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JP2001198160A - 水解性の吸収性物品及びその製造方法 - Google Patents

水解性の吸収性物品及びその製造方法

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Publication number
JP2001198160A
JP2001198160A JP2000012699A JP2000012699A JP2001198160A JP 2001198160 A JP2001198160 A JP 2001198160A JP 2000012699 A JP2000012699 A JP 2000012699A JP 2000012699 A JP2000012699 A JP 2000012699A JP 2001198160 A JP2001198160 A JP 2001198160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
sheet
layer
release
disintegrable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000012699A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Imai
茂夫 今井
Sachiyo Suzuki
祥代 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unicharm Corp
Original Assignee
Unicharm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unicharm Corp filed Critical Unicharm Corp
Priority to JP2000012699A priority Critical patent/JP2001198160A/ja
Priority to MYPI20010157A priority patent/MY123625A/en
Priority to US09/760,524 priority patent/US6489533B2/en
Priority to SG200100284A priority patent/SG91327A1/en
Priority to DE60106790T priority patent/DE60106790T2/de
Priority to EP01300448A priority patent/EP1118316B1/en
Priority to BRPI0100120-5A priority patent/BR0100120B1/pt
Priority to CA002331662A priority patent/CA2331662C/en
Priority to IDP20010035D priority patent/ID29006A/id
Priority to AU16365/01A priority patent/AU772859B2/en
Priority to KR1020010003351A priority patent/KR100661889B1/ko
Priority to TW090101533A priority patent/TW501924B/zh
Priority to CNB011113189A priority patent/CN1150875C/zh
Publication of JP2001198160A publication Critical patent/JP2001198160A/ja
Priority to US10/269,295 priority patent/US6616787B2/en
Pending legal-status Critical Current

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    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
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    • A61F13/5605Supporting or fastening means specially adapted for sanitary napkins or the like
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収性物品に用いられる水解性の離型シート
において、水解性や剥離性および耐水性の全てにおいて
優れたものがなかった。 【解決手段】 水解性のトップシート10と、水解性の
バックシート12と、トップシート10とバックシート
12との間に挟まれる水解性の吸収コア11とからなる
水解性の吸収性物品1において、バックシート12には
粘着層15a、15bが設けられ、さらに粘着層15
a、15bに対面する水解性の離型シート20が設けら
れている。離型シート20は、粘着層15a、15bに
対面する離型層22と、水解性の繊維シート24と、離
型層22と繊維シート24との間に挟まれる水溶性高分
子層23とからなる。離型層22の坪量が0.05g/
2以上0.3g/m2未満であり、離型層22の表面に
おける水の滴下から2分経過した平衡時の水の接触角が
100°以上である。この離型シートは水解性に優れ且
つ経時の剥離性にも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンティライナ
ー、生理用ナプキン、尿取りパッド、おむつなどとして
用いられる水解性の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】近年、パンテ
ィライナーや生理用ナプキン、尿取りパッド、おむつな
どの吸収性物品として、水洗トイレに流し捨てることが
できる水解性の吸収性物品が存在する。水解性の吸収性
物品は、装着者側に向けられる水解性のトップシート
と、下着などの外部装着体側に向けられる水解性のバッ
クシートと、前記トップシートとバックシートとの間に
挟まれる水解性の吸収コアとから構成される。一般的
に、バックシートには、下着などの外部装着体に係止さ
せるための粘着層が設けられ、その粘着力を使用時まで
低下させない為に粘着層の表面は離型シートで覆われて
いる。使用時には離型シートを剥離して粘着層を露出さ
せて吸収性物品を外部装着体に係止させる。
【0003】水解性の吸収性物品は、使用中にはその形
状を保つ強度を持ち、使用後にはトイレに流し捨てられ
て、容易に水解する。しかし、吸収性物品の使用開始時
に剥がされる離型シートは樹脂シートや厚紙にシリコー
ンが厚く塗付されたシートなどで形成されているため、
ゴミとして処理しなければならず大変面倒であった。離
型シートも水解性の素材で構成されていればトイレに流
し捨てることができ、ゴミとして処分する必要が無くな
るので便利である。
【0004】そこで、特開平11―47187号公報に
は、水解性の離型シートを用いた水解性の個装吸収性物
品が開示されている。ここでは、水解性の離型シートと
して、水溶性樹脂フィルムや水溶紙に、シリコン系また
はテフロン系の剥離処理を施したものが開示され、この
離型シートが吸収性物品を梱包する個装袋として使用さ
れている。
【0005】しかし、水溶性樹脂フィルムに剥離処理が
施されたものでは、高湿度環境下などで長期間保管する
と、前記水溶性樹脂フィルムが水分を吸収して膨潤し、
個装袋としての強度が低下するのみならず、前記水溶性
樹脂フィルムの膨潤により、表面のシリコン系などの剥
離処理部分にピンホールなどの欠陥が生じやすい。この
欠陥が生じると、吸収性物品の粘着層から離型シートを
剥がすときにひっかかりが生じ、離型シートを粘着層か
ら軽く剥がすことが困難になる。また耐湿強度を高める
ために前記水溶性樹脂フィルムを厚くすると、水洗トイ
レットに流し捨てたときに前記水溶性樹脂フィルムが水
中でゲル状に固まって、排水口などに詰まりやすくな
る。また、前記水溶紙に剥離処理が施されたものでは、
シリコン系などの疎水性で3次元元架橋性を有する剥離
処理層が水溶紙の繊維どうしを固定してしまい、離型シ
ートの水解が遅くなり、または水解しにくくなる。
【0006】また、特開平8−48950号公報には、
水解性紙を水溶性目止め剤により目止めし、その表面に
シリコーンを塗布した剥離紙が開示されている。しかし
この公報に記載のものは、故紙回収したときの再生紙と
しての利用を主眼としたものであり、迅速な水解と、シ
リコーンの処理膜の表面の欠陥を防止する着眼に基づい
たものではない。また特開平6−218006号公報に
は、ポリビニルピロリドンを含む溶液を塗布乾燥させた
水崩壊性紙に剥離性シリコーン層を形成した水崩壊性剥
離性ライナーが開示されている。しかし、この公報に開
示されたものでは、ポリビニルピロリドンが熱融着可能
な高分子材料ではないため、前記ライナーを用いて吸収
性物品を包装する包装体を形成したときにポリビニルピ
ロリドンを介してライナーどうしを熱溶着して袋体とす
ることができない。
【0007】さらに前記特開平6−218006号公報
や前記特開平8−48950号公報に記載のものは、水
解紙の繊維間に水溶性樹脂を含浸させたり、水解紙に水
溶性樹脂の溶液を塗工することによって前記水解紙に目
止めしている。しかし、前記のような水解紙への含浸や
水溶液塗工の手法で水解紙と水溶性樹脂との複合体を形
成したものでは、水解紙の繊維の凹凸の影響を受けて前
記複合体の表面に凹凸が形成されやすい。この凹凸の表
面にシリコーン層などの剥離層を形成すると、この剥離
層の下地が平坦でないために剥離層が均一な厚みで形成
できなくなる。よって水溶性樹脂が水分を吸収して膨潤
したときに前記剥離層にピンホールなどの欠陥が生じや
すい。また、水解紙の表面に水溶性樹脂の溶液を塗工し
たものでは、塗工後の乾燥工程において、水解紙と水溶
性樹脂との水分膨張率の違いにより、前記複合体に反り
が発生しやすい。その結果、前記複合体に前記シリコー
ン層などの架橋させて剥離層を形成した後に、前記反り
により前記剥離層にクラック(ひび割れ)やピンホール
などの欠陥が生じやすい。
【0008】この剥離層の欠陥が生じると、この欠陥箇
所から前記水溶性樹脂層に水分が浸透し、水溶性樹脂が
膨潤しまたはゲル化して前記ピンホールから剥離層の表
面に現われ、その結果粘着層に対する剥離性が劣ること
になって、剥離紙を粘着層から簡単に剥がすことが難し
くなる。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、水解性の吸収性物品に粘着層を設け、この粘着層
に水解性の離型シートを取付けたものにおいて、前記離
型シートの離型層を、平坦で且つ耐水力に富むように形
成できるようにし、粘着層に対する剥離性能を長期間維
持でき、しかも水解性に優れたものとすることを目的と
している。
【0010】本発明の他の目的は、前記離型シートを包
装材として機能させたときに離型層の下地となる水溶性
高分子を用いて剥離シートを熱シールできる水解性の吸
収性物品を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、水解性のトッ
プシート、水解性のバックシート、前記トップシートと
バックシートとの間に挟まれる水解性の吸収コア、およ
び前記バックシートに設けられて外部装着体に係止させ
る粘着層とを有する吸収本体と、前記粘着層に対面して
前記粘着層を使用時まで保護する水解性の離型シート
と、が設けられた吸収性物品において、前記離型シート
は、前記粘着層に対面する離型層と、水解性の繊維シー
トと、前記離型層と前記繊維シートとの間に挟まれる水
溶性高分子層とを有し、前記離型層の坪量が0.05g
/m2以上0.3g/m2未満であり、前記離型層の表面
における水の接触角が平衡時において100°以上であ
ることを特徴とするものである。
【0012】また好ましくは、前記離型層がシリコーン
層であり、その坪量が0.15g/m2以下である。
【0013】本発明の水解性の吸収性物品の離型シート
では、水解紙または水解性の不織布などの水解性の繊維
シートの上に、水溶性高分子層を介してシリコーン層な
どの離型層が設けられている。よって繊維シートの繊維
間へ離型層が侵入して繊維間を固定することがなく、離
型シートの水解性が低下することがない。この離型シー
トがトイレに流し捨てられると、繊維シートと離型層と
の間の水溶性高分子層へ水が侵入し水溶性高分子層が溶
け、水流によって離型層が水溶性高分子層側から容易に
剥離される。
【0014】ここで離型層の坪量を前記範囲に設定し、
しかもその表面における水の接触角を平衡時において1
00°以上とすることにより、前記離型層の表面が平滑
化するとともに耐水圧を持つ。そのため、高湿度条件下
で長期間保管され、または製造工程で水分が付着し、ま
たは水溶性の粘着剤と離型層とが接触し続ける際に、離
型層が形成されている部分から前記水溶性高分子層へ水
が浸透しにくくなる。よって、前記の浸透した水分によ
り水溶性高分子が膨潤したりゲル化するのを防止でき、
離型層にピンホールなどの欠陥が生じにくくなる。よっ
て粘着層に対する剥離性能を長期間維持できる。また、
前記離型層の坪量の上限を前記範囲に設定しておくこと
により、水中で剥離層が均一に分散しやすくなる。
【0015】また前記水溶性高分子層の厚みは20μm
以下で5μm以上であること好ましい。また、前記水溶
性高分子層がポリビニルアルコール層である場合に、前
記ポリビニルアルコールのけん化度が70%以上である
ことが好ましい。
【0016】水解性シートの表面に前記厚みの範囲の水
溶性高分子層を形成すると、前記水解性シートの繊維の
凹凸が水溶性高分子層に与える影響を従来よりも少なく
でき、水溶性高分子層の表面に離型層を安定した状態で
形成しやすくなる。また水溶性高分子層を前記厚みで形
成すると、離型シートに生じようとする反りを軽減しや
すい。
【0017】さらに前記離型シートが前記吸収本体の全
体を梱包する包装シートであり、この包装シートの縁部
が、前記ポリビニールアルコール層を介して熱シールさ
れていることが好ましい。
【0018】また、本発明の吸収性物品の製造方法は、
親水性で且つ非水溶性繊維で形成された水解性の繊維シ
ートの表面に、水溶性高分子層を20μm以下で5μm
以上の厚みで押出ししてラミネートする工程と、前記水
溶性高分子層の表面に、離型性材料を坪量が0.05g
/m2以上0.3g/m2未満となるように形成する工程
と、前記離型性材料を架橋させて、表面における水の接
触角が平衡時において100°以上となる離型層を有す
る離型シートを形成する工程と、水解性のトップシー
ト、水解性のバックシート、前記トップシートとバック
シートとの間に挟まれる水解性の吸収コア、および前記
バックシートに設けられて外部装着体に係止させる粘着
層とを有する吸収本体の、前記粘着層に前記離型シート
の離型層を対面させる工程と、を有することを特徴とす
るものである。
【0019】このように水溶性高分子層を溶融押出しし
て、繊維シートにラミネートすることにより、前記水溶
性高分子層の厚みを前記範囲に設定しやすくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面を参照しな
がら説明する。図1は、本発明の水解性の吸収性物品を
表側(装着者に対面する側)から見た斜視図、図2は図
1に示す吸収性物品のII−II線の断面図、図3は図
1に示す吸収性物品が包装された状態を示す斜視図であ
る。なお、吸収性物品の長手方向をY方向とし、Y方向
とほぼ直交する幅方向をX方向とする。
【0021】図1に示す吸収性物品はパンティライナー
または生理用ナプキンとして使用される本発明の水解性
の吸収性物品である。この吸収性物品1では、図2に示
すように、装着者側に向けられる水解性で且つ液透過性
のトップシート10と、水解性で且つ液不透過性のバッ
クシート12と、トップシート10とバックシート12
との間に挟まれる水解性の吸収コア11とで吸収本体1
aが形成されている。吸収本体1aの周縁1eでは、ト
ップシート10とバックシート11とが、水溶性接着剤
や熱エンボスを用いた水素結合などによって接合されて
いる。
【0022】バックシート12の裏側には、使用時に吸
収性物品1の吸収本体1aを下着などの外部装着体に係
止させる水溶性の粘着層15a、15bが設けられてい
る。15a、15bは、吸収性物品1のY方向へ、吸収
性物品1の縦寸法の1/2〜9/10にわたって延びて
いる。さらに、粘着層15a、15bの下には、粘着層
15a、15bに対面し、使用時まで粘着層15a、1
5bの粘着力を保護する離型シート20が設けられてい
る。
【0023】離型シート20は、粘着層15a、15b
に対面する離型層22と、繊維シート24と、離型層2
2と繊維シート24との間に挟まれる水溶性高分子層2
3との3層構造である。
【0024】離型シート20の最下層である繊維シート
24は、パルプやレーヨンなどの水分散性繊維を抄紙し
たものや、水分散性繊維のウエッブ層にウォータージェ
ット処理やエアースルー処理して不織布としたもの等で
ある。繊維シート24を形成する水分散性繊維は、前記
繊維の他、ポリ乳酸、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリアクリル、ポリエステル系繊維などを添加してもよ
い。
【0025】前記繊維シート24を構成する繊維は、非
水溶性繊維であることが好ましい。繊維シート24が水
溶性繊維を含むと、この繊維が水を吸収して膨潤化しや
すい。そのため、水溶性高分子層23を形成する高分子
が膨潤したときに前記水溶性繊維の膨潤にしたがって流
動しやすい。また、水中に捨てられたときは容易に水解
するように、繊維シート24を構成する繊維は親水性で
あることがさらに好ましい。
【0026】その他、繊維シート24には、カルボキシ
ル基を有して繊維どうしを水素結合によって結合させる
カルボキシメチルセルロースなどの合成高分子や天然化
合物、その他バインダーとして多糖誘導体を添加して繊
維シート24の強度を高めてもよい。カルボキシメチル
セルロースを添加する場合、カルボキシメチルセルロー
スのアルカリ金属塩を繊維に対して0.1〜15質量%
添加することができる。
【0027】繊維シート24の上に設けられる水溶性高
分子層23を形成する化合物は、水溶性のポリビニルア
ルコール、ポリビニルアルコール誘導体、ポリビニルピ
ロリドン、メチルセルロースやデンプンなどの多糖誘導
体、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマレイン
酸とその誘導体、ポリエチレングリコールなどのポリエ
ーテル系化合物をあげることができる。この中でも、水
溶性に優れ熱融着性をもつポリビニルアルコールやその
誘導体が好ましい。ポリビニルアルコールの場合、ケン
化度が高いと水溶性が高くなる為、ケン化度は70%以
上であることが好ましい。また、ポリビニルアルコール
は水酸基が分子内や分子間において互いに水素結合し、
ポリビニルアルコールの水溶性が低下することがあるの
で、親水性の高いオキシエチレンやオキシプロピレンの
ような官能基をポリビニルアルコールの主鎖にグラフト
化もしくは共重合させたものが好ましい。このような化
合物の場合、冷水においても高い水溶性を示す。
【0028】前記水溶性高分子層23の坪量は、水溶性
高分子どうしがゲルブロッキングを起こさないで容易に
水解させるために、5g/m2以上15g/m2以下であ
ることが好ましい。また、前記水溶性高分子層23の厚
みは5μm以上で20μm以下であることが好ましい。
【0029】前記水溶性高分子層23は、水溶性高分子
を溶融し押出しダイで所定の厚みでフィルム状に押出
し、繊維シート24上にフィルム状の水溶性高分子をラ
ミネートすることにより形成される。この溶融押出しに
よるラミネート工程では、繊維シート24の表面に前記
水溶性高分子層23を前記厚みの範囲で形成しやすくな
る。また、本発明では水溶性高分子層23を前記厚みの
範囲で形成できれば、その形成工程はどのようなもので
あってもよく、例えば高粘度の水溶性高分子の溶液を繊
維シート24上にラミネートするなどの工程も可能であ
る。
【0030】水溶性高分子層23の坪量および水溶性高
分子層23の厚みが前記各範囲を超えると、水中に廃棄
され水溶性高分子層23が繊維シート24から剥離され
たときに、ゲル状の大きなかたまりとなるゲルブロッキ
ングが生じやすくなり、溶解するまでに長時間を要す
る。また前記各範囲よりも小さいと、繊維シートの表面
での繊維の凹凸が、水溶性高分子層23の表面に与える
影響が大きくなって、その上に形成される離型層22の
表面を平滑化しにくくなる。その結果、離型層22に欠
陥が生じやすくなって耐水圧を保つことができず、後に
述べるように平衡時における水の接触角を100°以上
の条件に設定しにくくなる。
【0031】また水溶性高分子層23の厚みを前記範囲
にすると、離型シート20に反りが発生しにくくなり、
この反りによる離型層22のクラックやピンホールの発
生を防止できるようになる。
【0032】上記水溶性高分子層23の上の離型層22
は、フッ素化合物やシリコーン化合物で形成される。形
成のしやすさを考慮すると、シリコーン化合物を用いる
ことが好ましい。離型層22の坪量は、0.05g/m
2以上0.3g/m2未満であることが好ましい。また、
離型層22を前記坪量で形成することにより表面におけ
る水の接触角を平衡時において100°以上となるよう
に形成することが可能である。前記接触角を得る離型層
22は、ピンホールなどの欠陥が生じておらず、しかも
表面が平滑なものとなる。また前記坪量の範囲で形成す
ると、水中で水溶性高分子層23が溶融し繊維シート2
4から分離したときに、前記水中において前記離型層2
2が短時間で分散しやすくなる。前記接触角を得ること
ができ、且つ水中で分散しやすくするためのさらに好ま
しい坪量の範囲は0.05g/m 2以上0.15g/m2
以下である。
【0033】ここで平衡時における水の接触角とは、協
和界面科学株式会社製の接触角計「CA−Sミクロ2
型」を使用し、図5に示すように水50を離型層22の
表面に滴下し、平衡時に達したとき(滴下後の2分後)
の水の離型層22に対する接触角θを測定したものであ
る。同様に後の実施例での表3の瞬間接触角は、水の滴
下から10秒経過時に測定した前記接触角である。
【0034】離型層22にピンホールやクラッキング
(ひび割れ)などの欠陥が生じており、その下の水溶性
高分子層23が離型層22の表面に露出していると、水
50は離型層22の前記欠陥を透過して下層の水溶性高
分子層23に徐々に浸透し吸収されるため、前記接触角
θが平衡に達することなく0になってしまう。このよう
な状態の離型層22を用いると、吸収性物品の長期保管
後に離型層22を剥がすときに引っ掛かりが生じ、うま
く剥離できなくなる。
【0035】また、離型層22をシリコーン化合物で形
成するには、シリコーン化合物を水溶性高分子層23上
にグラビア塗工、フレキソ塗工、スプレー塗付すること
ができる。この中でも、塗工量を容易に調整することが
できさらに均一に塗工することができるグラビア塗工を
用いることが好ましい。なお、シリコーン化合物を塗工
または塗布した後、シリコーン化合物を架橋処理して、
シリコーン化合物を水溶性高分子層との界面に固着させ
る。架橋処理としては、1〜2分100℃以上で加熱す
る方法と、紫外線(例えば350nm、120W/c
m)を1〜2秒程度照射する方法がある。なお、本発明
において水溶性高分子としてポリビニルアルコールを用
いる場合、加熱処理を施すとポリビニルアルコールの結
晶性が高くなり、水溶性高分子層の水溶性が著しく低下
する為、後者の紫外線による架橋処理を用いることが好
ましい。
【0036】以上のようにして得られる離型シート20
は、図1に示すように吸収本体1aよりひとまわり大き
な長方形である。吸収本体1aと離型シート20が一体
とされた状態において、図1に示す折り曲げ位置30−
30で吸収本体1aどうしが対面するようにして折り曲
げる。さらに折り曲げ位置31−31で吸収本体1aど
うしが対面するように折り曲げる。この状態において離
型シート20の両側縁部20e、20e(ハッチングさ
れている部分)において対面する離型シート20どうし
を接合する。このとき、少なくとも前記両側縁部20
e,20eの部分に離型層22を形成せず、この両側縁
部にポリビニルアルコールなどの熱溶着性の水溶性高分
子層23を露出させておくことにより、この水溶性高分
子層23を介して離型シート20どうしを熱シールまた
は超音波シールすることができ、接着剤を用いる必要が
ない。
【0037】さらに離型シート20の端部20fに設け
られた粘着テープ28をもう一方の端部20gに係止さ
せると、図3に示すように離型シート20の繊維シート
24が外側に位置して吸収本体1aを包み込んだ個別包
装体40となる。この場合、離型シート20が吸収性物
品の包装シートとしても機能するので、使用時にでるゴ
ミが少なくて済む。
【0038】使用時には、図3に示す包装体40の粘着
テープ28を外し、折り畳まれた状態を解除して図1に
示す状態とする。そして、離型シート20を剥がして、
粘着層15a、15bを露出させて、バックシート12
が下着などの外部装着体に面するように吸収本体1aを
外部装着体に係止させて使用する。このとき、不要部分
として生じる離型シート20(包装シート)は、トイレ
に流し捨てられる。離型シート20では、繊維シート2
4が容易に水解し、且つ繊維シート24と離型層22と
の間の水溶性高分子層23へ水が侵入し水溶性高分子層
23が溶け、水流によって離型層22が水溶性高分子層
23側から容易に分離し水中で分散する。さらに、吸収
本体1aの使用後には、吸収本体1aも水解性であるた
めトイレに流し捨てることが可能である。
【0039】なお、トップシート10は、例えば水解性
のスパンレース不織布である。または、水解性の不織布
に複数枚の水解紙を積層させて形成しても良い。この場
合、不織布及び水解紙は水素結合やニードリング処理に
よって一体化させても良い。また、トップシート10は
排泄液をトップシート10の下の吸収コア11へと導く
ため、図1に示すように複数の開孔部が全面的に設けら
れることが好ましい。
【0040】吸収コア11は、例えば水解紙やパルプや
不織布から形成できる。例えば、エアレイドパルプなど
を目付50〜70g/m2程度を用いて形成できる。水
解紙で形成する場合、比較的厚みの薄い水解紙を複数枚
重ねて形成すると水解性が良好であり好ましい。例え
ば、目付が10〜20g/m2である水解紙を4〜8枚
程度重ねて吸収コア11を形成する。また、ポリビニル
アルコールなどの水膨潤性樹脂を塗布した水解紙を積層
させて形成してもよい。
【0041】バックシート12は、水洗トイレに流した
ときにその水流によって、あるいは浄化槽内で容易に分
散されるものであり、水分散性繊維を含む水解紙や、水
解性不織布等で形成できる。例えば、(1)原料として
パルプを用い、パルプ繊維どうしの水素結合でシート状
に形成した水解紙、(2)原料としてパルプやレーヨン
などの水分散性繊維を用い、繊維を結合させる水溶性の
バインダーを含有させてシート状に形成した水解紙、
(3)水分散性繊維を交絡させてシート状に形成した水
解紙、(4)比較的短い繊維長をもつ水分散性繊維をウ
ォータージェット処理により交絡させた水解性の不織布
などをあげることができる。なお、バックシート12の
外側(外部装着体に対面する側)または内側(吸収コア
11側)には、ポリビニルアルコールや不飽和カルボン
酸からなる共重合体などの水溶性樹脂を塗工して、不透
液性となるように処理することが可能である。
【0042】図4は、本発明の吸収性物品の他の実施の
形態を示す断面図である。図4に示した吸収性物品1A
では、離型シート20Aが粘着層15a、15bを覆
う。この場合、吸収性物品1Aを包む包装材は、離型シ
ート20Aとは別の部材で構成され、例えば水解性の繊
維シート、水溶性樹脂もしくは水解しないシートで構成
することができる。
【0043】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0044】(実施例1)本発明の実施例として、図1
および図2に示す離型シート20を形成した。繊維シー
ト24は、パルプ及びレーヨンからなる水解紙を使用し
た。また、水溶性高分子層23には、ポリビニルアルコ
ールを使用し、これを溶融押出しして、繊維シート24
上にラミネートした。さらに、離型層22としてシリコ
ーン化合物を用いて、前記水溶性高分子層23上にグラ
ビア塗工し、紫外線を照射して架橋・固定させた。得ら
れた実施例について、繊維シートと水溶性高分子層の水
解性テストの測定を行なった。結果を表1に示す。ま
た、比較例についても実施例同様に試験を行なった。
【0045】(水解性) JIS P 4501の水解
性試験方法に準じて測定した。詳細を述べると、サンプ
ルを縦10cm横10cmに切断したものを、イオン交
換水300mlが入った容量300mlのビーカーに投
入して、回転子を用いて撹拌を行った。回転数は600
rpmである。この時のサンプルの分散状態を経時的に
観察し、分散されるまでの時間を測定した。
【0046】
【表1】
【0047】(実施例2)実施例1と同様にして離型シ
ートを形成した。ただし、水溶性高分子層23と繊維シ
ート24におけるそれぞれの厚みと坪量が異なる。さら
に、水解時の水溶性高分子層23が残留した場合、それ
らの面積も測定した。
【0048】
【表2】
【0049】(実施例3)実施例1と同様にして離型シ
ートを形成した。ただし、離型層22の坪量が実施例ご
とに異なる。また、それぞれの実施例において、離型層
22上に水滴を落とし、協和界面科学株式会社製の接触
角計「CA−Sミクロ2型」を用いて図5に示す接触角
θを測定した。ここで瞬間接触角とは水滴を滴下してか
ら10秒経過時の前記θであり、平衡時の接触角とは、
水滴を滴下した後の2分経過時の前記θである。
【0050】また離型層22を粘着層15a,15bに
接触させた状態で、気温40℃相対湿度90%の環境下
で一週間放置した後、気温20℃相対湿度60℃の環境
下で2時間経過させた後における経時剥離強度(JIS
Z0237に準じる)を測定した。さらに剥離時に引
っ掛かりが生じるかどうか(ジッピング)についても試
験を行なった。なお、このとき粘着層15a,15bと
して用いた粘着剤はアクリル系樹脂である。
【0051】
【表3】
【0052】以上の結果から、本発明に用いられる離型
シートでは経時後も引っ掛かりが生じること無く、吸収
性物品の粘着層を保護することができることがわかる。
なお、実施例3において、離型シートは互いにヒートシ
ールにより接合可能であった。よって、この離型シート
を吸収性物品の包装シートとして用いれば、吸収性物品
をヒートシールより簡単に包装することができることが
わかる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の水解性の
吸収性物品では、離型シートも水解性であるため、離型
シートを使用時にゴミとして廃棄する必要が無く、便利
である。さらにこの離型シートは、優れた水解性を持ち
ながらも、耐水圧を有するために、ピンホールなどの欠
陥が生じにくく、またクラッキングや前記ピンホールの
拡大などが生じにくくなり、長期間の保管後も粘着層に
対する剥離性能に優れたものとなる。
【0054】なお、本発明の吸収性物品の包装シートを
前記離型シートを用いて形成すると、使用時に生じる不
要部分が少なく、且つトイレに流し捨てることができる
ので大変便利である。特に、水溶性高分子層が熱可塑性
樹脂で構成されている場合、包装材で吸収性物品を包む
ときにヒートシールによって接合できるので、製造する
のが簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の斜視図
【図2】図1に示した吸収性物品のII−II線の断面
【図3】図1に示した吸収性物品が包装された状態を示
す斜視図
【図4】本発明の第2の実施の形態の吸収性物品の断面
【図5】剥離層と水との接触角を示す説明図
【符号の説明】
1 吸収性物品 1a 吸収本体 1e 周縁 10 トップシート 11 吸収コア 12 バックシート 15a,15b 粘着層 20 離型シート 20e 側縁部 22 離型層 23 水溶性高分子層 24 繊維シート 28 粘着テープ 30、31 折り曲げ位置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 5/02 Fターム(参考) 3B029 BA11 BB02 BB05 BC02 BC06 BD21 4C003 FA00 FA01 HA04 4C098 AA09 CC02 CC39 CE06 CE14 4F100 AK01E AK21E AK52D AR00A AR00B AR00C BA05 BA07 CB05 DG01E GB72 JA13D JA20E JB06D JB09A JB09B JB09C JB09E JD20D JL14D YY00D YY00E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水解性のトップシート、水解性のバック
    シート、前記トップシートとバックシートとの間に挟ま
    れる水解性の吸収コア、および前記バックシートに設け
    られて外部装着体に係止させる粘着層とを有する吸収本
    体と、 前記粘着層に対面して前記粘着層を使用時まで保護する
    水解性の離型シートと、が設けられた吸収性物品におい
    て、 前記離型シートは、前記粘着層に対面する離型層と、水
    解性の繊維シートと、前記離型層と前記繊維シートとの
    間に挟まれる水溶性高分子層とを有し、 前記離型層の坪量が0.05g/m2以上0.3g/m2
    未満であり、前記離型層の表面における水の接触角が平
    衡時において100°以上であることを特徴とする水解
    性の吸収性物品。
  2. 【請求項2】 前記離型層がシリコーン層であり、その
    坪量が0.15g/m2以下である請求項1記載の水解
    性の吸収性物品。
  3. 【請求項3】 前記水溶性高分子層の厚みが20μm以
    下で5μm以上である請求項1または2記載の水解性の
    吸収性物品。
  4. 【請求項4】 前記水溶性高分子層は、ポリビニルアル
    コール層であり、ポリビニールアルコールのけん化度が
    70%以上である請求項1〜3のいずれかに記載の水解
    性の吸収性物品。
  5. 【請求項5】 前記離型シートが、前記吸収本体の全体
    を梱包する包装シートであり、この包装シートの縁部
    が、前記ポリビニールアルコール層を介して熱シールさ
    れている請求項4記載の水解性の吸収性物品。
  6. 【請求項6】 親水性で且つ非水溶性繊維で形成された
    水解性の繊維シートの表面に、水溶性高分子層を20μ
    m以下で5μm以上の厚みで溶融押出ししてラミネート
    する工程と、 前記水溶性高分子層の表面に、離型性材料を坪量が0.
    05g/m2以上0.3g/m2未満となるように形成す
    る工程と、 前記離型性材料を架橋させて、表面における水の接触角
    が平衡時において100°以上となる離型層を有する離
    型シートを形成する工程と、 水解性のトップシート、水解性のバックシート、前記ト
    ップシートとバックシートとの間に挟まれる水解性の吸
    収コア、および前記バックシートに設けられて外部装着
    体に係止させる粘着層とを有する吸収本体の、前記粘着
    層に前記離型シートの離型層を対面させる工程と、 を有することを特徴とする水解性の吸収性物品の製造方
    法。
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