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JP2001261919A - 摺動性改質剤および摺動性樹脂組成物 - Google Patents

摺動性改質剤および摺動性樹脂組成物

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Publication number
JP2001261919A
JP2001261919A JP2000076805A JP2000076805A JP2001261919A JP 2001261919 A JP2001261919 A JP 2001261919A JP 2000076805 A JP2000076805 A JP 2000076805A JP 2000076805 A JP2000076805 A JP 2000076805A JP 2001261919 A JP2001261919 A JP 2001261919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graft copolymer
parts
composite rubber
slidability
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000076805A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Shigemitsu
英之 重光
Koichi Ito
伊藤  公一
Koichi Shishido
耕一 宍戸
Takashi Miura
崇 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP2000076805A priority Critical patent/JP2001261919A/ja
Publication of JP2001261919A publication Critical patent/JP2001261919A/ja
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーに対し
て優れた摺動性、表面外観および耐衝撃性を与えること
のできる摺動性改質剤およびそのような改質剤を用いた
摺動性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 ポリオルガノシロキサンゴム成分とポリ
アルキル(メタ)アクリレート成分とからなる複合ゴム
に少なくとも1種のビニル系単量体がグラフト重合され
た複合ゴム系グラフト共重合体(A)に対してシリコー
ン系オイルまたはオレフィン系オイル(B)を混合して
なる摺動性改質剤およびこの摺動性改質剤と、熱可塑性
樹脂および/または熱可塑性エラストマーとを含む摺動
性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動性改質剤およ
びそれによって摺動性の改良された熱可塑性樹脂および
/または熱可塑性エラストマ−組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR等のAV機器、プリンタ等のOA
機器をはじめとする種々の分野に、熱可塑性樹脂からな
る成形体が広く用いられており、それらの成形体の要求
物性の1つとして摺動性が挙げられる。しかしながら、
熱可塑性樹脂を単独で使用したのでは、摺動生が不満足
であったり、なお一層の向上が望まれたりしており、そ
の対策の一環として前記熱可塑性樹脂や熱可塑性エラス
トマーに化学的、物理的安定性に優れた潤滑剤かつ離型
剤であるシリコーン系オイル、オレフィン系オイル等を
添加する方法が提案されている(「シリコーンハンドブ
ック」、伊藤邦雄著、日刊工業社、P153、「プラスチッ
クおよびゴム用添加剤実用便覧、化学工業社、P949な
ど)が、これらは成型品表層付近へ滲みだしやすく、消
費されやすいため、表面外観が損なわれるだけではな
く、長期的な摺動特性維持の点においても不十分であ
る。
【0003】さらには、機械特性、特に熱可塑性樹脂に
それらを添加した時の耐衝撃性の低下が著しい等の問題
を抱えている。また、シリコーンパウダーを添加する方
法(特公平7−5808号公報)も提案されているが、
これは特定の構造をした非架橋ポリオルガノシロキサン
に(メタ)アクリル酸エステルをグラフト重合したもの
であり、ここで得られる成型品は摺動性付与効果は見ら
れるものの表面外観不良の問題が残っており、さらには
高価であることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠点を解消し、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラ
ストマーに対して優れた摺動性、表面外観および耐衝撃
性を与えることのできる摺動性改質剤およびそのような
改質剤を用いた摺動性樹脂組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これまで
に、熱可塑性樹脂などにポリオルガノシロキサンゴム成
分とポリアルキル(メタ)アクリレート成分とからなる
複合ゴムに1種以上のビニル系単量体がグラフト重合さ
れた複合ゴム系グラフト共重合体を主成分とする複合ゴ
ム系グラフト共重合体を配合すると、混練り溶融分散を
遅延することがなく、加工性に優れる樹脂組成物が得ら
れること、また加工して得られた製品は低粘着性、高光
沢などの優れた摺動性を持つこと、および耐衝撃強度に
優れることを見出している(特開平9−309935号
公報、特開平10−237266号公報、特開平10−
212387号公報)。
【0006】しかして、本発明者らは、上記課題を解決
するために鋭意検討した結果、本発明の摺動性改質剤は
ポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メ
タ)アクリレート成分とからなる複合ゴムに1種以上の
ビニル系単量体がグラフト重合された複合ゴム系グラフ
ト共重合体を主成分とする複合ゴム系グラフト共重合体
にシリコーン系オイルまたはオレフィン系オイルを配合
し得られる組成物を摺動性改質剤として熱可塑性樹脂や
熱可塑性エラストマーに添加することにより、シリコー
ン系オイル、シリコーンパウダーまたはオレフィン系オ
イルを単独で添加したものに比べて、摺動性、耐衝撃性
および表面外観に優れる樹脂組成物が得られることを見
出し、本発明に至ったものである。
【0007】すなわち、本発明は、ポリオルガノシロキ
サンとアルキル(メタ)アクリレートゴムとからなる複
合ゴムに少なくとも1種のビニル系単量体がグラフト重
合された複合ゴム系グラフト共重合体(A)に対してシ
リコーン系オイルまたはオレフィン系オイル(B)を混
合してなる摺動性改質剤を提供する。本発明は、また、
上記摺動性改質剤と、熱可塑性樹脂および/または熱可
塑性エラストマーとを含む摺動性樹脂組成物を提供す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における成分(A)の複合
ゴム系グラフト共重合体に用いるポリオルガノシロキサ
ンは、特に限定されるものではないが、好ましくはビニ
ル重合性官能基を含有するポリオルガノシロキサンであ
る。かかるポリオルガノシロキサンは、例えば、ジオル
ガノシロキサンとビニル重合性官能基含有シロキサンか
らなる混合物またはさらに必要に応じてシロキサン系架
橋剤を含むラテックスを、酸触媒を用いて高温下で重合
させることにより、製造することができる。
【0009】ポリオルガノシロキサンの製造に用いられ
るジオルガノシロキサンとしては、3員環以上のジオル
ガノシロキサン系環状体が挙げられ、3〜7員環のもの
が好ましい。具体的には、ヘキサメチルシクロトリシロ
キサン,オクタメチルシクロテトラシロキサン,デカメ
チルシクロペンタシロキサン,ドデカメチルシクロヘキ
サシロキサン等が挙げられるが,これらは単独でまたは
2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0010】また、ビニル重合性官能基含有シロキサン
としては、ビニル重合性官能基を含有し、かつ、ジオル
ガノシロキサンとシロキサン結合を介して結合しうるも
のであってよく、ジオルガノシロキサンとの反応性を考
慮するとビニル重合性官能基を含有する各種アルコキシ
シラン化合物が好ましい。具体的には、β−メタクリロ
イルオキシエチルジメトキシメチルシラン、γ−メタク
リロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、γ−
メタクリロイルオキシプロピルメトキシジメチルシラ
ン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルエトキシジエ
チルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルエトキ
シジエトキシメチルシランおよびδ−メタクリロイルオ
キシブチルジエトキシメチルシラン等のメタクリロイル
オキシシラン、テトラメチルテトラビニルシクロテトラ
シロキサン等のビニルシロキサン、p−ビニルフェニル
ジメトキシメチルシラン等のビニルフェニルシラン、さ
らにγ−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカ
プトシロキサンが挙げられる。これらのビニル重合性官
能基含有シロキサンは単独でまたは2種以上の混合物と
して用いることができる。
【0011】シロキサン系架橋剤としては,3官能性ま
たは4官能性のシラン系架橋剤、例えば、トリメトキシ
メチルシラン、トリエトキシフェニルシラン、テトラメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシ
シラン等を用いることができる。上記ポリオルガノシロ
キサンの製造は、具体的には、例えば、ジオルガノシロ
キサンとビニル重合性官能基含有シロキサンからなる混
合物またはさらに必要に応じてシロキサン系架橋剤を含
む混合物を乳化剤と水によって乳化させたラテックス
を、高速回転による剪断力で微粒子化するホモミキサー
や、高圧発生機による噴出力で微粒子化するホモジナイ
ザー等を使用して微粒子化した後、酸触媒を用いて高温
下で重合させ、次いでアルカリ性物質により酸を中和す
ることにより行うことができる。
【0012】重合に用いる酸触媒の添加方法としては,
シロキサン混合物、乳化剤および水とともに混合する方
法と、シロキサン混合物が微粒子化されたラテックスを
高温の酸水溶液中に一定速度で滴下する方法等がある
が、ポリオルガノシロキサンの粒子径の制御のしやすさ
を考慮すると、シロキサン混合物が微粒子化されたラテ
ックスを高温の酸水溶液中に一定速度で滴下する方法が
好ましい。
【0013】また、ポリオルガノシロキサンの製造の際
に用いる乳化剤としては、アニオン系乳化剤が好まし
く、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル硫酸エステルナトリ
ウムなどの中から選ばれる乳化剤が使用される。特にア
ルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナ
トリウムなどが好ましい。
【0014】シロキサン混合物、乳化剤、水および/ま
たは酸触媒を混合する方法は、高速攪拌による混合、ホ
モジナイザーなどの高圧乳化装置による混合などがある
が、ホモジナイザーを使用する方法はポリオルガノシロ
キサンラテックスの粒子径の分布が小さくなるので好ま
しい方法である。ポリオルガノシロキサンの重合に用い
られる酸触媒としては、脂肪族スルホン酸、脂肪族置換
ベンゼンスルホン酸、脂肪族置換ナフタレンスルホン酸
などのスルホン酸類および硫酸、塩酸、硝酸などの鉱酸
類などが挙げられる。これらの酸触媒は、単独でまたは
2種以上を組み合わせて用いることができる。また、こ
れらのうちでは、ポリオルガノシロキサンラテックスの
安定化作用にも優れている点で脂肪族置換ベンゼンスル
ホン酸が好ましく、n−ドデシルベンゼンスルホン酸が
特に好ましい。また、n−ドデシルベンゼンスルホン酸
と硫酸などの鉱酸とを併用すると、ポリオルガノシロキ
サンラテックスの乳化剤成分に起因する樹脂組成物の外
観不良を低減させることができる。
【0015】ポリオルガノシロキサンの重合温度は、5
0℃以上が好ましく、80℃以上がより好ましい。ま
た、ポリオルガノシロキサンの重合時間は、酸触媒をシ
ロキサン混合物、乳化剤および水とともに混合し、微粒
子化させて重合する場合には2時間以上が好ましく、よ
り好ましくは5時間以上であり、酸触媒の水溶液中にシ
ロキサン混合物が微粒子化されたラテックスを滴下する
方法ではラテックスの滴下終了後1時間程度保持するこ
とが好ましい。
【0016】重合の停止は、反応液を冷却し、さらにラ
テックスを苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸ナトリウムなど
のアルカリ性物質により中和することによって行うこと
ができる。複合ゴム系グラフト共重合体(A)を構成す
るアルキル(メタ)アクリレートゴムは、アルキル(メ
タ)アクリレートと多官能性アルキル(メタ)アクリレ
ートとの重合物である。複合ゴム系グラフト共重合体中
のアルキル(メタ)アクリレートゴムの量は特に限定さ
れるものではない。
【0017】本発明に用いられる複合ゴムは、ポリオル
ガノシロキサンラテックスにアルキル(メタ)アクリレ
ートと多官能性アルキル(メタ)アクリレートからなる
アルキル(メタ)アクリレート成分を含浸させた後、重
合させることによって製造することができる。アルキル
(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート等のアルキルアクリレートおよびヘキシルメタ
クリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−
ラウリルメタクリレート等のアルキルメタクリレートが
挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせ
て用いることができる。また、グラフト共重合体を含む
樹脂組成物の耐衝撃性および成形光沢を考慮すると、特
にn−ブチルアクリレートの使用が好ましい。
【0018】多官能性アルキル(メタ)アクリレートと
しては、例えば、アリルメタクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタ
クリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレ
ート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、
トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート
等が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を組み合
わせて用いることができる。好ましい多官能性アルキル
(メタ)アクリレートの例としては、グラフト共重合体
のグラフト構造(アセトン不溶分量、アセトン可溶成分
の溶液粘度)を考慮すると、アリルメタクリレートと
1,3−ブチレングリコールジメタクリレートとの組み
合わせが挙げられる。
【0019】本発明に用いられるポリオルガノシロキサ
ンとアルキル(メタ)アクリレートゴムからなる複合ゴ
ムは、ポリオルガノシロキサン成分のラテックス中ヘ上
記アルキル(メタ)アクリレート成分を添加し、通常の
ラジカル重合開始剤を作用させて重合することによって
調製することができる。アルキル(メタ)アクリレート
を添加する方法としては、ポリオルガノシロキサン成分
のラテックスと一括で混合する方法とポリオルガノシロ
キサン成分のラテックス中に一定速度で滴下する方法が
ある。なお、得られるグラフト共重合体を含む樹脂組成
物の耐衝撃性を考慮すると、ポリオルガノシロキサン成
分のラテックスを一括で混合する方法が好ましい。ま
た、重合に用いるラジカル重合開始剤としては、過酸化
物、アゾ系開始剤または酸化剤と還元剤を組み合わせた
レドックス系開始剤が用いられる。これらのうちでは、
レドックス系開始剤が好ましく、特に硫酸第一鉄・エチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム塩・ロンガリット・ハ
イドロパーオキサイドを組み合わせた系が好ましい。
【0020】上記複合ゴム系グラフト共重合体の平均粒
子径は、特に限定されるものではないが、0.01〜
0.6μmの範囲にあることが好ましい。平均粒子径が
0.01μm未満になると、樹脂組成物から得られる成
形物の耐衝撃性が悪化することがあり、また平均粒子径
が0.6μmを越えると、樹脂組成物から得られる成形
物の耐衝撃性が低下するとともに成形表面外観が悪化す
ることがある。
【0021】上記複合ゴムの存在下に、1種以上のビニ
ル系単量体をラジカル重合することにより、複合ゴム系
グラフト共重合体(A)が得られる。ビニル系単量体と
しては、特に限定はないが、例えば、スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族アルケニル化
合物、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
2−エチルヘキシルメタクリレート等のメタクリル酸エ
ステル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート等のアクリル酸エステル、アクリロニ
トリル,メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物
が挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を組み合
わせて用いることができる。
【0022】グラフト重合は、複合ゴムのラテックスに
ビニル系単量体を加え、ラジカル重合法により一段であ
るいは多段で行うことができる。重合に用いるラジカル
重合開始剤としては、過酸化物、アゾ系開始剤または酸
化剤と還元剤を組み合わせたレドックス系開始剤が用い
られる。それらのうちでは、レドックス系開始剤が好ま
しく、特に硫酸第一鉄・エチレンジアミン四酢酸二ナト
リウム塩・ロンガリット・ハイドロパーオキサイドを組
み合わせた系が好ましい。
【0023】グラフト重合において用いるビニル系単量
体中にはグラフトポリマーの分子量やグラフト率を調製
するための各種連鎖移動剤を添加することができる。ま
た、グラフト重合の際には、重合ラテックスを安定化さ
せ、さらにグラフト共重合体の平均粒子径を制御するた
めに乳化剤を添加することができる。用いられる乳化剤
としては、特に限定するものではないが、その好ましい
例としてはカチオン系乳化剤、アニオン系乳化剤および
ノニオン系乳化剤であり、さらに好ましい例としてはス
ルホン酸塩乳化剤あるいは硫酸塩乳化剤とカルボン酸塩
乳化剤との組み合わせがある。
【0024】また、上記のようにして調製される複合ゴ
ム系グラフト共重合体の粒子径は、特に限定されるもの
ではないが、得られるグラフト共重合体を含む樹脂組成
物の耐衝撃性と成形物表面外観を考慮すると、上記複合
ゴムの平均粒子径は0.01〜2μmの範囲にあること
が好ましい。平均粒子径が0.01μm未満になると、
樹脂組成物から得られる成形物の耐衝撃性が悪化するこ
とがあり、また平均粒子径が2μmを越えると、樹脂組
成物から得られる成形物の耐衝撃性が低下するとともに
成形表面外観が悪化することがある。
【0025】本発明において、グラフト共重合体(A)
は、上記のようにして製造したグラフト共重合体ラテッ
クスを塩化カルシウム、酢酸カルシウム、硫酸アルミニ
ウムなどの金属塩を溶解した熱水中に投入して塩析し、
固化させることによりグラフト共重合体を分離し、粉末
状で回収することにより製造される。本発明における成
分(B)のシリコーン系オイルは、特に限定されるもの
ではなく、本発明の目的を達成するために有効な広範囲
のシリコーン系オイルを使用することができる。代表的
なシリコーン系オイルとしては、R3 SiO0.5 、R 2
SiO、RSiO1.5 、SiO2 、R1 2 Si
0.5 、R1 RSiO、R1 2SiO単位およびこれらの
混合物(式中、Rはそれぞれ独立に飽和または不飽和の
一価の炭化水素基を表し、R1 はそれぞれ独立にRに対
して規定したものと同じ基(R1 とRの両者が存在する
場合、これらは同一であっても相異なっていてもよい)
または水素原子、ヒドロキシル、アルコキシル、アリー
ル、ビニルまたはアリル基等からなる群から選ばれる基
を表す)からなる群から選ばれる化学的に結合したシロ
キシ単位からなるシリコーン系オイルが挙げられる。
【0026】また、オレフィン系オイルについても、特
に限定されるものではなく、広範囲のオレフィン系オイ
ルを用いることができる。本発明に有用な、オレフィン
系オイルの代表的な例としては、オレフィン系オリゴマ
ー、特にエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンと
のコオリゴマーを挙げることができ、炭素数3〜20の
α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブ
テン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−
オクテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−ヘキサ
デセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等を挙げる
ことができる。さらに、オレフィン系オリゴマーは、1
00℃における動粘度が15〜1000cStであるこ
とが、摺動性および成形加工性の点から好ましい。
【0027】本発明に有用な熱可塑性樹脂としては、例
えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)
などのオレフィン系樹脂、ポリスチレン(PS)、ハイ
インパクトポリスチレン(HIPS)、(メタ)アクリ
ル酸エステル・スチレン共重合体(MS)、スチレン・
アクリロニトリル共重合体(SAN)、スチレン・無水
マレイン酸共重合体(SMA)、ABS、ASA、AE
Sなどのスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル(P
MMA)などのアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂(PC)、ポリアミド系樹脂(PA)、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
トポリカーボネート(PBT)などのポリエステル系樹
脂、(変性)ポリフェニレンエーテル系樹脂(PP
E)、ポリオキシメチレン系樹脂(POM)、ポリスル
ホン系樹脂(PSO)、ポリアリレート系樹脂(PA
r)、ポリフェニレンスルフィド系樹脂(PPS)、熱
可塑性ポリウレタン系樹脂(PU)などのエンジニアリ
ングプラスチック、およびPC/ABSなどのポリカー
ボネート系樹脂/スチレン系樹脂アロイ、PA/ABS
などのポリアミド系樹脂/スチレン系樹脂アロイ、PA
/PPなどのポリアミド系樹脂/ポリオレフィン系樹脂
アロイ、PC/PBTなどのポリカーボネート系樹脂/
ポリエステル系樹脂アロイ、PP/PEなどのオレフィ
ン系樹脂どうしのアロイ、PPE/HIPS、PPE/
PBT、PPE/PAなどの(変性)ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂アロイなどが挙げられる。
【0028】また、本発明に有用な熱可塑性エラストマ
ーとしては、例えば、スチレン系エラストマー、塩化ビ
ニル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレ
タン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポ
リアミド系エラストマー、アクリル系エラストマーなど
が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わ
せて用いることができる。
【0029】本発明において、ポリオルガノシロキサン
とアルキル(メタ)アクリレートゴムとからなる複合ゴ
ムに1種以上のビニル系単量体がグラフト重合された複
合ゴム系グラフト共重合体(A)およびシリコーン系オ
イルまたはオレフィン系オイル(B)からなる摺動性改
質剤においては、成分(A)/成分(B)=99/1〜
60/40の比率(重量比)であることが好ましい。さ
らに好ましくは、成分(A)/成分(B)=90/10
〜70/30である。成分(A)/成分(B)が99/
1より小さい場合には、樹脂組成物から得られる成形物
への摺動性改良効果が得られないことがある。また、成
分(A)/成分(B)が60/40を越える場合には、
成形加工性が低下し、樹脂組成物から得られる成形物の
成形表面外観が悪化することがある。
【0030】なお、成分(A)と成分(B)との配合方
法としては、複合ゴムグラフト共重合体(A)にシリコ
ーン系オイルまたはオレフィン系オイル(B)を含浸さ
せる方法が好ましい。本発明の摺動性改質剤は、熱可塑
性樹脂および/または熱可塑性エラストマー100重量
部に対して、0.5〜50重量部の範囲で添加するのが
好ましい。さらに好ましくは、3〜30重量部である。
本発明の摺動性改質剤の添加量が0.5重量部未満の場
合には、十分な摺動性付与良効果が得られず、また強度
も向上しないことがある。。本発明の摺動性改質剤の添
加量が50重量部を越えると、樹脂組成物から得られる
成形物の成形表面外観が悪化することがある。
【0031】本発明の摺動性改質剤を、熱可塑性樹脂お
よび/または熱可塑性エラストマーと、通常公知の混合
混練方法、例えば、粉末、ビーズまたはペレット状態の
熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーに所
定量秤量して混合し、得られる混合物を溶融混練する方
法等により、本発明の摺動性樹脂組成物を得ることがで
きる。摺動性改質剤と熱可塑性樹脂および/または熱可
塑性エラストマーととの混合方法には、特に制限はな
く、通常の方法を有効に使用することができる。しかし
ながら、一般に溶融混合法が望ましい。この場合、少量
の溶剤を使用してもよいが、一般には不要である。混合
に有用な装置としては、特に押出機、バンバリーミキサ
ー、ローラー、ニーダー等を例として挙げることがで
き、これらを回分的または連続的に操作するのがよい。
成分の混合の順序は、特に限定されない。
【0032】本発明の摺動性樹脂組成物は、そのままで
成形品の製造原料に供することができる。また、本発明
の摺動性樹脂組成物には、さらに必要に応じて、染料、
顔料、難燃剤、難燃助剤、安定剤、補強剤、充填剤、耐
熱向上剤、離型剤、結晶核剤、流動性改良剤、帯電防止
剤、導電性付与剤、界面活性剤、防曇剤、発泡剤、抗菌
剤等を添加することができる。
【0033】本発明の摺動性樹脂組成物は、射出成形
法、押出成形法、ブロー成形法、圧縮成形法、カレンダ
ー成形法、インフレーション成形法等の各種成形方法に
よって目的の成形品とされる。本発明の摺動性改質剤を
含む摺動性樹脂組成物の用途としては、特に限定される
ものではないが、コネクター、電線被覆材、ソケット等
の各種電気電子部品、パソコン筐体、電池ケース、携帯
電話ハウジング、プリンターハウジング、複写機筐体、
ファクシミリハウジング等のOA機器、通信機器部品、
壁材、床材、窓枠剤等の各種建材部品、シート材、イン
パネ部品等の自動車内装部品、食器類、掃除機ハウジン
グ、テレビジョンハウジング、エアコンハウジング等の
家電部品、玩具、文房具等が挙げられる。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明す
る。なお、参考例、実施例および比較例における「部」
及び「%」は、特に断らない限り、それぞれ「重量部」
および「重量%」を意味する。例中に示す諸物性の測定
は下記の方法によって行った。 (1)粒子径分布、重量平均粒子径 粒子分散液を水で希釈したものを試料液とし、動的光散
乱法(大塚電子(株)製「ELS800」、温度25
℃、散乱角90度)により測定した。 (2)スラスト式摩擦摩耗試験 75t射出成形機を用いて試片を成形し、JIS K7
218A法に基づきスラスト式摩擦磨耗試験を行った。
相手材には同材を用いた。試験片として、外径25. 6
mm、内径20. 0mmの中空円筒形のものを用い、相
手材にも同様の形状のものを用いた。
【0035】動摩擦係数の測定は、室温23℃、湿度5
0%の雰囲気中で、荷重20N、走行速度10cm/s
ecで行った。動摩擦係数は、次式により求められる。 μ=f×r/L×R (−) μ:動摩擦係数 f:ロードセルで検出した摩擦力 R:試料平均半径 r:軸中心ロードセル長さ L:荷重 比磨耗量の測定は、室温23℃、湿度50%の雰囲気中
で、荷重20N、走行速度10cm/sec、走行距離
8. 64kmで行った。
【0036】比磨耗量は、次式により求められる。 A=△W/P×l×α (mm3 /N・m) A:比磨耗量 △W:サンプルの重量変化 P:荷重 l:走行距離 α:サンプルの密度 (3)シートの粘着性評価 重ね合わせた100mm×100mmのシート2枚を5
mm厚のアクリル板間に挟み、23℃、0.2MPaで
6時間加圧後、重ねたシートを取り出し、粘着性を評価
した。
【0037】 ◎:全く粘着しない ○:粘着感がほとんどない ×:粘着する (4)耐衝撃性 75t射出成形機を用いて試片を成形し、JIS K7
110法に基づきアイゾット衝撃強度を評価した。 (5)表面外観 成形品の表面外観を下記の基準で評価した。
【0038】 ○:平滑で外観が良好 △:少し表面の肌荒れが見られる ×:表面の肌荒れがひどく、外観が悪い 実施例及び比較例 (A)複合ゴム系グラフト共重合体 参考例1:複合ゴム系グラフト共重合体(A−1)の製
造 テトラエトキシシラン2部、γ−メタクリロイルオキシ
プロピルジメトキシメチルシラン0.5部およびオクタ
メチルシクロテトラシロキサン97.5部を混合し、シ
ロキサン混合物100部を得た。ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムおよびドデシルベンゼンスルホン酸を
それぞれ1部溶解した蒸留水200部に上記混合シロキ
サン100部を加え、ホモミキサーにて10,000r
pmで予備撹拌した後、ホモジナイザーにより30MP
aの圧力で乳化、分散させ、オルガノシロキサンラテッ
クスを得た。この混合液をコンデンサーおよび撹拌翼を
備えたセパラブルフラスコに移し、混合撹拌しながら8
0℃で5時間加熱した後20℃で放置し、48時間後に
水酸化ナトリウム水溶液でこのラテックスのpHを7.
4に中和しD重合を完結させ、ポリオルガノシロキサン
ラテックスを得た。得られたポリオルガノシロキサンの
重合率は89.5%であり、ポリオルガノシロキサンの
平均粒子径は0.16μmであった。また、このラテッ
クスをイソプロパノールで凝固乾燥して固形物を得、ト
ルエンにより90℃で12時間抽出し、ゲル含量を測定
したところ、91.4%であった。
【0039】上記ポリオルガノシロキサンラテックスを
250部採取し、撹拌機を備えたセパラブルフラスコに
入れ、蒸留水120部を加え、窒素置換をしてから50
℃に昇温し、n−ブチルアクリレート9.7部、アリル
メタクリレート0.3部およびtert−ブチルヒドロ
ペルオキシド0.56部の混合液を仕込み、30分間撹
拌し、この混合液をポリオルガノシロキサン粒子に浸透
させた。次いで、硫酸第1鉄0.002部、エチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム塩0.006部、ロンガリッ
ト0.26部および蒸留水5部の混合液を仕込み、ラジ
カル重合を開始させ、その後内温70℃で2時間保持し
て重合を完了させ、複合ゴムラテックスを得た。このラ
テックスの一部を採取し、複合ゴムの平均粒子径を測定
したところ、0.22μmであった。また、このラテッ
クスを乾燥して固形物を得、トルエンにより90℃で1
2時間抽出し、ゲル含量を測定したところ、97.3%
であった。この複合ゴムラテックスに、tert−ブチ
ルヒドロペルオキシド0.06部とメチルメタクリレー
ト10部との混合液を70℃で15分間にわたり滴下
し、その後70℃で4時間保持し、複合ゴムへのグラフ
ト重合を完了させた。メチルメタクリレートの重合率
は、96.4%であった。得られたグラフト共重合体ラ
テックスを塩化カルシウム1.5%の熱水200部中に
滴下し、凝固、分離し、洗浄した後、75℃で16時間
乾燥し、粉末状の複合ゴム系グラフト共重合体A−1を
96.9部の量で得た。
【0040】参考例2および3:複合ゴム系グラフト共
重合体(A−2およびA−3)の製造 表1に示す仕込み組成を用いた以外は参考例1と同様に
して、複合ゴム系グラフト共重合体A−2およびA−3
を得た。 参考例4:アクリル系グラフト共重合体(A−4)の製
造 撹拌機を備えたセパラブルフラスコに蒸留水295部お
よびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1部を
加え、窒素置換をしてから50℃に昇温し、n−ブチル
アクリレート87.3部、アリルメタクリレート1.7
部およびtert−ブチルヒドロペルオキシド0.4部
の混合液を仕込み、30分間撹拌した。次いで、硫酸第
1鉄0.002部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウ
ム塩0.006部、ロンガリット0.26部および蒸留
水5部の混合液を仕込み、ラジカル重合を開始させ、そ
の後内温70℃で2時間保持して重合を完了しさせ、ラ
テックスを得た。このラテックスの一部を採取し、平均
粒子径を測定したところ、0.22μmであった。ま
た、このラテックスを乾燥して固形物を得、トルエンに
より90℃で12時間抽出し、ゲル含量を測定したとこ
ろ、97.3%であった。この複合ゴムラテックスに、
tert−ブチルヒドロペルオキシド0.06部とメチ
ルメタクリレート10 部との混合液を70℃で15分間
にわたり滴下し、その後70℃で4時間保持して、複合
ゴムへのグラフト重合を完了させた。メチルメタクリレ
ートの重合率は、97.2%であった。得られたグラフ
ト共重合体ラテックスを塩化カルシウム1.5%の熱水
200部中に滴下し、凝固、分離し、洗浄した後、75
℃で16時間乾燥し、粉末状のアクリル系グラフト共重
合体A−4を得た。
【0041】参考例5:ポリオルガノシロキサン系グラ
フト共重合体(A−5)の製造 参考例1におけるポリオルガノシロキサンラテックス2
85部に、tert−ブチルヒドロペルオキシド0.0
6部とメチルメタクリレート10部との混合液を70℃
で15分間にわたり滴下し、その後70℃で4時間保持
して、複合ゴムへのグラフト重合を完了させた。メチル
メタクリレートの重合率は、97.4%であった。得ら
れたグラフト共重合体ラテックスを塩化カルシウム1.
5%の熱水200部中に滴下し、凝固、分離し、洗浄し
た後、75℃で16時間乾燥し、粉末状のポリオルガノ
シロキサン系グラフト共重合体A−5を得た。
【0042】上記により得られたグラフト共重合体A−
1〜A−5における組成を下記の表1にまとめて示す。
【0043】
【表1】
【0044】表中の記号は下記のものを表す。 PSi:ポリオルガノシロキサン成分 BA:ブチルアクリレート AMA:アリルメタアクリレート MMA:メチルメタクリレート (B)シリコーン系オイル、オレフィン系オイル シリコーン系オイル、オレフィン系オイル(B)とし
て、一般に市販されている下記のものを使用した。
【0045】(B−1)ジメチルシリコーンオイル S
H−200(東レダウコーニング(株)製) (B−2)メチルフェニルシリコーンオイル SH−5
10(東レダウコーニング(株)製) (B−3)エチレン−α−オレフィンコオリゴマー ル
ーカントHC−40(三井化学(株)製) (B−4)エチレン−α−オレフィンコオリゴマー ル
ーカントHC−100(三井化学(株)製) 実施例1〜16 表2および表3に示すように、熱可塑性樹脂100部に
対して、複合ゴムグラフト共重合体(A−1〜A−3)
およびシリコーン系オイル(B−1またはB−2)また
はオレフィン系オイル(B−3またはB−4)を配合
し、押出機により押し出し、ペレットを調製した。この
ペレットを用い、75t射出成形機を用いて成形し(成
形温度は、ペレット化と同温度であり、表中に記載され
ている)、スラスト式摩擦磨耗試験、耐衝撃性、表面外
観および加工性を評価した。
【0046】評価結果を、表2および表3に併せて示
す。
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】ここで、熱可塑性樹脂としては、以下のも
のを使用した。 硬質PVC 信越化学(株)製ポリ塩化ビニル樹脂「TK700」1
00部、安定剤および滑剤としてジオクチル錫メルカプ
チド3部、三菱レイヨン(株)製「メタブレンP−55
0」2部および三菱レイヨン(株)製「メタブレンPー
710」1部をヘンシェルミキサーで110℃になるま
で10分間混合したもの。
【0050】PC 三菱エンプラ(株)製「ノバレックス7022A」 HIPS 住友化学(株)製「スミブライトE580」 ABS 三菱レイヨン(株)製「ダイヤペット3001」 PBT 三菱レイヨン(株)製「タフペットN1000」 比較例1〜11 比較のために、表4に示すように、実施例1〜16で用
いたと同じ熱可塑性樹脂100重量部に対して、複合ゴ
ムグラフト共重合体ではないグラフト共重合体(A−4
またはA−5)または成分(A)のみを配合したもの、
あるいは市販のシリコーンパウダー(日信化学(株)製
「シャリーヌR170」)を添加したものを用い、実施
例1〜16と同様にして、成形を行い、性能を評価し
た。なお、「シャリーヌR170」は、非架橋ポリオル
ガノシロキサンに(メタ)アクリル酸エステルをグラフ
ト重合したものである。
【0051】評価結果を、表4に併せて示す。
【0052】
【表4】
【0053】実施例17〜28 表5および表6に示すように、熱可塑性エラストマー1
00部に対して、複合ゴムグラフト共重合体(A−1〜
A−3)およびシリコーン系オイル(B−1またはB−
2)またはオレフィン系オイル(B−3またはB−4)
を配合し、6インチロール機を用いて溶融混練(成形温
度は表中に記載されている)したものを、ガラス板間に
挟み、シートを得た。得られたシートの粘着性および表
面外観を評価した。
【0054】評価結果を、表5および表6に併せて示
す。
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】ここで、熱可塑性エラストマーとしては、
以下のものを使用した。 軟質PVC 信越化学(株)製ポリ塩化ビニル樹脂「TK1300」
100部、安定剤として複合系金属石鹸3部、三菱レイ
ヨン(株)製「メタブレンP−530」3部および可塑
剤としてDOP(ジオクチルフタレート)80部をヘン
シェルミキサーで110℃になるまで10分間混合した
もの。
【0058】オレフィン系熱可塑性エラストマー AESジャパン(株)製「サントプレン121−67」 比較例12〜19 比較のために、表7に示すように、実施例17〜28で
用いたと同じ熱可塑性エラストマー100部に対して、
複合ゴムグラフト共重合体ではないグラフト共重合体
(A−4またはA−5)または成分(A)のみを配合し
たもの、あるいは市販のシリコーンパウダー(日信化学
(株)製「シャリーヌR170」)を添加したものを用
い、実施例17〜28と同様にして、成形を行い、性能
を評価した。
【0059】評価結果を、表7に併せて示す。
【0060】
【表7】
【0061】
【発明の効果】本発明の摺動性改質剤を用いた摺動性樹
脂組成物によれば、様々な成形方法によって、優れた摺
動性が永久的に持続し、かつ、耐衝撃性、表面外観性が
良好な成形品を得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 107/50 C10M 107/50 143/00 143/00 145/14 145/14 145/16 145/16 145/22 145/22 145/24 145/24 147/02 147/02 149/18 149/18 151/04 151/04 169/04 169/04 //(C08L 51/00 (C08L 51/00 83:04 83:04 23:02) 23:02) C10N 40:02 C10N 40:02 (72)発明者 宍戸 耕一 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社大竹事業所内 (72)発明者 三浦 崇 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社大竹事業所内 Fターム(参考) 4F071 AA02 AA10 AA15X AA21X AA33X AA67 AA67X AA76 AA77 AH03 AH07 AH12 EA01 4H104 BA08A CA01C CB08C CB09C CB13C CB14C CD01C CE13C CG03C CJ02A CJ04A CJ12A PA01 QA21 4J002 AA013 BB033 BB052 BB123 BC033 BC043 BC063 BC083 BG063 BH013 BN063 BN153 BN221 CB003 CF063 CF073 CF163 CG003 CH073 CK023 CL003 CN013 CN033 CP032 GC00 GL00 GN00 GQ00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオルガノシロキサンゴム成分とポリ
    アルキル(メタ)アクリレート成分とからなる複合ゴム
    に少なくとも1種のビニル系単量体がグラフト重合され
    た複合ゴム系グラフト共重合体(A)に対してシリコー
    ン系オイルまたはオレフィン系オイル(B)を混合して
    なる摺動性改質剤。
  2. 【請求項2】 複合ゴム系グラフト共重合体(A)とシ
    リコーン系オイルまたはオレフィン系オイル(B)との
    重量比が(A)/(B)=99/1〜60/40である
    請求項1記載の摺動性改質剤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した摺動性改質剤と、熱
    可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーとを含
    む摺動性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記摺動性改質剤の量が、熱可塑性樹脂
    および/または熱可塑性エラストマー100重量部に対
    して、0.5〜50重量部である請求項3記載の摺動性
    樹脂組成物。
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