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JP2001288149A - ジアリールカーボネートの分離回収方法 - Google Patents

ジアリールカーボネートの分離回収方法

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Publication number
JP2001288149A
JP2001288149A JP2000106257A JP2000106257A JP2001288149A JP 2001288149 A JP2001288149 A JP 2001288149A JP 2000106257 A JP2000106257 A JP 2000106257A JP 2000106257 A JP2000106257 A JP 2000106257A JP 2001288149 A JP2001288149 A JP 2001288149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
diaryl carbonate
mixed solution
hydroxy compound
aromatic hydroxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000106257A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ohashi
賢司 大橋
Hirotaka Suzuki
啓高 鈴木
Takeshi Muraoka
剛 村岡
Akinobu Yoshisato
瑛信 善里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2000106257A priority Critical patent/JP2001288149A/ja
Priority to KR1020027012673A priority patent/KR20020084251A/ko
Priority to US10/240,927 priority patent/US20030162989A1/en
Priority to EP01919774A priority patent/EP1270541A4/en
Priority to PCT/JP2001/002925 priority patent/WO2001077060A1/ja
Priority to AU2001246830A priority patent/AU2001246830A1/en
Priority to CN01807678A priority patent/CN1422242A/zh
Priority to TW090108345A priority patent/TW524802B/zh
Publication of JP2001288149A publication Critical patent/JP2001288149A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジアリールカーボネートと、芳香族ヒドロキ
シ化合物とを主成分とする混合溶液(A)からジアリー
ルカーボネートを選択的に結晶化させて分離回収する。 【解決手段】 該混合溶液(A)に、芳香族ヒドロキシ
化合物と相溶し、すなわち溶解度パラメーターδs(添
字sは溶媒を意味する)が7.0〜10.0の範囲にあ
る溶媒(B)を添加し、ジアリールカーボネートを選択
的に結晶化させて分離回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジアリールカーボ
ネートの分離回収方法に関する。さらに詳しくは、ジア
リールカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物の混合溶
液に、特定の溶媒を添加して結晶化操作を行い,ジアリ
ールカーボネートを選択的に結晶化させ、該混合溶液か
ら高純度のジアリールカーボネートを分離回収する方法
に関する。さらには、該混合溶液が、ジアリールカーボ
ネートを得る反応によって生成した溶液である場合のジ
アリールカーボネートの分離回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】耐熱性、透明性等に優れたエンジニアリ
ングプラスチックスとして、芳香族ポリカーボネートが
幅広く利用されている。この芳香族ポリカーボネートの
製造方法として、芳香族ジヒドロキシ化合物とホスゲン
とを反応させる界面重合法と、芳香族ジヒドロキシ化合
物とジアリールカーボネートを溶融状態で重合させる溶
融エステル交換法とが一般的に知られている。しかし、
前者は環境上問題のある塩化メチレン等のハロゲン系の
溶媒を多量に使用することに問題がある。その点後者は
この問題を解決できているが、使用するジアリールカー
ボネートの純度によっては重合活性の低下や芳香族ポリ
カーボネートの着色等の問題が生じる。したがって、反
応混合溶液より高純度のジアリールカーボネートを分離
回収する手法に関しては様々な研究が成されている。
【0003】また、ジアリールカーボネートの製造方法
としては、触媒の存在下で芳香族ヒドロキシ化合物と一
酸化炭素および分子状酸素とをカルボニル化反応させる
方法をはじめ、数々の方法が知られている。一般に、カ
ルボニル化反応には複雑な触媒系が必要とされており、
また触媒が高価であるため、さらにはジアリールカーボ
ネート中に残留する触媒が純度低下の要因となるため、
その分離回収および再循環に関しても様々な研究が成さ
れている。
【0004】特開平6−172270号公報では、懸濁
結晶化法により、触媒含有反応溶液からジフェニルカー
ボネートとフェノールのモル比1:1結晶アダクトを生
成させ、これを反応溶液から分離することを教示してい
る。この手法において、結晶アダクトを高い収量で得て
分離するためには、反応溶液に含有されるジフェニルカ
ーボネートの濃度は50〜70重量%という狭い範囲に
限定される。さらに、濾過により得られたこの結晶アダ
クトは触媒含有残渣を含んでおり、その後の結晶アダク
トの精製(蒸留等)の際に、この残存触媒成分はジフェ
ニルカーボネートの分解等の悪影響を与える可能性があ
る。また、フェノールを分離するための減圧下での加熱
に先立ち、結晶アダクトを9%の水と91%のフェノー
ルの混合溶液で洗浄することを提案しているが、これは
結晶アダクトの大部分を溶解してしまうだけでなく、結
晶アダクト中の水分量を増加させ、ジフェニルカーボネ
ートの単離を目的とした蒸留の際に加水分解が起こり、
ジフェニルカーボネートの収量を低下させる可能性があ
る。
【0005】またジフェニルカーボネートの含有量が5
0重量%を下回る反応溶液に対しては、既述の手法にて
処理を行う場合、反応溶液の濃縮を目的とした蒸留操作
等を行わねばならない。しかし、該操作を行う場合、既
述した欠点の他、熱的負荷による触媒の不活性化も起こ
る。
【0006】懸濁結晶化を利用した手法としては、他に
特開平10−45680号公報に開示された手法があ
る。本法はジアリールカーボネートを含む反応混合溶液
を冷却し、結晶化の開始時に接種材料を接種することで
懸濁結晶化を行う。得られた結晶物はジアリールカーボ
ネートと芳香族ヒドロキシ化合物から成っており、触媒
含有母液より分離された後、ジアリールカーボネートと
芳香族ヒドロキシ化合物の混合物、または芳香族ヒドロ
キシ化合物単独で洗浄され、この洗浄溶液と触媒含有母
液は次反応に循環再利用される。しかしこの手法で得ら
れた結晶物にも相当量の芳香族ヒドロキシ化合物が混入
するため、高純度のジアリールカーボネートを得るため
には、その後のジアリールカーボネートを単離するため
の精製(蒸留等)は避けられない。
【0007】このように従来法では、反応混合溶液から
のジアリールカーボネートの分離効率が低いことによる
製品品質の低下や、回収装置費用の増大が避けられず、
さらに多大な分離エネルギーが必要であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、結晶
化法を利用したジアリールカーボネートの分離回収方法
に関し、結晶物への芳香族ヒドロキシ化合物の混入を避
け、結晶物中のジアリールカーボネート含有量を向上さ
せるための方法を提供することを目的とするものであ
る。さらには、触媒存在下でジアリールカーボネートを
得る反応を用いたジアリールカーボネートの製造方法に
おいて、高い空間−時間収量で触媒系を回収し、循環再
利用する方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは既述の問題点
を解消するために鋭意検討し、以下の発明に至った。以
下の記載では、ジアリールカーボネートとしてジフェニ
ルカーボネート(以下、DPCと称す)を、芳香族ヒド
ロキシ化合物としてフェノールを選定する場合がある
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0010】発明者らはK.L.Hoyのモル牽引力の概念
(J.Paint Technol., 42, 76)(1970)より導かれた溶
解度パラメーターを利用し、DPCとフェノールの溶解
能を比較検討することから始めた。Hoyは数種の原子や
原子団について、蒸気圧測定より求めたモル牽引定数G
を定義し、下記式(V)
【0011】
【数3】δ=dΣG/M・・・(V) (式中、δは溶解度パラメーター、dは密度、Gはモル
牽引定数、Mは分子量を意味する)を用いて、分子構造
式から溶解度パラメーターの値を推測できるとしてい
る。δの値の算出に関する更なる詳細については原報を
参照されたい。
【0012】DPCとフェノールについて、本手法で溶
解度パラメーターを算出すると、DPCの溶解度パラメ
ーターδdpc(添字dpcはDPCを意味する)は10.2
5、フェノールの溶解度パラメーターδph(添字phはフ
ェノールを意味する)は9.73となる。なおdの値に
ついては20℃での値を用いている。これらの値の差は
0.52と近接した値をとっており、これはこれら二成
分が相溶し易いことを意味している。この結果から、発
明者らは結晶化操作を用いてこれら二成分の混合溶液よ
りDPCを単離させることが困難であることを見出し
た。
【0013】そこで本発明者らは、結晶化操作を用いて
DPCを単離させることを鋭意検討した結果、ある特定
の溶解度パラメーターを有する第三成分溶媒を該混合溶
液に特定量添加すると、見掛け上、フェノールの溶解度
パラメーターδphを下げるような効果があることを見出
した。さらに驚くべきことに、従来より問題となってい
た、DPC結晶中に吸蔵、または吸着されているフェノ
ールの量が顕著に減少していることを見出した。
【0014】即ち本発明は、下記式(I)
【化3】R−O−CO−O−R ・・・(I) (式中、Rは置換、または非置換のC6〜C15のアリー
ルより選ばれる。)で示されるジアリールカーボネート
と、下記式(II)
【0015】
【化4】R−OH ・・・(II) (式中のRの定義は式(I)と同じ)で示される芳香族
ヒドロキシ化合物の混合溶液(A)に、芳香族ヒドロキ
シ化合物と相溶し、すなわち溶解度パラメーターが7.
0〜10.0の範囲にある溶媒(B)を添加し、ジアリ
ールカーボネートを選択的に結晶化させて分離回収する
ことを特徴とする。
【0016】式(I)、(II)中のRの芳香族環に導入
可能な置換基は、それぞれ例えば−CH3、−C25
の炭素数1〜10のアルキル基、またはハロゲン等であ
り、1回、または2回置換することができる。式中のR
は、好ましくは置換、または非置換フェニルである。ま
たRは、特に好ましくは非置換アリールであり、フェニ
ル、ビフェニリル、ナフチル、アントリルが好ましい。
Rは、特に好ましくはフェニルである。
【0017】また式中RはHO−C64−C(CH32
−C64−のような構造も含みうる。即ちROHはビス
フェノールAであるような芳香族ジヒドロキシ化合物も
含む。
【0018】芳香族ヒドロキシ化合物は上記のROHで
表される少なくとも1種の化合物であり、特に好ましく
は芳香族モノヒドロキシ化合物である。
【0019】該溶媒(B)の溶解度パラメーターと添加
量は、下記式(III)
【数4】 δsah=δsWs/(Ws+Wah)+δahWah/(Ws+Wah)・・・(III) (式中、Wは重量を、添字sは該溶媒を、ahは芳香族ヒ
ドロキシ化合物を、sahは該溶媒と芳香族ヒドロキシ化
合物との混合溶液を意味する。)で定義される溶解度パ
ラメーターδsahが、下記式(IV)
【0020】
【数5】δdac−δsah≧0.6・・・(IV) (式中、添字dacはジアリールカーボネートを、sahは該
溶媒と芳香族ヒドロキシ化合物との混合溶液を意味す
る。)を満たすように規定される。
【0021】ここで、式(III)は芳香族ヒドロキシ化
合物と該溶媒(B)の溶解度パラメーターと重量分率に
関する式であり、本式より算出されたδsahの値は、芳
香族ヒドロキシ化合物と該溶媒(B)の混合溶液の総括
的な溶解度パラメーターの値を表す。また式(IV)はジ
アリールカーボネートが選択的に結晶化するための条件
式である。
【0022】式(IV)中の左辺の値は該溶媒(B)と芳
香族ヒドロキシ化合物との混合溶液へのジアリールカー
ボネートの溶解性を意味しており、その値が大きいほど
ジアリールカーボネートの単離には有効である。
【0023】さらに該溶媒(B)の添加は、見掛け上、
芳香族ヒドロキシ化合物の融点を下げる効果があり、結
晶化操作温度範囲を広げることができる。該溶媒(B)
自身の融点は少なくとも芳香族ヒドロキシ化合物の融点
以下、好ましくは41℃以下、さらに好ましくは15℃
以下であることが推奨される。
【0024】上記の条件を満たすような溶媒(B)とし
ては、例えばC5〜C8の環式脂肪族炭化水素、芳香族炭
化水素、好ましくはシクロヘキサン、またはトルエン、
またはキシレン、C3〜C6の脂肪族エーテル類、好まし
くはジエチルエーテル、脂肪族ケトン類、好ましくはア
セトン、またはメチルエチルケトン、またはメチルイソ
ブチルケトン、およびC1〜C3のアルコール類、好まし
くはメチルアルコール、またはエチルアルコール、また
はイソプロピルアルコール等が挙げられる。本発明にお
いてはこのような溶媒の中から少なくとも一種が選ばれ
る。
【0025】また該溶媒(B)の添加により、見掛け
上、ジアリールカーボネート−芳香族ヒドロキシ化合物
系の共融点が低温度側、および低ジアリールカーボネー
ト含有濃度側へ移動するため、従来法に比べて低いジア
リールカーボネート含有濃度を有する混合溶液からのジ
アリールカーボネートの単離が可能である。よって推奨
される該混合溶液(A)に含まれるジアリールカーボネ
ートの濃度範囲は5〜95重量%、好ましくは7〜70
重量%、さらに好ましくは10〜50重量%である。
【0026】結晶化操作時の攪拌は、該混合溶液(A)
の濃度分布による不純物の吸蔵に関する既述の問題点を
解消するのに好適である。しかし本発明によれば、該溶
媒(B)の添加により該混合溶液(A)の均一性が向上
するので、結晶化操作は特に攪拌下で行う必要もなく、
該溶媒(B)を添加した該混合溶液(A)を静置した状
態で行われてもよい。
【0027】以上のことを踏まえ、本発明を、例えば下
記式(I)
【化5】R−O−CO−O−R ・・・(I) (式中、Rは置換、または非置換のC6〜C15のアリー
ルより選ばれる。)で示されるジアリールカーボネート
を得る工程において、下記式(II)
【0028】
【化6】R−OH ・・・(II) (式中のRの定義は式(I)と同じ)で示される芳香族
ヒドロキシ化合物を、一酸化炭素、分子状酸素、および
触媒の存在下で酸化的にカルボニル化してジアリールカ
ーボネートを得る反応によって生成した溶液(C)よ
り、ジアリールカーボネートを選択的に結晶化させて分
離回収する方法に好ましく適用することができる。
【0029】さらに、ジアリールカーボネートを分離回
収した後の残渣物(D)は、該溶媒(B)、芳香族ヒド
ロキシ化合物、および触媒の混合物である。この残渣物
(D)中の芳香族ヒドロキシ化合物、および触媒は、ジ
アリールカーボネートを製造するための工程にて再利用
することができる。よって、結晶化操作後の残渣物
(D)より該溶媒(B)を除去して得られる触媒を含有
する溶液(E)はジアリールカーボネートを得るための
反応槽へ再循環させる。
【0030】ジアリールカーボネートを得る反応で使用
される触媒系としては、白金族触媒(ルテニウム、ロジ
ウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、プラチ
ナ、好ましくはルテニウム、パラジウム、プラチナ、さ
らに好ましくはパラジウム)、共触媒(マンガン、コバ
ルト、銅,セリウム、好ましくはマンガン、および鉛、
錫、好ましくは鉛)、および四級塩(テトラブチルアン
モニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムクロラ
イド、テトラフェニルホスホリルクロライド、好ましく
はテトラブチルアンモニウムブロマイド)より少なくと
も一種が選ばれる。
【0031】白金族触媒は、金属あるいは金属の化合物
の形で、例えばパラジウムの場合、パラジウム金属、ま
たは0価および2価のパラジウム化合物の形で用いら
れ、例えば、酢酸パラジウム等の有機カルボン酸塩、塩
化パラジウム、臭化パラジウム等のハロゲン塩、硝酸パ
ラジウム等の無機酸の塩、パラジウムアセチルアセトナ
ート等の錯塩、酸化物或いは水酸化物、または例えば一
酸化炭素オレフィン、アミン、ホスフィン或いはハロゲ
ンを含む錯化合物の形で使用することができ、さらにこ
れらの金属或いは化合物が適当な支持体、例えば活性
炭、シリカゲルやアルミナ、酸化チタンや酸化ジルコニ
ウム等の金属酸化物、ペロブスカイト等の金属複合酸化
物やシリコンカーバイドなどのカーバイド等に担持され
た状態であっても良く、それらの支持体と共に予め大部
分が分離除去された状態であっても良い。
【0032】共触媒は、マンガン、コバルト、銅、セリ
ウム、鉛、錫の化合物から選ばれた少なくとも一種以
上、好ましくは2種以上で、それらはそれぞれ酸化物、
水酸化物、アセチルアセトナート塩,酢酸塩,塩化物,
臭化物等の形で用いられる。好ましい2種以上の金属の
化合物の組み合わせは、例えばマンガン化合物と鉛化合
物、コバルト化合物と鉛化合物、セリウム化合物と鉛化
合物、セリウム化合物、錫化合物と銅化合物、マンガン
化合物、セリウム化合物、錫化合物と銅化合物等であ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下の記載では、再度、ジアリー
ルカーボネートとしてDPCを、芳香族ヒドロキシ化合
物としてフェノールを選定するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0034】該触媒の存在下で、フェノールと一酸化炭
素および分子状酸素とをカルボニル化反応させる方法で
DPCは製造され、得られた反応混合溶液は適切な結晶
化装置へ導入する。得られた反応混合溶液は10〜50
重量%のDPC含有混合溶液である。
【0035】ここで用いられる結晶化装置は、例えば特
開平10−45680号公報に挙げられているような攪
拌器晶出装置や、特開平10−59904号公報に挙げ
られているような束管晶出装置等であるが、これらに限
定されるものではない。
【0036】導入された反応混合溶液に該溶媒を添加し
た混合溶液は、80〜40℃、好ましくは60〜40℃
の温度範囲から,30〜−30℃,好ましくは30〜0
℃の温度範囲まで冷却され、加えた該溶媒の効果により
DPCが選択的に結晶化し、驚くべき高純度のDPC結
晶が得られる。
【0037】よって結晶化操作終了時には、該DPC結
晶の他に、該フェノール、該触媒、および該溶媒が残渣
物として存在する。このスラリー状の混合溶液は、遠心
分離装置等を用いて該DPC結晶と残渣物に分離され
る。
【0038】またフェノールと該触媒は、該DPC生成
反応に循環再利用する。再循環させるに当たり、該溶媒
は該残渣物から除去される必要があるが、除去に際して
は、例えば簡単な蒸留等の操作が適用される。
【0039】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳述するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0040】[実施例1]結晶化装置は円筒竪形ガラス容
器(空容積50cc)を用い、攪拌装置を有していない
ものを使用した。この容器にDPC粉体10.0g、お
よびフェノール粉体10.0gを導入した後、この容器
をオイルバスに浸漬し、50℃まで加熱して両粉体を融
解させた。この融解液にアセトン(δs=7.59、融点:
−94.7℃)4.0gを加え、45℃から20℃へ徐
冷した。結晶化が完了した時点で、容器下部の抜き出し
口より結晶物と残渣物を抜き出し、該結晶物をメンブレ
ンフィルターにて分離した。ガスクロマトグラフィーを
用いて、こうして得られた結晶物中に含まれるDPCの
定量分析を行った結果、得られた結晶物のDPC濃度は
97.2重量%であった。
【0041】[実施例2]実施例1と同様、結晶化装置に
は円筒竪形ガラス容器(空容積50cc)を用い、馬蹄
型攪拌装置を有しているものを使用した。この容器にD
PC粉体10.0g、およびフェノール粉体10.0g
を導入した後、この容器をオイルバスに浸漬し、50℃
まで加熱して両粉体を融解させた。この融解液にアセト
ン(δs=7.59、融点:−94.7℃)4.0gを加
え、10rpmで攪拌を行いながら45℃から20℃へ
徐冷した。結晶化が完了した時点で、容器下部の抜き出
し口より結晶物と残渣物を抜き出し、該結晶物をメンブ
レンフィルターにて分離した。ガスクロマトグラフィー
を用いて、こうして得られた結晶物中に含まれるDPC
の定量分析を行った結果、得られた結晶物のDPC濃度
は96.5重量%であった。
【0042】[実施例3]DPC6.0g,フェノール1
4.0gとした以外は実施例1と同様に行った。得られ
た結晶物のDPC濃度は96.5重量%であった。
【0043】[実施例4]実施例1に挙げた該容器に、D
PC粉体10.0g、フェノール粉体10.0g、テト
ラブチルアンモニウムブロマイド0.2gを導入した
後、この容器をオイルバスに浸漬し、50℃まで加熱し
て全ての粉体を融解させた。この融解液にエチルアルコ
ール(δs=8.65、融点−114.5℃)8.0g
を加え、45℃から20℃へ徐冷した。結晶化が完了し
た時点で、容器下部の抜き出し口より結晶物と残渣物を
抜き出し、該結晶物をメンブレンフィルターにて分離し
た。得られた結晶物のDPC濃度の測定は実施例1と同
様に行った。残渣物中に含まれるテトラブチルアンモニ
ウムブロマイドの量は、硝酸銀を加えることで臭化銀を
沈澱させ、沈澱物を秤量することで定量化した。得られ
た結晶物のDPC濃度は98.1%であり、残渣物中に
含まれるテトラブチルアンモニウムブロマイドは結晶前
混合溶液中に含まれる量の99.2%であった。
【0044】[実施例5]DPC8.0g,フェノール1
2.0gとした以外は実施例4と同様に行った。得られ
た結晶物のDPC濃度は97.6重量%であり,残渣物
中に含まれるテトラブチルアンモニウムブロマイドは結
晶前混合溶液に含まれる量の98.3%であった。
【0045】[実施例6]ステンレス製オートクレーブ
(空容積500cc)に、パラジウムアセチルアセトナ
ート0.2g、フェノール250.0g、酸化鉛0.5
g、マンガンアセチルアセトナート0.35g、および
テトラブチルアンモニウムブロマイド5.0gを入れ
た。容器内を80℃に保ち、窒素、一酸化炭素の順で置
換し、さらに一酸化炭素で容器内を8.0Kg/cm2
まで加圧した。その後、一酸化炭素2.5L/min、
酸素0.125L/minの流量で同時に流通させて反
応を開始した。3時間反応を継続した結果、DPCはフ
ェノール基準で17.9%生成した。こうして得られた
反応混合物の内20gを採取し、攪拌装置を有していな
い円筒竪形ガラス容器(空容積50cc)に導入し、さ
らにメチルアルコール10g(δs=9.23、融点:
−97.49℃)を加え、45℃から20℃へ徐冷し
た。結晶化が完了した時点で、容器下部の抜き出し口よ
り結晶物と残渣物を抜き出し、該結晶物をメンブレンフ
ィルターにて分離した。得られた結晶物のDPC濃度の
測定と、残渣物中に含まれるテトラブチルアンモニウム
ブロマイドの量の測定は実施例4と同様に行った。得ら
れた結晶物のDPC濃度は98.0%であり、残渣物中
に含まれるテトラブチルアンモニウムブロマイドは結晶
前混合溶液中に含まれる量の98.8%であった。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、結晶化法を利用したジ
アリールカーボネートの分離回収方法に関し、結晶物へ
の芳香族ヒドロキシ化合物の混入を避け、結晶物中のジ
アリールカーボネート含有量を向上させることができ
る。さらには、触媒存在下でジアリールカーボネートを
得る反応を用いたジアリールカーボネートの製造方法に
おいて、高い空間−時間収量で触媒系を回収し、循環再
利用することが可能である。すなわち本発明によれば、
ジアリールカーボネート、および該触媒の分離に必要な
エネルギーや装置費用を大幅に軽減できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村岡 剛 山口県岩国市日の出町2番1号 帝人株式 会社岩国研究センター内 (72)発明者 善里 瑛信 山口県岩国市日の出町2番1号 帝人株式 会社岩国研究センター内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AD15 BB11 BB14 BB15 BB16 BJ50 4H039 CA66 CF30

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】R−O−CO−O−R ・・・(I) (式中、Rは置換、または非置換のC6〜C15のアリー
    ルより選ばれる。)で示されるジアリールカーボネート
    と、下記式(II) 【化2】R−OH ・・・(II) (式中のRの定義は式(I)と同じ)で示される芳香族
    ヒドロキシ化合物とを主成分とする混合溶液(A)に、
    芳香族ヒドロキシ化合物と相溶し、すなわち溶解度パラ
    メーターδs(添字sは溶媒を意味する)が7.0〜1
    0.0の範囲にある溶媒(B)を添加し、ジアリールカ
    ーボネートを選択的に結晶化させて分離回収することを
    特徴とするジアリールカーボネートの分離回収方法。
  2. 【請求項2】 該溶媒(B)の添加量に関して、下記式
    (III) 【数1】 δsah=δsWs/(Ws+Wah)+δahWah/(Ws+Wah)・・・(III) (式中、Wは重量を、添字sは該溶媒を、ahは芳香族ヒ
    ドロキシ化合物を、sahは該溶媒と芳香族ヒドロキシ化
    合物との混合溶液を意味する。)で定義される溶解度パ
    ラメーターδsahが下記式(IV) 【数2】δdac−δsah≧0.6・・・(IV) (式中、添字dacはジアリールカーボネートを、sahは該
    溶媒と芳香族ヒドロキシ化合物との混合溶液を意味す
    る。)を満たすように溶媒(B)を添加する請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 該混合溶液(A)におけるジアリールカ
    ーボネートの濃度が5〜95重量%の範囲にある請求項
    1および2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該混合溶液(A)におけるジアリールカ
    ーボネートの濃度が7〜70重量%の範囲にある請求項
    3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該混合溶液(A)におけるジアリールカ
    ーボネートの濃度が10〜50重量%の範囲にある請求
    項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 該溶媒(B)の融点が15℃以下である
    請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 該溶媒(B)がC5〜C8の環式脂肪族炭
    化水素、芳香族炭化水素、C3〜C6の脂肪族エーテル
    類、脂肪族ケトン類、およびC1〜C3のアルコール類か
    らなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1〜
    6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 該溶媒(B)が、シクロヘキサン、トル
    エン、キシレン、ジエチルエーテル、アセトン、メチル
    エチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアルコ
    ール、エチルアルコール、およびイソプロピルアルコー
    ルからなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項
    1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 結晶化操作が該混合溶液(A)と該溶媒
    (B)の混合溶液の攪拌の下に行われることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 結晶化操作が該混合溶液(A)と該溶
    媒(B)の混合溶液を静置させて行われることを特徴と
    する請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 該混合溶液(A)が、芳香族ヒドロキ
    シ化合物を、一酸化炭素、分子状酸素、および触媒の存
    在下で酸化的にカルボニル化してジアリールカーボネー
    トを得る反応によって生成した溶液(C)であることを
    特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 結晶化操作後の残渣物(D)より該溶
    媒(B)を除去して得られる触媒を含有する溶液(E)
    をジアリールカーボネートを得るための反応装置へ再循
    環させる請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 反応によって生成した溶液(C)に含
    有されている触媒が白金族触媒、共触媒、および四級塩
    より選ばれる少なくとも一種である請求項11〜12の
    いずれかに記載の方法。
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