフォロアによれば、請求項9と同様の効果
を得ることができるうえに、アウタローラの相手部材で
あるカムの表面粗さをRa0.1μm以下としたことか
ら、アウタローラとカムとの間において、低摩擦の状態
を長期にわたって維持することができる。
【0037】本発明の請求項11に係わるエンジン動弁
系ローラカムフォロアによれば、請求項9および10と
同様の効果を得ることができるうえに、カムの幅方向両
端側のエッジを面取りしたことから、カムのエッジによ
るスカッフィングの発生や凹凸の摩滅をより確実に防止
することができ、低摩擦状態の維持に貢献することがで
きる。
系ローラカムフォロアによれば、請求項9および10と
同様の効果を得ることができるうえに、カムの幅方向両
端側のエッジを面取りしたことから、カムのエッジによ
るスカッフィングの発生や凹凸の摩滅をより確実に防止
することができ、低摩擦状態の維持に貢献することがで
きる。
【0038】本発明の請求項12に係わる摺動部材の製
造方法によれば、請求項1〜7のいずれかに記載の摺動
部材を製造するに際し、表面の凹凸の微細断面形状を高
精度に且つ簡単に形成することができる。
造方法によれば、請求項1〜7のいずれかに記載の摺動
部材を製造するに際し、表面の凹凸の微細断面形状を高
精度に且つ簡単に形成することができる。
【0039】本発明の請求項13に係わる摺動部材の製
造方法によれば、請求項1〜7のいずれかに記載の摺動
部材を製造するに際し、表面の凹凸の微細断面形状を高
精度に且つ簡単に形成することができる。
造方法によれば、請求項1〜7のいずれかに記載の摺動
部材を製造するに際し、表面の凹凸の微細断面形状を高
精度に且つ簡単に形成することができる。
【0040】本発明の請求項14に係わる摺動部材の製
造方法によれば、請求項12および13と同様の効果を
得ることができるうえに、凹部の加工手段および凸部の
加工手段を各々選択することにより、表面の凹凸の様々
な設定に応じて高精度な微細断面形状を形成することが
できる。
造方法によれば、請求項12および13と同様の効果を
得ることができるうえに、凹部の加工手段および凸部の
加工手段を各々選択することにより、表面の凹凸の様々
な設定に応じて高精度な微細断面形状を形成することが
できる。
【0041】本発明の請求項15に係わる摺動部材の製
造方法によれば、凹部と凸部に各々対応する切刃を有し
且つ双方の切刃の段差が0.2μm以下である工具を用
いて凹部と凸部を同時に形成することから、1つの工具
を使用して高低差が0.2μm以下の凹部と凸部を高精
度に且つ短時間で効率良く形成することができる。
造方法によれば、凹部と凸部に各々対応する切刃を有し
且つ双方の切刃の段差が0.2μm以下である工具を用
いて凹部と凸部を同時に形成することから、1つの工具
を使用して高低差が0.2μm以下の凹部と凸部を高精
度に且つ短時間で効率良く形成することができる。
【0042】本発明の請求項16に係わる摺動部材の製
造方法によれば、請求項12,13および15と同様の
効果を得ることができるうえに、平均砥粒径が3μm以
下の固定砥粒工具を用いて凸部を加工することから、凸
部の頂部の表面粗さをRz40nm以下とする高精度な
加工を行うことができる。
造方法によれば、請求項12,13および15と同様の
効果を得ることができるうえに、平均砥粒径が3μm以
下の固定砥粒工具を用いて凸部を加工することから、凸
部の頂部の表面粗さをRz40nm以下とする高精度な
加工を行うことができる。
【0043】本発明の請求項17に係わる摺動部材の製
造方法によれば、請求項12,13および15と同様の
効果を得ることができるうえに、平均砥粒径が30μm
以下の弾性砥石を用いて凸部を加工することから、凸部
の頂部の表面粗さをRz40nm以下とする高精度な加
工を行うことができる。
造方法によれば、請求項12,13および15と同様の
効果を得ることができるうえに、平均砥粒径が30μm
以下の弾性砥石を用いて凸部を加工することから、凸部
の頂部の表面粗さをRz40nm以下とする高精度な加
工を行うことができる。
【0044】本発明の請求項18に係わる摺動部材の製
造方法によれば、請求項12,13,15〜17と同様
の効果を得ることができるうえに、外周面を摺動面とす
る円柱体の摺動部材を製造するに際して、凹部および凸
部を相手部材に対する摺動方向に沿って連続的に且つ短
時間で効率良く形成することができる。
造方法によれば、請求項12,13,15〜17と同様
の効果を得ることができるうえに、外周面を摺動面とす
る円柱体の摺動部材を製造するに際して、凹部および凸
部を相手部材に対する摺動方向に沿って連続的に且つ短
時間で効率良く形成することができる。
【0045】
【実施例】図4および図5は、本発明に係わる摺動部材
およびその製造方法の一実施例を説明する図である。
およびその製造方法の一実施例を説明する図である。
【0046】図示の摺動部材1は、自動車のエンジン駆
弁系用ローラカムフォロアを構成するローラロッカーア
ーム(図2および図3参照)であって、その外周面を摺
動面とする円筒状を成しており、例えばSCM420浸
炭鋼を浸炭熱処理したものである。
弁系用ローラカムフォロアを構成するローラロッカーア
ーム(図2および図3参照)であって、その外周面を摺
動面とする円筒状を成しており、例えばSCM420浸
炭鋼を浸炭熱処理したものである。
【0047】この実施例では、図4(a)に示すよう
に、摺動部材1の表面に、深さDが1.5μm以下の凹
部2を等間隔で形成することで、凹部2と凸部3を交互
に形成する。すなわち、図4(b)に示すように、摺動
部材1の一端部を主軸台21のチャック21Aで回転可
能に保持すると共に、摺動部材1の他端部を心押し台2
2のセンタ22Aで回転自在に保持する。そして、摺動
部材1を中心軸回りに回転させると共に、切削用あるい
は研削用の工具23を中心軸方向に一定速度で送ること
により、摺動部材1の外周面に凹部2を螺旋状に形成
し、これにより凹部2と凸部3を等間隔で交互に形成す
る。この際、工具23としては、鋭利な刃先先端(例え
ばR1mm)を有する多結晶CBN工具、ダイヤモンド
工具あるいはTiN等の被覆を施したコーティング工具
が用いられる。なお、図4(b)においては、凹部2お
よび凸部3を大きく示しているが、実際には微細な凹凸
形状である。
に、摺動部材1の表面に、深さDが1.5μm以下の凹
部2を等間隔で形成することで、凹部2と凸部3を交互
に形成する。すなわち、図4(b)に示すように、摺動
部材1の一端部を主軸台21のチャック21Aで回転可
能に保持すると共に、摺動部材1の他端部を心押し台2
2のセンタ22Aで回転自在に保持する。そして、摺動
部材1を中心軸回りに回転させると共に、切削用あるい
は研削用の工具23を中心軸方向に一定速度で送ること
により、摺動部材1の外周面に凹部2を螺旋状に形成
し、これにより凹部2と凸部3を等間隔で交互に形成す
る。この際、工具23としては、鋭利な刃先先端(例え
ばR1mm)を有する多結晶CBN工具、ダイヤモンド
工具あるいはTiN等の被覆を施したコーティング工具
が用いられる。なお、図4(b)においては、凹部2お
よび凸部3を大きく示しているが、実際には微細な凹凸
形状である。
【0048】その後、摺動部材1には、図5(a)に示
すように、凹凸の高低差Hが0.2μm以下となるまで
凸部3の除去加工が行われる。すなわち、図5(b)に
示すように、一対の送りローラ24,25の間に、粒径
3μmの酸化アルミニウム粒子を有するラッピングフィ
ルム26を張り渡し、このラッピングフィルム26に摺
動部材1の外周面を接触させると共に、バックシュー2
7によりラッピングフィルム26を摺動部材1に押し付
ける状態にする。そして、図中の矢印で示す如く、送り
ローラ24,25でラッピングフィルム26を一方向に
送ると共に、摺動部材1を中心軸回りに回転させること
により、摺動部材1の表面における凸部3を研削する。
すように、凹凸の高低差Hが0.2μm以下となるまで
凸部3の除去加工が行われる。すなわち、図5(b)に
示すように、一対の送りローラ24,25の間に、粒径
3μmの酸化アルミニウム粒子を有するラッピングフィ
ルム26を張り渡し、このラッピングフィルム26に摺
動部材1の外周面を接触させると共に、バックシュー2
7によりラッピングフィルム26を摺動部材1に押し付
ける状態にする。そして、図中の矢印で示す如く、送り
ローラ24,25でラッピングフィルム26を一方向に
送ると共に、摺動部材1を中心軸回りに回転させること
により、摺動部材1の表面における凸部3を研削する。
【0049】このようにして得られた摺動部材1は、凹
部2および凸部3が相手部材に対する摺動方向、つまり
円周方向に沿って連続的に形成されていて、図1に示す
ように、表面に、高低差0.2μm以下の凹部2と凸部
3が等間隔で交互に形成されると共に、凹凸の配列方向
の断面において、凹凸の1/2の高さを通る中心線C上
での凹部2の長さLcが凸部3の長さLmよりも大きく
形成されている。より詳しくは、凹部2の長さLcの凸
部3の長さLmに対する比Lc/Lmが1.1以上1.
5以下となるように形成され、凸部3のピッチPが10
μm以上100μm以下となるように形成され、凸部3
の頂部の表面粗さがRz40nm以下となるように形成
されており、且つ表面硬さがHv600以上を有するも
のとなっている。これにより、摺動部材1は、表面に加
工痕をランダムに有する摺動部材に比べて、相手部材と
の接触状態が均一で安定したものとなり、摩擦係数を充
分に低減し得ると共に、低摩擦の状態が継続的に得られ
ることとなる。
部2および凸部3が相手部材に対する摺動方向、つまり
円周方向に沿って連続的に形成されていて、図1に示す
ように、表面に、高低差0.2μm以下の凹部2と凸部
3が等間隔で交互に形成されると共に、凹凸の配列方向
の断面において、凹凸の1/2の高さを通る中心線C上
での凹部2の長さLcが凸部3の長さLmよりも大きく
形成されている。より詳しくは、凹部2の長さLcの凸
部3の長さLmに対する比Lc/Lmが1.1以上1.
5以下となるように形成され、凸部3のピッチPが10
μm以上100μm以下となるように形成され、凸部3
の頂部の表面粗さがRz40nm以下となるように形成
されており、且つ表面硬さがHv600以上を有するも
のとなっている。これにより、摺動部材1は、表面に加
工痕をランダムに有する摺動部材に比べて、相手部材と
の接触状態が均一で安定したものとなり、摩擦係数を充
分に低減し得ると共に、低摩擦の状態が継続的に得られ
ることとなる。
【0050】図6および図7は、本発明に係わる摺動部
材およびその製造方法の他の実施例を説明する図であ
る。
材およびその製造方法の他の実施例を説明する図であ
る。
【0051】この実施例では、図6に示すように、電解
研磨加工により、摺動部材1の表面をその粗さがRz4
0nm以下となるように形成する。すなわち、主軸台2
1のチャック21Aと心押し台22のセンタ22Aによ
り回転可能に保持した摺動部材1を陽極側とし、砥石2
8を備えた陰極側の電解液供給部29から摺動部材1の
外周面に電解液30を供給して、摺動部材1の外周面を
鏡面加工する。この場合、摺動部材1の表面粗さは原子
力間顕微鏡により測定される。このように、摺動部材1
の外周面を形成することにより、この時点では未形成の
凸部3の頂部が表面粗さRz40nm以下に形成される
ことになる。
研磨加工により、摺動部材1の表面をその粗さがRz4
0nm以下となるように形成する。すなわち、主軸台2
1のチャック21Aと心押し台22のセンタ22Aによ
り回転可能に保持した摺動部材1を陽極側とし、砥石2
8を備えた陰極側の電解液供給部29から摺動部材1の
外周面に電解液30を供給して、摺動部材1の外周面を
鏡面加工する。この場合、摺動部材1の表面粗さは原子
力間顕微鏡により測定される。このように、摺動部材1
の外周面を形成することにより、この時点では未形成の
凸部3の頂部が表面粗さRz40nm以下に形成される
ことになる。
【0052】その後、摺動部材1には、図7に示すよう
に凹部2が形成される。すなわち、主軸台21のチャッ
ク21Aと心押し台22のセンタ22Aにより摺動部材
1を回転軸回りに回転させながら、例えば刃先断面の両
側に中心が異なる円弧形状を有する薄刃砥石31を用い
て、凹部2と凸部3が所定の寸法関係となるように凹部
2を等間隔に形成する。なお、図7においては、摺動部
材1の周方向に連続する凹部2を中心軸方向に等間隔で
形成する場合を示したが、凹部2を螺旋状に形成しても
良い。このようにして、この実施例の場合も先の実施例
と同様に、摩擦係数が小さく且つ低摩擦状態を維持する
ことができる摺動部材1が得られることとなる。
に凹部2が形成される。すなわち、主軸台21のチャッ
ク21Aと心押し台22のセンタ22Aにより摺動部材
1を回転軸回りに回転させながら、例えば刃先断面の両
側に中心が異なる円弧形状を有する薄刃砥石31を用い
て、凹部2と凸部3が所定の寸法関係となるように凹部
2を等間隔に形成する。なお、図7においては、摺動部
材1の周方向に連続する凹部2を中心軸方向に等間隔で
形成する場合を示したが、凹部2を螺旋状に形成しても
良い。このようにして、この実施例の場合も先の実施例
と同様に、摩擦係数が小さく且つ低摩擦状態を維持する
ことができる摺動部材1が得られることとなる。
【0053】図8および図9は、本発明に係わる摺動部
材およびその製造方法のさらに他の実施例を説明する図
である。
材およびその製造方法のさらに他の実施例を説明する図
である。
【0054】この実施例では、凹部2と凸部3に各々対
応する切刃32A,32Bを有し且つ双方の切刃32
A,32Bの段差Sが0.2μm以下である工具32を
用い、主軸台21のチャック21Aと心押し台22のセ
ンタ22Aにより摺動部材1を回転軸回りに回転させな
がら、摺動部材1の外周面に凹部2と凸部3を同時に螺
旋状に形成する。すなわち、この実施例の場合には、先
の実施例と同様に、摩擦係数が小さく且つ低摩擦状態を
維持することができる摺動部材1が得られるうえに、所
定の寸法関係を有する凹部2と凸部3を短時間で効率良
く形成し得ることとなる。
応する切刃32A,32Bを有し且つ双方の切刃32
A,32Bの段差Sが0.2μm以下である工具32を
用い、主軸台21のチャック21Aと心押し台22のセ
ンタ22Aにより摺動部材1を回転軸回りに回転させな
がら、摺動部材1の外周面に凹部2と凸部3を同時に螺
旋状に形成する。すなわち、この実施例の場合には、先
の実施例と同様に、摩擦係数が小さく且つ低摩擦状態を
維持することができる摺動部材1が得られるうえに、所
定の寸法関係を有する凹部2と凸部3を短時間で効率良
く形成し得ることとなる。
【0055】図10および図11は、本発明に係わる摺
動部材およびその製造方法のさらに他の実施例を説明す
る図である。
動部材およびその製造方法のさらに他の実施例を説明す
る図である。
【0056】この実施例における摺動部材1は、ニード
ルベアリングを構成するものであって、図10に示すよ
うに、主軸台21のチャック21Aと心押し台22のセ
ンタ22Aにより摺動部材1を回転軸回りに回転させな
がら、切削用あるいは研削用の工具33を用いて摺動部
材1の外周に凹部2を螺旋状に形成する。こののち、図
11に示すように、同じく主軸台21のチャック21A
と心押し台22のセンタ22Aにより摺動部材1を回転
軸回りに回転させながら、平均砥粒径が12μmのフェ
ノール系結合材を含む弾性砥石34で凸部3を超仕上げ
加工する。この実施例にあっても先の各実施例と同様
に、摩擦係数が小さく且つ低摩擦状態を維持することが
できる摺動部材1が得られることとなる。
ルベアリングを構成するものであって、図10に示すよ
うに、主軸台21のチャック21Aと心押し台22のセ
ンタ22Aにより摺動部材1を回転軸回りに回転させな
がら、切削用あるいは研削用の工具33を用いて摺動部
材1の外周に凹部2を螺旋状に形成する。こののち、図
11に示すように、同じく主軸台21のチャック21A
と心押し台22のセンタ22Aにより摺動部材1を回転
軸回りに回転させながら、平均砥粒径が12μmのフェ
ノール系結合材を含む弾性砥石34で凸部3を超仕上げ
加工する。この実施例にあっても先の各実施例と同様
に、摩擦係数が小さく且つ低摩擦状態を維持することが
できる摺動部材1が得られることとなる。
【0057】なお、上記実施例以外に、凹部2は、ブラ
スト加工、レーザ加工およびエッチング加工によっても
形成することができると共に、凸部3は、切削加工や研
削加工によっても形成することかでき、とくに、凸部3
にあっては、平均砥粒径が3μm以下の砥石もしくはラ
ッピングフィルムなどの固定砥粒工具を用いて加工する
ことが可能であると共に、平均砥粒径が30μm以下で
且つゴムで結合した弾性砥石あるいはエポキシやPVA
等の樹脂で結合した弾性砥石を用いて加工することも可
能である。
スト加工、レーザ加工およびエッチング加工によっても
形成することができると共に、凸部3は、切削加工や研
削加工によっても形成することかでき、とくに、凸部3
にあっては、平均砥粒径が3μm以下の砥石もしくはラ
ッピングフィルムなどの固定砥粒工具を用いて加工する
ことが可能であると共に、平均砥粒径が30μm以下で
且つゴムで結合した弾性砥石あるいはエポキシやPVA
等の樹脂で結合した弾性砥石を用いて加工することも可
能である。
【0058】ここで、本発明に係わる摺動部材の効果を
確認するために、摺動部材として、エンジン駆弁系用ロ
ーラカムフォロアに用いられているローラロッカーアー
ムのアウタローラを作成し、エンジン・モータリング試
験に供した。アウタローラの材料は、SCM420浸炭
鋼を浸炭熱処理したものである。
確認するために、摺動部材として、エンジン駆弁系用ロ
ーラカムフォロアに用いられているローラロッカーアー
ムのアウタローラを作成し、エンジン・モータリング試
験に供した。アウタローラの材料は、SCM420浸炭
鋼を浸炭熱処理したものである。
【0059】このとき、実施例1〜6は、凹凸の高低差
(凹部の深さ)が0.2μm以下の範囲で異なるものと
し、凹凸の中心線上での凹部の長さLcの凸部の長さL
mに対する比Lc/Lmが1.1以上1.5以下の範囲
で異なるものとし、凹部の底面のRが1〜10mmの範
囲で異なるものとし、凸部のピッチが10〜100μm
の範囲で異なるものとし、凸部の頂部の表面粗さがRz
40nm以下の範囲で異なるものとした。また、表面硬
さは、実施例4のみをHv700とし、それ以外をHv
720とした。凹凸の仕上げ方法は、いずれも切削によ
る凹部の形成とラッピングによる凸部の除去加工の組合
わせとした。さらに、相手部材となるカムは、低合金の
チルド鋳鉄材料から成るものであって、いずれも表面粗
さをRa0.08μmとし、実施例2および3以外には
幅方向両側のエッジに面取りを施した。
(凹部の深さ)が0.2μm以下の範囲で異なるものと
し、凹凸の中心線上での凹部の長さLcの凸部の長さL
mに対する比Lc/Lmが1.1以上1.5以下の範囲
で異なるものとし、凹部の底面のRが1〜10mmの範
囲で異なるものとし、凸部のピッチが10〜100μm
の範囲で異なるものとし、凸部の頂部の表面粗さがRz
40nm以下の範囲で異なるものとした。また、表面硬
さは、実施例4のみをHv700とし、それ以外をHv
720とした。凹凸の仕上げ方法は、いずれも切削によ
る凹部の形成とラッピングによる凸部の除去加工の組合
わせとした。さらに、相手部材となるカムは、低合金の
チルド鋳鉄材料から成るものであって、いずれも表面粗
さをRa0.08μmとし、実施例2および3以外には
幅方向両側のエッジに面取りを施した。
【0060】実施例1〜6に対して、比較例1は、バレ
ル研磨(図12参照)により表面仕上げを施したもの
で、この比較例1を試験結果の基準とした。比較例2〜
9は、いずれも切削による凹部の形成とラッピングによ
る凸部の除去加工を組合わせたものであり、凹凸の形状
ならびに表面粗さおよび硬さを適宜異ならせたものとし
た。また、相手部材となるカムは、比較例9以外には幅
方向両側のエッジに面取りを施した。
ル研磨(図12参照)により表面仕上げを施したもの
で、この比較例1を試験結果の基準とした。比較例2〜
9は、いずれも切削による凹部の形成とラッピングによ
る凸部の除去加工を組合わせたものであり、凹凸の形状
ならびに表面粗さおよび硬さを適宜異ならせたものとし
た。また、相手部材となるカムは、比較例9以外には幅
方向両側のエッジに面取りを施した。
【0061】実施例1〜6および比較例1〜9の仕様を
表1に示す。
表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】そして、各々の仕様を備えたアウタローラ
を組込んだロールロッカーアームと相手部材であるカム
とから成るローラカムフォロアをエンジンに装着し、以
下の試験条件で各々のフリクション・トルクを計測し
た。
を組込んだロールロッカーアームと相手部材であるカム
とから成るローラカムフォロアをエンジンに装着し、以
下の試験条件で各々のフリクション・トルクを計測し
た。
【0064】エンジン:排気量・2.0リッター、DO
HC型ガソリンエンジン 駆動方式:外部モータ エンジンオイル:5W−30SG 油温:80℃ エンジン回転数:600rpm ヘルツ接触面圧:700MPa 試験時間:60分 上記試験の結果を表2に示す。なお、フリクション・ト
ルクの低減率は、比較例1のフリクション・トルクを基
準とするものである。
HC型ガソリンエンジン 駆動方式:外部モータ エンジンオイル:5W−30SG 油温:80℃ エンジン回転数:600rpm ヘルツ接触面圧:700MPa 試験時間:60分 上記試験の結果を表2に示す。なお、フリクション・ト
ルクの低減率は、比較例1のフリクション・トルクを基
準とするものである。
【0065】
【表2】
【0066】比較例2では、凹凸の高低差が0.6μm
と大きいため、油切れによるスカッフィングが試験初期
から発生し、フリクション低減の効果認められなかっ
た。
と大きいため、油切れによるスカッフィングが試験初期
から発生し、フリクション低減の効果認められなかっ
た。
【0067】比較例3では、凹部の長さLcの凸部の長
さLmに対する比Lc/Lmが1と小さいために、フリ
クション低減の効果が認められなかった。
さLmに対する比Lc/Lmが1と小さいために、フリ
クション低減の効果が認められなかった。
【0068】比較例4では、凹部の長さLcの凸部の長
さLmに対する比Lc/Lmが1.6と大きいために、
試験開始から30分間まではフリクション低減の効果が
見られたものの、60分経過した時点では凸部が摩滅し
てフリクション低減の効果が無くなった。
さLmに対する比Lc/Lmが1.6と大きいために、
試験開始から30分間まではフリクション低減の効果が
見られたものの、60分経過した時点では凸部が摩滅し
てフリクション低減の効果が無くなった。
【0069】比較例5では、凸部のピッチが9μmと小
さいために、スカッフィングハ見られないものの、フリ
クション低減の効果が小さかった。
さいために、スカッフィングハ見られないものの、フリ
クション低減の効果が小さかった。
【0070】比較例6では、凸部のピッチが110μm
と大きいために、比較例4と同様にフリクション低減の
効果を持続することができなかった。
と大きいために、比較例4と同様にフリクション低減の
効果を持続することができなかった。
【0071】比較例7では、凸部の頂部の表面粗さが大
きいために、顕著なフリクション低減の効果が認められ
なかった。
きいために、顕著なフリクション低減の効果が認められ
なかった。
【0072】比較例8では、表面硬さがHv600以下
と低いために、スカッフィングが発生して凹凸形状が摩
滅した。
と低いために、スカッフィングが発生して凹凸形状が摩
滅した。
【0073】比較例9では、相手部材であるカムの表面
粗さがRa0.3と大きいうえに、カムのエッジがある
ために、スカッフィングが発生して凹凸形状が摩滅し
た。
粗さがRa0.3と大きいうえに、カムのエッジがある
ために、スカッフィングが発生して凹凸形状が摩滅し
た。
【0074】上記の比較例1〜9に対して、実施例1〜
6では、いずれも15%以上のフリクション低減率を確
認することができ、その低摩擦の状態を継続的に得られ
ることを確認した。
6では、いずれも15%以上のフリクション低減率を確
認することができ、その低摩擦の状態を継続的に得られ
ることを確認した。
【0075】なお、上記の試験では、摺動部材としてロ
ーラロッカーアームのアウタローラを対象としたが、種
々の機械に使用されるニードルベアリング等においても
上記試験結果と同様の効果が認められた。
ーラロッカーアームのアウタローラを対象としたが、種
々の機械に使用されるニードルベアリング等においても
上記試験結果と同様の効果が認められた。
【図1】本発明に係わる摺動部材の微細断面形状を拡大
した断面図である。
した断面図である。
【図2】摺動部材の一例であるローラロッカーアームの
アウタローラを説明する側面図である。
アウタローラを説明する側面図である。
【図3】図2に示すアウタローラを説明する斜視図であ
る。
る。
【図4】本発明に係わる摺動部材およびその製造方法の
一実施例において、摺動部材に凹部を形成した状態を説
明する断面図(a)、および凹部を形成する装置を説明
する側面図(b)である。
一実施例において、摺動部材に凹部を形成した状態を説
明する断面図(a)、および凹部を形成する装置を説明
する側面図(b)である。
【図5】図4に続いて凸部を除去加工した状態を説明す
る断面図(a)、および凸部を除去加工する装置を説明
する側面図(b)である。
る断面図(a)、および凸部を除去加工する装置を説明
する側面図(b)である。
【図6】本発明に係わる摺動部材およびその製造方法の
他の実施例において、摺動部材に電解研磨加工を行う状
態を説明する側面図である。
他の実施例において、摺動部材に電解研磨加工を行う状
態を説明する側面図である。
【図7】図6に続いて摺動部材に凹部を形成した状態を
説明する側面図である。
説明する側面図である。
【図8】本発明に係わる摺動部材およびその製造方法の
さらに他の実施例において、摺動部材に凹部と凸部を同
時に形成する装置を説明する側面図である。
さらに他の実施例において、摺動部材に凹部と凸部を同
時に形成する装置を説明する側面図である。
【図9】図8中の工具の刃先部分を拡大した側面図であ
る。
る。
【図10】本発明に係わる摺動部材およびその製造方法
のさらに他の実施例において、摺動部材に凹部を形成す
る装置を説明する側面図である。
のさらに他の実施例において、摺動部材に凹部を形成す
る装置を説明する側面図である。
【図11】図10に続いて凸部を除去加工する装置を説
明する側面図である。
明する側面図である。
【図12】従来におけるバレル研磨を説明する図であ
る。
る。
【図13】バレル研磨で表面仕上げをした摺動部材の粗
さ断面曲線を示す図である。
さ断面曲線を示す図である。
1 摺動部材(アウタローラ) 2 凹部 3 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 33/58 F16C 33/58 33/64 33/64 F16H 53/06 F16H 53/06 (72)発明者 南 部 俊 和 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 小 又 正 博 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 太 田 稔 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3C045 AA10 3C058 AA05 AA09 AA12 AB01 CA01 CB01 3C063 AA02 BB07 BC03 BC04 EE01 FF30 3J030 EA22 EB02 EB09 EC04 EC07 3J101 AA14 AA24 AA52 AA62 BA02 BA10 BA52 BA70 DA11 DA12 EA02 EA44 FA60
Claims (18)
- 【請求項1】 表面に、高低差0.2μm以下の凹部と
凸部を等間隔で交互に形成すると共に、凹凸の配列方向
の断面において、凹凸の1/2の高さを通る中心線上で
の凹部の長さLcが凸部の長さLmよりも大きく形成し
てあることを特徴とする摺動部材。 - 【請求項2】 凹部の長さLcの凸部の長さLmに対す
る比Lc/Lmが1.1以上1.5以下であることを特
徴とする請求項1に記載の摺動部材。 - 【請求項3】 凸部のピッチが10μm以上100μm
以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の
摺動部材。 - 【請求項4】 凸部の頂部の表面粗さがRz40nm以
下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の摺動部材。 - 【請求項5】 凹部および凸部が相手部材に対する摺動
方向に沿って連続的に形成してあることを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載の摺動部材。 - 【請求項6】 表面硬さがHv600以上であることを
特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の摺動部材。 - 【請求項7】 浸炭鋼、軸受鋼、高速度鋼および窒化珪
素から選択した材料から成ることを特徴とする請求項1
〜6のいずれかに記載の摺動部材。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の摺動部
材を用いたことを特徴とするニードルベアリング。 - 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の摺動部
材をローラロッカーアームのアウタロータに用いたこと
を特徴とするエンジン動弁系用ローラカムフォロア。 - 【請求項10】 アウタローラの相手部材であるカムの
表面粗さがRa0.1μm以下であることを特徴とする
請求項9に記載のエンジン動弁系用ローラカムフォロ
ア。 - 【請求項11】 カムの幅方向両端側のエッジが面取り
してあることを特徴とする請求項9または10に記載の
エンジン動弁系用ローラカムフォロア。 - 【請求項12】 請求項1〜7のいずれかに記載の摺動
部材を製造するに際し、摺動部材の表面に深さ1.5μ
m以下の凹部を等間隔で形成して凹部および凸部を交互
に形成したのち、凹凸の高低差が0.2μm以下になる
まで凸部を除去加工することを特徴とする摺動部材の製
造方法。 - 【請求項13】 請求項1〜7のいずれかに記載の摺動
部材を製造するに際し、摺動部材の表面を表面粗さがR
z40nm以下となる状態に形成したのち、深さ0.2
μm以下の凹部を等間隔で形成して凹部および凸部を交
互に形成することを特徴とする摺動部材の製造方法。 - 【請求項14】 切削加工、研削加工、ブラスト加工、
レーザ加工およびエッチング加工の少なくとも1つの加
工により凹部を形成し、超仕上げ加工、ラッピング加
工、切削加工、研削加工および電解研磨加工の少なくと
も1つの加工により凸部を形成することを特徴とする請
求項12または13に記載の摺動部材の製造方法。 - 【請求項15】 凹部と凸部に各々対応する切刃を有し
且つ双方の切刃の段差が0.2μm以下である工具を用
いて凹部と凸部を同時に形成することを特徴とする摺動
部材の製造方法。 - 【請求項16】 平均砥粒径が3μm以下の固定砥粒工
具を用いて凸部を加工することを特徴とする請求項1
2,13および15のいずれかに記載の摺動部材の製造
方法。 - 【請求項17】 平均砥粒径が30μm以下で且つ樹脂
で結合した弾性砥石を用いて凸部を加工することを特徴
とする請求項12,13および15のいずれかに記載の
摺動部材の製造方法。 - 【請求項18】 摺動部材が、外周面を摺動面とする円
柱体であって、摺動部材を中心軸回りに回転させると共
に、摺動部材と工具とを摺動部材の軸線方向に相対的に
移動させて摺動部材の外周面に凹部を螺旋状に形成する
ことを特徴とする請求項12,13,15〜17のいず
れかに記載の摺動部材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000119939A JP2001304267A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 摺動部材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000119939A JP2001304267A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 摺動部材およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001304267A true JP2001304267A (ja) | 2001-10-31 |
Family
ID=18630835
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000119939A Pending JP2001304267A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 摺動部材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001304267A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005080828A1 (ja) * | 2004-02-20 | 2005-09-01 | Nsk Ltd. | 転がり摺動部品 |
| JP2007051595A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Isuzu Motors Ltd | 燃料噴射量学習制御方法 |
| CN100494734C (zh) * | 2004-02-20 | 2009-06-03 | 日本精工株式会社 | 滚动滑动部件 |
| JP2009136956A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Okuma Corp | 旋削加工方法及び旋削条件及び切削経路生成方法 |
| JP2010179364A (ja) * | 2008-12-23 | 2010-08-19 | Barnes Group Inc | 打ち抜きされた金属部品を形成する方法 |
| CN110434362A (zh) * | 2019-09-12 | 2019-11-12 | 哈尔滨理工大学 | 一种轴承滚道专用加工车削刀具 |
-
2000
- 2000-04-20 JP JP2000119939A patent/JP2001304267A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005080828A1 (ja) * | 2004-02-20 | 2005-09-01 | Nsk Ltd. | 転がり摺動部品 |
| JP2006183856A (ja) * | 2004-02-20 | 2006-07-13 | Nsk Ltd | 転がり摺動部品 |
| CN100494734C (zh) * | 2004-02-20 | 2009-06-03 | 日本精工株式会社 | 滚动滑动部件 |
| US9267538B2 (en) | 2004-02-20 | 2016-02-23 | Nsk Ltd. | Rolling sliding parts |
| JP2007051595A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Isuzu Motors Ltd | 燃料噴射量学習制御方法 |
| JP2009136956A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Okuma Corp | 旋削加工方法及び旋削条件及び切削経路生成方法 |
| JP2010179364A (ja) * | 2008-12-23 | 2010-08-19 | Barnes Group Inc | 打ち抜きされた金属部品を形成する方法 |
| CN110434362A (zh) * | 2019-09-12 | 2019-11-12 | 哈尔滨理工大学 | 一种轴承滚道专用加工车削刀具 |
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