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JP2001133596A - コンクリート廃棄物の処理方法ならびに装置 - Google Patents

コンクリート廃棄物の処理方法ならびに装置

Info

Publication number
JP2001133596A
JP2001133596A JP31193499A JP31193499A JP2001133596A JP 2001133596 A JP2001133596 A JP 2001133596A JP 31193499 A JP31193499 A JP 31193499A JP 31193499 A JP31193499 A JP 31193499A JP 2001133596 A JP2001133596 A JP 2001133596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
uranium
concrete
contaminated
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP31193499A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Takano
文夫 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nuclear Fuel Industries Ltd
Original Assignee
Nuclear Fuel Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nuclear Fuel Industries Ltd filed Critical Nuclear Fuel Industries Ltd
Priority to JP31193499A priority Critical patent/JP2001133596A/ja
Publication of JP2001133596A publication Critical patent/JP2001133596A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】汚染差の大きいコンクリート廃棄物でも容易か
つ簡単に除染、選別処理を可能ならしめると共に処理の
効率を向上する。 【解決手段】ウラン汚染のコンクリート廃棄物を粉砕
し、骨材などを除去して微粉末とした後、該微粉末を水
を用いて分散し、分散液として選別管に注入し、浮遊、
沈降差により高低汚染粉末に選別する。選別した粉末は
濾過後、低温で乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウラン加工施設など
の改造あるいは解体に伴い発生するウラン汚染コンクリ
ート廃棄物の如きコンクリート廃棄物を汚染度の大小に
より選別し、あるいは汚染度を下げて除染することが出
来る処理方法ならびにその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウラン加工施設は通常、厚いコンクリー
トで出来ているため、その施設の改造あるいは施設の解
体に当たってはウランで汚染したコンクリート廃棄物が
発生する。そして、このコンクリート廃棄物はその場所
で取り扱ったウラン形態によって汚染に差が生じてい
る。(例えば表面線量130〜30,000cpm)
【0003】ところで従来、上記の如きコンクリート廃
棄物は塊状のものを粉砕し、砂利などの骨剤や鉄筋など
を除いて粉末にした後、該粉砕物を空気中、600〜7
00℃の温度で焙焼し、水分を除去して粉末として弱酸
での洗浄により除染し、サーベイ法(放射能測定法)に
よって粉末を高低汚染に選別されている。
【0004】
【発明が解決使用とする課題】ところが、上記の如き方
法で除染、選別することは汚染差が比較的少ない場合は
まずまずとしても汚染差の大きいコンクリート廃棄物の
場合も一様に適用して除染、選別処理をすることは作業
上や工程上で問題があり、効率も悪くなる欠点がある。
【0005】本発明は上述の如き実状に対処し、特に水
分散による処理を見出すことにより、安価な水を使って
浮遊、沈降現象を利用し、容易かつ効率的にコンクリー
ト廃棄物の除染、選別処理を可能とすると共に2次廃棄
物が発生しないようにすることを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明の特徴は、ウランで汚染したコンクリート廃棄
物の処理において、該コンクリート塊状物を粉砕し、骨
材や鉄筋などの夾雑物を除去して粉末状にした後、該粉
砕物を焙焼し、水分を除いて微粉末となし、次いで該微
粉末を水に分散して、その分散液を選別管へ注入し、浮
遊、沈降により高低汚染粉末に選別して高低汚染に分別
されたコンクリート粉末を得る水処理方法にある。な
お、分別された高低汚染粉末は夫々濾過され、低温で乾
燥される。また、上記の分別された粉末の高汚染粉末に
対し更に繰り返し選別管により分別し、低汚染粉末の収
率を高めることも好ましく、本発明の特徴とするところ
である。
【0007】請求項3は上記のウランで汚染したコンク
リート廃棄物の処理方法に用いる装置であって、コック
を介して上下に連結されたコンクリート粉末水分散液を
収容する複数の領域を有する選別管よりなり、各領域の
下側のコックは夫々濾過機に連結されて夫々適時で閉止
し各領域ごとに濾過されるようになっている構成を特徴
とする。
【0008】
【作用】ウランで汚染したコンクリート廃棄物を粉砕
し、微粉末として水に分散すると、コンクリート粉末の
水吸着による親和性と、ウラン粉末のぬれ(表面張力)
などの水との粉末特性によってウラン粉末ないし高ウラ
ン汚染粉末は浮遊し、コンクリート粉末は沈降する。従
ってこの事象を利用し、選別することにより上部領域に
ウラン量の多い、そして下方に向かい順次ウラン量が少
なくなる高低粉に分別され、効率よく処理を達成し得
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、更に本発明の具体的態様を
詳述する。
【0010】本発明処理方法は基本的に前処理と選別工
程よりなる。このうち、前処理工程は前述した従来の技
術を活用し、ウランで汚染したコンクリート廃棄物の塊
を粉末にする工程であり、前述と同じくコンクリート塊
を粉砕し、砂利などの骨材や鉄筋などを除いて粉末化す
る。この粉末の物性は平均的に粒度150μ、嵩密度
0.85g/cm位である。そして、上記粉砕した粉
末を次に空気中、600〜700℃、通常650℃位で
焙焼し、水分も重量で約8%程度減少するように除去し
て選別工程に注入する前の微粉末に製造する。このと
き、多粉砕ロットのときには粉砕して得られて各粉末を
混合して均一化することが好ましい。
【0011】かくして得られた微粉末をその後、引き続
き高低汚染に選別する選別工程に付し、除染、選別す
る。選別工程は、上記で得られた微粉末を先ず水に分散
することによって進められる。この場合、配合割合とし
ては実験的には粉末2gに対し、水30〜100ml
位、通常50ml位が好適といえるが、、実用に際して
は当然、適宜変動があることは云うまでもない。
【0012】そして、この粉末の水分散液を次に選別管
に注入するが、水分散液は選別管内において、前述した
事象によりウラン粉末ないし高ウラン汚染粉末は浮遊
し、コンクリート粉末は沈降して互いに分離し、高低汚
染粉末に選別される。そこで適時を見計らってコック等
を閉じ、各領域毎に濾過し、低温で乾燥することによっ
て高低汚染別に分別された各粉末を得るに至る。この場
合、水分散液注入よりコックを閉じるまでは粉末2gの
実験において1〜3分間、一般的に約2分間であった
が、余り短いと分離が進まず、一方、長いと浮遊したウ
ランが重力沈降して分離が解消してしまうので適当な時
間を選定するのが好ましい。
【0013】図1は上記の選別工程において使用する選
別管装置の1例であり、上、中、下の各領域1,2,3
を夫々中間にコック4,4を介して連結せしめることに
よって構成されており、上部の領域1に供給具5により
粉末水分散液が注入されるようになっている。
【0014】ここで、上記装置の上部領域1と、中部領
域2と下部領域3の夫々の寸法は粉末量と粉末沈降即で
に対応して設定されるものであり、例えば少量テスト用
として粉末量が2g/回で、粉末沈降速度が0.7m/
2分の場合には管径が5cmくらいで上部より下部まで
の全長が1.5m位に設定すれば充分、所期の作用をえ
ることができる。
【0015】なお、上記の装置においては上、中、下の
3つの領域1,2,3を設定しているが、中領域2は特
に設けなくてもよく、又、下部領域を長くして中領域2
と下部領域3を一体化してもよい。この場合、中領域よ
り濾過機6′へ直接、導いてもよい。これら装置の変形
は粉末の浮遊、沈降による分離状況により適宜選択する
ことが好ましく、また同様に沈降時間も適宜選択し設定
することができる。以下、更に本発明の実施例につき説
明する。
【0016】(実施例)下記の態様に従って、前処理工
程と、選別工程を行った。このうち、前処理工程は既存
技術の活用であり、容易に追試可能であると判断して省
略し、特に本発明の特徴である選別工程について説明す
ることとする。
【0017】 前処理工程 コンクリート廃棄物の塊100gを既存の前述したフロ
ーに従って処理して骨材などを除き、約60gのコンク
リート粉末とした。このコンクリート粉末は粒度が全量
100メッシュのふるいを通過した粒径150μ以下、
嵩密度が0.86g/cm、表面線量が1100cp
mであった。
【0018】 選別工程 次に上記で得られたコンクリート粉末を試料として選別
工程を表1の径の異なる2種の装置(JT−1,JT−
2)により実施した。
【0019】
【表1】
【0020】実施の結果は下記表2に示す如くであっ
た。
【0021】
【表2】
【0022】上記の表2より微粉末をウラン量高、低粉
とに略1/2量づつ選別できることが分かる。また上部
領域のウラン量は高く、下方に従って順次、ウラン量が
低下することが理解される。特にJT−1では表面線量
が約1/5に減少し除染された低粉末が得られている。
なお、高粉末については更に再選別することにより、低
粉末収率を高め得ることは前述の通りである。即ち、J
T−1において1回目の選別で高粉が2.0g、低粉が
2.0gであったものの高粉2.0gについて更に2回
目の選別を行ったところ、高粉2.0gは更に高粉1.
3g、低粉0.7gに分離し、総計で結局、4g中、低
粉末は2.7gとなり、低粉末収率は2.7g/4.0
g=67.5%で約70%となり、より低粉末収率の向
上が実証された。
【0023】以上の各選別工程において、濾過後の水は
非汚染水として扱われるため二次廃棄物の発生はない。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上のようにウラン汚染したコ
ンクリート廃棄物の処理を安価な水を用いて浮遊と沈降
現象により分別するものであり、コンクリート廃棄物は
微粉末とされるため水処理が極めて容易であると共に、
従来の弱酸などでの洗浄による除染やサーベイ法による
汚染選別に比しはるかに簡単に選別あるいは繰り返しに
より汚染度を下げて除染することが可能であり、しかも
安価な水の使用で効率よく処理できるため頗る実用的で
ある。また、効率よく除染、選別される他、濾過後の水
は非汚染水として取り扱われ、二次廃棄物の発生もない
有利な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における選別工程に使用する装置の1例
を示す概要図である。
【符号の説明】
1 上部領域 2 中部領域 3 下部領域 4 コック 5 水分散液供給具 6,6′,7 濾過機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウランで汚染したコンクリート廃棄物の処
    理において、該コンクリート塊状物を粉砕し、骨材や鉄
    筋などの夾雑物を除去して粉末状にした後、該粉砕物を
    焙焼し、水分を除去して微粉末となし、次いで該微粉末
    を水に分散して該水分散液を選別管へ注入し、浮遊、沈
    降により高低汚染粉末に選別して高低汚染に分別された
    各コンクリート粉末を得ることを特徴とするウラン汚染
    コンクリート廃棄物の水処理方法。
  2. 【請求項2】高低汚染に分別された粉末の高汚染粉末を
    更に繰り返し選別管により分別し、低汚染粉末の収率を
    高める請求項1記載のウラン汚染コンクリート廃棄物の
    水処理方法。
  3. 【請求項3】ウランで汚染したコンクリート廃棄物の処
    理に用いる装置であって、コックを介して上下に連結さ
    れたコンクリート粉末水分散液を収容する複数の領域を
    有する選別管よりなり、各領域下側のコックは夫々濾過
    機に連結されて夫々適時で閉止し、各領域ごとに濾過さ
    れるようになっていることを特徴とするウラン汚染コン
    クリート廃棄物の水処理装置。
JP31193499A 1999-11-02 1999-11-02 コンクリート廃棄物の処理方法ならびに装置 Withdrawn JP2001133596A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7527772B2 (en) 2004-07-01 2009-05-05 Areva Np Inc. Ultrasonic counter-current screw extractor for uranium recovery and process therefore

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7527772B2 (en) 2004-07-01 2009-05-05 Areva Np Inc. Ultrasonic counter-current screw extractor for uranium recovery and process therefore
US7780921B2 (en) 2004-07-01 2010-08-24 Areva Np Inc. Ultrasonic counter-current screw extractor for uranium recovery

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Effective date: 20070109