JP2001136998A - 目的細菌の検出方法、サルモネラ検出用選択培地、及び半流動選択培地が充填された容器 - Google Patents
目的細菌の検出方法、サルモネラ検出用選択培地、及び半流動選択培地が充填された容器Info
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- JP2001136998A JP2001136998A JP28379999A JP28379999A JP2001136998A JP 2001136998 A JP2001136998 A JP 2001136998A JP 28379999 A JP28379999 A JP 28379999A JP 28379999 A JP28379999 A JP 28379999A JP 2001136998 A JP2001136998 A JP 2001136998A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 選択培地と運動性を利用した簡便な目的細菌
の検出方法、サルモネラ検出用選択培地の提供、及び半
流動選択培地が充填された容器の提供 【解決手段】 目的細菌を検出するための半流動選択
培地を充填した容器の貫通口を、目的細菌が含まれる可
能性のある被検試料、又は被検試料を前培養した培地に
直接接触させて培養し、目的細菌の運動性を確認する。 前記容器に充填して使用するL−システイン、又はL
−シスチンを使用したサルモネラ検出用選択培地の提
供。 使用し易い半流動選択培地を充填した容器の提供。
の検出方法、サルモネラ検出用選択培地の提供、及び半
流動選択培地が充填された容器の提供 【解決手段】 目的細菌を検出するための半流動選択
培地を充填した容器の貫通口を、目的細菌が含まれる可
能性のある被検試料、又は被検試料を前培養した培地に
直接接触させて培養し、目的細菌の運動性を確認する。 前記容器に充填して使用するL−システイン、又はL
−シスチンを使用したサルモネラ検出用選択培地の提
供。 使用し易い半流動選択培地を充填した容器の提供。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半流動選択培地を
用いた細菌の検出方法、及び当該検出方法に用いるサル
モネラ検出用選択培地に関し、更に本発明は、半流動選
択培地が充填された容器に関する。
用いた細菌の検出方法、及び当該検出方法に用いるサル
モネラ検出用選択培地に関し、更に本発明は、半流動選
択培地が充填された容器に関する。
【0002】
【従来の技術】食品中の微生物検査は、HACCP(H
azard Analysis and Critic
al Control Point:危害要因分析必須
管理点)システム導入により、食品を生産、流通、販売
する食品営業者が安全な食品供給を行う上、重要な項目
となっている。しかし、食品の大型化と流通機構の発展
により、検査結果を待たずして消費者に届き、食中毒の
多発を招く原因となっている。また臨床材料の検査に関
しても同様で、感染症の早期診断、治療法や予防対策手
段を迅速に決定する必要があるのに対して、その対応は
万全とは言い難い。このことは、とりもなおさず検査の
繁雑さゆえ、十分な検査が行われていないことと、検査
結果が得られるまでに日数がかかることが原因である。
安全かつ良質な食品の提供あるいは公衆衛生上必要不可
欠なことは、これら検査の簡易化と迅速化および確実な
結果が得られるようにすることにある。
azard Analysis and Critic
al Control Point:危害要因分析必須
管理点)システム導入により、食品を生産、流通、販売
する食品営業者が安全な食品供給を行う上、重要な項目
となっている。しかし、食品の大型化と流通機構の発展
により、検査結果を待たずして消費者に届き、食中毒の
多発を招く原因となっている。また臨床材料の検査に関
しても同様で、感染症の早期診断、治療法や予防対策手
段を迅速に決定する必要があるのに対して、その対応は
万全とは言い難い。このことは、とりもなおさず検査の
繁雑さゆえ、十分な検査が行われていないことと、検査
結果が得られるまでに日数がかかることが原因である。
安全かつ良質な食品の提供あるいは公衆衛生上必要不可
欠なことは、これら検査の簡易化と迅速化および確実な
結果が得られるようにすることにある。
【0003】例えば、食中毒原因菌すなわち特定細菌の
検出には厚生省生活局監修の食品衛生検査指針「微生物
編」に記載されている通り、前培養に続く選択増菌培
養、更に分離培養、確認培養後、目的菌と疑う集落を生
化学的、血清学的試験により菌種を決定する操作が必要
である。例えば、サルモネラを検出する場合、試料をE
EMブイヨン等で前培養後、SBG培地等により選択増
菌培養を行う。続いてMLCB寒天平板培地等で分離培
養を行い、サルモネラを疑われる集落をTSI寒天培
地,SIM培地,リシン脱炭酸培地等により確認培養を
行い、VP半流動培地,シモンズのクエン酸塩培地等に
よって同定を行い、市販血清で血清型別を行う。この検
査に要する日数は5日間以上でしかも操作が繁雑であ
る。このことはサルモネラに限らずその他の病原菌に関
しても同様である。
検出には厚生省生活局監修の食品衛生検査指針「微生物
編」に記載されている通り、前培養に続く選択増菌培
養、更に分離培養、確認培養後、目的菌と疑う集落を生
化学的、血清学的試験により菌種を決定する操作が必要
である。例えば、サルモネラを検出する場合、試料をE
EMブイヨン等で前培養後、SBG培地等により選択増
菌培養を行う。続いてMLCB寒天平板培地等で分離培
養を行い、サルモネラを疑われる集落をTSI寒天培
地,SIM培地,リシン脱炭酸培地等により確認培養を
行い、VP半流動培地,シモンズのクエン酸塩培地等に
よって同定を行い、市販血清で血清型別を行う。この検
査に要する日数は5日間以上でしかも操作が繁雑であ
る。このことはサルモネラに限らずその他の病原菌に関
しても同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の検査において、
操作面での難点として前培養に続く選択培地への移植が
挙げられる。例えば、サルモネラの場合、試料25gを
225mlの培地で、35℃で18〜24時間培養し、
その1mlを10mlの選択増菌培地に接種後、43℃
でさらに18〜24時間の培養を行う。この場合、特に
検体数に応じた各種培地を準備し、決められた温度およ
び時間内に培地から培地への移植が必要となり、検査に
おける準備と操作の繁雑さ、および時間の拘束を強いら
れる。本発明者らは、これらの問題点に着目し、簡便に
目的細菌を検出することができる方法、その方法に適用
できる培地を提供することを目的とし本発明を完成させ
た。
操作面での難点として前培養に続く選択培地への移植が
挙げられる。例えば、サルモネラの場合、試料25gを
225mlの培地で、35℃で18〜24時間培養し、
その1mlを10mlの選択増菌培地に接種後、43℃
でさらに18〜24時間の培養を行う。この場合、特に
検体数に応じた各種培地を準備し、決められた温度およ
び時間内に培地から培地への移植が必要となり、検査に
おける準備と操作の繁雑さ、および時間の拘束を強いら
れる。本発明者らは、これらの問題点に着目し、簡便に
目的細菌を検出することができる方法、その方法に適用
できる培地を提供することを目的とし本発明を完成させ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、目的細
菌を検出するための半流動選択培地を充填した容器の貫
通口を有する先端部を目的細菌が含まれる可能性のある
被検試料あるいは被検試料を前培養した培地に直接接触
させ、当該貫通口を経由しての目的細菌の運動性を確認
することを特徴とする目的細菌の検出方法、に関する。 (2)又、本発明は、目的細菌を検出するための半流動
選択培地を充填した容器の貫通口を有する先端部を目的
細菌が含まれる可能性のある被検試料を前培養した培地
に直接接触させ、当該貫通口を経由しての目的細菌の運
動性を確認する目的細菌の検出方法に用いる半流動培地
であり、塩化マグネシウム、マラカイトグリ−ン、L−
システインあるいはL−シスチン、クエン酸第二鉄、ク
エン酸ナトリウム、ペプトン、ノボビオシン、ゼラチン
及び寒天からなる半流動選択培地であることを特徴とす
るサルモネラ検出用選択培地、にも関する。 (3)更に、本発明は、主要部が透明な材質で形成さ
れ、開口可能な目的運動性細菌侵入口をその先端部に有
する筒体内に、半流動選択培地を充填した容器、に関す
る。以下、本発明を詳述する。
菌を検出するための半流動選択培地を充填した容器の貫
通口を有する先端部を目的細菌が含まれる可能性のある
被検試料あるいは被検試料を前培養した培地に直接接触
させ、当該貫通口を経由しての目的細菌の運動性を確認
することを特徴とする目的細菌の検出方法、に関する。 (2)又、本発明は、目的細菌を検出するための半流動
選択培地を充填した容器の貫通口を有する先端部を目的
細菌が含まれる可能性のある被検試料を前培養した培地
に直接接触させ、当該貫通口を経由しての目的細菌の運
動性を確認する目的細菌の検出方法に用いる半流動培地
であり、塩化マグネシウム、マラカイトグリ−ン、L−
システインあるいはL−シスチン、クエン酸第二鉄、ク
エン酸ナトリウム、ペプトン、ノボビオシン、ゼラチン
及び寒天からなる半流動選択培地であることを特徴とす
るサルモネラ検出用選択培地、にも関する。 (3)更に、本発明は、主要部が透明な材質で形成さ
れ、開口可能な目的運動性細菌侵入口をその先端部に有
する筒体内に、半流動選択培地を充填した容器、に関す
る。以下、本発明を詳述する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明検出方法の骨子は、選択培
地の増菌効果と目的細菌が有する運動性による二重選択
効果を用いることにある。それにより目的細菌が含まれ
る可能性のある被検試料あるいは被検試料を前培養した
培地に半流動選択培地を直接接触させるだけの操作に簡
略化でき、培地から培地への移植操作が不要となる。即
ち、前培養、選択培養、菌分離をワンステップで行うた
め、簡便、迅速に結果を得ることができる。
地の増菌効果と目的細菌が有する運動性による二重選択
効果を用いることにある。それにより目的細菌が含まれ
る可能性のある被検試料あるいは被検試料を前培養した
培地に半流動選択培地を直接接触させるだけの操作に簡
略化でき、培地から培地への移植操作が不要となる。即
ち、前培養、選択培養、菌分離をワンステップで行うた
め、簡便、迅速に結果を得ることができる。
【0007】目的細菌を検出するための半流動選択培地
を充填した容器としては、半流動選択培地を収容しうる
ものであれば、その形状、大きさ、材質は特に限定され
ない。例えば、形状としてはピペット様あるいはスポイ
ト様のもので、加温した培地(流動性が有る状態)を充
填することができ、且つ冷却後半流動化した培地が、容
器の先端部(貫通口)から漏れ出さないものであれば良
い。好ましくは、被検試料を前培養した培地等に直接接
触する部分が細く形成されており、目的細菌の運動性を
確認(観察)する部分は接触部分よりも太く均一サイズ
の円柱状あるいは角柱状であれば良い。
を充填した容器としては、半流動選択培地を収容しうる
ものであれば、その形状、大きさ、材質は特に限定され
ない。例えば、形状としてはピペット様あるいはスポイ
ト様のもので、加温した培地(流動性が有る状態)を充
填することができ、且つ冷却後半流動化した培地が、容
器の先端部(貫通口)から漏れ出さないものであれば良
い。好ましくは、被検試料を前培養した培地等に直接接
触する部分が細く形成されており、目的細菌の運動性を
確認(観察)する部分は接触部分よりも太く均一サイズ
の円柱状あるいは角柱状であれば良い。
【0008】上記容器の材質としては、好ましくは透明
で滅菌処理できるもので、ガラス、プラスチック等が挙
げられる。
で滅菌処理できるもので、ガラス、プラスチック等が挙
げられる。
【0009】この容器に、目的細菌を検出するための半
流動選択培地を充填し使用する。本願における検出方法
は、目的細菌の半流動体培地における選択効果と運動性
の二重選択効果を利用するため、目的細菌に適した選択
培地を半流動化して用いることが重要である。この時、
従来の選択培地をそのまま半流動培地化(寒天濃度の調
整、及びゼラチンの添加により)して用いることができ
る。あるいは、従来の選択培地組成および濃度を一部変
更することで、他の細菌より選択的に目的細菌の運動活
性を高められる培地組成に改良して用いても良い。
流動選択培地を充填し使用する。本願における検出方法
は、目的細菌の半流動体培地における選択効果と運動性
の二重選択効果を利用するため、目的細菌に適した選択
培地を半流動化して用いることが重要である。この時、
従来の選択培地をそのまま半流動培地化(寒天濃度の調
整、及びゼラチンの添加により)して用いることができ
る。あるいは、従来の選択培地組成および濃度を一部変
更することで、他の細菌より選択的に目的細菌の運動活
性を高められる培地組成に改良して用いても良い。
【0010】操作法としては、目的細菌の選択培地組成
を良く混和しながら、例えば市販のピペットあるいはス
ポイト等を滅菌したものに、培地の高さが14〜20c
m程度となるように充填する。充填法は特に限定され
ず、例えば容器の両端が開口していれば、一方の開口部
側から吸引して培地を容器内に充填すれば良い。充填
後、ピペットあるいはスポイトの先端から培地が流れで
ないように、滅菌済みキャップ等(例えば先端部を熱し
て閉じたチップ等)で先端の貫通口を閉じ、もう一方の
開口部(容器の上部側)に滅菌したゴム栓、シリコン
栓、プラスチックキャップ等をかぶせて冷蔵して固め
る。又、先端部の開口部に、多孔性のフィルター(吸水
性があれば材質、形状は限定されない)を具備してもよ
い。
を良く混和しながら、例えば市販のピペットあるいはス
ポイト等を滅菌したものに、培地の高さが14〜20c
m程度となるように充填する。充填法は特に限定され
ず、例えば容器の両端が開口していれば、一方の開口部
側から吸引して培地を容器内に充填すれば良い。充填
後、ピペットあるいはスポイトの先端から培地が流れで
ないように、滅菌済みキャップ等(例えば先端部を熱し
て閉じたチップ等)で先端の貫通口を閉じ、もう一方の
開口部(容器の上部側)に滅菌したゴム栓、シリコン
栓、プラスチックキャップ等をかぶせて冷蔵して固め
る。又、先端部の開口部に、多孔性のフィルター(吸水
性があれば材質、形状は限定されない)を具備してもよ
い。
【0011】又、この半流動培地を充填する容器として
は、図1〜図6(いずれも断面図)に示す容器を用いる
と便利である。図1は、先端を筒本体1より徐々に先細
りにして、開口可能な目的運動性細菌侵入口2を形成し
たものである。本容器の材質は、内部に充填された半流
動培地に成育した運動性細菌を、通常肉眼で確認・観察
する必要があるので、侵入口2を含めて、筒2本体の大
部分が透明な材質で形成されている(以下の図でも同
じ)。図2は、筒本体1の先端の途中から一段で先細り
にして侵入口2を形成したものである。図3は、先端の
閉じた筒体1に貫通口を形成して侵入口2を形成したも
である。図4は、先端の開放された筒体1の内部に、小
さな貫通孔を有するアダプター4を挿入固定して侵入口
2を形成したものである。図5は、先端を筒本体1の途
中より徐々に先細りにすると共に、筒本体の内径を一段
で先細りにして、その先端に侵入口2を形成したもので
ある。図6は、侵入口2の内部に多孔性フィルター5を
挿入したものである。この容器は、通常筒体の直径が5
〜30mm,筒体の長さが50〜200mm、侵入口の
孔径が1〜5mm程度のものが使用しやすい。本容器
は、通常滅菌された半流動選択培地が密封され、使い捨
て(ディスポーザブル)製品として流通するものであ
る。容器に充填する半流動選択培地は、滅菌された培地
を、滅菌された容器に無菌的に充填してもよいし、また
充填後加熱殺菌してもよい。半流動選択培地は、通常侵
入口2から吸引充填するか、侵入口2の反対側の開口部
7から充填する。充填後は、キャップ等で6の開口部を
塞ぐ。又侵入口2も同様である。又、必要に応じて、充
填後先端部に多孔性のフィルターをセットしてもよい。
多孔性フィルターとしては、濾紙、脱脂綿、各種燒結
体、セルロース膜、金属メッシュ等が挙げられる。容器
の材質は、ガラス、プラスチック等が使用されるが、容
器に半流動選択培地を充填した後、加熱殺菌する場合に
は、耐熱性の材質が要求される。キャップも同様であ
る。
は、図1〜図6(いずれも断面図)に示す容器を用いる
と便利である。図1は、先端を筒本体1より徐々に先細
りにして、開口可能な目的運動性細菌侵入口2を形成し
たものである。本容器の材質は、内部に充填された半流
動培地に成育した運動性細菌を、通常肉眼で確認・観察
する必要があるので、侵入口2を含めて、筒2本体の大
部分が透明な材質で形成されている(以下の図でも同
じ)。図2は、筒本体1の先端の途中から一段で先細り
にして侵入口2を形成したものである。図3は、先端の
閉じた筒体1に貫通口を形成して侵入口2を形成したも
である。図4は、先端の開放された筒体1の内部に、小
さな貫通孔を有するアダプター4を挿入固定して侵入口
2を形成したものである。図5は、先端を筒本体1の途
中より徐々に先細りにすると共に、筒本体の内径を一段
で先細りにして、その先端に侵入口2を形成したもので
ある。図6は、侵入口2の内部に多孔性フィルター5を
挿入したものである。この容器は、通常筒体の直径が5
〜30mm,筒体の長さが50〜200mm、侵入口の
孔径が1〜5mm程度のものが使用しやすい。本容器
は、通常滅菌された半流動選択培地が密封され、使い捨
て(ディスポーザブル)製品として流通するものであ
る。容器に充填する半流動選択培地は、滅菌された培地
を、滅菌された容器に無菌的に充填してもよいし、また
充填後加熱殺菌してもよい。半流動選択培地は、通常侵
入口2から吸引充填するか、侵入口2の反対側の開口部
7から充填する。充填後は、キャップ等で6の開口部を
塞ぐ。又侵入口2も同様である。又、必要に応じて、充
填後先端部に多孔性のフィルターをセットしてもよい。
多孔性フィルターとしては、濾紙、脱脂綿、各種燒結
体、セルロース膜、金属メッシュ等が挙げられる。容器
の材質は、ガラス、プラスチック等が使用されるが、容
器に半流動選択培地を充填した後、加熱殺菌する場合に
は、耐熱性の材質が要求される。キャップも同様であ
る。
【0012】本発明における試料としては、血液、尿、
糞便、髄液、皮膚あるいは咽頭拭い液、喀痰など全ての
臨床材料および牛乳および乳製品、肉および肉製品、魚
介類および魚介類製品、冷凍食品、日配食品、飲料水、
飼料および飼料製品、菓子類、香辛料などの食品全般を
いう。これらをそのままあるいは抽出等を行った処理物
を用いる。
糞便、髄液、皮膚あるいは咽頭拭い液、喀痰など全ての
臨床材料および牛乳および乳製品、肉および肉製品、魚
介類および魚介類製品、冷凍食品、日配食品、飲料水、
飼料および飼料製品、菓子類、香辛料などの食品全般を
いう。これらをそのままあるいは抽出等を行った処理物
を用いる。
【0013】本発明を適用して検出できる目的細菌は、
少なくとも運動性を有する特定細菌である。例えば、サ
ルモネラ、病原大腸菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクタ
−、リステリア、セレウス、エルシニア、コレラ等が挙
げられる。これらを検出するための公知の選択増菌培地
を半流動化して用いることができる。
少なくとも運動性を有する特定細菌である。例えば、サ
ルモネラ、病原大腸菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクタ
−、リステリア、セレウス、エルシニア、コレラ等が挙
げられる。これらを検出するための公知の選択増菌培地
を半流動化して用いることができる。
【0014】目的細菌が含まれる可能性のある被検試料
あるいは被検試料を前培養した培地に上記容器の貫通口
を有する先端部が直接接触する形で固定化し、そのまま
30〜37℃で18〜48時間放置(培養)する。も
し、目的細菌が存在していれば、貫通口を経由して目的
細菌が半流動選択培地に入り発育する。このとき、目的
細菌の血清型および菌株により、また検査する試料中の
汚染菌量や損傷度合いに違いがあるため、半流動選択培
地の上層に達する時間に差がでる。従って、培養後18
〜48時間の間、時々半流動選択培地中の菌の発育と培
地の変化(例えばサルモネラの場合、硫化水素産生で培
地が黒変する)を観察することで目的細菌が検出でき
る。
あるいは被検試料を前培養した培地に上記容器の貫通口
を有する先端部が直接接触する形で固定化し、そのまま
30〜37℃で18〜48時間放置(培養)する。も
し、目的細菌が存在していれば、貫通口を経由して目的
細菌が半流動選択培地に入り発育する。このとき、目的
細菌の血清型および菌株により、また検査する試料中の
汚染菌量や損傷度合いに違いがあるため、半流動選択培
地の上層に達する時間に差がでる。従って、培養後18
〜48時間の間、時々半流動選択培地中の菌の発育と培
地の変化(例えばサルモネラの場合、硫化水素産生で培
地が黒変する)を観察することで目的細菌が検出でき
る。
【0015】次に、上記検出方法に好適な、改良された
サルモネラ半流動選択培地について詳述する。食中毒原
因菌の1つであるサルモネラの場合、その選択培地ある
いは増菌培地は種々公知である。しかしながら、公知培
地の組成をそのまま半流動化しても、上記検出法にその
まま適用できなかった。種々検討の結果、塩化マグネシ
ウム、マラカイトグリ−ン、L−システインあるいはL
−シスチン、クエン酸第二鉄、クエン酸ナトリウム、ペ
プトン、ノボビオシン、ゼラチン及び寒天からなる組成
であれば、本願の骨子である選択培地の増菌効果と目的
細菌が有する運動性の二重選択効果を利用するサルモネ
ラ検出用の半流動選択増菌培地を得ることができる。
サルモネラ半流動選択培地について詳述する。食中毒原
因菌の1つであるサルモネラの場合、その選択培地ある
いは増菌培地は種々公知である。しかしながら、公知培
地の組成をそのまま半流動化しても、上記検出法にその
まま適用できなかった。種々検討の結果、塩化マグネシ
ウム、マラカイトグリ−ン、L−システインあるいはL
−シスチン、クエン酸第二鉄、クエン酸ナトリウム、ペ
プトン、ノボビオシン、ゼラチン及び寒天からなる組成
であれば、本願の骨子である選択培地の増菌効果と目的
細菌が有する運動性の二重選択効果を利用するサルモネ
ラ検出用の半流動選択増菌培地を得ることができる。
【0016】組成物の濃度としては、塩化マグネシウム
1.0〜2.0%、マラカイトグリ−ン0.002〜
0.005%、L−システインあるいはL−シスチン
0.01〜0.03%、クエン酸第二鉄0.01〜0.
03%、クエン酸ナトリウム、0.05〜0.5%、ペ
プトン1.0〜4.0%、ゼラチン2.0〜5.0%、
寒天0.2%〜0.4%、ノボビオシン0.0005〜
0.003%である。本培地の最終pHは6.8〜7.
2で、L−システインあるいはL−シスチン、およびノ
ボビオシンは10倍濃度で作製し、メンブレンフィルタ
ー(0.45μnm)で濾過滅菌する。この2者を除
く、上記培地組成物を全て加温溶解し、pH調製後、1
00〜115℃、10〜30分間高圧蒸気滅菌後、50
〜60℃の恒温槽中で冷やし、10倍濃度のL−システ
インあるいはL−システイン、およびノボビオシンを1
/10量添加して作製する。
1.0〜2.0%、マラカイトグリ−ン0.002〜
0.005%、L−システインあるいはL−シスチン
0.01〜0.03%、クエン酸第二鉄0.01〜0.
03%、クエン酸ナトリウム、0.05〜0.5%、ペ
プトン1.0〜4.0%、ゼラチン2.0〜5.0%、
寒天0.2%〜0.4%、ノボビオシン0.0005〜
0.003%である。本培地の最終pHは6.8〜7.
2で、L−システインあるいはL−シスチン、およびノ
ボビオシンは10倍濃度で作製し、メンブレンフィルタ
ー(0.45μnm)で濾過滅菌する。この2者を除
く、上記培地組成物を全て加温溶解し、pH調製後、1
00〜115℃、10〜30分間高圧蒸気滅菌後、50
〜60℃の恒温槽中で冷やし、10倍濃度のL−システ
インあるいはL−システイン、およびノボビオシンを1
/10量添加して作製する。
【0017】前記培地組成は、サルモネラの運動活性を
高めるための試薬構成の他、サルモネラの鑑別上重要な
硫化水素の産生が同時にみられ、サルモネラが本半流動
選択培地の中を上昇するに伴い、培地の黒変が明確に観
察できる。このとき、従来一般的に使用されているチオ
硫酸ナトリウムとクエン酸鉄アンモニウムとの組合せで
は、半流動培地製造時に白濁と沈殿が生じてしまい使用
できない。しかし本願発明では、L−システインあるい
はL−シスチンとクエン酸第二鉄との組合せに変更する
ことで上記問題を一挙に解決してサルモネラ検出用の半
流動選択培地の作成を可能としたのである。
高めるための試薬構成の他、サルモネラの鑑別上重要な
硫化水素の産生が同時にみられ、サルモネラが本半流動
選択培地の中を上昇するに伴い、培地の黒変が明確に観
察できる。このとき、従来一般的に使用されているチオ
硫酸ナトリウムとクエン酸鉄アンモニウムとの組合せで
は、半流動培地製造時に白濁と沈殿が生じてしまい使用
できない。しかし本願発明では、L−システインあるい
はL−シスチンとクエン酸第二鉄との組合せに変更する
ことで上記問題を一挙に解決してサルモネラ検出用の半
流動選択培地の作成を可能としたのである。
【0018】この培地を先に示した本願発明検出方法に
適用すれば、目的細菌としてサルモネラを検出すること
ができる。例えば精肉中のサルモネラを検出する場合、
前培養培地に試料を添加した後、本発明による半流動選
択培地を充填したピペットまたはスポイトの先端を前培
養培地中に入れて固定し、そのまま30℃〜37℃で1
8時間から48時間培養する。サルモネラの血清型およ
び菌株により、また検査する試料中のサルモネラ汚染菌
量や損傷度合いに違いがあるため、半流動選択培地の上
層に達する時間に差がでる。従って、培養後、18時間
から48時間の間、時々半流動選択培地中の菌の発育と
硫化水素産生による培地の黒変を観察すれば良い。
適用すれば、目的細菌としてサルモネラを検出すること
ができる。例えば精肉中のサルモネラを検出する場合、
前培養培地に試料を添加した後、本発明による半流動選
択培地を充填したピペットまたはスポイトの先端を前培
養培地中に入れて固定し、そのまま30℃〜37℃で1
8時間から48時間培養する。サルモネラの血清型およ
び菌株により、また検査する試料中のサルモネラ汚染菌
量や損傷度合いに違いがあるため、半流動選択培地の上
層に達する時間に差がでる。従って、培養後、18時間
から48時間の間、時々半流動選択培地中の菌の発育と
硫化水素産生による培地の黒変を観察すれば良い。
【0019】本半流動選択培地中で発育し、硫化水素を
産生する菌としては、サルモネラ以外にサイトロバクタ
−が該当する。一般的に、サルモネラの運動活性はサイ
トロバクタ−のそれよりも勝っている。しかし、試料中
にサルモネラが存在せずにサイトロバクタ−が存在した
場合や、サルモネラとサイトロバクタ−が混在した試料
では、時として、サイトロバクタ−が先に上層に達する
場合があるが、上層部の発育菌を酵素基質法やためし凝
集反応で直接テストすることができるため、分離を待た
ずしてサルモネラの存在を確かめることができる。ま
た、上層部の発育菌を通常のサルモネラ選択分離培地に
接種し、サルモネラの存在を確認することもできる。
産生する菌としては、サルモネラ以外にサイトロバクタ
−が該当する。一般的に、サルモネラの運動活性はサイ
トロバクタ−のそれよりも勝っている。しかし、試料中
にサルモネラが存在せずにサイトロバクタ−が存在した
場合や、サルモネラとサイトロバクタ−が混在した試料
では、時として、サイトロバクタ−が先に上層に達する
場合があるが、上層部の発育菌を酵素基質法やためし凝
集反応で直接テストすることができるため、分離を待た
ずしてサルモネラの存在を確かめることができる。ま
た、上層部の発育菌を通常のサルモネラ選択分離培地に
接種し、サルモネラの存在を確認することもできる。
【0020】前記の菌培養で用いられる前培養培地とし
ては、緩衝ペプトン水、普通ブイヨン、トリプチケ−ス
ソイブイヨン等が挙げられる。
ては、緩衝ペプトン水、普通ブイヨン、トリプチケ−ス
ソイブイヨン等が挙げられる。
【0021】また、サルモネラ以外の運動性を有する、
食中毒原因菌の半流動選択培地としては、次のものが挙
げられる。病原大腸菌用としては、mEC培地等,カン
ピロバクタ−用としてはMartinカンピロバクタ−
増菌培地,Preston培地,Doyle−Roma
n培地等が挙げられる。腸炎ビブリオ用としてはアルカ
リ性ペプトン培地,食塩ポリミキシン培地等が挙げられ
る。また、リステリア用としては、リステリア増菌培地
等が挙げられる。セレウス用としてはポリミキシン加ト
リプチケ−スソイ培地等が、エルシニア用としてはソル
ビット、胆汁酸塩加リン酸緩衝食塩水等が、コレラ用と
してはアルカリ性ペプトン水等が挙げられ、これらの培
地にゼラチンおよび寒天を加え半流動培地にすれば、サ
ルモネラ同様の操作で目的細菌の検出ができる。
食中毒原因菌の半流動選択培地としては、次のものが挙
げられる。病原大腸菌用としては、mEC培地等,カン
ピロバクタ−用としてはMartinカンピロバクタ−
増菌培地,Preston培地,Doyle−Roma
n培地等が挙げられる。腸炎ビブリオ用としてはアルカ
リ性ペプトン培地,食塩ポリミキシン培地等が挙げられ
る。また、リステリア用としては、リステリア増菌培地
等が挙げられる。セレウス用としてはポリミキシン加ト
リプチケ−スソイ培地等が、エルシニア用としてはソル
ビット、胆汁酸塩加リン酸緩衝食塩水等が、コレラ用と
してはアルカリ性ペプトン水等が挙げられ、これらの培
地にゼラチンおよび寒天を加え半流動培地にすれば、サ
ルモネラ同様の操作で目的細菌の検出ができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。 実施例1:サルモネラおよびサイトロバクタ−標準株を
用いた性能テスト (A)半流動選択培地の調製 塩化マグネシウム13.58g、マラカイトグリーン
0.036g、クエン酸第二鉄0.2g、クエン酸ナト
リウム1.0g、ペプトン20.0g、ゼラチン30.
0g、寒天4.0gを827mlの精製水に加温溶解し
pHを6.8に調整した。次いで、115℃で15分間
高圧蒸気滅菌後、55℃の恒温槽中で冷やし、そこにL
−システイン0.2gを精製水100mlに溶解した
液、およびノボビオシン0.01gを精製水1mlに溶
解した液それぞれをメンブレンフィルター(0.45μ
nm)で濾過滅菌した全量を添加して混和した。この培
地を滅菌スポイト(アシスト社)に培地の高さが14c
mになるよう吸引して固めたものを冷蔵保存し、使用前
に室温に戻した。
るが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。 実施例1:サルモネラおよびサイトロバクタ−標準株を
用いた性能テスト (A)半流動選択培地の調製 塩化マグネシウム13.58g、マラカイトグリーン
0.036g、クエン酸第二鉄0.2g、クエン酸ナト
リウム1.0g、ペプトン20.0g、ゼラチン30.
0g、寒天4.0gを827mlの精製水に加温溶解し
pHを6.8に調整した。次いで、115℃で15分間
高圧蒸気滅菌後、55℃の恒温槽中で冷やし、そこにL
−システイン0.2gを精製水100mlに溶解した
液、およびノボビオシン0.01gを精製水1mlに溶
解した液それぞれをメンブレンフィルター(0.45μ
nm)で濾過滅菌した全量を添加して混和した。この培
地を滅菌スポイト(アシスト社)に培地の高さが14c
mになるよう吸引して固めたものを冷蔵保存し、使用前
に室温に戻した。
【0023】(B)試験菌および試験菌液の調製 サルモネラ血清型エンテリティディス2株、サルモネラ
血清型インファンティス3株、サルモネラ血清型スタン
レイ3株、サルモネラ血清型ハダール3株、サルモネラ
血清型チフィミリュウム3株のサルモネラ計14株と、
サイトロバクターフレウンディ13株を試験菌として用
いた。各試験菌は、ブレインハートインフュージョンブ
イヨンに接種し、37℃、一晩培養後、緩衝ペプトン水
225mlに菌量103 cfuになるように接種し、こ
の中にサルモネラ検出用半流動選択培地を充填したスポ
イトの先端が液面から1cmになるように入れ、37
℃、24時間培養し、菌の半流動選択培地内の移動距離
を測定した。
血清型インファンティス3株、サルモネラ血清型スタン
レイ3株、サルモネラ血清型ハダール3株、サルモネラ
血清型チフィミリュウム3株のサルモネラ計14株と、
サイトロバクターフレウンディ13株を試験菌として用
いた。各試験菌は、ブレインハートインフュージョンブ
イヨンに接種し、37℃、一晩培養後、緩衝ペプトン水
225mlに菌量103 cfuになるように接種し、こ
の中にサルモネラ検出用半流動選択培地を充填したスポ
イトの先端が液面から1cmになるように入れ、37
℃、24時間培養し、菌の半流動選択培地内の移動距離
を測定した。
【0024】(C)結果 サルモネラ14株およびサイトロバクター13株の37
℃、24時間培養後の半流動選択培地の移動距離を表1
に示す。
℃、24時間培養後の半流動選択培地の移動距離を表1
に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1の如く、24時間後には供試したサル
モネラ14株すべてが半流動選択培地の上層(14cm
の移動距離)に達したのに対し、サイトロバクターは2
4時間以内に上層に達したものはなかった。供試した菌
量は103 cfuであるが、この菌量は試料中に数個の
サルモネラが存在すれば6時間後には103 cfuま
で発育してくるため、本半流動培地は試料中の数個のサ
ルモネラを24時間以内に検出できる感度を有してい
る。
モネラ14株すべてが半流動選択培地の上層(14cm
の移動距離)に達したのに対し、サイトロバクターは2
4時間以内に上層に達したものはなかった。供試した菌
量は103 cfuであるが、この菌量は試料中に数個の
サルモネラが存在すれば6時間後には103 cfuま
で発育してくるため、本半流動培地は試料中の数個のサ
ルモネラを24時間以内に検出できる感度を有してい
る。
【0027】実施例2:市販鶏肉中のサルモネラの検出 (A)半流動選択培地の調製 実施例1と同様の操作でサルモネラ検出用半流動選択培
地を充填した容器(滅菌スポイト)を製し、冷蔵保存
し、使用前に室温に戻した。
地を充填した容器(滅菌スポイト)を製し、冷蔵保存
し、使用前に室温に戻した。
【0028】(B)試料の調製 市販鶏肉100検体について、それぞれの25gを緩衝
ペプトン水(オキソイド社)225mlに加え、半流動
選択培地入りスポイト先端を培地液面から1cmに挿入
して固定した。37℃,24〜48時間培養後、上層に
達した菌を確認するため、MLCB寒天培地(日水製
薬)に接種し、37℃、24時間培養後、サルモネラを
疑われる集落をPYR試験にて確認した。
ペプトン水(オキソイド社)225mlに加え、半流動
選択培地入りスポイト先端を培地液面から1cmに挿入
して固定した。37℃,24〜48時間培養後、上層に
達した菌を確認するため、MLCB寒天培地(日水製
薬)に接種し、37℃、24時間培養後、サルモネラを
疑われる集落をPYR試験にて確認した。
【0029】(C)比較例:培養法[従来法:食品衛生
検査指針(厚生省生活局監修)による]市販鶏肉25g
をEEMブイヨン(日水製薬)225mlに加え、35
℃、18時間培養した培養液1mlをSBG培地(栄研
化学)10mlに加え、43℃、18時間培養し、その
培養液をMLCB寒天培地(日水製薬)に接種後、35
℃、24時間分離培養した。サルモネラを疑われる集落
をTSI寒天培地(BBL社)、SIM培地(BBL
社)、LIM培地(BBL社)の3種類の確認培地に接
種し、37℃、24時間培養後、市販簡易キット(商品
名:Api20E:日本ビオメリュー社)で同定した。
検査指針(厚生省生活局監修)による]市販鶏肉25g
をEEMブイヨン(日水製薬)225mlに加え、35
℃、18時間培養した培養液1mlをSBG培地(栄研
化学)10mlに加え、43℃、18時間培養し、その
培養液をMLCB寒天培地(日水製薬)に接種後、35
℃、24時間分離培養した。サルモネラを疑われる集落
をTSI寒天培地(BBL社)、SIM培地(BBL
社)、LIM培地(BBL社)の3種類の確認培地に接
種し、37℃、24時間培養後、市販簡易キット(商品
名:Api20E:日本ビオメリュー社)で同定した。
【0030】(D)比較例:ダイアサルム培地(メルク
社)を用いた検出 ダイアサルム培地は本発明の半流動選択培地を用いてい
る点は類似しているが、粉末培地であるため自家調製が
必要な点、培地組成が本発明と異なること、また、前培
養後、ダイアサルム培地に前培養液を移植し培養後、更
に分離培養の操作が必要で二重の分離培養操作を伴う。
本発明との市販鶏肉100検体を用いたサルモネラの検
出操作は以下の通り行った。市販鶏肉25gを緩衝ペプ
トン水(オキソイド社)225mlに加え、37℃で1
8時間培養後、その培養液3滴をダイアサルム培地平板
の中心に移植し、42℃で24時間培養した。典型的な
運動性ゾーンの一番外側の端から菌を採取し、MLCB
寒天培地に接種後、37℃で24時間培養した。サルモ
ネラを疑われる集落を従来法と同様の培地および操作で
確認、同定を行った。
社)を用いた検出 ダイアサルム培地は本発明の半流動選択培地を用いてい
る点は類似しているが、粉末培地であるため自家調製が
必要な点、培地組成が本発明と異なること、また、前培
養後、ダイアサルム培地に前培養液を移植し培養後、更
に分離培養の操作が必要で二重の分離培養操作を伴う。
本発明との市販鶏肉100検体を用いたサルモネラの検
出操作は以下の通り行った。市販鶏肉25gを緩衝ペプ
トン水(オキソイド社)225mlに加え、37℃で1
8時間培養後、その培養液3滴をダイアサルム培地平板
の中心に移植し、42℃で24時間培養した。典型的な
運動性ゾーンの一番外側の端から菌を採取し、MLCB
寒天培地に接種後、37℃で24時間培養した。サルモ
ネラを疑われる集落を従来法と同様の培地および操作で
確認、同定を行った。
【0031】(E)結果 同一試料を検体として、本発明と、培養法(従来法)お
よびダイアサルム培地を用い、市販鶏肉100検体から
のサルモネラを検出した結果を表2に示した。
よびダイアサルム培地を用い、市販鶏肉100検体から
のサルモネラを検出した結果を表2に示した。
【0032】
【表2】
【0033】表2の如く、本発明におけるサルモネラ検
出数は54例で従来法とほぼ同等かそれ以上の検出率と
なり、またダイアサルム培地の40例と比較し、高率に
サルモネラを検出することができた。
出数は54例で従来法とほぼ同等かそれ以上の検出率と
なり、またダイアサルム培地の40例と比較し、高率に
サルモネラを検出することができた。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、半流動選択培地を
用いて目的細菌の運動性を確認する検出方法によれば、
前培養−選択増菌−菌分離の過程をワンステップで行う
ことで、大幅に操作を簡略化できる。又、結果を得るま
での時間短縮の効果は絶大である。半流動選択培地の上
層に菌が達するのを待たずとも、菌の発育が観察できる
ため、白金耳を上層の開口部から発育菌が存在するとこ
ろまで差し込んで釣菌することも可能で、運動活性が弱
い菌も早い時間に検出することができるという効果も併
せ持つ。又、本発明の検出方法に適用する改良されたサ
ルモネラ半流動選択培地により、従来行われていた多く
の培養ステップと時間を要する培養方法に劣らず、確実
にサルモネラが検出できる。特に、従来法は判定までに
5日以上の日数を要するが、本発明は24時間以内ある
いは、たとえ48時間を用しても、半流動選択培地の上
層部の菌を酵素基質法やためし凝集反応で直接テストで
き、分離を待たずしてサルモネラの存在が確かめられる
格別なる効果がある。更に、半流動選択培地を充填した
容器を使い捨て(ディスポーザブル)製品として販売す
ることができる。
用いて目的細菌の運動性を確認する検出方法によれば、
前培養−選択増菌−菌分離の過程をワンステップで行う
ことで、大幅に操作を簡略化できる。又、結果を得るま
での時間短縮の効果は絶大である。半流動選択培地の上
層に菌が達するのを待たずとも、菌の発育が観察できる
ため、白金耳を上層の開口部から発育菌が存在するとこ
ろまで差し込んで釣菌することも可能で、運動活性が弱
い菌も早い時間に検出することができるという効果も併
せ持つ。又、本発明の検出方法に適用する改良されたサ
ルモネラ半流動選択培地により、従来行われていた多く
の培養ステップと時間を要する培養方法に劣らず、確実
にサルモネラが検出できる。特に、従来法は判定までに
5日以上の日数を要するが、本発明は24時間以内ある
いは、たとえ48時間を用しても、半流動選択培地の上
層部の菌を酵素基質法やためし凝集反応で直接テストで
き、分離を待たずしてサルモネラの存在が確かめられる
格別なる効果がある。更に、半流動選択培地を充填した
容器を使い捨て(ディスポーザブル)製品として販売す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は半流動選択培地を充填する容器の断面図であ
る。
る。
【図2】は半流動選択培地を充填する容器の断面図であ
る。
る。
【図3】は半流動選択培地を充填する容器の断面図であ
る。
る。
【図4】は半流動選択培地を充填する容器の断面図であ
る。
る。
【図5】は半流動選択培地を充填する容器の断面図であ
る。
る。
【図6】は半流動選択培地を充填する容器の断面図であ
る。
る。
1:筒本体 2:目的運動性細菌浸入口 3:先細り箇所 4:アダプター 5:多孔性フィルター 6:半流動培地注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椛沢 啓吾 東京都千代田区東神田1−11−4 株式会 社ヤトロン内 Fターム(参考) 4B063 QA01 QA18 QA19 QQ03 QQ06 QQ16 QR48 QR49 QR50 QR66 QR69 QS24 QS39 QX01 4B065 AA01X AA26X AA46X AA55X AC20 BB03 BB08 BB19 BB40 CA46
Claims (7)
- 【請求項1】 目的細菌を検出するための半流動選択培
地を充填した容器の貫通口(を有する先端部)を、目的
細菌が含まれる可能性のある被検試料、又は被検試料を
前培養した培地に直接接触させ、当該貫通口を経由して
の目的細菌の運動性を利用することを特徴とする目的細
菌の検出方法。 - 【請求項2】 目的細菌がサルモネラ、病原大腸菌、腸
炎ビブリオ、カンピロバクタ−、リステリア、セレウ
ス、エルシニア、コレラからなる運動性を有する食中毒
原因菌である請求項1の検出方法。 - 【請求項3】 目的細菌を検出するための半流動選択培
地を充填した容器の貫通口(を有する先端部)を、目的
細菌が含まれる可能性のある被検試料を前培養した培地
に直接接触させ、当該貫通口を経由しての目的細菌の運
動性を利用する目的細菌の検出方法に用いる半流動培地
であり、塩化マグネシウム、マラカイトグリ−ン、L−
システインあるいはL−シスチン、クエン酸第二鉄、ク
エン酸ナトリウム、ペプトン、ノボビオシン、ゼラチン
及び寒天からなる半流動選択培地であることを特徴とす
るサルモネラ検出用選択培地。 - 【請求項4】 主要部が透明な材質で形成され、開口可
能な目的運動性細菌侵入口をその先端部に有する筒体で
ある請求項1、又は請求項3記載の容器。 - 【請求項5】 先端部を筒体の外形より小さくして目的
細菌侵入口を形成した請求項4記載の容器。 - 【請求項6】 筒体の先端部に先細形状の先端部を取り
付けて目的運動性細菌侵入口を形成した請求項4、又は
請求項5記載の容器。 - 【請求項7】 目的運動性細菌侵入口へ多孔性フィルタ
ーを挿入した請求項4〜請求項6の容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28379999A JP2001136998A (ja) | 1999-08-30 | 1999-10-05 | 目的細菌の検出方法、サルモネラ検出用選択培地、及び半流動選択培地が充填された容器 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24411299 | 1999-08-30 | ||
| JP11-244112 | 1999-08-30 | ||
| JP28379999A JP2001136998A (ja) | 1999-08-30 | 1999-10-05 | 目的細菌の検出方法、サルモネラ検出用選択培地、及び半流動選択培地が充填された容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001136998A true JP2001136998A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=26536578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28379999A Pending JP2001136998A (ja) | 1999-08-30 | 1999-10-05 | 目的細菌の検出方法、サルモネラ検出用選択培地、及び半流動選択培地が充填された容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001136998A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102098670B1 (ko) * | 2019-02-18 | 2020-04-08 | 숙명여자대학교산학협력단 | N-CNDs(nitrogen-doped carbon nanodots)를 이용하여 검출 효율이 증대된 캄필로박터 제주니(Campylobacter jejuni)의 검출방법 |
-
1999
- 1999-10-05 JP JP28379999A patent/JP2001136998A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102098670B1 (ko) * | 2019-02-18 | 2020-04-08 | 숙명여자대학교산학협력단 | N-CNDs(nitrogen-doped carbon nanodots)를 이용하여 검출 효율이 증대된 캄필로박터 제주니(Campylobacter jejuni)의 검출방법 |
| WO2020171343A1 (ko) * | 2019-02-18 | 2020-08-27 | 숙명여자대학교산학협력단 | N-CNDs를 이용하여 검출 효율이 증대된 캄필로박터 제주니의 검출방법 |
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